JP2001345820A - データ通信装置 - Google Patents

データ通信装置

Info

Publication number
JP2001345820A
JP2001345820A JP2000166105A JP2000166105A JP2001345820A JP 2001345820 A JP2001345820 A JP 2001345820A JP 2000166105 A JP2000166105 A JP 2000166105A JP 2000166105 A JP2000166105 A JP 2000166105A JP 2001345820 A JP2001345820 A JP 2001345820A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication
data
speed
network
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000166105A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Sato
佐藤  誠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2000166105A priority Critical patent/JP2001345820A/ja
Publication of JP2001345820A publication Critical patent/JP2001345820A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Communication Control (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ処理装置間のデータ送受の実質の通信
速度の低下を防止する。 【解決手段】 データ処理装置22,23間に介在され
るデータ通信装置20は、相互に異なる複数の通信回線
網24,25を個別に経由する通信を同時並列的に実行
可能な通信実行部27と、各通信回線網経由の通信の現
在の通信速度を計測する通信速度計測部31とを含む。
データ通信装置20内の通信制御部28は、いずれかの
通信回線網24を経由しかつ現在実行中の通信の通信速
度の低下に伴って該通信によるデータの送受が滞る場
合、現在実行中の通信を通信実行部27に継続させつ
つ、該いずれかの通信回線網24とは異なる他の通信回
線網25を経由する通信を通信制御部27にさらに実行
させ、かつ送受対象のデータ内の未送受の部分を2つの
各通信回線網24,25経由の通信によって送受させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、複数種類の通信回
線を利用してデータ通信を行うデータ通信装置に関し、
特にリアルタイム通信および大容量高速データ通信を可
能にするデータ通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ISDN(Interated Services D
igital Network:サービス総合デジタル網)回線網、P
HS(Personal Handyphone System)公衆回線網、また
はPHS屋内回線網等で実現されている通信回線網を用
いて、2つのコンピュータ間のデータ通信が行われてい
る。たとえば、インターネット接続業者であるプロバイ
ダのコンピュータ1と契約者のコンピュータ2との間の
データ通信は、図5に示すように、固定通信網4と移動
通信網の基地局5とを含む通信回線網3を経由して行わ
れている。この場合、ISDN等で実現される固定通信
網4にプロバイダ側コンピュータ1と移動通信網基地局
5が接続されており、該移動通信網の移動局を兼ねるデ
ータ通信装置6に契約者側コンピュータ2が接続されて
いる。
【0003】図5は、上記の従来技術のデータ通信装置
6の構成を示すブロック図である。図5のデータ通信装
置1は、通信回線網3における通信を実行するための通
信実行部11と、通信実行部11と契約者側コンピュー
タ2との間のデータ送受を予め定めるインタフェイスに
基づいて制御するI/F(Interface)部12とを含
む。通信実行部11は、フレーム構成部13とRF(Ra
dio Frequency)部14とを含む。契約者側コンピュー
タ2からプロバイダ側コンピュータ1へのデータ送出時
には、送出対象のデータが、契約者側コンピュータ2か
らI/F部12を経由して通信実行部11のフレーム構
成部13に与えられる。フレーム構成部13は、与えら
れている送信対象のデータを、通信回線網3の通信プロ
トコルに対応する1以上のフレームに構成し直す。RF
部14は、フレーム構成部13によって作成されている
フレームを、通信回線網3の通信プロトコルに規定され
る伝送方式に基づいて、移動通信網基地局5に対して無
線伝送する。この結果、契約者側コンピュータ2からの
データが、データ通信装置6と通信回線網3とを経由し
て、フレーム単位で、プロバイダ側コンピュータ1に対
して送出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、リアルタイムの
データ通信および大容量かつ高速のデータ通信が、要求
されている。図5で説明した従来技術のデータ通信の手
順では、移動通信網基地局3とデータ通信装置6との間
の無線伝送路内、移動通信網内または固定通信網4内に
生じた要因に起因して通信回線網3内のデータの通信速
度が目標の通信速度よりも低下した場合、通信速度の低
下の要因が解決されるまで、通信速度の復旧は難しい。
つまり上記場合、データ通信装置6自身の制御によっ
て、データの通信速度を該データ通信に必要最低限の通
信速度以上の一定速度に保つことは困難である。
【0005】本発明の目的は、通信回線網を経由する複
数台のコンピュータ間の通信において、通信回線網内に
生じた要因によって該通信回線網内の通信速度が低下し
た場合にも、コンピュータ間のデータの実質の通信速度
を所定速度に保たせることが可能なデータ通信装置を提
供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、相互に異なる
複数の通信回線網をそれぞれ経由する通信を同時並列的
に実行可能な通信実行手段と、各通信回線網経由の通信
の現在の通信速度を計測する通信速度計測手段と、通信
実行手段を制御する通信制御手段とを含み、通信制御手
