JP2001343460A - 周辺車両検出装置 - Google Patents

周辺車両検出装置

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JP2001343460A
JP2001343460A JP2000166100A JP2000166100A JP2001343460A JP 2001343460 A JP2001343460 A JP 2001343460A JP 2000166100 A JP2000166100 A JP 2000166100A JP 2000166100 A JP2000166100 A JP 2000166100A JP 2001343460 A JP2001343460 A JP 2001343460A
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distance data
vehicle
data compression
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JP2000166100A
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Moichi Okamura
茂一 岡村
Minoru Nishida
稔 西田
Takuto Yano
拓人 矢野
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ圧縮手段において分割領域における距
離データを求める際の各距離データに対する重み付けを
無くし、測距誤差が大きくなる車両端に対する距離デー
タ、あるいは、外乱光、干渉光などのノイズによる誤っ
た距離データの影響を減らして、車間距離、相対速度の
精度を向上させる。 【解決手段】 自車両周辺の複数の測距方向に向かって
電磁波を照射し、各測距方向に存在する物体による反射
波を受信することにより、その測距方向に存在する物体
までの距離を測定する測距手段、測距手段により測定さ
れた距離データ数を減らすためのデータ圧縮手段、デー
タ圧縮手段により圧縮された距離データをもとに自車両
周辺の車両を認識する車両認識手段から構成される周辺
車両検出装置において、電磁波を照射している照射領域
を所定数に分割した分割領域に注目し、各分割領域に含
まれている距離データから、当該分割領域における距離
データとして1つのデータを選択するデータ圧縮手段を
備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車間距離警報装
置あるいは車間距離制御装置などで用いられる、自車両
周辺に存在する車両を検出するための周辺車両検出装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、先行する車両(以下、先行車と記
載)と自車との距離(以下、車間距離と記載)が危険な
値になった場合に警報を発する車間距離警報装置が知ら
れている。こういった装置では、電磁波を用いたレーダ
装置を測距手段として用いた周辺車両検出方法により先
行車を検出し、先行車までの車間距離、先行車の方向、
相対速度を求めていることが知られている。
【0003】一般にこれらの装置は、図23で示される
ように、レーザレーダヘッド(110)、信号処理EC
U(120)、車速センサ(130)、ハンドル角セン
サ(140)、警報ブザー(150)から構成される。
レーザレーダヘッドでは、自車周辺に向かって走査しな
がらレーザ光を送光し、周辺に存在する物体からの反射
光を受光して、その送光、受光の時間間隔から各測距方
向における距離を算出する。その後、特開平10−23
9433号公報における 実施の形態にて例示されてい
るように算出した距離データを圧縮する。すなわち、全
送光領域を所定数の領域に分割し、各領域に含まれる測
距方向の距離の平均を求め、得られた距離の平均値を分
割した領域における検出点データとする。そして、それ
ら検出点データをレーザレーダヘッドからの出力データ
として信号処理ECUに送る。信号処理ECUでは、レ
ーザレーダヘッドによる検出点データをもとに自車周辺
に存在する車両を認識し、認識した車両との距離、相対
速度を求める。そして、それら認識した車両との距離、
相対速度から警報の要否を判定し、警報が必要な場合に
は、警報ブザーを吹鳴する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の従来
例では、レーザレーダヘッドにおけるデータ圧縮過程、
および信号処理ECUにおける認識した車両の位置を求
める過程で、以下で詳細に示すような、レーザレーダヘ
ッドで測定した距離データに対する重み付けがなされ、
それが認識した車両位置の検出精度に影響して、結果と
して、車間距離、相対速度がばらつくという問題があっ
た。この問題は、一般的に反射率が小さいために測距誤
差が大きくなる車両端に対する検出点データ、あるい
は、外乱光、干渉光などのノイズによる誤った検出点デ
ータを含む場合に影響が大きい。
【0005】このことの具体例を図24に示す。図24
では、1台の周辺車両に対して、レーザレーダヘッドに
て10方向の距離データ(Yi)(i=1〜10)が得
られた場合を示している。レーザレーダヘッドでは、こ
れら10方向の距離データを、その圧縮処理により3つ
の検出点データ(xi、yi)(i=1〜3)とする。
一般に、信号処理ECUでは、これら3つの検出点デー
タが1台の車両から得られたものであることを認識し、
これら検出点データの平均値を認識した車両の位置(x
o、yo)とする。ここで、検出点データのy座標値
(yi)、認識した車両のy座標値(yo)を距離デー
タ(Yi)を用いて式で表すと、式(1)〜(4)のよ
