JP2001357096A - 住宅環境情報提供装置 - Google Patents

住宅環境情報提供装置

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JP2001357096A
JP2001357096A JP2000130674A JP2000130674A JP2001357096A JP 2001357096 A JP2001357096 A JP 2001357096A JP 2000130674 A JP2000130674 A JP 2000130674A JP 2000130674 A JP2000130674 A JP 2000130674A JP 2001357096 A JP2001357096 A JP 2001357096A
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弘明 柴
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】一般の人々も容易に住宅の環境情報を取得でき
るようにしたい。 【解決手段】ステップ101で顧客情報の入力を要求
し、ステップ102で正常であると判断されたら、ステ
ップ103に移行し、顧客情報に基づいて住宅のCAD
データ等の情報を読み出す。ステップ104で「部屋番
号」等を取得し、ステップ105で利用者に情報の確認
を求める。ステップ106で情報の修正が必要か否かを
問い、必要な場合にはステップ107で情報の修正を行
わせる。ステップ108で、既に取得されている各種デ
ータに基づき所定のプログラムを利用して顧客の住宅の
環境情報を演算する。そして、ステップ109で、環境
情報をディスプレイに表示する。ステップ110で、条
件を変更した上で再演算を希望するか否かを確認し、希
望しない場合には処理を終了する。再演算を希望する場
合にはステップ111で変更したい条件を入力させ、ス
テップ105に戻る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、住宅内の例えば
部屋毎の環境情報(温度、湿度、体感温度、不快指数
等)をコンピュータで演算し提供することができる住宅
環境情報提供装置に関し、特に、住宅メーカの社員のよ
うな専門家ではなく、一般の人々が自己の住宅の環境情
報を容易に知ることができるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】財団法人「住宅建築・省エネルギ機構」
が作成した「SMASH」という住宅熱負荷計算プログ
ラムが市販されており、かかる住宅熱負荷計算プログラ
ムを用いて年間冷暖房負荷を演算することは、従来から
行われている。年間冷暖房負荷とは、24時間常に空調
装置を使用し続けた場合に、単位床面積当り、一年間で
使用される冷暖房エネルギのことである。つまり、平成
11年度に建設省から公布された基準(住宅の次世代省
エネ基準と称されている。)によれば、新築の住宅にあ
っては、その年間冷暖房負荷として求められる冷暖房エ
ネルギの量がある数値以下になるような断熱構成とする
ということになっているため、各住宅メーカは、上記住
宅熱負荷計算プログラム等を用いて、上記基準を達成し
ていることを確認しつつ、新築住宅の設計を行っている
のが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、既に住宅を所有
している一般の人々も、例えば「住宅の冷暖房に要する
ランニングコスト(電気代)をさらに低減させたい」と
いう希望を持っている場合が多く、そのためには、住宅
の年間冷暖房負荷等を求め、その結果に応じてリフォー
ム計画等を立案することが有効である。しかし、上記
「SMASH」のような住宅熱負荷計算プログラムを専
門知識のない一般の人々が容易に使用できるようにした
システムは、従来存在しなかったため、実際のところ、
そのような一般の人々が住宅熱負荷計算プログラムを利
用して自己の住宅の年間冷暖房負荷等を求めることは、
困難であった。
【0004】本発明は、このような点に着目してなされ
たものであって、一般の人々が自己の住宅の環境情報を
容易に知ることができる住宅環境情報提供装置を提供す
ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明である住宅環境情報提供装置
は、顧客の住宅毎の設計情報を記憶した設計情報記憶手
段と、顧客の住宅毎にそれに使用している建築材料を記
憶した使用建築材料記憶手段と、前記設計情報記憶手段
を参照して任意の顧客の住宅の設計情報を読み出す設計
情報読出手段と、前記使用建築材料記憶手段を参照して
前記顧客の住宅の各部位の建築材料情報を取得する建築
材料情報取得手段と、前記設計情報及び前記建築材料情
報に基づいて住宅の環境情報を演算する環境情報演算手
段と、前記演算された住宅の環境情報を利用者に提示す
る環境情報提示手段と、を備えた。
【0006】請求項2に係る発明は、上記請求項1に係
る発明である住宅環境情報提供装置において、前記環境
情報を前記利用者に提示した後に条件を変えて環境情報
の再演算を希望するか否かを利用者に確認する再演算確
認手段と、前記利用者が前記再演算を希望した場合に前
記住宅の設計情報及び建築材料その他の変更点の入力を
要求する変更点入力要求手段と、建築材料毎の特性を記
憶した建築材料特性記憶手段と、を備え、前記環境情報
演算手段は、前記設計情報、前記建築材料情報及び前記
入力された変更点並びに前記建築材料特性記憶手段に記
憶されている情報に基づいて住宅の環境情報を再演算
し、前記提示手段は、前記再演算された前記環境情報を
前記利用者に提示するようにした。
【0007】請求項3に係る発明は、上記請求項1又は
2に係る発明である住宅環境情報提供装置において、地
域毎の気象情報を記憶した気象情報記憶手段と、前記気
象情報記憶手段を参照して前記顧客の住宅に関係する気
象情報を読み出す気象情報読出手段と、を備え、前記環
境情報演算手段は、前記気象情報をも加味して住宅の環
境情報を演算するようにした。
【0008】請求項4に係る発明は、上記請求項1〜3
に係る発明である住宅環境情報提供装置において、顧客
の住宅毎の立地環境を記憶した立地環境記憶手段と、前
記立地環境記憶手段を参照して前記顧客の住宅の立地環
境を読み出す立地環境読出手段と、を備え、前記環境情
報演算手段は、前記立地環境をも加味して住宅の環境情
報を演算するようにした。
【0009】また、請求項5に係る発明は、上記請求項
1〜4に係る発明である住宅環境情報提供装置におい
て、顧客毎の家族情報を記憶した家族情報記憶手段と、
前記家族情報記憶手段を参照して前記顧客の家族情報を
読み出す家族情報読出手段と、を備え、前記環境情報演
算手段は、前記家族情報をも加味して住宅の環境情報を
演算するようにした。
【0010】請求項6に係る発明は、上記請求項5に係
る発明である住宅環境情報提供装置において、前記家族
情報は、前記顧客の家族構成を含むようにした。請求項
7に係る発明は、上記請求項5又は6に係る発明である
住宅環境情報提供装置において、前記家族情報は、前記
顧客の家族による住宅の各部屋の利用情報を含むように
した。
【0011】一方、請求項8に係る発明は、上記請求項
1〜7に係る発明である住宅環境情報提供装置におい
て、前記顧客の住宅毎にそこで使用している冷暖房機器
情報を記憶した冷暖房機器情報記憶手段と、前記冷暖房
