JP2001328278A - 液体容器 - Google Patents

液体容器

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JP2001328278A
JP2001328278A JP2000146987A JP2000146987A JP2001328278A JP 2001328278 A JP2001328278 A JP 2001328278A JP 2000146987 A JP2000146987 A JP 2000146987A JP 2000146987 A JP2000146987 A JP 2000146987A JP 2001328278 A JP2001328278 A JP 2001328278A
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憲児 塚田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクカートリッジ内のインクが波打つこと
を防止する。インクが波打った場合においても、圧電装
置が、正確に液面の検出をし、圧電装置を配備する位置
がインクカートリッジのインクの液面の上方にある頂壁
であってもインクエンドを検出することができるインク
カートリッジを提供する。 【解決手段】 液体容器は、インク滴を吐出する記録ヘ
ッドを有するインクジェット記録装置に装着され、記録
ヘッドへ容器内の液体を供給する。液体を収容し、かつ
液体の液面に対して上方にある頂壁を有する容器と、液
体の消費状態を検出する圧電装置と、互いに液体が連通
するように少なくとも二つの液体収容室に仕切る第1隔
壁と、を備え、また、少なくとも二つの液体収容室は、
大気と連通する通気側液体収容室と、毛細管力を有する
負圧発生部材が配備されかつ頂壁に圧電装置が配備され
る検出側液体収容室と、を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体容器内の液体
の消費状態を検出する液体センサを有する液体容器に関
し、より詳しくは、インクジェット記録装置において、
記録ヘッドへ液体を供給する液体容器内の液体の消費状
態を検知する液体センサを有する液体容器に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置は、圧力発生室
を加圧する圧力発生手段と、加圧されたインクをノズル
開口からインク滴として吐出するノズル開口とを備えた
インクジェット記録ヘッドをキャリッジに搭載する。イ
ンクジェット記録装置は、インクタンクのインクを流路
を介して記録ヘッドに供給しながら印刷を継続可能に構
成されている。インクタンクは、インクが消費された時
点で、ユーザが簡単に交換できるように着脱可能なカー
トリッジとして構成されている。
【0003】従来、インクカートリッジのインク消費の
管理方法として、記録ヘッドでのインク滴の吐出数やメ
ンテナンスにより吸引されたインク量をソフトウエアに
より積算してインク消費を計算により管理する方法と、
インクカートリッジに液面検出用の電極を取付けること
により、実際にインクが所定量消費された時点を管理す
る方法などがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ソフト
ウェアによりインク滴の吐出数やインク量を積算してイ
ンク消費を計算上で管理する方法は、ユーザサイドでの
印刷形態等により誤差が生じたり、また同一カートリッ
ジの再装着時には大きな誤差が生じるという問題があ
る。また、使用環境により、例えば室温が極端な高低、
あるいはインクカートリッジの開封後の経過時間などに
よってインクカートリッジ内の圧力やインクの粘度が変
化して、計算上のインク消費量と実際の消費量との間に
無視できない誤差が生じてしまうという問題もあった。
【0005】一方、電極によりインクが消費された時点
を管理する方法は、インクの実量を検出できるため、イ
ンク残量を高い信頼性で管理できる。しかしながら、イ
ンクの液面の検出をインクの導電性に頼るので、検出可
能なインクの種類が限定されたり、また電極のシール構
造が複雑化する問題がある。また、電極の材料として通
常は導電性が良く耐腐食性も高い貴金属を使用するの
で、インクカートリッジの製造コストがかさむという問
題もあった。さらに、2本の電極を装着する必要がある
ため、製造工程が多くなり結果として製造コストがかさ
んでしまうという問題もあった。
【0006】また、圧電装置によりインクカートリッジ
のインクエンドを検出する方法がある。圧電装置により
インクエンドを検出する方法の場合、インクカートリッ
ジが記録ヘッドとともに走査するオンキャリッジ型のイ
ンクジェット記録装置においては、インクカートリッジ
も記録ヘッドとともに走査するため、インクカートリッ
ジが印字時の走査等により振動し、インクが波打ち、気
泡が生ずる場合がある。従って、圧電装置によりインク
エンドを検出する方法では、インクカートリッジ内のイ
ンクが少ない場合であっても、インクが波打ち圧電装置
に誤ってインクが付着した場合には、圧電装置がインク
エンドを検出すべきところをインクカートリッジ内にイ
ンクがまだ充分にあると誤って検出してしまう虞があ
る。また、気泡が圧電装置に付着した場合には、インク
カートリッジ内にインクが満たされているにもかかわら
ず、インクが無いと、誤って検出する虞がある。
【0007】さらに、従来のインクカートリッジ内のイ
ンクエンドの状態を検出するためには、インクカートリ
ッジにおいて圧電装置を配備する位置の設計上の自由度
が限定されるという問題がある。例えば、インクの液面
に対して下方にある壁に圧電装置を配備すれば、圧電装
置はインクエンドを検出できる。一方で、インクの液面
に対して上方にある壁に圧電装置を配備すれば、圧電装
置はインクエンドを検出できない。
【0008】そこで本発明は、液体残量を正確に検出で
き、かつ複雑なシール構造を不要とした液体容器を提供
することを目的とする。
【0009】また、液体容器内の液体が波打ち、または
泡立つことを防止することを目的とする。
【0010】さらに、液体容器内の液体が波打ち、泡立
った場合に圧電装置が正確に液面の検出をし、液体の消
費量を正確に検出できる液体容器を提供することを目的
とする。
【0011】さらに、液体容器が傾斜したり倒れたりし
た場合であっても、圧電装置に誤って気体が触れること
が無く、圧電装置が液体の消費量を正確に検出できる液
体容器を提供することを目的とする。
【0012】さらに圧電装置が液体容器の液体の液面の
上方に配備される場合であっても、液体容器内の液体が
消費されたことを検出することができる液体容器を提供
することを目的とする。
【0013】さらに、圧電装置を取り付けるときの位置
等において高い精度を必要としない、即ち、圧電装置を
配備する位置の設計上の自由度が大きい液体容器を提供
することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明に従った液
体容器の第1の形態によると、液体容器は、液体を収容
し、かつ液体の液面に対して上方にある頂壁を有する容
器と、液体を容器の外部へ供給する液体供給口と、容器
内の液体の消費状態を検出する液体センサと、容器内に
おいて互いに液体が連通するように少なくとも二つの液
体収容室を仕切る第1隔壁とを備える。
【0015】当該液体容器は、外部に液体を供給する液
体供給口を通気側液体収容室と連通するように形成する
と共に、通気側液体収容室と検出側液体収容室とを連通
させる連通口が、第1隔壁の下方に形成されていてもよ
い。
【0016】また、当該液体容器は、外部に液体を供給
する液体供給口を検出側液体収容室と連通するように形
成すると共に、通気側液体収容室と検出側液体収容室と
を連通させる連通口が、第1隔壁の上方に形成されてい
てもよい。
【0017】少なくとも二つの液体収容室は、大気と連
通する通気側液体収容室と、毛細管力を有する多孔質部
材が配備されかつ頂壁に液体センサが配備される検出側
液体収容室とを含む。
【0018】容器は、検出側液体収容室の内壁から延
び、検出側液体収容室内を、互いに液体が連通するよう
に少なくとも二つの検出側液体収容小室に仕切る第2隔
壁を有してもよい。好適には、液体センサは、それぞれ
の検出側液体収容小室に配備される。少なくとも二つの
検出側液体収容小室は、互いに容量が異なってもよい。
【0019】多孔質部材は、少なくとも二つの検出側液
体収容小室のそれぞれに配備されていてもよい。多孔質
部材は、少なくとも二つの検出側液体収容小室のうち、
容量の最も小さい検出側液体収容小室に配備されていて
もよい。少なくとも二つの液体収容室のそれぞれの容量
が異なってもよい。また、好適には、多孔質部材は、少
なくとも二つの検出側液体収容小室のうち、通気孔から
最も遠い検出側液体収容小室に配備される。
【0020】容器は、互いに対向する少なくとも二つの
側壁を有していてもよい。好適には、少なくとも二つの
液体収容室のそれぞれの容量は、少なくとも二つの側壁
のうち一方の側壁から他方の側壁に向かうにしたがっ
て、徐々に変化する。検出側液体収容室の容量は、通気
側液体収容室の容量の半分またはそれより小さい。好適
には、検出側液体収容室の頂壁には気体を収容できる凹
部が形成されている。
【0021】液体センサは、容器の内方に開口して液体
を保持するキャビティを有してもよい。
【0022】多孔質部材は、液体センサのうち振動を生
ずる振動部に接触していてもよい。好適には、多孔質部
材の液体センサから遠方の圧縮率を、液体センサ近傍の
圧縮率よりも高くしてもよい。この場合、異なる圧縮率
の多孔質部材は一体で構成されても、別部材で構成して
も良い。
【0023】好適には、多孔質部材は、液体センサの比
較的近傍にある近方多孔質部材と、液体センサから比較
的遠方にありかつ液体に対する親和性が近方多孔質部材
より高い遠方多孔質部材とを含む。この場合、近傍多孔
質部材と遠方多孔質部材は一体で構成されていても、別
部材で構成されていても良い。
【0024】好適には、液体センサは振動を生ずる振動
部を有する圧電装置であり、振動部が振動を発生した
後、振動部に残留する残留振動によって逆起電力を発生
し、この逆起電力に基づいて液体の消費状態を検出す
