JP2001357334A - 予算管理システム、予算管理方法、電子マネー記録媒体、予算管理サーバ及び予算管理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

予算管理システム、予算管理方法、電子マネー記録媒体、予算管理サーバ及び予算管理プログラムを記録した記録媒体

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JP2001357334A
JP2001357334A JP2000175829A JP2000175829A JP2001357334A JP 2001357334 A JP2001357334 A JP 2001357334A JP 2000175829 A JP2000175829 A JP 2000175829A JP 2000175829 A JP2000175829 A JP 2000175829A JP 2001357334 A JP2001357334 A JP 2001357334A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 企業等の組織において予算の使用・管理を効
率的に行うための予算管理システム、予算管理方法、電
子マネー記録媒体、予算管理サーバ及び予算管理プログ
ラムを記録した記録媒体を提供する。 【解決手段】 組織を構成する複数のグループのうちの
1つのグループに対応付けられた、金銭を電子データの
形態で表す電子マネーを記憶する少なくとも1以上の予
算口座管理記憶手段422と、電子マネーを発行して予
算口座管理記憶手段422に記憶し、予算口座管理記憶
手段422に記憶された一部または全部の電子マネーを
移動させると共に、予算口座管理記憶手段422に電子
マネーを移動させるサーバコンピュータ420とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、企業等の組織にお
いて予算の使用・管理を効率的に行うための予算管理シ
ステム、予算管理方法、電子マネー記録媒体、予算管理
サーバ及び予算管理プログラムを記録した記録媒体に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、企業において予算の管理は、予算
管理データの手操作で行っていた。この予算管理手順に
ついて図19を参照して説明する。図19は、従来、企
業で行われている予算管理手順のフローチャートであ
る。
【0003】例えば、10万円の物品を購入する場合を
考えると、つぎのような手順となる。購入依頼者が物品
名と個数、単価を記入し購入依頼書を作成して(S10
1)、購入依頼元の予算管理者へ購入依頼書を渡す。購
入依頼元の予算管理者が予算管理票をチェックし(S1
02)、予算の残額を確認して10万円以上残っている
かどうか確認する。
【0004】予算が残っていれば、購入依頼書に捺印を
押し、その購入依頼書を購買部門へ送る。購買部門で
は、発注先を決め、単価を確認し、発注伝票を作成し
て、発注を行う(S103)。
【0005】そして、物品が納入されると、納入伝票と
検収伝票が添付された物品を購入依頼元へ送付する(S
104)。
【0006】購入依頼元では、物品を検収し納品に問題
がなければ、検収伝票に捺印を押し、検収伝票を購買部
門に送る(S105)。購買部門では、支払伝票を作成
し、会計部門にそれを送り、会計部門では支払い処理を
行うとともに、予算の予算管理データを更新する(S1
06,S107,S108)。
【0007】すなわち、支払い金額を購入依頼元の予算
から差し引く。更新された予算管理データから毎月所定
の日に予算実績データと予算残額データの記入された予
算管理票を作成し、購入依頼元へ送る(S109)。
【0008】また、以上のような事務フローをイントラ
ネットの環境で、コンピュータによるワークフローで行
い、伝票を使わない方法が近年普及しつつある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな方法では、次のような処理が負担となる。1.予算
管理者という係りを設け、購入金額が予算をオーバーし
ないかを一々購入依頼の度にチェックしなくてはならな
い。
【0010】2.会計部門においては、購入のあったた
びに予算管理データを更新しなくてはならない。
【0011】3.会計部門が予算管理票を作成し、購入
依頼元へ予算管理票を毎月送付しなくてはならない。
【0012】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、企業
等の組織において予算の使用・管理を効率的に行うため
の予算管理システム、予算管理方法、電子マネー記録媒
体、予算管理サーバ及び予算管理プログラムを記録した
記録媒体を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る予算管理システムは、組織を構成する
複数のグループのうちの1つのグループに対応付けられ
た、金銭を電子データの形態で表す電子マネーを記憶す
る少なくとも1以上の電子マネー記録媒体と、前記電子
マネーを発行して前記電子マネー記録媒体に記憶する電
子マネー発行手段と、前記電子マネー記録媒体に記憶さ
れた一部または全部の電子マネーを移動させると共に、
前記電子マネー記録媒体に電子マネーを移動させる電子
マネー移動手段とを備える。
【0014】また、前記移動させられた電子マネーを記
憶する仮払い口座管理記憶手段と、前記グループが購入
する被購入対象の発注金額と、前記仮払い口座管理記憶
手段に移動させられた電子マネーとの差から、余剰金を
算出する余剰金算出手段とを備える。
【0015】また、前記被購入対象の発注先に支払いを
行った後に、前記余剰金を前記電子マネー記録媒体に移
動させる余剰金移動手段を備える。
【0016】また、前記電子マネー記録媒体から移動す
る電子マネー及び前記電子マネー記録媒体に移動する電
子マネーのデータに、該データのデジタル署名データを
付加する公開鍵暗号化手段を備える。
【0017】また、所定の前記電子マネー記録媒体から
他の電子マネー記録媒体に電子マネーを分配する電子マ
ネー分配手段を備える。
【0018】また、前記電子マネー記録媒体がICカー
ドである。
【0019】また、前記グループを構成する構成者ごと
の予算口座に基づいて電子マネーを管理するサーバを備
え、前記電子マネー記録媒体が、前記サーバに具備され
た、前記予算口座に対応した記録媒体であり、前記サー
バは、該サーバと通信するクライアント端末の指示に基
づいて、所定の予算口座に対応した電子マネー記録媒体
に記憶されている電子マネーの全部または一部を、他の
