JP2001336833A - 熱交換方法、熱交換器及び熱交換システム - Google Patents
熱交換方法、熱交換器及び熱交換システムInfo
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Abstract
なく、流体間の熱交換を実現した熱交換方法、熱交換器
及び熱交換システムを提供する。 【解決手段】 屈曲構造の第1の管路(熱交換管2)、
第1の管路を包囲する第2の管路(外管6)等を備え、
第1の管路に第1の流体(高温水HW)、第2の管路に
第2の流体(水W)を前記第1の流体とは逆方向に流
し、第1及び第2の流体の熱交換を行うことにより、流
水速度の低下や交換熱量の減少を来すことなく、流体間
の熱交換を実現したものである。
Description
交換に用いられる熱交換方法、熱交換器及び熱交換シス
テムに関する。
可能な給湯・暖房システムが実用化されている。この給
湯・暖房システムでは、熱源機で得た高温水を熱媒とし
て床暖房パネルやファンコンベクタに供給し、その熱量
を床や室内空間に放出させて暖房を行うものである。熱
源機には、給湯を行う給湯用熱交換器と温水暖房を行う
暖房用熱交換器が備えられ、暖房用熱交換器は冬期には
暖房需要に応じて常に加熱状態にし、高温水が得られ
る。この高温水は、80℃程度の高温であり、その熱量
は浴槽水の追焚に用いることができる。即ち、高温水等
の流体が持つ熱量で浴槽水を加熱させる追焚用熱交換器
がある。この種の追焚用熱交換器は、二重構造の管体を
用いて、その内管に暖房用の温水、その外管に追焚用の
湯水を流し、流体間の熱交換を行っている。例えば、特
開平6−229617号「浴槽水加熱装置」はこの種の
熱交換器を示しており、熱効率を向上させるため、三重
管構造としている。
を配置してなる熱交換器は、管体の長尺化で熱効率を向
上させることができるが、熱源機の筐体内に占める割合
が大きく、給湯や追焚設備の小型化を妨げる。この熱交
換器は通水抵抗が小さいため、他の暖房機器と同時に使
用すると、流水が集中し、暖房機器側の循環量を激減さ
せるおそれがある。熱交換器の通水抵抗を増加させるに
は、その入口側にオリフィスを設ければよいが、オリフ
ィスは熱交換器内の流水速度を低下させ、交換熱量を減
少させるという欠点がある。
熱量の減少を来すことなく、流体間の熱交換を実現した
熱交換方法、熱交換器及び熱交換システムを提供するこ
とを目的とする。
交換器及び熱交換システムは、屈曲構造の第1の管路
(熱交換管2)、第1の管路を包囲する第2の管路(外
管6)等を備え、第1の管路に第1の流体(高温水H
W)、第2の管路に第2の流体(水W)を前記第1の流
体とは逆方向に流し、第1及び第2の流体の熱交換を行
うことにより、流水速度の低下や交換熱量の減少を来す
ことなく、流体間の熱交換を実現したものである。
曲構造の第1の管路(熱交換管2)に第1の流体(高温
水HW)を流し、前記第1の管路を包囲する第2の管路
(外管6)に第2の流体(水W)を前記第1の流体とは
逆方向に流し、前記第1の流体と前記第2の流体の熱交
換を行うことを特徴とする。また、請求項3に係る本発
明の熱交換器は、第1の流体を流す屈曲構造の第1の管
路(熱交換管2)と、この第1の管路を包囲し、前記第
1の流体とは逆方向に第2の流体を流す第2の管路(外
管6)とを備えて、前記第1の流体と前記第2の流体の
熱交換を行うことを特徴とする。即ち、第1の管路は螺
旋構造等の屈曲構造であるため、その屈曲形態に応じて
管路長が長く、第1の管路を包囲する第2の管路に比較
して管路長は長大であり、表面積も大である。このた
め、第1の管路に流れる第1の流体の流速は第2の管路
を流れる第2の流体より緩やかとなり、表面積の大きい
第1の管路の表面に第2の流体が接触し、しかも、第1
及び第2の流体の通流方向が異なるため、両者の熱交
換、即ち、第1及び第2の流体が持つ熱量の授受が行わ
れる。例えば、第2の流体に比較して第1の流体の熱量
が高い場合には、その熱量が第2の流体に流れ、第1の
流体によって第2の流体を加熱することができる。
記第2の管路に流した前記第2の流体を、前記第1の管
路に近接させた第3の管路(内管10)に流し、前記第
1の流体と前記第2の流体の熱交換を行うことを特徴と
する。また、請求項4に係る本発明の熱交換器は、前記
第1の管路に近接配置された第3の管路(内管10)を
備え、前記第2の管路を通過させた前記第2の流体を前
