JP2001350953A - 取引仲介方法 - Google Patents

取引仲介方法

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JP2001350953A
JP2001350953A JP2000170297A JP2000170297A JP2001350953A JP 2001350953 A JP2001350953 A JP 2001350953A JP 2000170297 A JP2000170297 A JP 2000170297A JP 2000170297 A JP2000170297 A JP 2000170297A JP 2001350953 A JP2001350953 A JP 2001350953A
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Kunihiro Konno
邦廣 今野
Gunji Morita
軍司 守田
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ARSNET CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 余剰在庫のネットワーク上での取引を仲介す
る方法を提供すること。 【解決手段】 IDを有する複数の登録会員間でのネッ
トワーク上での取引を仲介する取引仲介方法である。第
1の端末40AからのID受付後に取引商品一覧を表示
し、その一覧の中から選択された取引商品の注文を受け
付ける。一覧には会員の名称が公表されないため、注文
された取引商品の所有者である売り手登録会員を、予め
登録された取引商品IDとその売り手登録会員IDとの
関係に基づいて認識する。その後、売り手と認識された
登録会員の第2の端末40Bに対して取引商品を発注
し、第2の端末40Bから売り手登録会員のIDと発注
に対する回答とを受け付ける。この回答を待って、第1
の端末40Aに対して、取引が成立したことを告知す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、それぞれIDを有
する複数の登録会員間で、ネットワーク上での取引を仲
介する取引仲介方法に関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】近年、イ
ンターネット等のネットワークを介して様々な取引がな
されている。例えば、インターネット上のWebサイト
に仮想店舗を開設し、一般消費者がサイトにアクセスす
ることで商品を購入することができる。また、企業間
で、部品などの購入取引をインターネットを介して実施
するものもある。
【0003】ところで、この種の部品として半導体装置
を例に挙げれば、半導体装置メーカとそれを使用する完
成品メーカとの間でも、インターネット上の取引が実施
されている。
【0004】しかし、半導体装置を大量に購入した完成
品メーカは、生産計画の変更などで多くの半導体装置が
在庫、例えば余剰在庫、不動在庫等となることがある。
【0005】以下、余剰在庫を例に挙げれば、この種の
余剰在庫は、使い道が見出せない限り最終的には廃棄さ
れるしかないのが現状であるが、資産であるから簡単に
は廃棄できなし、資源の有効利用の面からも無駄が多
い。
【0006】また、この種の余剰在庫を転売しようとし
ても、半導体装置メーカでない完成品メーカは、半導体
装置を購入する顧客との関係は薄く、購入先の企業を見
つけることも容易でない。
【0007】その一方で、在庫を有していない他の企業
にとっては、緊急に半導体装置を必要とする場合もあ
る。特に、同種の機能を有する電子機器が一斉に製造さ
れる時期には、半導体装置の需要と供給とのバランスが
くずれ、半導体装置が品薄となるケースが過去幾たびも
生じている。
【0008】そこで、インターネットを利用して、余剰
在庫を処分したい企業と、それを有効利用したい企業と
を結びつけて取引することが考えられる。
【0009】しかし、余剰在庫を持っていることは、他
の企業にあまり知られたくないことであり、インターネ
ットのWebサイトにその事実を公表して取引すること
には躊躇がある。
【0010】また、余剰在庫は新品と同様の機能はあっ
ても、正規の販売ルートで取引される対象でなかったた
め、それを購入する企業サイドでも製品に対する信用の
