JP2001502444A - 複式露出写真装置および方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 一つが自己現像型である、別々で異なるフィルム上に複式画像形成を達成するための写真装置を開示する。この自己現像型フィルムを、この装置の中に収容された、複数の相互連結されたフィルムユニットを持つように構成し、それによってそれを手で引張ると、その現像および連続するフィルムユニットの露出ステーションへの適正な割出しを行う。

Description

【発明の詳細な説明】 複式露出写真装置および方法 関連出願へのクロスリファレンス 本出願は、１９９５年１０月２７日に米国特許商標局に提出した、係属中の米 国特許出願第０８／５４９，６５４号、；同じく名称の係属中の米国特許出願第 ０８／６２３，０１８号に関係し、および１９９６年１０月２９日に提出した、 米国特許出願第０８／７３８，７７２号の一部継続出願である。 発明の背景 本発明は、一般的には写真装置および方法に関し、更に詳しくは、自己現像可 能フィルムと写真フィルムの露出を同時に；好ましくは、一度使用したら捨てる 装置内で行い；露出した写真フィルムが同時に捕らえた画像に相当する自己現像 した画像を操作者に提示するような写真装置および方法に関する。 従来の写真カメラのユーザは、ＤＰＥ業者または写真ラボで現像してからしか 、捕らえた情景画像についての情報が得られない。勿論、インスタント写真の出 現で、自己現像可能フィルムカメラがユーザにそのような情景情報を直ちに得ら れるようにする。後者の発展の功績があるにも拘わらず、それでも写真カメラの ユーザに写真フィルム上に露出した情景に相当する瞬間現像画像を提供し、それ によって写真フィルムが捕らえた画像の確証を得ようという願望がある。従って 、ユーザは、そのような情報を得て、それを種々の目的、例えば、先に撮った画 像の評価に使うことができる。 インスタントフィルムと写真フィルムに複式露出を行うための一つの既知の試 みは、同一譲受人に譲渡された米国特許第４，９５１，０７３号に記載されてい る。この特許に記載されているように、一つのカメラはインスタントフィルムを 使い、他は写真フィルムを使うので、この複式カメラを同時に正しい露出を行う ように操作するために使用する、比較的複雑な同期装置がある。そのような装置 は、二つの別々の各カメラの外に結合し、適正な複式露出を与えるために、シャ ッタ機構およびフラッシュユニットを含む複数のカメラ機能を制御するための精 巧な制御システムに依存する。 複式露出を同時に行うための、もう一つの既知なアプローチは、別々のカメラ を、例えば、重ねて使い、両カメラ間に別の機械的シャッタ同期機構を設ける。 インスタントフィルムと写真フィルムの両方に同時露出を行うための、更にもう 一つのアプローチは、単一露出レンズおよびシャッタ装置からの光を二つの光路 に分け、異なるフィルムの各々に向けてそのようなフィルムの両方を露出するカ メラを使用する。 これまで、インスタントフィルムと写真フィルムの両方を単一か複式のカメラ で同時に露出することが知られる、複式カメラ写真は存在するが、写真フィルム と自己現像可能フィルムの両方の複式露出を、使い捨てカメラ装置では勿論、コ ンパクト且つ経済的方法で行うための写真装置および方法は存在しない。 発明の概要 本発明によれば、写真フィルムおよび自己現像可能フィルムの複式露出をする ようにした、改良した写真装置を提供する。そのような装置は、自己現像可能フ ィルム出口手段を有するハウジング手段；並びにこのハウジング手段内で自己現 像可能フィルムを供給するための手段に対する備えを含む。このハウジング手段 内に位置し、内部に写真フィルムを含み、第１露出開口および第２露出開口を形 成するハウジング組立体を含むカメラを用意する。この写真フィルムは、第１露 出開口に出現可能であり、この自己現像可能フィルムは、第２開口に出現可能で ある。この写真フィルムおよび自己現像可能フィルムの両方の少なくとも一部を この第１開口および第２開口で露出するための手段を用意する。この自己現像可 能フィルムの少なくとも露出した部分をこのハウジング手段内で現像するための 手段；並びに、露出し現像した部分を出口手段から取出し可能にするための手段 を用意する。 