JP2001358761A - ラベルパス設定方法及びラベルパスリング網 - Google Patents

ラベルパス設定方法及びラベルパスリング網

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JP2001358761A
JP2001358761A JP2000174642A JP2000174642A JP2001358761A JP 2001358761 A JP2001358761 A JP 2001358761A JP 2000174642 A JP2000174642 A JP 2000174642A JP 2000174642 A JP2000174642 A JP 2000174642A JP 2001358761 A JP2001358761 A JP 2001358761A
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JP2000174642A
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Yoshihiko Uematsu
芳彦 植松
Mitsumasa Okada
光正 岡田
Hiroshi Ota
宏 太田
Toshinori Tsuboi
利憲 坪井
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リング網において、予備経路を設けない場合
と同等の高いスループットと予備経路を設けた場合と同
等の高い信頼性とを同時に実現することができるラベル
パス設定方法を提供する。 【解決手段】 二重化したメインパス及びサブパスを、
0系メインパス及びサブパスは二つの経路のうち短経路
側に、1系メインパスは長経路側に、0系メインパス及
び1系メインパスは高優先クラスとし、サブパスを低優
先クラスとして、それぞれ設定し、初期状態では0系メ
インパスを選択し、0系メインパスと1系メインパスと
の間では非選択系にセル及びパケットを送信しない一対
一の切り替えを行い、0系メインパス上に故障が発生し
た場合は1系メインパスに切り替え、0系メインパスの
故障が回復した場合は0系メインパスに切り戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ATM(Asynchron
ous Transfer Mode)におけるバーチャルパス及びバーチ
ャルチャネル、MPLS(Multi Protocol Label Switch
ing)におけるラベルスイッチパス等のラベルパスを用い
るリング網において、高トラヒック収容率及び高信頼性
を同時に実現することができるラベルパス設定方法及び
リング網に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のインターネット需要の増大、企業
内及び企業間通信需要の増大等により、通信事業者網内
のIP(Internet Protocol)トラヒックが急増してい
る。IPパケット転送網の各装置(ルータ)はIPアド
レス毎の出力伝送路を記したルーティングテーブルを参
照してIPパケットの転送処理を行う。このルーティン
グテーブルを書き換える方法として、網の保守運用者が
手動で書き換えを行うスタティックルーティングと、他
のルータから貰う情報により自動書き換えを行うダイナ
ミックルーティングがある。
【0003】通信事業者が運用する大規模のIP網の場
合、書き換えデータ量が多いことからダイナミックルー
ティングを用いる場合が多いが、既存のダイナミックル
ーティングではルータ及びルータ間伝送路の負荷を認識
しないため、良好に負荷分散を行うことができず、結果
としてQoS(Quality of Service)を保証した通信サー
ビスを適用できないという問題があった。
【0004】MPLS技術は、IP網において適切な網
の設計及び運用を行い、任意のQoSサービスを実現す
るための転送技術であり、IP網内にラベルパスを定義
し、網内の設計及び運用の単位とするものである。ラベ
ルパスは、網内を転送されるIPパケットに付与される
ラベルにより識別される。ラベルパスの設定方法には、
