JP2001330573A - 採熱試験方法 - Google Patents
採熱試験方法Info
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- F24T10/10—Geothermal collectors with circulation of working fluids through underground channels, the working fluids not coming into direct contact with the ground
- F24T10/13—Geothermal collectors with circulation of working fluids through underground channels, the working fluids not coming into direct contact with the ground using tube assemblies suitable for insertion into boreholes in the ground, e.g. geothermal probes
- F24T10/15—Geothermal collectors with circulation of working fluids through underground channels, the working fluids not coming into direct contact with the ground using tube assemblies suitable for insertion into boreholes in the ground, e.g. geothermal probes using bent tubes; using tubes assembled with connectors or with return headers
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Investigating Or Analyzing Materials Using Thermal Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 採熱試験において、採熱源からの採熱量を正
確かつ容易に把握できるようにする。 【解決手段】 熱媒Wを採熱用熱交換器2に通過させて
採熱源1と熱交換させる熱源試験を、採熱用熱交換器2
の入口熱媒温度t1を採熱源温度tgよりも高温の放熱
領域Rhで変化させる複数条件下で実施し、この熱源試
験で得られる熱媒温度の測定データt1,t2と熱媒流
量gとに基づき、採熱源温度tgよりも低温の採熱領域
Rcを含む熱媒温度t2と採熱量qとの線形相関mを求
める。
確かつ容易に把握できるようにする。 【解決手段】 熱媒Wを採熱用熱交換器2に通過させて
採熱源1と熱交換させる熱源試験を、採熱用熱交換器2
の入口熱媒温度t1を採熱源温度tgよりも高温の放熱
領域Rhで変化させる複数条件下で実施し、この熱源試
験で得られる熱媒温度の測定データt1,t2と熱媒流
量gとに基づき、採熱源温度tgよりも低温の採熱領域
Rcを含む熱媒温度t2と採熱量qとの線形相関mを求
める。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、採熱用熱交換器と
負荷熱交換器との間で熱媒を循環させて採熱源から採熱
する熱設備の構築にあたり、どの程度の採熱量が得られ
るかを予め把握するための採熱試験方法に関する。
負荷熱交換器との間で熱媒を循環させて採熱源から採熱
する熱設備の構築にあたり、どの程度の採熱量が得られ
るかを予め把握するための採熱試験方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記の如き熱設備の構築にあた
り、どの程度の採熱量が得られるかを予め把握するに
は、採熱源からの採熱であることから採熱源温度よりも
低温の適当な試験用1温度に冷却調整した熱媒を採熱用
熱交換器に通過させて、その低温熱媒と採熱源とを実際
に熱交換させる熱源試験を行ない、この熱源試験で測定
した採熱用熱交換器の入出口熱媒温度差Δtと熱媒流量
gとに基づいて、得られる採熱量q(=g×Δt)を算
出するようにしていた(例えば、特開平8−33869
6号公報参照)。
り、どの程度の採熱量が得られるかを予め把握するに
は、採熱源からの採熱であることから採熱源温度よりも
低温の適当な試験用1温度に冷却調整した熱媒を採熱用
熱交換器に通過させて、その低温熱媒と採熱源とを実際
に熱交換させる熱源試験を行ない、この熱源試験で測定
した採熱用熱交換器の入出口熱媒温度差Δtと熱媒流量
gとに基づいて、得られる採熱量q(=g×Δt)を算
出するようにしていた(例えば、特開平8−33869
6号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来方
法において、大きな採熱量が得られる熱媒温度条件の下
での採熱量を求めるには、当然のことながら、採熱用熱
交換器に送る熱媒を採熱源温度と相応の温度差を有する
かなりの低温に冷却調整しなければならず、そのため
に、大能力の大型な冷却手段が必要になって熱源試験が
大掛かりになる、また、試験コストが嵩むといった問題
があった。
法において、大きな採熱量が得られる熱媒温度条件の下
での採熱量を求めるには、当然のことながら、採熱用熱
交換器に送る熱媒を採熱源温度と相応の温度差を有する
かなりの低温に冷却調整しなければならず、そのため
に、大能力の大型な冷却手段が必要になって熱源試験が
大掛かりになる、また、試験コストが嵩むといった問題
があった。
【0004】そしてまた、上記の従来方法では、1つの
熱媒温度条件下での採熱量を把握し得たとしても、負荷
側の条件変更などで試験対象の熱媒温度条件が異なるも
のになると、その都度、その新たな熱媒温度条件に即し
た試験用熱媒温度での熱源試験を再実施しなければなら
ず、このことが熱源試験上及び設備設計上の大きな負担
となる問題もあった。
熱媒温度条件下での採熱量を把握し得たとしても、負荷
側の条件変更などで試験対象の熱媒温度条件が異なるも
のになると、その都度、その新たな熱媒温度条件に即し
た試験用熱媒温度での熱源試験を再実施しなければなら
ず、このことが熱源試験上及び設備設計上の大きな負担
となる問題もあった。
【0005】これらの実情に鑑み、本発明の主たる課題
は、合理的な方法をもって上記の如き問題を効果的に解
消する点にある。
は、合理的な方法をもって上記の如き問題を効果的に解
消する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】〔1〕請求項1に係る発
明の採熱試験方法では、熱媒を採熱用熱交換器に通過さ
せて採熱源と熱交換させる熱源試験を、前記採熱用熱交
換器の入口熱媒温度を採熱源温度よりも高温の放熱領域
で変化させる複数条件下で実施し、この熱源試験で得ら
れる熱媒温度の測定データと熱媒流量とに基づき、採熱
源温度よりも低温の採熱領域を含む熱媒温度と採熱量と
の線形相関を求める。
明の採熱試験方法では、熱媒を採熱用熱交換器に通過さ
せて採熱源と熱交換させる熱源試験を、前記採熱用熱交
換器の入口熱媒温度を採熱源温度よりも高温の放熱領域
で変化させる複数条件下で実施し、この熱源試験で得ら