機器情報記憶手段を参照して前記顧客の住宅において使
用している冷暖房機器情報を読み出す冷暖房機器情報読
出手段と、を備え、前記環境情報演算手段は、前記冷暖
房機器情報をも加味して住宅の環境情報を演算するよう
にした。
【0012】そして、請求項9に係る発明は、上記請求
項1〜8に係る発明である住宅環境情報提供装置におい
て、各顧客の氏名、住所、電話番号、住宅の契約番号、
住宅の計画番号等の顧客情報を記憶した顧客情報記憶手
段と、利用者に顧客の氏名、住所、電話番号、住宅の契
約番号、住宅の計画番号のうちの少なくとも一つの入力
を要求する顧客情報入力要求手段と、を備え、前記設計
情報読出手段は、前記顧客情報入力要求手段の要求に応
じて前記顧客が入力した情報に基づき前記顧客情報記憶
手段を参照して前記環境情報の演算対象とする住宅を特
定し前記設計情報を読み出すようにした。
【0013】一方、上記目的を達成するために、請求項
10に係る発明である住宅環境情報提供装置は、複数の
住宅の設計情報を記憶した設計情報記憶手段と、利用者
に任意の住宅の情報の入力を要求する住宅情報入力要求
手段と、前記任意の住宅の情報に基づき前記設計情報記
憶手段を参照してその任意の住宅に類似した住宅の設計
情報をモデル住宅設計情報として読み出すモデル住宅設
計情報読出手段と、前記モデル住宅設計情報及びそれに
対応する建築材料情報を表示し前記利用者に修正を求め
る修正要求手段と、前記修正された後の前記設計情報及
び建築材料情報に基づいて住宅の環境情報を演算する環
境情報演算手段と、前記演算された住宅の環境情報を前
記利用者に提示する環境情報提示手段と、を備えた。
【0014】請求項11に係る発明は、上記請求項10
に係る発明である住宅環境情報提供装置において、前記
環境情報を前記利用者に提示した後に条件を変えて環境
情報の再演算を希望するか否かを利用者に確認する再演
算確認手段と、前記利用者が前記再演算を希望した場合
に前記住宅の設計情報及び建築材料その他の変更点の入
力を要求する変更点入力要求手段と、建築材料毎の特性
を記憶した建築材料特性記憶手段と、を備え、前記環境
情報演算手段は、前記設計情報、前記建築材料情報及び
前記入力された変更点並びに前記建築材料特性記憶手段
に記憶されている情報に基づいて住宅の環境情報を再演
算し、前記提示手段は、前記再演算された前記環境情報
を前記利用者に提示するようにした。
【0015】また、請求項12に係る発明は、上記請求
項10又は11に係る発明である住宅環境情報提供装置
において、地域毎の気象情報を記憶した気象情報記憶手
段と、前記気象情報記憶手段を参照して前記任意の住宅
に関係する気象情報を読み出す気象情報読出手段と、を
備え、前記環境情報演算手段は、前記気象情報をも加味
して住宅の環境情報を演算するようにした。
【0016】そして、請求項13に係る発明は、上記請
求項1〜12に係る発明である住宅環境情報提供装置に
おいて、前記環境情報演算手段は、前記住宅の各部屋毎
の環境情報を演算するようにした。請求項14に係る発
明は、上記請求項1〜13に係る発明である住宅環境情
報提供装置において、前記環境情報演算手段は、前記環
境情報として、年間冷暖房負荷を演算するようにした。
【0017】請求項15に係る発明は、上記請求項1〜
14に係る発明である住宅環境情報提供装置において、
前記環境情報演算手段は、前記環境情報として、冷暖房
に要するランニングコストを演算するようにした。請求
項16に係る発明は、上記請求項1〜14に係る発明で
ある住宅環境情報提供装置において、前記環境情報演算
手段は、前記環境情報として、温熱環境を演算するよう
にした。
【0018】そして、請求項17に係る発明は、上記請
求項1〜16に係る発明である住宅環境情報提供装置に
おいて、前記顧客が操作可能な端末装置に通信手段を介
して接続されるとともに、前記環境情報提示手段は、前
記端末装置の画面に、前記環境情報を表示するようにし
た。ここで、請求項1に係る発明にあっては、顧客住宅
の設計情報と、顧客住宅に使用している建築材料とのそ
れぞれを、読出可能な状態に保存しているから、本装置
の利用者からの指示等に応じて、設計情報読出手段が設
計情報記憶手段を参照すると、任意の顧客住宅の設計情
報が読み出されるし、建築材料情報取得手段が使用建築
材料記憶手段を参照すると、顧客住宅の各部位に使用さ
れている建築材料の情報が取得される。
【0019】そして、環境情報演算手段が、顧客住宅の
設計情報及び建築材料情報に基づいて、顧客住宅の環境
情報を演算し、その演算結果が、環境情報提示手段によ
って利用者に提示される。このように、本装置によれ
ば、顧客住宅の環境情報の演算に必要な設計情報や建築
材料情報等を記憶しており、それら情報に基づいて環境
情報を演算する手段をも備えているため、例えば利用者
が顧客自身であれば、顧客としては、自己の住宅を特定
する作業等を行うだけで住宅の環境情報を取得すること
ができる。
【0020】請求項2に係る発明にあっては、再演算確
認手段、変更点入力要求手段及び建築材料特性記憶手段
を備えるため、請求項1に係る発明によって住宅の現時
点の環境情報を取得できた顧客等の利用者は、さらに、
例えば計画中のリフォーム完了後の環境情報を取得する
ことも可能となる。このため、リフォーム等を計画して
いる顧客は、本装置を利用することにより、そのリフォ
ームの前後における環境情報の変化を比較することが可
能となる。
【0021】また、請求項3に係る発明にあっては、気
象情報記憶手段及び気象情報読出手段を備え、環境情報
演算手段は気象情報をも加味して環境情報を演算するた
め、より正確な環境情報を演算することができる。しか
も、気象情報記憶手段を備えているから、本装置の利用
者は、住宅が建てられている地域の気温や日射量等の気
象情報を入力しなくてもよい。
【0022】そして、請求項4に係る発明にあっては、
立地環境記憶手段及び立地環境読出手段を備え、環境情
報演算手段は住宅の立地環境をも加味して環境情報を演
算するため、より正確な環境情報を演算することができ
る。しかも、立地環境記憶手段を備えているから、本装
置の利用者は、例えば対象となっている住宅に隣接する
他の住宅の高さやその住宅までの距離等を入力しなくて
もよい。
【0023】さらに、請求項5に係る発明にあっては、
家族情報記憶手段及び家族情報読出手段を備え、環境情
報演算手段は顧客の家族情報をも加味して環境情報を演
算するため、より正確な環境情報を演算することができ
る。家族情報とは、請求項6に係る発明のように顧客の
家族構成であってもよいし、或いは、請求項7に係る発
明のように顧客の家族による住宅の各部屋の利用情報ま
で含んでいてもよい。その利用情報には照明機器等の利
用情報も含まれる。つまり、人間や照明機器等は住宅内
に居るときには暖房器具等と同様に熱源と考えることが
できるから、熱源としての家族の人数や常時過ごす場
所、及び部屋の照明(電力:ワット数)が判れば、より
正確な環境情報を演算するために役立つのである。
【0024】そして、請求項8に係る発明にあっては、
冷暖房機器情報記憶手段及び冷暖房機器情報読出手段を
備え、環境情報演算手段は冷暖房機器情報をも加味して
住宅の環境情報を演算するため、より正確な環境情報を
演算することができる。冷暖房機器情報としては、各部
屋毎の冷暖房機器の有無や種類(潜熱の負荷に関わる除
湿器や加湿器も含む。)、冷暖房能力等を含むことが望
ましい。そして、冷暖房機器情報記憶手段を備えている
