JP2001500859A - グリコーゲン代謝を調節するヒト組織からの炭水化物含有シクリトール - Google Patents

グリコーゲン代謝を調節するヒト組織からの炭水化物含有シクリトール

Info

Publication number
JP2001500859A
JP2001500859A JP10513410A JP51341098A JP2001500859A JP 2001500859 A JP2001500859 A JP 2001500859A JP 10513410 A JP10513410 A JP 10513410A JP 51341098 A JP51341098 A JP 51341098A JP 2001500859 A JP2001500859 A JP 2001500859A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substance
type
activity
ipg
antagonist
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP10513410A
Other languages
English (en)
Inventor
ウイリアム ラーデマーカー,トーマス
カロ,ヒューゴ
Original Assignee
ラーデマーカー グループ リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ラーデマーカー グループ リミテッド filed Critical ラーデマーカー グループ リミテッド
Publication of JP2001500859A publication Critical patent/JP2001500859A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • C07K16/18Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K35/00Medicinal preparations containing materials or reaction products thereof with undetermined constitution
    • A61K35/12Materials from mammals; Compositions comprising non-specified tissues or cells; Compositions comprising non-embryonic stem cells; Genetically modified cells
    • A61K35/37Digestive system
    • A61K35/407Liver; Hepatocytes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K35/00Medicinal preparations containing materials or reaction products thereof with undetermined constitution
    • A61K35/12Materials from mammals; Compositions comprising non-specified tissues or cells; Compositions comprising non-embryonic stem cells; Genetically modified cells
    • A61K35/48Reproductive organs
    • A61K35/50Placenta; Placental stem cells; Amniotic fluid; Amnion; Amniotic stem cells
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07GCOMPOUNDS OF UNKNOWN CONSTITUTION
    • C07G3/00Glycosides

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Developmental Biology & Embryology (AREA)
  • Cell Biology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Virology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Physiology (AREA)
  • Nutrition Science (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Pregnancy & Childbirth (AREA)
  • Reproductive Health (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Steroid Compounds (AREA)
  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本出願は、ヒトの肝臓と胎盤からのP型イノシトールホスホグリカン(IPGs)のファミリーの精製と特徴付けに関する。これら物質はP型生物学的活性、例えばピルビン酸脱水素酵素(PDH)ホスファターゼ活性化を有することを示す。該化合物の特徴はそれが金属イオン、特にMn2+及び/又はZn2+を、さらに任意にホスファターゼを含むことを実証する。該化合物とそれの類似体は、製薬学的、例えば糖尿病の治療のために、及び合成相似体のためのスクリーニングにおいて使用される。