れる熱媒温度の測定データと熱媒流量とに基づき、採熱
源温度よりも低温の採熱領域を含む熱媒温度と採熱量と
の線形相関を求める。
【0007】つまり、この方法によれば、上記の如く求
めた熱媒温度と採熱量との線形相関上で対象の熱媒温度
に対応する採熱量を求める(図的に言えば、その線形相
関の回帰直線上で対象の熱媒温度座標に対応する採熱量
座標を見る)だけで、採熱源温度よりも低温の採熱領域
における任意の熱媒温度(すなわち、大きな採熱量が得
られる低い熱媒温度も含む)について、その熱媒温度条
件で得られる採熱量を正確に把握することができる。
めた熱媒温度と採熱量との線形相関上で対象の熱媒温度
に対応する採熱量を求める(図的に言えば、その線形相
関の回帰直線上で対象の熱媒温度座標に対応する採熱量
座標を見る)だけで、採熱源温度よりも低温の採熱領域
における任意の熱媒温度(すなわち、大きな採熱量が得
られる低い熱媒温度も含む)について、その熱媒温度条
件で得られる採熱量を正確に把握することができる。
【0008】すなわち、このことにより、負荷側の条件
変更などで対象の熱媒温度条件が異なるものになること
に対しても、上記の線形相関上で変更の熱媒温度条件に
対応する採熱量を求めるだけで極めて容易に対応するこ
とができ、従前の如く変更の熱媒温度条件に即した試験
熱媒温度で試験を再実施するに比べ、熱源試験上及び設
備設計上の負担を大巾に軽減できる。
変更などで対象の熱媒温度条件が異なるものになること
に対しても、上記の線形相関上で変更の熱媒温度条件に
対応する採熱量を求めるだけで極めて容易に対応するこ
とができ、従前の如く変更の熱媒温度条件に即した試験
熱媒温度で試験を再実施するに比べ、熱源試験上及び設
備設計上の負担を大巾に軽減できる。
【0009】また、熱源試験そのものも、採熱用熱交換
器の入口熱媒温度を採熱源温度よりも高温の放熱領域で
複数に変化させるだけで済むことから、低い熱媒温度で
得られる採熱量を求める必要があるにしても熱媒温度の
調整に従前の如き大能力の大型な冷却手段を必要とせ
ず、熱媒温度の調整手段としては、冷却手段に比して一
般に装置構造や取り扱いが簡単で小型な加熱手段を設け
るだけで済み、このことから、従前に比べ熱源試験その
ものも大巾に容易にすることができ、また、試験コスト
も安価にすることができる。
器の入口熱媒温度を採熱源温度よりも高温の放熱領域で
複数に変化させるだけで済むことから、低い熱媒温度で
得られる採熱量を求める必要があるにしても熱媒温度の
調整に従前の如き大能力の大型な冷却手段を必要とせ
ず、熱媒温度の調整手段としては、冷却手段に比して一
般に装置構造や取り扱いが簡単で小型な加熱手段を設け
るだけで済み、このことから、従前に比べ熱源試験その
ものも大巾に容易にすることができ、また、試験コスト
も安価にすることができる。
【0010】〔2〕請求項2に係る発明の採熱試験方法
では、熱媒を採熱用熱交換器に通過させて採熱源と熱交
換させる熱源試験を、前記採熱用熱交換器の入口熱媒温
度を採熱源温度よりも高温にする放熱条件下と採熱源温
度よりも低温にする採熱条件下との夫々で実施し、これ
ら放熱条件下及び採熱条件下の熱源試験で得られる熱媒
温度の測定データと熱媒流量とに基づき、採熱源温度よ
りも低温の採熱領域でかつ試験熱媒温度よりも低温の領
域部分を含む熱媒温度と採熱量との線形相関を求める。
では、熱媒を採熱用熱交換器に通過させて採熱源と熱交
換させる熱源試験を、前記採熱用熱交換器の入口熱媒温
度を採熱源温度よりも高温にする放熱条件下と採熱源温
度よりも低温にする採熱条件下との夫々で実施し、これ
ら放熱条件下及び採熱条件下の熱源試験で得られる熱媒
温度の測定データと熱媒流量とに基づき、採熱源温度よ
りも低温の採熱領域でかつ試験熱媒温度よりも低温の領
域部分を含む熱媒温度と採熱量との線形相関を求める。
【0011】つまり、この方法によれば、請求項1に係
る発明と同様、上記の如く求めた熱媒温度と採熱量との
線形相関上で対象の熱媒温度に対応する採熱量を求める
だけで、採熱源温度よりも低温の採熱領域における任意
の熱媒温度(大きな採熱量が得られる低い熱媒温度も含
む)について、その熱媒温度条件で得られる採熱量を正
確に把握することができ、このことにより、負荷側の条
件変更などで対象の熱媒温度条件が異なるものになるこ
とに対しても、上記の線形相関上で変更の熱媒温度条件
に対応する採熱量を求めるだけで極めて容易に対応する
ことができ、従前の如く変更の熱媒温度条件に即した試
験熱媒温度で試験を再実施するに比べ、熱源試験上及び
設備設計上の負担を大巾に軽減できる。
る発明と同様、上記の如く求めた熱媒温度と採熱量との
線形相関上で対象の熱媒温度に対応する採熱量を求める
だけで、採熱源温度よりも低温の採熱領域における任意
の熱媒温度(大きな採熱量が得られる低い熱媒温度も含
む)について、その熱媒温度条件で得られる採熱量を正
確に把握することができ、このことにより、負荷側の条
件変更などで対象の熱媒温度条件が異なるものになるこ
とに対しても、上記の線形相関上で変更の熱媒温度条件
に対応する採熱量を求めるだけで極めて容易に対応する
ことができ、従前の如く変更の熱媒温度条件に即した試
験熱媒温度で試験を再実施するに比べ、熱源試験上及び
設備設計上の負担を大巾に軽減できる。
【0012】また、熱源試験は、採熱用熱交換器の入口
熱媒温度を採熱源温度よりも高温にする放熱条件下と採
熱源温度よりも低温にする採熱条件下との夫々で実施す
ることから、熱媒温度の調整手段としては冷却手段及び
加熱手段が必要になるが、上記の如く採熱領域における
任意の熱媒温度について採熱量を上記の線形相関上で求
められることから、低い熱媒温度で得られる採熱量を求
める必要があるにしても熱媒温度の調整に従前の如き大
能力の大型な冷却手段を必要とせず、冷却手段は小能力
で小型なもので済み、また、加熱手段は冷却手段に比し
て一般に装置構造や取り扱いが簡単で小型であり、この
ことから、従前に比べ熱源試験そのものも容易にするこ
とができ、また、試験コストも安価にすることができ
る。
熱媒温度を採熱源温度よりも高温にする放熱条件下と採
熱源温度よりも低温にする採熱条件下との夫々で実施す
ることから、熱媒温度の調整手段としては冷却手段及び
加熱手段が必要になるが、上記の如く採熱領域における
任意の熱媒温度について採熱量を上記の線形相関上で求
められることから、低い熱媒温度で得られる採熱量を求
める必要があるにしても熱媒温度の調整に従前の如き大
能力の大型な冷却手段を必要とせず、冷却手段は小能力
で小型なもので済み、また、加熱手段は冷却手段に比し
て一般に装置構造や取り扱いが簡単で小型であり、この
ことから、従前に比べ熱源試験そのものも容易にするこ
とができ、また、試験コストも安価にすることができ
る。
【0013】〔3〕請求項3に係る発明の採熱試験方法
では、請求項1又は2に係る発明の実施にあたり、前記
採熱用熱交換器との間での熱媒循環を予定する負荷熱交
換器が有する熱媒温度と放熱量との線形相関に基づき、
必要な放熱量が得られる熱媒温度条件を判定し、前記求
めた熱媒温度と採熱量との線形相関上で、前記判定した
熱媒温度条件に対応する採熱量を求め、この求めた対応
採熱量と前記必要放熱量との比較により前記採熱用熱交
換器の必要並列数を求める。
では、請求項1又は2に係る発明の実施にあたり、前記
採熱用熱交換器との間での熱媒循環を予定する負荷熱交
換器が有する熱媒温度と放熱量との線形相関に基づき、
必要な放熱量が得られる熱媒温度条件を判定し、前記求