記第3の管路に流すことを特徴とする。即ち、第2の管
路に流した第2の流体を、第1の管路に近接した第3の
管路、例えば、第1の管路を螺旋構造とすれば、第3の
管路を第1の管路で包囲することにより、第1の管路を
流れる第1の流体の熱量を第3の管路を流れる第2の流
体に付与することができる。この結果、熱交換効率を高
めることができる。
第2の管路で形成される空間内に管路長の長い前記第1
の管路を収容してなることを特徴とする。即ち、第2の
管路に管路長の長い第1の管路を収容することで、第1
の管路側の通流抵抗を増大させるとともに、第1及び第
2の流体の熱量の授受面積を拡大することができ、熱交
換効率を高めることができる。
は、燃焼手段(バーナ34)で生じた熱量を受けて第1
の被加熱流体(高温水HW)を加熱する第1の熱交換手
段(熱交換器31)と、第1の管路(熱交換管2)に前
記第1の被加熱流体を流すとともに、第2の管路(外管
6)に第2の被加熱流体(水W)を流し、前記第1の被
加熱流体が持つ熱量によって前記第2の被加熱流体を加
熱する熱交換を行う第2の熱交換手段(熱交換器32)
とを備えてなることを特徴とする。即ち、第1の熱交換
手段では、燃焼手段から高い熱量を熱源とする熱交換を
行い、この熱交換で加熱された第1の被加熱流体が持つ
熱量を用いて第2の熱交換手段で熱交換を行い、第1の
被加熱流体によって第2の被加熱流体が加熱される。こ
のような熱交換システムでは、第1の被加熱流体の持つ
熱量の有効利用が可能となる。
は、前記第2の熱交換手段によって浴槽水を加熱するこ
とを特徴とする。即ち、第1の被加熱流体の持つ熱量を
暖房等に使用する場合、燃焼熱を加熱源とする熱交換手
段を設置することなく、巡回する第1の被加熱流体の持
つ熱量を浴槽水の加熱(追焚)に用いることができ、熱
量の有効利用を図ることができる。
器及び熱交換方法の実施形態が示され、図1は全体構造
を示す部分断面図、図2及び図3はその分解断面図、図
4は熱交換管の入出部の断面図である。
を成す第1の管路として熱交換管2が設けられ、この実
施形態の場合、熱交換管2は銅又は銅合金等の熱伝導率
の高い金属を以て形成され、屈曲構造として螺旋部4を
備え、この螺旋部4は一定の周回径及びピッチに形成さ
れており、この熱交換管2には第1の流体として高温水
HWを通流させる。また、熱交換管2には薄肉の加工し
易い金属材料を使用することができ、熱伝導性からする
と、銅、銅合金等、熱伝導率の高い金属が好適である
が、薄肉構造とすれば熱伝導性が高められるので、ステ
ンレス等の熱伝導性の低い金属を使用することができ、
この種の金属を用いても熱交換量を低減させることはな
い。
加熱すべき給水等の水Wを流す第2の管路として外管6
が設けられ、この外管6は金属や合成樹脂等で形成する
ことができ、その外側に放熱抑制手段として保温材を設
ける等して放熱を抑制し、外管6の内径は熱交換管2の
螺旋部4の外径より大きく設定されている。即ち、外管
6は熱交換器の筐体ないし外装部材を構成している。こ
の実施形態では、外管6の内壁部に螺旋部4の外径を一
致させて外管6の内部には、熱交換管2の螺旋部4によ
って螺旋状の通水路8が形成されている。
3の管路として内管10が設けられており、この内管1
0は銅又は銅合金等の熱伝導率の高い金属を以て形成す
ればよく、薄肉の加工し易い金属材料を使用してもよ
い。熱交換管2の螺旋部4内に内管10が設置され、そ
の一端側に開口部12が形成されて外管6の一端側に開
放されており、この開口部12から内管10内に水Wが
流れる。
部14、他端部側に閉塞部16が設けられ、連結部14
には外管6が嵌合されるとともに、主連結口18ととも
に分岐連結管20が取り付けられている。主連結口18
には連結部14に固定された熱交換管2の一端側が連通
し、また、分岐連結管20には連結具21が取り付けら
れて図示しない管路に接続される。
を閉塞する閉塞部16には、透孔17、19を介して熱
交換管2及び内管10が貫通して固定されて外部に引き
出されている。また、外管6の閉塞部16の近傍には入
水口部22が形成され、この入水口部22には連結部2
4が設けられている。また、熱交換管2には連結部26
を介して図示しない管路が接続され、内管10の端部に
は連結部28を介して図示しない管路が接続される。
結部14の主連結口18から供給される高温水HWは、
連結部14から熱交換管2に流れ、螺旋部4を通って連
結部26側に流出する。一方、連結部24側に供給され