網設計運用オペレータが手動で設定する方法及びQoS
を意識したルーティングプロトコルを適用して自動的に
設定する方法の二つの方法がある。
【0005】ATM転送網は、ラベルパスを用いる転送
網として先駆的な位置付けにあり、ラベルパスであるバ
ーチャルパス(VP)及びラベル回線であるバーチャル
チャネル(VC)を設定して通信を行うコネクション型
通信方式である。VP及びVCは、セルに付与されたラ
ベルであるVPI(Virtual Path Identifier)及びVC
I(Virtual Channel Identifier)により識別される。ま
た、ATM転送装置は、入力VPI及び入力VCIと出
力VPI及び出力VCIとの対応関係を示すルーティン
グテーブルを具え、そのテーブルに従って入力セルのV
PI及びVCIを変換して出力することによりVP及び
VCの接続を行う。即ち、ATM網は、VP及びVCと
いうラベルパスをベースとした転送網である。MPLS
においても、ラベルパスとしてATMレイヤのVP及び
VCを用いることが可能である。
【0006】一方、リング型ネットワークトポロジー
は、隣接する転送装置間に伝送路を配置した転送網トポ
ロジーであり、リング型スター型トポロジー及びメッシ
ュ型トポロジーに比較して伝送路全体の長さが短いた
め、高速伝送技術の利用により経済的な転送網が実現で
きること、リング網内の任意の装置の間に設定されたパ
スについて経路の二重化或いは異経路化が可能であるこ
と等の利点があり、高い信頼性及び経済性を同時に実現
する網構成技術として、従来からパス収容方法、故障切
り替え方法等が検討されてきた。
【0007】タイムスロットによりパスの割り付けを行
うタイムスロットパスリング網については、SDH(Syn
chronous Digital Hierarchy)リング網としてITU−
Tにおいて既に標準化されている。ラベルパスリング網
については、これまでNTTを中心にATMリング網に
ついて検討されてきたが、更にトラヒック収容効率及び
信頼性に優れたリング網としてBPSR−PF(Bidirec
tional Path SwitchedRing-Path Failure Detection)が
本発明者らによって提案されている。
【0008】図1乃至3はラベルパスリング網の従来の
ラベルパス設定方法1乃至3を説明するための図であ
る。各図(a)は、全て5個のクロスコネクト機能21、
22、23、24及び25が伝送路11、12、13、14及び15により
リング上に接続された5ノードリング網を示し、各図
(b)は、各ノード間全てにパスが設定された状態を3
ノードリング網について示す図である。
【0009】図1の従来の設定方法1では、任意のIP
機能(IPルーティング及びフォワーディング機能)間
にラベルパス1を設定する場合に、常にリング網の短経
路側に設定する方法である。図1(a)には簡単のため
二つのIP機能31及び32のみを図示しているが、実際に
は各クロスコネクト機能にIP機能が接続され、図1
(b)に示すように、ラベルパスは任意の二つのIP機
能間に設定される。このような従来の設定方法1では、
ラベルパス1上に故障が発生した場合には、IP機能31
と32との間の通信は全断となる。故障救済用の帯域を確
保しないので、最大ラベルパス容量は伝送路の容量(図
1(b)の場合は2.4Gbit/s)と等しくなるため他の
方法に比べて大きいが、一つの故障が発生した時のパス
生存確率が70%であり、このパス生存確率の低いこと
がこの従来方法1の問題点である。
【0010】図2の従来の設定方法2では、任意のIP
機能間にラベルパス1を設定する場合に、リング網の短
経路側及び長経路側に1本ずつラベルパスを設定し、I
P機能は2本のラベルパスの双方にIPパケットを送信
する方法である。図2(a)には簡単のため二つのIP
機能31及び32のみを図示しているが、実際には各クロス
コネクト機能にIP機能が接続され、図2(b)に示す
ように、任意の二つのIP機能間に短経路側及び長経路
側に異経路分散された2本のラベルパス1及び1’が設
定される。短経路側の平均生存確率は70%、長経路側
の平均生存確率は30%となるが、一つの伝送路故障に
