JP2001329063A - ケイ素含有重合体及びそれを用いた化粧料組成物 - Google Patents
ケイ素含有重合体及びそれを用いた化粧料組成物Info
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- JP2001329063A JP2001329063A JP2000153635A JP2000153635A JP2001329063A JP 2001329063 A JP2001329063 A JP 2001329063A JP 2000153635 A JP2000153635 A JP 2000153635A JP 2000153635 A JP2000153635 A JP 2000153635A JP 2001329063 A JP2001329063 A JP 2001329063A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 分子中に有意な量のポリシロキサン部分を有
さない重合体及びそれを用いた化粧料組成物を提供す
る。 【解決手段】 式(A): 【化1】 により表される化合物と、式(B): 【化2】 により表される化合物との付加反応によって得られる、
式(C): 【化3】
さない重合体及びそれを用いた化粧料組成物を提供す
る。 【解決手段】 式(A): 【化1】 により表される化合物と、式(B): 【化2】 により表される化合物との付加反応によって得られる、
式(C): 【化3】
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なケイ素含有重合
体に関する。より詳しくは、本発明は、エチレン性二重
結合へのヒドロシリル基の付加反応によって形成される
線状及び架橋型のケイ素含有重合体に関する。
体に関する。より詳しくは、本発明は、エチレン性二重
結合へのヒドロシリル基の付加反応によって形成される
線状及び架橋型のケイ素含有重合体に関する。
【0002】
【従来の技術】ケイ素含有重合体は、豊胸材、ハップ
剤、おむつ、及びペースト状又は半固形状の軟膏剤のよ
うな医療雑貨;ポッティング剤、樹脂難燃剤、粘着シー
ト、コーティング剤、及びテッピング剤のような電子材
料;基礎化粧料、整髪剤、コンディショナー、及びメー
キャップ化粧料のような化粧料;型取り用ゴム、オイル
シール、ガスシール、及び防震剤のような各種ゴム;接
着剤;及び離型剤として幅広く使用されている。
剤、おむつ、及びペースト状又は半固形状の軟膏剤のよ
うな医療雑貨;ポッティング剤、樹脂難燃剤、粘着シー
ト、コーティング剤、及びテッピング剤のような電子材
料;基礎化粧料、整髪剤、コンディショナー、及びメー
キャップ化粧料のような化粧料;型取り用ゴム、オイル
シール、ガスシール、及び防震剤のような各種ゴム;接
着剤;及び離型剤として幅広く使用されている。
【0003】特許第2624333号は、歯科用印像材
として使用できる硬化性組成物であって、エチレン性二
重結合を末端に有するポリエーテルと、Si−H基を1
個以上有するポリオルガノシロキサン残基を末端に有し
かつSi−H基を分子中に2個以上有するポリエーテル
とを硬化性成分とし、硬化触媒として白金化合物を含有
する組成物を開示している。特許第2631772号
は、化粧品、医薬部外品等の配合基剤として有用な重合
体であって、エチレン性二重結合を末端に有するポリオ
キシアルキレンとSi−H基を有するオルガノポリシロ
キサン(オルガノハイドロジェンポリシロキサン)とか
ら形成されるシリコーン重合体を開示している。
として使用できる硬化性組成物であって、エチレン性二
重結合を末端に有するポリエーテルと、Si−H基を1
個以上有するポリオルガノシロキサン残基を末端に有し
かつSi−H基を分子中に2個以上有するポリエーテル
とを硬化性成分とし、硬化触媒として白金化合物を含有
する組成物を開示している。特許第2631772号
は、化粧品、医薬部外品等の配合基剤として有用な重合
体であって、エチレン性二重結合を末端に有するポリオ
キシアルキレンとSi−H基を有するオルガノポリシロ
キサン(オルガノハイドロジェンポリシロキサン)とか
ら形成されるシリコーン重合体を開示している。
【0004】しかしながら、これら重合体が有するポリ
シロキサン部分(−Si−O−Si−)は、その重合体
が存在する周囲の液性に依存して分解する傾向があるた
め、使用環境によっては、その重合体が含まれる組成物
自体が不安定なものになる。
シロキサン部分(−Si−O−Si−)は、その重合体
が存在する周囲の液性に依存して分解する傾向があるた
め、使用環境によっては、その重合体が含まれる組成物
自体が不安定なものになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、分子中にポ
リシロキサン部分を有さないケイ素含有重合体及びそれ
を用いた化粧料組成物を提供する。
リシロキサン部分を有さないケイ素含有重合体及びそれ
を用いた化粧料組成物を提供する。
【0006】
【解決を課題するための手段】第1の側面では、本発明
は、式(A):
は、式(A):
【0007】
【化8】
【0008】〔式中、R1 は、互いに独立して、水素原
子、置換若しくは無置換の炭素数1〜18のアルキル
基、又は置換若しくは無置換の炭素数6〜20のアリー
ル基を示し、R2 は、互いに独立して、置換若しくは無
置換の炭素数1〜18のアルキレン基、置換若しくは無
置換の炭素数6〜20のアリーレン基、置換若しくは無
置換の炭素数7〜21のアリールアルキレン基、ジアル
キル(ポリ)シリレン基、ジアリール(ポリ)シリレン
基、又は直接結合を示し、そして、Z1 は、ポリオキシ
アルキレン基、(ポリ)カーボネート基、(ポリ)エス
テル基、炭素数1〜36のアルキレン基、ヘテロ原子数
1〜6で炭素数1〜30のヘテロ原子含有有機基、ポリ
アクリレート若しくはポリメタクリレートから誘導され
る2価基、又は直接結合を示す。〕により表される化合
物〔以下、化合物(A)という〕と、式(B):
子、置換若しくは無置換の炭素数1〜18のアルキル
基、又は置換若しくは無置換の炭素数6〜20のアリー
ル基を示し、R2 は、互いに独立して、置換若しくは無
置換の炭素数1〜18のアルキレン基、置換若しくは無
置換の炭素数6〜20のアリーレン基、置換若しくは無
置換の炭素数7〜21のアリールアルキレン基、ジアル
キル(ポリ)シリレン基、ジアリール(ポリ)シリレン
基、又は直接結合を示し、そして、Z1 は、ポリオキシ
アルキレン基、(ポリ)カーボネート基、(ポリ)エス
テル基、炭素数1〜36のアルキレン基、ヘテロ原子数
1〜6で炭素数1〜30のヘテロ原子含有有機基、ポリ
アクリレート若しくはポリメタクリレートから誘導され
る2価基、又は直接結合を示す。〕により表される化合
物〔以下、化合物(A)という〕と、式(B):
【0009】
【化9】
【0010】〔式中、R3 は、互いに独立して、置換若
しくは無置換の炭素数1〜18のアルキル基、置換若し
くは無置換の炭素数7〜21のアラルキル基、又は置換
若しくは無置換の炭素数6〜20のアリール基を示し、
R4 は、互いに独立して、置換若しくは無置換の炭素数
1〜18のアルキレン基、置換若しくは無置換の炭素数
6〜20のアリーレン基、置換若しくは無置換の炭素数
7〜21のアリールアルキレン基、ジアルキル(ポリ)
シリレン基、ジアリール(ポリ)シリレン基、又は直接
結合を示し、R5 は、置換若しくは無置換の炭素数2〜
18のアルキル基、置換若しくは無置換の炭素数7〜2
1のアラルキル基、又は置換若しくは無置換の炭素数6
〜20のアリール基を示し、そして、Z2 は2価の連結
基であって、二置換二価ケイ素原子、置換若しくは無置
換の炭素数1〜18のアルキレン基、置換若しくは無置
換の炭素数6〜20のアリーレン基、ヘテロ原子数1〜
6で炭素数1〜30のヘテロ原子含有有機基、ベンゼン
ポリカルボキシ基、リン酸基、ポリオキシアルキレン
基、(ポリ)カーボネート基、(ポリ)エステル基、ポ
リアクリレート若しくはポリメタクリレートから誘導さ
れる基、又は直接結合を示す。〕により表される化合物
〔以下、化合物(B)という〕との付加反応によって得
られる、式(C):
しくは無置換の炭素数1〜18のアルキル基、置換若し
くは無置換の炭素数7〜21のアラルキル基、又は置換
若しくは無置換の炭素数6〜20のアリール基を示し、
R4 は、互いに独立して、置換若しくは無置換の炭素数
1〜18のアルキレン基、置換若しくは無置換の炭素数
6〜20のアリーレン基、置換若しくは無置換の炭素数
7〜21のアリールアルキレン基、ジアルキル(ポリ)
シリレン基、ジアリール(ポリ)シリレン基、又は直接
結合を示し、R5 は、置換若しくは無置換の炭素数2〜
18のアルキル基、置換若しくは無置換の炭素数7〜2
1のアラルキル基、又は置換若しくは無置換の炭素数6
〜20のアリール基を示し、そして、Z2 は2価の連結
基であって、二置換二価ケイ素原子、置換若しくは無置
換の炭素数1〜18のアルキレン基、置換若しくは無置
換の炭素数6〜20のアリーレン基、ヘテロ原子数1〜
6で炭素数1〜30のヘテロ原子含有有機基、ベンゼン
ポリカルボキシ基、リン酸基、ポリオキシアルキレン
基、(ポリ)カーボネート基、(ポリ)エステル基、ポ
リアクリレート若しくはポリメタクリレートから誘導さ
れる基、又は直接結合を示す。〕により表される化合物
〔以下、化合物(B)という〕との付加反応によって得
られる、式(C):
【0011】
【化10】
【0012】(式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、
Z1 及びZ2 は上で定義した通りであり、pは1〜10
0の整数である。)により表されるケイ素含有線状共重
合体〔以下、線状共重合体(C)という〕を提供する。
第2の側面では、本発明は、線状共重合体(C)であっ
て両末端にヒドロシリル基を有する式(C1):
Z1 及びZ2 は上で定義した通りであり、pは1〜10
0の整数である。)により表されるケイ素含有線状共重
合体〔以下、線状共重合体(C)という〕を提供する。
第2の側面では、本発明は、線状共重合体(C)であっ
て両末端にヒドロシリル基を有する式(C1):
【化11】 (式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、Z1 、Z2 及