た水Wは、外管6の一端側から熱交換管2の間の通水路
8を通って熱交換管2、その螺旋部4の表面に接触しな
がら外管6の他端側に至り、内管10の開口部12から
内管10に流れ込み、連結部28側に流出する。即ち、
水Wは、外管6内を通流することにより熱交換管2の放
熱によって加熱され、温水Whに変化する。
旋部4を備えるとともに、外管6内に螺旋状の通水路8
が形成されている結果、乱流効果が得られるとともに、
螺旋部4による伝熱面積が大きく、小型化とともに熱交
換効果が高められ、また、螺旋部4による通水抵抗が大
きいため、他の熱交換器や放熱手段と併用しても、高温
水HWが集中して流れ込むという不都合はない。また、
この実施形態では、熱交換管2の伝熱面積を大きくする
ため、屈曲構造として螺旋部4を設けているが、千鳥形
状等の配管形態を設定してもよい。また、小型化ととも
に伝熱面積を大きくするには、熱交換管2の管径を細く
設定してもよい。
形態として熱交換システムが示されている。この熱交換
システムには、第1及び第2の熱交換手段として熱交換
器31、32が設置され、熱交換器31には燃焼手段又
は加熱源としてバーナ34が設置され、バーナ34は図
示しない燃料ガスの燃焼によって必要な熱量を得てい
る。即ち、熱交換器31には、熱交換管36が設けら
れ、管路38、40を通じてポンプ42によって圧送さ
れる第1の被加熱流体として高温水HWを循環させる。
管路38、40には分岐管44、46、48、50が並
列に設けられ、各分岐管44〜50には熱負荷を構成す
る熱交換器32、放熱器52、54、56が接続されて
いるとともに、比例弁58、60、62、64が設けら
れている。比例弁58〜64の開閉及び開度制御によっ
て、熱交換器32、放熱器52〜56に対する高温水H
Wの通流量が調整される。
32は、図1〜図4に示した熱交換器であって、この実
施形態では、浴槽水の追焚加熱源を構成しており、その
外管6には、浴槽66との間に第2の被加熱流体である
浴槽水Wを循環させる循環路を構成する戻り管68、往
き管70を介して浴槽66が連結され、戻り管68には
ポンプ72が設けられている。
焼によって発生させた熱量は、熱交換器31の熱交換管
36に流れる流水に吸収され、高温水HWが得られ、こ
の高温水HWは管路38、40を循環する。比例弁58
〜64の開度に応じて、その高温水HWを熱交換器3
2、放熱器52〜56に通流させることができる。
Wが熱交換器32の外管6内に流れ込む。このとき、熱
交換器32の熱交換管2に流れる高温水HWの熱量Q1
が外管6内の水Wに伝達され、即ち、熱交換によって浴
槽水Wが加熱される。
Wが持つ熱量を受けて熱量Q2 、Q 3 、Q4 として放熱
させることができる。この熱量は、床暖房や室内温風と
して利用できる。
る水Wを熱媒として用いた暖房システム及び浴槽水Wの
追焚システムを構成しており、暖房システムで得られる
熱量が浴槽66の追焚に利用され、バーナを熱源とする
熱交換器を設置することなく、簡易な構造で追焚システ
ムを構成することができ、熱の有効利用を図ることがで
きる。しかも、熱交換器32では、熱交換管2に螺旋部
4を備えているので、十分な通水抵抗が得られ、放熱器
52〜56を切り換えたことによる放熱負荷の低減時、
高温水HWが集中的に流れ込むという不都合はない。
び第2の流体を水として説明したが、油や空気でもよ
く、本発明は、各種の流体間の熱交換に利用することが
できる。また、第1の流体を熱量の高い高温水HW、第
2の流体を熱量の低い水Wとして説明したが、第2の流
体を熱量の高い高温水、第1の流体を熱量の低い水とし
ても熱交換を行うことができる。
次の効果が得られる。 a 流水速度の低下や交換熱量の減少を来すことなく、
流体間の熱交換を行うことができ、例えば、暖房システ
ムで得られる熱量を浴槽水の追焚に利用することができ
る。 b 第2の管路で形成される空間内に管路長の長い第1
の管路を収容したので、第1の管路側の通流抵抗を増大
させ、第1及び第2の流体の熱量の授受面積を拡大する
ことができ、熱交換効率を向上させることができる。 c 燃焼を熱源とする熱交換で加熱された第1の被加熱
流体が持つ熱量を用いて第2の被加熱流体を加熱するこ
とができ、燃焼熱を用いて加熱した被加熱流体の熱量を
有効に利用することができる。 d 燃焼熱を加熱源とする追焚用の熱交換手段を設置す
ることなく、暖房の熱源として巡回する第1の被加熱流
体の持つ熱量を浴槽水の加熱(追焚)に用いることがで