Description

【発明の詳細な説明】 グリコーゲン代謝を調節するヒト組織からの炭水化物含有シクリトール 発明の分野 本発明は、グリコーゲン代謝を調節するインスリンと他の成長因子(growth fa ctors)の第2のメッセンジャーの特徴付けに関する。特に、本発明は、炭水化物 (carbohydrates)を含有するシクリトール(cyclitol)である物質(substances)に 、上記物質は、Mn2+及び/又はZn2+を含み、ヒト肝臓又はヒト胎盤から得る ことができるような炭水化物を含むシクリトールに、これらの物質を含む組成物 に、及ひこれら物質の使用に関する。 発明の背景 細胞についての成長因子の多くの作用は、イノシトールホスホグリカン(IP G)第2メッセンジャーのファミリーによって取り次がれると思われる(TW Radem acherら,Brazilian J.Med.Biol.Res.,27,327-341,(1994))。それは、I PGsのソースが、細胞膜中にあるグリコシルホスファチジルイノシトール(G PI)の「遊離」型であるためと思われる。IPGsは、細胞表面上のレセプタ ーへの成長因子の結紮に続いてホスファチジルイノシトール-特異性ホスホリパ ーゼの作用によって放出されると思われる。 IPGsは、インスリン、神経成長因子、肝細胞成長因子、インスリン−様成 長因子I(IGF-I)、繊維芽細胞成長因子、トランスフォーミング増殖因子β、B 細胞とT細胞に関するIL−2の作用、副腎皮質細胞のACTHシグナリング、 顆粒膜細胞のIgE、FSHとHCG刺激、甲状腺細胞の甲状腺刺激ホルモン刺 激、耳とラット乳腺の早期発達における増殖を含む非常に多数の作用を仲介する ことの証拠がある。しかしながら、今日まで、この分野における最も多くのリサ ーチは、インスリンに応答する細胞によって放出される第2メッセンジャーに関 して集中している。例えば、インスリンは、筋細胞、脂肪細胞、肝腫瘍細胞中の 膜-結合GPI分子の急速な加水分解によって放出される。最近、少なくともイ ンスリ ンに関して放出されたIPGsが第2メッセンジャーとして必須の役割を演じる こと、及びホルモンの不存においてインスリンの多くの効果を実際上真似できる ことが明確にされている。 可溶性IPG分画は、ラット組織(肝臓、腎臓、筋肉、脳、脂肪、心臓)及びウ シ肝臓を含む各種の動物組織から得られている。IPG生物学的活性もまた、マ ラリア寄生RBCとミコバクテリア中に検出されている。ヒト胎盤栄養膜細胞及 びBC3H1筋細胞に関するインスリン作用又はラット横隔膜及びニワトリ神経 節に関するウシ-誘導IPC作用を抑制するための抗イノシトールグリカン抗体 の能力は、何れかの三次元的特徴の交差-種保存を示唆する。しかしながら、そ れは種-特異的複合糖質が共通の特徴であり且つ非-ヒト誘導IPGについて決定 された構造的な特徴がヒトで誘導したマラリアで見出されたものとは言えないこ とにより申し分なく確立される。 我々は、それらの生物学的活性の基礎に関してまるで異なったAとP型のサブ ファミリーの中にIPG第2メッセンジャーのファミリーを分割している。ラッ トにおいて、AとP型のメディエイタの放出が組織特異性であることが示されて いる(Kunjaraら,Biopolymers and Bioproducts:構造、機能及び適用、J.Svas tら,(ed),Dokya Publications,301-306,(1995))。従来、構造的特徴付けを 与えるために十分な量に遥かに劣る、組織誘導化IPG分画から単一精製した化 合物を分離することが可能とされていないとしても、分画に含まれるIPGの生 物学的活性の研究、及び代謝標識と切断技術からの間接的な証拠に基づく分画の 非-ヒトソースからの活性成分の同一性のついて推論がされている。 生物学的な研究は、A型メディエイタがアセチルCoAカルボキシラーゼ(活 性化する)、cAMP依存プロテインキナーゼ(抑制する)、アデニル酸サイクラ ーゼ(抑制する)及びcAMPホスホジエステラーゼ(刺激する)のような多くのイ ンスリン依存代謝作用の活性を調節することが示されている。これに対して、P 型メディエイタは、ピルビン酸脱水素酵素ホスファターゼ(刺激する)及びグリコ ーゲン合成酵素ホスファターゼ(刺激する)の様な酵素の活性を調節する。A型メ ディエイタは、脂肪細胞におけるインスリンの脂質生成活性に似ているのに対し て、P型メディエイタは筋肉におけるインスリンの糖質生成活性に似ている。A 及び P型メディエイタは、血清フリー媒体中、繊維芽細胞に加えた隋にマイトジェン となる。繊維芽細胞増殖を刺激するためのそのメディエイタの能力は、その細胞 がEGFレセプターにより移入されるなら、増大される。A型メディエイタは、 ニワトリ雛蝸牛前庭の神経節中での細胞増殖を刺激できる。 これらの研究にもかかわらず、ヒトにおけるインスリン作用の最初の標的器官 中の可溶性IPG型メディエイタのファミリーの存在のための証拠は、まだ確立 されていない。さらに、この分野のリサーチは、哺乳動物組織から得た分画中の AとP型IPGsの制限された有用性によって厳しく妨げられている。特に、A 及びP型の生物学的活性を有するIPGフラクションの活性成分の同定、分離及 び特徴付けにおいて実験的な困難性が存在している。 かくして、カイロ及びミオイノシトールの尿中の測定に関する研究は、内因性 IPGの故障と糖の食物ソースの両方が存在するであろうとの事実により複雑化 している。従って、P型メディエイタがカイロイノシトールを含むこと及びP型 メディエイタがミオイノシトールを含むと仮定したこの分野における従来の研究 は、ピニトールであり、カイロイノシトールではないP型メディエイタにおいて イノシトールを不正確に同定した著者らの報告において、Fonteles,MC,Huang ,LC,Larner,J,Diabetologia,39:731-734,(1996)を参照、注意して解釈す る必要がある。ピニトールが、炭水化物の分析において使用した酸性条件によっ てカイロイノシトールに転換されないように、これは誤った同定化のケースであ る。 さらに、抽出した材料の放射性核種による代謝標識化又は分離後標識化によっ て分離した材料の分析は、材料を標識化した後でのみ及び現実に活性な物質のみ が共分離できるが、それを標識化できないことから、化学的に活性な物質に関し ては分析することができない。加えて、構造的特徴を測定するために使用する化 合物の各種の酵素的又は化学的処理は、それがもはや活性と構造を関連づけるこ とができないことから、不可能な更なる構造的な工程を作ることでその化合物を 不活性化する。さらに、A及ひP型IPG分画の活性成分がタンパク質と言うよ りはむしろ炭水化物であると確信されるように、それらは組換えDNA枝術によ って生産することができない。 かくして、これらの化合物の化学的同一性について当該分野で推論されてはい たが、今日まで、活性成分の分離はなされておらず、且つそれがA-又はP型生 物学的活性を有することが実証されてもいない。 発明の概要 ここに報告したヒト組織からの我々の精製は、Dionexクロマトグラフィ ーで及び質量分析によって視覚化することができる非-放射性標識化合物を生成 する。ラットにおいて、我々は、その組織のインスリン刺激を与える化合物の量 における変更を関連付けることができる。ラットの化合物がヒトの化合物を分離 するために用いたと同じプロトコールによって相似体として分離されるように、 ここに記載したヒトの物質は、インスリン刺激に応答して放出される。これは、 インスリン応答化合物としてそれを定義する。我々は、Vydac HPLCク ロマトグラフィーを用いてP型フラクションをまた精製し、且つ得られた化合物 がP型生物学的活性を有することを示した。 概して、本発明は、初めて、このP型物質を特徴付けるために十分な量をヒト 肝臓又は胎盤から得たP型分画の活性成分の分離に基づくものである。特に、こ の特徴付けは、この物質が金属イオン、特にMn2+及び/又はZn2+を含み、P 型IPG分画と結合する生物学的活性、すなわちピルビン酸脱水素酵素(PDH) ホスファターゼを活性化する生物学的活性を有する。 従って、一つの態様において、本発明は、炭水化物を含むシクリトールである 分離P型物質、上記物質は、Mn2+及び/又はZn2+を、及び任意にリン酸を含 む、を提供する。この発見は、リン酸を含まないがしかし生物学的に活性とされ たVydac HPLCクロマトグラフィーを用いて分離したいずれかのP型フ ラクションとして得られ、リン酸が生物学的活性に必須でないことを示す。 従って、本出願において、「イノシトールホスホグリカン」又は「IPGs」 の表すものはリン酸の存在しない化合物を含む。これらの化合物は代替的に、イ ノシトールグリカン(IGs)と称される。 我々は、そのP型物質が以下の特徴と有することを、さらに見出した: 1. 溶媒として4/1/1ブタノール/エタノール/水を用いる下降ペーパー クロマトグラフィーにおいて基点に近い場所へ移動する。 2. 幾つかのP型物質は活性に直接関係付けされるリン酸を含有する。 3. 遊離GPIプレカーサーは細菌ソースからGPI-PLCによる切断に対 して抵抗性である。 4. それらはC-18アフィニティ樹脂上に部分的に保持される(表1)。 5. それらはDowax AG50(H+)カチオン交換樹脂上に結合する(表1 )。 6. それらはAG3Aアニオン交換樹脂上に結合する(表1)。 7. その活性はプロナーゼに耐性がある。 8. それらはDionexアニオン交換クロマトグラフィー又はVydac HPLCクロマトグラフィーを用いて検出される(図7から9参照)。 その物質はまた、P型IPG分画と結合する次の活性の1又はそれ以上をも有 し得る: (a) グリコーゲン合成酵素ホスファターゼの活性を刺激する; (b) 血清フリー媒体中の繊維芽細胞に加えた際にマイトジェンである; (c) ピルビン酸脱水素酵素ホスファターゼを刺激する。 かくして、従来技術は、P型IPGと結合するその生物学的活性が、ウシ又は ラット組織から得た分画中で検出され得ると開示する一方で、その分画からのそ の成分の分離又は特徴付けはできておらず、且つそれがP型IPG生物学的活性 を有することも実証されていない。 更なる態様において、本発明は、炭水化物を含むシクリトールである物質を提 供し、上記物質は、Mn2+及び/又はZn2+を含み、ヒトの肝臓又は胎盤から: (a)肝臓ホモジネートの加熱と酸処理により抽出物を作製すること、 該ホモジネートは液体窒素中で即時凍結した組織から加工される; (b)速心分離及び活性炭処理の後、AG1-X8(ギ酸型)アニオン交 換樹脂と一晩相互作用させることを得られた溶液に与えること; (c)10mM塩酸によるカラムの溶離によって得られるP型IPG活 性を有する分画を採集すること; (d)pH4.0に中性化すること(pH7.8を越えない)、及び該物 質を分離するために該分画を凍結乾燥すること; (e)溶媒として4/1/1ブタノール/エタノール/水を用いて下降 ペーパークロマトグラフィーを使うこと; (f)ピリジン/酢酸/水中での高電圧紙電気泳動を用いて精製するこ と; (g)分離P型物質を得るためにDionexアニオン交換クロマトグ ラフィーを用い精製すること、又はVydac HPLCクロマトグラフィーを 用いて精製及び分離すること、 によって得られる。 更なる態様において、本発明は、Mn2+及び/又はZn2+を含む炭水化物を含 むシクリトールであり且つ活性化ピルビン酸脱水素酵素(PDH)ホスファターゼ の生物学的活性を有する分離P型物質であり、該物質は、ネガティブモデルMA LDI質量分析計を用いて測定した図11中に示した通りの分子量を、又は約2 36m/zの1又はそれ以上の構成単位の添加又は削除によって図11中に示す 分子量の一つに関連した分子量を有する、分離P型物質を提供する。 更なる態様において、本発明は、上述した通りのP型物質を、同時に又は連続 的に投与するためのインスリン又はA型物質との任意の組合せにおいて含む製薬 組成物を提供する。これら組成物は、何らかの点で悪化している患者、例えばA 型生産と比べて、十分なP型IPGを生産できない患者、すなわちこれらの患者 中のAとP型IPGsの比率が釣り合っていない肥満のNIDDM患者の糖生成 活性における疾患の治療において使用することができる。 成長因子に応答するIPG第2メッセンジャーの細胞シグナル化配列と放出に ついての詳細な論考は、20/03/96提出の我々の同時継続国際特許出願P CT/GB96/00669号中に与えられる。 更なる態様において、本発明は、上記した物質に対するアンタゴニスト及びこ れらアンタゴニストを含む製薬組成物を提供する。これら組成物は、P型IPG sが過剰生産した及び/又はP型IPGsの活性の一つに拮抗するための条件の 治療において有用とされ得る。そのようなアンタゴニストは、P型IGPと競合 できるが、それ自身の要求において生物学的な活性を有さない関連したIPGと され得る。例えば、生物活性が減じられている脱リン酸化P型IPGは、細胞内 への取り込みのため活性リン酸化P型と競合できる。 更なる態様において、本発明は内科療法の方法において使用するための上記し た通りの物質又はアンタゴニストを提供する。 P型IPGの活性置換基の全て又は一部を含む合成の化合物が治療学的に有効 利用できることが予期される。 図面の簡単な説明 図1は、ヒト肝臓からのIPGメディエーターの精製したP型ファミリーのD X500 HPLCを示す。 図2は、EGFR T17繊維芽細胞とPDHホスファターゼの刺激を示す。 パネルA:A型とP型を得たヒト肝臓ストックの連続希釈物は、増殖を刺激する その能力について分析した。コントロールはIPGを添加する血清フリー媒体中 の繊維芽細胞の増殖を表す。パネルB:ウシ心臓から得たPDHホスファターゼ の刺激はヒトとラットから得たP型メディエイタの両方に関して直線的であった 。