JP2001505773A - トリパレドキシン発現プラスミド、産生方法、使用、試験系および薬剤 - Google Patents

トリパレドキシン発現プラスミド、産生方法、使用、試験系および薬剤

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、新規の酵素、トリパレドキシン、Crithidia fasciculataからのそれの単離、遺伝的に形質転換した細菌中でのそれの製造方法、および殺トリパノソーマ薬の発見のための分子標的としてのそれの使用を記載する。

Description

【発明の詳細な説明】 トリパレドキシン発現プラスミド、産生方法、使用、試験系および薬剤 序論 トリパノソーマ(Trypanosoma)科の寄生鞭毛虫は、熱帯および亜熱帯におい て最も流布しているヒト病原体の一つである。これらの生物体は複雑な生活環を 有し、それらのいくつかは衰弱性のまたは致死的な疾患、例えばアメリカシャー ガス病(American Chagas'disease)(Trypanosoma cruzi)、アフリカ睡眠病( African sleeping sickness)(T.brucei gambienseおよびT.b.rhodesiense) 、東方腫(oriental sore)(Leishmania tropica)、カラ・アザール(kala az ar)(L.donovani)、および粘膜皮膚リーシュマニア症(mucocutaneous leish maniasis)(L.brasiliensis)の作因である。その他は、植物(phytomonas種 )、昆虫(CrithidiaおよびLeptomonas種)および家畜(T.congolense、T.b. brucei,T.evansi)といったように、種々の宿主に感染する。ヒト病原体の多 くは、野生生物に固有でもある。全世界で、3000万人以上がトリパノソーマ およびリーシュマニア(Leishmania)に感染していると見積もられる(世界保健 機構、1996)。ワクチン接種戦略は、今日まで失敗に終わっており、治療の ために現在用いられている化学療法薬のほとんどが効能および毒性の両方に関し て、不十分である(Risse,1993)。例えば、シャーガス病の治療に広く用いら れている薬剤であるニフルチモックス(Nifurtimox)は、過酸化物感受性寄生生 物だけでなく、宿主にも影響を及ぼす非特異的レドックスサイクラーである。し たがって、類似の宿主代謝と実質的に異なるトリパノソーマ類における酸化物質 に対する防御機構は、より特異的な殺トリパノソーマ薬の開発にとって可能性の ある標的領域として論じられてきた(Fairlamb,1996;Jacoby et al.,1996)。 寄生生物として、トリパノソーマ類は、宿主防御反応中に生成される種々の反 応性酸素種、例えばスーパーオキシドラジカル(superoxide radical)、過酸化 水素(hydrogen peroxide)およびミエロペルオキシダーゼ(myeloperoxidase) 生成物に不可避的に曝露される。しかしながら、このような酸化ストレスに対処 するそれらの能力は、意外に弱いと考えられる。それらは貪 食細胞由来のスーパーオキシドを掃去するための鉄含有スーパーオキシドジスム ターゼ(superoxide dismutase)を有する(LeTrant et al.,1983)が、それら のほとんどが、宿主生物体の主要ヒドロペルオキシド(hydroperoxide)代謝酵 素である(Chance et al.,1979;Flohe,1989)カタラーゼ(catalase)とグル タチオンペルオキシダーゼ(glutathione peroxidase)の両方を欠く(Docampo ,1990)。それらは、哺乳類細胞における主要な抗酸化剤スルフヒドリル(sulf hydryl)化合物であるグルタチオン(GSH)も著しく低濃度で含有する。その 代わりに、それらは、トリパノチオン(trypanothione)(T(SH)2;N1, N8−ビス(グルタチオニル)スペルミジン)(図1)として知られる独特のG SH誘導体を生成するが、これは、それらの抗酸化防御機構で中心的役割を演じ ると考えられる(Fairlamb et al.,1985;Fairlamb and Cerami,1992)。T( SH)2はH22により酸化されて対応する環状ジスルフィド(TS2)(図1) に酸化されることができ、トリパノチオンレダクターゼ(trypanothione reduct ase)(TR;Bailey et al.,1993;Jacoby et al.,1996)によりNADPHを 消費して再生される(図1)。しかしながら、T(SH)2のH22との該反応 が酵素により触媒されるか否かは、論議の対象であった。T(SH)2依存性ペ ルオキシダーゼ活性は、トリパノソーマ類の粗抽出物に関して繰り返し報告され た(Penketh and Klein,1986;Henderson et al.,1987;Penketh et al.,1987 )。しかしながら、関連する酵素的存在は精製されず(Henderson et al.,1987 ;Penketh et al.,1987)、その存在についての疑問が提起された(Penketh and Klein,1986)。T.cruziの種々の発育段階についての近年の系統的研究は、H22によるT(SH)2の非酵素的酸化がこの種における緩慢なヒドロペルオキ シド代謝十分説明し得るかもしれないとさえ、結論した(Carnieri et al.,199 3)。 本発明はトリパノソーマ類におけるヒドロペルオキシド代謝が事実上酵素的で あるが、しかし宿主生物のいかなる既知の代謝経路とも異なるという発見(Nogo ceke et al.,1997)に基づいている。