うになる。 y1=(Y1+Y2+Y3+Y4)/4 (1) y2=(Y5+Y6+Y7+Y8+Y9)/5 (2) y3=Y10 (3) yo=(y1+y2+y3)/3 =(5(Y1+Y2+Y3+Y4)+4(Y5+Y6+Y7+Y8+Y9) +20・Y10)/60 (4) このように、最小の重み(4/60)と最大の重み(2
0/60)ではその値が5倍になる。
【0006】本発明は、上述の課題を解決するためにな
されたものであり、データ圧縮手段において分割領域に
おける距離データを求める際の各距離データに対する重
み付けを無くし、測距誤差が大きくなる車両端に対する
距離データ、あるいは、外乱光、干渉光などのノイズに
よる誤った距離データの影響を減らして、車間距離、相
対速度の精度を向上させることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる周辺車両
検出装置は、自車両周辺の複数の測距方向に向かって電
磁波を照射し、各測距方向に存在する物体による反射波
を受信することにより、各測距方向に存在する物体まで
の距離を測定する測距手段、測距手段により測定された
距離データ数を減らすためのデータ圧縮手段、データ圧
縮手段により圧縮された距離データをもとに自車両周辺
の車両を認識する車両認識手段から構成され、そのデー
タ圧縮手段は、分割領域に含まれる距離データから1つ
を選択し、その分割領域の距離データとすることを特徴
とする。
【0008】分割領域毎に選択された1つの距離データ
とすることでデータを圧縮するので、各距離データに対
する重み付けが無くなる。このことにより、測距誤差が
大きくなる車両端に対する距離データ、あるいは、外乱
光、干渉光などのノイズによる誤った距離データに対し
て、大きな重みを与えることが無くなる。
【0009】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、本発明の
周辺車両検出方法を用いた装置としての一実施の形態で
ある、車間距離警報装置の構成を示す図である。この車
間距離制御装置は、レーザレーダヘッド110、信号処
理ECU120、車速センサ130、ハンドル角センサ
140、警報ブザー150から構成される。
【0010】レーザレーダヘッド110は、測距方向制
御部111、送光部112、受光部113、距離算出部
114、データ圧縮部115、および信号処理ECUと
の入出力インターフェース(以下、I/Fと記載)11
6で構成される。
【0011】測距方向制御部111は、図2に示すよう
に、例えば1測距方向当たり100μsecというよう
な所定のタイミングで、測距方向、すなわち112の送
光部、113の受光部の向きを、レーザレーダヘッドに
おける視野角の右端(例えば自車正面から右12.5度
の位置であり、測距方向角度12.5度の位置)から、
視野角の左端(例えば自車正面から左12.5度の位置
であり、測距方向角度−12.5度の位置)まで所定角
度(例えば0.025度)ずつ左へ変えてゆく。そし
て、視野角の左端で送光した後、測距方向を視野角右端
に戻し、次の測距周期が来るのを待つ。
【0012】送光部112は、測距方向制御部の測距方
向を変えるタイミングに同期した所定の間隔で、図3に
示すような垂直方向の幅が3度、水平方向の幅が0.0
25度の扇形のレーザビームを送光する。ただし、測距
方向制御手段が視野角右端で次の測距周期を待っている
状態では、送光しない。
【0013】受光部113では、送光部112における
送光信号をトリガーとして、物体からの反射光を受光す
る。
【0014】距離算出部114では、図4に示すよう
に、各測距方向について、送光部112で送光してか
ら、受光部113での受光信号が所定のしきい値を超え
るまでの時間を測定し、その値を式(5)により距離に
換算する。 L=c×t/2 (5) 式(5)において、cは光速(m/s)、tは送光部で
送光してから、受光部で受光信号がしきい値を越えるま
での時間(s)、Lは求める距離(m)である。ただ
し、ある測距方向について物体が存在しない場合にはt
が無限大となるが、その場合には所定の最大値(例え
ば、200m。以後、最大検出距離と記載)をその測距
方向の距離データとする。このようにして、測距方向角
度12.5度の位置から−12.5度の位置まで0.0
25度ずつ測距する場合には、最終的に1000方向分
の距離データが得られる。
【0015】データ圧縮部115では、図5に示すよう
に、照射領域を所定角度毎に分割した領域(以後、分割
領域と記載)に含まれる測距方向の距離データのうち最
小のものを選択し、分割領域に対する距離データとす
る。より具体的には、図6のフローチャートに示すよう
な処理を行う。すなわち、まず、特定の分割領域に注目
し、ステップ601でその分割領域に含まれる距離デー
タを抽出する。次に、ステップ603で、抽出した距離
データのうち最大検出距離未満の距離データに着目し、
それらを値が小さいものから順に並べ替える。ステップ
604では、並べ替えた距離データのうち、最も小さい
距離データを選択し、注目している分割領域の距離デー
タとする。もし、注目している分割領域に最大検出距離
未満の距離データがない場合には、ステップ605で最
大検出距離を注目している分割領域の距離データとす
る。この処理により、測距方向角度12.5度の位置か
ら−12.5度の位置まで0.025度ずつ測距し、照
射領域を0.25度毎の領域に分割した場合、1000
方向分の距離データが100個の分割領域に対する距離
データとなり、データ数が1/10に圧縮される。
【0016】入出力I/F116では、信号処理部から
の発光のON/OFF指令などのデータを入力するとと
もに、データ圧縮部115における演算結果、すなわち
各分割領域に対する距離データを信号処理ECU120
に出力する。
【0017】信号処理ECU120は、レーザレーダヘ
ッド110との入出力I/F121、車速センサ、ハン
ドル角センサによるデータの入力I/F122、レーザ
レーダヘッドによる各分割領域に対する距離データ、車
