JP2001331249A - マルチディスプレーシステム - Google Patents

マルチディスプレーシステム

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JP2001331249A
JP2001331249A JP2000147641A JP2000147641A JP2001331249A JP 2001331249 A JP2001331249 A JP 2001331249A JP 2000147641 A JP2000147641 A JP 2000147641A JP 2000147641 A JP2000147641 A JP 2000147641A JP 2001331249 A JP2001331249 A JP 2001331249A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 視覚障害者用のコンピューターシステム
は、現状では、かなり使いにくいので、使いやすくし、
それを応用した種々の装置も得る。 【解決手段】 メインコンピューターの映像出力用イ
ンターフェース、あるいは、システムバスに、ほぼ直結
したインターフェースから得られる情報を受け、その中
に含まれる文字データは、直接、ビットマップデータ
は、OCRソフトで文字データに変換し、ついで、漢字
→かな変換ソフトを経て、音声装置に送り、更に点字に
変換して二次元ピンディすぷれーに送り、文字以外のデ
ータは、ピンの突出による触知像として、ピンディスプ
レーに表示する、入出力制御装置を経て、スピーカー
や、二次元ピンディスプレーに送るマルチディスプレー
システムを構成し、それを応用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主として視覚障害者
(盲人)が用いるコンピューター等におけるマルチディ
スプレーシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】 従来、通常の汎用パーソナルコンピ
ューターを利用し、脂覚障害者用の、押したキーや、画
面に表示される文字の一部が音声で表示されるシステム
では、MS/DOS、WINDOWS(登録商標)等の
基本ソフト環境上で動く音声化アプリケーションソフト
を用いており、電源スイッチを入れると、ビジアルディ
スプレーにBIOS関係の表示がなされ、MS/DOS
や、WINDOWSの基本ソフトが立ち上がり、その関
係の表示がなされ、その後に、音声化ソフトがメインメ
モリーに読み込まれ、画面に表示される文字表示の一部
が音声で表示されるようになる。 従来使用されてきた点字表示用のピンディスプレー
では、MS/DOS・その他の基本ソフトが立ち上がっ
た後に、専用のピンディスプレー作動用のソフトをメイ
ンメモリーに読み込み、それ以後に、画面に表示される
テキスト型の文字を点字に変換したもの、キー入力する
点字、または、フロッピー(登録商標)ディスク等か
ら、読み込まれた点字用符号に変換した点字文を表示す
る。ピンディスプレーのボックス内には、多数の細長い
セラミックバイモルフの一端が水平に固定されており、
各他端に上向きのピンが1本づつ取り付けられており、
ピンの上端が、2〜3mmの間隔を置いて、縦×横に、4
×80本程度並んだ触知平板の小孔から突出することに
より、点字を1行、40文字程度表示することができる
ようになっている。 本件出願人は、特願平2−34157号、特開平3
−236289号「電歪素子」において、櫛形金属基板
の100本の各歯の表面に電圧印加で縮長する電歪材料
(圧電体)を張り付け、歯の先端にプラスチック製の触
知突起(ピン)を取り付けた物を、30°程度傾け10
0枚程度並べた、1万本の触知ピンから成る2次元ピン
ディスプレーを記載している。 また同人は、特願平5−22078号、特開平7−
74406号「分極微粒子入り電磁気歪み材料」におい
て、従来の電歪材料より、格段に電歪率が大きい材料に
ついて記しており、それを使用した櫛情素子を用いたピ
ンディスプレーについても記している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の、共に、音
声化ソフトや、ピンディスプレー作動用ソフトがメイン
メモリーに読み込まれるのは、基本ソフトが立ち上がっ
て後の、かなり遅い時期であり、その時点では、電源投
入後のBIOS画面や、基本ソフト画面等は、V/RA
M(VIDEO/RAM、その他のメモリー上にも残っ
ておらず、音声として表示されず、ピンディスプレー上
にも表示されない。その後の画面表示においても、ビッ
トマップによる文字等は音声化も、ピンディスプレーに
よる点字表示もできない。また、市販されているウイン
ドウズ(登録商標)関係のアプリケーションソフトの大
部分が視覚障害者が用いることができずビットマップに
よる、映像表示も、まったく見ることができない。の
場合、多数の大きなセラミックバイモルフがボックス内
に、交錯するので、1万ドットもの製品を造ることは、
不可能とされてきた。また、それらは、価格は、1ピン
あたり、千数百円〜二千数百円であり、大重量、大容積
でもある。の場合、金属製の櫛状金属基板の各歯の先
端に、プラスチック製の触知ピンを高精度の同サイズ
で、安価に取り付けることが困難であり、ボックスの底
面上に100枚の物を取り付けたとしても、それらの上
端には、1万本のピンが突出しており、その上から、1
万個の小孔が開いた1枚の触知平板をかぶせる場合、す
べてのピンを精度よく、すべての孔にはめ込むことが困
難である。では、前後面に溝を多数設けた基板の前面
に、櫛形の電歪素子群を取り付けたモジュールを多数
枚、積層するようにしているので、のように、多数の
ピンを触知面の多数の孔にはめ込むのに混難をきたすこ
とはないが、全基板の総重量が大きくなり、多数の各素
子の上端に触知ピンを精度よく取り付けるのが困難であ
る。本発明は、それらの問題・課題を解決し、その関連
技術を開発しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】 ビットマップデータ
中の文字をテキストデータに変換するOCRソフト、テ
キストデータを点字データや音声データに変換するソフ
ト、入出力制御関連のソフト等を記憶した、マイクロコ
ンピューターを内蔵し、メインコンピューターのVID
EO/RAM等から、CRTや液晶ディスプレー等のビ
ジュアルディスプレーに送られる画面データを受け、ま
たは、メインコンピューター内のシステムバスに、ほぼ
直結するローカルバスを通じて、画面表示用のデータを
受け、その画面をデータを直接、上下に駆動される触知
ピンを多数、マトリックス状に配設した二次元画面表示
ピンディスプレーに送ったり、そのデータ中の文字デー
タを点字に変換してピンディスプレーに送ったり、文字
や、認識可能な画像パターン、カーソル位置、その他を
音声言語や表示音に変換し、ピンディスプレーや、スピ
ーカーに送り、二次元座標入力装置、その他の入力装置
からの入力情報をメインコンピューターに伝える入出力
制御装置、及び、その制御装置に連なる、二次元画面表
示ピンディスプレー、スピーカー、二次元座標入力装置
等より成る、マルチディスプレーシステムを構成し、電
源投入後、ただちにビジュアルディスプレーに送られる
画面情報をも、音声化し、ピンディスプレーに表示され
る点字にし、更に、ピンディスプレー画面に、視覚映像
が、触知可能な触覚像としても表示されるようにする。 水平面に対して、各歯が後方に30°程度に傾斜し
た金属板やプラスチック板から成る櫛形モジュール基板
の各歯の先端をプレス加工により、ドーム形に成型して
上向きの触知ピンを形成させ、各歯のピンの下方に表裏
面に電極を取り付けた高電歪率材料から成る電歪素子膜
を張り付け、各歯を連ねるモジュール基根部の両端に傾
斜した橋脚部を取り付け、その上端を連ねる、触知ピン
より上下長が短い、橋桁部を設け、その前面には、各触
知ピンの下端の下行を制限する底部を有する溝を設け、
各橋桁部の前面の溝の間には、モジュール間結合用の小
円錐形のくぼみを設け、その後方には、前面のくぼみと
同形の結合用の突起を設けて成る軽量のモジュールを、
多数枚、前後方向に積層し、四隅をネジで固定して一体
化した、軽量の二次元画面表示ピンディスプレーを用い
る。その他、種々の手段を用いる。
【0005】
【実施例】図1は、本発明を実施したマルチディスプレ
ーシステムの平面図である。1は、通常のキーボード内
蔵のコンピューター(パソコン)。2は、ビットマップ
データ中の文字をテキストデータに変換するOCRソフ
ト、更にテキストデータを点字データに変換するソフ
ト、その他のプログラムを記憶したマイクロコンピュー
ターを内蔵した、各種ディスプレーや、入力装置の入出
力制御装置。3は、その上面に取り付けた赤外線受光素
子。4は、メインコンピューターの画面情報メモリーで
あるV/RAMに連なるVDT用インターフェースと、
入出力制御装置をつなぐケーブル。5は、メインコンピ
ューター内のシステムバスに、ほぼ直結されたPCIば
す等のインターフェースと、入出力制御装置をつなぐケ
ーブル。6は、図示しない赤外線発信器付のリモートコ
ントローラーで、電源のオン・オフ、音量、画面の輝度
等の制御をしうる通常のテレビ放送受信器を兼用したマ
イクロコンピューター内蔵の、音声回路付のコンピュー
ター用ビジュアルディスプレー。7は、そのリモートコ
ントロール用赤外線受光素子。8は、そのモード切替ス
イッチ。9は、入出力制御装置とビジュアルディスプレ
ーをつなぐケーブル。10は、イヤホンジャックに差し
込まれているプラグ。11は、それに連なり、その音声
電流で変調された100KHzの赤外線搬送高周波を送信
する音声情報と、120KHzの赤外線で搬送される「テ
レビがあります」という音声によるディスプレーの存在
情報とを発信する赤外線音声情報発信機。12は、金属
製ボックスで囲まれた触覚像表示用二次元ピンディスプ
レー。13は、その上面の中央部をおおう、横×縦に、
120×100個(ドット)、12000個の直径1.
4mmの孔が、縦・横2.5mm間隔(ピッチ)で開いてい
るプラスチック製の触知平板。14は、各孔に入ってい
る直径1.2mm程度の触知ピン。15は、その左後上部
に突出した回転軸。16は、その右面に取り付けた赤外
線レーザーダイオード。17は、右後上面に突出した回
転軸。18は、その左面に取り付けた赤外線レーザーダ
イオード。19は、それらの中間に設けた受光素子。2
0は、上壁の左前部に取り付けた上面に金属メッキをし
たプラスチック製キーを用いたマイクロスイッチ。21
は、上壁の右部に張り付けた絶縁テープ上に横線状の金
属線の端末を多数張り付けて成る物差し型行送りスイッ
チ。(各金属線は、プリント配線により、前または後端
に設けたLSIの入力端子につなぎ、各線に対応するア
ドレスコードに変換して、ピンディスプレー内のマイク
ロコンピューターに送信するようにしてもよい)。22
は、前上部に設けた同様の物差し型ページ送りスイッ
チ。23は、入出力制御装置と、ピンディスプレーをつ
なぐケーブル。24は、周囲に図示しない多数の小音響
孔を開けた強固なボックスに収められたスイッチ兼用ス
ピーカー。25は、その下面に張り付けたゴム膜から成
るピエゾ素子等を用いたスイッチ。26は、その下に張
り付けた固定台。27は、入出力制御装置とスピーカー
をつなぐケーブル。28は、同室内に置かれた電話器。
29は、その送受話器。30は、両者間に挟まれている
マイクロスイッチ。31は、それに連なり、送受話器が
持ち上げられて、マイクロスイッチがオンになると、内
部のICや赤外線発光素子等が作動して、赤外線搬送波
に乗せた、受信器6の制御信号が発信される赤外線信号
発信器。32は、部屋の入口の扉。33は、その上部に
取り付けられた突起。34は、それに接触しているマイ
クロスイッチ。35は、それに連なり、入口の柱に取り
付けられている31と同様の受信器6の制御用赤外線信
号発信器。36は、音声表示型腕時計兼用の視覚障害者
用赤外線情報送受信器。37〜40は、その本体の周囲
に設けた受光素子。41は、発光素子。42は、皮ベル
トである。
【0006】次に、この動作や使用法の概要を説明す
る。コンピューター1の電源スイッチを入れると、通常
の機種と同様、ケーブル4を 通じてその画面情報が入
出力制御装置2に入り、その内部の、ケーブル4と同本
数の線から成るバスを経て、ケーブル9に伝えられ、ビ
ジュアルディスプレー6に送られ、画面表示が行なわれ
る。また、入出力制御装置2中のコンピューターは、文
字の形を認識し、文字コードに変換しうるOCRソフト
を内蔵しているので、ディスプレー6へ送られるビット
マップデータから、文字パターンを認識し、文字コード
に変換し、更に内蔵したプログラムにより、漢字はひら
かなに変換し、かな英数の文字を、更に、点字に変換
し、点字と図形や・その他の画像の混じった触覚像情報
をピンディスプレー12に送り、同時に、文字部分を内
蔵の音源装置を経て、スピーカー24に送る。なお、キ
ータッチその他で、メインコンピューター1のメインメ
モリーに入力される文字コードは、アスキーコード等の
統一された単純な標準文字コードであるが、ソフト等に
より、文字フォントを指定するコードの働きにより、さ
まざまに修飾・変形されたパターンでV/RAM(ビデ
オラム)に記憶され、ビジュアルディスプレーに送られ
るのが普通になっている。その場合、ビジュアルディス
プレー6に送られるデータは、ビットマップデータにな
り、OCRソフトを用いても、読み取りエラーが起こり
やすい。フォント処理を受ける前段階の、システムバ
ス、あるいはそれに、ほぼ、直結したPCIバス等から
ケーブル5に流れる、修飾・変形される以前の標準文字
データを取り出して用いれば、文字判定の正確さが増す
利点がある。ピンディスプレー12に表示される点字
は、縦×横が3×2ドットで1文字が形成され、そのド
ット間は、2.5mmで、各文字間は5mmで、各行間は、
モード選択により、5mm、または、7.5mmとして表示
される。その際、カーソル位置は、従来のピンディスプ
レーと同様に、該当文字の直下の横に並んだ2ドットの
ピンを3Hz程度の周期で上げ下げする等して表示する。
文字以外の図形、画像等は、周辺より、いちじるしく高
コントラストの部分(輪郭等)のみを抽出した線画的な
図形、凸出と、非凸出の2階調の武分のみから成る像に
するにしてもよい。(漢点字で表示する場合もある。)
画像の10×10ドットの範囲(あるいは、5×5ドッ
トの範囲等)の光のドット(画素)範囲の輝度データを
平均化し、更にその階調を0、1、2の3階調、あるい
は0、1、2、3の4階調に整理(ディジタル化・量子
化)する等して、触知ピンの突出度を、0、0.3、
0.6mmの3段階(階調)にしたり、0、0.2、0.