点で、購入するには躊躇があった。
【0011】そこで、本発明の目的は、余剰在庫、不動
在庫等のように、従来正規の販売ルートが確立していな
かった取引商品を、ネットワーク上で円滑に取引するこ
とを可能とする取引仲介方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る取引仲介方
法は、それぞれIDを有する複数の登録会員間で、ネッ
トワーク上での取引を仲介する取引仲介方法であって、
買い手登録会員の第1の端末からのID受付後であっ
て、前記第1の端末からの要求に従い取引商品の種別及
び値段を少なくとも含む取引商品一覧を表示する工程
と、前記第1の端末からの要求に従い、前記取引商品一
覧の中から選択された取引商品の注文を受け付ける工程
と、注文された前記取引商品の所有者である売り手登録
会員を、予め登録された前記取引商品のIDと前記売り
手登録会員のIDとの関係に基づいて認識する工程と、
売り手と認識された登録会員の第2の端末に対して、前
記取引商品を発注する工程と、前記第2の端末から、前
記売り手登録会員のIDと、発注に対する回答とを受け
付ける工程と、前記第2の端末からの回答を待って、前
記第1の端末に対して、取引が成立したことを告知する
工程と、を有することを特徴とする。
【0013】本発明によれば、取引商品がたとえ余剰在
庫などであっても、予め登録された信用のある会員間の
み取引がなされるので、買い手となった登録会員は安心
して商品を購入できる。
【0014】また、取引商品が余剰在庫などである場合
であっても、余剰在庫を登録した会員の名称は、取引の
過程で公表されることがない。取引仲介者は、買い手登
録会員にて選択された取引商品のID(例えば整理番号
など)と、それを提供した売り手登録会員のIDとの関
係が予め分かっているので、その関係に基づいて売り手
登録会員を特定し、商品の発注作業を実施することがで
きる。
【0015】このようにして取引が活発になれば、余剰
在庫などが廃棄されることが少なくなり、資源を有効に
利用することができる。
【0016】第1の端末にて取引商品一覧の中から取引
商品が選択された時には、第1の端末以外の他の端末に
対しては、既に選択された取引商品の選択を禁止するこ
とが好ましい。このように、商談途中であっても重複選
択を未然に防止することで、取引を円滑に実施できる。
【0017】複数の登録会員の各々は、購入者IDと提
供者IDとをそれぞれ有することができる。こうする
と、全ての登録会員は、売り手にも買い手にもなれる
し、かつ、売り手と買い手との区別をIDによって認識
することができる。このため、取引商品一覧が表示され
る前に買い手登録会員からの購入者IDが入力され、売
り手登録会員からの回答の前に、その売り手登録会員か
らの提供者IDが入力されることになる。
【0018】同一の登録会員の購入者IDと提供者ID
とは、それぞれ共通の会員登録コードと、購入者と提供
者とを区別する識別コードとを含むことができる。こう
すると、IDが複雑化せず、しかも売り手、買い手を区
別することができる。
【0019】複数の登録会員の各々の端末のメールアド
レスを記憶しておき、第1,第2の端末にメールを送信
して、Webページを閲覧するように促すことができ
る。例えば、第2の端末に対して、その売り手登録会員
に発注があったことを告知するメールを発信することが
できる。あるいは、第1の端末に対して、その買い手登
録会員の要求した取引が成立したことを告知するメール
を発信することができる。
【0020】取引商品の一覧の表示工程では、登録会員
の端末に対して前記取引商品の値段が併せて表示され
る。一方、IDを持たない非登録会員の端末からの要求
により取引商品の一覧を表示することを可能とした場
合、その非登録会員に対しては取引商品の値段を非表示
とする。これにより、非登録会員は取引が不能であって
も、取引対象の商品を閲覧させることで、登録を促すこ
とができる。
【0021】取引仲介サイトは日本語版と英語版との双
方を有することができる。この場合、買い手登録会員及
び売り手登録会員の一方が日本語判を、他方が英語版を
使用した時に、第1,第2の端末機で選択された言語に
自動変換して情報を提供している。これにより、海外と
の取引も円滑に実施できる。
【0022】第2の端末からの売り手登録会員のID受
付後に、その第2の端末より売り手登録会員が提供する