めた熱媒温度と採熱量との線形相関上で、前記判定した
熱媒温度条件に対応する採熱量を求め、この求めた対応
採熱量と前記必要放熱量との比較により前記採熱用熱交
換器の必要並列数を求める。
【0014】つまり、この方法によれば、上記の如く求
める対応採熱量(熱媒温度と採熱量との線形相関上で上
記の判定熱媒温度条件に対応する採熱量)が、予定の負
荷熱交換器において必要な放熱量が得られる熱媒温度条
件下での採熱用熱交換器の1器当たりの採熱量を示すも
のとなる。
める対応採熱量(熱媒温度と採熱量との線形相関上で上
記の判定熱媒温度条件に対応する採熱量)が、予定の負
荷熱交換器において必要な放熱量が得られる熱媒温度条
件下での採熱用熱交換器の1器当たりの採熱量を示すも
のとなる。
【0015】したがって、この求めた対応採熱量と構築
予定の熱設備で要求される必要放熱量とを、その対応採
熱量をもって必要放熱量を除する形態で比較すれば、採
熱用熱交換器と負荷熱交換器との間での熱媒循環におい
て必要な放熱量を得るための採熱用熱交換器の必要並列
数(換言すれば、夫々が固有の熱媒温度―熱交換量特性
(線形相関)を有する熱源側と負荷側との熱的なバラン
ス関係上で上記の判定熱媒温度条件と同等の熱媒温度条
件を現出させるための採熱用熱交換器の必要並列数)を
的確かつ容易に決定することができ、これにより、構築
予定熱設備の設計を一層容易にすることができる。
予定の熱設備で要求される必要放熱量とを、その対応採
熱量をもって必要放熱量を除する形態で比較すれば、採
熱用熱交換器と負荷熱交換器との間での熱媒循環におい
て必要な放熱量を得るための採熱用熱交換器の必要並列
数(換言すれば、夫々が固有の熱媒温度―熱交換量特性
(線形相関)を有する熱源側と負荷側との熱的なバラン
ス関係上で上記の判定熱媒温度条件と同等の熱媒温度条
件を現出させるための採熱用熱交換器の必要並列数)を
的確かつ容易に決定することができ、これにより、構築
予定熱設備の設計を一層容易にすることができる。
【0016】なお、上記方法で決定した採熱用熱交換器
の必要並列数を採用する場合、熱源側と負荷側との熱媒
流量バランス上の制約から、採熱用熱交換器の1器当た
り熱媒流量が熱源試験段階の流量と多少異なるものとな
る、又は、負荷熱交換器の熱媒流量が熱媒温度と放熱量
との線形相関を求めた際の流量と多少異なるものとなる
といった誤差が生じることもあるが、熱源試験における
採熱用熱交換器の1器当たり熱媒流量、及び、負荷熱交
換器が有する熱媒温度と放熱量との線形相関を求めると
きの負荷熱交換器の熱媒流量に一般的な流量(定格値的
な流量)を採用するとともに、必要放熱量を上記対応採
熱量で除する形態での必要並列数の決定において安全側
に端数処理を行なうようにすれば、この誤差は無視でき
る程度のものになる。
の必要並列数を採用する場合、熱源側と負荷側との熱媒
流量バランス上の制約から、採熱用熱交換器の1器当た
り熱媒流量が熱源試験段階の流量と多少異なるものとな
る、又は、負荷熱交換器の熱媒流量が熱媒温度と放熱量
との線形相関を求めた際の流量と多少異なるものとなる
といった誤差が生じることもあるが、熱源試験における
採熱用熱交換器の1器当たり熱媒流量、及び、負荷熱交
換器が有する熱媒温度と放熱量との線形相関を求めると
きの負荷熱交換器の熱媒流量に一般的な流量(定格値的
な流量)を採用するとともに、必要放熱量を上記対応採
熱量で除する形態での必要並列数の決定において安全側
に端数処理を行なうようにすれば、この誤差は無視でき
る程度のものになる。
【0017】また、より厳密な設計が要求される場合に
は、採熱用熱交換器の熱媒流量を異ならせた複数種の熱
源試験により、採熱用熱交換器の熱媒流量が異なる場合
の夫々についての熱媒温度と採熱量との線形相関を求め
ておき、そして、これら求めた複数の線形相関に基づ
き、採熱用熱交換器の1器当たり熱媒流量が上記の如く
流量バランス上の制約から異なった場合の熱媒温度と採
熱量との線形相関を判定するようにして、その判定した
新たな熱媒温度と採熱量との線形相関を用いて上記方法
を繰り返すといった補正処置、あるいは、負荷熱交換器
の熱媒流量が上記の如く流量バランス上の制約から異な
った場合の負荷熱交換器が有する熱媒温度と放熱量との
線形相関を用いて上記方法を繰り返すといった補正処理
を行うようにすればよい。
は、採熱用熱交換器の熱媒流量を異ならせた複数種の熱
源試験により、採熱用熱交換器の熱媒流量が異なる場合
の夫々についての熱媒温度と採熱量との線形相関を求め
ておき、そして、これら求めた複数の線形相関に基づ
き、採熱用熱交換器の1器当たり熱媒流量が上記の如く
流量バランス上の制約から異なった場合の熱媒温度と採
熱量との線形相関を判定するようにして、その判定した
新たな熱媒温度と採熱量との線形相関を用いて上記方法
を繰り返すといった補正処置、あるいは、負荷熱交換器
の熱媒流量が上記の如く流量バランス上の制約から異な
った場合の負荷熱交換器が有する熱媒温度と放熱量との
線形相関を用いて上記方法を繰り返すといった補正処理
を行うようにすればよい。
【0018】〔4〕請求項4に係る発明の採熱試験方法
では、請求項1又は2に係る発明の実施にあたり、前記
求めた熱媒温度と採熱量との線形相関と、前記採熱用熱
交換器との間での熱媒循環を予定する負荷熱交換器が有
する熱媒温度と放熱量との線形相関を照合し、この照合
において、両線形相関上で採熱量と放熱量とが同一の熱
媒温度条件に対して、 q=Q′×(g/G) …………(イ) 但し q:採熱量(採熱用熱交換器1器当たり) Q′:放熱量 g:採熱用熱交換器の熱媒流量(採熱用熱交換器1器当
たり) G:負荷熱交換器の熱媒流量 上記(イ)式を満たす関係となる平衡状態点を求める。
では、請求項1又は2に係る発明の実施にあたり、前記
求めた熱媒温度と採熱量との線形相関と、前記採熱用熱
交換器との間での熱媒循環を予定する負荷熱交換器が有
する熱媒温度と放熱量との線形相関を照合し、この照合
において、両線形相関上で採熱量と放熱量とが同一の熱
媒温度条件に対して、 q=Q′×(g/G) …………(イ) 但し q:採熱量(採熱用熱交換器1器当たり) Q′:放熱量 g:採熱用熱交換器の熱媒流量(採熱用熱交換器1器当
たり) G:負荷熱交換器の熱媒流量 上記(イ)式を満たす関係となる平衡状態点を求める。
【0019】つまり、この方法によれば、上記照合で求
められる平衡状態点が、採熱用熱交換器と負荷熱交換器
との間での熱媒循環運転における熱的平衡状態(すなわ
ち、夫々が固有の熱媒温度―熱交換量特性(線形相関)
を有する熱源側と負荷側との熱的なバランス関係から決
まる運転状態)を示す点となる。
められる平衡状態点が、採熱用熱交換器と負荷熱交換器
との間での熱媒循環運転における熱的平衡状態(すなわ
ち、夫々が固有の熱媒温度―熱交換量特性(線形相関)
を有する熱源側と負荷側との熱的なバランス関係から決
まる運転状態)を示す点となる。
【0020】したがって、この照合で求めた上記平衡状
態点の状態値(換言すれば、その点の座標)から、採熱
用熱交換器と負荷熱交換器との間での熱媒循環運転で得
られる採熱量や、その熱媒循環運転で現出される熱媒温
度条件を、採熱用熱交換器と負荷熱交換器との間での実
際の熱媒循環が未だ無い段階で的確に把握することがで
き、これにより、構築予定熱設備の設計を一層容易にす
ることができる。
態点の状態値(換言すれば、その点の座標)から、採熱
用熱交換器と負荷熱交換器との間での熱媒循環運転で得
