JP2001356978A - 位置関連イベントのモニタ方法 - Google Patents

位置関連イベントのモニタ方法

Info

Publication number
JP2001356978A
JP2001356978A JP2001112343A JP2001112343A JP2001356978A JP 2001356978 A JP2001356978 A JP 2001356978A JP 2001112343 A JP2001112343 A JP 2001112343A JP 2001112343 A JP2001112343 A JP 2001112343A JP 2001356978 A JP2001356978 A JP 2001356978A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
location
customer
mobile terminal
service system
service
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001112343A
Other languages
English (en)
Inventor
Anson Colin I
コリン・イアンソン
Rycharde Jeffery Hawkes
リチャード・ジェフリー・ホークス
James Thomas Edward Mcdonnell
ジェイムス・トーマス・エドワード・マクドネル
Lawrence Wilcock
ロウレンス・ウィルコク
Simon E Crouch
シモン・イー・クロウチ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HP Inc
Original Assignee
Hewlett Packard Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hewlett Packard Co filed Critical Hewlett Packard Co
Publication of JP2001356978A publication Critical patent/JP2001356978A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W8/00Network data management
    • H04W8/02Processing of mobility data, e.g. registration information at HLR [Home Location Register] or VLR [Visitor Location Register]; Transfer of mobility data, e.g. between HLR, VLR or external networks
    • H04W8/08Mobility data transfer
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W4/00Services specially adapted for wireless communication networks; Facilities therefor
    • H04W4/02Services making use of location information
    • H04W4/029Location-based management or tracking services
    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08BSIGNALLING OR CALLING SYSTEMS; ORDER TELEGRAPHS; ALARM SYSTEMS
    • G08B1/00Systems for signalling characterised solely by the form of transmission of the signal
    • G08B1/08Systems for signalling characterised solely by the form of transmission of the signal using electric transmission ; transformation of alarm signals to electrical signals from a different medium, e.g. transmission of an electric alarm signal upon detection of an audible alarm signal
    • G08B2001/085Partner search devices
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W4/00Services specially adapted for wireless communication networks; Facilities therefor
    • H04W4/02Services making use of location information
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W8/00Network data management
    • H04W8/02Processing of mobility data, e.g. registration information at HLR [Home Location Register] or VLR [Visitor Location Register]; Transfer of mobility data, e.g. between HLR, VLR or external networks
    • H04W8/08Mobility data transfer
    • H04W8/10Mobility data transfer between location register and external networks

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Databases & Information Systems (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)
  • Information Transfer Between Computers (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】顧客/取引先インタラクションに関する、位置
関連イベントの改善されたモニタ方法を提供する。 【解決手段】本発明の一実施例によれば、取引先店舗に
おいて、顧客によって前に注文されたアイテムの受取り
可能性のような位置関連イベントをモニタする方法が提
供される。この方法は、顧客にとって対象となるイベン
トの記述子を記憶するステップを含み、記述子は、たと
えば、関連する取引先によって第三者サービスシステム
に記憶される。記述子は、関係者および店舗の位置の詳
細を、明示的または暗示的に含む。その後、顧客が取引
先店舗の近くに来たとき、サービスシステムはイベント
記述子との一致を決定し、取引先によって提供される状
態データを用いてイベント状態検査を実行する。状態検
査の結果は顧客に報告される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位置関連イベント
のモニタ方法に関し、詳細には、排他的ではないが、顧
客が関連する取引先の近くにいるときに、顧客の注文の
状態を検査する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、移動体ユーザに適した通信インフ
ラストラクチャ(限定はしないが、特にセルラー無線イ
ンフラストラクチャ)が幅広く採用されるようになっ
た。主な通信手段は移動電話であったが、これらのイン
フラストラクチャ上で移動体データ系サービスを実施す
るための要望が高まり、そのようなネットワークを用い
たデータ系ベアラサービスが急速に発展している。これ
は、移動体ユーザが多くのインターネット系サービスを
利用できるようになる可能性を広げている。
【0003】例として、図1は、電話およびデータ系ベ
アラサービスの両方を提供する、移動体ユーザのための
知られている通信インフラストラクチャの一形態を示
す。この例では、移動端末20は、無線サブシステム2
2および電話サブシステム23が設けられ、基本的な音
声系電話サービスを提供するために、GSM PLMN
(公衆陸上移動通信ネットワーク)10の固定インフラ
ストラクチャと通信を行う。さらに、移動端末20は、
PLMNによって提供されるデータ系ベアラサービスを
用いてデータを送受信するために、データインターフェ
ース24を介して、無線サブシステム22と相互に動作
するデータ処理サブシステム25を備える。データ系ベ
アラサービスによって移動端末20は、公衆インターネ
ット39に接続されるサービスシステム40と通信でき
るようになる。データ処理システム25は、アプリケー
ションが実行され、適当な通信タスクを含む動作環境2
6を動作可能にする。
【0004】より詳細には、GSM PLMNの固定イ
ンフラストラクチャ10は1つあるいは複数の基地局サ
ブシステム(BSS)11と、ネットワークおよび交換
サブシステムNSS12とを備える。各BSS11は、
それぞれ無線ネットワークの各「セル」と関連する、多
数の無線基地局(BTS)13を制御する基地局コント
ローラ(BSC)14を備える。動作時に、移動端末2
0の無線サブシステム22は、無線リンクを介して、移
動端末が現時点で在圏しているセルのBTS13と通信
を行う。NSS12に関しては、ビジターロケーション
レジスタ(VLR)32およびホームロケーションレジ
スタ(HLR)31のような他の構成要素とともに、少
なくとも1つの移動通信交換局(MSC)15を備え
る。
【0005】移動端末20を用いて通常の通話を行うと
き、関連するBSS11を介して、デジタル化された音
声を搬送するためのトラフィック回線がNSS12に対
して設定され、その後NSS12は、着信先の電話(同
じPLMN内にあるか、あるいは別のネットワーク内に
