【発明の詳細な説明】
シアロアドヘシンファミリー4(SAF-4)cDNA
発明の分野
本発明は、新たに同定されたポリペプチド、該ポリペプチドをコードするポリ
ヌクレオチド、該ポリペプチドおよびポリヌクレオチドの治療の際のまたは治療
に有効でありうるアゴニスト、アンタゴニストおよび/またはインヒビターであ
る化合物を同定する際の使用、並びに該ポリペプチドおよびポリヌクレオチドの
生産方法に関する。
発明の背景
薬物探索プロセスには目下根本的な大変化が生じている。というのは、それが「
機能性遺伝子科学」(functional genomics)、すなわちハイスループット(高
効率)のゲノムまたは遺伝子ベースの生物学に及んでいるからである。このアプ
ローチは「ポジショナルクローニング」に基づいた比較的初期のアプローチに急
速に取って代わりつつある。表現型、つまり生物学的機能または遺伝病、が同定
され、続いてその遺伝子地図の位置を手がかりとして病因遺伝子が突き止められ
るだろう。
機能性遺伝子科学は、現在入手できる多くの分子生物学データベースから興味
のもてそうな遺伝子配列を同定するための生物情報科学(bioinformatics)の様々
なツールに大きく依存している。依然として、まだ未解明の遺伝子およびその関
連ポリペプチド/タンパク質を薬物探索の標的として同定し特性づける必要性が
存在している。
発明の概要
本発明は、SAF-4、特にSAF-4ポリペプチドおよびSAF-4ポリヌクレオチド、組
換え物質、並びにその生産方法に関する。もう一つの態様において、本発明は、
癌、炎症、自己免疫疾患、アレルギー、喘息、慢性関節リウマチ、中枢神経系の
炎症、小脳変性、アルツハイマー病、パーキンソン病、多発性硬化症、筋萎縮性
側索硬化症、頭部損傷ダメージ、および他の神経学的異常、敗血症性ショック、
敗血症、卒中、骨粗鬆症、変形性関節症、虚血性再潅流障害、心血管症、腎臓病
、肝臓病、虚血性損傷、心筋梗塞、低血圧、高血圧、エイズ、脊髄形成異常症候
群および他の血液学的異常、再生不良性貧血、男性型禿頭症、ならびに細菌感染
症、真菌感染症、原生動物感染症およびウイルス感染症(以後まとめて「前記疾
患」という)の治療をはじめとする、前記ポリペプチドおよびポリヌクレオチド
の使用方法に関する。他の態様では、本発明は、本発明により提供される物質を
用いてアゴニストおよびアンタゴニスト/インヒビターを同定する方法、並びに
同定された化合物を用いてSAF-4平衡異常と関連した症状を治療することに関す
る。さらに他の態様において、本発明は不適当なSAF-4活性またはSAF-4レベルと
関連した疾病を検出するための診断アッセイに関する。
発明の説明
一つの態様において、本発明はSAF-4ポリペプチドに関する。この種のペプチ
ドには、配列番号2の全長にわたる配列番号2のアミノ酸配列に対して少なくと
も70%の同一性、好ましくは少なくとも80%の同一性、より好ましくは少な
くとも90%の同一性、さらに好ましくは少なくとも95%の同一性、最も好ま
しくは少なくとも97〜99%の同一性を有するアミノ酸配列を含んでなる単離
されたポリペプチドが含まれる。こうしたポリペプチドには配列番号2のアミノ
酸配列を含んでなるポリペプチドが含まれる。
本発明の他のペプチドには、そのアミノ酸配列が配列番号2の全長にわたる配
列番号2のアミノ酸配列に対して少なくとも70%の同一性、好ましくは少なく
とも80%の同一性、より好ましくは少なくとも90%の同一性、さらに好まし
くは少なくとも95%の同一性、最も好ましくは少なくとも97〜99%の同一
性を有する単離されたポリペプチドが含まれる。こうしたポリペプチドとしては
配列番号2のアミノ酸配列からなるポリペプチドがある。
本発明の更なるペプチドには、配列番号1に含まれるヌクレオチド配列を含ん
でなるポリヌクレオチドによりコードされる単離されたポリペプチドが含まれる
。
本発明のポリペプチドはシアロアドヘシンファミリーのメンバーであると考え
られる。それゆえ、それらには興味がもてる。なぜなら、シアロアドヘシンファ
ミリーのタンパク質であるシアロアドヘシン、CD33、CD22およびミエリン結合糖
タンパク質(MAG)は細胞相互作用分子として利用されるからである。これらのタ
ンパク質は、標的細胞上の炭水化物にシアル酸に依存した様式で特異的に結合す
る。その細胞外ドメインはV様およびC2様サブタイプであるいくつかの免疫グ
ロブリン様ドメインからなり、細胞内部分についてはいずれのシグナル伝達モチ
ーフとの相同性も知られていない。シアロアドヘシン発現はマクロファージに限
定され、17個のIg様ドメインを有し、標的細胞上の特異的認識配列はNeu5Aca2,3
Galb13GalNAcである。既知の標的細胞は骨髄において発生中の骨髄性細胞ならび
に脾臓およびリンパ節中のリンパ球である(Crocker,P.R.,ら、EMBO J 1994,13:
4490-4503)。CD22はB細胞上でのみ発現され、aおよびbイソ型(それぞれ、5個
および7個のIg様ドメインを有する)を有する。CD22はN結合型グリカン中のNeu5
Aca2,6Galbl,4Glc(NAc)を認識することによりT細胞、B細胞、単球、顆粒球お
よび赤血球を結合することが知られている(Crocker,P.R.ら、EMBO J 1994,13:4
490-4503;Stamenkovic,I.およびSeed,B.Nature,1990,345:74-77;Wilson,G.L
.ら、J Exp Med,1991,173:137-146)。ミエリン結合糖タンパク質(MAG)は末梢神
経系のシュワン細胞および中枢神経系の稀突起膠細胞により発現されるので、MA
Gは軸索への細胞接着に関与すると考えられる。MAGは2つの選択的に(alternat
ively)スプライシングされた変異体である大MAG(L-MAG)および小MAG(S-MAG)を
有し、これらの変異体は、それぞれ胚の発生中にまたは成体のいずれかにおいて
発現される。この選択的スプライシングにより、細胞外ドメインが同じで細胞内
ドメインが異なるものが発現される(Pedraza,L.ら、JCB,1990,111:2651-2661)
。
CD33はSAF-4に最も関連している。何故なら、それらはファミリーの全てのメ
ンバーの中で最も密接に関連しているからである。通常、CD33は分化中の骨髄単
球系統上で発現される。CD33は初期の幹細胞上には存在しないが、顆粒球、赤血
球、単球、および巨核球のコロニー形成単位(CFU-GEMM)ならびに顆粒球および単
核食細胞の前駆細胞のコロニー形成単位(CFU-GM)上には存在する。CD33は成熟顆
粒球によりダウンレギュレートされるが、成熟単球およびマクロファージによリ
保持される(Andrews,R.G.ら、Blood,1983,62:124;Griffin,J.D.ら、Leuk Re
s
1984,8:521)。CD33は2つのIg様ドメインを有しているので、N結合型およびO
結合型グリカン中のNeuAca2,3GAlを発現している標的をより結合しやすい。CD33
はゲノム中でMAGおよびCD22と密接に結合している第19q13.1-13.3染色体にマッ
プされる(Freeman,S.D.ら、Blood,1995,85:2005-2012)。
更に、CD33は急性骨髄性白血病(AML)に罹患している忠者の約85%の白血病性
骨髄芽球上で発現されることが見出されており、AMLと急性リンパ芽球性白血病(
ALL)とを区別するためにしばしば使用される。AMLの治療において、自己由来の
骨髄移植片から残りの骨髄芽球を一掃するために、ex vivoでCD33に対するモノ
クローナル抗体が治療的に使用された(Robertson,M.J.ら、Blood,1992 79:2229-
2236)。更に最近になって、CD33に対するヒト化モノクローナル抗体がAMLのin v
ivo治療において評価されるようになった(Caron,P.C.ら、Blood,1994,83:1760-
1768)。これらの特性を以後「SAF-4活性」または「SAF-4ポリペプチド活性」ま
たは「SAF-4の生物学的活性」という。これらの活性の中には、前記SAF-4ポリペ
プチドの抗原活性および免疫活性、特に配列番号2のポリペプチドの抗原活性お
よび免疫活性も含まれる。本発明のポリペプチドはSAF-4の少なくとも1つの生
物学的活性を示すことが好ましい。
本発明のポリペプチドは「成熟」タンパク質の形であっても、融合タンパク質
のような、より大きいタンパク質の一部であってもよい。しばしば、追加のアミ
ノ酸配列を含めることが有利であり、このようなアミノ酸配列としては、分泌す
なわちリーダー配列、プロ配列、多重ヒスチジン残基のような精製に役立つ配列
、または組換え生産の間の安定性を確保する付加的配列などがある。
また、前記ポリペプチドの変異体、すなわち保存的アミノ酸置換(ある残基が
性質の似ている他の残基により置換される)により基準ポリペプチドと相違して
いるポリペプチドも本発明に含まれる。典型的なこうした置換は、Ala,Val,Le
uおよびIleの間;SerとThrの間;酸性残基AspとGluの間;AsnとGlnの間;塩基性
残基LysとArgの間;または芳香族残基PheとTyrの間で起こる。特に、数個、5〜
10個、1〜5個、1〜3個、1〜2個または1個のアミノ酸が任意の組合せで
置換、欠失または付加されている変異体が好適である。
本発明のポリペプチドは任意の適当な方法で製造することができる。このよう
なポリペプチドには、単離された天然のポリペプチド、組換え的に生産されたポ
リペプチド、合成的に製造されたポリペプチド、またはこれらの方法の組合せに
より製造されたポリペプチドが含まれる。こうしたポリペプチドを製造するため
の手段は当業界でよく理解されている。
本発明の更なる態様において、本発明は、SAF-4ポリヌクレオチドに関する。
このようなポリヌクレオチドには、配列番号2の全長にわたる配列番号2のアミ
ノ酸配列に対して少なくとも70%の同一性、好ましくは少なくとも80%の同
一性、より好ましくは少なくとも90%の同一性、さらに好ましくは少なくとも
95%の同一性を有するポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含んでな
る単離されたポリヌクレオチドが含まれる。これに関して、少なくとも97%の
同一性を有するポリペプチドが一層好ましいが、少なくとも98〜99%の同一
性を有するものがより一層好ましく、少なくとも99%の同一性を有するポリペ
プチドが最も好ましいものである。かかるポリヌクレオチドとして、配列番号2
のポリペプチドをコードする配列番号1に含まれるヌクレオチド配列を含んでな
るポリヌクレオチドが挙げられる。
本発明の更なるポリヌクレオチドには、配列番号2のポリペプチドをコードす
るヌクレオチド配列に対して、その全コード領域にわたって、少なくとも70%
の同一性、好ましくは少なくとも80%の同一性、より好ましくは少なくとも9
0%の同一性、さらに好ましくは少なくとも95%の同一性を有するヌクレオチ
ド配列を含んでなる単離されたポリヌクレオチドが含まれる。これに関して、少
なくとも97%の同一性を有するポリヌクレオチドが一層好ましいが、少なくと
も98〜99%の同一性を有するものがより一層好ましく、少なくとも99%の
同一性を有するポリヌクレオチドが最も好ましいものである。
本発明の更なるポリヌクレオチドには、配列番号1の全長にわたる配列番号1
のポリヌクレオチドに対して少なくとも70%の同一性、好ましくは少なくとも
80%の同一性、より好ましくは少なくとも90%の同一性、さらに好ましくは
少なくとも95%の同一性を有するヌクレオチド配列を含んでなる単離されたポ
リヌクレオチドが含まれる。これに関して、少なくとも97%の同一性を有する
ポリヌクレオチドが一層好ましいが、少なくとも98〜99%の同一性を有する
ものがより一層好ましく、少なくとも99%の同一性を有するポリヌクレオチド
が最も好ましいものである。かかるポリヌクレオチドとして、配列番号1のポリ
ヌクレオチドを含んでなるポリヌクレオチドおよび配列番号1のポリヌクレオチ
ドが挙げられる。
本発明はまた、上記の全てのポリヌクレオチドに対して相補的なポリヌクレオ
チドを提供する。
配列番号1のヌクレオチド配列はCD33(Simmons,D.およびSeed,B.,JI 141:279
7-2800,1988)との相同性を示す。配列番号1のヌクレオチド配列はcDNA配列
であり、配列番号2のポリペプチドである639個のアミノ酸からなるポリペプチ
ドをコードするポリペプチドコード配列(ヌクレオチド番号51〜1970)を含む。配
列番号2のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列は、配列番号1に含まれ
るポリペプチドコード配列と同一であっても、遺伝子コードの重複性(縮重)の
ため、やはり配列番号2のポリペプチドをコードする、配列番号1に含まれる配
列以外の配列であってもよい。配列番号2のポリペプチドはシアロアドヘシンフ
ァミリーの他のタンパク質と構造的に関連しており、CD33(Simmons,D.およびSee
d,B.,JI 141:2797-2800,1988)との相同性および/または構造類似性を有する。
本発明の好適なポリペプチドおよびポリヌクレオチドは、とりわけ、それと相
同なポリペプチドおよびポリヌクレオチドと同様の生物学的機能/性質をもつこ
とが期待される。さらに、本発明の好ましいポリペプチドおよびポリヌクレオチ
ドは少なくとも1つのSAF-4活性を有する。
また、本発明は、配列番号1および配列番号2の対応する全長配列の決定に先
立って最初に同定された部分的なまたは他のポリヌクレオチドおよびポリペプチ
ドに関する。
したがって、更なる態様において、本発明は、
(a) 配列番号3の全長にわたる配列番号3のヌクレオチド配列に対して少なく
とも70%の同一性、好ましくは少なくとも80%の同一性、より好ましくは少
なくとも90%の同一性、さらに好ましくは少なくとも95%の同一性、最も好
ましくは97〜99%の同一性を有するヌクレオチド配列、
(b) 配列番号3の全長にわたる配列番号3のヌクレオチド配列に対して少なく
とも70%の同一性、好ましくは少なくとも80%の同一性、より好ましくは少
なくとも90%の同一性、さらに好ましくは少なくとも95%の同一性、最も好
ましくは97〜99%の同一性を有するヌクレオチド配列、
(c) 配列番号3のポリヌクレオチド、または
(d) 配列番号4の全長にわたる配列番号4のアミノ酸配列に対して少なくとも
70%の同一性、好ましくは少なくとも80%の同一性、より好ましくは少なく
とも90%の同一性、さらに好ましくは少なくとも95%の同一性、最も好まし
くは97〜99%の同一性を有するアミノ酸配列からなるポリペプチドをコード
するヌクレオチド配列、
を含んでなる単離されたポリヌクレオチド、および配列番号3のポリヌクレオチ
ドを提供する。
さらに、本発明は、
(a) 配列番号4の全長にわたる配列番号4のアミノ酸配列に対して少なくとも
70%の同一性、好ましくは少なくとも80%の同一性、より好ましくは少なく
とも90%の同一性、さらに好ましくは少なくとも95%の同一性、最も好まし
くは97〜99%の同一性を有するアミノ酸配列を含んでなるボリペプチド、
(b) 配列番号4の全長にわたる配列番号4のアミノ酸配列に対して少なくとも
70%の同一性、好ましくは少なくとも80%の同一性、より好ましくは少なく
とも90%の同一性、さらに好ましくは少なくとも95%の同一性、最も好まし
くは97〜99%の同一性を有するアミノ酸配列を有するポリペプチド、
