JP2001343005A - アクチュエータおよびマイクロポンプ - Google Patents

アクチュエータおよびマイクロポンプ

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JP2001343005A
JP2001343005A JP2000169088A JP2000169088A JP2001343005A JP 2001343005 A JP2001343005 A JP 2001343005A JP 2000169088 A JP2000169088 A JP 2000169088A JP 2000169088 A JP2000169088 A JP 2000169088A JP 2001343005 A JP2001343005 A JP 2001343005A
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fluid
electrode
electrodes
voltage
actuator
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JP2000169088A
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English (en)
Inventor
Masami Nakano
政身 中野
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Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極間に保持されたER流体に電圧を印加し
た場合に、該ER流体に剪断流れを生じさせることな
く、電極面の法線方向に作用する法線応力が発生すると
いう特性を利用したアクチュエータを提供する 【解決手段】 移動電極1と固定電極2との間にER流
体3を保持し、これらの電極間に電圧を印加することに
よって、上記ER流体3に電極面に対して法線方向の応
力(法線応力)を発生させ、この法線応力によって上記
両電極を引きつけることによって移動電極1に変位を生
じさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気粘性流体を用
いたアクチュエータ、および該アクチュエータを用いた
マイクロポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ER流体(Electro Rheoligical
Fluid:電気粘性流体)に関して、該ER流体を用いたア
クチュエータや、ER流体を作動流体とするマイクロポ
ンプ等が開発されている。ここで、上記ER流体とは、
誘電体の微粒子である分散相粒子を絶縁性の液媒中に分
散させてなる流体であり、通常は上記分散相粒子が液媒
中を自由に移動できるため低粘度の状態を示している
が、該ER流体に電圧を印加した場合には、剪断流れに
対して剪断応力が発生するという特性を有する。
【0003】上記ER流体を用いたアクチュエータとし
ては、特開平8−270615号公報に記載のものがあ
る。上記公報におけるアクチュエータは、図11に示す
ように、2つの駆動源部101・101と出力部102
とを流体流路103にて結合した構成であり、上記駆動
源部101においては、その内部にくし形の電極104
を配置すると共にER流体105を留置している。そし
て、上記電極間に電圧を印加することにより静電引力に
よって、動作流体であるER流体105を電極面に平行
に吸引することができる。また、上記出力部102は、
シリンダ106およびピストン107からなり、上記シ
リンダ106およびピストン107の間の空間にはER
流体105が満たされている。それゆえ、上記駆動源部
101における上記ER流体105の移動に伴って、上
記出力部102内のER流体105が流体流路103を
通じて駆動源部101側へ移動し、この移動をシリンダ
106およびピストン107によって取り出すことで変
位出力を得ることができる。
【0004】また、ER流体を輸送するポンプとして
は、特開平9−264284号公報や特開平11−13
677号公報に記載のものがある。
【0005】上記特開平9−264284号公報に記載
のポンプは、例えば、図12(a)または(b)に示す
ように、ローラ電極111と固定電極112(若しく
は、2つのローラ電極111A・111B)を対向さ
せ、上記電極間に電界を印加することでER流体中の分