る。
【0025】好適には、液体容器は、インク滴を吐出す
る記録ヘッドを有するインクジェット記録装置に装着さ
れ、容器内の液体を記録ヘッドへ供給する。
【0026】本発明の液体容器の実施例によれば、イン
クカートリッジが印字時の走査等により振動した場合で
あっても、隔壁によって、インクが液体センサ付近にお
いて波打ち、気泡が生ずることを防止する。また、通気
側インク収容室に気泡が生じたとしても、隔壁は通気側
インク収容室と検出側インク収容室とを隔てる。従っ
て、隔壁は、気泡が液体センサに接近し、接触するのを
防止する。
【0027】なお上記の発明の概要は、本発明の必要な
特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群の
サブコンビネーションも又発明となりうる。
【0028】
【発明の実施の形態】図1は、本発明が適用される液体
容器の実施例として、単色、例えばブラックインク用の
インクカートリッジの一実施形態の断面図である。図1
のインクカートリッジは、上記に説明した方法のうち
の、振動部に残留する残留振動によって生ずる逆起電力
を測定することによって共振周波数を検出して液体容器
内の液面の位置や液体の有無を検出する方法に基づいて
いる。振動を発生する手段としてアクチュエータ106
が用いられている。インクKを収容し、かつインクKの
液面に対して上方にある頂壁1030を有する容器1
と、インクKを容器1の外部へ供給するインク供給口2
と、容器1内のインクの消費状態を検出するアクチュエ
ータ106と、容器1内において互いにインクKが連通
するように少なくとも二つのインク収容室123a、1
23bに仕切る第1隔壁193aと、を備える。
【0029】少なくとも二つのインク収容室は、大気と
連通する通気側インク収容室123aと、緩衝部材とし
て、多孔質部材1000が配備されかつ頂壁1030に
アクチュエータ106が配備される検出側インク収容室
123bと、を含む。尚、多孔質部材1000に変えて
フィルタなどの目の粗い緩衝部材を使用してもよい。
【0030】大気と連通する通気側インク収容室123
aには、頂壁1030に通気孔2cが配備される。通気
孔2cは、図18の実施例のように逆止弁を使用すれば
よい。ただし、通気孔2cは、図18の逆止弁に限定し
ない。インクが消費され容器1内の気圧が低下すると、
通気孔2cによって容器1の外部から通気側インク収容
室123aへ空気が導入され、容器1内が過度に負圧に
なるのを防止する。よって、インクが消費されるにした
がって通気側インク収容室123aには、通気孔2cを
介して空気が導入され、インクの液面が低下する。一
方、隔壁193aと頂壁1030および側壁(図示せ
ず)との間は、液密に結合される。よって、インクが消
費された場合でも、インクの液面が隔壁193aの下端
193aaに達するまでは容器1のうち検出側インク収
容室123bには、インクが多孔質部材1000に充分
に吸収された状態で満たされている。インクの消費が進
み、インクの液面が隔壁193aの下端193aaに到
達したときに、検出側インク収容室123bに気体が侵
入する。それによって、検出側インク収容室123bに
おいて多孔質部材1000に吸収されていたインクがイ
ンク供給口2の側へ流出し、アクチュエータ106周辺
は、インクから大気へ変更する。それによって、アクチ
ュエータ106は、インクカートリッジ内がインクエン
ドであることを検出することができる。従って、本実施
例によれば、インクエンドであるインクの液面のレベル
を決定するのは、下端193aaである。また、頂壁1
030に対する隔壁193aの位置によって検出側イン
ク収容室123bの容量が決定される。従って、頂壁1
030に対する隔壁193aの位置および下端193a
aのインクの液面に対して垂直の方向の高さによって、
インクエンドを検出するときに容器1内に残存するイン
クの量を設定できる。
【0031】隔壁が配備されていない、もしくは、アク
チュエータ106の周辺に緩衝部材がない場合には、イ
ンクカートリッジが記録ヘッドとともに走査するオンキ
ャリッジ型のインクジェット記録装置においては、イン
クカートリッジも記録ヘッドとともに走査するため、イ
ンクカートリッジが印字時の走査等により振動し、イン
クが波打ち、気泡が生ずる場合がある。それによって、
容器1内のインクが少ない場合であっても、インクが波
打ちアクチュエータ106に誤ってインクが付着した場
合には、アクチュエータ106がインクエンドを検出す
べきところを容器1内にインクがまだ充分にあると誤っ
て検出してしまう虞がある。また、気泡がアクチュエー
タ106に付着した場合には、容器1内にインクが満た
されているにもかかわらず、インクが無いと、誤って検
出する虞がある。
【0032】しかし、本発明の液体容器の実施例によれ
ば、インクカートリッジが印字時の走査等により振動し
た場合であっても、隔壁によって、インクが圧電装置付
近において波打つことを防止する。インクが圧電装置付
近において波打つことを防止することによって、気泡が
生ずることを防止する。また、通気側インク収容室に気
泡が生じたとしても、隔壁は通気側インク収容室と検出
側インク収容室とを隔てる。従って、隔壁は、気泡がア
クチュエータ106に接近し、接触するのを防止する。
【0033】また、多孔質部材1000が、アクチュエ
ータ106と通気側インク収容室123aとの間に介在
するように検出側インク収容室123bに配備される。
従って、通気側インク収容室123a内で発生した気泡
が誤って検出側インク収容室123bに侵入しようとす
る場合であっても、多孔質部材1000がアクチュエー
タ106に気泡が接近するのを防止できる。
【0034】さらに、多孔質部材1000が、検出側イ
ンク収容室123b内に配備されているため、インクカ
ートリッジの振動によって検出側インク収容室123b
内のインクが波打つことがない。従って、アクチュエー
タ106は、容器1内のインクの消費状態を正確にかつ
安定して検出することができる。
【0035】検出側インク収容室123bの容量は、通
気側インク収容室123aの容量の半分またはそれより
小さいことが好ましい。しかし、検出側インク収容室1
23bには、インクを保持するような毛細管力は作用し
ない程度の幅を有することが望ましい。
【0036】尚、アクチュエータ106は、振動するこ
となしに単に振動を検出するための手段として用いても
良い。
【0037】本発明に従った液体容器の実施例としての
インクカートリッジにおいて、隔壁の大きさ、厚さ、
形、柔軟性および材料に限定は無い。したがって、隔壁
は、さらに大きくしてもよく、小さくしてもよい。ま
た、隔壁は、さらに厚くしてもよく、薄くしてもよい。
また、隔壁は、正方形でもよく、長方形でもよい。ま
た、隔壁は、鋼質な材料から形成してもよく、柔軟な材
料から形成してもよい。例えば、プラスチック、テフロ
ン(登録商標)、ナイロン、ポリプロピレン、PETな
どがある。好ましくは、隔壁は、気体および液体を通過
させない材料である。また、好ましくは、容器と隔壁と
は、一体的に成形できるように同じ材料から形成され
る。それによって、インクカートリッジの製造行程が短
縮化される。
【0038】また、本発明に従った液体容器の実施例と
してのインクカートリッジにおいて、多孔質部材の大き
さ、厚さ、形、柔軟性および材料にも限定は無い。した
がって、多孔質部材は、比較的に大きくしてもよく、小
さくしてもよい。また、多孔質部材は、比較的に厚くし
てもよく、薄くしてもよい。また、多孔質部材は、立方
体でもよく、直方体でもよい。
【0039】また、多孔質部材に含まれる孔形について
も限定は無い。従って、例えば、球形の孔を含む多孔質
部材について、多孔質部材の負圧または毛細管力を強め
るためには孔径を小さくすればよい。逆に、多孔質部材
の負圧または毛細管力弱めるためには孔径を大きくすれ
ばよい。好適には、多孔質部材は、スポンジ等の柔軟な
材料から形成する。また、多孔質部材の孔径は、多孔質
部材がアクチュエータ106に形成されるキャビティ
(図19参照)からインクを吸収し、インク供給口(図
1参照)へインクを導くように、所定の径に設定するこ
とが好ましい。
【0040】図1の実施例においては、多孔質部材10
00は、直方体の形状であって、検出側インク収容室1
23b内において、頂壁1030に配備されるアクチュ
エータ106の近傍から、インクカートリッジのインク
の液面に対して下方にある底壁1aまで詰められてい
る。
【0041】インク供給口2にはパッキン4及び弁体6
が設けられている。図3に示すように、パッキン4は記
録ヘッド31に連通するインク供給針32と液密に係合
する。弁体6は、バネ5によってパッキン4に対して弾
接されている。インク供給針32が挿入されると、弁体
6はインク供給針32に押されてインク流路を開放し、
容器1内のインクがインク供給口2およびインク供給針
32を介して記録ヘッド31へ供給される。容器1の上
壁の上には、インクカートリッジ内のインクに関する情
報を格納した半導体記憶手段7が装着されている。
【0042】図2は、複数種類のインクを収容するイン
クカートリッジの外部から観察した斜視図を示す。図2
は、容器1の壁のうち、インクの液面に対して上方にあ
る頂壁1038の側からの斜視図である。容器8は、3
つのインク室9、10及び11に分割される。それぞれ
のインク室には、インク供給口12、13及び14が形
成されている。それぞれのインク室9、10及び11の
頂壁1038には、アクチュエータ15、16および1
7が、容器8に配設された貫通孔(図示せず)を介して
各インク室内に収容されているインクに接触できるよう
に取付けられている。さらに、それぞれのインク室9、
10及び11の内部には、図1の実施例によるインクカ
ートリッジと同様に、隔壁および多孔質部材(図示せ
ず)が配備されている。各インク室9、10及び11に
設けられた隔壁は、各インク室9、10及び11を通気
側インク収容室(図示せず)と検出側インク収容室(図
示せず)とに隔てる。多孔質部材は、検出側インク収容
室内に配備される。それによって、多孔質部材は、検出
側インク収容室内のインクの波打ちを防止し、気泡がア
クチュエータ106に接近することを防止する。
【0043】図4は、本発明が適用される液体容器の実