使用したメディエイタの量はストックの容量とした(材料と方法参照)。 図3は、下降ペーパークロマトグラフィーによるIPGの精製化を示す。下降 ペーパークロマトグラフィーは、リン酸含量の分析に続いて、コントロールとプ ロナーゼE処理したIPGのA型とP型、パネルAとBそれぞれをプロフィール する。パネルCとDは、同じクロマトグラフィック分画における遊離アミノ基分 析を示す。明瞭化のため、最初の10分画のみをプロナーゼ処理したサンプルの 各パネル中に表示した。非処理メディエイタのプロフィールは同一であった。溶 媒前方は+35cmであった。 図4aと4bは、IPG A型とP型メディエイタの高電圧電気泳動を示す。 図4aは、リン酸の検出の後にIPGP型(ブラック)HVEの標本電気泳動図を 示す。図4bは、プロナーゼ処理、下降ペーパークロマトグラフィー及びHVE 精製工程の後の細胞増殖についてのIPGP型の選択した分画の効果を示す。図 4bは、EGFR T17繊維芽細胞内への[3H]チミジン混入について1/80の 最終希釈でIPG A型とIPG P型の粗調製品の効果を示す。ブロモフェノ ールブルー(BB)、イノシトール一リン酸(IP1)及びイノシトール二/三リン 酸の移動位置は、矢印によって示した。 図5は、[3H]チミジン混入、PHDホスファターゼ刺激活性とHVE電気泳 動から選択した分画のリン酸含量との間の相関関係を示す。パネルA:HVE分 画は、PDHホスファターゼを刺激するそれの能力が分析された。両方の作用の 間の相関関係はr=0.87であった。パネルBは、EGFR T17繊維芽細胞内 への[3H]チミジン取込みの同じ分画によるリン酸含量とその刺激の間の相関関 係(r=0.87)を示す。 図6は、インスリンの注入の後のIPG放出の増加量を示す。 図7は、DX500アニオン交換クロマトグラフィーによって検出したインス リンに応答するIPGsのファミリー。☆を付したピークは予備インスリン刺激 したラット肝臓中に存在しない。 図8は、Vydac HPLCクロマトグラフィーを用い分離した及び精製し た、選択したP型物質のリン酸含量を示す。 図9は、Vydac HPLCクロマトグラフィーを用い分離した及び精製し た、選択したP型物質の生物活性を示す。 図10は、図1と7中に示したピーク23に一致するこの分画を示す、Vyd ac HPLCクロマトグラフィーを用い分離したP型物質のDionexピー クを示す。 図11は、P型IPGsのファミリーのMALDI質量分析(陰性モード)を示 す。 詳細な説明 模擬のデザイン 周知の製薬学的活性化合物に模擬の設計は「リード」化合物に基づく製薬学的 な発展への周知のアプローチである。これは、その活性化合物が合成することが 困難であるか又は費用がかさむ場合、或いはそれが投与の特有な方法のために好 ましくない、例えばペプチドは消化管中のプロテアーゼによって急速に消化され る傾向にあるように、経口組成物のためには好適でない活性剤である、ような場 合に望まれるであろう。模擬デザイン、合成及び試験は、目指す特性のために膨 大な分子のランダムなスクリーニングを避けるために一般に用いられる。 与えられた目指す特性を有する化合物からの模擬のデザインを通例的に得る幾 つかの工程がある。最初に、目指す特性を決定している臨界的及び/又は重要な 化合物の特有の部分が決定される。その活性領域を構成している化合物のこれら 部分はそれの「ファーマコフォア」として知られる。 一度該ファーマコフォアが見出されると、その構造が、それの物理的性質、例 えば分光法枝術、X線回折データ及びNMRのようなソースの範囲からのデータ を用い、立体化学、結合、サイズ及び/又は電荷に従ってモデル化される。コン ピューター的分析、類似性マッピング(原子間結合よりむしろファーマコフォア の電荷及び/又は容量をモデル化する)及び他の技術がこのモデル化プロセスに おいて使用できる。 この各種のアプローチにおいて、そのリガンドの三次元構造とそれの結合対が モデル化される。これは、そのリガンド及び/又は結合対が結合で構造が変化す る場合、模擬のこれのデザインを考慮に入れるためにそのモデルを与えることに 特に有用とすることができる。 テンプレート分子は、グラフト化することができるファーマコフィアを模した 化学基について選択される。そのテンプレート分子と化学基は、その模擬体の合 成が容易であり、製薬学的に許容されると思われ、且つインビボで、そのリード 化合物の生物活性を保持している間に分解されないように、通常的に選択され得 るそれにグラフト化される。このアプローチによって見出した一又は複数の模擬 体は、それらが目指す特性を有するかどうか、又はそれらがそれを示す程度がど れほどかを見るために、スクリーンされ得る。更なる追補又は修正が、インビト ロ又は臨床的試験のために一又はそれ以上の最終模擬体を至らしめるために実施 され得る。 本ケースにおいて、P型IPGの活性置換体の全て又は一部を含む合成化合物 が治療剤として有用とされ得ることが予期される。 アンタゴニスト P型物質に対するアンタゴニストは、以下の特性の一又はそれ以上を有する物 質を含む: (a)P型メディエイタの放出を抑制することができる物質; (b)結合物質を経てP型メディエイタのレベルを減じることができる 物質(例えば抗体又は特異的結合タンパク質);及び/又は (c)P型メディエイタの作用を減じることができる物質。 一つの実施態様において、IPGアンタゴニストは、特異的結合化タンパク質 である。自然に発生した特異的結合タンパク質は、IPGsに結合するタンパク 質の生物学的サンプルをスクリーニングすることによって得ることができる。 更なる実施態様において、アンタゴニストは、P型IPGsに特異的に結合す ることができる抗体である。ポリクローナル及びモノクローナル抗体の生産は、 当該分野において良く確立している。モノクローナル抗体は、オリジナルの抗体 の特異性を保持する他の抗体又はキメラ分子を生産するために組換えDNA技術 の方法を受けることができる。そのような方法は、定常領域に対するその抗体の 免疫グロブリン可変領域、又は相補的な袂定化領域、又は異なる免疫グロブリン の定常領域プラスフレームワーク領域をコードする導入DNAを含め得る。例え ば特許出願公開EP-A-184187号、GB-A-2188638号又はEP-A-239400号を参照。モノ クローナル抗体を生産するハイブリドーマは、生産される抗体の結合特異性を改 修し得る又はしない、遺伝変異又は他の変更を受けさせ得る。 抗体は、当該分野において標準的である技法を用いて得ることができる。抗体 を生産するための方法は、タンパク質又はそれのフラグメントによる哺乳動物( 例えば、マウス、ラット、ウサギ、ウマ、ヤギ、ヒツジ又はサル)の免疫化を含 む。抗体は、当該分野で周知の各種の技法のいずれかを用いる免疫化、及びスク リーン化から、好適には関係のある抗原に対する抗体の結合を用いて得ることが できる。例えば、ウエスタンブロッティング技法又は免疫沈殿が使用され得る(A rmitageら,Nature,357:80-82,1992)。動物からの抗体及び/又は抗体生産細 胞の分離は、その動物を屠殺する工程によって成立され得る。 ペプチドによる哺乳動物の免疫化の代替又は補填として、タンパク質に特異的 な抗体が、発現した免疫グロブリン可変ドメインの組換えにより作製したライブ ラリー、例えば、それらの表面上の機能性免疫グロブリン結合ドメインをディス プレイするランバダバクテリオファージ又は糸状バクテリオファージ;例えばW O92/01047参照、から得ることができる。そのライブラリーは、固有、 いずれかのタンパク質(又はフラグメント)によって免疫化されていない生物から 得られた配列から構成され、又は関連の抗原にさらされている生物から得られた 配列を用いて構成され得る。 本発明に従う抗体は、複数の手段で修正され得る。実のところ用語「抗体」は 、望まれる特異性を持つ結合ドメインを有するいずれかの結合物質をカバーする として解釈すべきである。かくして、本発明は、抗体フラグメント、誘導体、合 成分子又は抗体又はエピトープと結合することができる抗体のその形状に似た分 子を含む抗体の機能的均等物と相同物をカバーする。 抗原又は他の結合対と結合できる抗体フラグメントの実例は、VL,VH,C l及びCH1ドメインからなるFabフラグメント;VHとCH1ドメインから なるFdフラグメント;抗体の単一アームのVLとVHドメインからなるFvフ ラグメント;VHドメインからなるdAbフラグメント;分離したCDR領域と F(ab')2フラグメント、ヒンジ領域でジスルフィド架橋によって結合した二つ のFabフラグメントを含む二価フラグメントである。単鎖Fvフラグメントも また含まれる。 典型的には、親の非-ヒト抗体よりも免疫性が劣る抗体を提供するために、フ レームワークアミノ酸残基の幾つかの代替化によって、ヒトフレームワーク領域 上にグラフトされる非-ヒトソースからのCDRsにおいて人体適応化した抗体 もまた、本発明の範囲内に包含される。 本発明に従うモノクローナル抗体を生産するハイブリドーマは、遺伝的変異又 は他の変更を受けさせ得る。モノクローナル抗体が、オリジナル抗体の特異性を 保持する他の抗体又はキメラ分子を作製するための組換えDNA技術の技法を受 けさせ得ることは、当業者によって更に理解されるだろう。そのような方法は、 免疫グロブリン可変領域、又は相補的な決定化領域、又は異なる免疫グロブリン の定常領域プラスフレームワーク領域をコードする導入DNAを含め得る。例え ば特許出願公開EP-A-184187号、GB-A-2188638号又はEP-A-239400号を参照。キメ ラ抗体のクローン化と発現は、EP-A-0120694とEP-A-0125023中に記載される。 望ましい結合特性を持った抗体を作製できるハイブリドーマは、抗体コード化 拡散(抗体フラグメントを含む)を含み且つそれらの発現が可能な、真核性又は原 核性宿主細胞として、本発明の範囲内である。本発明はまた、その抗体が生産さ れ、且つ好ましくは分泌される条件の下で抗体を生産できる細胞の培養を含む、 その抗体の作製方法も提供する。 上記抗体はまた、直接又は間接的に検出可能とし得る、好適にはシグナルの測 定可能な、標識又はレポーター分子でそれをタグ化することによって、本発明の 診断の態様において利用され得る。レポーター分子の結合は、直接又は間接的に 、共有的に、例えばペプチド結合を経て又は非共有的になされ得る。ペプチド結 合を経る結合は、コード化抗体とレポーター分子と融合した遺伝子の組換え体発 現の結果とされ得る。 好適な形態の一つは、分光的に分離した吸収又は発光特性を持つ蛍光色素、リ ン光体又はレーザー染料の個々と各抗体の共有結合による。好適な蛍光色素は、 フルオレセイン、ローダミン、フィコエリトリン、及びテキサスレッドを含む。 好適な色素の染料はジアミノベンジジンを含む。 他のレポータは、マクロ分子コロイダル粒子又は着色したラテックスビーズ、 視覚的に観測され、塩基的に検出され又は他で記録されるための検出可能なシグ ナルの直接的又は間接的な原因となり得る、磁性又は常磁性、及び生物学的又は 化学的活性剤のような粒状材料を含む。これらの分子は、例えば、発色又は変色 又は電気的特性における変化の原因となる反応を触媒する酵素としてよい。それ らは、分光的な吸収又は発光を特徴付ける結果となるエネルギー段階間の電子の 移動により分子の励起を可能とし得る。それらはバイオセンサーとの結合におい て用いる化学的本質を含み得る。ビオチン/アビジン又はビオチン/ストレプト アビジン及びアルカリホスファターゼ検出系が利用され得る。 更なる実施態様において、IPGアンタゴニストは、合成化合物である。これ らは、通常の化学技術又は無作為配列化学の使用によって作製され、次いでIP Gアンタゴニスト活性がスクリーンされる。これらの化合物は、それら自身にお いて有用であり、或いは製薬学的な発展のためのリード化合物の候補を提供する 、模擬のデザインにおいて使用し得る。合成化合物は、それの合成化が相対的に 容 易であるか、又はそれが製薬として投与するために、例えばペプチドであるアン タゴニストは、それが消化管中のプロテアーゼによって消化されるならば、経口 組成物として好適でない活性剤とされ、それが好適となる特性を有する場合に望 ましいであろう。模擬デザイン、合成及び試験は、目指す特性のために膨大な分 子のランダムなスクリーニングを避けるために一般に用いられる。 製薬組成物 本発明のメディエイタとアンタゴニストは、製薬組成物中に調製することがで きる。これらの組成物は、メディエイタ又はアンタゴニストの一又はそれ以上に 加えて、製薬学的に許容される賦形剤、キャリア、緩衝剤、安定化剤又は当業者 において良く知られた他の材料を含み得る。そのような材料は無毒性とすべきで あり且つ該活性成分の有効性に影響を及ぼすべきでない。キャリア又は他の材料 の本質は、投与の形態、例えば経口、静脈内、皮膚又は皮下、経鼻、筋肉内、腹 腔内ルートに依存され得る。 経口投与のための製薬組成物は、錠剤、カプセル、粉末又は液状形として良い 。錠剤は、ゼラチン又はアジュバントのような固体キャリアを含み得る。液体製 薬組成物は、水、石油、動物又は植物油、鉱油又は合成油のような液状キャリア を一般に含む。生理塩溶液、デキストロース又は他の糖溶掖又はエチレングリコ ール、プロピレングリコール又はポリエチレングリコールのようなグリコールを 含み得る。 静脈内、皮膚又は皮下注射又は痛みのある部位での注入のため、その活性成分 は、発熱物質フリーであり且つ好ましいpH、等張性及び安定性を有する非経口 的に許容される水性溶液の形とされるだろう。当業者であれば、例えば食塩注射 、リンゲル注射、乳酸化リンゲル注射のような等張性媒体を用いて好適な溶液を 良好に調製することができる。保存薬、安定化剤、緩衝剤、抗酸化剤及び/又は 他の添加剤が、要望に応じて包含され得る。 