JP2001353021A - 人工爪基材、人工爪形成セット及び人工爪の形成方法 - Google Patents

人工爪基材、人工爪形成セット及び人工爪の形成方法

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JP2001353021A
JP2001353021A JP2000176768A JP2000176768A JP2001353021A JP 2001353021 A JP2001353021 A JP 2001353021A JP 2000176768 A JP2000176768 A JP 2000176768A JP 2000176768 A JP2000176768 A JP 2000176768A JP 2001353021 A JP2001353021 A JP 2001353021A
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Keiko Hanaoka
恵子 花岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的簡単な作業で人工爪を完成することが
できて、制作時間も短くて費用も削減できるにもかかわ
らず、デザイン性の高い人工爪が形成できる人工爪基材
と、その人工爪基材を収納する人工爪形成セット及びそ
の人工爪基材を使用した人工爪の形成方法とを提供す
る。 【解決手段】 人工爪基材1にあっては、人間の自然爪2
に固着する人工爪基材1の長手方向の一端に前記自然爪2
の爪根3と向かい合う弧状凹部4を形成し他端に爪先部5
を形成して、該爪先部5と前記弧状凹部4の両端のエッジ
部6,6とをつなぐ左右対称の一対の側爪郭7を有する人
工爪基材1において、前記弧状凹部4の曲率半径を前記自
然爪2の爪先2の曲線部8の曲率半径より小さくした可撓
性樹脂とした。人工爪形成セット28にあっては、本体29
に人工爪基材1を収納することとした。人工爪の形成方
法にあっては、人工爪基材1と自然爪2とにまたがってシ
アノアクリレート系接着剤13とアクリルパウダー18との
混合物層を形成するようにして自然爪2と人工爪基材1と
を一体とした造形を行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、人間の自然爪を
修復し、強化し又は造形するために自然爪に取り付けら
れる人工爪基材と、人工爪基材を収納した人工爪形成セ
ット及び人工爪基材を使用した人工爪の形成方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、爪質によって自然爪の手入れ
だけでは爪の美しさを保てない人やよりデザイン性の高
い爪を希望する人のために、いろいろな人工爪の形成方
法が開発されている。
【0003】たとえば、人工爪の形成方法としては、単
に予め自然爪の形に整形された人工爪を爪用接着剤又は
両面テープで自然爪の全体を覆うように接着する一時的
な接着方式、いわゆるチップネイル方式による簡便なも
のがある。この方式は、単に出来合いのチップ(人工
爪)を自然爪に接着するだけであるため誰にでもできる
手軽な方法である。
【0004】また、自然爪の先端に型板をあてがい、こ
の型板の上でアクリルパウダーとアクリルリキッド(た
とえば、製品名:Qモノマー、イージーフロー社製又は
製品名:E,C,Tリキッド、オーピーアイ社製)との
混合物を自然爪の先端から突出する所定の厚さに造形し
た後、型板を自然爪から取り外して混合物を整形する長
期的な接着方式、いわゆる本格的なスカルプチュア方式
によるものがある。この方式は、予めプライマーを塗布
した自然爪の先端に型板をあてがい、アクリルパウダー
とアクリルリキッドとの混合物をに取って型板の上に
塗布するのであるが、この混合物は硬化しやすいため
の先で正確に塗り固めることが困難であり、滑らかにす
るために自然爪の全長に渡って混合物をテーパー状に塗
