JP2001350911A - 企業における業績評価情報を作成する方法、通信ネットワークを用いた企業の業績評価情報配信システム、および業績評価情報作成プログラムを格納したコンピュータにより読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

企業における業績評価情報を作成する方法、通信ネットワークを用いた企業の業績評価情報配信システム、および業績評価情報作成プログラムを格納したコンピュータにより読み取り可能な記録媒体

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JP2001350911A
JP2001350911A JP2000173230A JP2000173230A JP2001350911A JP 2001350911 A JP2001350911 A JP 2001350911A JP 2000173230 A JP2000173230 A JP 2000173230A JP 2000173230 A JP2000173230 A JP 2000173230A JP 2001350911 A JP2001350911 A JP 2001350911A
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JP
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data
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company
evaluation information
evaluation
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JP2000173230A
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Makoto Ishii
誠 石井
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の異なる業績評価項目を統合的かつ有機的
に結合させ、多面的に評価するのに適した業績評価情報
を作成する方法と、その方法を実現できるコンピュータ
システムを提供する。 【解決手段】企業の会計単位に関し、評価すべき当期
と、比較対象とする過去の財務データを取り込む1次デ
ータ算出処理1と、1次データを用いて、評価項目に対
応する数値を算出する2次データ算出処理2と、評価項
目毎に最高点を特定し、各評価項目毎にランク分けした
数値範囲に対応してランク点を設けた採点基準に基づ
き、ランク点を各評価項目毎に付与する3次データ算出
処理3と、付与されたすべての評価項目の得点合計を算
出する得点集計処理4と、合計点数を業績評価情報とし
て出力する出力処理5とを含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータを用
いて企業における業績評価を行うための情報を作成する
方法、その情報を通信ネットワークを用いて配信するた
めのシステム、およびその情報を作成するためのプログ
ラムを格納した記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】企業の会計実務にあっては、莫大な量の
各種数値を扱うためその集計や管理は非常に骨が折れる
ものであり、その一方で迅速かつ正確な処理も要求され
るため、今日ではコンピュータを用いて処理することは
必要不可欠となっている。このとき扱われる会計情報は
電子データとしてデータベースで管理される。そして通
常、期末を過ぎた頃になると、その会期での業績を評価
するために各種会計データに基づいて財務諸表が作成さ
れる。
【0003】企業の財務諸表といえば、主に、会社の儲
けを表わす損益計算書(P/L)、会社の財産と借金の
状況を示す貸借対照表(B/S)を指す。また最近で
は、2000年3月から公開が義務付けられた、会社の
資金調達能力を知る手がかりとなるキャッシュフロー計
算書(C/F)も第3の財務諸表として一般化しつつあ
る。
【0004】一般に会計は、財務会計と管理会計に分類
される。
【0005】前記の財務諸表を取り扱う会計が財務会計
であり、株価や配当の動向に興味を抱く投資家や、資金
や設備などを提供している債権者などの外部の利害関係
者に情報を開示するための会計であるといえる。
【0006】一方、管理会計は、経営者の意思決定のた
めに利用される会計である。
【0007】すなわち、管理会計は、会社組織外部の人
が望む財務会計の会計データを必要とするのは言うまで
もないが、組織内で必要な会計データを生成し、それら
を活用することを任務としている。
【0008】財務会計および管理会計を実践した結果に
よって、企業や組織はその業績が評価できる形となる。
【0009】財務会計における業績評価は、「企業の業
績」の評価のことをいう。すなわち、株式公開企業の経
営者は、労働市場から供給された労働力を使用し、市場
で顧客の満足する商品・サービスを提供した結果である
業績を、前記の財務諸表(損益計算書、貸借対照表、キ
ャッシュフロー計算書)において報告する。そして、企
業やその経営者は、株価や株主総会によって評価され
る。
【0010】これに対して、管理会計における業績評価
は、「企業内組織の業績」の評価のことをいう。すなわ
ち、事業部制を採用する企業であれば、経営者は事業部
の業績を評価し、事業部長は各部門の業績を評価し、各
部門長は部下の業績を評価する。
【0011】業績を客観的に評価するには、考えられる
いくつかの基準がある。たとえば、売上高や利益が前年
度に比べ伸びているか、売上高や利益が目標を達成して
いるかなどがこれにあたる。
【0012】いずれにせよ、企業活動の結果である売上