それがポリペプチド、抗体、ペプチド、小分子又は、個人に与えるべき本発明 に従う他の製薬学的に有用な化合物の何れにせよ、投与は「予防的に有効な量」 又は「治療的に有効な量」(予防的であったにせよ治療を考慮し得るケースでも 良 いように)において好適であり、これは個人に有益性を示すに十分な量とされる 。投与される実際の量及び比率及び投与の時間経過は、どのように治療されるか の本質と厳格性に基づくであろう。治療の規定、例えば投薬量に関する決定等は 、一般開業医及び他の医者の応答性の範囲内であり、典型的には治療すべき疾患 、患者の状態、搬送の部位、投与の方法及び開業医に周知の他のファクターが考 慮に入れられる。上述した技法とプロトコールの実施例は、レミントンの薬の科 学、16版、Osol,A.(ed),1980中に見出すことができる。好適な実施態様におい て、投薬量のレベルは、新生グリカエミック(euglycaemic)条件の作製として決 定される。 組成物は、単独で又は他の治療薬との組合せにおいて、治療するべき状態に依 存して同時に又は連続してのいずれかで投与され得る。 診断方法 個人からの生物学的サンプル中の分析物の濃度を測定するための方法は、当該 分野で周知であり、且つ患者からの生物学的サンプル中のP型とA型イノシトー ルホスホグリカン(IPGs)の比率を測定するための本発明の状況において用い ることができる。これは、もしP型とA型IPGsの比率又はレベルがその患者 及び試験している間の条件に関してバランスを失ったならば、医者が測定するこ とができる。診断方法の実例は、後述の実験セクションに記載される。 好適な診断方法は、P及びA型IPGsの比率の測定に関する。その方法は、 血液、血清、組織サンプル又は尿のような生物学的サンプルを利用できる。 P及びA型IPGsの濃度を測定するための分析方法は典型的には、他の分子 への指向においてP及びA型IPGsの一又はそれ以上に特異的に結合すること ができる結合サイトを有する結合性剤を利用する。結合性剤の実例は、抗体、レ セプター及びIPGsを特異的に結合することができる他の分子を含む。通常、 該結合性剤は、例えば分析の間、容易に操作することをなすために定義した場所 で、固体支持体上に固定化される。そのサンプルは一般に、サンプル中に存在す るP及びA型IPGsが結合性剤と結合できるように適当な条件の下で結合性剤 と接触させる。その結合性剤の結合サイトの機能的な占有は、現像剤を用いて測 定することができる。典型的に、その現像剤は、当該分野において周知の技法を 用いてそれを測定可能なように標識化(放射能、蛍光又は酵素標識によって)され る。かくして、放射能標識はシンチレーションカウンター又は他の放射能計数装 置を用い、蛍光標識はレーザーと共焦顕微鏡を用いて、及び酵素標識は、基質に おける酵素標識の作用によって、典型的には変色を作り出すことで測定できる。 現像剤は、結合性剤の占有した結合サイトで現像剤が分析物と競合する競合的な 方法、又は標識した現像剤が結合性剤によって結合した分析物と、又は占有した 結合サイトに結合する、非競合的な方法において使用され得る。両方の方法は分 析物によって占有された結合サイトの数の指示、及び、故にサンプル中の分析物 の濃度を、例えば分析物の既知の濃度を含むサンプルを用いて得られた検量線と 比べることによって、提供する。好適な実施態様において、これはP:A型比率 を測定するために使用され得る。 方法 イノシトールホスホグリカンの分離と特徴付け。 イノシトールホスホグリカン(IPG)を、凍結ヒト肝臓から以下の通り精製し た。凍結組織(90g)は、液体窒素下で粉末化し、1mM EDTAと1mM 2- メルカプトエタノールを含む沸騰している50mMギ酸内に直接入れた(組織の グラム(湿重量)当たり緩衝液3mL)。1分後、ポリトンミキサー(Kinematica,L ittau,スイス)によって均質化し、その溶液を更に5分間煮沸した。次いでその 溶液を氷上で冷やし、4℃で2時間、29,500gで速心分離した。その上清は、4 ℃で撹拌しつつ10mg/mLの活性炭によって30分間処理した。その活性炭 懸濁液を4℃で1時間、29,500gで遠心分離し、透明な上清を回収した。その溶 液は次いで蒸留水で10倍に希釈し、10%アンモニア水でpH6.0に調整し 、次いでAG1-X8(ギ酸型)樹脂と共に室温で一晩優しく撹拌した(溶液mL当 たり0.3mL樹脂)。その樹脂は、クロマトグラフィーカラム(2.5x60cm)に注入 し、水(床の2容量)と1mM塩酸(床の2容量)で連続的に洗浄した。次いで、そ の材料は、IPG P型分画を得るため、10mM塩酸(床の5容量)で溶離した 。この分画は10%アンモニア水でpH4.0に調整し、次いでロータリーエバ ポレータ ー中で乾燥した。乾燥した材料は、蒸留水中に再溶解し、2回親液化し、化学的 及び生化学的分析の両方のために5つのアリコートに分割した。分析のため、調 製物の各タイプのアリコートをハンクス培地200μL中に溶解し、1M KO HによってpH7.0に調整した。16g(湿重量)相当の組織から抽出したメデ ィエイタを200μL(ストック溶液)の最終濃度に溶解した。それ故、ストック の10μLは、出発組織の800mgから回収したP型メディエイタの量を表す 。 プロナーゼ処理 IPGは、他の場合に記載した通り、プロナーゼにより処理した。簡単には、 酵素のストック溶液(10mg/mL)は、存在するであろう不純な酵素を不活性 化するため、100mM トリス塩酸緩衝液、pH8.0中、60℃で30分間 予備インキュベーションした。サンプルの消化は、100mM トリス塩酸緩衝 液の200mL中のIPGサンプルに37℃、pH7.8でプロナーゼ溶液(3 0μL)を加えることによって開始した。2時間後、その反応は3分間の煮沸に よって終結し、酸性析出により回収した。 ペーパークロマトグラフィーによるIPG精製 IPGは、最小量の水に溶かし、3MMクロマトグラフィー紙(3x50cm、8.5c mでの基点)に適用した。n-ブタノール/エタノール/水(4:4:1,v/v/ v)を用いて下降ペーパークロマトグラフィーを実施し、そのクロマトグラムは 9時間展開した。乾燥後、その紙をセンチメートル毎に切断した(基点から−1 から+35cm)、その材料は水で溶離した分画(60μL、5回洗浄)と会合し た。その分画は乾固するまで蒸発し、水又はハンクス溶液(60μL)中のいず れかに再溶解し、遊離アミノ基、リン酸含量の測定又は生物学的活性分析の前に 1N KOHにより中性化した。 高電圧紙電気泳動 ペーパークロマトグラフィーの後の分画1から6から溶離し、プールした材料 は、少量の水で再溶解し、3MM電気泳動紙に適用した。ブロモフェノールブル ーと三重水素化イノシトールリン酸混合物を標準として加えた。そのサンプルは 、ピリジン/酢酸/水(3:1:387v/v/v)、pH5.4中、80Vcm-1 で30分間電気泳動した。中性化合物が適用した点に保持される一方、陰性電荷 化合物はアノードに向け移動した。紙が乾燥した後、分画は1cm毎に切り離さ れ、且つ水で溶離した。 Vydac HPLCクロマトグラフィー この技法は、メディエイタを含む個々の分画の分離及び精製のために用いた。 P型IPGは、Vydac 301 PLX575 HPLCカラムに適用した 。そのカラムは以下の通り溶離した: 溶媒: 酢酸アンモニウム500mM pH5.5、 勾配条件: 0−5% 12分にわたり、 5−21% 次の13分にわたり、 21−80% 25分にわたり、 80−100% 5分にわたり。 その分画は、次いでリン酸とEGF-移入繊維芽細胞を用いた成長刺激活性を 分析した。 遊離アミノ基の測定 遊離アミノ基の測定は後述の通り実施した。サンプルと標準(0-100nmo lのD-(+)-グルコサミン塩酸、Sigma)は、ホウ酸ナトリウム(0.14M、pH9)と フルオレサミン(乾燥アセトン中0.75mg/mLに調製した)の連続添加の前に超純水( 50μL)に溶かした。475nmでの発光蛍光を、蛍光分光計を用いて390 nmで励起後に観測した。 リン酸含量の測定 トータルのリン酸レベルは、後述した通り分析した。サンプルと標準(0-10 0nmolのNa2HPO4)は乾固するまで濃縮し、過塩素酸(70%)によって18 0℃で30分間加水分解した。室温に冷却後、超純水(250μL)、(NH4)2M oO4(2.5%溶液の100μL)とアスコルビン酸(10%溶液の100μL) を連続して加えた。発色は、95℃で15分間サンプルを加熱することによって 達成した。吸光度はミクロプレートリーダー中、655nmで測定した。 イオン交換樹脂及びSep-Pak C18カートリッジによるIPGの相互作用 ストック溶液(上記参照)の30マイクロリッターを、AG3-X4(HO-)、A G50-X12(H+)又はSep Pack C18カートリッジ上のいずれかの 600μLを含むカラム上にロードし、次いで水(床の5容量)によって溶離した 。その溶液は乾固するまで濃縮し、得られた残分を30μLのハンクス中に溶解 し且つpH7.0に調節した。 cAMP-依存タンパク質キナーゼ活性の評価 サイクリックAMP-依存タンパク質キナーゼの活性を抑制するIPG分画の 能力を、基質としてヒストンIIAを用いることによって評価した。その反応混 合物(100μL)は、25mM HEPES緩衝液(pH7.6)、10μM M gATP(106cpm[γ-32P]ATP)、ヒストンIIA(50μgタンパク質) 、及びPKAの触媒的サブユニット(60単位/mL)を含む。全ての測定におい て、10μLのIPG溶液(上記参照)を反応溶液に加えた。37℃で10分間イ ンキュベーションの後、その反応を停止し、タンパク質を10%トリクロロ酢酸 (100μL)と2%ウシ血清アルブミン(10μL)によって沈殿させ、さらに タンパク質内への32Pの混入を測定した。 ピルビン酸脱水素酵素ホスファターゼ(PDH)活性の評価 ピルビン酸脱水素酵素複合体(PDC)とPDHホスファターゼを調製し、使用 まで−80℃に保管した。インスリンメディエイタの存在又は不在においての両 方のPDHホスファターゼの分析は、不活性化した、リン酸化したPDH複合体 の活性化の最初の割合に基づいた。PDCの最初の活性は8−13単位/mL( 酵素の1単位は1μmol NADH/分を作製する)であり、ATPによる不 活性化の後、0.3-0.5単位/mL(不活性化PDC)であった。2段階分析 を、ホスフ ァターゼ活性を定量化するために用いた。不活性化PDC(50μL)のサンプル は、1mg/mL脂肪フリーBSA、10mM MgCl2、0.1mM Ca Cl2及び1mMDTTと共に、20mM リン酸カリウム緩衝液中、pH7. 0(トータル容量250μL)で3分間、30℃で予備インキュベートした。この 時点で、PDHホスファターゼの10μLとIPGの10μLを加え、更に2分 間インキュベーションを続けた。この時間の終了時点で、その混合物の200μ Lを取り出し、100μLの300mM NaFを加えた。活性化したPDHは 、NADHの生成率の測定によって第2段階分光分析で測定した。反応停止した 100マイクロリットルに、50mMリン酸カリウム緩衝液pH8.0、2.5 mM β-NAD+、0.2mM TPP、0.13mMコエンチームA、0.3 2mM DTT及び2mMピルビン酸ナトリウムを含む反応混合液1μLを加え た。NADH生成は、その後に340nmで5分間行った。 グリコーゲン合成活性の評価 グリコーゲン合成活性は、以下の通り分析した。脂肪細胞は、140-150gラット (Wistar種)を用い、副睾丸の脂肪組織から調製した。3ラットからの脂肪パッド を小片に切断し、2%アルブミンプラス24mgのコラゲナーゼを含むクレブス リンガー重炭酸塩の8ml中、37℃で25分間インキュベートした。分離した 細胞を濾過し、30mg/mlウシ血清アルブミン(Fraction v,Sigma)を含み 、アルブミン添加の後にNaOHで7.4にpH調整したクレブスリンガー重炭 酸塩媒体3x10ml中で洗浄した。洗浄した細胞はまた、クレブスリンガー重 炭酸塩(オリジナル組織の媒体/gの10ml)中に再懸濁した。 酵素活性の測定のため、それぞれ2ml細胞を含んだ3つのインキュベーショ ン容器をセットした。第1のものはなにも加えず、第2のものはインスリン(2 5mU/ml)を、第3のものは10ml胎盤IPGを含有させた。インキュベ ーションは空気中で5分間行った。その試験管は次いで1500rpmで30秒間回転 し、上層を捨てた。 その反応は0.5ml冷緩衝液(100mM KF/10mM EDTA/1 mMベンザミジン(4)、pH7.0)によって停止し、細胞を均質化し、エッペン ドル フ管に移した。これらを10,000gで15分間回転させ、その中層を酵素分析のた めに採集した。全ての管は全く同一に始動し、7.2mMグルコース6-リン酸 を含有した極大の活性化グリコーゲン合成酵素管を除き、0.01mMグルコー ス6-リン酸の存在中で測定した。サンプル(30μL)は、50mMトリス緩衝 液(pH7.8)、20mM EDTA、25mM KF、10mg/mlのグリ コーゲン、及び6.7mMUDP-[U-14C]グルコース(ほぼ200,000cpm)を含ん だ溶渣60μlを加え、30℃で15分間インキュベートした。グリコーゲン合 成活性はトータルの合成酵素活性のパーセンテージとして表した(G6P最大値) 。 繊維芽細胞中の細胞増殖の測定 EGFRT17繊維芽細胞は、10%v/vウシ胎児血清、2mM L-グルタミ ン、100単位/mLペニシリン及び100μg/mLストレプトマイシンを含 む、Dulbeccoの修正イーグル培地(DMEM)中、37℃で5%CO2湿雰囲気下 でルーチン的に培養した。細胞は、それらが80%交会に達した時に維体培養し た。そのEGFRT17細胞は、ヒト表皮成長因子レセプターによってNIH 3T3繊維芽細胞にトランスフェクションされた[32,35]。繊維芽細胞の細胞増 殖を評価するため、細胞は、10%FCSを含むDMEM中、ウエル当たり104 細胞の濃度で96−ウエルのマイクロタイターのウエル内に配した。