説明した実施例では、この写真フィルムおよび自己現像可能フィルムが各々連 続する露出可能部分を有し；このカメラが写真フィルムの連続する露出可能部分 を第１開口へ進めるための手段を含み；並びに、この自己現像可能フィルムを取 出し可能にするための手段が、現像した部分の連続するものを出口手段から取出 すとき、その露出可能部分の対応して連続するものを第２開口へ進めさせもする ようにしておく。 説明した実施例では、この写真フィルムを進めるための手段および自己現像可 能フィルムを進めるための手段を一般的に同時に作動するようにしておく。 説明した実施例では、両フィルム用の単一対物レンズではなく、１対の対物レ ンズを設け；異なるフィルムの各々に一つずつ使う、複式開口型システムを用意 する。そのようなシステムでは、それぞれのフィルム上に画像の同時撮影を可能 にするシャッタ機構を用意する。 説明した実施例では、カメラ前進手段が、自己現像可能フィルムの現像した部 分の連続するものの取出しに応じて写真フィルムの露出可能部分の連続するもの を進めるために作動するようにしておく。 説明した実施例では、自己現像可能フィルム集成体が：拡散転写型の一連の個 個の相互連結された受像齣を含むストリップを少なくとも含み、それらの画像齣 の各々を、やはりこの第１ストリップの一部を形成する連結手段によって相互連 結するようにしておく。 説明した実施例では、供給手段が、自己現像可能材料の受像シートの第１スト リップ、および一般的にそれと同一の広がりをもつ、自己現像可能型のネガ感光 フィルム材料の、端と端を接した関係に離間した個々の露出可能部分を有する第 ２ストリップを有する自己現像可能フィルム集成体を供給し、それによって露出 可能部分の各々が第２ストリップの画像形成部分の対応するものと重なることが できて、連続する露出可能部分が第２開口に出現可能であるように互いに重ね合 わせた関係に併合したとき、一連のそれぞれ独立の画像形成部分組立体を形成す るようにしておく。 説明した実施例では、更に、自己現像可能フィルム集成体の出口手段からの取 出しに応じてカメラフィルム前進手段を駆動するための手段を用意する。この実 施例では、この駆動手段がフィルム集成体と係合可能な手段を含み、それによっ てこの写真フィルムの次の連続する露出可能部分が第１開口に進むまで、この集 成体の前進がカメラ前進手段を直接駆動する。その上、この駆動手段は、集成体 に前進を続けさせ、その現像した部分を、写真フィルムの前進に続いて、出口手 段から取出せるようにも作動する。 更にもう一つの実施例では、自己現像可能フィルムの連続する部分がミシン目 によって分離可能であるようにしておき、そこでその上に、塗布ローラと係合し てこのフィルムがこれらのローラを通過するのを阻止するための停止手段を設け る。 更にもう一つの実施例では、長いフィルム集成体がその上に複数の離間した一 体の画像形成シートを含むようにしておく。 更にもう一つの実施例では、自己現像可能フィルムおよび写真フィルム上に複 式画像を作る方法を提供する。そのような方法は：自己現像可能フィルム出口手 段を備えるハウジング手段を用意する工程；上記ハウジング手段内にあって内部 に写真フィルムを含み、第１露出開口および第２露出開口を形成するハウジング 組立体を含むカメラを用意する工程；写真フィルムをこの第１露出開口に用意し 、ハウジング手段内の自己現像可能フィルムをこの第２露出開口に用意する工程 ；この自己現像可能フィルムおよび写真フィルムの両方の少なくとも一部を第１ 開口および第２開口で露出する工程；この自己現像可能フィルムの少なくとも露 出した部分をこのハウジング手段内で現像する工程；並びに、この自己現像可能 フィルムの少なくとも現像した部分をハウジング手段から取出す工程を含む。 更にもう一つの実施例では、自己現像可能フィルムの連続する露出した部分の このハウジング手段からの取出しに応じて、写真フィルムの連続する露出可能部 分を進め、且つ一般的に同時に自己現像可能フィルムで上記露出可能部分の連続 する部分を第２開口に置くようにしておく。 更にもう一つの実施例では、拡散転写型の写真フィルムの画像形成方法を提供 する。