4、0.6mmの4段階にしたりして、ビットマップ像を
ピンの突出による触覚像に変換して表示する。特に輝度
の強い部分は、ピンを上下振動させてもよい。メインコ
ンピューター12に読み込んだアプリケーションソフト
を用い、赤色は2Hz、緑色は、3Hzの振動をさせる等、
キー入力で指定し、色の駆別をしうるようにしてもよ
い。あるいは、入出力制御装置2、または、ピンディス
プレー12内のコンピューターに、このようなアプリケ
ーションソフトを読み込み、それらに付属するモード選
択スイッチを切り替えて、種々の機能を選択するように
してもよい。ディスプレー6では、1行80文字の表示
ができても、ピンディスプレー12では、その半文以下
しか表示できないので(漢字その他の1文字が、点字で
は2文字以上になる等)、2・3行にわたって表示す
る。しかし、それでは、触読速度が遅くなるので、行頭
を主として読み、必要な行を探す場合等には、モードを
切り替え、ディスプレー6に表示される画面の左方をピ
ンディスプレー上に表示しておき、片手をピンディスプ
レー12の周囲の金属ボックスに接した状態で、他手の
人差し指で読み進み、右端に達した後、その指を更に右
へ進め、物差し型行送りスイッチ21上に触れ、その部
にある金属線の1・2本に接すると、人体を通して、電
流がボックスから金属線に流れ、ピンディスプレーの内
部で、その電流を検知し、スイッチ21の、いずれの金
属線に通電されたかをコンピューターで判定し、スピー
カー24から、「ピン」という行がつながっていること
を示すガイド音が出力され、同行の右の未表示部を同行
または次行に表示し、指を左端に返し、それを読み進
み、再びスイッチ21に指が触れると、未表示部があれ
ば、同行または次行に表示され、更に、スイッチ21に
接し、残りがなければ、スピーカー24から「ピン ピ
ン」という2回のガイド音や「次の15行へ」等のガイ
ド音声が生じされ、次の行を読むようにしてもよい。触
知平板13の上面に金属メッキをしておき、それに接す
る片手の手首と、同手のスイッチ21に接する指との間
に電流が流れるようにしてもよい。あるいは、ピン14
自体を一つの電極として用いてもよい。スイッチ21
や、22の金属線の5本に1本ぐらいの割合で、太い線
を用い、位置の認知がしやすいようにしてもよい。行送
りスイッチ21と同様のものを、触知平板13の左方に
も、設けてもよい。片手でマイクロスイッチ20を押す
と、中の接点が閉じ、そのキー上面の金属メッキ部自体
に通電され、他手の指でスイッチ21上を後から前へな
でおろすと、マウスを縦に動かしたと同様、順次金属線
に通電され、ピンディスプレーの画面が引きおろされる
方向にスクロールされ、逆方向になでると、反対方向に
スクロールされる。または、片手をピンディスプレーの
周囲の金属ボックス部分に接したまま、他手の人差し指
で、スイッチ21の、いずれかの金属線に続けて2回タ
ッチするダブルクリックを行なうと、モードが切り替わ
り、以後のダブルクリックで、モードをもどすまで、ス
イッチ21に指を接して、なでれば、上記と同様のスク
ロールができる。文書ファイル等の場合、片手をボック
スまたはスイッチ20に接し、他手の指で、スイッチ2
2を右方向になでると、後方向のページに切り替わり、
左になでると、前方向のページが表示される。物差し型
のスイッチ21と、22の上面を金属板でおおい、その
上面に、それからは絶縁された、多数の目盛り状の金属
線端末を取り付け、金属板と、金属線に、同時に指が触
れれば、通電されるスイッチにしてもよい。点字をピン
ディスプレー12に表示すると同時に、スピーカー24
からその全文または行頭10文字程度の読み上げ音声が
出るようなモードをコンピューター1の操作等で選んで
おき、両表時を同時に用いれば、より分かりやすくなる
が、音声表示を消したい場合、スピーカー24上をたた
けば、それと、固定板26の間に、スイッチ25が挟ま
れ、スイッチのオンにより生じるパルス電流、ケーブル
27の音声電流が切られることによるパルス電流、ある
いは、固定板26内に設けたIC回路の作動により生じ
たパルス電流等がケーブル24を通じて入出力制御装置
2に入り、スピーカー24への音声電流が遮断される。
もう一度スピーカーをたたけば、音は復活する。この場
合、文字読み上げ音声が消えても、弱いビープ音が発生
しつづけるようにしておけば、視覚障害者が、スピーカ
ーの位置を探すのに時間を取らなくてすむ利点が生じ
る。そのようなメリットを生かし、博物館・展覧会・そ
の他において、各展示物の側に、このようなスピーカー
を設け、常に小さなビープ音、音楽、説明音声、「この
キーをおせば説明が聞こえます」等の呼びかけ音声等を
出しておき、視覚障害者が、その音のする所を押せば、
大きな音量の説明が聞こえるようにする等、スイッチの
位置を定示するのに用いることもできる。室内の電等・
クーラー・消火栓等のスイッチのキー・ハンドル等の中
に、小さなスピーカーを仕込んでおき、視覚障害者や、
停電時に近くにいる人々が、それらの位置を見つけやす
いようにしてもよい。スピーカー24を2回たたけば、
入出力制御回路が、それをマイクロホンに切り替え、音
声入力が可能になり、もう一度たたけば、再びスピーカ
ーになるようにしてもよい。そのようにして、検索単語
を入力し、音声と、点字で表示される辞書類を形成させ
てもよい。スピーカー24のボックスと、固定台26と
を蝶番でつなぎ、両者間に機械的なスイッチを挿入して
もよい。
【0007】 前述のように、ケーブル4を通
じて、コンピューター1のV/RAMに連なるVDTイ
ンターフェースから送られる情報は、V/RAM中の、
テキストV/RAMから出るものでも、ビットマップV
/RAMから出るものでも、ビットマップ信号で、テレ
ビジョン放送の映像信号に近いものであり、その中か
ら、入出力制御装置中のコンピューターで、文字パター
ンを検出し、文字コードに変換するのには、かなりの時
間を要し、判定ミスも起こしやすい。そこで、コンピュ
ーター1のCPUや、メインメモリーにもつながるシス
テムバスに流れる情報を、ほぼそのまま流しているケー
ブル5の情報中の、V/RAMに送られるキャラクター
コード(文字コード)及び、行がえ等の制御コードを入
出力制御装置内でひろい上げ、点字コードに変換し、ピ
ンディスプレー12の表示に用いてもよい。その場合、
ケーブル4は、ディスプレー6に直結し、入出力制御装
置2中で、ケーブル5中の、文字コードではない、ビッ
トマップで表示される文字の検出と、そのOCRソフト
による文字認識と点字への変換を行ない、点字への変換
ができない形は、ピンディスプレー上にビットマップ表
示するようにする。(V/RAMにおけるデータ処理機
能を、入出力制御装置2内の回路でする必要がある
が。)三角形・円形等、簡単な図形等は、OCRソフト
と同様のアルゴリズムにより、認識し、「三角形」、
「円形」等と音声表示を行なってもよい。ウインドウズ
ソフトによる表示音等は、コンピューター1、テレビ放
送も受信できるディスプレー6、から出してもよいし、
スピーカー24の、いずれから出してもよい。
【0008】以上のようにして、コンピューター1の電
源スイッチを入れた直後からのビジュアルディスプレー
6への表示が、ほぼそのまま、ピンディスプレー12及
びスピーカー24により、点字・触覚像・音声言語・そ
の他の音として表示され、従来、特に音声化ソフトに対
応するよう手を加えたごく一部のアプリケーションソフ
トを除いて、ウインドウズ用では、ほとんどできなかっ
た種々のアプリケーションソフトのインストール、飾り
付きの文字、ビットマップ文字等の読み取り、文字以外
のパターン等の触知ができるようになる。従来、音声表
示できていた一部のワープロ等のアプリケーションソフ
トによる文字も、従来同様に、表示される。また、図示
しないリモートコントローラーを操作し、それから出る
赤外線信号を受光素子7に送り、ディスプレー6でテレ
ビジョン放送を受信した場合、内蔵のコンピューター
は、その映像信号等をケーブル9を通じて、入出力制御
装置2に送るので、その映像が、そのまま、または、中
の文字が、点字に変換され、触覚では見分けにくい複雑
な映像はソフト処理で省略または簡素化し、簡素化した
触覚像がピンディスプレー12に表示される。コンピュ
ーター1に入れた画像用CD/ROMからの画像、コン
ピューター1につないだテレビカメラや、テレビ放送の
画像等を全面、ピンディスプレー12に表示したり、そ
の一部の範囲を任意の拡大率で拡大して表示したりする
ことが、アプリケーションソフトにより、できるテレビ
画面は、通常、毎秒30回(フィールド走査で数えれ
ば、60回)切り替えられるが、そのように急速に変え
ても触知できないので、毎秒1回程度切り替えてもよ
い。その場合、1フレームの映像をメモリーに記憶さ
せ、それを表示してもよいし、数フレーム分、あるい
は、30フレーム分の像を各画素ごとに平均し、1画面
にまとめて表示してもよい。これらの設定も、ソフトで
選択しうるようにすることが望ましい。なお、入出力制
御装置2を、ピンディスプレー12に結合させてもよ
い。BIOS/ROMを追加したり、ウインドウズの基
本ソフト中に追加したりして、PCIインターフェース
等を通じて、積極的に、二次元ピンディスプレーにも、
情報を送るようにし、入出力制御装置を経ずに、直接、
2次元ピンディスプレー12に表示情報を送ったり、メ
インコンピューター1の内蔵スピーカーに画面の読み上
げ音声情報が送られるようにすることが望ましい。
【0009】ディスプレー6により、テレビ放送を受信
し、その音声を聞きながら、コンピューター1を用い
て、ワープロ書きをするような場合、ワープロソフト等
に設けたモード選択により、ディスプレー6中のスピー
カーから音を出してもよいし、ケーブル9を通じて音声
信号を入出力装置2に取り込み、コンピューター1等か
らの情報に重畳して、スピーカー24に送るようにして
もよいし、図のように、プラグ10をディスプレー6の
イヤホンジャックにさし込み、ディスプレー6のスピー
カーに流れるはずの電流を、赤外線音声情報発信機11
中に流し、図2を用いて後述するIC回路等で造られた
100KHzの搬送高周波を音声電流で変調し、赤外線発
光素子に流し、その赤外線情報を、入出力制御装置2上
に取り付けた赤外線受光素子3で受け、入出力制御装置
2内で復調、増幅し、すぴーかー24に送ってもよい。
なお、プラグに入る音声電流を赤外線発光素子に加える
と、その変換特性が直線的でないため、音が歪むので、
このようにする。この場合、音声の一部で造った直竜を
バイアス電圧として用い、それに音声電流の残を重畳
し、特性曲線の直線部で赤外線に変換されるようにして
もよい。このように、スピーカー24から出るワープロ
書きに伴う音声表示を聞きながら、テレビ放送の音も聞
き、ピンディスプレー12の表示を時々みたりして、ワ
ープロを書いている時、電話器28のベルがなり、送受
話器29を取り上げると、マイクロスイッチ30のレバ
ーが動き、赤外線発信器30から、赤外線搬送波に乗せ
た遮断信号が発信され、赤外線受光素子7で受信され、
ディスプレー6の音声回路の音声出力が停止され、赤外
線音声情報発信機11の出力が停止し、スピーカー24
からのテレビ放送に伴う音声が消え、電話の際に、テレ
ビ放送の音を手動で消す必要がない。また、この時、扉
32が開くと、突起33がスイッチ34から離れ、赤外
線発信器35から、遮断信号が、赤外線受光素子7に入
り、テレビ放送の音は消え、入口から入ってきた人と、
支障なく会話することができ、店番をしながら、テレビ
を視聴する際等にも利用しうる。モード切り替えスイッ
チ8を切り替え、遮断信号が入れば、電源スイッチを切
り、ディスプレーの映像も音も消えるようにしたり、音
と映像のボリウムが最小になり、遮断信号が消えれば、
ただちに、ボリウムが復元するようにすることもでき
る。電話器に付属の通話開始ボタンを押すなり、送受話
器を持ち上げるなりすれば、電話器28や送受話器29
中に取り付けた赤外線発信器・超音波発信器・電波発信
器・有線の送信器等から、テレビ受信器・ラジオ受信器
等に、音声等の遮断信号が発信されるようにしてもよ
い。この場合、電話器にワンタッチで、数字キー等を、
テレビのリモコン操作用キーに切り替えるスイッチを設
け、電話のベルの信号が電話局から送られてくれば、自
動的にリモコン機能が消えるが、通話状態に入る時に
は、テレビ等の音その他を消す信号が発信されるように
してもよい。あるいは、ディスプレー6のイヤホンジャ
ックに、大型スピーカーをつないで音声を聞くように
し、その導電線中にスイッチ30を直列に入れ、そのス
イッチがオフになり、スピーカーへの通電が遮断される
ようにしてもよい。これらは、いっぱんの家庭や事業所
等でも利用しうる。
【0010】ピンディスプレー12上に表示されている
コマンド・ファイル名・その他の文字列を入力したい場
合、スイッチ20をダブルクリックすると、ピンディス
プレー12内のステッピングモーターが回転し、軸15
と17が、毎秒50回の右回転を始める。軸15に付い
ているレーザーダイオード16から出る赤外線ビーム
が、まず、触知平板13上の0〜5mm程度の高さの範囲
を90°回転走査し、ついで、レーザーダイオード18
が、同部を90°走査することを反復する。1本の指先
を基板13上の任意の点字表示部に置くと、まず、レー
ザーダイオード16の光が指にあたり、その反射光が受
光素子19に入り、それを受けて、ピンディスプレー1
2内のコンピューターは、ステッピングモーターの駆動
用パルス電圧の発生時点から、指が軸15から見て、ど
の方向にあるかを判定することができ、ついで、同じ指
にレーザーダイオード18からの光の反射光が受光素子
19に入り、軸17から見て、どの方向に指があるかを
判定し、両方向の交差点に指があることを判定し、軸1
5と、17の距離は既知であるので、三角測量の原理
で、触知平板13上の指の位置のx座標と、y座標を算
出することができる。そこで、指を上げ下げして、ダブ
ルクリックすると、受光素子19の出力から、コンピュ
ーターは、その文字を入力情報として受け取り、入出力
制御装置2を経て、メインコンピューター1に入力し、
マウスによるダブルクリック等と同様の動作をし、同行
の表示コマンドの入力、音声化、その他をする。このよ
うなレーザーびーむの走査をしながら、ピン14を1本
づつ(あるいは、横一列に多数)突出させて行けば、故
障があり、突出度が印加電圧に対応しただけピンが上が
らなければ、受光素子に達する光量が距離に対応した値
より減少し、故障の検出を行なうことができる。(この
時、適当なスペーサーを用い、黒色平板を触知平板13
の上方、0.3mmとか、0.6mmとかの高さに保ってか
ぶせておき、ピンが突出しない場合の平板13からの反
射光が少なくなるようにしたり、黒色平板の代わりに、
導電性板を用い、ピンがそれに接すれば、ピンと、導電
性板との間に、電流が流れることで、故障していないこ
とを検出するようにしてもよい。)ここでは、レーザー
ダイオード16と、18の区別を時間位相差値で判定し
ているが、両レーザー光に加えた変張周波数を異にした
り、光の色彩を異にしたりして、区別しうるようにして
もよい。レーザー16と、18への電源の供給は、電気
ブラシと、スリップリング等を介して行なってもよい
が、軸15と、16の周囲に巻き付けた二次コイルにレ
ーザー16をつなぎ、二次コイルの外径より、やや内径
の大きい固定一次コイルに高周波電流を流し、電磁誘導
で、二次コイルに生じた交流がレーザーに流れるように
してもよい。レーザー16と18は固定しておき、軸1
5と17に取り付けた反射鏡を回転させてレーザービー
ムを走査してもよい。回転レーザービームの反射光を受
光素子で受ければ、シャープな検出パルスが生じる利点
があるが、回転軸17とレーザー18を省略し、受光素
子19をレンズ付の、画素が一直線上にのみあるリニア
型CCDに置き代え、指にあたった光がカメラの、どの
位置の画素に入力するかからカメラからの指の方向を判
定し、レーザー16の光の入射時点と合わせて、指のx
・y座標を算出してもよい。多数のれーざー光源を一列
に並べ、その対光辺に多数の受光素子を並べる等して指
の位置を検出する周知の装置に比べて、小型で、消費電
力が少なく、安価に製作しうる利点があり、種々の用途
にも用いうる。使用者の衣服等、指以外からの反射光を
防ぐため、ピンディスプレー12の上面の周囲に、高さ
10mm程度の黒色のウレタンフォーム製の遮光枠を取り