取引商品に関する情報を入力する工程と、入力された取
引商品の情報を取引商品一覧に追加する工程とをさらに
有することができる。
【0023】このように、オンラインの商品登録を可能
とすることで、登録される商品の数が豊富となり、より
活発な取引が可能となる。
【0024】第2の端末からの売り手登録会員のID受
付後に、その第2の端末からの要求に従い、取引商品一
覧の内容を変更または削除する工程をさらに有すること
ができる。登録及びその後の修正を売り手会員に自己管
理させることで、情報の新しさをより担保できる。
【0025】本発明の対象となる取引商品は、登録会員
が所有する在庫とすることができる。この場合、在庫特
有の情報として、取引商品一覧には、その取引商品の製
造日に関する情報が表示される。
【0026】取引商品一覧の表示工程は、その取引商品
のカテゴリーを仮想倉庫の図柄で区分け表示する第1の
階層表示工程と、第1の端末からの要求に従いいずれか
一つの仮想倉庫が選択された後に、その仮想倉庫内に収
容された取引商品の詳細を一覧表示する第2の階層表示
工程とを含むことができる。仮想倉庫の図柄により、取
引商品が例えばカテゴリー別に区分けされて登録されて
いることが一目でわかり、操作性が向上する。
【0027】発注された取引商品を売り手登録会員より
受け入れ、買い手登録会員に取引商品を発送する部署に
第3の端末が配置され、買い手登録会員と売り手登録会
員との間で取引が成立した後に、その第3の端末に、買
い手及び売り手登録会員間で受発注が完了した旨を指示
する工程をさらに有することが好ましい。この指示はメ
ールで行うこともできる。こうすると商品の発送が早ま
り、納期を短縮することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、例えば半導体装置を在庫例
えば余剰在庫として持つ売り手と、それを購入する買い
手との間の取引を仲介する本発明の取引仲介方法の実施
の形態について、図面を参照して説明する。
【0029】(システムの全体構成)図1は、本実施の
形態に係る取引仲介システムの全体図である。取引仲介
装置10を構成するサーバは、ネットワーク例えばイン
ターネット20を介して閲覧可能なWebサイトを有す
る。このインターネット20にプロバイダ30を介して
接続可能な多数のインターネット端末が接続されている
が、図1では2台の端末40A,40Bのみを示し、こ
れらを第1の端末40A、第2の端末40Bと称する。
【0030】なお、この2台の端末40A,40Bは、
インターネット20を介してWebサイトにアクセスで
き、またメイルを送受信するブラウザを搭載している。
【0031】ここで、取引仲介装置10は、インターネ
ット20を介する取引仲介のみを実施し、実際の取引商
品である半導体装置は、物流システムを持つ部署を介し
て企業間を移動する。この部署には、図1に示すように
物流端末50が配置され、取引仲介装置10を構成する
サーバと回線例えばLANなどを介して接続されてい
る。この物流端末50と取引仲介装置10とをインター
ネットを介して接続しても良い。
【0032】(登録会員ID)第1,第2の端末40
A,40Bを有する企業の各々は、取引仲介装置10に
対して予め登録されており、それぞれが登録会員IDと
パスワードとを有する。各企業に割り当てられた登録会
員IDは2種類あり,一つは提供者IDであり、他の一
つは購入者IDである。取引仲介装置10に登録した企
業は、余剰在庫である半導体装置を販売する時には提供
者IDを用い、他の会員の提供する半導体装置を購入す
るときには購入者IDを用いる。換言すれば、全ての登
録会員は、半導体装置の売り手にも買い手にもなり得
る。
【0033】同一の登録会員の提供者IDと購入者ID
とは、それぞれ共通の会員登録コード(例えば所定桁数
の数字)と、提供者/購入者を区別する識別コード(例
えばS:提供者、B:購入者)とを含む。図1に示すよ
うに、第1の端末40Aの会員登録コードが例えば「1
00」であるとすると、提供者IDが「S100」とな
り、購入者IDは「B100」となる。第2の端末40
Bの会員登録コードは、第1の端末40Aとは異なる
「101」であり、提供者IDが「S101」となり、
購入者IDは「B101」となる。
【0034】(取引仲介装置)取引仲介装置10は、図
2に示すように、インターネット20に接続されるデー