従来から知られているトリパノチオンレ ダクターゼ(TR)とは別に、寄生生物的経路は、トリパレドキシン(trypared oxin)(TXN)およびトリパレドキシンペルオキシダーゼ(tryparedoxin pero xidase)(TXNPx)と呼ばれる2つの新規のタンパ ク質を包含し、これらは共に、図1に示したようにNADPHを消費してヒドロ ペルオキシドの還元を触媒する。トリパレドキシンの異性体(isoform)は、1 つの種に存在する。 オキシドレダクターゼのこのカスケードの独自性は、宿主生物体に副作用を引 き起こさずに、該寄生生物の代謝を阻害する可能性を提供する。 したがって、本発明の一実施態様は、我々がトリパレドキシン(トリパノチオ ン:ペルオキシレドキシンオキシドレダクターゼ)と名付けた、そしてトリパノ チオンの還元等量をペルオキシレドキシン(peroxiredoxin)型タンパク質、例 えばトリパレドキシンペルオキシダーゼに転移するそれらの能力を特徴とするタ ンパク質に関する。ペルオキシ−レドキシンおよびペルオキシ−レドキシン型タ ンパク質に関しては、Chae等(J.Biol.Chem.,269(1994)27670-24678および PNAS USA,91(1994)7017-7021)、およびEP96 120 016.9号ま たはPCT/EP 97/04 990を参照とする。トリパレドキシンは、多 発現的機能を有する普遍的なレドックス媒介物質であるチオレドキシン触媒部位 と同様の触媒部位を示す。典型的なチオレドキシンは、いかなるトリパノソーマ 類にも見出されていない。したがって、トリパノソーマ類では、トリパレドキシ ンは、細胞のチオール/ジスルフィド平衡に依存する、リボヌクレオチドの還元 、分化、転写調節またはその他の調節作用のような種々の代謝機能において、チ オレドキシンの代わりに用いられると考えられる。トリパレドキシンの多様な生 物学的機能の可能性はさらに、下記のように、同一種における一つ以上のトリパ レドキシンの共存によっても示唆される。 本発明のタンパク質は、トリパノソーマ科の一つの種を用いて調製され得る、 および/またはそれから単離され得ることを特徴とする。 さらに、本発明のタンパク質は、それらの調製および/または単離が遺伝子工 学により、特にオリゴヌクレオチド配列を有し、配列番号:1(図2)のアミノ 酸配列またはそのあらゆる有用な部分をコードするプローブとしてオリゴヌクレ オチドを用いて実施され得ることを特徴とする。 さらに、本発明のタンパク質は、15〜19kDaの分子量を特徴とすること ができる。 さらに、本発明のタンパク質は、WCPPCモチーフと、トリパノチオンによ り タンパク質ジスルフィド結合の還元を触媒することとを特徴とすることができる 。 さらに、本発明のタンパク質は、 (a)アミノ酸配列、配列番号:2(図3、位置1〜150)を有するか、ま たは (b)当該(a)と相同であり、配列番号:2と同数か、少ないか、わずかに 少ないかまたはより多いアミノ酸を有し、アミノ酸配列、配列番号:1または配 列番号:2を包含するかまたは有するタンパク質をコードするオリゴヌクレオチ ドとハイブリダイゼーション可能なオリゴヌクレオチドによりコードされるアミ ノ酸配列を有する タンパク質であることができる。 さらに、(b)のタンパク質は、配列番号:1または配列番号:2と少なくと も70%、特に少なくとも75%相同であるアミノ酸配列を有するタンパク質で あることができる。 本発明の別の実施態様は、前記のいずれかのタンパク質の発現のためのおよび 当該タンパク質をコードする核酸配列を包含するプラスミドに関する、。 本発明のプラスミドは、特にCrithidia fasciculataのトリパレドキシンをコ ードするDNA配列を包含し得る。 さらに、本発明のプラスミドは、それ自体既知の方法で単離するために設計さ れる、機能的に有効なトリパレドキシンの誘導体をコードするDNA配列を包含 し得る。 さらに、本発明のプラスミドは、該トリパレドキシンがHisタグにより誘導 体化される、機能的に有効なトリパレドキシンの誘導体をコードするDNA配列 を包含し得る。 本発明のさらに別の実施態様は、それ自体既知の方法で遺伝子工学により配列 番号:2のアミノ酸配列をコードするDNA配列を用いて産生されることを特徴 とする本発明のタンパク質の製造方法に関する。 本発明の方法は、該製造が本発明のプラスミドを用いて実行されることを特徴 とすることができる。 さらに、本発明の方法は、宿主が細菌、真菌、酵母菌、植物細胞、昆虫細胞、 哺乳類細胞および細胞培養(異種発現)から成る群から選択されることを特徴と する ことができる。 さらに、本発明の方法は、大腸菌(E.coli)が宿主として用いられることを特 徴とすることができる。 本発明のさらに別の実施態様は、当該タンパク質の活性を阻害する阻害物質を 試験し、回収するための本発明のタンパク質の使用に関する。 本発明のさらに別の実施態様は、本発明のまたは本発明の方法により得られる タンパク質の触媒活性を試験するための試験系であって、それぞれ、トリパノチ オン、トリパノチオンレダクターゼ、トリパレドキシンペルオキシダーゼ、トリ パレドキシン、そしてさらに、指示薬酵素としてのヒドロペルオキシド、媒介物 質、および基質を含有または包含する試験系に関する。 最後に、本発明の別の実施態様は、殺トリパノソーマ活性を有し、本発明のタ ンパク質、または本発明の方法により得られるタンパク質の触媒活性を阻害する 阻害物質から成る薬剤に関する。 本発明の薬剤は、本発明の使用により、そして本発明の試験系の使用により得 られることを特徴とすることができる。 本発明を以降、図および実施例により詳細に説明する。 