付けてもよい。スイッチ21の各金属線をピン14の間
を経て、触知平板13上の左端まで延長し、下面に接着
剤を塗って張り付け、スイッチ22の各金属線を触知平
板13の後縁まで延長し、下面に接着剤を塗って張り付
け、スイッチ21の線は、通常モードでは、各線がy座
標に対応し、スイッチ22の各線は、x座標に対応する
ようにし、横線は+電源につなぎ、縦線は−電源につな
ぎ、指1本で、両線の交差点付近に接すれば、両線が短
絡され、両線に通電され、各線がつながっているx座標
検出用と、y座標検出用のLSIにより、x・y座標が
読み取られるようにしてもよい。この場合、指直接や、
導電ゴム製キャップをはめた指で、触知平板13上に文
字を描く等すれば、そのパターンが入力されることにも
なるので、ピンディスプレー12の右方等に、縦線と横
線を張り付けた、100mm角程度の、中途失明者が使い
やすい、指による文字等のパターン入力専用装置を設け
てもよい。このような入力装置も、ピンディスプレー用
のみならず、通常の入力装置としても用いうる。なお、
この場合、縦と横の金属線が交差する触知平板の表面の
対応部には、あらかじめ、くぼみを設けておき、交差部
が、表面に突出しないようにし、指を滑らかに動かしう
るようにしておくことが望ましい。触知平板上には、ス
イッチ22の延長線のみを張り付け、片手の指でスイッ
チ21上の、いずれかの線に触れ、他手の指で、同y軸
上のいずれかの縦線に触れ、x・y座標の入力を行なう
ようにしてもよい。(スイッチ21の線のみを延長して
もよい。) この場合、横一列に並ぶ各ピン14は、後述のように、
1枚の金属板に連なっているので、スイッチ21の各金
属線の延長の代わりに用い、1本の指を点字に触れなが
ら、すぐ側のy軸導電線にも触れれば、x・y座標の入
力が行なわれるようにしてもよい。触知平板13を金属
製にし、指を接すると、それと、その上面に絶縁性接着
剤で張り付けた、x・y軸の導電線との間に通電される
ようにしてもよい。各触知ピン14及び、それに連なる
金属基板の表面に絶縁塗料を塗り、更に、各触知ピンの
表面に導電性塗料を塗り、そのピンを動かす電歪膜を作
動させる個別電極に電気的につなぎ、スイッチ20を片
手で押した状態で、他手の指先で、いずれかの触知ピン
に触れれば、電歪膜への印加電圧の一部が人体を経てス
イッチ20と、触知ピンの駆動回路や、触知ピンの走査
回路に流れるので、その変化電流パルスを検出し、垂直
・水平走査時点から、どのピンに指が触れているかを判
定し、指定位置の入力ができるようにしてもよい。(そ
の際、スイッチ20に、特設電池、識別可能な高周波電
源等からの電圧をかけ、指の接触により、x軸と、y軸
の走査回路に流れる電流変化を明瞭に検出しうるように
してもよい。)ピンディスプレー12中に、サーモスタ
ット付のヒーターを設け、冬でも、点字等が読みやすい
ようにしてもよい。
【0011】通常、視覚障害者は、ベルト42を腕に巻
き、腕時計36を装着・携帯する。その上面をダブルク
リックすれば時間が音声表示される。メインコンピュー
ター1の電源を切り、外出し、帰宅した際等、室内に多
くの物が置いてあったり、室内が広かったり、学校等、
共用の施設であったりすると、諸装置の置き場所が分か
らず、ぶつかって破損することも多い。外から室内に入
った時、手首を上腹部の前に置き、受光素子37が自己
の右、38が左、39が上、40が下にくるように、腕
時計36を正面に向けると、赤外線音声情報発信機11
からの赤外線が、受光素子37〜40に入る。各受光素
子は、腕時計36の中心に立てた仮想垂線に対し、受光
面が、30°程度、外を向くように取り付けられてお
り、垂線方向に発信機11があれば、各受光素子に入る
光量は等しく、腕時計内のコンピューターは、その出力
比から、「正面に」と言う音声を、まず表示し、つい
で、発信機11からの120KHzの搬送波による「テレ
ビがあります」の音声を表示する。腕時計が、やや左を
向いておれば、受光素子37と、38の出力比が1を越
え、その値から算出して、「約20度右に」「テレビが
あります」と表示し、時計が右を向いておれば、「約3
0度左に」「テレビがあります」等と音声表示する。体
等の向きを変え、歩いて、ディスプレー6に達し、図示
しない、その電源スイッチを入れることができる。(太
陽電池等で作動する赤外線・超音波・電波等による赤外
線情報発信機11に類似の装置を公共施設内の入口、便
所、郵便ポスト、バス停、交通信号機、その他に設け、
それぞれ、「市役所です」、「便所です」、ポストで
す」、「バス停です」、「南北の横断歩道です」等の低
周波で変調した赤外線、または、高周波の搬送波に乗せ
た赤外線信号を発信し、腕時計36、または、それに類
似の装置で、発信音源が何であるか、発信音源や出入口
の方向等を知りうるようにしてもよい。) 腕時計36の上を三度依上たたけば、その回数に応じ
て、発信機11の出力が増加したり、それ自体に取り付
けた図示しないスピーカーの音量が増加するようにする
ための、赤外線信号が、赤外線発光素子41から発信さ
れる。
【0012】図2は、赤外線音声情報発信機11の内部
の回路図である。図Aは、ICを用いた場合、図Bは、
簡易回路の場合である。図Aの43と、44は、プラグ
10に連なる端子。45は、端子43に連なる抵抗。4
6は、それと、端子44に連なる両波整流器。47は、
その出力端子に連なる蓄電池(大容量のコンデンサーを
用いてもよい)。47は、それを電源にして作動する、
増幅・高周波発生・変調・その他の機能を持つIC。4
9は、端子43の電圧をICの入力端子に伝える結合コ
ンデンサー。50は、ICの出力が加わる、+1〜9V
の入力電圧に対しては、ほぼ電圧に比例して赤外線を発
生する、赤外線発光素子である。ディスプレー6のジャ
ックと、プラグ10を経て、端子43と44には、−1
0V〜+10V程度の不規則な交流である音声電流が流
れ、抵抗45で80%程度に低化して、両波整流器46
で整流され、蓄電池47に充電され、平滑作用が生じ、
8V程度の一定電源電圧となる。その電圧により、IC
内では、100KHzの高周波交流が作られ、結合コンデ
ンサー49を経て、端子43と44間に加わる音声電圧
の10%程度の減衰電圧が入力端子に加わり、増幅さ
れ、IC内の100KHzの高周波を変調し、+1〜9V
の範囲で赤外線発光素子50に加わる。IC48内で
は、「テレビです」という音声電圧で変調された120
KHzの高周波も発生し、赤外線発光素子50に加わる。
図Bの51は、端子43に連なる抵抗。52は、それと
端子44に連なる両波整流器。53は、その出力端子に
連なる平滑コンデンサー。54は、50と同様の特性を
持つ赤外線発光素子。55は、端子43と発光素子の間
に入った減衰抵抗である。端子43の電圧は、抵抗51
の作用で50%程度に減衰し、両波整流器52で整流さ
れ、コンデンサー53で平滑化され、5V程度の直留に
なり、赤外線発光素子のバイアス電圧として加わり、端
子43の音声電圧が抵抗55を経て、バイアス電圧を1
〜9Vの範囲で増減させ直線的な変換特性で、赤外線に
変換され、発信される。なお、抵抗45や、51の代わ
りに、ツェナーダイオードや、電圧安定回路を用いて、
ほぼ一定の電圧を造り出してもよい。出力電流を赤外線
に変換する代わりに、電波や、超音波に変換して放射し
てもよい。
【0013】図3は、二次元ピンディスプレー12の内
部に用いるピンディスプレーモジュール(ユニット)
と、それを取り付けるモジュールソケットの正面図。図
4は、その縦断側面図である。56は、モジュール基板
で、厚さ0.2mm程度の構質アルミニウム板(金属メッ
キしたプラスチック板等を用いてもよい)を成型したも
ので、下部の基根部561は、横幅340mm、上下幅1
0mm、前後幅1.5mm程度で、側方から見れば、U字形
をなし、その前上縁は、5mm程度の前後幅を持ち、30
°弱の傾斜で、後上方へ傾斜している。562と563
は、基根部の両端に開けた貫通孔。564は、基根部か
ら30°の傾斜で、後上方へ伸びた、実際には、120
本存在する、横幅2mm、全長20mmの櫛歯状部。565
は、その後端から上方に4mm伸びた外径1.2mmの軽量
なドーム状触知ピンで、幅2mmの櫛歯状部の延長部(そ
の表面に、指で触れた場合に触覚をよく刺激するよう
に、砂目を付けてもよい)を金型で上下から挟んで成形
して造られ、後半部の下端は、前半部より、1mm程度短
く造られている。57は、各櫛歯状部の上面と、その延
長線上の基根部561の表面に、電気絶縁性の接着剤層
等を介して張り付けられた、横幅2mm、厚さ0.05mm
以下の金属薄層から成る個別電極。58は、プラスチッ
ク中に、両端が電気的に分極した、細長い硬質微粒子を
傾斜配向して分散埋入させる等した、高電歪率材料膜
を、120本の歯を有する櫛形に成形した櫛形電歪膜。
59は、その表面に設けた、導電性塗料膜等から成る櫛
形共通電極。60は、その共通電極の右端に連なる細い
被覆電線から成るリード線。(前後幅3mm、左右長30
0mmの金属板を電極59の前縁上に導電性接着剤で張り
付け、それにリード線60を取り付ける等してもよ
い。)61は、プラスチックの射出成型等で造られた橋
梁部。611は、その左放の橋脚部で、下端は、基根部
561の左端のくぼみ中に、接着されて入っており、そ
れに続く後上放は、30°の傾斜で伸びている。612
は、同様の右方の橋脚部。613は、両者の上端に連な
る橋桁部で、左右端には、貫通孔614と、615があ
り、前面には、上から見て、半円形をなす、半径0.7
mm、上下長2mm程度の半円筒形のくぼみ(溝)616
が、120個あり、そのくぼみの中には、各触知ピン5
65の後半部が入っており、ピンを子供が針金で上から
つく等しても、下端が、くぼみの底部617にあたり、
それより下がることが防がれる。618は、後面の半円
筒形のくぼみ(溝)。619は、くぼみ616間に設け
られた底面(橋桁部の前面)の直径が、1mm程度の円錐
形のくぼみ。(このくぼみを設けるピッチは、10〜2
0mm程度でもよい。)6110は、後面の円錐形の突
起。6111は、上面の円錐形の突起。62は、プラス
チック製のモジュールソケットの基板。621は、それ
から上に突出し、前面が10mm角、前後幅が1mm程度の
突起で、前後方向に、2.5mmのピッチで、101個
(モジュールの枚数+1)設けられている。622は、
それに開けた貫通孔で、モジュールの貫通孔562に対
応する。623は、右方の突起。624は、その貫通
孔。63は、基板62の下面に、2.5mmのピッチで、
前後方向に120本設けた溝に埋め込まれた横幅1mm以
下の構質の平銅線。631は、基板62に、縦×横に、
100×120個開けた貫通孔を通して、平銅線63を
金型で数mm突き上げて成る、側面の形がΩ字形をなす、
個別電極57を縦に連結するための接点である。
【0014】上記のモジュール基板56と、それに付着
している物と、橋梁部61とで、二次元ピンディスプレ
ー用モジュールが構成される。このようなモジュールの
第1枚目の基根部561の左端を、モジュールソケット
62上の最後部の突起621と、一つ前の突起621の
間に差し込み、基根部の右端を、最後部の突起623
と、一つ前の突起623との間に差し込む。その結果、
120個の個別電極57の下端の湾曲部は、それぞれ、
前後の接点631の間に入る。第2のモジュールを、そ
の前の突起間に差し込み、順次100枚のモジュールを
突起間に差し込む。その結果、同じx座標上の個別電極
57は、それぞれ、1本の平銅線により、接続されるこ
とになる。ついで、突起621の貫通孔622と、基根
部561の貫通孔562に、全長270mm程度のネジを
前方から通し、後端をボックス12内の後面のネジ孔に
ねじ込み、それらを固定する。同様に、貫通孔624
と、563の集合孔に、貫通孔614の集合孔、貫通孔
615の集合孔に、それぞれネジを通し、ボックス12
のネジ孔にねじ込み、全モジュールを強固に固定する。
この時、多数の突起6110が、くぼみ619にはまり
込み、モジュール相互の結合を強固にするのに役立ち、
少数の橋桁部に上からの強い圧力が加わっても、多数の
橋桁が連動し、それらで力が分担され、破損しにくくな
る。どれか一つのピンが突出しなくなるような故障が起
これば、ネジをゆるめ、そのピンを含む1枚のモジュー
ルを取り替える。もじゅーる群の最後端のくぼみ618
と、最前部のくぼみ616とは、触知平板13の延長部
で囲むか、ピンディスプレー12のボックスの辺縁等で
埋めればよい。(やや、コストアップになるが、最前部
用と、最後部用のモジュールを造ってもよい。)なお、
触知平板13の下面に、厚さ0.5mm程度で、多数の小
孔を開けたウレタンフォーム板を張り付け、橋梁部61
上に重ね、各触知ピンを小孔及び平板13の孔に通し、
上方から、ほこりがピンディスプレー12の内部に入る
のを防いでもよい。あるいは、各橋桁部の下面に、上下
×前後×左右幅が、1×3×300mm程度のウレタンフ
ォームベルトを張り付け、前後に並ぶ各モジュールのウ
レタンベルトで、触知ピンを前後から、軽く挟み、ほこ
りよけにしてもよい。各橋桁上面に、同様の細長いウレ
タンフォームを張り付けてもよい。ピンディスプレー1
2内に、フィルター付の送風機を設け、側壁から吸入し
た空気を各触知ピンと、橋桁部との間隙から排気し、ほ
こりの侵入を防いでもよい。貫通孔614と615の周
囲の橋桁部613の前後面に、半径0.1mm程度の半球
形突起を多数設け、貫通孔に通したネジのしめぐあい
で、100枚のモジュールが重なってなす前後長を、半
球形突起の変形度により、多少、調整しうるようにし、
突起6111と、触知平板下面のくぼみとの位置ずれを
なくしうるようにしてもよい。同様の目的で、紀数位用
の橋梁部は、貫通孔614と、615の周囲が、わずか
に球面状に前に突出し、偶数位の物では、わずかに、後
方に突出しているようにし、ネジのしめぐあいにより、
集合体の前後長を伸縮させうるようにしてもよい。橋桁
部613の上面を、もう1mm程度、上に延長し、突起6
111を削除し、その上に置く触知平板を省略してもよ
い。橋脚部611と、612の傾斜部の表理面にも、6
19や6111と同様の機能を持つ、結合用のくぼみ
と、突起を設けてもよい。
【0015】上記のモジュールをモジュールソケット基
板62に取り付け、図示しない液晶ディスプレー用と同
様のx軸の多数の導電線に連なる接続切り替え用(水平
走査用)LSIを基板62の前・後縁等に設け、各平導
線63をそれに結線し、液晶ディスプレーのy軸の多数
の導電線に連なるLSIと同様の接続切り替え用(垂直
走査用)LSIに、各モジュールのリード線60を結線
する。両LSIに別の回路で造った切り替え制御パルス
が入力され、水平走査と、垂直走査が行なわれ、順次、
x軸と、y軸の導電線が、導通状態となり、両LSIに
直列につながる輝度信号発生用回路のアナログ出力電流
が、流れて行き、x・y軸導電線の交点に対応する個別
電極57と、一つのモジュールの共通電極59とに挟ま
れた櫛形電歪膜中の一つに電圧が印加され、膜が収縮
し、その部の櫛歯状部564が上向きに反り返り、その
部の触知ピン565が、印加電圧に比例して0.3mmと
か、0.6mm等、上昇し、触知平板13上に突出する。
12000本の触知ピンに対して、毎秒2万回の反復電
圧が印加されるように、画素走査240MHz、水平走査
2MHz 、垂直走査20KHzにすれば、各ピンは、人間の
耳には聞こえない20000Hzの微小振幅の振動をする
ことになるが、指には、ほぼ静止して感じられる。実際
には、各ピンの固有振動数が、もっと低くなるので、そ
れより低い周波数で走査してもよい。垂直走査数を非可
聴音になるよう、20Hz以下にしてもよい。基根部56
1の前面において、各個別電極57の前面に縦×横が8
×2mm程度のセラミックコンデンサーを取り付ける等し
て、各櫛歯状部の電歪膜系の静電容量を増加させ、走査
周波数を減らしてもよい。このコンデンサーの代わり
に、整流ダイオードを取り付け、一旦、電歪膜のなすコ
ンデンサーに充電された電流が、0.5秒程度を要し
て、放電するようにして、走査周波数を減してもよい。
これらの場合、必要に応じて、コンデンサーや、整流ダ
イオードの表面に皮膜抵抗を形成させる等して、時定数
を調節してもよい。これらのコンデンサーや、シリコン
・セレン・亜酸化銅等を用いた整流ダイオードは、平な
物を導電性接着剤で張り付けたり、リソグラフィーの方
法で、この部に形成させたり、プラスチックフィルムに