タ入出力部100と、データ処理部110と、Webサ
イト用画像メモリ120と、IDメモリ130と、メイ
ルアドレスメモリ140とを有する。
【0035】Webサイト用画像メモリ120は、取引
仲介装置10により提供されるWebサイト用の各種画
像を記憶している。IDメモリ130は、第1,第2の
端末40A,40Bを含む登録会員の端末のID(提供
者ID及び購入者)を記憶している。またこのIDメモ
リ130は、提供される半導体装置の整理番号と、提供
者である登録会員の提供者IDとを関連つけて記憶して
いる。メイルアドレスメモリ140は、第1,第2の端
末40A,40Bを含む登録会員の端末のメイルアドレ
スを記憶している。
【0036】データ処理部110は、Webサイト用画
像メモリ120に記憶されている画像を、データ入出力
部100を介してインターネット20に提供するサーバ
機能を有する。またこのデータ処理部110は、第1,
第2の端末40A,40Bから入力された情報に基づ
き、WebサイトまたはWebページに提供される画像
を変更し、第1,第2の端末40A,40B間での取引
を仲介する。また、データ処理部110は、買い手登録
会員より注文された半導体装置の所有者である売り手登
録会員を、IDメモリ130に予め登録された取引商品
ID(整理番号)と提供者IDとの関係に基づいて認識
する。さらに、その取引を円滑に実施させるために、デ
ータ処理部110は、メイルアドレスメモリ140に記
憶されたメイルアドレスを用いて、第1,第2の端末4
0A,40Bにメイルを送信するメイルサーバ機能を有
する。
【0037】(取引仲介方法の説明)以下の説明では、
第1の端末40Aが売り手登録会員となり、第2の端末
40Bが買い手登録会員となり、第1,第2の端末40
A,40B間での取引を仲介する方法について、図3を
参照して説明する。
【0038】まず、第1の端末40Aより、取引仲介装
置10のURLが指定されることで、取引仲介装置10
は、Webサイト用画像メモリ110の内容に従い、図
4に示すログイン画面を提供する。
【0039】次に第1の端末40Aより、図4に示すユ
ーザーIDの欄に購入者IDである「B100」を、パ
スワードの欄に自身のパスワードを入力してログインす
る。この要求により、取引仲介装置10は、Webサイ
ト用画像メモリ110の内容に従い、図5に示す選択画
面を提供する。
【0040】以降、第1の端末40Aと取引仲介装置1
0との交信により、半導体装置の一覧表示の中から第1
の端末40Aの所有者である企業が購入したい半導体装
置が選択される。
【0041】まず第1の端末40Aにて、図5中の選択
項目の中から例えば「1.Web倉庫」が選択される
と、取引仲介装置10は、Webサイト用画像メモリ1
10の内容に従い、図6に示すカテゴリー別倉庫の画像
を提供する。図5に示すカテゴリー別倉庫の図柄は、仮
想倉庫の形態で各種半導体装置をカテゴリー別に表示し
たもので、ユーザーは一見してそのカテゴリーを判別で
きると共に、仮想倉庫の形態が多数の半導体を在庫とし
て有している期待感をもたせる。
【0042】次に、第1の端末40Aは、図5の選択項
目の中から例えば「トランジスタ」が選択されると、取
引仲介装置10は、Webサイト用画像メモリ110の
内容に従い、図7に示す選択結果画面を提供する。
【0043】ここで、この選択結果画面には、カテゴリ
ーが「トランジスタ」に属する全ての半導体装置が、各
半導体装置を特定する情報と共に表示される。整理N
O.は各半導体装置に付されたIDであり、各半導体装
置の提供者である登録会員のIDも名前も表示されな
い。
【0044】図7に示す「販売単位」とは、一度の取引
で販売される最小個数であり、「デートコード」とは、
各半導体装置の製造日を特定する情報である。「単価」
の欄には、売り手登録会員がつけた値段が表示される
が、余剰在庫であるため半導体メーカが希望するメーカ
希望価格よりも通常は安くなる。
【0045】買い手登録会員は、図7に示す多数の半導
体装置の中から所望する半導体装置を選択する。このと
き、所望する型名が分かっている場合には、図7の画面
にて「型名検索」を選択し、その後の画面にて型名を入
力してもよいし、あるいは図5の画面にて[Web倉
庫]を選択せずに当初から「型名検索」を選択しても良
い。
【0046】第1の端末40Aにて、例えば図7の最上