びpは上で定義した通りである。)により表される線状
重合体〔以下、線状重合体(C1)という〕と、エチレ
ン性二重結合を3つ以上有する式(D):
びpは上で定義した通りである。)により表される線状
重合体〔以下、線状重合体(C1)という〕と、エチレ
ン性二重結合を3つ以上有する式(D):
【0013】
【化12】
【0014】〔式中、R6 は、互いに独立して、水素原
子、置換若しくは無置換の炭素数1〜18のアルキル
基、又は置換若しくは無置換の炭素数6〜20のアリー
ル基を示し、R7 は、互いに独立して、置換若しくは無
置換の炭素数1〜18のアルキレン基、置換若しくは無
置換の炭素数6〜20のアリーレン基、置換若しくは無
置換の炭素数7〜21のアリールアルキレン基、ヘテロ
原子数1〜6で炭素数1〜30のヘテロ原子含有アルキ
レン基、又は直接結合を示し、n1 は3以上の整数であ
り、そして、Z3 はn1 と同じ価数を持つ連結基であっ
て、炭素原子、炭素数1〜18のアルキニル基、炭素数
1〜12のアルカンポリイル基、ケイ素原子、一置換3
価ケイ素原子、炭素数1〜300の脂肪族基、ヘテロ原
子数1〜50で炭素数1〜100のヘテロ原子含有有機
基、ベンゼンポリカルボキシ基、リン酸基、オキシリン
酸基、(ポリ)カーボネート、(ポリ)エステル、ポリ
アクリレート若しくはポリメタクリレートから誘導され
る基、又は直接結合を示す。〕により表される化合物
〔以下、化合物(D)という〕を、化合物(A)及び/
又は化合物(B)の存在下又は不存在下で、付加反応さ
せることによって得られるケイ素含有架橋型重合体を提
供する。この側面の別の態様では、このケイ素含有架橋
型重合体は、化合物(A)、化合物(B)及び化合物
(D)を同時に付加反応させて得られる。
子、置換若しくは無置換の炭素数1〜18のアルキル
基、又は置換若しくは無置換の炭素数6〜20のアリー
ル基を示し、R7 は、互いに独立して、置換若しくは無
置換の炭素数1〜18のアルキレン基、置換若しくは無
置換の炭素数6〜20のアリーレン基、置換若しくは無
置換の炭素数7〜21のアリールアルキレン基、ヘテロ
原子数1〜6で炭素数1〜30のヘテロ原子含有アルキ
レン基、又は直接結合を示し、n1 は3以上の整数であ
り、そして、Z3 はn1 と同じ価数を持つ連結基であっ
て、炭素原子、炭素数1〜18のアルキニル基、炭素数
1〜12のアルカンポリイル基、ケイ素原子、一置換3
価ケイ素原子、炭素数1〜300の脂肪族基、ヘテロ原
子数1〜50で炭素数1〜100のヘテロ原子含有有機
基、ベンゼンポリカルボキシ基、リン酸基、オキシリン
酸基、(ポリ)カーボネート、(ポリ)エステル、ポリ
アクリレート若しくはポリメタクリレートから誘導され
る基、又は直接結合を示す。〕により表される化合物
〔以下、化合物(D)という〕を、化合物(A)及び/
又は化合物(B)の存在下又は不存在下で、付加反応さ
せることによって得られるケイ素含有架橋型重合体を提
供する。この側面の別の態様では、このケイ素含有架橋
型重合体は、化合物(A)、化合物(B)及び化合物
(D)を同時に付加反応させて得られる。
【0015】第3の側面では、本発明は、線状共重合体
(C)であって両末端にエチレン性二重結合を有する式
(C2):
(C)であって両末端にエチレン性二重結合を有する式
(C2):
【0016】
【化13】
【0017】(式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、
Z1 、Z2 及びpは上で定義した通りである。)により
表される線状共重合体〔以下、線状重合体(C2)とい
う〕と、化合物(A)及び/又は化合物(B)の存在下
又は不存在下で、ヒドロシリル基を3つ以上有する式
(F):
Z1 、Z2 及びpは上で定義した通りである。)により
表される線状共重合体〔以下、線状重合体(C2)とい
う〕と、化合物(A)及び/又は化合物(B)の存在下
又は不存在下で、ヒドロシリル基を3つ以上有する式
(F):
【0018】
【化14】
【0019】〔式中、R8 は、互いに独立して、置換若
しくは無置換の炭素数1〜18のアルキル基、又は置換
若しくは無置換の炭素数6〜20のアリール基を示し、
R9 は、互いに独立して、置換若しくは無置換の炭素数
1〜18のアルキレン基、置換若しくは無置換の炭素数
6〜20のアリーレン基、置換若しくは無置換の炭素数
7〜21のアリールアルキレン基、ヘテロ原子数1〜6
で炭素数1〜30のヘテロ原子含有アルキレン基、又は
直接結合を示し、そして、Z4 はn2 と同じ価数を持つ
連結基であって、炭素原子、炭素数1〜18のアルキニ
ル基、炭素数1〜12のアルカンポリイル基、ケイ素原
子、一置換3価ケイ素原子、炭素数1〜300の脂肪族
基、ヘテロ原子数1〜50で炭素数1〜100のヘテロ
原子含有有機基、ベンゼンポリカルボキシ基、リン酸
基、オキシリン酸基、(ポリ)カーボネート、(ポリ)
エステル、ポリアクリレート若しくはポリメタクリレー
トから誘導される基、又は直接結合を示し、aは互いに
独立して1〜3の整数を示し、そしてn2 は1〜30の
整数を示す。但し、n2 が1であるときは、R9 は直接
結合を示し、かつZ4 は水素原子であるか又はR8 と同
じ意味を有する。いずれの場合も、Si原子に結合する
水素原子が分子内に少なくとも3つ存在する。〕により
表される化合物〔以下、化合物(F)という〕を付加反
応させることによって得られるケイ素含有架橋型重合体
を提供する。この側面の別の態様では、このケイ素含有
架橋型重合体は、化合物(A)、化合物(B)及び化合
物(F)を同時に付加反応させて得られる。
しくは無置換の炭素数1〜18のアルキル基、又は置換
若しくは無置換の炭素数6〜20のアリール基を示し、
R9 は、互いに独立して、置換若しくは無置換の炭素数
1〜18のアルキレン基、置換若しくは無置換の炭素数
6〜20のアリーレン基、置換若しくは無置換の炭素数
7〜21のアリールアルキレン基、ヘテロ原子数1〜6
で炭素数1〜30のヘテロ原子含有アルキレン基、又は
直接結合を示し、そして、Z4 はn2 と同じ価数を持つ
連結基であって、炭素原子、炭素数1〜18のアルキニ
ル基、炭素数1〜12のアルカンポリイル基、ケイ素原
子、一置換3価ケイ素原子、炭素数1〜300の脂肪族
基、ヘテロ原子数1〜50で炭素数1〜100のヘテロ
原子含有有機基、ベンゼンポリカルボキシ基、リン酸
基、オキシリン酸基、(ポリ)カーボネート、(ポリ)
エステル、ポリアクリレート若しくはポリメタクリレー
トから誘導される基、又は直接結合を示し、aは互いに
独立して1〜3の整数を示し、そしてn2 は1〜30の
整数を示す。但し、n2 が1であるときは、R9 は直接
結合を示し、かつZ4 は水素原子であるか又はR8 と同
じ意味を有する。いずれの場合も、Si原子に結合する
水素原子が分子内に少なくとも3つ存在する。〕により
表される化合物〔以下、化合物(F)という〕を付加反
応させることによって得られるケイ素含有架橋型重合体
を提供する。この側面の別の態様では、このケイ素含有
架橋型重合体は、化合物(A)、化合物(B)及び化合
物(F)を同時に付加反応させて得られる。
【0020】第4の側面では、本発明は、化合物(B)
及び化合物(D)を付加反応させることによって得られ
るケイ素含有架橋型重合体を提供する。第5の側面で
は、本発明は、化合物(A)及び化合物(F)を付加反
応させることによって得られるケイ素含有架橋型重合体
を提供する。第6の側面では、本発明は、式(G): CH2 =C(R10)R11−Z5 −R10 (G) 〔式中、R10は、それぞれ独立して、水素原子、置換若
しくは無置換の炭素数1〜18のアルキル基、又は置換
若しくは無置換の炭素数6〜20のアリール基を示し、
R11は、置換若しくは無置換の炭素数1〜18のアルキ
レン基、置換若しくは無置換の炭素数6〜20のアリー
レン基、置換若しくは無置換の炭素数7〜21のアリー
ルアルキレン基、又は直接結合を示し、そして、Z
5 は、ポリオキシアルキレン基、(ポリ)カーボネート
基、(ポリ)エステル基、ポリアクリレート若しくはポ
リメタクリレートから誘導される2価基を示す。〕によ
り表される化合物〔以下、化合物(G)という〕と、化
合物(F)との付加反応によって得られるケイ素含有重
合体を提供する。本発明は、上記の重合体用いた化粧料
組成物も提供する。
及び化合物(D)を付加反応させることによって得られ
るケイ素含有架橋型重合体を提供する。第5の側面で
は、本発明は、化合物(A)及び化合物(F)を付加反
応させることによって得られるケイ素含有架橋型重合体
を提供する。第6の側面では、本発明は、式(G): CH2 =C(R10)R11−Z5 −R10 (G) 〔式中、R10は、それぞれ独立して、水素原子、置換若
しくは無置換の炭素数1〜18のアルキル基、又は置換
若しくは無置換の炭素数6〜20のアリール基を示し、
R11は、置換若しくは無置換の炭素数1〜18のアルキ
レン基、置換若しくは無置換の炭素数6〜20のアリー
レン基、置換若しくは無置換の炭素数7〜21のアリー
ルアルキレン基、又は直接結合を示し、そして、Z
5 は、ポリオキシアルキレン基、(ポリ)カーボネート
基、(ポリ)エステル基、ポリアクリレート若しくはポ
リメタクリレートから誘導される2価基を示す。〕によ
り表される化合物〔以下、化合物(G)という〕と、化
合物(F)との付加反応によって得られるケイ素含有重
合体を提供する。本発明は、上記の重合体用いた化粧料
組成物も提供する。
【0021】本発明において、式(A)においてR1 に
より示される炭素数1〜18のアルキル基には、例え
ば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、オク
チル基、ドデシル基等が含まれ、そして、炭素数6〜2
0のアリール基には、例えば、フェニル基、トルイル
基、ナフチル基等が含まれる。好ましくは、R1 は水素
原子、又は好ましくは炭素数1〜6、より好ましくは炭
素数1〜3のアルキル基であり、最も好ましくはメチル
基である。
より示される炭素数1〜18のアルキル基には、例え
ば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、オク
チル基、ドデシル基等が含まれ、そして、炭素数6〜2
0のアリール基には、例えば、フェニル基、トルイル
基、ナフチル基等が含まれる。好ましくは、R1 は水素