図1.C.fasciculataにおけるNADPHからヒドロペルオキシドへの還元当量 の変化 TR=トリパノチオン レダクターゼ(trypanothione reductase) T(SH)2=トリパノチオン(trypanothione) TS2=トリパノチオン ジスルフィド(trypanothione disulphide) TXN=トリパレドキシン(tryparedoxin) TXNPx=トリパレドキシン ペルオキシダーゼ(tryparedoxin peroxidase) ROOH=ヒドロペルオキシド 図2.トリパレドキシンI遺伝子を含むインサートを目的として、ゲノムライブ ラリーを選別するために用いたPCR産物の核酸配列及び推定アミノ酸配列 タンパク配列分析により確認された部分配列は下線で、PCR産物を得るため に用 いたプライマーに相当する配列は二重下線で示す。 図3.C.fasciculataのゲノムライブラリーから単離されたトリパレドキシン IIの核酸配列及びアミノ酸配列 開始コドン及び停止コドンは太字で示す。Pvu II部位の位置は二重下線 で表示する。Pvu II部位から、オープンリーディングフレームの5’末端 側遺伝子の三分の一を配列決定した。WCPPCチオレドキシン様のモチーフは 下線で示す。 図4.銀染色したSDS−PAGE(8−25%)における、C.fasciculata由 来の、トリパノチオンが介するヒドロペルオキシド代謝系の構成因子 レーン2:細胞破砕抽出物 レーン3:トリパノチオン レダクターゼ(trypanothione reductase) レーン4:トリパレドキシン ペルオキシダーゼ(tryparedoxin peroxidase) レーン5:トリパレドキシンI(tryparedoxin I) レーン1及び6:分子量標準物質 図5.C.fasciculata由来のトリパレドキシンI純品(トレースA)、ヨードア セトアミド(iodoacetamide)処理したトリパレドキシンI(トレースB)、ヨ ードアセトアミド(iodoacetamide)で誘導体化したT(SH)2−還元トリパレ ドキシンI(トレースC)、及びヨードアセトアミド(iodoacetamide)とN-エ チルマレイミド(N-ethyl maleimide)で誘導体化したトリパノチオン−還元ト リパレドキシンI(トレースD)のMALDI−TOFによる分子量決定 トレースC及びトレースEに見られる質量増加はそれぞれ、1分子のカルボキ シアミドメチル基(得られた値は54Da、理論値57Da)、及び1分子のカ ルボキシアミドメチル基と1分子のN-エチルスクシンイミド基(得られた値は1 85Da、理論値182Da)の付加に相当する。 図6,C.fasciculataから単離した因子で再構成したNADPH依存性ヒドロペ ルオキシド代謝 ペルオキシダーゼ活性は、トリパノチオン(T(SH)2)(E)とトリパノ チオ ン レダクターゼ(TR)(F)の他に、単離されたタンパク質であるトリパレ ドキシンI(TXN I)(A)とトリパレドキシン ペルオキシダーゼ(TX NPx)(B)の両方に依存する。(F)においてトリパノチオン レダクター ゼ(TR)添加後即時にみられる比較的高い活性は、その基質であるトリパノチ オン ジスルフィド(TS2)の蓄積によるものである。その反応は、H22( D)とt−ブチルヒドロペルオキシド(t−bOOH)(c)とに匹敵するくら い早い。試験は0.1mMNADPH、16.5μg/mlトリパレドキシン ペルオキシダーゼ、12μg/mlトリパレドキシンI、45μMトリパノチオ ン(T(SH)2)、45μMヒドロペルオキシド、及び0.4U/mlトリパ レチオン レダクターゼ(TR)を用いて、27℃で行った。NADPHの消費 量は340nmの波長で光学的に測定した。 図7.トリパレドキシンIのペプチド断片と,Caenorhabditis elegansのチオレ ドキシン様タンパク質(TLP/CE)の配列表 トリパレドキシンIはトリプシン(Tryp)又はエンドプロテアーゼGlu −C(Glu−C)で消化した。は保存されている残基を示す。 図8.大腸菌E.coli BL21(DE3)pET/T24a細胞(■)及び大腸菌E.coli BL21(DE3) pET/TXN II H6細胞(●)を音波で破砕した細胞上清中の、Hisタグ特異的な 活性を有するトリパレドキシンIIの測定 矢印はイソプロピル−β-D-チオガラクトピラノシド(isopropyl-β-D-thioga lactopyranoside)添加による遺伝子の発現誘導を示す。 図9.Hisタグを含む、発現させたトリパレドキシンIIのウエスタンブロッ ト解析 SDS−PAGEを還元条件下、8−25%のグラジエントゲル中で、ファル マシア ファスト システム(Pharmacia Phast System)を使用して実施し、そ のサンプルをファルマシア ファスト システム(Pharmacia Phast System)を 使用して、PVDF膜上に転写した。C.fasciculata由来のトリパレドキシンI 純品に対する抗体を含むウサギ全血清(1:500希釈)を第一抗体とし、抗ウ サギ ヤギ抗体(Sigma)を第二抗体として用いた。 レーン1;誘導6時間後の大腸菌E.coli BL21(DE3)pET/TXN II H6細胞上清 レーン2;精製した組換え体トリパレドキシンII レーン3;C.fasciculata由来のトリパレドキシンI 図10.大腸菌E.coli BL21(DE3)pET/T24a細胞(■)及び大腸菌E.coli BL21(DE 3)pET/TXN II細胞(◆)を超音波で破砕した細胞上清中のトリパレドキシンII の比活性測定 矢印はイソプロピル−β-D-チオガラクトピラノシド(isopropyl−β-D-thiog alactopyranoside)添加による遺伝子の発現誘導を示す。 図11.発現させたトリパレドキシンIIのウエスタンブロット解析 SDS−PAGEを還元条件下、8−25%のグラジエントゲル中で、ファル マシア ファスト システム(Pharmacia Phast System)を使用して実施し、そ のサンプルをファルマシア ファスト システム(Pharmacia Phast System)を 使用して、PVDF膜上に転写した。