予算口座に対応した電子マネー記録媒体へ振替る。
【0020】また、前記サーバは、前記所定の予算口座
に対応した電子マネー記録媒体に記憶された金額から、
一部または全部の金額を差し引き、残高の金額を含むデ
ータを所定の秘密鍵によってデジタル署名して署名デー
タを作成しなおし、該署名データを所定の予算口座に対
応した電子マネー記録媒体へ記録し、前記他の予算口座
に対応した電子マネー記録媒体に記憶された金額に前記
差し引かれた金額を加算した結果の金額を含むデータを
前記秘密鍵によってデジタル署名して署名データを作成
しなおし、該署名データを他の予算口座に対応した電子
マネー記録媒体へ記録することで、口座振替を行う。
【0021】また、被購入対象の支払い金の仮払いを前
記所定の予算口座から他の予算口座へ口座振り替えをす
ることで行って、前記被購入対象の購買を行う。
【0022】また、前記サーバが、前記仮払い金額と前
記被購入対象の購入金額の差である余剰金を前記所定の
予算口座へ振り替えしなおす。
【0023】また、前記サーバが、前記仮払い金額から
前記被購入対象の購入金額を差し引いた差額が、正の数
ならば、該差額を余剰金として前記所定の予算口座へ振
り替えしなおし、該差額が負の数ならば、差額の絶対値
の金額を再度前記他の予算口座へ追加の口座振替をす
る。
【0024】また、前記電子マネー発行手段は、前記組
織に所属する金銭に基づいて所定の割合で電子マネーを
発行し、該電子マネーを電子マネー記録媒体に分配して
記憶させる。
【0025】さらに、本発明に係る予算管理方法は、金
銭を電子データの形態で表す電子マネーを発行する工程
と、前記発行された電子マネーを、組織を構成する複数
のグループのうちの1つのグループに対応付けられた電
子マネー記録媒体に記憶する工程と、前記電子マネー記
録媒体に記憶された一部または全部の電子マネーを移動
させ、若しくは前記電子マネー記録媒体に電子マネーを
移動させる工程とを備える。
【0026】さらに、本発明に係る電子マネー記録媒体
は、組織を構成する複数のグループのうちの1つのグル
ープに対応付けられた、金銭を電子データの形態で表す
電子マネーを記憶する電子マネー記録媒体であって、被
購入対象の購入を行った際に、記憶された一部または全
部の電子マネーのデータが移動される。
【0027】また、前記電子マネー記録媒体がICカー
ドからなる。
【0028】また、前記電子マネー記録媒体が、前記グ
ループを構成する構成者ごとの予算口座に基づいて電子
マネーを管理するサーバに具備された、該予算口座に対
応した記録媒体である。
【0029】さらに、本発明に係る予算管理サーバは、
組織を構成する複数のグループのうちの1つのグループ
を構成する構成者ごとの予算口座に基づいて電子マネー
を管理する予算管理サーバであって、前記予算口座に対
応した電子マネー記録媒体を備えると共に、被購入対象
の購入を行う際に、通信するクライアント端末の指示に
基づいて、所定の予算口座に対応した電子マネー記録媒
体に記憶されている電子マネーの全部または一部を、他
の予算口座に対応した電子マネー記録媒体へ振替る。
【0030】さらに、本発明に係る予算管理プログラム
を記録した記録媒体は、組織において予算の管理を行う
ための予算管理プログラムを記録した記録媒体であっ
て、金銭を電子データの形態で表す電子マネーを、組織
を構成する複数のグループのうちの1つのグループに対
応付けられた、少なくとも1以上の電子マネー記録媒体
に記憶させるステップと、前記電子マネー記録媒体に記
憶された一部または全部の電子マネーを移動させ、若し
くは前記電子マネー記録媒体に電子マネーを移動させる
ステップとを備える。
【0031】このように本発明によれば、組織を構成す
る複数のグループのうちの1つのグループに対応付けら
れた、金銭を電子データの形態で表す電子マネーを記憶
する少なくとも1以上の電子マネー記録媒体に電子マネ
ーを記憶させて被購入対象の購入処理を行うため、従来
のように人手によるチェック、予算の更新及び予算管理
票の作成などの負担を大幅に軽減することができる。
【0032】ここで、上記組織には、企業、会社、団
体、組合、国、自治体等が含まれるが、特に限定するも
のではなく、人の集合若しくは財産の集合体である財団
などの一体性を有しているものを含む。
【0033】さらに、組織を構成するグループとして
は、例えば企業における部門や課である場合が一般的で
あり、グループを構成する人員の人数も1人から複数の
場合がある。ただし、グループの構成要素としては、上
記組織の形態に応じて種々対応し、人により形成される
場合のみならず、物や金銭により形成される場合も含ま
れる。
【0034】また、仮払い口座管理記憶手段に電子マネ
ーを移動して被購入対象の購入を行い、また、その際の
余剰金を移動させる処理を行うため、組織の外部に実際
に支払う金額と電子マネー記録媒体から移動させる金額
とを厳密に一致させる必要がなく、さらに利便性を向上
させることができる。
【0035】また、電子マネーのデータにデジタル署名
データを付加する公開鍵暗号化手段を備えているため、
電子マネーを用いた処理の安全性を向上させることがで
きる。
【0036】また、電子マネー記録媒体から電子マネー
記録媒体へと電子マネーの移動ができるため、グループ
間での電子マネーの融通をつけやすくなり、さらに利便
性が向上する。
【0037】また、電子マネー記録媒体がICカードで
あることから、その携帯性が向上し利便性が向上する。
【0038】また、電子マネー記録媒体がサーバにおけ
る、グループの予算口座に対応した記録媒体であるた
め、例えばサーバを擬似的に銀行として利用することも
可能となり、予算管理面での運用が容易になると共に、
ユーザの利便性もさらに向上させることができる。
【0039】また、サーバは予算口座間で電子データの
やり取りが行われた場合、秘密鍵を用いて署名データを
作成して口座に対応した電子マネー記録媒体に記憶して
いるため、記録媒体に記憶されているデータの正当性を
向上させることができる。
【0040】また、例えば購買システムアプリケーショ
ンサーバ等のサーバが余剰金の電子マネー記録媒体への
振り替え、又は足りなかった分の移動を行っているた
め、実際の購入金額と移動された電子マネーとの間に差
がある場合であっても、柔軟に対応した処理を行うこと
ができる。
【0041】また、電子マネー発行手段は、組織に所属
する金銭に基づいて所定の割合で電子マネーを発行し、
この電子マネーを電子マネー記録媒体に分配して記憶さ
せているため、組織に所属している金銭を、その運用方
針にしたがって分配して予算管理を行うことができる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではない。