より伝送路11又は12及び伝送路13、14又は15が同時に故
障となることはあり得ないので,IP機能31と32との間
のラベルパス1又は1’のいずれかが生存する確率は1
00%である。この方法では、或るノード間にラベルパ
スを設定する場合に必ずリング一周にわたって帯域を確
保する必要があるため、収容可能な最大ラベルパス容量
は、ラベルパス1及び2を合計しても、上記従来方法よ
り低くなる。
【0011】例えば図2(b)の場合には、各伝送路1
6、17及び18の伝送容量が2.4Gbit/sである場合、各ラ
ベルパス1、1’、2、2’、3及び3’に割当てられ
る帯域はそれぞれ800Mbit/sであり、例えばラベルパ
ス1と1’との合計帯域は1.6Gbit/sであり、上記従
来方法1の場合の2.4Gbit/sに比べて低くなること
が、この従来方法2の問題点である。
【0012】図3の従来の設定方法3では、ラベルパス
レイヤの切り替え機能により故障切り替えを行う方法で
あり、0系メインパス4上で故障が発生した場合は1系
メインパス4’への切り替えにより導通を確保する。切
り替え方法及びラベルパス収容方法は、本発明者らによ
る従来の提案によるATMリング網方式BPSR−PF
を用いることができる。BPSR−PFは、一つの伝送
路故障に対しては100%復旧し、更に従来の他のラベ
ルパスリング網方式に比較して最高の収容効率を実現す
るATMリング網故障切り替え方法及びパス収容方法で
ある(岡田、植松、太田、坪井「ATMリング網におけ
る切替方式の検討について」信学技報、IN99-7、CS
-99-7、MVE99-7、1999.4参照)。この提案ではAT
Mリング網に適用しているが、MPLSによるラベルパ
スリング網にも適用することができる。以下にBPSR
−PFについて説明する。
【0013】BPSR−PFの切り替え方法は、非選択
系にセル又はパケットを送信しない1対1の切り替え方
法であり、各メインパスはデフォルトで0系メインパス
を選択し、0系メインパス上に故障が発生した場合のみ
1系メインパスを選択する切り戻し型の切り替えであ
る。ラベルパスの収容方法は、伝送路jが収容する0系
メインパスの帯域の合計値をCmain0(j)、伝送路iの故
障によりラベルパス切り替えが発生した時の伝送路jの
1系メインパスの帯域の合計値をCmain1(i,j)、伝送路
容量をL、ラベルパスクロスコネクト機能の数をNとす
ると、 Cmain0(j)+Max(1≦i≦N,i≠j)Cmain1(i,j)≦L
(1≦j≦N) の関係を満たすように収容を制限する方法である。ここ
でMax(1≦i≦N,i≠j)Cmain1(i,j)は1≦i≦N及びi≠
jの条件におけるCmain1(i,j)の最大値を表す。
【0014】図3(b)に例として3ノードリング網の
場合のCmain0(2)及びCmain1(i,2)を示す。図3(b)
において、i及びjは、伝送路16、17、18をそれぞれ第
1、第2、第3の伝送路として表示している。この方法
は、各1系のメインパス間で帯域を共有するラベルパス
リング網であるが、一つの伝送路故障に対しては各ラベ
ルパスの帯域(図3(b)では1.2Gbit/s)を100
%救済できるリング網である。しかしながら図3(b)
に示すように、リングを形成する各伝送路容量上に一定
の共有予備帯域を確保する必要があり、故障がない場合
には空帯域となることから、従来方法1と比較すると、
最大ラベルパス容量が低いことが問題点である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
の問題点に鑑み、リング網上に故障のない状態において
は従来方法1と同等のラベルパス容量を実現し、且つ、
一つの伝送路の故障の際にも最大限のラベルパス導通を
確保することができるラベルパスリング網におけるラベ
ルパス設定方法及びラベルパスリング網を提供すること
にある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明のラベルパス設定
方法は、入力セル及びパケットに付与されたラベル情報
を変換して出力することによってラベルパスの接続を行
うラベルパスクロスコネクト機能がN個伝送路で接続さ
れ、ラベルパスクロスコネクト機能は少なくとも高優先