C.fasciculata由来のトリパレドキシンI 純品に対する抗体を含むウサギ全血清(1:500希釈)を第一抗体とし、抗ウ サギ ヤギ抗体(sigma)を第二抗体として用いた。 レーン1:C.fasciculata由来のトリパレドキシンI レーン2:誘導6時間後の大腸菌E.coli BL21(DE3)pET/TXN II 細胞の上清 図12.Hisタグを含む、発現させたトリパレドキシンIIのSDS−PAG E SDS−PAGEを還元条件下、8−25%のグラジエントゲル中で、ファ ルマシア ファスト システムを使用して実施し、そのゲルをタンパク質(検出 )のため指示書に従って銀染色した。 レーン2:誘導6時間後の大腸菌E.coli BL21(DE3)pET24a細胞上清 レーン2:誘導6時間後の大腸菌E.coli BL21(DE3)pET/TXN II H6細胞上清 レーン3:精製した組換え体トリパレドキシンII レーン4:C.fasciculata由来のトリパレドキシンI レーン1及び6;分子量標準物質 実施例1.C.fasciculataからのトリパレドキシンの単離 C.fasciculataを、記載(Shim and Fairlamb,1988)のように100 l発 酵器中で培養した。該細胞を後期対数期に回収し、0.1mM PMSFを含有 する50mM リン酸ナトリウム、pH5.8(緩衝液B)中に懸濁し、次に凍 結、融解を2回おこなって、細胞破裂を完了した。25,000×gで30分間 遠心分離して細胞破砕屑を除去し、緩衝液Bで予備平衡化したS−セファロース カラム上に上清を付した。トリパレドキシンペルオキシダーゼは緩衝液B中で1 50mMNaClで溶離した。それを10mMリン酸ナトリウム、pH6.8で 予備平衡させたヒドロキシアパタイト(BioRad,USA)カラム上に直接載せた。 トリパレドキシンペルオキシダーゼを、0.4Mリン酸カリウム、pH6.8で 段階的に溶離した。該タンパク質は、20mM Tris、pH7.6(緩衝液 C)に対して徹底的に透析して、Resource Qカラム上で均質に精製し、緩衝液C 中で0.1M NaClで溶離した。トリパノチオンレダクターゼおよびトリパ レドキシンを含有するS−セファロースカラムのフロースルーを用いて、トリパ レドキシンペルオキシダーゼの酵素活性を測定し得る(実施例2参照)。トリパ ノチオンレダクターゼおよびトリパレドキシンを含有するS−セファロースカラ ムの該フロースルーを、1M NaOHを用いてpH7.2に調整した。該抽出 物を3%(w/v)硫酸ストレプトマイシンに調整し、50%硫酸アンモニウム 飽和液にして、11,000×gで10分間遠心分離した。その上清を80%硫 酸アンモニウム飽和液に調製して、再遠心分離した。そのペレットを1mM E DTAおよび1mM DTTを含有する20mM ビス−Tris−プロパン、 pH7.2(緩衝液D)に溶解し、次に、緩衝液Dに対して徹底的に透析した。 その酵素抽出物をDEAE−セファロースカラムに載せて、緩衝液D中の0.4 M KClの線状勾配で溶離した。80〜120mM KClで溶離する試料を 限外濾過(Omegacell,Filtron,Germany)により濃縮し、1mM EDTAお よび1mM DTTを含有する20mM リン酸カリウム、pH7.2(緩衝液 E)で洗浄し、2’5’ADP−セファロース4Bカラムに載せた。トリパノチ オンレダクターゼを緩衝液E中の5mM NADPで溶離し、Sephacryl S-200カ ラム上で精製して均質にした。非結合分画を限外濾過により濃縮し、150mM NaCl、1mM EDTAおよび1mM DTTを含有する50mM He pes、pH7.6中でUltrogel AcA54 (LKB,Sweden)ゲル濾過カラム上で分画して、均質トリパレドキシンを得た。 このようにして単離された真正トリパレドキシンを、トリパレドキシンI(TX NI)と呼称する。最終的な精製概要の最初から最後までの収量を、表1に示す 。 表1 トリパレドキシンIの単離過程における収量と精製係数 均質な生成物を産出する精製因子を基本とすると、出発物質中のトリパレドキ シンおよびトリパレドキシンペルオキシダーゼの最小濃度は、それぞれ可溶性タ ンパク質総量の5%および6%と概算された。該精製したタンパク質の均質性お よびおよその分子量を、図4に示す。SDS−PAGEにより推定される見かけ のサブユニット質量(約16000)は、MALDIにより得られた値、163 93±10と矛盾しない(図5)。 該2つのタンパク質のスペクトル特性の分析は、可視領域で吸収を示すあらゆ る発色団的補助因子の非存在を実証した。 実施例2:トリパレドキシン活性の測定 本質的に、トリパレドキシン活性は、トリパレドキシンペルオキシダーゼに媒 介されるヒドロペルオキシドの触媒的還元を、トリパノチオンおよびトリパノチ オンレダクターゼによるNADPH消費に結びつけることにより測定される。例 えば、検定試料は、50mM Hepes、pH7.6、1mM EDTA、5 0M H22またはt−ブチルヒドロペルオキシド(t−bOOH)、45M T(SH)2 、16.5μg/mlトリパレドキシンペルオキシダーゼおよび0.34Uト リパノチオンレダクターゼ中の0.1mM NADPHと、未知量のトリパレド キシンとを含有し得る。別記しない限り、該反応はヒドロペルオキシドの付加に より開始される。ジヒドロ−トリパノチオンは、記載(Fairlamb et al.,1986 )のようにTS2(Bachem,Switzerland)の化学的還元により得られる。t−B OOHは、他のヒドロペルオキシド、例えばH22、リノール酸ヒドロペルオキ シドまたはホスファチジルコリンヒドロペルオキシドに置き換えられ得る。 