この方法は、連続するフィルムユニットをフィルム面から遠い位置から画 像形成のためにこのフィルム面へ送る工程を含む。 従って、本発明の目的および特徴の中には、写真装置の中で自己現像型フィル ムおよび従来の写真フィルム上に単純且つ経済的方法で複式画像を撮る、改良し た装置および方法の提供；異なるフィルムの前進を一般的に同時に達成する、複 式画像を撮る、改良した装置および方法の提供；自己現像可能フィルムの手によ る引出しに応じて写真フィルムを進める、改良した装置および方法の提供；並び に、各連続する露出可能フィルム部分および現像したフィルム部分が後に続く部 分から分離可能なフィルムを提供する、改良した装置および方法の提供がある。 一体の拡散転写型の複数の連続する受像材料を提供し、それらを連続的に像面へ 提示する方法の用意もある。 本発明のその他の目的および適用範囲は、添付の図面と共に以下の詳細な説明 を読めば明白となろう。それらの図面で、類似の参照番号は、幾つかの図面を通 じて類似の構造を指す。 図面の簡単な説明 図１は、本発明の原理に従って作った、改良したフィルムカメラの概略分解透 視図であり； 図２は、そのような写真装置のフィルムを装填した概略図であり； 図３は、幾つかの部品を省略し、それによって他の部品を更に良く示す、この カメラの概略側面立面図であり； 図４は、図３の幾つかの部品を示すが、本発明のフィルム停止手段とフィルム 集成体の間の或る協同を示す概略端面図であり； 図５は、このカメラの更に他の部品を示す概略図であり； 図６は、本発明の原理に従って作った、改良したフィルム集成体の、１対の離 間したポジマスク部を示す図であり； 図７は、本発明の原理に従ってポジマスクに結合する、受像シート、トラップ 、およびブレーキの配置を示す図であり； 図８は、図６および図７に示すフィルム集成体部品を示す図であり； 図９は、１対のレールおよびポッドを示す図であり； 図１０は、図８のフィルム集成体上に組立てた図９の部品を示す図であり； 図１１は、このフィルム集成体に組立てるネガ部分を示す図であり； 図１２は、前述のフィルム集成体に加える、１対の離間したネガマスクの図で あり； 図１３は、このカメラを構成する部品の分解図であるが、明確さのために幾つ かの部品を省略した図であり； 図１４は、カセットとインスタントフィルムの協同を示す拡大透視図であり； 図１５は、複式開口を設けた、本発明のもう一つの実施例の断面図であり；並 びに、 図１６は、最後に記した実施例に使用できる、シャッタシステムの一変形の概 略図である。 詳細な説明 最初に図１および図２を参照して、好ましくは、使い捨てまたは一度使用した ら捨てる型式の、全体を参照数字１０で表す、写真カメラ装置の一好適実施例を 概略的に説明する。本質的に、このカメラ１０装置は、一つは従来の、例えば３ ５ｍｍの、写真フィルム１２上に、他は拡散転写型の自己現像可能またはインス タントフィルム１４上に、二つの画像を露出するようにされている。この写真装 置１０は、自己現像可能フィルム１４の供給部を収容し且つ内部に例えば３５ｍ ｍの従来の写真フィルムの露出をするようにされたカメラ部分組立体１８を配置 するための光密ハウジング組立体または手段１６を含む。この好適カメラ装置１ ０は、中にフィルムが既に収納されている、使い捨て写真装置として説明するが 、本発明は、このカメラ装置１０がリサイクル可能で本当に再使用できることも 構想することが理解されよう。 図１および図２を続けて参照して、このハウジング組立体１６は、主または前 ケーシング２０、好ましくは、この前ケーシング２０の開口２１を覆うためにそ れに結合可能な取外し可能な、裏蓋２２；並びに、光密ハウジングを形成するた めに、やはりこの前ケーシング２０に結合可能な取外し可能な底蓋２４を含む。 前ケーシング２０は、長い開口２６として形成されるフィルム出口手段を含み、 それは、このカメラハウジングの内部から光を適切にシールすることは勿論、イ ンスタントフィルムを底から手動で引出せるようにする。 このカメラ組立体は、撮影レンズ２８、およびファインダ組立体３２用後ファ インダ接眼レンズ３０を有する。