散相粒子113に架橋構造を形成させ、電極間に該架橋
構造を維持したまま、上記ローラ電極111(若しく
は、ローラ電極111A・111Bの両方)をモータに
よって回転駆動することで、上記ER流体を搬送する構
成である。
【0006】また、特開平11−13677号公報に記
載のポンプは、図13に示すように、一対の電極群11
4・114間にER流体を満たし、上記各電極群114
を構成する各電極において流路の一端側から他端側へ順
次電圧を印加することで見かけ上の電極の移動を生じさ
せ、ER流体中の分散相粒子115に生じる架橋構造を
この見かけ上の電極の移動に沿って移動させることによ
り上記ER流体を搬送する構成である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
構成では、以下に述べるような問題が生じる。
【0008】上記特開平8−270615号公報に記載
のアクチュエータは、駆動源部101と出力部102と
を別個に備えていると共に、ER流体の体積移動を変位
出力に変換する構成であるため、駆動源部101や出力
部102においてある程度の容積を必要とし、装置の大
型化に繋がり易いといった問題がある。
【0009】上記特開平9−264284号公報に記載
のポンプは、ローラ電極111の駆動にモータ等の駆動
源を必要とするため、装置が大型化し易く、さらに、ロ
ーラ電極111の摺動部において、ER流体中の分散相
粒子に破損や磨耗が生じたり、あるいは、分散相粒子に
よって上記摺動部における磨耗が促進されるなどの問題
が生じる。
【0010】上記特開平11−13677号公報に記載
のポンプは、電界を印加するための電極対において、複
数の電極に電界を切り替えて印加する必要が有り、印加
タイミングの制御が複雑になるといった問題がある。
【0011】また、上記各公報における装置は、何れ
も、ER流体に電界を印加した時に生じる架橋構造の剪
断方向(すなわち、電界方向に直交する方向)に対する
抗力を利用して、ER流体の移動(剪断流れ)が生じて
いる。
【0012】これに対し、特開平6−185565号公
報は、電極間のER流体に電界を印加した時に、剪断方
向のみならず、電極面の法線応力が生じることに着目
し、上記電極面の法線応力を用いて、外部からの振動等
による外力を吸収するダンパーを提案している。
【0013】上記特開平6−185565号公報に記載
のダンパーは、図14に示すように、内部にER流体1
21を保留する室122内において、移動電極123と
固定電極124とを対向させ、これら電極間にER流体
が存在する状態で配置した構成である。
【0014】上記ダンパーでは、移動電極123と固定
電極124との電極間に電圧を印加することで、電極間
におけるER流体121に架橋構造を生じさせている。
そして、上記ダンパーの外部から伝達される振動等によ
って移動電極123に電極面の法線方向の強制駆動力が
作用した場合、上記ER流体121に発生する法線応力
によって振動等の外力を吸収することができる。
【0015】ここで、本願発明者は、鋭意研究の結果、
電極間に保持されたER流体に電圧を印加した場合に、
該ER流体に対して上述のような剪断流れを生じさせる
ことなく、かつ、電極面の法線方向に電極同士を引きつ
ける方向に作用する法線応力が発生するという知見を得
た。
【0016】このような知見は、従来、知られていなか
ったことであり、このようなER流体の特性をアクチュ
エータ等の駆動力等に応用した発明はなかった。
【0017】本発明の目的は、電極間に保持されたER
流体に電圧を印加した場合に、該ER流体に剪断流れを
生じさせることなく、電極面の法線方向に作用する法線
応力が発生するという上記知見を利用したアクチュエー
タ、および該アクチュエータを適用したマイクロポンプ
を提供することにあり、さらに、アクチュエータについ
ては装置の小型化を図ることを目的とし、マイクロポン
プについては制御の容易さと装置の小型化を図ることを
目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1のアクチュエー
タは、少なくとも一方の電極がその電極面の法線方向に
移動可能に備えられた1対の電極間に、これら両電極の
電極面と接するように電気粘性流体を配置し、上記電気
粘性流体に上記電極面と平行な方向に剪断流れを生じさ
せることなく、上記電極間に電圧を印加して、上記電気
粘性流体に電極面の法線方向に生じる法線応力を発生さ
せることにより、電極が駆動することを特徴としてい