段は、いずれかの通信回線網を経由しかつ現在実行中の
通信の通信速度の低下に伴って該通信によるデータの送
受が滞る場合、該いずれかの通信回線網経由の通信を通
信実行手段に継続させつつ、該いずれかの通信回線網と
は異なる他の通信回線網を経由する通信を通信制御手段
にさらに実行させ、かつ該いずれかの通信回線網経由の
通信で送受すべきデータ内の未送受の一部分を該他の通
信回線網経由の通信によって送受させることを特徴とす
るデータ通信装置である。
【0007】本発明に従えば、データ通信装置は、相互
に異なる複数の通信回線網をそれぞれ経由する通信が同
時並列的に実行可能な通信実行手段を有する。このよう
なデータ通信装置において、現在実行中の通信の通信速
度の低下に伴って該通信によるデータの送受が滞る場
合、現在実行中の通信が継続されつつ、現在実行中の通
信で使用されている通信回線網とは異なる他の通信回線
網を経由する通信がさらに実行される。かつ、前記現在
実行中の通信で送受すべきデータ内において未送受の一
部分が、前記他の通信回線網経由の通信によって送受さ
れる。この結果、いずれかの通信回線網経由の通信にお
いてデータ送受が滞る場合、通信実行手段は、送受すべ
きデータを2以上の各通信回線網に分散して同時並列的
に送受させる。このように、現在実行中の通信で使用さ
れている通信回線網に何らかの障害があって通信速度が
減少した場合、現在実行中の通信と他の通信回線網経由
の通信とを用いてデータが同時並列的に送受されるの
で、障害によって低下していた送受すべきデータの実質
の送受速度を補うことができる。これによってデータ通
信装置は、通信回線網経由の通信の通信速度の変化に関
わらず、送受すべきデータ、特にリアルタイム性が必要
なデータまたは多量のデータを、一定時間内に伝送する
ことができる。
【0008】また本発明は、通信状況を報知するための
報知手段と、指示入力のために操作される入力手段とを
さらに含み、前記通信制御手段が、前記通信速度計測手
段によって計測されている現在実行中の通信の通信速度
を報知手段に報知させ、かつ報知後における入力手段に
対する所定操作に応答して、前記他の通信回線網経由の
通信を前記通信制御手段に開始させることを特徴とす
る。
【0009】本発明に従えば、データ通信装置におい
て、現在実行中でありかついずれかの通信回線網経由の
通信の通信速度が報知されており、かつ前記他の通信回
線網経由の通信が、入力手段に対する所定操作に応答し
て開始される。これによって、2以上の各通信回線網経
由の通信を同時並列的に実行してデータを送受するか否
かがデータ通信装置の使用者によって定められるので、
データ送受に使用者の意図を反映させることができるた
め、データ通信装置の使い勝手が向上する。
【0010】また本発明は、予め定める目標の通信速度
を記憶している目標通信速度記憶手段をさらに含み、前
記通信制御手段が、前記通信速度計測手段によって計測
されている現在実行中の通信の通信速度と目標の通信速
度とを比較し、現在実行中の通信の通信速度が目標の通
信速度未満であれば、前記他の通信回線網経由の通信を
前記通信制御手段に開始させることを特徴とする。
【0011】本発明に従えば、データ通信装置におい
て、現在実行中でありかついずれかの通信回線網経由の
通信の通信速度が予め定める目標の通信速度未満に低下
すると、前記他の通信回線網経由の通信が自動的に開始
される。これによって、2以上の各通信回線網経由の通
信を同時並列的に実行してデータを送受するか否かが自
動的に定められるので、データの実質の伝送速度の低下
が自動的に防止されるため、データ通信装置の使い勝手
が向上する。
【0012】また本発明は、前記通信速度計測手段が、
現在実行中の通信の通信速度を示すパラメータとして、
現在実行中の通信によって送受されるフレームの数を計
数することを特徴とする。
【0013】本発明に従えば、データ通信装置におい
て、現在実行中の通信の通信速度を示すパラメータとし
て、現在実行中の通信によって送受されているフレーム
の数が計数される。これによって、現在実行中の通信が
デジタル通信である場合、現在実行中の通信の通信速度
が極めて容易に計測される。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施の形
態であるデータ通信装置20を示すブロック図である。
データ通信装置20は、複数台のデータ処理装置22,
23間において通信回線網を経由して実行されるデータ
通信のためのデータ通信系(system)21において用い
られる。図1のデータ通信系21は、データ通信装置2
0と複数台のデータ処理装置22,23との他に、相互
に異なる2系統以上の通信回線網24,25を含む。
【0015】データ通信系21内の複数台のデータ処理
装置のうちの1台のデータ処理装置22と全系統の通信
回線網24,25との間に、図1のデータ通信装置20
が介在される。通信回線網24,25のうちの少なくと
も1つが移動通信網の基地局を含む場合、データ通信装
置20は移動通信網の移動局を兼ねている。データ通信
系21内の複数台のデータ処理装置のうちの残余のデー
タ処理装置23は、全系統の通信回線網24,25に接
続されており、各系統の通信回線網24,25を経由す
るデータ通信の同時並列的な実行が可能である。残余デ
ータ処理装置23は、通信回線網24,25に直接接続
されてもよく、データ送受の制御用の装置を介して通信
回線網24,25に接続されていてもよい。
【0016】図1のデータ通信系21は、詳細には、サ
ーバ側データ処理装置22とクライアント側データ処理
装置23とを含むデータ通信系21において、クライア
ント側データ処理装置23と通信回線網24,25との
間にデータ通信装置20が介在される場合の構成を例と
している。サーバ側データ処理装置22は、たとえば、
インターネットのプロバイダ自身のサーバコンピュータ
で実現される。クライアント側データ処理装置23は、
たとえば、プロバイダとの契約者が所有するクライアン
トコンピュータで実現される。図1の例において、デー
タを相互に送受すべき複数台のデータ処理装置のうちの
残余の1つであるサーバ側データ処理装置22は、全系
統の通信回線網24,25に接続されており、各系統の
通信回線網24,25を個別に経由するデータ通信の同
時並列的な実行が可能である。
【0017】また図1の例では、データ通信系21に通
信回線網が2系統用意されており、かつデータ通信装置
20の通信実行部27が、PHS屋内モードでの通信と
PHS公衆モードでの通信とを同時並列的に実行可能に
構成される。この場合、データ通信系21内の全通信回
