JP2001507913A - 追加情報により符号化ディジタルデータ伝送情報パケットストリームの識別をなすための挿入手段を有する装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 第１の符号化方法及び／又は第２の符号化方法により符号化されたディジタルデータを含む情報パケットストリームを供給するためのデータソース（２，４；５０；６６）と、情報パケットストリームを処理するための処理装置（３；５１；６９）と、情報パケットストリームを受信するためのデータ受信装置（４，５，６；５２、５３；６７）とを有するシステム（１；４９；６５）。このシステムは、情報パケットストリームのサブストリームに含まれ第２の符号化方法により符号化されるディジタルデータを検出し、このようなデータを検出すると制御情報を供給する挿入手段（３７；６２；７１）と、制御情報が現れると、第１の符号化方法により符号化され、サブストリームについての追加情報を含む別のディジタルデータを情報パケットストリームの別の情報パケットに挿入するパケットストリーム生成器（１６）とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】 追加情報により符号化ディジタルデータ伝送情報パケットストリームの識別をな すための挿入手段を有する装置 技術分野 本発明は、情報パケットストリームを供給するデータソース（データ送信装置 又は端末）と、情報パケットストリームを処理する処理装置と、情報パケットス トリームを受信するデータシンク（データ受信装置又は端末）とを有するシステ ムに関する。かかるデータソースは、上記処理装置に、情報パケットを有する情 報パケットストリームを供給するソース手段を有する。この情報パケットは、第 １の符号化方法及び／又は第２の符号化方法に従って符号化され、映像情報、音 声情報又はデータ情報を表すディジタルデータを含み、このシステムはまた、情 報パケットに収められ、その第１の符号化方法に従って符号化されたディジタル データを復号化するよう適応動作する復号化手段を含むものである。 本発明はまた、第１の符号化方法及び／又は第２の符号化方法に従って符号化 され、映像情報、音声情報又はデータ情報を表すディジタルデータを含んだ情報 パケットを有する情報パケットストリームを供給するためのソース手段を有する 情報パケットストリーム供給用データソースに関する。 また、本発明は、第１の符号化方法及び／又は第２の符号化方法に従って符号 化することができる符号化ディジタルデータを情報パケット内に含む情報パケッ トストリームを受信するデータ受信装置に関する。かかる受信装置は、受信した 符号化ディジタルデータに含まれる映像情報、音声情報又はデータ情報を表す記 録データを記録するための記録手段を有するものである。 さらに本発明は、第１の符号化方法及び／又は第２の符号化方法に従って符号 化することができる符号化ディジタルデータを情報パケットに含む情報パケット ストリームを受信するよう適応動作する挿入手段にも関する。 背景技術 最初の段落で定義されるこうした種類のシステムは、例えば、出願番号９７８ ９０ １３５．３（ＰＨＯ９７．５１９）のヨーロッパ特許出願から知られてい る。この既知のシステムは、第２段落で定義される種類の複数のデータソース、 すなわち、送信装置や、ケーブルテレビサービス装置、再生モードのＤＶＨＳ装 置及びＤＶＤ装置がある。この既知のシステムはさらに、第３段落で定義される 種類の複数のデータ受信装置、すなわち、テレビ受像機、記録モードのＤＶＨＳ 装置及びＤＶＤ装置がある。 記録モードにおいては、かかる既知のＤＶＨＳ装置は、符号化ディジタルデー タに含まれる映像情報若しくは音声情報又はデータ情報を受信し、この情報を表 してかつＤＶＨＳ標準規格（日本ビクター、Ｎｏ．０７０１５、１９９７年７月 ２５日）に準拠した記録データを磁気テープに記録するよう適応動作させられる 。そして、ＤＶＨＳに適用される情報は、ＭＰＥＧ転送ストリームのＭＰＥＧ転 送ストリームパケットによって形成される情報パケット内に含めるべきものであ る。ＭＰＥＧ転送ストリームについては、１９９４年６月８日付け国際標準ＩＳ Ｏ／ＩＥＣ１３．８１８−１、第１部、「システム」に記載がある。こうしたＭ ＰＥＧ転送ストリームの情報パケットには、国際標準ＩＳＯ／ＩＥＣ１３．８１ ８−２、第２部、「ビデオ」に準拠したＭＰＥＧ符号化方法に従って符号化され た映像情報を表すディジタルデータを含ませることができ、このストリームの情 報パケットには、国際標準ＩＳＯ／ＩＥＣ１３．８１８−３、第３部、「オーデ ィオ」に準拠したＭＰＥＧ符号化方法に従って符号化される音声情報を表すディ ジタルデータを含ませることができる。このＭＰＥＧ転送ストリームのその他の 情報パケットには、このＭＰＥＧ符号化方法とは別の符号化方法に従って符号化 される映像情報又は音声情報を表すディジタルデータを含ませることができる。 例えば、データ情報は、ＭＰＥＧ転送ストリームにおいて放送局によって供給さ れる電子番組ガイドのデータによって構成することができる。さらに、データ情 報を、インターネットに接続されるコンピュータによってＭＰＥＧ転送ストリー ムとして供給できるインターネットのコンピュータデータベースのデータによっ て も形成することもできる。さらに、データ情報を、コンピュータのハードディス クに記憶されるデータによって形成することができる。このデータは、バックア ップのためにＤＶＨＳ装置の磁気テープに記録されるものである。或いは、ＭＰ ＥＧ転送ストリームの情報パケットには、映像情報又は音声情報を表す符号化デ ィジタルデータを含ませることができる。かかるデータは、ＭＰＥＧ符号化方法 とは別の符号化方法によって符号化され、ＭＰＥＧ転送ストリームにおける「プ ライベートデータ」としてマークされるものである。この符号化方法によって、 ＭＰＥＧ転送ストリームに含まれる符号化ディジタルデータは、関連するデータ ソースに基づいて符号化されたものである。 この既知のＤＶＨＳ装置において、ＤＶＨＳ装置が受信するＭＰＥＧ転送スト リームはＤＶＨＳ情報パケットストリームに変換され、これがその後の再生時に ＭＰＥＧ転送ストリームに再変換されＤＶＨＳ装置によって供給される。そして 、ＤＶＨＳ装置によって供給されるＭＰＥＧ転送ストリームは、記録されるべき 受信ＭＰＥＧ転送ストリームに相当する。 この既知のシステムにおいて、上記処理装置は、上記送信装置と上記ＤＶＨＳ 装置との間に配されるいわゆるセットトップボックスであり、これにはＤＶＨＳ 装置に再生され、該送信装置により受信され供給されるＭＰＥＧ転送ストリーム が供給される。このセットトップボックスは、ＭＰＥＧ転送ストリームのＭＰＥ Ｇ転送ストリームパケットに含まれかつＭＰＥＧ符号化方法に従って符号化され る符号化ディジタルデータを復号する復号化手段を有している。ここでのデータ は、映像情報又は音声情報を表すものである。 かかる既知のシステムに関連して、送信装置により供給されるか又はＤＶＨＳ 装置により再生されるＭＰＥＧ転送ストリームは、復号化手段によって復号でき ない。ＭＰＥＧ転送ストリームでは、ＭＰＥＧ転送ストリームパケットが別の、 つまり第２の符号化方法によって符号化され上記ＭＰＥＧ符号化方法によっては 符号化されないディジタルデータを有しているからである。この結果、この既知 のシステムのユーザは、処理手段を用いてある送信装置の番組（プログラム）を 選択しても、或いはＤＶＨＳ装置を再生モードに設定してもユーザのテレビ受像 機がなぜ映像も音声も生成しないかを判定することができない。さらに、この既 知のシステムのユーザは、ＤＶＨＳ装置が再生する情報の種類を判定できないし 、ＤＶＨＳ装置が再生する情報内容についての追加情報も得られない。 発明の開示 本発明の目的は、これまで概説した問題を解消すること、そして上述の問題を 回避するようにした、第１段落で定義される種類の改良されたシステム、第２段 落で定義される種類の改良されたデータソース及び第３段落で定義される種類の 改良されたデータ受信装置を提供することである。さらに、本発明の目的は、第 ４段落で定義される種類の挿入手段であって、データソース、処理手段及びデー タ受信装置のどれにおいても有されうるものであり、或いは別個の装置としての 形態をとることができ、上記の問題を回避することの可能な挿入手段を提供する ことである。 本発明によれば、第１段落で定義される種類のシステムにおいてこの目的を達 成するために、当該システムは、前記第２の符号化方法により符号化されたディ ジタルデータが前記情報パケットに存在するとき、前記第１の符号化方法により 符号化された別のディジタルデータを前記情報パケットストリームの別の情報パ ケットに挿入する挿入手段を有し、前記別の符号化ディジタルデータは、前記情 報パケットに含まれる当該ディジタルデータに関連する追加情報として映像情報 又は音声情報を含み、これにより当該ディジタルデータは、前記第２の符号化方 法により符号化され、前記復号化手段によって適正な復号がなされない。このよ うにして、当該システムのデータシンク又はデータ受信装置を形成するテレビ受 像機（テレビセット）のユーザは、当該情報を示す符号化ディジタルデータが第 ２の符号化方法により符号化され、当該復号化手段を用いて正確な符号化がなさ れ得ない場合に、そのデータソースにより供給された情報に関連する追加情報を 受け取ることになる。追加情報は、当該テレビ受像機によって表示でき、ユーザ に、残念ながらこのテレビ受像機が本システムに適さないので受信した情報を再 生できない旨を知らせるテキストによって形成することができる。しかしながら 、 これに代えて、追加情報は、当該テレビ受像機によって再生可能であり、本発明 に係るシステムのユーザに、受信した情報が再生不可能である旨又はその情報を 再生するには特別な装置又は機能が必要である旨を人の声で知らせる音声情報と することができる。 同様に、記録再生装置は、この場合データ受信装置を形成するが、ユーザが、 記録されるべき情報の種類についての追加情報や、記録されるべき情報の内容に ついての追加情報を当該記録再生装置に与えることができるように構成させるこ とができる。そしてこの記録再生装置は、第２の符号化方法によって符号化され たディジタルデータとして当該記録再生装置により受信される、記録されるべき 情報とともに、この追加情報を第１の符号化方法によって符号化されたディジタ ルデータとして記録担体に記録する。この記録担体からの情報をその後再生する に際して、この記録再生装置のユーザは、当該記録担体に記録されたがその復号 化手段によっては適正に復号化できない情報とともに、その復号化手段が復号化 可能であり、テレビ受像機によって表示され又は音声で再生されうる追加情報を 受け取ることになる。 