多数形成させたものを張り付ける等してもよい。基根部
561の上端の傾斜部分の前後幅を20mmほどに広げ、
20mm幅のプラスチックテープに、120本の導線をプ
リント配線したものを張り付け、その端に張り付けた1
20本のピンに対応する走査用LSIを取り付け、各ピ
ンに帯応する記憶回路をLSI中に設け、それらの回路
と、個別電極57とを結線し、走査周波数を減してもよ
い。(このリード線付テープを長くし、離れた位置にあ
るLSIに連なるソケットに接続するようにしてもよ
い。)金属製基根部561と、プラスチック製橋桁部6
13の熱膨張係数が、いちじるしく異なる場合、モジュ
ールの左右端の触知ピンが、くぼみ616と、618で
なす円筒形孔の縁に接触し、動かなくなるので、その場
合には、触知平板13を金属製にするか、橋梁部61を
金属製にするか、橋桁部613を前後に分け、その間に
金属板を挿入し、両者をそれに張り付ける等する。ある
いは、モジュール基板56と、橋梁部61を1枚の金属
板で、プレス加工により、形成させてもよい。その場
合、前後幅100mm、左右幅340mm程度の金属板の前
半部を用いて、モジュール基板56の部分を形成させ、
後半部を用いて、橋梁部61の部分を形成させ、両者の
中間部を折り曲げ、基根部561を形成させる。橋脚部
611と、612の各左右縁を、1mm程度、前上方へ折
り曲げ、橋脚部に、全体として、1mm強の厚みを造り出
す。プレス工程は、種々可能であるが、くぼみ619
は、やや造りにくい。工程の最後に、橋桁部613の下
方から、前面にくぼみ619に対応する凹部を設けた前
半部と、平坦な後半部とから成る割型を入れ、金属板の
前方から、雄金型で押し、くぼみ619を形成させ、後
半部をまず抜き取り、ついで、前半部を抜き取る等す
る。この場合、橋桁部を、側面から見た形が下方が開い
た溝形になるようにし、上面に直径1.4mmの孔を12
0個開け、各触知ピンが入るようにしてもよいが、精度
よく造らなければ、ピンと孔が接触しやすい。1枚の金
属板で、モジュール基板56と、橋梁部の前半部を形成
させ、別の金属板を用いて、橋梁部の後半部を造っても
よい。その際、橋桁部の後縁と、後半部の前縁から、そ
れぞれ、下へ2mm程度の平坦な折り曲げ部を付加し、相
互に接着する等して、両者を一体化する。また、橋脚部
611、612の前半部は、前上へ、後半部は後下方
へ、それぞれ、0.5mm程度の凸部を設け、前半部と、
後半部とで、1.25mm程度の厚みを造り出すようにす
る。くぼみ619と、突起6110の部に貫通孔を開
け、ピアノ線を通して、全橋桁部613を連ねるように
してもよい。なお、各触知ピン間のピッチを2.5mmに
取り、櫛歯状部564の傾斜を30°とすると、前後の
モジュールの櫛歯状部564間の間隔は、 2.5mm×sin30°=1.25mm になり、櫛歯状部564の金属板、個別電極57、電歪
膜58等の厚みの合計を0.6mmとすれば、残る間激
は、0.65mmであり、触知ピンが、0.7mm上昇する
と、その間隙は、 0.7mm×cos30°≒0.6mm となり、前のモジュールの櫛歯状部との間激は、ごくわ
ずか残るのみとなる。
【0016】図5は、図4の二次元ピンディスプレー用
モジュール基板56の製造装置の一例を示す平面図であ
る。64は断続駆動装置。65は、それにより、2.5
mmづつ右に送られる、前縁に櫛状の切り込みが付いてい
る駆動板。66と、67は、その上面に突出した固定
軸。68は、それにはめ込む二つの孔があり、前縁の左
右に長方形の切欠がある、厚さ0.2mm、左右長340
mmの金属板。681は、その上面に張り付けた多数の個
別電極。69は、それらの上面に張り付けた、表面に導
電製塗料を塗った1枚の電歪膜。70は、その上に乗せ
られた分厚い櫛形金属板。71は、研削盤駆動装置。7
2は、それに連なる回転軸。73と、74は、その軸に
取り付けた厚さ0.5mmの円盤形砥石。75は、下面に
直径1.2mm、深さ4mmのくぼみのある金型。76は、
そのくぼみに適合する突起が上面に付いている金型であ
る。駆動板65が停止している時、研削盤駆動装置71
が後進し 図示しないノズルから冷風を吹き付けなが
ら、半径の小さい砥石73が、金属板68の前縁に15
mm程度の切り込みを入れ、元の位置に復帰する。つい
で、2.5mm右進すると、再び砥石が後進するが、今度
は、砥石73は、前の左方に15mmの切り込みを入れ、
砥石74は、前に73が入れた切り込みを30mmの深さ
にする。このようにすれば、発熱部が分散し、発熱によ
り、電歪膜69が変質することが防がれる。(実際に
は、左ほど半径の小さい砥石を10枚以上用いるとよ
い。) 櫛状金属板70は、電歪膜の剥離を防ぎ、放熱を図る。
金属板68と、電歪膜69に、櫛歯形部が形成され、更
に右進すると、歯の前部を金型75と、76が上下から
挟み付け、ドーム状の触知ピンを形成させる。(この場
合も、右方ほど深くなるくぼみを付けるように、数個の
金型のセットを設けてもよい。) 120本の触知ピンが形成された後、金属板68を駆動
板65からはずし、別の金型で挟み、金属板68の後縁
付近等を折り曲げ、側面の形が、図4のモジュール基板
56のような形になるよう成型する。それに、プラスチ
ックの射出成型で造った橋梁部611の脚部611と、
612の下端を接着し、リード線60を取り付ける。左
右幅300mmのプラスチックフィルム面に、リソグラフ
ィー等の技法で、左右幅2mmの多数の金属製個別電極6
81を形成させ、金属板68上に張り付けてもよい。あ
るいは、120本の平銅線を巻き込んだリールから、平
銅線を引き出しつつ、波形を造るためのローラー形の金
型で挟み、接着剤を塗った基板62上に張り付けて行っ
てもよい。あるいは、この120個のリールから引き出
された平銅線を、合計24000個の小クボミを有する
平な金型上に並べ、120本の突起が付いた櫛形の金型
で、平銅線をくぼみ中に数mm押し込んで行き、全部のく
ぼみに押し込んだ後、下面に接着剤を塗ったプラスチッ
ク平板を乗せ、基板62上に、多数の接点631が付い
た物を得てもよい。この場合、金型上面に、120本の
浅い縦溝と、100本の深い横溝を入れ、縦溝に平銅線
を入れ、横長の板状雄金型で、上から押し、平銅線を深
い溝に順次、押し込んで行ってもよい。あるいは、プラ
スチックフィルム面に、多数の平銅線63をリソグラフ
ィー等の方法で形成させ、そのまま、または、前後幅1
0mm程度の刃を120本並べた櫛形金型で断続的に切り
込みを入れた上、加熱金型で上下から挟み、波形に成型
し、各々に120個の接点を含む101の波頭が前後方
向に並んだ接点付フィルムを造り、基板62上に張り付
ける等してもよい。モジュールソケットの基板62を、
ピンディスプレーのボックスの底面に兼用してもよい。
図5の連続性の金属板68に軸66と、67にはめ込む
ための孔を開けて行き、駆動板65が右進しきれば、急
速に復帰し、自動的に軸66と、67にはめ込まれるよ
うにしてもよい。高精度のローラーで挟み、2.5mmづ
つ、金属板68を右方に送りながら、プレス加工するよ
うにしてもよい。あるいは、120本の突起を設けた平
金型で、あらかじめ、金属板68の後縁に孔を開け、そ
のパーフォレーションに歯車をかけ、高精度の送りをか
ける等してもよい。ここでは、砥石73、74等で、金
属板68その他に切り込みを入れたが、金型、レーザー
カッター、ウォータージェット、その他を用いてもよ
い。金型75と、76間に、高周波電流を流し、金属板
68を加熱しながら、成型してもよい。その場合には、
電歪膜69等は、後に張り付ける。
【0017】プラスチック・アルミニウム合金等を用
い、射出成型等で、モジュール基板56と、橋梁部61
とがつながった物を、一挙に成型してもよい。その場
合、射出成型では、橋梁部61と、その脚部611と、
612の下端に、モジュール基板56の基根部561
(浅い120本の溝を設けた)のみが、つながった物を
造り、基根部に、図5に示すようにして造った電歪膜等
の付いた金属製基板56を溝に張り付けてもよい。ある
いは、図5の金型75と、76の右方に、一つのピン付
素子を横幅2.5mm、または、2mmごとに切り離し、更
に湾曲させる金型を設け、更に、自動的に、プラスチッ
ク等から成る基根部に、一つ一つ張り付ける装置を設
け、モジュールを造ってもよい。その場合、表面に電極
を設けた各電歪膜その物、または、取り付けた電極の延
長部を、基根部の前面の下端まで伸ばし、基根部の後面
には個別電極681(57)が左よりに露出し、前面に
は、電歪膜表面の電極が右よりに露出した状態にし、交
互に、両者に接する平銅線製の合計24000個の接点
が基頒62上に並ぶモジュールソケットに差し込むよう
にしてもよい。この場合、電歪膜表面の電極膜が個別電
極になるので、電極57(681)を省略し、金属製基
根部561でつながったモジュール基板自体を共通電極
にしてもよい。この場合、一つの基根部561は、ソケ
ットの平銅線63の内の1本のみから出た接点631に
接するようにすればよい。(100本の基根部561に
接する接点の総数は、200個、または、100個でよ
い。実際に突出する接点数をこの数にしてもよいし、多
数の接点面に絶縁剤を塗り、有効数を減してもよい。)
橋桁部613に円筒形の孔を設け、モジュール基板6の
120本のピンをその中に下からはめ込んでもよいが、
ピンを上からつかれた場合に、下がらないようにするた
めの、底部617を形成させるために、横長のプラスチ
ック辺等を張り付ける必要が生じる。薄い金属板を用い
て、プレス加工で、触知ピンを形成させた際、その強度
を増加するため、希薄な塗料液中に入れ、ぴんの内部に
塗料液をため、それが乾燥して、内面に付着し、ピンが
強化されるようにしてもよい。電歪膜58(69)の熱
膨張係数が、モジュール基板の金属より、いちじるしく
大きい場合、温度変化により、ピンが突出したり、引っ
込んだりするので、同剤料膜、または、それに代わる材
料膜を、基板の裏面に張り付けるか、各歯状部564の
裏面にも、作動電圧印加で伸びる電歪膜を張り付ける等
する各モジュールは、縦方向に置いて並べてもよい。一
モジュール中のピン素子数は、任意に増減しうるし、モ
ジュールの積層数も認意に変更しうる。縦×横に、10
×50ドット程度の触知ピンが並んだ携帯式ピンディス
プレーを造り、点字を1・2行表示することができるよ
うにしてもよい。その場合、ビットマップ表示像は、ソ
フトにより、速度、拡大率、上下の移動方向等を、自由
に選びうるようにし、母指を除く、両手の触覚が鋭敏な
指先8本をあてて、上または下に、自動スクロールしな
がら見られるようにしてもよい。例示した触知ピンのド
ット間隔、直径その他のサイズを任意に変えたり、櫛歯
状部564の傾斜を相互に衝突しない範囲で、30°よ
り増減したり、モジュールソケット62上の突起62
1、623、接点631等を後方に30°傾け、基根部
561と、櫛歯状部564とを平面化する等してもよ
い。
【0018】上下幅40mm、左右幅1200mm、厚さ
0.2mmの金属板の下縁から、上方10mmの範囲を基根
部用に取り、その上に、縦×横が30×2mmの歯状部を
120本、縦×横が30×5mmの切欠部を置きながら形
成し、各歯の上部を金型で挟んで前に突出した触知ピン
を形成させ、歯状部を30°後方に傾斜させ、縦×横
が、10×0.6mmで、奥行きが2mmの板状雄金型を、
歯状部の左辺の下放にあて、前放から雌金型で基根部用
の金属板を後方につくことを、右方に進めて行けば、基
根部の前面に、前後幅2mm、左右幅1mmの突出部と、
1.5mm幅のくぼみが120個並び、その上に、左方に
傾斜した歯状部が存在するモジュール基板ができる。あ
らかじめ、各歯状部に電極付電歪膜を張り付けておき、
電極の下端に連なる横幅1mm程度の金属電極を絶縁膜を
介して張り付けておく。基根部の後面に、120個の突
起があるプラスチック製の基根補強板を張り付け、基根
部の左右端に、まっすぐ上に伸びる橋脚部を取り付け、
その上端に、各触知ピンが入る半円筒形のくぼみが前面
にあり、後面に同様のくぼみがある橋桁部を取り付け、
一つのモジュールを形成させてもよい。動作時、触知ピ
ン565は、0.6mm程度上昇するのではあるが、櫛歯
部564の前端を軸とした半径20mm強の円運動をする
ので、触知ピンと、それが入るくぼみ616と、618
がなす円筒を、その円弧にそって湾曲させておいてもよ
い。
【0019】図6は、レリーフ状三次元ピンディスプレ
ーの縦断正面図。図7は、その縦断側面図である。77
は、レリーフ状三次元ピンディスプレー用モジュールの
左右長、数100mmの金属製横長の基根部。78は、横
長の基根部77に取り付けられた横幅2mm、上下長50
mmの上化方向に大きく伸縮する電歪膜一体化物から成る
櫛形電歪膜。781は、それを構成する、第2電歪膜7
82と共に、基根部に巻き付けられたウレタンゴム等の
軟質(高弾性)材料中に、細く両端が分極した、硬質微
粒子をy軸と、z軸を含む平面内で、傾斜配向して成
る、厚さ0.05mm程度の高電歪率材料製の、第1電歪
膜。その表面には、導電性塗料をプリントする等の方法
で、2.5mmピッチで、横幅2mmの電極膜を120本設
け、理面には、一様な電極膜を設け、表面に正、裏面に
負の電荷を印加すれば、膜は、縦に伸び、逆方向に印加
すれば、収縮する。782は、第1電歪膜と同様の材料
から成り、表面に、一様な電極膜を設け、表面側に正、
裏面側に負の電圧を印加すれば、収縮し、逆転すれば伸
びる、導電性接着剤で第1電歪膜の裏面に張り付けられ
た第2電歪膜。781は、接着剤層。79は、それらの
上端に取り付けられたコノ字形の金属板から成る触知ピ
ン基根部。791は、それから突出した上下長15mmの
触知ピンである。この部を造る際、横幅が数100mm、
上下長も数100mmの第1電歪膜材料の後面に、同サイ
ズの第2電歪膜を、上端を10mm上げて、導電性接着剤
で接着した一体化物を造る。横長の基根部77の上に、
厚さも、横幅も同じで、上下幅が40mmの金属製補助板
を置き、両者の前後面に導電性接着剤を塗り、一体化物
の下端の後面をまず接し、1回だけ巻き付け、電気的に
も、第1電歪膜の裏面と、第2電歪膜の表面に基根部を
接続し、ついで、一体化物の裏面に絶縁性接着剤を塗
り、10回程度、巻き付け、補助板を抜き去り、前後か
ら挟み、補助板の抜けた空間を接着する。(図では、接
着剤層783を分厚く記している。) それらの上端に接着剤を塗り、前方に2mm幅の歯状部が
数100本突出し、各前端に、触知ピン791と、ピン
基根部79が付いた、櫛状金属板のピン基根部をかぶ
せ、ピン基根部と、歯状部の境界部を切断し、研削盤の
砥石で、各ピン基根部79間から、電歪膜一体化物に切
り込みを入れ、数100個の電歪素子78に分離する。
この連続ピン基根部を、櫛形ではなく、梯子形にし、前
後の連続部を除去してもよい。(梯子形にすると、12
0本のくぼみを持つ上部金型と、同数の突起を持つ下部
金型とで、一挙に、成形する必要がある。) あるいは、金属製や、プラスチック製の、触知ピンが付
いた、側面の形がコの字形をなす梯子形ピン基根部を取
り付けた後、電歪膜と共に、ピン基根部自体を砥石で、
個別に切り分けてもよい。80は、プラスチック等から
成る橋桁部。801は、各触知ピンが入っている、橋桁
部前面に設けた、角柱形のくぼみ。802と、803
は、左右の橋脚部。81は、ピンディスプレーの周囲を
囲むボックス。811は、ボックスの底面上の左の突
起。812は、右の突起。82は、ボックスの底面上の
左から奇数位にある溝内に接着された平銅線。821
は、それらの平銅線が上に伸びてなす突起による、全モ
ジュールの各第1電歪膜781の表面電極に、モジュー
ルの後面で接し、それらを縦に接続するための接点。8
3は、偶数位にあり、各1本が、各1枚のモジュールの
基根部77(第1電歪膜781の裏面、第2電歪膜78
2の表面の電極膜)に接続する平銅線。831は、それ
から伸びたモジュールに前面で接する接点。なお、接点
831は、基根部77に接触させてもよい。84と、8
5は、突起と、モジュールの橋脚部をつなぐネジを通す
ための貫通孔。86は、各モジュールの上面をおおい、
その周囲のボックス81の上面に接着された白色の、厚
さ0.3mm程度のゴム膜。87は、ボックス内に取り付
けた排気ポンプ。88はボックス内外と、内部とをつな
ぐ通気路のレギュレーターである。
【0020】上記のモジュールを100枚以上積層し、
ピンディスプレーを構成する。2台のテレビジョンカメ