(c) 配列番号4のアミノ酸を含んでなるポリペプチド、および
(d) 配列番号4のポリペプチドであるポリペプチド、
並びに配列番号3に含まれるヌクレオチド配列を含んでなるポリヌクレオチドに
よりコードされるポリペプチド、
を提供する。
配列番号3のヌクレオチド配列およびそれによりコードされるペプチド配列は
エクスプレスド・シーケンス・タグ(Expressed Sequence Tag:EST)配列か
ら誘導される。当業者であれば、EST配列中に若干のヌクレオチド配列読み取
り誤差が必然的に存在することを理解するであろう(Adams,M.D.ら,Nature 37
7(supp)3,1995を参照のこと)。したがって、配列番号3のヌクレオチド配列お
よびそれによりコードされるペプチド配列は配列精度において同一の固有の限界
を受ける。さらに、配列番号3によりコードされるペプチド配列は、最も相同性
または構造類似性が高いタンパク質と同一の領域、または高い相同性および/ま
たは構造類似性(例えば、保存的アミノ酸の差異)の領域を含んでいる。
本発明のポリヌクレオチドは、標準的なクローニングおよびスクリーニング技
術により、ヒト初期(primary)樹状細胞の細胞中のmRNAから誘導されたc
DNAライブラリーから、EST分析(Adams,M.D.ら,Science(1991)252:1
651-1656;Adams,M.D.ら,Nature(1992)355:632-634;Adams,M.D.ら,Nature
(1995)377 Supp:3-174)を用いて得ることができる。また、本発明のポリヌク
レオチドはゲノムDNAライブラリーのような天然源から得ることができ、商業
的に入手可能な公知の技法を用いて合成することもできる。
本発明のポリヌクレオチドを本発明のポリペプチドの組換え体生産のために用
いる場合、そのポリヌクレオチドには、成熟ポリペプチドのコード配列単独、ま
たは他のコード配列(例えば、リーダーもしくは分泌配列、プレ−、プロ−もし
くはプレプロ−タンパク質配列、または他の融合ペプチド部分をコードするもの
)と同じリーディングフレーム内にある成熟ポリペプチドのコード配列が含まれ
る。例えば、融合ポリペプチドの精製を容易にするマーカー配列がコードされ得
る。本発明のこの態様の好ましい具体例として、マーカー配列は、pQEベクタ
ー(Qiagen,Inc.)により提供されかつGentzら,Proc.Natl.Acad.Sci.USA(1
989)86:821-824に記載されるような、ヘキサ−ヒスチジンペプチド、またはH
Aタグである。また、このポリヌクレオチドは5'および3'非コード配列、例えば
、転写されるが翻訳されない配列、スプライシングおよびポリアデニル化シグナ
ル、リボソーム結合部位、およびmRNA安定化配列を含んでいてもよい。
本発明の更なる具体例としては、数個、例えば5〜10個、1〜5個、1〜3
個、1〜2個、または1個のアミノ酸残基が任意の組合せで置換、欠失または付
加されている、配列番号2のアミノ酸配列を含んでなるポリペプチド変異体をコ
ードするポリヌクレオチドがある。
配列番号1に含まれるヌクレオチド配列と同一であるか十分に同一であるポリ
ヌクレオチドは、本発明のポリペプチドをコードする全長cDNAおよびゲノム
クローンを単離するために、また、配列番号1に対して高い配列類似性を有する
他の遺伝子(ヒト以外の種に由来する相同体およびオーソログ体(ortholog)をコ
ードする遺伝子を含む)のcDNAおよびゲノムクローンを単離するために、c
DNAおよびゲノムDNA用のハイブリダイゼーションプローブとして、または
核酸増幅(PCR)反応用のプライマーとして用いることができる。一般的に、
これらのヌクレオチド配列は基準のヌクレオチド配列と70%、好ましくは80
%、より好ましくは90%、最も好ましくは95%同一である。プローブまたは
プライマーはたいてい15個以上のヌクレオチドを含み、好ましくは30個以上
を含み、50個以上のヌクレオチドを有していてもよい。特に好ましいプローブ
は30〜50個の範囲のヌクレオチドを有するものである。
本発明のポリペプチド(ヒト以外の種に由来する相同体およびオーソログ体を
含む)をコードするポリヌクレオチドは、配列番号1の配列またはその断片を有
する標識プローブを用いて、ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下
で適当なライブラリーをスクリーニングし、該ポリヌクレオチド配列を含む全長
cDNAおよびゲノムクローンを単離する各工程を含んでなる方法により得られ
る。このようなハイブリダイゼーション技法は当業者に公知である。好ましいス
トリンジェントなハイブリダイゼーション条件は、50%ホルムアミド、5×SSC(
150mM NaCl,15mMクエン酸三ナトリウム)、50mMリン酸ナトリウム(pH7.6)、5
×Denhardt溶液、10%デキストラン硫酸および20μg/mlの変性し剪断したサケ精
子DNAを含有する溶液中42℃で一夜インキュベートし、次いでフィルターを
0.1×SSC中約65℃で洗浄することを含む。かくして、本発明は、配列番号1の
配列またはその断片を有する標識プローブを用いて、ストリンジェントなハイブ
リダイゼーション条件下で適当なライブラリーをスクリーニングすることにより
得られるポリヌクレオチドをも包含する。
当業者には理解されるように、多くの場合、ポリペプチドをコードする領域が
そのcDNAの5'末端で短く切断されることから、単離されたcDNA配列は不
完全であるだろう。それは逆転写酵素のためであり、この酵素はもともと「プロ
セシビティ」(processivity:重合反応中に鋳型に結合した状態でいる該酵素の
能力の尺度)が低く、第一鎖cDNA合成の間にmRNA鋳型のDNAコピーを
完成させることができない。
全長cDNAを得るための、または短鎖cDNAを伸長させるための、当業者
に公知で利用可能な方法がいくつかあり、例えば、cDNA末端高速増幅法(R
ACE)に基づいた方法がある(例えば、Frohmanら,PNAS USA 85,8998-9002
,1988を参照のこと)。例えばMarathonTM技術(Clontech Laboratories Inc.)に
より示されるような、上記技法の最近の改良により、より長いcDNAの検索が
大いに簡便化された。MarathonTM技術では、所定の組織より抽出されたmRNA
からcDNAを作製し、各末端に「アダプター」配列を連結する。続いて、遺伝
子特異的およびアダプター特異的なオリゴヌクレオチドプライマーの組合せを用
いて核酸増幅(PCR)を行い、cDNAの「欠失」5'末端を増幅する。次に、
「nested」プライマー、すなわち増幅産物の内部にアニールするように設計され
たプライマー(典型的には、アダプター配列のさらに3'側にアニールするアダプ
ター特異的プライマーおよび既知遺伝子配列のさらに5'側にアニールする遺伝子
特異的プライマー)を用いてPCR反応を繰り返す。その後、この反応の産物を
DNA塩基配列決定により解析し、この産物を既存のcDNAに直接結合して完
全な配列とするか、または5'プライマー設計用の新たな配列情報を用いて別の全
長PCRを行うことにより、全長cDNAを構築することができる。
本発明の組換え体ポリペプチドは、当業界で公知の方法を用いて、発現系を含
有する遺伝子操作宿主細胞から生産することができる。したがって、更なる態様
において、本発明は、本発明の1以上のポリヌクレオチドを含有する発現系、該
発現系により遺伝子操作された宿主細胞、および組換え法による本発明ポリペプ
チドの生産に関する。本発明のDNA構築物から誘導されたRNAを用いてこの
種のタンパク質を生産するために、無細胞翻訳系を使用することもできる。
組換え体生産に関しては、本発明のポリヌクレオチドの発現系またはその一部
を組み込むために宿主細胞を遺伝子操作する。宿主細胞へのポリヌクレオチドの
導入は、Davisら,Basic Methods in Molecular Biology(1986)およびSambroo
kら,Molecular Cloning:A Laboratory Manual,2nd Ed.,Cold Spring Harbo
r Laboratory Press,Cold Spring Harbor,N.Y.(1989)などの多くの標準的な
実験室マニュアルに記載された方法により行うことができる。好適なこうした方
法として、例えば、リン酸カルシウムトランスフェクション、DEAE−デキス
トラン媒介トランスフェクション、トランスベクション(transvection)、マイク
ロインジェクション、カチオン性脂質媒介トランスフェクション、エレクトロポ
レーション、形質導入、スクレープローディング(scrape loading)、弾丸導入(b
allistic introduction)または感染などがある。
適当な宿主の代表的な例として、細菌細胞(例:ストレプトコッカス、スタフ
ィロコッカス、大腸菌、ストレプトミセス、枯草菌)、真菌細胞(例:酵母、ア
スペルギルス)、昆虫細胞(例:ドロソフィラS2、スポドプテラSf9)、動
物細胞(例:CHO、COS、HeLa、C 127、3T3、BHK、HEK 293
、Bowesメラノーマ細胞)および植物細胞が挙げられる。
多種多様な発現系を使用することができる。こうした発現系として、例えば、
染色体、エピソームおよびウイルス由来の系、例えば、細菌プラスミド由来、バ
クテリオファージ由来、トランスポゾン由来、酵母エピソーム由来、挿入因子由
来、酵母染色体エレメント由来、ウイルス(例:バキュロウイルス、SV40の
ようなパポバウイルス、ワクシニアウイルス、アデノウイルス、鶏痘ウイルス、
仮性狂犬病ウイルス、レトロウイルス)由来のベクター、およびこれらの組合せ
に由来するベクター、例えば、コスミドやファージミドのようなプラスミドとバ
クテリオファージの遺伝的要素に由来するものがある。これらの発現系は発現を
起こさせるだけでなく発現を調節する制御領域を含んでいてもよい。一般的に、
宿主内でのポリペプチドの産生のためにポリヌクレオチドを維持し、増やし、発
現することができる系またはベクターはどれも使用しうる。Sambrookら,Molecu
lar Cloning:A Laboratory Manual(前掲)に記載されるような、日常的に用い
られる公知の技法のいずれかにより、適当なヌクレオチド配列を発現系に挿入す
ることができる。翻訳されたタンパク質を小胞体の内腔に、細胞周辺腔に、また
は細胞外の環境に分泌させるために、適当な分泌シグナルを目的のポリペプチド
に組み込むことができる。これらのシグナルは目的のポリペプチドに対して内因
性であっても、異種シグナルであってもよい。
スクリーニングアッセイで使用するため本発明のポリペプチドを発現させよう
とする場合、一般にそのポリペプチドを細胞の表面に産生させることが好適であ
る。その場合は、スクリーニングアッセイでの使用に先立って細胞を回収する。
該ポリペプチドが培地に分泌される場合は、そのポリペプチドを回収し精製する
ために培地を回収する。細胞内に産生される場合は、その細胞をまず溶解し、そ
の後にポリペプチドを回収する必要がある。
組換え細胞培養物から本発明のポリペプチドを回収し精製するには、硫酸アン
モニウムまたはエタノール沈殿、酸抽出、アニオンまたはカチオン交換クロマト
グラフィー、ホスホセルロースクロマトグラフィー、疎水性相互作用クロマトグ
ラフィー、アフィニティークロマトグラフィー、ヒドロキシルアパタイトクロマ
トグラフィーおよびレクチンクロマトグラフィーを含めた公知の方法を用いるこ
とができる。最も好ましくは、高性能液体クロマトグラフィーが精製に用いられ
る。ポリペプチドが細胞内合成、単離および/または精製中に変性されるときは
、タンパク質を再生させるための公知の技法を用いて、活性のあるコンフォメー
ションを復元することが可能である。
本発明はまた、診断薬としての本発明のポリヌクレオチドの使用に関する。機
能障害と関連した、配列番号1のポリヌクレオチドにより特徴づけられる遺伝子
の変異型の検出は、該遺伝子の過少発現、過剰発現または変化した発現により生
ずる疾病またはその疾病への罹りやすさの診断に追加しうる、またはその診断を
下しうる診断用ツールを提供するだろう。該遺伝子に突然変異がある個体を、さ
まざまな技法によりDNAレベルで見つけ出すことができる。
診断用の核酸は、被験者の細胞、例えば血液、尿、唾液、組織の生検または剖
検材料由来の細胞から得ることができる。検出のためにゲノムDNAを直接使用
してもよいし、分析前にPCRまたは他の増幅法を使ってゲノムDNAを酵素的
に増幅してもよい。同様の方法でRNAまたはcDNAを使用することもできる
。欠失および挿入は、正常な遺伝子型と比較したときの増幅産物のサイズの変化
により検出できる。点突然変異は増幅DNAを標識SAF-4ヌクレオチド配列とハ
イブリダイズさせることで同定できる。完全にマッチした配列とミスマッチの二
重鎖とはRNアーゼ消化により、または融解温度の差異により区別できる。また
、
DNA配列の差異は、変性剤を含むもしくは含まないゲルでのDNA断片の電気
泳動の移動度の変化により、または直接DNA塩基配列決定によっても検出でき
る(例えば、Myersら,Science(1985)230:1242を参照のこと)。特定位置での
配列変化はヌクレアーゼプロテクションアッセイ(例えば、RNアーゼおよびS
1プロテクション)または化学的開裂法によっても確認できる(Cottonら,Proc
.Natl.Acad.Sci.USA(1985)85:4397-4401を参照のこと)。別の実施態様で
は、例えば、遺伝子変異の効率のよいスクリーニングを行うため、SAF-4ヌクレ
オチド配列またはその断片を含むオリゴヌクレオチドプローブのアレイ(array)
を構築することができる。アレイ技法は公知で、一般的な適用可能性を有し、遺
伝子発現、遺伝的連鎖および遺伝的変異性を含めた分子遺伝学のさまざまな問題
を解きあかすために用いられている(例えば、M.Cheeら,Science,Vol.274,p
p.610-613(1996)を参照のこと)。
診断アッセイは、前記の方法によりSAF-4遺伝子の変異を検出することで、前
記疾患への罹りやすさを診断または判定する方法を提供する。さらに、被験者か
ら得られたサンプルからポリペプチドまたはmRNAのレベルの異常な低下また
は増加を測定する方法により、前記疾患の診断を下すことができる。発現の低下
または増加は、当業界で公知のポリヌクレオチドの定量法、例えば核酸増幅(例
:PCR、RT−PCR)、RNアーゼプロテクション、ノーザンブロッティン
グ、その他のハイブリダイゼーション法のいずれかによりRNAレベルで測定す
ることができる。宿主から得られたサンプル中の本発明ポリペプチドのようなタ
ンパク質のレベルを測定するために使用できるアッセイ法は当業者によく知られ
ている。こうしたアッセイ法として、ラジオイムノアッセイ、競合結合アッセイ
、ウエスタンブロット分析、ELISAアッセイおよびフローサイトメトリー分
析などがある。
かくして、もう一つの態様において、本発明は、
(a) 本発明のポリヌクレオチド(好ましくは、配列番号1のヌクレオチド配列
)もしくはその断片、
(b) (a)のヌクレオチド配列に相補的なヌクレオチド配列、
(c) 本発明のポリペプチド(好ましくは、配列番号2のポリペプチド)もしく
はその断片、または
(d) 本発明のポリペプチド(好ましくは、配列番号2のポリペプチド)に対す
る抗体、
を含んでなる診断用キットに関する。
このようなキットにおいて、(a)、(b)、(c)または(d)が実質的な構成成分であ