る。
【0019】また、請求項2のアクチュエータは、少な
くとも一方の電極がその電極面の法線方向に移動可能に
備えられた1対の電極と、上記電極間に、これら両電極
の電極面と接するように配置された電気粘性流体とを備
えており、移動可能に設けられた上記電極は、上記電気
粘性流体に上記電極面と平行な方向に剪断流れを生じさ
せることなく、上記電極間に電圧を印加した場合に、上
記電極間の電気粘性流体において発生する電極面の法線
方向に生じる法線応力によって駆動されることを特徴と
している。
【0020】上記の構成によれば、電極面が互いに対向
して配置された1対の電極においてその電極間に電気粘
性流体が備えられ、上記電極間に電圧を印加した場合
に、上記電極間の電気粘性流体において法線応力が発生
して両電極を引きつけるように作用することにより、電
極面の法線方向に移動可能に設けられた少なくとも一方
の電極に変位を生じさせる。
【0021】これにより、電極間に保持された電気粘性
流体に電圧を印加した場合に、該電気粘性流体に剪断流
れを生じさせることなく、電極面の法線方向に作用する
法線応力が発生するという知見を応用したアクチュエー
タを提供することができる。また、上記アクチュエータ
の駆動力は、電極間に保持された電気粘性流体の法線応
力によって得られるが、上記電気粘性流体において大き
な体積移動等を必要とせず、該アクチュエータにおける
薄型化を実現することが容易となる。
【0022】請求項3のアクチュエータは、請求項1ま
たは2の構成に加えて、上記電気粘性流体が、上記電極
間に液柱として配置されることを特徴としている。
【0023】上記の構成によれば、電圧印加時において
生じる法線応力によってアクチュエータの駆動力を発生
させる電気粘性流体が、電極間で液柱として配置される
場合、その液柱の径を適切な大きさにすることにより、
アクチュエータの変位量を増大させることができる。
【0024】請求項4のマイクロポンプは、流路を形成
する壁面の一部にダイアフラムを設け、該ダイアフラム
の流路前後に配置された弁の開閉との連携動作により流
体の搬送を行なうマイクロポンプにおいて、上記請求項
1ないし3に記載のアクチュエータを用いて上記ダイア
フラムを駆動することを特徴としている。
【0025】上記の構成によれば、上記マイクロポンプ
におけるダイアフロムを、薄型のアクチュエータによっ
て駆動することができ、該マイクロポンプの小型化に寄
与することとなる。また、上記アクチュエータによるダ
イアフラムの振動動作と、該ダイアフラムの流路前後に
配置された弁の開閉動作とを連携させることが作動流体
の搬送が可能であり、その動作制御が簡単である。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図10に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
【0027】本実施の形態に係るアクチュエータに作動
原理を図1を参照して説明する。
【0028】上記アクチュエータは、移動電極1と固定
電極2との間にER流体3を保持し、これらの電極間に
電圧を印加することによって、上記ER流体3に電極面
に対して法線方向の応力(以下、法線応力と称する)を
発生させ、この法線応力によって上記両電極を引きつけ
ることによって移動電極1に変位を生じさせる。すなわ
ち、上記アクチュエータは、上記電極間に印加する電界
の電気エネルギーを上記移動電極1の変位に変換する作
用を有するものである。
【0029】上記図1(a)は、上記移動電極1および
固定電極2の電極間に電圧を印加していない状態を示す
ものであり、この時、ER流体3中の分散相粒子に架橋
構造が生じておらず、該ER流体3における法線応力は
生じていない。一方、図1(b)は、上記移動電極1お
よび固定電極2の電極間に電圧を印加した状態を示すも
のであり、この時、ER流体3中の分散相粒子に架橋構
造が生ずることによってER流体3に法線応力が生じ、
該法線応力によって移動電極1および固定電極2が引き
寄せられ移動電極1の変位が生じる。
【0030】図1に示す上記アクチュエータにおいて、
移動電極1および固定電極2の電極間に電圧を印加した
場合に該移動電極1を変位させる力はER流体3に生じ
る法線応力によって得られる。しかしながら、逆に、上
記電極間に印加されていた電圧をOFFした場合に、変
位が生じていた移動電極1を電圧無印加時の元の位置
(ホームポジション)に戻す力は上記ER流体3からは
得られない。