線網のうちの1つである第1通信回線網24が、移動通
信網の1つであるPHS屋内回線網の基地局41と、固
定通信網の1つであるISDN網42とを含む。データ
通信系21内の全通信回線網のうちの他の1つである第
2通信回線網25が、移動通信網の他の1つであるPH
S公衆回線網の基地局43を含む。PHS屋内回線網基
地局41は、PHSの室内中継アンテナ等で実現されて
おり、ISDN網等で実現される固定通信網42に接続
されている。PHS公衆回線網基地局43は、PHSで
実現される移動通信網自身の伝送路に接続されている。
【0018】図1のデータ通信装置20は、通信実行部
27と通信制御部28とを最低限含む。通信実行部27
は、相互に異なる複数の通信回線網24,25をそれぞ
れ経由する通信を同時並列的に実行可能である。通信制
御部28は、通信実行部27を制御する。たとえば通信
制御部28は、複数台のデータ処理装置22,23間の
通信に用いる通信回線網の選択と、選択中の通信回線網
に応じた通信実行部27の各種設定条件の設定とを行
い、通信実行部27に該選択中の通信回線網経由の通信
を実行させる。
【0019】さらに通信制御部28は、現在実行中であ
りかついずれかの通信回線網経由の通信を監視してい
る。データの通信速度の低下に伴って現在実行中の通信
によるデータ送受が滞る場合、通信制御部28は、該い
ずれかの通信回線網経由の通信を通信実行部27に継続
させつつ、該いずれかの通信回線網とは異なる他の通信
回線網経由の通信を通信制御部28にさらに実行させ、
かつデータ処理装置22,23間において送受対象のデ
ータ内の未送受の一部分を該他の通信回線網を経由する
通信によって送受させる。この結果、現在実行中の通信
においてデータ送受が滞る場合、データ処理装置22,
23間において、送受対象のデータが2以上の各通信回
線網24,25に分散して同時並列的に送受される。
【0020】現在実行中の通信の通信速度は、たとえ
ば、現在実行中の通信で使用されている通信回線網に何
らかの障害がある場合に低下する。このような通信回線
網内の障害に起因する通信速度減少時に、現在実行中の
通信と他の通信回線網経由の通信とを用いて送受対象の
データが同時並列的に送受されるので、障害によって低
下していた前記送受対象のデータの実質の送受速度を補
うことができる。これによってデータ通信装置20は、
通信回線網経由の通信の通信速度の変化に関わらず、デ
ータ処理装置22,23間において送受すべきデータを
所定時間内に伝送することができる。このようなデータ
通信装置20を用いるデータ通信は、リアルタイム性が
必要なデータの送受または多量のデータの送受に適して
いる。
【0021】図1のデータ通信装置の具体的構成は、以
下のとおりである。データ通信装置20が、移動通信網
の移動局を兼ねている。データ通信装置20は、I/F
部30、通信速度計測部31、報知部32、入力部3
3、および目標通信速度記憶部36をさらに含む。通信
実行部27がフレーム構成部34とRF部35とを含
む。通信制御部28が表示選択部37と屋内・公衆モー
ド選択部38とを含む。
【0022】I/F部30は、通信実行部27とクライ
アント側データ処理装置23との間のデータ送受を、予
め定められている該データ送受用のインタフェイスに基
づいて制御する。通信速度計測部31は、各通信回線網
24,25経由の通信の現在の通信速度を、それぞれ計
測している。報知部32は、液晶表示素子等で実現され
ており、通信制御部28による通信状況の報知に用いら
れる。入力部33は、スイッチ等で実現されており、デ
ータ通信装置20の使用者から通信制御部28への指示
入力のために操作される。フレーム構成部34は、送受
対象のデータと各通信回線網24,25の通信プロトコ
ルに対応するフレームとの相互変換を行う。RF部35
は、フレームの変復調と移動通信網基地局との間の無線
伝送とを行う。
【0023】目標通信速度記憶部36は、データ送受の
ための通信の目標の通信速度を記憶している。表示選択
部37は、現在実行中の通信の通信速度の報知の制御
と、入力部33に対する操作への応答とを行う。入力部
33に対する所定操作があると、表示選択部37は、該
所定操作に応答して入力部33から発せられる信号を受
付け、受付けた該信号を、屋内・公衆モード選択部38
に伝達する。屋内・公衆モード選択部38は、入力部3
3からの信号に応答して、通信実行部27が使用すべき
通信回線網を選択し、該通信回線網の使用に係る各種条
件を設定する。通信実行部27は、屋内・公衆モード選
択部38によって設定されている各種設定条件に基づ
き、屋内・公衆モード選択部38によって選択されてい
る通信回線網経由の通信を行う。
【0024】クライアント側データ処理装置23からサ
ーバ側データ処理装置22へのデータ送出時には、送出
対象のデータが、クライアント側データ処理装置23か
らI/F部30を経由して通信実行部27のフレーム構
成部34に与えられる。フレーム構成部34は、与えら
れている送信対象のデータから、通信制御部28の屋内
・公衆モード選択部38によって使用すべきと選択され
ている各通信回線網24,25の通信プロトコルに対応
する1以上のフレームを構成する。RF部35は、前記
選択されている各通信回線網24,25毎に、該通信回
線網の通信プロトコルに基づき作成されているフレーム
を該通信プロトコルに規定される伝送方式に基づいて変
調し、該通信回線網内の移動通信網基地局41,43に
対して、該通信プロトコルに規定される伝送方式に基づ
いて送信する。
【0025】サーバ側データ処理装置22からクライア
ント側データ処理装置23へのデータ送出時には、RF
部35は、通信回線網24,25毎に、該通信回線網2
4,25内の移動通信網基地局41,43から無線伝送
されているフレームを、該通信回線網24,25の通信
プロトコルに規定される伝送方式に基づいて受信し復調
する。フレーム構成部34は、通信回線網24,25毎
に、該通信回線網24,25の通信プロトコルに基づ
き、RF部35によって受信復調されている該通信回線
網24,25の1以上のフレームから、サーバ側データ
処理装置22からのデータを再構成する。再構成されて
いるデータが、フレーム構成部34からI/F部30を
介してクライアント側データ処理装置23に与えられ
る。
【0026】報知部32と入力部33とが有る場合、通
信制御部28は、いずれかの通信回線網経由の通信によ
って送受対象のデータがデータ処理装置22,23間で
送受されている間、通信速度計測部31によって計測さ