ある)に呼をルーティングするための役割を果たす。
【0006】移動端末20との間のデータ伝送に関して
は、他の実現可能性もあるが、この例では、3つの異な
るデータ系ベアラサービスが示されている。第1のデー
タ系ベアラサービスは、回線交換データ(CSD)サー
ビスの形態において利用することができる。この場合に
は、データを搬送するために1つのトラフィック回線が
占有され、MSC32がインターワーキング機能IWF
34にその回線をルーティングする。IWF34の厳密
な性質は、IWFの他方に接続されるものに依存する。
こうしてIWFは、公衆インターネット39への直接ア
クセスを提供する(すなわち、IAP−インターネット
アクセスプロバイダIAPに類似の機能を提供する)よ
うに構成することができる。別法では、IWFには単に
PSTNに接続されるモデムを用いることができる。こ
の場合には、インターネットアクセスは、標準的なIA
PにPSTNを介して接続することにより行うことがで
きる。
【0007】第2の、狭帯域のデータ系ベアラサービス
は、公衆インターネット39への接続を提供するように
構成することができるSMSユニットに、シグナリング
チャネルスロットにおいて搬送されるデータを伝送す
る、ショートメッセージサービスを用いて利用すること
ができる。
【0008】第3のデータ系ベアラサービスは、IP
(あるいはX.25)パケットデータが、移動端末20
のデータ処理システムから、データインターフェース2
4と、無線サブシステム21と、関連するBSS11と
を介して、PLMN10のGPRSネットワーク17に
(あるいはその逆方向に)渡されるようになるGPRS
(汎用パケット無線サービス)の形態で提供される。G
PRSネットワーク17は、BSC14とネットワーク
17とのインターフェースを形成するSGSN(サービ
スGPRSサポートノード)18と、ネットワーク17
と外部ネットワーク(この例では、公衆インターネット
39)とのインターフェースを形成するGGSN(ゲー
トウエイGPRSサポートノード)とを含む。GPRS
の完全な詳細は、ETSI(欧州電気通信標準化協会)
GSM03.60仕様書に見ることができる。GPRS
を用いて、移動端末20は、BSS11およびGPRS
ネットワーク17を介して、パケットデータを公衆イン
ターネット39に接続されるエンティティと交換するこ
とができる。
【0009】PLMN10とインターネット39との間
のデータ接続は一般に、プロキシおよび/またはゲート
ウエイ機能を有するファイアウォール35を介して行わ
れるであろう。
【0010】上記のサービスとは異なるデータ系ベアラ
サービスも実現することができ、上記のサービスは実現
可能なサービスの単なる例にずぎない。
【0011】図1では、サービスシステム40は、イン
ターネット39に接続されるように示されており、この
サービスシステムは、上記の任意のデータ系ベアラサー
ビスを使用することにより、移動端末において実行され
るOS/アプリケーション26にアクセスすることがで
きる。そのデータ系ベアラサービスは同じく、PLMN
オペレータのサービスエリア内にあるか、あるいは別の
公衆または私設データネットワークに接続されるサービ
スシステムへのアクセスを提供することができる。
【0012】移動端末20のデータ処理サブシステム2
5において実行されるOS/アプリケーションソフトウ
エア26に関しては、例えば、WAPスタックの最上位
で実行されるWAPアプリケーションを用いることがで
きる。ただしWAPはワイヤレスアプリケーションプロ
トコル標準規格である。WAPの詳細は、例えば、「Of
ficial Wireless Application Protocol」(ワイヤレス
アプリケーションプロトコルフォーラム、1999年発
行、Wiley Computer Publishing)に見出すことができ
る。OS/アプリケーションソフトウエアがWAPに準
拠する場合、一般にファイヤウォールが、WAPプロキ
シおよびゲートウエイとして機能するであろう。当然、
OS/アプリケーション26は、WAP機能の代わり
に、あるいはそれに加えて他の機能(例えば、Eメール
クライアント)を備えることができる。
【0013】移動端末20は、多くの形態をとることが
できる。例えば、移動端末は、適当なリンク(ケーブル
接続、赤外線、あるいはブルートゥースのような近距離
無線システム)によって接続される、移動電話(構成要
素22〜24を実現する)およびモバイルPC(データ
処理システム25)のように、2つの個別のユニットで
構成することができる。別法では、移動端末20は、W
AP機能内臓の移動電話のような1つのユニットで構成
することもできる。当然、データの送受信のみが必要と
される(音声は必要としない)場合には、電話機能24
は省略することができる。この一例は、GSMデータ通
信系機能を内臓したPDAであり、一方、別の例は、同
様にGSMデータ通信系機能を内臓し、カメラから記憶
サーバまでのデジタル画像のアップロードを可能したデ
ジタルカメラ(データ処理サブシステム)である。
【0014】上記の記載はGSM技術に基づいたPLM
Nを参照しつつ与えられてきたが、多くの他のセルラー
無線技術があり、典型的には、GSM PLMN10の
場合に記載されたのと同じタイプの機能を提供できるこ
とは理解されよう。
【0015】最近、移動体ユーザの関心は、ユーザ(あ
るいは他の移動体通信相手)の現在の位置を考慮に入れ
たサービスである「位置系」、「位置依存」あるいは
「位置認識」サービスに集まっている。このサービスの
中で最も基本的な形は緊急位置サービスであり、それに
よれば災難に見舞われているユーザは自分の移動電話上
のパニックボタンを押下し、自分の位置データを添付し
て緊急援助要求メッセージ(emergency request-for-as
sistance message)を送出することができる。別のよく
知られている位置系サービスは、車両運転者の現在の位
置に基づいて、その運転者に交通情報および経路案内情
報を提供するサービスである。さらに知られているサー
ビスは「イエローページ」サービスであり、ユーザは自
分が現在いる場所の近くにある施設(商店、レストラ
ン、映画館等)をついての情報を見つけ出すことができ
る。本明細書で用いる用語「位置認識サービス」は全般
に、位置に依存しているこれらのサービスあるいは類似
のサービスのことである。
【0016】位置認識サービスは全て、入力パラメータ
としてユーザ位置を必要とする。関連する移動体装置に
よって表されるような移動体ユーザの位置を決定するた
めに、既に多数の方法が存在している。ここで、例示的
な位置決定方法が図2〜図5を参照して記載される。図
に示されるように、これらの方法の中には、ユーザが自
分の位置を知り、その位置を、受信させたい位置認識サ
ービスに送信できるようにする方法や、ユーザの位置を
ネットワークエンティティが特定し、その位置を位置認
識サービスに直接に供給すること(一般には関連するユ
ーザの承諾を得ている場合のみ)ができる方法もある。
図2〜図5に示される以外にも位置決定方法があること
は理解されたい。
【0017】位置決定とともに、図2〜図5は、移動端
末が、サービスシステム40によって提供される位置認
識サービスを如何に要求するかも示す。その例では、そ
の要求は、セルラー移動体通信ネットワーク(PLMN
10)を介してサービスシステム40に伝送されるもの
として示される。PLMNは例えば、図1に示されるネ
ットワークと類似であり、サービス要求はPLMNのデ
ータ系ベアラサービスを用いて行われる。サービスシス
テム40は、PLMN自体の一部であるか、あるいは公
衆インターネットのようなデータネットワークを通して
PLMNに接続される場合もある。しかしながら、別法
では、セルラーネットワーク以外のインフラストラクチ
ャをサービス要求を行うために用いることができること
は理解されたい。
【0018】図2に示される位置決定方法は、移動端末
20Aに設けられる慣性位置決めシステム50を用いて
おり、このシステム50は最初の基準位置からの移動端
末の変位を決定する。移動端末20Aが位置認識サービ
スを呼び出したいとき、自分の現在の位置を、サービス
要求51とともに対応するサービスシステム40に伝送
する。このアプローチは、インフラストラクチャが外部
の座標を提供することを必要としない。しかしながら現
在のところ、コスト、サイズおよび長期間の精度の問題
によって、そのようなシステムは、大量市場の携帯装置
に組み込むための関心を集めていない。
【0019】図3は2つの異なる位置決定方法を示して
おり、いずれもローカルで、固定位置にあるビーコンを
使用することを含でんでおり、ここでは赤外線ビーコン
IRBとして示される。ビーコンとしては、近距離無線
システム(具体的には、ブルートゥスシステム)のよう
な他の技術も同様に用いることができる。図3の右側半
分は、それぞれ個々の位置を連続して伝送する多数の個
別のビーコン55を示す。移動端末20Bは、十分に近
いときにビーコンからの伝送を受信するように構成さ
れ、それにより、そのビーコンからの受信範囲の精度で
その位置を確立する。その後この位置データは、移動端
末20Bによって、サービスシステム40から利用でき
る位置認識サービスに対して行われる要求59に添付す
ることができる。この構成の変形形態は、ビーコン55
が、直接的な位置データではないが、そのようなデータ
を探索するために用いることができる情報を伝送するこ
とである(例えば、そのデータは、関連するビーコン5
5を収容している商店のインターネットホームページU
RLの場合があり、このホームページはその商店の場
所、あるいは少なくとも識別を与え、それによりディレ
クトリサービスにおいて位置を探索できるようにな
る)。
【0020】図3の左側半分では、IRBビーコン54
が全てネットワークに接続されており、ネットワークは
位置サーバ57に接続される。ビーコン54は存在信号
を送信し、移動端末20Cは存在信号を受信できるほど
十分に接近するとき、その識別(ID)をビーコンに送
出することにより応答する(従って、ビーコン55はI
R信号の送信のみを、移動端末20BはIR信号の受信
のみを行うのに対して、この実施形態では、ビーコン5
4および移動端末20CはいずれもIR信号を送受信で
きる)。ビーコン54が移動端末の識別を受信すると、
ネットワーク56を介して位置サーバ57にメッセージ
を送出し、このメッセージによって、移動端末20Cの