24時間 後、培地を取り除き、その細胞を、ハンクス培地で2回洗浄し、血清フリー培地 を加え、その細胞を更に24時間ピリオドでインキュベートした。この時点で細 胞は血清、IPG調整品又は適当な制御によって刺激された。18時間後、[3H ]チミジン(1μCi/ウエル)を各ウエルに4時間加えた。この処理の終了時点 で、その細胞はハンクス溶液で2回洗浄し、トリプシン化し、さらにセルハーベ スターを用いて細胞のDNAに結合した放射能を測定した。細胞増殖分析のため 、その希釈液は最終希釈物とした。例えば、2.5μLのストック溶液は、10 0μLの最終容量、又は1/40希釈となるまで増量した。 サンドウイッチELISAのためのプロトコール 下記のプロトコールは、ヒト血清のような生物学的液体中のイノシトールホス ホグリカン(IPGs)の定量分析のために、間接的に、非競合的に、固相酵素イ ムノアッセイ(サンドウイッチELISA)を始動する。 そのアッセイにおいて、モノクローナルIgM抗体を固相上に固定化した。組 織培養上清、腹膜内にハイブリドーマ細胞を注入することによって誘発した腹膜 腫瘍に罹ったマウスからの腹水及び生成したモノクローナル抗体を、該イムノア ッセイにおいて使用している。F96マキシソープNunc-Immunoプレートをこれ ら分析に使用した。タンパク質、抗体のような特有のグリコプロテインが託され るマキシソープ表面は、プラスチックと結合した。 固定化した抗体は、試験サンプル(ヒト血清又は同様に用いた陽性コントロー ル)から抗原を捕捉する。 架橋化抗体(ウサギからの精製したポリクローナルIPG抗体)は、抗原にビオ チニル化した抗体を結合するために必要とされる。 その検出方法は、抗ウサギIg、ビオチニル化種特異的全抗体(ロバから)及び ストレプトアビジン-ビオチニル化ホースラディッシュペルオキシダーゼ複合体( Amersham)、ABTSとABTS用緩衝液(Boehringer Mannheim)を利用した。 該ELTSA分析は以下の通り実施できる: 1. 全ての工程において100μl/ウエル加える。 2. F96マキシソープNunc-Immunoプレート中に、PBSで1:100に希 釈したモノクローナル抗体を加える。4℃で少なくとも2日間インキュベートす る。 3. PBSで3回洗浄する。 4. 蒸留水中(1:9)ELISA用のブロック化試薬(Boehringer Mannheim) を室温で2時間加える。 5. PBS-Tween20(0.1%)により3回洗浄する。 6. 精製したポリクローナル抗体(PBS中1:100に希釈した)を4℃で一晩加 える。 7. PBS-Tween20(0.1%)により3回洗浄する。 8. PBS中で1:1000に希釈した抗ウサギIg、ビオチニル化種特異的全抗体 (ロバから)(Amersham)を、室温で1時間30分加える。 9. PBS-Tween20(0.1%)により3回洗浄する。 10. PBS中で1:500に希釈したストレプトアビジン-ビオチニル化ホースラ ディッシュペルオキシダーゼ複合体(Amersham)を、室温で1時間30分加える。 11. PBSで3回洗浄する。 12. ABTS用緩衝液(BM)に2,2-アジノ-ジ-(3-エチルベンズチアゾリン スルホナート(6))二アンモニウム塩結晶(ABTS)(Boehringer Mannheim)を加 える:ABTS用緩衝液は蒸留水(1:9v/v)に加えた。 13. 5−15分内に405mmフィルターを用いてマルチスキャンプラスP 2.01における吸光度を読む。 結果 IPG分離及び生物学的活性 IPGsは、ヒト肝臓及び胎盤から下記の通り抽出した。簡単には、抽出液は 、患者取り出した後液体窒素中で直接凍結した組織から加工した組織ホモジネー トの加熱及び酸処理によって調製し、それ故にホスファターゼの作用を防いでい る。遠心分離及び活性炭処理の後、その溶液はアニオン交換樹脂(AG1-X8, ギ酸型)と共に一晩相互作用させた。その樹脂は水と希釈塩酸で連続的に洗浄し た。10mMの塩酸による溶離は、ピルビン酸脱水素酵素ホスファターゼとグリ コーゲン合成を刺激し、且つRGFレセプターをトランスフェクションした繊維 芽細胞の増殖を刺激することにおいて作用したP型IPG分画を生成した。この 分画は、溶媒として4/1/1ブタノール/エタノール/水を用いる下降ペーパ ークロマトグラフィーを行い、ピリジン/酢酸/水中の高電圧紙電気泳動を用い る精製の後、Dionex(商標)アニオン交換クロマトグラフィーを用い最終的 に精製した。図1は、主要なP型物質を表すシャープなスパイク(分画no.1 0)を示した。 金属分析 金属イオン分析は、520nmでの視覚的検出によってDX500系に関して 実行した。 分離は、ピリジン-2,6-ジカルボン酸溶離液とピリジアルアゾレソルシノール によるカラム後反応によって、IonPac混合床イオン交換カラムを用いて達成した 。 そのP型サンプル(P1とP2)は、100μlの水中に再構成した。この溶液 の10μlを採り、10μlの濃塩酸を加え、そのサンプルを一晩放置した。次 いで、80μlの水をその混合物に加え、この溶液の10μlを分析した。ブラ ンクHClサンプルをコントロールとして用いた。 μg/ml zn μg/ml Mn μg/ml Fe 平均値 P1 #1 12.31 3.10 14.04 2.27μg/ml Zn #2 2.22 3.17 14.10 3.14μg/ml Mn 14.07μg/ml Fe P2 #1 2.49 3.35 15.28 2.45μg/ml Zn #2 2.38 3.41 15.49 3.36μg/ml Mn #3 2.47 3.33 15.10 15.29μg/ml Fe ブランク #1 - - 10.24 #2 - - 10.26 10.28μg/ml Fe #3 - - 10.33 #3 ブランク #1 - - 8.42 8.32μg/ml Fe #2 - - 8.21 ブランク1と2の平均=9.3μg/ml Fe これは、ヒト肝臓から分離したP型IPGがMn2+及び/又はZn2+イオンを 含むことを最初に示す。 cAMP依存タンパク質キナーゼの阻害 cAMP依存タンパク質キナーゼを阻害するIPGの能力は、洗浄したヒスト ンIIA内への32Pの混入を測定することによって試験した。1/10に希釈したP 型IPG分画の添加は、キナーゼ活性の56.7±16.4(n=4)パーセント阻害を生じ た。この効果が投薬量依存である一方、P型IPGはキナーゼ活性の顕著な阻害 を与えていない。これらの実験は、ラット誘導IPGsによる我々の以前のデー タと一致している。P型IPG分画に対し、我々が他に記載しているA型分画は cAMP依存タンパク質キナーゼに対する優勢な阻害活性を含有する。 PDHホスファターゼの刺激 ウシ心臓から分離したピルビン酸脱水素酵素ホスファターゼを刺激するP型I PG分画の能力を測定した。表1は、両方のヒト肝臓がP型溶離液におけるPD Hホスファターゼ刺激活性を含んでいたことを示す。再生した活性の量は、イン スリン刺激の不在におけるラット肝臓から再生したそれに類似する(表1)。ラッ ト肝臓のインスリン刺激は、インスリン融合後2分の活性において2倍増加する 結果となる(図6参照)。我々は、この活性を強調するために、10mM分画中に 存在する化合物のIPGファミリーを表すのに名称P型を先に用いている。 IPGはインビトロでMn2+と置換できる P型インスリンIPGは、ピルビン酸脱水素酵素ホスファターゼを含む各種の Mn-依存性酵素の活性においてマンガンと完全に置換できる。カルシウムの不 在中での遊離マンガンは酵素を活性化できない(2行と比較して6行参照)。しか しなから、IPG Mn補因子は、カルシウムの不在中で活性を刺激することが できる(4行参照)。補因子結合化の効果はカルシウムに応答するPDHホスファ ターゼを作ることである(3行参照)。IPGの放出はそれ故に、PDHホスファ ターゼを活性化し、且つその酵素は、カルシウムが細胞内でも放出される事実に よっ て更なる活性化が現に用意される。相同的形態においてカルシウムはPDHホス ファターゼに活性化することができ(1行)、その酵素はIPGの放出に応答する ことが現に用意される(3行)。 PDHホスファターゼ (活性) +Mg2++Ca2+ Δ0.334O D/分(1) +Mg2++Ca2++Mn2+(sat) Δ0.680 OD/分(2) +Mg2++Ca2++IPG Δ0.833 OD/分(3) +Mg2++IPG Δ0.130 OD/分(4) +Mg2+ Δ0.000 OD/分(5) +Mg2++Mn2+(sat) Δ0.000 OD/分(6) グリコーゲン合成酵素活性 以下の結果は、先の結果に従って、ラット組織からの特徴付けしていない分画 に関して実施した、P型IPGを含むMn2+がグリコーゲン合成酵素活性を刺激 することを示す。 インキュベーション G6P最大の%としての刺激 無添加、+7.2mM G6P 100 インスリン 6.54 胎盤P型(1) 2.82 胎盤P型(2) 4.05 胎盤(1)は、前に試験してから凍結乾燥して保存してあった5g相当の胎盤を 用いて抽出した。 胎盤(2)は、同じ抽出物からであるが、2.5、1.0及び0.5gである量の組織の −20℃で溶液において保存していた、同じ日の3つのサンプルの混合物とした 。 脂質生成に関する効果 P型IPGを含む分画は、ラット脂肪細胞に加え、脂質生成刺激に対するこれ ら分画の能力を測定した。表1は、脂質生成活性の無いことが、ヒト肝臓からの P型分画において見出されたことを示す。 NIH 3T3繊維芽細胞増殖についての効果 P型IPG分画は、血清の不在において繊維芽細胞の増殖を支持するその能力 について分析した。ラット組織に関しP型メディエイタがその分析において活性 であったことから、相対的に多量のメディエイタを評価するために用いている。 ヒト肝臓からのP型分画は、血清フリー培地中、EGFレセプターによってトラ ンスフェクションした繊維芽細胞に加えた際にマイトジェンであることが見出さ れた。図2は、その分画について得られた投与量依存効果を示す。飽和は、最も 高い使用濃度でもまだ得られていなかった。両方の分画は、しかしながら、10 %FCS単独よりも少なくとも2-2.5倍大きな増力を誘導することができた 。 下降ペーパークロマトグラフィー P型物質の一部はプロナーゼEによって処理し、次いで酸性析出によってプロ ナーゼを取り出した。残した溶液は濃縮し、水に再溶解し、n-ブタノール/エ タノール/水を用いて下降ペーパークロマトグラフィーによって精製した。9時 間の展開後、リン酸と遊離アミノ酸の存在を検出した。図3は、リン酸の分析の 後の推定のP型メデイエイタのクロマトグラムプロファイルを示した。リン酸を 含む化合物は、基点と5cmの間に移動することが見出された。ペーパークロマ トグラムはまた、図3c及びd中に示した通り遊離アミノ基の存在のためにも分 析した。再度遊離アミノ基を含む化合物は、基点と5cmの移動間隔の間の存在 した。プロナーゼによるインキュベーションは、図3AとB中に示した通り、リ ン酸分析によって見られたように化合物の移動に相違はなかった。 イオン交換樹脂とSep-Pak C18カートリッジ 2つの異なるイオン交換樹脂と逆相C18カラムによるそれの相互作用におけ るIPGの振る舞いは、EGFTR17 DNA細胞内へのチミジン混入を誘導 す ることの溶離液の能力によって実証される。その結果は表2中に示した。逆相の ケースにおいて、活性の50−60%がP型IPGのために回復された。これら の結果は、P型メディエイタが増殖活性を有する親水性と疎水性化合物療法の混 合物のいずれかであること、又はP型メディエイタが物理的状態に基づいて分割 する結果となる幾つかのタイプの平衡複合体を形成することを実証する。表2は 、カチオン交換カラム(AG50-X12)またはアニオン交換カラム(AG3-X 4)の一方からはP型メディエイタが回収できないことも示した。これは、図3 中に見出されたような遊離アミノ及びリン酸部分のような2つの官能基の存在と 対称をなしている。 活性は金属イオンを要求する 該IPGは、全ての金属イオンを取り除くためにジチゾン(追補1,セクショ ン2参照)によって抽出した。抽出に続いて、P型IPGがPDHホスファター ゼ分析において不活性化された。 炭水化物含有IPG ヒト肝臓からの精製したIPGP型のクロマトグラムは、パルス-電流検出(追 補1、セクション4中に与えられた条件)によって検出した。 イノシトールの各種の型(ミオイノシトール、カイロイノシトール、ピニトー ル)の存在は、DX500系及びCarbo Pac MA1カラムとパルス化 電流検出(追補1、セクション4中に与えられた方法)を用いて立証した。 高電圧電気泳動(HVE)による精製 下降クロマトグラフィー後の紙から溶離した材料は、pH5.4で高電圧紙電 気泳動にかけた。これらの条件の下で、リン酸、カルボキシ又は硫酸基を含んで いる化合物は、アノードに向け移動する。2つの独立した実験の典型的な紙電気 泳動を図4aに示し、その後リン酸の分析を行った。リン酸は、基点で及び5c mから20cm移動距離まで延びている広い未定のピークとして検出された。P 型メディエイタのためのプロフィールは顕著に類似した。基点でのリン酸の存在 は、この位置に置いて回収した化合物が、全般的に電荷を中性化した陽性に電荷 した部分に等しい数を有する必要があることを実証する。移動をするそれら化合 物のいずれかは、陽性に電化した部分(例えば、アミノ、金属)を越える過剰の陰 性電荷基(例えばリン酸)を有する。図4bは、推定のP型メディエイタの細胞増 殖活性か、プロナーゼ処理、ペーパークロマトグラフィー及びHVE精製工程の 後にもなお存在することを実証する。HVEの後の活性プロフィールは、基点に 及び20cmの移動距離まで延びた広いバンドにおける活性の存在についての図 4aに示したリン酸分析と非常に密接に反映される。