速センサによる自車速、ハンドル角センサによるハンド
ル角から、自車線を先行する車両を認識し、車間距離と
相対速度を算出する車両認識部123、車速センサによ
る車速データと車両認識部による相対速度から警報距離
を算出する警報距離算出部124、車両認識部による車
間距離と警報距離算出部による警報距離から警報ブザー
駆動部125から構成される。
【0018】車両認識部123では、レーザレーダヘッ
ド110による分割領域に対する距離データ、車速セン
サによる自車速、ハンドル角センサによるハンドル角か
ら、自車線を先行する車両を認識し、車間距離と相対速
度を算出する。ここでは、その処理について図7のフロ
ーチャートに沿って説明する。ただし、以後の説明で
は、自車前端の中央を座標の原点とし、車両の幅の方向
にx軸、それに垂直な方向にy軸をとった座標系を用い
る。車両認識部では、まず、ステップ701にて、各分
割領域に対する距離データは、最大検出距離未満のもの
のみが、式(6)、(7)によりこの座標系のx、y座
標に変換される。このx座標値(xi)、y座標値(y
i)の組み合わせを、検出点データと呼ぶことにする。 xi=Li×sinθi (6) yi=Li×cosθi (7) ここで、Liは各分割領域に対する距離データ(m)、
θiは各分割領域の中心が指す方向(rad)を表す。
【0019】次に、ステップ702の時系列的な対応付
けを行う。ここでは、図8に示すように、まず、前回の
各検出点データに対して、そのx座表値(xi1)、y
座標値(yi1)、およびx座標値の変化、y座標値の
変化(以下Vxi、Vyiと記載)から、今回の位置x
pi、ypiを予想し、その予想位置を中心にΔxt、
Δytという大きさの対応付けの枠を設ける。次に、そ
れぞれの前回の検出点データに対する対応付けの枠内に
含まれている、今回の検出点データを検索する。
【0020】対応付け枠に含まれる今回の検出点データ
が有る場合には、その枠に対する前回の検出点データ
と、枠内に含まれる今回の検出点データが時系列的に対
応するものと判断し、式(8)、(9)により、今回の
検出点データのVxi、Vyiを求める。ここで、xi
1、yi1は前回の検出点データのxy座標値、xi
0、yi0は今回の検出点グループのxy座標値、Tは
測距周期を表す。 Vxi=(xi1−xi0)/T (8) Vyi=(yi1−yi0)/T (9) また、今回の検出点データのうち、含まれる対応付け枠
がないものに関しては、新しく検出された検出点データ
であるとし、そのVxi、Vyiは式(10)、(1
1)により計算されるものとする。ここで、Vsは自車
速である。 Vxi=0 (10) Vyi=(−Vs) (11)
【0021】次に、ステップ703の検出対象データ演
算処理を行う。ここでは、それぞれのx、y座標値、お
よびVxi、Vyiの値を用いて、さらに今回の検出点
データをまとめて検出対象とし、各検出対象のx、y座
標値(Xj、Yj)およびx、y座標値の変化(Vxo
j、Vyoj)を求める。ここで、Vxoj、Vyoj
は検出対象のx方向、y方向の相対速度に相当する。具
体的には、図9に示すように、今回の各検出点データに
対し、y座標値の小さいものから順にΔxo、Δyoと
いう所定の幅を持った検出対象枠を設定し、この枠内に
含まれ、かつVxi、Vyiの差の絶対値がそれぞれΔ
Vx、ΔVy以下である今回の検出点データを検索、同
じ検出対象枠内に含まれVxi、Vyiが前述の条件を
満たする検出点データを1つの検出対象としてまとめ
る。そして、同じ検出対象に含まれる検出点データにお
けるy座標の平均値をもって検出対象のy座標値(Y
j)、同じ検出対象に含まれる検出点グループのx座標
の最大値と最小値の平均値を検出対象のx座標値(X
j)とし、同じ検出対象に含まれる検出点グループのx
座標の最大値と最小値の差の絶対値を検出対象の幅とす
る。また、同じ検出対象に含まれる検出点グループにお
けるVxi、Vyiの平均値をもって、それぞれ検出対
象のVxoj、Vyojとする。
【0022】次に、ステップ704の先行車両抽出処理
を行う。ここでは、ステップ705で得られた検出対象
データをもとに、検出対象のうち、車両に相当し、かつ
自車線上にあるものを選択する。具体的には、まず、検
出対象の幅が所定値(例えば、軽自動車における車幅の
規格値1.4m)以上、かつ相対速度が所定値(例え
ば、−(自車速))より大きい検出対象を認識車両とし
て選択する。つぎに、ハンドル角と車速から次式により
道路線形を推定し、認識車両の距離における車線中心の
x座標を求める。この車線中心のx座標との差が所定値
以下のものを自車線上にある認識車両とし、自車線上に
ある認識車両のうち最もy座標値が小さいものを先行車
両とする。この先行車両に対するy座標値Yj、Vyo
jをそれぞれ先行車両の車間距離、相対速度とする。
【0023】警報距離算出部124では、まず、車速セ
ンサによる自車速と車両認識部による先行車両の相対速
度から、式(12)により先行車車速を算出する。 Va=Vs+Vr (12) ここで、Vaは先行車車速(m/s)、Vsは自車速
(m/s)、Vrは相対速度(m/s)である。そし
て、式(13)により、警報距離を算出する。 Lw=Tw×Vs+(Vs2 -Va2)/(2×μ×G) (13) ここで、Lwは警報距離(m)、Twは空走時間
(s)、Vsは自車速(m/s)、Vaは先行車車速
(m/s)、μは路面の摩擦係数、Gは重力加速度(m
/s2)である。
【0024】警報ブザー駆動部125では、車両認識部
で求めた車間距離と警報距離算出部で求めた警報距離を
比較し、警報距離よりも車間距離が短い場合に、警報ブ
ザーを駆動(吹鳴)し、ドライバに対して車間距離が危
険な状態であることを警報する。
【0025】本実施の形態によれば、データ圧縮部11
5において、照射領域を所定角度毎の領域に分割し、分
割した領域に含まれる測距方向の距離データのうち最小