識別が、関連するビーコン54の位置にリンクする。こ
こで、移動端末がサービスシステム40によって提供さ
れる位置認識サービスを呼び出したいとき、移動端末は
その位置を知らないので、サービス要求58にその識別
を付加し、サービスシステム40によって、位置サーバ
57においてその移動端末の現在の位置が探索される。
位置データは個人情報で、非常に微妙な情報である可能
性があるため、位置サーバ57は一般に、要求58にお
いて移動端末20Cによって供給される許可証をサービ
スシステムが生成した後にのみ、位置データをサービス
システム40に供給するであろう。サービスシステム4
0は、移動端末20Bおよび20Cの両方のタイプから
のサービス要求を取り扱うものとして示されるが、各移
動端末タイプに対して個別のシステム40を設けること
ができることは理解されよう(これは、図4および図5
に示されるサービスシステムに関しても同じように当て
はまる)。
【0021】図4は、GPS位置決定システムのいくつ
かの形態を示す。図4の左側半分においては、移動端末
20Dが標準的なGPSモジュールを設けられ、衛星6
0からの信号を受信することにより、端末20Dの位置
を決定することができる。その後、端末20Dは、要求
61において、サービスシステム40からの位置認識サ
ービスを要求する際に、この位置を供給することができ
る。
【0022】図4の右側半分は、移動端末20Eに関連
して、GPS衛星から位置を導出する際に端末を補助す
ることができる2つの態様を示す。第1の態様では、P
LMN10は固定GPS受信機62が設けられ、固定G
PS受信機62はそれぞれ、受信機から見通すことがで
きる衛星60のトラックを連続して保持し、メッセージ
63において、これらの衛星を探すための場所および推
定される信号到達時間に関する情報をローカル移動端末
20Eに伝送することができる。これにより移動端末2
0Eは大幅に、衛星の捕捉時間を低減し、測定の精度を
高めることができる(「Geolocation Technology Pinpo
ints Wireless 911 calls within 15 Feet」1999年
7月1日、Lucent Technologies、Bell Labsを参照)。
別の改善形態として、第2の態様では、ネットワークエ
ンティティ64(PLMN10内に存在するか、あるい
はPLMN10を通してアクセス可能である)のサービ
スを用いて、移動端末20E上の処理負荷を低減し、符
号化されたジッタを除去することができる。
【0023】一旦移動端末20Eがその位置を決定した
なら、サービスシステム40によって提供される位置認
識サービスを呼び出す際に、要求65においてその情報
を伝送することができる。
【0024】図5は、セルラー無線インフラストラクチ
ャ内に存在する信号から位置決定を行うための2つの一
般的なアプローチを示す。最初のアプローチでは、一般
に、移動端末およびネットワークはいずれも、移動端末
が現時点で在圏しているセルの識別(ID)を認識して
いることに留意されたい。この情報はシステムの通常の
動作の一部として与えられる(GSMのようなシステム
では、ネットワークだけが、「位置登録エリア」として
知られるセルの集合体の分解能(精度)で現在位置を格
納する場合があり、実際の現在セルIDは一般に、BS
C14と移動端末との間で交換される信号をモニタする
ことから導出されるであろう)。現在の基本的なセルを
越えて、移動端末と多数のBTS13との間でタイミン
グおよび/または方向のパラメータを測定することによ
り、より精度の高い位置を取得することができ、これら
の測定はネットワークあるいは移動端末のいずれか一方
で行われる(例えば、移動端末において位置決定を行う
ための種々の技術を記載する国際特許出願WO99/0
4582および移動体ネットワークの移動体位置登録セ
ンタ−サーバ−に対して、位置認識アプリケーションに
よって行われる要求に応答して、移動体ネットワークに
よって行われる位置決定を記載する国際特許出願WO9
9/55114を参照)。
【0025】図5の左側半分は、例えば、BTS13か
らの信号に対して、観測時間差(Observed Time Differ
ence:OTD)測定を行い、BTS位置の情報を用いて
位置を計算することにより、移動端末20Fにおいて位
置決定が行われる場合を示す。その位置データは、位置
認識サービスに関してサービスシステム40に送出され
るサービス要求66に実質的に付加される。作業のいく
つかをネットワークエンティティに行わせることによ
り、移動端末20Fにおける計算負荷を低減することが
でき、移動端末がBTS位置を知る必要性をなくすこと
ができる。図5の右側半分は、例えば、3つのBTS1
3に対してタイミングアドバンス測定を行い、これらの
測定値を用いて位置を導出することにより、位置決定が
ネットワークにおいて行われる場合を示す(この導出は
典型的には、BSC14に関連するユニット内で行われ
る)。その結果生成された位置データは、許可されたサ
ービスを利用できるようにする位置サーバ67に渡され
る。図3の移動端末20Cの場合と同様に、図5の移動
端末20Gがサービスシステム40上で利用することが
できる位置認識サービスを呼び出したいとき、許可証お
よびそのID(許可証に組み込まれることもある)を含
む要求69をサービスシステム40に送出する。その後
サービスシステムはその許可証を用いて、位置サーバ6
7から移動端末20Gの現在の位置を取得する。
【0026】上記の例では、移動端末が位置を決定する
ための役割を担う場合、一般的に位置決定は、位置認識
サービスが要求されている時点でのみ行われるであろ
う。位置決定がインフラストラクチャにおいて行われる
場合には、IRBによって移動端末が新たに検出される
ときには必ず位置データ収集が行われるように、ある制
限された数のユーザにのみサービスを提供するシステム
(例えば、多数の赤外線ビーコン54が全般に確実に制
限された場所をカバーする、図2の左側半分に示される
システム)の場合に実用的であり、このデータは位置サ
ーバ57に渡され、必要なときに利用するためにキャッ
シュされる。しかしながら、図5のシステムのように、
潜在的には多数の移動端末を有する大きなエリアをカバ
ーするシステムの場合、位置決定を行う必要性が生じる
のに応じて、そのときに位置決定を行うことがより効率
的である。従って、位置決定は、移動端末20Gからの
サービス要求68に応答して、位置サーバ67によって
起動される場合があるか、あるいは要求68を行う直前
に、移動端末がBSC14を直接に起動して位置決定を
行い、その結果を位置サーバ67に供給する場合があ
る。
【0027】さらに位置サーバ57、67に関して、位
置認識サービスによるアクセス許可は、関連する移動端
末によって供給される許可証を介して行われるものとし
て記載されているが、他の許可技術を用いることもでき
る。具体的には、位置認識サービスは、特定の移動端末
に関連する位置サーバで予め許可を受けることができ
る。この場合には、位置データに対するそのサービスか
らの各要求は、位置データがある端末のために要求され
る場合に、その要求がその移動端末に代わって許可を受
けたサービスから来ていることを証明することのみが必
要となる。
【0028】既に示したように、図2〜図5は、位置決
定を如何に行うことができるかに関していくつかの例の
みを示しており、他にも多数の利用可能な技術の組み合
わせがあり、その際、位置決定のための測定が行われ、
その位置が計算され、格納され、利用される。従って、
位置認識サービスは、その位置が対象となっている移動
端末に、ネットワークに接続されるサービスシステム4
0(図のように)に、あるいはさらに別の移動端末に存
在する場合がある。さらに、図2〜図5の例では、位置
認識サービスの呼出しは、その位置が対象となっている
移動端末によって行われているが、位置認識サービスの
性質によっては、別の通信相手(PLMN自体である可
能性も含む)によって呼び出されるようにもなされる。
この場合、呼出しを行う通信相手が既にその移動端末の
位置を知っており、この情報を位置認識サービスに伝送
できる(それは、例えば、PLMNがサービスを呼び出
す状況でもよい)場合を除いては、位置認識サービス
が、移動端末自体に要求を送出するか、あるいは位置サ
ーバからそのデータを要求するかのいずれかによって、
要求される位置データを取得するたの役割を担う。位置
サーバが既にキャッシュ内に必要とされる情報を有して
いる場合を除いては、移動端末に応答させるか、あるい
は移動端末の位置を特定するためにインフラストラクチ
ャ構成要素を起動するかのいずれかにより、サーバはデ
ータを取得し始める。例えば、図5のサービスシステム
40上で実行されている位置認識サービスが移動端末2
0Gの位置を見つける必要がある場合、位置認識サービ
スが位置サーバ67からこの情報を要求し、その後位置
サーバが関連するBSCから位置データを要求し、BS
CはBTS13からの測定値を用いて必要な決定を行う
ことにより、それを実行するように構成される。
【0029】上記の説明では、移動無線インフラストラ
クチャを介して移動端末に位置データを提供すること
は、データ系ベアラチャネル上で行われるサービスとし
て取り扱われてきたが、位置データが移動無線インフラ
ストラクチャサービスの基本的な要素と考えられるよう
になるなら、位置データがシグナリングチャネル上で移
動端末に伝送されるように、関連する移動無線標準規格
において規定されるものと予想される。
【0030】知られている位置認識システムの中には、
論文「コンテキスト認識アプリケーション(Context-aw
are applications)」(Peter Brown, Computing Labor
atory Univ. of Kent at Canterbury, UK and Xerox Re
search Centre Europe, Cambridge)に記載される位置
認識リマインダ(reminder)がある。この論文は、それ
ぞれコンテキストと本文(body)とからなる、いわゆる
「スティック−e ノート(stick-e notes)」を記載
する。各ノートは、そのコンテキストが現在のコンテキ
ストと一致するときに起動される。コンテキストは、位
置、同伴者、時間、コンピュータ状態、環境的なパラメ
ータ、分担価格等のうちの1つあるいは複数を用いるこ
とができる。
【0031】EP0697670(AT&T)は、以前
に訪れた際に在庫切れであった商品についての情報、お