き、熱量の有効利用を図ることができる。
ある熱交換器の縦断面図である。
部分断面図である。
ある熱交換システムを示す配管図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 屈曲構造の第1の管路に第1の流体を流
し、前記第1の管路を包囲する第2の管路に第2の流体
を前記第1の流体とは逆方向に流し、前記第1の流体と
前記第2の流体の熱交換を行うことを特徴とする熱交換
方法。 - 【請求項2】 前記第2の管路に流した前記第2の流体
を、前記第1の管路に近接させた第3の管路に流し、前
記第1の流体と前記第2の流体の熱交換を行うことを特
徴とする請求項1記載の熱交換方法。 - 【請求項3】 第1の流体を流す屈曲構造の第1の管路
と、 この第1の管路を包囲し、前記第1の流体とは逆方向に
第2の流体を流す第2の管路と、 を備えて、前記第1の流体と前記第2の流体の熱交換を
行うことを特徴とする熱交換器。 - 【請求項4】 前記第1の管路に近接配置された第3の
管路を備え、前記第2の管路を通過させた前記第2の流
体を前記第3の管路に流すことを特徴とする請求項3記
載の熱交換器。 - 【請求項5】 前記第2の管路で形成される空間内に管
路長の長い前記第1の管路を収容してなることを特徴と
する請求項3又は請求項4記載の熱交換器。 - 【請求項6】 燃焼手段で生じた熱量を受けて第1の被
加熱流体を加熱する第1の熱交換手段と、 第1の管路に前記第1の被加熱流体を流すとともに、第
2の管路に第2の被加熱流体を流し、前記第1の被加熱
流体が持つ熱量によって前記第2の被加熱流体を加熱す
る熱交換を行う第2の熱交換手段と、 を備えてなることを特徴とする熱交換システム。 - 【請求項7】 前記第2の熱交換手段によって浴槽水を
加熱することを特徴とする請求項6記載の熱交換システ
ム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000160655A JP2001336833A (ja) | 2000-05-30 | 2000-05-30 | 熱交換方法、熱交換器及び熱交換システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000160655A JP2001336833A (ja) | 2000-05-30 | 2000-05-30 | 熱交換方法、熱交換器及び熱交換システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001336833A true JP2001336833A (ja) | 2001-12-07 |
Family
ID=18664812
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000160655A Pending JP2001336833A (ja) | 2000-05-30 | 2000-05-30 | 熱交換方法、熱交換器及び熱交換システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001336833A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004294019A (ja) * | 2003-03-28 | 2004-10-21 | Hitachi Air Conditioning System Co Ltd | 電気温水器 |
JP2014052176A (ja) * | 2012-09-05 | 2014-03-20 | Hwaseung R&A Co Ltd | 熱交換用二重管 |
JP2016023113A (ja) * | 2014-07-23 | 2016-02-08 | 日野自動車株式会社 | オゾン発生装置 |
EP3306248A1 (en) * | 2016-10-05 | 2018-04-11 | Hs R & A Co., Ltd. | Double pipe heat exchanger and method for manufacturing the same |
-
2000
- 2000-05-30 JP JP2000160655A patent/JP2001336833A/ja active Pending
Cited By (6)
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