【0043】また、以下の図面において、既述の図面に
記載された部材と同様の部材には同じ番号を付す。ま
た、以下に説明する本発明に係る予算管理システムの各
実施形態の説明は、本発明に係る、予算管理方法、電子
マネー記録媒体、予算管理サーバ及び予算管理プログラ
ムを記録した記録媒体の各実施形態の説明も兼ねるもの
である。
【0044】(第1の実施形態)以下に、本発明に係る
予算管理システムの第1の実施形態について図面を参照
して説明する。本実施形態では、電子マネーを使用する
ことによって、予算管理を効率的に行おうとするもので
ある。
【0045】近年日本においても、ICカードを使用し
た電子マネーが検討されつつある。例えば、平成11年
4月14日から平成12年5月31日までの間、新宿地
域においてスーパキャッシュが実験されている。また、
渋谷においても、ICカードを利用したビザキャッシュ
という電子マネーの実験スマートカードソサイエティが
行われている。
【0046】また、英国においてはモンデックスマネ
ー、ドイツにおいてはゲルトカルテマネーというICカ
ードを利用した電子マネーが実用化されている。
【0047】例えば、モンデックスの場合、オリジネー
タというモンデックスマネーの発行機関が銀行に対して
モンデックスマネーを発行する。そして、銀行は、利用
者に対して現金と引替に同額のモンデックスマネーを発
行し、利用者のICカードに充填する。
【0048】ICカードへの充填は、銀行に置かれたモ
ンデックスマネー対応のモンデックスマネー支払機で行
われる。また、モンデックスマネー対応の電話機でもI
Cカードへの充填が可能である。
【0049】また、モンデックスマネーは、ICカード
同士でも移動が可能である。これは、モンデックス対応
の電話機を両者(送り側と受け取り側)が使用してモン
デックスマネーの移動ができる。また、両者のICカー
ドをカード間移動装置(電子ウォレット)に挿入して、
モンデックスマネーの移動ができる。
【0050】モンデックスマネーの支払いは、店舗に置
かれたモンデックス対応のレジ端末のスロットにICカ
ードを差し込むことによって可能である。あるいはまた
通信機能を有した支払い端末と、送信側のモンデックス
対応電話機によっても支払いが可能である。
【0051】また、携帯用残高表示機によってICカー
ド内に入っているモンデックスマネーを確認できる。
【0052】このようなICカード型の電子マネーに
は、通信回線を使った、支払い、電子マネーの移動がで
きるという現金にはない大きなメリットがある。
【0053】また、金額が多額になってもICカードの
大きさに電子マネーを格納できる。さらに、所定の方法
以外にかってに電子マネーの金額を書き換えたり、消し
たりすることはできない。また、使用時には、パスワー
ドをいれないと支払いができないので、セキュリティが
堅牢である。
【0054】本実施形態で利用する電子マネーを説明す
る。企業においては、年度ごとに一定額の予算が各セク
ション(部門)に割り当てられる。このセクションは本
発明におけるグループに対応する。
【0055】企業における経理部門は、利益計画に基づ
いた各セクションの予算配分を数値データとして、図1
のように設定する。図1は、本発明に係る予算管理シス
テムの第1の実施形態において使用される予算配分の一
例のテーブルである。
【0056】図1によると、年間予算の配分は、セクシ
ョンAが60,000千円、セクションBが70,00
0千円、セクションCが58,000千円、セクション
Dが75,000千円、及びセクションEが80,00
0千円であり、全社合計で、年間予算は、343,00
0千円である。各セクションにそれぞれ所属する社員の
人数を、NA,NB,NC,ND,NE(総社員数を
N)とする。NA+NB+NC+ND+NE=N
【0057】経理部門は、モンデックスにおけるオリジ
ネータの役割を担い、電子マネーの発行機能を持つ。ま
た、経理部門は、銀行の役割も担い、全社員N人分のN
個の予算口座を管理する。各予算口座は、図2のような
構造をもつ。図2は、本発明に係る予算管理システムの
第1の実施形態において使用される予算口座データの概
念図である。
【0058】図2において、101は所有者ID(社員
ID)、1021〜1024・・は費目コード、103
1〜1034・・は各費目の予算金額、104は、署名
データである。なお、1029は、1021〜1024
・・など他の費目の合計を表す合計費目であり、103
9は他の費目の予算金額の合計である。各社員には、社
員ID101が割り振られている。
【0059】本実施形態においては、公開鍵暗号方式に
よるPKI(Public KeyInfrastru
cture)が準備されていて、経理部門、および全社
員は、それぞれ秘密鍵と公開鍵を割り当てられており、
秘密鍵は、各所有者によって秘密に保持され、公開鍵は
不図示の公開鍵サーバに所有者(社員ID)と対応付け
られた状態でおかれ、だれもが参照できるようになって
いる。
【0060】署名データ104は、署名データ104以
外の口座データ全体(101、1021〜1029、1
031〜1039)について経理部門の秘密鍵によって
デジタル署名されて作成された署名データである。
【0061】公開鍵暗号方式は、例えば、素因数分解問
題に基づいたデジタル署名法RSA、離散対数問題に基
づいたデジタル署名法ElGamalなどの方法を利用
すればよい。
【0062】署名データ104があるので、署名データ
の正しさを経理部門の公開鍵で検証することができる。
したがって、口座データが経理部門以外の何者かにより
数値を書き換えられても、書き換えが判明し、不正に予
算金額を変更することはできない。
【0063】経理部門が使用する電子マネー発行手段と
は、年間利益計画に基づき各セクション長の予算口座を
図2のように作成するもので、101のセクション長の
所有者ID、1021の費目コードと該費目コードに割
り当てる予算金額1031、順次、1022と1032
・・を書き込み、合計費目コード1029と合計予算額
1039を書き込み、デジタル署名データ104を作成
するものである。
【0064】さて、図1のように予算配分が経理部門に
よりなされている。例えば、セクションAの予算60,
000千円は、所属長である人(社員ID:2300
8)の予算口座に、申請元の申請に従い各費目に分割さ
れ、費目ごとに割り当てられている。図2は、社員23
008の予算口座の口座データである。
【0065】次に、本実施形態を構成するハードウェア
について図3を参照して説明する。図3は、本発明に係
る予算管理システムの第1の実施形態の構成図である。
【0066】図3において、410は購買端末の機能を
実行するパソコン、411はパソコン410に接続され