前ケーシング２０は、露出室３４、従来のフィ ルム１２用露出開口３６およびインスタントフィルム１４用露出開口３８を形成 する。底蓋２４は、少なくともその各側の中間部に沿って縦に伸びる１対のリブ ４０、同様に、やはりフィルムを移動中に支持するように作用し、且つ、後で説 明するように、３５ｍｍフィルムが止まってからフィルムを滑らせる、横断支持 リブ４２を含む。前ケーシング２０は、１対の従来のフィルム保持空胴４４およ び４６を含む。ロールの従来の未露出フィルムの渦巻きを空胴４４の中のスプー ル４５に取付ける。従来の３５ｍｍカセット４８は、空胴４６内に受けるように されている。フィルム１２のスプロケット５０が、前ケーシングから突出するリ セット輪５３上の複数のシャッタリセット歯５２の一つと順次係合する。本実施 例で、シャッタ機構５４は、全体としてここに示し、操作者が作動ボタン５５を 作動するのに応じて作動する。このシャッタ機構５４は、単一露出時間を制御す るように設定し、既知のどんな種類でもよい。例えば、この露出制御システムは 、普通の使い捨て３５ｍｍカメラに見られるもの；例の一つはポラロイド社がＳ ＩＤＥ−ＫＩＣＫ^Rの商標で販売するもの、に類似するものでよい。シャッタ機 構５４は、従来のフィルム１２のロールの前進に応じてリセットされる。従来の フィルム１２の前進は、本実施例では、インスタントフィルム１４の前進に応じ てなされる。シャッタリセット歯５２がフィルム１２の個々のスプロケット５０ と係合し、それによってフィルムが一つの齣から次へ進むと、シャッタ歯５２が 動く。シャッタ歯５２の移動は、リセット輪が止まるまで続き、するとこのシャ ッタ機構がリセットされ、フィルム１２が適切に一齣前進している。しかし、本 発明は、種々のシャッタ機構を使えることも意図する。 情景画像を二つのフィルムに分割するために、中性濃度ビームスプリッタ５６ を用意する。撮影レンズ組立体２８からの画像担持光をそれぞれの第１および第 ２露出開口３６および３８にある二つのフィルムに分割するために、この中性濃 度ビームスプリッタ５６を、図示するように、露出室３４に取付ける。この中性 濃度ビームスプリッタ５６は、二つのフィルムのそれぞれ異なる感度に合う透過 ／反射率特性を有する。二つの露出は、互いに対して約９０度であり、好ましく は、ほぼ同じサイズであるにも気付くだろう。 写真フィルムおよびインスタントフィルムの齣毎の移動を行うために、インス タントフィルム１４をカメラハウジング１６から手で引出す。この点について、 インスタントフィルムの引出しタブ５８（図２）がカメラハウジング１６から突 出する。この集成体は、カセット４９の中に収納可能であり、ユーザがタブ５８ に掛ける引張り作用によって次第に引出される。この点について、フィルム１４ を適当に、例えばＺ折りに、折畳み、それで連続する齣がそのカセット４９を出 て、図面に示すような経路を移動し、第２露出開口３８を通過し、塗布ローラ組 立体６０に達し；結局フィルム出口開口２６（図２）から出る。この塗布ローラ 組立体は、それ自体、本発明の特徴にはならないので、その詳細は示さない。し かし、その詳細な説明は、ここにこの一部として援用する最後に記した係属中の 出願を参照する。 図３から図５を参照すると、３５ｍｍフィルムカセットが前ケーシング２０に 取付けたばね６２によって片寄せられているのが分かるだろう。このばね６２は 、インスタントフィルムをスリップタブ４２上のスリップ面とも係合させる。連 結プラグ６４がカセット４８のスプール受け部内に嵌り、それと連結して一緒に 動き、それによってプラグ６４、従ってカセット４８内のフィルムがインスタン トフィルム１４の直線前進に応じて回転する。この連結プラグ６４は、その末端 に円形クラウン部材６６を備え、それがインスタントフィルムと係合し、後者を ばね６２の片寄せ力の下でタブ４２上のスリップ面と係合させる。それで、イン スタントフィルム１４が図示の経路に沿って引かれると、それがクラウン部材６ ６、従って３５ｍｍカセット内のフィルムを回転する。３５ｍｍカセット内のフ ィルムは、シャッタ機構がリセット輸のそれ以上の運動を阻止することによって 、そのような運動を止めるまで、回転し続ける。これは、従来のフィルムの齣が 齣毎に像面へ進んでから起こる。