ラを用いる等して得た立体映像からコンピュータープロ
グラムで、自動作成した立体情報を用い、地形その他を
このピンディスプレーにより、表示することができる。
各電歪素子78に加わるアナログ電圧により、0〜10
mm程度の範囲で伸縮し、その上端に接するゴム膜86
が、レリーフ状立体像を形成する。ピンの上端を手で直
接触知してもよいが、ざらついた感じになるので、ゴム
膜でおおう。しかし、高く突出した2本のピンの間に、
低いピンがある場合等、そのままでは、ゴム膜は下がら
ず、忠実な形が再現されないので、遠心ポンプ等を用い
た排気ポンプ87がボックス81内の空気を排気し、内
圧を外気圧より、2%程度低くするので、ゴム膜下の空
気も、各ピン791と、くぼみ802等との間隙を通し
て排気され、ゴム膜は大気圧に押されて各ピンの上端及
び、橋桁部801の上面がなす触知面に押しつけられ
る。その際、レギュレーター88を通して、外気がボッ
クス内に入るが、それに付属した図示しないツマミ等を
動かし、内圧を適度に調節し、ゴム膜が、必要以上にく
ぼまないようにする。図示しないが、ビジュアルディス
プレー6と同じ画面、または、それを加工したピン79
1のなす形に対応する映像を、CRT式プロジェクタ
ー、液晶プロジェクター等で、上から白色ゴム膜86上
に投映し、側にいる弱視者や、晴眼者にもよく分かるよ
うにし、手で触っている全盲者に説明し、触るだけで
は、なかなか分かりにくい触覚像の理解を、補うように
する。光学像は、各ピン791の先端に取り付けた三原
色の発光素子、光ファイバーの先端等で、内部から討映
してもよい。この装置を壁面に取り付け、多数の人が、
着色された、動く、レリーフ状立体像を見うるようにし
てもよい。普通のテレビ画像中の、輝度の大きさを、ピ
ンの高さに変換して表示してもよい。電歪素子78や、
触知ピン791を細くし、立体像のきめを細かくするこ
とが望ましい。その場合、点字の一点は、4本のピンの
先端で表示する等する。ゴム膜86下のピン791を、
電気モーター、油圧シリンダー、その他で駆動してもよ
い。
【0021】図8は、電歪膜58、781、782等に
用いる高電歪率電歪膜の製造装置の縦断正面図である。
89は、原料液槽。90は、有機溶媒を適度に加えた
り、加温する等して、粘性を調整したウレタンゴムその
他の軟質高弾性材料の硬化前物質溶液。91はその液
が、液槽の底面のスリットから流下して、前後幅数10
0mm、左右幅0.1mm程度になっている軟質原料粘着液
膜。92は、その膜の左面に、直径1μm、長さ数μm程
度の円柱形で、両端が正・負に電気分極した、PZT、
チタン酸バリウム等の強誘電体の硬質微粒子を散粉する
ノズル。93は、+100KV程度の電圧が加わった正電
極。94は、負電極。95は、方向転換ローラー。96
は、傾斜板。97は、ローラー。98は、低速ローラ
ー。99と、991は、カッター。100と、101
は、電極板。102は、内部の左壁面と右壁面が平行に
45°傾斜した傾斜内面容器。103は、平行四辺形の
可動底面。104は、その上に蓄積した微粒子を含んだ
軟質原料粘着液膜91の断片が積層した積層一体化物で
ある。なお、各ローラーや、傾斜板等は、粘着液膜が付
着しにくいフッソ樹脂や、シリコーン樹脂で作成されて
おり、容器102と、底面103は、膜91が含む分極
微粒子を同密度で含むフッソ樹脂等で造られている。ロ
ーラー95と、97は、同円周速度で回転し、ローラー
98は、それらより、やや遅い円周速度で回転する。
【0022】図示しないピストンによって溶液槽89内
の原料液90は加圧され、粘着液膜91となって下行
し、ノズル92により、膜の左面に分極微粒子が吹き付
けられる。微粒子は、電極93と、94による電場によ
り、正極を右に向け、膜91に付着し、膜と共に下行
し、ローラー95を経て、右行に転じ、傾斜板96に接
し、表面に弱く付着している微粒子が落とされ、かつ、
各微粒子の負極端が左に倒されて傾き、更に、ローラー
97と、低速ローラー98間に挟まれ、微粒子は、ほぼ
水平になり、膜91中に埋入し、カッター99と991
で膜は正方形に切断され、容器102内に落ち込み、積
層され、積層一体化物104になる。その際、電極板1
00と、101に加わる電圧により、分極微粒子の分極
度は、いっそう強められる。膜91の積層が進行する
と、可動底面103は、しだいに左下方に下がり、常
に、断片が容器内の最上部に落ちるようにする。切断の
際、膜91は、図示しない送風機や、電極板による、右
方向に吹く風や、電気力により、水平に保たれており、
切断されると、それらの力が止まり、膜は落下する。
【0023】容器102内に一体化物が満たされると、
前後方向からの高周波加熱等により、一体化物を硬化さ
せる。その際、一旦、一体化物が溶融・軟化し、微粒子
の配向がくずれるので、容器102の左右に置かれた電
極板100と、101の直流電場により、配向が、くず
れないようにする。この時、一体化物が傾斜しているの
で、もし、それを取り出した状態で、電場をかけると、
とがった部分に電気力線が集中し、配向が不均一になる
が、一体化物と同じ誘電特性の材料で、容器全体が直方
体化されているので、そのような問題が起こらない。つ
いで、底面103を押し上げて、一体化物を容器外に取
り出し、左右面に平行に厚さ0.05mm程度にスライス
する。このスライス膜中には、面に対して、45°に傾
斜配向した分極微粒子が多数入っており、そのスライス
膜を一体化物104の左下方向から、右上方に向く張力
をかけて25%程度引き伸ばした状態で、表裏面に、ウ
レタン樹脂を基剤にした導電性塗料を塗る等して、電極
を取り付け、塗料が乾いた後、張力を除去し、電極膜と
共に、スライス膜を収縮させる。このようにしておけ
ば、表裏の電極に電圧をかけ、スライス膜(電歪膜)が
大きく伸びても、導電膜が、ちぎれることが少ない。電
極板93と94の代わりに、電磁石を設け、磁場をかけ
つつ、ノズル92から磁気分極柱状微粒子を膜91に吹
きかければ、スライス膜中に、それら微粒子が傾斜配向
した磁歪膜を得ることができる。粘着液膜91の右面
に、厚さ0.05〜1mm程度の加硫ずみのゴム膜を重
ね、膜91が変形するのを防いでもよい。なお、ローラ
ー97と、98の間を通過した膜91中の微粒子は、膜
面に平行に配向されており、表裏面に電圧を印加すれ
ば、微粒子の正極端は負電曲面に引かれ、負極端は、正
電極面に引かれ、膜91は縮長することになり、収縮の
みでよい電歪膜58として、用いることができる。容器
102内に、ノズルから散粉される微粒子を軟質原料液
90に加えた物を満たし、容器の左右の電極板100
と、101により、電場をかけ、微粒子を配向させ、液
を硬化させ、その一体化物を、左右の傾斜面に平行にス
ライスし、微粒子が45°に傾いた電歪膜を得てもよ
い。直方体状の容器102の内空を、上から見て、平行
四辺形をなす形にしたり、鉛直軸の周囲に90°回転し
た立方体状にし、微粒子入り液を入れ、電極板100
と、101による電場を加え、硬化させ、傾斜面に平行
にスライスしてもよい。これらの場合、上、または、正
面から見て、平行四辺形をなす、通常材料、または、誘
電体入りの、均一な厚みの壁の容器を用い、傾斜面に平
行な大きな電極板を用いる等して、微粒子を特定面に対
して傾斜させてもよい。これらの場合、電磁場を、かけ
る方向は、必要に応じて、任意に選ぶことができる。な
お、単純な直方体の容器に微粒子入り液を入れ、対角線
方向に電磁場をかけた場合には、とがった部に電磁場が
集中するので、面に平行に電磁場をかけ、斜めにスライ
スしたとすると、スライス膜の大きさが不ぞろいにな
り、高価な材料の無駄が多い。膜91を、軽く膜面に接
するように調整した傾斜板96上や、間隔をやや広げた
ローラー97と、98の間隙を通過させ、各微粒子が、
ほぼ45°に傾斜している状態で、下方から膜面に、微
粒子の入っていない軟質材料液を噴霧し、膜面を平坦に
し、傾斜分極微粒子入りの電磁気歪み膜を得てもよい。
【0024】図9は、高電磁気歪み材料の作用を説明す
るための縦断面図である。A、B、Cにおける105
は、ウレタンゴム等から成る軟質高弾性基材層。106
は、その上面に設けた導電性塗料等から成る皮膜電極。
107は、下面の皮膜電極。Aの108は、基剤105
中に水平方向に多数分散した、左端が正、右端が負に分
極した、硬質分極微粒子。電極106に正、107に負
の電圧を印加すると、各分極微粒子108の左端は下が
り、右端は、上がり、基材層105の上下長は拡大し、
左長は短縮する。逆電圧を印加すれば、微粒子108の
左短が上がり、右端が下がり、基材層は、前と同様、上
下長は増し、左右長は短縮する。Bの109は、左上が
正、右下が負に分極した傾斜した硬質分極微粒子。電極
106に正、107に負の電圧を印加すれば、微粒子の
傾斜が小さくなり、基材層105の上下長は、小さくな
り、左右長は、大きくなる(極端に電圧を増加して行く
と、やがて、上下長が増し、左右長が減ることが起こり
うる。)印加電圧を逆転すれば、微粒子109の傾斜が
大きくなり、上下長は、増加し、左右長は縮小する。C
の110は、基材層105中に、多数存在する球形の強
誘電体液入り空洞で、流動パラフィン・水・その他の液
体中に、強誘電体のPZT・金属・その他の粉末を分散
させたゾル、液体金属の水銀等が入っている。(空洞の
形は、種々可能である。)電極106に正、107に負
の電圧を印加すると、空洞内の液体の上方が負、下方が
正に分極し、上下に引かれて伸び、楕円形化し、基材層
105の上下長は増加し、左右長は短縮する。印加電圧
の正負を逆転しても、同様に変形する。Dの111は、
厚さ1mm程度の多数の傾斜した軟鋼板。112は、それ
らの間をつなぐ半硬質ウレタンフォーム。113は、ソ
レノイドコイル。実際には、コイル113は、111、
112を囲んでおり、それに直流を通電し、軟鋼板11
1の左上端がN、右下端がSに磁気分極すると、隣接す
るS極と、N極が引き合い、ウレタンフォーム113が
変形し、全体の左右長は伸びる。通電方向を変えても、
結果は、同じである。鋼板111を、左上端がN、右下
端がS極の耐久磁石にすると、隣接する異極間のウレタ
ンフォームは圧縮され、同極間は、やや引き伸ばされた
状態になるが、コイル113に、その磁化方向を増強さ
せる通電をした場合には、ウレタンフォームにかかる力
は更に増加し、全体の上下長は減小し、左右長は伸び、
逆通電では、ウレタンフォームにかかる力は減小し、全
体の上下長は増加し、左右長は、減小する。ウレタンフ
ォーム112の代わりに、非強磁性材料から成る波形
(鋸歯状波形・三角波形・方形波形等)の板バネを用
い、鋼板111をその立面部に張り付けてもよい。これ
らの材料において、印加電圧1ボルト当り、何パーセン
ト伸長または縮長するかは、粒子の自発分極や誘電分極
の大きさ、粒子の全体に対する容積密度、電極に近い部
に多く集まっているか等の分布状態、粒子の形、形斜角
の分布、軟質(高弾性)材料のヤング率、電圧印加によ
る静電容量変化度、印加電圧の大きさ(非直線性)、そ
の他のパラメーターが、からみあった複雑な関係式で表
すことができる。また、伸縮に伴うエネルギーは、微粒
子入り材料のヤング率と、断面積と、伸縮距離の積にな
る。
【0025】図10は、触知平板13の手の皮膚に対す
る摩擦係数を設計する際に用いる皮膚摩擦係数測定器の
平面図。114は、固定台。115と、116は、その
左右縁から、上に10mm程度上に突出したガードレー
ル。117は、固定台上に置かれた台車。118〜12
1は、それに設けた車輪。122は、台車の後端に取り
付けたストレインゲージ。123は、その測定値をディ
ジタル化して赤外線搬送波に乗せ、送信する赤外線送信
器。124は、離れた位置に置かれた赤外線受信器。1
25は、ストレインゲージに連なる連結棒。(ワイヤー
でもよい。)。126は、それを動かす駆動装置。12
7は、台車上に取り付けた電子台秤。128は、その測
定値をディジタル化して赤外線搬送波に乗せて送信する
赤外線送信器である。図1のピンディスプレー12上の
触知ピン14から成る点字等を触知する場合、指1本
が、突出したピンのみに触れるのではなく、数本の指
が、触知平板13上にも接触しながら、左から右へ移動
する。その際、経験上、厚手の上質紙に書かれた点字
は、最も読みやすいが、プラスチックフィルムに書かれ
た点字は、指に付着して読みにくい。点字の粒が指に付
着しやすいのと、周囲の平面部とが付着しやすいことも
関係する。ことに、指先の皮膚が汗ばむと、更に読みに
くくなる。そのため、プラスチックフィルムを用いる場
合、ベビーパウダーを指やフィルムに付けることさえあ
る。しかし、摩擦係数が小さいほど、よいのかは、技問
である。適度の摩擦感がある方がよいようにも思える。
プラスチック表面に、小さな凹凸を多数設ければ、皮膚
との摩擦係数が減小する。どのような材料、形、サイズ
にすれば、摩擦係数が読みやすい最適値になるかを探求
する必要がある。また、それに、さまざまな気温、湿
度、使用者の年齢その他の条件による皮膚の性質等のパ
ラメーターが、どう影響するかを研究しなければならな
い。そこでこの装置により実験する。試作した触知平板
13や、ピンディスプレー12を両面接着テープやクリ
ップで可動性測定台でもある台秤上に固定し、手をその
上に乗せ、手は動かさず、駆動装置126で台車117
を後方に、10mm/sec〜300mm/sec程度の範囲の種々
の速度で数100mm動かし、その間の手が台秤127を
押す圧力変化値を赤外線送信器128から、受信器12
4に送り、受信器内のメモリーに、時刻データ付で記憶
させる。同時に、ストレインゲージ122に加わる張力
も、受信器1124に、時刻データ付で記憶させる。同
時刻における、ストレインゲージ122の測定値と、台
秤127の測定値との比が、手の皮膚と、触知平板間と
の摩擦係数で、その内、台車が動き始めるまでの値が静
止摩擦係数で、その後の値が、スベリ摩擦係数である。
この場合、駆動装置126は動かさず、台秤127上の
手を前方に動かし、摩擦係数を求めることもできる。こ
の大秤127上に種々の衣料品用の布、その他の物体を
固定し、手・その他をその上に置き、同様の測定を行な
い、皮膚と、それらとの摩擦係数を測定してもよい。1
m角ほどの可動測定台を設け、その四隅に、天井から、
回転軸に取り付けたストレインゲージ入りの4本の支持
棒を取り付け、水平な一方向にのみ可動なブランコ状に
し、測定台の一縁にストレインゲージを介して駆動装置
に連なる連結棒を取り付け、測定台上に支作したピンデ
ィスプレーごと乗せ、床上の人がその上に手を置き、測
定台を動かし、連結棒に連なるストレインゲージで、水
平方向の張力を測定し、4本の支持棒に加わる張力か
ら、手の加圧力を測定し、両者の比から、摩擦係数を求
めてもよい。この場合、測定台等を更に大きくし、人が
測定台上に乗り、その露出皮膚面に、床上の別の人の手
を置き、人間の皮膚と、皮膚との間の摩擦係数を測定す
ることもできる。直径100mm程度の円筒に、テスト
すべき表面構造に加工したプラスチック膜、紙、布等を
張り付け、トルク計付のモーター軸に取り付け、測定台
上の人の皮膚等に接触させ、摩擦面に加わる圧力を支持
棒のストレインゲージ等で測定しつつ、トルクから、面
に平行な方向の力を測定し、摩擦係数を求めてもよい。
台秤127を除去し、固定台114の下面に、上下長2
00mm程度の縦棒を取り付け、縦棒の下端とその上10
0mmの所に、前後に開けた軸孔を設け、左右長1000
mmの平行に保持された2本の横棒の左端を回転軸を用い
て取り付け、両横棒の左右の中央を鉛直な支持棒に回転
軸を用いて取り付け、横棒の右方に、移動可能に重りを
取り付け、固定台114や、台車117等を下から、一
定の力で押し上げる力を与え、台車117上に触知平板
13を乗せ、その上に手を乗せ、駆動装置126で台車
を動かすか、手を前または後に動かし、ストレインゲー
ジ122の出力と、手を押し上げる力との比から、摩擦
係数を測定してもよい。この場合、連結棒125を用い
ず、ストレインゲージ122の付近に、長いワイヤーの
一端を取り付け、後方に伸ばし、床上に固定した支柱に
取り付けた滑車を介して、ワイヤーを下向きにし、その
下端に容器を取り付け、その中に水を注入し、どれだけ
の水量(重量)で動き始めるかから、台車に加わる水平
力を測定し、スベリ摩擦係数等を求めてもよい。
【0026】図11は、メインコンピューター1、入出
力制御装置2、ビジュアルディスプレー6、ピンディス