から、本装置の利用者は、冷暖房機器の情報を入力しな
くてもよい。
【0025】また、請求項9に係る発明にあっては、例
えば本装置を利用する顧客自身が、顧客情報入力要求手
段の要求に応じて自己の氏名や電話番号等を入力する
と、設計情報読出手段は、その入力された顧客に関する
情報に基づいて住宅を特定して設計情報を読み出すよう
になっている。つまり、顧客情報記憶手段及び顧客情報
入力要求手段が、入力補助システムとして機能するか
ら、本装置を利用する顧客としては、簡単な入力で自己
の住宅の環境情報を取得することができる。
【0026】そして、請求項10に係る発明にあって
は、複数の住宅の設計情報を記憶した設計情報記憶手段
とともに、住宅情報入力要求手段、モデル住宅設計情報
読出手段及び修正要求手段を備えるため、設計情報記憶
手段が顧客の住宅の情報を記憶していない場合であって
も、その顧客の住宅の環境情報を提示することが可能で
ある。
【0027】即ち、住宅情報入力要求手段による要求に
応じて、利用者が例えば住宅の間取り情報を入力する
と、モデル住宅設計情報読出手段が、その入力された間
取り情報に基づき、設計情報記憶手段を参照して、任意
の住宅と例えば間取りが似ている住宅の情報を、モデル
住宅設計情報として読み出す。なお、住宅情報入力要求
手段による任意の住宅の情報の入力の要求としては、部
屋の構成を構成(4LDK、3LDK等)や延べ床面積
等を直接入力させるような要求形式であってもよいし、
或いは、例示された選択肢の中から該当するものを選択
させるような要求形式であってもよい。
【0028】そして、修正要求手段によって、そのモデ
ル住宅情報が、建築材料情報とともに提示される。な
お、ここで提示される建築材料情報としては、例えば、
設計情報記憶手段に記憶されている複数の住宅が実在す
る住宅である場合には、モデル住宅設計情報として読み
出された実在する住宅に使用されている建築材料を適用
することも可能であるし、或いは、全く任意に設定され
た仮想的な建築材料情報を適用してもよい。
【0029】さらに、修正要求手段の要求に応じて利用
者がモデル住宅情報や建築材料情報を修正する。この
際、モデル住宅情報は、そもそも任意の住宅に類似して
いるから、大幅に修正しなくても、任意の住宅の設計情
報に一致させることが可能である。そして、環境情報演
算手段は、その修正された後の設計情報及び建築材料情
報に基づいて環境情報を演算し、その演算結果が環境情
報提示手段によって提示されるから、利用者は、任意の
住宅の環境情報を取得することができる。
【0030】請求項11に係る発明にあっては、再演算
確認手段、変更点入力要求手段及び建築材料特性記憶手
段を備えるため、請求項10に係る発明によって住宅の
現時点の環境情報を取得できた顧客等の利用者は、さら
に、例えば計画中のリフォーム完了後の環境情報を取得
することも可能となる。このため、リフォーム等を計画
している顧客は、本装置を利用することにより、そのリ
フォームの前後における環境情報の変化を比較すること
が可能となる。
【0031】そして、請求項12に係る発明にあって
は、気象情報記憶手段及び気象情報読出手段を備え、環
境情報演算手段は気象情報をも加味して環境情報を演算
するため、より正確な環境情報を演算することができ
る。しかも、気象情報記憶手段を備えているから、本装
置の利用者は、住宅が建てられている地域の気温や日射
量等の気象情報を入力しなくてもよい。
【0032】一方、請求項13に係る発明にあっては、
住宅の各部屋毎の環境情報が提供されるから、例えばリ
フォームの計画を各部屋毎に詳細に行う場合に役立つ情
報が得られる。また、請求項14に係る発明にあって
は、環境情報として年間冷暖房負荷が演算されるから、
建設省設定の基準に達しているか否かを判断する場合に
役立つ情報が得られる。
【0033】これに対し、請求項15に係る発明にあっ
ては、環境情報として冷暖房に要するランニングコスト
(例えば、1カ月当りの電気代に換算した額)が演算さ
れるから、利用者にとって直感的に判り易い数値で環境
情報が提供される。さらに、請求項16に係る発明にあ
っては、環境情報として、温熱環境が演算される。温熱
環境とは、例えば各部屋毎の温度や湿度、或いは温熱環
境指標に基づく数値等のことである。温熱環境指標に基
づく数値としては、PMV値(国際標準機構ISOに示
されている指標で、快適範囲は−0.5 <PMV<+0.5
である。)や、新標準有効温度SET* (アメリカ空調
学会ASHRAEに示されている指標で、快適範囲は2
2℃<SET* <25.5℃である。)が適用可能である
し、夏期の温熱環境指標としては、不快指数を適用する
ことも可能である。
【0034】なお、環境情報としての各部屋毎の温熱環
境を、環境情報提示手段によって顧客に提示する際に
は、住宅の間取り図を利用し、その間取り図の各部屋を
温熱環境の数値に応じて色分けして表示することも可能
であり、そのような提示形態とすれば、単に数値で提示
する場合よりも見易くなる。さらに、請求項17に係る
発明にあっては、本装置と、顧客等の利用者が操作可能
な端末装置(例えば、パーソナルコンピュータ)との間
が、通信手段(例えば、電話回線、インターネット)を
介して接続されており、環境情報提示手段は端末装置の
画面に環境情報を表示するようになっているから、利用
者は、本装置が設置されている場所まで出向かなくて
も、例えば自宅に居ながらにして住宅環境情報提供装置
を利用することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施の形
態である住宅環境情報提供装置1のシステム構成を示す
ブロック図であり、この住宅環境情報提供装置1は、パ
ーソナルコンピュータ10によって構成されている。パ
ーソナルコンピュータ10は、CPU11と、ROM、
RAM等から構成される内部記憶装置12と、インタフ
ェース回路13とが、バス14を介して接続されるとと
もに、インタフェース回路13には、キーボード15
と、マウス16と、ディスプレイ17と、ハードディス
ク装置等の外部記憶装置18とが接続されている。そし
て、外部記憶装置18の所定記憶領域には、パーソナル
コンピュータ10を住宅環境情報提供装置1として機能
させるためのプログラムが保存されており、電源投入時
にそのプログラムがパーソナルコンピュータ10内に読
み込まれ起動することにより、パーソナルコンピュータ
10が住宅環境情報提供装置1として機能するようにな
っている。
【0036】また、外部記憶装置18内には、住宅環境
情報提供装置1に必要な各種データベースが構築されて
いて、外部記憶装置18内に構築されているデータベー
スを図示すると、図2のようになる。即ち、外部記憶装
置18内には、設計情報データベース21、使用建築材
料データベース22、建築材料データベース23、気象
情報データベース24、立地環境データベース25、家
族情報データベース26及び冷暖房機器情報データベー
ス27が構築されている。
【0037】設計情報データベース21は、各顧客の住
宅のCADデータ(設計情報)と、建物の外気に面する
面の方位角、傾斜角とを保存したデータベースであり、
具体的には、顧客の住宅毎の平面図及び立面図を描画す
るのに必要なCADデータが保存されている。また、各
CADデータは、顧客を識別するのに必要な顧客情報と
関連付けられており、パーソナルコンピュータ10側か
らは、その顧客情報を用いて検索することにより、任意
の顧客の住宅のCADデータを読み出すことができるよ