たICカード読取り機、420はコーポレートバンク
(企業内銀行)の機能を果たす、本発明の構成要素たる
電子マネー発行手段、電子マネー移動手段、公開鍵暗号
化手段、電子マネー分配手段及びサーバとしてのサーバ
コンピュータ(以下、単にサーバともいう)、421は
後の第2の実施形態におけるICカードに電子マネーを
記憶させるための電子マネー発行機である。
【0067】また、422は、本発明の構成要素たる電
子マネー記録媒体としての該サーバコンピュータ420
内にある記憶装置であって、セクションAの所属長の予
算口座データを記憶する予算口座管理記憶手段、423
は同様にセクションBの所属長の予算口座データを記憶
する予算口座管理記憶手段、不図示であるが、セクショ
ンC,D,Eに対応する所属長の予算口座データを記憶
する予算口座管理記憶手段及びその他すべての社員ごと
の予算口座管理記憶手段もコーポレートバンクのサーバ
420内にある。
【0068】427は、本発明の構成要素たる仮払い口
座管理記憶手段としての購買部門の予算口座管理記憶手
段である。430は、本発明の構成要素たるクライアン
ト端末としての発注処理を行う端末のパソコンである。
440はLANを構成するためのケーブルである。45
0は、本発明の構成要素たる余剰金算出手段及び余剰金
移動手段としての、購買システムを稼働させる購買シス
テムアプリケーションサーバである。
【0069】本実施形態では、任意の予算口座から他の
予算口座へ任意の金額の予算を移動(口座振替)するこ
とができる。各社員は、ICカードを保有し、その中に
自分の秘密鍵データを記憶させている。
【0070】ここで、図4のフローチャートに従って、
予算口座振替動作を説明する。図4は、本発明に係る予
算管理システムの第1の実施形態において適用される予
算口座振替動作のフローチャートである。
【0071】ステップS701において、振替依頼者
は、クライアントコンピュータ、例えば購買端末である
パソコン410で、振替依頼サービスに依頼者ID(自
分の社員ID)とログインパスワードを入力してログイ
ンする。
【0072】振替依頼サービスは、サーバ420で稼働
するWebアプリケーションである。ログイン画面及び
それ以降のセッションでは、パソコン410とサーバ4
20の間はSSLによるプロトコルで機密保持が保たれ
る。
【0073】ログインがなされると、図5の振替依頼画
面が表示され、サーバ420で付けられた一意の振替依
頼番号、依頼者IDが表示されている。図5は、本発明
に係る予算管理システムの第1の実施形態において用い
られる振替依頼画面の概略図である。
【0074】振替依頼者は、振替する予算の費目、振替
金額、振替先ID(振替先の社員ID)、振替先費目を
入力し、送信ボタンをクリックする。パソコン410の
ブラウザは、サーバ420から送られたJavaアプレ
ットまたはActiveXコントロールが動作し、図6
に示される、501から507までのデータからなる振
り替え依頼データ500を作成する。図6は、本発明に
係る予算管理システムの第1の実施形態において用いら
れる振替依頼データの概念図である。
【0075】図6において、501は振替依頼番号、5
02は依頼日時、503は依頼者ID、504は費目
(依頼元)、505は金額、506は依頼先ID、50
7は費目(振替先)、508は署名データである。
【0076】なお、Javaアプレットは一般にはクラ
イアント側でデータ作成(ファイルへの書き込み)がで
きないが、Javaアプレットにデジタル証明書を入れ
ることによりデータ作成が可能となる。依頼日時502
は送信ボタンをクリックしたときの時刻となる。
【0077】そして、前記501から507までのデー
タに対する署名データを生成するため、該データを暗号
化するための秘密鍵を前記JavaアプレットまたはA
ctiveXコントロールは読み取ろうとし、ICカー
ドをICカード読み取り機411のICカードリーダに
セットするようにメッセージボックス(中にOKボタン
が表示されている)をパソコン410のディスプレイに
表示する。
【0078】依頼者が自分の秘密鍵データが入ったIC
カードをICカード読み取り機411に挿入し、OKボ
タンをクリックすると、秘密鍵が読まれて、前記Jav
aアプレットまたはActiveXコントロールは、5
01〜507のデータをICカード内に送信し、ICカ
ード内に記憶されている秘密鍵でICカード内において
署名データ508を暗号化し、この暗号化データを署名
データとしてJavaアプレットまたはActiveX
コントロールがICカードから受信して、振替依頼デー
タ500を完成させて、該振替依頼データ500をサー
バ420へ送信する。
【0079】次に、ステップS702では、署名検証が
サーバ420によって行われる。サーバ420内には、
あらかじめ各社員とその公開鍵データを対応付けた公開
鍵テーブル300(図7)を記憶管理している。図7
は、本発明に係る予算管理システムの第1の実施形態に
おいて用いられる公開鍵テーブルである。図7におい
て、301は社員ID、302は公開鍵データである。
【0080】図4に示されるように、サーバ420は、
前記振替依頼データ500を受信すると、503の依頼
者IDに対応する公開鍵データを前記公開鍵テーブル3
00を参照し求める。そして、署名データ508をこの
公開鍵データで復号してできる復号データが501〜5
07のデータと一致するかどうかを検査する。
【0081】一致しなかったら、ステップS706へい
き、署名エラーを端末410に表示させる。一致した
ら、署名検証がOKとなり、すなわち振り込み依頼者が
まさしく依頼者ID503と同一であり、かつ依頼内容
504〜507の内容が改ざんされていないことが判明
するので、ステップ703へいく。ステップ703で
は、振替金額505が依頼者IDの予算口座の費目50
4の残高(図2の1033)より小さいかどうか検査す
る。
【0082】該残高より大きければ、ステップS705
へいき、パソコン410に予算残高不足を表示する。前
記検査で、残高より大きくなければ、ステップS704
にいく。ステップS704では、依頼者IDの予算口座
データと、振替先IDの予算口座データを書き換える。
【0083】振替金額が25,000円、費目をA10
3とする。依頼者IDの予算口座の費目A103の残高
1033から25,000円を減じた数字1,175,
000に変更し、合計費目1029も新しい合計59,
975,000円に変更し、予算口座データの署名デー
タ104以外のデータ部から、経理部門の秘密鍵データ
によってデジタル署名を行って、署名データを作成す
る。
【0084】該署名データを新しい署名データ104と
して書き込む。振替先IDの予算口座データの費目A1