高や利益に基づく、個人や部門の評価である管理会計に
おける業績評価は、組織運営にとって不可欠な活動であ
るといえる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は、業績評価するにあたっては、これら売上高や利益に
関する評価項目について各々独立した形で評価結果を出
して個別に考慮されていた。つまり、各評価項目ごとに
評価結果の優劣を判断する物差しが異なるため、異なる
項目の評価結果を同じ土俵で比べることができなかった
からである。もちろん、複数の評価項目を考慮した総合
的な業績評価は行われていたが、しょせん各項目ごとの
評価結果を横並びに見た定性的な評価に過ぎず、個々の
評価項目の結果同士は相互に直接影響し合うものではな
かった。
【0014】よって、これらの項目を有機的に結合さ
せ、これをもって事業活動を多面的に評価することが必
要となってくる。
【0015】また、近年、事業の多角化が進んだり、製
品種類が増加したり、市場が拡大してきた結果として、
事業部制を採用する企業が数多くある。事業部と称する
組織は、製品別や地域別などの単位に分けられ、各々の
事業部は、独立採算を名目として、生産、販売、財務な
どの職能を総合的に運営する権限を有している。
【0016】さらに、事業部、営業部単位という従来の
枠組みを超えて、事業・営業を統合した分社という形で
会社を業種別に分割し、各分社は各々一企業体として自
主経営を行うという、社内分社制を採る企業も増えつつ
ある。
【0017】社内分社制に伴い、社内配当金、内部資本
金制度、社内納税制度を採用する企業も現れ、今後の業
績評価は、これらの制度とも相俟って、経営を多面的に
評価するように進める必要がある。
【0018】また、分社は事業部や営業部さらに子会社
など下位組織をすべて含めて連結経営管理を行うため
に、連結業績評価を行う必要もある。
【0019】本発明は、このような事情を考慮してなさ
れたものである。
【0020】その目的は、複数の異なる業績評価項目を
統合的に有機的に結合させ、多面的に評価するのに適し
た業績評価情報を作成する方法と、その方法を実現でき
るコンピュータシステムを提供することにある。
【0021】第2の目的は、新商品の開発状況やシェア
などの非財務的な事業活動成果を業績評価の考え方に反
映させることのできる業績評価情報を作成する方法を提
供することにある。
【0022】さらなる目的は、株主重視の経営がなされ
ているかどうかが判断でき、評価の透明性が確保でき、
子会社を含めた連結業績評価ができる業績評価方法を提
供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載の企業における業績評価情報を作成
する方法は、コンピュータを用いた方法であって、企業
の会計単位に関し、評価すべき当期と、比較対象とする
過去の決算期における財務データを取り込む1次データ
算出処理と、これらの1次データを用いて、予め設定さ
れた評価項目に対応する数値を算出する2次データ算出
処理と、各評価項目毎に最高点を特定するとともに、各
評価項目毎にランク分けした数値範囲に対応させて最高
点を上限としたランク点を設けた採点基準に基づき、2
次データが該当する数値範囲のランク点を各評価項目毎
に付与する3次データ算出処理と、3次データ算出処理
によって付与されたすべての評価項目の得点の合計点数
を算出する得点集計処理と、合計点数を業績評価情報と
して出力する出力処理とを含んでいる。
【0024】ここで、財務データには、実績データだけ
ではなく計画データを含ませることもできる。また、企
業の会計単位とは、決算期ごとに会計データ等の集計を
行うことのできる事業単位を指すものであって、例え
ば、事業部や事業部門、営業部、これらの上位組織であ
る社内分社といった企業内組織が含まれ、さらには企業
体そのものも含まれる。
【0025】請求項2では、1次データ算出処理が、財
務データに加えてさらに非財務データをも取り込むよう
にしている。
【0026】請求項3では、前記合計点数、および全て
の評価項目と前記採点基準とをコンテンツとして有する
業績評価シートを業績評価情報として出力するようにし
ている。
【0027】請求項4では、1次データに次期の決算期
における計画データを含ませるようにして、計画の成長
性が測れるようにしている。
【0028】請求項5では、評価項目には、キャッシュ
フローに関連する項目を含ませるようにしている。
【0029】請求項6では、評価項目には、数式2で定
義される経済的価値評価値:MEP、
【0030】
【数2】 に関連する項目を含ませるようにしている。
【0031】請求項7では、出力処理は業績評価シート
に加えて、1次データ、2次データおよび2次データ算
出用の計算式をコンテンツとして有する付帯情報を出力
するようにしている。
【0032】請求項8では、企業の組織構成における上
位の会計単位に関する前記業務評価情報は、下位の会計
単位を連結した形式で業績評価情報が作成されることを
特徴としている。
【0033】請求項9では、その会計単位の特定者の報
酬額が、業績評価シートの合計点数に連動して算出され
ることを特徴としている。
【0034】請求項10に記載の企業における業績評価
情報配信システムは、通信ネットワークを介して接続さ
れたシステム管理側のサーバと企業における会計単位側
のクライアントとを備えて成り、会計単位に関する評価
すべき当期と、比較対象とする過去の決算期における業
績評価のための一次データをクライアントからサーバに
取り込み、請求項1〜9のいずれかに記載の方法によっ
て業績評価情報を作成し、この業績評価情報をクライア
ントに配信するようにしている。
【0035】請求項11では、作成された業績評価情報
は情報ネットワーク上に掲示されるとともに、特定者に
アクセス権を付与して当該特定者のみが閲覧できるよう