さらに、第１の符号化方法により符号化され、例えばデータソースにより供給 されるべき情報に用いられる符号化方法の種類を特定する追加情報を含む別の情 報パケットを、当該データソースにおける情報パケットストリームに予め含ませ ることができる。これらの別の情報パケットは、第２の符号化方法により符号化 されるディジタルデータを含み当該データソースによって供給されるべきでもあ る複数情報パケットのストリームにおける情報パケットとともに当該データソー スによって供給される。これにより、記録再生装置によって記録担体に情報パケ ットストリームを記録している間と、この装置又は別の再生装置によって再生し ている間に、同時にこの追加情報が記録され、この追加情報が、記録情報に関連 し、テレビ受像機又はコンピュータモニタによって表示可能なメッセージをユー ザに与えられるように当該復号化手段によって復号化することができる、という 効果を奏する。 情報パケットストリームは、それぞれ複数のサブストリームを有する複数の番 組ストリーム（又はプログラムストリーム）を有することができる。サブストリ ームの情報パケットは、アドレスデータによってリンクされる。種々のサブスト リームの情報パケットは、情報パケットストリームにおいて互いに交替する。番 組ストリームは、例えば、テレビ送信装置からの映像情報を含むサブストリーム 及び音声情報を含むサブストリームを有することができる。効果的な態様におい ては、第１の符号化方法により符号化されたディジタルデータを伴う別のサブス トリームの情報パケットが、第２の符号化方法にしたがって符号化されたディジ タルデータだけを含む情報パケットの番組ストリームに割り当てられるような様 式で、上記挿入手段を構成することができる。 独立請求項１で定義される特徴的事項を持つシステムにおいて、これに加えて 従属請求項２で定義される処置を取り入れれば効果的であることが分かった。Ｍ ＰＥＧデコーダは、家庭用娯楽エレクトロニクス、専門的な機器やコンピュータ テクノロジの分野で広く利用されているので、これによって、ＭＰＥＧ符号化方 法により符号化されたこの追加情報を、当該システムの処理装置又はデータ受信 装置において用いられる多くの復号化手段によって復号化できる、という効果が 得られる。 本発明によれば、第２段落で定義される種類のデータソースで上記の目的を達 成するために、第２の符号化方法により符号化されたディジタルデータが前記情 報パケットに存在するとき、前記第１の符号化方法により符号化された別のディ ジタルデータを情報パケットストリームの別の情報パケットに挿入する挿入手段 が設けられ、前記別の符号化ディジタルデータは、前記情報パケットに含まれる 当該ディジタルデータに関する追加情報として映像情報又は音声情報を含むよう にしている。この結果、第１の符号化方法により符号化されたディジタルデータ を復号化するよう動作する復号化手段を備える装置のユーザは、任意の他の第２ の符号化方法を用いて当該データソースにより符号化された情報に対する追加情 報を受け取ることになる。かかるデータソースは、自動的に又はユーザの制御の 下で、当該データソースにより供給されるべき情報に追加情報を付加することが できる。 さらに、これにより、再生モード中に、別のサブストリームの別の情報パケッ トの中の追加情報が、再生される情報パケットストリーム又は情報パケットスト リームの再生されるサブストリームに追加され、かかるストリームが、第２の符 号化方法により符号化されたデータを含む情報パケットだけを有するような、デ ータソースを構成する再生装置が提供される。こうすることによって、その情報 パケットストリームの再生に際して、該再生装置が第１の符号化方法により符号 化されたディジタルデータを復号化するよう適応動作するとき、又は該再生装置 が第１の符号化方法により符号化されたディジタルデータを復号化するよう動作 する処理装置若しくはデータ受信装置に接続されたときに、この再生装置のユー ザは、他の情報パケットについての追加情報を受け取る、という利点がもたらさ れる。さらには、データソースに関連して、本発明によるシステムにつき言及し た効果を参照される。 独立請求項３で定義される特徴的事項を持つデータソースにおいては、これに 加えて従属請求項４で定義される処置を取り入れれば効果的であることが分かっ た。これによって、符号化形式で当該データソースに既に供給されている符号化 ディジタルデータを含む情報パケットストリームを供給するように適応動作する だけでなく、第１又は第２の符号化方法により当該データソースに供給されたデ ィジタルデータを独立して符号化するよう適応動作するデータソースが得られる 、という効果がもたらされる。そして、このデータソースによって供給される情 報パケットストリームと当該情報パケットストリームの番組ストリームの各サブ ストリームとは、第１の符号化方法により符号化されたディジタルデータを持つ 情報パケットを有する、といった点も有利である。 従属請求項４で定義される特徴的事項を持つデータソースにおいては、これに 加えて従属請求項５で定義される処置を取り入れると効果的であることが分かっ た。これによって、それぞれの特定用途に適応する態様で、すなわち、そのデー タソースにより供給される情報の種類に基づき、そして当該データソースにより 供給される符号化ディジタルデータを受信し処理するべき処理手段又はデータ受 信装置に基づいて、適切な符号化手段と適切な符号化方法が当該データソースそ れ自体によって又はユーザによって選択されるようなデータソースが得られる、 という効果がもたらされる。ディジタルデータを符号化するための第２の符号化 手段を選択している間において、データソースが第１の符号化方法により符号化 されたディジタルデータを持つ情報パケットを当該情報パケットストリームにお ける対応するサブストリームに挿入する場合に効果的である。 独立請求項３で定義される特徴的事項を持つデータソースにおいて、これに加 えて従属請求項６で定義される処置を取り入れれば効果的であることが分かった 。これにより、データソースに供給され、１の符号化方法により既に符号化され ているディジタルデータを検査（テスト）し、その後に別の、すなわち第２の符 号化方法により符号化され、第１の符号化方法では符号化されていないディジタ ルデータを有する番組ストリーム及びサブストリームを検出し、こうしたデータ の検出をなした上で制御情報を供給するようにした検出手段を有するデータソー スを得ることができる。制御情報が発生するときには、このデータソースは、第 １の符号化方法により符号化されたディジタルデータを持つ情報パケットを情報 パケットストリームに挿入し、このディジタルデータがデータソースに供給され る符号化ディジタルデータに関連する追加情報を形成する場合に効果的である。 独立請求項３で定義される特徴的事項を持つデータソースにおいて、これに加 えて従属請求項７で定義される処置を取り入れれば効果的であることが分かった 。これにより、第１の符号化方法により符号化され、映像情報の形式をとる追加 情報を示し、データソースが供給する情報パケットストリームの別の情報パケッ トに直接挿入することができるようなディジタルデータを記憶する映像情報メモ リを有したデータソースが得られることになる。データソースに第１の符号化手 段を設ける必要がなくなり、その結果、特に低コストのデータソースが得られる 、という効果がある。 独立請求項３で定義される特徴的事項を持つデータソースにおいては、これに 加えて従属請求項８で定義される処置を取り入れれば効果的であることも分かっ た。ＭＰＥＧデコーダは、家庭用娯楽エレクトロニクス、専門的な装置及びコン ピュータテクノロジの分野で広く利用されているので、このことにより、多くの 処理装置又はデータ受信装置をして復号化させることができる、ＭＰＥＧ符号化 方法により符号化される追加情報とともに情報パケットストリームを供給するデ ータソースが得られる、という効果がもたらされる。 本発明によれば、第３段落で定義される種類のデータ受信装置において上記の 目的を達成するために、第２の符号化方法により符号化されたディジタルデータ が当該受信された情報パケットに存在するとき、前記第１の符号化方法により符 号化された別のディジタルデータを前記情報パケットストリームの別の情報パケ ットに挿入する挿入手段が設けられ、前記別の符号化ディジタルデータは、前記 情報パケットに含まれかつ第２の符号化方法により符号化された当該ディジタル データに関連する追加情報として映像情報又は音声情報を含むようにしている。 これにより、記録モードのとき、別のサブストリームの別の情報パケットにおけ る追加情報が、第１の符号化方法により符号化されて、情報パケットストリーム 又は当該情報パケットストリームのサブストリームに追加され、このストリーム が、記録担体に記録されるように、第２の符号化方法により符号化されたディジ タルデータを含む情報パケットだけを有するようにした記録手段、言い換えれば 記録装置を備えるデータ受信装置が得られることになる。こうすることによって 、記録担体からの情報パケットストリームの再生時に、第１の符号化方法により 符号化されたディジタルデータを復号化するように適応動作するか又は第１の符 号化方法により符号化されたディジタルデータを復号化するように適応動作する 処理装置又はデータ受信装置に接続される任意の再生装置のユーザは、第２の符 号化方法により符号化され、情報パケットストリームの情報パケットに含まれる ディジタルデータに関係する追加情報を受け取る、という効果が得られる。さら に、データ受信装置に関連して、本発明によるシステムについて言及された効果 も参照される。 独立請求項９で定義される特徴的事項を持つデータ受信装置においては、これ に加えて従属請求項１０で定義される処置を取り入れれば効果的であることが分 かった。こうすることで、データソースから受信されるディジタルデータ又は符 号化ディジタルデータに関連する追加情報を検査（テスト）して、その後に第２ の符号化方法により符号化されたディジタルデータを検出し、こうしたデータを 検出したら制御情報を供給する検出手段を備えるデータ受信装置が得られる。制 御情報が生じると、このデータ受信装置は、第１の符号化方法により符号化され たディジタルデータを持つ情報パケットを当該情報パケットストリームの別の情 報パケットに挿入し、このディジタルデータがデータソースに供給されかつ第２ の符号化方法により符号化されたディジタルデータに関連する追加情報を形成す る場合に効果的である。 独立請求項９で定義される特徴的事項を持つデータ受信装置においては、これ に加えて従属請求項１１で定義される処置を取り入れれば効果的であることが分 かった。こうすることで、映像情報の形の追加情報を示し、データ受信装置が記 録できる情報パケットストリームの別の情報パケットに直接挿入することができ る、第１の符号化方法準拠の符号化ディジタルデータを記憶する映像情報メモリ を持つデータ受信装置が得られる。