うになっている。顧客情報の内容については、後述す
る。
【0038】使用建築材料データベース22は、各顧客
の住宅毎にそこに使用している建築材料を保存したデー
タベースであって、住宅を構成する各部位毎に建築材料
が記憶されている。なお、この使用建築材料データベー
ス22の各住宅と、設計情報データベース21の各住宅
とは、設計情報データベース21の各住宅に使用建築材
料データベース22の対応する住宅の保存場所を表すポ
インタ情報を付すことによって、関連付けられている。
【0039】また、この使用建築材料データベース22
では、住宅内の各部位を、 「熱容量を考慮する部位」……壁、天井、屋根、床 「地盤面に接する部位」………土間床 「日射透過を考慮する部位」…窓 「熱容量を考慮しない部位」…ドア といった具合に分類している。
【0040】そして、熱容量を考慮する部位である
「壁、天井、屋根、床」のデータとしては、構成材料の
材料名、熱伝導率、熱抵抗値及び容積比熱が保存されて
いる。また、部位毎の層構成は、建築年度に対応して、
一方の室側(又は外気側)表面熱伝達率、他方の室側表
面熱伝達率、熱橋係数、熱貫流率、一方の室側(又は外
気側)有効熱容量、他方の室側有効熱容量、日射吸収
率、長波放射率、通気層厚さが保存されている。さら
に、各部材の熱容量も保存されている。
【0041】また、地盤面に接する部位である「土間
床」のデータとしては、室内側表面熱伝達率、室内装材
熱抵抗値、床下断熱材熱抵抗値、基礎断熱材熱抵抗値、
床下熱容量、基礎の深さ、床下断熱材エリア、床下空間
の有無等が保存されている。日射透過を考慮する部位で
ある「窓」のデータとしては、一方の室側(又は外気
側)表面熱伝達率、他方の室側表面熱伝達率、昼間熱貫
流率、夜間熱貫流率、暖房期放射遮断係数、中間期放射
遮断係数、冷房期放射遮断係数、冷房期対流遮断係数、
中間期対流遮断係数、冷房期対流遮断係数、寸法が保存
されている。その他、窓に対する日除けの寸法データ、
水平はね出しの寸法(軒、庇等)、窓に対する位置関係
を表す寸法、並びに垂直はね出しの寸法等も保存されて
いる。
【0042】さらに、熱容量を考慮しない部位である
「ドア」のデータとしては、一方の室側(又は外気側)
表面熱伝達率、他方の室側表面熱伝達率、熱橋係数、熱
貫流率、日射吸収率、長波放射率が保存されている。建
築材料データベース23は、種々の建築材料の特性や、
それを使用する場合の費用(材料費及び工事費等)が記
憶されている。建築材料の特性は、各建築材料を使用建
築材料データベース22の場合と同様に分類し、各分類
毎に上記と同様の特性が記憶されている。
【0043】気象情報データベース24は、各地域(都
道府県、市区町村等)毎の気温、絶対湿度、法線面直達
日射量、水平面天空日射量、夜間放射量、太陽高度の正
弦、太陽高度の余弦、太陽方位角の正弦、太陽方位角の
余弦、風向、風速が記憶されている。立地環境データベ
ース25は、各顧客の住宅毎に窓の日射取得に影響のあ
る隣接する建物情報(隣棟高さ、隣棟距離)を保存した
データベースである。なお、この立地環境データベース
25の各住宅と、設計情報データベース21の各住宅と
の間も、設計情報データベース21の各住宅に立地環境
データベース25の対応する住宅の保存場所を表すポイ
ンタ情報を付すことによって、関連付けられている。
【0044】家族情報データベース26は、各顧客の住
宅毎に、そこで生活している顧客家族の構成と、判って
いる場合には住宅の各部屋の利用情報とが記憶されてい
る。なお、この家族情報データベース26の各住宅と、
設計情報データベース21の各住宅との間も、設計情報
データベース21の各住宅に家族情報データベース26
の対応する住宅の保存場所を表すポインタ情報を付すこ
とによって、関連付けられている。
【0045】そして、冷暖房機器情報データベース27
は、各顧客の住宅毎に、各部屋で使用している冷暖房機
器の種類(加湿器、除湿器も含む)と能力(例えば、何
畳用)、平均的な運転時間が記憶されている。なお、こ
の冷暖房機器情報データベース27の各住宅と、設計情
報データベース21の各住宅との間も、設計情報データ
ベース21の各住宅に冷暖房機器情報データベース27
の対応する住宅の保存場所を表すポインタ情報を付すこ
とによって、関連付けられている。
【0046】ここで、住宅環境情報提供装置1は、ある
住宅メーカが単独で若しくは複数の住宅メーカが共同で
開発可能なものであって、住宅メーカには、既存の顧客
に販売した住宅の情報が保存されているのが通常であ
る。そこで、その保存している情報を利用して、上記設
計情報データベース21、使用建築材料データベース2
2、立地環境データベース25、家族情報データベース
26及び冷暖房機器情報データベース27を構築するこ
とができる。
【0047】また、建築材料データベース23には、で
きるだけ最新の建築材料に関する情報を保存しておき、
新たな建築材料が実用化された場合には逐次データを更
新することが望ましい。そして、気象情報データベース
24は、この住宅環境情報提供装置1により求められる
住宅環境の演算精度を向上させるためには、できるだけ
細かい地域に分けて、詳細な気象情報を保存しておくこ
とが望ましい。
【0048】図3は、住宅環境情報提供装置1における
処理の概要を示すフローチャートであり、以下、図3に
従って本実施の形態の処理内容について説明する。即
ち、パーソナルコンピュータ10の電源を投入し外部記
憶装置18からプログラムが読み込まれて住宅環境情報
提供装置1が起動すると、図3の処理が開始され、先ず
ステップ101において、顧客を識別するための情報で
ある顧客情報の入力を、利用者に要求する。なお、利用
者は、顧客本人の場合もあるし、顧客の依頼を受けた住
宅メーカのオペレータの場合もある。
【0049】そして、ステップ101における処理は、
例えば図4に示すように、ディスプレイ17に、入力要
求項目として、「氏名」「住所」「電話番号」「住宅契
約番号」「住宅計画番号」を表示するとともに、それら
各項目毎に入力欄17a〜17eを表示する。各入力欄
17a〜17eへの入力は、キーボード15を介して文
字や数字を入力することにより行う。また、利用者は、
入力欄17a〜17eの全てに入力してもよく、その一
部(例えば「氏名」のみ)の入力でもよく、入力が完了
したら、マウス16でカーソル矢印16aをディスプレ
イ17上の実行ボタン17fを指定する。
【0050】すると、ステップ102に移行し、顧客情
報が正常に入力されたか否かを判断し、入力が正常でな
い場合にはステップ101に戻る。なお、このステップ
102における処理は、例えば「氏名」の入力欄17a
に誤って電話番号を入力したような場合に正常でないと
判断する他に、「氏名」の入力欄17aに正しく自己の
氏名を入力したが、それ以外の入力欄17b〜17eが
空白であり、しかも同姓同名の顧客が別に居るためにそ
のいずれか判断できないような場合にも、入力情報が不
足していると判断しステップ101に戻るようになって
いる。
【0051】ステップ102の判定が「YES」となっ
たら、ステップ103に移行し、入力された顧客情報に
基づいて、設計情報データベース21を検索して該当す
る住宅のCADデータを読み出すとともに、そのときに
一緒に読み出されたポインタ情報を利用して、使用建築
材料データベース22、建築材料データベース23、立
地環境データベース25、家族情報データベース26及
び冷暖房機器情報データベース27を検索し、それぞれ