原子、又は好ましくは炭素数1〜6、より好ましくは炭
素数1〜3のアルキル基であり、最も好ましくはメチル
基である。
【0022】式(A)においてR2 により示される炭素
数1〜18のアルキレン基には、例えば、メチレン基、
エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、オクチレン
基、ドデシレン基等が含まれ、炭素数6〜20のアリー
レン基には、例えば、フェニレン、トルイレン基、ナフ
チレン基等が含まれ、そして、炭素数7〜21のアリー
ルアルキレン基には、例えば、フェニルメチレン基、フ
ェニルエチレン基、フェニルエチリデン基等が含まれ
る。R2 により示されるジアルキル(ポリ)シリレン基
のアルキル基は、好ましくは炭素数1〜6を有し、例え
ば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等が含
まれ、ジアリール(ポリ)シリレン基のアリール基は、
好ましくは炭素数6〜10を有し、例えば、フェニル
基、トルイル基、ナフチル基等が含まれる。好ましく
は、R2 は炭素数1〜6、より好ましくは炭素数1〜3
のアルキレン基であり、最も好ましくはメチレン基、又
は直接結合である。
数1〜18のアルキレン基には、例えば、メチレン基、
エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、オクチレン
基、ドデシレン基等が含まれ、炭素数6〜20のアリー
レン基には、例えば、フェニレン、トルイレン基、ナフ
チレン基等が含まれ、そして、炭素数7〜21のアリー
ルアルキレン基には、例えば、フェニルメチレン基、フ
ェニルエチレン基、フェニルエチリデン基等が含まれ
る。R2 により示されるジアルキル(ポリ)シリレン基
のアルキル基は、好ましくは炭素数1〜6を有し、例え
ば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等が含
まれ、ジアリール(ポリ)シリレン基のアリール基は、
好ましくは炭素数6〜10を有し、例えば、フェニル
基、トルイル基、ナフチル基等が含まれる。好ましく
は、R2 は炭素数1〜6、より好ましくは炭素数1〜3
のアルキレン基であり、最も好ましくはメチレン基、又
は直接結合である。
【0023】式(A)においてZ1 により示されるポリ
オキシアルキレン基は、好ましくは炭素数1〜6を有す
るアルキレンオキシドのポリマーから誘導される両末端
が酸素原子の2価基であり、例えば、ポリ(オキシメチ
レン)、ポリ(オキシエチレン)、ポリ(オキシプロピ
レン)、ポリ(オキシブチレン)、ポリ(オキシペンチ
レン)、及びそれらの共重合体が含まれる。(ポリ)カ
ーボネート基は、エチレングリコール又はプロピレング
リコールのようなグリコール又はポリグリコール、又は
フェニレンジオールのようなアリーレンジオール又はポ
リアリーレンジオールが−O(CO)O−を介して連結
した、両末端が酸素原子の2価基であり、グリコール
は、好ましくは1〜12、より好ましくは2〜8、最も
好ましくは2〜6の炭素数を有し、アリーレンジオール
は、好ましくは6〜10、より好ましくは6〜8、最も
好ましくは6の炭素数を有する。(ポリ)エステル基
は、グリコール酸、アジピン酸、フタル酸又はテレフタ
ル酸のようなジカルボン酸と、エチレングリコール又は
プロピレングリコールのようなグリコール又はポリグリ
コール、又はフェニレンジオールのようなアリーレンジ
オール又はポリアリーレンジオールとの脱水縮合によっ
て得られる、両末端が酸素原子の2価基である。この場
合のグリコール及びアリーレンジオールは、(ポリ)カ
ーボネート基の場合と同様のものを使用できる。ヘテロ
原子数1〜6で炭素数1〜30のヘテロ原子含有有機基
は、ヘテロ原子として、酸素、硫黄又は窒素原子を含有
する基であって、これらへテロ原子は、炭素原子間に存
在してエーテル、チオエーテル及び/又は2級アミノ基
を形成しても、炭素原子上に存在してカルボニル、チオ
カルボニル及び/又はイミノ基を形成しても、それらの
混合物であってもよい。従って、このヘテロ原子含有有
機基にはアミド基も含まれる。また、このヘテロ原子含
有有機基は、ハロゲンやシアノ基のような置換基を有し
ていてもよい。ポリオキシアルキレン基、(ポリ)カー
ボネート基、(ポリ)エステル基、ヘテロ原子数1〜6
で炭素数1〜30のヘテロ原子含有有機基、ポリアクリ
レート及びポリメタクリレートから誘導される2価基の
分子量は、60〜30,000、好ましくは100〜1
0,000、より好ましくは200〜5,000、最も
好ましくは300〜4,000である。好ましくは、Z
1 は、300〜4,000の分子量を有するポリオキシ
アルキレン基であり、ポリ(オキシエチレン)基、ポリ
(オキシプロピレン)基、又はそれらの共重合体であ
る。
オキシアルキレン基は、好ましくは炭素数1〜6を有す
るアルキレンオキシドのポリマーから誘導される両末端
が酸素原子の2価基であり、例えば、ポリ(オキシメチ
レン)、ポリ(オキシエチレン)、ポリ(オキシプロピ
レン)、ポリ(オキシブチレン)、ポリ(オキシペンチ
レン)、及びそれらの共重合体が含まれる。(ポリ)カ
ーボネート基は、エチレングリコール又はプロピレング
リコールのようなグリコール又はポリグリコール、又は
フェニレンジオールのようなアリーレンジオール又はポ
リアリーレンジオールが−O(CO)O−を介して連結
した、両末端が酸素原子の2価基であり、グリコール
は、好ましくは1〜12、より好ましくは2〜8、最も
好ましくは2〜6の炭素数を有し、アリーレンジオール
は、好ましくは6〜10、より好ましくは6〜8、最も
好ましくは6の炭素数を有する。(ポリ)エステル基
は、グリコール酸、アジピン酸、フタル酸又はテレフタ
ル酸のようなジカルボン酸と、エチレングリコール又は
プロピレングリコールのようなグリコール又はポリグリ
コール、又はフェニレンジオールのようなアリーレンジ
オール又はポリアリーレンジオールとの脱水縮合によっ
て得られる、両末端が酸素原子の2価基である。この場
合のグリコール及びアリーレンジオールは、(ポリ)カ
ーボネート基の場合と同様のものを使用できる。ヘテロ
原子数1〜6で炭素数1〜30のヘテロ原子含有有機基
は、ヘテロ原子として、酸素、硫黄又は窒素原子を含有
する基であって、これらへテロ原子は、炭素原子間に存
在してエーテル、チオエーテル及び/又は2級アミノ基
を形成しても、炭素原子上に存在してカルボニル、チオ
カルボニル及び/又はイミノ基を形成しても、それらの
混合物であってもよい。従って、このヘテロ原子含有有
機基にはアミド基も含まれる。また、このヘテロ原子含
有有機基は、ハロゲンやシアノ基のような置換基を有し
ていてもよい。ポリオキシアルキレン基、(ポリ)カー
ボネート基、(ポリ)エステル基、ヘテロ原子数1〜6
で炭素数1〜30のヘテロ原子含有有機基、ポリアクリ
レート及びポリメタクリレートから誘導される2価基の
分子量は、60〜30,000、好ましくは100〜1
0,000、より好ましくは200〜5,000、最も
好ましくは300〜4,000である。好ましくは、Z
1 は、300〜4,000の分子量を有するポリオキシ
アルキレン基であり、ポリ(オキシエチレン)基、ポリ
(オキシプロピレン)基、又はそれらの共重合体であ
る。
【0024】 式(A)におけるR1 、R2 、及びZ1 が
置換基を有する場合のそれら置換基には、塩素、フッ素
及び臭素のようなハロゲン、及びシアノ基が含まれる。
具体的な置換基を有する基には、トリフルオロプロピル
基、クロロプロピル基等のハロゲン化アルキル基、及び
2−シアノエチル基のようなシアノアルキル基が含まれ
る。化合物(A)の具体例としては、
置換基を有する場合のそれら置換基には、塩素、フッ素
及び臭素のようなハロゲン、及びシアノ基が含まれる。
具体的な置換基を有する基には、トリフルオロプロピル
基、クロロプロピル基等のハロゲン化アルキル基、及び
2−シアノエチル基のようなシアノアルキル基が含まれ
る。化合物(A)の具体例としては、
【0025】
【化15】 などの、両末端にエチレン性二重結合を有するポリオキ
シアルキレン;
シアルキレン;
【0026】
【化16】 などの、両末端にエチレン性二重結合を有するポリカー
ボネート;
ボネート;
【0027】
【化17】 などの、両末端にエチレン性二重結合を有するポリエス
テル;
テル;
【0028】
【化18】 などの、両末端にエチレン性二重結合を有するアルキレ
ン;
ン;
【0029】
【化19】 などの、両末端にエチレン性二重結合を有する化合物;
そして
そして
【化20】
【0030】などの、両末端にエチレン性二重結合を有
する化合物がある。次に、式(B)においてR3 により
示される炭素数1〜18のアルキル基及び炭素数6〜2
0のアリール基の例は、式(A)のR1 について示した
ものと同様である。R3 により示される炭素数7〜21
のアラルキル基には、例えば、ベンジル基、フェネチル
基等が含まれる。好ましくは、R3 は炭素数1〜6、よ
り好ましくは炭素数1〜3のアルキル基であり、最も好
ましくはメチル基である。
する化合物がある。次に、式(B)においてR3 により
示される炭素数1〜18のアルキル基及び炭素数6〜2
0のアリール基の例は、式(A)のR1 について示した
ものと同様である。R3 により示される炭素数7〜21
のアラルキル基には、例えば、ベンジル基、フェネチル
基等が含まれる。好ましくは、R3 は炭素数1〜6、よ
り好ましくは炭素数1〜3のアルキル基であり、最も好
ましくはメチル基である。
【0031】式(B)においてR4 により示される炭素
数1〜18のアルキレン基、炭素数6〜20のアリーレ
ン基、炭素数7〜21のアリールアルキレン基、ジアル
キル(ポリ)シリレン基及びジアリール(ポリ)シリレ
ン基の例は、式(A)のR2について示したものと同様
である。好ましくは、R4 は炭素数1〜6、より好まし
くは炭素数1〜3のアルキレン基であり、最も好ましく
はメチレン基、又は直接結合である。
数1〜18のアルキレン基、炭素数6〜20のアリーレ
ン基、炭素数7〜21のアリールアルキレン基、ジアル
キル(ポリ)シリレン基及びジアリール(ポリ)シリレ
ン基の例は、式(A)のR2について示したものと同様
である。好ましくは、R4 は炭素数1〜6、より好まし
くは炭素数1〜3のアルキレン基であり、最も好ましく
はメチレン基、又は直接結合である。