03の残高1033に25,000円を加算し変更する
と共に、合計費目1029も新しい合計に変更する。
【0085】そして、同様にして経理部門の秘密鍵デー
タによってデジタル署名を行って、署名データを作成す
る。該署名データを振替先予算口座データの署名データ
104に書き込む。
【0086】パソコン410には振替が正常に終了した
旨のメッセージが送信される。また、振替先IDの人に
は、振替データがE−mailで送信され、振替通知が
送られる。以上で、予算口座の振替処理が終わる。
【0087】次に、物品の購買は以下のように実施され
る。図8のフローに従って説明する。図8は、本発明に
係る予算管理システムの第1の実施形態において適用さ
れる物品の購買動作のフローチャートである。ここで
は、セクションAに所属する社員Mが金額49,800
円のCD−Rドライブ装置を購入する場合を例にとる。
【0088】セクションAの年間予算は、60,000
千円である。セクションAのセクション長の方針によっ
て、あらかじめ予算がメンバーに均等に配分されてい
る。この配分は、所属長の予算口座からメンバーへの予
算口座へ所属長が口座振替(上述した方法)をすること
で可能である。
【0089】ステップS801で、前記社員は、購買端
末としてのパソコン410から、稼働している購買シス
テムアプリケーションサーバ450にアクセスし、図9
の購買依頼画面からセクション名、物品名、個数、単価
を入力し発注依頼ボタンを押す。図9は、本発明に係る
予算管理システムの第1の実施形態において用いられる
購買依頼画面の概略図である。
【0090】そうすると、購買依頼番号が発番されて、
データ1001から1009からなる購入依頼データ1
000(図10)が作成される。図10は、本発明に係
る予算管理システムの第1の実施形態において用いられ
る購入依頼データの概念図である。図10において、1
001は購入依頼番号、1002はセクションコード、
1003は依頼者社員ID、1004は物品名、100
5は個数、1006は単価、1007は合計金額、10
08は依頼日、1009は費目である。
【0091】購買依頼番号は、初期値が1で発注依頼ボ
タンを押すごとに+1される。続いて、合計金額100
7を購買部門へ口座振替するようにメッセージボックス
が表示され、振替依頼画面6がパソコン410に表示さ
れる。振替先IDには、購買部門のIDがあらかじめセ
ットされている。
【0092】また、金額フィールドには合計金額100
7があらかじめセットされている。前記社員は、合計金
額を購買部門へ振替する処理を上述のように行う。そし
て、前記メッセージボックス2でOKボタンを押すと、
購入依頼データ1000は、電子メールで購買部門の発
注担当者に送信される。
【0093】発注担当者は、発注先を決めて購入金額を
確認する。そして、合計金額1007と該購入金額との
差が所定の割合(購入金額に対する割合、例えば10
%)以内であるかどうかチェックする。合計金額が購入
金額より少なくかつ差が所定の割合以内でなければ、そ
の旨のメッセージを購入依頼者へ電子メールで伝える。
【0094】それ以外の場合ならば、発注を行い、図1
1の発注データ入力画面にて、発注金額を入力欄110
1に、発注日を入力欄1103に、費目を入力欄110
4に入力する。図11は、本発明に係る予算管理システ
ムの第1の実施形態において用いられる発注データ入力
画面の概略図である。入力欄1102には、見積もり金
額(1007の合計金額)−発注金額の値、すなわち余
剰金が計算され表示される。余剰金は符号付の数値であ
る。これらの入力処理、計算は、購買システムアプリケ
ーションサーバ450で行われる。
【0095】該余剰金が正の数ならば、発注担当者は該
余剰金額を社員Mに口座振替によって返却する。また、
該余剰金が負の数ならば、発注担当者は不足金額(即
ち、余剰金額の絶対値の金額)を購買部門へ追加で口座
振替するように電子メールで伝える。
【0096】また、購買システムアプリケーションサー
バ450で、図12の発注データ1200が作成され、
購買システムアプリケーションサーバ450の記憶装置
に記憶される。図12は、本発明に係る予算管理システ
ムの第1の実施形態において用いられる発注データの概
念図である。図12において、1201は購入者依頼番
号、1202はセクション名、1203は依頼者ID、
1204は物品名、1205は個数、1206は単価、
1207は発注単価、1208は発注金額、1209は
余剰金、1210は依頼日、1211は発注日、121
2は費目である。
【0097】そして、図8のフローチャートに示される
ように、発注先から物品が納入(S803)されると、
購買部門は納品書と検収伝票及び物品を購入依頼者(依
頼者ID1203の人)に送付する。購買依頼者は、物
品を確認しOKならば検収伝票に捺印して該検収伝票を
購買部門に返送する。
【0098】購買部門では、捺印済みの検収伝票を受け
取ったらステップS805で支払いデータ(図13の1
300)を作成し、会計部門に電子メールで該支払いデ
ータを送る。図13は、本発明に係る予算管理システム
の第1の実施形態において用いられる支払いデータの概
念図である。図13において、1301は購入依頼番
号、1302は支払い先名、1303は費目、1304
は発注金額である。
【0099】会計部門では、支払い端末(図3にて不図
示ではあるが、ケーブル440に接続されているパソコ
ン)で、購買部門予算口座の費目1303の金額から、
発注金額1304を減じて、経理部門の秘密鍵でデジタ
ル署名をしなおし、署名データ104を書き換える。な
お、会計部門は、経理部門と秘密鍵を共有している。そ
して、会計部門は、支払い先名1302の支払い先に、
発注金額を支払う(ステップS806)。
【0100】以上のように、本発明に係る予算管理シス
テムの第1の実施形態によれば、サーバコンピュータ4
20が、各予算口座管理記憶手段422,423に記憶
されている電子マネーを移動させることにより物品の購
入処理を行うため、従来のような、人手による金銭のチ
ェック、予算の更新処理及び予算帳票の発行などの手間
を大幅に省くことができ、企業における予算管理の効率
を向上させることができる。
【0101】(第2の実施形態)次に、本発明に係る予
算管理システムの第2の実施形態について説明する。本
実施形態が、前述の本発明に係る予算管理システムの第
1の実施形態と異なる点は、各社員が、電子マネーが記
録されたICカードを持つ点である。
【0102】その他の点は同様であり、例えば、図1に
示される予算配分の一例のテーブルや、図3に示される
予算管理システムの構成図や、図8に示される物品の購
買動作のフローチャート等は、本実施形態においてもそ