になっている。
【0036】請求項12は、インターネットなどの通信
ネットワーク上にサービスサーバを設けて成り、サービ
スサーバでは、特定の企業から通信端末器を通じて送信
されて来たその企業に関する業績評価のための一次デー
タを取り込み、請求項1〜9に記載されたいずれかの方
法で作成された業績評価情報を作成して、その企業に配
信することを特徴としている。
【0037】請求項13は、インターネットなどの通信
ネットワーク上にサービスサーバを設けて成り、サービ
スサーバでは、株主などから、特定の企業について経営
診断の要求があったときには、その企業について既に公
開されているデータから業績評価のための一次データを
取りこみ、請求項1〜9に記載された方法で業績評価情
報を作成し配信することを特徴としている。
【0038】請求項14に記載のコンピュータにより読
取可能な記録媒体は、コンピュータを用いて企業におけ
る業績評価情報を作成するためのプログラムであって、
企業の会計単位に関して、評価すべき当期と、比較対象
とする過去の決算期における財務データを取り込む1次
データ算出処理と、これらの1次データを用いて、予め
設定された評価項目に対応する数値を算出する2次デー
タ算出処理と、各評価項目毎に最高点を有するランク点
を,各評価項目毎にランク分けした数値範囲に対応させ
て設けた採点基準に基づき、前記2次データが該当する
数値範囲のランク点を各評価項目毎に付与する3次デー
タ算出処理と、3次データ算出処理によって付与された
すべての評価項目の得点の合計点数を算出する得点集計
処理と、合計点数を業績評価情報として出力する出力処
理と、を実行するプログラムを格納している。
【0039】請求項15に記載の記録媒体では、1次デ
ータ算出処理には、財務データに加えてさらに非財務デ
ータをも取り込むようにしている。
【0040】請求項16に記載の記録媒体では、前記合
計点数、および全ての評価項目と前記採点基準とをコン
テンツとして有する業績評価シートを業績評価情報とし
て出力するようにしている。
【0041】請求項17に記載の記録媒体は、1次デー
タに次期の決算期におけるデータを含ませるようにした
プログラムを記憶している。
【0042】請求項18に記載の記録媒体は、1次デー
タとして取り込むデータの種類が指定できるようにした
プログラムを記憶している。
【0043】請求項19に記載の記録媒体は、2次デー
タ算出処理における評価項目の種類が指定できるように
したプログラムを記憶している。
【0044】
【発明の実施の形態】以下に、発明の実施の形態を図面
や数式とともに説明する。
【0045】図1は、本発明の業績評価情報作成方法の
流れを示す図である。
【0046】業績評価情報の作成方法は、少なくとも財
務データを取りこむ1次データ算出処理1と、この1次
データから評価項目に対応する数値を算出する2次デー
タ算出処理2と、2次データの数値に対して採点基準に
基づいて得点を付与する3次データ算出処理3と、採点
された評価項目の得点を合計する得点集計処理4と、こ
れを業績評価シート30として出力する出力処理5とか
ら構成される。
【0047】まず1次データ算出処理1について説明す
る。1次データ算出処理1でのデータ収集は、少なくと
も業績評価すべき決算期である当期、及び比較対象とな
る過去の決算期に関してなされる。また収集するデータ
の属性としては、実績データだけでなく計画データも収
集される。これは、当期の実績が過去の実績と比較し
てどの程度伸びているか、当期実績が計画に対してど
の程度達成されたか、を業績評価の基本的な考え方とす
るからである。
【0048】該実施例では、さらに当期の次の決算期
(次期)の計画データも取り込むようにしている。これ
は、将来の計画についても当期や過去の実績(または
計画)と比しての評価を加味するためである。
【0049】ところで、業績評価すべき決算期の取り方
に関しては様々な態様があって、決算期間の長さや起算
時期をどう設定するかは企業毎の方針により異なる。決
算期間の長さに関して言えば、1年間や半年(半期)、
あるいは3ヶ月(4半期)などで設定されるのが一般的
である。半期や4半期での決算を採用する企業では、通
常1年間を通期と称して年度決算(通期決算)も行って
いる。
【0050】いずれにせよ、本発明において、どのよう
な決算期を当期と見立てて業績評価するかは所望により
適宜決定すればよい。なお、当該実施例は、半期決算を
前提として業績評価を行った態様である。
【0051】本発明において、比較対象とする過去の決
算期については当期の業績をどの過去期との比較で評価
したいかによって適宜決定すればよい。例えば、比較対
象とする過去の決算期は当期のすぐ前の決算期(例えば
年度決算の場合、当期の前年度の決算期)とされるのが
業績評価では一般的といえるが、もちろん、諸事情によ
り複数期前の決算期を比較対象としてもよい。
【0052】当該実施例においては、当期の比較対象を
2期前にあたる前年同時期の決算期(前年同期)とし、
同様に次期の比較対象もこれの2期前にあたる当期直前
の決算期(前年次期)としている。これは前述のように
該実施例が半期決算を前提としているが故に、事業業績
が季節要因に影響を受ける可能性があり、このような事
情を考慮し、季節要因による影響を排除した形でより適
切な業績評価を行うためである。
【0053】この1次データ算出処理1において取り込
まれるデータは電子情報として事業部門のコンピュータ
(H、P)等に存在しているものが利用できる。多くの
場合、事業部門で賃借対照表(B/S)、損益計算書
(P/L)等を作成しているため、そのデータを利用す
ればよい。
【0054】例えば、図1に示すように当期や過去期の
実績データが事業部門の会計管理に使用されているコン
ピュータHに蓄積され、計画データが事業計画等を管理
するコンピュータPに蓄積されている場合には、これら