【0031】このため、上記図1の構成において、電極
間の電圧をOFFした場合にそれまで移動電極1に生じ
ていた変位を無くし、該移動電極1をホームポジション
に戻すためには、該移動電極1自身を弾性部材として固
定部材に対して取り付けるか、あるいは、該移動電極1
にバネ等の弾性部材を取り付けて電圧印加時に上記ER
流体3に生じる法線応力の発生方向と逆方向の弾性力を
移動電極1に付与する必要がある。
【0032】すなわち、この場合、上記電極間に電圧を
印加した場合には、ER流体3に生じる法線応力によっ
て移動電極1が変位し、電圧をOFFにした場合には、
該移動電極1に作用する弾性力によって該移動電極1が
ホームポジションに戻る構成となる。つまり、上記移動
電極1は、電圧ON時におけるER流体の法線応力と、
電圧OFF時における弾性力とにより、それぞれ異なる
方向に移動する。
【0033】また、上述のように弾性力を用いずに、移
動電極1を異なる方向に移動可能とするためには、図2
に示すように、移動電極1の両側に固定電極2A・2B
を配置し、移動電極1と固定電極2Aとの間、および移
動電極1と固定電極2Bとの間の両方にER流体3A・
3Bを保持させる構成とすることができる。この構成に
おいては、上記ER流体3A・3Bに対して交互に電圧
を印加することによって移動電極1を異なる方向へ移動
させることができる。
【0034】また、上記図2における構成は、図1に示
す構成に比べて移動電極1の変位幅を大きくすることが
できるという利点がある。
【0035】すなわち、図1のアクチュエータでは、移
動電極1の変位は、ER流体3の法線応力が作用しない
ホームポジション状態と、法線応力の作用による強制変
位が生じた状態との間で移動する。これに対し、図2の
アクチュエータでは、ER流体3A・3Bのそれぞれに
おける法線応力が作用する強制変位状態の間で移動する
ため、図1のアクチュエータに比べて変位幅が大きくな
る。
【0036】また、図1のアクチュエータでは、電極間
に電圧を印加してER流体3の法線応力によって移動電
極1を変位させる場合であっても、該移動電極1に弾性
力が作用するため変位量が減少する。一方、図2のアク
チュエータでは、移動電極1に対し弾性力の作用が無い
(若しくは、小さい)ため、変位量の減少が生じない。
【0037】ここで、上記アクチュエータにおいて、E
R流体3は、移動電極1および固定電極2の電極間にお
いて、該電極間の全面を満たすように保持されるもので
はなく、電極面に対してその一部で液柱を形成するよう
に配置される。これについては、詳しくは後述するが、
上記移動電極1の変位量は、電極間に保持されるER流
体3の量を増やせば単純に増加するものではなく、ER
流体3を液柱として配置し、その直径を細くした方が移
動電極1の変位量が大きくなる場合があるとの知見が得
られたためである。
【0038】尚、上記ER流体を電極間で液柱形状とし
た場合、該ER流体3の周囲に空間が存在するため、電
圧OFF時において、該ER流体3の分散相粒子の架橋
構造がなくなり粘性が低下することによって該ER流体
3が電極間から流れ出し、電極間にER流体3を保持で
きなくなるといった懸念がある。しかしながら、上記懸
念については、電圧ON時の電圧よりも弱い電圧をOF
F電圧として印加することで解決できる。すなわち、電
圧OFF時においても、0でない弱電圧を電極間に印加
することにより、移動電極1に変位を生じさせることな
く、かつ、電極間でER流体3を保持できる程度の架橋
構造を形成することが可能である。
【0039】ここで、上記アクチュエータの作動特性を
調べるために行なった実験の結果を図3〜8を参照して
説明する。
【0040】図3は、実験装置の概略構成を示す図であ
る。上記実験装置は、片持ち梁11の先端部分におい
て、その両面に移動電極12A・12Bを設け、移動電
極12Aと対向するように固定電極13Aを、移動電極
12Bと対向するように固定電極13Bを配置した構成
である。そして、移動電極12Aおよび固定電極13A
の電極間と、移動電極12Bおよび固定電極13Bの電
極間とにおいて、各電極のほぼ中央付近にER流体14
の液柱を形成している。また、実験開始の電圧無印加時
(移動電極12Aおよび固定電極13Aの電極間距離
と、移動電極12Bおよび固定電極13Bの電極間距離
とが等しい状態)において、上記ER流体14の液柱の
径をd〔mm〕、液柱高さをH〔mm〕とする。
【0041】d=2mm、H=3mmの条件で、電圧
1.5kVの矩形波を周波数0.5Hzで印加した場合
