JP2001357935A - コネクタの嵌合離脱構造 - Google Patents

コネクタの嵌合離脱構造

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JP2001357935A
JP2001357935A JP2000176612A JP2000176612A JP2001357935A JP 2001357935 A JP2001357935 A JP 2001357935A JP 2000176612 A JP2000176612 A JP 2000176612A JP 2000176612 A JP2000176612 A JP 2000176612A JP 2001357935 A JP2001357935 A JP 2001357935A
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case
guide groove
lock
section
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Hiroshi Watabe
弘志 渡部
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補機の取付と同時にコネクタ相互のロックを
確実に行わせる。 【解決手段】 パネル3に固定するケース5と、ケース
内に移動自在に保持するコネクタ4と、コネクタに嵌合
する他方の相手コネクタ2とで構成され、コネクタ2に
従動ピン9を設け、ケースに、従動ピンに対する略コネ
クタ嵌合方向のガイド溝26を設け、ガイド溝の終端側
にコネクタ離脱方向のロック部を形成した。ガイド溝2
6が入口兼出口部27に続く往路29と復路31を備
え、往路と復路の中間にロック部が続き、往路の終端が
第一の段差部を経てロック部に続き、復路の終端が第二
の段差部を経て入口兼出口部27に続く。ガイド溝26
は略ハート型に形成される。コネクタ4に支持ピン15
を設け、ケース5に、支持ピンをコネクタ嵌合直交方向
に移動自在に係合させる受け部13を設けた。ケース5
に係止アーム11を設け、パネル3に係合部6を設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車のパ
ネル側に補機を取り付けると同時にパネル側のコネクタ
と補機側のコネクタとを嵌合ロックさせ、補機を取り外
すと同時に両コネクタを離脱させることのできるコネク
タの嵌合離脱構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8〜図9は、特開平11−86964
号公報に記載された従来のコネクタの嵌合構造を示すも
のである。
【0003】この構造は、図8の如く自動車の金属製の
ドア本体51に雄型のコネクタ52をレール53に沿っ
て斜め方向移動自在に設け、合成樹脂製のドアトリム5
4に雌型のコネクタ55を有するスイッチユニット56
を固定して設け、ドア本体51に対して矢印Y方向にド
アトリム54を組み付けると同時に、図9の如く雄・雌
両コネクタ52,55を嵌合接続させるものである。
【0004】雄型のコネクタ52は図8のコネクタ未嵌
合時にレール53の上端寄りに位置し、コネクタ嵌合に
伴って斜め下側に移動して、図9の完全嵌合時にレール
53の下端寄りに位置する。
【0005】雄型のコネクタ52は合成樹脂製のコネク
タハウジング57内に複数の雌端子(図示せず)を有
し、雌型のコネクタ55は、コネクタ嵌合室(図示せ
ず)を有するコネクタハウジング内に複数の雄端子を有
する。雌端子は電源線等に接続され、雄端子はスイッチ
ユニット56内のスイッチ基板(図示せず)に接続され
ている。
【0006】しかしながら、上記従来の構造にあって
は、雄・雌両コネクタ52,55のロック機構がないた
めに、コネクタ嵌合後に車両の振動等で雄・雌両端子が
摺動して磨耗したり、両端子の接触位置が変動したりす
るという懸念があった。
【0007】図10〜図11はコネクタの嵌合構造の他
