JP2001503852A - 基板表面のマイクロラフネスを測定する装置及び方法 - Google Patents

基板表面のマイクロラフネスを測定する装置及び方法

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Abstract

(57)【要約】 基板(21)の表面のマイクロラフネスを測定する装置。電磁放射の第1のビーム(44)と電磁放射の第2のビーム(46)を発生する。第1のビーム(44)と第2のビーム(46)は、実質的に重ならないように実質的に平行で相互に間隔をおいている。第1のビーム(44)と第2のビーム(46)は、表面の輪郭を有する基板(21)表面の選択した領域に当たるように、基板(21)の上に焦点を結ぶ。基板(21)表面の輪郭が両方のビームを散乱させる。第1のビーム(44)と第2のビーム(46)の散乱を検出する。散乱量が基板(21)の選択された領域のマイクロラフネス値に対応し、基板の選択した領域のマイクロラフネス値は、第1のビーム(44)と第2のビーム(46)の散乱量から求められる。マイクロラフネス測定装置は、また製造プロセスにも使用される。

Description

【発明の詳細な説明】 基板表面のマイクロラフネスを測定する装置及び方法 発明の背景 本発明は、基板表面の粗さを測定するための装置及び方法に関し、特に基板表 面のマイクロラフネスを測定する装置及び方法に関する。 今日、平らな表面を必要とするいろいろな形式の基板が用いられている。例え ば、平らな半導体基板は、デバイスが所望の特性を有するように、基板上に電気 的デバイスを作るために必要とされる。ディスク駆動媒体の基板も、データが基 板表面上に磁気的或いは光学的にエンコードされるように、平らな表面を有する ことが必要である。同様に、液晶の平面パネルディスプレイ用の基板も平らな基 板を必要とする。半導体基板上に小さなデバイスが形成され、ディスク駆動媒体 の基板上により多くのデータがエンコードされるにしたがって、それぞれの基板 の表面は、全体的に粗さをなくさなければならないし、粗さの平均サイズは減少 されなければならない。 例えば、半導体基板上に形成されたトランジスタのようなアクティブデバイス のサイズが減少されるにしたがって、基板をゲート電極から分離し、トランジス タの所望の性能を達成するために、対応して薄いゲート誘電体を用いることが必 要である。現在の0.18mmのトランジスタ設計ルールに対して、ゲート誘電体は、 僅か50オングストロームの厚さでなければならない。しかし、たとえこれらのゲ ート誘電体の厚さが減少されなければならないとしても、これらのゲート誘電体 の耐電圧強度は維持されなければならない。僅か2ボルトのゲート電圧に対して 、ゲート誘電体は、4メガボルト/cmを越える電界に耐えることができなければ ならない。 これらの設計要求を満たすために、半導体基板、特に基板とゲート誘電体の間 の境界面における粗さを最小にすることが必要である。粗さのサイズは僅か1オ ングストロームのオーダーであるので、ゲート誘電体と基板の間の境界面におけ る粗さは、マイクロラフネスとして知られている。この粗さは、通常、RMS値と して知られているマイクロラフネスの粒子の全ての平均サイズ(大きさ)、及びサ イズの密度として知られている、特定のマイクロラフネスサイズを有するマイク ロラフネスの粒子数によって特徴づけられている。50オングストロームの厚さの ゲート誘電体に対して、数オングストロームのオーダーであるいかなる粗さも許 容できず、除かれなければならない。さもなければ、デバイスは、その所望の性 能に合致しないかもしれない。 したがって、基板表面のマイクロラフネスを効果的に測定し、制御する測定装 置が必要である。従来、ミクロの粗さを測定するために2つの方法がある。1つ は、原子間力顕微鏡法(AFM)であって、顕微鏡が基板表面に沿って原子サイズの 測定プローブを移動し、基板のマイクロラフネスが定められる方法である。この 方法は、遅く、基板の表面と望ましくない接触を必要とする。この方法のもつこ れらの限界のために、原子間力顕微鏡は、製造工程を制御するためにリアルタイ ムで基板のマイクロラフネスを測定するにはあまり適していない。 従来の他の方法は、基板表面から光を反射するように光源を用い、マイクロラ フネスによる光に対して生じる散乱を測定するる反射係数散乱法である。光の散 乱から、マイクロラフネスが定められる。この方法は、基板表面と接触しないし 、原子間力顕微鏡より早いが、試験するために基板表面の大部分を必要とする。 製造工程のリアルタイム制御に対して、例えば、ゲート誘電体は、僅か0.5μmの 長さであるので、基板の小さな領域のみが試験に利用可能である。更に、この方 法は、現在の製造工程に必要な、オングストロームサイズレベル以下のマイクロ ラフネスに必要な感度範囲を有していない。 従って、既知のデバイスのこれらの及び他の問題を避ける製造工程を制御する ために、基板表面のマイクロラフネスのリアルタイムの監視及び測定するための 装置及び方法に対する必要性があり、本発明が目指すのはこの目的のためである 。発明の概要 本発明は、表面と接触することなく、1オングストローム以下のマイクロラフ ネスを速やかに測定し、リアルタイムの、確かな制御が製造工程で行われるよう に、製造工程の一部としてリアルタイムに用いられるマイクロラフネス測定装置 及び方法を提供することによって、既知の装置及び方法が有する前述の、及び他 の問題を解決する。本発明は、基板表面上のマイクロラフネスのサイズスペクト ルを提供する。このマイクロラフネス測定装置及び方法は、基板上に殆どスペー ス(約2平方ミクロン)を必要とせず、基板上の部分的に完成したデバイスのマイ クロラフネスを測定する。 このマイクロラフネス測定装置及び方法は、またリアルタイムで製造工程を制 御するために、製造工程における半導体基板表面のマイクロラフネスを監視し、 かつ測定する。したがって、そのマイクロラフネスが大きすぎる基板表面は、素 早く認識され、製造工程はリアルタイムで変更されて、製造工程の確りした制御 を行う。本マイクロラフネス測定装置は、またリアルタイムでこれらの基板に対 する製造工程を制御するために、ディスク駆動の媒体基板及び液晶の平らなパネ ルディスプレイのマイクロラフネスを監視し、かつ測定も行う。 本発明は、基板表面上のマイクロラフネスの量を測定する装置(システム)を 提供する。第1の電磁放射ビームと第2の電磁放射ビームが発生され、第1と第 2のビームは、第1と第2のビームが実質的にオーバラップしないように、実質 的に平行で、かつ互いに分離されている。