このデータ受信装置において第１の符号化手 段を設ける必要がなくなり、その結果、特にコストの低減されたデータ受信装置 が得られる、という効果がもたらされる。 独立請求項９で定義される特徴的事項を持つデータ受信装置において、これに 加えて従属請求項１２で定義される処置を取り入れれば効果的であることが分か った。ＭＰＥＧデコーダは、家庭用娯楽エレクトロニクスにも、専門的な装置及 びコンピュータテクノロジの分野にも広く利用されているので、ＭＰＥＧ符号化 方法により符号化された追加情報を情報パケットストリームの別の情報パケット に挿入し、それらを記録担体に記録する例えば記録装置などのデータ受信装置が 得られるのである。記録担体からの情報パケットストリームをその後再生する際 、多くの処理装置又はデータ受信装置によって追加情報を処理し再生することが できる。よって、情報パケットストリームの再生時には、この再生装置のユーザ は、第２の符号化方法により符号化されたディジタルデータを有する情報パケッ トに関連する追加情報を受け取ることになる。 本発明によれば、上記の他の目的を達成するために、第４段落で定義される種 類の挿入手段は、情報パケットに含まれ第２の符号化方法により符号化されたデ ィジタルデータを検出し、このデータを検出したら制御情報を供給する検出手段 が設けられ、制御情報が現れると、前記第１の符号化方法により符号化された別 のディジタルデータを前記情報パケットストリームの別の情報パケットに挿入す るパケットストリーム生成器が設けられ、当該別の符号化ディジタルデータは、 前記情報パケットに含まれ第２の符号化方法により符号化されたディジタルデー タに関連する追加情報としての映像情報又は音声情報を表す、ことをもって特徴 づけられる。これによって、当該挿入手段から受信された情報パケットストリー ムの符号化ディジタルデータを検査（テスト）し、又はその符号化ディジタルデ ータに関連する追加情報を分析して、それから第２の符号化方法により符号化さ れたディジタルデータを検出し、このようなデータを検出したら制御情報を供給 する挿入手段が得られる。このような制御情報が生じると、挿入手段は、第１の 符号化方法により符号化されたディジタルデータを持つ情報パケットを情報パケ ットストリームに挿入し、このディジタルデータが、データソースにより供給さ れかつ第２の符号化方法により符号化されたディジタルデータに関連する追加情 報を形成する場合に効果的である。有効な態様においては、当該挿入手段をデー タソース、処理手段又はデータ受信装置に含ませることができるが、別個の挿入 装置として別個のハウジングに収容することも可能である。いずれの場合でも、 挿入手段は情報パケットストリームが流れる経路に設けられる。この挿入手段が 供給する情報パケットストリームの各々は、第１の符号化方法により符号化され るディジタルデータを、少なくとも別の情報パケットに有するのが有利である。 ここでのデータは、多くの装置において復号化可能であり、これらの装置のうち のひとつに係るユーザに、当該装置では復号化することができない情報パケット ストリームの他の情報パケットに関する追加情報を提供することとなる。さらに 、挿入装置を設けることによる、本発明にかかるシステムに関連して言及される 効果も参照される。 独立請求項１３で定義される特徴的事項を持つ挿入手段においては、これに加 えて従属請求項１４で定義される処置を取り入れれば効果的であることが判明し た。こうすることにより、第１の符号化方法により符号化され、映像情報の形の 追加情報を示し、挿入手段が供給できる情報パケットストリームの別の情報パケ ットに直接挿入することができるディジタルデータを記憶する映像情報メモリを 有した挿入手段が得られる。この挿入手段に第１の符号化手段を設けるのを省略 することができ、その結果、特に安価な挿入手段が実現できる、という効果が発 揮されるのである。 独立請求項１３で定義される特徴的事項を持つ挿入手段においては、これに加 えて従属請求項１５で定義される処置を取り入れれば効果的であることが明らか となった。この点に関しては、ＭＰＥＧ符号化方法が用いられる場合の、本発明 によるシステムに関連して言及される効果を参照される。 図面の簡単な説明 第１図は、本発明の第１の実施例によるシステムを示したブロック図形式の概 略図である。 第２図は、本発明の第３の実施例によるシステムを示したブロック図形式の概 略図である。 第３図は、本発明の第４の実施例によるシステムを示したブロック図形式の概 略図である。 発明を実施するための最良の形態 以下、本発明を、図面に示され例として提示した４つの実施例を参照しながら さらに詳細に説明する。但し、本発明はこれに限定されるものではない。 第１図は、本発明の第１の実施例によるシステムを示したブロック図形式の概 略図であり、ここでは情報パケットストリームが、送信装置から記録再生装置と セットトップボックスに供給され、当該記録再生装置の記録信号経路及び再生信 号経路の双方は、追加情報を情報パケットストリームに挿入するための挿入手段 を含んでいる。 第１図はまた、本発明の第２の実施例によるシステムも示しており、ここでは 、ＤＶＨＳ装置がデータソースを形成し、セットトップボックスが処理装置を形 成 し、テレビ受像機とコンピュータはそれぞれデータ受信装置を形成している。 第２図は、本発明の第３の実施例によるシステムを示したブロック図形式の概 略図であり、ここではデータソースを形成するコンピュータが、コンピュータに 供給される情報パケットストリームに追加情報を挿入するための挿入手段を有し ており、この情報パケットストリームをその追加情報とともに記録装置において 記録し、テレビ受像機によって再生することができる。 第３図は、本発明の第４の実施例によるシステムを示したブロック図形式の概 略図であり、ここではケーブルテレビサービス装置は、ケーブルテレビシステム を介して情報パケットストリームをテレビ受像機に供給することができ、挿入手 段を有するアダプタユニットがケーブルテレビサービス装置とテレビ受像機との 間に配置され、この挿入手段によって、情報パケットがＭＰＥＧ符号化方法以外 の符号化方法により符号化されたディジタルデータだけを持つ場合に、追加情報 を情報パケットストリームに挿入することができる。 第１図は、本発明の第１の実施例によるシステム１を示すブロック図形式の概 略図であり、このシステムは、送信装置２と、セットトップボックス３と、ＤＶ ＨＳ装置４と、テレビ受像機（テレビセット）５と、コンピュータ６とを有する 。本発明の第１の実施例において、送信装置２はデータソースを形成し、セット トップボックス３は処理装置を形成し、またＤＶＨＳ装置４はデータ受信装置（ データシンク）を形成する記録装置である。 送信装置２は、映像情報と音声情報とを有するテレビ番組を送信し、テレビ番 組に関連付けられることの可能なデータ情報を送信するように適応動作する。情 報出力７において、送信装置２は、１９９７年３月２４日付けの国際ＤＶＢ標準 「ディジタルビデオ放送」、ＥＴＳＩ、ＴＭ１２１７Ｒｅｖ．６に準じたＤＶＢ 情報パケットストリームの形式での情報を供給できる。 この目的のために、送信装置２は、１のテレビ番組についての映像情報及び音 声情報を表すディジタルデータを記憶する情報メモリ８を有する。情報メモリ８ は、ハードディスクによって形成される。但しこれに代えて、情報メモリは、別 の公知の複数の記録媒体によって形成することもできる。送信装置２は、第１の 情報入力９をさらに有し、この第１の情報入力９を介して、例えばテレビカメラ やコンピュータなどが採用可能な外部ソースがこの送信装置２に適用可能である 。送信装置２は、第２の情報入力１０をさらに有し、この第２の情報入力１０を 介して、別の外部ソースからのＭＰＥＧ標準（ＩＳＯ／ＩＥＣ１１１７１−１、 ＩＳＯ／ＩＥＣ１３．８１８−１）に準じた符号化ディジタルデータを含むＭＰ ＥＧ転送ストリームを送信装置２に供給することができる。 ＭＰＥＧ転送ストリームとは、１８８バイトの長さを持つＭＰＥＧ転送ストリ ームパケットを有している。各ＭＰＥＧ転送ストリームパケットは、ヘッダセグ メントと情報セグメントとを有する。情報セグメントは、映像情報、音声情報又 はデータ情報を表す符号化したディジタルデータを含んでいる。ＭＰＥＧ転送ス トリームパケットの各ヘッダセグメントは、特に、パケットストリーム識別ＰＩ Ｄを有している。あるテレビ番組についての映像情報を含んだＭＰＥＧ転送スト リームパケットは、共通のパケットストリーム識別ＰＩＤを持ち、ＭＰＥＧ転送 ストリームの第１のサブストリームを形成する。テレビ番組についての音声情報 を含むＭＰＥＧ転送ストリームパケットは、別のパケットストリーム識別ＰＩＤ を持ち、ＭＰＥＧ転送ストリームに第２のサブストリームを形成する。あるテレ ビ番組に関連するサブストリームは、番組の流れを形成する。このようにして、 ＭＰＥＧ転送ストリームは、複数のサブストリーム及び番組ストリームを有する ことができ、各サブストリームのＭＰＥＧ転送ストリームパケットは、個々のパ ケットストリーム識別ＰＩＤを持つ。 ＭＰＥＧ転送ストリームはさらに、別のＭＰＥＧ転送ストリームパケットにテ ーブル情報を含んでいる。ここで、番組関連テーブル（ＰＡＴ:program associa tion table）と番組マップテーブル（ＰＭＴ:program map table）についてさら に詳細に検討する。番組関連テーブルには、ＭＰＥＧ転送ストリームにおいて送 信される番組ストリームの数に関する情報が収められている。さらに、番組関連 テーブルにおいて参照される番組ストリームのそれぞれについて、番組マップテ ーブルが送信されるが、このテーブルは当該番組ストリームに関連し、パケット ストリーム識別ＰＩＤによって識別されるサブストリームを特定するもの である。 一例として、これらの番組ストリームの１つは、「オーストリア」というタイ トルのテレビ番組の映像情報と音声情報を含ませることができる。そして、この 番組ストリームの番組関連テーブルにおいて、テレビ放送の映像情報を含むＭＰ ＥＧ転送ストリームは、例えば、パケットストリーム識別ＰＩＤ＝１９によって 識別される映像情報サブストリーム内に含ませることができる。そして、テレビ 番組の音声情報を含むＭＰＥＧ転送ストリームパケットは、例えば、パケットス トリーム識別ＰＩＤ＝２０によって識別される音声情報サブストリームに含ませ ることができる。このようにして、個々の番組ストリーム、出来ればテレビ番組 へのサブストリームの割り当てがなされる。さらに、番組マップテーブルのテー ブル情報を評価することにより、どのサブストリームが映像情報、音声情報又は データ情報を含んでいるかを判定することができる。 上記送信装置２は、第１のソース手段１１を有する。第１のソース手段１１は 、情報メモリ８に記憶されるディジタルデータを読み出すよう適応動作する符号 化選択手段１２を有している。さらに、送信装置２の第１の情報入力９に供給さ れるディジタルデータは、符号化選択手段１２に供給することができる。