段のトランジスタを選択すると、取引仲介装置10は、
Webサイト用画像メモリ110の内容に従い、図8に
示す商品確認画面を提供する。
【0047】その後、第1の端末40Aから注文数量の
数値が入力され、「注文書の発行」または「見積書の発
行」のいずれかがクリックされる。あるいは、この時点
で「取消」をクリックしてもよい。
【0048】ここでは、「注文書の発行」がクリックさ
れたものとすると、取引仲介装置10は、Webサイト
用画像メモリ110の内容と、第1の端末40Aからの
入力情報に従い、注文書発行画面(図示省略)を提供す
る。この注文書発行画面とは、図8に示す商品確認画面
に、買い手登録会員の名称及び住所と、単価×数量=商
品合計額、手数料及び消費税の合計額と、合計額の銀行
振込案内等が追加されたものである。なお、注文書の発
行が選択されると、以降、同一の商品に対して他の登録
会員が選択することが禁止される。例えば、他の登録会
員が図7に示す商品一覧を閲覧した時には、最上段の商
品の備考の欄に「商談中」が表示され、この商品を選択
することが禁止される。
【0049】第1の端末40Aにて、注文書発行画面に
対して、必要な情報例えば注文番号、担当者氏名が入力
された後に、「オーダー番号発行」がクリックされる
と、取引仲介装置10は、Webサイト用画像メモリ1
10の内容に従い、注文書の認証画面(図示省略)を提
供する。
【0050】その後、第1の端末40Aにて注文書が認
証されると、取引仲介装置10は、Webサイト用画像
メモリ110の内容に従い、注文送信完了画面(図示省
略)を提供し、第1の3端末40Aとの注文取引を終了
する。
【0051】なお、取引仲介装置10にて注文書画面が
提供された後に、第1の端末40Aにて注文書を発行
し、その後に取引仲介装置10が第1の端末40Aに向
けてオーダ番号を提供し、その後に注文書送信完了画面
を提供しても良い。
【0052】次に、第1の端末40Aからの注文受け付
け後の動作について、図9を参照して説明する。
【0053】ここで、取引仲介装置10は、第1の端末
40Aにて注文された商品が、いずれの登録会員の在庫
であるかを判別する必要がある。なぜなら、第1の端末
40Aは、他の登録会員の企業名が分からないばかり
か、選択された在庫がどの登録会員の在庫であるかも知
らせないからである。
【0054】選択された在庫がどの登録会員の在庫であ
るかを認識することは、第1の端末40Aとの注文取引
の終了後でなく、図3に示す注文取引の途中で必要とな
る場合がある。例えば、図5の画面にて「3.登録在庫
に対する問合せ」が選択され、その在庫の所有者と連絡
をとる場合などである。
【0055】いずれの場合も、取引仲介装置10は、第
1の端末40Aにて選択された商品のID(例えば図7
に示す整理番号)と、その商品を提供した登録会員のI
D(提供者ID)との関係が、IDメモリ120に予め
記憶されていることから、第1の端末40Aにて選択さ
れた在庫の所有者が、第2の端末40Bであることを認
識できる。
【0056】取引仲介装置10は、第2の端末40Bか
らのアクセスを待つことになるが、そのアクセスを積極
的に促すために、図3に示すように、取引仲介装置10
より第2の端末40Bに対して、次のようなメールを送
信している。このメールの内容は、例えば「貴社の登録
在庫に引き合いがありました。Webページで確認くだ
さい。」である。
【0057】このメールを読むことで、あるいはメール
を読まずに自発的に、第2の端末40Bは、図9に示す
ように取引仲介装置10のURLを指定して、そのWe
bサイトにアクセスする。
【0058】第2の端末40Bからの要求に応じて、取
引仲介装置10は、Webサイト用画像メモリ110の
内容に従い、ログイン画面を提供し、第2の端末からの
ユーザーIDとして提供者IDである「S101」と所
定のパスワードが入力された後に、図10に示す項目選
択画面を提供する。
【0059】第2の端末40Bは、図10に示す選択項
目の中から一つを選択することになるが、ここでは
「4.注文書(兼出荷確認書)の受領回答」を選択した
ものとする。この第2の端末40Bからの要求に応じ
て、取引仲介装置10は、Webサイト用画像メモリ1
10の内容に従い、注文書(兼出荷確認書)の画面(図
示省略)を提供する。この画面の内容は、図8に示す商
品を第2の端末40Bに対して発注するものであり、図