施例としてのインクカートリッジのさらに他の実施形態
の断面図である。本実施例におけるインクカートリッジ
は、インクKの液面に対して上方にある頂壁1030を
有する。アクチュエータ106は頂壁1030に配設さ
れた貫通孔1cを介してインクKと接触できるように配
備される。第1隔壁193cは、頂壁1030からイン
クKの液面に対して下方へ延びている。さらに、本実施
例では、検出側インク収容室123b内の頂壁1030
から延びて、検出側インク収容室123b内を、互いに
インクKが連通するように二つの検出側インク収容小室
1123a、1123bに仕切る第2隔壁193dを有
している。アクチュエータ106は、検出側インク収容
小室1123a、1123bのそれぞれの頂壁1030
に配備されている。
【0044】また、多孔質部材1002および多孔質部
材1003が、それぞれ検出側インク収容小室1123
aおよび検出側インク収容小室1123b内に配備され
る。
【0045】さらに、容器1は、検出側インク収容室1
23b内を、三つ以上の検出側インク収容小室に仕切る
ように複数の第2隔壁を設けてもよい。三つ以上の検出
側インク収容小室のそれぞれの容量は、容器1の壁のう
ち、互いに対向する少なくとも二つの側壁のうち一方の
側壁から他方の側壁に向かうにしたがって、徐々に変化
させてもよい。好ましくは、検出側インク収容小室のそ
れぞれの容量は、通気孔128に比較的近い検出側イン
ク収容小室から通気孔128に比較的遠い検出側インク
収容小室へ向かって次第に小さくすることが好ましい。
【0046】従って、図4の実施例においては、検出側
インク収容室123bの容量は、通気側インク収容室1
23aの容量よりも小さく設計する。また、好ましく
は、検出側インク収容小室1123bの容量は、検出側
インク収容小室1123aの容量よりも小さく設計す
る。
【0047】気体は通気孔128から導入されるので、
通気孔128に近い通気側インク収容室123aから通
気孔128ら遠い検出側インク収容小室1123bへと
インクが消費される。従って、通気孔128に最も近い
通気側インク収容室123aのインクが消費されている
間、検出側インク収容室123bにはインクが満たされ
ている。次に、通気側インク収容室123aのインクの
液面が第1隔壁193cの下端193ccに達すると、
空気が検出側インク収容小室1123aに侵入し、検出
側インク収容小室1123aのインクが消費され始め
る。このとき、検出側インク収容小室1123bには、
インクが満たされている。さらに、検出側インク収容小
室1123aのインクの液面が第2隔壁193dの下端
193ddに達すると、空気が検出側インク収容小室1
123bに侵入し、検出側インク収容小室1123bの
インクが消費され始める。通気孔128に近い通気側イ
ンク収容室123aから遠い検出側インク収容小室11
23bへと順番にインクが消費される。
【0048】アクチュエータ106がそれぞれの検出側
インク収容小室1123a、1123bの頂壁1030
に配置されているので、アクチュエータ106はインク
量の減少を段階的に検出することができる。また、検出
側インク収容室123bの容量は、通気側インク収容室
123aの容量よりも小さい。更に、検出側インク収容
小室1123a、1123bの容量が、通気孔128に
近い検出側インク収容小室1123aから通気孔128
から遠い検出側インク収容小室1123bへと徐々に小
さくなっているので、アクチュエータ106が、インク
量の減少を検出する時間的な間隔が徐々に小さくなり、
インクエンドに近づくほど頻度を高く検出することがで
きる。
【0049】図5は、アクチュエータ106を用いたイ
ンクカートリッジの他の実施形態を示す。図5のインク
カートリッジ180Aは、容器194のうち、インクの
液面に対して上方にある頂壁194cから下方に延びる
隔壁212aを有する。隔壁212aによって、容器1
94内は、通気側インク収容室213aおよび検出側イ
ンク収容室213bに隔てられる。隔壁212aの下端
212aaと容器194の底壁194aとは所定の間隔
が空けられている。それによって、通気側インク収容室
213aと検出側インク収容室213bとは連通してい
る。
【0050】また、通気側インク収容室213aと検出
側インク収容室213bとの間の連通口を塞ぐように緩
衝部材1005aが配備される。ただし、緩衝部材10
05aは、連通口を塞ぐ場合には表面に多数の孔が存在
するフィルタ状のものであってもよい。また、緩衝部材
1005aは多孔質部材であってもよい。従って、通気
側インク収容室213aと検出側インク収容室213b
とは緩衝部材1005aを介して連通している。緩衝部
材1005aは、多孔質であるため通常、液体および気
体を通過させる。しかし、緩衝部材1005aは、液体
を毛細管力によって保持するとほぼ気密の状態になる。
よって、緩衝部材1005aは、気泡の通過を抑制する
ことができる。従って、通気側インク収容室213aと
検出側インク収容室213bとが緩衝部材1005aを
介して連通することによって、通気側インク収容室21
3a内で発生した気泡が検出側インク収容室213b内
に侵入し、アクチュエータ106に付着することを防止
する。通気側インク収容室213aと検出側インク収容
室213bとのそれぞれにおいて、容器194の頂壁1
94cにはアクチュエータ106が装着されている。検
出側インク収容室213bの容量は、通気側インク収容
室213aの容量より小さい。本実施例によるインクカ
ートリッジでは、検出側インク収容室213bの容量
は、通気側インク収容室213aの容量の半分より小さ
い。
【0051】検出側インク収容室213bの頂壁194
cには、インクカートリッジ180Aに入る気泡を捕ら
える凹部であるバッファ214aが形成される。図5に
おいて、バッファ214aは、容器194の頂壁194
cから上方へ張出した凹部として形成される。検出側イ
ンク収容室213bにインクが満たされているときに誤
って気泡が検出側インク収容室213bに侵入したとき
に、バッファ214aは、その気泡を捕獲する。それに
よって、アクチュエータ106に気泡が付着するのを防
止する。従って、アクチュエータ106がインクが有る
のにもかかわらず、インクが無いと誤って検出すること
を防止する。さらに、隔壁212aの長さを変更するこ
とによって、アクチュエータ106がインクエンドを検
出するインクの液面の水位を変えることができる。さら
に、隔壁212aと側壁194bとの間隔の幅を変更す
ることによって、アクチュエータ106がインクエンド
を検出した後に残存する所定のインク量を変えることが
できる。
【0052】図6は、図5のインクカートリッジ180
Aの検出側インク収容室213bに多孔質部材1005
bが充填されている実施例としてインクカートリッジ1
80Bを示す。多孔質部材1005bは、検出側インク
収容室213b内の頂壁194cから底壁194aまで
を充填するように設置される。多孔質部材1005b
は、アクチュエータ106と接触する。インクカートリ
ッジが倒れたときや、キャリッジ上での往復運動中に、
空気が検出側インク収容室213b内に侵入する場合が
ある。侵入した空気がアクチュエータ106の誤作動を
引き起こす可能性がある。しかし、多孔質部材1005
bが、空気を捕らえてアクチュエータ106に空気が入
るのを防ぐことができる。また、多孔質部材1005b
はインクを保持するのでインクカートリッジが揺れるこ
とにより、インクがアクチュエータ106に付着し、ア
クチュエータ106がインク無しをインク有りと誤検出
するのを防ぐことができる。従って、検出側インク収容
室213bの容量を側壁194bと隔壁212aとの幅
を変えることによって変更し、それによって、アクチュ
エータ106がインクエンドを検出した後の消費可能な
インク量を変えることができる。また、隔壁212aの
下端212aaのインクの液面に対する高さを変えるこ
とによって、アクチュエータ106がインクエンドを検
出するときのインクの液面のレベルを変えることができ
る。
【0053】図7は、図6のインクカートリッジ180
Bにおける多孔質部材が孔径の異なる2種類の多孔質部
材1005c及び1005dによって構成されているイ
ンクカートリッジ180Cを示す。多孔質部材1005
cは、多孔質部材1005dよりもアクチュエータ10
6の近くに配置されている。多孔質部材1005cの孔
径は、多孔質部材1005dの孔径より大きい。孔径の
小さい多孔質部材1005dの方が孔径の大きい多孔質
部材1005cより毛細管力は大きい。よって、一旦多
孔質部材1005cから多孔質部材1005dに流れた
インクは、毛細管力により多孔質部材1005cには逆
流しない。従って、インクが揺れることによってアクチ
ュエータ106にインクが付着することを防止する。そ
れによって、アクチュエータ106がインク無しをイン
ク有りと誤検出することを防止することができる。ま
た、多孔質部材1005cは、多孔質部材1005dよ
りも液体親和性が低い部材で形成されていてもよい。
【0054】図8は、アクチュエータ106を用いたイ
ンクカートリッジ180の更に他の実施形態としてイン
クカートリッジ180Dを示す。検出側インク収容室2
13bの側壁194bには、容器194の内側へ向かっ
て突出するリブ1100が設けられている。検出側イン
ク収容室213b内に配備される多孔質部材1005b
は、リブ1100によってインクの液面に対して下方に
いくに従って徐々に圧縮されている。それによって、多
孔質部材1005bの孔径がインクの液面に対して下方
にいくに従って徐々に小さくなるよう設計されている。
多孔質部材1005bの下部の孔径は小さくなっている
ので、一旦多孔質部材1005bの下部に流れたインク
は、毛細管力により多孔質部材1005bの上部には逆
流しない。また、インクが揺れることによってインクカ
ートリッジ180Dの頂壁194cに装着されたアクチ
ュエータ106にインクが付着することを防止する。そ
れによって、アクチュエータ106が、インク無しをイ
ンク有りと誤検出することを防止することができる。
【0055】図9(A)および図9(B)は、アクチュ
エータ106を用いたインクカートリッジの更に他の実
施形態としてインクカートリッジ180Eを示す。図9
(A)は、インクカートリッジ180Eの長手方向の断