布しヤスリで長時間削り仕上げなければならず、熟練の
いる作業となるため誰にでもできる方法ではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のチップ
ネイル方式では、形状が決められた出来合いのデザイン
のチップ(人工爪)を一時的に接着するだけであるか
ら、自然爪の外表面の凸部の曲面(外表曲面)とチップ
の凹部の曲面とがぴったりと一致することがないので剥
がれやすかった。
【0006】また、上述した本格的なスカルプチュア方
式では、アクリルパウダーとアクリルリキッドとの混合
物がすぐに硬化してしまうため、による混合物の肉盛
り作業が容易ではなく、3〜10回程度重ね塗りが必要
となり、ヤスリで長時間削るためこの造形作業に長時間
を要していた。
【0007】そのため、一部では特開平10−8807
0号公報に記載された発明のように、光硬化性を付与し
た接着剤を使用して混合物の硬化を促進する工夫がなさ
れていた。しかし、この場合には別途紫外線等の光照射
装置が必要となり、人工爪を形成する費用は高価で、光
照射に時間がかかるものであった。
【0008】また、自然爪と人工爪との境目の平面から
見た円弧状の曲線部の仕上げには熟練した筆使いが要求
される。
【0009】そこで、この発明は従来の人工爪の形成方
法の問題点を解決すべく、比較的簡単な作業で人工爪を
完成することができて、制作時間も短くて費用も削減で
きるにもかかわらず、デザイン性の高い人工爪が形成で
きる人工爪基材と、その人工爪基材を収納する人工爪形
成セット及びその人工爪基材を使用した人工爪の形成方
法とを提供することを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる課題を達成するた
め、請求項1に記載の人工爪基材の発明は、人間の自然
爪に固着する人工爪基材の長手方向の一端に前記自然爪
の爪根と向かい合う弧状凹部を形成し他端に爪先部を形
成して、該爪先部と前記弧状凹部の両端のエッジ部とを
つなぐ左右対称の一対の側爪郭を有する人工爪基材にお
いて、前記弧状凹部の曲率半径を前記自然爪の爪先の曲
線部の曲率半径より小さくして、前記弧状凹部がいろい
ろな形状の自然爪の外表曲面に馴染むようにしたことを
特徴としている。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の構成に加えて、前記弧状凹部の裏面には前記自然爪の
爪先にあてがう薄肉の弧状帯凹部を形成し、該弧状帯凹
部の段差壁の曲線形状を前記自然爪の爪先の曲線部の形
状に近似させたことを特徴としている。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の構成に加えて、前記一対の側爪郭の間隔を、前
記弧状凹部の両端のエッジ部から前記爪先部に向かって
次第に狭めるように形成すると共に、前記爪先部の横断
面の円弧状の曲率半径を前記弧状凹部の中央横断面の円
弧状の曲率半径より小さくしたことを特徴としている。
【0013】請求項4に記載の人工爪形成セットの発明
は、シアノアクリレート系接着剤、アクリルパウダー、
シアノアクリレート系接着剤の硬化促進剤等の薬品類と
爪ヤスリ、爪ブラシ、パウダー用スプーン等の道具類と
を収納した人工爪形成セットにおいて、請求項1乃至3
のいずれか1つに記載した人工爪基材を収納したことを
特徴としている。
【0014】請求項5に記載の人工爪の形成方法の発明
にあっては、人間の自然爪の爪先上に固着する人工爪の
形成方法であって、前記自然爪の爪先上に請求項1乃至
3のいずれか1つに記載した人工爪基材を接着する工程
と、接着された人工爪基材の先端を整形する工程と、先
端が整形された人工爪基材と前記自然爪との表面にシア
ノアクリレート系接着剤を塗布して下塗り層を形成し該
下塗り層上にアクリルパウダーを均一に供給し、該アク
リルパウダーに前記シアノアクリレート系接着剤を塗布
して上塗り層を形成することによって前記人工爪基材と