れている現在実行中の通信の通信速度を、報知部32に
よって使用者に報知させる。かつ通信制御部28は、通
信速度報知後に入力部33に対して所定操作がある場
合、該所定操作に応答して、現在実行中の通信に用いら
れるいずれかの通信回線網以外の他の通信回線網を経由
する通信を通信制御部28に開始させ、かつ前記送受対
象のデータ内の未送受の一部分を該他の通信回線網経由
の通信によって送受させる。すなわち、送受対象のデー
タの一部分が前記いずれかの通信回線網の通信プロトコ
ルに対応するフレームに変換されて該通信プロトコルに
基づき無線伝送され、かつ、送受対象のデータの未送受
の他の一部分が前記他の通信回線網の通信プロトコルに
対応するフレームに変換されて該通信プロトコルに基づ
き無線伝送される。これによって、2以上の各通信回線
網24,25を経由する通信を同時並列的に実行してデ
ータを送受するか否かがデータ通信装置20の使用者に
よって定められるので、データ送受に使用者の意図を反
映させることができる。したがって、データ通信装置2
0の使い勝手が向上する。
【0027】通信速度計測部31が、好ましくは、現在
実行中の通信の通信速度を示すパラメータとして、現在
実行中の通信によって送受されるフレームの数を計数し
ている。現在実行中の通信がデジタル通信である場合、
送受されたフレーム数を計数すれば、現在実行中の通信
の通信速度が極めて容易に計測される。予め定める基準
時間内に送受されるフレームの数が多いほど、現在実行
中の通信の通信速度が大きい。
【0028】本明細書において、「同時並列的」とは、
巨視的に見て、2以上の処理が同時並列に実行されてい
る状況を指している。「同時並列的」とは、詳細には、
並列処理(Parallel Processing)およびマルチプロセ
ッシング(multiprocessing)等、同時刻に2以上の処
理がどちらも実行されている状況に限らず、時分割処理
(Timesharing)および並行処理(Concurrent Processi
ng)等、2以上の処理のうちの1つを選択実行する動作
を短時間に周期的に繰返す状況をも含む。
【0029】第1および第2の実施の形態では、たとえ
ば、第1および第2通信回線網24,25がPHSプロ
トコルを使用しているならば、クライアント側データ処
理装置23では第1通信回線網24を用いる通信と第2
通信回線網25を用いる通信とを時分割処理しており、
サーバ側データ処理装置22では第1通信回線網24を
用いる通信と第2通信回線網25を用いる通信とを並列
処理している。サーバ側データ処理装置22は、基本的
には、各通信系についてそれぞれコネクションを張るた
め、同時刻に2以上の通信回線網からデータが送信され
てた場合に各通信網からのデータを同時刻に処理可能で
ある。これによって、クライアント側データ処理装置2
3における通信制御部28の処理を軽減しつつ、サーバ
側データ処理装置におけるデータ受信に要する時間をよ
り短縮することが可能になる。勿論、クライアント側デ
ータ処理装置23が相互に異なる通信回線網を経由する
2以上の通信を並列処理またはマルチプロセッシングに
よって処理してもよく、サーバ側データ処理装置22が
前記2以上の通信を時分割処理または並行処理によって
処理してもよい。
【0030】図1の例において、たとえば第1通信回線
網24のPHS屋内回線網基地局41がISDN網42
の加入者線に接続されている状況下で、該加入者線のB
チャネルへの着信が無い場合、第1通信回線網経由の通
信をデータ通信装置20が実行しようとすると、該加入
者線の2つのBチャネルの両方がデータ通信装置20に
よる通信に割当てられ、両方のBチャネルを用いる通信
が開始される。この場合、第1通信回線網24経由のデ
ータ処理装置22,23間の通信の実質の通信速度は、
128kbps(Bit Per Second)になる。両方のBチャネ
ルを用いる通信中にISDN網加入者線の一方のBチャ
ネルに対して外部からの着信がある場合、該一方Bチャ
ネルが外部着信に応答する通信に割当てられ、他方Bチ
ャネルだけがデータ通信装置20による通信に割当てら
れる。この結果、第1通信回線網24経由の通信は片方
のBチャネルだけを用いて続行されるので、データ処理
装置22,23間通信の実質の通信速度が64kbpsに減
少する。なおBチャネルへの着信に起因するデータ処理
装置間の通信の実質通信速度の低下は、該実質通信速度
の低下例の1つであり、実質通信速度の低下の原因はB
チャネルへの着信だけに限らず他の原因、たとえば無線
伝送路の雑音増加等であってもよい。
【0031】第2通信回線網25がPHS公衆回線網だ
けで実現されるならば、第2通信回線網25経由の通信
の通信速度は64kbpsである。第2通信回線網25経由
の通信と通信速度低下後の第1通信回線網24経由の通
信とが同時並列的に実行される場合、第2通信回線網2
5経由の通信の通信速度だけでなく通信速度低下後の第
1通信回線網24経由の通信の通信速度も64kbpsなの
で、データ処理装置22,23間のデータ送受の実質の
通信速度が、第1通信回線網通信速度低下前と等しい1
28kbpsになる。このように、先行実行されている前記
いずれかの通信回線網経由の通信の通信速度の低下分を
補うだけの通信速度を、後続実行される前記他の通信回
線網経由の通信が有することが好ましい。これによっ
て、これら複数系統の各通信回線網経由の通信を同時並
列的に実行して送受対象のデータを分散して送受させる
場合に、通信速度低下前の先行実行の通信と同程度の通
信速度を、常に保つことが可能になる。
【0032】図2は、クライアント側データ処理装置2
3からサーバ側データ処理装置22に対し、図1のデー
タ通信装置20を経由しつつデータを伝送する場合のデ
ータ通信手順を説明するためのフローチャートである。
なお図2の例は、PHS公衆通信回線網基地局43を含
む第2通信回線網25よりもPHS屋内通信回線網基地
局41を含む第1通信回線網24のほうが、データ通信
に優先的に使用されるとする。また図2の例では、デー
タ通信開始直前には、ISDN網42において図1のP
HS屋内回線網基地局41が使用可能なチャネルが全く
使用されていないとする。データ通信装置20に対して
データ通信の開始が指示された後、ステップa0からス
テップa1に進む。ステップa1において通信制御部2
8は、使用可能な全通信回線網24,25のうちの未使
用のいずれか1つを選択し、選択されている通信回線網
24を経由する通信を通信実行部27に開始させる。図
2の例では、優先されるべき第1通信回線網24経由の
通信が開始される。