クラス及び低優先クラスの2種類のラベルパスを収容す
ることができ、高優先クラス及び低優先クラスの合計帯
域が伝送路容量を超過する場合は低優先クラスラベルパ
スのみの品質を劣化させるラベルパスリング網のラベル
パス設定方法において、異経路により二重化したメイン
パス及びサブパスを、0系メインパス及びサブパスは二
つの経路のうち短経路側に、1系メインパスは長経路側
に、0系メインパス及び1系メインパスは高優先クラス
とし、サブパスを低優先クラスとして、それぞれ設定
し、初期状態では0系メインパスを選択し、0系メイン
パスと1系メインパスとの間では非選択系にセル及びパ
ケットを送信しない一対一の切り替えを行い、0系メイ
ンパス上に故障が発生した場合は1系メインパスに切り
替え、0系メインパスの故障が回復した場合又は0系メ
インパスと1系メインパスとの双方に故障が発生した場
合は0系メインパスに切り戻し、ラベルパスリング網が
複数のメインパス及びサブパスの組を収容する場合は、
伝送路jが収容する0系メインパスの帯域の合計値をC
main0(j)、サブパスの帯域の合計値をCsub(j)、伝送路
iの故障によりラベルパス切り替えが発生した時の伝送
路jの1系メインパスの帯域の合計値をCmain1(i,j)、
伝送路容量をL、1≦i≦N及びi≠jの条件におけるC
main1(i,j)の最大値をMax(1≦i≦N,i≠j)Cmain1(i,
j)としたとき、 Cmain0(j)+Max(1≦i≦N,i≠j)Cmain1(i,j)≦L
(1≦j≦N) 及び Cmain0(j)+Csub(j)≦L (1≦j≦N) の関係を満たすようにラベルパスの収容を制限すること
を特徴とする。
【0017】また、本発明のラベルパスリング網は、入
力セル及びパケットに付与されたラベル情報を変換して
出力することによってラベルパスの接続を行うラベルパ
スクロスコネクト機能がN個伝送路で接続され、ラベル
パスクロスコネクト機能は少なくとも高優先クラス及び
低優先クラスの2種類のラベルパスを収容することがで
き、高優先クラス及び低優先クラスの合計帯域が伝送路
容量を超過する場合は低優先クラスラベルパスのみの品
質を劣化させるラベルパスリング網において、ラベルパ
スクロスコネクト機能が、異経路により二重化したメイ
ンパス及びサブパスを、0系メインパス及びサブパスは
二つの経路のうち短経路側に、1系メインパスは長経路
側に、0系メインパス及び1系メインパスは高優先クラ
スとし、サブパスを低優先クラスとして、それぞれ設定
する手段、初期状態では0系メインパスを選択し、0系
メインパスと1系メインパスとの間では非選択系にセル
及びパケットを送信しない一対一の切り替えを行い、0
系メインパス上に故障が発生した場合は1系メインパス
に切り替え、0系メインパスの故障が回復した場合又は
0系メインパスと1系メインパスとの双方に故障が発生
した場合は0系メインパスに切り戻す手段、及び、ラベ
ルパスリング網が複数のメインパス及びサブパスの組を
収容する場合は、伝送路jが収容する0系メインパスの
帯域の合計値をCmain0(j)、サブパスの帯域の合計値を
sub(j)、伝送路iの故障によりラベルパス切り替えが
発生した時の伝送路jの1系メインパスの帯域の合計値
をC main1(i,j)、伝送路容量をL、1≦i≦N及びi≠jの
条件におけるCmain1(i,j)の最大値をMax(1≦i≦N,i
≠j)Cmain1(i,j)としたとき、 Cmain0(j)+Max(1≦i≦N,i≠j)Cmain1(i,j)≦L
(1≦j≦N) 及び Cmain0(j)+Csub(j)≦L (1≦j≦N) の関係を満たすようにラベルパスの収容を制限する手段
を具備することを特徴とする。
【0018】図4は本発明のラベルパスリング網におけ
るラベルパス設定方法(図4(a))及び収容例(図4
(b))を示す図である。先ず、任意の二つのIP機能
間にラベルパスを設定する場合、メインパス及びサブパ
スの2本を設定する。メインパスはリング網内で0系メ
インパス7及び1系メインパス7’に二重化され、0系
メインパス7及びサブパス7”はリング網内の二つの経
路のうち短経路側に設定される。1系メインパス7’は