【0032】式(B)のR5 は、それにより表されるア
ルキル基の炭素数が2〜18であることを除いて、R3
と同じ意味を有する。式(B)においZ2 により示され
る二置換二価ケイ素原子の置換基には、炭素数1〜18
のアルキル基又は炭素数6〜20のアリール基が含ま
れ、好ましくは炭素数1〜6、より好ましくは炭素数1
〜3のアルキル基であり、最も好ましくはメチル基であ
る。従って、好ましい二置換二価ケイ素原子はジアルキ
ルシリル基であり、最も好ましくはジメチルシリル基で
ある。Z2 により示される炭素数1〜18のアルキレン
基及び炭素数6〜20のアリーレン基の例は、式(A)
のR2 について示したものと同様である。Z2 により示
されるヘテロ原子数1〜6で炭素数1〜30のヘテロ原
子含有有機基、ポリオキシアルキレン基、(ポリ)カー
ボネート基、及び(ポリ)エステル基の例は、式(A)
のZ1 について示したものと同様である。これらにポリ
アクリレート及びポリメタクリレートを加えた2価基の
分子量も、式(A)のZ1 について示したものと同様で
ある。好ましくは、Z2 は、ジメチルシリル基、炭素数
1〜12のアルキレン基、フェニレン基、100〜1
0,000の分子量を有するポリ(オキシエチレン)
基、ポリ(オキシプロピレン)基、及びそれらの共重合
体のようなポリオキシアルキレン基、(ポリ)カーボネ
ート基、及び(ポリ)エステル基である。 式(B)にお
けるR3 、R4 、R5 、及びZ2 が置換基を有する場合
のそれら置換基の例は、式(A)におけるR1 、R2 、
及びZ1 について示したものと同様である。化合物
(B)の具体例としては、
ルキル基の炭素数が2〜18であることを除いて、R3
と同じ意味を有する。式(B)においZ2 により示され
る二置換二価ケイ素原子の置換基には、炭素数1〜18
のアルキル基又は炭素数6〜20のアリール基が含ま
れ、好ましくは炭素数1〜6、より好ましくは炭素数1
〜3のアルキル基であり、最も好ましくはメチル基であ
る。従って、好ましい二置換二価ケイ素原子はジアルキ
ルシリル基であり、最も好ましくはジメチルシリル基で
ある。Z2 により示される炭素数1〜18のアルキレン
基及び炭素数6〜20のアリーレン基の例は、式(A)
のR2 について示したものと同様である。Z2 により示
されるヘテロ原子数1〜6で炭素数1〜30のヘテロ原
子含有有機基、ポリオキシアルキレン基、(ポリ)カー
ボネート基、及び(ポリ)エステル基の例は、式(A)
のZ1 について示したものと同様である。これらにポリ
アクリレート及びポリメタクリレートを加えた2価基の
分子量も、式(A)のZ1 について示したものと同様で
ある。好ましくは、Z2 は、ジメチルシリル基、炭素数
1〜12のアルキレン基、フェニレン基、100〜1
0,000の分子量を有するポリ(オキシエチレン)
基、ポリ(オキシプロピレン)基、及びそれらの共重合
体のようなポリオキシアルキレン基、(ポリ)カーボネ
ート基、及び(ポリ)エステル基である。 式(B)にお
けるR3 、R4 、R5 、及びZ2 が置換基を有する場合
のそれら置換基の例は、式(A)におけるR1 、R2 、
及びZ1 について示したものと同様である。化合物
(B)の具体例としては、
【0033】
【化21】
【0034】
【化22】
【0035】などの化合物がある。式(D)においてR
6 により示される炭素数1〜18のアルキル基、炭素数
6〜20のアリール基の例は、式(A)のR1 について
示したものと同様である。 式(D)においてR7 により
示される炭素数1〜18のアルキレン基、炭素数6〜2
0のアリーレン基、及び炭素数7〜21のアリールアル
キレン基の例は、式(A)のR2 について示したものと
同様である。また、R7 により示されるヘテロ原子数1
〜6で炭素数1〜30のヘテロ原子含有アルキレン基の
例は、式(A)のZ1 について示したもののほか、アル
キル−ポリオキシアルキレン−アルキル基が含まれる。
そのアルキル基には、メチル基、エチル基、プロピル
基、又はブチル基のような炭素数1〜6のアルキル基が
含まれ、具体的には、メチル−ポリ(オキシエチレン)
−メチル、メチル−ポリ(オキシプロピレン)−メチ
ル、メチル−ポリ(オキシエチレン)−プロピル、エチ
ル−ポリ(オキシブチレン)−エチル、エチル−ポリ
(オキシペンチレン)−プロピル、及びそれらの共重合
体が含まれる。
6 により示される炭素数1〜18のアルキル基、炭素数
6〜20のアリール基の例は、式(A)のR1 について
示したものと同様である。 式(D)においてR7 により
示される炭素数1〜18のアルキレン基、炭素数6〜2
0のアリーレン基、及び炭素数7〜21のアリールアル
キレン基の例は、式(A)のR2 について示したものと
同様である。また、R7 により示されるヘテロ原子数1
〜6で炭素数1〜30のヘテロ原子含有アルキレン基の
例は、式(A)のZ1 について示したもののほか、アル
キル−ポリオキシアルキレン−アルキル基が含まれる。
そのアルキル基には、メチル基、エチル基、プロピル
基、又はブチル基のような炭素数1〜6のアルキル基が
含まれ、具体的には、メチル−ポリ(オキシエチレン)
−メチル、メチル−ポリ(オキシプロピレン)−メチ
ル、メチル−ポリ(オキシエチレン)−プロピル、エチ
ル−ポリ(オキシブチレン)−エチル、エチル−ポリ
(オキシペンチレン)−プロピル、及びそれらの共重合
体が含まれる。
【0036】 式(D)においてZ3 により示される炭素
数1〜18のアルキニル基には、メチニル基、エチニル
基、プロピニル基、ブチニル基、オクチル基、ドデシニ
ル基等が含まれる。炭素数1〜12のアルキニル基が好
ましく、炭素数1〜6のアルキニル基がより好ましい。
Z3 により示される炭素数1〜12のアルカンポリオキ
シ基には、1,2,3−プロパントリオキシ基、1,
2,3,4−ブタンテトラオキシ基、1,2,3,4,
5,6−ヘキサンヘキサオキシ等が含まれる。Z 3 によ
り示される一置換3価ケイ素原子には、例えば、式・S
i−アルキルが含まれ、このアルキル基は、炭素数1〜
6、より好ましくは炭素数1〜3のアルキル基であり、
最も好ましくはメチル基である。従って、・Si−アル
キルの最も好ましい具体例としては・Si−CH3 を挙
げることができる。Z3 により示されるヘテロ原子数1
〜50で炭素数1〜100のZ3 について使用される
“へテロ原子含有有機基”という用語は、ヘテロ原子と
して、酸素、硫黄又は窒素原子を含有する脂肪族又は芳
香族の基を意味する。これらへテロ原子は、炭素原子間
に存在してエーテル、チオエーテル及び/又は2級アミ
ノ基を形成しても、炭素原子上に存在してカルボニル、
チオカルボニル及び/又はイミノ基を形成しても、それ
らの混合物であってもよい。従って、このヘテロ原子含
有有機基にはアミド基も含まれる。そのような基には;
メチレンオキシメチニル基、メチレンオキシエチニル
基、メチレンオキシプロピニル基、エチレンオキシプロ
ピニル基、メチレンオキシエチレンオキシメチニル基、
エメチレンオキシエチレンオキシエチニル基、プロピレ
ンオキシエチレンオキシプロピニル基、フェニレンビス
(メチルオキシエチニル)基のような、炭素数1〜6の
アルキレン基、炭素数6〜10のアリーレン基又は炭素
数8〜22のアリーレンジアルキレン基がエーテル結合
で炭素数1〜6のアルキニル基と結合した基;トリオキ
ソトリアジン基;及びそれらの酸素原子の一部が硫黄及
び/又は窒素原子で置き換えられたものが含まれる。Z
3 により示されるベンゼンポリカルボキシ基には、ベン
ゼントリカルボン酸及びベンゼンテトラカルボン酸から
誘導される基が含まれる。Z3 により示されるポリオキ
シアルキレン、(ポリ)カーボネート及び(ポリ)エス
テルの例は、式(A)のZ1 について示したものと同様
である。これらにポリアクリレート及びポリメタクリレ
ートを加えたものの分子量も、式(A)のZ1 について
示したものと同様である。好ましくは、R6 は水素原子
又はメチルであり、R7 は−CH2 OCH2 −、−CH
2 OCH2 CH2 −、又は−CH2 OCH2 CH2 OC
H2 −である。具体例的な化合物(D)には次のような
ものがある。
数1〜18のアルキニル基には、メチニル基、エチニル
基、プロピニル基、ブチニル基、オクチル基、ドデシニ
ル基等が含まれる。炭素数1〜12のアルキニル基が好
ましく、炭素数1〜6のアルキニル基がより好ましい。
Z3 により示される炭素数1〜12のアルカンポリオキ
シ基には、1,2,3−プロパントリオキシ基、1,
2,3,4−ブタンテトラオキシ基、1,2,3,4,
5,6−ヘキサンヘキサオキシ等が含まれる。Z 3 によ
り示される一置換3価ケイ素原子には、例えば、式・S
i−アルキルが含まれ、このアルキル基は、炭素数1〜
6、より好ましくは炭素数1〜3のアルキル基であり、
最も好ましくはメチル基である。従って、・Si−アル
キルの最も好ましい具体例としては・Si−CH3 を挙
げることができる。Z3 により示されるヘテロ原子数1
〜50で炭素数1〜100のZ3 について使用される
“へテロ原子含有有機基”という用語は、ヘテロ原子と
して、酸素、硫黄又は窒素原子を含有する脂肪族又は芳
香族の基を意味する。これらへテロ原子は、炭素原子間
に存在してエーテル、チオエーテル及び/又は2級アミ
ノ基を形成しても、炭素原子上に存在してカルボニル、
チオカルボニル及び/又はイミノ基を形成しても、それ
らの混合物であってもよい。従って、このヘテロ原子含
有有機基にはアミド基も含まれる。そのような基には;
メチレンオキシメチニル基、メチレンオキシエチニル
基、メチレンオキシプロピニル基、エチレンオキシプロ
ピニル基、メチレンオキシエチレンオキシメチニル基、
エメチレンオキシエチレンオキシエチニル基、プロピレ
ンオキシエチレンオキシプロピニル基、フェニレンビス
(メチルオキシエチニル)基のような、炭素数1〜6の
アルキレン基、炭素数6〜10のアリーレン基又は炭素
数8〜22のアリーレンジアルキレン基がエーテル結合
で炭素数1〜6のアルキニル基と結合した基;トリオキ
ソトリアジン基;及びそれらの酸素原子の一部が硫黄及
び/又は窒素原子で置き換えられたものが含まれる。Z
3 により示されるベンゼンポリカルボキシ基には、ベン
ゼントリカルボン酸及びベンゼンテトラカルボン酸から
誘導される基が含まれる。Z3 により示されるポリオキ
シアルキレン、(ポリ)カーボネート及び(ポリ)エス