前記自然爪とにまたがる混合物層を形成する混合物層形
成工程と、前記人工爪基材と前記自然爪との上に形成さ
れた混合物層にシアノアクリレート系接着剤の硬化促進
剤を付与する工程と、シアノアクリレート系接着剤の硬
化促進剤が付与された混合物層を研削する最終整形工程
と、最終整形された人工爪基材と自然爪との表面に仕上
剤を塗布する工程とにより、前記自然爪と前記人工爪基
材とを一体とした造形を行うようにしたことを特徴とし
ている。
【0015】ここで、混合物層形成工程は1回に限ら
ず、必要に応じて複数回行ってもよい。
【0016】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の構成に加えて、前記シアノアクリレート系接着剤の硬
化促進剤は液体であってスポイド等の滴下可能な手段を
備えた容器に入ったものを使用することを特徴としてい
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図1乃至図10によって説明する。
【0018】[発明の実施の形態1]図1乃至図3はこ
の発明の人工爪基材に係る実施の形態1を示しており、
図1はその平面図であり、図2は図1のA−A断面図で
あり、図3はその背面図である。
【0019】さらに、図4はこの発明の人工爪基材に係
る実施の形態1を自然爪に接着した状態を示した平面図
である。
【0020】人工爪基材1の長手方向の一端には、人間
の自然爪2の爪根3と向かい合う弧状凹部4が形成され
ている。人工爪基材1の長手方向の他端には、そのまま
で使用できる形状にデザインされた爪先部5が形成され
ている。
【0021】爪先部5と弧状凹部4の両端のエッジ部
6,6とは、左右対称の一対の側爪郭7,7によって接
続されており、この一対の側爪郭7,7の間隔を弧状凹
部4の両端のエッジ部6,6から爪先部5に向かって次
第に狭めるように形成している。
【0022】弧状凹部4の曲率半径R4の大きさは、自
然爪2の爪先の曲線部8の曲率半径R8より小さくして
おり、弧状凹部4の裏面には自然爪2の爪先にあてがう
薄肉の弧状帯凹部9を形成し、この弧状帯凹部9の段差
壁10の曲線形状(R10)を自然爪2の爪先の曲線部
8の形状に近似させている(R8≒R10)。
【0023】人工爪基材1は全長に渡って横断面が円弧
状をしている。そして、爪先部5の横断面の円弧状の曲
率半径r5を弧状凹部4の中央横断面の円弧状の曲率半
径r4より小さくしているので、弧状凹部4から爪先部
5へ行くにしたがって次第に横断面の円弧状の曲率半径
が小さくなり、爪先部5では略半円形を呈している。
【0024】人工爪基材1の厚みは自然爪2より薄く、
0.1〜0.6mm程度の可撓性に富んだ熱可塑性樹脂
の成形品が好ましく、ABS樹脂、アセテート系樹脂、
ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリエ
チレンテレフタレート等が使用できる。色彩について
は、樹脂材料を着色することで種々の色にすることがで
きる。
【0025】人工爪基材1には、弧状帯凹部9を必ずし
も設けなくてよいが、設ける場合には他の部分の厚みの
半分位(0.05〜0.3mm)にするとよい。
【0026】以下、この発明の人工爪基材に係る実施の
形態1を使用した人工爪の形成方法について説明する。
【0027】図5乃至図10は、この発明の実施の形態
1に係る人工爪の形成方法を示している。図5は、その
うちの自然爪に行う前処理の工程を示している。図6
は、そのうちの人工爪の接着工程を示している。図7
は、そのうちの長さ整形工程を示している。図8は、そ
のうちの下塗り工程を示している。図9は、そのうちの
アクリルパウダーの塗布工程を示している。図10は、
そのうちの上塗り工程を示している。図11は、シアノ
アクリレート系接着剤の硬化促進剤の塗布工程を示して
いる。図12は、そのうちの人工爪の最終整形工程を示
している。図13は、そのうちの仕上剤の塗布工程を示
している。