の形態として、特開平11−67340号公報に記載さ
れた構造を示すものである。
【0008】この構造は、雄型のコネクタ99をスライ
ド自在に保持したケース102を自動車のドア本体(図
示せず)に固定し、雌型のコネクタ101をスイッチユ
ニット100に固定して、スイッチユニット100をド
アトリム(図示せず)の開口部に嵌め込むと同時に、雄
・雌両コネクタ99,101を嵌合接続させるものであ
る。ドアトリムは予めドア本体に組み付けられている。
【0009】図11の如く、両コネクタ99,101の
未嵌合状態において、雄型のコネクタ99はケース10
2の可撓性のアーム94で上方に突出した状態に係止さ
れている。アーム94は先端に突部95を有し、雄型の
コネクタ99はフード部93の可撓板96に、突部95
を係合させる孔部97を有している。雌型のコネクタ1
01はコネクタハウジングの先端外側にアーム解除兼ロ
ック用の突部98を有している。
【0010】図10の如く雄型のコネクタ99はコネク
タハウジング内に雌端子104を有し、雌型のコネクタ
101はコネクタ嵌合室92内に雄端子103の接触用
タブ部を突出させている。図10の状態からスイッチユ
ニット100をドアトリムに組み付ける際に、両コネク
タ99,101が嵌合しつつ、図11の雌型のコネクタ
101の突部98が雄型のコネクタ99のフード部93
の可撓板96の内側に進入して、コネクタ完全嵌合と同
時にアーム94の突部95を孔部97から外側に押し出
し、アーム94の係止を解除させると共に、突部98が
孔部97に係合して、両コネクタ99,101がセミロ
ックされつつ、ケース102に沿ってスイッチユニット
100の組付方向に移動する。両コネクタ99,101
は突部98と可撓板96の孔部97との係合によってセ
ミロックされる。
【0011】しかしながら、上記従来の構造にあって
は、両側に傾斜面98aを有する略三角形状の突部98
と可撓板96との係合によってコネクタ同士のロックが
行われるために、車両の振動等によってロックが不意に
解除されやすく、その場合に前記従来例と同様にコネク
タ接続の信頼性が低下するという懸念があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した点
に鑑み、コネクタ相互の嵌合ロックを強固に行わせてコ
ネクタ接続の信頼性を向上させると共に、コネクタの嵌
合及び離脱操作を容易に且つ確実に行うことのできるコ
ネクタの嵌合離脱構造を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は以下の手段を採用する。なお各呼称に対応
して発明の実施の形態中の符号を付して手段を記載する
が、本発明の構成は符号で示す形態に限定されるもので
はない。本発明のコネクタの嵌合離脱構造は、パネル3
に固定されるケース5と、ケース内に移動自在に保持さ
れる一方のコネクタ4と、該一方のコネクタに嵌合する
他方のコネクタ2とで構成され、該他方のコネクタに従
動ピン9が設けられ、該ケースに、該従動ピンに対する
略コネクタ嵌合方向のガイド溝26が設けられ、該ガイ
ド溝の終端側にコネクタ離脱方向のロック部30が形成
されたことを特徴とする(請求項1)。前記ガイド溝が
入口兼出口部に続く往路と復路31とを備え、該往路と
該復路との中間に前記ロック部30が続き、該往路の終
端が第一の段差部32を経て該ロック部に続き、該復路
の終端が第二の段差部33を経て該入口兼出口部に続く
ことも有効である(請求項2)。また、前記往路29の
溝底28が前記入口兼出口部27から前記第一の段差部
32にかけて徐々に傾斜して高くなり、前記復路31の
溝底34が前記ロック部30から前記第二の段差部33
にかけて徐々に傾斜して高くなったことも有効である
(請求項3)。また、前記ガイド溝26が略ハート型に
形成され、前記往路29が一方の湾曲部、前記復路31
が他方の湾曲部で構成されたことも有効である(請求項
4)。また、前記往路29′の終端寄りに第三の段差部
35を経て短い第一の傾斜部37が形成され、該第一の
傾斜部が前記第一の段差部32′を経て前記ロック部3