の結果を図4に示す。尚、図4において、(a)は片持
ち梁11の先端での変位を示し、(b),(c)は移動
電極12Aおよび固定電極13Aの電極間、移動電極1
2Bおよび固定電極13Bの電極間に生じる電界を示
す。(b),(c)からも分かるように、移動電極12
Aおよび固定電極13Aの電極間、移動電極12Bおよ
び固定電極13Bの電極間には、常に逆極性の電圧が印
加されている。
【0042】また、同じくd=2mm、H=3mmの条
件で、電圧3kVの矩形波を周波数0.5Hzで印加し
た場合の結果を図5に示す。図5においても、(a)は
片持ち梁11の先端での変位を、(b),(c)は移動
電極12Aおよび固定電極13Aの電極間、移動電極1
2Bおよび固定電極13Bの電極間に生じる電界を示
す。
【0043】図4(a)のグラフと図5(a)のグラフ
とを比較することにより、図5(a)のグラフの方が変
位量が大きくなっていることが容易に読み取れる。これ
より、本発明のアクチュエータにおいては、ER流体1
4を保持する電極間において、印加電圧を増大させるこ
とに伴って変位量の増大が生じることが分かる。
【0044】また、同じくd=2mm、H=3mmの条
件で、電圧1.5kVの矩形波を周波数10Hzで印加
した場合の結果を図6に示す。図6においても、(a)
は片持ち梁11の先端での変位を、(b),(c)は移
動電極12Aおよび固定電極13Aの電極間、移動電極
12Bおよび固定電極13Bの電極間に生じる電界を示
す。
【0045】図4(a)のグラフと図6(a)のグラフ
とを比較すると、図4(a)のグラフでは、その変位が
印加電圧と同じく矩形波に近い形状を示しているのに対
し、図6(a)のグラフでは、変位が矩形波となってい
ない。これは、印加電圧の周波数を上げた場合、電極の
変位が印加電圧の変化に十分に追従できないためと考え
られる。一方、図4(a)および図6(a)のグラフに
おいて変位量を比較してみると、変位量についてはあま
り差が生じていないことが分かる。すなわち、印加電圧
の周波数は、電極の変位量に対してはその影響が極めて
小さいことが分かる。
【0046】次に、図7および図8を参照し、電極間に
保持されるER流体14の液柱の径が変位量に与える影
響を考察する。
【0047】図7は、d=2mm、H=3mmの条件
で、電圧3kVの正弦波を周波数15Hzで印加した場
合の結果であり、図8は、d=4mm、H=3mmの条
件で、同じく電圧3kVの正弦波を周波数15Hzで印
加した場合の結果である。尚、図7、図8において、
(a)は片持ち梁11の先端での変位を示し、(b),
(c)は移動電極12Aおよび固定電極13Aの電極
間、移動電極12Bおよび固定電極13Bの電極間に生
じる電界を示す。(b),(c)からも分かるように、
移動電極12Aおよび固定電極13Aの電極間、移動電
極12Bおよび固定電極13Bの電極間には、常に逆極
性の電圧が印加されている。
【0048】図7(a)のグラフと図8(a)のグラフ
とを比較すると、図7(a)のグラフでは、変位の幅が
約0.6mmでノイズも小さい挙動を示しているのに対
し、図8(a)のグラフでは、変位の幅が約0.01m
mと極めて小さく、且つノイズも多く発生していること
が分かる。
【0049】これは、電極間に保持されるER流体14
の液柱径が太くなったことにより、電圧印加時において
該ER流体14に生じるの法線応力が大幅に減少したた
めと考えられる。すなわち、電極間に保持されるER流
体14の液柱径が太くなることによって上記法線応力が
減少する場合があることを示している。
【0050】次に、上記アクチュエータの応用例とし
て、図9に示すマイクロポンプを説明する。ポンプを用
いてのER流体の輸送において通常のポンプを利用する
と、輸送されるER流体と接する接液部分に摺動部が存
在する場合、ER流体中の分散相粒子に破損や磨耗が生
じたり、あるいは、分散相粒子によって上記摺動部にお
ける磨耗が促進されるなどの問題が生じる。このため、
従来より、ER流体の輸送にはダイアフラムを用いたポ
ンプが用いられることが多い。
【0051】本実施の形態に係るマイクロポンプは、図
9(a)〜(c)に示すように、流路を形成する壁面の
一部にダイアフラム21を設け、該ダイアフラム21の
流路前後に弁22・23を配置した構成である。また、
上記ダイアフラム21の略中央に移動電極24が設けら
れ、流路外において上記移動電極24と対向するように
固定電極25が設けられている。さらに、上記移動電極
24と固定電極25との電極間には、ER流体の液柱2