テルの例は、式(A)のZ1 について示したものと同様
である。これらにポリアクリレート及びポリメタクリレ
ートを加えたものの分子量も、式(A)のZ1 について
示したものと同様である。好ましくは、R6 は水素原子
又はメチルであり、R7 は−CH2 OCH2 −、−CH
2 OCH2 CH2 −、又は−CH2 OCH2 CH2 OC
H2 −である。具体例的な化合物(D)には次のような
ものがある。
【0037】
【化23】
【0038】
【化24】
【0039】
【化25】
【0040】
【化26】
【0041】
【化27】
【0042】式(F)においてR8 、R9 及びZ4 によ
り示される基の例は、Z4 の価数が1又は2価であり得
ること、及び水素原子であるか又はR8 と同じ意味を有
し得ることを除いて、式(D)のそれぞれR6 、R7 及
びZ3 について示したものと同様である。好ましいR
8 、R9 及びZ4 も、式(D)のそれぞれR6 、R7 及
びZ3 について示したものと同様である。 なお、n2 が
1であるときは、R9 は直接結合を示し、かつZ4 は上
記のように水素原子であるか又はR8 と同じ意味を有す
る。この結果、化合物(F)は、単一のSi原子と少な
くとも3つの水素原子からなる化合物をも包含する。具
体例的な化合物(F)には次のようなものがある。
り示される基の例は、Z4 の価数が1又は2価であり得
ること、及び水素原子であるか又はR8 と同じ意味を有
し得ることを除いて、式(D)のそれぞれR6 、R7 及
びZ3 について示したものと同様である。好ましいR
8 、R9 及びZ4 も、式(D)のそれぞれR6 、R7 及
びZ3 について示したものと同様である。 なお、n2 が
1であるときは、R9 は直接結合を示し、かつZ4 は上
記のように水素原子であるか又はR8 と同じ意味を有す
る。この結果、化合物(F)は、単一のSi原子と少な
くとも3つの水素原子からなる化合物をも包含する。具
体例的な化合物(F)には次のようなものがある。
【0043】
【化28】
【0044】
【化29】
【0045】
【化30】
【0046】式(G)においてR10により示される基の
例は、式(A)のR1 について示したものと同様であ
り、R11により示される基の例は、式(A)のR2 につ
いて示したもののうち該当するものと同様であり、そし
て、Z5 により示される基の例は、式(A)のZ1 につ
いて示したもののうち該当するものと同様である。 式
(G)におけるR10及びR11が置換基を有する場合のそ
れら置換基の例は、式(A)におけるR1 、R2 、及び
Z1 について示したものと同様である。具体例的な化合
物(G)には次のようなものがある。
例は、式(A)のR1 について示したものと同様であ
り、R11により示される基の例は、式(A)のR2 につ
いて示したもののうち該当するものと同様であり、そし
て、Z5 により示される基の例は、式(A)のZ1 につ
いて示したもののうち該当するものと同様である。 式
(G)におけるR10及びR11が置換基を有する場合のそ
れら置換基の例は、式(A)におけるR1 、R2 、及び
Z1 について示したものと同様である。具体例的な化合
物(G)には次のようなものがある。
【0047】
【化31】
【0048】本発明の第1の側面では、化合物(A)
は、化合物(B)と交互に付加反応して線状共重合体
(C)を形成する。この際、過剰の化合物(B)を使用
すると、末端に2つのヒドロシリル基を有する線状共重
合体(C1)を形成する。例えば、化合物(A)を3モ
ル、化合物(B)を4モル反応させるとBABABAB
の平均構造を有する線状共重合体(C1)が1モル生成
する。逆に、過剰の化合物(A)を使用すると、末端に
2つのエチレン性二重結合を有する線状共重合体(C
2)を形成する。例えば、化合物(A)を4モル、化合
物(B)を3モル反応させるとABABABAの平均構
造を有する線状共重合体(C2)が1モル生成する。A
とBのモル比を1に近づけることにより重合度を大きく
することができる。
は、化合物(B)と交互に付加反応して線状共重合体
(C)を形成する。この際、過剰の化合物(B)を使用
すると、末端に2つのヒドロシリル基を有する線状共重
合体(C1)を形成する。例えば、化合物(A)を3モ
ル、化合物(B)を4モル反応させるとBABABAB
の平均構造を有する線状共重合体(C1)が1モル生成
する。逆に、過剰の化合物(A)を使用すると、末端に
2つのエチレン性二重結合を有する線状共重合体(C
2)を形成する。例えば、化合物(A)を4モル、化合
物(B)を3モル反応させるとABABABAの平均構
造を有する線状共重合体(C2)が1モル生成する。A
とBのモル比を1に近づけることにより重合度を大きく
することができる。
【0049】化合物(A)と化合物(B)の間の付加反
応(ヒドロシリル化反応)は、室温から150℃程度、
好ましくは40℃から120℃程度の温度で行うことが
できる。このヒドロシリル化反応には触媒が使用され
る。触媒としては、白金、ルテニウム、ロジウム、パラ
ジウム、オスミウム、イリジウム等の化合物が知られて
いる。しかし、迅速に反応が進行するための高い活性を
有することから、特に白金化合物が有用である。白金化
合物の例としては、塩化白金酸、白金の単体、アルミ
ナ、シリカ、カーボンブラック等の坦体に固体白金を坦
持させたもの、白金−ビニルシロキサン錯体、白金−ホ
スフィン錯体、白金−ホスファイト錯体、白金アルコラ
ート触媒等が使用できる。ヒドロシリル化反応の際、白
金触媒は白金として0. 0001重量%から0. 1重量
%程度添加される。
応(ヒドロシリル化反応)は、室温から150℃程度、
好ましくは40℃から120℃程度の温度で行うことが
できる。このヒドロシリル化反応には触媒が使用され
る。触媒としては、白金、ルテニウム、ロジウム、パラ
ジウム、オスミウム、イリジウム等の化合物が知られて
いる。しかし、迅速に反応が進行するための高い活性を
有することから、特に白金化合物が有用である。白金化
合物の例としては、塩化白金酸、白金の単体、アルミ
ナ、シリカ、カーボンブラック等の坦体に固体白金を坦
持させたもの、白金−ビニルシロキサン錯体、白金−ホ
スフィン錯体、白金−ホスファイト錯体、白金アルコラ
ート触媒等が使用できる。ヒドロシリル化反応の際、白
金触媒は白金として0. 0001重量%から0. 1重量
%程度添加される。
【0050】反応溶媒としては、チオフェン、硫化ジエ
チル、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の硫黄化合
物;アセトニトリル、ジエチルアミン、アニリン等の窒
素化合物;アセタール;シクロヘキサノンなどのケト
ン;エステル;フェノール;トルエン、キシレン、ヘキ
サン、イソパラフィン等の炭化水素;ハロゲン化炭化水
素;ジメチルポリシロキサン;プロピレンカーボネー
ト、エチレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、ジメ
チルカーボネート、ジエチルカーボネート等のカルボニ
ル結合を有するエステル系化合物;テトラヒドロフラ
ン、2−メトキシテトラヒドロフラン、1, 3−ジオキ
ソラン、1, 2−ジメトキシエタン、1, 2−エトキシ
エタン、1, 3−ジオキサン等のエーテル系化合物;メ
タノール、エタノール、2−プロパノール、ブタノール
等のアルコール等を単独で或いは混合して使用すること
ができる。得られる線状共重合体(C)の分子量は、5
00以上であり、好ましくは1,000〜2, 000,
000である。
チル、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の硫黄化合
物;アセトニトリル、ジエチルアミン、アニリン等の窒
素化合物;アセタール;シクロヘキサノンなどのケト
ン;エステル;フェノール;トルエン、キシレン、ヘキ
サン、イソパラフィン等の炭化水素;ハロゲン化炭化水
素;ジメチルポリシロキサン;プロピレンカーボネー
ト、エチレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、ジメ
チルカーボネート、ジエチルカーボネート等のカルボニ
ル結合を有するエステル系化合物;テトラヒドロフラ
ン、2−メトキシテトラヒドロフラン、1, 3−ジオキ
ソラン、1, 2−ジメトキシエタン、1, 2−エトキシ
エタン、1, 3−ジオキサン等のエーテル系化合物;メ
タノール、エタノール、2−プロパノール、ブタノール
等のアルコール等を単独で或いは混合して使用すること
ができる。得られる線状共重合体(C)の分子量は、5
00以上であり、好ましくは1,000〜2, 000,
000である。
【0051】 本発明の第2の側面では、線状共重合体
(C1)のヒドロシリル基と化合物(D)のエチレン性
二重結合の間に付加反応を起こして架橋型共重合体を生
成させる。本発明の第3の側面では、線状共重合体(C
2)のエチレン性二重結合と化合物(F)のヒドロシリ
ル基の間に付加反応が起こして架橋型共重合体が生成さ
せる。これら重合体は、線状共重合体(C)を基本単位
として、化合物(D)又は(F)を介してネットワーク
構造を形成する。この架橋反応に使用される線状共重合
体(C)の分子量は、好ましくは3,000〜100,
000である。
(C1)のヒドロシリル基と化合物(D)のエチレン性
二重結合の間に付加反応を起こして架橋型共重合体を生
成させる。本発明の第3の側面では、線状共重合体(C
2)のエチレン性二重結合と化合物(F)のヒドロシリ
ル基の間に付加反応が起こして架橋型共重合体が生成さ
せる。これら重合体は、線状共重合体(C)を基本単位
として、化合物(D)又は(F)を介してネットワーク
構造を形成する。この架橋反応に使用される線状共重合
体(C)の分子量は、好ましくは3,000〜100,
000である。
【0052】本発明の第2及び第3の側面の架橋型共重
合体の架橋密度は、線状共重合体(C1)の分子量によ
りある程度決定されるが、線状共重合体(C)と化合物
(D)又は(F)が、式:
合体の架橋密度は、線状共重合体(C1)の分子量によ
りある程度決定されるが、線状共重合体(C)と化合物
(D)又は(F)が、式:
【0053】
【数1】 0. 5≦[(D又はFのモル数×D又はFの価数) /(Cのモル数×2)]≦1. 5 (I)
【0054】に従う場合、特に、式(I)の下限が0.