8に示す商品の情報(数量を含む)に加えて、出荷日の
確認情報が含まれている。
【0060】ここで第2の端末40Bにて、その後の事
情により出荷を拒否することも可能である。出荷が拒否
された場合は取引が成立せず、第1の端末40Aに対し
て取引不成立の旨が送信される。
【0061】ここでは第2の端末40Bにて出荷可能の
確認が取れたものとする。この第2の端末40Bからの
確認要求に応じて、取引仲介装置10は、Webサイト
用画像メモリ110の内容に従い、注文書の返信完了の
画面(図示省略)を提供し、第2の端末40Bとの交信
が終了する。なお、第2の端末40Bの所有者である売
り手会員は、上述の確認後に、取引仲介装置10の提供
会社の物流部門に対して、商品を発送することになる。
【0062】この後、取引仲介装置10は、第1の端末
40Aに対して、受注確認書兼請求書の画面(図示省
略)を提供する。これにより、第1,第2の端末40
A,40B間のWebサイト上での取引の仲介が完了す
る。
【0063】また、取引仲介装置10は、Webページ
上で受注確認書兼請求書の画面(図示省略)を提供する
と共に、第1の端末40Aに対してメールを送信する。
このメールは、例えば「貴社のご注文の出荷確認がとれ
ました。Webページで確認してください。」旨の内容
である。
【0064】取引仲介装置10は、その後、図1に示す
物流部署に配置された物流端末50に対して、上述の売
り手及び買い手登録会員間で受発注が完了したことを指
示する。
【0065】一方、第1の端末40Aの所有者である買
い手登録会員は、受注確認書兼請求書を画面上で確認し
たのち、オーダー番号を指定して、請求された代金を指
定された銀行口座に振り込む。
【0066】そして、図9に示すように、第1の端末4
0Aより入金の報告が取引仲介装置10に対してなされ
る。この結果、取引仲介装置10では、取引仲介装置1
0は、Webサイト用画像メモリ110の内容に従い、
入金レポート送信完了画面を提供し、入金確認の待ち状
態となる。入金が確認されたら、取引仲介装置10の入
金確認ボタンが操作されることで、Webサイト用画像
メモリ110の内容に従い、入金確認画面を提供し、そ
れにより全ての受注活動が完了する。この入金確認ボタ
ンに例えば連動して、物流端末50にメールが送信され
る。このメールは、例えば「正式に出荷要請いたしま
す。Webページの出荷確認書から現品票をプリントア
ウトしてください。」との旨の内容である。
【0067】この後、買い手登録会員に商品が届けられ
たことが確認された後に、売り手登録会員に代金が支払
われ、それにより全ての取引が完了する。
【0068】(売り手登録会員のオンライン在庫登録)図
10に示すように、売り手登録会員は、ログイン後の図
10に示す画面の中から、「1.在庫登録」を選択する
ことで、オンラインにて新たな在庫を登録することがで
きる。
【0069】図12は、そのオンライン在庫登録画面を
示している。図12の上欄の「在庫登録ボックス」に必
要事項を入力し、入力が完了したら「登録」をクリック
する。これにより、入力された内容がそのまま、図12
の下欄の「データ送信ボックス」に移動し、かつ、整理
番号が割り当てられる。
【0070】複数種類の在庫を登録するには上記動作を
繰り返せばよい。そして、全ての登録入力が完了した
ら、「送信」をクリックする。これにより、入力された
内容が取引仲介装置10に送信されて登録される。
【0071】なお、図10に示す画面中の項目を選択す
ることで、一旦登録した在庫を変更または削除すること
も可能であるし、自社の登録在庫を検索することも可能
である。
【0072】なお、上述のWebページは、日本語版の
ほか、英語版も用意されている。海外の登録会員は英語
版のWebページを用いて取引することが可能である。
この場合、例えば売り手登録会員が日本語版を用い、買
い手登録会員が英語版を用いたときに、買い手登録会員
から入力された英語データは日本語データに自動翻訳さ
れて売り手登録会員に伝えられる。同様に、売り手登録
会員から入力された日本語データは英語データに自動翻
訳されて買い手登録会員に伝えられる。
【0073】また、本実施の形態では、非登録会員も図
7に示すような取引商品の一覧をWebページ上で閲覧
することはできるが、非会員に対しては図7に示す情報
の中から単価の項目が脱落されて表示される。また、非