のまま適用される。そのため、これらの図面は以下の説
明において適宜参照する。
【0103】このように、本実施形態では、全社員が一
人一枚ずつのICカード(エレメントカードの呼ぶ)を
所有する。
【0104】また、各セクション長ごとに1枚ずつのI
Cカード(セクションカードと呼ぶ)を所有するため、
社員数Nに対してセクション数5を足した、合計N+5
枚のICカードを準備する。もちろん、セクション数は
5以外の任意の数であって良い。
【0105】そして、各セクションカードに対応する予
算金額分の電子マネーを充填する。充填は、経理部門が
管理する電子マネー支払い機(モンデックスマネー支払
い機に対応)によって行われる。セクションカードは、
セクション長に渡され、エレメントカードは各社員に所
有される。
【0106】セクション長は、各セクションの運営方針
に応じて、セクションカードに含まれる電子マネーを適
宜セクションの社員に分配し、各社員のエレメントカー
ドに電子マネーを移動する。この移動は、電子ウォレッ
トもしくは、電子マネー対応の電話機で行う。
【0107】本実施形態における、物品の購買は以下の
ように実施される。図8のフローに従って説明する。こ
こでは、セクションAに所属する社員が金額49,80
0円のCD−Rドライブ装置を購入する場合を例にと
る。セクションAの年間予算は、60,000千円であ
る。セクションAのセクション長の方針によって、あら
かじめ予算がメンバーに均等に配分されている。
【0108】セクションAのメンバー数は、10人とす
ると、各メンバーが所有するセクションカードには、最
初6000千円(600万円)の使用可能な予算が格納
されている。
【0109】ステップS801で、前記社員は、図3に
示されるパソコン410から、購買システムアプリケー
ションサーバ450で稼働している購買システムアプリ
ケーションサーバにアクセスし、図14の購買依頼画面
からセクション名、物品名、個数、単価を入力し発注依
頼ボタンを押す。図14は、本発明に係る予算管理シス
テムの第2の実施形態において用いられる購買依頼画面
の概略図である。
【0110】そうすると、購買依頼番号が発番されて、
購入依頼データ1500(図15)が作成される。図1
5は、本発明に係る予算管理システムの第2の実施形態
において用いられる購入依頼データの概念図である。購
買依頼番号1501は、初期値が1で発注依頼ボタンを
押すごとに+1される。図15において、1501は購
入依頼番号、1502はセクションコード、1503は
依頼者社員ID、1504は物品名、1505は個数、
1506は単価、1507は合計金額、1508は依頼
日である。
【0111】続いて、前記社員のICカードを挿入する
ように促すメッセージがパソコン410のディスプレイ
に表示される。前記社員が自分のICカードをICカー
ドリーダであるICカード読み取り機411に挿入する
と、1507の合計金額の電子マネーが、前記ICカー
ド内の電子マネーから引かれて、該電子マネーが図3に
示される仮払い口座管理記憶手段427に加算される。
【0112】仮払い口座管理記憶手段427では、購入
依頼者ID及び購入依頼番号とが該電子マネーが対応付
けられるように管理される。購入依頼データ1500
は、電子メールで購買部門の発注担当者に送信される。
【0113】発注担当者は、発注先を決めて購入金額を
確認する。そして、合計金額1507と該購入金額との
差が所定の割合(購入金額に対する割合、例えば10
%)以内であるかどうかチェックする。
【0114】合計金額が購入金額より少なくかつ差が所
定の割合以内でなければ、その旨のメッセージを購入依
頼者へ電子メールで伝える。それ以外の場合ならば、発
注を行い、図16の発注データ入力画面にて、発注日を
入力欄703に、発注金額を入力欄701に入力する。
図16は、本発明に係る予算管理システムの第2の実施
形態において用いられる発注データ入力画面の概略図で
ある。
【0115】入力欄702には、見積もり金額(150
7の合計金額)−発注金額の値、すなわち余剰金が計算
され表示される。余剰金は符号付の数値である。これら
の入力処理、計算は、購買システムアプリケーションサ
ーバ450で行われる。
【0116】そうすると入力欄702の余剰金は、予算
口座管理記憶手段422に加算される。すなわち本実施
形態では、予算口座管理記憶手段422は余剰金の記憶
手段ともなる。該余剰金は前記購入依頼番号及び支払い
済みフラグ領域と対応付けられ管理される。該支払い済
みフラグ領域は0に初期化される。また、購買システム
アプリケーションサーバ450で、図17の発注データ
800が作成され、購買システムアプリケーションサー
バ450の記憶装置に記憶される。図17は、本発明に
係る予算管理システムの第2の実施形態において用いら
れる発注データの概念図である。図17において、80
1は購入者依頼番号、802はセクション名、803は
依頼者ID、804は物品名、805は個数、806は
単価、807は発注単価、808は発注金額、809は
余剰金、810は依頼日、811は発注日である。
【0117】そして、発注先から物品が納品(S80
3:図8)されると、購買部門は納品書と検収伝票及び
物品を購入依頼者(依頼者ID803の人)に送付す
る。購買依頼者は、物品を確認しOKならば検収伝票に
捺印して該検収伝票を購買部門に返送する。
【0118】購買部門では、捺印済みの検収伝票を受け
取ったらステップS805で支払いデータ(図18の9
00)を作成し、会計部門に電子メールで該支払いデー
タを送る。図18は、本発明に係る予算管理システムの
第2の実施形態において用いられる支払いデータの概念
図である。図18において、901は購入依頼番号、9
02は支払い先名である。
【0119】会計部門では、支払い端末(図3にて不図
示ではあるが、440に接続されているパソコン)で、
仮払い口座管理記憶手段427に記憶されている購入依
頼番号901に対応する仮払い電子マネーを読み取った
あと消去し、予算口座管理記憶手段422に記憶されて
いる購入依頼番号901に対応する該余剰金データの対
応する支払い済みフラグを1(ON)に設定し、該余剰
金を読み取る。
【0120】そして、会計部門は、902の支払い先
に、前記仮払い電子マネーから前記余剰金を差し引いた
金額を支払う(ステップ306)。
【0121】購入依頼をした社員は、予算口座管理記憶
手段422内の自分の依頼者IDに対応し、かつ支払い
済みフラグが1(ON)の余剰金電子マネーを、本発明
の構成要素たる余剰金算出手段として機能する電子マネ
ー発行機421によって自分のICカードに移動でき
る。
【0122】したがって、本発明に係る予算管理システ