面図である。図9(B)は、図9(A)のインクカート
リッジ180Eに短手方向のB−Bにおける切断面図で
ある。検出側インク収容室213bの側壁には、インク
の液面に対して下方にテーパー1110が設けられてい
る。検出側インク収容室213bの幅は、インクの液面
に対して下方へいくに従って、テーパー1110により
徐々に狭まっている。従って、多孔質部材1005b
は、インクの液面に対して下方にいくに従って徐々に圧
縮される。それによって、多孔質部材1005bの孔径
がインクの液面に対して下方にいくに従って徐々に小さ
くなる。多孔質部材1005bの下部の孔径は小さくな
っているので、一旦多孔質部材1005bの下部に流れ
たインクは、毛細管力により多孔質部材1005bの上
部には逆流しない。また、インクが揺れることによって
インクカートリッジ180Eの頂壁194cに装着され
たアクチュエータ106にインクが付着することを防止
する。それによって、アクチュエータ106が、インク
無しをインク有りと誤検出することを防止することがで
きる。
【0056】図10は、アクチュエータ106を用いた
インクカートリッジの更に他の実施形態としてインクカ
ートリッジ180Fを示す。図10のインクカートリッ
ジ180Fでは、隔壁212cがインクの液面に対して
傾斜するように配備される。隔壁212cは頂壁194
cから延びている。検出側インク収容室213bには、
多孔質部材1005eが充填されている。インクカート
リッジ180Fの側壁194bと隔壁212cとの間の
間隔は、インクの液面に対して下方へ向かって次第に狭
まっている。したがって、多孔質部材1005eは、イ
ンクの液面に対して下方へ向かって徐々に圧縮されてい
る。それによって、多孔質部材1005eの孔径がイン
クの液面に対して下方にいくに従って徐々に小さくな
る。多孔質部材1005eの下部の孔径は小さくなって
いるので、一旦多孔質部材1005eの下部に流れたイ
ンクは、毛細管力により多孔質部材1005eの上部に
は逆流しない。また、インクが揺れることによってイン
クカートリッジ180Fの頂壁194cに装着されたア
クチュエータ106にインクが付着することを防止す
る。それによって、アクチュエータ106が、インク無
しをインク有りと誤検出することを防止することができ
る。また、側壁194bと隔壁212cとの間の間隔
は、インクの液面に対して下方へ向かって次第に狭まっ
ているので、通気側インク収容室213aにある気体は
検出側インク収容室213bに侵入することが比較的困
難になる。よって、アクチュエータ106が、気泡によ
り誤ってインクエンドを検出することをさらに抑制する
ことができる。尚、下端212ccとインクカートリッ
ジ180Fのインクカートリッジのインクの液面に対し
て下方にある底壁2aとの間には間隙が設けられる。下
端212ccと側壁194bとの間隙には、インクが保
持されるような毛細管力は無い。
【0057】図11は、アクチュエータ106を用いた
インクカートリッジの更に他の実施形態としてインクカ
ートリッジ180Gを示す。図11のインクカートリッ
ジ180Gでは、隔壁212bがL字型に形成される。
隔壁212bは、頂壁194cから延びている。下端2
12bbが、図5から図10の実施例における隔壁21
2aの下端212aaと比較して長い。検出側インク収
容室213bには、多孔質部材1005fが充填されて
いる。
【0058】多孔質部材1005fのうち、隔壁212
bの下端212bbと側壁194bとによって挟まれる
多孔質部分1005gは、アクチュエータ106の近傍
にある多孔質部材1005fに比較して圧縮されてい
る。よって、多孔質部分1005gの孔径は、アクチュ
エータ106の近傍にある多孔質部材1005fの孔径
に比較して小さくなる。
【0059】従って、多孔質部材1005fの孔径は、
アクチュエータ106の近傍にある多孔質部材1005
fから多孔質部分1005g、さらに多孔質部分100
5hへと段階的に小さくなっている。それによって、多
孔質部材1005fの孔径がインクの液面に対して下方
にいくに従って段階的に小さくなるように設計する。よ
って、一旦多孔質部材1005fの下部に流れたインク
は、毛細管力により多孔質部材1005fの上部には逆
流しない。また、インクが揺れることによってインクカ
ートリッジ180Gの頂壁194cに装着されたアクチ
ュエータ106にインクが付着することを防止する。そ
れによって、アクチュエータ106が、インク無しをイ
ンク有りと誤検出することを防止することができる。
【0060】また、下端212bbが、図5から図10
の実施例における隔壁212aの下端212aaと比較
して長い。よって、通気側インク収容室213aにある
気体は検出側インク収容室213bに侵入することが比
較的困難になる。従って、アクチュエータ106に気泡
が付着することによって、アクチュエータ106が誤っ
てインクエンドを検出することをさらに抑制することが
できる。尚、下端212bbと底壁2aとの間には間隙
が設けられる。下端212bbと底壁2aとの間隙に
は、インクが保持されるような毛細管力は無い。
【0061】図12は、アクチュエータ106を用いた
インクカートリッジ180の更に他の実施形態としてイ
ンクカートリッジ180Hを示す。図12のインクカー
トリッジ180Hでは、第1隔壁212dは、頂壁19
4cからインクの液面に対して下方へ延びている。さら
に、第2隔壁212eは、第1隔壁212dから側壁1
94bへ向かってインク液面に対してほぼ平行に延びて
いる。第1隔壁212dは、容器194内を通気側イン
ク収容室213aと検出側インク収容室とに隔てる。一
方、第2隔壁212eは、検出側インク収容室内を第1
検出側インク収容小室213cと第2検出側インク収容
小室213dとに隔てる。底壁2aと第1隔壁212d
の下端212ddとの間には間隙が設けられている。ま
た、インクカートリッジ180Hの側壁194bと第2
隔壁212eの一端212eeとの間には間隙が設けら
れている。頂壁194cの一部分には凹部が設けられ、
気泡を受容するバッファ214aが配設される。さら
に、第1検出側インク収容小室213c内には、多孔質
部材1005iが充填される。側壁194bにむかって
延びている第2隔壁212eの一端212eeは、気体
を収容するバッファ214aの直下位置まで延びてい
る。
【0062】従って、まず、第1隔壁212dが、第1
検出側インク収容室213cに気泡が侵入するのを防止
する。気泡が、誤って第1検出側インク収容小室213
cに侵入してしまった場合には、気泡は、多孔質部材1
005iによって吸収される。さらに、気泡が第2隔壁
212eに達した場合には、第2隔壁212eによって
バッファ214aの下方へ導かれる、それによって、気
泡は、バッファ214aへ受容される。従って、アクチ
ュエータ106に気泡が付着することによって、アクチ
ュエータ106が誤ってインクエンドを検出することを
さらに抑制することができる。
【0063】図13は、アクチュエータ106を用いた
インクカートリッジの更に他の実施形態としてインクカ
ートリッジ180Iを示す。図13のインクカートリッ
ジ180Iでは、図5と同様の隔壁212aを備える。
隔壁212aは、頂壁194cからインクの液面に対し
て下方へ延びている。隔壁212aは、容器194内を
通気側インク収容室213aと検出側インク収容室21
3bとに隔てる。インクカートリッジ180Iの底壁1
aと隔壁212aとの間には間隙が設けられている。検
出側インク収容室213b内には、図6と同様に、多孔
質部材1005bが配備される。さらに、頂壁194c
の一部分には凹部が設けられ、気泡を受容するバッファ
214bが配設される。バッファ214bには、アクチ
ュエータ106との間にテーパー面1040が設けられ
ている。
【0064】従って、まず、隔壁212aが、検出側イ
ンク収容室213bに気泡が侵入するのを防止する。気
泡が、誤って検出側インク収容室213bに侵入してし
まった場合には、気泡は、多孔質部材1005bによっ
て吸収される。さらに、気泡が検出側インク収容室21
3bの上方に達した場合には、気泡はバッファ214b
へ直接に受容されるか、またはテーパー面1040に沿
ってバッファ214bへ誘導される。従って、アクチュ
エータ106に気泡が付着することによって、アクチュ
エータ106が誤ってインクエンドを検出することをさ
らに抑制することができる。尚、バッファの形状および
大きさについては、他の任意の形状または大きさにする
ことができる。
【0065】また、図13の実施例によるインクカート
リッジ180Iに、図12の実施形態における第2隔壁
212eを第1隔壁212aから側壁214bに向かっ
てインクの液面とほぼ平行に配備することができる。か
かる場合には、第2隔壁212eの一端212eeは、
テーパー面1040の直下位置まで伸ばせばよい。
【0066】図14は、アクチュエータ106を用いた
インクカートリッジの更に他の実施形態としてインクカ
ートリッジ180Jを示す。図14のインクカートリッ
ジ180Jでは、頂壁194cの一部分に容器194の
内側へ突出する突部214fが設けられる。アクチュエ
ータ106はその突部214fの底部に配備される。隔
壁212aが、頂壁194cからインクの液面に対して
下方へ延びている。アクチュエータ106と隔壁212
aとの間、およびアクチュエータ106と容器194の
側壁194bとの間には、それぞれバッファ214cが
設けられる。従って、アクチュエータ106の周囲は、
バッファ214cで取り囲まれている。また、検出側イ
ンク収容室213b内には、多孔質部材1005bが配
備されている。アクチュエータ106が、突部214f
に配備されることによって、インクカートリッジ180
Jの製造において、アクチュエータ106のインクカー
トリッジ180Jへの取付時の位置決めが容易になる。
【0067】図15は、アクチュエータ106を用いた
インクカートリッジの更に他の実施形態としてインクカ
ートリッジ180Kを示す。図15のインクカートリッ
ジ180Kでは、隔壁212aは、頂壁194cからイ
ンクの液面に対して下方へ延びている。隔壁212a
は、容器194内を通気側インク収容室213aと検出
側インク収容室213bとに隔てる。頂壁194cには