【0028】図5に示したように、まず人工爪基材1を
つける前に、自然爪2についている油分を落とすためと
表面の凹凸をなくすために、中目の爪ヤスリ11で自然
爪2の表面を削ります。ヤスリかけが終わったら爪ブラ
シで削りかすを自然爪2の表面から払い落として、前処
理の作業を終了する。
【0029】次に、図6に示したように、予め成形され
た種々の形状をした人工爪基材1の中から適用する指に
仮に合わせてみて、自分の自然爪2に合った人工爪基材
1を選ぶ。
【0030】使用する人工爪基材1が決まったら、図6
に示したように、自然爪2の爪先に合わせて肉逃げした
人工爪基材1の弧状帯凹部9にシアノアクリレート系接
着剤(図示せず)を塗布し、自然爪2の爪先に弧状帯凹
部9を合わせて10秒間程軽く押さえて接着する(接着
する工程)。接着できたら図7に示したように、自分の
好みに合わせて人工爪基材1の爪先部5を眉鋏12等で
切断整形する。このとき、一気に切断するのではなく、
両側から切り込みを入れて少しずつ切っていくようにす
るときれいに整形できる。
【0031】なお、予め成形された人工爪基材1を自然
爪2に接着した長さが、予定した人工爪の長さとほぼ同
じ場合には、この長さを調整するための成形工程を省い
てもよい。
【0032】長さ方向の整形が済んだら、図8に示した
ように、自然爪2と人工爪基材1との両方の表面にシア
ノアクリレート系接着剤13をマニキュアを塗る要領で
刷毛14で塗布し、下塗り層を形成する。このとき、シ
アノアクリレート系接着剤13が皮膚に触れないよう
に、爪根3の1mm程手前から塗布するようにするとよ
い。また、下塗り層を形成するシアノアクリレート系接
着剤13と上述の人工爪基材1を自然爪2に接着するた
めのシアノアクリレート系接着剤は同じものでよい。
【0033】下塗り層が形成できたら、図9に示したよ
うに、この下塗り層の上にパウダー容器16からパウダ
ー用スプーン17でアクリルパウダー18を掬って振り
かけ、自然爪2と人工爪基材1の表面全体に均一に供給
する。このとき、パウダー容器16の上に指19を持っ
ていき、その指19を軽く振ることで余分なアクリルパ
ウダー18がパウダー容器16の中に落ちるので、無駄
にならず制作机の上も汚れることがないので都合がよ
い。
【0034】アクリルパウダー18が均一に供給された
ら、図10に示したように、その上からシアノアクリレ
ート系接着剤13をマニキュアを塗る要領で刷毛14で
塗布し、上塗り層を形成する。
【0035】上塗り層が形成でたら、30秒程おいてか
ら図11に示したように、上塗り層の上からシアノアク
リレート系接着剤の硬化促進剤20を必要量だけ滴下し
て指19を傾けるようにして全体に馴染ませる。このと
き、容器の蓋にスポイド21が組み込まれているスポイ
ド付き容器に液体のシアノアクリレート系接着剤の硬化
促進剤20を入れておき、最適な滴下量に合わせたスポ
イド21の大きさを決めておくことで初心者でも容易に
シアノアクリレート系接着剤の硬化促進剤20を適量だ
け付与することができる。
【0036】ここで、シアノアクリレート系接着剤の硬
化促進剤20の付与は、多少訓練すれば刷毛塗りでもで
きないことはないのでスポイド21に拘ることはない
が、スポイド等の滴下方式であれば、刷毛塗りをしたと
きに生じる刷毛跡を気にせずに迅速に塗布できる。
【0037】また、スプレーによる塗布をする場合に
は、必要以上に周囲にシアノアクリレート系接着剤の硬
化促進剤20を撒き散らすことのないよう、その噴霧範
囲及び噴霧量が適当に設定されたスプレー容器を選択す
ることが大切である。皮膚に付着するのを防ぐために、
指19等の爪以外の部分をマスキングして塗布するよう
にするとよい。
【0038】シアノアクリレート系接着剤の硬化促進剤
20の付与が済んだら、1〜2分程そのままにしてシア
ノアクリレート系接着剤13とアクリルパウダー18と
の混合物層(図示せず)が固まるのを待つ。
【0039】なお、シアノアクリレート系接着剤13に