から収集できる。なお、1次データの収集方法は、必要
なデータが電子情報で業績評価データベース10に取り
込むことができる手法であればよく、特に限定されな
い。
【0055】また、収集時期についても、全てのデータ
が同時期に取り込まれる必要はない。例えば、過去にお
いて既にデータベース10に取り込まれているデータに
ついては、改めて取り込まなくともデータベース10に
記録されたものが使用できる。
【0056】本発明では、1次データ算出処理1におい
て取り込むデータ種別として財務データはもちろんのこ
と、非財務データも取り込むようにすることができる。
こうすることで非財務データについても財務データと同
じ土俵上で業績評価するための基礎とすることが可能と
なり、事業活動についてより多面的な評価が行えるよう
になる。
【0057】ここで、財務データとしては売上高や利益
等のいわゆる財務諸表の基礎となるデータ類が含まれ、
非財務データとしては新商品化率やマーケット・シェア
等といった、前記財務データ以外のもので事業活動の成
果を数値化したデータ類が含まれる。
【0058】図2、図3は、該実施例における1次デー
タ算出処理1で取り込まれるデータの属性と種別の関係
について表したものである。
【0059】これを見て分かるように、該実施例におい
て1次データは、各決算期毎に実績データ11と計画デ
ータ12の2つの属性に区分され、これらはそれぞれ財
務データ13と非財務データ14で構成される。つま
り、データベース10における1次データは、半期別、
計画・実績別で区分される5つのデータ区分、すなわ
ち、(1)当期実績データ11a、(2)前年同期実績
データ11b、(3)当期計画データ12a、(4)次
期計画データ12b、(5)前年次期実績データ11c
から構成される。このように5区分のデータが収集され
ることで、当期実績が一定の数値基準に達しているか、
当期実績が前年同期と比較してどの程度伸びているか、
当期実績が当期計画と比較してどの程度達成されたか、
次期計画が前年次期と比較してどの程度の伸び率を設定
しているか(計画の成長性)、といった観点からの評価
が行える。
【0060】ところで、該実施例においてCF(キャッ
シュフロー関連)データを加えているのは、キャッシュ
フロー重視の時勢を反映したもので、2000年3月か
らのキャッシュフロー計算書の公開義務にも対応させた
ものである。
【0061】次に2次データ算出処理2について説明す
る。1次データ算出処理1で業績評価データベースに取
り込まれたデータ11、12は、この2次データ算出処
理2によって各評価項目に対応するよう演算処理され
る。
【0062】前記評価項目については、1次データ算出
処理1にて取り込まれる1次データに関連する項目が予
め設定されるものであって、項目の種類や数は、事業活
動のどのような事項を考慮し業績評価に反映させたいか
といった所望に応じて適宜設定する事ができるものであ
る。見方を変えれば業績評価の考慮に入れたい評価項目
の設定に応じて、それら評価項目の2次データ算出に必
要な1次データの種類が1次データ算出処理1にて取り
込まれるよう設定される、と言うこともできる。該実施
例では、後述する図5の業績評価シート30に示すよう
に、20の評価項目が設定されている。
【0063】2次データ算出処理2では、1次データ算
出処理1で取り込んだデータに基づき、後述する図4の
付帯資料20に示される如き計算式で演算することによ
り、各評価項目毎のデータ(2次データ)が算出され
る。これら計算式は、各評価項目毎にその項目の持つ意
味に従いそれぞれ規定されるものである。ここで、該実
施例ではMEPという項目が設定されているが、これは
数式3で表わされる、株主を意識した経営指標のことを
いう。
【0064】
【数3】 このMEPに関連する項目を評価項目の1つとすること
で、利害関係者すべてに利益をもたらす経営が行われて
いるかどうかという視点を含めた業績評価が行える。
【0065】次に3次データ算出処理3について説明す
る。この3次データ算出処理3では、予め設定された採
点基準に基づいて、各評価項目毎に算出された2次デー
タに対して得点が付与される。この採点基準は、図5の
業績評価シート30に示すように、各評価項目毎に最高
点が設定されており、さらに各評価項目毎にランク分け
した数値範囲に対応させて最高点を上限とするランク点
が設けられたものとなっている。
【0066】例えば該実施例では、純利益額計画達成率
31aであれば、最高点が8点となっており、100%
以上なら8点、95%以上(100%未満)なら6点、
90%以上(95%未満)なら2点、90%未満なら0
点というようにランク分けした数値範囲とそれに対応し
た得点が設定されている。仮にこの項目における実デー
タ値が97%であれば、得点として6点が付与される。
このようにして、すべての評価項目に得点が与えられ
る。
【0067】この採点基準での各項目毎の最高点は、ど
の項目に重みを持たせるかで自由に設定或いは変更可能
なものである。例えば該実施例では、利益や売上に関連
する評価項目を重視して高めの最高点を与えている。ま
た評価項目毎にランク分けされる数値範囲の幅やランク
分けの数、ランク毎の得点についても、自由に設定或い
は変更可能なものである。
【0068】前記において各評価項目毎に算出された得
点は、次の得点集計処理4にて全ての評価項目について
合計される。因みに、該実施例では全20項目の満点を
100点としている。
【0069】以上のように算出された合計得点は、業績
評価の対象となった会計単位に対する業績評価情報とし
て少なくとも閲覧可能な形で出力される。このように本
発明では評価尺度の異なる複数の評価項目の実データを
点数化することにより、すべての評価項目を有機的に結
合させることができ、合計得点による全体評価が可能と
なる。