8で上限が1. 2である場合に好ましい架橋密度の共重
合体が得られる。また、化合物(A)、化合物(B)、
及び化合物(D)又は(F)を一挙に反応させることに
より線状共重合体(C)を経由しないで本発明の架橋型
共重合体を得る場合には、それら化合物が、式:
8で上限が1. 2である場合に好ましい架橋密度の共重
合体が得られる。また、化合物(A)、化合物(B)、
及び化合物(D)又は(F)を一挙に反応させることに
より線状共重合体(C)を経由しないで本発明の架橋型
共重合体を得る場合には、それら化合物が、式:
【0055】
【数2】 0. 4≦〔Aのモル数/Bのモル数〕≦1. 2 (II) 及び
【0056】
【数3】 0.05≦[(D又はFのモル数×D又はFの価数) /(Bのモル数×2)]≦1.0 (III)
【0057】に同時に従う場合、特に、式(II)の下限
が0. 6で上限が1. 0でありかつ式(III) の下限が
0. 1で上限が0. 6である場合に好ましい架橋密度の
共重合体が得られる。化合物(A)、化合物(B)、及
び化合物(D)又は(F)はそれぞれ2種以上用いても
良い。また、線状共重合体(C)に化合物(D)又は
(F)を反応させる際に、化合物(A)及び/又は化合
物(B)を追加してもよい。
が0. 6で上限が1. 0でありかつ式(III) の下限が
0. 1で上限が0. 6である場合に好ましい架橋密度の
共重合体が得られる。化合物(A)、化合物(B)、及
び化合物(D)又は(F)はそれぞれ2種以上用いても
良い。また、線状共重合体(C)に化合物(D)又は
(F)を反応させる際に、化合物(A)及び/又は化合
物(B)を追加してもよい。
【0058】本発明の第4の側面では、化合物(B)と
化合物(D)を付加反応させることによって得られる架
橋型重合体を提供するが、この場合、化合物(B)中の
Si原子に結合した水素原子のモル数と化合物(D)中
のエチレン性二重結合のモル数が一致するようなモル比
で反応させるのが好ましい。このことは、本発明の第5
の側面において、化合物(A)と化合物(F)を付加反
応させる場合も同様である。
化合物(D)を付加反応させることによって得られる架
橋型重合体を提供するが、この場合、化合物(B)中の
Si原子に結合した水素原子のモル数と化合物(D)中
のエチレン性二重結合のモル数が一致するようなモル比
で反応させるのが好ましい。このことは、本発明の第5
の側面において、化合物(A)と化合物(F)を付加反
応させる場合も同様である。
【0059】本発明の第6の側面では、ヒドロシリル基
を3つ以上有する化合物(F)と片末端にエチレン性二
重結合を有する化合物(G)との付加反応によって、化
合物(F)を中心として化合物(G)が放射線状に延び
る星形重合体を形成する。こうして得られる星形重合体
の分子量は、好ましくは100〜1,000,000、
より好ましくは300〜100,000、最も好ましく
は500〜10,000である。
を3つ以上有する化合物(F)と片末端にエチレン性二
重結合を有する化合物(G)との付加反応によって、化
合物(F)を中心として化合物(G)が放射線状に延び
る星形重合体を形成する。こうして得られる星形重合体
の分子量は、好ましくは100〜1,000,000、
より好ましくは300〜100,000、最も好ましく
は500〜10,000である。
【0060】以上の本発明の第2〜6の側面における反
応条件等は、いずれもヒドロシリル化反応を利用するも
のであるので、第1の側面と同様である。 こうして得ら
れる本発明の第1〜6の側面の重合体は、シーリング
材、化粧品、医薬部外品等の配合基剤として幅広く使用
することができる。
応条件等は、いずれもヒドロシリル化反応を利用するも
のであるので、第1の側面と同様である。 こうして得ら
れる本発明の第1〜6の側面の重合体は、シーリング
材、化粧品、医薬部外品等の配合基剤として幅広く使用
することができる。
【0061】本発明のケイ素含有重合体は、酸や塩基に
対する安定性が、ポリシロキサンをポリオキシアルキレ
ンなどで変性したポリエーテル変性シリコーンより優れ
ているだけでなく、そうしたポリエーテル変性シリコー
ンに類似の使用性能をも有するので、これまでポリエー
テル変性シリコーンが使用されてきたよりも広い用途に
使用することができる。特に、本発明のケイ素含有重合
体は、化粧品の原料として適しており、例えば、乳液、
クリーム、化粧水、パック・マスク、分散液、及び洗浄
料のような基礎化粧品;ファンデーション、白粉、口
紅、頬紅、アイシャドウ、アイライナー、及びマスカラ
のようなメーキャップ化粧料;及び、シャンプー、リン
ス、ヘアートリートメント、及び整髪料のような頭髪化
粧料に配合することができる。
対する安定性が、ポリシロキサンをポリオキシアルキレ
ンなどで変性したポリエーテル変性シリコーンより優れ
ているだけでなく、そうしたポリエーテル変性シリコー
ンに類似の使用性能をも有するので、これまでポリエー
テル変性シリコーンが使用されてきたよりも広い用途に
使用することができる。特に、本発明のケイ素含有重合
体は、化粧品の原料として適しており、例えば、乳液、
クリーム、化粧水、パック・マスク、分散液、及び洗浄
料のような基礎化粧品;ファンデーション、白粉、口
紅、頬紅、アイシャドウ、アイライナー、及びマスカラ
のようなメーキャップ化粧料;及び、シャンプー、リン
ス、ヘアートリートメント、及び整髪料のような頭髪化
粧料に配合することができる。
【0062】本発明のケイ素含有重合体を基礎化粧品に
配合する場合、配合量は、その基礎化粧品の全重量を基
準として0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜5
重量%である。メーキャップ化粧料に配合する場合、配
合量は、そのメーキャップ化粧料の全重量を基準として
0.01〜10重量%、好ましくは0.05〜5重量%
である。頭髪化粧料に配合する場合、配合量は、その頭
髪化粧料の全重量を基準として0.01〜20重量%、
好ましくは0.05〜10重量%である。
配合する場合、配合量は、その基礎化粧品の全重量を基
準として0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜5
重量%である。メーキャップ化粧料に配合する場合、配
合量は、そのメーキャップ化粧料の全重量を基準として
0.01〜10重量%、好ましくは0.05〜5重量%
である。頭髪化粧料に配合する場合、配合量は、その頭
髪化粧料の全重量を基準として0.01〜20重量%、
好ましくは0.05〜10重量%である。
【0063】本発明のケイ素含有重合体を上記のような
化粧品原料として使用する場合、その製品に通常使用さ
れる他の化粧料成分を含めることができる。そのような
成分として、例えば、油脂、ロウ、炭化水素、脂肪酸、
アルコール、エステル、シリコーン油、及びラノリンの
ような油剤原料;白色顔料、着色顔料、体質顔料、光輝
性顔料、有機粉体、及び疎水化処理顔料のような粉体顔
料;金属石鹸;界面活性剤;多価アルコール;高分子化
合物;水;酸化防止剤;紫外線吸収剤;防腐剤;タール
色素;天然色素;美容成分;及び香料を挙げることがで
きるが、これらに限定されない。これら各成分の配合量
は、その化粧料の使用目的に応じて適宜変動させること
ができ、当業者は、そのような量を容易に決定すること
ができる。
化粧品原料として使用する場合、その製品に通常使用さ
れる他の化粧料成分を含めることができる。そのような
成分として、例えば、油脂、ロウ、炭化水素、脂肪酸、
アルコール、エステル、シリコーン油、及びラノリンの
ような油剤原料;白色顔料、着色顔料、体質顔料、光輝
性顔料、有機粉体、及び疎水化処理顔料のような粉体顔
料;金属石鹸;界面活性剤;多価アルコール;高分子化
合物;水;酸化防止剤;紫外線吸収剤;防腐剤;タール
色素;天然色素;美容成分;及び香料を挙げることがで
きるが、これらに限定されない。これら各成分の配合量
は、その化粧料の使用目的に応じて適宜変動させること
ができ、当業者は、そのような量を容易に決定すること
ができる。
【0064】こうして得られる化粧料組成物は、滑らか
な感触を有し、使用者に良好な使用感を与えるものであ
る。以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
な感触を有し、使用者に良好な使用感を与えるものであ
る。以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【実施例】実施例1 攪拌装置、温度計、還流冷却装置、及び窒素ガス導入管
を備えた3Lセパラブルフラスコに次の各材料を仕込
み、窒素気流下で攪拌し、90℃まで加熱した。 化合物(A−4) 929.2g 化合物(B−1) 70.80g トルエン 1000g 次いで、塩化白金酸を白金原子の量に換算して20pp
mの濃度になるように添加して6時間反応させた。反応
後、130℃に加熱して減圧下でトルエンを留去し、数
平均分子量が45000の線状交互共重合体1を得た。
得られた線状交互共重合体1の赤外吸収スペクトルを図
1に示す。
を備えた3Lセパラブルフラスコに次の各材料を仕込
み、窒素気流下で攪拌し、90℃まで加熱した。 化合物(A−4) 929.2g 化合物(B−1) 70.80g トルエン 1000g 次いで、塩化白金酸を白金原子の量に換算して20pp
mの濃度になるように添加して6時間反応させた。反応
後、130℃に加熱して減圧下でトルエンを留去し、数
平均分子量が45000の線状交互共重合体1を得た。
得られた線状交互共重合体1の赤外吸収スペクトルを図
1に示す。
【0065】実施例2 攪拌装置、温度計、還流冷却装置、及び窒素ガス導入管
を備えた3Lセパラブルフラスコに次の各材料を仕込
み、窒素気流下で攪拌し、90℃まで加熱した。 化合物(A−1) 792.8g 化合物(B−1) 20.72g トルエン 1000g 次いで、塩化白金酸を白金原子の量に換算して20pp
mの濃度になるように添加して10時間反応させた。反
応後、130℃に加熱して減圧下でトルエンを留去し、
数平均分子量が3800の線状交互共重合体2を得た。
この線状交互共重合体2は、両末端にヒドロシリル基を
有する。得られた線状交互共重合体2の赤外吸収スペク
トルを図2に示す。2105cm-1におけるピークがS
i−H基に帰属される。
を備えた3Lセパラブルフラスコに次の各材料を仕込
み、窒素気流下で攪拌し、90℃まで加熱した。 化合物(A−1) 792.8g 化合物(B−1) 20.72g トルエン 1000g 次いで、塩化白金酸を白金原子の量に換算して20pp
mの濃度になるように添加して10時間反応させた。反
応後、130℃に加熱して減圧下でトルエンを留去し、
数平均分子量が3800の線状交互共重合体2を得た。
この線状交互共重合体2は、両末端にヒドロシリル基を
有する。得られた線状交互共重合体2の赤外吸収スペク
トルを図2に示す。2105cm-1におけるピークがS
i−H基に帰属される。
【0066】実施例3 攪拌装置、温度計、還流冷却装置、及び窒素ガス導入管
を備えた4Lセパラブルフラスコに次の各材料を仕込
み、窒素気流下で攪拌し、80℃まで加熱した。 化合物(A−5) 158g 化合物(A−3) 113g 化合物(B−1) 729g キシレン 2000g 次いで、塩化白金酸を白金原子の量に換算して10pp