凹凸が設けられ、2つのアクチュエータ106が容器の
内側へ突出している部分に配備されている。頂壁194
cの凹部は、気泡を受容するバッファ214dとして作
用する。さらに、検出側インク収容室213b内には多
孔質部材1005bが配備される。2つのアクチュエー
タ106が配備されることによって、インクの消費状態
を誤って検出することを防止する。アクチュエータ10
6の個数は二個以上であってもよい。また、図14の実
施例と同様に、インクカートリッジ180Kの製造時に
おいて、アクチュエータ106のインクカートリッジ1
80Kへの取付についての位置決めが容易になる。尚、
凹凸をさらに増加させ、アクチュエータ106の数をさ
らに増加させることもできる。
【0068】図16は、アクチュエータ106を用いた
インクカートリッジの更に他の実施形態としてインクカ
ートリッジ180Mを示す。図16のインクカートリッ
ジ180Mは、容器194の頂壁194cから下方に延
びる複数の隔壁212f、212g、212hおよび2
12iを有する。尚、隔壁212fは第1隔壁であり、
隔壁212g、212hおよび212iは第2隔壁であ
る。隔壁212f、212g、212hおよび212i
の下端212ff、212gg、212hhおよび21
2iiと容器194の底壁2aとは所定の間隔が空けら
れているので、容器194の底部は連通している。イン
クカートリッジ180Mは複数の隔壁212f、212
g、212hおよび212iのそれぞれによって区画さ
れた通気側インク収容室213aおよび複数の検出側イ
ンク収容小室213f、213g、213hおよび21
3iを有する。複数の検出側インク収容小室213f、
213g、213hおよび213iの底部は互いに連通
する。複数の検出側インク収容小室213f、213
g、213hおよび213iのそれぞれにおいて、容器
194の頂壁194cにはアクチュエータ106f、1
06g、106hおよび106iが装着されている。ア
クチュエータ106f、106g、106hおよび10
6iは、容器194の検出側インク収容小室213f、
213g、213hおよび213iの頂壁194cのほ
ぼ中央に配置される。通気側インク収容室213a、検
出側インク収容小室213f、213g、213hおよ
び213iの容量は、通気孔128から容器194の奥
へ遠ざかるにつれて、即ち、通気側インク収容室213
a、検出側インク収容小室213f、213g、213
h、213iの順で徐々に小さくなっている。したがっ
て、アクチュエータ106が配置される間隔は通気孔1
28側が広く、通気孔128から容器194の奥へと遠
ざかるにつれ、狭くなっている。さらに、それぞれの検
出側インク収容室213f、213g、213hおよび
213iには、それぞれ多孔質部材1005f、100
5g、1005hおよび1005iが充填されている。
通気孔128から近い検出側インク収容室213fから
通気孔128に遠い検出側インク収容室213iへと順
次、多孔質部材1005f、1005g、1005hお
よび1005iが充填される。多孔質部材1005f、
1005g、1005hおよび1005iの順で、多孔
質部材の孔径が大きくなるように多孔質部材を設計す
る。あるいは、多孔質部材1005f、1005g、1
005hおよび1005iの順で、多孔質部材のインク
との親和性を小さくするように多孔質部材を形成しても
よい。
【0069】気体が通気孔128から導入されるので、
通気孔128側の通気側インク収容室213aから検出
側インク収容小室213iへとインクが消費される。即
ち、通気孔128に最も近い通気側インク収容室213
aのインクが消費されて、通気側インク収容室213a
のインクの水位が下がっている間、他の検出側インク収
容小室213f、213g、213hおよび213iに
はインクが満たされている。通気側インク収容室213
aのインクの液面が隔壁212fの下端212ffに達
すると、検出側インク収容小室213fに侵入し、検出
側インク収容小室213f内のインクが消費され始め
る。それによって、検出側インク収容小室213fのイ
ンクの水位が下がり始める。この時点で、検出側インク
収容小室には、インクが満たされている。このように、
通気孔128に近い通気側インク収容室213aから遠
い検出側インク収容小室213iへと順番にインクが消
費される。
【0070】さらに、多孔質部材1005f、1005
g、1005hおよび1005iの順で、多孔質部材の
孔径が大きくなるように設計されている。従って、通気
孔128に比較的に近い検出側インク収容小室213f
から遠い検出側インク収容小室213iへと順番にイン
クが消費される。また、毛細管力によって、検出側イン
ク収容小室213fから遠い検出側インク収容小室21
3iへインクが逆流することを防止する。
【0071】本実施例においては、アクチュエータ10
6がそれぞれの検出側インク収容小室213f、213
g、213hおよび213iの頂壁194cに間隔をお
いて配置されている。よって、アクチュエータ106は
インク量の減少を段階的に検出することができる。更
に、インク収容室の容量が、通気側インク収容室213
aから検出側インク収容小室213iへと徐々に小さく
なっている。従って、アクチュエータ106が、インク
エンドに近づくほどインク量の減少を検出する時間間隔
が徐々に小さくなり、頻度を高く検出することができ
る。
【0072】また、図24に示す実施例のように隔壁の
長さを変えることによって、各検出側インク収容小室の
容積を変えてもよい。
【0073】図17は、アクチュエータ106を用いた
インクカートリッジの更に他の実施形態としてインクカ
ートリッジ180Nを示す。図17のインクカートリッ
ジ180Nは、図16のインクカートリッジ180Mの
うち、それぞれの通気側インク収容室213a、検出側
インク収容小室213f、213g、213hおよび2
13iの連通口を塞ぐように多孔質部材1006f、1
006g、1006hおよび1006iが配備された実
施例である。それぞれの通気側インク収容室213a、
検出側インク収容小室213f、213g、213hお
よび213iは、互いに多孔質部材1006f、100
6g、1006hおよび1006i介して連通する。従
って、容器194内で生じた気泡が、通気側インク収容
室213a、検出側インク収容小室213f、213
g、213hおよび213iの相互に侵入することを防
止する。従って、一の検出側インク収容室に気泡が発生
し、一の検出側インク収容室に配備されるアクチュエー
タ106f、106g、106hおよび106iがイン
クの有無を誤って検出した場合であっても、他の検出側
インク収容室に配備されるアクチュエータ106f、1
06g、106hおよび106iはインクが有るのを誤
ってインクが無いと検出することがない。
【0074】図18は、アクチュエータ106を用いた
インクカートリッジの更に他の実施形態を示す。図18
のインクカートリッジ220Aは、インクカートリッジ
220Aの頂壁から下方へと延びるように設けられた第
1隔壁222を有する。第1隔壁222の下端とインク
カートリッジ220Aの底壁3aとの間には所定の間隔
が空けられているので、インクは、インクカートリッジ
220Aの底壁3aを通じてインク供給口230へ流入
できる。第1隔壁222よりインク供給口230側に
は、インクカートリッジ220Aの底壁3aより上方に
延びるように第2隔壁224が、形成されている。第2
隔壁224の上端とインクカートリッジ220Aの頂壁
221との間には所定の間隔が空けられているので、イ
ンクは、インクカートリッジ220Aの頂壁221を通
じてインク供給口230へ流入できる。
【0075】第1隔壁222によって、通気孔233の
比較的近くに通気側インク収容室225aが形成され
る。一方、通気孔233の比較的遠くに通気側インク収
容室が形成される。第2隔壁224によって、検出側イ
ンク収容小室225bおよび検出側インク収容小室22
7が形成される。第1隔壁222と第2隔壁224との
間には、検出側インク収容小室227が形成される。検
出側インク収容小室227は、毛管現象を起こせるだけ
の間隔が設けられている。したがって、通気側インク収
容室225aのインクは、検出側インク収容小室227
の毛細管力により、検出側インク収容小室227に集め
られる。そのため、気泡が検出側インク収容小室225
bへ混入するのを防止することができる。また、検出側
インク収容小室225b内のインクの水位は、安定的に
徐々に下降できる。
【0076】また、検出側インク収容小室225b内に
は、多孔質部材1005gが配備される。通気側インク
収容室225aの容量は、検出側インク収容小室225
bの容量より大きい。通気孔233から見て、通気側イ
ンク収容室225aは、検出側インク収容小室225b
より近くに形成されているので、通気側インク収容室2
25aのインクが消費された後、検出側インク収容小室
225bのインクが消費される。また、検出側インク収
容小室225b内に多孔質部材1005gが配備される
ことによって、検出側インク収容小室225b内のイン
クが波打つのを防止する。さらに、多孔質部材1005
gは、インク供給口230から侵入する気泡がアクチュ
エータ106に付着するのを防止する。
【0077】さらに、多孔質部材1005gの毛細管力
は、検出側インク収容小室227の毛細管力よりも大き
い。それによって、インクがインク供給口230から通
気側インク収容室225aへ逆流するのを防止する。
尚、多孔質部材1005gは、孔径を調節することによ
って、検出側インク収容小室227の毛細管力よりも大
きくしてもよい。また、多孔質部材1005gは、圧縮
することによって検出側インク収容小室227の毛細管
力よりも大きくしてもよい。
【0078】インクカートリッジの頂壁には、通気孔2
33が配設されている。通気孔233からインクがもれ
ることの無いように、逆止弁228が設けられている。
逆止弁228によって、インクカートリッジが横揺れし
たときに、インクがインクカートリッジの外部に漏れる
のを防ぐことができる。更に、逆止弁228をインクカ
ートリッジに設置することで、インクカートリッジ内の
インクが通気孔233からの蒸発を防ぐことができる。
インクカートリッジ内のインクが消費されて、インクカ