られる採熱量や、その熱媒循環運転で現出される熱媒温
度条件を、採熱用熱交換器と負荷熱交換器との間での実
際の熱媒循環が未だ無い段階で的確に把握することがで
き、これにより、構築予定熱設備の設計を一層容易にす
ることができる。
【0021】なお、上記(イ)式において、放熱量Q′
にg/G値を乗じるのは採熱用熱交換器の1器当たり熱
媒流量gと負荷熱交換器の熱媒流量Gとの差分を補正し
た状態で平衡状態点を求めるための処置であり、換言す
れば、上記方法で求めた平衡状態点での採熱量qに対す
る放熱量Q′の比値Q′/qが、その放熱量Q′に対す
る採熱用熱交換器の必要並列数になる。
にg/G値を乗じるのは採熱用熱交換器の1器当たり熱
媒流量gと負荷熱交換器の熱媒流量Gとの差分を補正し
た状態で平衡状態点を求めるための処置であり、換言す
れば、上記方法で求めた平衡状態点での採熱量qに対す
る放熱量Q′の比値Q′/qが、その放熱量Q′に対す
る採熱用熱交換器の必要並列数になる。
【0022】また、採熱用熱交換器の熱媒流量(1器当
たり熱媒流量)が異なると、採熱用熱交換器が示す熱媒
温度と採熱量との線形相関が異なるものになって、採熱
用熱交換器と負荷熱交換器との間での熱媒循環運転にお
ける熱的平衡状態も異なるものとなるが、これに対して
は、採熱用熱交換器の熱媒流量を異ならせた複数種の熱
源試験により、採熱用熱交換器の熱媒流量が異なる場合
の夫々についての熱媒温度と採熱量との線形相関を求め
ておき、そして、これら求めた複数の線形相関の夫々に
ついて前記照合を行なうようにして、採熱用熱交換器の
熱媒流量が異なる場合の夫々についての前記平衡状態点
を求めるようにすれば、採熱用熱交換器と負荷熱交換器
との間での熱媒循環で得られる採熱量や、その熱媒循環
運転で現出される熱媒温度条件を、採熱用熱交換器の熱
媒流量が異なる場合の夫々について各平衡状態点の状態
値から的確かつ容易に把握することができ、また、それ
ら複数の平衡状態点の夫々における放熱量と、構築予定
の熱設備で要求される必要放熱量とを比較することで、
その必要放熱量を得るための採熱用熱交換器の適正熱媒
流量及び必要並列数も容易に決定することができる。
たり熱媒流量)が異なると、採熱用熱交換器が示す熱媒
温度と採熱量との線形相関が異なるものになって、採熱
用熱交換器と負荷熱交換器との間での熱媒循環運転にお
ける熱的平衡状態も異なるものとなるが、これに対して
は、採熱用熱交換器の熱媒流量を異ならせた複数種の熱
源試験により、採熱用熱交換器の熱媒流量が異なる場合
の夫々についての熱媒温度と採熱量との線形相関を求め
ておき、そして、これら求めた複数の線形相関の夫々に
ついて前記照合を行なうようにして、採熱用熱交換器の
熱媒流量が異なる場合の夫々についての前記平衡状態点
を求めるようにすれば、採熱用熱交換器と負荷熱交換器
との間での熱媒循環で得られる採熱量や、その熱媒循環
運転で現出される熱媒温度条件を、採熱用熱交換器の熱
媒流量が異なる場合の夫々について各平衡状態点の状態
値から的確かつ容易に把握することができ、また、それ
ら複数の平衡状態点の夫々における放熱量と、構築予定
の熱設備で要求される必要放熱量とを比較することで、
その必要放熱量を得るための採熱用熱交換器の適正熱媒
流量及び必要並列数も容易に決定することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕図1は、地中1
に埋設した地中熱交換器2に水やブラインなどの熱媒W
を循環させて地中1から採熱する熱設備(例えば、地中
熱交換器2と融雪用熱交換器との間で熱媒Wを循環させ
て、地中1からの採取熱により融雪を行なう熱設備)の
構築にあたり、採熱対象地1について地中熱交換器2で
どの程度の採熱量qが得られるかを予め把握するための
試験設備を示す。
に埋設した地中熱交換器2に水やブラインなどの熱媒W
を循環させて地中1から採熱する熱設備(例えば、地中
熱交換器2と融雪用熱交換器との間で熱媒Wを循環させ
て、地中1からの採取熱により融雪を行なう熱設備)の
構築にあたり、採熱対象地1について地中熱交換器2で
どの程度の採熱量qが得られるかを予め把握するための
試験設備を示す。
【0024】この試験設備において、3は加熱手段3a
(例えば電気ヒータ)を備える熱媒温度調整装置であ
り、この熱媒温度調整装置3と地中熱交換器2との間で
熱媒循環路4を通じて熱媒Wを循環させる後述の熱源試
験において、加熱手段3aの出力調整(すなわち、循環
熱媒Wに対する加熱量の調整)により、熱媒温度調整装
置3から地中熱交換器2に送る熱媒Wの温度t1を調整
する。
(例えば電気ヒータ)を備える熱媒温度調整装置であ
り、この熱媒温度調整装置3と地中熱交換器2との間で
熱媒循環路4を通じて熱媒Wを循環させる後述の熱源試
験において、加熱手段3aの出力調整(すなわち、循環
熱媒Wに対する加熱量の調整)により、熱媒温度調整装
置3から地中熱交換器2に送る熱媒Wの温度t1を調整
する。
【0025】5は熱媒循環ポンプ、6は地中熱交換器2
への熱媒循環流量gを計測する流量計、7a,7bは地
中熱交換器2の入口熱媒温度t1及び出口熱媒温度t2
を計測する温度検出器である。
への熱媒循環流量gを計測する流量計、7a,7bは地
中熱交換器2の入口熱媒温度t1及び出口熱媒温度t2
を計測する温度検出器である。
【0026】この試験設備を用いた試験については、熱
媒Wを地中熱交換器2と熱媒温度調整装置3との間で循
環させて実際に対地熱交換させる熱源試験を、加熱手段
3aの出力調整により地中熱交換器2の入口熱媒温度t
1を地中温度tg(すなわち採熱源温度)よりも高温の
放熱領域Rhで変化させる複数条件下で、かつ、地中熱
交換器2の熱媒流量gを所定流量(定格値的な流量)に
設定した状態で実施する。
媒Wを地中熱交換器2と熱媒温度調整装置3との間で循
環させて実際に対地熱交換させる熱源試験を、加熱手段
3aの出力調整により地中熱交換器2の入口熱媒温度t
1を地中温度tg(すなわち採熱源温度)よりも高温の
放熱領域Rhで変化させる複数条件下で、かつ、地中熱
交換器2の熱媒流量gを所定流量(定格値的な流量)に
設定した状態で実施する。
【0027】そして、この熱源試験において温度検出器
7a,7bにより測定された各温度データt1,t2と
地中熱交換器2の熱媒流量gとに基づき、各条件下にお
ける地中熱交換器2での採熱量q(=g×(t2−t
1)、この試験では負の採熱量(放熱量)となる)を算
出し、これら算出した採熱量qと各採熱量qが得られた
ときの熱媒温度条件を示す代表箇所の熱媒温度t2(本
例では地中熱交換器2の出口熱媒温度を採用)との間に
存在する線形相関を、図2に示す如く地中温度tgより
も低温の採熱領域Rcへの延長部m′を有する回帰直線
mの形で求める。
7a,7bにより測定された各温度データt1,t2と
地中熱交換器2の熱媒流量gとに基づき、各条件下にお
ける地中熱交換器2での採熱量q(=g×(t2−t
1)、この試験では負の採熱量(放熱量)となる)を算
出し、これら算出した採熱量qと各採熱量qが得られた
ときの熱媒温度条件を示す代表箇所の熱媒温度t2(本
例では地中熱交換器2の出口熱媒温度を採用)との間に
存在する線形相関を、図2に示す如く地中温度tgより
も低温の採熱領域Rcへの延長部m′を有する回帰直線
mの形で求める。
【0028】つまり、この回帰直線mの上記延長部m′
は、地中温度tgよりも低温の採熱領域Rcでの熱媒温