会員は、取引商品の一覧をみるだけが許され、取引を行
うことは禁止される。
【0074】なお、本発明は上述した実施の形態に限定
されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変
形実施が可能である。
【0075】本発明にて対象となる取引商品は、上記の
実施の形態に限定されず、種々の商品に低起用できる。
従って、取引商品としては、必ずしも在庫としての半導
体装置に限らず、一般電子部品などであってもよく、あ
るいは中古設備、中古機械などでも良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の取引仲介方法が実施されるシステムの
全体図である。
【図2】図1に示す取引仲介装置のブロック図である。
【図3】図1に示す取引仲介装置と第1の端末との間で
実施される商品の注文動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図4】第1の端末にて表示されるログイン画面を示す
図である。
【図5】第1の端末にて表示されるログイン後の項目選
択画面を示す図である。
【図6】第1の端末にて表示されるカテゴリー別の仮想
倉庫を示す図である。
【図7】図6の中から選択されたカテゴリー中の商品一
覧を示す図である。
【図8】商品の注文入力用画面を示す図である。
【図9】図3に示すフローに引き続いて実施される商品
の受発注動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】第2の端末にてログイン後に表示される項目
選択画面を示す図である。
【図11】図9に示すフローに引き続いて実施される受
発注後の動作を示すフローチャートである。
【図12】オンライン登録画面を示す図である。
【符号の説明】
10 取引仲介装置 20 インターネット 30 プロバイダ 40A 第1の端末 40B 第2の端末 50 第3の端末(物流端末)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれIDを有する複数の登録会員間
    で、ネットワーク上での取引を仲介する取引仲介方法で
    あって、 買い手登録会員の第1の端末からのID受付後であっ
    て、前記第1の端末からの要求に従い取引商品の種別及
    び値段を少なくとも含む取引商品一覧を表示する工程
    と、 前記第1の端末からの要求に従い、前記取引商品一覧の
    中から選択された取引商品の注文を受け付ける工程と、 注文された前記取引商品の所有者である売り手登録会員
    を、予め登録された前記取引商品のIDと前記売り手登
    録会員のIDとの関係に基づいて認識する工程と、 売り手と認識された登録会員の第2の端末に対して、前
    記取引商品を発注する工程と、 前記第2の端末から、前記売り手登録会員のIDと発注
    に対する回答とを受け付ける工程と、 前記第2の端末からの回答を待って、前記第1の端末に
    対して、取引が成立したことを告知する工程と、 を有することを特徴とする取引仲介方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記第1の端末にて前記取引商品一覧の中から取引商品
    が選択された時に、前記第1の端末以外の他の端末に対
    しては、既に選択された取引商品の選択を禁止すること
    を特徴とする取引仲介方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記複数の登録会員の各々は、購入者IDと提供者ID
    とをそれぞれ有し、 前記取引商品一覧が表示される前に、前記買い手登録会
    員からの購入者IDが入力され、 前記売り手登録会員からの回答の前に、前記売り手登録
    会員からの提供者IDが入力されることを特徴とする取
    引仲介方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 同一の登録会員の購入者IDと提供者IDとは、それぞ
    れ共通の会員登録コードと、購入者と提供者とを区別す
    る識別コードとを含むことを特徴とする取引仲介方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかにおいて、 前記複数の登録会員の各々の端末のメールアドレスを記