次いで該分画は、PDHホ スファターゼを刺激するそれの能力を分析し、この活性は、図5a中に示したよ うに細胞増殖を刺激する分画の能力と非常に強い(R=0.97)相関関係にある 。図5bは、紙電気泳動から分離した推定のP型メディエイタのリン酸含量と、 細胞増殖を刺激することの電気泳動から得た幾つかの分画の能力との間に強い相 関関係(R=0.87)があることを実証する。リン酸含量とPDHホスファタ ーゼ刺激活性の間の相関関係もまた強かった(R=0.73、データは示さず)。 ヘキソースとヘキソサミンの存在は、DX500系及びCarbo Pac MA1カラムとパルス化電流検出を用いて立証した。 Vydac HPLCクロマトグラフィー 図1中に示した化合物のファミリーを含んでいるサンプルからP型メディエイ タを分離及び精製することができることを実証するために、分画をVydac 301 PLX575 HPLCカラムから得て、リン酸及び成長助長活性を分 析した。図8は、異なる分画のリン酸レベルを示し、図9は、7,17,25, 38と42を含む選択した分画の生物活性を示す。優勢な成長助長活性がフラク ション23−25において見出された。主要活性分画のDionex HPLC プロフィールを図10中に示した。このフラクションは図1と7中に示す優勢な ピーク23を含む。 肝臓P型のジチゾン処理 肝臓P型の3つのサンプルを用いた。その全てを、10μlの水の中に肝臓1 gの割合で使用の日に懸濁した。3つの調製品の全ては、ジチゾンによる処理の 前と後で試験する一方、一つの調製品はその反応性について試みるためにジチゾ ンの後でMnによっても処理した。反応方法は、不活性化したPDH混合物にそ れが加えられるより前に、2.7mMMnにより脱ミネラル化したサンプルを15 分間予備インキュベーシヨンすることとした。 番号 処 理 使用容量 %刺激化 単位/g 1. オリジナルP-1 5μl +58 2.32 2. 処理したP-1 5μl 0 0 3. 2.7mM Mn 5μl -11 0 4. 処理したP-1 +2.7mM Mn 5μl +30 1.20 5. オリジナルP-2 5μl +66 2.64 6. 処理したP-2 5μl +53 2.12 7. クロロホルムで抽出 したP-3 5μl +91 3.64 8. クロロホルムで抽出 した水 5μl -2 0 9. オリジナルP-3 5μl +30 1.20 10. 処理したP-3 5μl +12 0.48 この実験を下記に示す: 1. ジチゾンによる処理は、試した3つの試験品全ての活性を減じた;P− 1で100%、P−2で60%及びP−3で20%。 2. Mnによる予備インキュベーションは、ほぼ半分の活性を回復した。 3. クロロホルム単独によるP−2の抽出は、ほとんど49%だけ活性を増 加した。これはクロロホルム可溶性インヒビターの存在を暗示し得る。 4. 10-4M Mn(分析番号:3)は、先の結果が、この濃度でP'アーゼ に関して顕著な刺激的な作用を有することを明確に示したにもかかわらず、P' アー ゼ活性に関して効果を有していないとの例外がある。 かくして、金属の除去はIPGからの全ての活性を取り除くが、しかしこの活 性は再構成され得る。 ジチゾン処理したP型IPGの再活性化に関するMnとZnの効果 前の実験において、Mnはジチゾンによる処理によってそれの金属の剥ぎ取り がなされているP型IPGを一部のみ再活性化した。これは、そのIPGが3: 2のラフな割合においてMnとZnの両方を含むことを示すだろう。本実験は、 両方の金属で活性化したかどうか及びそれらは添加剤かどうかを検査するために 行った。 ここで使用したP−1サンプルは、その成分サンプルの第2の管であろうと、 前の実験において使用したそれと同じとした。ジチゾン処理したサンプルは、先 に使用したそれと同じとした。再活性化のため、その脱金属サンプルは、2.7 mM Mn、1.8mM ZnN又は2.7mM Mn−1.8mM Znのい ずれかによって15分間予備インキュベートした。全てのサンプルは10μl P'アーゼと5μlのサンプルを用いる通常の分析系で試験した。 番号 サンプル %刺激化 1. オリジナル未処理P-1 +43 2. 処理したP-1 0 3. P'アーゼ+2.7mm Mn +12 4. P'アーゼ+1.8mm Zn +122 5. P'アーゼ+Mn+Zn +111 6. 処理したP-1+Mn+Zn +262 この実験は以下のことを示した: 1. Znは、、Mnでなしたより大きい程度にP'アーゼを刺激した。 2. P'アーゼについてのMnとZnの効果は補足的でない。 3. 不活性化したIPGに結合した金属の効果は、オリジナル活性+Mn+Z n の総計(43+12+122=177)から予期することができる値よりもかなり大きな値、2 62の値に、不活性化IPGを刺激することである。 かくして、この実験は、P型IPGがいずれかの環境において活性化のために Mn2+とZn2+の混合物を要求するであろうことを立証する。 MALDI質量分析 P型分子のファミリーの高分解能MALDI質量分析(ネガティブモード)が図 11中に示される。構造のファミリーは、236又は237m/zの添加により 関連付けされる、3つのマークを付したピークを参照。 ネガティブモードMALDI質量分析により測定したその分子量は、H+原子 の除去によってP型物質の現実の分子量と異なり、すなわちその現実の分子量は 、図11中に示すピークの分子量に+1の加入により得ることができる。かくし て、その図中の結果に基づく分子量を測定するために容易である。 モノクローナル抗体 連続的な薄層クロマトグラフィーによってラット肝臓から精製したイノシトー ルホスホグリカン(IPG)は、通常の方法を用いてニュージーランドウサギとB alb/cマウスを免疫するために用いた。 免疫化の後、モノクローナル抗体は、変異骨髄腫細胞(106細胞/ml)によ りマウス脾臓細胞の融合のアプローチを用いて調製した。使用した骨髄腫細胞ラ インは、それのヒポキサンチン-グアニン ホスホリボジルトランスフェラーゼ を欠いている。そのハイブリドーマ細胞のスクリーニング法は、抗原(IPG)が 固相上に固定化された、非競合的固相酵素イムノアッセイに基づいた。培養上清 を加え、陽性ハイブリドーマ細胞を選択した。 単細胞クローン化は、制限希釈によってなされた。3つのモノクローナル抗体 (2D1,5HGおよび2P7)を得るためにハイブリドーマを選択した。全ての モノクローナル抗体は、EK-5050キット(Hyclone)を用いるIgMで測定さ れる。 全てのモノクローナル抗体がIPGsを識別することを試験するため、非競合 的な固相酵素イムノアッセイを用いた。F96ポリソーブ(Polysorb)Nunc-Immun oプレートを分析のために用いた。そのポリソーブの表面は、ある種の抗原が固 定化されることが分析のために推奨される。 1:800に希釈した固定化した抗原(IPG)は、組織培養上清、腹水液から 、及び精製したモノクローナル抗体が使用される際に、モノクローナル抗体を捕 捉する。 その検出方法は、抗マウスIgM、ビオチニル化全抗体(ヤギから)及びビオチ ニル化ホースラディッシュペルオキシダーゼ複合体(Amersham)、ABTSとAB TS用緩衝液(Boehringer Mannheim)を用いた。 同じイムノアッセイは、ポリクローナル抗体を評価するために用いた。このア ッセイにおいて、その検出方法は、抗ウサギIg、ビオチニル化種-特異性全抗 体(ロバから)を利用した。 その抗体は、以下の方法を用いて精製することができる。グラジエントプログ ラマーGP-250プラスと高精度ポンプP−500を持つ高速タンパク質液体 クロマトグラフィー(Pharmacia FPLC system)を、ポリクローナルIPG抗体を 精製するために用いた。 ハイトラッププロテインAアフィニティカラムを、ウサギ血清からのポリクロ ーナルIPGの精製用に用いた。タンパク質定量分析は、ミクロBCAプロテイ ンアッセイ試薬キット(Pierce)を用いて行った。 モノクローナル抗体は、2つの工程で精製した。硫酸アンモニウム沈澱は、最 初の工程として選択した方法である。組織培養上清は、硫酸アンモニウムによっ て処理した(50%飽和)。PBS中で希釈したペレットは、第2工程の前に透析 チューブに移される。 硫酸アンモニウム沈澱が単一工程精製化のために好適でないことから、その後 にゲル濾過クロマトグラフィーを行い−PBS中の抗体溶液を、ファーマシアセ ファロース4Bカラム内を移動させた。タンパク質定量分析は、パーキン ラム ダ 2 UV/VIS分光光度計中で220−280nmでの吸光度を読みとっ てなされた。 かくして、この実施例は、A及びP型物質へのモノクローナル及びポリクロー ナル抗血清の生成が可能であることを示した。 解説 10mM塩酸によりAG1-X8樹脂からの溶離によって分離した材料は、ピ ルビン酸脱水素酵素ホスファターゼを刺激した。この分画はまた、EGF-レセ プター移入3T3細胞の増殖及び脂肪細胞中のグリコーゲン合成を刺激した。 ヒト肝臓から分離したP型IPG分画の生物学的特性は、プロナーゼによって 処理した後に回復され、その活性がタンパク質又はペプチドのいずれか一方によ るものでないことを示した。リン酸と遊離アミノ基の存在は、これら化合物が、 それらの構造中にヘキソースとヘキソサミンを含むとのそれらの報告に類似させ 得る。リン酸含量と細胞増殖を刺激するメディエイタの能力(図5a)及びPDH ホスファターゼ刺激活性(図5b)の間の強い相関関係は、リン酸がその推定上の メディエイタの鍵成分であることを強く示唆する。これら化合物の炭水化物の本 質は、下降ペーパークロマトグラフィーにおけるそれの挙動、炭水化物含有化合 物の特徴及びインスリン刺激したラット組織から分離したIPGのそれとの類似 性によって支持される。Dionexプロフィールは、炭水化物の存在を立証す る。全ての実験は、アニオン交換樹脂から溶離した10mM分画におけるP型イ ンスリン-模擬イノシトールホスホグリカンの存在と一致した。 ヒトにおいて、グルコース代謝のレセプター後組織インスリン耐性は、非イン スリン依存性糖尿病(NIDDM)及び多くの他の疾患の特徴である。耐性は、イ ンスリンシグナル化通路における固有の欠陥に起因させることでき、又はインス リン作用の循環性インヒビターの存在によって、又は両方にもたらされるとする ことができる。IPG結合メディエイタ通路における欠陥はそれ故に、NIDD Mの病因論における研究のためのキーターゲットである。 インスリンシグナル化におけるIPGの重要性は、インビボでの及びインビト ロでのデータの両方からもたらされる。例えば、変異細胞は、代謝効果なしには 、チロシンリン酸化によってインスリンに応答するIPGを作製できない[1]、 及び細胞生成キナーゼ欠落インスリンレセプターは、インスリン刺激の後GPI を加水分解しない[2]。またインスリン作用とGPIの故障の両方を持つインス リ ンレセプターレベルとの相関関係もある[3]。GPI合成と放出における欠陥を 有する糖尿病GKラットからの細胞のインスリン耐性は、ウシ肝臓からのIPG によって克服され得る[4]。酵素的及び化学的に修飾したイノシトールリン酸グ リカンに類似した抗体は、インスリンの効果をブロックするトリパノゾーマ ブ ルセイ(Trypanosoma brucei)から分離された[5,6,7,8]。ストレプトゾト シン-糖尿病ラットからの脂肪細胞中のGPIのインスリン刺激した加水分解物 の悪化があり、ピルビン酸脱水素酵素(PDH)のインスリン活性化及びグルコー ス利用性を悪化する[5]。 NZOマウスのPDH活性は、グルコース輸送及び利用性の顕著な刺激の存在 においてインスリン刺激に対応せず、この酵素のインスリン刺激のレベルでレセ プター後欠陥を示唆する。インスリンは脂肪の少ないNZCマウスの脂肪細胞中 のP型メディエイタの生産を刺激するが、しかし、メディエイタ生産又はNZO マウスの脂肪細胞中の活性における減少を逆説的に引き起こす[9]。アンタゴニ ストのないことか見出された。これらの結果は、NZOマウスにおけるピルビン 酸脱水素酵素活性化のレベルでのインスリン作用のレセプター後欠陥を実証する (すなわちP型メディエイタ)欠点のあるメディエイタ(又はメディエイタに応答 する)は、インスリン耐性、タイプII糖尿病後藤-柿崎ラット似脂肪細胞におい て報告されている[10]。タイプII糖尿病に罹った患者において見出される減 少した尿のカイロイノシトール(P型メディエイタの加水分解生成物)分泌[11 ,12]は、たとえ全てではない研究がこれらの観測を立証することができてい るとしても[13]、ヒトの患者において類似のレセプター後欠陥を示唆する。 自然発生的な糖尿病(脂肪)アカゲザルにおける尿のカイロイノシトール減少化 [14]、及びそのようなサル及びストレプトゾトシン処理ラットにおいてカイロ イノシトールが血漿グルコースを低下すること及びグリコーゲン合成の活性化[ 15]がある。ストレプトゾトシン処理ラットにおけるメディエイタの静脈内注 入は、血清インスリン濃度における変化なしに血漿グルコースを減じ、且つip 注入は横隔膜における糖原生成性の変更の結果となる。 参考文献 以下に列記した又は上記説明中に記載した参考文献の全ての内容は参考によっ てここに併合される。 追補 1: 1. IPG加水分解 1ラット肝臓から得られた材料に関する、IPGs(LIA、LCA、LIP 、LCP及びブランク)は、2N塩酸によって110℃で90分間処理した(Pier ce、後述の通りジチゾンにより抽出した)@。加水分解の後、そのサンプルは2回 凍結乾燥し、水に再溶解し(200μl)、且つもう一度凍結乾燥した。得られた材 料は200μl中に再溶解し(水)、そして10μlサンプルは、上記の通りイノ シトール、モノサッカリド及び金属の存在を研究するために用いた。 2. 