の該当する情報を読み出す。
【0052】また、気象情報データベース24を参照し
て気象情報を読み出す際には、顧客住宅の住所に基づ
き、顧客住宅に最も影響を与えると思われる地域の気象
情報を読み出す。顧客情報として住所が入力されていな
い場合には、設計情報データベース21を検索する際
に、CADデータと関連づけられて記憶されている顧客
情報のなかから住所情報を読み出せばよい。
【0053】ステップ103の処理を終えたら、次い
で、ステップ104に移行し、ステップ103で読み込
んだ顧客住宅の設計情報等に基づいて、「部屋番号」
「部屋相互の組み合わせデータ」「建物データ」「部屋
データ」を取得する。部屋番号は、各部屋毎の詳細情報
を入力する際等に各部屋を容易に区別するために付され
る番号であって、機械的に割り当てられる。
【0054】部屋相互の組み合わせデータは、部屋と部
屋(又は、外気と部屋)間の、垂直方向及び水平方向の
組み合わせを全て考え、それぞれの組み合わせの間にあ
る部位(天井、床、壁等)及びそれらの部位毎の面積、
さらには窓の位置(窓下端長さ、窓高さ、窓面積、外部
日除けの大きさ、庇の情報を含む)やドアの位置(ドア
面積を含む)等の情報が取得される。また、延べ床面積
も取得される。なお、土間部に関しては、床面積ではな
く、外周長さ、外周部面積(外周より1m以内の部分の
面積)、中央部面積(外周より1m以内の部分を除いた
面積)が必要なので、それらのデータが取得される。
【0055】建物データは、建物の外気に面する面(外
表面)の方位角(正南に向かう直線と、外表面に垂直
な、室内から外気に向かう直線との間の角度をいう。)
と、傾斜角(外表面の水平面に対する角度をいう。)の
データが取得される。そして、部屋データとして、各部
屋の用途と大きさに応じて局所冷暖房を仮設定する。な
お、冷暖房機器情報データベース27に具体的な冷暖房
機器情報が保存されている場合には、それを設定する。
また、各部屋の換気量(換気回数)も仮設定する。
【0056】ステップ104の処理を終えたら、ステッ
プ105に移行し、ステップ103で読み出した情報及
びステップ105で取得した情報のうち、データベース
を構築した後に変化している可能性のある情報をディス
プレイ17に表示し、利用者にそれら情報の確認を求め
る。例えば、設計情報として新築時の情報が保存されて
いるが、その後、改築などを行っている場合もあるから
である。その他、気象情報に関して、より詳細なデータ
を入力できる場合もあるし、家族構成等も変化している
場合もあるからである。また、ステップ104で仮設定
した局所冷暖房や換気量についても、正確なデータを入
力した方が後の演算精度の向上が期待できるからであ
る。その他、後のステップ108で環境情報としてPM
V値やSET* 値を演算する場合には、着衣量等もデー
タとして必要なので、ステップ105で標準的な着衣量
等を表示し、確認を求める。
【0057】そして、ステップ106に移行し、ステッ
プ105で表示した各情報のうち修正が必要なものがあ
るか否かを利用者に問い、修正が必要な場合にはステッ
プ107に移行して、利用者に情報の修正を行わせる。
ステップ107の処理を終えた場合及びステップ106
で修正が不要であると判断された場合には、ステップ1
08に移行し、既に取得されている各種データに基づ
き、例えば上記住宅熱負荷計算プログラム「SMAS
H」を利用して、顧客の住宅の環境情報を演算する。
【0058】ここで演算する環境情報は、年間冷暖房負
荷、冷暖房に要するランニングコストを電気代に換算し
た額、温熱環境等であり、温熱環境としては、各部屋毎
の温度や湿度、PMV値、SET* 値、不快指数(夏期
のみ)等が考えられる。これら環境情報のうち、予め決
められた一又は複数のものを演算してもよいし、ステッ
プ108の処理よりも前に利用者に一又は複数のものを
選択させ、その選択されたものを演算するようにしても
よい。
【0059】そして、ステップ109に移行し、ステッ
プ108で演算された環境情報を、ディスプレイ17に
表示する。ディスプレイ17への環境情報の表示方法
は、環境情報としての項目名とその値とを表形式で表示
する方法でもよい。また、環境情報として、各部屋毎の
温度や湿度、PMV値、SET* 値、不快指数を表示す
る場合には、顧客の住宅の平面図に、それら数値の程度
毎に色分けして表示するようにしてもよい。
【0060】図5は、環境情報としての所定日の所定時
刻(1月8日の午前6時)の各部屋の温度を、住宅の平
面図に色分けして表示した例を示すものである。なお、
説明に用いた図5には着色ができないため、色の違い
を、ハッチングの違いで表現している。また、この例で
は、色分けした平面図の横に、温度スケールを同じく色
分けして表示するともに、住宅の方位を示す記号と、演
算の条件とを併記するようにしている。そして、図5に
示した所定日、所定時刻は、例示であり、その他の任意
日時でも当然によく、さらにその日時は、予め設定して
おいてもよいし、利用者に設定させるようにしてもよ
い。
【0061】また、図示はしないがパーソナルコンピュ
ータ10にプリンタを接続した構成とした場合には、環
境情報は、ディスプレイ17に表示する他に、そのプリ
ンタで紙に出力するようにしてもよい。ステップ109
の処理を終えたら、ステップ110に移行し、利用者
に、条件を変更した上で環境情報の再演算を希望するか
否かを確認し、希望しない場合には、これで今回の図3
の処理を終了する。
【0062】これに対し、ステップ110で環境情報の
再演算を希望するということが確認された場合には、ス
テップ111に移行し、利用者に、変更したい条件を入
力させる。ステップ111における処理は、例えば、各
条件の項目名をディスプレイ17に一覧表示し、その一
覧表示された項目名の中から変更したい項目を利用者に
マウス16等を利用して選択させ、そして、選択された
項目の新たな情報をキーボード15等で入力するという
内容になる。
【0063】変更できる条件は特に限定されるものでは
ない。例えば、増築を含めて間取りを変更するというこ
とも考えられるし、間取りはそのままで壁内の断熱材を
取り替えるということも考えられる。その他、現在は部
屋毎の局所冷暖房装置を使用しているがこれを全館空調
システムに切り換えるというということも考えられる
し、或いは、詳細な気象情報を設定し直することも考え
られる。
【0064】そして、ステップ111からステップ10
5に戻り、上述した処理を再び実行する。すると、ステ
ップ103、104で取得等された設計情報や建築材料
情報と、ステップ111で変更された条件とに基づい
て、ステップ108以降の処理が実行される。なお、増
改築等に伴って新たな建築材料を使用する場合には、そ
の新たな建築材料の特性及び費用が建築材料データベー
ス23から読み出され、その読み出された建築材料の特
性がステップ108における処理に用いられるととも
に、新たな建築材料に必要な費用は、ステップ109の
処理において環境情報とともにディスプレイ17やプリ
ンタで表示されるようになっている。
【0065】ステップ109の処理を終えたら、ステッ
プ110に移行し、さらにもう一度利用者に、条件を変
更した上で環境情報の演算を希望するか否かを確認し、
希望しない場合には、これで今回の図3の処理を終了
し、希望する場合には、ステップ111に移行する。こ
のように、本実施の形態の住宅環境情報提供装置1を利
用すれば、図2に示すように外部記憶装置18内に上記