よび店内のユーザの現在位置に適合したマーケット情報
を、ユーザに提供することができる、店内パーソナル情
報システムを記載する。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、特に
顧客/取引先インタラクションに関する、位置関連イベ
ントの改善されたモニタ方法を提供することである。
【0033】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、位置関
連イベントをモニタするための方法が提供され、その方
法は、(a)第2の関係者の店舗において生じることが
予想される、第1の関係者に対して対象となるイベント
に関するイベント記述子を格納するステップであって、
そのイベント記述子は、その関係者、およびその店舗の
位置を明示的、あるいは暗示的に特定する、ステップ
と、(b)イベント記述子が、第1の関係者の識別およ
び位置と一致する時点を決定し、そのような一致が生じ
るのに応じて、第2の関係者によって提供される状態デ
ータを用いて、対応して予想されるイベントの状態を検
査するステップと、を含む。
【0034】本発明の別の態様によれば、位置関連イベ
ントをモニタする際に用いるためのコンピュータプログ
ラム製品が提供され、その製品は、汎用の処理手段によ
って実行される際に、第2の関係者の店舗において生じ
ることが予想される、第1の関係者に対して対象となる
イベントにそれぞれ関連するイベント記述子を格納およ
び検索するためのデータベースインターフェースであっ
て、そのイベント記述子は、その関係者およびその店舗
の位置を明示的、あるいは暗示的に特定する、データベ
ースインターフェースと、あるイベント記述子が第1の
関係者の識別および位置と一致するときを決定するため
の一致サブシステムと、を提供する第1の構成要素と、
汎用の処理手段によって実行される際に、第2の関係者
によって提供されるイベント状態データを格納および検
索するためのデータベースインターフェースと、一致サ
ブシステムが一致を決定するのに応じて、イベント状態
データによって指示されるような、対応して予想される
イベントの状態を検査するように動作する状態検査サブ
システムと、を提供する第2の構成要素と、を備える。
【0035】
【発明の実施の形態】ここで、位置関連イベントをモニ
タするために本発明を具現する方法およびサービスシス
テムが添付の図面を参照して記載されることになるが、
そこに記載される例は本発明を制限しようとするもので
はない。
【0036】ここで、本発明を具現する方法およびサー
ビスが、図6〜図10を参照して記載されることになる
が、本発明は、示される移動端末、通信インフラストラ
クチャおよび位置検出手段の仕様に制限されないことは
理解されよう。これらの構成要素に関して、図1〜図5
に関連して上で記載された一般形態は、本発明の記載さ
れる実施形態にも同じく当てはまる。さらに、図6、図
7および図9の実施形態のサービスシステム40は、公
衆インターネット、PLMN10のGPRSネットワー
ク17、あるいはネットワーク17またはネットワーク
39との直接的な、あるいは間接的なインターフェース
を形成する別の固定データネットワークに直接的に、あ
るいは間接的に接続することができるか、あるいは接続
できなくても、本発明の実施形態に含まれる移動端末、
あるいは、相応しい場合には、取引先にアクセスするこ
とができる。
【0037】図6は、移動端末20のユーザが登録され
る位置認識リマインダサービスシステム40を示してお
り、そのサービスシステムは、PLMN10の適当なデ
ータ系ベアラサービスを経由して移動端末20からアク
セスすることができる。移動体ユーザが取引先店舗70
に入り、後日、ユーザが再訪を必要とする、あるいは再
訪するに値する(例えば、商品の受取り/返品、分割払
いを行うこと等)可能性があるトランザクションを行う
とき、ユーザは、サービスシステム40と交信し、口頭
のリマインダメッセージあるいは文字メッセージのいず
れかを記録することにより、リマインダを記録する。本
発明の目的上、ユーザは、商品を注文しており、その商
品を受け取るために再訪する必要があるものと仮定され
るであろう。
【0038】リマインダサービスシステム40と交信す
る際に、ユーザは、発呼回線ID、ユーザ名/パスワー
ドの組み合わせ等を含む任意の適切な手段によってサー
ビスシステムに特定される。サービスシステムのプロセ
ス42は、ユーザID、その店舗70における取引先用
の識別子(それは、単に通信の交信詳細情報の場合があ
るが、取引先用の名称を含むことも好ましい)、注文I
Dおよびユーザの位置とともに、データベース43にリ
マインダを記録し、格納するための役割を担う。この位
置は、サービスシステム40によって許可された照会に
応答して、PLMN10の位置サーバ67によって提供
されることができる。
【0039】取引先の識別に関しては、これは、リマイ
ンダメッセージに埋め込まれることができる。しかしな
がら、それは、将来に参照するのを容易にするために、
個別のデータアイテムとして与えられることが好ましい
(例えば、注文番号のうちの数字コードを形成している
部分として与えられることができる)。ユーザが取引先
識別を入力する以外に、サービスシステムのプロセス4
2は、例えば、特定の所在地域に対するマッピングを提
供する外部交信データベースを用いて、ユーザ位置を取
引先識別にマッピングするように構成することができ
る。多数の取引先が、ショッピングモール内で非常に近
接しているか、あるいは隣合っている場合があるので、
プロセス42は、リマインダメッセージにおいてキーワ
ードを特定し、ユーザ位置にあるものとして交信データ
ベースによって報告される取引先の性質に対して、その
キーワードを一致させることができることが好ましい
(プロセス42によってキーワードを与えられるとき
に、データベース46は報告される取引先の取引先記述
を提供するか、あるいはデータベース46自体が一致処
理を行う)。
【0040】取引先識別が通信の交信詳細情報を含まな
い場合、これらは、取引先識別を用いて、交信データベ
ース46においてサービスシステムによって探索される
(ただし、同じ取引先の支店間を区別する必要がある場
合、取引先識別の他に、位置も用いる)。この探索は、
通信の交信詳細情報を用いる必要があるときまで、延期
することができる。
【0041】またリマインダは、顧客が関連する商品を
受け取るために、その注文が準備されることになる「納
期」を含むことができる。
【0042】また店舗70において営業される取引先
は、データ端末72を介してトランザクションを記録
し、その詳細情報は注文データベースシステム73に格
納される(必ずしも店舗70に配置される必要はな
い)。トランザクション詳細情報は、ユーザによって与
えられるのと同じ注文IDと、識別子とを含み、その識
別子によって、サービスシステム40は、データベース
システム73に対してユーザを特定することができる。
便宜上、この識別子は、サービスシステムに対して、移
動端末20自体を識別するために移動端末20によって
用いられる識別子である。
【0043】上記の内容は、図6の実施形態のリマイン
ダ生成フェーズを記載する。ここで、以下にリマインダ
を如何に用いることができるかを記載する。
【0044】店舗70を経営する取引先は、関連する顧
客交信センタ88を有する(内部、あるいは外部にあ
り、いずれの場合にも、必ずしも店舗70に配置される
必要はない)。この交信センタは、注文データベースシ
ステム73にアクセスするとともに、端末87および電
話85を備えたエージェントを配置している。交信セン
タの処理システムは外部ネットワークインターフェース
76を備えており、その外部ネットワークインターフェ
ースを介して、交信センタはインターネットあるいは他
の適当なネットワークを用いて、サービスシステムと交
信することができる。
【0045】サービスシステム40は、位置サーバ67
のサービスを用いて、ユーザの位置を定期的に検査する
ように動作する(検査プロセス47を参照)。ユーザが
後に、概ね店舗70と同じ位置に戻るときに、プロセス
47は、ユーザがデータベース43に登録されたリマイ
ンダを有する位置に、移動端末が近いことを認識する
(プロセス47の内部トリガステップ75)。ここで、
プロセス47は、その取引先の通信の交信詳細情報を用
いて、リマインダにおいて特定される取引先の注文デー
タベースシステム73と交信する。この交信は、インタ
ーネットのようなネットワーク上で行われ、両方の関係
者の認証を用いて、秘匿性を確保して実行されることが
好ましい。一旦、サービスシステムが注文データベース
システム73と交信したなら、サービスシステムは、関
連する注文を探索するために、この情報を用いて、注文
データベースシステム73に、関連するリマインダから
のユーザIDおよび注文番号を渡し(プロセス78)、
サービスシステム40に注文状態(準備/未準備)を戻
す(矢印79)。リマインダとともに納期が格納されて
おり、注文状態が「未準備」であった場合、次に、サー
ビスシステム79は、その注文が準備のための納期が過
ぎているか否かを検査する(プロセス47のステップ8
0)。注文の納期が過ぎているか、あるいは受取りのた
めの準備がされている場合には、サービスシステムは、
移動端末20に適当なメッセージを送出し(矢印81を
参照)、ユーザに通知する(プロセス82)。このメッ
セージは、PLMN10のデータ系ベアラシステムを介
して送出される。ここで、ユーザは、何を行うかを選択
することができる。例えば、ユーザは以下のことを行う
ことができる。−そのメッセージを無視する。−商品を
受け取るために店舗70に出向く(注文状態が準備であ
る場合)。−サービスシステム40を介して、その取引
先にメッセージを返送し、受取り時間を指示する(矢印
83、84を参照)。便宜上、プロセス82は、ユーザ
に、これから先の時間として表される受取り時間の選択
肢を提供する(例えば、今から5分後、今から30分後
等)。このメッセージは端末87において受信され、例
えば、店舗70の専用受取りカウンタにおいて商品を入
手できるようにすることにより、取引先が、受取りのた
めに商品を準備できるようにする。−商品の納期が過ぎ
ている場合、苦情を言うために、交信センタに直接電話
をする(矢印86を参照)。−商品の納期が過ぎている
場合、苦情を言うために、店舗70に直接足を運ぶ。
【0046】ユーザは、サービスシステムと交信し(移