度t2と採熱量qとの線形相関を表すものであり、この
ように本第1実施形態では、上記の熱源試験で得られる
放熱領域Rh側の測定データ(図2においてdで示すデ
ータ点群)に基づいて、回帰直線mの延長部m′として
採熱領域Rc側の部分を推定する形態で、採熱領域Rc
を含む熱媒温度t2と採熱量qとの線形相関を求める。
は、地中温度tgよりも低温の採熱領域Rcでの熱媒温
度t2と採熱量qとの線形相関を表すものであり、この
ように本第1実施形態では、上記の熱源試験で得られる
放熱領域Rh側の測定データ(図2においてdで示すデ
ータ点群)に基づいて、回帰直線mの延長部m′として
採熱領域Rc側の部分を推定する形態で、採熱領域Rc
を含む熱媒温度t2と採熱量qとの線形相関を求める。
【0029】これに続き、構築予定の熱設備を設計する
にあたっては、次の(a1)〜(a3)の手法を採る。
にあたっては、次の(a1)〜(a3)の手法を採る。
【0030】(a1)地中熱交換器2との間での熱媒循
環を予定する融雪用熱交換器などの負荷熱交換器が有す
る熱媒温度t2(負荷熱交換器の入口熱媒温度)と放熱
量Q′との線形相関を、モデル上の演算や実際に熱媒W
を通過させる試験等により求めておき、この負荷側の線
形相関を表す特性直線Kを、前記の回帰直線mとともに
t2−q座標系上に描く。
環を予定する融雪用熱交換器などの負荷熱交換器が有す
る熱媒温度t2(負荷熱交換器の入口熱媒温度)と放熱
量Q′との線形相関を、モデル上の演算や実際に熱媒W
を通過させる試験等により求めておき、この負荷側の線
形相関を表す特性直線Kを、前記の回帰直線mとともに
t2−q座標系上に描く。
【0031】(a2)このt2−q座標系上において、
負荷側の特性直線K上で必要放熱量Qsが得られる熱媒
温度tsを求めるとともに、回帰直線mの延長部m′上
で、その求めた熱媒温度tsに対応する採熱量qsを求
める。
負荷側の特性直線K上で必要放熱量Qsが得られる熱媒
温度tsを求めるとともに、回帰直線mの延長部m′上
で、その求めた熱媒温度tsに対応する採熱量qsを求
める。
【0032】つまり、この対応採熱量qsは、予定の負
荷熱交換器において必要な放熱量Qsが得られる熱媒温
度条件の下での地中熱交換器2の1器当たり採熱量を示
すものである。
荷熱交換器において必要な放熱量Qsが得られる熱媒温
度条件の下での地中熱交換器2の1器当たり採熱量を示
すものである。
【0033】(a3)そして、この求めた対応採熱量q
sで必要放熱量Qsを除した値Qs/qs(具体的に
は、その値を切り上げにより整数化した値)を、構築予
定熱設備での地中熱交換器2の必要並列数nとする。
sで必要放熱量Qsを除した値Qs/qs(具体的に
は、その値を切り上げにより整数化した値)を、構築予
定熱設備での地中熱交換器2の必要並列数nとする。
【0034】なお、上記の如く決定した必要並列数nを
採用する場合、熱源側と負荷側との熱媒流量バランス上
の制約から、地中熱交換器2の1器当たり熱媒流量gが
熱源試験段階の流量と多少異なるものとなる、又は、負
荷熱交換器の熱媒流量Gが上記の負荷側特性直線Kを求
めた際の流量と多少異なるものとなるといった誤差が生
じることもあるが、これに対し、厳密な設計が要求され
る場合には、次の(a4)又は(a5)の補正処置を行
なう。
採用する場合、熱源側と負荷側との熱媒流量バランス上
の制約から、地中熱交換器2の1器当たり熱媒流量gが
熱源試験段階の流量と多少異なるものとなる、又は、負
荷熱交換器の熱媒流量Gが上記の負荷側特性直線Kを求
めた際の流量と多少異なるものとなるといった誤差が生
じることもあるが、これに対し、厳密な設計が要求され
る場合には、次の(a4)又は(a5)の補正処置を行
なう。
【0035】(a4)地中熱交換器2の熱媒流量gを異
ならせた複数種の熱源試験により、地中熱交換器2の熱
媒流量gが異なる場合の夫々についての熱媒温度t2と
採熱量qとの線形相関を求めておき、そして、これら求
めた複数の線形相関に基づき、地中熱交換器2の1器当
たり熱媒流量gが上記の如く流量バランス上の制約から
異なった場合の熱媒温度t2と採熱量qとの線形相関を
判定し、その判定した新たな熱媒温度t2と採熱量qと
の線形相関を用いて上記方法を繰り返す。
ならせた複数種の熱源試験により、地中熱交換器2の熱
媒流量gが異なる場合の夫々についての熱媒温度t2と
採熱量qとの線形相関を求めておき、そして、これら求
めた複数の線形相関に基づき、地中熱交換器2の1器当
たり熱媒流量gが上記の如く流量バランス上の制約から
異なった場合の熱媒温度t2と採熱量qとの線形相関を
判定し、その判定した新たな熱媒温度t2と採熱量qと
の線形相関を用いて上記方法を繰り返す。
【0036】(a5)負荷熱交換器の熱媒流量Gが上記
の如く流量バランス上の制約から異なった場合の負荷熱
交換器が有する熱媒温度t2と放熱量Q′との線形相関
を用いて上記方法を繰り返す。
の如く流量バランス上の制約から異なった場合の負荷熱
交換器が有する熱媒温度t2と放熱量Q′との線形相関
を用いて上記方法を繰り返す。
【0037】〔第2実施形態〕本第2実施形態では、前
記の試験設備における熱媒温度調整装置3を、その具備
装置として加熱手段3aとともに図1において破線で示
す如き冷却手段3b(例えば冷凍機や氷利用冷却器)を
備えるものにし、これにより、熱媒Wを地中熱交換器2
と熱媒温度調整装置3との間で循環させる熱源試験を、
加熱手段3a及び冷却手段3bの出力調整により地中熱
交換器2の入口熱媒温度t1を地中温度tgよりも高温
の放熱領域Rhで変化させる複数の放熱条件下、及び、
地中熱交換器2の入口熱媒温度t1を地中温度tgより
も低温の採熱領域Rc(本例では比較的高温側の採熱領
域)で変化させる複数の採熱条件下で実施する。
記の試験設備における熱媒温度調整装置3を、その具備
装置として加熱手段3aとともに図1において破線で示
す如き冷却手段3b(例えば冷凍機や氷利用冷却器)を
備えるものにし、これにより、熱媒Wを地中熱交換器2
と熱媒温度調整装置3との間で循環させる熱源試験を、
加熱手段3a及び冷却手段3bの出力調整により地中熱
交換器2の入口熱媒温度t1を地中温度tgよりも高温
の放熱領域Rhで変化させる複数の放熱条件下、及び、
地中熱交換器2の入口熱媒温度t1を地中温度tgより
も低温の採熱領域Rc(本例では比較的高温側の採熱領
域)で変化させる複数の採熱条件下で実施する。
【0038】そして、この熱源試験において温度検出器
7a,7bにより測定された各温度データt1,t2と
地中熱交換器2の熱媒流量gとに基づき、各条件下にお
ける地中熱交換器2での採熱量q(=g×(t2−t
1))を算出し、これら算出した採熱量qと各採熱量q
が得られたときの熱媒温度条件を示す代表箇所の熱媒温
度t2(本例でも地中熱交換器2の出口熱媒温度を採
用)との間に存在する線形相関を、図3に示す如く採熱
領域Rcでかつ試験熱媒温度よりも低温の領域部分への
延長部m″を有する回帰直線mの形で求める。
7a,7bにより測定された各温度データt1,t2と
地中熱交換器2の熱媒流量gとに基づき、各条件下にお
ける地中熱交換器2での採熱量q(=g×(t2−t
1))を算出し、これら算出した採熱量qと各採熱量q
が得られたときの熱媒温度条件を示す代表箇所の熱媒温
度t2(本例でも地中熱交換器2の出口熱媒温度を採
用)との間に存在する線形相関を、図3に示す如く採熱
領域Rcでかつ試験熱媒温度よりも低温の領域部分への
延長部m″を有する回帰直線mの形で求める。