のようなデータベースを構築し、一般顧客等の利用者が
自己の氏名等の簡単な情報を入力するだけで、現在の住
宅の環境情報が演算される。このため、専門的知識を有
しない顧客も、手軽に住宅の環境情報を知ることができ
る。
【0066】また、現在の住宅の環境情報が提示された
後に、条件を変更した上で環境情報を演算し提示するよ
うにしているため、例えばリフォームを計画している顧
客等にとっては、現在の住宅の環境情報と、リフォーム
後の住宅の環境情報とを、容易に比較することができる
から、その環境情報の変化を考慮しつつ、リフォーム計
画を検討することができる。しかも、条件の変更に伴っ
て発生する費用も、環境情報とともに利用者に提示する
ようにしたから、その点もリフォーム等を計画している
利用者の一助となる。
【0067】そして、本実施の形態では、住宅の設計情
報や、それに使用している建築材料の情報の他に、気象
情報、住宅の立地環境、家族構成及び冷暖房機器情報を
も加味して環境情報を演算するようにしているから、そ
れだけ精度の高い環境情報を演算し提示できるようにな
っている。なお、本実施の形態では、家族情報データベ
ース26から家族情報を読み出すようにしているが、家
族構成や部屋の利用状況については、家族情報データベ
ース26に保存されていない場合もあるから、そのよう
な場合には、例えば、家族構成については間取りに基づ
いて平均的な家族構成を仮設定し、それをステップ10
5で確認するようにしてもよい。家族構成や部屋の利用
状況が取得できなかった場合には、在室者の内部発熱で
はなく部屋床面積に比例した内部発熱量を設定してステ
ップ109で環境情報を演算するようにしてもよい。
【0068】さらに、本実施の形態では、図5に示した
ように、環境情報としての各部屋の温度を住宅の平面図
に色分けして表示するようにしたから、単に数値を羅列
するのに比べて、表示内容が見易いという利点もある。
ここで、本実施の形態にあっては、設計情報データベー
ス21が設計情報記憶手段に対応し、使用建築材料デー
タベース22が使用建築材料記憶手段に対応し、建築材
料データベース23が建築材料特性記憶手段に対応し、
気象情報データベース24が気象情報記憶手段に対応
し、立地環境データベース25が立地環境記憶手段に対
応し、家族情報データベース26が家族情報記憶手段に
対応し、冷暖房機器情報データベース27が冷暖房機器
情報記憶手段に対応し、ステップ103の処理が設計情
報読出手段、建築材料情報取得手段、気象情報読出手
段、立地環境読出手段、家族情報読出手段及び冷暖房機
器情報読出手段に対応し、ステップ104及び108の
処理が環境情報演算手段に対応し、ディスプレイ17及
びステップ109の処理が環境情報提示手段に対応し、
ステップ110の処理が再演算確認手段に対応し、ステ
ップ111の処理が変更点入力要求手段に対応し、ステ
ップ101の処理が顧客情報入力要求手段に対応する。
【0069】図6は、本発明の第2の実施の形態を示す
図である。なお、住宅環境情報提供装置1の具体的構成
等は上記第1の実施の形態の場合と同様であるため、そ
の図示及び説明は省略する。また、図6は住宅環境情報
提供装置1の処理の概要を示すフローチャートであり、
上記第1の実施の形態の同様の処理を実行するステップ
には同じ符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0070】即ち、本実施の形態にあっては、住宅環境
情報提供装置1の処理が開始されると、先ず、ステップ
201において、この住宅環境情報提供装置1を運営し
ている住宅メーカにとって新規の顧客であるか或いは既
存の顧客であるかを利用者に入力させる。既存の顧客で
ある場合には、ステップ101に移行し、上記第1の実
施の形態と同様の処理が実行される。
【0071】これに対し、利用者が住宅環境情報提供装
置1を運営している住宅メーカの顧客でない場合には、
ステップ202に移行し、その利用者に住宅の情報の入
力を要求する。ここでの住宅の情報の入力方法は、例え
ば、「階数」「主要構造の種類(木造、鉄筋コンクリー
ト造又は鉄骨鉄筋コンクリート造)」「部屋の数及び種
類」「延べ床面積」等を、直接文書で入力する方法や、
例示された選択肢の中から該当するものを選択する形式
で入力する方法等が採用可能である。また、このステッ
プ202では、後に気象情報データベース24を検索す
る必要があるので、利用者の住宅の住所の入力も要求す
るようになっている。
【0072】ステップ202で要求に応じて利用者が住
宅の情報等を入力したら、ステップ203に移行し、入
力されている住宅の情報に基づいて設計情報データベー
ス21を検索して、利用者の住宅に最も類似していると
思われる顧客住宅の設計情報をモデル住宅設計情報とし
て読み出すとともに、利用者の住宅の住所に基づいて気
象情報データベース24を検索して、その利用者の住宅
に最も影響を与えると思われる地域の気象情報を読み出
す。
【0073】次いで、ステップ204に移行して、ステ
ップ203で読み出したモデル住宅設計情報及び気象情
報をディスプレイ17に表示するとともに、建築材料情
報、立地環境情報、家族情報及び冷暖房機器情報を表示
する。なお、建築材料情報としては、モデル住宅設計情
報として読み出した顧客住宅に使用されている建築材料
を使用建築材料データベース22から読み出してそれを
適用してもよいし、或いは、極一般的な建築材料を適用
してもよい。また、立地環境情報、家族情報及び冷暖房
機器情報に関しては、平均的な情報を適用してもよい
し、或いは、その部分は空欄とし次のステップ205で
利用者に入力させるようにしてもよい。
【0074】そして、ステップ205に移行し、ディス
プレイ17に表示されている各情報を利用者に確認して
もらい、必要な修正を要求する。モデル住宅設計情報
は、利用者の住宅に最も類似していると思われる既存顧
客の住宅の設計情報であるし、建築材料情報も上述のよ
うに便宜的にモデル住宅に対応させた情報であるため、
利用者の住宅に完全に一致する可能性は極めて小さい。
そのため、ステップ205で、設計情報や建築材料情報
等が利用者の住宅に近づくように修正を求めるようにし
ているのである。
【0075】ステップ205の処理を終えたら、ステッ
プ104に移行し、それ以降は、上記第1の実施の形態
で説明したのと同様の処理が実行される。このような構
成であれば、設計情報データベース21に自己の住宅の
設計情報が記憶されていない新規な顧客に対して、上記
第1の実施の形態と同様に住宅環境情報を提供すること
ができる。
【0076】ここで、本実施の形態にあっては、設計情
報データベース21が請求項10に係る発明における設
計情報記憶手段に対応し、ステップ202の処理が住宅
情報入力要求手段に対応し、ステップ203の処理がモ
デル住宅設計情報読出手段に対応し、ステップ204の
処理が修正要求手段に対応する。図7は、本発明の第3
の実施の形態を示す図である。なお、住宅環境情報提供
装置1の具体的構成等は上記第1、2の実施の形態の場
合と同様であるため、その図示及び説明は省略する。
【0077】即ち、本実施の形態では、上記第1又は第
2の実施の形態と同様の住宅環境情報提供装置1と、各
顧客が操作可能な端末装置としての複数(図7には、3
台のみ示す)のパーソナルコンピュータ31、32、3
3とが、通信手段としてのインターネット30を介して
接続されている。つまり、住宅環境情報提供装置1(サ