0′に続き、該ロック部が短い第二の傾斜部38に続
き、該第二の傾斜部が第四の段差部36を経て前記復路
31′に続くことも有効である(請求項5)。また、前
記一方のコネクタ4に支持ピン15が設けられ、前記ケ
ース5に、該支持ピンをコネクタ嵌合直交方向に移動自
在に係合させる受け部13が設けられたことも有効であ
る(請求項6)。また、前記ケース5と前記パネル3と
の何れか一方に係止アーム11が設けられ、他方に、係
止アームに対する係合部6が設けられたことも有効であ
る(請求項7)。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を用いて詳細に説明する。図1〜図4は、本発明に係る
コネクタの嵌合離脱構造の一実施形態を示すものであ
る。
【0015】図1の如く、この構造は例えば自動車のイ
ンストルメントパネルのセンタクラスタ(図示せず)に
オーディオやスイッチユニットといった補機1を組み付
けると同時に、補機側の雌型のコネクタ2をパネル3側
の雄型のコネクタ(一方のコネクタ)4に接続させ、セ
ンタクラスタから補機1を取り外すと同時に、補機側の
コネクタ(他方のコネクタ)2をパネル側のコネクタ4
から離脱させるものである。
【0016】パネル3は垂直に配置され、コネクタ4を
収容した合成樹脂製のケース(固定ハウジング)5に対
する左右一対の係止用の孔部(係合部)6を並列に有し
ている。孔部6はパネル3を貫通し、縦長矩形状に形成
されている。パネル3は例えば横断面略コの字状に形成
され、両側に直交した側壁部(図示せず)を有してい
る。パネル3には補機1を組み付け固定する部分(図示
せず)が一体ないし別体に設けられている。
【0017】補機1の裏面に雌型のコネクタ2が一体に
突設されている。雌型のコネクタ2は合成樹脂製のコネ
クタハウジング7内に、雄型のコネクタ4に対するコネ
クタ嵌合室(図示せず)を有し、コネクタ嵌合室内に複
数の雄端子(図示せず)の接触用タブ部ないし接触用ピ
ン部が突出されている。コネクタハウジング7の両側壁
8の前端寄りの部分に一対の短円柱状の従動ピン9が外
向きに且つ水平に突設されている。一対の従動ピン9は
左右対称に位置している。雌型のコネクタ2内の雄端子
は補機1の内部回路等に接続されている。
【0018】パネル側の雄型のコネクタ4は合成樹脂製
のケース5内に少なくとも上下方向移動自在に保持され
ている。ケース5は矩形筒状に形成され、両側壁10の
後端部において高さ方向中央に、パネル3の孔部6に対
する一対の可撓性の係止アーム11が後向きに突設され
ている。係止アーム11は補機1の組付方向すなわち雌
型のコネクタ2の嵌合接続方向に真直に延び、先端部に
外向きの係止突起12を有している。係止突起12は孔
部6に対するガイド傾斜面12aと垂直な係止面12b
とを有している。係止アーム11の上下方向の幅寸法を
孔部6の上下長さよりも小さく設定することも可能であ
る。その場合、係止アーム11は孔部6に係合した状態
で上下に移動自在となる。
【0019】ケース5の両側壁10の後端寄りには、雄
型のコネクタ4に対する上下各一対の受け孔(受け部)
13が設けられている。受け孔13は係止アーム11の
基端に隣接して垂直方向にスリット状(縦長矩形状)に
延び、受け孔13の上端部はケース5の後端に向かう水
平な切欠部14で外部に連通している。受け孔13と切
欠部14とで略横L字状の受け部を構成している。受け
孔13に雄型のコネクタ4の支持ピン15が移動自在に
係合している。
【0020】図2に雄型のコネクタ4とケース5とで構
成されるパネル側のコネクタ組立体の分解図を示す如
く、雄型のコネクタ4は合成樹脂製のコネクタハウジン
グ16の両側壁17の後端寄りに上下各一対の外向きの
支持ピン15を一体に有している。なお、支持ピン15
や前記従動ピン9(図1)は各コネクタハウジング1
6,7とは別部材で別体に設けることも可能である。
【0021】雄型のコネクタハウジング6内には複数の
端子収容室18(図3)が並列に且つ複数段に設けら