メインパスの故障切り替え用ラベルパスであり、0系メ
インパス7と異経路に設定される。図4(a)の場合、
メインパスの切り替え端となるクロスコネクト機能21及
び23が切り替え機能を具える。切り替え機能は、BPS
R−PFに基づく一対一の切り戻し型切り替え機能を適
用する。
【0019】本発明によりラベルパスを収容する例を図
4(b)を用いて説明する。図4(b)は、3ノードリ
ング網の場合(N=3)において、伝送路16、17、18を
それぞれ第1、第2、第3の伝送路としてi及びjを表
示した場合のCmain0(2)、C sub(2)及びCmain1(i,2)の
説明を示す図である。
【0020】0系メインパス7、8、9及び1系メイン
パス7’、8’、9’の収容はBPSR−PFに基づい
て行う。即ち、伝送路jが収容する0系メインパスの帯
域の合計値をCmain0(j)(図の場合例えばj=2)、伝
送路i(図の場合例えばi=1又は3)の故障によりラ
ベルパス切り替えが発生した時の伝送路jの1系メイン
パスの帯域の合計値をCmain1(i,j)、伝送路容量をLと
した場合、 Cmain0(j)+Max(1≦i≦N,i≠j)Cmain1(i,j)≦L (1≦j≦N) (式1) の関係を満たすように収容を制限する。ここでMax(1
≦i≦N,i≠j)Cmain1(i,j)は1≦i≦N及びi≠jの条件に
おけるCmain1(i,j)の最大値を表す。また、0系メイン
パス及びサブパスの収容については、伝送路jが収容す
るサブパス帯域の合計値をCsub(j)とした場合、 Cmain0(j)+Csub(j)≦L (1≦j≦N) (式2) の関係を満たすようにラベルパスの収容を制限する。1
系メインパスとサブパスとの間には明示的な収容制限は
ない。
【0021】更にリング網を構成する各ラベルパスクロ
スコネクト機能は、少なくとも高優先クラス及び低優先
クラスの2種類のラベルパスを収容することが可能であ
り、高優先クラスのラベルパス及び低優先クラスのラベ
ルパスの合計帯域が伝送路容量を超過する場合は、低優
先クラスラベルパスのみの品質を劣化させる優先制御機
能を有する。ラベルパスリング網上の全ての0系メイン
パス及び1系メインパスを高優先クラスとし、全てのサ
ブパスを低優先クラスのラベルパスとして設定すること
が望ましい。
【0022】図4(b)において全ての0系メインパス
及びサブパスの帯域が均等であると仮定すると、式1及
び2により、全ての0系メインパス及びサブパスの最大
設定可能帯域は1.2Gbit/sとなる。従って、各クロス
コネクト機能に接続されたIP機能がメインパス及びサ
ブパスの双方にIPパケットを送信する負荷分散機能を
持つ場合、伝送路故障がない状態においては、全てのI
P機能間に2.4Gbit/sのスループットを確保すること
ができる。
【0023】図5は、一つの伝送路故障が発生した場合
の切り替えの例を説明するための図である。伝送路17及
び18には帯域1.2Gbit/sの0系メインパス、1系メイ
ンパス及びサブパスが収容されるが、伝送路16に伝送路
故障が発生した場合、サブパスのみ低優先クラスのため
品質の劣化が生じ、0系メインパス及び1系メインパス
には品質の劣化は生じない。即ち、一つの伝送路故障が
発生しても、全てのIP機能間に1.2Gbit/sのスルー
プットが確保される。
【0024】図6は、本発明によるリング網内にフルメ
ッシュで均一容量のラベルパスを設定する場合におけ
る、最大設定可能ラベルパス容量(図6(a))及び一
つの故障に対するラベルパスの平均生存確率(図6
(b))を示す図である。横軸はリング内のノード数で
ある。図6(a)に示されるように、メインパス及びサ
ブパスの合計容量は、上述の従来方法1における最大設
定可能容量と同等である。また、本発明によるメインパ
スについては、一つの伝送路故障が発生した場合におい
ても1系メインパスへの切り替えにより100%の帯域
を保証することができることがわかる。
【0025】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施例を説明する。
【0026】[実施例1]図7は本発明の実施例1を説
明するための図である。図中、41、42及び43は容量2.