第1と第2のビームは、ビームが両ビ ームの散乱を生じる表面輪郭を有する基板表面の選ばれた領域上に当たるように 合焦される。第1と第2のビームの散乱が検出される。散乱の量は、基板の選ば れた領域のマイクロラフネスの値に相当し、基板の選ばれた領域のマイクロラフ ネスの値は、第1と第2のビームの散乱量から定められる。本マイクロラフネス 測定装置は、また製造工程における複数のプロセスステップを制御するために用 いることもできる。図面の簡単な説明 図1は、n−チャンネル電界効果トランジスタの図である。 図2は、本発明によるマイクロラフネス測定装置の透過型の第1実施例のブロッ ク図である。 図3は、本発明によるマイクロラフネス測定装置の、基板に当たる第1のビーム 及び第2のビームを示す図である。 図4は、本発明によるマイクロラフネス測定装置の、反射型の第2実施例のブロ ック図である。 図5は、マイクロラフネス測定装置を含む半導体製造ラインの構成図である。 図6は、図3のマイクロラフネス測定装置の透過型の第1実施例の詳細なブロ ック図である。 図7は、図4のマイクロラフネス測定装置の反射型の第2実施例の詳細なブロ ック図である。 図8は、基板表面を横切って走査しつつある第1ビームの図である。 図9は、出力信号とビームパワーレベルとの間の関係を示すグラフである。 図10は、基板を横切って走査する第1ビーム及び第2ビームの図である。 図11は、本発明によって、基板表面のマイクロラフネスを測定する方法を示 すフローチャートである。 図12は、本発明によるマイクロラフネス測定装置の感度を示すグラフである 。好ましい実施例の詳細な説明 本発明は、特に、半導体基板の表面のマイクロラフネスを測定するのに適して おり、製造方法の確実な制御を提供する。以下本発明はこれに関連して説明され る。しかしながら、本発明による装置及び方法は大きな実用性を有することを了 解されたい。 本発明を理解するために、半導体基板に形成されるデバイスの動作及び物理的 パラメータを理解する必要がある。特に、n-チャンネル電界効果トランジスタ (FET)の動作及びパラメータが図1を参照して記述される。しかしながら、 本発明の装置や方法は、ディスクドライブメディアの基板や液晶フラットディス プレイの基板などの、別の型の基板のマイクロラフネスを測定するのに使用する こともできる。 図1は、シリコンで成るのが好ましいが、ガリウム砒素やリン化インジウムや その他の型の半導体デバイスを形成するのに使用する基板であってもよい、半導 体基板21に形成されたn-チャンネル電界効果トランジスタ(FET)20の構 成図を示す。本実施例では、基板はp−型基板である。p−型基板は、電子を失 った原子のような、正に帯電した多数キャリヤ(ホール)を有し、電流を保持す る。同様に、少数キャリヤとして知られている電子も電流を保持する。FET 20は、ドープされた(例えば、変化した原子が付加された)一対の領域22、 24を含んでおり、それらの領域は、基板より多くの負の荷電キャリヤ有する。 これらの領域のドーピングは、よく知られており、本書では、詳細には記述しな い。FETにおいて、第1領域22はソースとして知られ、第2領域はドレーン として知られている。FETは、またゲートとして知られる領域26を有する。 ゲート26は、二酸化シリコンであるのが好ましい絶縁層28と、ポリシリコン 材料から成るのが好ましいゲート電極30を有する。図示のように、FET20 は、2.5マイクロメータの幅であり、ソースとドレーンは各々1マイクロメータ の幅であり、ゲートは0.5マイクロメータの幅である。図示のFETの動作は以 下に簡単に記述される。 FETは、基本的には、ゲートへの電圧の印加によってオンオフされる電気的 スイッチである。特に、本実施例のnチャンネルFETの場合、ゲート電極30 へ正の電圧を印加すると、ソース22とドレーン24の間の領域32の基板表面 に電子を引き付ける。この領域32はチャンネルとして知られている。基板がp 型である(すなわち、負のキャリヤより多くの正のキャリヤを有する)ので、チ ャンネルに吸引された電子は少数キャリヤである。ゲート絶縁層28は、チャン ネル中の電子がゲート電極へ流れるのを阻止する。ゲート電極30へ十分な電圧 が印加されると、チャンネルの電子が導電性の反転層を形成して、電流がソース 領域22からチャンネル32を経由してドレーン領域24に流れるのを可能にす る。この状態では、FETはオン状態である。ゲートに印加される正の電圧が十 分でない場合には、FETはオフ状態にあり、電流はソースからドレーンへは流 れない。ゲート電圧は、ソース領域からドレーン領域へ流れる電流の大きさを増 大したり減少したりするように、変えることができる。 トランジスタの重要な特性の1つは、4メガボルト/cmのオーダの電界に耐え るように、ゲート絶縁層(ゲート誘電体)の能力である。この特性は、ゲート絶 縁層の下方のラフネスが最小である場合にのみ取得し得る。0.18mmのトランジス タの設計尺度にとって、ゲート絶縁層は50オングストロームの厚さにしなければ ならない。これらの設計尺度にとって、ゲート絶縁層直下の基板のラフネス(粗 さ)は、マイクロラフネスとして知られており、1オングストロームより顕 著に大きいラフネス(粗さ)は取り除かねばならないので、約1オングストロー ムにまで測定されることを必要としている。上記したように、1オングストロー ムは、標準的な人間の髪の毛の幅より100,000倍も小さい。本発明によるマイク ロラフネス測定装置は、正確に且つ素早く、これらのマイクロラフネスを測定し て、半導体製造処理において確実な制御を維持する。同様に、マイクロラフネス 測定装置は、ディスクドライブメディアの製造処理やフラットパネルディスプレ イの製造処理を確実に制御するのにも使用できる。このマイクロラフネスを測定 する装置が以下に詳細に記述される。 図2は、本発明によるマイクロラフネス測定装置40の透過型の第1実施例を 示すブロック図である。図では、マイクロラフネス測定装置は、ゲート絶縁層2 8の真下に基板21の表面のマイクロラフネスを測定するために使用されている 。透過型マイクロラフネス測定装置は、発生器42および検出器48を含む。発 生器42は、第1偏光を有する第1の電磁放射線ビームと、第2の偏光を有する 第2の電磁放射線ビーム46を発生する。第1および第2のビームは、任意の方 法で相互に偏光されているが、好ましくは、偏光が90°異なり、両ビームの間 に90°の位相差があるように円偏光されているのがよい。第1および第2のビ ームは、また、実質的に平行である。