あっては、使用者の安全を考慮し一般に市販されている
ような刺激臭のあるものではなく、無臭乃至低臭のシア
ノアクリレート系接着剤を使用することが望ましく、た
とえば、アルコキシアルキル2−シアノアクリレートを
主成分とするもの(製品名:アルテコZ84,Z84
X、株式会社アルファ技研製)が例示できる。
【0040】なお、発明者の実験では、シアノアクリレ
ート系接着剤13に予め少量のアクリルパウダー18を
混合することで混合物層が一層速く硬化することがわか
っている。しかし、あまり多く混合するとシアノアクリ
レート系接着剤13の粘度が大きくなり塗布作業がやり
難くなるので、その量については温度の低い場合には多
めにし温度の高い場合には少なめにして硬化速度を調整
する等、複数の粘度のシアノアクリレート系接着剤13
を用意しておき、使用環境に応じて使い分ける方法もあ
る。
【0041】自然爪2と人工爪基材1との上に形成され
たシアノアクリレート系接着剤13とアクリルパウダー
18との混合物層が固まったら、図12に示したよう
に、中目の爪ヤスリ11で正規形状から両側にはみ出し
た部分を削り落として、全体の形状を整える(最終整形
工程)。仕上げは爪磨き(図示せず)を使ってきれいに
磨き、削りかすは爪ブラシで払い落とす。
【0042】最後に、図13に示したように、磨かれた
自然爪2と人工爪基材1との全体に仕上剤21を刷毛1
5で塗布して乾くのを待つ。仕上剤21としては、混合
物層が水を嫌うため防水効果のあるものが好ましいが、
通常のマニキュアを使用してもよい。
【0043】また、シアノアクリレート系接着剤13、
シアノアクリレート系接着剤の硬化促進剤20及び仕上
剤21とは、三者とも通常無色透明の液体であり外見で
は区別し難いので、いずれか1つの液体を無色透明のま
まとした場合に、他の2つの液体に別々の顔料を付与し
てそれぞれ別々の色に着色することが好ましい。この場
合、発明者の実験では、薄いピンク又は薄いブルーに着
色したものが見た目に美しく実用的であることを確認し
た。
【0044】液体に着色せず、シアノアクリレート系接
着剤13、シアノアクリレート系接着剤の硬化促進剤2
0及び仕上剤21とで、それらを入れる容器の色を変え
ることでも三者を区別することができるので、この方法
を採用してもよい。
【0045】以上で、人工爪の形成工程はすべて完了で
あり、自然爪2の前処理工程から人工爪の形成が完成ま
で約4分(仕上剤21の乾燥時間を除く)であるから、
10本のすべての指に人工爪を形成するのに約40分で
済む。
【0046】従来の本格的なスクラプチュア方式では、
10本のすべての指に人工爪を形成するのに一般的に約
1.5〜3時間かかっていたことを考えると雲泥の差と
いえる。
【0047】なお、この発明の人工爪基材に係る実施の
形態1を使用した人工爪の形成方法では、シアノアクリ
レート系接着剤13とアクリルパウダー18との混合物
層の厚みにより、人工爪の強度が決まるため、特に長い
人工爪を形成するような場合には、一度硬化した混合物
層の上に再度シアノアクリレート系接着剤13とアクリ
ルパウダー18との混合物層を形成するとよい。そし
て、このような使い分けを考慮した場合、アクリルパウ
ダー18の粒径は5μm程度のものが使い易かった。
【0048】この発明に係る人工爪の形成方法で特に時
間の短縮を可能にしたのは、従来の本格的なスカルプチ
ャ方式のように人工爪を零から造形するのではなく、自
然爪2の先端に予め種々の形状に成形された人工爪基材
1を接着し、シアノアクリレート系接着剤13を塗った
上にアクリルパウダー18を振りかけると、シアノアク
リレート系接着剤13が塗られた部分にだけアクリルパ
ウダー18が付着して全体に均一に供給されることとな
り、混合物層を必要最小限の厚さにすることができ、か
つ混合物層がそのままで滑らかな表面となるため、研削
作業を大幅に削減できるようにした点にある。
【0049】また、人工爪基材1に予め理想的な弧状凹