のものを選択することで、従来例のような平均化時の距
離データに対する重み付けが無くなり、測距誤差が大き
くなる車両端に対する距離データ、あるいは、外乱光、
干渉光などのノイズによる誤った距離データに対して、
大きな重みを与えることが無くなるので、それらの影響
が減り、車間距離、相対速度の精度が向上する。
【0026】具体的には、従来例で説明した状況の場合
について検出点データのy座標値、検出対象データのy
座標値を式で表すと次の(14)〜(17)のようにな
る。ここで、Min(a,b,c...)は、かっこ内
の値のうち、最小のものを選択する関数を表す。 y1=Min(Y1、Y2、Y3、Y4) (14) y2=Min(Y5、Y6、Y7、Y8、Y9) (15) y3=Y10 (16) yo=(y1+y2+y3)/3 =(Y1+Y5+Y10)/3 (17) この場合、距離データに対する重みは全て1/3となる
ので、測距誤差が大きくなる車両端に対する距離デー
タ、あるいは、外乱光、干渉光などのノイズによる誤っ
た距離データに対して、大きな重みを与えることが無く
なり、それらの影響が減る。
【0027】実施の形態2.本実施の形態は、実施の形
態1の装置において、分割した領域に含まれる測距方向
の距離データのうち、最小のものを選択するかわりに、
分割した領域に含まれる測距方向の距離データのうち、
中間のものを選択し、各分割領域に対する距離データと
することでデータ圧縮を実現するものである。そして、
データ圧縮部以外の構成要素については、実施の形態1
と同じものである。
【0028】本実施の形態におけるデータ圧縮部の処理
について説明する。本実施の形態におけるデータ圧縮部
では、図10のフローチャートに示すような処理を行
う。すなわち、まず、特定の分割領域に注目し、ステッ
プ1001でその分割領域に含まれる距離データを抽出
する。次に、ステップ1003で、抽出した距離データ
のうち最大検出距離未満の距離データに着目し、それら
を値が小さいものから順に並べ替える。ステップ100
4では、並べ替えた距離データのうち、小さい方から数
えて中間にある距離データを選択し、注目している分割
領域の距離データとする。もし、注目している分割領域
に最大検出距離未満の距離データがない場合には、ステ
ップ1005で最大検出距離を注目している分割領域の
距離データとする。
【0029】本実施の形態によれば、データ圧縮部にお
いて、照射領域を所定角度毎の領域に分割し、分割した
領域に含まれる測距方向の距離データのうち、中間のも
のを選択することで、従来例のような平均化時の距離デ
ータに対する重み付けが無くなり、測距誤差が大きくな
る車両端に対する距離データ、あるいは、外乱光、干渉
光などのノイズによる誤った距離データに対して、大き
な重みを与えることが無くなるので、それらの影響が減
り、車間距離、相対速度の精度が向上する。
【0030】実施の形態3.本実施の形態は、図11に
示すように、実施の形態1の装置において、各測距方向
における受信強度を測定する受信強度測定部をあらたに
備え、照射領域を所定角度毎に分割した領域に含まれる
測距方向の距離データのうち受信強度最大のものを選択
し、各分割領域に対する距離データとすることで、デー
タ圧縮を実現するものである。そして、データ圧縮部以
外の構成要素については、実施の形態1と同じものであ
る。
【0031】本実施の形態における受信強度測定部につ
いて説明する。受信強度測定部では、受信部により受信
信号がしきい値を超えた時点から所定の間隔で受光信号
をモニターし、今回と前回の受信信号を比較する。前回
より今回の受信信号が大きい場合には、記憶値を今回の
受信信号に更新する。今回の受信信号の方が小さい場合
には、前回の記憶値を保持する。
【0032】本実施の形態におけるデータ圧縮部の処理
について説明する。本実施の形態におけるデータ圧縮部
では、図12のフローチャートに示すような処理を行
う。すなわち、まず、特定の分割領域に注目し、ステッ
プ1201でその分割領域に含まれる距離データを抽出
する。次に、ステップ1203で、抽出した距離データ
のうち最大検出距離未満の距離データに着目し、それを
検出した測距方向の受信強度が小さいものから順に並べ
替える。ステップ1204では、並べ替えた距離データ
のうち、そのデータを検出した測距方向の受信強度が最
大であるものを選択し、注目している分割領域の距離デ
ータとする。もし、注目している分割領域に最大検出距
離未満の距離データがない場合には、ステップ1205
で最大検出距離を注目している分割領域の距離データと
する。
【0033】本実施の形態によれば、データ圧縮部にお
いて、照射領域を所定角度毎の領域に分割し、分割した
領域に含まれる測距方向の距離データのうち、受信強度
最大のものを選択することで、従来例のような平均化時
の距離データに対する重み付けが無くなり、測距誤差が
大きくなる車両端に対する距離データ、あるいは、外乱
光、干渉光などのノイズによる誤った距離データに対し
て、大きな重みを与えることが無くなるので、それらの
影響が減り、車間距離、相対速度の精度が向上する。
【0034】実施の形態4.本実施の形態は、図13に
示すように、実施の形態1の装置において、各測距方向
において連続して検出した回数を記憶する連続検出回数
記憶部をあらたに備え、照射領域を所定角度毎に分割し
た領域に含まれる測距方向の距離データのうち、連続検
出回数最大のものを選択し、各分割領域に対する距離デ
ータとすることで、データ圧縮を実現するものである。
そして、データ圧縮部、連続検出回数記憶部以外の構成
要素については、実施の形態1と同じものである。
【0035】次に、本実施の形態における連続検出回数
記憶部について説明する。連続検出回数記憶部では、各
測距方向に対する連続検出回数を記憶するための記憶領
域を持つ。連続検出回数記憶部は、レーザレーダヘッド