れ、各端子収容室18内に後部開口19から電線50付
きの雌端子20が挿入係止される。雌端子20は前半
に、雄端子(図示せず)のタブ部ないしピン部に対する
箱状の電気接触部21を有し、後半に電線圧着部(接続
部)22を有している。端子収容室18内には可撓性の
端子係止ランス23(図3)が設けられている。コネク
タハウジング16の前壁24に、端子収容室18に続く
雄端子挿入孔25が設けられている。図1で電線50は
電源等に接続されている。
【0022】図4にケース5の側壁10の内面側の形状
を示す如く、ケース5の両側壁10にはその内面側にお
いて補機側のコネクタ2(図1)の従動ピン9に対する
略ハート型のカム状のガイド溝26が形成されている。
ガイド溝26はケース5の前端において外部に開口し
て、従動ピン9に対する入口兼出口部27を構成してい
る。
【0023】ガイド溝26は、水平方向の短い入口兼出
口部27と、入口兼出口部27から上向きに湾曲し、且
つ溝深さを徐々に浅くして(溝底28を徐々に高くし
て)溝底28を漸次傾斜させた上側湾曲部(往路又は一
方の湾曲部)29と、上側湾曲部29の終端において入
口兼出口部27に向けて短く且つ深く形成されたロック
部30と、ロック部30から徐々に溝深さを浅くしつつ
下向きに湾曲して入口兼出口部27まで続く下側湾曲部
(復路又は他方の湾曲部)31とで構成されている。
【0024】入口兼出口部27の溝深さはロック部30
の溝深さに等しく、上側湾曲部29の終端は第一の段差
部32を経てロック部30に続き、下側湾曲部31の終
端は第二の段差部33を経て入口兼出口部27に続いて
いる。
【0025】ロック部30の前後方向長さと同等の隙間
が、雄型のコネクタ4の支持ピン15(図1)の外径と
ケース5の垂直な受け孔13の幅との寸法差にほぼ等し
くなるように、受け孔13が幅広に形成されている。こ
れにより受け孔13内で支持ピン15が前後方向(ロッ
ク部30の長さ方向)に移動自在である。また、受け孔
13の上下方向長さはガイド溝26の上側湾曲部29の
最上位置と下側湾曲部31の最下位置との間の距離にほ
ぼ等しく設定される。従動ピン9は少なくともガイド溝
26の溝底28,34の高い部分に接する際に撓んで溝
高さを吸収する程度の可撓性を有している。
【0026】図2においてコネクタハウジング16内に
電線付きの雌端子20が挿着され、次いでコネクタハウ
ジング16と各雌端子20とで成るコネクタ4の四本の
支持ピン15がケース5の切欠部14から各受け孔13
内に挿入される。これにより図1の如くパネル側のコネ
クタ4がケース5内で上下及び前後方向移動自在に且つ
安定に支持される。図1の状態でケース5の係止アーム
11がパネル3の孔部6に挿入係止され、ケース5がパ
ネル3に不動に固定される。
【0027】この状態で補機1がパネル側に組み付けら
れ、それに伴って(それと同時に)補機側のコネクタ2
がパネル側のコネクタ4に嵌合する。すなわち、補機1
をパネル3に向けて押圧することで、補機側のコネクタ
2の各従動ピン9がケース5の各ガイド溝26の入口兼
出口部27(図4)に挿入され、ガイド溝26の上側湾
曲部29に沿って上側湾曲部29の終端までスライド移
動する。この時点で両コネクタ2,4が完全に嵌合す
る。
【0028】従動ピン9がガイド溝26の上側湾曲部2
9を移動する際に、従動ピン9が上側湾曲部29の上死
点に達するまでの範囲で、パネル側のコネクタ4の支持
ピン15がケース5の受け孔13に沿って上向きにスラ
イド移動し(パネル側のコネクタ4はケース5内を上向
きに移動し)、従動ピン9が上死点から上側湾曲部29
の終端に達するまでの範囲で、支持ピン15が受け孔1
3に沿って下向きにスライド移動する(コネクタ4はケ
ース5内を下向きに復帰する)。
【0029】コネクタ2の従動ピン9が上側湾曲部29
の終端に達した時点で、補機1を手前に少し引き戻すこ
とで、従動ピン9がガイド溝26の水平なロック部30
に係合する。コネクタ4の支持ピン15は受け孔13の
横幅の範囲内で水平移動してロック部30の前後方向長
さを吸収する。この状態で補機1がボルト等でセンタク