6が保持されている。
【0052】すなわち、上記マイクロポンプは、移動電
極24、固定電極25、およびER流体の液柱26によ
って構成される本発明のアクチュエータによって、上記
ダイアフラム21を駆動する構成であり、上記アクチュ
エータへの電圧印加によるダイアフラム21の往復運動
と、弁22・23の開閉動作との連携により流体の搬送
を行なうようになっている。
【0053】上記構成のマイクロポンプにおいて、ダイ
アフラム21は弾性力を有する部材として備えられてお
り、上記アクチュエータに電圧を印加した時のER流体
26に生じる法線応力と、該ダイアフラム21自身の弾
性力とによって変位する。
【0054】また、上記弁22・23は、該ポンプにて
搬送される作動流体をER流体とする場合には、流路断
面を挟むように配置される電極対にて形成することがで
きる。この構成では、該電極に電圧印加を行なうことに
よって流路中のER流体に架橋構造が誘起され、この架
橋構造によって流路を閉鎖することができる。これによ
り、上記弁22・23を電磁弁等で構成する場合に比
べ、弁の構造を簡略化することができ、装置の小型化に
寄与する。
【0055】吸込動作時においては、流出側の弁22を
閉じて流入側の弁23を開くと共に、上記電極間にON
電圧を印加してダイアフラム21を変位させることによ
って、該ダイアフラム21が配置された流路内の容積を
増す。この動作によって、流入側から流路内に作動流体
であるER流体が流れ込む。
【0056】一方、排出動作時には、流出側の弁22を
開いて流入側の弁23を閉じると共に、上記電極間にO
FF電圧を印加してダイアフラム21を弾性力によって
ホームポジションに変位させることによってダイアフラ
ム21が配置された流路内の容積を減ずる。この動作に
よって、作動流体であるER流体が流路内から流れ出
す。
【0057】上記図9(b)および(c)の動作を交互
に繰り返すことにより、作動流体であるER流体の搬送
が行なえる。尚、上記マイクロポンプはER流体の搬送
に好適なものではあるが、搬送される作動流体は特にE
R流体に限定されるものでなく、他の流体搬送にも用い
ることができる。但しER流体以外の作動流体を搬送す
る場合には、上記弁22・23には、機械的に開閉を行
なう電磁弁等を用いる必要がある。
【0058】また、上記図9に示すマイクロポンプは、
ダイアフラム21を駆動するアクチュエータが作動流体
の流路外に設けられており、このため、流路外にER流
体の液柱26が配されている。これに対し、ER流体を
作動流体とするマイクロポンプでは、作動流体であるE
R流体を利用してダイアフラムを駆動するアクチュエー
タを構成することも可能である。ダイアフラムの駆動に
作動流体であるER流体を利用可能とするマイクロポン
プの構造を図10に示す。
【0059】図10に示すマイクロポンプは、(a)〜
(c)に示すように、互いに平行な2層構造の流路を有
しており、これら2つの流路を分割する壁面の一部にダ
イアフラム31が配置されている。上記ダイアフラム3
1の略中央に移動電極32が設けられ、上記2層の流路
のそれぞれにおいて、流路を挟んで上記移動電極321
と対向するように固定電極33・34が設けられてい
る。この構成においては、移動電極32と固定電極33
または34との電極間にON電圧を印加した場合、電極
間に存在する作動流体であるER流体に架橋構造が生
じ、その法線応力によってダイアフラム31に変位が生
じる。
【0060】また、上記マイクロポンプにおいて、一方
の流路(図中、上層側の流路)には該ダイアフラム31
の流路前後に弁35・36が配置され、他方の流路(図
中、下層側の流路)には該ダイアフラム31の流路前後
に弁37・38が配置されている。
【0061】上記構成のマイクロポンプにおいて、図1
0(b)に示す状態は、図中の上層の流路において流出
側の弁35を閉じて流入側の弁36を開き、下層の流路
において流出側の弁37を開いて流入側の弁38を閉じ
ると共に、移動電極32および固定電極34の電極間に
ON電圧を印加している。この時、上記ダイアフラム3
1の変位は、上層の流路容積を増し、下層の流路容積を
減ずるように生じるので、上層の流路では吸込動作が行
なわれ、下層の流路では排出動作が行なわれる。
【0062】一方、上記マイクロポンプにおける図10
(c)の状態は、上層の流路において流出側の弁35を
開いて流入側の弁36を閉じ、下層の流路において流出
側の弁37を閉じて流入側の弁38を開くと共に、移動