【0070】該実施例では、前記業績評価情報は図5に
示される如き業績評価シート30という形で出力され
る。この業績評価シート30は、合計点数に加えて、数
値範囲及びランク点を全ての評価項目に割り付けた得点
一覧を含めるようにしたものとなっている。詳しくは、
20項目が記載された評価項目欄31、採点基準を表す
ランク欄34、各項目毎の実データ(2次データ)を表
示するための実績欄32、獲得した得点を表示するため
の得点欄33、合計得点を表示する合計欄35を含んだ
表形式のレイアウトとなっており、出力される際には実
績欄32および得点欄33のブランクに実データと獲得
得点が表示される。
【0071】このように業績評価シート30を出力する
ことで、どのような評価項目で業績評価されたのか、ど
のような採点基準で評価されたのか、各項目毎の評価は
どのようになっているのか、といったことが明確にな
る。また、業績評価した会計単位の長所や短所を明らか
にし易くなる。なお、業績評価シート30のレイアウト
は前記に限定されるものではなく、合計点数と全ての評
価項目と採点基準とをコンテンツとして有するものであ
ればよい。
【0072】該実施例では、さらに図4に示す如き付帯
資料20が業績評価シート30とともに出力される。
【0073】この付帯資料20は1次データ、2次デー
タおよび2次データ算出用の計算式を記した表形式のレ
イアウトとなっている。詳しくは、1次データや2次デ
ータに関する小分類項目を評価内容の特徴毎にまとめた
大分類項目(図の項目欄21のA〜K)にグルーピング
し、それぞれの項目について、当期実績欄20a、前年
同期実績欄20b、当期計画欄20c、次期計画欄20
d、前年次期実績欄20eに、実データが数値表示され
るようになっている。そして計算式欄22には、例え
ば、売上高利益率なら「利益÷売上高」などの算出式が
表示出力される。
【0074】このように基礎データや算出式を表示し、
開示することで、業績評価シート30の根拠が明示され
ることになり、評価の透明性が担保される。
【0075】なお、この付帯資料20のレイアウトにつ
いても、業績評価シート30の根拠が読み取れる内容を
含むものであれば特に限定されない。
【0076】以上のように業績評価情報として出力され
た合計得点は、各会計単位を評価する指標となり、この
合計点如何によって、その会計単位の責任者等の報酬に
反映させることもできる。
【0077】つまり業績評価の結果が定量的な点数評価
であり、複数の会計単位との間で業績の優劣を決める相
対比較も容易に行えるため、報酬連動というように事業
責任者の人事的評価にも利用でき、業績に対する意欲向
上にも繋げることができる。この際、業績評価シート3
0や付帯資料20を出力して業績評価の根拠を開示する
ことは、評価される者の納得を得る上でも役立つ。
【0078】本発明による企業の業績評価は、上述のよ
うに複数の会計単位を相対評価するのに用いることがで
きる。該実施例では、図3のような複数の事業部や分社
からなる組織構造の企業において業績評価を行うときの
例が示されている。この場合、各分社の得点を比較評価
するように各組識階層毎に点数による相対評価ができる
ため、管理会計としての有用性が高い。
【0079】また該実施例においては、業績評価データ
ベース10に格納されるデータ構造は組織構造に対応す
るような構造とされる。すなわち、業績評価データベー
ス10の内部は、組織階層に対応するように階層的なデ
ータ構造となっており、いずれの階層、いずれの部門で
あっても、その部門とその下位組織を含めてデータのハ
ンドリングが可能な構造となっている。例えば上位組織
である分社単位をいわゆる連結決算という形で業績評価
を行う場合、データベース10に連結ロジックを設定し
て各下位組織単位から回収したデータをその属する分社
単位に合計し、分社内の取引や資金移動、債権債務の持
ち合いなどを相殺消去できるようにすればよい。
【0080】ところで、出力される付帯資料20や業績
評価シート30は、評価単位が上位組織なのか下位組織
なのかで、それに適した評価項目に適宜変更することが
できる。例えば図4、図5に示した付帯資料20や業績
評価シート30は商品の生産等を担う事業部向けに作成
されたものであるが、これを図6、図7に示すような営
業部向けの付帯資料20’および業績評価シート30’
に適宜変更できる。両者を比較すると、項目数は事業部
向けが20項目であるのに対し営業部向けは13項目で
あり、評価項目の内容も異なっていて、例えば営業部向
けでは事業部向けにない「シェア」を評価項目としてい
る。このように、同じ企業内でも組織分類や組織階層が
異なれば項目内容を変えて、評価しやすい形にすること
ができる。
【0081】図9は、イントラネットを利用した企業内
業績評価情報配信システムの一例を示すブロック図であ
る。
【0082】企業内業績評価情報配信システム50は、
イントラネットLを介して、管理部門に設置されたサー
バAと、事業部側に各々設置されたクライアントBとが
接続されて、構成されている。
【0083】事業部の当期および過去の財務データはク
ライアントBからサーバAに送信され、サーバAでは、
前記の業績評価シート30や、業績評価シート付帯資料
20などを構成する業績評価情報が作成され、クライア
ントB側に配信される。
【0084】このシステム50によれば、企業内で事業
部の業績評価に必要な1次データがイントラネットLを
使うことで容易にサーバAに集結され、一元管理され、
サーバAで生成された業績評価情報はすばやく事業部の
クライアントBに配信される。
【0085】いったん生成されると、事業部はいつでも
評価情報やその根拠となるデータを参照することができ
る。
【0086】質問や問合せもネット上で電子メールをや
りとりしながら行うことができ、公開された業績評価の
疑問点が早期に解消される。
【0087】また、事業部の誰でもが参照できる形式に