ラスタ(図示せず)に固定される。
【0030】コネクタ2の従動ピン9がケース5のガイ
ド溝26のロック部30に係合し、コネクタ4の支持ピ
ン15がケース5の受け孔13に係合することで、両コ
ネクタ2,4がケース5を介して強固にロックされる。
従動ピン9がロック部30に係合した時点で、支持ピン
15は受け孔13の初期位置に復帰する。
【0031】補機1を取り外す際には、両コネクタ2,
4のロック状態からセンタクラスタにおける補機1の固
定を解除し、補機1をコネクタ嵌合方向(パネル方向)
に一旦押した後、手前に引き出すことで、補機側のコネ
クタ2がパネル側のコネクタ4から離脱される。
【0032】すなわち、補機側のコネクタ2の従動ピン
9がガイド溝26(図4)のロック部30から下側湾曲
部31に沿って摺動して入口兼出口部27に達し、外部
に引き出される。この際、パネル側のコネクタ4の支持
ピン15はケース5の受け孔13内を下向きにスライド
移動し、従動ピン9が下側湾曲部31の下死点に達した
後、支持ピン15は受け孔13内を上向きに移動する。
パネル側のコネクタ4は支持ピン15と一体にケース5
内を昇降する。従動ピン9がロック部30から離脱する
に伴って、支持ピン15が受け孔15内を横幅方向に水
平移動する。
【0033】上記実施形態によれば、パネル側への補機
1の組付操作と同時に補機側のコネクタ2の従動ピン9
がカム状のガイド溝26の上側湾曲部29に沿ってスム
ーズに摺動し、それに伴ってパネル側のコネクタ4がケ
ース5内を上方に移動して補機側のコネクタ2との心出
しを正確に行い、スムーズで確実なコネクタ嵌合を可能
とすると共に、ガイド溝26のロック部30に従動ピン
9が係合することで、両コネクタ2,4がケース5を介
して強固にロック固定され、さらにコネクタ離脱に際し
て補機1を一旦パネル側に押し込むことで両コネクタ
2,4のロックが簡単且つ確実に解除され、補機1を抜
き出すに伴って従動ピン9がガイド溝26の下側湾曲部
31に沿ってスムーズに摺動し、それと同時にパネル側
のコネクタ4がケース5内を下方に移動して補機側のコ
ネクタ2とのこじり(心ずれ)を防いで、スムーズで簡
単且つ確実にコネクタ2の離脱が行われる。
【0034】また、ガイド溝26の入口兼出口部27に
第二の段差部33を介して下側湾曲部31の終端の溝底
を高く位置させていることで、コネクタ嵌合時に従動ピ
ン9が入口兼出口部27から正確に上側湾曲部29に導
入される。従動ピン9が上側湾曲部29からロック部3
0に係合した時点で、第一の段差部32によって上側湾
曲部29への従動ピン9の逆行が阻止され、コネクタ離
脱時に従動ピン9がロック部30から正確に下側湾曲部
31に導入される。
【0035】なお、パネル3(図1)の孔部6をケース
5の係止アーム11よりも縦長に設定して係止アーム1
1を孔部6内で上下に移動自在とした場合には、補機1
に対するケース5及びケース内のコネクタ4の位置ずれ
が吸収され、コネクタ嵌合が一層スムーズに行われる。
【0036】図5〜図7は上記ケース5のカム状のガイ
ド溝26の他の実施形態を示すものである。図4と類似
の構成部分には符号に「ダッシュ」を付して説明する。
【0037】このガイド溝26′は溝底面28′,3
4′の傾斜を前例よりも若干急勾配にすると共に、上側
湾曲部29′の終端の手前部分と下側湾曲部31′の始
端の手前部分とに第三及び第四の段差部35,36を形
成して、ロック部30′と各段差部35,36との間に
短い傾斜部37,38を形成したものである。
【0038】すなわち、上側湾曲部29′は短い水平な
入口兼出口部27′から溝底28′′の高さを漸次高く
して(溝深さを漸次浅くして)ロック部30′の手前ま
で続き、ロック部30′の手前で第三の段差部35を経
て短い第一の傾斜部37に続いている。第一の傾斜部3
7は第三の段差部35において溝底が低く、ロック部3
0′との境の第一の段差部32′において溝底が高くな
っている。ロック部30′の溝底は低く、ロック部3
0′から斜め下向きに短い第二の傾斜部38が続き、第