動端末20、あるいは自宅のPCおよびインターネット
のような他の手段を用いて)、任意の位置トリガとは無
関係に、リマインダを検査し、注文状態検査を開始する
こともできる。それゆえ、この1つの利点は、特定の顧
客に関するその注文システムの検査が、顧客が任意の特
定の位置にいることを意味するものと、取引先が想定で
きないことである。
【0047】注文リマインダの位置トリガ処理を指示す
るプロセス47の内部トリガステップ75における注文
状態を検査するサービスシステムに対する別形態とし
て、サービスシステムは、PLMN10のデータ系ベア
ラサービスを介して、リマインダの詳細情報とともに、
ユーザに直接通知を行うように構成することができる
(破線矢印76Aを参照)。口頭のリマインダメッセー
ジが録音されている場合、ユーザはこのメッセージの再
生を要求することができ、サービスシステムは、移動端
末20への音声トラフィック回線を設定し、そのリマイ
ンダメッセージを再生するための役割を果たす。
【0048】プロセス47の内部トリガ処理75におけ
る別の形態は、サービスシステム40が、取引先に通知
を行うことであり(矢印76Bを参照)、その際、取引
先は、注文データベースシステムを検査した後に、ユー
ザと交信するように構成される(ユーザの注文が探索さ
れるように、その通知は、取引先に十分な詳細情報を渡
している)。結局、この構成によれば、取引先が、顧客
によって格納されるリマインダから通知されるようにな
る。当然、取引先は、顧客に販売促進用の情報を提供す
るために、この機会を利用することができる(顧客が、
そのような情報を望んでいないことを指示していない場
合)。
【0049】図6の構成の短所は、位置サーバ67を用
いて、サービスシステムがユーザ位置を連続して検査す
る必要があることである。第三者のリソースを連続して
使用することは、ユーザの高額の負担を強いる可能性が
ある。別形態として、移動端末は、GPS位置検出シス
テムを装備され、位置トリガ情報を移動端末内に保持す
ることができる(十分なリマインダ詳細情報が、サービ
スシステム内に保持される)。ここで、ユーザがリマイ
ンダが関連している位置に近い時点を検出することは、
移動端末の役割である。これは、GPSシステムを用い
て、定期的に位置を検査することにより行われる。リマ
インダが位置によって起動されるとき、サービスシステ
ムは、関連する取引先と交信するか、あるいはその十分
なリマインダを再生し、ユーザに返送するために通知を
受けることができる。好ましくは、各リマインダの短い
詳細情報が移動端末内に保持され、リマインダが起動さ
れる際に、ユーザが直ちに通知を受け、その後、外部と
の通信が必要となるか否かを決定し、それにより不要な
コストがかからないようにすることができる。
【0050】当然、サービスシステムをなくし、リマイ
ンダを全て移動端末に格納することもできる。その際、
移動端末は、無駄なコストをかけずにユーザインタラク
ションを利用するために、サービスシステムに関して、
上で記載された機能に、適当な手順の変更を行う。
【0051】実際には、位置は自動的に連続してモニタ
されるのではなく、ショッピングモールのような、概ね
そのようなリマインダが作成されている可能性のある場
所にユーザがいるときに、ユーザが手動で、その位置に
基づくリマインダの検査を要求することも同様に便利で
ある。こうして、ショッピングモールに到着したユーザ
は、移動端末20上のハードあるいはソフトキーを押下
し、位置検出および位置認識リマインダに対する検査を
開始する(図6の矢印89を参照)。この手動による検
査の開始は、リマインダがサービスシステムに格納され
ている場合と、リマインダが移動端末に格納されている
場合との両方の場合において行うことができる。いずれ
の場合においても、このアプローチによって、繰り返し
て位置を検出する必要がなくなる。リマインダが位置の
一致を確認するために走査される場合、一致決定基準
は、リマインダ位置が、現在位置のある一定の距離内に
あることに基づくであろう。この距離は、現在位置か
ら、ユーザが訪ねることを厭わない全ての位置を網羅す
るように設定される(例えば、800m/0.5マイル
以内)。同じ許容範囲が、上で記載された実施形態によ
って位置検査が行われる場合にも用いることができる。
【0052】当然、位置に基づく検査を手動で開始する
のではなく、装置20が、音声認識ソフトウエアおよび
/またはハードウエアを装備される場合には、口頭によ
り命令することを含む、種々のタイプの所定の動作によ
って、ユーザが検査を開始することができる。
【0053】さらに別の形態として、位置に基づくリマ
インダの検査は、ユーザが所定のエリア、例えば、ショ
ッピングセンタに対応するエリアに入る際に、自動的に
起動されることができる。これは便宜的に、ユーザが現
時点で位置しているPLMNセルの現在のセルIDをモ
ニタすることにより行うことができ、このセルIDが、
ショッピングセンタが存在しているセルのセルIDに対
応するとき、その位置に基づくリマインダの検査が行わ
れる。リマインダを見落とすことのないようにするため
に、位置に基づくリマインダの検査は、現在のセルID
が変化する度に行われることができる。セルIDのモニ
タ処理は、移動端末20あるいは位置サーバ67におい
て行うことができる。
【0054】図7に示される実施形態は、サービスシス
テムあるいは移動端末自体のいずれかによる、任意の所
定の位置検出の必要性を回避しながら、位置によって起
動される注文リマインダを提供する。この実施形態で
は、移動端末は近距離ワイヤレス通信手段(Tx/Rx
ユニット90)を備えており、取引先店舗も同様であ
る。移動体装置に対して、および移動装置間で情報を近
距離ワイヤレス通信するための多数の技術が存在する。
これらの技術は、赤外線系技術、および低電力無線技術
(具体的には、最近の「Bluetooth」近距離ワ
イヤレス通信標準規格を含む)を含む。技術的な実装形
態に応じて、非同期のメッセージ報知、ならびにマルチ
キャスト、および通信を行う装置間の調整およびネゴシ
エーション後に、ポイント−ツー−ポイント二重接続を
行うことを含む、異なるタイプのメッセージ伝搬を実現
できるであろう。
【0055】図7の実施形態では、ユーザは、自分の移
動端末20に注文リマインダを格納する。リマインダ
は、店舗70における取引先のIDおよび関連する注文
番号と同じように簡単に用いることができるが、納期お
よび注文されるアイテムのような付加的な情報も含まれ
ることが好ましい。取引先IDおよび注文番号は、近距
離Tx/Rx90を介して、取引先からダウンロードす
ることができる。実際に、このダウンロードによって、
注文リマインダ方法において移動端末20が必要とする
動作(以下に記載する動作92、94、98を参照)を
行うのに適したソフトウエアを渡すことができる。また
取引先は、注文データベースシステム73に注文の詳細
情報も格納する。これらの詳細情報は、顧客に割り当て
られる顧客IDを含む。
【0056】後に、ユーザが店舗70に接近するとき、
移動端末20内の近距離Tx/Rxは、近距離Tx/R
x90から、取引先のIDを含む近距離ビーコン送信9
1を受信する。プロセス92は、格納されたリマインダ
に対して受信したIDを検査して、一致する場合には、
検査状態プロセス94に対して、接近トリガ93を生成
する。このプロセスは、顧客IDおよび注文IDを含む
検査状態メッセージを、Tx/Rx90に返送する(矢
印95を参照)。検査状態メッセージは、取引先の交信
センタ88に渡され(それは、店舗70に配置される場
合があり、配置されない場合もある)、注文状態検査が
実行され(プロセス96)、その結果が、Tx/Rx9
0を介して、移動端末に返送される(矢印97)。図6
の実施形態の場合と同様に、リマインダとともに納期が
格納されており、注文状態が未準備である場合には、こ
こで、注文の納期が過ぎているか否かに関する検査を行
うことができる。その注文の納期が過ぎているか、ある
いは準備されているかのいずれかの場合には、ユーザは
通知を受ける(プロセス98)。ここでユーザは、例え
ば、注文が準備されている場合には、受取り時間を返送
することにより(矢印99)、あるいは注文の納期が過
ぎている場合には、取引先を呼び出すことにより(矢印
100)、図7に関して記載されたように処理を進める
ことができる。
【0057】また、手動トリガによって、あるいは移動
端末20のリマインダの定期的な自動走査によって、注
文検査処理が開始され(プロセス94)、注文を準備す
るための納期が過ぎていることを示すことができる(1
01を参照)。
【0058】図8に示される実施形態は、位置認識リマ
インダが、顧客によってではなく、取引先によって効果
的に生成され、格納される点で、図6および図7の実施
形態とは異なる。取引先店舗の位置が知られているた
め、位置情報は、各リマインダとともに明示的に格納さ
れる必要はない。実際に、リマインダは単に顧客IDお
よび注文番号で構成することができる。従って、顧客が
いくつかの商品を注文するとき、注文は注文データベー
スシステム73に入力されるのと同時に、「リマイン
ダ」が、プロセス45によってサービスシステム40の
データベース44に格納される(矢印189を参照)。
サービスシステムは、例えばインターネット上で交信さ
れる。
【0059】サービスシステム40は、顧客の位置と取
引先の位置とを一致させるための役割を果たし(取引先
の位置はサービスシステムに知られている)、これを行
うために、サービスシステムは、定期的に、PLMN1
0の位置サーバ67から顧客の位置を要求する。その場
合、顧客は、PLMN10を利用する移動端末を所持し
ているものと仮定される。顧客位置はデリケートなデー
タであるため、顧客は、顧客が店舗70の近くにいる場
合のような、ある一定の状況においてのみ、取引先が自
分の位置を知ることを厭わないであろう。従って、サー
ビスシステム40は、顧客によって信用されているシス
テム(機関)である必要があり、そのシステムは、顧客
が店舗70の近くにいるとき以外は、取引先に顧客に関
する位置情報を公開しないであろう。さらに顧客が安心
できるように、顧客は、サービスシステムにアクセス
し、任意のリマインダを削除するための権利を与えられ
ることができる(キャンセル矢印110を参照)。
【0060】顧客が接近しているときに、取引先に通知
を行うことに関する限定された目的のために、顧客が、
サービスシステムが自分の位置データにアクセスするこ