ることが理解されよう。かかるキットは疾忠または疾患への罹りやすさ、特に癌
、炎症、自己免疫疾忠、アレルギー、喘息、慢性関節リウマチ、中枢神経系の炎
症、小脳変性、アルツハイマー病、パーキンソン病、多発性硬化症、筋萎縮性側
索硬化症、頭部損傷ダメージ、および他の神経学的異常、敗血症性ショック、敗
血症、卒中、骨粗鬆症、変形性関節症、虚血性再潅流障害、心血管症、腎臓病、
肝臓病、虚血性損傷、心筋梗塞、低血圧、高血圧、エイズ、脊髄形成異常症候群
および他の血液学的異常、再生不良性貧血、男性型禿頭症、ならびに細菌感染症
、真菌感染症、原生動物感染症およびウイルス感染症またはこれらへの罹りやす
さ等を診断するうえで有用である。
また、本発明のヌクレオチド配列は染色体の同定にも有用である。この配列は
個々のヒト染色体上の特定の位置を特異的にターゲッティングし、その特定位置
とハイブリダイズすることができる。本発明に従って関連配列の染色体地図を作
成することは、これらの配列と遺伝子関連疾患とを相関させるうえで重要な第一
段階である。ひとたび配列が正確な染色体位置にマップされたら、その染色体上
のその配列の物理的位置を遺伝地図データと相関させることができる。この種の
データは、例えば、V.McKusick,Mendelian Inheritance in Man(Johns Hopki
ns University Welch MedicalLibraryからオンラインで入手可能)中に見いだせ
る。その後、同一の染色体領域にマップされた遺伝子と疾患との関係を連鎖解析
(物理的に隣接した遺伝子の共遺伝)により確認する。
罹患個体と非罹患個体とのcDNAまたはゲノム配列の差異も調べることがで
きる。罹患個体の一部または全部に突然変異が観察されるが、どの正常個体にも
観察されない場合は、その突然変異が疾患の原因である可能性がある。
本発明のポリペプチド、その断片もしくは類似体、またはそれらを発現する細
胞は、本発明のポリペプチドに免疫特異的な抗体を生産するための免疫原として
も使用することができる。「免疫特異的」とは、その抗体が従来技術における他
の関連ポリペプチドに対するその親和性よりも本発明のポリペプチドに対して実
質的に高い親和性を示すことを意味する。
本発明のポリペプチドに対する抗体は、慣用のプロトコールを用いて、動物(
好ましくはヒト以外の動物)に該ポリペプチドまたはエピトープを含む断片、類
似体もしくは細胞を投与することにより得られる。モノクローナル抗体の調製に
は、連続細胞系の培養物から抗体を産生させる任意の技法を用いることができる
。例を挙げると、ハイブリドーマ法(Kohler,G.およびMilstein,C.,Nature(1
975)256:495-497)、トリオーマ法、ヒトB細胞ハイブリドーマ法(Kozborら,Im
munology Today(1983)4:72)およびEBV−ハイブリドーマ法(Coleら,Mono
clonal Antibodies and Cancer Therapy,pp.77-96,Alan R.Liss,Inc.,1985
)などがある。
本発明のポリペプチドに対する一本鎖抗体をつくるために、米国特許第4,946,
778号に記載されるような一本鎖抗体の調製法を適応させることができる。また
、ヒト化抗体を発現させるために、トランスジェニックマウスまたは他の哺乳動
物を含む他の生物を利用することができる。
前記の抗体を用いて、そのポリペプチドを発現するクローンを単離・同定した
り、アフィニティークロマトグラフィーでそのポリペプチドを精製することもで
きる。
本発明のポリペプチドに対する抗体は、とりわけ、前記疾患の治療に使用でき
る可能性がある。また、SAF-4ポリペプチドに対する抗体を、造血系へ分化しつ
つある細胞集団を下位特性付けするため、異なる形態の癌を区別するための診断
用マーカーとして、SAF-4を発現している癌細胞をex vivoで骨髄から一掃するた
め、SAF-4を発現している造血前駆細胞のex vivoの膨張(増殖および/または分
化)を促進する道具として、幹細胞の末梢への動員のためのin vivoでの刺激とし
て、およびin vivoでの化学保護剤として、使用することができる。
本発明の更なる態様において、本発明は、本発明のポリペプチドまたはその断
片と、各種サブクラス(IgG、IgM、IgA、IgE)の免疫グロブリンの
H鎖またはL鎖の定常領域の様々な部分と、を含んでなる遺伝子工学的に作製さ
れた可溶性融合タンパク質に関する。免疫グロブリンとしてはヒトIgG、特に
IgG1のH鎖の定常部が好ましく、その場合は融合がヒンジ領域で起こる。特
定例では、血液凝固因子Xaで開裂され得る開裂配列を組み込むことで、Fc部
分を簡単に除去できる。さらに、本発明は、これら融合タンパク質の遺伝子工学
的作製方法、並びに薬物スクリーニング、診断および治療におけるそれらの使用
に関する。別のアプローチでは、依然として内因性SAF-4と競合してリガンドに
結合することのできる可溶性形態のSAF-4ポリペプチドを投与してもよい。かか
る競合物質の典型的な具体例は、SAF-4ポリペプチドの断片を含んでなる。1つ
の実施例ではヒト免疫グロブリンFc領域に融合させたSAF-4の細胞外ドメインを
使用しており、このためこのドメインを用いて癌、炎症、自己免疫疾患およびア
レルギー等を治療することができる。また、SAF-4/Fcポリペプチドを、SAF-4リ
ガンドを発現している造血前駆細胞のex vivoの膨張(増殖および/または分化)
を促進する道具として、幹細胞の末梢への動員のためのin vivoでの刺激として
、およびin vivoでの化学保護剤として使用して、ex vivoで骨髄からSAF-4リガ
ンドを発現している癌細胞を一掃することができる。また、本発明の更なる態様
はこのような融合タンパク質をコードするポリヌクレオチドに関する。融合タン
パク質技術の例は国際特許出願WO94/29458およびWO94/22914に見いだせる。
本発明の更なる態様は哺乳動物において免疫学的応答を引き出す方法に関し、
この方法は、特に前記疾患から該動物を防御するための抗体および/またはT細
胞免疫応答を生ずるのに十分な本発明のポリペプチドを哺乳動物に接種すること
を含んでなる。本発明のさらに別の態様は、哺乳動物を前記疾患から防御する抗
体を産生させるような免疫学的応答を引き出すために、in vivoで本発明のポリ
ペプチドをコードするポリヌクレオチドの発現を指令するベクターを介して該ポ
リペプチドを供給することを含んでなる、哺乳動物において免疫学的応答を引き
出す方法に関する。
本発明の更なる態様は、哺乳動物宿主に導入したとき、その哺乳動物において
本発明のポリペプチドに対する免疫学的応答を引き出す免疫学的/ワクチン製剤
(組成物)に関し、この組成物は本発明のポリペプチドまたはポリヌクレオチド
を含有する。ワクチン製剤は適当な担体をさらに含んでいてもよい。ポリペプチ
ドは胃の中で分解される可能性があるので、非経口的に(例えば、皮下、筋肉内
、静脈内または皮内注射により)投与することが好ましい。非経口投与に適した
製剤としては、酸化防止剤、緩衝剤、静菌剤およびこの製剤を受容者の血液と等
張にする溶質を含みうる水性および非水性の無菌注射液、並びに懸濁化剤または
増粘剤を含みうる水性および非水性の無菌懸濁液がある。こうした製剤は1回量
容器または数回量容器(例えば、密閉アンプルおよびバイアル)で提供すること
ができ、また、使用直前に無菌の液状担体を添加するだけでよい凍結乾燥状態で
保管することもできる。ワクチン製剤はこの製剤の免疫原性を増強するためのア
ジュバント系、例えば水中油型のアジュバント系や当業界で公知の他のアジュバ
ント系を含んでいてもよい。投与量はワクチンの比活性により変化するが、ルー
チンな実験操作により簡単に決定できる。
本発明のポリペプチドは、多くの病的状態、特に前記疾患を含めて、さまざま
な生物学的機能に関与している。それゆえ、このポリペプチドの機能を刺激また
は抑制する化合物を同定するスクリーニング法を開発することが望ましい。した
がって、更なる態様において、本発明は、このポリペプチドの機能を刺激または
抑制する化合物を同定するための化合物のスクリーニング法を提供する。一般的
には、前記疾患の治療および予防目的のためにアゴニストまたはアンタゴニスト
が使用される。種々の供給源、例えば、細胞、無細胞調製物、化学物質ライブラ
リーおよび天然産物の混合物から化合物を同定することができる。このように同
定されたアゴニスト、アンタゴニストまたはインヒビターは、場合により、該ポ
リペプチドの天然のまたは修飾された基質、リガンド、受容体、酵素などであっ
てよく、また、その構造的または機能的なミメティックであってもよい(Coliga
nら,Current Protocols in Immunology 1(2):Chapter 5(1991)を参照のこと
)。
スクリーニング法では、本発明のポリペプチド、または該ポリペプチドを担持
する細胞もしくは膜、またはその融合タンパク質への候補化合物の結合を、候補
化合物に直接または間接的に結合された標識を用いて簡単に測定できる。あるい
はまた、スクリーニング法では標識した競合物質との競合を用いることもある。
さらに、こうしたスクリーニング法では、候補化合物がポリペプチドの活性化ま
たは抑制により生ずるシグナルを結果的にもたらすか否かを、該ポリペプチドを
担持する細胞に適した検出系を用いて試験することができる。一般的には、既知
のアゴニストの存在下で活性化のインヒビターをアッセイして、アゴニストによ
る活性化に候補化合物の存在が与える影響を調べる。アゴニストまたはインヒビ
ターの不在下で、候補化合物がポリペプチドの活性化を抑制するか否かを調べる
ことによる逆アゴニストまたはインヒビターのスクリーニング法では、構成的に
活性のあるポリペプチドが用いられる。さらに、これらのスクリーニング法は、
候補化合物と本発明のポリペプチドを含む溶液とを混ぜ合わせて混合物をつくり
、この混合物中のSAF-4活性を測定し、そしてこの混合物のSAF-4活性をスタンダ
ードと比較する各ステップを単に含むだけでよい。本発明のポリペプチドのアン
タゴニストを同定するハイスループットスクリーニングアッセイでは、上記のよ
うなFc部分とSAF-4ポリペプチドから作製されるような融合タンパク質も使用
することができる(D.Bennettら,J.Mol.Recognition,8:52-58(1995)およ
びK.Johansonら,J.Biol.Chem.,270(16):9459-9471(1995)を参照のこと)。
また、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチドまたは該ポリペプチドに対す
る抗体を用いて、細胞内でのmRNAまたはポリペプチドの産生に及ぼす添加化
合物の作用を検出するためのスクリーニング法を組み立てることができる。例え
ば、当業界で公知の標準方法によりモノクローナルまたはポリクローナル抗体を
用いて、ポリペプチドの分泌レベルまたは細胞結合レベルを測定するためのEL
ISAアッセイを構築することができ、これは適切に操作された細胞または組織
からのポリペプチドの産生を抑制または増強する物質(それぞれアンタゴニスト
またはアゴニストともいう)の探索に用いることができる。
膜に結合した受容体または可溶性の受容体が存在するのであれば、当業界で公
知の標準的な受容体結合法によりこの種の受容体を同定するために本発明のポリ
ペプチドを用いることができる。こうした受容体結合法には、限定するものでは
ないが、リガンド結合アッセイおよび架橋アッセイがあり、これらのアッセイで
は、ポリペプチドを放射性アイソトープ(例:125I)で標識するか、化学的に修
飾(例:ビオチン化)するか、または検出や精製に適したペプチド配列に融合さ
せ、そして推定上の受容体源(細胞、細胞膜、細胞上清、組織抽出物、体液な
ど)とインキュベートする。その他の方法としては、表面プラズモン共鳴および
分光学のような生物物理的方法がある。これらのスクリーニング法は、該ポリペ
プチドまたは(存在するのであれば)その受容体への結合と競合する該ポリペプ
チドのアゴニストまたはアンタゴニストを同定するために用いることもできる。
スクリーニングアッセイを行うための標準的な方法は当業界でよく理解されてい
る。
本発明のポリペプチドの潜在的なアンタゴニストの例としては、抗体、ある場
合には、該ポリペプチドのリガンド、基質、受容体、酵素などと密接な関係があ
るオリゴヌクレオチドもしくはタンパク質(例えば、リガンド、基質、受容体、
酵素などの断片)、または本発明のポリペプチドと結合するが応答を誘導しない
(それゆえ該ポリペプチドの活性を妨げる)小分子などがある。
かくして、他の態様において、本発明は、本発明のポリペプチドのアゴニスト
、アンタゴニスト、リガンド、受容体、基質、酵素など、またはこの種のポリペ
プチドの産生を低下または増加させる化合物を同定するためのスクリーニングキ
ットに関し、このキットは、
(a) 本発明のポリペプチド、
(b) 本発明のポリペプチドを発現している組換え細胞、
(c) 本発明のポリペプチドを発現している細胞膜、または
(d) 本発明のポリペプチドに対する抗体、
を含んでなり、前記ポリペプチドは好ましくは配列番号2のポリペプチドである
。
このようなキットにおいて、(a)、(b)、(c)または(d)が実質的な構成成分であ
ることが理解されよう。
当業者であれば、本発明のポリペプチドは、その構造に基づいて該ポリペプチ
ドのアゴニスト、アンタゴニストまたはインヒビターを設計する方法にも使用で
きることが容易に理解されよう。この方法は、
(a) 最初に該ポリペプチドの三次元構造を解析し、
(b) アゴニスト、アンタゴニストまたはインヒビターの確実と思われる反応部
位または結合部位の三次元構造を想定し、
(c) 想定された反応部位または結合部位と結合または反応すると予想される候
補化合物を合成し、そして
(d) その候補化合物が実際にアゴニスト、アンタゴニストまたはインヒビター
であるか否かを調べる、
ことを含んでなる。これは通常相互作用プロセスであることがさらに理解されよ
う。
更なる態様において、本発明は、SAF-4ポリペプチド活性の過剰量と不足量の
いずれかに関係した、例えば癌、炎症、自己免疫疾患、アレルギー、喘息、慢性
関節リウマチ、中枢神経系の炎症、小脳変性、アルツハイマー病、パーキンソン
病、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、頭部損傷ダメージ、および他の神経学
的異常、敗血症性ショック、敗血症、卒中、骨粗鬆症、変形性関節症、虚血性再
潅流障害、心血管症、腎臓病、肝臓病、虚血性損傷、心筋梗塞、低血圧、高血圧
、エイズ、脊髄形成異常症候群および他の血液学的異常、再生不良性貧血、男性
型禿頭症、ならびに細菌感染症、真菌感染症、原生動物感染症およびウイルス感
染症などの異常な状態の治療法を提供する。
該ポリペプチドの活性が過剰である場合は、いくつかのアプローチが利用可能
である。一つのアプローチは、例えば、リガンド、基質、受容体、酵素などの結
合をブロックすることにより、または第2のシグナルを抑制することで異常な状
態を軽減することにより、該ポリペプチドの機能を抑制するのに有効な量で、上
記のインヒビター化合物(アンタゴニスト)を製剤学上許容される担体とともに
患者に投与することを含んでなる。もう一つのアプローチでは、内因性のポリペ
プチドとの競合状態でリガンド、基質、酵素、受容体などと結合する能力がまだ
ある可溶性形態のポリペプチドを投与することができる。このような競合物質の