図6は、トリパノチオンレダクターゼ、T(SH)2、トリパレドキシンおよ びトリパレドキシンペルオキシダーゼが、NADPHによるH22またはアルキ ルヒドロペルオキシドの効率的な還元に不可欠であることを示す。したがって、 C.fasciculataのT(SH)2媒介性「NADPHペルオキシダーゼ活性」は、 3つの異なるタンパク質の協調作用、即ち十分特性化されたトリパノチオンレダ クターゼ(Bailey et al.,1993)、トリパレドキシンおよびトリパレドキシン ペルオキシダーゼにより達成される。 実施例3:部分タンパク質シーケンシングによるトリパレドキシンIの特性化 該トリパレドキシンIのN−末端はブロックされているため、StoneとWilliam s(1993)にしたがって、ウシトリプシンまたは黄色ブドウ球菌(Staphylococcu s aureus)からのエンドプロテアーゼであるGlu−C(ともにシーケンシング 等級、promega)のいずれかで該タンパク質を消化した。Aquapore OD-300 RP-18 カラム上でのHPLC(Applied Biosystems 172A)により、ペプチドを分離し た。オンラインC−18逆相HPLCにより、Applied Biosystems,Inc.,シー ケンサーを用いて、自動エドマン分解を実施した。データベース検索は、BLA STおよびFASTAプログラムを用いて実施した。Bestfitプログラム (Genetilcs Computer Group(GCG),Madison,Wisconsin,USA)により、ペプ チドを配列比較した。 7つの断片をシーケンシングし、C.elegansのチオレドキシン様タンパク質と 並列対応することができた(図7)。 実施例4:コードするDNA推定のためのトリパレドキシンIのシーケンシン グ 断片の使用 細胞培養およびDNA抽出:ShimとFairlamb(1988)が記載したように、C.f asciculata(HS6)を増殖させた。7000rpmで15分間遠心分離して該 細胞を回収し、食塩水(0.9%NaCl)で2回洗浄し、5mlの緩衝液(5 0mM TrisHCl、100mM EDTA、15mM NaCl、0.5 %SDS、100μg/ml プロテイナーゼK、pH8.0)中に再懸濁した 。再懸濁細胞を50℃で40分間予備インキュベートした。ゲノムDNAを等容 量のフェノールで2回抽出し(インキュベーション:60℃で45分;遠心分離 :4500rpmで20分)、ついでフェノール:クロロホルム:イソアミルア ルコール(25:24:1)およびクロロホルム:イソアミルアルコール(24 :1)で抽出した。ゲノムDNAを酢酸ナトリウムおよびエタノールで沈殿させ た。 プライマー、ハイブリダイゼーションプローブおよび配列分析:トリパレド キシンIのペプチド配列に基づき(Nogoceke et al.,1997)、縮退オリゴデオ キシリボヌクレオチドを合成した。0.2μgのC.fasciculataゲノムDNAを 鋳型として、5μ1の10×反応緩衝液、3μlの25mM MgCl2、各々 1μlの10μM dNTP、各々100pmolのプライマーおよび0.25 U Taqポリメラーゼを用いてGeneAmp PCR Coreキット(Perkin Elmer)を使 用して、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)増幅を実施した。52℃のアニーリン グ温度を用いた。該PCR産物をアガロースゲルにより分析し、QIAクイック PCR精製キット(QIAGEN Inc.)を用いて精製した。PRISM Ready Reaction Dy eDeoxyターミネーターシーケンシングキット(1550V、19mA、30W、 42℃)を用いて、373A DNAシーケンサー(Applied Biosystems)上で 、シーケンシングを実施した。ハイブリダイゼーションプローブとして用いる場 合は、該PCR産物を、供給元が提供した使用説明書にしたがって、DIG D NAラベリングキット(Boehringer Mannheim)を用いて、ジゴキシゲニンで標 識した。 ライブラリー構築およびスクリーニング法:ゲノムDNAを、0.005のS au3A/μgDNAの比率単位で、5〜30分間、部分的に消化した。アガロ ースゲル上の電気泳動により、消化の効率をモニタリングした。StrataClean樹 脂(stratagene)を用いて、DNAからタンパク質を取り出した。Sau3A部 位 をdATPおよびdGTP、ならびにクレノウ断片で部分的に再充填(refill) した。該ゲノムDNAを、DNA:ゲノムDNA(平均サイズ 15kb)のモ ル比1:0.7で、ラムダGEM−11 Xho Iハーフサイトアーム(prom ega)にライゲーションした。供給元の使用説明書にしたがって、Packageneラム ダDNAパッケージングシステム(promega)を用いて、ライゲーションしたD NAをパッケージした。標準プロトコールにより、ファージを用いて大腸菌(E. coli)宿主LE392株(Promega)を感染させた。5.1x103pfuのゲノ ムライブラリーを寒天上に播種した。プラークを直径9cmのBiodyne-Aナイロ ン膜に移して、供給元の使用説明書にしたがって、しかし54℃のハイブリダイ ゼーション温度を用いて、DIG標識PCRプローブを用いてスクリーニングし た。DIG核酸検出キット(Boehringer Mannheim)を用いて、比色法により、 DIG標識核酸を検出した。陽性クローンを再スクリーニングし、増幅して、S M緩衝液中に懸濁した。PEG8000によりファージを沈殿させて、CsCl 勾配中で精製した。単離したDNAは、制限分析用(Sac I、EcoR I 、BamH I、Xho I、Nco I)に、またはPCR反応用の鋳型とし て用いた。消化生成物をアガロースゲルから溶離し、pBluescript II KS(+/−)ファージミド(Stratagene)またはpET24d(+)ベ クター(Novagen)にライゲーションした。