とに同意しているものと仮定すると、その後顧客が店舗
70に接近するときに、検査プロセス70がこれを認識
し(ステップ105)、取引先の交信センタ88に通知
を行うであろう(矢印106を参照)。この交信センタ
は、図6および図7に関して記載された交信センタと類
似であるが、この場合には、顧客の移動端末20に報告
を戻すのではなく、通知によって、交信センタのエージ
ェントのデータ端末87に報告を行う検査注文状態プロ
セス108が起動される。その際、エージェントは、例
えば、移動端末20にデータメッセージを(直接、ある
いはサービスシステムを介して、矢印109Aを参照)
送出することにより、あるいは移動端末20に電話をか
ける(矢印109B)ことにより、ユーザと直接に交信
することができる。取引先は一般に、ユーザの交信詳細
情報を有するが、これらはいずれの場合においても、サ
ービスシステムによって与えられることができる。
【0061】トリガイベント105を用いて、取引先の
代わりに、顧客に通知を行うことができ(矢印10
7)、また取引先への通知106を用いて、交信センタ
エージェントの代わりに、顧客に報告を戻す注文状態検
査プロセスを実行することができることは理解されよ
う。さらに、顧客の位置がサービスシステムによって定
期的に検査されるのではなく、顧客が、図6の矢印89
を参照して上に記載されたのと同様に、位置検出を開始
することができる。
【0062】図8の構成の利点は、リマインダの生成、
およびサービスシステムの支払いの負担が、顧客ではな
く取引先にかかり、顧客が利益を受けることである。
【0063】図9は、図6〜図8に関して既に上に記載
された機構のいくつかを組み合わせた好ましい実施形態
を示す。しかしながら、図9の実施形態は、いくつかの
異なる取引先に対して生成されるリマインダの状況を明
示的に網羅する。
【0064】図9の実施形態では、これらの取引先70
A、70Bおよび70Cが示されており、それぞれ注文
データベースシステム73と、交信センタ88A、88
Bおよび88Cを備えている。図8の実施形態と同様
に、注文リマインダは、各取引先によって生成され、プ
ロセス45によってデータベース49に記憶させるため
に、共通のデータベース40に送出される。各リマイン
ダは、顧客、取引先、および注文番号を特定する。さら
に、各リマインダは、現在の注文状態を含む。データベ
ース49に保持される注文状態情報は、サービスシステ
ム40の更新プロセス112を用いることにより、取引
先自体のデータベースシステム73から各取引先によっ
て定期的に更新される。またサービスシステム40は、
各取引先70A、70Bおよび70Cの位置も把握して
いる。
【0065】リマインダを最初に記憶することにより、
顧客が取引先店舗70A、70Bおよび70Cに存在す
る必要がなくなることに留意されたい(これは、ソフト
ウエアが近距離通信手段によってダウンロードされる場
合の図7の変形形態を除いて、図7および図8の実施形
態にも当てはまる)。
【0066】顧客が、1つあるいは複数の取引先70
A、70Bおよび70Cが配置されている所在地域に戻
るとき、顧客は、移動端末のハードあるいはソフトキー
を押下し、PLMN10上で、メッセージをサービスシ
ステム40に送出する(矢印113を参照)。このメッ
セージは、任意の相応しい方法で、システムに対して顧
客を特定し、サービスシステムが、位置サーバ67から
顧客の位置を要求し、その位置と、データベース49内
の関連する顧客リマインダが存在する取引先の位置とを
比較することを許可する(検査プロセス47のステップ
114)。またデータベース49は注文状態情報も含む
ので、サービスシステムが、近くの取引先に関連する注
文リマインダを特定するだけでなく、取引先と交信する
ことなく、注文状態を検査することを可能にする。
【0067】サービスシステムは、顧客に報告を返すこ
とができ(矢印115および顧客インタラクションプロ
セス116を参照)、その後、顧客は、既に記載された
任意の態様で相応しい動作を行うことができる。また関
連する取引先は、必要なら、通知を受けることができる
(破線矢印117)。
【0068】サービスシステムが位置サーバ67から顧
客の位置を確認するのではなく、この情報は顧客によっ
て提供されることもできる(例えば、移動端末20にお
いてGPSシステムを使用することによる)。これによ
り、ユーザが現在いる場所とは異なる位置を含むことに
よって、ユーザが、リモート位置からリマインダ検査を
開始することが可能になる(例えば、自宅から、インタ
ーネットを介して接続された自宅のPCを用いて)。そ
の際、顧客は、いくつかの異なる店舗から注文された商
品を受け取るために、ショッピングモールに出向く価値
があるか否かを予め検査することができる。
【0069】また、位置に基づくリマインダの検査の開
始は、図6の実施形態に関連して上に記載されたよう
に、ユーザが特定のエリアに入ることに基づいて、行う
こともできる。
【0070】図9の実施形態は、顧客を引き付ける多数
の特徴を示す。すなわち −移動端末の特殊機構を必要としない。 −顧客は、いかなる情報も入力する必要がない(例え
ば、スピードダイヤル番号として格納されることができ
るサービスシステムに対する交信番号を除く)。 −顧客の位置は、顧客が了承している場合にのみ検出さ
れ、(通知117が実施されなければ)取引先には与え
られない。 −そのサービスの責任は取引先にあり、一般には取引先
が、サービスシステムオペレータへの加入に料金を支払
う必要があろう。 −リマインダを最初に記憶することにより、顧客が、取
引先店舗70A、70Bおよび70Cに存在する必要は
ない。
【0071】取引先が関連する限り、図9の実施形態に
よって、取引先は、顧客に非常に便利なサービスを提供
することができ、通知117が実施される場合には、顧
客に販売促進を目的とした情報を送出する可能性を提供
できるようになる。
【0072】変形形態 本発明の上記の実施形態に対して、多数の改変を行うこ
とができ、一実施形態に関連して記載されたある一定の
機能は、他の実施形態においても用いることができるこ
とは理解されよう。従って、図6の実施形態では、ユー
ザの位置が、位置サーバ67を用いて、リマインダとと
もに捕捉され、かつ格納されるが、別法では、取引先の
位置が、移動端末によって与えられることができるか
(GPSシステムから、あるいは近距離通信手段によっ
てデータ端末72から)、あるいはユーザによって入力
される取引先識別データから導出されることができる
(取引先識別を導出するために位置を用いる場合を除
く)。さらに、顧客IDによって状態検査を行うために
注文が探索できるため、リマインダに注文番号を記録す
ることは一般に不要であろう。これは、リマインダによ
って、状態検査が、同じ顧客による多数の注文を区別で
きないことを意味するが、一般に顧客は自分の全ての注
文の状態を知ることを望むことになるので、これは問題
にはならないであろう。
【0073】位置検出を顧客が開始することに関しては
(図6の矢印89、図9の矢印113)、移動端末20
が位置検出手段を装備される場合、顧客の位置は位置サ
ーバ67によって与えられるのではなく、顧客が必要と
される位置データをサービスシステムに与えることがで
きる。この場合、矢印89および113は、サービスシ
ステムへの命令を表しており、その命令によって、リマ
インダとその命令によって与えられる位置との一致処理
が実行される。
【0074】上記の実施形態は、関連する取引先による
注文処理に関して記載されてきたが、既に示されている
ように、リマインダは、取引先によって行われる所定の
照会への回答のような他のクラスのイベント、予想され
るアップグレードの利用可能性、分割払いの実施等に関
係することができる。実際に、「リマインダ」は、ある
一定の製品タイプに関係する特別な販売促進のような、
対象となる顧客によって指示される特殊でないイベント
に関して記録される場合もある。これらのイベントの全
てのタイプは、一般に予想されるイベントとして分類さ
れる(注文処理のようなあるものは、非常に具体的に予
想されるが、一方、販売促進のような他のものは、詳細
情報に関する具体性はなく、一般的にのみ予想され
る)。用語「リマインダ」は全体として、一般に予想さ
れるイベントではなく、特殊でないイベントに適してお
り、用語「イベント記述子」は、本発明を適用すること
ができる、少なくとも一般に予想されるイベントの全体
的なクラスを網羅するのに、より適している。販売促進
のような一般に予想されるイベントが関連する限り、顧
客が販売促進に興味を示す場合はあるが、顧客が一般
に、そのようなイベントのための記述子をわざわざ設定
することはないため、取引先が、対応するイベント記述
子を記録する(取引先が注文リマインダを格納する場合
の図8および図9の実施形態と同様)可能性が非常に高
いことは理解されよう。
【0075】図10は、上記の実施形態の種々の構成要
素が如何に相互に関係するかを示しており、当業者は、
具体的には記載されていない多数の付加的な機構の組み
合わせが可能であることを理解することができるであろ
う。より具体的には、図10の右側半分は、イベント記
述子150を格納するために可能な形態、すなわち記述
子が、顧客の装置(図7)、顧客サービスシステム(図
6)、顧客信用サービスシステム(図8および図9)の
うちの1つによって与えられる記憶システム151に、
顧客あるいは取引先のいずれかによって格納されること
を示す。イベント記述子150は、関係者の識別および
店舗の位置を含む。これらの構成要素のうちのある一定
の構成要素は、例えば、以下の場合に暗示される場合が
ある。−記述子が顧客の移動端末に格納される場合、顧
客の識別は、イベント記述子内に明示的に格納される必
要はない。−記述子が、特定の取引先によって支払いを
受ける信用サービスシステム(機関)に格納される場合
(図8と同様)、その取引先の識別およびその店舗70
の位置は、全てのイベント記述子に格納される必要はな
く、その情報は、サービスシステムによって一度格納さ
れる。−顧客の近距離Tx/Rxユニットが、店舗70
において配置される対応するユニットからビーコン信号
を受信するときに、顧客が取引先の近くにいるものと判
定されることになる場合(図7と同様)、店舗の位置は
格納される必要はない。それは、記述子に格納される取
引先識別データにおいて有効に暗示される。
【0076】イベント記述子は、イベントIDデータ
と、「納期」データとを含む場合が多いであろう。ま