典型的な例はSAF-4ポリペプチドの断片である。
さらに別のアプローチでは、発現阻止法を使って内因性SAF-4ポリペプチドを
コードする遺伝子の発現を抑制することができる。こうした公知技術は、体内で
産生されるか別個に投与されるアンチセンス配列の使用を必要とする(例えば、
Oligodeoxynucleotides as Antisense Inhibitors of Gene Expression(遺伝子
発現のアンチセンスインヒビターとしてのオリゴデオキシヌクレオチド),CRC P
ress,Boca Raton,FL(1988)中のO'Connor,J.Neurochem(1991)56:560を参
照のこと)。あるいはまた、この遺伝子と共に三重らせんを形成するオリゴヌク
レオチドを供給することもできる(例えば、Leeら,Nucleic Acids Res(1979)
6:3073;Cooneyら,Science(1988)241:456;Dervanら,Science(1991)251:136
0を参照のこと)。これらのオリゴマーはそれ自体を投与することもできるし、
関連オリゴマーをin vivoで発現させることもできる。
SAF-4およびその活性の過少発現に関係した異常な状態を治療する場合も、い
くつかのアプローチを取ることができる。一つのアプローチは、治療に有効な量
の本発明ポリペプチドを活性化する化合物(すなわち、前記アゴニスト)を製剤
学上許容される担体とともに患者に投与して、異常な状態を緩和することを含ん
でなる。別法として、患者の関連細胞においてSAF-4を内因的に産生させるため
に遺伝子治療を用いることができる。例えば、上で述べたような複製欠損レトロ
ウイルスベクターによる発現のために本発明のポリヌクレオチドを遺伝子操作す
る。次にレトロウイルス発現構築物を単離し、本発明のポリペプチドをコードす
るRNAを含有するレトロウイルスプラスミドベクターで形質導入されたパッケ
ージング細胞に導入する。その結果、パッケージング細胞は対象の遺伝子を含有
する感染性のウイルス粒子を産生するようになる。in vivo細胞操作およびin vi
voポリペプチド発現のために、これらのプロデューサー細胞を患者に投与する。
遺伝子治療の概論に関しては、Human Molecular Genetics,T Strachan and A P
Read,BIOS Scientific Publishers Ltd(1996)中のChapter 20,Gene Therapy a
nd other Molecular Genetic-based Therapeutic Approaches(およびその中の引
用文献)を参照のこと。もう一つのアプローチは治療量の本発明のポリペプチド
を適当な製剤学上の担体とともに投与することである。
更なる態様において、本発明は、治療に有効な量のポリペプチド(例えば、可
溶性形態の本発明ポリペプチド)、アゴニストもしくはアンタゴニストペプチド
、または小分子化合物を製剤学上許容される担体または賦形剤と共に含有する医
薬組成物を提供する。この種の担体としては、食塩水、生理食塩水、デキストロ
ース、水、グリセロール、エタノール、およびこれらの組合せがあるが、これら
に限らない。本発明はさらに、上記の本発明組成物の1以上の成分を充填した1
以上の容器を含んでなる医薬パックおよびキットに関する。本発明のポリペプチ
ド
および他の化合物は単独で使用しても、他の化合物、例えば治療用化合物と一緒
に使用してもよい。
医薬組成物は投与経路、例えば全身または経口による投与経路に適合させるこ
とができる。全身投与に適した形態は、注入(注射)、典型的には静注である。
皮下、筋肉内または腹腔内のような他の注入経路も使用できる。全身投与の別の
手段には、胆汁酸塩、フシジン酸、その他の界面活性剤などの浸透剤を用いた経
粘膜および経皮投与がある。さらに、本発明のポリペプチドまたは他の化合物を
脳溶剤またはカプセル剤として製剤化し得るのであれば、経口投与も可能である
。これらの化合物を軟膏、ペースト、ゲルなどの剤形で局所に投与しても、かつ
/または局在化させてもよい。
必要な投与量範囲は、本発明のペプチドまたは他の化合物の選択、投与経路、
製剤の性質、患者の状態、そして医師の判断に左右される。しかし、適当な投与
量は患者の体重1kgあたり0.1〜100μgの範囲である。入手可能な化合物が多様
であること、投与経路の効率が異なることを考慮すれば、必要とされる投与量は
広範に変動することが予測される。例えば、経口投与は静注による投与よりも高
い投与量を必要とすると予想されよう。こうした投与量レベルの変動は、当業界
でよく理解されているような、標準的経験的な最適化手順を用いて調整すること
ができる。
治療に用いるポリペプチドは、上述したような「遺伝子治療」と称する治療法
において、患者の体内で産生させることもできる。例えば、患者由来の細胞を、
ポリペプチドをコードするDNAまたはRNAのようなポリヌクレオチドにより
、例えばレトロウイルスプラスミドベクターを用いて、ex vivoで遺伝子工学的
に操作する。その後、これらの細胞を患者に導入する。
ポリヌクレオチドおよびポリペプチドの配列は、類似の相同性を有する別の配
列を同定する際の価値ある情報源を提供する。これは、こうした配列をコンピュ
ータ読み取り可能媒体中に保存し、次に保存したデータを用いてGCGのような
公知の検索ツールにより配列データベースを検索することで最大限促進される。
したがって、更なる態様において、本発明は、配列番号1の配列を含んでなるポ
リヌクレオチドおよび/またはそれによりコードされるポリペプチドを保存した
コンピュータ読み取り可能媒体を提供する。
以下の定義は上記の説明中でしばしば用いられた用語を理解しやすくするため
のものである。
本明細書中で用いる「抗体」には、ポリクローナルおよびモノクローナル抗体
、キメラ抗体、一本鎖抗体、ヒト化抗体、さらにFabまたは他の免疫グロブリ
ン発現ライブラリーの産物を含むFabフラグメントが含まれる。
「単離された」とは、天然の状態から「人間の手によって」改変されたことを
意味する。「単離された」組成物または物質が天然に存在するのであれば、それ
はそのもとの環境から変化しているか分離されており、またはその両方である。
例えば、生存している動物の体内に自然界で存在するポリヌクレオチドまたはポ
リペプチドは「単離された」ものではないが、その天然状態の共存物質から分離
されたポリヌクレオチドまたはポリペプチドは、本明細書中で用いられるように
、「単離された」ものである。
「ポリヌクレオチド」とは、一般に任意のポリリボヌクレオチドまたはポリデ
オキシリボヌクレオチドをさし、これは修飾されていないRNAもしくはDNA
、または修飾されたRNAもしくはDNAであり得る。「ポリヌクレオチド」に
は、制限するものではないが、一本鎖および二本鎖DNA、一本鎖領域と二本鎖
領域が混じり合ったDNA、一本鎖および二本鎖RNA、一本鎖領域と二本鎖領
域が混じり合ったRNA、DNAとRNAを含むハイブリッド分子(一本鎖でも
、またはより典型的には二本鎖でもよく、一本鎖領域と二本鎖領域が混じり合っ
たものでもよい)が含まれる。加えて、「ポリヌクレオチド」はRNAまたはD
NAまたはRNAとDNAの両方からなる三重鎖領域を意昧する。「ポリヌクレ
オチド」という用語はまた、1個以上の修飾塩基を含有するDNAまたはRNA
、および安定性または他の理由のために修飾された骨格を有するDNAまたはR
NAも含む。「修飾」塩基としては、例えば、トリチル化された塩基およびイノ
シンのような特殊な塩基がある。DNAおよびRNAに対してさまざまな修飾を
行うことができる。こうして、「ポリヌクレオチド」は、自然界に一般的に存在
するポリヌクレオチドの化学的、酵素的または代謝的に修飾された形態、並びに
ウイルスおよび細胞に特徴的なDNAおよびRNAの化学的形態を包含する。ま
た、
「ポリヌクレオチド」は、しばしばオリゴヌクレオチドと称される比較的短いポ
リヌクレオチドも包含する。
「ポリペプチド」とは、ペプチド結合または修飾されたペプチド結合(すなわ
ち、ペプチドアイソスター)により連結された2個以上のアミノ酸を含むペプチ
ドまたはタンパク質を意昧する。「ポリペプチド」は短鎖(通常はペプチド、オ
リゴペプチドまたはオリゴマーという)と長鎖(一般的にはタンパク質という)
の両方をさす。ポリペプチドは20種類の遺伝子コード化アミノ酸以外のアミノ
酸を含んでもよい。「ポリペプチド」は、翻訳後プロセシングのような天然のプ
ロセスで、または当業界で公知の化学的修飾法のいずれかで修飾されたアミノ酸
配列を含む。このような修飾は基本的な教科書、より詳細な学術論文および研究
文献に詳述されている。修飾はペプチド骨格、アミノ酸側鎖、アミノまたはカル
ボキシル末端を含めてポリペプチドのどこでも行うことができる。同じタイプの
修飾が所定のポリペプチドのいくつかの部位に同程度でまたはさまざまに異なる
程度で存在してもよい。また、所定のポリペプチドが多くのタイプの修飾を含ん
でいてもよい。ポリペプチドはユビキチン化のために分枝していても、分枝のあ
る又はない環状であってもよい。環状の、分枝した、または分枝した環状のポリ
ペプチドは翻訳後の天然プロセスから生じることがあり、また、合成法によって
製造することもできる。修飾としては、アセチル化、アシル化、ADP−リボシ
ル化、アミド化、フラビンの共有結合、ヘム部分の共有結合、ヌクレオチドまた
はヌクレオチド誘導体の共有結合、脂質または脂質誘導体の共有結合、ホスファ
チジルイノシトールの共有結合、架橋、環化、ジスルフィド結合の形成、脱メチ
ル化、共有結合架橋の形成、シスチンの形成、ピログルタメートの形成、ホルミ
ル化、γ−カルボキシル化、グリコシル化、GPIアンカー形成、ヒドロキシル
化、ヨウ素化、メチル化、ミリストイル化、酸化、タンパク質分解プロセシング
、リン酸化、プレニル化、ラセミ化、セレノイル化、硫酸化、アルギニル化のよ
うなタンパク質へのアミノ酸の転移RNA媒介付加、ユビキチン化などがある(
例えば、Proteins-Structure and Molecular Properties 2nd Ed.,T.E.Creig
hton,W.H.Freeman and Company,New York,1993;Posttranslational Covalen
t Modification of Proteins,B.C.Johnson編,Academic Press,New York,1
983中のWold,F.,Post-translational Protein Modifications:Perspectives a
nd Prospects,pgs.1-12;Seifterら,“Analysis for protein modifications
and nonprotein cofactors”,Meth Enzymol(1990)182:626-646;およびRattan
ら,“Protein Synthesis:Post-translational Modifications and Aging”,An
n NY Acad Sci(1992)663:48-62を参照のこと)。
本明細書中で用いる「変異体」とは、基準のポリヌクレオチドまたはポリペプ
チドと異なるが、不可欠な性質を保持しているポリヌクレオチドまたはポリペプ
チドのことである。典型的なポリヌクレオチドの変異体は基準ポリヌクレオチド
とヌクレオチド配列の点で相違する。この変異体のヌクレオチド配列の変化は、
基準ポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドのアミノ酸配列を変更
しても、しなくてもよい。ヌクレオチドの変化は、以下で述べるように、基準配
列によりコードされるポリペプチドのアミノ酸の置換、欠失、付加、融合および
末端切断(トランケーション)をもたらしうる。典型的なポリペプチドの変異体
は基準ポリペプチドとアミノ酸配列の点で相違する。一般的には、基準ポリペプ
チドの配列と変異体の配列が全般的によく類似しており、多くの領域で同一とな
るような相違に限られる。変異体と基準ポリペプチドは任意に組み合わせた1以
上の置換、欠失、付加によりアミノ酸配列が相違していてよい。置換または付加
されるアミノ酸残基は遺伝子コードによりコードされるものであっても、なくて
もよい。ポリヌクレオチドまたはポリペプチドの変異体はアレル変異体のように
天然に存在するものでも、天然に存在することが知られていない変異体であって
もよい。ポリヌクレオチドおよびポリペプチドの天然に存在しない変異体ば、突
然変異誘発法または直接合成により作製することができる。
当技術分野で知られた「同一性」とは、ポリペプチド配列またはポリヌクレオ
チド配列の比較により決定された、2以上のかかる配列間の関連性のことである
。当技術分野ではまた、「同一性」はポリペプチド配列またはポリヌクレオチド
配列の鎖間のマッチ(match)により決定された、このような配列間の配列関連性
の程度を意味する。「同一性」は公知の方法により難なく算出することができ、
こうした方法として、例えばComputational Molecular Biology,Lesk,A.M.編
,Oxford University Press,New York,1988;Biocomputing:Informatics and G
enome Pro Jects,Smith,D.W.編,Academic Press,New York,1993;Computer
Analysis of Sequence Data,Part I,Griffin,A.M.and Griffin,H.G.編,
Humana Press,New Jersey,1994;Sequence Analysis in Molecular Biology,v
on Heinje,G.,Academic Press,1987;Sequence Analysis Primer,Gribskov,
M.and Devereux,J.編,M Stockton Press,New York,1991:およびCarillo,
H.and Lipman,D.,SIAM J.Applied Math.,48:1073(1988)に記載された方
法があるが、これらに限らない。同一性を決定するための方法は、検討する配列
間で最大級のマッチが得られるように設計される。さらに、同一性を決定する方
法は一般に入手可能なコンピュータプログラムに編集されている。2配列間の同
一性を決定するコンピュータプログラム法としては、GCGプログラムパッケー
ジ(Devereux,J.ら,Nucleic Acids Research 12(1):387(1984))、BLAST
P、BLASTNおよびFASTA(Atschul,S.F.ら,J.Molec.Biol.215:4
03-410(1990))があるが、これらに限らない。BLAST XプログラムはNC
BIおよび他のソースから一般に入手可能である(BLAST Manual,Altschul,S.
ら,NCBI NLM NIH Bethesda,MD 20894;Altschul,S.ら,J.Mol.Biol.215:40
3-410(1990))。公知のSmith Watermanアルゴリズムも同一性の決定に使用するこ
とができる。
ポリペプチド配列を比較するためのパラメーターは次のものを含む:
l)アルゴリズム:Needleman & Wunsch,J.Mol.Biol.48:443-453(1970)
比較マトリックス:BLOSSUM62、Hentikoff and Hentikoff,Proc.Natl.Acad.