電極32および固定電極33の電極間にON電圧を印加
している。この時、上記ダイアフラム31の変位は、上
層の流路容積を減じ、下層の流路容積を増すように生じ
るので、上層の流路では排出動作が行なわれ、下層の流
路では吸込動作が行なわれる。
【0063】したがって、上記図10(b)および
(c)の動作を交互に繰り返すことにより、上層および
下層の流路の両方において、作動流体であるER流体の
搬送が行なえる。
【0064】上述のような2層構造のマイクロポンプに
おいては、図10(b)および(c)の両方の状態にお
いて、ダイアフラム31の変位を、ER流体の法線応力
によって生じさせることができる。このため、上記ダイ
アフラム31を弾性力の小さい部材によって構成するこ
とが可能であり、図2で説明した理由によってダイアフ
ラム31の変位量を大きくとることができるので、よっ
て、該マイクロポンプの作動流体の搬送能力を向上させ
ることができる。
【0065】尚、ダイアフラムの駆動に作動流体である
ER流体を利用するマイクロポンプは、必ずしも図10
に示すような2層構造とする必要はなく、1層構造のポ
ンプであってもよい。但し、その場合には、電圧OFF
時のダイアフラムの変位は、該ダイアフラム自身の弾性
力によって生じさせる構造とする必要がある。
【0066】
【発明の効果】請求項1の発明のアクチュエータは、以
上のように、少なくとも一方の電極がその電極面の法線
方向に移動可能に備えられた1対の電極間に、これら両
電極の電極面と接するように電気粘性流体を配置し、上
記電気粘性流体に上記電極面と平行な方向に剪断流れを
生じさせることなく、上記電極間に電圧を印加して、上
記電気粘性流体に電極面の法線方向に生じる法線応力を
発生させることにより、電極が駆動する構成である。
【0067】請求項2の発明のアクチュエータは、以上
のように、少なくとも一方の電極がその電極面の法線方
向に移動可能に備えられた1対の電極と、上記電極間
に、これら両電極の電極面と接するように配置された電
気粘性流体とを備えており、移動可能に設けられた上記
電極は、上記電気粘性流体に上記電極面と平行な方向に
剪断流れを生じさせることなく、上記電極間に電圧を印
加した場合に、上記電極間の電気粘性流体において発生
する電極面の法線方向に生じる法線応力によって駆動さ
れる構成である。
【0068】それゆえ、電極間に保持された電気粘性流
体に電圧を印加した場合に、該電気粘性流体に剪断流れ
を生じさせることなく、電極面の法線方向に作用する法
線応力が発生するという知見を応用し、薄型化を実現し
たアクチュエータを提供することができるという効果を
奏する。
【0069】請求項3の発明のアクチュエータは、以上
のように、請求項1または2の構成に加えて、上記電気
粘性流体が、上記電極間に液柱として配置される構成で
ある。
【0070】それゆえ、請求項1または2の構成による
効果に加えて、電極間に配置される電気粘性流体の液柱
の径を適切な大きさにすることにより、アクチュエータ
の変位量を増大させることができるという効果を奏す
る。
【0071】請求項4の発明のマイクロポンプは、以上
のように、流路を形成する壁面の一部にダイアフラムを
設け、該ダイアフラムの流路前後に配置された弁の開閉
との連携動作により流体の搬送を行なうマイクロポンプ
において、上記請求項1ないし3に記載のアクチュエー
タを用いて上記ダイアフラムを駆動する構成である。
【0072】それゆえ、上記マイクロポンプにおけるダ
イアフロムを、薄型のアクチュエータによって駆動する
ことができ、該マイクロポンプの小型化を実現できると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a),(b)は、本発明に係るアクチュ
エータの作動原理を示す説明図である。
【図2】本発明のアクチュエータの図1とは異なる変形
例を示す説明図である。
【図3】上記アクチュエータの特性を調べるために行な
った実験における、実験装置の構成を示す説明図であ
る。
【図4】上記実験における実験結果の一例を示すグラフ
であり、液柱径d=2mm、液柱高さH=3mmの条件
で、電圧1.5kVの矩形波を周波数0.5Hzで印加
した場合の、変位(a)、印加電界(b)および(c)
を示すグラフである。
【図5】上記実験における実験結果の一例を示すグラフ
であり、液柱径d=2mm、液柱高さH=3mmの条件
で、電圧3kVの矩形波を周波数0.5Hzで印加した
場合の、変位(a)、印加電界(b)および(c)を示
すグラフである。