というのは、両ビームの間に、後述するよ うな小さな傾斜角が存在するからである。第1および第2のビームは、1100ナノ メータよりも大きな波長を有し、好ましくは、シリコン基板の場合には1300ナノ メータの波長を有するのがよい。この波長範囲は、シリコンについて選択された ものである。というのは、この波長範囲は、シリコンのバンドギャップよりも大 きいので、ビームのほとんどがシリコン基板を通過して透過型装置を与えるから である。この波長範囲は、基板のバンドキャップエネルギーよりも小さな光子エ ネルギーに対応する。ディスクドライブ媒体基板またはフラットパネルディスプ レイ基板のような様々な各種基板について、波長が特定基板のバンドギャップよ りも大きくなるように、様々な波長範囲およびそれに対応する様々な範囲の光子 エネルギーが選択される。 発生器42により発生された第1のビーム44および第2のビーム46は、基 板表面上に収束される。この透過型装置について、ビームが基板の表面の選択さ れた領域に当たり、ビームのエネルギーの一部が後述するように、多くのマイク ロラフネス粒子を含む基板の表面の輪郭により散乱される。第1のビームが当た る基板表面の領域のマイクロラフネスは、その第1のビームをあらゆる方向に散 乱させ、第2のビームは基準ビームとして使用される。同様に、第2のビームが 当たる基板表面の領域上のマイクロラフネスは、第2のビームをあらゆる方向に 散乱させ、第2のビームは、基準ビームとして作用する。マイクロラフネスによ り散乱されるエネルギーは、第1および第2のビームの各ビームの総エネルギー に比べて小さいので、両エネルギーは相互のビームに対して基準エネルギーとし て使用されてもよい。図示されるように、各ビームからの散乱された電磁放射線 の一部は、第1および第2のビーム44、46と同じ方向に下方に散乱される。 従って、散乱された第1のビーム50は、第1のビーム44と基板表面からの散 乱されたエネルギーとの重ね合わせである。同様に、散乱された第2のビーム5 2は、第2のビーム46と基板表面からの散乱されたエネルギーとの重ね合わせ である。これらの2つのビームは、検出器48により受け取られ、検出器48は 、両ビームからの結合された散乱エネルギーを、後述するように、ビームの変化 するパワーおよびビームの変化する周波数または波長の関数として測定するとと もに、マイクロラフネスの各種サイズについてマイクロラフネス粒子の密度を決 定する。検出器は、また、マイクロラフネスの各サイズについてマイクロラフネ スの数を決定するプロセッサ(図示せず)を含む。 図3は、第1のビーム44および第2のビーム46を示す基板21の表面のさ らに詳細な図である。図示するように、各ビームは他のビームから遠く離れてお り、それにより、それらのビームは、実質的に重なり合わない。これらのビーム は重なり合わないように示されているが、装置の正確性または迅速性を低下させ なければ、ビームの一部が重なり合ってもよい。図示するように、ビームは、好 ましくは、約1mm離れているのがよい。この近い間隔のために、マイクロラフネ ス測定装置は、テストを行うために基板表面の多くの領域を使用せず、その結果 、基板表面のマイクロラフネスは、ゲート絶縁層の真下のような小さな領域につ いて測定される。基板の領域全体についての平均のマイクロラフネス値を生成す るために、基板領域がビームにより走査されるように基板が移動される。基板 に沿ってビームを走査することについては、後で詳細に説明する。次に、マイク ロラフネス測定装置の反射型の第2実施例について説明する。 図4は、マイクロラフネス測定装置70の反射型の第2の実施例を示すブロッ ク図であり、この装置は、また、基板表面のマイクロラフネスを迅速かつ正確に 測定する。反射型のマイクロラフネス測定装置は、第1の偏光を有する第1の電 磁エネルギービーム74および第2の偏光を有する第2の電磁エネルギービーム 76を発生する発生器72と、検出器80とを含む。発生器は、図2に示される ように、発生器42と同じように動作する。しかしながら、発生器72は、前の 発生器とは異なる様々な波長を有する電磁放射線ビームを発生する。特に、この 実施例におけるビームは、基板表面から反射されるので、波長は、基板のバンド ギャップ(禁止帯)よりも小さくなるように選択される。たとえば、シリコン基 板について、波長は、1100ナノメータよりも小さく、好ましくは、約530ナノメ ータがよい。この波長範囲は、基板のバンドキャップエネルギーよりも大きな光 子エネルギーに対応する。上述したように、各タイプの基板は、様々なバンドギ ャプを有し、その結果、波長および対応する光子エネルギーの様々な範囲が選択 される。これらのビームは、また、上述したように、実質的に平行である。ビー ムは、発生した後、基板表面の選択された領域に当たり、基板のマイクロラフネ スは、両ビームの散乱を引き起こす。上述したように、ビームの散乱は、発生器 へ向かって戻る方向を含むあらゆる方向に生じる。加えて、主ビームは、また、 表面から反射されて戻り、結合された第1ビーム82は、ミラー78から検出器 上へ反射される。結合された第2のビーム84は、また、ミラーから検出器上へ 反射される。上述するように、結合されたビームは、発生器により発生されたビ ームと、各ビームの下にある基板表面のマイクロラフネスにより生じた散乱エネ ルギーとの重ね合わせである。上述するように、各ビームは、他のビームについ て基準として作用する。検出器80は、図2に示される検出器と同様に動作する ので、ここではこれ以上説明しない。次に、マイクロラフネス測定装置を備えた 半導体製造ラインについて説明する。 図5は、ここに組み込まれる透過型若しくは反射型マイクロラフネス測定装置 40,70のいずれかを有する半導体製造ライン100の図である。図は、明快 のために一部の製造ラインのみを示し、Nウェル局102、Nウェル・オキサイ ド局、ソース及びドレイン形成局106、及びゲートオキサイド局108が示さ れているよううな半導体製造ラインのためのいくつかのプロセス局のみを示す。 マイクロラフネス測定装置は、Nウェルにオキサイドを形成する前に基板の表面 のマイクロラフネスを測定し、ゲートオキサイドとしても知られているゲート絶 縁層を形成する前にマイクロラフネスをまた測定するのに使用されうる。 表10.25mm製造プロセスのマイクロラフネス測定 表1に示したような本発明による測定装置は、前に記載したように、リアルタ イムで基板の表面のマイクロラフネスをトランジスタの製造において多数のステ ージで測定するのに使用されうる。