Sci.USA,89:10915-10919(1992)
ギャップペナルティー:12
ギャップ長ペナルティー:4
これらのパラメーターと共に役に立つプログラムはGenetics Computer Group
(Madison WI)から「gap」プログラムとして一般に入手可能である。前記の
パラメーターはペプチド比較のためのデフォルトパラメーター(default paramet
er)である(末端ギャップのペナルティーは無し)。
ポリヌクレオチド配列を比較するためのパラメーターは次のものを含む:
1)アルゴリズム:Needleman & Wunsch,J.Mol.Biol.48:443-453(1970);
比較マトリックス:マッチ=+10、ミスマッチ=0
ギャップペナルティー:50
ギャップ長ペナルティー:3
これらのパラメーターと共に役に立つプログラムはGenetics Computer Group(
Madlson WI)から「gap」プログラムとして入手可能である。これらは核酸比
較のためのデフォルトパラメーターである。
ポリヌクレオチドおよびポリペプチドの「同一性」についての好適な意昧は、
場合により下記(1)および(2)において提供される。
(1) ポリヌクレオチドの具体例は、配列番号1の基準配列に対して少なくと
も50、60、70、80、85、90、95、97または100%の同一性を有するポリヌクレオ
チド配列を含んでなる単離されたポリヌクレオチドをさらに含む。前記ポリヌク
レオチド配列は配列番号1の基準配列と同一であっても、該基準配列に対して、
ある整数個までのヌクレオチド変異を含んでいてもよい。前記変異は少なくとも
1個のヌクレオチドの欠失、置換(トランジションおよびトランスバージョンを
含む)または挿入よりなる群から選択され、こうした変異は基準ヌクレオチド配
列の5'もしくは3'末端位置、またはこれらの末端位置の間のどこに存在してもよ
く、基準配列中のヌクレオチドの間に個々に、または基準配列内に1以上の連続
するグループとして介在することができる。ヌクレオチド変異の数は、配列番号
1のヌクレオチドの総数に、それぞれの(100で割った)同一性%値を掛け、そ
の積を配列番号1のヌクレオチドの総数から差し引くことにより、すなわち、次
式:
nn≦xn−(xn・y)
により求めることができる。式中、nnはヌクレオチド変異の数であり、xnは配
列番号1のヌクレオチドの総数であり、yは50%については0.50、60%について
は0.60、70%については0.70、80%については0.80、85%については0.85、90%
については0.90、95%については0.95、97%については0.97または100%につい
ては1.00であり、・は乗法演算子を表す記号であり、xnとyの非整数の積は、
その積をxnから引く前に、最も近似する整数に切り下げる。配列番号2のポリ
ペプチドをコードするポリヌクレオチド配列の改変は、そのコード配列にナンセ
ンス、ミスセンスまたはフレームシフト突然変異を生じさせ、それにより、こう
した変異後に該ポリヌクレオチドによりコードされたポリペプチドを改変させる
ことができる。
例として、本発明のポリヌクレオチド配列は、配列番号2の基準配列と同一で
ある、すなわち基準配列に対して100%の同一性を有するか、または同一性%が1
00%未満となるように基準配列に対してある整数個までのアミノ酸変異を含むこ
とができる。前記変異は少なくとも1個の核酸の欠失、置換(トランジションお
よびトランスバージョンを含む)または挿入よりなる群から選択され、こうした
変異は基準ポリヌクレオチド配列の5'もしくは3'末端位置、またはこれらの末端
位置の間のどこに存在してもよく、基準配列中の核酸の間に個々に、または基準
配列内に1以上の連続するグループとして介在することができる。核酸変異の数
は、配列番号2のアミノ酸の総数に、それぞれの(100で割った)同一性%値を
掛け、その積を配列番号2のアミノ酸の総数から差し引くことにより、すなわち
、次式:
nn≦xn−(xn・y)
により求めることができる。式中、nnはアミノ酸変異の数であり、xnは配列番
号2中のアミノ酸の総数であり、yは例えば70%については0.70、80%について
は0.80、85%については0.85などであり、・は乗法演算子を表す記号であり、xn
とyの非整数の積は、その積をxnから引く前に、最も近似する整数に切り下げ
る。
(2) ポリペプチドの具体例は、配列番号2の基準配列に対して少なくとも50
、60、70、80、85、90、95、97または100%の同一性を有するポリペプチドを含
んでなる単離されたポリペプチドをさらに含む。前記ポリペプチド配列は配列番
号2の基準配列と同一であっても、該基準配列に対して、ある整数個までのアミ
ノ酸変異を含んでいてもよい。このような変異は少なくとも1個のアミノ酸の欠
失、置換(保存的および非保存的アミノ酸置換を含む)または挿入よりなる群か
ら選択され、これらの変異は基準ポリペプチド配列のアミノもしくはカルボキシ
末端位置、またはこれらの末端位置の間のどこに存在してもよく、基準配列中の
アミノ酸の間に個々に、または基準配列内に1以上の連続したグループとして点
在することができる。アミノ酸変異の数は、配列番号2中のアミノ酸の総数にそ
れぞれの(100
で割った)同一性%の数値を掛け、その積を配列番号2中のアミノ酸の総数から
引くことにより、すなわち次式により求められる。
na≦xa−(xa・y)
式中、naはアミノ酸変異の数であり、xaは配列番号2中のアミノ酸の総数であ
り、yは50%については0.50、60%については0.60、70%については0.70、80%
については0.80、85%については0.85、90%については0.90、95%については0.
95、97%については0.97または100%については1.00であり、・は乗法演算子を
表す記号であり、xaとyの非整数の積は、その積をxaから引く前に、最も近似
する整数に切り下げる。
例として、本発明のポリペプチド配列は、配列番号2の基準配列と同一である
、すなわち基準配列に対して100%の同一性を有するか、または同一性%が100%
未満となるように基準配列に対してある整数個までのアミノ酸変異を含むことが
できる。このような変異は少なくとも1個のアミノ酸の欠失、置換(保存的およ
び非保存的アミノ酸置換を含む)または挿入よりなる群から選択され、これらの
変異は基準ポリペプチド配列のアミノもしくはカルボキシ末端位置、またはこれ
らの末端位置の間のどこに存在してもよく、基準配列中のアミノ酸の間に個々に
、または基準配列内に1以上の連続したグループとして点在することができる。
アミノ酸変異の数は、配列番号2中のアミノ酸の総数にそれぞれの(100で割っ
た)同一性%の数値を掛け、その積を配列番号2中のアミノ酸の総数から引くこ
とにより、すなわち次式により求められる。
na≦xa−(xa・y)
式中、naはアミノ酸変異の数であり、xaは配列番号2中のアミノ酸の総数であ
り、yは例えば70%については0.70、80%については0.80、85%については0.85
等であり、・は乗法演算子を表す記号であり、xaとyの非整数の積は、その積
をxaから引く前に、最も近似する整数に切り下げる。
「融合タンパク質」とは、2つの、しばしば無関係の、融合された遺伝子また
はその断片によりコードされるタンパク質のことである。一例として、EP-A-0 4
64には、免疫グロブリン分子の定常領域の様々な部分と他のヒトタンパク質また
はその一部とを含んでなる融合タンパク質が記載されている。多くの場合、治療
および診断における使用には、融合タンパク質の一部として免疫グロブリンFc
領域を使用することが有利であり、これにより例えぼ薬物速度論的性質が向上す
る(例えば、EP-A-0232 262を参照のこと)。一方、いくつかの使用にとっては
、その融合タンパク質を発現させ、検出し、精製した後でFc部分を除去するこ
とが望ましいだろう。
本明細書中に引用された、特許および特許出願明細書を含めた全ての刊行物は
、あたかも各刊行物が明確にかつ個々に示されているかのように、その全体を参
考としてここに組み入れるものとする。 Description: FIELD OF THE INVENTION The present invention relates to newly identified polypeptides, polynucleotides encoding the polypeptides, treatment of the polypeptides and polynucleotides. The present invention relates to the use in identifying compounds that are agonists, antagonists and / or inhibitors that may be effective in the treatment or for therapy, and methods for producing the polypeptides and polynucleotides. BACKGROUND OF THE INVENTION The drug discovery process is currently undergoing a radical change. Because it extends to "functional genomics", high-throughput (high-efficiency) genomic or gene-based biology. This approach is rapidly replacing a relatively early approach based on “positional cloning”. The phenotype, ie, biological function or genetic disease, will be identified and the etiological gene will then be located based on its genetic map location. Functional genetic science relies heavily on a variety of bioinformatics tools to identify gene sequences of interest from many currently available molecular biology databases. There still exists a need to identify and characterize yet-unknown genes and their related polypeptides / proteins as targets for drug discovery. SUMMARY OF THE INVENTION The present invention relates to SAF-4, particularly SAF-4 polypeptides and polynucleotides, recombinant materials, and methods for producing the same. In another embodiment, the present invention relates to cancer, inflammation, autoimmune disease, allergy, asthma, rheumatoid arthritis, central nervous system inflammation, cerebellar degeneration, Alzheimer's disease, Parkinson's disease, multiple sclerosis, amyotrophic side Chordosclerosis, head injury damage, and other neurological abnormalities, septic shock, sepsis, stroke, osteoporosis, osteoarthritis, ischemic reperfusion injury, cardiovascular disease, kidney disease, liver disease, ischemic Injury, myocardial infarction, hypotension, hypertension, AIDS, myelodysplastic syndrome and other hematological abnormalities, aplastic anemia, male baldness, and bacterial, fungal, protozoal and viral infections The present invention relates to methods for using the polypeptides and polynucleotides, including the treatment of diseases (hereinafter collectively referred to as "the diseases"). In another aspect, the invention provides a method of identifying agonists and antagonists / inhibitors using the agents provided by the invention, and treating a condition associated with SAF-4 imbalance using the identified compounds. About. In yet another embodiment, the present invention relates to diagnostic assays for detecting diseases associated with inappropriate SAF-4 activity or SAF-4 levels. DESCRIPTION OF THE INVENTION In one embodiment, the present invention relates to SAF-4 polypeptides. This kind of peptide has at least 70% identity, preferably at least 80% identity, more preferably at least 90% identity, even more preferably to the amino acid sequence of SEQ ID NO: 2 over the entire length of SEQ ID NO: 2. Comprises an isolated polypeptide comprising an amino acid sequence having at least 95% identity, most preferably at least 97-99% identity. Such polypeptides include polypeptides comprising the amino acid sequence of SEQ ID NO: 2. Other peptides of the invention have at least 70% identity, preferably at least 80% identity, more preferably at least 90% identity to the amino acid sequence of SEQ ID NO: 2 over the entire length of SEQ ID NO: 2. Or more preferably at least 95% identity, most preferably at least 97-99% identity. Such polypeptides include polypeptides consisting of the amino acid sequence of SEQ ID NO: 2. Further peptides of the invention include an isolated polypeptide encoded by a polynucleotide comprising the nucleotide sequence contained in SEQ ID NO: 1. The polypeptides of the present invention are considered to be members of the sialoadhesin family. Therefore, they are interesting. This is because sialoadhesin, a protein of the sialoadhesin family, CD33, CD22 and myelin-binding glycoprotein (MAG) are used as cell-interacting molecules. These proteins specifically bind to carbohydrates on target cells in a sialic acid-dependent manner. Its extracellular domain consists of several immunoglobulin-like domains of V-like and C2-like subtypes, and the homology of the intracellular portion to any signaling motif is not known. Sialoadhesin expression is restricted to macrophages, has 17 Ig-like domains, and the specific recognition sequence on target cells is Neu5Aca2,3 Galb13GalNAc. Known target cells are developing myeloid cells in the bone marrow and lymphocytes in the spleen and lymph nodes (Crocker, PR, et al., EMBO J 1994, 13: 4490-4503). CD22 is expressed only on B cells and has the a and b isoforms (with 5 and 7 Ig-like domains, respectively). CD22 is known to bind T cells, B cells, monocytes, granulocytes and erythrocytes by recognizing Neu5 Aca2,6Galbl, 4Glc (NAc) in N-linked glycans (Crocker, PR. Et al.). Stamenkovic, I. and Seed, B. Nature, 1990, 345: 74-77; Wilson, GL. Et al., J Exp Med, 1991, 173: 137-146). Since myelin binding glycoprotein (MAG) is expressed by Schwann cells in the peripheral nervous system and oligodendrocytes in the central nervous system, MAG is thought to be involved in cell adhesion to axons. MAG has two alternatively spliced variants, a large MAG (L-MAG) and a small MAG (S-MAG), each of which during embryonic development or It is expressed in any of the adults. This alternative splicing results in expression of the same extracellular domain but different intracellular domains (Pedraza, L. et al., JCB, 1990, 111: 2651-2661). CD33 is most related to SAF-4. Because they are the most closely related of all members of the family. Normally, CD33 is expressed on differentiating myeloid monocytic lines. Although CD33 is not present on early stem cells, granulocyte, erythroid, monocyte, and megakaryocyte colony forming units (CFU-GEMM) and granulocyte and mononuclear phagocyte progenitor cell colony forming units (CFU-GEMM). GM). CD33 is down-regulated by mature granulocytes but retained by mature monocytes and macrophages (Andrews, RG. Et al., Blood, 1983, 62: 124; Griffin, JD. Et al., Leuk Res 1984, 8: 521). Because CD33 has two Ig-like domains, it more readily binds targets expressing NeuAca2,3GAl in N-linked and O-linked glycans. CD33 maps to chromosome 19q13.1-13.3 in the genome that is closely associated with MAG and CD22 (Freeman, SD. Et al., Blood, 1995,85: 2005-2012). In addition, CD33 has been found to be expressed on leukemic myeloblasts in about 85% of those who have acute myeloid leukemia (AML), and AML and acute lymphoblastic leukemia (AML) ALL) is often used to distinguish it. In the treatment of AML, monoclonal antibodies against CD33 have been used therapeutically ex vivo to clear residual myeloblasts from autologous bone marrow grafts (Robertson, MJ et al., Blood, 1992 79: 2229- 2236). More recently, humanized monoclonal antibodies to CD33 have been evaluated in the in vivo treatment of AML (Caron, PC. Et al., Blood, 1994, 83: 1760-1768). These properties are hereinafter referred to as “SAF-4 activity” or “SAF-4 polypeptide activity” or “biological activity of SAF-4”. These activities include the antigenic activity and the immunological activity of the SAF-4 polypeptide, particularly the antigenic activity and the immunological activity of the polypeptide of SEQ ID NO: 2. Preferably, the polypeptide of the present invention exhibits at least one biological activity of SAF-4. The polypeptides of the present invention may be in the form of the "mature" protein or may be part of a larger protein, such as a fusion protein. It is often advantageous to include additional amino acid sequences, such as secretory or leader sequences, prosequences, sequences useful for purification such as multiple histidine residues, or stable during recombinant production. There are additional arrangements to ensure the performance. Also included in the invention are variants of the above polypeptides, ie, polypeptides that differ from a reference polypeptide by conservative amino acid substitutions (where one residue is replaced with another having similar properties). . Typical such substitutions are between Ala, Val, Le u and Ile; between Ser and Thr; between the acidic residues Asp and Glu; between Asn and Gln; between the basic residues Lys and Arg; or Occurs between the aromatic residues Phe and Tyr. In particular, a mutant in which several, 5 to 10, 1 to 5, 1 to 3, 1 to 2 or 1 amino acids are substituted, deleted or added in any combination is preferable. The polypeptide of the present invention can be produced by any appropriate method. Such polypeptides include isolated natural polypeptides, recombinantly produced polypeptides, synthetically produced polypeptides, or polypeptides produced by a combination of these methods. It is. The means for producing such polypeptides are well understood in the art. In a further aspect, the present invention relates to SAF-4 polynucleotides. Such a polynucleotide has at least 70% identity, preferably at least 80% identity, more preferably at least 90% identity to the amino acid sequence of SEQ ID NO: 2 over the entire length of SEQ ID NO: 2, Preferably, an isolated polynucleotide comprising a nucleotide sequence encoding a polypeptide having at least 95% identity is included. In this regard, polypeptides having at least 97% identity are more preferred, while those with at least 98-99% identity are even more preferred, and those with at least 99% identity are most preferred. . Such polynucleotides include polynucleotides comprising the nucleotide sequence contained in SEQ ID NO: 1 encoding the polypeptide of SEQ ID NO: 2. Further polynucleotides of the invention include at least 70% identity, preferably at least 80% identity, more preferably at least 80% identity over the entire coding region to the nucleotide sequence encoding the polypeptide of SEQ ID NO: 2. An isolated polynucleotide comprising a nucleotide sequence having at least 90% identity, more preferably at least 95% identity, is included. In this regard, polynucleotides having at least 97% identity are more preferred, while those with at least 98-99% identity are even more preferred, and those with at least 99% identity are most preferred. . Additional polynucleotides of the present invention include at least 70% identity, preferably at least 80% identity, more preferably at least 90% identity to the polynucleotide of SEQ ID NO: 1 over the entire length of SEQ ID NO: 1. And more preferably an isolated polynucleotide comprising a nucleotide sequence having at least 95% identity. In this regard, polynucleotides having at least 97% identity are more preferred, while those with at least 98-99% identity are even more preferred, and those with at least 99% identity are most preferred. . Such polynucleotides include a polynucleotide comprising the polynucleotide of SEQ ID NO: 1 and a polynucleotide of SEQ ID NO: 1. The invention also provides polynucleotides that are complementary to all of the above polynucleotides. The nucleotide sequence of SEQ ID NO: 1 shows homology to CD33 (Simmons, D. and Seed, B., JI 141: 279 7-2800, 1988). The nucleotide sequence of SEQ ID NO: 1 is a cDNA sequence and includes a polypeptide coding sequence (nucleotide numbers 51 to 1970) encoding a polypeptide consisting of 639 amino acids, which is a polypeptide of SEQ ID NO: 2. Even though the nucleotide sequence encoding the polypeptide of SEQ ID NO: 2 is identical to the polypeptide coding sequence contained in SEQ ID NO: 1, the polypeptide of SEQ ID NO: 2 is still duplicated due to the redundancy (degeneracy) of the genetic code. It may be a sequence other than the sequence contained in SEQ ID NO: 1 that encodes. The polypeptide of SEQ ID NO: 2 is structurally related to other proteins in the sialoadhesin family and has homology to CD33 (Simmons, D. and Seed, B., JI 141: 2797-2800, 1988). And / or have structural similarity. Preferred polypeptides and polynucleotides of the present invention are expected to have, among other things, similar biological functions / properties as the polypeptides and polynucleotides homologous thereto. Further, preferred polypeptides and polynucleotides of the present invention have at least one SAF-4 activity. The present invention also relates to partial or other polynucleotides and polypeptides that were initially identified prior to the determination of the corresponding full length sequences of SEQ ID NO: 1 and SEQ ID NO: 2. Thus, in a further aspect, the invention provides (a) at least 70% identity, preferably at least 80% identity, more preferably at least 90% identity to the nucleotide sequence of SEQ ID NO: 3 over the entire length of SEQ ID NO: 3 % Identity, more preferably at least 95% identity, most preferably 97-99% identity; (b) at least 70 nucleotides of SEQ ID NO: 3 over the entire length of SEQ ID NO: 3; A nucleotide sequence having at least 80% identity, preferably at least 80% identity, more preferably at least 90% identity, even more preferably at least 95% identity, and most preferably 97-99% identity; c) the polynucleotide of SEQ ID NO: 3, or (d) the amino acid sequence of SEQ ID NO: 4 over the entire length of SEQ ID NO: 4 With at least 70% identity, preferably at least 80% identity, more preferably at least 90% identity, even more preferably at least 95% identity, and most preferably 97-99% identity. A nucleotide sequence that encodes a polypeptide comprising the amino acid sequence of SEQ ID NO: 3, and a polynucleotide of SEQ ID NO: 3. Further, the invention provides (a) at least 70% identity, preferably at least 80% identity, more preferably at least 90% identity to the amino acid sequence of SEQ ID NO: 4 over the entire length of SEQ ID NO: 4; More preferably, a polypeptide comprising an amino acid sequence having at least 95% identity, most preferably 97-99% identity; (b) at least with respect to the amino acid sequence of SEQ ID NO: 4 over the entire length of SEQ ID NO: 4 An amino acid sequence having 70% identity, preferably at least 80% identity, more preferably at least 90% identity, even more preferably at least 95% identity, and most preferably 97-99% identity. (C) a polypeptide comprising the amino acid of SEQ ID NO: 4, and (d) a polypeptide of SEQ ID NO: 4. That polypeptides, as well as polypeptides encoded by a