【0033】通信開始後、ステップa2において、選択
されている通信回線網24を経由する通信の通信速度の
計測として、通信実行部27から送信されているフレー
ムの数を通信速度計測部31が計測する。通信制御部2
8は、現在実行中の通信の通信速度が所定の目標通信速
度未満であるか否かを、計測されている送信フレーム数
に基づき周期的に判断する。前記目標通信速度に対応す
る所定フレーム数と計測されている送信フレーム数とが
直接比較されても良く、該計測されている送信フレーム
数から現在の通信速度が推定されて目標通信速度と比較
されてもよい。現在実行中の通信の通信速度が所定の目
標通信速度以上である間、ステップa2の判定が時間経
過に伴って繰返される。
【0034】上述した外部着信起因の通信速度低下等、
現在実行中の通信の通信速度が所定の目標通信速度未満
に低下すれば、ステップa3において、現在実行中の通
信の通信速度が所定の目標通信速度未満に低下した旨
を、通信制御部28が報知部32を用いて使用者に対し
て報知させる。報知部32が画像を表示可能であれば、
現在実行中の通信の通信速度が所定の目標通信速度未満
に低下した旨が目視表示される。なお目標通信速度との
大小関係に関わらず、現在実行中の通信の通信速度を通
信制御部28が報知部32に常に報知させていてもよ
い。
【0035】使用者は、報知部32の報知内容を確認
し、通信速度低下がデータ処理装置22,23間のデー
タ送受に支障をきたすか否かを判断する。データがリア
ルタイムに送受されている場合および送受すべきデータ
が多量にある場合、通信速度低下が上記データ送受に支
障をきたし易い。通信速度低下に起因する支障が有ると
判断される場合、2系統以上の各通信回線網24,25
を個別経由する通信の同時並列的な実行の旨を指示する
所定操作、すなわちPHS屋内モードおよびPHS公衆
モードの両方を用いてデータ通信を行う旨を指示する所
定操作を、使用者が入力部33に対して行う。通信制御
部28は、現在実行中の通信だけを単独で続行させる
か、2系統以上の通信回線網24,25を個別経由する
通信を同時並列的に実行させるかを、入力部33に対す
る前記所定操作に応答して選択する。
【0036】2系統以上の通信回線網24,25を個別
経由する通信の同時並列的な実行が選択されている場
合、通信制御部28は、ステップa5において、送受対
象のデータ内の未送信の一部分を含みかつ第2通信回線
網25の通信プロトコルに対応するフレームをフレーム
構成部34に構成させ、構成されている該フレームをス
テップa6で第2通信回線網25の通信プロトコルに基
づきRF部35から無線伝送させる。この際、第2通信
回線網25であるPHS公衆回線網経由の通信の通信相
手は、第1通信回線網24経由の通信の通信相手と同一
であるように選ばれる。また通信制御部28は、ステッ
プa7において、PHS屋内回線網基地局41およびI
SDN網42を含む第1通信回線網24経由の通信を続
行させる。
【0037】ステップa5,a6の第2通信回線網25
経由の通信とステップa7の第1通信回線網24経由の
通信とは、同時並列的に実行される。この結果、送受対
象のデータ内において未送信の部分が、通信速度低下後
の第1通信回線網経由の通信と第2通信回線網経由の通
信との2系統の通信によって同時並列的に伝送されるの
で、データ処理装置間のデータ送受の実質の通信速度が
128kbpsに保たれる。2系統以上の通信回線網24,
25を個別経由する通信の同時並列的な実行は、送受対
象のデータが完全に送出されるまで継続されてもよく、
いずれかの通信回線網経由の通信の通信速度が目標通信
速度以上になった時点で中断され、該いずれかの通信回
線経由の通信の単独実行に切換えられても良い。また、
通信速度低下に起因する支障がなければ、ステップa8
において、通信速度低下中であり現在実行中の通信だけ
が、継続して実行される。この結果、データ処理装置2
2,23間の実質の通信速度が64kbpsに低下したま
ま、通信が続行される。
【0038】以上の手順によって、現在実行中の通信の
通信速度に基づき、相互に異なる複数の通信回線網2
4,25経由の通信の同時並列的な実行と単一の通信回
線網24,25経由の通信の単独実行とを、データ処理
装置22,23間の実質通信速度に応じて、使用者が切
換えることができる。したがって、現在実行中の通信の
通信速度低下時に、使用者の手動操作に応答して、現在
使用中の通信回線網をそのまま利用した上で別の通信回
線網を用いる通信をさらに行うので、通信速度の低下が
容易に補われる。
【0039】単一のデータ通信装置20が2系統以上の
各通信回線網24,25経由の通信を同時並列的に実行
している場合、伝送されたデータを受信しているサーバ
側データ処理装置22は、各通信回線網24,25経由
の通信によってデータ通信装置20からそれぞれ伝送さ
れているデータを結合して、元の送受対象のデータを再
構成する。再構成されたデータは、サーバ側データ処理
装置22自身が処理してもよく、他のプロバイダのデー
タ処理装置22に対して伝送されてもよい。
【0040】第1通信回線網24がPHS屋内回線網の
基地局41を含み、かつ第2通信回線網25がPHS公
衆回線網の基地局43を含む場合、PHS屋内モードに
よる通信とPHS公衆モードによる通信との同時並列的
な実行の詳細手順は下記の通りである。PHS屋内モー
ドによる通信の実行中に該通信の速度が減少した場合、
図3(A)に示すように、単一フレーム内の送信用の全
スロットのうちに空きスロットが必ずできる。PHS屋
内モードとPHS公衆モードとでは基地局との通信に用
いられる制御チャネルが必ず異なるため、PHS公衆モ
ードのキャリア等、PHS公衆モードによる通信に係る
電磁波を、PHS屋内モードによる通信を行いながら該
通信中の空き時間内に探すことが可能である。このよう
なPHS公衆モードのキャリアセンスを行なうことによ
ってPHS公衆モードにおける同期が確立したならば、
同期確立後に、PHS屋内モードによる通信の空きスロ
ットを用いてPHS公衆モードの通常の呼確立のシーケ
ンスを実行する。これによって、図3(B)に示すよう
に、単一フレーム内の送信用の全スロットのうちの一部
のスロットを用いてPHS屋内モードによる通信を実行
しつつ、該全スロットのうちの残余スロットを用いてP
HS公衆モードによる通信を実行することができる。
【0041】同時並行的に実行されるべき2以上の通信
のうちの少なくとも先行して実行される通信がパケット
通信等のデータを分割して送受する手法を用いる場合、
送受対象のデータ内の振分け手順は下記の通りである。