従って、それは半導体基板のアクティブ又は パッシブデバイスの製造プロセスをしっかりと制御するのに使用される。基板の マイクロラフネスが測定され、製造プロセスが停止され、且つ、基板のマイクロ ラフネスを修正するために変更される。同様に、本発明のマイクロラフネス測定 装置は、ディスクドライブ媒体基板製造及び液晶フラットパネルディスプレィ基 板のようないかなるタイプの製造プロセスのマイクロラフネスを測定することが でき、特定のタイプの半導体デバイス又は特定のタイプの基板に限定されない。 図6は、本発明による透過型測定装置40のより詳細なブロック図である。反 射型測定装置は図7を参照して以下で記載する。これらの装置の各々に関して、 種々の光学成分は生成されたビームの波長を適合するように選択される。図6を 参照すると、透過型測定装置は、発生器42、検出器48,焦合系120,基板 整列系122、基板位置決め系、及び再結合系126を含みうる。透過型測定装 置内のこれらの各々の系は、以下により詳細に記載する。 発生器42は、第1ビームと第2ビームとを生成し、コヒーレント光のビーム 134を放射するダイオードポンプされたYAGレーザであるレーザ130を含 みうる。ビーム134は100mW以下のパワーを有し、好ましくは25mWで ある。ビームは1100nm以上の波長を有し、好ましくはシリコン基板に関しては 約1300nmである。この透過型装置に関して、本装置の光学成分は、ビーム の波長を適合するために選択される。 発生器はまた、光がビーム安定性を改善するレーザに反射して戻されないよう に、且つ、焦合系120の対物レンズのアパーチャを満たすためにビームのサイ ズを増大させるように、アイソレータ及びビームエキスパンダ132を有しうる 。発生器はまた、ビーム134を円偏光にする1/4波長板136を含み、90 度位相の異なる偏光の2つの成分を有する。 この点で、ビーム134は、第1の偏光成分(第1のビーム)と、第2の偏光 成分(第2のビーム)とを有する2つの成分を有する。次いで、以下に記載する ように、第1のビーム及び第2のビームは、焦合系にスプリットされ、2つの実 質的に平行な別々のビームが形成される。第1のビーム及び第2のビームのこの 異なる偏光により、以下に記載するように、お互いを干渉することなく、2つの ビームを再結合することができる。 焦合系120は、ビーム134を発生器42から第1及び第2のビームにスプ リットさせ、次いで、ビームを基板上に焦合させる。焦合系は、対物レンズ14 4の後部焦点距離を合わせるレンズ140を有する。焦合系はまた、ビーム13 4を発生器42からスプリットさせ、且つ、わずかに発散し、直交偏光を有する 第1及び第2のビームを生成させる、ウォラストンプリズム142を含む。解析 ビームと基準ビームとの発散角は、それらが基板を貫通するとき、ビームの分離 の量を決定する。解析ビームと基準ビームとの分離は、なされている測定に依存 して選択されるが、好ましくは1μmである。プリズム142は、ノマルスキー 位相板でありうる。対物レンズ144は、基板表面上に第1のビームと第2のビ ームとを焦合する。対物レンズは、直径が1.9mmのオーダーの小さな焦点を作る ために、0.85オーダーの高開口数の100倍顕微鏡の対物レンズでありうる。 基板は、基板を支持するステージ150と、小さく離散的な増分で基板を移動 させる圧電素子152とを含む、基板位置決め系124によって基板の領域につ いてマイクロラフネス値を生成するように移動されうる。基板は、2mm/秒の速 度で約1mm移動されうる。また、基板の代わりにレンズ140を移動させること もできる。基板の移動又は測定装置により、ビームは基板の領域にわたって走査 することができる。測定装置で基板表面を調整するために、整列系122は、ビ ームスプリッタ158、レンズ160、オートフォーカス・ピンホール162、 レンズ164、及びフォトディテクタ166を含んで使用されうる。ビームスプ リッタは、基板表面から後ろに反射された少量の光を、オートフォーカス・ピン ホール162を介して、フォトディテクタ166に向ける。基板が、対物レンズ 144のまさに丁度焦点にあるとき、後部焦点のスポット(即ち、ピンホール) は最小の直径となり、フォトディテクタ166からの信号が最大となる。従って 、基板は測定装置で容易に調整されうる。 一旦第1のビームと第2のビームが基板を通過すると、それらのビームは再結 合系126に入る。再結合系は、合焦プリズムの対物レンズ144と同一の対物 レンズ172、ウォラストンプリズム170、およびレンズ174を含んでもよ い。ウォラストンプリズムは、ノマルスキー位相プレートであってもよく、合焦 系の他のウォラストンプリズムと整列され、また、第1のビームと第2のビーム を再結合して単一のビームへ戻す。この単一ビームは、2つの異なる偏光成分を 有するが、第1のビームと第2のビームは異なる偏光を有することからそれらは 互いに干渉しない。レンズ174は再結合されたビームを再び平行にする。 再結合された第1および第2のビームは検出器48に入る。この検出器48は 、 偏光ビームスプリッタ180、第1の光検出器182、および第2の光検出器1 84を含んでいてもよい。偏光ビームスプリッタは、第1のビームと第2のビー ムの2つの直交偏光に対して45°の角度で取り付けられており、直交的に偏光 された2つのビーム成分を混合し、第1の光検出器182に対して直交的に偏光 された成分の電界の合計と、第2の光検出器184に対して直交的に偏光された 成分の電界の差とを与える。これら2つの光検出器からの2つの信号は、その後 、図示されていない差分増幅器によって互いに減算され、以下に述べるように、 表面上のマイクロラフネス粒子の数の関数である信号を与える。 透過若しくは反射型のマイクロラスネス測定装置のいずれかをリセットしゼロ 目盛にするため、基板が測定装置に位置付けられる。装置をゼロ目盛にするため に(これは装置内のノイズを測定することによってなされ得る)、基板が所定位 置に固定され、こうして測定装置の出力が装置内のノイズの測定となる。一旦ノ イズが決定されると、その後、いずれかの装置が校正され、こうして装置ノイズ は消去され装置はゼロ目盛にされる。 図7は、本発明による反射型の測定装置のより詳細なブロック図である。図6 に示されている透過型の測定装置についてと同じく、この反射型の測定装置は多 くの同様の素子を有しており、これらの素子については上に述べていることから ここでは詳細は記述しない。反射型装置70は、発生器72、検出器80、合焦 系200、整列系(図示されていない)、基板位置決め系202、および再結合 系204を含んでいてもよい。