た、イベント記述子は、図9を参照して記載されたよう
な状態情報を含む場合があり、この情報は、取引先の状
態データベース152から定期的に更新される。
【0077】また図10の右側半分は、取引先が、顧客
の移動端末に適当なソフトウエアをダウンロードし(矢
印153を参照)、位置トリガデータが移動端末に転送
される(矢印154)ことに関する、既に記載された可
能形態も示す。
【0078】図10の左側半分は、顧客とイベント記述
子との位置の一致処理を示す。一致プロセス157は、
顧客の位置に関する位置を自動的に更新することによっ
て(図6)、顧客が開始する位置決定によって(図
9)、近距離Tx/Rxからのビーコン信号を受信する
ことにより検出されるような取引先店舗への近さによっ
て(図7)、あるいは所定の顧客の入力および位置デー
タによって(それは、顧客の実際の現在位置に対応しな
い場合がある)起動されることができる。所定の位置に
いる顧客に対して、イベント記述子の一致が見出される
場合、イベント状態検査が実行され、かつ/またはその
関係者(顧客、取引先)の一方、あるいは両方が通知を
受けることができる。状態検査が行われる場合には、そ
の結果が、その関係者の一方、あるいは両方に報告され
ることができる。
【0079】イベントが取引先の2つ以上の店舗に関連
する(例えば、取引先のいくつかの商店において販売促
進が行われる)場合、イベント記述子は、顧客が、その
店舗のうちのいずれかの店舗に近いときに一致が生じる
ように、関連する各店舗の位置を含むことができる。
【0080】顧客がイベント記述子を格納するための役
割を担い、移動端末20においてそれを行う場合、一般
に、格納された記述子の収集は、その特定の顧客にのみ
関連することは理解されよう。しかしながら、顧客が、
イベント記述子を、第三者のサービスシステムに格納す
る場合、そのシステムは、種々の顧客に関連する他の記
述子の収集を含む場合がある。第三者のサービスシステ
ムにイベント記述子を格納するための役割を担うのが取
引先である場合、その記述子は全般に、その取引先の多
数の異なる顧客に関係するであろう。図9に示されるよ
うな構成では、サービスシステムは、多数の取引先に関
連する多数の異なる顧客に関するイベント記述子を格納
する。
【0081】以上、本発明の実施例について詳述した
が、以下、本発明の各実施態様の例を示す。
【0082】[実施態様1]位置関連イベントをモニタす
る方法であって、(a)第2の関係者の店舗において生
じることが予想される第1の関係者の対象となるイベン
トに関するイベント記述子を格納するステップであっ
て、前記イベント記述子は、前記関係者と、前記店舗の
位置とを明示的、あるいは暗示的に識別する、ステップ
と、(b)前記イベント記述子が、前記第1の関係者の
識別および位置と一致する時点を決定し、そのような一
致に応答して、前記第2の関係者によって与えられる状
態データを用いて、対応して予想されるイベントの状態
を検査するステップと、を備えて成る方法。
【0083】[実施態様2]前記イベント記述子は、第三
者サービスシステムに前記第2の関係者によって格納さ
れ、前記第1の関係者の前記位置は、前記第1の関係
者、あるいは位置サーバのいずれかによって前記ステッ
プ(b)の決定を行うために、前記第三者サービスシス
テムに提供される、実施態様1に記載の方法。
【0084】[実施態様3]前記イベント記述子は、第三
者サービスシステムに前記第1の関係者によって格納さ
れ、前記第1の関係者の前記位置は、前記第1の関係
者、あるいは位置サーバのいずれかによって前記ステッ
プ(b)の決定を行うために、前記第三者サービスシス
テムに提供される、実施態様1に記載の方法。
【0085】[実施態様4]前記イベント記述子は、前記
第1の関係者の移動端末に前記第1の関係者によって格
納され、前記移動端末は、前記ステップ(b)によって
実行される決定に、前記第1の関係者の前記位置を提供
するための位置検出手段を備える、実施態様1に記載の
方法。
【0086】[実施態様5]前記イベント記述子は、前記
第1の関係者の移動端末に前記第1の関係者によって格
納され、前記移動端末は、前記第2の関係者の前記店舗
における対応する手段からの信号を受信するための近距
離ワイヤレス通信手段を備え、受信された前記信号は、
前記イベント記述子に対する一致を指示するために、前
記ステップ(b)において実行される前記決定において
用いられる、実施態様1に記載の方法。
【0087】[実施態様6]前記状態データは、前記第2
の関係者によって保守される状態データベースに保持さ
れ、前記ステップ(b)において実行される前記状態検
査は、前記状態データベースにアクセスすることにより
行われる、実施態様1に記載の方法。
【0088】[実施態様7]前記状態データは、前記第2
の関係者によって、前記第三者サービスシステムに提供
されてそこに記憶され、前記ステップ(b)において実
行される前記状態検査は、前記第三者サービスシステム
によって保持される前記状態データにアクセスすること
により行われる、実施態様2に記載の方法。
【0089】[実施態様8]前記ステップ(b)によって
実行される前記状態検査の結果が、前記第1の関係者に
報告される、実施態様1に記載の方法。
【0090】[実施態様9]前記イベントは、前記店舗に
おいてアイテムを受け取ることができる可能性に関連す
る実施態様1に記載の方法。
【0091】[実施態様10]前記ステップ(b)は、少
なくとも前記検査が、前記アイテムが受取り可能である
ことを指示する時点で、前記第1の関係者に前記状態検
査の前記結果を報告するステップをさらに含む、実施態
様9に記載の方法。
【0092】[実施態様11]前記イベント記述子は、前
記アイテムが受取り可能である、予想される日付を特定
する日付データを含み、前記ステップ(b)は、前記ア
イテムの納期が過ぎており、かつ受取り可能でないか否
かを検査するステップと、前記第1の関係者にそのよう
な状況を報告するステップとをさらに含む、実施態様1
0に記載の方法。
【0093】[実施態様12]前記アイテムが受取り可能
であるとの報告を受信した前記第1の関係者は、予定さ
れた受取り時間を前記第2の関係者に知らせる、実施態
様10に記載の方法。
【0094】[実施態様13]前記第1の関係者の前記位
置は、前記第1の関係者による所定の動作によって、一
致が識別されることが指示されるのに基づいて、前記第
三者サービスシステムにのみ提供される、実施態様2に
記載の方法。
【0095】[実施態様14]前記第2の関係者は、前記
一致が前記第2の関係者に直接的に、あるいは間接的に
指示されるという場合を除いて、前記第三者サービスシ
ステムによって、前記第1の関係者の前記位置の指示を
与えられない、実施態様2に記載の方法。
【0096】[実施態様15]前記第2の関係者は、前記
一致が前記第2の関係者に直接的に、あるいは間接的に
指示されるという場合を除いて、前記第三者サービスシ
ステムによって、前記第1の関係者の前記位置の指示を
与えられない、実施態様3に記載の方法。
【0097】[実施態様16]位置関連イベントをモニタ
する際に用いるためのコンピュータプログラム製品であ
って、該製品は、汎用の処理手段によって実行される際
に、第2の関係者の店舗において生じることが予想され
る、第1の関係者に対して対象となるイベントにそれぞ
れ関連するイベント記述子を格納および検索するための
データベースインターフェースであって、前記イベント
記述子は、前記関係者、および前記店舗の位置を明示
的、あるいは暗示的に識別する、データベースインター
フェースと、あるイベント記述子が前記第1の関係者の
識別および位置と一致する時点を決定するための一致サ
ブシステムと、を提供する第1の構成要素と、汎用の処
理手段によって実行される際に、前記第2の関係者によ
って提供されるイベント状態データを格納および検索す
るためのデータベースインターフェースと、前記一致サ
ブシステムが一致を決定するのに応答して、前記イベン
ト状態データによって指示されるような、対応して予想
されるイベントの状態を検査するように動作する状態検
査サブシステムと、を提供する第2の構成要素と、を備
えて成るコンピュータプログラム製品。
【0098】[実施態様17]汎用の処理手段によって実
行される際に、前記第1の関係者に前記状態検査の結果
を報告するための出力サブシステムを提供する第3の構
成要素をさらに備えて成る、実施態様16の記載のコン
ピュータプログラム製品。
【0099】[実施態様18]前記イベントは、前記店舗
においてアイテムを受け取ることができる可能性に関連
し、前記コンピュータプログラム製品は、汎用の処理手
段によって実行される際に、少なくとも前記検査が、前
記アイテムが受取り可能であることを指示するときに、
前記第1の関係者に前記状態検査の結果を報告するため
の出力サブシステムを提供する第3の構成要素をさらに
備えている、実施態様16に記載のコンピュータプログ
ラム製品。
【0100】[実施態様19]前記イベントは、前記店舗
においてアイテムを受け取ることができる可能性に関連
し、前記コンピュータプログラム製品は、汎用の処理手
段によって実行される際に、前記アイテムが受取り可能
であるときに、前記状態検査の結果として前記第1の関
係者に報告を行うための出力サブシステムを提供する第
3の構成要素をさらに備えている、実施態様16に記載
のコンピュータプログラム製品。
【0101】[実施態様20]実施態様16のコンピュー
タプログラム製品を用いるための装置であって、前記第
1の構成要素が導入される汎用処理手段と、前記イベン
ト記述子を保持するためのデータベースサブシステムと
を有するサービスシステムと、前記第2の関係者に関連
し、前記第2の構成要素が導入される汎用処理手段と、
前記イベント状態データを保持するためのデータベース
サブシステムとを有するデータ処理システムと、を備え
て成る装置。
【0102】[実施態様21]実施態様16のコンピュー
タプログラム製品を用いるためのシステムであって、前
記第1および前記第2の構成要素が導入される汎用処理
手段と、前記イベント記述子および前記イベント状態デ
ータを保持するためのデータベースサブシステムと、を
備えて成るシステム。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように、本発明を用いるこ
とにより、顧客/取引先インタラクションに関する、位