四の段差部36を経て下側湾曲部31′に続いている。
第二の傾斜部38は第四の段差部36の手前で溝底が高
くなっている。下側湾曲部31′は第四の段差部36に
おいて溝底が低く、入口兼出口部27′に向けて漸次溝
底が高くなって、第二の段差部33′を経て低い入口兼
出口部27′に続いている。図6においてガイド溝2
6′の溝底の高い部分を符号H、低い部分を符号Lで示
している。
【0039】ケース5′(図5)の他の部位及び各コネ
クタ2,4の形態は図1に示したものと同様である。補
機側のコネクタ2(図1)の従動ピン9の長さは、少な
くともガイド溝26′の溝底の高い部分に接触し、この
際、従動ピン9が長さを短くする方向に撓むように設定
される。
【0040】コネクタ嵌合に際して、補機1を組付方向
に押圧することで、補機側のコネクタ2の従動ピン9が
入口兼出口部27′から上側湾曲部29′に沿って移動
し、上側湾曲部29′の終端側で第三の段差部35から
第一の傾斜部37に係合する。この時点で第三の段差部
35によって従動ピン9の後退が阻止される。それによ
り、補機1の戻し操作で従動ピン9が第一の傾斜部37
からロック部30′に確実に進入し、且つ第一の傾斜部
37の終端の第一の段差部32′によってロック部3
0′からの戻りが阻止される。
【0041】コネクタ離脱に際して、補機1をパネル側
に一旦押し込むことで、コネクタ2の従動ピン9が低い
ロック部30′から第二の傾斜部38の終端に移動して
第四の段差部36に落ちて係合し、ロック部30′への
戻りが阻止される。次いで補機1を手前側に引くこと
で、従動ピン9が下側湾曲部31′に沿って摺動し、終
端の段差部33′を経て入口兼出口部27′から外部に
導出される。
【0042】上記ガイド溝26′によれば、上側及び下
側の湾曲部29′,31′の終端寄りの第三及び第四の
段差部35,36によって従動ピン9の後戻りが確実に
阻止され、コネクタ嵌合操作とロック操作とコネクタ離
脱操作が一層正確に行われる。
【0043】なお、上記各実施形態において、ガイド溝
26,26′の上側湾曲部29,29′と下側湾曲部3
1,31′との形状を入替えて、従動突起9を入口兼出
口部27,27′から下側湾曲部31,31′に進入さ
せ、下側湾曲部31,31′からロック部30,30′
を経て上側湾曲部29,29′に沿って移動させるよう
にすることも可能である。この場合、ケース5内のコネ
クタ4はケース5内で先ず下方に移動し、次いで上方に
移動する。
【0044】また、ガイド溝26,26′の形状をハー
ト型ではなく略三角形状ないし略ヤジリ形状にし(湾曲
状ではなく直線的に傾斜させる)、上側湾曲部29,2
9′に対応する上側傾斜部(図示せず)から高さ方向中
央のロック部30,30′を経て、下側湾曲部31,3
1′に対応する下側傾斜部に沿って従動ピン9を移動さ
せるようにすることも可能である。また、上側湾曲部2
9,29′と水平なロック部30,30′のみ、あるい
は下側湾曲部31,31′と水平なロック部30,3
0′のみでガイド溝を構成し、同一の経路で従動ピン9
を往復させるようにすることも可能である。
【0045】また、係止アーム11をパネル3に設け、
ケース5に係合用の孔部6ないし係合部を設けることも
可能である。また、ケース5の受け孔13は受け溝であ
ってもよい。また、従動ピン9や支持ピン15を各コネ
クタ2,4の一側のみに設け、各コネクタ2,4の他側
はケース5の内面にスライド自在に密着させて両コネク
タ2,4の姿勢を安定させることも可能である。また、
パネル4の孔部(係合部)6は貫通しないものであって
もよい。また、図1では垂直なパネル3に対してコネク
タ2,4を水平方向に嵌合離脱させる(補機1を水平方
向に組み付ける)形態を示したが、例えば水平又は斜め
のパネル3に対してコネクタ2,4を垂直方向又は斜め
方向に嵌合離脱させることも可能である。
【0046】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、一方のコネクタに他方のコネクタを嵌合させるに伴