ーバ)と、パーソナルコンピュータ31〜33(クライ
アント)とによって、サーバ・クライアントシステムが
構成されている。
【0078】そして、例えばある顧客がパーソナルコン
ピュータ31を操作して住宅環境情報提供装置1による
サービスを受けようとすると、図3のステップ101に
おいて、そのパーソナルコンピュータ31のディスプレ
イに図4のような表示を行って顧客情報の入力を要求
し、ステップ105において、パーソナルコンピュータ
31のディスプレイに確認のための情報を表示し、そし
て、ステップ109において、パーソナルコンピュータ
31のディスプレイに環境情報を提示するようになって
いる。
【0079】このような構成であれば、各顧客は、住宅
環境情報提供装置1が設置されている場所まで出向かな
くても、例えば自宅に居ながらにして、上記第1の実施
の形態で説明したような利点を享受することができる。
また、住宅環境情報提供装置1を運営している例えば住
宅メーカ、住宅リフォーム会社若しくは工務店にとって
は、既に販売実績のある顧客又は新規な顧客から住宅環
境情報提供装置1にアクセスがあった場合には、そのア
クセスがあったという情報を保存しておき、今後の営業
活動に活かすことができる。さらに、単にアクセスがあ
ったか否かということだけではなく、ステップ110の
判定が「YES」となってステップ111の処理が実行
されるような場合には、その情報を営業担当者に転送す
るようにすれば、リフォームを計画している顧客に効率
よく営業活動を行えるようになる。
【0080】なお、上記各実施の形態では、ステップ1
08の処理において住宅熱負荷計算プログラム「SMA
SH」を利用して住宅の環境情報を演算することとして
いるが、これに限定されるものではなく、それ以外の市
販プログラムを利用してもよいし、或いは、独自に開発
したプログラムを利用してもよい。また、上記第3の実
施の形態では、通信手段としてインターネットをあげて
いるが、これに限定されるものではなく、専用回線等の
他の通信回線を利用してもよい。
【0081】さらに、上記各実施の形態では、外部記憶
装置18内に、気象情報データベース24、立地環境デ
ータベース25、家族情報データベース26、冷暖房機
器情報データベース27をも設け、それらデータベース
から読み出される情報を加味して住宅の環境情報を演算
するようにしているが、これに限定されるものではな
く、簡易なシステムとして運用する場合にはそれらの全
部又は一部を採用しない構成としてもよい。或いは、そ
れらデータベースを設ける代わりに、利用者に必要な情
報を入力してもらうような構成としてもよい。
【0082】例えば、立地環境データベース25を省略
する一方で、ステップ105の処理の前段辺りに、「お
宅の立地条件はいかがですか?(1)住宅密集地域、
(2)閑静な住宅街、(3)幹線道路沿い、(4)日当
たりの良い高台」というような入力を要求する処理を設
け、その入力に応じて立地環境を判断しステップ108
の処理に加味するようにしてもよいし、家族情報データ
ベースを26を省略する一方で、ステップ105の処理
の前段辺りに、家族構成を問う処理を実行し、入力され
た家族構成をステップ108の処理に加味するようにし
てもよい。
【0083】さらには、ステップ111における処理
も、変更条件を利用者に直接入力させる処理ではなく、
対話式の処理としてもよい。例えば、冷暖房機器に関し
ては、「最近は全館空調システムがありますが、新たな
空調システムとして、全館空調と各部屋の空調ではどち
らをお考えですか?(1)全館空調システム、(2)各
部屋の個々の空調システム」というような問いを行い、
(1)を選択した場合には、「夏、冷房を使われますか
?(1)はい、(2)なるべく使わない、(3)使わな
い」という問や、「浴室、トイレ、廊下等は夜でも暖か
い方が良いと思いますか?(1)そう思う、(2)そう
思わない、(3)考えたことがない(どちらでもよ
い)」というような問いを行い、それら問いに対する回
答に基づいて適当な全館空調システムを判断し、それを
利用者に提示し、その提示した全館空調システムを導入
したということで環境情報を演算してもよいということ
が利用者によって選択されたら、ステップ111からス
テップ105に戻る、という具合にする。或いは、最初
に問いに対して、(2)を選択した場合には、「つけた
い部屋はどこですか?」「つけたい部屋の用途は何です
か?」「今、選ばれた部屋の照明器具はおおよそ何個あ
りますか」というような問いを行い、それら問いに対す
る利用者の回答に基づいて適当な冷暖房機器を判断し、
「その部屋の冷暖房には、○kW程度のエアコンをお勧
め致します。」というような提示を行い、そして、その
提示内容で環境情報を演算してもよいということが利用
者によって選択されたら、ステップ111からステップ
105に戻る、という具合にする。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
設計情報記憶手段及び使用建築材料記憶手段を備え、そ
れらから読み出された情報に基づいて住宅の環境情報を
演算し演算結果を利用者に提示するようにしたため、専
門的知識を有しない顧客も、手軽に住宅の環境情報を取
得できるという効果がある。
【0085】特に、請求項2に係る発明によれば、適宜
条件を変えた上で環境情報を再演算し再提示できるよう
にしたため、例えば顧客は現住宅の環境情報と計画して
いるリフォーム後の住宅の環境情報とを比較することが
できるという効果もある。また、請求項3〜8に係る発
明によれば、より精度の高い環境情報を演算し提示でき
るという効果がある。
【0086】さらに、請求項9に係る発明によれば、利
用者としての顧客は簡単な情報を入力するだけで住宅の
環境情報を取得できるという効果がある。そして、請求
項10〜12に係る発明によれば、住宅の設計情報が保
存されていない新規な顧客も、手軽に住宅の環境情報を
取得できるという効果がある。そして、請求項17に係
る発明によれば、顧客は、住宅環境情報提供装置が設置
されている場所まで出向かなくても、例えば自宅に居な
がらにして住宅の環境情報を取得できるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成を示す図であ
る。
【図2】外部記憶装置内のデータベースを構成を示すブ
ロック図である。
【図3】住宅環境情報提供装置としての処理の概要を示
すフローチャートである。
【図4】顧客情報を入力する際のディスプレイの状態を
示す図である。
【図5】環境情報の提示例を示す図である。
【図6】第2の実施の形態における処理の概要を示すフ
ローチャートである。
【図7】第3の実施の形態の構成を示す図である。
【符号の説明】 1 住宅環境情報提供装置 10 パーソナルコンピュータ 11 CPU 12 内部記憶装置 13 インタフェース回路 14 バス 15 キーボード 16 マウス 17 ディスプレイ 18 外部記憶装置 30 インターネット(通信手段) 31〜33 パーソナルコンピュータ(端末装置)

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顧客の住宅毎の設計情報を記憶した設計
    情報記憶手段と、顧客の住宅毎にそれに使用している建
    築材料を記憶した使用建築材料記憶手段と、前記設計情
    報記憶手段を参照して任意の顧客の住宅の設計情報を読
    み出す設計情報読出手段と、前記使用建築材料記憶手段