立ち上がり時に全測距方向に対する連続検出回数を記憶
するための記憶領域を0回にクリアする。その後、測距
周期毎に各測距方向に対して前回と今回の距離データを
比較し、その差が所定値(例えば、5m)未満であれば
その測距方向の連続検出回数記憶値をインクリメントす
る。その差が所定値(例えば、5m)以上であればその
測距方向の連続検出回数記憶値を0回にクリアする。
【0036】次に、本実施の形態におけるデータ圧縮部
の処理について説明する。本実施の形態におけるデータ
圧縮部では、図14のフローチャートに示すような処理
を行う。すなわち、まず、特定の分割領域に注目し、ス
テップ1401でその分割領域に含まれる距離データを
抽出する。次に、ステップ1403で、抽出した距離デ
ータのうち最大検出距離未満の距離データに着目し、そ
れを検出した測距方向の連続検出回数が小さいものから
順に並べ替える。ステップ1404では、並べ替えた距
離データのうち、そのデータを検出した測距方向の連続
検出回数が最大であるものを選択し、注目している分割
領域の距離データとする。もし、注目している分割領域
に最大検出距離未満の距離データがない場合には、ステ
ップ1405で最大検出距離を注目している分割領域の
距離データとする。
【0037】本実施の形態によれば、データ圧縮部にお
いて、照射領域を所定角度毎の領域に分割し、分割した
領域に含まれる測距方向の距離データのうち、連続検出
回数最大のものを選択することで、従来例のような平均
化時の距離データに対する重み付けが無くなり、測距誤
差が大きくなる車両端に対する距離データ、あるいは、
外乱光、干渉光などのノイズによる誤った距離データに
対して、大きな重みを与えることが無くなるので、それ
らの影響が減り、車間距離、相対速度の精度が向上す
る。
【0038】実施の形態5.本実施の形態は、図15に
示すように、実施の形態1の装置において、各測距方向
における距離の変化量を算出する距離変化量算出部をあ
らたに備え、照射領域を所定角度毎に分割した領域に含
まれる測距方向の距離データのうち、距離変化量最小の
ものを選択し、各分割領域に対する距離データとするこ
とで、データ圧縮を実現するものである。そして、デー
タ圧縮部、連続検出回数記憶部以外の構成要素について
は、実施の形態1と同じものである。
【0039】次に、本実施の形態における距離変化量算
出部について説明する。距離変化量算出部では、各測距
方向に対する距離変化量を記憶するための記憶領域を持
つ。距離変化量算出部は、レーザレーダヘッド立ち上が
り時に全測距方向に対する距離変化量を記憶値を0mに
クリアする。その後、測距周期毎に各測距方向に対して
前回と今回の距離データを比較し、その差を距離変化量
として記憶する。
【0040】次に、本実施の形態におけるデータ圧縮部
の処理について説明する。本実施の形態におけるデータ
圧縮部では、図16のフローチャートに示すような処理
を行う。すなわち、まず、特定の分割領域に注目し、ス
テップ1601でその分割領域に含まれる距離データを
抽出する。次に、ステップ1603で、抽出した距離デ
ータのうち最大検出距離未満の距離データに着目し、そ
れを検出した測距方向の距離変化量が小さいものから順
に並べ替える。ステップ1604では、並べ替えた距離
データのうち、そのデータを検出した測距方向の距離変
化量が最小であるものを選択し、注目している分割領域
の距離データとする。もし、注目している分割領域に最
大検出距離未満の距離データがない場合には、ステップ
1605で最大検出距離を注目している分割領域の距離
データとする。
【0041】本実施の形態によれば、データ圧縮部にお
いて、照射領域を所定角度毎の領域に分割し、分割した
領域に含まれる測距方向の距離データのうち、距離変化
量最小のものを選択することで、従来例のような平均化
時の距離データに対する重み付けが無くなり、測距誤差
が大きくなる車両端に対する距離データ、あるいは、外
乱光、干渉光などのノイズによる誤った距離データに対
して、大きな重みを与えることが無くなるので、それら
の影響が減り、車間距離、相対速度の精度が向上する。
【0042】実施の形態6.本実施の形態は、実施の形
態3の装置において、照射領域を所定角度毎に分割した
領域に含まれる測距方向の距離データのうち、受信強度
最大かつ距離データが最小のものを選択し、各分割領域
に対する距離データとすることで、データ圧縮を実現す
るものである。そして、データ圧縮部以外の構成要素に
ついては、実施の形態3と同じものである。
【0043】次に、本実施の形態におけるデータ圧縮部
の処理について説明する。本実施の形態におけるデータ
圧縮部では、図17のフローチャートに示すような処理
を行う。すなわち、まず、特定の分割領域に注目し、ス
テップ1701でその分割領域に含まれる距離データを
抽出する。次に、ステップ1703で、抽出した距離デ
ータのうち最大検出距離未満の距離データに着目し、そ
れを検出した測距方向の受信強度が小さいものから順に
並べ替える。次にステップ1704では、並べ替えた距
離データのうち、受信強度が最大のものを選択する。そ
して、選択した距離データが複数ある場合には、ステッ
プ1707で距離データの大小を比較し、最小のものを
注目している分割領域の距離データとする。ステップ1
704で選択した距離データが1つである場合には、そ
の距離データをそのまま、注目している分割領域の距離
データとする。もし、注目している分割領域に最大検出
距離未満の距離データがない場合には、ステップ170
5で最大検出距離を注目している分割領域の距離データ
とする。
【0044】本実施の形態によれば、データ圧縮部にお
いて、照射領域を所定角度毎の領域に分割し、分割した
領域に含まれる測距方向の距離データのうち、受信強度
最大かつ距離データ最小のものを選択することで、従来
例のような平均化時の距離データに対する重み付けが無
くなり、測距誤差が大きくなる車両端に対する距離デー