しかし、スリップ面が、後に説明する目的で、 インスタントフィルムを引張り続けさせる。従って、インスタントフィルム１４ は、出口開口２６まで前進し続けられる。本実施例は、スリップリブ４２を示す が、本発明は、カセット４８の中のフィルムが回転を停止した後でもインスタン トフィルムの運動を続けさせるクラッチ状装置のような、その他の類似の装置を 使うことを意図する。連結プラグ６４を開示するが、インスタントフィルムの直 線運動をフィルムカセット４８内のフィルムの回転運動に変換するために使える 多数のアプローチがあることも理解されよう。 同時に露出した従来のフィルムユニットの即時証明をする際に使用するための 、インスタント型の一つの好適集成体を説明するために、図６から図１４を参照 する。本質的に、以下は、一つの好適組立体およびその製造態様を示す。何れか の適当な拡散転写システムを本発明のカメラに使っても良いことが分かるだろう 。 このフィルム集成体は、拡散転写型の一体のフィルムを複数一緒にくっつけた画 像形成組立体を含む。以下の議論は、単一画像形成組立体７０の生成に絞る。こ れらの画像形成組立体の各々を同様に構成し、端と端を接した関係に配置するこ とが分かるだろう。この画像形成組立体餉は、１対の離間した確実なマスキング シート部材８０および８０ａを含み、その各々は、一般的に形状が矩形で、適当 なマスキング材料；例えば、ポリエステルまたは紙等で出来ていて、その片面に ヒートシール可能層（図示せず）がその一部として塗布されている。各マスク部 材８０および８０ａは、例えば、図３に示すような、Ｚ折りを容易にするために 、１対の折り目８１および８１ａを含む。その上、マスキング部材の各々は、ミ シン目入り領域８２を含む。このミシン目入り領域は、後に説明するように、ブ レーキまたは停止部材８４によって生ずる反力に応じて裂けるように選択した所 定の長さを有する。この停止部材は、この停止部材が塗布ローラと係合したとき 、前縁がハウジングから突出するように、前縁部から離間している；図１３参照 。このミシン目入り領域８２は、裂けやすい手段として機能し、連続する画像形 成組立体を分離可能にする。従って、各画像形成齣８６は、ミシン目入り領域８ ２の間にある。指標８８が、とりわけ対応する写真画像の齣番号を示すために、 各先端タブ部５８上に置かれている。これは、カメラに機械的フィルムカウンタ を付ける必要を無くするので、有利である。 図７は、一般的に指示する、その対向する端で、例えば、適当な熱活性化接着 剤によって、マスク部材８０および８０ａに取付けられた受像シート９０を示す 。インスタント写真に使用するための受像シートは、よく知られ、従って、詳細 な説明は必要ない。説明のためには、これと同一譲受人に譲渡され、そのような 受像シートを示す、米国特許第４，７４０，４８８号を参照する。従って、この 全フィルム集成体は、一体の拡散転写型の、一連の相互連結され且つ交互する受 像シートまたは齣の連続を含む。適当なトラップ８７をマスク部材８０の前縁上 に置く。前記のように、一般的に長く矩形のブレーキ部材８８を各タブ部の直ぐ 後ろの各マスク上に取付ける。このブレーキ部材８８は、このフィルム集成体が 現像ローラを通過するのを十分な抵抗で防ぎ、このブレーキがローラに係合する とき、ユーザのそれへの引張り作用がミシン目を分離させる。そのような分離後 、 齣８６の伸びたタブ部５８は、カメラから突出し、一方ブレーキは図１３で分か るようにローラと係合する。この実施例では、このブレーキ部材が約０．８ｍｍ の厚さを有することができる。単一ブレーキ部材を示すが、同じ機能を果たすよ うに、同じように配置し、同じ大きさを有する、複数のブレーキ部材の用意があ る。 図９の実施例では、現像ポッド９４に含まれる現像液の漏れを密封すると共に 、フィルムの間隙にマスキング部材として作用する１対の長いレール９２を示す 。 現像ポッド９４は、使用する特定の画像形成組立体についてよく知られる現像 液が入っている。この場合、この現像液は、一体型の自己現像フィルムを現像す ることができる。レール９２は、このフィルムの必要な機能を果たすための所望 の形状および厚さを有する。