    を参照して前記顧客の住宅の各部位の建築材料情報を取
    得する建築材料情報取得手段と、前記設計情報及び前記
    建築材料情報に基づいて住宅の環境情報を演算する環境
    情報演算手段と、前記演算された住宅の環境情報を利用
    者に提示する環境情報提示手段と、を備えたことを特徴
    とする住宅環境情報提供装置。
  2. 【請求項2】 前記環境情報を前記利用者に提示した後
    に条件を変えて環境情報の再演算を希望するか否かを利
    用者に確認する再演算確認手段と、前記利用者が前記再
    演算を希望した場合に前記住宅の設計情報及び建築材料
    その他の変更点の入力を要求する変更点入力要求手段
    と、建築材料毎の特性を記憶した建築材料特性記憶手段
    と、を備え、 前記環境情報演算手段は、前記設計情報、前記建築材料
    情報及び前記入力された変更点並びに前記建築材料特性
    記憶手段に記憶されている情報に基づいて住宅の環境情
    報を再演算し、前記提示手段は、前記再演算された前記
    環境情報を前記利用者に提示するようになっている請求
    項1記載の住宅環境情報提供装置。
  3. 【請求項3】 地域毎の気象情報を記憶した気象情報記
    憶手段と、前記気象情報記憶手段を参照して前記顧客の
    住宅に関係する気象情報を読み出す気象情報読出手段
    と、を備え、 前記環境情報演算手段は、前記気象情報をも加味して住
    宅の環境情報を演算するようになっている請求項1又は
    請求項2記載の住宅環境情報提供装置。
  4. 【請求項4】 顧客の住宅毎の立地環境を記憶した立地
    環境記憶手段と、前記立地環境記憶手段を参照して前記
    顧客の住宅の立地環境を読み出す立地環境読出手段と、
    を備え、 前記環境情報演算手段は、前記立地環境をも加味して住
    宅の環境情報を演算するようになっている請求項1乃至
    請求項3のいずれかに記載の住宅環境情報提供装置。
  5. 【請求項5】 顧客毎の家族情報を記憶した家族情報記
    憶手段と、前記家族情報記憶手段を参照して前記顧客の
    家族情報を読み出す家族情報読出手段と、を備え、 前記環境情報演算手段は、前記家族情報をも加味して住
    宅の環境情報を演算するようになっている請求項1乃至
    請求項4のいずれかに記載の住宅環境情報提供装置。
  6. 【請求項6】 前記家族情報は、前記顧客の家族構成を
    含む請求項5記載の住宅環境情報提供装置。
  7. 【請求項7】 前記家族情報は、前記顧客の家族による
    住宅の各部屋の利用情報を含む請求項5又は請求項6記
    載の住宅環境情報提供装置。
  8. 【請求項8】 前記顧客の住宅毎にそこで使用している
    冷暖房機器情報を記憶した冷暖房機器情報記憶手段と、
    前記冷暖房機器情報記憶手段を参照して前記顧客の住宅
    において使用している冷暖房機器情報を読み出す冷暖房
    機器情報読出手段と、を備え、 前記環境情報演算手段は、前記冷暖房機器情報をも加味
    して住宅の環境情報を演算するようになっている請求項
    1乃至請求項7のいずれかに記載の住宅環境情報提供装
    置。
  9. 【請求項9】 各顧客の氏名、住所、電話番号、住宅の
    契約番号、住宅の計画番号等の顧客情報を記憶した顧客
    情報記憶手段と、利用者に顧客の氏名、住所、電話番
    号、住宅の契約番号、住宅の計画番号のうちの少なくと
    も一つの入力を要求する顧客情報入力要求手段と、を備
    え、 前記設計情報読出手段は、前記顧客情報入力要求手段の
    要求に応じて前記顧客が入力した情報に基づき前記顧客
    情報記憶手段を参照して前記環境情報の演算対象とする
    住宅を特定し前記設計情報を読み出すようになっている
    請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の住宅環境情報
    提供装置。
  10. 【請求項10】 複数の住宅の設計情報を記憶した設計
    情報記憶手段と、利用者に任意の住宅の情報の入力を要
    求する住宅情報入力要求手段と、前記任意の住宅の情報
    に基づき前記設計情報記憶手段を参照してその任意の住
    宅に類似した住宅の設計情報をモデル住宅設計情報とし
    て読み出すモデル住宅設計情報読出手段と、前記モデル
    住宅設計情報及びそれに対応する建築材料情報を表示し
    前記利用者に修正を求める修正要求手段と、前記修正さ
    れた後の前記設計情報及び建築材料情報に基づいて住宅
    の環境情報を演算する環境情報演算手段と、前記演算さ
    れた住宅の環境情報を前記利用者に提示する環境情報提
    示手段と、を備えたことを特徴とする住宅環境情報提供
    装置。
  11. 【請求項11】 前記環境情報を前記利用者に提示した
    後に条件を変えて環境情報の再演算を希望するか否かを
    利用者に確認する再演算確認手段と、前記利用者が前記
    再演算を希望した場合に前記住宅の設計情報及び建築材
    料その他の変更点の入力を要求する変更点入力要求手段
    と、建築材料毎の特性を記憶した建築材料特性記憶手段
    と、を備え、 前記環境情報演算手段は、前記設計情報、前記建築材料
    情報及び前記入力された変更点並びに前記建築材料特性
    記憶手段に記憶されている情報に基づいて住宅の環境情
    報を再演算し、前記提示手段は、前記再演算された前記
    環境情報を前記利用者に提示するようになっている請求
    項10記載の住宅環境情報提供装置。
  12. 【請求項12】 地域毎の気象情報を記憶した気象情報
    記憶手段と、前記気象情報記憶手段を参照して前記任意
    の住宅に関係する気象情報を読み出す気象情報読出手段
    と、を備え、 前記環境情報演算手段は、前記気象情報をも加味して住
    宅の環境情報を演算するようになっている請求項10又
    は請求項11記載の住宅環境情報提供装置。
  13. 【請求項13】 前記環境情報演算手段は、前記住宅の
    各部屋毎の環境情報を演算するようになっている請求項
    1乃至請求項12のいずれかに記載の住宅環境情報提供
    装置。
  14. 【請求項14】 前記環境情報演算手段は、前記環境情
    報として、年間冷暖房負荷を演算するようになっている
    請求項1乃至請求項13のいずれかに記載の住宅環境情
    報提供装置。
  15. 【請求項15】 前記環境情報演算手段は、前記環境情
    報として、冷暖房に要するランニングコストを演算する
    ようになっている請求項1乃至請求項14のいずれかに
    記載の住宅環境情報提供装置。
  16. 【請求項16】 前記環境情報演算手段は、前記環境情
    報として、温熱環境を演算するようになっている請求項
    1乃至請求項14のいずれかに記載の住宅環境情報提供
    装置。
  17. 【請求項17】 前記利用者が操作可能な端末装置に通
    信手段を介して接続されるとともに、 前記環境情報提示手段は、前記端末装置の画面に、前記
    環境情報を表示するようになっている請求項1乃至請求
    項16のいずれかに記載の住宅環境情報提供装置。
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