する必要はなく、特定の者にアクセス権を与えて、その
者のみが閲覧できるようにして、企業機密保持を図るよ
うにすることもできる。
【0088】このシステム50は、例えば図8に示した
ような組織構造の企業での連結管理に使用できる。この
場合、サーバAが有する業績評価データベース10にお
いては、イントラネットLを介して取り込まれた各事業
部の1次データが、前述したように組織階層に対応した
階層型のデータ構造とされ、事業部等の下位組織単位の
1次データをその属する分社単位に合計するとともに分
社内の取引や資金移動、債権債務の持ち合いなどを相殺
消去する連結ロジックが設定される。
【0089】これにより、そして上位組織である分社を
いわゆる連結決算という形で業績評価を行う場合、傘下
にある下位組織の1次データから分社の業績評価のため
の1次データが生成される。
【0090】図10は、インターネットを利用した企業
における業績評価情報配信システムの一例を示すブロッ
ク図である。
【0091】この業績評価情報配信システム60は、イ
ンターネットL’を介して、サービスサーバSと、複数
の企業に設置された通信端末器Tとが接続されて、構成
されている。
【0092】システム60では、特定の企業の通信端末
器Tから財務データ10’とともに、その特定企業の経
営診断要求がサービスサーバSに送信され、サービスサ
ーバSは財務データ10’を基に業績評価情報を作成
し、電子メール等で通信端末器Tに配信するようにして
いる。
【0093】該特定の企業は、この業績評価情報を通信
端末器Tで受け取り、汎用の表計算ソフトなどで編集、
出力する。業績評価情報の配信は電子メールで行われる
ものに限定されず、Webページで、要求の都度リアル
タイムに業績評価シートの形で表示されるものであって
もよい。
【0094】このシステム60は、いわば企業通知簿配
信サービスであり、自社の経営について評価基準を持た
ない中小企業の社長などが、これを活用することによっ
て、容易に自社の経営診断を受けることができる。
【0095】また、図には示していないが、インターネ
ットを介して、複数の企業の財務データを保持するサー
ビスサーバと、株主などの通信端末器とが接続された業
績情報配信システムも構築することができる。
【0096】このシステムでは、株主や投資家などの通
信端末器からの経営診断要求に応じて、サービスサーバ
が自己の保有する公開情報データベースなどから業績評
価情報を作成し、電子メール等で通信端末器に配信す
る。なお、Webページで要求に応えて表示するように
してもよい。
【0097】また、企業の公開されている財務データ
は、データベースとして保有されているものに限られ
ず、要求の都度、要求を受けた企業の財務データを収集
するようにしてもよい。
【0098】このシステムは、市販されている会社情報
や、Webページの投資情報などの経営データしか参照
することができない個人投資家などから、株式売買の参
考資料として特定の企業についての問合せがあったとき
にサービスとして提供できるものである。
【0099】さらに本発明では、上述した業績評価情報
を出力する方法を実現するプログラムを記録媒体に格納
した形で提供することができる。この場合、当該業績評
価方法を利用する企業に適した形でカスタマイズできる
よう、評価項目や1次データの種別、採点基準は所望に
応じて適宜設定できるようなプログラムとなっているこ
とが望ましい。
【0100】
【発明の効果】前記の説明からも理解できるように、請
求項1に記載の業績評価情報出力方法によれば、それぞ
れの評価項目の評価結果を点数で表現しており、これら
点数を合計した合計点という形で業績評価情報を出力す
るので、すべての評価項目を有機的に結合させた多面的
な業績評価を行うことができる。
【0101】また、業績評価を合計点という定量評価で
行うため、複数の会計単位を相対評価するのに非常に有
効である。
【0102】請求項2によれば、財務データに加えて非
財務データも評価の基礎データとしているので、新商品
化率など従来の企業情報にはない項目が業績評価の対象
となり、数値化(点数化)されることで、非財務関連の
評価情報についても、利益や売上高の伸び率などの財務
関連評価情報と同列で業績評価に反映することができ
る。
【0103】請求項3によれば、前記合計点数、および
全ての評価項目と前記採点基準とをコンテンツとして有
する業績評価シートを前記業績評価情報として出力する
ので、その事業部門にとってどの項目が長所であるのか
欠点であるのかが一目でわかる。よって前記業績評価情
報が経営判断の基礎とするのにより有用なものとなる。
また、評価の透明性も確保される。
【0104】請求項4によれば、次期の計画データを含
ませるようにしているので、計画の成長性も業績評価に
反映することができる。
【0105】請求項5によれば、キャッシュフローに関
する項目を含めることで、資金の流れが明瞭になり、2
000年3月からのキャッシュフロー計算書の公開義務
にも対応した業績評価をすることができる。
【0106】請求項6によれば、経済的価値評価値:M
EPに関連する項目を含めることで、利害関係者すべて
に利益をもたらす経営が行われているかどうかを判断す
ることができる。
【0107】請求項7によれば、業績評価の根拠となる
数値を付帯資料として出力しているので、業績評価シー
トの評価項目ごとの得点算出根拠が明確になり、その結
果、評価の透明性が確保できる。
【0108】請求項8によれば、事業部門に下位組織や
子会社が存在する場合には、それらを含めた連結業績評
価をすることができるので、分社制、事業部制に対応し
た業績評価が実現できる。
【0109】請求項9によれば、事業部門の部門長のボ
ーナスが、業績評価シートの合計得点に連動して算出さ
れるので、業績評価の強制力が発揮できる。
【0110】請求項10によれば、企業内イントラネッ