ムの第2の実施形態においても、前述の第1の実施形態
と同様の効果を得ることができると共に、電子マネー記
録媒体としてICカードを用い、このICカードに電子
マネーを記憶させているため、電子マネーの携帯性が向
上しさらに利便性が向上する。
【0123】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
予算管理者を各セクションに設ける必要がなく、購入依
頼時に予算の残高と購入金額の比較チェックをする必要
がない。
【0124】また、会計部門にては、支払いがあっても
各セクションの予算残高の更新をする必要がない。
【0125】また、会計部門が予算管理票を作成し、各
セクションに予算の残高を通知する手間がなくなる。
【0126】さらに、各社員が自分に割り当てた電子マ
ネーを有効に使おうという節約意識が高まる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る予算管理システムの第1の実施形
態において使用される予算配分の一例のテーブルであ
る。
【図2】本発明に係る予算管理システムの第1の実施形
態において使用される予算口座データの概念図である。
【図3】本発明に係る予算管理システムの第1の実施形
態の構成図である。
【図4】本発明に係る予算管理システムの第1の実施形
態において適用される予算口座振替動作のフローチャー
トである。
【図5】本発明に係る予算管理システムの第1の実施形
態において用いられる振替依頼画面の概略図である。
【図6】本発明に係る予算管理システムの第1の実施形
態において用いられる振替依頼データの概念図である。
【図7】本発明に係る予算管理システムの第1の実施形
態において用いられる公開鍵テーブルである。
【図8】本発明に係る予算管理システムの第1の実施形
態において適用される物品の購買動作のフローチャート
である。
【図9】本発明に係る予算管理システムの第1の実施形
態において用いられる購買依頼画面の概略図である。
【図10】本発明に係る予算管理システムの第1の実施
形態において用いられる購入依頼データの概念図であ
る。
【図11】本発明に係る予算管理システムの第1の実施
形態において用いられる発注データ入力画面の概略図で
ある。
【図12】本発明に係る予算管理システムの第1の実施
形態において用いられる発注データの概念図である。
【図13】本発明に係る予算管理システムの第1の実施
形態において用いられる支払いデータの概念図である。
【図14】本発明に係る予算管理システムの第2の実施
形態において用いられる購買依頼画面の概略図である。
【図15】本発明に係る予算管理システムの第2の実施
形態において用いられる購入依頼データの概念図であ
る。
【図16】本発明に係る予算管理システムの第2の実施
形態において用いられる発注データ入力画面の概略図で
ある。
【図17】本発明に係る予算管理システムの第2の実施
形態において用いられる発注データの概念図である。
【図18】本発明に係る予算管理システムの第2の実施
形態において用いられる支払いデータの概念図である。
【図19】従来、企業で行われている予算管理手順のフ
ローチャートである。
【符号の説明】
101 所有者ID(社員ID) 104 署名データ 300 公開鍵テーブル 301 社員ID 302 公開鍵データ 410 パソコン 411 ICカード読み取り機 420 サーバコンピュータ 421 電子マネー発行機 422,423,427 予算口座管理記憶手段 440 ケーブル 450 購買システムアプリケーションサーバ 500 振り替え依頼データ 501 振替依頼番号 502 依頼日時 503 依頼者ID 504 費目(依頼元) 505 金額 506 依頼先ID 507 費目(振替先) 508 署名データ 701,702,703 入力欄 800 発注データ 801 購入者依頼番号 802 セクション名 803 依頼者ID 804 物品名 805 個数 806 単価 807 発注単価 808 発注金額 809 余剰金 810 依頼日 811 発注日 900 支払いデータ 901 購入依頼番号 902 支払い先名 1000 購入依頼データ 1001 購入依頼番号 1002 セクションコード 1003 依頼者社員ID 1004 物品名 1005 個数 1006 単価 1007 合計金額 1008 依頼日 1009 費目 1101,1102,1103,1104 入力欄 1021,1022,1023,1024 費目コード 1029 合計費目 1031,1032,1033,1034 予算金額 1039 予算金額の合計 1200 発注データ 1201 購入者依頼番号 1202 セクション名 1203 依頼者ID 1204 物品名 1205 個数 1206 単価 1207 発注単価 1208 発注金額 1209 余剰金 1210 依頼日 1211 発注日 1212 費目 1300 支払いデータ 1301 購入依頼番号 1302 支払い先名 1303 費目 1304 発注金額 1500 購入依頼データ 1501 購入依頼番号 1502 セクションコード 1503 依頼者社員ID 1504 物品名 1505 個数 1506 単価 1507 合計金額 1508 依頼日
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/60 222 G06F 17/60 222 332 332 404 404 428 428 510 510 G06K 19/073 G06K 19/00 P 19/00 U Fターム(参考) 5B035 AA13 BB09 BC00 CA38 5B049 AA05 BB46 CC11 CC36 CC39 DD01 DD04 EE01 EE09 EE23 EE25 EE28 FF03 FF04 FF08 GG04 GG07 GG10 5B055 BB20 CB09 EE02 EE17 EE21 EE27 HA12 HB06 JJ05 KK05 KK09 KK18 LL11 PA02 PA34 PA37

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組織を構成する複数のグループのうちの
    1つのグループに対応付けられた、金銭を電子データの
    形態で表す電子マネーを記憶する少なくとも1以上の電
    子マネー記録媒体と、 前記電子マネーを発行して前記電子マネー記録媒体に記
    憶する電子マネー発行手段と、 前記電子マネー記録媒体に記憶された一部または全部の
    電子マネーを移動させると共に、前記電子マネー記録媒
    体に電子マネーを移動させる電子マネー移動手段とを備
    える予算管理システム。
  2. 【請求項2】 前記移動させられた電子マネーを記憶す