【0039】つまり、この回帰直線mの上記延長部m″
は、採熱領域Rcの中でも熱源試験で用いた熱媒温度よ
りさらに低温の領域部分における熱媒温度t2と採熱量
qとの線形相関を表すものであり、このように本第2実
施形態では、上記の熱源試験で得られる放熱領域Rh側
の測定データ(図3においてdで示すデータ点群)及び
採熱領域Rc側の測定データ(図3においてd′で示す
データ点群)に基づいて、回帰直線mの延長部m″とし
て試験熱媒温度より低温側の部分を推定する形態で、採
熱領域Rcの中でも試験熱媒温度よりさらに低温の領域
部分を含む熱媒温度t2と採熱量qとの線形相関を求め
る。
は、採熱領域Rcの中でも熱源試験で用いた熱媒温度よ
りさらに低温の領域部分における熱媒温度t2と採熱量
qとの線形相関を表すものであり、このように本第2実
施形態では、上記の熱源試験で得られる放熱領域Rh側
の測定データ(図3においてdで示すデータ点群)及び
採熱領域Rc側の測定データ(図3においてd′で示す
データ点群)に基づいて、回帰直線mの延長部m″とし
て試験熱媒温度より低温側の部分を推定する形態で、採
熱領域Rcの中でも試験熱媒温度よりさらに低温の領域
部分を含む熱媒温度t2と採熱量qとの線形相関を求め
る。
【0040】この試験結果に基づく設備設計は、同図3
に示す如く前述(a1)〜(a3)の手法をもって第1
実施形態と同様に行なう。
に示す如く前述(a1)〜(a3)の手法をもって第1
実施形態と同様に行なう。
【0041】〔第3実施形態〕本第3実施形態では、加
熱手段3aを備える熱媒温度調整装置3を設けた図1に
示す試験設備において、熱媒Wを地中熱交換器2と熱媒
温度調整装置3との間で循環させる熱源試験を、加熱手
段3aの出力調整により地中熱交換器2の入口熱媒温度
t1を地中温度tgよりも高温の放熱領域Rhで変化さ
せる複数条件下で実施する。
熱手段3aを備える熱媒温度調整装置3を設けた図1に
示す試験設備において、熱媒Wを地中熱交換器2と熱媒
温度調整装置3との間で循環させる熱源試験を、加熱手
段3aの出力調整により地中熱交換器2の入口熱媒温度
t1を地中温度tgよりも高温の放熱領域Rhで変化さ
せる複数条件下で実施する。
【0042】また、このように入口熱媒温度t1を放熱
領域Rhで変化させる複数条件下での熱源試験を、熱媒
循環ポンプ5の出力調整や弁Vの調整などにより地中熱
交換器2の熱媒流量gを異ならせた複数種について実施
する。
領域Rhで変化させる複数条件下での熱源試験を、熱媒
循環ポンプ5の出力調整や弁Vの調整などにより地中熱
交換器2の熱媒流量gを異ならせた複数種について実施
する。
【0043】そして、これらの熱源試験において温度検
出器7a,7bにより測定された各温度データt1,t
2と各熱源試験での地中熱交換器2の熱媒流量gとに基
づき、各条件下における地中熱交換器2での採熱量q
(=g×(t2−t1)、この試験では負の採熱量(放
熱量)となる)を算出し、これら算出した採熱量qと各
採熱量qが得られたときの熱媒温度条件を示す代表箇所
の熱媒温度t2(本例でも地中熱交換器2の出口熱媒温
度を採用)との間に存在する線形相関を、図4に示す如
く採熱領域Rcへの延長部m1′〜m3′を有する回帰
直線m1〜m3の形で各熱媒流量g1〜g3ごとに求め
る。
出器7a,7bにより測定された各温度データt1,t
2と各熱源試験での地中熱交換器2の熱媒流量gとに基
づき、各条件下における地中熱交換器2での採熱量q
(=g×(t2−t1)、この試験では負の採熱量(放
熱量)となる)を算出し、これら算出した採熱量qと各
採熱量qが得られたときの熱媒温度条件を示す代表箇所
の熱媒温度t2(本例でも地中熱交換器2の出口熱媒温
度を採用)との間に存在する線形相関を、図4に示す如
く採熱領域Rcへの延長部m1′〜m3′を有する回帰
直線m1〜m3の形で各熱媒流量g1〜g3ごとに求め
る。
【0044】なお、図4においてd1〜d3の夫々は、
上記熱源試験における各熱媒流量g1〜g3でのデータ
点群である。
上記熱源試験における各熱媒流量g1〜g3でのデータ
点群である。
【0045】これに続き、この熱源試験の試験結果に基
づき、地中熱交換器2と負荷熱交換器との間での実際の
熱媒循環運転でどのような熱的平衡条件が現出されるか
を把握して、構築予定の熱設備を設計するにあたって
は、次の(b1)〜(b4)の手法を採る。
づき、地中熱交換器2と負荷熱交換器との間での実際の
熱媒循環運転でどのような熱的平衡条件が現出されるか
を把握して、構築予定の熱設備を設計するにあたって
は、次の(b1)〜(b4)の手法を採る。
【0046】(b1)上記回帰直線m1〜m3を、図5
に示す如く、地中熱交換器2の熱媒流量(1器当たり熱
媒流量)に対する負荷熱交換器の熱媒流量Gの比値(G
/g)分だけ採熱量qを補正(q×G/g=Q)した補
正回帰直線M1〜M3の形で、各熱媒流量g1〜g3ご
とにt2−Q座標系上に描く。
に示す如く、地中熱交換器2の熱媒流量(1器当たり熱
媒流量)に対する負荷熱交換器の熱媒流量Gの比値(G
/g)分だけ採熱量qを補正(q×G/g=Q)した補
正回帰直線M1〜M3の形で、各熱媒流量g1〜g3ご
とにt2−Q座標系上に描く。
【0047】(b2)一方、地中熱交換器2との間での
熱媒循環を予定する負荷熱交換器が有する熱媒温度t2
(負荷熱交換器の入口熱媒温度)と放熱量Q′との線形
相関を、モデル上の演算や実際に熱媒Wを通過させる試
験等により求めておく。
熱媒循環を予定する負荷熱交換器が有する熱媒温度t2
(負荷熱交換器の入口熱媒温度)と放熱量Q′との線形
相関を、モデル上の演算や実際に熱媒Wを通過させる試
験等により求めておく。
【0048】(b3)この負荷側の線形相関と前記熱源
側の線形相関との照合として、負荷側の線形相関を表す
特性直線Kを、上記の補正回帰直線M1〜M3とともに
t2−Q座標系上に描き、この負荷側の特性直線Kに対
する各補正回帰直線M1〜M3の交点P1〜P3を求め
る。
側の線形相関との照合として、負荷側の線形相関を表す
特性直線Kを、上記の補正回帰直線M1〜M3とともに
t2−Q座標系上に描き、この負荷側の特性直線Kに対
する各補正回帰直線M1〜M3の交点P1〜P3を求め
る。
【0049】つまり、これら交点P1〜P3は、地中熱
交換器2の熱媒流量gがg1〜g3の各々の場合につい
て、熱源側及び負荷側の線形相関上で地中熱交換器2の
1器当たり採熱量qと負荷熱交換器の放熱量Q′とが同
一の熱媒温度条件に対して、 q=Q′×(g/G) …………(イ) 上記(イ)式を満たす関係となる平衡状態点であり、地
中熱交換器2の熱媒流量gがg1〜g3の各々の場合に
ついての地中熱交換器2と負荷熱交換器との間での熱媒
循環運転における熱的平衡状態(すなわち、夫々が固有
の熱媒温度―熱交換量特性(線形相関)を有する熱源側
と負荷側との熱的なバランス関係から決まる運転状態)
を示す点となる。
交換器2の熱媒流量gがg1〜g3の各々の場合につい
て、熱源側及び負荷側の線形相関上で地中熱交換器2の
1器当たり採熱量qと負荷熱交換器の放熱量Q′とが同
一の熱媒温度条件に対して、 q=Q′×(g/G) …………(イ) 上記(イ)式を満たす関係となる平衡状態点であり、地
中熱交換器2の熱媒流量gがg1〜g3の各々の場合に
ついての地中熱交換器2と負荷熱交換器との間での熱媒
循環運転における熱的平衡状態(すなわち、夫々が固有
の熱媒温度―熱交換量特性(線形相関)を有する熱源側