polynucleotide comprising the nucleotide sequence contained in SEQ ID NO: 3, to provide. The nucleotide sequence of SEQ ID NO: 3 and the peptide sequence encoded thereby are derived from an Expressed Sequence Tag (EST) sequence. One skilled in the art will appreciate that there will necessarily be some nucleotide sequence reading errors in the EST sequence (see Adams, MD et al., Nature 377 (supp) 3, 1995). Accordingly, the nucleotide sequence of SEQ ID NO: 3 and the peptide sequence encoded thereby are subject to the same inherent limitations in sequence accuracy. In addition, the peptide sequence encoded by SEQ ID NO: 3 may contain regions identical to the protein with the highest homology or structural similarity, or regions of high homology and / or structural similarity (eg, conservative amino acid differences). Contains. The polynucleotides of the present invention can be obtained by standard cloning and screening techniques from cDNA libraries derived from mRNA in cells of human primary dendritic cells by EST analysis (Adams, MD. Et al., Science ( 1991) 252: 1 651-1656; Adams, MD et al., Nature (1992) 355: 632-634; Adams, MD et al., Nature (1995) 377 Supp: 3-174). In addition, the polynucleotide of the present invention can be obtained from a natural source such as a genomic DNA library, and can also be synthesized using a commercially available known technique. When a polynucleotide of the present invention is used for recombinant production of a polypeptide of the present invention, the polynucleotide may include the coding sequence of the mature polypeptide alone or other coding sequences (eg, a leader or secretory sequence, a pre- -Encoding the pro- or pre-pro-protein sequence, or other fusion peptide portion), in the same reading frame as the mature polypeptide. For example, a marker sequence that facilitates purification of the fusion polypeptide can be encoded. In a preferred embodiment of this aspect of the invention, the marker sequence is provided by the pQE vector (Qiagen, Inc.) and Gentz et al., Proc. Natl. Acad. Sci. Hexa-histidine peptide, or HA tag, as described in USA (1 989) 86: 821-824. The polynucleotide may also include 5 'and 3' non-coding sequences, for example, transcribed but not translated sequences, splicing and polyadenylation signals, ribosome binding sites, and mRNA stabilizing sequences. As further specific examples of the present invention, several, for example, 5 to 10, 1 to 5, 1 to 3, 1 to 2, or 1 amino acid residues may be substituted or deleted in any combination. Alternatively, there is an added polynucleotide encoding a polypeptide variant comprising the amino acid sequence of SEQ ID NO: 2. A polynucleotide identical or sufficiently identical to the nucleotide sequence contained in SEQ ID NO: 1 is used to isolate full length cDNA and genomic clones encoding a polypeptide of the present invention, and To isolate cDNA and genomic clones of other genes with high sequence similarity (including homologues from non-human species and genes encoding orthologs), Or as a primer for a nucleic acid amplification (PCR) reaction. Generally, these nucleotide sequences are 70%, preferably 80%, more preferably 90%, and most preferably 95% identical to the reference nucleotide sequence. Probes or primers usually contain 15 or more nucleotides, preferably 30 or more, and may have 50 or more nucleotides. Particularly preferred probes are those having a range of 30 to 50 nucleotides. Polynucleotides encoding the polypeptides of the present invention (including homologues and orthologs derived from non-human species) can be prepared using a labeled probe having the sequence of SEQ ID NO: 1 or a fragment thereof under stringent hybridization conditions. The method comprises the steps of: screening an appropriate library below and isolating a full-length cDNA and a genomic clone containing the polynucleotide sequence. Such hybridization techniques are known to those skilled in the art. Preferred stringent hybridization conditions are 50% formamide, 5 × SSC (150 mM NaCl, 15 mM trisodium citrate), 50 mM sodium phosphate (pH 7.6), 5 × Denhardt solution, 10% dextran sulfate and 20 μg / ml. Incubated overnight at 42 ° C. in a solution containing denatured and sheared salmon sperm DNA, and then washing the filters at about 65 ° C. in 0.1 × SSC. Thus, the present invention also includes a polynucleotide obtained by screening an appropriate library under stringent hybridization conditions using a labeled probe having the sequence of SEQ ID NO: 1 or a fragment thereof. As will be appreciated by those skilled in the art, in many cases, the isolated cDNA sequence will be incomplete, since the region encoding the polypeptide is truncated at the 5 'end of the cDNA. It is due to the reverse transcriptase, which originally has low "processivity" (a measure of the enzyme's ability to remain bound to the template during the polymerization reaction), and the mRNA template during first-strand cDNA synthesis. DNA copy cannot be completed. There are several methods known and available to those skilled in the art for obtaining full-length cDNAs or elongating short cDNAs, such as those based on the rapid cDNA end amplification method (RACE) (eg, Frohman et al., PNAS USA 85, 8998-9002, 1988). Recent improvements in the above techniques, as demonstrated, for example, by Marathon ™ technology (Clontech Laboratories Inc.), have greatly simplified the search for longer cDNAs. In the Marathon ™ technology, cDNA is made from mRNA extracted from a given tissue, and an “adapter” sequence is ligated to each end. Subsequently, nucleic acid amplification (PCR) is performed using a combination of gene-specific and adapter-specific oligonucleotide primers to amplify the "deleted" 5 'end of the cDNA. Next, a “nested” primer, a primer designed to anneal inside the amplification product (typically an adapter-specific primer that anneals further 3 ′ to the adapter sequence and an additional 5 ′ to the known gene sequence) The PCR reaction is repeated using a gene-specific primer that anneals to the side. The product of this reaction is then analyzed by DNA sequencing and the product is directly linked to the existing cDNA to complete the sequence, or another full-length sequence using new sequence information for 5 'primer design. By performing PCR, a full-length cDNA can be constructed. The recombinant polypeptides of the present invention can be produced from genetically engineered host cells containing the expression system using methods known in the art. Thus, in a further aspect, the present invention relates to an expression system containing one or more polynucleotides of the present invention, a host cell engineered with said expression system, and the production of a polypeptide of the present invention by recombinant methods. Cell-free translation systems can also be used to produce such proteins using RNA derived from the DNA constructs of the present invention. For recombinant production, the host cells are genetically engineered to incorporate the polynucleotide expression system of the invention, or a portion thereof. Introduction of polynucleotides into host cells is described in Davis et al., Basic Methods in Molecular Biology (1986) and Sambrook et al., Molecular Cloning: A Laboratory Manual, 2nd Ed., Cold Spring Harbor Laboratory Press, Cold Spring Harbor, NY ( 1989) can be performed by methods described in many standard laboratory manuals. Suitable such methods include, for example, calcium phosphate transfection, DEAE-dextran mediated transfection, transvection, microinjection, cationic lipid mediated transfection, electroporation, transduction, scrape loading, bullet loading. There is a ballistic introduction or infection. Representative examples of suitable hosts include bacterial cells (eg, Streptococcus, Staphylococcus, E. coli, Streptomyces, Bacillus subtilis), fungal cells (eg, yeast, Aspergillus), insect cells (eg, Drosophila S2, Spodoptera Sf9). ), Animal cells (eg, CHO, COS, HeLa, C127, 3T3, BHK, HEK293, Bowes melanoma cells) and plant cells. A wide variety of expression systems can be used. Such expression systems include, for example, systems derived from chromosomes, episomes and viruses, such as those derived from bacterial plasmids, bacteriophages, transposons, yeast episomes, insertion factors, yeast chromosomal elements, viruses (eg, baculovirus, SV40 Such as papovavirus, vaccinia virus, adenovirus, fowlpox virus, pseudorabies virus, and retrovirus), and vectors derived from combinations thereof, for example, plasmids such as cosmids and phagemids and bacteriophage genetics. Some come from elements. These expression systems may contain control regions that regulate as well as cause expression. Generally, any system or vector that can maintain, augment, and express a polynucleotide for production of the polypeptide in the host can be used. The appropriate nucleotide sequence can be inserted into the expression system by any of the commonly used and known techniques, as described in Sambrook et al., Molecular Cloning: A Laboratory Manual (supra). Appropriate secretion signals can be incorporated into the polypeptide of interest to secrete the translated protein into the endoplasmic reticulum lumen, into the periplasmic space, or into the extracellular environment. These signals may be endogenous to the polypeptide of interest or heterologous signals. When it is desired to express a polypeptide of the invention for use in a screening assay, it is generally preferred that the polypeptide be produced on the surface of cells. If so, the cells are harvested prior to use in the screening assay. If the polypeptide is secreted into the medium, the medium is recovered to recover and purify the polypeptide. If produced intracellularly, it is necessary to first lyse the cell and then recover the polypeptide. To recover and purify the polypeptide of the present invention from recombinant cell culture, ammonium sulfate or ethanol precipitation, acid extraction, anion or cation exchange chromatography, phosphocellulose chromatography, hydrophobic interaction chromatography, affinity chromatography, Known methods including hydroxylapatite chromatography and lectin chromatography can be used. Most preferably, high performance liquid chromatography is used for purification. When the polypeptide is denatured during intracellular synthesis, isolation and / or purification, it is possible to restore the active conformation using known techniques for regenerating the protein. The present invention also relates to the use of the polynucleotide of the present invention as a diagnostic. Detection of a variant of a gene characterized by a polynucleotide of SEQ ID NO: 1 associated with a dysfunction is useful for diagnosing a disease caused by under-expression, over-expression or altered expression of the gene or susceptibility to the disease. It will provide a diagnostic tool that can be added or diagnosed. Individuals with mutations in the gene can be found at the DNA level by various techniques. Diagnostic nucleic acids can be obtained from cells of a subject, such as cells from blood, urine, saliva, tissue biopsy or autopsy material. Genomic DNA may be used directly for detection, or may be enzymatically amplified using PCR or other amplification methods prior to analysis. RNA or cDNA can be used in a similar manner. Deletions and insertions can be detected by a change in the size of the amplified product when compared to the normal genotype. Point mutations can be identified by hybridizing the amplified DNA to a labeled SAF-4 nucleotide sequence. Perfectly matched sequences and mismatched duplexes can be distinguished by RNase digestion or by differences in melting temperatures. DNA sequence differences can also be detected by changes in the electrophoretic mobility of DNA fragments on gels with or without denaturing agents, or by direct DNA sequencing (eg, Myers et al., Science (1985)). 230: 1242). Sequence changes at specific positions can also be confirmed by nuclease protection assays (eg, RNase and S1 protection) or by chemical cleavage (Cotton et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA (1985) 85: 4397-4401). checking). In another embodiment, an array of oligonucleotide probes comprising a SAF-4 nucleotide sequence or a fragment thereof can be constructed, for example, for efficient screening of genetic mutations. Array techniques are known and have general applicability and have been used to solve various molecular genetics problems, including gene expression, genetic linkage and genetic variability (eg, M See Chee et al., Science, Vol. 274, pp. 610-613 (1996)). The diagnostic assay provides a method for diagnosing or determining susceptibility to the disease by detecting a mutation in the SAF-4 gene by the method described above. In addition, the disease can be diagnosed by a method of measuring an abnormal decrease or increase in the level of polypeptide or mRNA from a sample obtained from a subject. The decrease or increase in expression can be determined at the RNA level by any of the polynucleotide quantification methods known in the art, such as nucleic acid amplification (eg, PCR, RT-PCR), RNase protection, Northern blotting, and other hybridization methods. Can be measured. Assays that can be used to determine levels of a protein, such as a polypeptide of the present invention, in a sample obtained from a host are well-known to those of skill in the art. Such assays include radioimmunoassays, competitive binding assays, western blot analysis, ELISA assays and flow cytometry analysis. Thus, in another embodiment, the invention provides: (a) a polynucleotide of the invention (preferably the nucleotide sequence of SEQ ID NO: 1) or a fragment thereof; (b) a nucleotide sequence complementary to the nucleotide sequence of (a) (C) an antibody against the polypeptide of the present invention (preferably, the polypeptide of SEQ ID NO: 2) or a fragment thereof, or (d) an antibody against the polypeptide of the present invention (preferably, the polypeptide of SEQ ID NO: 2). A diagnostic kit. It will be appreciated that in such a kit, (a), (b), (c) or (d) is a substantial component. Such kits may be susceptible to illness or illness, especially cancer, inflammation, autoimmune allergy, allergy, asthma, rheumatoid arthritis, central nervous system inflammation, cerebellar degeneration, Alzheimer's disease, Parkinson's disease, multiple sclerosis Amyotrophic lateral sclerosis, head injury damage, and other neurological abnormalities, septic shock, sepsis, stroke, osteoporosis, osteoarthritis, ischemic reperfusion injury, cardiovascular disease, kidney disease, Liver disease, ischemic injury, myocardial infarction, hypotension, hypertension, AIDS, myelodysplastic syndrome and other hematological abnormalities, aplastic anemia, male pattern baldness, and bacterial, fungal, protozoan It is useful for diagnosing infectious diseases and viral infections, or susceptibility to these. The nucleotide sequence of the present invention is also useful for chromosome identification. This sequence can specifically target a particular location on an individual human chromosome and hybridize to that particular location. Creating a chromosomal map of related sequences according to the present invention is an important first step in correlating these sequences with gene-related diseases. Once a sequence has been mapped to a precise chromosomal location, the physical location of that sequence on that chromosome can be correlated with genetic map data. This kind of data is, for example, McKusick, found in Mendelian Inheritance in Man (available online at Johns Hopkins University Welch Medical Library). Thereafter, the relationship between the gene mapped to the same chromosomal region and the disease is confirmed by linkage analysis (co-inheritance of physically adjacent genes). Differences in the cDNA or genomic sequence between affected and unaffected individuals can also be determined. If a mutation is observed in some or all of the affected individuals but not in any normal individuals, then the mutation may be responsible for the disease. The polypeptide of the present invention, a fragment or analog thereof, or a cell expressing the same can also be used as an immunogen for producing an antibody immunospecific for the polypeptide of the present invention. By "immunospecific" is meant that the antibody exhibits a substantially higher affinity for the polypeptides of the present invention than its affinity for other related polypeptides in the prior art. An antibody against the polypeptide of the present invention can be obtained by administering a fragment, analog or cell containing the polypeptide or epitope to an animal (preferably a non-human animal) using a conventional protocol. For preparation of monoclonal antibodies, any technique which provides antibodies produced by continuous cell line cultures can be used. Examples include the hybridoma method (Kohler, G. and Milstein, C., Nature (1975) 256: 495-497), the trioma method, the human B cell hybridoma method (Kozbor et al., Immunology Today (1983) 4: 72) and the EBV-hybridoma method (Cole et al., Monoclonal Antibodies and Cancer Therapy, pp. 77-96, Alan R. Liss, Inc., 1985). To make single-chain antibodies to a polypeptide of the invention, methods for preparing single-chain antibodies as described in US Pat. No. 4,946,778 can be adapted. Also, transgenic mice or other organisms, including other mammals, can be used to express humanized antibodies. Using the antibody described above, a clone expressing the polypeptide can be isolated and identified, or the polypeptide can be purified by affinity chromatography. Antibodies to the polypeptides of the present invention may have potential use, inter alia, in the treatment of said diseases. In addition, antibodies to SAF-4 polypeptides, to sub-characterize the cell population