    憶しておき、前記第2の端末に対して、前記売り手登録
    会員に発注があったことを告知するメールを発信する工
    程をさらに有することを特徴とする取引仲介方法。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記第1の端末に対して、前記買い手登録会員の要求し
    た取引が成立したことを告知するメールを発信する工程
    をさらに有することを特徴とする取引仲介方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかにおいて、 前記取引商品の一覧の表示工程では、前記登録会員の端
    末に対して前記取引商品の値段が併せて表示され、 IDを持たない非登録会員の端末からの要求により前記
    取引商品の一覧を表示する工程をさらに有し、前記非登
    録会員に対しては前記取引商品の値段を非表示とするこ
    とを特徴とする取引仲介方法。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれかにおいて、 取引仲介サイトは日本語版と英語版との双方を有し、前
    記買い手登録会員及び前記売り手登録会員の一方が日本
    語判を、他方が英語版を使用した時に、前記第1,第2
    の端末機で選択された言語にそれぞれ自動変換して情報
    を提供することを特徴とする取引仲介方法。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれかにおいて、 前記第2の端末からの前記売り手登録会員のID受付後
    に、前記第2の端末より、前記売り手登録会員が提供す
    る取引商品に関する情報を入力する工程と、 入力された取引商品の情報を前記取引商品一覧に追加す
    る工程と、 をさらに有することを特徴とする取引仲介方法。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 前記第2の端末からの前記売り手登録会員のID受付後
    に、前記第2の端末からの要求に従い、前記取引商品一
    覧の内容を変更または削除する工程をさらに有すること
    を特徴とする取引仲介方法。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10のいずれかにおい
    て、 前記取引商品は、前記登録会員が所有する在庫であり、 前記取引商品一覧には、前記取引商品の製造日に関する
    情報が表示されることを特徴とする取引仲介方法。
  12. 【請求項12】 請求項11において、 前記取引商品一覧の表示工程は、 前記取引商品のカテゴリーを仮想倉庫の図柄で区分け表
    示する第1の階層表示工程と、 前記第1の端末からの要求に従いいずれか一つの前記仮
    想倉庫が選択された後に、前記仮想倉庫内に収容された
    前記取引商品の詳細を一覧表示する第2の階層表示工程
    と、 を有することを特徴とする取引仲介方法。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至12のいずれかにおい
    て、 発注された前記取引商品を前記売り手登録会員より受け
    入れ、前記買い手登録会員に前記取引商品を発送する部
    署に第3の端末が配置され、 前記買い手登録会員と前記売り手登録会員との間で取引
    が成立した後に、前記第3の端末に、前記買い手登録会
    員及び前記売り手登録会員間で受発注が完了した旨を指
    示する工程をさらに有することを特徴とする取引仲介方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004295769A (ja) * 2003-03-28 2004-10-21 Enos:Kk 他言語向けWebサイトの構築方法及び他言語向けWebサイトを使用した販売代行方法
JP2019095863A (ja) * 2017-11-17 2019-06-20 株式会社ウィファブリック 商品売買サイト用サーバ、商品売買サイト用システム、商品売買サイトの提供方法、および、商品売買サイト用プログラム

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