と負荷側との熱的なバランス関係から決まる運転状態)
を示す点となる。
【0050】(b4)そして、これら交点P1〜P3
(平衡状態点)の夫々における放熱量Q′(換言すれば
採熱量Q)と構築予定熱設備での必要放熱量Qsとの比
較により、構築予定熱設備での地中熱交換器2の1器当
たりの適正熱媒流量g及び必要並列数nを決定する。つ
まり、図5に示す例では、交点P2における放熱量Q′
が必要放熱量Qsにほぼ合致することから、地中熱交換
器2の1器当たり熱媒流量g及び必要並列数nとしてg
≒g2,n≒G/g2を採用する。
(平衡状態点)の夫々における放熱量Q′(換言すれば
採熱量Q)と構築予定熱設備での必要放熱量Qsとの比
較により、構築予定熱設備での地中熱交換器2の1器当
たりの適正熱媒流量g及び必要並列数nを決定する。つ
まり、図5に示す例では、交点P2における放熱量Q′
が必要放熱量Qsにほぼ合致することから、地中熱交換
器2の1器当たり熱媒流量g及び必要並列数nとしてg
≒g2,n≒G/g2を採用する。
【0051】〔第4実施形態〕本第4実施形態では、第
2実施形態と同様、図1の試験設備における熱媒温度調
整装置3を、その具備装置として加熱手段3aとともに
冷却手段3bを備えるものにし、これにより、熱媒Wを
地中熱交換器2と熱媒温度調整装置3との間で循環させ
る熱源試験を、加熱手段3a及び冷却手段3bの出力調
整により地中熱交換器2の入口熱媒温度t1を地中温度
tgよりも高温の放熱領域Rhで変化させる複数の放熱
条件下、及び、地中熱交換器2の入口熱媒温度t1を地
中温度tgよりも低温の採熱領域Rc(本例では比較的
高温側の採熱領域)で変化させる複数の採熱条件下で実
施する。
2実施形態と同様、図1の試験設備における熱媒温度調
整装置3を、その具備装置として加熱手段3aとともに
冷却手段3bを備えるものにし、これにより、熱媒Wを
地中熱交換器2と熱媒温度調整装置3との間で循環させ
る熱源試験を、加熱手段3a及び冷却手段3bの出力調
整により地中熱交換器2の入口熱媒温度t1を地中温度
tgよりも高温の放熱領域Rhで変化させる複数の放熱
条件下、及び、地中熱交換器2の入口熱媒温度t1を地
中温度tgよりも低温の採熱領域Rc(本例では比較的
高温側の採熱領域)で変化させる複数の採熱条件下で実
施する。
【0052】また、このように入口熱媒温度t1を放熱
領域Rh及び採熱領域Rcの夫々で変化させる熱源試験
を、熱媒循環ポンプ5の出力調整や弁Vの調整などによ
り地中熱交換器2の熱媒流量gを異ならせた複数種につ
いて実施する。
領域Rh及び採熱領域Rcの夫々で変化させる熱源試験
を、熱媒循環ポンプ5の出力調整や弁Vの調整などによ
り地中熱交換器2の熱媒流量gを異ならせた複数種につ
いて実施する。
【0053】そして、これらの熱源試験において温度検
出器7a,7bにより測定された各温度データt1,t
2と各熱源試験での地中熱交換器2の熱媒流量gとに基
づき、各条件下における地中熱交換器2での採熱量q
(=g×(t2−t1))を算出し、これら算出した採
熱量qと各採熱量qが得られたときの熱媒温度条件を示
す代表箇所の熱媒温度t2(本例でも地中熱交換器2の
出口熱媒温度を採用)との間に存在する線形相関を、図
6に示す如く採熱領域Rcでかつ試験熱媒温度よりも低
温の領域部分への延長部m1″〜m3″を有する回帰直
線m1〜m3の形で各熱媒流量g1〜g3ごとに求め
る。
出器7a,7bにより測定された各温度データt1,t
2と各熱源試験での地中熱交換器2の熱媒流量gとに基
づき、各条件下における地中熱交換器2での採熱量q
(=g×(t2−t1))を算出し、これら算出した採
熱量qと各採熱量qが得られたときの熱媒温度条件を示
す代表箇所の熱媒温度t2(本例でも地中熱交換器2の
出口熱媒温度を採用)との間に存在する線形相関を、図
6に示す如く採熱領域Rcでかつ試験熱媒温度よりも低
温の領域部分への延長部m1″〜m3″を有する回帰直
線m1〜m3の形で各熱媒流量g1〜g3ごとに求め
る。
【0054】なお、図6において、d1〜d3の夫々は
上記熱源試験における各熱媒流量g1〜g3での放熱領
域Rh側のデータ点群、d1′〜d3′の夫々は上記熱
源試験における各熱媒流量g1〜g3での採熱領域Rc
側のデータ点群である。
上記熱源試験における各熱媒流量g1〜g3での放熱領
域Rh側のデータ点群、d1′〜d3′の夫々は上記熱
源試験における各熱媒流量g1〜g3での採熱領域Rc
側のデータ点群である。
【0055】この試験結果に基づく設備設計は、図5に
示す如く前述(b1)〜(b4)の手法をもって第3実
施形態と同様に行なう。
示す如く前述(b1)〜(b4)の手法をもって第3実
施形態と同様に行なう。
【0056】〔別実施形態〕次にその他の実施形態を列
記する。
記する。
【0057】前述の各実施形態では、熱媒Wを対地熱交
換させる地中熱交換器2を採熱用熱交換器とする例を示
したが、本発明は、河川水、湖沼水、海水、地下水、下
水などの液体や大気空気などの気体を採熱源とする場合
にも適用でき、採熱用熱交換器の形式・構造もどのよう
なものであってもよい。
換させる地中熱交換器2を採熱用熱交換器とする例を示
したが、本発明は、河川水、湖沼水、海水、地下水、下
水などの液体や大気空気などの気体を採熱源とする場合
にも適用でき、採熱用熱交換器の形式・構造もどのよう
なものであってもよい。
【0058】そしてまた、地中熱交換器を採熱用熱交換
器とする場合、その地中熱交換器は二重管式やU字管式
のものなど、どのような形式・構造のものであってもよ
い。
器とする場合、その地中熱交換器は二重管式やU字管式
のものなど、どのような形式・構造のものであってもよ
い。
【0059】採熱用熱交換器との間での熱媒循環を予定
する負荷熱交換器は、融雪対象箇所に施設する融雪用熱
交換器に限られるものではなく、空調用の熱交換器や、
物品加熱に用いる熱交換器、あるいは、温熱を需要先に
供給するヒートポンプ装置の吸熱側熱交換器(蒸発器)
など、どのような用途・形式の熱交換器であってもよ
い。
する負荷熱交換器は、融雪対象箇所に施設する融雪用熱
交換器に限られるものではなく、空調用の熱交換器や、
物品加熱に用いる熱交換器、あるいは、温熱を需要先に
供給するヒートポンプ装置の吸熱側熱交換器(蒸発器)
など、どのような用途・形式の熱交換器であってもよ
い。
【0060】請求項1又は2に係る発明で求めた熱媒温
度と採熱量との線形相関を、請求項3又は4に係る発明
を初め、種々の用途に使用するにあたり、その線形相関
は用紙などへ記載表示したり映像として画面表示するに
限らず、演算手段による演算処理上で使用する等の形態
を採ってもよい。
度と採熱量との線形相関を、請求項3又は4に係る発明
を初め、種々の用途に使用するにあたり、その線形相関
は用紙などへ記載表示したり映像として画面表示するに
限らず、演算手段による演算処理上で使用する等の形態
を採ってもよい。
【0061】前述の各実施形態では、熱媒温度と採熱量
との線形相関を特定するのに、熱媒温度(すなわち、熱
媒温度条件を示す代表箇所の熱媒温度)として、採熱用
熱交換器の出口熱媒温度t2(負荷熱交換器の入口熱媒
温度)を用いたが、場合によっては、採熱用熱交換器の
入口熱媒温度t1(負荷熱交換器の出口熱媒温度)や、
採熱用熱交換器の入出口熱媒温度t1,t2の平均温
度、あるいは、熱媒循環系における他の箇所の熱媒温度
を用いて上記線形相関を特定するようにしてもよい。