mの濃度になるように添加して6時間反応させた。反応
後、130℃に加熱して減圧下でキシレンを留去し、数
平均分子量が8000の線状交互共重合体3を得た。こ
の線状交互共重合体3は、両末端にヒドロシリル基を有
する。
を備えた4Lセパラブルフラスコに次の各材料を仕込
み、窒素気流下で攪拌し、80℃まで加熱した。 化合物(A−5) 158g 化合物(A−3) 113g 化合物(B−1) 729g キシレン 2000g 次いで、塩化白金酸を白金原子の量に換算して10pp
mの濃度になるように添加して6時間反応させた。反応
後、130℃に加熱して減圧下でキシレンを留去し、数
平均分子量が8000の線状交互共重合体3を得た。こ
の線状交互共重合体3は、両末端にヒドロシリル基を有
する。
【0067】実施例4 攪拌装置、温度計、還流冷却装置、及び窒素ガス導入管
を備えた3Lセパラブルフラスコに次の各材料を仕込
み、窒素気流下で攪拌し、80℃まで加熱した。 化合物(F−1) 60.8g 化合物(G−1) 939.2g トルエン 1000g 次いで、塩化白金酸を白金原子の量に換算して20pp
mの濃度になるように添加して6時間反応させた。反応
後、130℃に加熱して減圧下でトルエンを留去し、数
平均分子量が1500の重合体1を得た。
を備えた3Lセパラブルフラスコに次の各材料を仕込
み、窒素気流下で攪拌し、80℃まで加熱した。 化合物(F−1) 60.8g 化合物(G−1) 939.2g トルエン 1000g 次いで、塩化白金酸を白金原子の量に換算して20pp
mの濃度になるように添加して6時間反応させた。反応
後、130℃に加熱して減圧下でトルエンを留去し、数
平均分子量が1500の重合体1を得た。
【0068】実施例5 攪拌装置、温度計、還流冷却装置、及び窒素ガス導入管
を備えた3Lセパラブルフラスコに次の各材料を仕込
み、窒素気流下で攪拌し、80℃まで加熱した。 化合物(F−6) 222g 化合物(G−3) 778g トルエン 1000g 次いで、塩化白金酸を白金原子の量に換算して20pp
mの濃度になるように添加して6時間反応させた。反応
後、130℃に加熱して減圧下でトルエンを留去し、数
平均分子量が3500の重合体2を得た。
を備えた3Lセパラブルフラスコに次の各材料を仕込
み、窒素気流下で攪拌し、80℃まで加熱した。 化合物(F−6) 222g 化合物(G−3) 778g トルエン 1000g 次いで、塩化白金酸を白金原子の量に換算して20pp
mの濃度になるように添加して6時間反応させた。反応
後、130℃に加熱して減圧下でトルエンを留去し、数
平均分子量が3500の重合体2を得た。
【0069】実施例6 次の材料を室温で混合し攪拌して均一にした。その温度
で1時間放置すると硬化組成物1が得られた。この硬化
組成物1は弾力性のある透明固体であった。 化合物(B−1) 6.55g 化合物(D−16) 93.45g 塩化白金酸 50ppm(白金原子の量に換算)
で1時間放置すると硬化組成物1が得られた。この硬化
組成物1は弾力性のある透明固体であった。 化合物(B−1) 6.55g 化合物(D−16) 93.45g 塩化白金酸 50ppm(白金原子の量に換算)
【0070】実施例7 次の材料を室温で混合し攪拌して均一にした。その温度
で1時間放置すると硬化組成物2が得られた。この硬化
組成物2は弾力性のある透明固体であった。 実施例2の線状交互共重合体2 61.5g 化合物(D−16) 38.5g 塩化白金酸 50ppm(白金原子の量に換算) 次いで、20重量部の硬化性組成物2及び80重量部の
イソステアリン酸イソプロピルを分散混合した後、三本
ロールミルにより剪断力下で十分混練して、ペースト状
組成物を得た。このペースト状組成物は、滑らかな感触
を有し、粘度が25,000cPの均一なペーストであ
った。
で1時間放置すると硬化組成物2が得られた。この硬化
組成物2は弾力性のある透明固体であった。 実施例2の線状交互共重合体2 61.5g 化合物(D−16) 38.5g 塩化白金酸 50ppm(白金原子の量に換算) 次いで、20重量部の硬化性組成物2及び80重量部の
イソステアリン酸イソプロピルを分散混合した後、三本
ロールミルにより剪断力下で十分混練して、ペースト状
組成物を得た。このペースト状組成物は、滑らかな感触
を有し、粘度が25,000cPの均一なペーストであ
った。
【0071】実施例8 次の材料を室温で混合し攪拌して均一にした。その温度
で1時間放置すると硬化組成物3が得られた。この硬化
組成物3は弾力性のある透明固体であった。 実施例3の線状交互共重合体3 85.4g 化合物(D−16) 14.6g 塩化白金酸 50ppm(白金原子の量に換算)
で1時間放置すると硬化組成物3が得られた。この硬化
組成物3は弾力性のある透明固体であった。 実施例3の線状交互共重合体3 85.4g 化合物(D−16) 14.6g 塩化白金酸 50ppm(白金原子の量に換算)
【0072】実施例9 弱酸性化粧水の調製 成 分 重量部 (1)1,3−ブチレングリコール 6 (2)グリセリン 4 (3)実施例1の線状交互共重合体1 1 (4)ポリオキシエチレン(20) 1.5 ソルビタンモノステアリン酸エステル (5)ポリオキシエチレン(5)オレイル 0.3 アルコールエーテル (6)エタノール 10 (7)精製水 76.3 (8)安息香酸ナトリウム 0.4 (9)クエン酸 0.5 (10)香料、着色料 適量 成分(6)に成分(3)〜(5)及び(8)〜(10)を
加えて均一に溶解させた。これに成分(7)に成分
(1)及び(2)を溶解させたものを添加して製品を得
た。得られた製品は、しっとり感のある良好な使用感を
有するものであった。また、50℃で1カ月経過しても
製品の使用感に変化がなく、弱酸性下での製品安定性が
優れていることが分かった。
加えて均一に溶解させた。これに成分(7)に成分
(1)及び(2)を溶解させたものを添加して製品を得
た。得られた製品は、しっとり感のある良好な使用感を
有するものであった。また、50℃で1カ月経過しても
製品の使用感に変化がなく、弱酸性下での製品安定性が
優れていることが分かった。
【0073】比較例1 弱酸性化粧水の調製 成 分 重量部 (1)1,3−ブチレングリコール 6 (2)グリセリン 4 (3)NUC L−7001 1 (4)ポリオキシエチレン(20) 1.5 ソルビタンモノステアリン酸エステル (5)ポリオキシエチレン(5)オレイル 0.3 アルコールエーテル (6)エタノール 10 (7)精製水 76.3 (8)安息香酸ナトリウム 0.4 (9)クエン酸 0.5 (10)香料、防腐剤 適量 本発明の線状交互共重合体1の代わりにNUC L−7
001(ポリエーテル変性ジメチルポリシロキサン)を
使用したことを除いて、実施例9と同じようにして製品
を得た。得られた製品は、実施例9の製品よりしっとり
感の劣るものであり、50℃で1カ月経過すると製品の
使用感がより悪くなった。
001(ポリエーテル変性ジメチルポリシロキサン)を
使用したことを除いて、実施例9と同じようにして製品
を得た。得られた製品は、実施例9の製品よりしっとり
感の劣るものであり、50℃で1カ月経過すると製品の
使用感がより悪くなった。
【0074】実施例10 シャンプーの調製 成 分 重量部 (1)アルキル硫酸トリエタノールアミン 8 (2)ポリオキシエチレン(3)アルキル 3 エーテル硫酸ナトリウム (3)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 5 (4)実施例1の線状交互共重合体1 1 (5)食塩 1 (6)プロピレングリコール 3 (7)水 79 (8)香料、防腐剤 適量 成分(1)〜(4)を均一に混合してから残りの成分を
加えてよく攪拌して製品を得た。得られたシャンプー
は、泡立ちがよく、洗髪時の指通りが滑らかで、良好な
使用感を有するものであった。
加えてよく攪拌して製品を得た。得られたシャンプー
は、泡立ちがよく、洗髪時の指通りが滑らかで、良好な
使用感を有するものであった。
【0075】実施例11 リンスの調製 成 分 重量部 (1)塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 2 (2)セタノール 1 (3)ポリオキシエチレン(3) 2 セチルエーテル (4)水 94.5 (5)実施例4の重合体1 0.5 (6)香料、防腐剤 適量 成分(1)〜(4)を均一に混合してから70℃に保
ち、残りの成分を加えてよく攪拌して製品を得た。得ら
れたリンスは仕上がり時の指通りが滑らかで、良好な使
用感を有するものであった。
ち、残りの成分を加えてよく攪拌して製品を得た。得ら
れたリンスは仕上がり時の指通りが滑らかで、良好な使
用感を有するものであった。
【0076】実施例12 フェイスクリームの調製 成 分 重量部 (1)実施例7のペースト状組成物 15 (2)トリオクタン酸グリセリド 25 (3)1,3−ブチレングリコール 20 (4)精製水 40 (5)香料、防腐剤 適量 成分(1)及び(2)を混合して油相部とし、成分
(3)及び(4)を混合して水相部とした。油相部に水
相部を攪拌しながら添加してエマルジョンを形成させ
た。このエマルジョンに成分(5)を加えて容器に充填
した。得られたフェイスクリームはのびがよく、しっと
りした良好な使用感と使用性を有するものであった。
(3)及び(4)を混合して水相部とした。油相部に水
相部を攪拌しながら添加してエマルジョンを形成させ
た。このエマルジョンに成分(5)を加えて容器に充填
した。得られたフェイスクリームはのびがよく、しっと
りした良好な使用感と使用性を有するものであった。
【図1】 実施例1で製造した線状交互共重合体1の赤
外吸収スペクトルを示す。
外吸収スペクトルを示す。
【図2】 実施例2で製造した線状交互共重合体2の赤
外吸収スペクトルを示す。
外吸収スペクトルを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 83/05 C08L 83/05 101/02 101/02 Fターム(参考) 4C083 AB332 AC072 AC102 AC122 AC182 AC302 AC312 AC422 AC442 AC642 AC692 AC782 AD161 AD162 CC04 CC05 CC38 CC39 EE06 EE07 FF01 4J002 AA03W CP04X GB00 4J035 GA03 GA04 GA05 GA08 GB01 GB03 LB14
Claims (17)
- 【請求項1】 式(A): 【化1】 〔式中、R1 は、互いに独立して、水素原子、置換若し
くは無置換の炭素数1〜18のアルキル基、又は置換若
しくは無置換の炭素数6〜20のアリール基を示し、R
2 は、互いに独立して、置換若しくは無置換の炭素数1
〜18のアルキレン基、置換若しくは無置換の炭素数6
〜20のアリーレン基、置換若しくは無置換の炭素数7
〜21のアリールアルキレン基、ジアルキル(ポリ)シ
リレン基、ジアリール(ポリ)シリレン基、又は直接結
合を示し、そして、Z1 は、ポリオキシアルキレン基、
(ポリ)カーボネート基、(ポリ)エステル基、炭素数