タ、あるいは、外乱光、干渉光などのノイズによる誤っ
た距離データに対して、大きな重みを与えることが無く
なるので、それらの影響が減り、車間距離、相対速度の
精度が向上する。
【0045】実施の形態7.本実施の形態は、実施の形
態3の装置において、照射領域を所定角度毎に分割した
領域に含まれる測距方向の距離データのうち、受信強度
最大かつ距離データが中間のものを選択し、各分割領域
に対する距離データとすることで、データ圧縮を実現す
るものである。そして、データ圧縮部以外の構成要素に
ついては、実施の形態3と同じものである。
【0046】次に、本実施の形態におけるデータ圧縮部
の処理について説明する。本実施の形態におけるデータ
圧縮部では、図18のフローチャートに示すような処理
を行う。すなわち、まず、特定の分割領域に注目し、ス
テップ1801でその分割領域に含まれる距離データを
抽出する。次に、ステップ1803で、抽出した距離デ
ータのうち最大検出距離未満の距離データに着目し、そ
れを検出した測距方向の受信強度が小さいものから順に
並べ替える。次にステップ1804では、並べ替えた距
離データのうち、受信強度が最大のものを選択する。そ
して、選択した距離データが複数ある場合には、ステッ
プ1807で距離データの大小を比較し、中間のものを
注目している分割領域の距離データとする。ステップ1
804で選択した距離データが1つである場合には、そ
の距離データをそのまま、注目している分割領域の距離
データとする。もし、注目している分割領域に最大検出
距離未満の距離データがない場合には、ステップ180
5で最大検出距離を注目している分割領域の距離データ
とする。
【0047】本実施の形態によれば、データ圧縮部にお
いて、照射領域を所定角度毎の領域に分割し、分割した
領域に含まれる測距方向の距離データのうち、受信強度
最大かつ距離データが中間のものを選択することで、従
来例のような平均化時の距離データに対する重み付けが
無くなり、測距誤差が大きくなる車両端に対する距離デ
ータ、あるいは、外乱光、干渉光などのノイズによる誤
った距離データに対して、大きな重みを与えることが無
くなるので、それらの影響が減り、車間距離、相対速度
の精度が向上する。
【0048】実施の形態8.本実施の形態は、実施の形
態4の装置において、照射領域を所定角度毎に分割した
領域に含まれる測距方向の距離データのうち、連続検出
回数最大かつ距離データが最小のものを選択し、各分割
領域に対する距離データとすることで、データ圧縮を実
現するものである。そして、データ圧縮部以外の構成要
素については、実施の形態4と同じものである。
【0049】次に、本実施の形態におけるデータ圧縮部
の処理について説明する。本実施の形態におけるデータ
圧縮部では、図19のフローチャートに示すような処理
を行う。すなわち、まず、特定の分割領域に注目し、ス
テップ1901でその分割領域に含まれる距離データを
抽出する。次に、ステップ1903で、抽出した距離デ
ータのうち最大検出距離未満の距離データを着目し、そ
れを検出した測距方向の連続検出回数が小さいものから
順に並べ替える。次にステップ1904では、並べ替え
た距離データのうち、連続検出回数が最大のものを選択
する。そして、選択した距離データが複数ある場合に
は、ステップ1907で距離データの大小を比較し、最
小のものを注目している分割領域の距離データとする。
ステップ1904で選択した距離データが1つである場
合には、その距離データをそのまま、注目している分割
領域の距離データとする。もし、注目している分割領域
に最大検出距離未満の距離データがない場合には、ステ
ップ1905で最大検出距離を注目している分割領域の
距離データとする。
【0050】本実施の形態によれば、データ圧縮部にお
いて、照射領域を所定角度毎の領域に分割し、分割した
領域に含まれる測距方向の距離データのうち、連続検出
回数最大かつ距離データ最小のものを選択することで、
従来例のような平均化時の距離データに対する重み付け
が無くなり、測距誤差が大きくなる車両端に対する距離
データ、あるいは、外乱光、干渉光などのノイズによる
誤った距離データに対して、大きな重みを与えることが
無くなるので、それらの影響が減り、車間距離、相対速
度の精度が向上する。
【0051】実施の形態9.本実施の形態は、実施の形
態4の装置において、照射領域を所定角度毎に分割した
領域に含まれる測距方向の距離データのうち、連続検出
回数最大かつ距離データが中間のものを選択し、各分割
領域に対する距離データとすることで、データ圧縮を実
現するものである。そして、データ圧縮部以外の構成要
素については、実施の形態4と同じものである。
【0052】次に、本実施の形態におけるデータ圧縮部
の処理について説明する。本実施の形態におけるデータ
圧縮部では、図20のフローチャートに示すような処理
を行う。すなわち、まず、特定の分割領域に注目し、ス
テップ2001でその分割領域に含まれる距離データを
抽出する。次に、ステップ2003で、抽出した距離デ
ータのうち最大検出距離未満の距離データに着目し、そ
れを検出した測距方向の連続検出回数が小さいものから
順に並べ替える。次にステップ2004では、並べ替え
た距離データのうち、連続検出回数が最大のものを選択
する。そして、選択した距離データが複数ある場合に
は、ステップ2007で距離データの大小を比較し、中
間のものを注目している分割領域の距離データとする。
ステップ2004で選択した距離データが1つである場
合には、その距離データをそのまま注目している分割領
域の距離データとする。もし、注目している分割領域に
最大検出距離未満の距離データがない場合には、ステッ
プ2005で最大検出距離を注目している分割領域の距
離データとする。
【0053】本実施の形態によれば、データ圧縮部にお
いて、照射領域を所定角度毎の領域に分割し、分割した
領域に含まれる測距方向の距離データのうち、連続検出