部4が形成されているものを使用し、その上にシアノア
クリレート系接着剤13とアクリルパウダー18との混
合物層を形成したものであるため、従来の本格的なスカ
ルプチュア方式で熟練を要するとされていた自然爪2と
人工爪との境目の曲線(実施の形態1の弧状凹部4の曲
線部)の造形作業を不要とし、なおかつ混合物層の研削
作業が短縮でき、作業時間が大幅に削減できるようにな
る。
【0050】実施の形態1で示した人工爪基材1によれ
ば、弧状凹部4を小さな曲率半径R4からなる彫り深い
ものしているため、この弧状凹部4の曲率半径R4を自
然爪2の爪先の曲線部8の曲率半径R8と同じ大きさと
したものに比べて、人工爪基材1の自然爪2に両端のエ
ッジ部6,6のみが重なるようになる(弧状凹部4から
自然爪2の見える面積が大きくなる)ので、いろいろな
形状をした自然爪2の外表曲面であっても、取り付ける
ことが可能となる。
【0051】これにより、今まで既製のチップが合わな
かった人でもこの発明に係る人工爪基材が使用できる。
加えて、弧状凹部4から両端のエッジ部6,6にかけて
はその有効面積が小さいため特に可撓性に富んでいるの
で、いろいろな形状をした自然爪2の外表曲面に馴染ん
で密着できて人工爪が完成した際に外れにくいものとな
る。
【0052】また、弧状凹部4の両端のエッジ部6,6
から延びる左右対称の一対の側爪郭7,7の間隔が爪先
部5に向かって次第に狭めるように形成されているた
め、自然爪2と一体になった人工爪の平面から見た形態
にシャープさが表現され、全体としてすっきりとしたデ
ザインを実現している。しかも、図4に示したように、
自然爪2の爪根3の曲線部と人工爪基材1の弧状凹部4
の曲線部で形成される自然爪2の輪郭が略楕円形とな
り、爪の幅が狭く細長く見え、バランスの取れたきれい
なデザインが実現されることとなる。特に、人工爪基材
1を着色したものを使用した場合には、自然爪2の透明
とのコントラストがこの略楕円形を強調することとな
り、見た者に一層美感を与え、細長く美しい印象を与え
ることとなる。
【0053】さらに、人工爪基材1の横断面は、弧状凹
部4から爪先部5へ行くにしたがって次第に横断面の円
弧状の曲率半径が小さくなるように形成し、爪先部5が
略半円形となっているため、最も物体の衝撃を受けやす
い爪先部5が外力に対する抵抗力の大きな構造となって
いるため、従来の平坦乃至緩い湾曲の横断面からなる人
工爪に比べて丈夫なものとなり、長期の使用に耐えられ
る人工爪が形成できる。
【0054】[発明の実施の形態2]次に、この発明の
人工爪基材に係る実施の形態1を収納するのに最適な人
工爪形成セットについて、以下この発明の実施の形態2
として説明する。
【0055】図14は、この発明に実施の形態2に係る
人工爪形成セットの斜視図である。
【0056】人工爪形成セット28は、上述した人工爪
の形成方法で使用するシアノアクリレート系接着剤13
を入れたシアノアクリレート系接着剤容器22、アクリ
ルパウダー18を入れたパウダー容器16、シアノアク
リレート系接着剤の硬化促進剤20を入れた硬化促進剤
容器24、仕上剤21を入れた仕上剤容器25等の化学
品類と爪ヤスリ11、爪ブラシ26、パウダー用スプー
ン17等の道具類が収納できる大きさとしている。そし
て、化学品の容器類及び道具類のそれぞれが定位置に収
納できるような仕切27が人工爪形成セット28の本体
29に設けられている。
【0057】さらに、人工爪形成セット28の本体29
には、実施の形態1に示した人工爪基材1が納められて
おり、人工爪の形成に必要な化学品類と道具類とがすべ
て持ち運べるようになっているから、いつでもどこでも
手軽に理想的なデザインの人工爪を形成することができ
るようになる。
【0058】なお、図示した仕切27に代えて、各薬品
容器及び各道具が嵌まる凹部を形成した仕切部材(図示
せず)を採用してもよい。
【0059】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1乃至