トを利用した業績評価情報配信システムを構築している
ので、基礎となる財務データは事業部門からネットを通
じて容易に収集でき、業績評価結果もネット上で公開す
ることができる。
【0111】また、質問や問合せもネット上で電子メー
ルをやりとりしながら行うことができ、公開された業績
評価の疑問点が早期に解消される。
【0112】請求項11では、イントラネット上の業績
評価情報が、特定者のみに閲覧できるようにしているの
で、企業秘密の漏洩が防止できる。
【0113】請求項12によれば、業績評価情報を作成
するサービスサーバをネットワーク上に設けたものであ
るため、サービスサーバに接続して自社の財務データを
提供すれば、容易に自社の経営診断が可能となる。特
に、自社の経営について評価基準を持たない中小企業の
社長などにとって効果的であり、企業通知簿配信サービ
スとしての役割を担うものとなる。
【0114】請求項13によれば、株主等の特定企業に
ついての経営診断の要求に基づいて業績評価情報をサー
ビスサーバからネットワークを介して提供するものであ
るため、企業情報収集能力のない個人投資家などにとっ
て効果的である。
【0115】請求項14〜19に記載の記録媒体によれ
ば、記録された業績評価情報を作成するプログラムをコ
ンピュータにインストールさえすれば、そのコンピュー
タによって、前記の業績評価情報作成方法と同様の効果
を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の業績評価情報作成方法の流れを示す図
である。
【図2】業績評価データベースの入力データ構造を示す
図である。
【図3】業績評価データベースの項目別分類構造を示す
図である。
【図4】本発明の実施例における付帯資料の出力フォー
マット(事業部用)を示す図である。
【図5】本発明の実施例における業績評価シートの出力
フォーマット(事業部用)である。
【図6】本発明の実施例における付帯資料の出力フォー
マット(営業部用)を示す図である。
【図7】本発明の実施例における業績評価シートの出力
フォーマット(営業部用)である。
【図8】企業の組織構造に対応した業績評価データベー
スの内部の部門別分類構造の一例を示す図である。
【図9】本発明のイントラネットを利用した企業内業績
評価情報配信システムの一例を示すブロック図である。
【図10】本発明のインターネットを利用した企業にお
ける業績評価情報配信システムの一例を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 1次データ算出処理 2 2次データ算出処理 3 3次データ算出処理 4 得点集計処理 5 出力処理 10 業績評価データベース 20 付帯資料 30 業績評価シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (54)【発明の名称】 企業における業績評価情報を作成する方法、通信ネットワークを用いた企業の業績評価情報配信 システム、および業績評価情報作成プログラムを格納したコンピュータにより読み取り可能な記 録媒体

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンピュータを用いて企業における業績評
    価情報を作成する方法であって、 企業の会計単位に関し、評価すべき当期と、比較対象と
    する過去の決算期における財務データを取り込む1次デ
    ータ算出処理と、 これらの1次データを用いて、予め設定された評価項目
    に対応する数値を算出する2次データ算出処理と、 各評価項目毎に最高点を特定するとともに、各評価項目
    毎にランク分けした数値範囲に対応させて前記最高点を
    上限としたランク点を設けた採点基準に基づき、前記2
    次データが該当する数値範囲のランク点を各評価項目毎
    に付与する3次データ算出処理と、 3次データ算出処理によって付与されたすべての評価項
    目の得点の合計点数を算出する得点集計処理と、 前記合計点数を業績評価情報として出力する出力処理
    と、を含むことを特徴とする企業における業績評価情報
    を作成する方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記1次データ算出処理では、財務データに加えてさら
    に非財務データをも取り込むようにした企業における業
    績評価情報を作成する方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、 前記合計点数、および全ての評価項目と前記採点基準と
    をコンテンツとして有する業績評価シートを前記業績評
    価情報として出力するようにした企業における業績評価
    情報を作成する方法。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかにおいて、 1次データに次期の決算期における計画データを含ませ
    るようにした企業における業績評価情報を作成する方
    法。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記評価項目はキャッシュフローに関連する項目を含む
    ことを特徴としている企業における業績評価情報を作成
    する方法。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかにおいて、 前記評価項目は、数式1で定義される経済的価値評価
    値:MEP、 【数1】 に関連する項目を含むことを特徴としている企業におけ
    る業績評価情報を作成する方法。
  7. 【請求項7】請求項3において、 前記出力処理は前記業績評価シートに加えて、前記1次
    データ、2次データおよび2次データ算出用の計算式を