って、他方のコネクタの従動ピンがケースのガイド溝に
沿ってコネクタ嵌合方向に移動し、それに伴って一方の
コネクタがケース内をコネクタ嵌合直交方向に移動し、
コネクタ嵌合後に他方のコネクタをコネクタ離脱方向に
引くことで、従動ピンがガイド溝のロック部に係合し、
ケースを介して両コネクタが強固にロック固定される。
これにより、コネクタ接続の信頼性が向上する。このこ
とは、他方のコネクタを補機等に一体に設けて、補機を
パネルに向けて組み付けると同時に両コネクタを嵌合接
続させる場合に特に有効である。
【0047】また、請求項2記載の発明によれば、両コ
ネクタを嵌合させる際に、従動ピンが入口兼出口部から
往路に進入し、往路に沿ってスライド移動して、往路の
終端において第一の段差部からロック部に落ち込んで、
逆戻りが阻止される。これにより両コネクタのロックが
不意な解除なく確実且つ強固に行われる。また、ロック
解除は他方のコネクタをパネル側(コネクタ嵌合方向)
に押圧することで、従動ピンがロック部から離脱して復
路に進入して、簡単且つ確実に行われる。従動ピンは復
路の終端から第二の段差部を経て入口兼出口部に落ち込
み、逆戻りが阻止される。往路と復路とが二つの段差部
で従動ピンの逆戻りを阻止することで、従動ピンがガイ
ド溝を正規のルートでスムーズ且つ確実に移動でき、そ
れによりコネクタの嵌合及び離脱がスムーズ且つ確実に
行われる。
【0048】また、請求項3記載の発明によれば、ガイ
ド溝の入口兼出口部の溝底の高さとロック部の溝底の高
さとを同一にし、且つロック部の溝底を深くして従動ピ
ンの外れ出しを防止し、コネクタロックの信頼性を高め
ることができる。また、徐々に傾斜したガイド溝(往路
と復路)に沿って従動ピンをスムーズに摺動させること
ができ、コネクタの嵌合離脱に無理な力がかからない。
【0049】また、請求項4記載の発明によれば、従動
ピンがなめらかな湾曲形状のガイド溝(一方及び他方の
湾曲部)に沿ってスムーズに摺動することで、コネクタ
の嵌合離脱操作がスムーズに行われる。また、略ハート
型のガイド溝によって往路からロック部への従動ピンの
導入及びロック部から復路への従動ピンの進入がスムー
ズに行われ、コネクタのロック及びロック解除がスムー
ズ且つ確実に行われる。
【0050】また、請求項5記載の発明によれば、従動
ピンが往路の終端側で第三の段差部から第一の傾斜部に
落ち込むことで、従動ピンの後戻りが阻止され、隣接の
ロック部に確実に従動ピンが導入される。これにより、
コネクタロックが精度良く確実に行われる。また、従動
ピンがロック部から第四の段差部を経て往路の始端側に
落ち込むことで、従動ピンの後戻りが阻止され、不意な
再ロックが防止され、ロック解除が正確に行われ、往路
に沿って入口兼出口部に向けて正確に従動ピンがスライ
ド移動し、コネクタ離脱が正確に行われる。
【0051】また、請求項6記載の発明によれば、コネ
クタ嵌合ないし離脱に際して他方のコネクタの従動ピン
がガイド溝に沿ってコネクタ嵌合ないし離脱方向に移動
すると同時に、一方のコネクタの支持ピンがケースの受
け部内をコネクタ嵌合直交方向に移動して、ケース内で
一方のコネクタを他方のコネクタとの心ずれなく安定に
保持させる。これにより、コネクタの嵌合離脱動作がこ
じり等なくスムーズに行われる。
【0052】また、請求項7記載の発明によれば、ケー
スが係止アームで簡単且つ確実にパネルに固定され、パ
ネルに対するケース内のコネクタの保持が容易化する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコネクタの嵌合離脱構造の一実施
形態を示す分解斜視図である。
【図2】パネル側のコネクタとそれを収容するケースを
示す分解斜視図である。
【図3】パネル側のコネクタハウジングの内部を示す要
部を切欠した斜視図である。
【図4】パネルの内面に形成されたガイド溝の一実施形
態を示す斜視図である。
【図5】パネルの内面に形成されたガイド溝の他の実施
形態を示す斜視図である。
【図6】同じくガイド溝を示す平面図である。