またさ らに、第１図には図示しない態様で、この選択手段１２に供給されるディジタル データのタイプについての制御情報が、送信装置２を担当する技術者によって当 該符号化選択手段１２に供給可能である。 上記情報メモリ８が、例えば「オーストリア」というタイトルのテレビ番組を 示すディジタルデータを記憶するとき、このディジタルデータは上記符号化選択 手段１２に供給されうる。これと同時に、コンピュータデータベースからのディ ジタルデータは、第１の情報入力９を介して符号化選択手段１２に供給可能であ る。かかるデータベースは、オーストリアの人口、地理的データと経済データに ついてのデータ情報を記憶する。このデータは、第１図には示されていないコン ピュータから送信装置２に供給される。かかるコンピュータは、情報入力９に接 続され、外部ソースを形成するものである。送信装置２に関わる技術者からの制 御情報に応じて、画像情報及び音声情報が第１の符号化手段１３に供給され、デ ータ情報が第２の符号化手段１４に供給される。 この第１の符号化手段１３は、ＭＰＥＧ標準に準じたＭＰＥＧ符号化方法によ って供給されるディジタルデータを符号化するよう適応動作する。それから画像 情報がＭＰＥＧ標準（ＩＳＯ／ＩＥＣ１１１７１−２、ＩＳＯ／ＩＥＣ１３．８ １８−２）に準拠したＭＰＥＧ符号化方法によって符号化され、音声情報はＭＰ ＥＧ標準（ＩＳＯ／ＩＥＣ１１１７１−３、ＩＳＯ／ＩＥＣ１３．８１８−３） に準拠したＭＰＥＧ符号化方法によって符号化される。この第１の符号化手段１ ３はまた、既にこれまでに述べたように、映像情報についての映像情報サブスト リームと、音声情報についての音声情報サブストリームとに係るＭＰＥＧ転送ス トリームパケットに符号化されたディジタルデータを挿入するように適応動作せ しめられる。かかる第１の符号化手段は、第１のソース手段１１におけるパケッ トストリーム生成器１６の第１のサブストリーム入力１５に映像情報サブストリ ームを供給するように適応動作する。この第１の符号化手段はさらに、音声情報 サブストリームをそのパケットストリーム生成器１６の第２サブストリーム入力 １７に供給するように構成される。 第２の符号化手段１４は、第２の符号化方法、この場合はＨＴＭＬ符号化方法 に従って、供給されたディジタルデータを符号化するよう適応動作する。このＨ ＴＭＬ符号化方法は、ＭＰＥＧ標準によって定義されるのとは別の手法でディジ タルデータを符号化し、インターネットのページとともに用いられる。第２の符 号化手段１４は、いわゆる「プライベートデータ」を含むデータ情報サブストリ ームのＭＰＥＧ転送ストリームパケットに符号化ディジタルデータを挿入するよ う適応動作する。データ情報サブストリームの番組マップテーブルによって、デ ータ情報サブストリームがいわゆる「プライベートデータ」を含んでいることが 示されると、こうした「プライベートデータ」が符号化される符号化方法は、Ｍ ＰＥＧ標準（ＩＳＯ／ＩＥＣ１１１７１−１、ＩＳＯ／ＩＥＣ１３．８１８−１ ）にしたがって自由に選択することができる。第２の符号化手段１４は、パケッ トストリーム生成器１６の第３のサブストリーム入力１８にデータ情報サブスト リームを供給するように適応される。 送信装置２の第２の情報入力１０に供給されるＭＰＥＧ転送ストリームは、第 ４のサブストリームとして、パケットストリーム生成器１６の第４のサブストリ ーム入力１９に供給されうる。このＭＰＥＧ転送ストリームは、例えば、任意の 符号化方法にしたがって符号化され、第２の情報入力１０に接続される第１図に は示されないコンピュータによって供給されるインターネットデータベースから のディジタルデータを有するものとしても良い。関連の番組マップテーブルにお いては、このインターネットデータベースのデータはどの符号化方法によって符 号化されたのか分からないので、この第４のサブストリームは、いわゆる「プラ イベートデータ」を含んだ別の付加的データ情報サブストリームとして認識され る。 上記パケットストリーム生成器は、そのサブストリーム入力１５、１６、１７ 、１８及び１９に供給されるサブストリームをＭＰＥＧ転送ストリームに挿入す るように適応され、かかるパケットストリーム生成器１６は、サブストリームの 個々のＭＰＥＧ転送ストリームパケットをＭＰＥＧ転送ストリームに挿入し、テ ーブル情報をこのＭＰＥＧ転送ストリームに適合させる。番組関連テーブルは、 それぞれが（１つの）関連する番組マップテーブルを持つ３つの番組ストリーム の存在を示す。第１の番組マップテーブルは、当該テレビ番組に係る映像情報サ ブストリームと音声情報サブストリームのパケットストリーム識別ＰＩＤを含ん でいる。第２の番組関連テーブルは、データ情報サブストリームのパケットスト リーム識別ＰＩＤを含んでいる。第３の番組関連テーブルは、別のデータ情報サ ブストリームのパケットストリーム識別ＰＩＤを含んでいる。パケットストリー ム生成器１６は、かかる４つのサブストリームを含むＭＰＥＧ転送ストリームを ＤＶＢ転送処理段２０に供給するよう適応動作する。 なお、上記第１の符号化手段１３及び上記第２の符号化手段１４は、符号化デ ィジタルデータを上記パケットストリーム生成器１６に供給するようにも構成で き、パケットストリーム生成器に送られるとすぐに、このデータは、ＭＰＥＧ転 送ストリームに挿入されパケットストリーム生成器１６によって供給される。 なお、上記第２の符号化手段１４は、ＨＴＭＬ符号化方法とは異なる別の符号 化方法に従ってディジタルデータを符号化するように適応動作することもできる 。 供給されＭＰＥＧ転送ストリームは、ＤＶＢ送信処理段２０で処理される。こ の処理段２０では特に、ＤＶＢ標準で定義されるように、ＭＰＥＧ転送ストリー ムエラー訂正符号が適用される。ＤＶＢ送信処理段２０は、ＤＶＢ情報パケット ストリームを送信装置２の情報出力７に供給できる。送信装置２の情報出力７に おけるＤＶＢ情報パケットストリームは、情報リンク２１を介して上記セットト ップボックス３のＤＶＢ入力２２に供給可能となっている。情報リンク２１は、 衛星リンク又は地上アンテナによるか若しくはケーブルテレビシステムを介した リンクによって形成することができる。 上記セットトップボックス３は、ＤＶＢ入力２２からＤＶＢ情報パケットスト リームを受信できるＤＶＢ受信処理段２３を有する。ＤＶＢ受信処理段２３は、 エラー訂正方法を用いてＤＶＢ情報パケットストリームに含まれるＭＰＥＧ転送 ストリームパケットを検出し、ＭＰＥＧ転送ストリームをセットトップボックス ３のＭＰＥＧコネクタ２４に供給するよう構成される。 ＤＶＨＳ装置４に供給されるＭＰＥＧ転送ストリームをＤＶＨＳ情報パケット ストリームとして磁気テープカセット２５の磁気テープに記録し、しかもこの磁 気テープカセット２５の磁気テープに記録されたＤＶＨＳ情報パケットストリー ムをＭＰＥＧ転送ストリームとして再生するために、ＤＶＨＳ装置４は、処理手 段２６を有する。ＤＶＨＳ情報パケットストリームは、ＤＶＨＳ標準（日本ビク ター、Ｎｏ．０７０１５、１９９７年７月２５日）に準拠したものである。 この目的のために、処理手段２６は、ＭＰＥＧ入力２７を持ち、この入力２７ を介してＭＰＥＧ転送ストリームをその処理手段２６に供給することができる。 ＤＶＨＳ装置４が記録モードのとき、この処理手段２６は、記録手段を形成して その手段に供給されたＭＰＥＧ転送ストリームを記録するように適応動作する。 処理手段２６はさらに、ＭＰＥＧ出力２８を有し、この出力２８において処理手 段２６によって再生されたＭＰＥＧ転送ストリームが利用可能となる。ＤＶＨＳ 装置が再生モードのとき、処理手段２６はソース手段を形成して当該磁気テープ カセットの磁気テープに記録されたＤＶＨＳ情報パケットストリームをＭＰＥＧ 転送ストリームとして再生するように適応動作させられる。 処理手段２６は、第１のデータレート段２９を持つ。この第１のデータレート 段２９は、ＭＰＥＧ入力２７に接続され、いわゆるダミービットを、処理手段２ ６に供給されるＭＰＥＧ転送ストリームに挿入するよう適応動作する。この第１ のデータレート段２９は、大きく変化するデータレートを許容するＭＰＥＧ標準 と、毎秒１４．１メガビットの一定データレートを持つデータだけを磁気テープ カセット２５の磁気テープに記録せしめるＤＶＨＳ標準との間の結合部（カップ リングエレメント）を形成する。処理手段２６はさらに、時間情報を第１のデー タレート段２９に供給することができる時間マーカ（付与）段３０を有する。第 １図には示されていない形態で、当該時間情報はＭＰＥＧ転送ストリームにおけ る情報によりＭＰＥＧ転送ストリームと同期化される。第１のデータレート段２ ９はさらに、時間マーカ段３０からデータレート段２９に与えられる時間情報を 、第１のデータレート段２９に与えられるＭＰＥＧ転送ストリームの各ＭＰＥＧ 転送ストリームパケットに挿入するよう動作する。 一定のデータレートを持ち、時間情報を含んだ、第１のデータレート段２９に より供給される情報パケットストリームは、冗長段３１に供給可能である。この 冗長段３１においては、再生される情報パケットストリームのエラー訂正を行う ために、追加の冗長情報は、ＤＶＨＳ標準にしたがって情報パケットストリーム の情報パケットに追加される。冗長段３１が供給する情報パケットストリームは 、処理手段２６のバッファ段３２に供給されうる。情報パケットストリームは、 さらなる処理のために一時的にバッファ段３２にバッファリング（緩衝記憶）さ れ、一般的に知られているように、ＤＶＨＳ装置が記録モードの時、操作記録リ ンク３３を介して磁気テープカセット２５の磁気テープにＤＶＨＳ情報パケット ストリームとして記録することができる。 磁気テープカセット２５の磁気テープに記録されるＤＶＨＳ情報パケットスト リームは、ＤＶＨＳ装置４が記録モードの時に処理手段２６によってＭＰＥＧ転 送ストリームとして供給可能であり、このストリームは、ＤＶＨＳ情報パケット ストリームの記録中に処理手段２６のＭＰＥＧ入力２７に与えられるＭＰＥＧ転 送ストリームに対応したものである。この目的のために、再生されたＤＶＨＳ情 報パケットストリームが、操作再生リンク３４を介してバッファ段３２に与えら れる。ＤＶＨＳ情報パケットストリームは、さらなる処理のためにバッファ段３ ２に一時的にバッファリングされ、これをエラー訂正段３５に与えることができ る。このエラー訂正段３５は、冗長段３１において記録されるべき情報パケット ストリームに加えられた冗長情報を評価し、記録再生プロセスの結果としての再 生された情報パケットストリームで発生するエラーを訂正するよう適応動作する 。 エラー訂正段３５によって処理された情報パケットストリームは、第２のデー タレート段３６に供給可能である。第２のデータレート段３６は、上記第１のデ ータレート段２９において挿入されたダミービットを取り除くように適応動作す る。