ートリッジ内の負圧が逆止弁228の圧力を越えると、
逆止弁228が開いて、インクカートリッジに空気を吸
入し、その後閉じてインクカートリッジ220Aからの
インクの排出を促す。
【0079】ここで、液体センサの実施例として圧電装
置の説明をする。圧電装置(アクチュエータ)は、振動
現象を利用することで、液体容器内の液体の状態(液体
容器内の液体の有無、液体の量、液体の水位、液体の種
類、液体の組成を含む)を検出することである。具体的
な振動現象を利用した液体容器内の液体の状態の検出と
してはいくつかの方法が考えられる。例えば弾性波発生
手段が液体容器の内部に対して弾性波を発生し、液面あ
るいは対向する壁によって反射する反射波を受波するこ
とで、液体容器内の媒体およびその状態の変化を検出す
る方法がある。また、これとは別に、振動する物体の振
動特性から音響インピーダンスの変化を検知する方法も
ある。音響インピーダンスの変化を利用する方法として
は、圧電素子を有する圧電装置またはアクチュエータの
振動部を振動させ、その後に振動部に残留する残留振動
によって生ずる逆起電力を測定することによって、共振
周波数または逆起電力波形の振幅を検出することで音響
インピーダンスの変化を検知する方法や、測定機、例え
ば伝送回路等のインピーダンスアナライザによって液体
のインピーダンス特性またはアドミッタンス特性を測定
し、電流値や電圧値の変化または、振動を液体に与えた
ときの電流値や電圧値の周波数による変化を測定する方
法がある。本実施例において、アクチュエータ106
は、いずれの方法によって液体容器内の液体の状態を検
出してもよい。
【0080】図19は、圧電装置の一実施形態であるア
クチュエータ106の詳細および等価回路を示す。ここ
でいうアクチュエータは、少なくとも音響インピーダン
スの変化を検知して液体容器内の液体の消費状態を検出
する方法に用いられる。特に、残留振動により共振周波
数の検出することで、少なくとも音響インピーダンスの
変化を検知して液体容器内の液体の消費状態を検出する
方法に用いられる。図19(A)は、アクチュエータ1
06の拡大平面図である。図19(B)は、アクチュエ
ータ106のB−B断面を示す。図19(C)は、アク
チュエータ106のC-C断面を示す。
【0081】アクチュエータ106は、ほぼ中央に円形
状の開口161を有する基板178と、開口161を被
覆するように基板178の一方の面(以下、表面とい
う)に配備される振動板176と、振動板176の表面
の側に配置される圧電層160と、圧電層160を両方
からはさみこむ上部電極164および下部電極166
と、上部電極164と電気的に結合する上部電極端子1
68と、下部電極166と電気的に結合する下部電極端
子170と、上部電極164および上部電極端子168
の間に配設され、かつ両者を電気的に結合する補助電極
172と、を有する。圧電層160、上部電極164お
よび下部電極166はそれぞれの主要部として円形部分
を有する。圧電層160、上部電極164および下部電
極166のそれぞれの円形部分は圧電素子を形成する。
【0082】振動板176は、基板178の表面に、開
口161を覆うように形成される。キャビティ162
は、振動板176の開口161と面する部分と基板17
8の表面の開口161とによって形成される。基板17
8の圧電素子とは反対側の面(以下、裏面という)は液
体容器側に面しており、キャビティ162は液体と接触
するように構成されている。キャビティ162内に液体
が入っても基板178の表面側に液体が漏れないよう
に、振動板176は基板178に対して液密に取り付け
られる。
【0083】下部電極166は振動板176の表面、即
ち液体容器とは反対側の面に位置しており、下部電極1
66の主要部である円形部分の中心と開口161の中心
とがほぼ一致するように取り付けられている。なお、下
部電極166の円形部分の面積が開口161の面積より
も小さくなるように設定されている。一方、下部電極1
66の表面側には、圧電層160が、その円形部分の中
心と開口161の中心とがほぼ一致するように形成され
ている。圧電層160の円形部分の面積は、開口161
の面積よりも小さく、かつ下部電極166の円形部分の
面積よりも大きくなるように設定されている。
【0084】一方、圧電層160の表面側には、上部電
極164が、その主要部である円形部分の中心と開口1
61の中心とがほぼ一致するように形成される。上部電
極164の円形部分の面積は、開口161および圧電層
160の円形部分の面積よりも小さく、かつ下部電極1
66の円形部分の面積よりも大きくなるよう設定されて
いる。
【0085】したがって、圧電層160の主要部は、上
部電極164の主要部と下部電極166の主要部とによ
って、それぞれ表面側と裏面側とから挟みこまれる構造
となっていて、圧電層160を効果的に変形駆動するこ
とができる。圧電層160、上部電極164および下部
電極166のそれぞれの主要部である円形部分がアクチ
ュエータ106における圧電素子を形成する。上述のよ
うに圧電素子は振動板176に接している。また、上部
電極164の円形部分、圧電層160の円形部分、下部
電極166の円形部分および開口161のうちで、面積
が最も大きいのは開口161である。この構造によっ
て、振動板176のうち実際に振動する振動領域は、開
口161によって決定される。また、上部電極164の
円形部分、圧電層160の円形部分および下部電極16
6の円形部分は開口161より面積が小さいので、振動
板176がより振動しやすくなる。さらに、圧電層16
0と電気的に接続する下部電極166の円形部分および
上部電極164の円形部分のうち、下部電極166の円
形部分の方が小さい。従って、下部端子166の円形部
分が圧電層160のうち圧電効果を発生する部分を決定
する。
【0086】上部電極端子168は、補助電極172を
介して上部電極164と電気的に接続するように振動板
176の表面側に形成される。一方、下部電極端子17
0は、下部電極166に電気的に接続するように振動板
176の表面側に形成される。上部電極164は、圧電
層160の表面側に形成されるため、上部電極端子16
8と接続する途中において、圧電層160の厚さと下部
電極166の厚さとの和に等しい段差を有する必要があ
る。上部電極164だけでこの段差を形成することは難
しく、かりに可能であったとしても上部電極164と上
部電極端子168との接続状態が弱くなってしまい、切
断してしまう危険がある。そこで、補助電極172を補
助部材として用いて上部電極164と上部電極端子16
8とを接続させている。このようにすることで、圧電層
160も上部電極164も補助電極172に支持された
構造となり、所望の機械的強度を得ることができ、また
上部電極164と上部電極端子168との接続を確実に
することが可能となる。
【0087】なお、圧電素子と振動板176のうちの圧
電素子に直面する振動領域とが、アクチュエータ106
において実際に振動する振動部である。また、アクチュ
エータ106に含まれる部材は、互いに焼成されること
によって一体的に形成されることが好ましい。アクチュ
エータ106を一体的に形成することによって、アクチ
ュエータ106の取り扱いが容易になる。さらに、基板
178の強度を高めることによって振動特性が向上す
る。即ち、基板178の強度を高めることによって、ア
クチュエータ106の振動部のみが振動し、アクチュエ
ータ106のうち振動部以外の部分が振動しない。ま
た、アクチュエータ106の振動部以外の部分が振動し
ないためには、基板178の強度を高めるのに対し、ア
クチュエータ106の圧電素子を薄くかつ小さくし、振
動板176を薄くすることによって達成できる。
【0088】圧電層160の材料としては、ジルコン酸
チタン酸鉛(PZT)、ジルコン酸チタン酸鉛ランタン
(PLZT)または鉛を使用しない鉛レス圧電膜を用い
ることが好ましく、基板178の材料としてジルコニア
またはアルミナを用いることが好ましい。また、振動板
176には、基板178と同じ材料を用いることが好ま
しい。上部電極164、下部電極166、上部電極端子
168および下部電極端子170は、導電性を有する材
料、例えば、金、銀、銅、プラチナ、アルミニウム、ニ
ッケルなどの金属を用いることができる。
【0089】上述したように構成されるアクチュエータ
106は、液体を収容する容器に適用することができ
る。例えば、インクジェット記録装置に用いられるイン
クカートリッジやインクタンク、あるいは記録ヘッドを
洗浄するための洗浄液を収容した容器などに装着するこ
とができる。
【0090】図19に示されるアクチュエータ106
は、液体容器の所定の場所に、キャビティ162を液体
容器内に収容される液体と接触するように装着される。
液体容器に液体が十分に収容されている場合には、キャ
ビティ162内およびその外側は液体によって満たされ
ている。一方、液体容器の液体が消費され、アクチュエ
ータの装着位置以下まで液面が降下すると、キャビティ
162内には液体は存在しないか、あるいはキャビティ
162内にのみ液体が残存されその外側には気体が存在
する状態となる。アクチュエータ106は、この状態の
変化に起因する、少なくとも音響インピーダンスの相違
を検出する。それによって、アクチュエータ106は、
液体容器に液体が十分に収容されている状態であるか、
あるいはある一定以上の液体が消費された状態であるか
を検知することができる。さらに、アクチュエータ10
6は、液体容器内の液体の種類も検出することが可能で
ある。
【0091】図20は、アクチュエータ106を取り付
けモジュール体100として一体形成した構成を示す斜
視図である。モジュール体100はインクカートリッジ
の容器1の所定個所に装着される。モジュール体100
は、インク液中の少なくとも音響インピーダンスの変化
を検出することにより、容器1内の液体の消費状態を検
知するように構成されている。本実施形態のモジュール
体100は、容器1にアクチュエータ106を取り付け
るための液体容器取付部101を有する。液体容器取付
部101は、平面がほぼ矩形の基台102上に駆動信号
により発振するアクチュエータ106を収容した円柱部
116を載せた構造になっている。モジュール体100
が、インクカートリッジに装着されたときに、モジュー
ル体100のアクチュエータ106が外部から接触でき