該ライゲーションしたDNAを用い て、大腸菌(E.coli)LE392を形質転換した。形質転換細胞をアンピシリン (pBluescript II KS(+/−)ファージミド)またはカナマ イシン(pET24d(+)ベクター)耐性により選択し、プラスミドをQIApre pスピンプラスミドキット(Qiagen Inc.)を用いて精製し、制限酵素消化および シーケンシングにより分析した。 C.fasciculataからのトリパレドキシン遺伝子の単離およびシーケンシング :C.fasciculataの単離トリパレドキシンIから得られシーケンシングしたペプ チド断片(Nogoceke et al.,1997)は、Caenorhabditis elegansのチオレドキ シン様タンパク質の確定された推定アミノ酸配列に並列対応することができた。 これにより、該C.fasciculataゲノムDNAからのPCR産物の生成のための適 切な縮退PCRプライマーを設計することができた。トリパレドキシンIの約5 0%をコードする(図2)このPCR産物は、トリパレドキシンIをコ ードする全長DNAを含有する挿入物を得るためのゲノムライブラリーをスクリ ーニングするために次に用いられた。推定トリパレドキシンI遺伝子を有する2 2kb挿入物を含有するクローンを単離した。そのDNAを、挿入物からファー ジアームを分離するために制限酵素Sac Iで消化し、そして制限酵素Nco Iを用いて消化した。サザンブロットを実施し、6kbの断片を標識PCR産 物とハイブリダイゼーションした。該断片は、pET24d(+)ベクター(No vagen)中にサブクローニングした。その後制限酵素Pvu IIでクローン化 断片を消化して、1kb断片を単離し、クローニングした。この断片をシーケン シングすると、それは、オープンリーディングフレームの5’末端のトリパレド キシンをコードする遺伝子の3分の1だけを含有していた(図3)。このように して得られた該DNA配列は、単離トリパレドキシンIから得られたペプチド配 列と完全に一致した。 実施例5:新規のトリパレドキシン遺伝子(TXN II)の単離 実施例4から得られた情報を用いて、新規のプライマーを設計し、完全遺伝子 を6kb断片から直接シーケンシングした。先に得られたPCR産物は、単離し た遺伝子の対応する領域と、そのアミノ酸配列が約60%同一である。全長をコ ードするDNAおよびその推定アミノ酸配列を図3に示す。該遺伝子は分子量1 7000のタンパク質をコードするが、一方、C.fasciculataから単離される天 然トリパレドキシンIの分子量は16393±10である(Nogoceke et al.,19 97)。 実施例6:大腸菌におけるトリパレドキシンIIの異種発現 クローン化した6kb断片に含有されるトリパレドキシン遺伝子を、Nde I部位を含有し、コード配列の5’末端と重複する前方プライマ−A(5'-TCG TG A TTC CGT TCC GCA TAT GTC AGG GC-3')と、コード配列の3’末端と重複し、X ho I部位を含有する逆プライマーB(5-GCA ACT CAA TCG CTC CCC TCG AGC TT C TTG GCC TCC-3')を用いてPCRにより増幅した。その結果、ロイシンおよび グルタミン酸残基が付加し、停止コドンは欠失して、タンパク質はそのカルボキ シル末端に6個のヒスチジン残基を含有するようになる。前記のように増幅を実 施したがしかし、Expand High Fidelityポリメラーゼ混合物および緩衝液(Boeh ringer Mannheim)を用い、50℃のアニーリング温度をとし、伸長温度 を10〜20周期の間、10秒増分/周期で増大させた。増幅したコード領域を Nde IおよびXho Iで消化し、同一酵素で処理して、脱リン酸化したp ET24a(+)ベクター(Novagen)にライゲーションした。その結果生じた プラスミド(pET/TXN II H6)を用いて、E.coliBL21(DE3 )を形質転換した。形質転換細胞をカナマイシン耐性により選択し、該プラスミ ドを精製し、シーケンシングした。 同一手順で、しかし逆プライマーBの代わりに逆プライマーC(5'-CAG CAA C TC AAT GGA TCC TCA TTA CTT CTT GGC C-3')を用いてトリパレドキシンIIを 発現させたが、カルボキシル末端に変化は認められなかった。この場合、該逆プ ライマーは余分の停止コドンおよび該余分の停止コドンの5’末端のBamH I部位を含有し、クローニング工程のための消化はNde IおよびBamH Iを用いて実施された。その結果生じたプラスミドはpET/TXN IIと呼 称し、これを用いてE.coliBL21(DE3)を形質転換した。該形質転換細胞 をカナマイシン耐性により選択し、該プラスミドを精製し、シーケンシングした 。 E.coliBL21(DE3)pET/TXN IIH6を、30μg/mlのカ ナマイシンを含有するLB培地中で、25℃で180rpmでA600が0.9〜 1.0になるまで増殖させ、次に1mM イソプロピル− −D−チオガラクト ピラノシドを用いてトリパレドキシンII遺伝子の発現を誘導した。pET24 aプラスミドを含有するE.coliBL21(DE3)を、同一方法で増殖させた。 異なる時点で採取した試料を遠心分離し、50mM Tris−HCl、pH8 .0、1mM EDTA緩衝液中に再懸濁し、音波処理して、遠心分離した。No goceke et al.,(1997)の方法と同様に酵素活性を測定し、標準物質としての ウシ血清アルブミンとともにクーマシーブリリアントブルー−G試薬(BioRad) を用いてタンパク質濃度を決定した。形質転換した細菌の誘導後、トリパレドキ シン活性の顕著な増大が音波処理した細胞の上清で検出された。