【図6】上記実験における実験結果の一例を示すグラフ
であり、液柱径d=2mm、液柱高さH=3mmの条件
で、電圧1.5kVの矩形波を周波数10Hzで印加し
た場合の、変位(a)、印加電界(b)および(c)を
示すグラフである。
【図7】上記実験における実験結果の一例を示すグラフ
であり、液柱径d=2mm、液柱高さH=3mmの条件
で、電圧3kVの正弦波を周波数15Hzで印加した場
合の、変位(a)、印加電界(b)および(c)を示す
グラフである。
【図8】上記実験における実験結果の一例を示すグラフ
であり、液柱径d=4mm、液柱高さH=3mmの条件
で、電圧3kVの正弦波を周波数15Hzで印加した場
合の、変位(a)、印加電界(b)および(c)を示す
グラフである。
【図9】本発明のアクチュエータをダイアフラムの駆動
源に応用したマイクロポンプの構造を示すものであり、
(a)は平面図、(b)および(c)は互いに異なる動
作状態を示す断面図である。
【図10】本発明のアクチュエータをダイアフラムの駆
動源に応用したマイクロポンプの変形例を示すものであ
り、(a)は平面図、(b)および(c)は互いに異な
る動作状態を示す断面図である。
【図11】従来の、ER流体を利用したアクチュエータ
の構成を示す説明図である。
【図12】図12(a),(b)は、従来の、ER流体
を搬送するポンプの構成を示す説明図である。
【図13】従来の、ER流体を搬送するポンプの構成を
示す説明図である。
【図14】従来の、ER流体を利用したダンパーの構成
を示す説明図である。
【符号の説明】
1,12A,12B,24,32
移動電極 2,2A,2B,13A,13B,25,33,34
固定電極 3,14,26
ER流体 21,31
ダイアフラム 22,23,35〜38

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一方の電極がその電極面の法線
    方向に移動可能に備えられた1対の電極間に、これら両
    電極の電極面と接するように電気粘性流体を配置し、 上記電気粘性流体に上記電極面と平行な方向に剪断流れ
    を生じさせることなく、上記電極間に電圧を印加して、
    上記電気粘性流体に電極面の法線方向に生じる法線応力
    を発生させることにより、電極が駆動することを特徴と
    するアクチュエータ。
  2. 【請求項2】少なくとも一方の電極がその電極面の法線
    方向に移動可能に備えられた1対の電極と、 上記電極間に、これら両電極の電極面と接するように配
    置された電気粘性流体とを備えており、 移動可能に設けられた上記電極は、上記電気粘性流体に
    上記電極面と平行な方向に剪断流れを生じさせることな
    く、上記電極間に電圧を印加した場合に、上記電極間の
    電気粘性流体において発生する電極面の法線方向に生じ
    る法線応力によって駆動されることを特徴とするアクチ
    ュエータ。
  3. 【請求項3】上記電気粘性流体が、上記電極間に液柱と
    して配置されることを特徴とする請求項1または2に記
    載のアクチュエータ。
  4. 【請求項4】流路を形成する壁面の一部にダイアフラム
    を設け、該ダイアフラムの流路前後に配置された弁の開
    閉との連携動作により流体の搬送を行なうマイクロポン
    プにおいて、 上記請求項1ないし3の何れかに記載のアクチュエータ
    を用いて上記ダイアフラムを駆動することを特徴とする
    マイクロポンプ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009036216A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Tokyo Institute Of Technology 電気粘性流体アクチュエータ
JP2009174565A (ja) * 2008-01-22 2009-08-06 Er Tec:Kk Er流体の制御方法
JP2014092257A (ja) * 2012-11-06 2014-05-19 Institute Of National Colleges Of Technology Japan Er流体の制御方法と制御装置
CN111102264A (zh) * 2018-10-25 2020-05-05 丰田自动车工程及制造北美公司 具有可密封边缘区域的致动器

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