    コンテンツとして有する付帯情報を出力することを特徴
    とする企業における業績評価情報を作成する方法。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれかにおいて、 企業の組織構成における上位の会計単位に関する前記業
    務評価情報は、下位の会計単位を連結した形式で作成さ
    れることを特徴とする企業における業績評価情報を作成
    する方法。
  9. 【請求項9】請求項1〜8のいずれかにおいて、 その会計単位の特定者の報酬額が、前記業績評価シート
    の合計点数に連動して算出されることを特徴とする企業
    における業績評価情報を作成する方法。
  10. 【請求項10】通信ネットワークを介して接続されたシ
    ステム管理側のサーバと企業における会計単位側のクラ
    イアントとを備えて成り、 前記会計単位に関する評価すべき当期と、比較対象とす
    る過去の決算期における一次データをクライアントから
    サーバに取り込み、 請求項1〜9のいずれかに記載の方法によって業績評価
    情報を作成し、 この業績評価情報をクライアントに配信するようにし
    た、企業における業績評価情報配信システム。
  11. 【請求項11】請求項10において、 作成された業績評価情報は情報ネットワーク上に掲示さ
    れるとともに、特定者にアクセス権を付与して当該特定
    者のみが閲覧できるようになっている企業における業績
    評価情報配信システム。
  12. 【請求項12】インターネットなどの通信ネットワーク
    上にサービスサーバを設けて成り、サービスサーバで
    は、特定の企業から通信端末器を通じて送信されて来た
    その企業に関する一次データを取り込み、請求項1〜9
    に記載されたいずれかの方法で業績評価情報を作成し
    て、その企業に配信することを特徴とする通信ネットワ
    ークを用いた企業における業績評価情報配信システム。
  13. 【請求項13】インターネットなどの通信ネットワーク
    上にサービスサーバを設けて成り、サービスサーバで
    は、株主などから、特定の企業について経営診断の要求
    があったときには、その企業について既に公開されてい
    るデータから、業績評価のための1次データを取り込ん
    で請求項1〜9に記載された方法で業績評価情報を作成
    し、配信することを特徴とする通信ネットワークを用い
    た企業における業績評価情報配信システム。
  14. 【請求項14】コンピュータを用いて企業における業績
    評価情報を作成するためのプログラムであって、 企業の決算単位に関して、評価すべき当期と、比較対象
    とする過去の決算期における財務データを取り込む1次
    データ算出処理と、 これらの1次データを用いて、予め設定された評価項目
    に対応する数値を算出する2次データ算出処理と、 各評価項目毎に最高点を有するランク点を、各評価項目
    毎にランク分けした数値範囲に対応させて設けた採点基
    準に基づき、前記2次データが該当する数値範囲のラン
    ク点を各評価項目毎に付与する3次データ算出処理と、 3次データ算出処理によって付与されたすべての評価項
    目の得点の合計点数を算出する得点集計処理と、 前記合計点数を業績評価情報として出力する出力処理
    と、を実行するプログラムを格納したコンピュータによ
    り読み取り可能な記録媒体。
  15. 【請求項15】請求項14において、 前記1次データ算出処理では、財務データに加えてさら
    に非財務データをも取り込むようにした、コンピュータ
    により読み取り可能な記録媒体。
  16. 【請求項16】請求項14または15において、 前記合計点数、および全ての評価項目と前記採点基準と
    をコンテンツとして有する業績評価シートを業績評価情
    報として出力するようにした、コンピュータにより読み
    取り可能な記録媒体。
  17. 【請求項17】請求項14〜16のいずれかにおいて、 1次データに次期の決算期におけるデータを含ませるよ
    うにした、コンピュータにより読み取り可能な記録媒
    体。
  18. 【請求項18】請求項14〜17のいずれかにおいて、 前記プログラムは、一次データとして取り込むデータの
    種類が指定できるようになっていることを特徴とする、
    コンピュータにより読み取り可能な記録媒体。
  19. 【請求項19】請求項14〜18のいずれかにおいて、 前記プログラムは、2次データ算出処理における評価項
    目の種類が指定できるようになっていることを特徴とす
    る、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008097139A (ja) * 2006-10-06 2008-04-24 Ns Solutions Corp 情報処理装置、情報提供方法及びポータルサイトシステム
JP2012522291A (ja) * 2009-03-27 2012-09-20 ザ ダン アンド ブラッドストリート コーポレーション 与信評価を補完するための詳細な商取引支払実績を動的に作成する方法およびシステム
JP2016509721A (ja) * 2013-01-28 2016-03-31 オープントレード カンパニー,リミテッド オープンプラットフォームを用いたファンディング運営及び事後管理システムとその方法
CN113469520A (zh) * 2021-06-29 2021-10-01 天九共享网络科技集团有限公司 自动匹配方法、系统、电子设备及存储介质

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