活性は誘導後6 時間で最大になるまで増加し、対照では活性は見出されなかった(図8)。誘導 により、見かけの分子量18000の新規のタンパク質が蓄積し、これは純粋C .fasciculataトリパレドキシンIにする抗トリパレドキシン抗体で認識された (図9)。 E.coli BL21(DE3)pET/TXN IIを、30μg/mlのカナ マイシンを含有するLB培地中で、25℃で180rpmでA600が0.9〜1 .0 になるまで増殖させ、次に1mMイソプロピル− −D−チオガラクトピラノシ ドを用いてトリパレドキシンII遺伝子の発現を誘導した。pET24aプラス ミドを含有するE.coliBL21(DE3)を、同一方法で増殖させた。異なる時 点で採取した試料を遠心分離し、50mM Tris−HCl、pH8.0、1 mM EDTA緩衝液中に再懸濁し、音波処理して、遠心分離した。Nogoceke e t al.,(1997)の方法と同様に酵素活性を測定し、標準物質としてのウシ血清 アルブミンとともにクーマシーブリリアントブルー−G試薬(BioRad)を用いて タンパク質濃度を決定した。形質転換した細菌の誘導後、トリパレドキシン活性 の顕著な増大が音波処理細胞の上清で検出された。活性は誘導後6時間で最大に なるまで増加し、対照では活性は見出されなかった(図10)。誘導により見か けの分子量18000の新規のタンパク質が蓄積し、これは純粋C.fasciculata トリパレドキシンIに対する抗トリパレドキシン抗体で認識された(図11)。 実施例7:組換えトリパレドキシンIIの精製および特性化 E.coliBL21(DE3)pET/TXN II H6を、30μg/mlの カナマイシンを含有するLB培地中で、25℃および180rpmでA600が0 .9〜1.0になるまで増殖させ、次に1mMイソプロピル− −D−チオガラ クトピラノシドを用いてトリパレドキシンII遺伝子の発現を誘導した。6時間 後、該培養液を遠心分離し、−20℃で保存するか、または0.05培養容積の 結合緩衝液(5mMイミダゾール、500mM NaClおよび20mM Tr is−HCl、pH7.9)中に再懸濁した。該細胞懸濁液を氷上で音波処理し 、13000rpmで、4℃で40分間、遠心分離した。Ni2+でチャージし、 結合緩衝液で平衡化したHis結合樹脂(Novagen)カラムに、約10カラム容量/ 時間の流量で上清を付した。該カラムを10容量の結合緩衝液および100mM イミダゾールを含有する6容量の500mM NaCl、20mM Tris −HCl、pH7.9緩衝液で洗浄した。トリパレドキシンは、500mM イ ミダゾールを含有する緩衝液中に溶離した。活性画分を貯留し、ただちに1mM DTTおよび1mM EDTAを含有する50mM Tris−HCl、pH 7.6の緩衝液に対して、透析した。トリパレドキシンIIは500mM イミ ダゾールで溶離し、SDS−PAGEとその後の銀染色により、純粋であること が示された(図12)。 このタンパク質のN−末端のシーケンシングにより、最初のメチオニンが欠失し ていることが示され、我々は最初の20個のアミノ酸を確定することができた。 発現したトリパレドキシンIIはSDS−PAGEで約18000の分子量を示 し(図12)、真正トリパレドキシンIよりわずかに大きかった。組換え体と真 正トリパレドキシンペルオキシダーゼとの分子量の差は、主に組換え酵素のC− 末端に付加された付加アミノ酸(ロイシン、グルタミン酸および6個のヒスチジ ン残基)に相当した。 該精製組換え酵素は、真正酵素の2.3U/mgに比して、7.7U/mgの 比活性を有した。 実施例8:阻害試験 実施例2に記載した試験系は、トリパレドキシンIの特異的阻害に関する化合 物をスクリーニングするのに容易に適応される。一例として、S−修飾剤、例え ばN−エチルマレイミド(NEM)、ヨードアセトアミド(IAM)およびフェ ニルアルシンオキシド(PAO)によるトリパレドキシンペルオキシダーゼの阻 害について述べる(表2)。50mM Hepes、1mM EDTA、pH7 .6中で、推定還元基質(T(SH)2)を用いて、または用いずに、トリパレ ドキシンを予備インキュベートした後、阻害剤と反応させて、本質的に実施例2 に記載したようにして、22℃で活性を調べた。分子量の変化を、MALDI− TOF−MSにより確定した(図5)。 表2 トリパレドキシン誘導体化概要 50mM Hepes、1mM EDTA、pH7.6中で、推定還元基質を 用いてトリパレドキシンを予備インキュベートした後、ヨードアセトアミド(I AM)、NEMまたはフェニルアルシンオキシド(PAO)と反応させた。分子 量の変化を、MALDI−TOF−MSにより確定した。1mM T(SH)2 を1.0μM トリパレドキシンペルオキシダーゼおよび0.6μM トリパレ ドキシンとともに用いて、22℃で活性を測定した。 a 非還元条件下で保存。 b 括弧内の値は予測質量増分を示す。 c 1分子の誘導剤。 d 2分子の誘導剤。 e 可逆的阻害;活性は試験の時間内に回復した。 本開示はEP96 120 015.1号の開示も包含する。そのコピーを添 付する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 15/09 ZNA C12Q 1/28 C12P 21/02 C12N 15/00 ZNAA C12Q 1/28 5/00 B (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,HU,IL,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (71)出願人 マリサ・モンテマルティーニ ドイツ連邦共和国 D―38124 ブラウン シュバイク マッシェローダー ヴェーク 1 (72)発明者 レオポルト・フローエ ドイツ連邦共和国 D―38124 ブラウン シュバイク マッシェローダー ヴェーク 1 (72)発明者 エヴァーソン・ノヘセケ ドイツ連邦共和国 D―38124 ブラウン シュバイク マッシェローダー ヴェーク 1 (72)発明者 ヘンリック・カリス ドイツ連邦共和国 D―38124 ブラウン シュバイク マッシェローダー ヴェーク 1 (72)発明者 マリサ・モンテマルティーニ ドイツ連邦共和国 D―38124 ブラウン シュバイク マッシェローダー ヴェーク 1