この反射型装置では、しかしながら、再結合系2 04と合焦系200は同じ物理素子を使用しており、装置全体のコストを減少さ せている。 発生器72は光ビーム発生器210を含んでいてもよく、この光ビーム発生器 は、1100nmより小さな波長、好ましくは530nmの波長で電磁エネルギのビー ム214を発生するようなダイオードポンプ型YAGレーザであってもよい。こ の発生器は、また、上に述べたように、アイソレーターとビームエクスパンダー 212や、1/4波長板216を含んでいてもよい。ビームは透過型装置におけ るビームと同じ光学特性(つまり、円偏光と間隔(spacing))を有する。 ビーム214は合焦系200へ入る。この合焦系200は、ビーム214を第 1の偏光を有する第1のビームと第2の偏光を有する第2のビームとに分割し、 これらのビームを基板上へ合焦する。合焦系は、また、上述したようなビームを 合焦するためのレンズ220や、上述したような第1のビームと第2のビームに 分割するためのウォラストンプリズム222や、上述したようなビームを基板上 へ合焦するための対物レンズ224を含んでいてもよい。 検出器の一部として示された整列系は透過型装置の整列系と同様であり、ここ では記述しない。この整列系は、レンズ242、ピンホール244、および第2 のレンズ246を含んでいてもよい。基板位置決め系202は、上に述べたよう に、基板の領域にわたってビームを走査すべく3つの軸において独立に基板を動 かすための圧電素子232や、ステージ230を含んでいてもよい。 反射型の測定装置70の再結合系204は、合焦系200と同じ物理素子を使 用することから、反射型の測定装置のコストは減少する。再結合系は、透過型の 再結合系と同じ方法で動作することから、ここでは記述しない。 最後に、検出器80は、エネルギーを検出器に向けて方向付けるビームスプリ ッタ240や、上述したような、各ビーム信号の電界の合計と差分を発生するた めの偏光ビームスプリッタ248と、第1の光検出器250、および第2の光検 出器252を含んでいてもよい。光検出器250、252は、上に述べたように 、合計および差分信号をそれぞれ発生する。上にあるように、これらの合計およ び差分信号は互いに減算されて、ある特定のサイズにおけるマイクロラフネスの 密度を決定する。反射型測定装置は、図6を参照して記述した透過型の装置と同 じ方法で動作するため、この反射型の装置の動作はここでは記述しない。 本発明の理解をより深めるため、本発明における理論背景と数学的な基礎を次 に説明する。マイクロラフネス測定装置について記述するためには、基板の表面 のマイクロラフネスを幾つかのスタイルでモデル化しなければならない。例えば 、マイクロラフネスは、ラフネスの大きさのオーダーにある直径を有した複数の 非常に小さなシリコン粒子としてモデル化することができる。故に、非常に小さ なシリコン粒子に衝突する電磁放射は各粒子によって散乱し、レイリー散乱とし て知られる各粒子によって散乱されたパワーPstは、散乱粒子のサイズやレーザ パワーやビーム半径によって記述され、また以下の式によって表現され得る。 ここで、kはビームの波数(k=2p/l)であり、lは第1および第2のビ ームの波長であり、Plは入射する電磁放射の第1の若しくは第2のビームのパ ワーであり、woは以下に述べるように焦点における第1の若しくは第2のビー ムの半径であり、aは以下に述べるように分極率である。レイリー散乱は、ある 特定のビームの下である特定の粒子によって散乱されたパワーを測定する。 分極率aは、どのくらいの散乱が特定のサイズ及び屈折率を有する粒子に対し て発生するかの尺度であり、以下の式で与えられる。 ここで、mは空気に対する基板の表面の屈折率であり、dsは散乱させる粒子の 直径である。シリコン基板の屈折率は、例えば3.6である。焦点でのビーム半径 は、ビームの焦点を合わせるのに使用される対物レンズの開口数と電磁放射のパ ラメータの関数であり、以下の式で与えられる。 ここで、fは焦点距離であり、wlは対物レンズの半径であり、NAは対物レン ズの開口数である。対物レンズの開口数は、NA=wl/fで与えられる。 これらの3つの式から、粒子によって散乱されるパワーは粒子のサイズに関連 することが分かる。実際、レイリー散乱のパワーは、粒子によって全方向に散乱 される全パワーである。透過型と反射型装置の両方において、検知器に実際に散 乱されるパワーは、検知器によって範囲を定められる立体角の全球面の立体角に 対する比率にほぼ等しい。この近似値は2/3の比率で低い。何故ならば、ビー ムの散乱は光軸の周りに対称であるが、光軸に関して角度の余弦に比例している からである。後方散乱として知られている180°の角度(cos180=−1) での反射型マイクロラフネス測定装置の検知器に戻る電磁放射の散乱は、角度と は無関係である。同様に、ビームの方向(角度=360°)の電磁放射に関して、 透過装置の場合、cos(360°)=1であるので、散乱はやはり角度とは無関 係である。検知器への前方もしくは後方に散乱される散乱したパワーの割合は、 以下の式で与えられる。 ここでRは散乱された電磁放射の球面の半径であり、qは検知器によって範囲を 定められる角度である。 もし、式(1)、(3)、(4)を互いに組み合わせるならば、検知器に散乱される パワーPsは以下の式で与えられる。 散乱した電界は、式(5)の量の平方根である。従って、各々の散乱する粒子に ついて検知器に散乱されるパワーを決定することができる。第1のビームと第2 のビームとの2つのビームからパワーを受信している2つの検知器があるので、 各々のビームのパワーは共に合計されなければならない。実際に、各検知器にお けるパワーは、各ビームの電界強度の2乗に等しく以下の式で与えられる。 ここで、Es及びEpはそれぞれ第1及び第2のビームの電界である。 第1の偏光を有する第1のビームの電界は、発生器によって生成される主ビー ムと基板の表面からの散乱した電界の関数であり、以下の式で与えられる。ここで、Esoは主ビームの電界であり、smは各々の個別の散乱体からの電界で ある。散乱した電界は主ビームの電界に対して90°位相が異なる。何故ならば 、グイ位相シフトによって、主ビームは焦点で90°位相がシフトされるからで ある。同様に、円偏光ビームでは90°である第2の偏光を有する第2のビーム の電界は、以下の式で与えられる。 ここで、Epoは、第1のビームに対する第2のビームの異なる偏光によってdだ け位相をシフトされた主ビームの電界であり、pnは第2のビーム内の各散乱体 の電界である。