データ通信においてパケット通信を用いる場合、送受さ
れるデータは複数のパケットに分割され、かつ各パケッ
トには分割前のデータ内での配列順番を示す識別符号で
あるパケット番号が付与されている。送受対象のデータ
内の未送受の部分を構成するパケットのパケット番号が
先行実行中の通信と後続実行される通信とに振分けら
れ、通信毎に、単一の通信に割当てられた番号のパケッ
トが該通信によって伝送される。たとえば先行実行中の
通信と後続実行される通信において通信速度が同等であ
るならば、先行実行中の通信と後続実行の通信とに、パ
ケット番号が順番に交互に割当てられる。先行実行中の
通信と後続実行される通信との通信速度が異なるなら
ば、通信速度が速いほうの通信にパケット番号をより多
く割当てる。パケット番号の割当て手法は、上記の手法
に限らず、他の手法でもよい。またパケット通信に限ら
ず、送受対象のデータを複数の部分に分割し番号を割振
る通信ならば、該部分に割振られた番号が該部分を含む
フレーム内にさらに含まれるので、該番号を用いてデー
タを割振ってもよい。
【0042】上記のように、送受対象のデータ内の未送
受部分を2系統以上の通信にパケット単位で振分けて同
時並列的に送信させる場合、各通信によって伝送された
パケットには上記のパケット番号が必ず割振られてい
る。ゆえに2系統以上の通信によって送信されたパケッ
トを同時並列的に受信したデータ処理装置22は、元の
送受対象のデータの再構成のために、同時並列的に受信
した複数のパケットを、該パケットのパケット番号に基
づいて、バケット番号が大小順に並ぶように、組換えれ
ばよい。これによって、受信側のデータ処理装置におけ
る元の送受対象のデータの再構成が容易になる。
【0043】図4は、本発明の第2の実施の形態である
データ通信装置50を示すブロック図である。図4のデ
ータ通信装置50の構成は、図1のデータ通信装置20
の構成と類似している。かつ図4のデータ通信系51
は、図1のデータ通信系21内のデータ通信装置20を
図4のデータ通信装置50に置換えた構成になってい
る。以下の説明では、図4のデータ通信装置50および
データ通信系51の部品のうち、図1のデータ通信装置
20およびデータ通信系21内の部品と機能が等しい部
品には、図1の部品と同一名称および同一参照符を付
し、説明は省略する。
【0044】データ通信装置50は、通信実行部27と
通信速度計測部31と目標通信速度記憶部36と通信制
御部52とを最低限含み、好ましくはI/F部30をさ
らに含んでいる。いずれかの通信回線網24経由の通信
実行中に、通信速度計測部31によって計測されている
現在実行中の通信の通信速度と目標通信速度記憶部36
内の目標の通信速度とを、通信制御部28が比較する。
現在実行中の通信の通信速度が目標の通信速度未満であ
れば、通信制御部28は、いずれかの通信回線網24経
由の通信だけでなく、他の通信回線網25経由の通信を
も、通信制御部28に開始させる。この結果、2以上の
各通信回線網24,25を経由する通信を同時並列的に
実行してデータを送受するか否かが自動的に定められ
る。これによって、現在実行中の通信の通信速度低下時
に、通信制御部52による自動制御によって、現在使用
中の通信回線網をそのまま利用した上で別の通信回線網
を用いる通信をさらに行うので、通信速度の低下が自動
的に補われ、データの実質の伝送速度の低下が自動的に
防止される。以上説明したように、図4のデータ通信装
置50では、データの実質の伝送速度の低下が自動的に
防止されるため、データ通信装置50の使い勝手が向上
する。
【0045】具体的には、図4の通信制御部52は、自
動判定部53と、内部スイッチ54と、屋内・公衆モー
ド選択部38とを含む。自動判定部53は、現在実行中
の通信の通信速度と目標の通信速度との比較を行い、現
在実行中の通信の通信速度が目標通信速度未満であれ
ば、現在使用中の通信回線網以外の別の通信回線網の使
用を屋内・公衆モード選択部38に対して指示するよう
に、内部スイッチ54を自動的に切換える。屋内・公衆
モード選択部38は、内部スイッチ54の状態に応じ
て、使用すべき通信回線網の選択結果および各種設定条
件の設定結果を自動的に変更して、通信実行部27に参
照させる。このように図4のデータ通信装置は、図1の
データ通信装置内の報知部32と入力部33と表示選択
部37とが自動判定部53および内部スイッチ54に置
換えられただけなので、図1のデータ通信装置20から
の設計変更が簡単である。
【0046】第1および第2の実施の形態のデータ通信
装置20,50は本発明のデータ通信装置の例示であ
り、主要な構成が等しければ、他の様々な形で実行する
ことができる。特にデータ通信装置の各構成部品の詳細
な構成は、同じ効果が得られるならば、上述の構成に限
らず他の構成によって実現されてもよい。また第1およ
び第2の実施の形態のデータ通信装置20,50は、サ
ーバ側データ処理装置22とクライアント側データ処理
装置23との間のデータ通信に限らず、複数台のデータ
処理装置間の通信に用いられれば良い。第1および第2
の実施の形態のデータ通信装置20,50は、クライア
ント側データ処理装置23と通信回線網24,25との
間だけに限らず、サーバ側データ処理装置22と通信回
線網24,25との間に介在されてもよい。
【0047】本明細書においてデータを送受するデータ
処理装置22,23は、データの送受が可能であれば良
く、パーソナルコンピュータおよびワークステーション
等のコンピュータ単体で実現されるだけでなく、携帯情
報端末および携帯電話等のマイクロコンピュータを内蔵
した端末装置等で実現されてもよい。また第1および第
2の実施の形態において、通信回線網24,25は、複
数台のデータ処理装置22,23間の通信が経由可能で
あれば良く、たとえば、固定通信網と移動通信網との組
合わせに限らず、たとえば固定通信網だけでもよく、移
動通信網だけでもよい。移動通信網は、移動局を兼ねる
データ通信装置20と基地局とが無線接続されている構
成であれば良く、PHSに限らず、CDMA(Cade Div
itionMultiple Access)網等の携帯電話網、または自動
車電話網等であってもよい。また固定通信網は、ISD
Nに限らずPSTN(公衆電話交換網)およびデータ通
信のための専用回線網でもよい。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、データ通
信装置は、相互に異なる複数の通信回線網をそれぞれ経
由する通信が同時並列的に実行可能な通信実行手段を有