    る仮払い口座管理記憶手段と、 前記グループが購入する被購入対象の発注金額と、前記
    仮払い口座管理記憶手段に移動させられた電子マネーと
    の差から、余剰金を算出する余剰金算出手段とを備える
    請求項1に記載の予算管理システム。
  3. 【請求項3】 前記被購入対象の発注先に支払いを行っ
    た後に、前記余剰金を前記電子マネー記録媒体に移動さ
    せる余剰金移動手段を備える請求項1又は2に記載の予
    算管理システム。
  4. 【請求項4】 前記電子マネー記録媒体から移動する電
    子マネー及び前記電子マネー記録媒体に移動する電子マ
    ネーのデータに、該データのデジタル署名データを付加
    する公開鍵暗号化手段を備える請求項1から3のいずれ
    か1項に記載の予算管理システム。
  5. 【請求項5】 所定の前記電子マネー記録媒体から他の
    電子マネー記録媒体に電子マネーを分配する電子マネー
    分配手段を備える請求項1から4のいずれか1項にに記
    載の予算管理システム。
  6. 【請求項6】 前記電子マネー記録媒体がICカードで
    ある請求項1から5のいずれか1項に記載の予算管理シ
    ステム。
  7. 【請求項7】 前記グループを構成する構成者ごとの予
    算口座に基づいて電子マネーを管理するサーバを備え、 前記電子マネー記録媒体が、前記サーバに具備された、
    前記予算口座に対応した記録媒体であり、 前記サーバは、該サーバと通信するクライアント端末の
    指示に基づいて、所定の予算口座に対応した電子マネー
    記録媒体に記憶されている電子マネーの全部または一部
    を、他の予算口座に対応した電子マネー記録媒体へ振替
    る請求項1から5のいずれか1項に記載の予算管理シス
    テム。
  8. 【請求項8】 前記サーバは、 前記所定の予算口座に対応した電子マネー記録媒体に記
    憶された金額から、一部または全部の金額を差し引き、
    残高の金額を含むデータを所定の秘密鍵によってデジタ
    ル署名して署名データを作成しなおし、該署名データを
    所定の予算口座に対応した電子マネー記録媒体へ記録
    し、 前記他の予算口座に対応した電子マネー記録媒体に記憶
    された金額に前記差し引かれた金額を加算した結果の金
    額を含むデータを前記秘密鍵によってデジタル署名して
    署名データを作成しなおし、該署名データを他の予算口
    座に対応した電子マネー記録媒体へ記録することで、口
    座振替を行う請求項7に記載の予算管理システム。
  9. 【請求項9】 被購入対象の支払い金の仮払いを前記所
    定の予算口座から他の予算口座へ口座振り替えをするこ
    とで行って、前記被購入対象の購買を行う請求項7又は
    8に記載の予算管理システム。
  10. 【請求項10】 前記サーバが、 前記仮払い金額と前記被購入対象の購入金額の差である
    余剰金を前記所定の予算口座へ振り替えしなおす請求項
    9に記載の予算管理システム。
  11. 【請求項11】 前記サーバが、 前記仮払い金額から前記被購入対象の購入金額を差し引
    いた差額が、正の数ならば、該差額を余剰金として前記
    所定の予算口座へ振り替えしなおし、該差額が負の数な
    らば、差額の絶対値の金額を再度前記他の予算口座へ追
    加の口座振替をする請求項9又は10に記載の予算管理
    システム。
  12. 【請求項12】 前記電子マネー発行手段は、前記組織
    に所属する金銭に基づいて所定の割合で電子マネーを発
    行し、該電子マネーを電子マネー記録媒体に分配して記
    憶させる請求項1から11のいずれか1項に記載の予算
    管理システム。
  13. 【請求項13】 金銭を電子データの形態で表す電子マ
    ネーを発行する工程と、 前記発行された電子マネーを、組織を構成する複数のグ
    ループのうちの1つのグループに対応付けられた電子マ
    ネー記録媒体に記憶する工程と、 前記電子マネー記録媒体に記憶された一部または全部の
    電子マネーを移動させ、若しくは前記電子マネー記録媒
    体に電子マネーを移動させる工程とを備える予算管理方
    法。
  14. 【請求項14】 組織を構成する複数のグループのうち
    の1つのグループに対応付けられた、金銭を電子データ
    の形態で表す電子マネーを記憶する電子マネー記録媒体
    であって、 被購入対象の購入を行った際に、記憶された一部または
    全部の電子マネーのデータが移動される電子マネー記録
    媒体。
  15. 【請求項15】 前記電子マネー記録媒体がICカード
    からなる請求項14に記載の電子マネー記録媒体。
  16. 【請求項16】 前記電子マネー記録媒体が、前記グル
    ープを構成する構成者ごとの予算口座に基づいて電子マ
    ネーを管理するサーバに具備された、該予算口座に対応
    した記録媒体である請求項14に記載の電子マネー記録
    媒体。
  17. 【請求項17】 組織を構成する複数のグループのうち
    の1つのグループを構成する構成者ごとの予算口座に基
    づいて電子マネーを管理する予算管理サーバであって、 前記予算口座に対応した電子マネー記録媒体を備えると
    共に、 被購入対象の購入を行う際に、通信するクライアント端
    末の指示に基づいて、所定の予算口座に対応した電子マ
    ネー記録媒体に記憶されている電子マネーの全部または
    一部を、他の予算口座に対応した電子マネー記録媒体へ
    振替る予算管理サーバ。
  18. 【請求項18】 組織において予算の管理を行うための
    予算管理プログラムを記録した記録媒体であって、 金銭を電子データの形態で表す電子マネーを、組織を構
    成する複数のグループのうちの1つのグループに対応付
    けられた、少なくとも1以上の電子マネー記録媒体に記
    憶させるステップと、 前記電子マネー記録媒体に記憶された一部または全部の
    電子マネーを移動させ、若しくは前記電子マネー記録媒
    体に電子マネーを移動させるステップとを備える予算管
    理プログラムを記録した記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019197544A (ja) * 2018-05-07 2019-11-14 アビームコンサルティング株式会社 取引管理装置、取引管理方法及びプログラム

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