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.トリパノチオン(T(SH)2)の還元当量をペルオキシレドキシンに転 移させる能力を特徴とするタンパク質。 2.トリパノソーマ科の一つの種から調製される、および/またはそれから単 離され得ることを特徴とする請求の範囲第1項記載のタンパク質。 3.調製および/または単離が遺伝子工学により、特に下記の配列、配列番号 :1のオリゴヌクレオチドまたはその一部により、あるいはプローブとしての以 下の配列、配列番号:1の部分配列、特にプローブが前記配列上の単一または二 重線の部分を特徴とする配列番号:1の部分配列により実施され得ることを特徴 とする請求の範囲第1項または第2項記載のタンパク質: 4.15〜19kDaの分子量を特徴とする先行する請求の範囲のいずれかに 記載のタンパク質。 5.請求の範囲第3項記載の配列番号:1のアミノ酸配列を包含するかまたは 有するタンパク質。 6.配列番号:2(図3)のアミノ酸配列を包含するかまたは有するタンパク 質。 7.WCPPCモチーフ(図3)と、トリパノチオン(T(SH)2)により タンパク質ジスルフィドの、特にペルオキシレドキシンの、特にトリパレドキシ ンペルオキシダーゼ(TXNPx)の還元を触媒することとを特徴とする、先行 する請求の範囲のいずれかに記載のタンパク質。 8.以下の、 (a)アミノ酸配列、配列番号:2(図3、位置1〜150)、 を有するか、または (b)当該(a)と相同であり、同数か、少ないか、わずかに少ないかまたは より多いアミノ酸を有し、そしてアミノ酸配列、配列番号:1または配列番号: 2を有するタンパク質をコードするオリゴヌクレオチドとハイブリダイゼーショ ン可能な(1M NaCl濃度および少なくとも25℃の温度で)オリゴヌクレ オチドによりコードされるアミノ酸配列を有する、タンパク質。 9.当該請求の範囲第8項記載の(a)と少なくとも70%、特に少なくとも 75%相同であるおよび/または配列番号:2とそのアミノ酸数が30個まで、 特に25個まで、好ましくは20個まで異なるアミノ酸配列を有する請求の範囲 第8項記載の(b)のタンパク質。 10.先行する請求の範囲第1項乃至第9項のいずれかに記載のタンパク質の 発現のための、そして当該タンパク質をコードする核酸を包含するプラスミド。 11.特にCrithidia fasciculataの請求の範囲第8項記載のタンパク質(トリ パレドキシン=TXN)をコードするDNA配列を含有する請求の範囲第10項 記載のプラスミド。 12.それ自体既知の方法での単離を目的として設計された請求の範囲第8項 記載のタンパク質(トリパレドキシン=TXN)の、機能的に有効な誘導体の発 現のためのプラスミドであって、当該誘導体をコードするDNA配列を含有する プラスミド。 13.該トリパレドキシンがHisタグにより誘導体化される、請求の範囲第 8項記載のタンパク質(トリパレドキシン=TXN)の機能的に活性な誘導体を コードするDNA配列を含有する請求の範囲第12項記載のプラスミド。 14.配列番号:1のオリゴヌクレオチドまたはその任意の一部により、ある いは請求の範囲第3項記載のプローブとしての配列番号:1の配列の部分配列に より、それ自体既知の方法で遺伝子工学により製造されることを特徴とする請求 の範囲第1項乃至第9項のいずれかに記載のタンパク質の製造方法。 15.該製造が請求の範囲第10項乃至第13項のいずれかに記載のプラスミ ド により実行されることを特徴とする請求の範囲第1項〜第9項のいずれかに記載 のタンパク質の製造方法。 16.宿主が細菌、真菌、酵母菌、植物細胞、昆虫細胞、哺乳類細胞または細 胞培養(異種発現)から成る群から選択されることを特徴とする請求の範囲第1 5項記載の方法。 17.大腸菌が宿主として用いられることを特徴とする請求の範囲第15項記 載の方法。 18.前記タンパク質の活性を阻害する阻害物質を試験し、回収することを目 的とする請求の範囲第1項乃至第9項のいずれかに記載の、あるいは請求の範囲 第14項乃至第17項のいずれかに記載の方法により得られるタンパク質の使用 。 19.請求の範囲第1項〜第9項のいずれかに記載の、または請求の範囲第1 4項〜第17項のいずれかに記載の方法により得られるタンパク質の触媒活性を 試験するための試験系であって、それぞれ、トリパノチオン(T(SH)2)、 トリパノチオンレダクターゼ(TR)、トリパレドキシンペルオキシダーゼ(T XNPx)、活性が試験されるタンパク質、そしてさらに、指示薬酵素としての ヒドロペルオキシド、媒介物質、および基質を含有または包含する試験系。 20.殺トリパノソーマ活性を有し、請求の範囲第1項乃至第9項のいずれか に記載のタンパク質、または請求の範囲第14項乃至第17項のいずれかに記載 の方法により得られるタンパク質の触媒活性を阻害する阻害物質を包含する薬剤 。 21.請求の範囲第17項または第18項に記載の使用により、および/また は請求の範囲第19項に記載の試験系を使用することにより得られることを特徴 とする請求の範囲第20項記載の薬剤。
JP52624498A 1996-12-12 1997-12-12 トリパレドキシン発現プラスミド、産生方法、使用、試験系および薬剤 Ceased JP2001505773A (ja)

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