プレー12等を軽量化・小型化するための電圧変換用I
C内の電気回路のブロック図である。129は、高電圧
端子。130は、コモン端子。131は、低電圧端子。
132と、133は、小容量の高周波用平滑コンデンサ
ー。134と、135は、高周波ノイズ検出回路。13
6と、137は、位相反転増幅回路。138と、139
は、小容量の両波整流器付の電圧レギュレーター。14
0は、切替用高周波パルス発生回路。141は、直列接
続回路。142は、並列接続回路。143は、電圧変換
用コンデンサー群である。これらの回路は、高周波ノイ
ズを外部へ出さないようにするための金属等の導電性膜
で囲まれた容器内の、1枚のシリコン基板中に設けられ
る。
【0027】メインコンピューター1、その他には、そ
れぞれ、図示しない電源コードがつながり、各装置内に
おいて、実効値100V、50〜60Hzの交流が、両
波整流器を経て脈流となり、+電圧は、電源用ICの高
電圧端子129に、−電圧は、こもん端子130に加わ
り、以下の動作がごく短時間のスケールで起こる。その
電圧は、高周波平滑コンデンサー132では、ほとんど
平滑作用を受けず、高周波ノイズ検出回路134でで
も、高周波成分が検出されず、位相反転増幅回路136
も動作しない。しかし、この入力電流の、一部が、レギ
ュレーター138内のツェナーダイオードや、レプリー
ション型トランジスターを用いる等したレギュレーター
で5Vにされ、内蔵の平滑コンデンサーで平滑化され、
直流になり、IC内の諸回路の電源として利用される。
この直流により作動し、切替用高周波パルス発生回路1
40から、まず直列接続回路141内の多数の無極性の
スイッチング用トランジスターの制御端子に、100ns
間の通電を行ない、次の同時間、その通電は止め、並列
接続回路142の多数の無極性のスイッチング用トラン
ジスターの制御端子に通電することを反復する。(5MH
zの交番パルス通電) これにより、まず、電圧変換用コンデンサー群143中
の10個のコンデンサーが直列に接続され、直列接続回
路141を経て、高電圧端子129と、コモン端子13
0から送られた、サイン波脈流中の、例えば、50Vの
時点の電圧は、各コンデンサーに5vで、充電され、サ
イン波の100Vの時点の電圧は、10Vで充電される
等、1/10の電圧が各コンデンサーに充電される。つ
いで、それらが並列に接続され、入力の1/10の放電
出力電圧が、並列接続回路142を経て、平滑コンデン
サー133で平滑化された上、低電圧端子131と、コ
モン端子130に出力される。(電圧が、1/10に低
減された、50〜60Hzの脈流)この出力電圧には、5
MHzの高周波ノイズ(リップル電圧)が含まれることに
なるが、高周波ノイズ検出回路135で、検出され、結
合コンデンサー等を介して、位相反転増幅回路137で
増幅され、ネガティブフィードバックされ、コンデンサ
ー群143の並列出力に重畳され、ノイズは相殺され
る。このようなコンデンサーを直列・並列に切替接続す
るICは、「電圧変換用IC」特許第2788986号
(出願人藤村明宏)にも記しているが、ここに記すよう
にすれば、高周波ノイズを低減することができ、その
他、接続切替用回路を安定に動作させることができる。
このICを従来の電源トランスの代わりに用いることに
より、システムを軽量化・小軽化でき、メインコンピュ
ーター1の四隅の上面に、100mmほどの長さの、前に
倒して、省容積化することができる柱を取り付け、柱の
上端に、ピンディスプレー12を取り付け、入出力制御
装置1や、スピーカー24等をメインコンピューター1
内に収めた、携帯器を造り、外出先でも使用しうるよう
にした装置を得ることもできる。上記のICの高電圧端
子129と、コモン端子130に、直流をかけても、低
電圧端子131と、コモン端子130に、低減した出力
電圧が得られる。低電圧端子131と、コモン端子13
0に入力電圧を加えれば、その一部がレギュレーター1
39で5Vの直流になり、諸回路で利用され、高電圧端
子129と、コモン端子130に、10倍に昇圧され
た、ノイズの少ない高電圧出力が得られる。なお、コモ
ン端子130と、それに連なる導線との間に、コイル
や、低抵抗を入れ、ノイズ検出回路134、135のノ
イズ研出力を高めたり、高電圧端子129や、低電圧端
子131に連なる導線との間に、高周波電圧用のレギュ
レーターを入れ、更に、ノイズを少なくしてもよい。同
一シリコンチップ内で、これらの端子の前または後に、
両波整流器を入れ、交流入力が、直流に変換され、か
つ、電圧も変わるようにしてもよい。低電圧端子131
と、コモン端子130の電圧を、レギュレーター138
に設けた低電圧入力端子に加え、レギュレーター139
を省略してもよい。
【0028】図12は、上記のマルチディスプレーシス
テムや、大阪工業大学の津村俊弘教授の提案になる、レ
ーザービームを利用した誘導システム、その他を応用し
て構成した、視覚障害者等のための歩行補助システムの
正面図である。144は、図示しないが、50m角ほど
の建物内の東壁の北端の天井近くに両面接着テープ等で
張り付けた、左右幅数100mm、上下幅数10mmの、地
域情報提示板。145は、同様の、南壁東端に取り付け
た、厚さ2mm程度の、前・後・上・下壁から成る側面を
向けている地域情報提示板。146は、その前壁に設け
た(実際には、30個程度設ける)、縦×横が、20×
5mm程度で、10mmピッチで設けられた窓の奥に存在す
る、縦×横が、42mm×7mm程度の可動透明板。147
は、その前上面に張り付けた垂直偏光板。148は、前
下面に張り付けた水平偏光板。149は、可動透明板の
裏面(後面)に接し、上縁は、地域情報提示板の上壁に
取り付けられており、左右幅、数10mmの透明板の裏面
に、高さ1〜2mm程度の四角錐形の小プリズムが数千個
密接して突出しているレーザー反射鏡。(この反射鏡
は、角錐を小サイズに造れば、材料が少なくてよく、装
置の全体積も小さくなる。透明板146の裏面に多数の
角錐形反射鏡を設けてもよい。四角錐形にする方が三角
錐形にするより、射出成型用の金型が、やや造りやすく
なる。横長の連続体をまず造り、カッターで截断しても
よい。) 150は、各可動透明板の裏面に接する加圧突起が上端
にあり、下端は、地域情報提示板の下壁に取り付けられ
ている、多数の板バネ状の加圧板。(透明板の裏面や、
側面に、小さな溝を設け、それに突起がはまり込むよう
に、この加圧板の位置を変えてもよい。) 151は、前壁の前上縁から伸びた、ほこりよけ部と、
その左右端から下垂する横断面が鈎型をなす、設定装置
156のガイド部分とより成る、コの字形突出部。(こ
の表面に、電源用太陽電池を張り付けてもよい。この、
ほこりよけの前縁に、下垂する、ほこりよけ透明板を取
り付けてもよい。) 152は、電源用を兼ねた太陽電池を用いた赤外線受光
素子。153は、その裏面に取り付けた蓄電池付マイク
ロコンピューター。(受光素子の直流出力は、電源用蓄
電池に蓄えられ、結合コンデンサーを介して取り出した
交流成分は、マイクロコンピューターに送る。) 154は、通電方向等を変えれば、偏光方向が替わる、
リチウムタンタレート、その他を用いた応答速度の速い
偏光素子。155は、その後面に取り付けたレーザー反
射鏡。156は、正面を向けた、地域情報提示板の提示
データ設定装置。1561は、その側面に設けた赤外線
送受信器。1562は、その下方に取り付けた、電池・
マイクロコンピューター・GPS(全地球測位システ
ム)等を内蔵した支持棒。157は、側面を向けた提示
データ設定装置。1571は、その側面に設けた赤外線
送受信器。1572は、その支持棒。158は、設定装
置の前壁の窓から突出した多数の可動突起。159は、
設定装置内で、各突起に連なる、湾曲駆動型櫛歯状電歪
素子。160は、伸縮駆動型櫛歯状電歪素子。161
は、縦×横×奥行きが、300×30×30mm程度(上
端は、細くしてもよい)で、電池・マイクロコンピュー
ター・GPS・スピーカー・その他を内蔵した、外界情
報表示付視覚障害者用ステッキの柄。162は、その前
面に取り付けた方位表示用ピンディスプレー。163
は、外界情景表示用ピンディスプレー。164は、その
下方に突出した半球形カバー中に設けた、柄の前面に対
して、45°、上向きに傾斜した、ステッピングモータ
ーにより、毎秒10回、右回転(時計方向回転)する軸
に、赤外線レーザーと、その光を上下に45°程に広げ
る円柱凹レンズと、垂直偏光板と、水平偏光板をかけた
二系統の受光素子を取り付けた、水平走査赤外線レーザ
ービーム送受信器。(受光素子は、固定してもよいし、
軸に取り付けて回転させてもよい。) 165と、166は、柄の左右面から突出した円柱形カ
バー内に設けた、左右に伸び、毎秒1回、前→上→後→
下の順にステッピングモーターで回転する軸に取り付け
た、赤外線レーザーと、その光を左右方向に10°程度
に広げる円柱凹レンズと、受光素子を取り付けて成る、
垂直走査赤外線レーザービーム送受信器。(モーターで
動かす代わりに、湾曲型電歪素子で、ビーム方向を13
5°程度の範囲、振動させてもよい。) 167は、柄の側面に設けたモード切り替えスイッチ。
168は、従来の折りたたみ式ステッキに類似するステ
ッキで、管内にゴムヒモが通り、300mmほどの長さの
下3節は、通常の折りたたみステッキのように、上端は
細くなり、すぐ上の節の下端に数10mm差し込まれてい
るが、最上段の節は、上下長が50mmで、上から30mm
の範囲には、外面にネジが切られており、柄の下端にね
じ込まれており、下端の20mmは、柄の下に露出し、外
面は、角柱状になっており、ステッキが古くなると、角
柱状部をペンチで挟んで回し、柄から取りはずし、新品
に交換し、高価な柄を反復使用しうるようにする。
【0029】非使用時、ステッキ168の下から3節
は、下方に引き抜き、柄161を含めて、4部分にして
折りたたみ、布袋等に収めておくが、使用時には、図の
ように伸ばし、床面に対して、後面が45°程度、床に
近ずくようにたおし、片手で柄の上端を、母指を前面に
出して持ち、下端を振幅60°程度で、左右に振りなが
ら、前進する。方位を知りたい時、立ち止まると、柄内
の傾斜センサー(三軸方向の重力による加速度センサー
でもある)の出力が一定値になることから、静止してい
ると判定し、常に方位を測定している、フラックスゲー
ト等を用いた方位センサーの現時点の測定値により、方
位表示用ピンディスプレー162の中心部から、接近し
た数本のピンを突出させ、現在地点の鉛直線と、地球の
経線を含む面にそった、北を示す線を表示し、その周囲
に、東・西・南を各2本で、それらの間を1本のピンの
凸出で表示する等し、柄を持っている手の母指を伸ばし
て触り、北を知ることができる。同時に、柄内のスピー
カーから、ステッキの前面が向く方位を「北北東に向い
ています」等と表示する。もう一度音声表示を聞きたい
時は、スイッチ167を ダブルクリックする等する。
フラックスゲートセンサーのみでは、装置を水平に保た
なければ、誤差を生じるが、特願平3−202111号
「方位表示装置」(出願人藤村明宏)中にも記すよう
に、立方体状の重りと、ピエゾ素子を用いた重力方向測
定センサーと組み合わせれば、傾斜状態でも、方位を検
出することが できる。このように、北その他の方位を
表示することもできるが、スイッチ167の操作で、ピ
ンディスプレー162の下方に「きた」と点字で記し、
上に「みなみ」と記す等し、柄の前面が向いている方位
をその文字盤上に、点線で表示するようにしてもよい。
(特願平4−302800号「音声式方位表示装置」
(出願人藤村明宏)参照) 位置データを含む復数の提示板のデータが入力できる場
合には、各提示板のデータが、送受信器164の軸が、
柄に対して、何度の方向にある時、入力されたかが、ス
テッピングモーターの駆動データから知りうるから、柄
が、どの方位を向いているかを特定することができる。
送受信器165と、166から出る赤外線レーザービー
ムは、毎秒1回、前方の地面や突出部を走査するが、物
体があると、反射波が受信される。その赤外線は、1MH
zの搬送波に、0.5〜2KHzの低周波を乗せて送信され
(赤外線を低周波のみで変調してもよい)、重力センサ
ー等で検出した真下に向かう時、0.5KHzで、前上方
45°に向かう時、2KHzになり、それ以後は休止する
ことを反復する。従って、内像スピーカーから出る、そ
の受信復調出力音が、どのぐらいの高さかを聞き分けれ
ば、障害物が、およそ、どのぐらい前方や、高さにある
かを知ることができる。また、道に深いくぼみや、下り
階段があれば、反射波が急減するので、微分回路等で、
それを検出し、するどい警戒音や前方約5mにくぼみが
あります」等と警告音声を発する。地域情報提示板14
4、145、その他の可動透明板146を上げ下げし、
垂直偏光板147、または、水平偏光板148のみを窓
面に露出させ、情報を提示させる。垂直偏光板を通過し
た光は垂直偏光となり、水平偏光板を通過すれば、水平
偏光となる。前者の光を二進数の1、後者を0とし、
「1011‥‥」、「1110‥‥」等と、さまざまな
情報を提示する。その内容としては、個々の提示板の通
し番号、建物名、部屋番号、部屋名、各提示板のセンチ
メートル単位まで特定しうる緯度・経度・標高・地面か
らの高さ等の位置、床面からの高さ、出入口までの距離
と方向、部屋内の他の提示板の位置、次の提示板までの
距離と方向、部屋周囲の提示板の位置、その他である。
このような提示板の設定は、一人、または、復数の人
が、それぞれに持った提示データ設定装置156や15
7を用いて行なう。これらの装置は、あらかじめ、ホス
トコンピューターのそばへ運び、それから送り出される
建物内の全提示板に関する、情報を赤外線送受信器15
61や、1571で受け、支持棒1562や、1572
内のコンピューターに記憶させる。これらの装置が、ど
れかの提示板に近ずくと、赤外線送受信器から呼びかけ
信号を出し、提示板の太陽電池型受光素子152で受光
・受信し、コンピューター153に送る。あらかじめコ
ンピューターに記憶していた固有番号の直列二信数で、
偏光素子の偏光性を制御する。呼びかけ信号を出した
後、送受信器1561や、1571からの無変調赤外線
は、その偏光板を通過して偏光性の変調を受け、かつ、
反射鏡155で光源の方向に反射され、偏光板をかけた
受光素子1561や、1571の受光部で、受信され、
支持棒1562や、1572内のコンピューターに入
る。その番号に対応する情報により、1に対応する電歪
素子159は前に、0に対応するものは後に湾曲し、可
動突起158の突出、非突出により、表示される。つい
で、図示しないスイッチ操作で、一旦突起158を引っ
込め、支持棒を手に持ち、適切な方向を向け、下から突
出部151の囲み内に、データ設定装置156、または
157を押し込み、再び突出させた突起158を、偏光
板147と、148の間にはめ込み、電歪素子160を
伸ばし、その下端を、前方に移動している電歪素子15
8と、後壁との間に入り込ませ、突起158が後もどり
しないようにしておき、支持棒を引き下げ、1に対応す
る可動透明板146を引下げる。ついで、スイッチ操作
で、それまでと反対に電歪素子159を湾曲させ、0に
対応する可動透明板146を押し上げる。引き下げられ
た透明板は、それ以上落ちることはないが、押し上げら
れた透明板は、その下端に、加圧板150の上端が引っ
かかり、落下を防ぐ。また、この提示内容は、送受信器
1561や、1571から、受光素子152を通じて、
コンピューター153にも記憶される。柄161の送受
信器164から、上下に広がった赤外線レーザービーム
が、水平方向に毎秒10回転して発射されるが、ビーム
の横幅は、数10m離れた地域情報提示板144、14
5等に達しても、1・2mmであり、それらの表面を、左
から右へなでる走査をする。柄から提示板までの距離を
50m弱とすると、その円周速度は、毎秒3000m
で、偏光板147、または、148からの反射光は、3
0KHzのディジタル情報となって送受信器164に返っ
てくる。同部屋番号の四隅の 提示板からの情報を、そ
れぞれ柄内のコンピューターに記憶し、緯度経度情報か
ら、提示板1144と、145の距離を知ることが で
きる。あるいは、提示板から送受信器164中の垂直偏
光受光部と、水平偏光受光部の合成出力が、10KHzで
あれば、柄からの距離は、約16mであることが分か
り、提示板144と、145からの反射光が柄に返って
くるまでの時間差から、両者の角度さが分かり、柄内の