4Gbit/sの伝送路、44、45及び46はメインVP及びサブ
VP双方にパケットを送信する負荷分散機能を持つIP
ルータ、47、48及び49はATMクロスコネクト機能、5
1、52及び53は0系メインVP、54、55及び56はサブV
Pを示す。
【0027】この実施例は、ラベルパスとしてATMの
VPを用いる例であり、リング網を構成する各ノード
は、VPをクロスコネクトするATMクロスコネクト機
能47、48又は49と、メインV及びサブVP双方にパケッ
トを送信するトランク機能を持つIPルータ44、45又は
46とを含む。
【0028】ATMクロスコネクト機能は優先VP及び
非優先VPの2種類のVPを設定することが可能であ
り、優先VPと非優先VPとの間の優先制御機能を持つ
ことが望ましい(坪井、吉田、太田、岩瀬、足達「AT
Mクロスコネクトシステム(モデルB)の開発」NTT R&
D, Vol.48, No.5, p.439-445(1999)参照)。この場合、
0系メインVP及び1系メインVPは高優先VPとし、
サブVPは低優先VPとして設定する。また、VP単位
の切り替え機能については、ITU−T勧告I.630で標
準化されている切り替え方式のうちの一対一切り戻し型
の切り替え方式を適用すればよい。
【0029】図7の実施例において、伝送路41、42及び
43の容量を2.4Gbit/sとし、上記式1及び2に基づい
て収容設計を行うと、各VPの最大容量は、各0系メイ
ンVPが1.2Gbit/s、各サブVPが1.2Gbit/sとな
る。
【0030】また、各IPルータ44、45及び46はVPを
構成するセル流にIPパケットを収容する機能を持ち、
指定された速度でVPセル流を送信するVP単位のシェ
ーピング機能を持つことが望ましい。この場合、IPパ
ケットをATMセルにマッピングする方法としては、A
TMアダプテーション機能のうちAAL(ATM Adaptatio
n Layer)タイプ5等のデータ通信用のアダプテーション
機能を用いればよい(青山、鈴木監修「やさしいAT
M」電気通信協会、ISBN4-88549-412-5参照)。
【0031】各IPルータが指定された速度でVPセル
流を送信することにより、リング網内に故障がない状態
において、全てのIPルータの間にフルメッシュで2.
4Gbit/sのスループットを実現することができる。ま
た、一つの伝送路故障が発生した場合は、故障が発生し
た各0系メインVPを上記ITU−T勧告I.630に基づ
いて1系メインVPに切り替えることにより、全てのI
Pルータの間に1.2Gbit/sのスループットを確保する
ことができる。
【0032】[実施例2]図8は本発明の実施例2を説
明するための図である。図中、61、62及び63は容量2.
4Gbit/sの伝送路、64、65及び66はメインLSP及びサ
ブLSP双方にパケットを送信する負荷分散機能を持つ
IPルータ機能、67、68及び69はLSP(ラベルスイッ
チパス)クロスコネクト機能、71、72及び73は0系メイ
ンLSP、74、75及び76はサブLSP、77、78、及び79
はMPLS機能対応IPルータを示す。
【0033】この実施例は、ラベルパスとしてIETF
において標準化中のMPLSにおけるラベルスイッチパ
スLSP(draft-ietf-mpls-arch-05.txt参照)を用いる
例であり、リング網を構成する各ノードはMPLS機能
対応ルータ77、78、及び79によって構成される。MPL
S機能対応IPルータ77、78、及び79は、IPルータ機
能64、65及び66、及びLSPクロスコネクト機能67、68
及び69を含み、各MPLS機能対応IPルータの間に0
系メインLSP、1系メインLSP及びサブLSPが設
定される。
【0034】ラベルクロスコネクト機能は優先LSP及
び非優先LSPの2種類のLSPを設定することが可能
であり、優先LSPと非優先LSPとの間の優先制御機
能を持つことが望ましい。この場合、0系メインLSP
及び1系メインLSPは高優先LSPとし、サブLSP
は低優先LSPとして設定する。また、LSPの切り替
え機能については、ITU、IETF共に標準化の作業
中であるが、上記実施例1に示したATMにおける切り
替え方式と同様の一対一切り戻し型の切り替え方式を適
用すればよい。これは、(1)切り替え端となるLSPク
ロスコネクト機能相互間で切り替え状態を通信するチャ
ネルを設け、(2)各LSPクロスコネクト機能が0系及
び1系の故障状態を認識する手段を持ち、(3)各LSP
クロスコネクト機能が(1)による相手の切り替え状態及
び(2)による故障状態に応じて切り替え状態を変更する
ことにより実現することができる。
【0035】ATMにおけるVP切り替えの場合は、こ
れらは、ITU−T勧告I.630の切り替え制御用OAM