回数最大かつ距離データが中間のものを選択すること
で、従来例のような平均化時の距離データに対する重み
付けが無くなり、測距誤差が大きくなる車両端に対する
距離データ、あるいは、外乱光、干渉光などのノイズに
よる誤った距離データに対して、大きな重みを与えるこ
とが無くなるので、それらの影響が減り、車間距離、相
対速度の精度が向上する。
【0054】実施の形態10.本実施の形態は、実施の
形態5の装置において、照射領域を所定角度毎に分割し
た領域に含まれる測距方向の距離データのうち、距離変
化量最小かつ距離データが最小のものを選択し、各分割
領域に対する距離データとすることで、データ圧縮を実
現するものである。そして、データ圧縮部以外の構成要
素については、実施の形態5と同じものである。
【0055】次に、本実施の形態におけるデータ圧縮部
の処理について説明する。本実施の形態におけるデータ
圧縮部では、図21のフローチャートに示すような処理
を行う。すなわち、まず、特定の分割領域に注目し、ス
テップ2101でその分割領域に含まれる距離データを
抽出する。次に、ステップ2103で、抽出した距離デ
ータのうち最大検出距離未満の距離データを着目し、そ
れを検出した測距方向の距離変化量が小さいものから順
に並べ替える。次にステップ2104では、並べ替えた
距離データのうち、距離変化量が最小のものを選択す
る。そして、選択した距離データが複数ある場合には、
ステップ2107で距離データの大小を比較し、最小の
ものを注目している分割領域の距離データとする。ステ
ップ2104で選択した距離データが1つである場合に
は、その距離データをそのまま、注目している分割領域
の距離データとする。もし、注目している分割領域に最
大検出距離未満の距離データがない場合には、ステップ
2105で最大検出距離を注目している分割領域の距離
データとする。
【0056】本実施の形態によれば、データ圧縮部にお
いて、照射領域を所定角度毎の領域に分割し、分割した
領域に含まれる測距方向の距離データのうち、距離変化
量最小かつ距離データが最小のものを選択することで、
従来例のような平均化時の距離データに対する重み付け
が無くなり、測距誤差が大きくなる車両端に対する距離
データ、あるいは、外乱光、干渉光などのノイズによる
誤った距離データに対して、大きな重みを与えることが
無くなるので、それらの影響が減り、車間距離、相対速
度の精度が向上する。
【0057】実施の形態11.本実施の形態は、実施の
形態5の装置において、照射領域を所定角度毎に分割し
た領域に含まれる測距方向の距離データのうち、距離変
化量最小かつ距離データが中間のものを選択し、各分割
領域に対する距離データとすることで、データ圧縮を実
現するものである。そして、データ圧縮部以外の構成要
素については、実施の形態5と同じものである。
【0058】次に、本実施の形態におけるデータ圧縮部
の処理について説明する。本実施の形態におけるデータ
圧縮部では、図22のフローチャートに示すような処理
を行う。すなわち、まず、特定の分割領域に注目し、ス
テップ2201でその分割領域に含まれる距離データを
抽出する。次に、ステップ2203で、抽出した距離デ
ータのうち最大検出距離未満の距離データに着目し、そ
れを検出した測距方向の距離変化量が小さいものから順
に並べ替える。次にステップ2204では、並べ替えた
距離データのうち、距離変化量が最小のものを選択す
る。そして、選択した距離データが複数ある場合には、
ステップ2207で距離データの大小を比較し、中間の
ものを注目している分割領域の距離データとする。ステ
ップ2204で選択した距離データが1つである場合に
は、その距離データをそのまま、注目している分割領域
の距離データとする。もし、注目している分割領域に最
大検出距離未満の距離データがない場合には、ステップ
2205で最大検出距離を注目している分割領域の距離
データとする。
【0059】本実施の形態によれば、データ圧縮部にお
いて、照射領域を所定角度毎の領域に分割し、分割した
領域に含まれる測距方向の距離データのうち、距離変化
量最小かつ距離データが中間のものを選択することで従
来例のような平均化時の距離データに対する重み付けが
無くなり、測距誤差が大きくなる車両端に対する距離デ
ータ、あるいは、外乱光、干渉光などのノイズによる誤
った距離データに対して、大きな重みを与えることが無
くなるので、それらの影響が減り、車間距離、相対速度
の精度が向上する。
【0060】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、測距誤
差が大きくなる車両端に対する距離データ、あるいは外
乱光、干渉光などのノイズによる誤った距離データに対
して大きな重みを与えることがなく、検出精度が向上で
きるという顕著な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1における車間距離警報装置の構
成を示すための図である。
【図2】 測距方向制御部の機能を説明するための図で
ある。
【図3】 レーザビーム形状を示すための図である。
【図4】 距離算出部における動作を説明するための図
である。
【図5】 照射領域とその分割を説明するための図であ
る。
【図6】 実施の形態1におけるデータ圧縮部の処理を
説明するフローチャートである。
【図7】 車両認識部の処理を説明するフローチャート
である。
【図8】 検出点データの時系列的な対応付けを説明す
るための図である。
【図9】 検出対象認識処理を説明するための図であ
る。
【図10】 実施の形態2におけるデータ圧縮部の処理
を説明するフローチャートである。
【図11】 実施の形態3における車間距離警報装置の
構成を示すための図である。
【図12】 実施の形態3におけるデータ圧縮部の処理
を説明するフローチャートである。
【図13】 実施の形態4における車間距離警報装置の