する。このようなデータ通信装置において、現在実行中
の通信の通信速度の低下に伴って該通信によるデータの
送受が滞る場合、現在実行中の通信が継続されつつ、現
在実行中の通信が経由中の通信回線網とは異なる他の通
信回線網経由の通信がさらに実行される。かつ、前記現
在実行中の通信で送受すべきデータ内において未送受の
一部分が、前記他の通信回線網経由の通信によって送受
される。これによってデータ通信装置は、通信回線網経
由の通信の通信速度の変化に関わらず、送受すべきデー
タを一定時間内に伝送することができる。
【0049】また本発明によれば、現在実行中の通信の
通信速度が使用者に対して報知されており、かつ前記他
の通信回線網経由の通信が入力手段に対する所定操作に
応答して開始される。これによって、各通信回線網経由
の通信の同時並列的な実行の是非がデータ通信装置の使
用者によって定められるので、データ通信装置の使い勝
手が向上する。
【0050】さらにまた本発明によれば、現在実行中の
通信回線網経由の通信の通信速度が予め定める目標の通
信速度未満に低下すると、前記他の通信回線網経由の通
信が自動的に開始される。これによって、各通信回線網
経由の通信が自動的に同時並列的に実行されるので、デ
ータ通信装置の使い勝手が向上する。
【0051】また本発明によれば、現在実行中の通信の
通信速度を示すパラメータとして、現在実行中の通信に
よって送受されているフレームの数が計数される。これ
によって、現在実行中の通信の通信速度が極めて容易に
計測される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるデータ通信装
置20の構成と、該データ通信装置20を含むデータ通
信系21の構成とを示すブロック図である。
【図2】図1のデータ通信装置20における通信制御動
作を説明するためのフローチャートである。
【図3】第1通信回線網24がPHS屋内回線網の基地
局41を含み、かつ第2通信回線網25がPHS公衆回
線網の基地局43を含む場合における、PHS屋内モー
ドによる通信とPHS公衆モードによる通信との同時並
列的な実行手順を説明するための図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態であるデータ通信装
置50の構成と、該データ通信装置50を含むデータ通
信系51の構成とを示すブロック図である。
【図5】従来技術のデータ通信装置6の構成を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
20,50 データ通信装置 22,23 データ処理装置 24,25 通信回線網 27 通信実行部 28,52 通信制御部 31 通信速度計測部 32 報知部 33 入力部 36 目標通信速度記憶部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に異なる複数の通信回線網をそれぞ
    れ経由する通信を同時並列的に実行可能な通信実行手段
    と、 各通信回線網経由の通信の現在の通信速度を計測する通
    信速度計測手段と、 通信実行手段を制御する通信制御手段とを含み、通信制
    御手段は、いずれかの通信回線網を経由しかつ現在実行
    中の通信の通信速度の低下に伴って該通信によるデータ
    の送受が滞る場合、該いずれかの通信回線網経由の通信
    を通信実行手段に継続させつつ、該いずれかの通信回線
    網とは異なる他の通信回線網を経由する通信を通信制御
    手段にさらに実行させ、かつ該いずれかの通信回線網経
    由の通信で送受すべきデータ内の未送受の一部分を該他
    の通信回線網経由の通信によって送受させることを特徴
    とするデータ通信装置。
  2. 【請求項2】 通信状況を報知するための報知手段と、 指示入力のために操作される入力手段とをさらに含み、 前記通信制御手段が、前記通信速度計測手段によって計
    測されている現在実行中の通信の通信速度を報知手段に
    報知させ、かつ報知後における入力手段に対する所定操
    作に応答して、前記他の通信回線網経由の通信を前記通
    信制御手段に開始させることを特徴とする請求項1記載
    のデータ通信装置。
  3. 【請求項3】 予め定める目標の通信速度を記憶してい
    る目標通信速度記憶手段をさらに含み、 前記通信制御手段が、前記通信速度計測手段によって計
    測されている現在実行中の通信の通信速度と目標の通信
    速度とを比較し、現在実行中の通信の通信速度が目標の
    通信速度未満であれば、前記他の通信回線網経由の通信
    を前記通信制御手段に開始させることを特徴とする請求
    項1記載のデータ通信装置。
  4. 【請求項4】 前記通信速度計測手段が、現在実行中の
    通信の通信速度を示すパラメータとして、現在実行中の
    通信によって送受されるフレームの数を計数することを
    特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか1項記載のデ
    ータ通信装置。
JP2000166105A 2000-06-02 2000-06-02 データ通信装置 Pending JP2001345820A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000166105A JP2001345820A (ja) 2000-06-02 2000-06-02 データ通信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000166105A JP2001345820A (ja) 2000-06-02 2000-06-02 データ通信装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001345820A true JP2001345820A (ja) 2001-12-14

Family

ID=18669477

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000166105A Pending JP2001345820A (ja) 2000-06-02 2000-06-02 データ通信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001345820A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007520155A (ja) * 2004-01-28 2007-07-19 ナショナル ユニバーシティ オブ シンガポール 通信のためのシステムおよび方法