塩酸のジチゾン処理 ジフェニルチオカルバゾン(Aldrich)は、記載の通りクロロホルムから再結晶 化した(ZiefとMitchel、p127)。その結晶質の精製したジチゾンは、Cl3CH中 @10mg/10mlに溶解し、定常沸点の6N塩酸から金属不純物を抽出する ために用いた(Pierce)。 HClの1mlは、500μlのジチゾン溶液によって3回抽出し、上記の通 りIPGsを加水分解するために用いた。 3. 胎盤IPGs。ジチゾンによる抽出 ストックIPGs溶液の50μlを、水で200μlに希釈し、次いでクロロ ホルム中のジチゾン溶液(0.1g/l)の200μlにより抽出した。(使用したクロ ロホルムはジチゾン溶液を調製する直前にH2O/1N NaOH/H2Oによっ て抽出した。) ジチゾンによるIPG溶液の抽出の後、その水相をCl3CHによって抽出し た(200μl、3回)。その有機相はプールし、水で洗浄し、乾燥し、Cl3CH中 に再溶解した(200μl)。その溶液は、金属を測定するために3N塩酸(10 0μl)によって抽出した。 オリジナル水性IPG溶液は、DionexプロファイルとPDH分析の変化 を測定するために用いた。 4. Dionex法 IPGs カラムとガードカラム: PA100 溶離液: A=100mM NaOH B=500mM NaOAc+100mM NaOH 濃度勾配:@開始: 100%A、0%B @30分: 25%A、75%B @30.1分:100%Bを10分間維持した 流速: 1ml/分 検出器: ED40 5. 金属分析 カラムとガードカラム: HPIC−CS5 溶離液: PDCA(6mm PCDA、50mM AcOH、 50mM NaOAc、pH4.57) 流速: 1ml/分 カラム後試薬: 0.3mM PAR、1M AcOH、3M NH4OH 試薬流速: 〜0.8ml/分 検出器 AD40 @ 520mm 6. イノシトール分析 カラムとガードカラム=CarboPac MA1 溶離液: A=500mM NaOH B=H2O 条件: 時間 流速 %A %B 開始 0.25 25 75 0.00 0.25 25 75 15.10 0.25 25 75 20 0.40 100 0 25 0.40 100 0 34 0.40 25 0 35 0.40 25 75 40 0.40 25 75 検出器: ED40 7. モノサッカリド分析 検出器: ED40 カラムとガードカラム=CarboPac PA1 溶離液: A=100mM NaOH;B=H2O 条件: 流速:1ml/分 時間 %A %B 開始 16 84 0 16 84 17 16 84 18 100 0 23 100 0 24 16 84 30 16 84 表 1 組織重量当たりのメディエイタの生物活性表1の脚注。 †活性の単位(ユニット):活性の1ユニットは、試験系の基本的なレベルにおい て50%活性化を生じる量として表される。 ‡ラット肝臓データのためにそのn値は分離肝臓調製物の異なる独立した抽出物 で表す。通常の2匹の動物(肝臓)は、抽出の前にプールされた。各脂質生成アッ セイは3つ組でじっしした。2つの分離した値が、コントロール又は擬注入ラッ ト用又はインスリンの50分の注入後の2動物の抽出した肝臓用に与えられた。 両方の群は一晩絶食させた。 ¥インスリンの値は、1994年10月から1995年10月の期間にわたって実施した、2 0の独立した脂質生成アッセイ(各々3つ組で測定した)用である。 §ヒトの肝臓のためのその値は、2つの分離肝臓からのものである、[N]は通常 及び[D]は病気。その病気にかかった肝臓は、肝臓移植の時点で獲得した。通常 の肝臓は、若い健康な事故の犠牲者からのものである。そのn値は脂質生成圧せ iO繰り返しに関する。−80℃で凍結保存された病気の肝臓の分離抽出液は、 一年の期間にわたり分析した。活性における変化が無いことが見られた。 表 2 アフィニティー支持体からのIPGの回収 脚注 † 3H-チミジンをEGFR移入繊維芽細胞内に混入した。A及びP型メディエイタ は異なる支持体から水によって溶離した。IPGの最終濃度はストックの1/4 0とした(材料と方法を参照)。類似の結果が1/80の希釈によって得られた。全て のIPG刺激は投薬量依存性であった。 # P型の部分回収率はC-18上で普遍的に観測された。試みのないものは結 合材料を回収するために作られた。 ∫ ブランク−IPGの溶離の前のカラム溶離物。 ☆ コントロール−培養培地のみ、FCS無し。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年8月17日(1998.8.17) 【補正内容】 請求の範囲 1. ヒトの肝臓又は胎盤から得られる分離P型物質であり、該物質はMn2+及 び/又はZn2+を含む炭水化物を含むシクリトールであり且つピルビン酸脱水素 酵素(PDH)ホスファターゼ活性化の生物学的活性を有する、分離P型物質。 2. 炭水化物を含むシクリトールである分離P型物質であり、上記物質は、M n2+及び/又はZn2+を含み、ヒトの肝臓又は胎盤から: (a)肝臓ホモジネートの加熱と酸処理により抽出物を作製すること、 該ホモジネートは液体窒素中で即時凍結した組織から加工される; (b)遠心分離及び活性炭処理の後、AG1-X8(ギ酸型)アニオン交 換樹脂と一晩相互作用させることを得られた溶渣に与えること; (c)10mM塩酸によるカラムの溶離によって得られるP型IPG活 性を有する分画を採集すること; (d)pH4.0に中性化すること(pH7.8を越えない)、及び該物 質を分離するために該分画を凍結乾燥すること; (e)溶媒として4/1/1ブタノール/エタノール/水を用いて下降 ペーパークロマトグラフィーを使うこと; (f)ピリジン/酢酸/水中での高電圧紙電気泳動を用いて精製するこ と; (g)分離P型物質を得るためにDionexアニオン交換クロマトグ ラフィーを用い精製すること、又はVydac HPLCクロマトグラフィーを 用いて精製及び分離すること、 によって得られる分離P型物質。 3. Mn2+及び/又はZn2+を含む炭水化物を含むシクリトールであり且つピ ルビン酸脱水素酵素(PDH)ホスファターゼ活性化の生物学的活性を有する分離 P型物質であり、該物質は、ネガティブモデルMALDI質量分析計を用いて測 定した図11中に示した通りの分子量を、又は約236m/zの1又はそれ以上 の構成単位の添加又は削除によって図11中に示す分子量の一つに関連した分子 量を有する、分離P型物質。 4. 該物質がリン酸塩を含む請求項1から3のいずれか1項記載の物質。 5. 該物質が以下の特徴: (a)それは、溶媒として4/1/1ブタノール/エタノール/水を用 いる下降ペーパークロマトグラフィーにおいて基点に近い場所へ移動する; (b)それは、C-18アフィニティ樹脂上に部分的に保持される; (c)それはDowax AG50(H+)カチオン交換樹脂上に結合す る; (d)それはAG3Aアニオン交換樹脂上に結合する;及び (e)該物質の活性はプロナーゼに耐性がある、 の1又はそれ以上を有する請求項1から4のいずれか1項記載の物質。 6. 該物質が以下の特徴: (a)グリコーゲン合成酵素ホスファターゼの活性を刺激する;又は (b)血清フリー媒体中の繊維芽細胞に加えた際にマイトジェンである 、を有する、請求項1から5のいずれか1項記載の物質。 7. 製薬的に許容されるキャリアとの組合せにおいて、請求項1から6のいず れか1項記載のP型物質を含んだ製薬組成物。 8. A型物質又はインスリンをさらに含む、請求項8記載の製薬組成物。 9. 内科療法の方法において使用するための請求項1から6のいずれか1項記 載の物質。 10. 請求項1から6のいずれか1項記載の物質のアンタゴニストで、該アン タゴニストは、上記物質に特異的に結合できるモノクローナル抗体であるアンタ ゴニスト。 11. 該アンタゴニストが: (a)P型物質の放出を抑制する; (b)それのレベルを減少するためにP型物質に結合する;及び/又は 、 (c)P型物質の生物学的活性を減じる、 の特性を有する請求項10のアンタゴニスト。 12. 該アンタゴニストが、該物質に特異的に結合することができる抗体又は 該物質に特異的に結合することができる結合タンパク質である請求項10又は1 1記載のアンタゴニスト。 13. 請求項10から12のいずれか1項記載のアンタゴニストを含む製薬組 成物。 14. 内科療法の方法において使用するための請求項1から6のいずれか1項 記載の物質のアンタゴニストであり、該アンタゴニストは、上記物質に特異的に 結合できるモノクローナル抗体であるアンタゴニスト。 15. 請求項1から6のいずれか1項記載のP型物質を特異的に結合すること ができるモノクローナル抗体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // A61K 35/50 C12P 21/08 C12N 15/02 A61K 37/26 C12P 21/08 C12N 15/00 C (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,ID,IL,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. ヒトの肝臓又は胎盤から得られる分離P型物質であり、該物質はMn2+及 び/又はZn2+を含む炭水化物を含むシクリトールであり且つビルビン酸脱水素 酵素(PDH)ホスファターゼ活性化の生物学的活性を有する、分離P型物質。 2. 炭水化物を含むシクリトールである分離P型物質であり、上記物質は、M n2+及び/又はZn2+を含み、ヒトの肝臓又は胎盤から: (a)肝臓ホモジネートの加熱と酸処理により抽出物を作製すること、 該ホモジネートは液体窒素中で即時凍結した組織から加工される; (b)速心分離及び活性炭処理の後、AG1-X8(ギ酸型)アニオン交 換樹脂と一晩相互作用させることを得られた溶液に与えること; (c)10mM塩酸によるカラムの溶離によって得られるP型IPG活 性を有する分画を採集すること; (d)pH4.0に中性化すること(pH7.8を越えない)、及び該物 質を分離するために該分画を凍結乾燥すること; (e)溶媒として4/1/1ブタノール/エタノール/水を用いて下降 ペーパークロマトグラフィーを使うこと; (f)ピリジン/酢酸/水中での高電圧紙電気泳動を用いて精製するこ と; (g)分離P型物質を得るためにDionexアニオン交換クロマトグ ラフィーを用い精製すること、又はVydac HPLCクロマトグラフィーを 用いて精製及び分離すること、 によって得られる分離P型物質。 3. Mn2+及び/又はZn2+を含む炭水化物を含むシクリトールであり且つピ ルビン酸脱水素酵素(PDH)ホスファターゼ活性化の生物学的活性を有する分離 P型物質であり、該物質は、ネガティブモデルMALDI質量分析計を用いて測 定した図11中に示した通りの分子量を、又は約236m/zの1又はそれ以上 の構成単位の添加又は削除によって図11中に示す分子量の一つに関連した分子 量を有する、分離P型物質。 4. 該物質がリン酸塩を含む請求項1から3のいずれか1項記載の物質。 5. 該物質が以下の特徴: (a)それは、溶媒として4/1/1ブタノール/エタノール/水を用 いる下降ペーパークロマトグラフィーにおいて基点に近い場所へ移動する; (b)それは、C-18アフィニティ樹脂上に部分的に保持される; (c)それはDowax AG50(H+)カチオン交換樹脂上に結合す る; (d)それはAG3Aアニオン交換樹脂上に結合する;及び (e)該物質の活性はプロナーゼに耐性がある、 の1又はそれ以上を有する請求項1から4のいずれか1項記載の物質。 6. 該物質が以下の特徴: (a)グリコーゲン合成酵素ホスファターゼの活性を刺激する;又は (b)血清フリー媒体中の繊維芽細胞に加えた際にマイトジェンである 、を有する、請求項1から5のいずれか1項記載の物質。 7. 製薬的に許容されるキャリアとの組合せにおいて、請求項1から6のいず れか1項記載のP型物質を含んだ製薬組成物。 8. A型物質又はインスリンをさらに含む、請求項8記載の製薬組成物。 9. 内科療法の方法において使用するための請求項1から6のいずれか1項記 載の物質。 10. 請求項1から6のいずれか1項記載の物質のアンタゴニスト。 11. 該アンタゴニストが: (a)P型物質の放出を抑制する; (b)それのレベルを減少するためにP型物質に結合する;及び/又は 、 (c)P型物質の生物学的活性を減じる、 の特性を有する請求項10のアンタゴニスト。 12. 該アンタゴニストが、該物質に特異的に結合することができる抗体又は 該物質に特異的に結合することができる結合タンパク質である請求項10又は1 1記載のアンタゴニスト。 13. 請求項10から12のいずれか1項記載のアンタゴニストを含む製薬組 成物。 14. 内科療法の方法において使用するための請求項1から6のいずれか1項 記載の物質のアンタゴニスト。
JP10513410A 1996-09-11 1997-09-11 グリコーゲン代謝を調節するヒト組織からの炭水化物含有シクリトール Ceased JP2001500859A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GBGB9618929.5A GB9618929D0 (en) 1996-09-11 1996-09-11 Metal containing carbohydrates from human tissue which regulate glycogen metabolism
GB9618929.5 1996-09-11
PCT/GB1997/002533 WO1998011117A1 (en) 1996-09-11 1997-09-11 Cyclitol containing carbohydrates from human tissue which regulate glycogen metabolism