ないように構成されているので、アクチュエータ106
を外部の接触から保護することができる。なお、円柱部
116の先端側エッジは丸みが付けられていて、インク
カートリッジに形成された孔へ装着する際に嵌めやすく
なっている。
【0092】図21は、モジュール体の他の実施形態を
示す斜視図である。本実施形態のモジュール体400
は、液体容器取付部401に圧電装置装着部405が形
成されている。液体容器取付部401は、平面がほぼ角
丸の正方形状の基台402上に円柱状の円柱部403が
形成されている。更に、圧電装置装着部405は、円柱
部403上に立てられた板状要素406および凹部41
3を含む。板状要素406の側面に設けられた凹部41
3には、アクチュエータ106が配置される。なお、板
状要素406の先端は所定角度に面取りされていて、イ
ンクカートリッジに形成された孔へ装着する際に嵌めや
すくなっている。
【0093】図22(A)はモジュール体700Bを容
器1に装着したときのインク容器の断面図を示す。本実
施例では取付構造体の1つとしてモジュール体700B
を使用する。モジュール体700Bは、液体容器取付部
360が容器1の内部に突出するようにして容器1に装
着されている。取付プレート350には貫通孔370が
形成され、貫通孔370とアクチュエータ106の振動
部が面している。更に、モジュール体700Bの底壁に
は孔382が形成され、圧電装置装着部363が形成さ
れる。アクチュエータ106が孔382の一方を塞ぐよ
うにして配備される。したがって、インクは、圧電装置
装着部363の孔382及び取付プレート350の貫通
孔370を介して振動板176と接触する。圧電装置装
着部363の孔382及び取付プレート350の貫通孔
370は、共にインク溜部を形成する。圧電装置装着部
363とアクチュエータ106とは、取付プレート35
0及びフィルム部材によって固定されている。液体容器
取付部360と容器1との接続部にはシーリング構造3
72が設けられている。シーリング構造372は合成樹
脂等の可塑性の材料により形成されてもよいし、Oリン
グにより形成されてもよい。図22(A)のモジュール
体700Bと容器1とは別体であるが、図22(B)よ
うにモジュール体700Bの圧電装置装着部を容器1の
一部で構成してもよい。
【0094】図22(A)のモジュール体700Bは、
図20および図21に示したリードワイヤのモジュール
体への埋め込みが不要となる。そのため成形工程が簡素
化される。更に、モジュール体700Bの交換が可能と
なりリサイクルが可能となる。
【0095】インクカートリッジが揺れる際にインクが
容器1の上面あるいは側面に付着し、容器1の上面ある
いは側面から垂れてきたインクがアクチュエータ106
に接触することでアクチュエータ106が誤作動する可
能性がある。しかし、モジュール体700Bは液体容器
取付部360が容器1の内部に突出しているので、容器
1の上面や側面から垂れてきたインクによりアクチュエ
ータ106が誤作動しない。
【0096】また、図22(A)の実施例では、振動板
176と取付プレート350の一部のみが、容器1内の
インクと接触するように容器1に装着される。図22
(A)の実施例では、図20および図21に示したリー
ドワイヤの電極のモジュール体への埋め込みが不要とな
る。そのため成形工程が簡素化される。更に、アクチュ
エータ106の交換が可能となりリサイクルが可能とな
る。
【0097】図22(B)は、アクチュエータ106を
容器1に装着したときの実施例としてインク容器の断面
図を示す。図22(B)の実施例によるインクカートリ
ッジでは、保護部材361はアクチュエータ106とは
別体として容器1に取り付けられている。従って、保護
部材361とアクチュエータ106とはモジュールとし
て一体となっていないが、一方で、保護部材361はア
クチュエータ106にユーザーの手が触れないように保
護することができる。アクチュエータ106の前面に設
けられる孔380は、容器1の側壁に配設されている。
アクチュエータ106は、圧電層160、上部電極16
4、下部電極166、振動板176及び取付プレート3
50を含む。取付プレート350の上面に振動板176
が形成され、振動板176の上面に下部電極166が形
成されている。下部電極166の上面には圧電層160
が形成され、圧電層160の上面に上部電極164が形
成されている。したがって、圧電層160の主要部は、
上部電極164の主要部及び下部電極166の主要部に
よって上下から挟まれるように形成されている。圧電層
160、上部電極164、及び下部電極166のそれぞ
れの主要部である円形部分は、圧電素子を形成する。圧
電素子は振動板176上に形成される。圧電素子及び振
動板176の振動領域はアクチュエータが実際に振動す
る振動部である。取付プレート350には貫通孔370
が設けられている。更に、容器1の側壁には孔380が
形成されている。したがって、インクは、容器1の孔3
80及び取付プレート350の貫通孔370を介して振
動板176と接触する。容器1の孔380及び取付プレ
ート350の貫通孔370は、共にインク溜部を形成す
る。また、図22(B)の実施例では、アクチュエータ
106は保護部材361により保護されているのでアク
チュエータ106を外部との接触から保護できる。
【0098】尚、図22(A)および(B)の実施例に
おける取付プレート350に代えて、図14の基板17
8を使用してもよい。
【0099】図22(C)はアクチュエータ106を含
むモールド構造体600を備える実施形態を示す。本実
施例では、取付構造体の1つとしてモールド構造体60
0を使用する。モールド構造体600はアクチュエータ
106とモールド部364とを有する。アクチュエータ
106とモールド部364とは一体に成形されている。
モールド部364はシリコン樹脂等の可塑性の材料によ
って成形される。モールド部364は内部にリードワイ
ヤ362を有する。モールド部364はアクチュエータ
106から延びる2本の足を有するように形成されてい
る。モールド部364はモールド部364と容器1とを
液密に固定するために、モールド部364の2本の足の
端が半球状に形成される。モールド部364はアクチュ
エータ106が容器1の内部に突出するよう容器1に装
着され、アクチュエータ106の振動部は容器1内のイ
ンクと接触する。モールド部364によって、アクチュ
エータ106の上部電極164、圧電層160、及び下
部電極166はインクから保護されている。
【0100】図22(C)のモールド構造体600は、
モールド部364と容器1との間にシーリング構造37
2が必要ないので、インクが容器1から漏れにくい。ま
た、容器1の外部からモールド構造体600が突出しな
い形態であるので、アクチュエータ106を外部との接
触から保護することができる。インクカートリッジが揺
れる際に、インクが容器1の上面あるいは側面に付き、
容器1の上面あるいは側面から垂れてきたインクが、ア
クチュエータ106に接触することで、アクチュエータ
106が、誤作動する可能性がある。モールド構造体6
00は、モールド部364が、容器1の内部に突出して
いるので、容器1の上面や側面から垂れてきたインクに
より、アクチュエータ106が誤作動しない。
【0101】図23はインクカートリッジ180の更に
他の実施形態を示す。図23(A)はインクカートリッ
ジ180Pの断面図、図23(B)は図23(A)に示
したインクカートリッジ180Pの頂壁194cを拡大
した断面図、及び図23(C)はその正面からの透視図
である。インクカートリッジ180Pは、半導体記憶手
段7とアクチュエータ106とが同一の回路基板610
上に形成されている。図23(B)、(C)に示すよう
に、半導体記憶手段7は回路基板610の上方に形成さ
れ、アクチュエータ106は同一の回路基板610にお
いて半導体記憶手段7の下方に形成されている。
【0102】アクチュエータ106の周囲を囲むように
異型Oリング614が、側壁194bに装着される。回
路側壁194bには、回路基板610をインク容器19
4に接合するためのカシメ部616が複数形成されてい
る。カシメ部616によって回路基板610をインク容
器194に接合し、異型Oリング614を回路基板61
0に押しつけることで、アクチュエータ106の振動領
域がインクと接触することをできるようにしつつ、イン
クカートリッジの外部と内部とを液密に保つ。
【0103】半導体記憶手段7及び半導体記憶手段7付
近には端子612が形成されている。端子612は半導
体記憶手段7とインクジェット記憶装置等の外部との間
の信号の受け渡しをする。半導体記憶手段7は、例えば
EEPROMなどの書き換え可能な半導体メモリによっ
て構成されてもよい。半導体記憶手段7とアクチュエー
タ106とが同一の回路基板610上に形成さているの
で、アクチュエータ106及び半導体記憶手段7をイン
クカートリッジ180Pに取付ける際に1回の取付け工
程で済む。また、インクカートリッジ180Pの製造時
及びリサイクル時の作業工程が簡素化される。更に、部
品の点数が削減されるので、インクカートリッジ180
Pの製造コストが低減できる。
【0104】アクチュエータ106は、容器194内の
インクの消費状態を検知する。半導体記憶手段7はアク
チュエータ106が検出したインク残量などインクの情
報を格納する。すなわち、半導体記憶手段7は検出する
際に用いられるインク及びインクカートリッジの特性等
の特性パラメータに関する情報を格納する。半導体記憶
手段7は、予め容器194内のインクがフルのとき、す
なわちインクが容器194内に満たされたとき、又はエ
ンドのとき、すなわち容器194内のインクが消費され
たときの共振周波数を特性パラメータの一つとして格納
する。容器194内のインクがフル又はエンド状態の共
振周波数は、インクカートリッジが初めてインクジェッ
ト記録装置に装着されたときに格納されてもよい。ま
た、容器194内のインクがフル又はエンド状態の共振
周波数は、容器194の製造中に格納されてもよい。半
導体記憶手段7に予め容器194内のインクがフル又は
エンドのときの共振周波数を格納し、インクジェット記
録装置側で共振周波数のデータを読出すことによりイン
ク残量を検出する際のばらつきを補正できるので、イン