JP2008005390A (ja) * 2006-06-26 2008-01-10 Toyota Infotechnology Center Co Ltd 無線通信装置、無線通信方法およびプログラム
JP2009290341A (ja) * 2008-05-27 2009-12-10 Kyocera Corp 携帯通信端末および無線通信方法
JP2015525045A (ja) * 2012-08-13 2015-08-27 華為技術有限公司Huawei Technologies Co.,Ltd. 協調送信方法及び装置
JP2017073689A (ja) * 2015-10-08 2017-04-13 株式会社デンソー 情報処理装置および情報処理システム

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007520155A (ja) * 2004-01-28 2007-07-19 ナショナル ユニバーシティ オブ シンガポール 通信のためのシステムおよび方法
JP2008005390A (ja) * 2006-06-26 2008-01-10 Toyota Infotechnology Center Co Ltd 無線通信装置、無線通信方法およびプログラム
JP2009290341A (ja) * 2008-05-27 2009-12-10 Kyocera Corp 携帯通信端末および無線通信方法
JP2015525045A (ja) * 2012-08-13 2015-08-27 華為技術有限公司Huawei Technologies Co.,Ltd. 協調送信方法及び装置
US10097322B2 (en) 2012-08-13 2018-10-09 Huawei Technologies Co., Ltd. Coordinated transmission method and device
JP2017073689A (ja) * 2015-10-08 2017-04-13 株式会社デンソー 情報処理装置および情報処理システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7346369B2 (en) Mode monitoring and identification through distributed radio
RU2208913C2 (ru) Устройство диспетчеризации и способ осуществления услуги передачи пакетных данных в системе беспроводной связи
US6944452B2 (en) Apparatus and method for hard handoff of data packet transmissions
US7599718B2 (en) Hybrid mobile communication terminal and method of acquiring system for data service in hybrid mobile communication terminal
EP1533948A1 (en) Communication method; communication device; and communication system
CN101360106B (zh) 无线通讯系统改善连续封包连通功能的方法及其相关装置
US10674430B1 (en) Method and apparatus for connection pooling and distribution for client devices within a network
JPH11317976A (ja) 無線通信用基盤装置
WO1997044922A2 (en) A multimedia conferencing system for use during cellular network handover and method of using same
EP0737018A2 (en) Method for sharing a single radio channel in a cellular network
CN112399484A (zh) 数据传输方法、装置、存储介质及电子设备
US20010010061A1 (en) Communication system, communication method, gateway apparatus, and client
JP3053181B1 (ja) 無線デ―タ通信装置及び無線デ―タ通信方法
CN112566165B (zh) 通话方法及装置
JP2001345820A (ja) データ通信装置
US20050130666A1 (en) Method and system for providing information about a communications device
JP2000101504A (ja) 通信端末装置およびその通信速度切換方法
JPH10200493A (ja) 移動通信システム
JP2002026798A (ja) 無線チャネル割当方法、無線通信システム及び無線中継装置
US7471951B2 (en) Signaling of multi-task calls carried by a hybrid circuit/packet network
KR100976494B1 (ko) 이동 통신용 단말기를 이용한 트래픽 전송 채널의 서비스수준 제어 방법 및 그 단말기
JP2004064375A (ja) 通信手段選択方法
JP2003199145A (ja) 交換方式選択方法、基地局装置及び通信端末装置
JP2972222B2 (ja) 移動通信に於ける情報サービス方式
JP2002315046A (ja) 通信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040813

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040817

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050105

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050329