再生モード中、第２のデータレート段３６は時間マーカ段３０からの時間情 報を受信可能である。第２のデータレート段３６は、上記第１のデータ速度段２ ９において挿入された、再生情報パケットストリーム内の時間情報を評価し、Ｍ ＰＥＧ転送ストリームの時間情報が時間マーカ段３０からの時間情報に対応する ときＭＰＥＧ転送ストリームパケットを供給するよう適用動作する。この結果、 非連続的に処理手段に供給されるＭＰＥＧ転送ストリームパケットは、適切な非 連続方法で再び供給される。 ＤＶＨＳ装置４は、ＭＰＥＧ符号化方法ではなく別の、すなわち第２の符号化 手段によって符号化されたディジタルデータが、ＭＰＥＧコネクタ２４からＤＶ ＨＳ装置４に供給されるＭＰＥＧ転送ストリームのＭＰＥＧ転送ストリームパケ ットに存在する場合、ＭＰＥＧ転送ストリームの別のＭＰＥＧ転送ストリームパ ケットに，ＭＰＥＧ符号化方法にしたがって符号化された別のディジタルデータ を挿入するように適応動作する挿入手段３７を有している。このために、この挿 入手段３７は、ＭＰＥＧコネクタ２４からＤＶＨＳ装置４に与えられるＭＰＥＧ 転送ストリームを受信するように適応動作する検出手段３８を有している。この 検出手段３８は、ＭＰＥＧ転送ストリームに含まれるテーブル情報、特に番組関 連テーブルと番組マップテーブルのテーブル情報を評価するように適応動作せし められる。 ４つのサブストリームを持つ３つの番組ストリームを有する上述した例のＭＰ ＥＧ転送ストリームがＭＰＥＧコネクタから受信されると、上記検出手段３８は 、ＭＰＥＧ転送ストリームのテーブル情報を評価することにより、ＭＰＥＧ転送 ストリームに４つのサブストリームが含まれ、そのうち第１の番組ストリームの 映像情報サブストリーム及び音声情報サブストリームだけがＭＰＥＧ符号化方法 に従って符号化された符号化ディジタルデータを有していることを検出する。こ の検出手段３８は、制御情報を挿入段３９に供給するように適応動作する。この 制御情報は、当該制御情報内のパケットストリーム識別ＩＤによってそれぞれ識 別される第２の番組ストリームのデータ情報サブストリームと、第３の番組スト リームの別のデータ情報サブストリームが、ＭＰＥＧ符号化方法にしたがって符 号化されるのではなく、別の、すなわち第２の符号化方法にしたがって符号化さ れた符号化ディジタルデータを有していることを示すものである。 かかる挿入手段３７は、映像情報メモリ４０を有している。映像情報メモリ４ ０は、映像情報を表し、ＭＰＥＧ符号化方法にしたがって符号化されるディジタ ルデータを記憶する。この映像情報は、テレビ受像機５により表示可能なもので あって、当該システム１のユーザに、残念ながら受信情報はテレビ受像機５が適 さないために再生できないと知らせるテキストを備えている。 検出手段３８によって生成され供給される制御情報が利用可能の場合、上記挿 入段３９は、映像情報メモリ４０に記憶される符号化ディジタルデータを読み出 して、この符号化ディジタルデータを２つの別のサブストリームの別のＭＰＥＧ 転送ストリームパケットに挿入するように適応動作する。２つの別のサブストリ ームのそれぞれについて、パケットストリーム識別ＰＩＤが定義されるが、これ はＭＰＥＧ転送ストリームではまだ使われない。第１の別のサブストリームは、 その第１の別のサブストリームのパケットストリーム識別ＰＩＤを第２の番組ス トリームの番組マップテーブルに入力することにより、第２の番組ストリームに 割り当てられる。第２の別のサブストリームは、その第２の別のサブストリーム のパケットストリーム識別ＰＩＤを第３の番組ストリームの番組マップテーブル に入力することにより、第３の番組ストリームに割り当てられる。 この挿入手段３７は、挿入段３９において生成され、ＭＰＥＧ転送ストリーム パケットを有する別のサブストリームを挿入手段３７の第１の多重化段４１に供 給するように適応動作する。この第１の多重段４１はさらに、セットトップボッ クス３のＭＰＥＧコネクタ２４からＤＶＨＳ装置４に与えられるＭＰＥＧ転送ス トリームを受信することができる。第１の多重化段４１は、供給される２つのＭ ＰＥＧ転送ストリームを含むＭＰＥＧ転送ストリームを、上で既に述べたように 、ＤＶＨＳ装置４の記録モードで記録するために、このストリームを処理手段２ ６のＭＰＥＧ入力２７に供給するように適応動作する。 このようにして、ＭＰＥＧ符号化方法によって符号化された別のＭＰＥＧ転送 ストリームパケットにおける追加情報が、記録モードのときに、磁気テープカセ ツト２５の磁気テープに記録されるように、ＭＰＥＧ転送ストリーム又は、ＭＰ ＥＧ符号化方法により符号化されるディジタルデータを含まないＭＰＥＧ転送ス トリームの個々の番組ストリームに挿入されるＤＶＨＳ装置４が得られる。これ により、ＤＶＨＳ装置４によって磁気テープカセット２５の磁気テープに記録さ れたＭＰＥＧ転送ストリームの再生中に、ＤＶＨＳ装置４のユーザがＭＰＥＧ符 号化方法とは別の符号化方法にしたがって符号化されるサブストリームに関連す る追加情報を受けとるという効果が奏される。ＭＰＥＧデコーダは、家庭用娯楽 エレクトロニクス分野だけでなく、専門的な機器やコンピュータテクノロジの分 野においても広く利用されているので、ＭＰＥＧ符号化手段にしたがって符号化 され、ＤＶＨＳ装置４により挿入される追加情報を、複数の処理装置又はデータ 受信装置により処理し再生できる、という利点がある。さらに、磁気テープカセ ット２５の磁気テープから再生されるＭＰＥＧ転送ストリームのどの番組ストリ ームがＤＶＨＳ装置４のユーザによって選択されるかに関わらず、ユーザは、テ レビ番組の映像情報及び音声情報も、再生情報がこの再生装置によって復号でき ないという追加情報も受けとることができる。データ情報サブストリームが再生 のために選択されると、この装置に接続されるテレビ受像機が映像情報と音声情 報のいずれも再生することができないために、ＤＶＨＳ装置のユーザは、ＤＶＨ Ｓ装置に欠陥があると信じる傾向にあるので、これは特に重要である。 なお、本発明によるＤＶＨＳ装置４によって磁気テープカセット２５の磁気テ ープに記録されるＭＰＥＧ転送ストリームは、当該追加情報を磁気テープカセッ ト２５の磁気テープに記録するが故に上述した効果をもたらす何れのＤＶＨＳ装 置によっても再生できる。 なお、上記の例の如きデータ情報だけでなく、映像情報と音声情報もＭＰＥＧ 符号化方法以外の別の符号化方法に従って符号化できる。したがって、上述した 効果も、ＭＰＥＧ符号化方法以外の別の符号化方法に従って符号化された映像情 報又は音声情報を含むＭＰＥＧ転送ストリームを記録する場合に得られる。 なお、ＤＶＢ受信処理段２３も、ＭＰＥＧ転送ストリームの個々の番組ストリ ームを選択するように適応動作せしめることができる。そしてＤＶＢ受信処理段 は、選択された番組ストリームだけを記録のためにＤＶＨＳ装置４に供給する。 挿入手段３７はさらに、制御入力４２と画像情報入力４３を有する。第１図に は示されない入力手段を用いて、記録モード中にＤＶＨＳ装置４がＭＰＥＧ符号 化方法とは別の符号化方法によって符号化された情報を番組ストリーム又はサブ ストリームに有したＭＰＥＧ転送ストリームを記録する際、ＤＶＨＳ装置４のユ ーザはさらに別の制御情報を制御入力４２に与えることができる。さらに、入力 手段によって、ＤＶＨＳ装置４のユーザはＤＶＨＳ装置４に与えられるＭＰＥＧ 転送ストリームの所与の番組ストリーム又はサブストリームを選択することがで き、かかる情報はまた、別の制御情報につき制御入力４２に供給可能となってい る。 こうした別の付加的制御情報は、制御入力４２から検出手段３８に供給可能で ある。別の制御情報が存在すると、検出手段３８は、その別の制御情報に対応す る制御情報を挿入段３９に供給するように適応し、また、映像情報メモリに記憶 されているディジタルデータを別のサブストリームの別のＭＰＥＧ転送ストリー ムパケットに挿入するように適応する。ここでのサブストリームは、上記第１の 多重化段４１によってＤＶＨＳ装置４に供給されるＭＰＥＧ転送ストリームに挿 入される。 こうすることによって、ＤＶＨＳ装置４のユーザが、ＭＰＥＧ符号化方法によ り符号化されていないディジタルデータを有するＭＰＥＧ転送ストリームがＤＶ ＨＳ装置４によって記憶されるべきことが分かっている場合に、挿入手段３７を して、ＭＰＥＧ符号化方法に従って符号化される映像情報を挿入せしめることが できるという効果が奏される。 さらには、ＭＰＥＧ符号化方法によって符号化されたディジタルデータを示す 映像情報は、映像情報入力４３を介してＤＶＨＳ装置４に与えることができる。 ＤＶＨＳ装置４の映像情報入力４３に与えられる符号化ディジタルデータは、挿 入段３９に転送させることができる。ここでの挿入手段３９は、映像情報入力４ ３からの映像情報が存在し、検出手段３８から対応する制御情報が存在する場合 に、映像情報入力４３に与えられた符号化ディジタルデータを別のサブストリー ムの別のＭＰＥＧ転送ストリームパケットに挿入するように適応する。別の多重 化段４１は、この別のサブストリームを、ＤＶＨＳ装置４に供給されるＭＰＥＧ 転送ストリームとともに、ＭＰＥＧ転送ストリームに挿入する。 これにより、ＤＶＨＳ装置のユーザが、記録中に、少なくとも１つのサブスト リームにおいてＭＰＥＧ符号化方法にしたがって符号化されていないディジタル データだけを含むＭＰＥＧ転送ストリームの番組ストリーム又はサブストリーム に任意の映像情報を追加情報として加えることができる、という効果を奏する。 追加情報は、例えば、当該サブストリームにおいてその符号化ディジタルデータ を符号化するのに用いられた符号化方法に関する情報を含むものとしても良い。 しかしながら、追加情報には、記録されるべき情報の種類に関する情報又は記録 されるべき情報の内容をも含むものとしても良い。 なお、映像情報メモリ４０に記憶される符号化したディジタルデータ、又はＤ ＶＨＳ装置４の映像情報入力４３に供給される符号化ディジタルデータは、オー ディオ情報を示すものとすることもできる。こうすることにより、ＭＰＥＧ転送 ストリームの別のサブストリームのオーディオ情報を供給して、磁気テープカセ ット２５の磁気テープに記録するようにすることができる、という効果が得られ る。この場合、ＤＶＨＳ装置４又はいずれか任意のＤＶＨＳ装置のユーザは、再 生時に音声情報形式の追加情報を受け取ることになる。ここでの追加情報によっ て、ＭＰＥＧ転送ストリームには、ＭＰＥＧ符号化方法とは異なる別の符号化方 法に従って符号化され、もってテレビ受像機５では再生できないディジタルデー タが含まれているということにユーザの注意が向けられる。 なお、映像情報メモリ４０に記憶される符号化ディジタルデータ又は映像情報 入力４３を介してＤＶＨＳ装置４に与えられるディジタルデータがデータ情報を 示すこともできる。そして、例えば、他の第２の符号化方法にしたがって符号化 されたディジタルデータを復号化するのに必要なソフトウエアを、別のＭＰＥＧ 転送ストリームパケットにおける再生ＭＰＥＧ転送ストリームに追加することが できる。