方位センサーのデータも参照すれば、各提示板の柄から
の方位も分かる。更に、同室内の他の提示板からの同様
のデータも参照し、部屋の四隅の位置や方位を判定す
る。例えば、三角形の合同の定理から、柄〜板144の
距離、柄〜板145の距離、板144と145のなす角
度から、三者がなす三角形が特定できる等である。外界
表示用ピンディスプレー163に現在いる部屋の四隅
と、それをつなぐ線から成る長方形を、ピンの突出の連
続で表示し、その中の自己の位置を2本のピンで示し、
少し離れた1本で、向いている方位を示す等する。この
場合も、スイッチ167の切り替えで、ピンディスプレ
ー163の下方が柄の前面が向いている方位になるよう
に、部屋の輪郭が表示されるようにしてもよい。提示板
144、145等の横幅を小さくし、部屋番号等、必須
データのみ提示し、残の多量の情報を、データ設定装置
の赤外線送受信器1561や、1571から、受光素子
152に送り、コンピューター153に記憶させてお
き、送受信器164からのレーザービームが受光素子1
53にあたれば、その出力により、マイクロコンピュー
ター153が諸情報を直列ディジタル情報として、偏光
素子154に送り、すぐ後にくるレーザービームが、偏
光素子面を操作する短時間内(10μs程度)に、10
0Mhz程度の速度で、提示する。偏光板を通過した反射
鏡155からの反射光は、送受信器164で受信され
る。なお、上記のサイズ、回転数、周波数、その他の値
は、任意に変更しうる。赤外線を用いる代わりに、電波
や超音波を用いて、提示板と、設定装置との間の詳細情
報交換を行なってもよい。このような、一定サイズのレ
ーザービーム反射鏡群からの反射光の周波数測定から、
光源からの距離を測定する方法は、工場内、倉庫内、そ
の他における自動搬送車、自動車の自動操縦、その他に
も用いうる。その際、前述のように、反射パルスの周波
数を、距離決定に用いればよい。ただし、ビームの提示
板に対する入射角が0〜90〜180°の範囲で異なる
と、∞〜1〜∞になる、コセカントに比例して変化す
る。そこで、周波数の変化曲線が、コセカント曲線上
の、どの範囲の曲線に合致するかを判定し、入射角と共
に距離を測定してもよい。あるいは、提示板には、30
°等の、一定角度で湾曲した部分を設け、平坦部と、湾
曲部との反射周波数比から、ビームに対する傾斜状態を
判定しうるようにしてもよい。例えば、非常に遠くにあ
り、ほぼ平行にビームが移動し、平坦部に対しては、9
0°で入射し、その周波数比が1とすれば、その横の3
0°前(または後)え傾斜した部では、ピタゴラスの定
理等から、周波数比は、約1.1547になり、両者の
比も、約1.1547になるが、ビームが、両面に、9
0−15°、90+15°で入射すると、比は1になる
等である。あるいは、提示板の表面を凸または凹の円筒
湾曲面にし、どの方位からビームで走査されても、その
出力パルスの周波数の最小値が、距離にのみ比例する値
になるようにしてもよい。x軸に時間を取り、y軸に周
波数を取れば、このパルスによる波形は、ビームが左方
向から入射する場合、右上がりになり、右方から入射す
る場合、右下がりになり、正面から入射する場合、中央
が落ち込んだ形の曲線になる。交通信号機の一本の柱の
周囲四カ所に間隔を置いて、または、一周するものにし
て、このような提示板を取り付け、柄161から見た柱
や、横断歩道の端の方位、それが、何町交差点の南東で
ある北側横断歩道の北東淡であること、その他を音声
や、ピンディスプレー上の地図と矢印等として表示され
るようにしてもよい。提示板144等の下方に、反射窓
が縦に並んだ部分を設け、送受信器165と、166か
ら出る垂直走査赤外線ビームで、その高度も測定するよ
うにしてもよい。垂直偏光板147を赤色、水平偏行板
148を緑色の色フィルターに置きかえ、光源もその二
色にし、それぞれの色フィルターをかけた受光素子で受
光するようにしてもよい。近距離のみで用いる場合に
は、透明フィルターと、黒色フィルターを用い、提示板
の板面は灰色にする等してもよい。偏光フィルターをか
けた部分で有意味情報を表示し、それに平行に設けた赤
色・緑色等の、一色のみのフィルターをかけた反射鏡群
を設け、その色のレーザービームも送受信器164から
出し、その色のフィルターをかけた受光素子で受信し、
その色の反射パルスの周波数から、距離のみを測定する
ようにしてもよい。提示板を黒色・濃褐色等にし、距離
測定用の各窓は、透明にしてもよい。提示板には、その
窓の間隔のピッチが、10mm、50mm、100mmである
等のデータも提示させておき、距離測定の際に利用しう
るようにしてもよい。その関係式は、柄と提示板の距離
をd、ビームの回転数をn、窓のピッチをp、反射波の
最低値をνとすれば、 d=pν/2πn 例えば、毎秒10回転のレーザービームで、100KHz
の反射パルスが返ってきた場合、窓のピッチが10mmで
あれば、提示板までの距離は、約16mで、ピッチが1
0mmであれば、約160mになる。距離測定に、送受信
器164から、赤外線パルスを出し、反射波が返ってく
るまでの時間を測定し、距離を測定してもよい。その場
合、送受信器164から、1回転目は、連続光を出し、
2回転目には、距離測定用パルスを出してもよい。1回
転目では、反射パルスで、提示板の存在方向を検出し、
その方向から返ってくる2回転目の反射光で、距離測定
をすればよい。近距離では、柄161に、超音波距離計
(ソナー)を設け、提示板144や145に設けたトラ
ンスポンダーで応答波を出し、柄と提示板間の距離を測
定してもよい。地域情報提示板144、145等を特願
平2−267879号「通路誘導装置」(出願人藤村明
宏)等に記すように、ホストコンピューターにつなぎ、
柄161との間で、情報交換ができるようにしてもよ
い。回転軸に取り付けた赤外線送受信器の代わりに、
「階段や垂直壁面の走行装置」特願平3−106671
号(出願人藤村明宏)に記すように、固定した、向いて
いる方向が、漸次に異なっている、超音波や赤外線の発
信器を設け、順次、各発信器からパルスを発信し、その
反射量変化から、地面のくぼみや、下り階段を見つけて
もよいが、上記のように、回転ビームを用いる方が、分
階能が精細になる。送受信器164の後方に、左軸の周
囲に回転するステッピングモーターを設け、その軸に、
軸と直角方向に高速回転するステッピングモーターを取
り付け、その軸にレーザービームの送受信器を取り付
け、ビームを球面走査し、提示板の走査に用いたり、自
面の走査に用いたりしてもよい。この場合、前面の送受
信器のみでは、柄161や、ステッキ168が陰になる
方向が多いので、柄の後面にも、同様の装置を取り付け
てもよい。柄161にテレビカメラを取り付け、外界情
景表示用ピンディスプレー162に表示してもよい。外
出先で、柄1161から、ステッキ168を取りはず
し、小キーボードを柄につなぎ、ピンディスプレー16
2、163に、文字、映像等を表示してもよい。あるい
は、柄の前壁の上部、または、側壁に蓋を設け、それを
開けば、点字入力用の数個のキーや、テレビ放送受信用
のキーボードや、電話基用のキーボードが現れ、ピンデ
ィスプレー162や163にキー入力した点字、テレビ
画像、電話回線を通じての画像等が出力されるようにし
てもよい。柄内に設けたマイクロホンに、検索単語を音
声入力し、ピンディスプレー162や、163に点字で
表示し、その上を指でダブルクリックすれば、レーザー
ビーム送受信器164と、図示しないテレビカメラで認
知し、その詳細情報を音声表示されるようにする等して
もよい。データ設定装置156を提示板129のコの字
形突出部151にはめ込んだ際、突出板の表面に接し、
ほこり落としをするウレタンフォーム製回転ローラー等
を、設定装置156に取り付けてもよい。柄161内の
GPS、提示板144、その他により、位置を刻々測定
し、その数秒間の多数のデータの、各自点における緯度
の変化量(距離)と、経度の変化量(距離)の比(タン
ジェント)は、移動方位を示すので、数秒間の平均値を
求め、それが、柄161の向く方位と判定し、ピンディ
スプレー162に表示したり、音声表示したりしてもよ
い。それにより、特に方位センサーを用いなくても、方
位が測定できるが、ある程度動いた後でなければ測定値
が得られないので、やや、精度は劣るが、直径20mm程
度の球径プラスチック容器内に、半量の水を入れ、それ
にフロート付の円盤形や、上下幅数mmの円筒形(輪状)
の磁石を浮かべ、容器の赤道上の経度が90°づつ隔て
た四カ所(それ以上の箇所でもよい)と、その20°程
度、上と下に1個づつ等、感磁素子を取り付け、容器は
柄161内に固定し、一経線上の出力は平均化し、柄が
種々の方位を向いても、磁石円盤は、一定の方位を向く
ので、四カ所の感磁素子に、入る磁石円盤からの磁気
は、地磁気によるより、はるかに強く、四カ所の感磁素
子群間に、明瞭な出力比が生じ、柄の向いている方位
を、柄に多少の傾斜があっても、特定できるので、動き
始めには、そのでーたを利用してもよい。上記の各位置
測定や、方位測定システムは、前述のように自動搬送車
や、自動車等にも応用しうる。データ設定装置156
に、高精度のGPSを積載できれば、装置を提示板14
4等の下に運んだ時点に、それが示す緯度・経度を提示
板に転送すればよい。それほど高精度でない場合には、
建物内に多数の提示板を設けておき、建物内の特定の基
準点から、データ設定装置を乗せた自動三角測量装置
や、慣性航法装置を内蔵した自動位置測定装置を出発さ
せ、順次、各提示板の位置を入力して行くようにしても
よい。提示板144の前面を電波の吸収材料でおおい、
透明板146の位置に角錐形の電波反射鏡を置き、ミリ
波電波の回転ビームを柄161の送受信器164から出
し、受信した反射電波のパルス周波数から、提示板と、
柄の距離を測定してもよい。
【0030】ピンディスプレー12の12000本の各
電歪素子に、48000Hz以下で、入力電圧を印加すれ
ば、耳には、音として聞こえないが、各素子は、20Hz
以下の低周波振同起こし、使用者等に不快感を与える。
そこで、図9のB等に記すような電歪膜を積重ねて接着
し、1〜10mm程度の厚さの一体化物にし、直径20mm
程度の円盤形に打ち抜き、上面には取り付け用の構質プ
ラスチック円盤を張り付け、振動吸収体にし、ピンディ
スプレーの底壁の四隅の下面に張り付ける。それらに
は、圧電効果による出力電圧も生じるので、最下部、ま
たは、その数層上の一層の皮膜電極106と、107に
生じる振動電圧を、プラスチック円盤中等に設けたIC
を用いた制御回路の入力にし、増幅し、逆位相で、それ
以外の各層の皮膜電極に加え、ネガティブフィードバッ
クにより、振動が、机等に伝わるのを抑制してもよい。
メインコンピューター1・一般のコンピューター・その
他の機械、防音壁・耐震建造物等にも、防音・制振装置
として、種々のサイズで用いてもよい。その際、図2に
示す回路と同様の回路を用い、圧電現象により生じる電
気を整流し、ICの電源に用いてもよい。あるいは、I
Cを用いず、奇数層の出力を、逆位相で、偶数層に加
え、両出力が相殺されるようにしたり、前層の圧電気
が、抵抗に流れ、振動エネルギーが、熱エネルギーに変
換されるようにしてもよい。
【0031】図3・4、図6等に記す軽量・小型のピン
ディスプレー用モジュールを携帯電話器の文字等の表示
用に用いてもよい。
【0032】その他種々のバリエーションが可能であ
る。
【0033】
【発明の効果】本発明を実施すれば、視覚障害者等が用
いて便利な、マルチディスプレーシステムが得られ、更
に、そのシステムに用いて有用な、入力装置、システム
を楽しく容易に用いうるようにする電話器と連動するテ
レビ・ラジオ等の音声自動遮断装置、視覚障害者がシス
テム中の装置を探索する際に有用な探索装置、システム
に用いる高性能ピンディスプレー用モジュール、モジュ
ールに用いる高性能電歪材料の製法、製造上に有用な測
定装置、システムを軽量化・小型化するのに有用なノイ
ズの少ない電圧変換用IC、システムを応用した視覚障
害者等の歩行補助装置、その他を用いた視覚障害者等が
使用して便利なマルチディスプレーシステムが得られる
利点が生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したマルチディスプレーシステム
の平面図。
【図2】赤外線音声情報発信機11の内部の回路図。
【図3】二次元ピンディスプレー12の内部に用いるピ
ンディスプレーモジュールと、それを取り付けるモジュ
ールソケットの正面図。
【図4】それらの縦断側面図。
【図5】図4の二次元ピンディスプレー用モジュール基
板56の製造装置の一例を示す平面図。
【図6】レリーフ状三次元ピンディスプレーの縦断正面
図。
【図7】その縦断側面図。
【図8】電歪膜58、781、782等に用いる高電歪
率電歪膜の製造装置の縦断正面図。
【図9】高電磁気歪み材料の作用を説明するための縦断
面図。
【図10】触知平板13の手の皮膚に対する摩擦係数を
設計する際に用いる皮膚摩擦係数測定器の平面図。
【図11】メインコンピューター1、入出力制御装置
2、ビジュアルディスプレー6、ピンディスプレー12
等を軽量化・小型化するための電圧変換用IC内の電気
回路のブロック図。
【図12】上記のマルチディスプレーシステムを応用し
た視覚障害者等のための歩行補助システムの正面図。
【符号の説明】
1 メインコンピューター。 2 入出力制御装置。 3 赤外線受光素子。 4〜5 ケーブル。 6 ビジュアルディスプレー。 7 リモートコントロール用赤外線受光素子。 8 モード切り替えスイッチ。 10 プラグ。 11 赤外線音声情報発信機。 12 触覚像表示用二次元ピンディスプレー。 14 触知ピン。 15 回転軸。 16 赤外線レーザーダイオード。 17 回転軸。 18 赤外線レーザーダイオード。 19 受光素子。 21 物差し型行送りスイッチ。 22 物差し型ページ送りスイッチ。 24 スイッチ兼用スピーカー。 25 スイッチ。 26 固定台。 28 電話器。 29 送受話器。 30 マイクロスイッチ。 31 赤外線信号発信器。 32 入口の扉。 33 突起。 34 マイクロスイッチ。 35 赤外線信号発信器。 36 腕時計兼用の視覚障害者用赤外線情報送受信器。 37〜40 受光素子。 41 発光素子。 43〜44 プラグ10に連なる端子。 45 抵抗。 56 モジュール基板 561 基根部。 564 櫛歯状部。 565 ドーム状触知ピン。 57 個別電極。 58 櫛状電歪膜。 59 櫛形共通電極。 60 リード線。 61 橋梁部。 611〜612 橋脚部。 613 橋桁部。 616 くぼみ。 617 くぼみの 底面。 618 くぼみ。 619 くぼみ。 6110 突起。 62 モジュールソケットの基板。 621〜622 突起。 63 平銅線。 631 接点。 64 断続駆動装置。 65 駆動板。 66〜67 固定軸。 68 金属板。 681 個別電極。 69 電歪膜。 70 櫛形金属板。 71 研削盤駆動装置。 72 回転軸。 73〜、74 砥石。 75 金型。 76 金型。 77 レリーフ状三次元ピンディスプレー用モジュール
の基根部。 78 櫛形電歪膜。 781 第1電歪膜。 782 第2電歪膜。 783 接着剤層。 79 触知ピン基根部。 791 触知ピン。 80 橋桁部。 801 角柱形のくぼみ。 802〜803 橋脚部。 81 ピンディスプレーの周囲を囲むボックス。 82 奇数位の平銅線。 821 接点。 83 偶数位の平銅線。 831 接点。 86 ゴム膜。 87 排気ポンプ。 88 レギュレーター。 89 原料液槽。 90 硬化前物質溶液。 91 軟質原料粘着液膜。 92 強誘電体の硬質微粒子を散粉するノズル。 93〜94 電極。 95 方向転換ローラー。 96 傾斜板。 97 ローラー。 98 低速ローラー。 99〜991 カッター。 100〜101 電極板。 102 傾斜内面容器。 103 可動底面。 104 積層一体化物。 105 基材層。 106〜107 皮膜電極。 108 分極微粒子。 109 分極微粒子。 110 強誘電体液入り空洞。 111 軟鋼板。 112 ウレタンフォーム。 113 ソレノイドコイル。 114 固定台。 115〜116 ガードレール。 117 台車。 118〜121 車輪。 122 ストレインゲージ。 123 赤外線送信器。 124 赤外線受信器。 125 連結棒。 126 駆動装置。 127 電子台秤。 128 赤外線送信器。 129 高電圧端子。 130 コモン端子。 131 低電圧端子。 144〜145 地域情報提示板。 146 可動透明板。 147 垂直偏光板。 148 水平偏光板。 149 プリズム付のレーザー反射鏡。 150 加圧板。 151 コの字形突出部。 152 赤外線受光素子。 153 マイクロコンピューター。 154 偏光素子。 155 レーザー反射鏡。 156 提示板のデータ設定装置。 1561 赤外線送受信器。 1562 支持棒。 157 提示板のデータ設定装置。 1571 赤外線送受信器。 1572 支持棒。 158 可動突起。 159 櫛歯状電歪素子。 160 櫛歯状電歪素子。 161 外界情報表示付視覚障害者用ステッキの柄。 162 方位表示用ピンディスプレー。 163 外界情景表示用ピンディスプレー。 164 水平走査赤外線レーザービーム送受信器。 165〜166 垂直走査赤外線レーザービーム送受信