上記のように、位相シフトdは円偏光ビームではp/2となる。 再び、主ビームは、グイ位相シフトによって90°だけ位相をシフトされる。 もし、これらの電界式(8)及び(9)を式(1)及び(2)に置き換え、そして、装 置がEso=Epo=Eoのように釣り合っており、検知器信号間の差異が測定され ると仮定するならば、検知器パワー間の差異の出力パワーPoは以下で与えられ る。 ここで、Eoは差異信号の電界であり、Epnは第2のビームの入射による全ての 散乱の電界であり、Esmは第1のビームの入射による全ての散乱の電界である。 この出力パワーは、第1及び第2のビームの入射する基板の表面上の1ヶ所に向 いている。与えられた合計は多数の散乱させる粒子についてとられ、それらは統 計的に変量し、ゼロではない。基板の全表面のマイクロラフネスを測定するため に、以下に説明するように、基板全体にわたって第1及び第2のビームを走査す る。 図8はビームの一つがそれの直径に等しい距離だけ移動した前と後のビームを 示す。そのビームが走査した新しい領域は次式で求められる。ここで、woはビーム半径である。ビームがその距離を動くのにかかる時間は2wo /v、ここでvは測定装置の下の基板の速度である。もしも基板の表面の上で単一 の散乱体の平均面積がp(ds)2/4であると(dsは散乱体の直径)、ビームが動くとき の特定のサイズの散乱体の数の変動siは次式で求められる。 もしも散乱体の数の変動を式(10)と式(5)に入れると両ビームに対する散乱 体のすべての全パワーPoiは次式から求められる。 従って、発生されたビームの入力パワーとスポットの大きさとがわかっている と、出力信号Poiはラフネスの平均直径の測度である。複数のマイクロラフネス の大きさに対するマイクロラフネスの密度を決定するため、ビームのパワーPiも しくはビームの波長を変えることができる。これらの変数が増加するにつれて、 マイクロラフネス測定装置は、より小さいマイクロラフネスの直径に対しても感 度を持つ。もし、パワーを増加するとより小さいマイクロラフネスの粒子を検知 しなくなるのなら、出力信号は異なるパワーレベルにわたって線形となるであろ う。しかしながら、この装置では出力信号は線形ではない。発生されたビームの パワー、周波数もしくは波長が増大するにつれてより多くのマイクロラフネスを 検知できるようになるからである。図9に示すように、単一の大きさのマイクロ ラフネスを持つ基板表面に対しては、発生されたビームのパワーにつれて出力信 号は線形に変化する。しかしながら、通常の場合は複数の大きさのマイクロラフ ネスを有し、このような基板表面に対しては、発生されたビームパワーに対して 出力信号は線形ではない。こうして、マイクロラフネスの各サイズについて散乱 体の数は求められる。 マイクロラフネスの大きさもしくはマイクロラフネスの密度のいずれかの関数 として基板のマイクロラフネスを求めるのに出力信号をどのように使うかを理解 するため、基板の表面を横切って走査するマイクロラフネス測定装置の第1ビー ム44,74と第2ビーム46,76とを図10に示す。この分析の目的に対して 両ビームの半径はwoであり、そして振動しているものと仮定する。振動の速度は 次式で与えられる。 図10に示すように、ビームがどちらの方向かに動くとき両方のビームの前面に 、水平線で影をつけて示す走査ビームが入射する区域260がある。同時に、両 ビームの後ろに、垂直線で影をつけて示した走査ビームがもはや入射しない区域 262がある。両ビームがカバーしている区域の割合dA/dtは、図8を使って式 (11)から求められ、それはビームの直径とビームの速度との関数であり、そ して次式から求められる。 基板の表面区域にわたるラフネスの分布を求めることができる。そのためには 欠陥のランダムなアレイとしてマイクロラフネスをモデル化し、そして直径dの 欠陥(マイクロラフネスの粒子)の密度は次式で表される。 ここで、ro(d)は単位面積当たりの欠陥の平均数であり、そしてs(d)は標準偏差 である。式12に示すようにs(d)はrodの平方根に比例し、そして欠陥密度の統 計変動を表す。 個々の影をつけた区域のそれぞれからの出力信号の瞬時変動(変化)は欠陥の 露出率と、サイズdiの欠陥から単位面積当たり得られる信号との積によって求め られ、そして次式で与えられる。 位相シフトDfは、欠陥からの散乱が主ビームに直角であるということを認識す ることにより求められる。その理由は、散乱は焦点から生じ、そしてビームは、 ガウイ位相シフトにより説明されているように、焦点と遠隔フイールドとの間で 90度位相シフトを受けるからである。従って、散乱されるパワーは、次式で与 えられる。 式(18)を式(13)と比較すると、ビームの下での散乱の集合Dfに対する 位相シフトを決定でき、すなわち、以下の式で求められる。 個々のセグメントの寄与を関連付けることはできないので、二次で加える(す なわち、二乗の和の平方根)。4つのセグメント、それぞれ先縁と後縁とを有す る2つのビーム(図10参照)は同じマイクロラフネス分布を有するものとし、 従ってその二次の和は丁度式(19)の二倍となって、欠陥直径の関数として発 生する信号パワーのその瞬間の率を与え、次式により与えられる。 単一の掃引(すなわち、正弦波の半サイクル)にわたる出力信号の平均パワー は次式により与えられる。 ここで、w=2pfsそしてfsは走査の周波数である。 この信号はビームの振動と位相が合っている正弦波であり、次式で与えられる 。 信号は、走査の周波数に同期したロックイン検出器で検出される。測定は、統 計的変動と位相シフトの積である出力を与え、上述した様に、前者はマイクロラ フネス密度の平方根に比例し、後者は欠陥(すなわち、マイクロラフネスの粒子 )のサイズに比例する。統計的変動はマイクロラフネスの直径の平方根で小さく 変化する一方、位相シフトは直径の6乗で大きく変化するが、これら2つの構成 要素を区別するのは難しい。従って、前記ビームのパワー或いは周波数を掃引す ると、サイズの関数として表面のマイクロラフネスの特性が得られる。 従って、入力パワー及びスポットのサイズがわかれば、出力信号はラフネスの 平均直径の尺度となる。ラフネスの分布範囲は、ビームのパワーの掃引により決 定される。ビームのパワーが増加するにつれて、装置はより小さいレベルのラフ ネスに感度を有するようになる。その為、ラフネスが1つの周期のみで変化する のであれば、出力はパワーと共に直線状に増加する。しかし実際はそうでなく、 よりよいラフネスが検出できるようになるので、図9に示す様に出力は直線を超 えて増加する。 走査速度は検出器の帯域幅範囲内のノイズ変動を捕らえる為非常に遅くなけれ ばならない。