置関連イベントの改善されたモニタ方法を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】移動端末との間で、音声および/またはデータ
を転送するために利用可能な知られている通信インフラ
ストラクチャの図である。
【図2】移動端末に慣性位置決めシステムを設けること
を含む、移動端末の位置を決定する1つの知られている
アプローチを示す図である。
【図3】固定位置のローカルビーコンに移動端末が接近
することに基づいて、移動端末の位置を決定する、別の
知られているアプローチを示す図である。
【図4】GPS衛星の使用を含む、移動端末の位置を決
定する、さらに別の知られているアプローチを示す図で
ある。
【図5】セルラー移動無線通信システムに内在する信号
を使用することに基づいて、移動端末の位置を決定す
る、さらに別の知られているアプローチを示す図であ
る。
【図6】第1の位置認識注文状態検査方法およびシステ
ムを示す図である。
【図7】第2の位置認識注文状態検査方法およびシステ
ムを示す図である。
【図8】第3の位置認識注文状態検査方法およびシステ
ムを示す図である。
【図9】第4の位置認識注文状態検査方法およびシステ
ムを示す図である。
【図10】図6〜図9の方法およびシステムの種々の機
構の相互関係を示す図である。
【符号の説明】
10:PLMN 20:移動端末 40:サービスシステム 49:データベース 67:位置サーバ 70A、70B、70C:取引先 72:データ端末 73:注文データベースシステム 76:外部ネットワークインターフェース 88A、88B、88C:交信センタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/60 318 G06F 17/60 318H 502 502 ZEC ZEC H04Q 7/34 H04B 7/26 106A 106B (72)発明者 リチャード・ジェフリー・ホークス イギリス国ブリストル クリフトン イー トン・クレスセント 15 (72)発明者 ジェイムス・トーマス・エドワード・マク ドネル イギリス国ブリストル クリフトン ビュ ーフォート・ロード 11 (72)発明者 ロウレンス・ウィルコク イギリス国ウィルトシアー マルメスバリ ー オールド・レイルウェイ・クロス 14 (72)発明者 シモン・イー・クロウチ イギリス国ウィルトシアー チップンハム スタントン・ストリート・キィントン スクール・コッテイジ Fターム(参考) 5B075 ND20 UU08 UU40 5K067 AA21 BB04 DD17 DD19 DD20 DD51 EE02 EE35 FF02 FF03 HH23 JJ52 JJ53 JJ54 JJ56 KK15

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】位置関連イベントをモニタする方法であっ
    て、 (a)第2の関係者の店舗において生じることが予想さ
    れる第1の関係者の対象となるイベントに関するイベン
    ト記述子を格納するステップであって、前記イベント記
    述子は、前記関係者と、前記店舗の位置とを明示的、あ
    るいは暗示的に識別する、ステップと、 (b)前記イベント記述子が、前記第1の関係者の識別
    および位置と一致する時点を決定し、そのような一致に
    応答して、前記第2の関係者によって与えられる状態デ
    ータを用いて、対応して予想されるイベントの状態を検
    査するステップと、 を備えて成る方法。
JP2001112343A 2000-04-11 2001-04-11 位置関連イベントのモニタ方法 Pending JP2001356978A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB0008888.0 2000-04-11
GBGB0008888.0A GB0008888D0 (en) 2000-04-11 2000-04-11 Monitoring of location-associated events

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001356978A true JP2001356978A (ja) 2001-12-26

Family

ID=9889674

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001112343A Pending JP2001356978A (ja) 2000-04-11 2001-04-11 位置関連イベントのモニタ方法

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP1146755A1 (ja)
JP (1) JP2001356978A (ja)
GB (1) GB0008888D0 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020161148A (ja) * 2018-10-05 2020-10-01 ホーチキ株式会社 利用者所在管理システム

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU5538094A (en) * 1993-05-14 1994-12-12 Worldwide Notification Systems, Inc. Apparatus and method of notifying a recipient of an unscheduled delivery
CA2154603A1 (en) * 1994-08-19 1996-02-20 Abhaya Asthana Small domain communications system for personalized shopping assistance
FI960002A0 (fi) * 1996-01-02 1996-01-02 Creativesco Oy Personidentifierare
AUPN955096A0 (en) * 1996-04-29 1996-05-23 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Telecommunications information dissemination system
FI108771B (fi) * 1997-11-05 2002-03-15 Nokia Corp Menetelmä viestin lähettämiseksi matkaviestimelle

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020161148A (ja) * 2018-10-05 2020-10-01 ホーチキ株式会社 利用者所在管理システム

Also Published As

Publication number Publication date
EP1146755A1 (en) 2001-10-17
GB0008888D0 (en) 2000-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7069238B2 (en) Shopping assistance service
EP1164804B1 (en) Service delivery method and system
EP1148745B1 (en) Shopping assistance method and service system
US6567661B2 (en) Distributed telemetry method and system
US6771972B2 (en) System and method for a distributed search for a lost asset
US8457626B2 (en) System and method for aggregating and disseminating mobile device tag data
EP1178423A1 (en) Monitoring of location-associated events
US6456852B2 (en) Internet distributed real-time wireless location database
US20020059266A1 (en) Shopping assistance method and apparatus
US6687504B1 (en) Method and apparatus for releasing location information of a mobile communications device
US8565788B2 (en) Method and system for obtaining location of a mobile device
US20020055361A1 (en) Location-based equipment control
CN106879047B (zh) 近场传递信息的方法、信息传达和接受客户端、信息系统
US20010029184A1 (en) Monitoring of location-associated events
JP2003099350A (ja) 位置情報関連サービスの提供方法
US20020013736A1 (en) Shopping assistance method and service system
JP2001356978A (ja) 位置関連イベントのモニタ方法
JP4258394B2 (ja) 携帯通信端末の回収システム、その方法及び事業者サーバのプログラム
JP2008016988A (ja) 情報提供・配信サーバ及び情報提供・配信方法
WO2001065455A2 (en) System and method for identifying goods and services in a mobile environment
EP1482760B1 (en) A method and a system for transferring an electronic service in a communication network to a terminal
JP4476526B2 (ja) 携帯端末の位置確認方法と位置確認システム
KR100653552B1 (ko) 인터넷을 이용한 공간적 위치조회 서비스 시스템