器。 167 モード切り替えスイッチ。 168 折りたたみ式ステッキ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年5月18日(2001.5.1
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】電話器28の送受話器29を取り上げれ
ば、マイクロスイッチ30や34がオフになり、テレビ
受信器の音声等の回路が遮断されることを記したが、次
のようにしてもよい。室内のコンセントに差し込むプラ
グ付の小ボックス、または、電源コード付の小ボックス
に、100ボルト交流電源を用いて、3ボルト程度の電
源を得る回路と、リレーを内蔵させ、テレビ受信器の電
源コードのプラグを差し込むコンセントを小ボックスに
設け、リレーの接点を通じて、100ボルトの交流がテ
レビの電源コードに流れるようにしておき、小ボックス
に取り付けた赤外線受光素子に、電話器28等からの遮
断信号が達すれば、内蔵リレーのコイルに通電され、接
点がオフになり、テレビの電源コードへの通電が遮断さ
れるようにしてもよい。あるいは、このリレーのコイル
に通電されている時には、テレビのコードに通電され、
コイル通電が遮断されると、テレビコードもオフになる
ように結線しておき、リレーに連なる制御用コードをマ
イクロスイッチ30、34等につないでもよい。マイク
ロスイッチ30を次のようにしてもよい。横幅10m
m、前後長100mm、厚さ0.1mm程度の、銀・銅
・その他の、ある程度の弾性と、可塑性を持った金属ベ
ルトを2枚重ね、後端から前へ70mm程度までの範囲
の両金属ベルト間に、厚さ0.3mm程度の軟質プラス
チック板を接着して絶縁し、金属ベルトの後端に、リレ
ーその他に連なるコードの端をハンダズケしておき、下
方の金属ベルトの下面に両面接着テープを張り付けてお
き、送受話器29が収まる電話器28のクボミの後壁面
→上縁→クボミの内壁面を経て、クボミの底面に30m
m程度が存在するように、両面接着テープの下面を、電
話器28に張り付け、送受話器29を取り上げれば、上
方の金属ベルトの前端がわずかに持ち上がり、スイッチ
オフとなり、コイルその他への通電が遮断され、送受話
器28を置けば、上方の金属ベルトの前端が、下方の金
属ベルトに接触し、スイッチオンとなり、テレビのコー
ドその他に通電されるようにしてもよい。テレビのイヤ
ホンジャックに外付け大型スピーカーをつなぐ方式で
は、スピーカーに到るコードの1本の途中を切断し、そ
の両端につないだ2本のこーどを上下の金属ベルトの後
端にハンダズケすればよい。この場合、テレビのイヤホ
ンジャックに差し込むプラグに、スピーカーに行くコー
ドと、金属ベルトに行くコードとをハンダズケしてもよ
い。この外付けすぴーかーを増幅器付きのものにしても
よい。この電源コードを上記の電源コンセントにつなが
るリレーにつなぎ、増幅器の電源電流を開閉してもよ
い。増幅器付スピーカーのボックス内に、制御コードに
連なるリレーや電子スイッチを設け、スピーカーの音声
電流を開閉してもよい。マイクロスイッチがオフになる
と、リレーの作用で、音声やビデオのレコーダーが働
き、オンになると、停止するようにしてもよい。その他
本発明は、種々の設計変更が可能である。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビットマップデータ中の文字をテキストデ
    ータに変換するOCRソフト、テキストデータを点字デ
    ータや音声データに変換するソフト、入出力制御関連の
    ソフト等を記憶した、マイクロコンピューターを内蔵
    し、メインコンピューターのVIDEO/RAM等か
    ら、CRTや液晶ディスプレー等のビジュアルディスプ
    レーに送られる画面データを受け、または、メインコン
    ピューター内のシステムバスに、ほぼ直結するローカル
    バスを通じて、画面表示用のデータを受け、その画面を
    データを直接、上下に駆動される触知ピンを多数、マト
    リックス状に配設した二次元画面表示ピンディスプレー
    に送ったり、そのデータ中の文字データを点字に変換し
    てピンディスプレーに送ったり、文字や、認識可能な画
    像パターン、カーソル位置、その他を音声言語や表示音
    に変換し、ピンディスプレーや、スピーカーに送り、二
    次元座標入力装置、その他の入力装置からの入力情報を
    メインコンピューターに伝える入出力制御装置、及び、
    その制御装置に連なる、二次元画面表示ピンディスプレ
    ー、スピーカー、二次元座標入力装置等より成る、マル
    チディスプレーシステム。
  2. 【請求項2】2次元ディスプレーの表示面上に、面と平
    行に急速回転するレーザービームを放射する、二つの回
    転レーザー光源と、その受光素子、または、一つの回転
    レーザー光源と、CCDカメラより成るレーザー装置を
    設け、表示面上の指、または、触知ピンから反射する光
    の方向を異なった二点で計測する回路を設けて、指によ
    るデータの入力、ピンディスプレーの動作テスト等に利
    用しうる装置を設けた、請求項1に記載のマルチディス
    プレーシステム。
  3. 【請求項3】多数の縦軸並列導電線と、交差点が絶縁さ
    れて、それらに接触する多数の横軸並列導電線とを、絶
    縁板に接着し、各導電線を、座標判定用LSIの各端子
    に接続し、1本の指先、または、手に持たれた導体等が
    導電線面上の小面積部に接触した際、 指を通じて縦軸
    線または横軸線の、いずれかに通電される電気回路を設
    け、人による二次元座標指定がコンピューターに入力さ
    れる装置を設けた、請求項1に記載のマルチディスプレ
    ーシステム。
  4. 【請求項4】電話器の送受話器の取り上げ・通話開始ス
    イッチへのタッチ、部屋のドアーの開放に連動するスイ
    ッチ等からの赤外線・超音波・電波等の搬送波を用いた
    信号による遮断装置の作動、または、有線による電気信
    号による遮断装置の作動、あるいは、音声電流等の通電
    回路の直接遮断等により、コンピューター・テレビ受信
    器・ラジオ受信器等の音声回路・映像回路・電源回路等
    を遮断する回路を設けて成る、請求項1に記載のマルチ
    ディスプレーシステム。
  5. 【請求項5】パソコン、テレビ受信器、ラジオ受信器そ
    の他のイヤホンじゃっくにさすプラグと、それに加わる
    音声交流出力電流を整流する整流器を内蔵し、それを直
    流化する平滑回路を内蔵し、その直流を電池等から得た
    電流と同様に、電子回路の作動電源として用いる回路を
    設けた、請求項1に記載のマルチディスプレーシステ
    ム。
  6. 【請求項6】そこが、何であるかを示す等のガイド情報
    を記憶しており、それを赤外線・超音波・電波等の搬送
    波に乗せて送信するガイド情報発信機を設け、ガイドを
    受ける人が持つ携帯機に、同一情報を受ける、それぞれ
    異なる方向を向けた、数個の指向性素子を取り付け、各
    素子の出力比から、携帯機に対する発信源からの相対的
    方向と、発信源からのガイド情報とを表示する表示装置
    を設けて成るシステムを用いた、請求項1に記載のマル
    チディスプレーシステム。
  7. 【請求項7】水平面に対して、各歯が後方に30°程度
    に傾斜した金属板やプラスチック板から成る櫛形モジュ
    ール基板の各歯の先端をプレス加工により、ドーム形に
    成型して上向きの触知ピンを形成させ、各歯のピンの下
    方に表裏面に電極を取り付けた高電歪率材料から成る電
    歪素子膜を張り付け、各歯を連ねるモジュール基根部の
    両端に傾斜した橋脚部を取り付け、その上端を連ねる、
    触知ピンの上下長と同程度の上下長の橋桁部を設け、そ
    の前面には、各触知ピンの下端の下行を制限する底部を
    有する溝を設け、各橋桁部の前面の溝の間には、モジュ
    ール間結合用の小円錐形のくぼみを設け、その後方に
    は、前面のくぼみと同形の結合用の突起を設けて成るモ
    ジュールを、多数枚、前後方向に積層し、四隅をネジで
    固定して一体化した、軽量の二次元画面表示ピンディス
    プレーを用いた、請求項1に記載のマルチディスプレー
    システム。
  8. 【請求項8】表裏面に電極を張り付けた、ウレタン樹脂
    等の軟質(高弾性)材料中に、傾斜した細長い硬質分極
    微粒子を配向分散させた左右幅数100mmの電歪材料膜
    を2枚、接着剤を塗って重ね、横長の基根部に取り付け
    た、前後に平坦な、上下長数10mm、前後幅1.5mm程
    度の板状に巻き上げて一体化膜にし、切り込みを入れ、
    多数の歯状部を形成させた櫛状電歪膜を用いたピンディ
    スプレーにおいて、それらの上端に、下面が溝状にくぼ
    んだピン基根部から、上方に伸びる触知ピンが、多数、
    横一列に並んで存在する、余剰部により一体に連結され
    た連続体を接着し、各ピンの基根部を連ねている余剰部
    を切除し、各ピン付基根部を独立させ、横長基根部の両
    端から上に伸びる橋脚部と、それらの上端を連ねる、触
    知ピンより上下長が短く、前後面に、結合用の小突起
    と、それに適合するくぼみとを設けたモジュールを用い
    たピンディスプレーを用いた請求項1に記載のマルチデ
    ィスプレーシステム。
  9. 【請求項9】種々の方式の3次元ピンディスプレーの上
    面に、柔軟なゴム薄膜をかぶせ、その周囲をボックスの
    上壁の周囲に張り付け、ボックス内の空気を弱く排気す
    るポンプを設け、ゴム膜面にピンディスプレー像に対応
    する映像を投映する光学装置を設けて成る、レリーフ状
    三次元コンピューターディスプレーを用いた、請求項1
    に記載のマルチディスプレーシステム。
  10. 【請求項10】電場内、または、磁場内に、硬化前の粘
    着性の軟質原材料を含む単層膜、または、複合膜を通過
    させ、その粘着面に両端が電気的、または、磁気的に分
    極した細長い硬質の微粒子を散布する際、電場・磁場の
    印加により、微粒子の特定極である一端を粘着面に付着
    させ、傾斜板、または、ローラー面を接触させ、微粒子
    の分極方向をそろえて、軟質原材料中に埋め込み、軟質
    材料を硬化させて成る電磁気歪み材料を用いたピンディ
    スプレーを用いた請求項1に記載のマルチディスプレー
    システム。
  11. 【請求項11】面と平行な方向に両端が分極した平板を
    多数、接着して一体化するか、同様の各分極膜の間に、
    非分極の軟質材料膜を挿入して一体化した一体化物、ま
    たは、内空が傾斜した容器内に、両端が分極した細長い
    硬質微粒子を分散させた軟質材料液を入れ、電磁場をか
    け、微粒子を配向させ、液を硬化させて得た一体化物
    を、微粒子が傾斜する面にそって、スライスして得た傾
    斜分極微粒子入り電磁気歪み材料膜を用いたピンディス
    プレーを用いた請求項1に記載のマルチディスプレーシ
    ステム。
  12. 【請求項12】軟質材料中に、多数の微小球形空洞を形
    成させ、各空洞中に、電解質水溶液、強磁性体・強誘電
    体・金属の微粒子、液体金属等、磁場・電場を印加すれ
    ば変形する液体入り空洞を有する電磁気歪み材料を用い
    たピンディスプレーを用いた請求項1に記載のマルチデ
    ィスプレーシステム。
  13. 【請求項13】電子台秤上に可動的に取り付けられた減
    摩用車輪付の測定台、または、4隅に支持枠から釣り下
    げられた電子張力計付の4本の支持棒にブランコ状に保
    持された測定台、または、テコを介して、重りによる一
    定の力で押し上げられている台上に置かれた車輪付の測
    定台を設け、それら測定台の水平な可動方向に加わる牽
    引力を測定する電子張力計を設けて成る、人の皮膚に対
    するスベリ摩擦係数を測定する装置を用い、スベリ摩擦
    係数を適整値に設計した上壁面を持つピンディスプレー
    を用いた請求項1に記載のマルチディスプレーシステ
    ム。
  14. 【請求項14】一つのIC基板中に、多数の電圧変換用
    コンデンサーを設け、それらを直列、及び並列につなぎ
    かえる切替回路を設けて成る、電圧変換用ICにおい
    て、入力電流、及び出力電流の一部を、トランジスタ
    ー、ツェナーダイオード等を用いた電圧安定回路によ
    る、IC内電源回路を設け、出力端子に連なる高周波ノ
    イズ検出回路を設け、該検出電圧を位相反転して、出力
    電圧に加え、ノイズを低減させる能動回路を設けて成
    る、電圧変換用ICを用いたことを特徴とする、請求項
    1に記載のマルチディスプレーシステム。
  15. 【請求項15】1枚の板面に並ぶ多数の窓を設け、各窓
    の奥に、表面に垂直偏光板と、水平偏光板のフィルター
    セットまたは、異なる2色のフィルターセットを張り付
    けた可動透明板を設け、その奥に、角錐形反射鏡を設け
    た通し番号・緯度・経度等の基本地域情報提示部と、そ
    の他の付属詳細情報を光・電波・超音波等で搬送する詳
    細情報提示回路を設けた地域情報提示板を随所に設け、
    それらの情報を読み取る水平方向に回転するレーザービ
    ーム送受信器を設け、地域情報提示板を、そのビームが
    操査した際の反射光に含まれるパルスの周波数を読み取
    り器で読み取り、読み取り器から、提示板までの距離を
    測定し、付続詳細情報も参照して、部屋の輪郭・通路・
    読み取り器の位置・向き等を、ピンディスプレーに図形
    として表示し、その中に、読み取り器の位置及び向く方
    向を表示し、読み取り器の数秒間の位置移動データから
    方位を算出する回路、または、周囲に多数の方位算出回
    路に連なる感磁素子を取り付けた球形容器内に、半量の
    水に浮かぶ円盤形や円筒形の磁石を設け、その磁気によ
    り感磁素子群に生じる出力電圧の解析により方位を算出
    する方位測定装置を設け、数本のピンのなす線、または
    音声で、方位を表示する回路を設け、垂直面内で回転す
    るレーザービームの送受信器を設け、該ビームの反射光
    量の偏化から、地面の突出部や陥凹部を検出し、ピンデ
    ィスプレー、または、音で表示する回路を設けた、携帯
    用地域情報提示板のデータ読み取り装置を用いた、請求
    項1に記載のマルチディスプレーシステム。
  16. 【請求項16】表裏面に皮膜電極を設けた軟質基材層中
    に、面に対して一定方向に傾斜した多数の細長い分極微
    粒子を分散させた単位膜を、多数重ねて一体化し、加わ
    る振動により生じる圧電気を、相殺させたり、抵抗に流
    して熱エネルギーに変換したり、一層の出力を増幅して
    逆位相で、他の層に加えたりする、振動減衰膜を防振装
    置として用いた、ピンディスプレー、メインコンピュー
    ター等を用いた、請求項1に記載のマルチディスプレー
    システム。
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