このポッドとレールは、図面に示すような一般的形 態および間隔を有し、拡散転写型の構築でよく知られている。 図１１および図１２は、それぞれ、ネガ感光シート９６、並びに図示するよう な一般的形状およびサイズを有するネガマスク９８、１００を示す。このネガシ ート９６は、その縁端でレール９２に取付け、ポッド９４の後ろに置く。ネガマ スクの対９８、１００を、それぞれのポジマスキング部材には勿論、ネガ９６の 対向する端の上にその一端で置く。本発明は、このフィルム集成体のその他の構 成；例えば、レールを最初にネガに接着する構成、を意図する。 本発明のもう一つの好適実施例を示す、図15および図16を参照する。この実施 例では、撮影レンズからそれぞれのフィルムの焦点面までの複式光路を用意する 。この実施例の他の実施例に類似する構造は、同じ参照番号で表すが、プライム 記号を付ける。ハウジング１００は、二つの撮影レンズ１０２、１０４を備え、 レンズ１０２は自己現像フィルム用で、レンズ１０４は従来の３５ｍｍフィルム 用である。この実施例では、スペース節約のために、レンズ１０２をレンズ１４ の上に置く。これに関連して、レンズ１０２を光線がフィルムにだけ当り、ビー ムスプリッタ５６’と交差しない位置に置き、それでコンパクトな設計を向上す る装置を提供する。これらの開口は上下に重なっているが、本発明は、これらの 開口を他の構成、例えば、並列関係に配置できることを意図する。同時露出を行 うために、このハウジングは、開口１０８および１１０を有する開口板１０ ６を備える。各開口１０８および１１０は、フィルム露光の正確な露出を容易に するために適当に選択したｆ値を有する。これに関して、ｆ／４開口をインスタ ントフィルムに使え、ｆ／１１を３５ｍｍフィルムに使える。この複式光路手法 では、レンズ１０２、１０４が、それぞれ、開口１０８および１１０と光学的に 整列している。種々のシャッタ機構が使える。図示する実施例では、それぞれ、 ポラロイド社が販売するカラーパックIIにあるような磁石保持型機構によって作 動する、１対のばね掛け開閉羽根１１２および１１４を示す。これらの羽根を、 軌道（図示せず）を動くように取付け、従来のピン／スロット装置によって案内 する。これらの羽根は、シャッタボタン１１６を作動すると、動作でき、後者の 変位が開放羽根１１２をそのばね１１８の影響の下で、それが両開口を覆うセッ ト位置から除覆または開放位置へ自由に動くようにし；それによって露出時間を 開始する。これらの羽根がセット位置にあるとき、ばね掛け閉鎖羽根１１２がこ れらの開口を覆っていないことに気付くだろう。動く前、開放羽根１１２は、ラ ッチ１２０によって保持され、ボタンの変位がこのラッチを解放する。閉鎖羽根 １１４は、シャッタが作動すると付勢する磁石保持器によって保持される。この 磁石保持器を付勢する前は、開放羽根の重ねタブ１２３が閉鎖羽根をそのばね１ ２４のように保持する。露出が終わると（例えば、ストロボが消光し、または光 検出器が十分な光を検出すると）、磁石保持器が消勢し、閉鎖羽根がそのばねの 引き寄せの下でその開口を覆う関係に動かされる。自己現像フィルムを現像する と、後者が前記のように開放羽根（図示せず）に結合され且つそれを駆動する３ ５ｍｍフィルムを進め；それによって前者をその非封鎖状態からその封鎖位置へ 引戻す。閉鎖羽根は、フィルム前進中タブのために開放羽根と共に動き、これが フィルム前進中シャッタにフィルムを封鎖し続けさせる。開放羽根は、シャッタ ボタンのラッチによって開放羽根を再び解放する。 この写真およびフィルム集成体の上記構成を説明したので、その作用は自明で あると信ずる。 これでこの発明の好適実施例の説明を完了する。上記構造およびプロセスに、 ここに説明したこの発明の範囲から逸脱することなく変更を施すことができるの で、上記の説明に含まれ、添付の図面に示す全ての事柄は、例示の意味で解釈す ベきであって、限定の意味で解釈すべきでないことを意図する。それで、今や、 その他の代替案および修正形が以下の請求の範囲に示すこの発明の精神および範 囲から逸脱することなく当業者には明白になるであろう。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＣＡ，ＪＰ (72)発明者 ストーラー，ノーマン，ディ. アメリカ合衆国01915 マサチューセッツ 州ビーバーリイ，オバー ストリート 36