このソフトウェアは、適切なコンピュータ６において検出でき、別の第 ２の符号化方法にしたがって符号化されるディジタルデータを復号するのに用い ることができる。 同時に第１図は、また同時に本発明の第２の実施例によるシステム１を示して いる。このシステム１において、ＤＶＨＳ装置４はデータソースを形成し、セッ トトップボックス３は処理装置を形成し、テレビ受像機５とコンピュータ６はそ れぞれデータ受信装置（データシンク）を形成する。磁気テープカセット２５と 、操作再生リンク３４と、バッファ段３２と、エラー訂正段３５と、第２のデー タレート段３６と、時間マーカ段３０がここでは第２のソース手段４４を形成す る。磁気テープカセット２５の磁気テープに記録されるＤＶＨＳ情報パケットス トリームは、既に上述したように、ＤＶＨＳ装置４の再生モード中にＭＰＥＧ転 送ストリームとしてＭＰＥＧ出力２８に供給されうる。 挿入手段３７は、ＭＰＥＧ出力２８からの再生されたＭＰＥＧ転送ストリーム を供給可能な第２の多重化段４５を有している。ＭＰＥＧ出力２８で利用可能な ＭＰＥＧ転送ストリームはさらに検出手段３８にも供給されうる。検出手段３８ は、本発明の第１の実施例によるシステム１の場合で既に上述したように、再生 ＭＰＥＧ転送ストリームに含まれるテーブル情報を評価し制御情報を供給するよ うに適応動作する。挿入段３９は、第２の多重化段４５に接続され、挿入段３９ で生成される別のサブストリームのＭＰＥＧ転送ストリームパケットを第２の多 重化段４５に供給するように動作する。この第２の多重化段４５は、２つの与え られたＭＰＥＧ転送ストリームを有するＭＰＥＧ転送ストリームを挿入手段３７ のＭＰＥＧ再生出力４６に供給するように適応動作する。ＭＰＥＧ再生出力４６ は、一方がコンピュータ６に接続され他方がＭＰＥＧコネクタ２４に接続されて いる。 セットトップボックス３は、ＭＰＥＧプログラムストリームデコーダ４７を有 する。セットトップボックス３のＭＰＥＧコネクタ２４を介して与えられるＭＰ ＥＧ転送ストリームは、ＭＰＥＧ番組ストリームデコーダ４７に供給することが できる。ＭＰＥＧ番組ストリームデコーダ４７は、ＭＰＥＧ転送ストリームから 番組ストリームを選択するように適応される。第１図には示されない入力手段、 例えば、チャンネルアップ／ダウンキーを用いて、セットトップボックス３のユ ーザは、再生ＭＰＥＧ転送ストリーム、又はＤＶＢ受信処理段２３によって供給 されるＭＰＥＧ転送ストリームに含まれる所望の番組ストリームを選択できる。 このために、ＭＰＥＧ番組ストリームデコーダ４７は、ＭＰＥＧ転送ストリーム に含まれる番組関連テーブルを評価確認するように適応する。このテーブルは、 ＭＰＥＧ転送ストリームに含まれる全ての番組ストリームを特定するものである 。セットトップボックス３のユーザがこれらの番組ストリームの１つを選択した 場合、ＭＰＥＧ番組ストリームデコーダ４７は、選択された番組ストリームに関 連する番組マップテーブルを評価するよう適応する。この番組マップテーブルは 、選択された番組ストリームの関連のサブストリームのパケットストリーム識別 ＩＤを明細記述する。この選択されたサブストリームは、ＭＰＥＧ番組ストリー ムデコーダ４７によって供給することができる。 セットトップボックス３はさらに、ＭＰＥＧ番組ストリームデコーダ４７によ って供給されるサブストリームが与えられる復号化手段４８を有している。復号 化手段４８は、サブストリームのＭＰＥＧ転送ストリームパケットに含まれる符 号化ディジタルデータを、これらのパケットがＭＰＥＧ符号化方法にしたがって 符号化されている場合に、復号化するように適応される。復号化手段４８は、復 号化される情報、特に映像情報と音声情報を、セットトップボックス３に接続さ れるテレビ受像機５に供給するように適応される。 ＭＰＥＧ転送ストリームが、挿入手段を持たない既知のＤＶＨＳ装置によって ＤＶＨＳ情報パケットストリームとして磁気テープカセット２５の磁気テープに 記録されている場合、ＭＰＥＧ転送ストリームは、ＭＰＥＧ符号化方法以外の別 の符号化方法にしたがって符号化されたディジタルデータだけを有するサブスト リームを含んでいる場合がある。一例では、２つの番組ストリームを持つＭＰＥ Ｇ転送ストリームが、磁気テープカセット２５の磁気テープに記録されている。 第１の番組ストリームは、それぞれパケットストリーム識別ＩＤによって識別さ れる、映像情報サブストリームと音声情報サブストリームとを有する。関連の番 組マップテーブルにおいて、第１のパケットストリームは、映像情報サブストリ ームと音声情報サブストリームとを備えるパケットストリームとして識別される 。第２の番組ストリームは、パケットストリーム識別ＩＤによって識別されるデ ータ情報サブストリームによって形成される。第２の番組ストリームに関連する 番組マップテーブルでは、第２の番組ストリームのデータは、いわゆる「プライ ベートデータ」として識別される。第１の番組ストリームは、ＭＰＥＧ符号化方 法に従って符号化され、例えば「オーストリア」というタイトルのテレビ番組を 示すディジタルデータを含んでいる。第２の番組ストリームは、ＨＴＭＬ符号化 方法（ハイパーテキストマークアップ言語）にしたがって符号化され、例えばオ ーストリアに関するコンピュータデータを示すディジタルデータを含んでいる。 ＤＶＨＳ装置４が再生モードのとき、磁気テープカセット２５の磁気テープに 記録されるＤＶＨＳ情報パケットストリームは、再生され、ＭＰＥＧ転送ストリ ームとしてＭＰＥＧ出力２８に与えられる。ここでのＭＰＥＧ転送ストリームは 、先ほど説明した番組ストリームを有するものである。検出手段３８は、ＭＰＥ Ｇ転送ストリームに含まれるテーブル情報を評価し、これにより、第２の番組ス トリームが「プライベートデータ」を含んでいることを検出する。その後、検出 手段３８は、制御情報を挿入段３９に供給するが、この制御情報は、ＭＰＥＧ転 送ストリームパケットを持つ別のサブストリームを第２の番組ストリームに追加 する必要があり、かかるパケットは映像情報メモリ４０に記憶され、ＭＰＥＧ符 号方法にしたがって符号化されたディジタルデータを含むべきであることを示す も のである。別のサブストリームの別のＭＰＥＧ転送ストリームパケットについて は、ＭＰＥＧ転送ストリームでまだ使われていないパケットストリーム識別ＰＩ Ｄが検出手段３８からの制御情報にしたがって定義される。このパケットストリ ーム識別ＰＩＤは、第２の番組ストリームの番組マップテーブルに入力される。 挿入手段３７は、挿入段３９で生成される別のサブストリームを第２の多重化段 ４５に供給する。第２の多重化段４５は、２つの供給されたＭＰＥＧ転送ストリ ームを有するＭＰＥＧ転送ストリームを挿入手段３７のＭＰＥＧ出力４６に供給 する。 システム１のユーザが、ＤＶＨＳ装置４の再生モード中に、ＭＰＥＧ番組スト リームデコーダ４７を用いて、当該再生ＭＰＥＧ転送ストリームにおける第１の 番組ストリームを選択すると、テレビ受像機５は、例えば「オーストリア」とい うタイトルのテレビ番組を再生するよう適応される。他方、システム１のユーザ がＭＰＥＧ番組ストリームデコーダ４７を用いて、再生ＭＰＥＧ転送ストリーム における第２の番組ストリームを選択すると、この第２の番組ストリームは復号 化手段４８により復号され得ない符号化ディジタルデータを含んでいるので、第 ２の番組ストリームの別のサブストリームに挿入されるＭＰＥＧ転送ストリーム パケットが復号化手段４８によって復号化され、テレビ受像機５によって表示さ れるという効果が得られる。その結果、ユーザは、第２の番組ストリームのデー タ情報サブストリームをテレビ受像機５で再生できないことを知らされる。そし てユーザは、例えば、コンピュータ６を用いて、再生ＭＰＥＧ転送ストリームを 処理することができ、かかるコンピュータは、第１図には示されない態様で、Ｈ ＴＭＬ符号化方法にしたがって符号化されたディジタルデータを復号化するよう に適応動作する。 なお、本発明の第１の実施例によるシステム１について既に説明したように、 ＤＶＨＳ装置４が再生モードの時、映像情報を映像情報入力４３に供給すること もできる。かかる情報は、制御情報を制御入力４２に供給すると別のＭＰＥＧ転 送ストリームパケットに追加情報として挿入され、再生ＭＰＥＧ転送ストリーム とともにＤＶＨＳ装置によって供給されるものである。 なお、再生モード中は、映像情報の代わりに音声情報を追加情報として別のＭ ＰＥＧ転送ストリームパケットに挿入することもできる。 第２図は、本発明の第３の実施例による第２のシステム４９を示すブロック図 形式の概略図であり、ここでは、コンピュータ５０がデータソースを形成し、セ ットトップボックス５１が処理手段を形成し、テレビ受像機５とＤＶＨＳ装置５ ２とＤＶＤ装置５３がそれぞれデータ受信装置（データシンク）を形成する。 コンピュータ５０は、符号化選択手段１２と、第１の符号化手段１３と、第２ の符号化手段１４と、パケットストリーム生成器１６とを有した第１のソース手 段１１を具備する。コンピュータ５０はさらに、映像情報、音声情報、データ情 報を記憶する情報メモリ８を有する。さらに、ＭＰＥＧ転送ストリームは、第２ の情報入力１０を介してコンピュータ５０に供給可能となっている。パケットス トリーム生成器１６は、情報メモリ８に記憶される情報を供給するか、あるいは 本発明の第１の実施例によるシステム１について既に説明したように、ＭＰＥＧ 転送ストリームとしてパケットストリーム生成器１６の第２の情報入力１０に供 給される情報を供給するように適応する。よってパケットストリーム生成器１６ は、ＭＰＥＧ転送ストリームを直接コンピュータ５０の情報出力７に供給するよ うに適応される。コンピュータ５０の情報出力７でのＭＰＥＧ転送ストリームは 、セットトップボックス５１の別のＭＰＥＧ入力５５に供給できる。コンピュー タ５０の情報出力７からのＭＰＥＧ転送ストリームは、ケーブル接続５４を介し てセットトップボックス５１の別のＭＰＥＧ入力５５に供給できる。この別のＭ ＰＥＧ入力５５に供給されるＭＰＥＧ転送ストリームを、ＭＰＥＧ番組ストリー ムデコーダ４７に供給することができ、第２の実施例について既に説明したよう に、ＭＰＥＧ転送ストリームに含まれる番組ストリームを選択するように動作す る。ＭＰＥＧ番組ストリームデコーダ４７は、選択された番組ストリームのサブ ストリームを復号化手段４８に供給するように適応される。復号化手段４８は、 復号化手段４８に与えられ、ＭＰＥＧ符号化方法によって符号化されたＭＰＥＧ 転送ストリームパケットに含まれる符号化ディジタルデータを復号化するように 適応される。この復号化手段４８はさらに、映像情報及び音声情報としてテレビ 受像 機５に復号化情報を供給するように適応動作する。 ＤＶＨＳ装置５２は、処理手段２６を有し、この手段の機能は、本発明の第１ の実施例によるシステム１について既に説明している。