請求項3に記載の発明によれば、人工爪基材に予め理想
的な弧状凹部が形成されているものを使用し、その上に
従来の本格的なスカルプチュア方式で熟練を要するとさ
れていた自然爪と人工爪との境目の曲線の造形作業が不
要となり、全体として短時間の作業で人工爪を完成する
ことができ、しかもデザイン性の高い人工爪が簡単に形
成できる人工爪基材が提供できる。また、弧状凹部から
両端のエッジ部にかけての可撓性に富んだ部分の作用に
より人工爪基材が自然爪の外表曲面とよく馴染むため両
者の密着性が高くなり、外れにくいものすることができ
る。
【0060】請求項2に記載の発明によれば、上記効果
に加えて、初心者でも容易に人工爪が形成できる人工爪
基材が提供できる。
【0061】請求項3に記載の発明によれば、上記効果
に加えて、最も物体の衝撃を受けやすい爪先部が外力に
対する抵抗力の大きな構造となっているため、従来の平
坦乃至緩い湾曲の横断面からなる人工爪に比べて丈夫な
ものとなり、長期の使用に耐えられる人工爪が形成でき
る人工爪基材を提供できる。
【0062】請求項4に記載の発明によれば、一つの人
工爪形成セットに、この発明に係る人工爪基材の他に人
工爪の形成に必要な化学品類と道具類とが納められてい
るから、この人工爪形成セットを持ち運ぶことで、いつ
でもどこでも手軽に理想的なデザインの人工爪を形成す
ることができる人工爪形成セットを提供できる。
【0063】請求項5に記載の発明によれば、従来の本
格的なスカルプチャ方式のように人工爪を零から造形す
るのではなく、自然爪の先端に予め種々の形状に成形さ
れた人工爪基材を接着し、粘度の低いシアノアクリレー
ト系接着剤に塗った上にアクリルパウダーを振りかける
だけで該アクリルパウダーが均一に供給され、混合物層
を必要最小限の厚さにすることができ、かつ混合物層が
そのままで滑らかな表面となるため、研削作業を大幅に
削減できる。また、自然爪と人工爪との境目の曲線の造
形作業を不要としているので、比較的簡単な作業で人工
爪を完成することができて、制作時間も短くて費用も削
減できるにもかかわらず、デザイン性の高い人工爪が形
成できる人工爪の形成方法を提供できる。
【0064】請求項6に記載の発明によれば、請求項5
の効果に加えて、初心者でも容易迅速にシアノアクリレ
ート系接着剤の硬化促進剤の塗布が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の人工爪基材に係る実施の形態1を
示した平面図である。
【図2】 同実施の形態1を示した図1のA−A断面図
である。
【図3】 同実施の形態1を示した背面図である。
【図4】 同実施の形態1を自然爪に接着した状態を示
した平面図である。
【図5】 同実施の形態1に係る人工爪の形成方法を示
した自然爪に行う前処理の工程の斜視図である。
【図6】 同実施の形態1に係る人工爪の形成方法を示
した人工爪の接着工程の斜視図である。
【図7】 同実施の形態1に係る人工爪の形成方法を示
した長さ整形工程の斜視図である。
【図8】 同実施の形態1に係る人工爪の形成方法を示
した下塗り工程の斜視図である。
【図9】同実施の形態1に係る人工爪の形成方法を示し
たアクリルパウダーの塗布工程の斜視図である。
【図10】同実施の形態1に係る人工爪の形成方法を示
した上塗り工程の斜視図である。
【図11】同実施の形態1に係る人工爪の形成方法を示
したシアノアクリレート系接着剤の硬化促進剤の塗布工
程の斜視図である。
【図12】同実施の形態1に係る人工爪の形成方法を示
した最終整形工程の斜視図である。
【図13】同実施の形態1に係る人工爪の形成方法を示
した仕上剤の塗布工程の斜視図である。
【図14】この発明に実施の形態2に係わる人工爪形成
セットの斜視図である。
【符号の説明】