that is differentiating into the hematopoietic system, and to express SAF-4 as a diagnostic marker to distinguish different forms of cancer. As a tool to promote the ex vivo expansion (proliferation and / or differentiation) of hematopoietic progenitor cells expressing SAF-4 to clear cells from bone marrow ex vivo, It can be used as a stimulus in vivo and as a chemoprotectant in vivo. In a further aspect of the invention, the invention relates to a polypeptide or a fragment thereof according to the invention and various parts of the constant regions of the heavy or light chains of immunoglobulins of the various subclasses (IgG, IgM, IgA, IgE). And a genetically engineered soluble fusion protein comprising: The immunoglobulin is preferably the constant part of the heavy chain of human IgG, especially IgG1, in which case the fusion takes place in the hinge region. In certain instances, the Fc portion can be easily removed by incorporating a cleavage sequence that can be cleaved by blood coagulation factor Xa. Furthermore, the invention relates to methods for the genetic engineering of these fusion proteins and their use in drug screening, diagnosis and therapy. In another approach, a soluble form of the SAF-4 polypeptide that is still capable of binding the ligand in competition with endogenous SAF-4 may be administered. A typical embodiment of such a competitor comprises a fragment of a SAF-4 polypeptide. In one embodiment, the extracellular domain of SAF-4 fused to the human immunoglobulin Fc region is used, so that this domain can be used to treat cancer, inflammation, autoimmune diseases, allergies, etc. . In addition, SAF-4 / Fc polypeptides can be used as tools to promote the ex vivo expansion (proliferation and / or differentiation) of hematopoietic progenitor cells expressing SAF-4 ligand, for the recruitment of stem cells to the periphery. It can be used as an in vivo stimulus and as an in vivo chemoprotectant to wipe out SAF-4 ligand expressing cancer cells from bone marrow ex vivo. A further aspect of the present invention relates to a polynucleotide encoding such a fusion protein. Examples of fusion protein technology can be found in International Patent Applications WO94 / 29458 and WO94 / 22914. A further aspect of the present invention relates to a method of eliciting an immunological response in a mammal, the method comprising the step of eliciting an antibody and / or a T-cell immune response sufficient to protect the animal from the disease, in particular. Inoculating a mammal with a polypeptide of the formula (I). Yet another aspect of the invention directs the expression of a polynucleotide encoding a polypeptide of the invention in vivo to elicit an immunological response that produces an antibody that protects the mammal from the disease. A method of eliciting an immunological response in a mammal, comprising providing the polypeptide via a vector. A further aspect of the present invention relates to an immunological / vaccine formulation (composition) which, when introduced into a mammalian host, elicits an immunological response against the polypeptide of the present invention in the mammal, wherein the composition comprises Polypeptide or polynucleotide. The vaccine formulation may further comprise a suitable carrier. Since the polypeptide may be broken down in the stomach, it is preferably administered parenterally (eg, by subcutaneous, intramuscular, intravenous or intradermal injection). Formulations suitable for parenteral administration include sterile aqueous and non-aqueous injections, which may contain antioxidants, buffers, bacteriostats and solutes which render the formulation isotonic with the blood of the recipient, and suspensions. There are aqueous and non-aqueous sterile suspensions which may contain agents or thickeners. Such formulations may be presented in single or multi-dose containers (eg, sealed ampules and vials) and may also be stored in a lyophilized condition which requires only the addition of a sterile liquid carrier immediately before use. it can. The vaccine formulation may include an adjuvant system to enhance the immunogenicity of the formulation, such as an oil-in-water adjuvant system or other adjuvant systems known in the art. The dose varies with the specific activity of the vaccine, but can be easily determined by routine experimentation. The polypeptides of the present invention have been implicated in a variety of biological functions, including a number of pathological conditions, particularly those diseases. Therefore, it is desirable to develop screening methods that identify compounds that stimulate or suppress the function of this polypeptide. Accordingly, in a further aspect, the present invention provides a method of screening a compound to identify a compound that stimulates or suppresses the function of the polypeptide. Generally, agonists or antagonists are used for the purpose of treating and preventing the above-mentioned diseases. Compounds can be identified from a variety of sources, such as mixtures of cells, cell-free preparations, chemical libraries and natural products. The agonist, antagonist or inhibitor so identified may optionally be a natural or modified substrate, ligand, receptor, enzyme, etc., of the polypeptide, and its structural or functional mimetic. (See Coligan et al., Current Protocols in Immunology 1 (2): Chapter 5 (1991)). In the screening method, the binding of the candidate compound to the polypeptide of the present invention, or a cell or membrane carrying the polypeptide, or a fusion protein thereof is easily performed using a label directly or indirectly bound to the candidate compound. Can be measured. Alternatively, the screening method may use competition with a labeled competitor. Furthermore, such screening methods can test whether a candidate compound results in a signal resulting from activation or suppression of the polypeptide, using a detection system suitable for cells carrying the polypeptide. . Generally, inhibitors of activation are assayed in the presence of a known agonist to determine the effect of the presence of the candidate compound on activation by the agonist. Constitutively active polypeptides are used in screening methods for inverse agonists or inhibitors by examining whether a candidate compound inhibits activation of a polypeptide in the absence of an agonist or inhibitor. Furthermore, in these screening methods, a candidate compound and a solution containing the polypeptide of the present invention are mixed to form a mixture, the SAF-4 activity in the mixture is measured, and the SAF-4 activity of the mixture is determined as a standard. Simply include each step of comparing with. In high throughput screening assays to identify antagonists of the polypeptides of the present invention, fusion proteins such as those made from the Fc portion and SAF-4 polypeptides described above can also be used (D. Bennett et al., J. Am. Mol. Recognition, 8: 52-58 (1995) and K. Johanson et al., J. Biol. Chem., 270 (16): 9459-9471 (1995)). In addition, a screening method for detecting the effect of an additional compound on the production of mRNA or polypeptide in cells can be assembled using the polynucleotide, polypeptide or antibody against the polypeptide of the present invention. For example, an ELISA assay for measuring the level of polypeptide secretion or cell binding using monoclonal or polyclonal antibodies according to standard methods known in the art can be constructed, comprising appropriately engineered cells. Alternatively, it can be used for searching for a substance that suppresses or enhances the production of a polypeptide from a tissue (also referred to as an antagonist or an agonist, respectively). If membrane bound or soluble receptors are present, the polypeptides of the invention can be used to identify such receptors by standard receptor binding methods known in the art. it can. Such receptor binding methods include, but are not limited to, ligand binding assays and cross-linking assays, in which the polypeptide is labeled with a radioactive isotope (eg, 125 I) or chemically modified (eg, 125 I). Eg, biotinylated) or fused to a peptide sequence suitable for detection and purification and incubated with a putative receptor source (cells, cell membranes, cell supernatants, tissue extracts, body fluids, etc.). Other methods include biophysical methods such as surface plasmon resonance and spectroscopy. These screening methods can also be used to identify agonists or antagonists of the polypeptide that compete for binding to the polypeptide or its receptor, if present. Standard methods for performing screening assays are well understood in the art. Examples of potential antagonists of the polypeptides of the present invention include antibodies, and in some cases, oligonucleotides or proteins (eg, ligands, ligands, etc.) that are closely related to the ligands, substrates, receptors, enzymes, etc., of the polypeptide. Fragments of a substrate, receptor, enzyme, etc.) or small molecules that bind to a polypeptide of the invention but do not elicit a response (and thus prevent the activity of the polypeptide). Thus, in another aspect, the invention is directed to identifying agonists, antagonists, ligands, receptors, substrates, enzymes, etc., of the polypeptides of the invention, or compounds that decrease or increase the production of such polypeptides. Regarding the screening kit, the kit comprises (a) the polypeptide of the present invention, (b) a recombinant cell expressing the polypeptide of the present invention, (c) a cell membrane expressing the polypeptide of the present invention, or (d) an antibody against the polypeptide of the present invention, wherein said polypeptide is preferably the polypeptide of SEQ ID NO: 2. It will be appreciated that in such a kit, (a), (b), (c) or (d) is a substantial component. Those skilled in the art will readily appreciate that the polypeptides of the present invention can also be used in methods for designing agonists, antagonists or inhibitors of the polypeptides based on their structure. This method comprises the steps of (a) first analyzing the three-dimensional structure of the polypeptide, (b) assuming the three-dimensional structure of a likely reactive or binding site of an agonist, antagonist or inhibitor; Synthesizing a candidate compound that is expected to bind or react with the selected reactive or binding site, and (d) determining whether the candidate compound is in fact an agonist, antagonist or inhibitor. It will be further appreciated that this is usually an interactive process. In a further embodiment, the present invention relates to any of an excess or a deficiency of SAF-4 polypeptide activity, such as cancer, inflammation, autoimmune disease, allergy, asthma, rheumatoid arthritis, central nervous system inflammation. Cerebellar degeneration, Alzheimer's disease, Parkinson's disease, multiple sclerosis, amyotrophic lateral sclerosis, head injury damage, and other neurological abnormalities, septic shock, sepsis, stroke, osteoporosis, osteoarthritis Ischemic reperfusion injury, cardiovascular disease, kidney disease, liver disease, ischemic injury, myocardial infarction, hypotension, hypertension, AIDS, myelodysplastic syndrome and other hematological abnormalities, aplastic anemia, male pattern Provided are treatments for baldness and abnormal conditions such as bacterial, fungal, protozoal and viral infections. If the activity of the polypeptide is in excess, several approaches are available. One approach is to suppress the function of the polypeptide, for example, by blocking the binding of ligands, substrates, receptors, enzymes, etc., or by reducing an abnormal condition by suppressing a second signal. Administering an inhibitor compound (antagonist) as described above to a patient in an amount effective to do so with a pharmaceutically acceptable carrier. In another approach, soluble forms of the polypeptide that are still capable of binding ligands, substrates, enzymes, receptors, etc., in competition with the endogenous polypeptide can be administered. A typical example of such a competitor is a fragment of a SAF-4 polypeptide. In yet another approach, expression of the gene encoding endogenous SAF-4 polypeptide can be suppressed using expression blocking techniques. These known techniques require the use of antisense sequences produced in the body or administered separately (eg, Oligodeoxynucleotides as Antisense Inhibitors of Gene Expression (oligodeoxynucleotides as antisense inhibitors of gene expression), CRC O'Connor, J. Neurochem (1991) 56: 560 in Press, Boca Raton, FL (1988)). Alternatively, oligonucleotides that form a triple helix with this gene can be provided (eg, Lee et al., Nucleic Acids Res (1979) 6: 3073; Cooney et al., Science (1988) 241: 456; Dervan et al., Science). (1991) 251: 1360). These oligomers can be administered as such, or the related oligomers can be expressed in vivo. For treating abnormal conditions related to an under-expression of SAF-4 and its activity, several approaches are also available. One approach involves administering to a patient a therapeutically effective amount of a compound that activates a polypeptide of the invention (ie, the agonist) together with a pharmaceutically acceptable carrier to alleviate the abnormal condition. It becomes. Alternatively, gene therapy can be used to produce SAF-4 endogenously in the relevant cells of the patient. For example, a polynucleotide of the invention may be engineered for expression by a replication defective retroviral vector as described above. The retroviral expression construct is then isolated and introduced into packaging cells transduced with a retroviral plasmid vector containing RNA encoding a polypeptide of the present invention. As a result, the packaging cells will produce infectious viral particles containing the gene of interest. These producer cells are administered to a patient for in vivo cell manipulation and in vivo polypeptide expression. For an overview of gene therapy, see Chapter 20, Gene Therapy and other Molecular Genetic-based Therapeutic Approaches in Human Molecular Genetics, T Strachan and AP Read, BIOS Scientific Publishers Ltd (1996) (and references therein). That. Another approach is to administer a therapeutic amount of a polypeptide of the invention together with a suitable pharmaceutical carrier. In a further aspect, the invention provides a therapeutically effective amount of a polypeptide (eg, a soluble form of the polypeptide of the invention), an agonist or antagonist peptide, or a small molecule compound in a pharmaceutically acceptable carrier or excipient. And a pharmaceutical composition containing the same. Such carriers include, but are not limited to, saline, saline, dextrose, water, glycerol, ethanol, and combinations thereof. The invention further relates to pharmaceutical packs and kits comprising one or more containers filled with one or more components of the composition of the invention as described above. The polypeptides and other compounds of the present invention may be used alone or in conjunction with other compounds, eg, therapeutic compounds. The pharmaceutical composition can be adapted to the route of administration, for example by a systemic or an oral route. A suitable form for systemic administration is infusion (injection), typically intravenous. Other injection routes, such as subcutaneous, intramuscular or intraperitoneal, can also be used. Alternative means of systemic administration include transmucosal and transdermal administration using penetrants such as bile salts, fusidic acid, and other surfactants. In addition, oral administration is possible provided the polypeptide or other compound of the present invention can be formulated as a cerebral solvent or capsule. These compounds may be administered topically and / or localized in the form of an ointment, paste, gel or the like. The required dosage range depends on the choice of the peptide or other compound of the invention, the route of administration, the nature of the formulation, the condition of the patient and the judgment of the physician. However, suitable dosages are in the range of 0.1-100 μg / kg of patient weight. Given the variety of compounds available and the differing efficiencies of the routes of administration, it is expected that the required dosage will vary widely. For example, oral administration would be expected to require higher dosages than intravenous administration. Such variation in dosage level can be adjusted using standard empirical optimization procedures, as is well understood in the art. The polypeptide used for the treatment can also be produced in the body of a patient in the above-mentioned treatment called “gene therapy”. For example, cells from a patient are genetically engineered ex vivo with a polynucleotide such as DNA or RNA encoding the polypeptide, for example, using a retroviral plasmid vector. Thereafter, these cells are introduced into the patient. Polynucleotide and polypeptide sequences provide a valuable source of information in identifying alternative sequences having similar homology. This is facilitated by storing such sequences in a computer readable medium and then using the stored data to search a sequence database with known search tools such as GCG. Accordingly, in a further aspect, the present invention provides a computer readable medium having stored thereon a polynucleotide comprising the sequence of SEQ ID NO: 1 and / or a polypeptide encoded thereby. The following definitions are intended to facilitate understanding of terms that are often used in the above description. As used herein, “antibody” includes polyclonal and monoclonal antibodies, chimeric antibodies, single-chain antibodies, humanized antibodies, as well as Fab fragments, including Fab or other products of an immunoglobulin