【図7】同じくガイド溝を示す図6のA−A断面図であ
る。
【図8】従来のコネクタの嵌合構造の一形態におけるコ
ネクタ嵌合前の状態を示す縦断面図である。
【図9】同じくコネクタ嵌合後の状態を示す縦断面図で
ある。
【図10】従来のコネクタの嵌合構造の他の形態を示す
縦断面図である。
【図11】同じくコネクタの嵌合構造を示す分解斜視図
である。
【符号の説明】
2 補機側のコネクタ(他方のコネクタ) 3 パネル 4 パネル側のコネクタ(一方のコネクタ) 5 ケース 6 孔部(係合部) 9 従動ピン 26 ガイド溝 11 係止アーム 13 受け孔(受け部) 15 支持ピン 27 入口兼出口部 28,34 溝底 29,29′ 上側湾曲部(往路又は一方の湾曲部) 30,30′ ロック部 31,31′ 下側湾曲部(復路又は他方の湾曲部) 32,32′ 第一の段差部 33 第二の段差部 35 第三の段差部 36 第四の段差部 37 第一の傾斜部 38 第二の傾斜部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネルに固定されるケースと、ケース内
    に移動自在に保持される一方のコネクタと、該一方のコ
    ネクタに嵌合する他方のコネクタとで構成され、該他方
    のコネクタに従動ピンが設けられ、該ケースに、該従動
    ピンに対する略コネクタ嵌合方向のガイド溝が設けら
    れ、該ガイド溝の終端側にコネクタ離脱方向のロック部
    が形成されたことを特徴とするコネクタの嵌合離脱構
    造。
  2. 【請求項2】 前記ガイド溝が入口兼出口部に続く往路
    と復路とを備え、該往路と該復路との中間に前記ロック
    部が続き、該往路の終端が第一の段差部を経て該ロック
    部に続き、該復路の終端が第二の段差部を経て該入口兼
    出口部に続くことを特徴とする請求項1記載のコネクタ
    の嵌合離脱構造。
  3. 【請求項3】 前記往路の溝底が前記入口兼出口部から
    前記第一の段差部にかけて徐々に傾斜して高くなり、前
    記復路の溝底が前記ロック部から前記第二の段差部にか
    けて徐々に傾斜して高くなったことを特徴とする請求項
    2記載のコネクタの嵌合離脱構造。
  4. 【請求項4】 前記ガイド溝が略ハート型に形成され、
    前記往路が一方の湾曲部、前記復路が他方の湾曲部で構
    成されたことを特徴とする請求項2又は3記載のコネク
    タの嵌合離脱構造。
  5. 【請求項5】 前記往路の終端寄りに第三の段差部を経
    て短い第一の傾斜部が形成され、該第一の傾斜部が前記
    第一の段差部を経て前記ロック部に続き、該ロック部が
    短い第二の傾斜部に続き、該第二の傾斜部が第四の段差
    部を経て前記復路に続くことを特徴とする請求項2〜4
    の何れかに記載のコネクタの嵌合離脱構造。
  6. 【請求項6】 前記一方のコネクタに支持ピンが設けら
    れ、前記ケースに、該支持ピンをコネクタ嵌合直交方向
    に移動自在に係合させる受け部が設けられたことを特徴
    とする請求項1〜5の何れかに記載のコネクタの嵌合離
    脱構造。
  7. 【請求項7】 前記ケースと前記パネルとの何れか一方
    に係止アームが設けられ、他方に、係止アームに対する
    係合部が設けられたことを特徴とする請求項1〜6の何
    れかに記載のコネクタの嵌合離脱構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013073723A (ja) * 2011-09-27 2013-04-22 Nec Infrontia Corp プッシュオン・プッシュオフ型コネクタ及びジャック型コネクタ
WO2023160749A1 (de) * 2022-02-28 2023-08-31 Harting Electric Stiftung & Co. Kg Steckverbinder

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