走査が速すぎると、より高い周波数の変動が漏れ、より小さいスケ ールのラフネスに対応するより高い密度のマイクロラフネスによる信号は、見ら れないであろう。 走査速度を帯域幅に関係づける尺度BWは、式(12)と(15)から、 帯域幅40KHz、平均の波動の直径0.1nmで、走査速度は1mm/secである。こ れはサイズの分布範囲を得る別の方法である。走査速度が増加すると、帯域幅を が一定に保つなら、小さいスケールの波動への感度は落ちるであろう。 図11は本発明に従ってマイクロラフネスを測定する方法270を示すフロー チャートである。この方法はステップ272で開始し、ステップ274で第1と 第2のビームがある波長で発生し、この波長は透過型測定装置又は反射型測定装 置のどちらが使用されるかによる。ステップ276で、発生したビームは基板の 表面に入射し、複数のマイクロタフネス散乱を生じる表面の輪郭は、ビームをあ らゆる方向に散乱させる。その後ステップ278で、ビームのエネルギーと散乱 したエネルギーが、検出される。次に、ステップ280で前記領域の測定が完了 したか(すなわち、ビームのパワーレベル或いは周波数が、各種異なるマイクロ ラフネスのサイズについて密度の値を得られるように変化させたか)どうかが決 定される。測定が完了しないと、その後ステップ281で、発生したビームのパ ワー或いは周波数を変化し、異なるサイズの散乱の数が測定され、ステップ27 8に戻り、そこで散乱して発生したビームのエネルギーが検出される。もし、測 定が完全ならば、その後ステップ282で、各マイクロラフネスのサイズについ て、散乱の数(密度)が決定され、この方法はステップ284で完了する。 測定装置内のノイズを計算することができる。装置内に存在する最大のノイズ 構成要素はショットノイズであり、光子が時々光検出器の導体域で電子を発生さ せる時にノイズが発生する。各光検出器のショットノイズのパワーPnは、次式 で与えられる。 ここに、BWは光検出器の帯域幅で、qは電荷、Plは光のエネルギー、Aは光 検出器の変換効率である。式(3)及び(12)を組合わせることにより、信号 のノイズに対する比(SNR)は、マイクロラフネスのサイズと、ある特定のサ イズのマイクロラフネスの密度の関数となることがわかり、次式によって与えら れる。 図12に示す様に、5KHzの帯域幅、10mWのパワー、0.5A/Wの変換効率、56 0nmの波長で、マイクロラフネスの最小の検出可能な大きさは0.1nmであり、これ は将来の0.1mmの製作工程に十分な大きさである。検出可能な最小の位相シフト は0.5mラジアンである。 前述したのは本発明のある特別の形態に関するものであるが、この実施の形態 は本発明の原則、精神及び記載した特許請求の範囲に定義された範囲から逸脱す ることなく変更可能であることは当業者によって理解されるであろう。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.基板表面のマイクロラフネスを測定する装置であって、 電磁放射の第1のビーム及び電磁放射の第2のビームを発生する手段であり 、 該第1及び第2のビームが実質的に重なり合わないように該第1及び第2のビ ームが実質的に平行でかつ互いに離間される、該手段と、 前記ビームが前記基板の前記表面の選択された領域上に当たるように前記基 板上で前記第1及び第2のビームを焦点に集める手段であり、該表面が該両方 のビームの散乱をもたらす表面輪郭を有し、該散乱の大きさが該基板の該選択 された領域のマイクロラフネス値に対応する、該手段と、 前記第1及び第2のビームの散乱を検出する手段と、 前記検出手段に応答じて、前記基板の前記選択した領域の前記マイクロラフ ネス値を決定する手段とを備えていることを特徴とする装置。 2.前記検出されたマイクロラフネスの大きさは、前記ビームのパワーに比例し 、 かつ異なる大きさのマイクロラフネスに対するマイクロラフネス値を決定する ために前記発生器によって発生された前記ビームの前記パワーを変える手段を 更に備えていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の装置。 3.前記検出されたマイクロラフネスの大きさは、前記ビームの周波数に比例し 、 かつ異なる大きさのマイクロラフネスに対するマイクロラフネス値を決定する ために前記発生器によって発生された前記ビームの前記周波数を変える手段を 更に備えていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の装置。 4.そのような領域に対するマイクロラフネス値を発生するために前記基板の領 域にわたり前記第1及び第2のビームを走査する手段を更に備えていることを 特徴とする請求の範囲第1項に記載の装置。 5.前記走査手段は、前記基板を支持する手段と、前記支持手段を移動する圧電 素子とを備えていることを特徴とする請求の範囲第4項に記載の装置。 6.前記走査手段は、前記測定装置の光学素子を移動する手段と、前記基板の前 記領域にわたり走査される前記第1及び第2のビームによって発生された前記 信号を、同期させて、検出する手段とを備えていることを特徴とする請求の範 囲第4項に記載の装置。 7.前記検出手段は、前記第1及び第2のビームの前記電界の和に対応している 和信号を生成する手段と、前記第1及び第2のビームの前記電界の差に対応し ている差信号を生成する手段と、前記基板の前記表面の前記マイクロラフネス 値に対応している信号を発生するために前記和信号と前記差信号を結合する手 段とを備えていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の装置。 8.前記決定手段は、複数の異なるマイクロラフネスの大きさに対する複数のマ イクロラフネス密度値に対応している信号を生成する手段を備えていることを 特徴とする請求の範囲第2項に記載の装置。 9.前記発生手段は、前記ビームが前記基板を通過するように前記第1及び第2 のビームの光子エネルギーを選択する手段を備えていることを特徴とする請求 の範囲第1項に記載の装置。 10.前記選択された光子エネルギーは、前記基板のバンドギャップエネルギーよ りも小さいことを特徴とする請求の範囲第9項に記載の装置。 11.前記発生手段は、前記ビームが前記基板から反射するように前記第1及び第 2のビームの光子エネルギーを選択する手段を備えていることを特徴とする請 求の範囲第1項に記載の装置。 12.前記選択された光子エネルギーは、前記基板のバンドギャップエネルギーよ りも大きいことを特徴とする請求の範囲第11項に記載の装置。 