コンピュータ５０の情報 出力７において利用可能なＭＰＥＧ転送ストリームは、ＤＶＨＳ装置５２が記録 モードのときに記録されるように、第２のケーブル接続５６を介してＤＶＨＳ装 置５２の処理手段２６のＭＰＥＧ入力２７に供給可能となっている。ＤＶＨＳ装 置５２が再生モードの時、再生されるＭＰＥＧ転送ストリームは、第３のケーブ ル接続５７を介して処理手段２６のＭＰＥＧ出力２８から、セットトップボック ス５１の別のＭＰＥＧ入力５５に供給することができる。 コンピュータ５０の情報出力７に現れるＭＰＥＧ転送ストリームはさらに、第 ２のケーブル接続５６を介してＤＶＤ装置５３のＤＶＤ処理手段５９のＤＶＤ入 力５８に供給されうる。ＤＶＤ処理手段５９に供給されるＭＰＥＧ転送ストリー ムは、これ自体は知られているＤＶＤディスク６０に記録することができる。Ｄ ＶＤ装置５３のディジタルデータ番組関連テーブルディジタルデータ処理手段５ ９によって再生されたＭＰＥＧ転送ストリームは、第３のケーブル接続５７を介 して別のＭＰＥＧ入力５５に供給される。 ＤＶＨＳ装置５２又はＤＶＤ装置５３によってセットトップボックス５１の別 のＭＰＥＧ入力５５に供給されるＭＰＥＧ転送ストリームは、既にこれまで述べ たように、セットトップボックス５１からテレビ受像機５に供給することができ る。 ここで、コンピュータ５０は、第２の挿入手段６２を有している。この挿入手 段は、ＭＰＥＧ符号化方法以外の別の符号化方法によって符号化され、ＭＰＥＧ 転送ストリームパケットに含まれるディジタルデータが利用可能である場合、Ｍ ＰＥＧ符号化方法にしたがって符号化される別のディジタルデータをＭＰＥＧ転 送ストリームの別のＭＰＥＧ転送ストリームパケットに挿入するように動作する 。この目的のために、この第２の挿入手段６２は、コンピュータ５０の第２の情 報入力１０に与えられるＭＰＥＧ転送ストリームを受信するように構成された検 出手段３８を有する。検出手段３８は、ＭＰＥＧ転送ストリームに含まれるテー ブ ル情報を評価し、ＭＰＥＧ符号化方法にしたがって符号化されたディジタルデー タを含まないサブストリームを検出するように動作する。検出手段３８は、ＭＰ ＥＧ転送ストリームのサブストリームがＭＰＥＧ符号化方法以外の別の符号化方 法にしたがって符号化されたディジタルデータを専ら有する場合に、制御情報を 挿入段３９に供給するように動作する。挿入段３９に供給される制御情報は、こ のサブストリームを識別するパケットストリーム識別ＩＤを含む。 第２の挿入手段６２はさらに、テレビ受像機５によって表示でき、システム４ ９のユーザに、ＭＰＥＧ番組ストリームデコーダ４７を用いて選択された番組ス トリームが別の符号化方法によって符号化されており、復号化手段４８では復号 化できないこと知らせるテキストを表す符号化ディジタルデータを記憶する映像 情報メモリ４０を有する。検出手段３８によって生成され供給される制御情報が 利用可能である場合、挿入段３９は、映像情報メモリ４０に記憶されたディジタ ルデータを別のサブストリームの別のＭＰＥＧ転送ストリームパケットに挿入す るように適応される。挿入段３９は、挿入段３９で生成される当該別のサブスト リームをパケットストリーム生成器１６の第５のサブストリーム入力６３に供給 するように適応される。 符号化選択手段１２は、挿入実行手段６４を有している。本発明の第１の実施 例によるシステムにつき既に説明したように、符号化選択手段１２は、情報メモ リ８に記憶されたディジタルデータを読み出して、そのデイジタルデータを第１ の符号化手段１３又は第２の符号化手段１４に供給するように適応される。そし て符号化選択手段１２の挿入実行手段６４は、ディジタルデータを第２の符号化 手段１４に供給し、さらに挿入制御信号を挿入段３９に提供するように適応され る。挿入制御信号が挿入段３９で得られる場合、挿入段３９は、映像情報メモリ ４０に記憶された符号化ディジタルデータを読み出して、その符号化ディジタル データを別のサブストリームの別のＭＰＥＧ転送ストリームパケットに挿入する ように適応される。挿入段３９は、この別のサブストリームをパケットストリー ム生成器１６の第５のサブストリーム入力６３に供給する。パケットストリーム 生成器１６は、本発明の第１の実施例によるシステム１について既に説明したよ うに、この生成器に供給されるＭＰＥＧ転送ストリームを含むＭＰＥＧ転送スト リームをコンピュータ５０の情報出力７に供給するように適応される。 このようにして、ＭＰＥＧ符号化方法ではない別の符号化方法にしたがって符 号化されるディジタルデータだけを有するサブストリームの場合に追加情報が別 のサブストリームの別のＭＰＥＧ転送ストリームパケットに挿入され、この追加 情報が復号化手段４８によって復号化されテレビ受像機５によって表示されうる ＭＰＥＧ転送ストリームを供給するコンピュータ５０によって形成されるデータ ソースが得られることになる。同様に、ＭＰＥＧ転送ストリームにおける別のサ ブストリームは、ＤＶＨＳ装置５２が記録モードのときに磁気テープカセット２ ５の磁気テープに記録され、ＤＶＤ装置５３が記録モードの時にはＤＶＤディス ク６０に記録される。この結果、セットトップボックス５１を介してテレビ受像 機５によってコンピュータ５０からＭＰＥＧ転送ストリームを直接見るユーザは 、復号化手段４８では復号化できないサブストリームについての追加情報を受け 取る。さらに、ＤＶＨＳ装置又はＤＶＤ装置のユーザは、テレビ受像機５によっ て、磁気テープカセット２５又はＤＶＤディスク６０に記録され、最初にコンピ ュータ５０に供給され、かつその後に磁気テープカセット２５又はＤＶＤディス ク６０から再生し、復号化手段４８によって復号化できないサブストリームにつ いての追加情報を受け取る。 第３図は、本発明の第４の実施例によるシステム６５を示すブロック図形式の 概略図である。このシステム１は、データソースを形成し、テレビ番組と別の情 報を、ホテルのローカルケーブルテレビシステムを介してそれぞれデータ受信装 置（データシンク）を形成する複数のテレビ受像機に供給するケーブルテレビサ ービス装置６６を有する。ケーブルテレビサービス装置６６に設けられる手段は 、第１図に示されるシステム１の一部を形成する送信装置２の手段に対応し、そ の動作は第１図を参照して説明した。しかしうながら、送信装置２との違いは、 ケーブルテレビサービス装置６６は、ＤＶＢ標準にしたがって付加的な符号化を 行わないため、第１図に示されるようなＤＶＢ処理段２０を備えていないという 点である。 第３図に示されるシステム６５において、ケーブルテレビシステムに接続され る複数のテレビ受像機はテレビ受像機６７として示されている。テレビ受像機６ ７は、別のＭＰＥＧ入力６８を介してＭＰＥＧ転送ストリームを受信できる。テ レビ受像機６７は、テレビ処理手段６９を備える。テレビ受像機６７の別のＭＰ ＥＧ入力６８に与えられるＭＰＥＧ転送ストリームは、テレビ処理手段６９に転 送することができる。テレビ処理手段６９に供給されるＭＰＥＧ転送ストリーム は、テレビ処理手段６９において処理することができ、それからＭＰＥＧ復号化 方法により復号化することもできる。よって、テレビ処理手段６９は、テレビ受 像機６７のハウジングに収容されるシステム６５の処理手段を形成する。 テレビ受像機６７は、復号データをテレビ処理手段６９から供給され、その復 号データに含まれる映像情報及び音声情報を再生するように適応される表示手段 ７０をさらに有する。 システム６５は、ここでは、ケーブルテレビサービス装置６６の情報出力７と 、テレビ受像機６７の別のＭＰＥＧ入力６８との間に配される第３の挿入手段７ １を持つ。第３の挿入手段７１は、検出手段３８と、挿入段３９と、映像情報メ モリ４０と、パケットストリーム生成器１６とを有する。ケーブルテレビサービ ス装置６６によってその情報出力７を介して供給されるＭＰＥＧ転送ストリーム は、検出手段３８とパケットストリーム生成器１６の双方に供給されうる。ＭＰ ＥＧ転送ストリームがＭＰＥＧ符号化方法にしたがって符号化されたディジタル データを含まない番組ストリーム又はサブストリームを有するとき、第３の挿入 手段７１は、別のサブストリームの別のＭＰＥＧ転送ストリームパケットをケー ブルテレビサービス装置６６によって供給されたＭＰＥＧ転送ストリームに挿入 するように適応される。第３の挿入手段７０の動作は、第２図に示される第２の 挿入手段６２について既に上述したような動作に対応する。 よって、別個のアダプタユニット内に収められる第３の挿入手段７１が、２つ の任意の装置の間のデータリンクに含まれる構成を達成しうる。それからこの第 ３の挿入手段７１は、映像情報又は別の追加情報を、ＭＰＥＧ符号化方法以外の 別の符号化方法にしたがって符号化される符号化ディジタルデータを有するＭＰ ＥＧ転送ストリームに挿入するように適応される。 なお、映像情報メモリ４０に記憶される映像情報は、ＭＰＥＧ符号化方法にし たがって有効なデータが全く再生できず、その結果、磁気テープに記録された情 報の再生が不可能なほどに磁気テープカセット２５の磁気テープが損傷している ことを示す情報を有するようにしてもよい。 また、第１の符号化方法は、ＭＰＥＧ符号化方法以外の別の符号化方法であっ てもよい。しかし、既に販売され市場に出ている多くの装置が処理できるような 符号化方法を、第１の符号化方法として用いる方が有利である。 さらに、上記検出手段は、情報パケットストリームに含まれるテーブル情報の 読み出しだけでなく、所与の符号化方法の識別のために受信符号化ディジタルデ ータの能動的な分析によって実施することも可能である。そして、受信した情報 パケットストリーム内の特定のビットシーケンスと特定の通常イベントも、所与 の符号化方法の検出に用いることができる。 最後に、検出手段に与えられる情報パケットストリームが第２の符号化方法に したがって符号化されたディジタルデータを有する場合にのみ、この検出手段を 、２つ以上の異なる符号化方法を検出し、少なくとも１つのアイテムの追加情報 の挿入のために制御情報を挿入段に供給するように適応させることも可能である 。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 情報パケットストリームを供給するためのデータソースと、情報パケッ トストリームを処理するための処理装置と、情報パケットストリームを受信する ためのデータ受信装置とを有するシステムであって、 前記データソースは、第１の符号化方法及び／又は第２の符号化手段により符 号化され、映像情報、音声情報又はデータ情報を表すディジタルデータを含む情 報パケットを有する情報パケットストリームを処理装置に供給するソース手段を 有し、 前記システムは、前記情報パケットに含まれ、前記第１の符号化方法により符 号化されたディジタルデータを復号化する復号化手段を有する、 システムにおいて、 前記システムは、前記第２の符号化方法により符号化されたディジタルデータ が前記情報パケットに存在するとき、前記第１の符号化方法により符号化された 別のディジタルデータを前記情報パケットストリームの別の情報パケットに挿入 する挿入手段を有し、前記別の符号化ディジタルデータは、前記情報パケットに 含まれる当該ディジタルデータに関連する追加情報として映像情報又は音声情報 を含み、これにより当該ディジタルデータは、前記第２の符号化方法により符号 化され、前記復号化手段によって適正な復号がなされない、 ことを特徴とするシステム。 ２． 請求項１に記載のシステムにおいて、 前記ソース手段は、ＭＰＥＧ標準（ＩＳＯ／ＩＥＣ １１１７２−１、ＩＳＯ ／ＩＥＣ １３．８１８−１）に準拠した情報パケットストリームとしてＭＰＥ Ｇ転送ストリームパケットを有するＭＰＥＧ転送ストリームを前記処理装置に供 給し、ＭＰＥＧ転送ストリームパケットは、ＭＰＥＧ標準（ＩＳＯ／ＩＥＣ １ １１７２−２、ＩＳＯ／ＩＥＣ １１１７２−３、ＩＳＯ／ＩＥＣ １３．８１ ８−２又はＩＳＯ／ＩＥＣ １３．８１８−３）に準拠するＭＰＥＧ符号化方法 及び／又は第２の符号化方法により符号化された映像情報、音声情報又はデータ 情報を表すディジタルデータを含み、 前記システムは、前記ＭＰＥＧ転送ストリームパケットに含まれ、前記ＭＰＥ Ｇ符号化方法により符号化されたディジタルデータを復号化する復号化手段を有 し、 前記挿入手段は、第２の符号化方法により符号化され、前記ＭＰＥＧ転送スト リームパケットに含まれるディジタルデータが存在するとき、ＭＰＥＧ方法によ り符号化された別のディジタルデータを前記ＭＰＥＧ転送ストリームの別のＭＰ ＥＧ転送ストリームパケットに挿入する、 システム。 ３． 情報パケットストリームを供給するデータソースであって、 第１の符号化方法及び／又は第２の符号化方法により符号化され、映像情報、 音声情報又はデータ情報を表すディジタルデータを含む情報パケットを含む情報 パケットストリームを供給するソース手段を有するデータソースにおいて、 第２の符号化方法により符号化されたディジタルデータが前記情報パケットに 存在するとき、前記第１の符号化方法により符号化された別のディジタルデータ を情報パケットストリームの別の情報パケットに挿入する挿入手段が設けられ、 前記別の符号化ディジタルデータは、前記情報パケットに含まれる当該ディジ タルデータに関する追加情報として映像情報又は音声情報を含む、 ことを特徴とするデータソース。 ４． 請求項３に記載のデータソースにおいて、 前記ソース手段は、第１の符号化方法によりディジタルデータを符号化し、符 号化したディジタルデータを供給する第１の符号化手段を有し、 前記ソース手段は、第２の符号化方法によりディジタルデータを符号化し、符 号化した別のディジタルデータを供給する第２の符号化手段を有し、 前記ソース手段は、前記符号化ディジタルデータを情報パケットストリームの 情報パケットに挿入し、前記別の符号化ディジタルデータを前記情報パケットス トリームの別の情報パケットに挿入するパケットストリーム生成器を有する、 ことを特徴とするデータソース。 ５． 請求項４に記載のデータソースにおいて、 前記データソースは、映像情報、音声情報又はデータ情報を表すディジタルデ ータを記憶する情報メモリと共働動作し、 前記データソースには、前記情報メモリに記憶されるディジタルデータを読み 出して、当該ディジタルデータを前記第１の符号化手段又は前記第２の符号化手 段に選択的に供給する符号化選択手段が設けられ、 前記符号化選択手段はさらに、ディジタルデータが前記第２の符号化手段に供 給されるとき、挿入制御信号を供給し、 前記パケットストリーム生成器は、挿入制御信号が存在するとき、前記第１の 符号化方法により符号化された別のディジタルデータを含む別の情報パケットを 、前記情報パケットストリームに挿入する、 ことを特徴とするデータソース。 ６． 請求項３に記載のデータソースにおいて、 情報パケットストリームを受信するように構成され、情報パケットに含まれか つ第２の符号化方法により符号化されたディジタルデータを検出して、このデー タを検出したら制御情報を供給する検出手段が設けられ、 前記挿入手段は、制御情報が現れると、前記第１の符号化方法により符号化さ れた別のディジタルデータを前記情報パケットストリームの別の情報パケットに 挿入する、 ことを特徴とするデータソース。 ７． 請求項３に記載のデータソースにおいて、 前記挿入手段は、前記第１の符号化方法により符号化され、少なくとも映像情 報を示すディジタルデータを記憶する映像情報メモリを有し、 前記挿入手段は、前記情報パケットが第２の符号化方法により符号化されたデ ィジタルデータを含むとき、前記映像情報メモリに記憶され当該メモリから読み 出された符号化ディジタルデータを前記情報パケットストリームの別の情報パケ ットに挿入する、 ことを特徴とするデータソース。 ８． 請求項３に記載のデータソースにおいて、 前記ソース手段は、ＭＰＥＧ転送ストリームパケットを有するＭＰＥＧ転送ス トリームをＭＰＥＧ標準（ＩＳＯ／ＩＥＣ １１１７２−１、ＩＳＯ／ＩＥＣ １３．８１８−１）による情報パケットストリームとして供給し、当該ＭＰＥＧ 転送ストリームパケットは、ＭＰＥＧ標準（ＩＳＯ／ＩＥＣ １１１７２−２、 ＩＳＯ／ＩＥＣ １１１７２−３、ＩＳＯ／ＩＥＣ １３．８１８−２又はＩＳ Ｏ／ＩＥＣ １３．８１８−３）に準拠したＭＰＥＧ符号化方法及び／又は第２ の符号化方法により符号化されたディジタルデータを含み、 前記挿入手段は、第２の符号化方法により符号化され、ＭＰＥＧ転送ストリー ムパケットに含まれるディジタルデータが存在するとき、ＭＰＥＧ方法により符 号化された別のディジタルデータを前記ＭＰＥＧ転送ストリームの別のＭＰＥＧ 転送ストリームパケットに挿入する、 ことを特徴とするデータソース。 ９． 第１の符号化方法及び／又は第２の符号化方法により符号化され得た符 号化ディジタルデータを情報パケットに含む情報パケットストリームを受信する データ受信装置であって、 当該受信された符号化ディジタルデータに含まれる映像情報、音声情報又はデ ータ情報を表す記録データを記録するための記録手段を有するデータ受信装置に おいて、 第２の符号化方法により符号化されたディジタルデータが当該受信された情報 パケットに存在するとき、前記第１の符号化方法により符号化された別のディジ タルデータを前記情報パケットストリームの別の情報パケットに挿入する挿入手 段が設けられ、前記別の符号化ディジタルデータは、前記情報パケットに含まれ かつ第２の符号化方法により符号化された当該ディジタルデータに関連する追加 情報として映像情報又は音声情報を含む、 ことを特徴とするデータ受信装置。 １０． 請求項９に記載のデータ受信装置において、 受信された情報パケットストリームを受信するように構成され、情報パケット に含まれかつ第２の符号化方法により符号化されたディジタルデータを検出し、 このデータを検出したら制御情報を供給する検出手段（３８）が設けられ、 前記挿入手段は、制御情報が現れた場合、前記第１の符号化方法により符号化 された別のディジタルデータを前記情報パケットストリームの別の情報パケット に挿入する、 ことを特徴とするデータ受信装置。 １１． 請求項９に記載のデータ受信装置において、 前記挿入手段は、前記第１の符号化方法により符号化され少なくとも映像情報 を表すディジタルデータを記憶する映像情報メモリを有し、 前記挿入手段は、前記情報パケットが第２の符号化方法により符号化されたデ ィジタルデータを含むとき、前記映像情報メモリに記憶され当該メモリから読み 出された符号化ディジタルデータを前記情報パケットストリームの別の情報パケ ットに挿入する、 ことを特徴とするデータ受信装置。 １２． 請求項９に記載のデータ受信装置において、 当該データ受信装置は、ＭＰＥＧ標準（ＩＳＯ／ＩＥＣ １１１７２−１、Ｉ ＳＯ／ＩＥＣ １３．８１８−１）によるＭＰＥＧ転送ストリームパケットにお いて、ＭＰＥＧ標準（ＩＳＯ／ＩＥＣ １１１７２−２、ＩＳＯ／ＩＥＣ １１ １７２−３、ＩＳＯ／ＩＥＣ １３．８１８−２又はＩＳＯ／ＩＥＣ １３．８ １８−３）に準拠するＭＰＥＧ符号化方法及び／又は第２の符号化方法により符 号化されたディジタルデータを含む情報パケットストリームとしてＭＰＥＧ転送 ストリームを受信し、 前記挿入手段は、第２のＭＰＥＧ符号化方法により符号化されかつ前記ＭＰＥ Ｇ転送ストリームパケットに含まれるディジタルデータが存在するとき、当該Ｍ ＰＥＧ方法により符号化された別のディジタルデータを前記ＭＰＥＧ転送ストリ ームの別のＭＰＥＧ転送ストリームパケットに挿入する、 ことを特徴とするデータ受信装置。 １３． 第１の符号化方法及び／又は第２の符号化方法により符号化され得た 符号化ディジタルデータを情報パケットに含む情報パケットストリームを受信す る挿入手段において、 情報パケットに含まれ第２の符号化方法により符号化されたディジタルデータ を検出し、このデータを検出したら制御情報を供給する検出手段が設けられ、 制御情報が現れると、前記第１の符号化方法により符号化された別のディジタ ルデータを前記情報パケットストリームの別の情報パケットに挿入するパケット ストリーム生成器が設けられ、当該別の符号化ディジタルデータは、前記情報パ ケットに含まれ第２の符号化方法により符号化されたディジタルデータに関連す る追加情報としての映像情報又は音声情報を表す、 ことを特徴とする挿入手段。 １４． 請求項１３に記載の挿入手段において、 前記第１の符号化方法により符号化されかつ少なくとも映像情報を示すディジ タルデータを記憶する映像情報メモリが設けられ、 前記パケットストリーム生成器は、制御情報が現れると、前記映像情報メモリ に記憶され当該メモリから読み出された符号化ディジタルデータを前記情報パケ ットストリームの別の情報パケットに挿入する、 ことを特徴とする挿入手段。 １５． 請求項１３に記載の挿入手段において、 前記挿入手段は、ＭＰＥＧ標準（ＩＳＯ／ＩＥＣ １１１７２−１、ＩＳＯ／ ＩＥＣ １３．８１８−１）によるＭＰＥＧ転送ストリームパケットにおいて、 ＭＰＥＧ標準（ＩＳＯ／ＩＥＣ １１１７２−２、ＩＳＯ／ＩＥＣ １１１７２ −３、ＩＳＯ／ＩＥＣ １３．８１８−２又はＩＳＯ／ＩＥＣ １３．８１８− ３）に準拠したＭＰＥＧ符号化方法及び／又は第２の符号化方法により符号化さ れたディジタルデータを含む情報パケットストリームとしてＭＰＥＧ転送ストリ ームを受信し、 前記検出手段は、情報パケットに含まれかつ第２の符号化方法により符号化さ れたディジタルデータを検出して、このデータを検出したら制御情報を供給する ように適応動作し、 前記パケットストリーム生成器は、制御情報が現れると、当該ＭＰＥＧ方法に より符号化された別のディジタルデータを前記ＭＰＥＧ転送ストリームの別のＭ ＰＥＧ転送ストリームパケットに挿入するように適応動作する、 ことを特徴とする挿入手段。