1〜36のアルキレン基、ヘテロ原子数1〜6で炭素数
1〜30のヘテロ原子含有有機基、ポリアクリレート若
しくはポリメタクリレートから誘導される2価基、又は
直接結合を示す。〕により表される化合物と、式
(B): 【化2】 〔式中、R3 は、互いに独立して、置換若しくは無置換
の炭素数1〜18のアルキル基、置換若しくは無置換の
炭素数7〜21のアラルキル基、又は置換若しくは無置
換の炭素数6〜20のアリール基を示し、R4 は、互い
に独立して、置換若しくは無置換の炭素数1〜18のア
ルキレン基、置換若しくは無置換の炭素数6〜20のア
リーレン基、置換若しくは無置換の炭素数7〜21のア
リールアルキレン基、ジアルキル(ポリ)シリレン基、
ジアリール(ポリ)シリレン基、又は直接結合を示し、
R5 は、置換若しくは無置換の炭素数2〜18のアルキ
ル基、置換若しくは無置換の炭素数7〜21のアラルキ
ル基、又は置換若しくは無置換の炭素数6〜20のアリ
ール基を示し、そして、Z2 は2価の連結基であって、
二置換二価ケイ素原子、置換若しくは無置換の炭素数1
〜18のアルキレン基、置換若しくは無置換の炭素数6
〜20のアリーレン基、ヘテロ原子数1〜6で炭素数1
〜30のヘテロ原子含有有機基、ベンゼンポリカルボキ
シ基、リン酸基、ポリオキシアルキレン基、(ポリ)カ
ーボネート基、(ポリ)エステル基、ポリアクリレート
若しくはポリメタクリレートから誘導される基、又は直
接結合を示す。〕により表される化合物との付加反応に
よって得られる、式(C): 【化3】 (式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、Z1 及びZ2
は上で定義した通りであり、pは1〜100の整数であ
る。)により表されるケイ素含有線状共重合体。 - 【請求項2】 請求項1の式(C)により表される線状
共重合体であって両末端にヒドロシリル基を有する式
(C1): 【化4】 (式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、Z1 、Z2 及
びpは上で定義した通りである。)により表される線状
共重合体と、請求項1の式(A)により表される化合物
及び/又は請求項1の式(B)により表される化合物の
存在下又は不存在下で、エチレン性二重結合を3つ以上
有する式(D): 【化5】 〔式中、R6 は、互いに独立して、水素原子、置換若し
くは無置換の炭素数1〜18のアルキル基、又は置換若
しくは無置換の炭素数6〜20のアリール基を示し、R
7 は、互いに独立して、置換若しくは無置換の炭素数1
〜18のアルキレン基、置換若しくは無置換の炭素数6
〜20のアリーレン基、置換若しくは無置換の炭素数7
〜21のアリールアルキレン基、ヘテロ原子数1〜6で
炭素数1〜30のヘテロ原子含有アルキレン基、又は直
接結合を示し、n1 は3以上の整数であり、そして、Z
3 はn1 と同じ価数を持つ連結基であって、炭素原子、
炭素数1〜18のアルキニル基、炭素数1〜12のアル
カンポリイル基、ケイ素原子、一置換3価ケイ素原子、
炭素数1〜300の脂肪族基、ヘテロ原子数1〜50で
炭素数1〜100のヘテロ原子含有有機基、ベンゼンポ
リカルボキシ基、リン酸基、オキシリン酸基、(ポリ)
カーボネート、(ポリ)エステル、ポリアクリレート若
しくはポリメタクリレートから誘導される基、又は直接
結合を示す。〕により表される化合物を付加反応させる
ことによって得られるケイ素含有架橋型重合体。 - 【請求項3】 式(A)により表される化合物及び式
(B)により表される化合物の不存在下で式(D)によ
り表される化合物を反応させる、請求項2記載の架橋型
重合体。 - 【請求項4】 式(A)により表される化合物の存在下
で式(D)により表される化合物を反応させる、請求項
2記載の架橋型重合体。 - 【請求項5】 式(B)により表される化合物の存在下
で式(D)により表される化合物を反応させる、請求項
2記載の架橋型重合体。 - 【請求項6】 式(A)により表される化合物及び式
(B)により表される化合物の存在下で式(D)により
表される化合物を反応させる、請求項2記載の架橋型重
合体。 - 【請求項7】 請求項1の式(A)により表される化合
物、請求項1の式(B)により表される化合物、及び請
求項2の式(D)により表される化合物を同時に付加反
応させて得られるケイ素含有架橋型重合体。 - 【請求項8】 請求項1の式(C)により表される線状
共重合体であって両末端にエチレン性二重結合を有する
式(C2): 【化6】 (式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、Z1 、Z2 及
びpは上で定義した通りである。)により表される線状
共重合体と、請求項1の式(A)により表される化合物
及び/又は請求項1の式(B)により表される化合物の
存在下又は不存在下で、ヒドロシリル基を3つ以上有す
る式(F): 【化7】 〔式中、R8 は、互いに独立して、置換若しくは無置換
の炭素数1〜18のアルキル基、又は置換若しくは無置
換の炭素数6〜20のアリール基を示し、R9 は、互い
に独立して、置換若しくは無置換の炭素数1〜18のア
ルキレン基、置換若しくは無置換の炭素数6〜20のア
リーレン基、置換若しくは無置換の炭素数7〜21のア
リールアルキレン基、ヘテロ原子数1〜6で炭素数1〜
30のヘテロ原子含有アルキレン基、又は直接結合を示
し、そして、Z4 はn2 と同じ価数を持つ連結基であっ
て、炭素原子、炭素数1〜18のアルキニル基、炭素数
1〜12のアルカンポリイル基、ケイ素原子、一置換3
価ケイ素原子、炭素数1〜300の脂肪族基、ヘテロ原
子数1〜50で炭素数1〜100のヘテロ原子含有有機
基、ベンゼンポリカルボキシ基、リン酸基、オキシリン
酸基、(ポリ)カーボネート、(ポリ)エステル、ポリ
アクリレート若しくはポリメタクリレートから誘導され
る基、又は直接結合を示し、aは互いに独立して1〜3
の整数を示し、そしてn2 は1〜30の整数を示す。但
し、n2 が1であるときは、R9 は直接結合を示し、か
つZ4 は水素原子であるか又はR8 と同じ意味を有す
る。いずれの場合も、Si原子に結合する水素原子が分
子内に少なくとも3つ存在する。〕により表される化合
物を付加反応させることによって得られるケイ素含有架
橋型重合体。 - 【請求項9】 式(A)により表される化合物及び式
(B)により表される化合物の不存在下で式(F)によ
り表される化合物を付加反応させる、請求項8記載の架
橋型重合体。 - 【請求項10】 式(A)により表される化合物の存在
下で式(F)により表される化合物を付加反応させる、
請求項8記載の架橋型重合体。 - 【請求項11】 式(B)により表される化合物の存在
下で式(F)により表される化合物を付加反応させる、
請求項8記載の架橋型重合体。 - 【請求項12】 式(A)により表される化合物及び式
(B)により表される化合物の存在下で式(F)により
表される化合物を付加反応させる、請求項8記載の架橋
型重合体。 - 【請求項13】 請求項1の式(A)により表される化
合物、請求項1の式(B)により表される化合物、及び
請求項8の式(F)により表される化合物を同時に付加
反応させて得られるケイ素含有架橋型重合体。 - 【請求項14】 請求項1の式(B)により表される化
合物と請求項2の式(D)により表される化合物を付加
反応させることによって得られるケイ素含有架橋型重合
体。 - 【請求項15】 請求項1の式(A)により表される化
合物と請求項8の式(F)により表される化合物を付加
反応させることによって得られるケイ素含有架橋型重合
体。 - 【請求項16】 式(G): CH2 =C(R10)R11−Z5 −R10 (G) 〔式中、R10は、それぞれ独立して、水素原子、置換若
しくは無置換の炭素数1〜18のアルキル基、又は置換
若しくは無置換の炭素数6〜20のアリール基を示し、
R11は、置換若しくは無置換の炭素数1〜18のアルキ
レン基、置換若しくは無置換の炭素数6〜20のアリー
レン基、置換若しくは無置換の炭素数7〜21のアリー
ルアルキレン基、又は直接結合を示し、そして、Z
5 は、ポリオキシアルキレン基、(ポリ)カーボネート
基、(ポリ)エステル基、ポリアクリレート若しくはポ
リメタクリレートから誘導される2価基を示す。〕によ
り表される化合物と、請求項8の式(F)により表され
る化合物との付加反応によって得られるケイ素含有重合
体。 - 【請求項17】 請求項1〜16のいずれか1項に記載
の重合体を含んでなる化粧料組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000153635A JP2001329063A (ja) | 2000-05-24 | 2000-05-24 | ケイ素含有重合体及びそれを用いた化粧料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000153635A JP2001329063A (ja) | 2000-05-24 | 2000-05-24 | ケイ素含有重合体及びそれを用いた化粧料組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001329063A true JP2001329063A (ja) | 2001-11-27 |
Family
ID=18658855
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000153635A Pending JP2001329063A (ja) | 2000-05-24 | 2000-05-24 | ケイ素含有重合体及びそれを用いた化粧料組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001329063A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115124566A (zh) * | 2022-07-29 | 2022-09-30 | 武汉安瑞科材料有限公司 | 一种多烯丙基硅烷偶联剂的制备方法 |
-
2000
- 2000-05-24 JP JP2000153635A patent/JP2001329063A/ja active Pending
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CN115124566A (zh) * | 2022-07-29 | 2022-09-30 | 武汉安瑞科材料有限公司 | 一种多烯丙基硅烷偶联剂的制备方法 |
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A711 | Notification of change in applicant |
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RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
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