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 複式画像を作るための装置であって：自己現像可能フィルム出口手段を 備えるハウジング手段；上記ハウジング手段内で自己現像可能フィルムを供給す るための手段；上記ハウジング手段内に位置し、内部に写真フィルムを含み、第 １露出開口および第２露出開口を形成するハウジング組立体を含むカメラで、上 記写真フィルムが上記第１露出開口に出現可能であり、上記自己現像可能フィル ムが上記第２開口に出現可能であるカメラ；上記写真フィルムおよび自己現像可 能フィルムの両方の少なくとも一部を上記第１開口および第２開口で露出するた めの手段；上記自己現像可能フィルムの少なくとも露出した部分を上記ハウジン グ手段内で現像するための手段；並びに、露出し現像した部分を上記出口手段か ら取出し可能にするための手段を含む装置。 ２． 請求項１の装置に於いて、上記写真フィルムおよび自己現像可能フィル ムが各々連続する露出可能部分を有し；上記カメラが上記写真フィルムの上記連 続する露出可能部分を上記第１開口へ進めるための手段を含み；並びに、上記自 己現像可能フィルムを取出し可能にするための手段が、現像した部分の連続する ものを上記出口手段から取出すとき、その上記露出可能部分の対応して連続する ものを上記第２開口へ進めさせもする装置。 ３． 請求項１の装置に於いて、上記写真フィルムを進めるための上記手段お よび上記自己現像可能フィルムを進めるための上記手段が一般的に同時に作動す る装置。 ４． 請求項３の装置に於いて、上記カメラ前進手段が、上記自己現像可能フ ィルムの上記現像した部分の連続するものの取出しに応じて上記写真フィルムの 上記露出可能部分の連続するものを進めるために作動する装置。 ５． 請求項１の装置に於いて、上記露出手段が上記撮影レンズ組立体からの 情景光を上記第１開口および第２開口へ分割するための手段を含む装置。 ６． 請求項１の装置に於いて、上記集成体が拡散転写型の露出可能部分を含 む一連の離間した画像形成齣を一連の連結手段と交互に含む装置。 ７． 請求項６の装置に於いて、上記集成体が上記露出可能部分の各々の一つ の前端部に隣接して位置する現像ポッド、および上記露出可能部分の各々の一つ の後端部に隣接して位置する、対応する現像トラップ手段を含む装置。 ８． 請求項７の装置に於いて、上記隣接する前端部および後端部の各々を互 いに対してＺ型に折畳み、隣接するものの間の折り目が上記トラップ手段の後ろ にあるようにする装置。 ９． 請求項６の装置であって、更に、上記自己現像可能フィルム集成体の上 記出口手段からの取出しに応じて上記カメラフィルム前進手段を駆動するための 手段を含み；上記駆動手段が上記フィルム集成体と係合可能な手段を含み、それ によって上記写真フィルムの次の連続する露出可能部分が上記第１開口に進むま で、上記集成体の前進が上記カメラ前進手段を直接駆動する装置。 １０． 請求項９の装置に於いて、上記駆動手段は、上記写真フィルムを上記 カメラ前進手段によって進めてから、上記集成体の上記現像した部分を上記出口 手段から取出せるように、上記集成体を前進し続けさせるようにも作動する装置 。 １１． 請求項９の装置に於いて、上記取出し可能にするための手段が上記集 成体の連続する現像した部分の手動の引出しを可能にするように作動する装置。 １２． 請求項１１の装置に於いて、上記フィルム集成体が上記集成体の運動 を停止するように作動する停止手段をその上に含み、それによって連続する露出 可能部分を上記第２開口と整合可能である装置。 １３． 請求項１１の装置に於いて、上記フィルム集成体の各連続する分離可 能部分がそのような分離を可能にするミシン目を含む装置。 １４． 請求項１の装置に於いて、上記フィルムの両方の少なくとも一部を同 時に露出するための上記手段が、各々上記フィルムの一つの対応する複式の露出 開口；および上記フィルムの各々を一般的に同時に露出するように作動するシャ ッタ手段を含む装置。 １５． 