13.前記発生手段は、直交偏光を有する二つの成分を有している電磁放射のビー ムを発生する手段と、前記直交偏光の二つの成分を前記第1及び第2のビーム に分割する手段とを備え、前記検出手段は、前記分割された第1及び第2のビ ームを直交偏光の二つの成分を有する単一のビームに再び結合する手段を備え ていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の装置。 14.前記基板は、半導体基板であることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の 装置。 15.前記基板は、ディスクドライブ媒体基板であることを特徴とする請求の範囲 第1項に記載の装置。 16.前記基板は、フラットパネル液晶ディスプレイ基板であることを特徴とする 請求の範囲第1項に記載の装置。 17.前記第1及び第2のビームは、約1マイクロメータ互いに離間されることを 特徴とする請求の範囲第1項に記載の装置。 18.基板の表面のマイクロラフネスを測定する方法であって、 電磁放射の第1のビーム及び電磁放射の第2のビームを発生し、該第1及び第 2のビームが実質的に重なり合わないように該第1及び第2のビームが実質的 に平行でかつ互いに離間される、 前記ビームが前記基板の前記表面の選択された領域上に当たるように前記基 板上で前記第1及び第2のビームを焦点に集め、該表面が該両方のビームの散 乱をもたらす表面輪郭を有し、該散乱の大きさが該基板の該選択された領域の マイクロラフネス値に対応する、 前記第1及び第2のビームの散乱を検出し、 前記検出手段に応答して、前記基板の前記選択した領域の前記マイクロラフ ネス値を決定する段階を具備することを特徴とする方法。 19.前記検出されたマイクロラフネスの大きさは、前記ビームのパワーに比例し 、 かつ異なる大きさのマイクロラフネスに対するマイクロラフネス値を決定する ために前記発生器によって発生された前記ビームの前記パワーを変える段階を 更に具備することを特徴とする請求の範囲第18項に記載の方法。 20.前記検出されたマイクロラフネスの大きさは、前記ビームの周波数に比例し 、 かつ異なる大きさのマイクロラフネスに対するマイクロラフネス値を決定する ために前記発生器によって発生された前記ビームの前記周波数を変える段階を 更に具備することを特徴とする請求の範囲第18項に記載の方法。 21.前記第1及び第2のビームを前記基板の領域を横切って走査して、この様な 領域に対するマイクロラフネス値を発生することを更に含む請求項18記載の 方法。 22.走査が、測定装置の光学要素を移動し、前記基板の領域を横切って走査され ている前記第1及び第2のビームによって発生される信号を、同期した方法で 、 検出することを含む請求項21記載の方法。 23.決定することが、前記基板移動中にビームが当たる前記基板の領域を測定し 、 前記領域にわたってマイクロラフネスの分布を決定して測定信号を発生し、前 記測定信号の位相シフトを測定して前記基板の前記マイクロラフネス値を発生 することを含む請求項21記載の方法。 24.検出が、前記第1及び第2のビームの電場の和に対応する和信号を発生し、 前記第1及び第2のビームの電場の差に対応する差信号を発生し、前記和信号 と前記差信号を組み合せて、前記基板の面のマイクロラフネス値に対応する信 号を発生することを含む請求項18記載の方法。 25.検出が、検出器に衝突するレイリー散乱の寄与を測定することからなる請求 項24記載の方法。 26.前記決定することが、複数の異なるマイクロラフネスの大きさに対する複数 のマイクロラフネス密度値に対応する信号を発生することを含む請求項19記 載の方法。 27.前記ビーム発生が、ビームが前記基板を通過するように、前記第1及び第2 のビームの光子エネルギーを選択することを含む請求項18記載の方法。 28.選択された光子エネルギーが前記基板のバンドギャップエネルギーよりも小 さい請求項26記載の方法。 29.前記ビーム発生が、ビームが前記基板で反射するように前記第1及び第2の ビームの光子エネルギーを選択することを含む請求項18記載の方法。 30.前記選択された光子エネルギーが前記基板のバンドギャップエネルギーより も大きい請求項28記載の方法。 31.前記ビーム発生が、直交偏光の2つの成分を有する電磁場放射ビームを発生 し、直交偏光の2つの成分を前記第1及び第2のビームに分離し、散乱検出が 、 分離された第1及び第2のビームを直交偏光の2つの成分を有する単一ビーム に再結合することを含む請求項18記載の方法。 32.前記基板が半導体基板である請求項18記載の方法。 33.前記基板がディスクドライブ媒体基板である請求項18記載の方法。 34.前記基板がフラットパネル液晶表示基板である請求項18記載の方法。 35.半導体素子の製造プロセス中に半導体基板表面上のマイクロラフネスを測定 する方法であり、製造プロセスがデバイスの種々の部分を形成するための複数 のプロセス工程を含み、前記方法が、 電磁放射の第1のビーム及び電磁放射の第2のビームを発生し、前記第1及 び第2のビームが、前記第1のビーム及び第2のビームが実質的にオーバーラ ップしないように実質的に平行であり且つ互いに離されており、 前記ビームが前記基板の表面の選択された領域に当たるように、前記第1及び 第2のビームを前記基板上に集光し、前記基板が両ビームの散乱を引き起こす 表面輪郭を有しており、散乱の量が前記基板の選択された領域のマイクロラフ ネスの値に対応しており、 前記第1及び第2のビームの散乱を検出し、 検出された散乱から前記基板の選択された領域のマイクロラフネス値を決定す ることから成る方法。 36.測定された散乱に基づいて実時間で一つ以上のプロセスのステップを制御し て、基板の表面のマイクロラフネス値を調節することを含む請求項35記載の 方法。 37.前記ビーム発生が、ビームが基板を通過するように前記第1の及び第2のビ ームの光子エネルギーを選択することを含む請求項35記載の方法。 38.前記選択された光子のエネルギーが、前記基板のバンドギャップエネルギー よりも小さい請求項37記載の方法。 39.前記ビーム発生が、ビームが前記基板で反射されるように前記第1及び第2 のビームの光子エネルギーを選択することを含む請求項35記載の方法。 40.前記選択された光子エネルギーが前記基板のバンドギャップエネルギーより も大きい請求項39記載の方法。
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