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001500859A true JP2001500859A (ja) 2001-01-23

Family

ID=10799737

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10513410A Ceased JP2001500859A (ja) 1996-09-11 1997-09-11 グリコーゲン代謝を調節するヒト組織からの炭水化物含有シクリトール

Country Status (11)

Country Link
US (2) US6271204B1 (ja)
EP (1) EP0925304B1 (ja)
JP (1) JP2001500859A (ja)
AT (1) ATE192160T1 (ja)
AU (1) AU713100B2 (ja)
CA (1) CA2264825A1 (ja)
DE (1) DE69701811T2 (ja)
DK (1) DK0925304T3 (ja)
ES (1) ES2147988T3 (ja)
GB (1) GB9618929D0 (ja)
WO (1) WO1998011117A1 (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9801899D0 (en) * 1998-01-29 1998-03-25 Univ London Neurotrophic properties of ipgs analogues
US20040192586A1 (en) * 1998-03-18 2004-09-30 Rodaris Pharmaceuticals Limited Materials and methods relating to anti-inositolphosphoglycan antibodies
GB9805771D0 (en) * 1998-03-18 1998-05-13 Hoeft Rademacher Limited Materials and methods relating to screening for inositolphosphoglycan mimetics
CA2321113A1 (en) * 1998-03-18 1999-09-23 Thomas William Rademacher Anti-inositolphosphoglycan monoclonal antibodies
GB9806645D0 (en) * 1998-03-27 1998-05-27 Univ London Materials and methods relating to the treatment of conditions involving mast cells,basophils and eosinophils
GB9826099D0 (en) * 1998-11-27 1999-01-20 Hoeft Rademacher Limited Carbohydrates and methods for their synthesis
GB9828564D0 (en) * 1998-12-23 1999-02-17 Rademacher Group Limited Materials and methods for the treatment and diagnosis of cancer
GB9828559D0 (en) * 1998-12-23 1999-02-17 Rademacher Group Limited Insulin mimetics from honey
GB9828560D0 (en) * 1998-12-23 1999-02-17 Rademacher Group Limited Substances from porcine tissue
JP2003530111A (ja) * 2000-04-07 2003-10-14 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフトング ヒトピルビン酸デヒドロゲナーゼホスファターゼ
US6759390B2 (en) 2000-05-12 2004-07-06 Manuel Martin-Lomas Compounds and their uses
US6939857B2 (en) 2000-05-12 2005-09-06 Rodaris Pharmaceuticals Limited Compounds and their uses
US6953781B2 (en) 2000-05-12 2005-10-11 Rodaris Pharmaceuticals Limited Compounds and their uses
US6716826B2 (en) 2000-05-12 2004-04-06 Rodaris Pharmaceuticals Limited Compounds and their uses
GB0015627D0 (en) * 2000-06-26 2000-08-16 Rademacher Group Limited Phosphoglycan messengers and their medical uses
KR100932183B1 (ko) 2008-10-22 2009-12-16 주식회사 한국천연물사이언스 말태반의 추출물 제조방법 및 이를 이용한 식품조성물
CN112114063A (zh) * 2020-08-06 2020-12-22 浙江省农业科学院 大豆中d-松醇的检测方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4906468A (en) 1986-04-11 1990-03-06 The Rockefeller University Insulin activity messengers, their antibodies, and thereof
US4839466A (en) * 1986-04-11 1989-06-13 The Rockefeller University Insulin activity messengers
US5122603A (en) 1989-03-08 1992-06-16 The University Of Virginia Alumni Patents Foundation Purified insulin mediators and purification process for same
YU66892A (sh) 1991-08-20 1995-10-24 Hoechst Ag. Fosfoinositolglikan - peptid sa delovanjem kao insulin
GB9505658D0 (en) 1995-03-21 1995-05-10 Univ London Hormone and growth factor mimetics

Also Published As

Publication number Publication date
ATE192160T1 (de) 2000-05-15
EP0925304A1 (en) 1999-06-30
AU713100B2 (en) 1999-11-25
US20040022782A1 (en) 2004-02-05
WO1998011117A1 (en) 1998-03-19
DE69701811D1 (de) 2000-05-31
DK0925304T3 (da) 2000-07-31
CA2264825A1 (en) 1998-03-19
ES2147988T3 (es) 2000-10-01
AU4310197A (en) 1998-04-02
EP0925304B1 (en) 2000-04-26
US6271204B1 (en) 2001-08-07
DE69701811T2 (de) 2000-10-12
GB9618929D0 (en) 1996-10-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001500859A (ja) グリコーゲン代謝を調節するヒト組織からの炭水化物含有シクリトール
Weinstein et al. Membranes of animal cells: VI. The glycolipids of the L cell and its surface membrane
Crittenden et al. Carbohydrate-binding protein 35: identification of the galactose-specific lectin in various tissues of mice
Richardson et al. Identification of a cholinergic‐specific antigen Chol‐1 as a ganglioside
US5219579A (en) Biologically active material characterized by catabolic activity generally associated with cachexia-inducing tumors, preparations, production and uses thereof
US20160046704A1 (en) Glycoproteins having lipid mobilising properties and therapeutic applications thereof
US6303580B1 (en) Cyclitol Containing carbohydrates from human tissue which regulate lipogenic activity
Qureshi et al. Separation of two active forms (holo-a and holo-b) of pigeon liver fatty acid synthetase and their interconversion by phosphorylation and dephosphorylation
MORI et al. Radioimmunoassay of astroprotein (an astrocyte-specific cerebroprotein) in cerebrospinal fluid and its clinical significance
JPH05502942A (ja) ヒトおよび動物における骨および結合組織の疾患を検出する方法
US4906468A (en) Insulin activity messengers, their antibodies, and thereof
Tertov et al. Intracellular cholesterol accumulation is accompanied by enhanced proliferative activity of human aortic intimal cells
US4119618A (en) Vasoactive polypeptide and method of preparation from neural tissue
MITSUYAMA et al. Purification and properties of galactosylceramide sulfatase activator from human liver
Bhattacharya et al. Membrane modification differentially affects the binding of the lactogenic hormones human growth hormone and ovine prolactin.
Hanausek-Walaszek et al. Characterization of a 60,000-dalton oncofetal protein from the plasma of tumor-bearing rats
EP0203107A1 (en) PROTEINS (LECTINS) FIXING SPECIFIC CARBON HYDRATES IN MAMMALIAN TUMOR CELLS AND METHODS OF PREPARATION.
Amacher et al. Characterization of alkaline phosphatase in canine serum
EP0771877A1 (en) Gene coding for modified bone morphogenic protein receptor
JPH07507537A (ja) 細胞シグナル変換系調節のための組成物と方法
Chew Properties of protein kinases from lactating bovine mammary glands
Anderson et al. Phosphorylation of proteoglycans. Identification of phosphorylation sites in chondroitin sulfate‐rich region of core protein
DE69937872T2 (de) Anti-humaner thymidylat-synthase-monoklonaler Antikörper und Hybridoma, das zu seiner Herstellung fähig ist
Angeletti Biological properties of the nerve growth factor
Sindhuphak et al. Further studies on incubation conditions for ALS-immunoglobulinsand human erythrocyte acetyl-cholinesterase

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070424

A313 Final decision of rejection without a dissenting response from the applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A313

Effective date: 20070912

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071023