請求項１４の装置に於いて、上記複式露出開口の一つが上記露出開口 の他の上に離間している装置。 １６． 自己現像可能フィルムおよび写真フィルム上に複式画像を作る方法で あって：自己現像可能フィルム出口手段を備えるハウジング手段を用意する工程 ；上記ハウジング手段内にあって内部に写真フィルムを含み、第１露出開口お よび第２露出開口を形成するハウジング組立体を含むカメラを用意する工程；写 真フィルムをこの第１露出開口に置き、上記ハウジング手段内の自己現像可能フ ィルムを上記第２露出開口に置く工程；上記自己現像可能フィルムおよび写真フ ィルムの両方の少なくとも一部を上記第１開口および第２開口で共通の光学およ びシャッタ組立体によって露出する工程；上記自己現像可能フィルムの少なくと も上記露出した部分を上記ハウジング手段内で現像する工程；並びに、上記自己 現像可能フィルムの少なくとも上記現像した部分を上記ハウジング手段から取出 す工程を含む方法。 １７． 請求項１６の方法に於いて、上記写真フィルムおよび自己現像可能フ ィルムが各々連続する露出可能部分を有する方法。 １８． 請求項１７の方法であって、更に、上記自己現像可能フィルムおよび 写真フィルムの両方の露出可能部分を同時に、それぞれ、上記第２開口および第 １開口に置く工程を含む方法。 １９． 請求項１８の方法に於いて、上記写真フィルムの連続する露出可能部 分を上記第１開口に置く工程が上記自己現像可能フィルムの連続する露出した部 分の上記ハウジング手段からの取出しに応じて、且つ一般的に上記自己現像可能 フィルムで上記露出可能部分の連続する部分を上記第２開口に置く工程と同時に 起こる方法。 ２０． 請求項１９の方法に於いて、上記カメラを用意する工程が使い捨てカ メラを用意する工程を含む方法。 ２１． 請求項２０の方法に於いて、上記自己現像可能フィルムを用意する工 程が、連続する別々の露出可能部分を各露出可能部分の前端に隣接する破裂可能 液体現像手段と共に含むそのストリップを用意する工程を含み；上記フィルムを 置く工程が連続する露出可能部分を上記第２開口に置く工程を含む方法。 ２２． 請求項１７の方法に於いて、上記現像工程が、露出した部分の連続す る破裂可能現像手段に圧力を加えるために上記ハウジング手段内に加圧手段を設 け、上記破裂可能手段内の現像液を上記露出した部分の上にそれを上記ハウジン グ手段から引出す前に拡げるようにする工程を含む方法。 ２３． 請求項１８の方法に於いて、上記露出工程が、共通の撮影レンズ組立 体を使用する工程および情景からの画像担持光を上記撮影レンズを通して上記そ れぞれの第１開口および第２開口の方へ分割する工程を含む方法。 ２４． 請求項１８の方法に於いて、上記露出工程が、上記各フィルムに一つ ずつ、別々の開口を使う工程を含む方法。 ２５． インスタント現像型のフィルム集成体であって：それに沿って直線的 に離間した複数の受像部分組立体で各々裂けやすい部分を有する部分組立体；お よび上記部分組立体の各々の上の停止手段で、最先頭の裂けやすい部分を、引張 り方向に、破れさせる抵抗を与えるために写真装置内の構造物と係合するための 手段を含み、それによって上記最先頭部分組立体が分離すると、出来た最先頭部 分組立体を引張るとき、上記停止手段が上記係合構造物を通過して動き得る集成 体。 ２６． 請求項２５のフィルム集成体に於いて、上記停止手段は、上記集成体 が１対の現像部材のニップを通過するのを阻止し；上記集成体に強い引張り力を 働かせると上記ニップを通過させるに十分な、予め選択した厚さを有する、少な くとも薄い部材から成る集成体。 ２７． 連続するフィルム集成体を分離する方法であって：互いに直線関係に 配置した複数の別々のフィルム集成体を用意する工程；上記連続するフィルム集 成体の各々の間に裂けやすい部分を設け、それによって引張り力を働かせると上 記裂けやすい部分が破れる工程、および上記フィルム集成体の各々上の停止手段 の運動を停止する工程を含む方法。 ２８． 自己現像型のフィルムを露出する方法であって：ウエブ上にフィルム 面から遠い位置に連続するフィルムユニットを設ける工程；および、上記ウエブ 上に備えられる連続するフィルムユニットを上記遠い位置から画像形成のために 上記フィルム面へ送る工程を含む方法。