構成を示すための図である。
【図14】 実施の形態4におけるデータ圧縮部の処理
を説明するフローチャートである。
【図15】 実施の形態5における車間距離警報装置の
構成を示すための図である。
【図16】 実施の形態5におけるデータ圧縮部の処理
を説明するフローチャートである。
【図17】 実施の形態6におけるデータ圧縮部の処理
を説明するフローチャートである。
【図18】 実施の形態7におけるデータ圧縮部の処理
を説明するフローチャートである。
【図19】 実施の形態8におけるデータ圧縮部の処理
を説明するフローチャートである。
【図20】 実施の形態9におけるデータ圧縮部の処理
を説明するフローチャートである。
【図21】 実施の形態10におけるデータ圧縮部の処
理を説明するフローチャートである。
【図22】 実施の形態11におけるデータ圧縮部の処
理を説明するフローチャートである。
【図23】 従来例における車間距離警報装置の構成を
示すための図である。
【図24】 従来例における問題点を説明するための図
である。
【符号の説明】
110 レーザレーダヘッド 111 測距方向制
御部 114 距離算出部 115 データ圧縮
部 120 信号処理ECU 123 車両認識部 124 警報距離算出部 125 警報ブザー
駆動部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢野 拓人 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5H180 AA01 CC03 CC14 LL01 LL04 LL07 5J084 AA02 AA05 AA07 AB01 AC02 AD01 BA03 BA11 CA03 CA31 EA04 EA29

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自車両周辺の複数の測距方向に向かって
    電磁波を照射し、各測距方向に存在する物体による反射
    波を受信することにより、その測距方向に存在する物体
    までの距離を測定する測距手段、測距手段により測定さ
    れた距離データ数を減らすためのデータ圧縮手段、デー
    タ圧縮手段により圧縮された距離データをもとに自車両
    周辺の車両を認識する車両認識手段から構成される周辺
    車両検出装置において、電磁波を照射している照射領域
    を所定数に分割した分割領域に注目し、各分割領域に含
    まれている距離データから、当該分割領域における距離
    データとして1つのデータを選択するデータ圧縮手段を
    備えたことを特徴とする周辺車両検出装置。
  2. 【請求項2】 分割領域に含まれる距離データのうち最
    小のものを選択するデータ圧縮手段を備えたことを特徴
    とする請求項1に記載の周辺車両検出装置。
  3. 【請求項3】 分割領域に含まれる距離データのうち中
    間のものを選択するデータ圧縮手段を備えたことを特徴
    とする請求項1に記載の周辺車両検出装置。
  4. 【請求項4】 電磁波を照射したそれぞれの測距方向に
    おける受信強度を測定する受信強度測定手段を備え、受
    信強度測定手段の出力をもとに、分割領域に含まれる距
    離データのうち、受信強度が最大のものを選択するデー
    タ圧縮手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の
    周辺車両検出装置。
  5. 【請求項5】 電磁波を照射したそれぞれの測距方向に
    おいて連続して検出した回数を記憶する連続検出回数記
    憶手段を備え、検出回数記憶手段の出力をもとに、分割
    領域に含まれる距離データのうち、連続検出回数が最大
    のものを選択するデータ圧縮手段を備えたことを特徴と
    する請求項1に記載の周辺車両検出装置。
  6. 【請求項6】 電磁波を照射したそれぞれの測距方向に
    おける距離の変化量を算出する距離変化量算出手段を備
    え、距離変化量算出手段の出力をもとに、分割領域に含
    まれる距離データのうち、距離変化量が最小のものを選
    択するデータ圧縮手段を備えたことを特徴とする請求項
    1に記載の周辺車両検出装置。
  7. 【請求項7】 受信強度が最大のものが複数ある場合
    に、受信強度最大かつ距離データ最小のものを選択する
    データ圧縮手段を備えたことを特徴とする請求項4に記
    載の周辺車両検出装置。
  8. 【請求項8】 受信強度が最大のものが複数ある場合
    に、受信強度最大かつ距離データが中間のものを選択す
    るデータ圧縮手段を備えたことを特徴とする請求項4に
    記載の周辺車両検出装置。
  9. 【請求項9】 連続検出回数が最大のものが複数ある場
    合に、連続検出回数最大かつ距離データが最小のものを
    選択するデータ圧縮手段を備えたことを特徴とする請求
    項5に記載の周辺車両検出装置。
  10. 【請求項10】 連続検出回数が最大のものが複数ある
    場合に、連続検出回数最大かつ距離データが中間のもの
    を選択するデータ圧縮手段を備えたことを特徴とする請
    求項5に記載の周辺車両検出装置。
  11. 【請求項11】 距離変化量が最小のものが複数ある場
    合に、距離変化量最小かつ距離データが最小のものを選
    択するデータ圧縮手段を備えたことを特徴とする請求項
    6に記載の周辺車両検出装置。
  12. 【請求項12】 距離変化量が最小のものが複数ある場
    合に、距離変化量最小かつ距離データが中間のものを選
    択するデータ圧縮手段を備えたことを特徴とする請求項
    6に記載の周辺車両検出装置。
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