セルであるAPSセル(Automatic Protection Switchin
g Cell)、故障通知用OAMセルであるAISセル(Alar
m Indication Signal Cell)及びGlobal Priority Logic
により実現している。
【0036】図8の実施例において、伝送路61、62及び
63の容量を2.4Gbit/sとし、上記式1及び2に基づい
て収容設計を行うと、各LSPの最大容量は、各0系メ
インLSPが1.2Gbit/s、各サブLSPが1.2Gbit/s
となる。各IPルータ機能は、定められたラベルパス速
度でIPパケットを送信するパケット速度調整機能を持
つことが望ましい。これにより、リング網内に故障がな
い状態において、全てのIPルータ機能の間にフルメッ
シュで2.4Gbit/sのスループットを実現することがで
きる。また、一つの伝送路故障が発生した場合は、故障
が発生した各0系メインLSPを1系メインLSPに切
り替えることにより、全てのIPルータの間に1.2Gbi
t/sのスループットを確保することができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ラベルパスレイヤの切り替え機能及び収容設計方法とI
Pハンドリングレイヤの負荷分散機能とを組合せること
により、経済性に優れたリング型網トポロジーにおい
て、予備経路を設けない場合と同等の高いスループット
と予備経路を設けた場合と同等の高い信頼性とを同時に
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ラベルパスリング網の従来のラベルパス設定
方法を説明するための図である。
【図2】 ラベルパスリング網の従来のラベルパス設定
方法を説明するための図である。
【図3】 ラベルパスリング網の従来のラベルパス設定
方法を説明するための図である。
【図4】 本発明のラベルパスリング網におけるラベル
パス設定方法及び収容例を示す図である。
【図5】 一つの伝送路故障が発生した場合の切り替え
の例を説明するための図である。
【図6】 本発明によるリング網内にフルメッシュで均
一容量のラベルパスを設定する場合における最大設定可
能ラベルパス容量及び一つの故障に対するラベルパスの
平均生存確率を示す図である。
【図7】 本発明の実施例を説明するための図である。
【図8】 本発明の他の実施例を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1、2、3、4、5、6 ラベルパス 7、8、9 メインパス 11、12、13、14、15、16、17、18 伝
送路 21、22、23、24、25 クロスコネクト機能 31、32 IP機能 40 MPLS対応ラベルスイッチルータ 41、42、43 容量2.4Gbit/sの伝送路 44、45、46 IPルータ 47、48、49 ATMクロスコネクト機能 51、52、53 0系メインVP 54、55、56 サブVP 61、62、63 容量2.4Gbit/sの伝送路 64、65、66 IPルータ機能 67、68、69 ラベルスイッチパスクロスコネクト
機能 71、72、73 0系メインVP 74、75、76 サブVP 77、78、79 MPLS機能対応IPルータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 宏 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 坪井 利憲 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5K030 GA11 HA10 HB14 HC15 JA12 KA15 KX29 LA03 LB19 MD02 5K031 DA11 EB05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力セル又はパケットに付与されたラベ
    ル情報を変換して出力することによってラベルパスの接
    続を行うラベルパスクロスコネクト機能がN個伝送路で
    接続され、ラベルパスクロスコネクト機能は少なくとも
    高優先クラス及び低優先クラスの2種類のラベルパスを
    収容することができ、高優先クラス及び低優先クラスの
    合計帯域が伝送路容量を超過する場合は低優先クラスラ
    ベルパスのみの品質を劣化させるラベルパスリング網の
    ラベルパス設定方法において、 異経路により二重化したメインパス及びサブパスを、0
    系メインパス及びサブパスは二つの経路のうち短経路側
    に、1系メインパスは長経路側に、0系メインパス及び
    1系メインパスは高優先クラスとし、サブパスを低優先
    クラスとして、それぞれ設定し、 初期状態では0系メインパスを選択し、0系メインパス