との線形相関を特定するのに、熱媒温度(すなわち、熱
媒温度条件を示す代表箇所の熱媒温度)として、採熱用
熱交換器の出口熱媒温度t2(負荷熱交換器の入口熱媒
温度)を用いたが、場合によっては、採熱用熱交換器の
入口熱媒温度t1(負荷熱交換器の出口熱媒温度)や、
採熱用熱交換器の入出口熱媒温度t1,t2の平均温
度、あるいは、熱媒循環系における他の箇所の熱媒温度
を用いて上記線形相関を特定するようにしてもよい。
【0062】熱媒温度調整手段としての加熱手段3aに
は、電気ヒータやヒートポンプ装置の放熱側熱交換器、
あるいは、温水ヒータや蒸気ヒータなど、種々のものを
採用でき、また、熱媒温度調整手段として加熱手段3a
とともに冷却手段3bを装備する場合、その冷却手段3
bにも、冷凍機(ヒートポンプ装置の吸熱側熱交換器)
や、氷を初めとする潜熱蓄熱材利用の冷却装置など、種
々のものを採用できる。
は、電気ヒータやヒートポンプ装置の放熱側熱交換器、
あるいは、温水ヒータや蒸気ヒータなど、種々のものを
採用でき、また、熱媒温度調整手段として加熱手段3a
とともに冷却手段3bを装備する場合、その冷却手段3
bにも、冷凍機(ヒートポンプ装置の吸熱側熱交換器)
や、氷を初めとする潜熱蓄熱材利用の冷却装置など、種
々のものを採用できる。
【図1】試験設備の設備構成を示す図
【図2】第1実施形態を説明する線形相関の回帰直線グ
ラフ
ラフ
【図3】第2実施形態を説明する線形相関の回帰直線グ
ラフ
ラフ
【図4】第3実施形態を説明する線形相関の回帰直線グ
ラフ
ラフ
【図5】第3,4実施形態を説明する線形相関の補正回
帰直線グラフ
帰直線グラフ
【図6】第4実施形態を説明する線形相関の回帰直線グ
ラフ
ラフ
1 採熱源 2 採熱用熱交換器 g 採熱用熱交換器の熱媒流量 G 負荷熱交換器の熱媒流量 K 熱媒温度と放熱量との線形相関 m,m1〜m3 熱媒温度と採熱量との線形相関 n 採熱用熱交換器の必要並列数 q 採熱量 qs 対応採熱量 Q′ 放熱量 Qs 必要放熱量 Rc 採熱領域 Rh 放熱領域 t1 採熱用熱交換器の入口熱媒温度 t2 採熱用熱交換器の出口熱媒温度 tg 採熱源温度 ts 判定熱媒温度条件 W 熱媒
Claims (4)
- 【請求項1】 熱媒を採熱用熱交換器に通過させて採熱
源と熱交換させる熱源試験を、前記採熱用熱交換器の入
口熱媒温度を採熱源温度よりも高温の放熱領域で変化さ
せる複数条件下で実施し、 この熱源試験で得られる熱媒温度の測定データと熱媒流
量とに基づき、採熱源温度よりも低温の採熱領域を含む
熱媒温度と採熱量との線形相関を求める採熱試験方法。 - 【請求項2】 熱媒を採熱用熱交換器に通過させて採熱
源と熱交換させる熱源試験を、前記採熱用熱交換器の入
口熱媒温度を採熱源温度よりも高温にする放熱条件下と
採熱源温度よりも低温にする採熱条件下との夫々で実施
し、 これら放熱条件下及び採熱条件下の熱源試験で得られる
熱媒温度の測定データと熱媒流量とに基づき、採熱源温
度よりも低温の採熱領域でかつ試験熱媒温度よりも低温
の領域部分を含む熱媒温度と採熱量との線形相関を求め
る採熱試験方法。 - 【請求項3】 前記採熱用熱交換器との間での熱媒循環
を予定する負荷熱交換器が有する熱媒温度と放熱量との
線形相関に基づき、必要な放熱量が得られる熱媒温度条
件を判定し、 前記求めた熱媒温度と採熱量との線形相関上で、前記判
定した熱媒温度条件に対応する採熱量を求め、 この求めた対応採熱量と前記必要放熱量との比較により
前記採熱用熱交換器の必要並列数を求める請求項1又は
2記載の採熱試験方法。 - 【請求項4】 前記求めた熱媒温度と採熱量との線形相
関と、前記採熱用熱交換器との間での熱媒循環を予定す
る負荷熱交換器が有する熱媒温度と放熱量との線形相関
を照合し、 この照合において、両線形相関上で採熱量と放熱量とが
同一の熱媒温度条件に対して、 q=Q′×(g/G) …………(イ) 但し q:採熱量(採熱用熱交換器1器当たり) Q′:放熱量 g:採熱用熱交換器の熱媒流量(採熱用熱交換器1器当
たり) G:負荷熱交換器の熱媒流量 上記(イ)式を満たす関係となる平衡状態点を求める請
求項1又は2記載の採熱試験方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000148178A JP2001330573A (ja) | 2000-05-19 | 2000-05-19 | 採熱試験方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000148178A JP2001330573A (ja) | 2000-05-19 | 2000-05-19 | 採熱試験方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001330573A true JP2001330573A (ja) | 2001-11-30 |
Family
ID=18654252
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000148178A Pending JP2001330573A (ja) | 2000-05-19 | 2000-05-19 | 採熱試験方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001330573A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006145059A (ja) * | 2004-11-16 | 2006-06-08 | Mitsubishi Materials Natural Resources Development Corp | ハイブリッド式地中熱利用ヒートポンプ装置及びその運転方法 |
US20160088227A1 (en) * | 2014-09-19 | 2016-03-24 | Canon Kabushiki Kaisha | Vibration type actuator, optical device, and image pickup apparatus |
-
2000
- 2000-05-19 JP JP2000148178A patent/JP2001330573A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006145059A (ja) * | 2004-11-16 | 2006-06-08 | Mitsubishi Materials Natural Resources Development Corp | ハイブリッド式地中熱利用ヒートポンプ装置及びその運転方法 |
US20160088227A1 (en) * | 2014-09-19 | 2016-03-24 | Canon Kabushiki Kaisha | Vibration type actuator, optical device, and image pickup apparatus |
US9912850B2 (en) * | 2014-09-19 | 2018-03-06 | Canon Kabushiki Kaisha | Vibration type actuator, optical device, and image pickup apparatus |
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