1 人工爪基材 2 自然爪 3 爪根 4 弧状凹部 5 爪先部 6 エッジ部 7 側爪郭 8 曲線部 9 弧状帯凹部 10 段差壁 11 爪ヤスリ 13 シアノアクリレート系接着剤 17 パウダ用スプーン 18 アクリルパウダー 20 シアノアクリレート系接着剤の硬化促進剤 21 仕上剤 28 人工爪形成セット 29 本体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人間の自然爪に固着する人工爪基材の長
    手方向の一端に前記自然爪の爪根と向かい合う弧状凹部
    を形成し他端に爪先部を形成して、該爪先部と前記弧状
    凹部の両端のエッジ部とをつなぐ左右対称の一対の側爪
    郭を有する人工爪基材において、前記弧状凹部の曲率半
    径を前記自然爪の爪先の曲線部の曲率半径より小さくし
    て、前記弧状凹部がいろいろな形状の自然爪の外表曲面
    に馴染むようにしたことを特徴とする人工爪基材。
  2. 【請求項2】 前記弧状凹部の裏面には前記自然爪の爪
    先にあてがう薄肉の弧状帯凹部を形成し、該弧状帯凹部
    の段差壁の曲線形状を前記自然爪の爪先の曲線部の形状
    に近似させたことを特徴とする請求項1に記載の人工爪
    基材。
  3. 【請求項3】 前記一対の側爪郭の間隔を、前記弧状凹
    部の両端のエッジ部から前記爪先部に向かって次第に狭
    めるように形成すると共に、前記爪先部の横断面の円弧
    状の曲率半径を前記弧状凹部の中央横断面の円弧状の曲
    率半径より小さくしたことを特徴とする請求項1又は2
    に記載の人工爪基材。
  4. 【請求項4】 シアノアクリレート系接着剤、アクリル
    パウダー、シアノアクリレート系接着剤の硬化促進剤等
    の化学品類と爪ヤスリ、爪ブラシ、パウダー用スプーン
    等の道具類とを収納した人工爪形成セットにおいて、請
    求項1乃至3のいずれか1つに記載した人工爪基材を収
    納したことを特徴とする人工爪形成セット。
  5. 【請求項5】 人間の自然爪の爪先上に固着する人工爪
    の形成方法であって、前記自然爪の爪先上に請求項1乃
    至3のいずれか1つに記載した人工爪基材を接着する工
    程と、該人工爪基材と前記自然爪との表面にシアノアク
    リレート系接着剤を塗布して下塗り層を形成し該下塗り
    層上にアクリルパウダーを均一に供給し、該アクリルパ
    ウダーに前記シアノアクリレート系接着剤を塗布して上
    塗り層を形成することによって前記人工爪基材と前記自
    然爪とにまたがる混合物層を形成する混合物層形成工程
    と、前記人工爪基材と前記自然爪との上に形成された混
    合物層にシアノアクリレート系接着剤の硬化促進剤を付
    与する工程と、前記シアノアクリレート系接着剤の硬化
    促進剤が付与された混合物層を研削する最終整形工程
    と、最終整形された人工爪基材と自然爪との表面に仕上
    剤を塗布する工程とにより、前記自然爪と前記人工爪基
    材とを一体とした造形を行うようにしたことを特徴とす
    る人工爪の形成方法。
  6. 【請求項6】 前記シアノアクリレート系接着剤の硬化
    促進剤は液体であってスポイド等の滴下可能な手段を備
    えた容器に入ったものを使用することを特徴とする請求
    項5に記載の人工爪の形成方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7146986B2 (en) 2004-07-22 2006-12-12 P. Shine Co., Ltd. Method for forming an artificial fingernail on a natural fingernail
JP2010131222A (ja) * 2008-12-05 2010-06-17 Masaichi Ro 付け爪用ベースの作製方法及びこの付け爪用ベースを用いた付け爪の作製方法

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