    と1系メインパスとの間では非選択系にセル又はパケッ
    トを送信しない一対一の切り替えを行い、0系メインパ
    ス上に故障が発生した場合は1系メインパスに切り替
    え、0系メインパスの故障が回復した場合又は0系メイ
    ンパスと1系メインパスとの双方に故障が発生した場合
    は0系メインパスに切り戻し、 ラベルパスリング網が複数のメインパス及びサブパスの
    組を収容する場合は、伝送路jが収容する0系メインパ
    スの帯域の合計値をCmain0(j)、サブパスの帯域の合計
    値をCsub(j)、伝送路iの故障によりラベルパス切り替
    えが発生した時の伝送路jの1系メインパスの帯域の合
    計値をCmain1(i,j)、伝送路容量をL、1≦i≦N及びi≠
    jの条件におけるCmain1(i,j)の最大値をMax(1≦i≦
    N,i≠j)Cmain1(i,j)としたとき、 Cmain0(j)+Max(1≦i≦N,i≠j)Cmain1(i,j)≦L
    (1≦j≦N) 及び Cmain0(j)+Csub(j)≦L (1≦j≦N) の関係を満たすようにラベルパスの収容を制限すること
    を特徴とするラベルパス設定方法。
  2. 【請求項2】 入力セル又はパケットに付与されたラベ
    ル情報を変換して出力することによってラベルパスの接
    続を行うラベルパスクロスコネクト機能がN個伝送路で
    接続され、ラベルパスクロスコネクト機能は少なくとも
    高優先クラス及び低優先クラスの2種類のラベルパスを
    収容することができ、高優先クラス及び低優先クラスの
    合計帯域が伝送路容量を超過する場合は低優先クラスラ
    ベルパスのみの品質を劣化させるラベルパスリング網に
    おいて、 ラベルパスクロスコネクト機能が、 異経路により二重化したメインパス及びサブパスを、0
    系メインパス及びサブパスは二つの経路のうち短経路側
    に、1系メインパスは長経路側に、0系メインパス及び
    1系メインパスは高優先クラスとし、サブパスを低優先
    クラスとして、それぞれ設定する手段、 初期状態では0系メインパスを選択し、0系メインパス
    と1系メインパスとの間では非選択系にセル又はパケッ
    トを送信しない一対一の切り替えを行い、0系メインパ
    ス上に故障が発生した場合は1系メインパスに切り替
    え、0系メインパスの故障が回復した場合又は0系メイ
    ンパスと1系メインパスとの双方に故障が発生した場合
    は0系メインパスに切り戻す手段、及び、 ラベルパスリング網が複数のメインパス及びサブパスの
    組を収容する場合は、伝送路jが収容する0系メインパ
    スの帯域の合計値をCmain0(j)、サブパスの帯域の合計
    値をCsub(j)、伝送路iの故障によりラベルパス切り替
    えが発生した時の伝送路jの1系メインパスの帯域の合
    計値をCmain1(i,j)、伝送路容量をL、1≦i≦N及びi≠
    jの条件におけるCmain1(i,j)の最大値をMax(1≦i≦
    N,i≠j)Cmain1(i,j)としたとき、 Cmain0(j)+Max(1≦i≦N,i≠j)Cmain1(i,j)≦L
    (1≦j≦N) 及び Cmain0(j)+Csub(j)≦L (1≦j≦N) の関係を満たすようにラベルパスの収容を制限する手段
    を具備することを特徴とするラベルパスリング網。
  3. 【請求項3】 前記ラベルパスクロスコネクト機能に、
    ラベルパスの上位レイヤとなるパケットハンドリング機
    能が接続され、該パケットハンドリング機能が、前記メ
    インパス及びサブパス各々を終端する手段、及び、各々
    にパケットを送出するトランキング手段を具備すること
    を特徴とする請求項2に記載のラベルパスリング網。
  4. 【請求項4】 ラベルパスがATMにおけるVP又はV
    Cであり、パケットがIPパケットであることを特徴と
    する請求項3に記載のラベルパスリング網。
  5. 【請求項5】 ラベルパスがMPLSにおけるラベルス
    イッチパスであり、パケットがIPパケットであること
    を特徴とする請求項3に記載のラベルパスリング網。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008172710A (ja) * 2007-01-15 2008-07-24 Fujitsu Ltd 予備パス帯域の管理およびパス帯域の変更

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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