expression library. "Isolated" means altered "by the hand of man" from the natural state. If an "isolated" composition or substance occurs in nature, it has been changed or separated from its original environment, or both. For example, a polynucleotide or polypeptide naturally occurring in the body of a living animal is not "isolated", but a polynucleotide or polypeptide separated from its naturally occurring co-localized material is described herein. As used herein, "isolated". "Polynucleotide" generally refers to any polyribonucleotide or polydeoxyribonucleotide, which can be unmodified RNA or DNA, or modified RNA or DNA. “Polynucleotide” includes, but is not limited to, single- and double-stranded DNA, DNA in which single- and double-stranded regions are mixed, single- and double-stranded RNA, single-stranded RNA with mixed region and double-stranded region, hybrid molecule containing DNA and RNA (may be single-stranded or more typically double-stranded, where single-stranded and double-stranded regions are mixed May be included). In addition, "polynucleotide" refers to triple-stranded regions consisting of RNA or DNA or both RNA and DNA. The term "polynucleotide" also includes DNAs or RNAs containing one or more modified bases, and DNAs or RNAs with backbones modified for stability or for other reasons. "Modified" bases include, for example, tritylated bases and special bases such as inosine. Various modifications can be made to DNA and RNA. Thus, "polynucleotide" embraces chemically, enzymatically or metabolically modified forms of polynucleotides which are commonly found in nature, as well as DNA and RNA chemical forms characteristic of viruses and cells. . "Polynucleotide" also embraces relatively short polynucleotides, often referred to as oligonucleotides. "Polypeptide" refers to a peptide or protein comprising two or more amino acids linked by a peptide bond or a modified peptide bond (ie, a peptide isostere). "Polypeptide" refers to both short chains (commonly referred to as peptides, oligopeptides or oligomers) and long chains (commonly referred to as proteins). Polypeptides may contain amino acids other than the 20 gene-encoded amino acids. "Polypeptides" include amino acid sequences that have been modified by natural processes, such as post-translational processing, or by any of the chemical modification methods known in the art. Such modifications are elaborated in basic textbooks, more detailed scholarly articles and research literature. Modifications can be made anywhere in the polypeptide, including the peptide backbone, amino acid side chains, amino or carboxyl termini. The same type of modification may be present in the same or varying degrees at several sites in a given polypeptide. Also, a given polypeptide may contain many types of modifications. Polypeptides can be branched for ubiquitination or cyclic, with or without branching. Cyclic, branched or branched cyclic polypeptides can result from post-translation natural processes and can also be produced by synthetic methods. Modifications include acetylation, acylation, ADP-ribosylation, amidation, flavin covalent bond, heme moiety covalent bond, nucleotide or nucleotide derivative covalent bond, lipid or lipid derivative covalent bond, phosphatidylinositol covalent bond. , Cross-linking, cyclization, disulfide bond formation, demethylation, covalent cross-link formation, cystine formation, pyroglutamate formation, formylation, γ-carboxylation, glycosylation, GPI anchor formation, hydroxylation, iodination Transfer RNA-mediated addition of amino acids to proteins such as, methylation, myristoylation, oxidation, proteolytic processing, phosphorylation, prenylation, racemization, selenoylation, sulphation, arginylation, ubiquitination, etc. , Proteins-Structure and Molecular Properties 2nd E d., TE. Creighton, WH. Freeman and Company, New York, 1993; Posttranslational Covalent Modification of Proteins, BC, edited by Johnson, Academic Press, New York, 1998, Wold, F., Post-translational Protein. Modifications: Perspectives and Prospects, pgs. 1-12; Seifter et al., “Analysis for protein modifications and nonprotein cofactors”, Meth Enzymol (1990) 182: 626-646; and Rattan et al., “Protein Synthesis: Post-translational Modifications and Aging ", Ann NY Acad Sci (1992) 663: 48-62). As used herein, “variant” refers to a polynucleotide or polypeptide that differs from a reference polynucleotide or polypeptide, but retains essential properties. A typical variant of a polynucleotide differs in nucleotide sequence from a reference polynucleotide. Changes in the nucleotide sequence of this variant may or may not alter the amino acid sequence of the polypeptide encoded by the reference polynucleotide. Nucleotide changes can result in amino acid substitutions, deletions, additions, fusions and truncations of the polypeptide encoded by the reference sequence, as described below. A typical variant of a polypeptide differs in amino acid sequence from a reference polypeptide. In general, the sequences of the reference polypeptide and the variant are generally closely similar and limited to differences so that they will be identical in many regions. A variant and reference polypeptide may differ in amino acid sequence by one or more substitutions, deletions, or additions in any combination. The amino acid residues to be substituted or added may or may not be those encoded by the genetic code. The variant of the polynucleotide or polypeptide may be a naturally occurring variant, such as an allelic variant, or a variant that is not known to occur naturally. Non-naturally occurring variants of polynucleotides and polypeptides can be made by mutagenesis methods or by direct synthesis. "Identity" as known in the art, is the relationship between two or more polypeptide or polynucleotide sequences, as determined by comparing the sequences. In the art, "identity" also means the degree of sequence relatedness between polypeptide or polynucleotide sequences, as determined by the match between strands of such sequences. "Identity" can be calculated without difficulty by known methods. Examples of such methods include Computational Molecular Biology, Les, AM, Oxford University Press, New York, 1988; Biocomputing: Informatics and Genome Pro Jects, Smith, DW. Ed., Academic Press, New York, 1993; Computer Analysis of Sequence Data, Part I, Griffin, AM. and Griffin, HG. Ed., Humana Press, New Jersey, 1994; Sequence Analysis in Molecular Biology, v on Heinje, G., Academic Press, 1987; Sequence Analysis Primer, Gribskov, M. and Devereux, J.S. Ed., M Stockton Press, New York, 1991: and Carillo, H .; and Lipman, D., SIAM J. Applied Math., 48: 1073 (1988), but not limited thereto. Methods for determining identity are designed to give the largest match between the sequences considered. In addition, methods for determining identity have been compiled into publicly available computer programs. Computer program methods for determining identity between two sequences include the GCG program package (Devereux, J. et al., Nucleic Acids Research 12 (1): 387 (1984)), BLAST P, BLASTN, and FASTA (Atschul, SF et al.). , J. Molec. Biol. 215: 4043-410 (1990)). The BLAST X program is generally available from NC BI and other sources (BLAST Manual, Altschul, S. et al., NCBI NLM NIH Bethesda, MD 20894; Altschul, S. et al., J. Mol. Biol. 215: 403). -410 (1990)). The known Smith Waterman algorithm can also be used to determine identity. Parameters for comparing polypeptide sequences include: l) Algorithm: Needleman & Wunsch, J .; Mol. Biol. 48: 443-453 (1970) Comparative matrix: BLOSSUM62, Hentikoff and Hentikoff, Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 89: 10915-10919 (1992) Gap penalty: 12 Gap length penalty: 4 A program useful with these parameters is generally available as the "gap" program from the Genetics Computer Group (Madison WI). The above parameters are default parameters for peptide comparison (no terminal gap penalty). Parameters for comparing polynucleotide sequences include the following: 1) Algorithm: Needleman & Wunsch, J .; Mol. Biol. 48: 443-453 (1970); Comparison matrix: match = + 10, mismatch = 0 Gap penalty: 50 Gap length penalty: 3 A useful program with these parameters is available as the "gap" program from the Genetics Computer Group (Madlson WI). It is. These are the default parameters for nucleic acid comparison. Suitable implications for the "identity" of polynucleotides and polypeptides are optionally provided in (1) and (2) below. (1) Specific examples of the polynucleotide comprise a polynucleotide sequence having at least 50, 60, 70, 80, 85, 90, 95, 97 or 100% identity to the reference sequence of SEQ ID NO: 1. It further includes an isolated polynucleotide. The polynucleotide sequence may be the same as the reference sequence of SEQ ID NO: 1, or may include up to an integer number of nucleotide variations with respect to the reference sequence. The mutation is selected from the group consisting of deletions, substitutions (including transitions and transversions) or insertions of at least one nucleotide, such mutations being at the 5 ′ or 3 ′ terminal position of the reference nucleotide sequence, or at these terminal positions. Between the nucleotides in the reference sequence, individually or as one or more contiguous groups within the reference sequence. The number of nucleotide variations is determined by multiplying the total number of nucleotides of SEQ ID NO: 1 by the respective percent identity value (divided by 100) and subtracting the product from the total number of nucleotides of SEQ ID NO: 1, ie, n n ≦ x n - it can be obtained by (x n · y). Wherein, n n is the number of nucleotide alterations, x n is the total number of nucleotides in SEQ ID NO: 1, y is about 0.70,80% for 0.60,70% for 0.60 for 60% for 50% for 0.90,95% for 0.85,90% for 0.80,85% 1.00 for 0.97 or 100% for 0.95,97%, • is the symbol for the multiplication operator, the x n and y Non-integer products are rounded down to the nearest integer before subtracting the product from xn . The alteration of the polynucleotide sequence encoding the polypeptide of SEQ ID NO: 2 results in a nonsense, missense or frameshift mutation in the coding sequence, thereby altering the polypeptide encoded by the polynucleotide after such mutation. be able to. By way of example, a polynucleotide sequence of the present invention is identical to the reference sequence of SEQ ID NO: 2, ie, has 100% identity to the reference sequence or has a percent identity of less than 100%. It can include up to an integer number of amino acid mutations relative to the reference sequence. The mutation is selected from the group consisting of a deletion, substitution (including transition and transversion) or insertion of at least one nucleic acid, wherein the mutation is at the 5 'or 3' end position of the reference polynucleotide sequence, or at these ends. It can be anywhere between positions and can be intervening individually between nucleic acids in the reference sequence, or as one or more contiguous groups within the reference sequence. The number of nucleic acid mutations is determined by multiplying the total number of amino acids of SEQ ID NO: 2 by the respective percent identity (divided by 100) and subtracting the product from the total number of amino acids of SEQ ID NO: 2, ie: n n ≦ x n - it can be obtained by (x n · y). Wherein, n n is the number of amino acid alterations, x n is the total number of amino acids in SEQ ID NO: 2, y is about 70% for example and the like 0.85 for 0.80,85% for 0.70,80% ,. Are symbols representing the multiplicative operator, and the non-integer product of xn and y is rounded down to the nearest integer before subtracting the product from xn . (2) Specific examples of polypeptides include polypeptides having at least 50, 60, 70, 80, 85, 90, 95, 97 or 100% identity to the reference sequence of SEQ ID NO: 2. Further comprising an isolated polypeptide. The polypeptide sequence may be the same as the reference sequence of SEQ ID NO: 2, or may include up to an integer number of amino acid mutations with respect to the reference sequence. Such mutations are selected from the group consisting of deletions, substitutions (including conservative and non-conservative amino acid substitutions) or insertions of at least one amino acid, wherein the mutations are at the amino or carboxy terminal position of the reference polypeptide sequence. Or anywhere between these terminal positions, and may be interspersed individually between amino acids in the reference sequence, or as one or more contiguous groups within the reference sequence. The number of amino acid mutations is determined by multiplying the total number of amino acids in SEQ ID NO: 2 by the respective percent identity (divided by 100) and subtracting the product from the total number of amino acids in SEQ ID NO: 2, Required by n a ≦ x a - (x a · y) wherein, n a is the number of amino acid alterations, x a is the total number of amino acids in SEQ ID NO: 2, y is about 0.60 for 60% for 50% Is 0.60, 0.70 for 70%, 0.80 for 80%, 0.85 for 85%, 0.90 for 90%, 0.95 for 95%, 0.97 for 97% or 1.00 for 100%, Is the symbol for the multiplicative operator, where the product of non-integers of x a and y is rounded down to the nearest integer before subtracting the product from x a . By way of example, a polypeptide sequence of the present invention is identical to the reference sequence of SEQ ID NO: 2, ie, has 100% identity to the reference sequence, or has a% identity less than 100%. The sequence can include up to an integer number of amino acid variations. Such mutations are selected from the group consisting of deletions, substitutions (including conservative and non-conservative amino acid substitutions) or insertions of at least one amino acid, wherein the mutations are at the amino or carboxy terminal position of the reference polypeptide sequence. Or anywhere between these terminal positions, and may be interspersed individually between amino acids in the reference sequence, or as one or more contiguous groups within the reference sequence. The number of amino acid mutations is determined by multiplying the total number of amino acids in SEQ ID NO: 2 by the respective percent identity (divided by 100), and subtracting the product from the total number of amino acids in SEQ ID NO: 2, Required by n a ≦ x a - in (x a · y) formula, n a is the number of amino acid alterations, x a is the total number of amino acids in SEQ ID NO: 2, y 0.70,80% is about 70% for example Is 0.80 for 85%, 0.85 for 85%, etc. is a symbol representing a multiplicative operator, and the product of non-integers of x a and y is converted to the closest integer before subtracting the product from x a Round down. "Fusion protein" refers to a protein encoded by two, often unrelated, fused genes or fragments thereof. As an example, EP-A-0 464 describes a fusion protein comprising various parts of the constant region of an immunoglobulin molecule and another human protein or a part thereof. In many cases, for use in therapy and diagnosis, it will be advantageous to use the immunoglobulin Fc region as part of a fusion protein, which will improve pharmacokinetic properties, for example, EP-A- 0232 262). On the other hand, for some uses, it may be desirable to remove the Fc portion after expressing, detecting and purifying the fusion protein. All publications, including patents and patent application specifications, cited herein are hereby incorporated by reference in their entirety, as if each publication was clearly and individually indicated. Shall be.
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(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
A61P 25/00 A61P 29/00
29/00 35/00
35/00 C07K 14/705
C07K 14/705 16/18
16/18 16/28
16/28 C12N 1/15
C12N 1/15 1/19
1/19 1/21
1/21 C12P 21/02 C
5/10 G01N 33/15 Z
15/09 ZNA 33/50 Z
C12P 21/02 33/53 D
G01N 33/15 C12N 15/00 ZNAA
33/50 5/00 A
33/53 A61K 37/02
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY,
DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I
T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ
,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,
NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L
S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ
,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL
,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,
BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E
E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU
,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,
KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M
D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL
,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,
SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,U
Z,VN,YU,ZW
(72)発明者 エリクソン−ミラー,コニー,リン
アメリカ合衆国 19341 ペンシルベニア
州,エクストン,ブライナード プレイス
608──────────────────────────────────────────────────続 き Continued on the front page (51) Int.Cl. 7 Identification symbol FI Theme coat ゛ (Reference) A61P 25/00 A61P 29/00 29/00 35/00 35/00 C07K 14/705 C07K 14/705 16 / 18 16/18 16/28 16/28 C12N 1/15 C12N 1/15 1/19 1/19 1/21 1/21 C12P 21/02 C 5/10 G01N 33/15 Z 15/09 ZNA 33/50 Z C12P 21/02 33/53 D G01N 33/15 C12N 15/00 ZNAA 33/50 5/00 A 33/53 A61K 37/02 (81) Designated countries EP (AT, BE, CH, CY, DE, DK , ES, FI, FR, GB, GR, IE, IT, LU, MC, NL, PT, SE), OA (BF, BJ, CF, CG, CI, CM, GA, GN, ML, MR, NE) , SN, TD, TG), AP (GH, GM, KE, LS, M , SD, SZ, UG, ZW), EA (AM, AZ, BY, KG, KZ, MD, RU, TJ, TM), AL, AM, AT, AU, AZ, BA, BB, BG, BR, BY , CA, CH, CN, CU, CZ, DE, DK, EE, ES, FI, GB, GE, GH, GM, GW, HU, ID, IL, IS, JP, KE, KG, KP, KR, KZ, LC, LK, LR, LS, LT, LU, LV, MD, MG, MK, MN, MW, MX, NO, NZ, PL, PT, RO, RU, SD, SE, SG, SI, SK , SL, TJ, TM, TR, TT, UA, UG, US, UZ, VN, YU, ZW (72) Inventor Ericsson-Miller, Connie, Lynn United States 19341 Exton, Pennsylvania, Brineard Place 608