ク残量が基準値まで減少したことを正確に検出すること
ができる。
【0105】図24は、本発明のインクカートリッジの
更に他の実施形態を示す。本実施例によるインクカート
リッジ180Qは、複数の隔壁212p、212q、2
12rを有する。隔壁212p、212q、212r
は、容器194内を通気側インク収容室213aおよび
検出側インク収容小室213p、213q、213rに
分ける。尚、隔壁212pは第1隔壁であり、隔壁21
2q、212rは第2隔壁である。各検出側インク収容
小室213p、213q、213rには、それぞれ多孔
質部材1005p、1005q、1005rが配備され
る。また、各隔壁212p、212q、212rは、ほ
ぼ等しい間隔で頂壁194cから底壁2aに向かって延
びている。一方で、各隔壁212p、212q、212
rは、長さが異なる。隔壁212p、212q、212
rの長さは、隔壁212p、212q、212rの順で
長くなるように形成している。従って、各隔壁212
p、212q、212rは、互いにほぼ等しい間隔で配
備されるものの、各検出側インク収容小室は、その容積
が異なる。
【0106】また、各隔壁212p、212q、212
rの長さが通気孔128から遠ざかるに伴い長くなって
いるため、検出側インク収容小室のうち、通気孔128
から最も遠い検出側インク収容小室213r内に気体が
最も侵入しにくい。よって、検出側インク収容小室21
3p、213q、213rに配備されるアクチュエータ
106p、106q、106rのうち、アクチュエータ
106rがインクの有無をより正確に検出することがで
きる。
【0107】図25は、アクチュエータ106を用いた
インクカートリッジ及びインクジェット記録装置のヘッ
ド部周辺の一部の実施形態を示す。本実施例において
は、図5のインクカートリッジ180Aを使用する。し
かし、図6から図17の実施例によるいずれのインクカ
ートリッジを使用してもよい。さらに、他の形態のイン
クカートリッジを使用することに差し支えない。複数の
インクカートリッジ180Aは、それぞれのインクカー
トリッジ180Aに対応した複数のインク導入部182
を有するインクジェット記録装置に装着される。複数の
インクカートリッジ180Aは、それぞれ異なった種
類、例えば色のインクを収容する。複数のインクカート
リッジ180Aのそれぞれの頂壁には、アクチュエータ
106、隔壁212aおよび多孔質部材1005bが配
備されている。
【0108】図26は、インクジェット記録装置のヘッ
ド部周辺の詳細を示す。本実施例においては、図5のイ
ンクカートリッジ180Aを使用する。しかし、図6か
ら図17のいずれのインクカートリッジを使用してもよ
い。さらに、他の形態のインクカートリッジを使用する
ことは差し支えない。インクジェット記録装置は、イン
ク導入部182、ホルダー184、ヘッドプレート18
6、及びノズルプレート188を有する。インクを噴射
するノズル190がノズルプレート188に複数形成さ
れている。インク導入部182は空気供給口181とイ
ンク導入口183とを有する。空気供給口181はイン
クカートリッジ180Aに空気を供給する。インク導入
口183はインクカートリッジ180Aからインクを導
入する。インクカートリッジ180Aは空気導入口18
5とインク供給口187とを有する。空気導入口185
はインク導入部182の空気供給口181から空気を導
入する。インク供給口187はインク導入部182のイ
ンク導入口183にインクを供給する。インクカートリ
ッジ180Aがインク導入部182から空気を導入する
ことによって、インクカートリッジ180Aからインク
導入部182へのインクの供給を促す。ホルダー184
は、インクカートリッジ180Aからインク導入部18
2を介して供給されたインクをヘッドプレート186に
連通する。インクはインクカートリッジ180Aからイ
ンク導入部182を介してヘッドへ供給され、ノズルか
ら記録媒体に吐出される。それによって、インクジェッ
ト記録装置は、記録媒体に印字する。
【0109】以上、キャリッジに装着される、キャリッ
ジと別体のインクカートリッジにおいて、インクカート
リッジにアクチュエータ106を装着する場合について
述べたが、キャリッジと一体化され、キャリッジと共
に、インクジェット記録装置に装着されるインクタンク
にアクチュエータ106を装着してもよい。更に、キャ
リッジと別体の、チューブ等を介して、キャリッジにイ
ンクを供給するオフキャリッジ方式のインクタンクにア
クチュエータ106を装着してもよい。またさらに、記
録ヘッドとインク容器とが一体となって交換可能に構成
されたインクカートリッジに、本発明のアクチュエータ
を装着してもよい。
【0110】以上、本発明を実施の形態を用いて説明し
たが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範
囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又
は改良を加えることができる。その様な変更又は改良を
加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、
特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0111】
【発明の効果】本発明による液体容器は、液体残量を正
確に検出でき、かつ複雑なシール構造を不要とする。
【0112】また、本発明による液体容器は、液体容器
内の液体が波打ち、または泡立つことを防止する。
【0113】さらに、本発明による液体容器では、液体
容器内の液体が波打ち、または泡立った場合において
も、圧電装置が、正確に液面の検出をし、液体の消費量
を正確に検出できる。
【0114】さらに、本発明による液体容器では、圧電
装置を配備する位置が液体容器の液体の液面の上方にあ
る頂壁であっても、圧電装置は、液体容器内の液体が消
費されたことを検出することができるので、圧電装置を
配備する位置の設計上の自由度を大きくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】単色、例えばブラックインク用のインクカート
リッジの一実施例を示す図である。
【図2】複数種類のインクを収容するインクカートリッ
ジの一実施例を示す図である。
【図3】図1、図2および図4に示したインクカートリ
ッジに適したインクジェット記録装置の一実施例を示す
図である。
【図4】インクカートリッジの他の実施例を示す図であ
る。
【図5】単色のインクカートリッジの一実施例を示す図
である。
【図6】図5に記載したインクカートリッジの他の実施
例を示す図である。
【図7】本発明のインクカートリッジの更に他の実施例
を示す図である。
【図8】本発明のインクカートリッジの更に他の実施例
を示す図である。
【図9】本発明のインクカートリッジの更に他の実施形
態を示す図である。
【図10】本発明のインクカートリッジの他の実施形態
を示す図である。
【図11】本発明のインクカートリッジの更に他の実施
形態を示す図である。
【図12】本発明のインクカートリッジの更に他の実施
形態を示す図である。
【図13】本発明のインクカートリッジの更に他の実施
形態を示す図である。
【図14】本発明のインクカートリッジの更に他の実施
形態を示す図である。
【図15】本発明のインクカートリッジの更に他の実施
形態を示す図である。
【図16】本発明のインクカートリッジの更に他の実施
形態を示す図である。
【図17】本発明のインクカートリッジの更に他の実施
形態を示す図である。
【図18】本発明のインクカートリッジの更に他の実施
形態および貫通孔の詳細を示す図である。
【図19】アクチュエータの詳細を示す図である。
【図20】モジュール体を示す斜視図である。
【図21】モジュール体の他の実施形態を示す図であ
る。
【図22】モジュール体の更に他の実施形態を示す図で
ある。
【図23】インクカートリッジの更に他の実施形態を示
す図である。
【図24】インクカートリッジの更に他の実施形態を示
す図である。
【図25】インクジェット記録装置の詳細を示す図であ
る。
【図26】インクジェット記録装置の詳細を示す図であ
る。
【符号の説明】
1・・・容器 1a・・・底面 1b・・・側壁 1c・・・貫通孔 1d・・・側面 2・・・インク供給口 4・・・パッキン 5・・・バネ 6・・・弁体 7・・・半導体記憶手段 8・・・容器 8a・・・底面 9、10、11・・・部屋 12、13、14・・・インク供給口 30・・・キャリッジ 31・・・記録ヘッド 32・・・インク供給針 33・・・サブタンクユニット 34・・・インク室 35・・・インク供給路 36・・・膜弁 100、400、700・・・モジュール 102・・・取付構造体 104、362・・・リードワイヤ 106・・・アクチュエータ 116・・・円柱部 123、124・・・インク収容室 160・・・圧電層 162、370・・・貫通孔 164・・・上部電極 166・・・下部電極 168・・・上部電極端子 170・・・下部電極端子 172・・・補助電極 174・・・圧電素子 176・・・振動板 178・・・基板 180・・・インクカートリッジ 181・・・空気供給口 182・・・インク導入部 183・・・インク導入口 184・・・弁部 185・・・空気導入口 186・・・ヘッドプレート 187・・・インク供給口 188・・・ノズルプレート 190・・・ノズル 193a、1039・・・隔壁 193aa・・・下端 194・・・容器 194a・・・底壁 194b・・・側壁 194c・・・頂壁 212・・・隔壁 213、213a、213b・・・インク収容室 214・・・バッファ 220・・・インクカートリッジ 222・・・第1隔壁 224・・・第2隔壁 225a・・・通気側インク収容室 225b・・・検出側インク収容小室 227・・・検出側インク収容小室 228・・・逆止弁 230・・・インク供給口232・・・弁 232a・・・羽根 233・・・通気孔 235・・・バネ 350・・・取付プレート 360・・・基台部 364・・・モールド部 370・・・貫通孔 372・・・シーリング構造 402・・・取付構造体 413・・・凹部 600・・・取付構造体 610・・・基板 612・・・端子 1000、1001、1002、1003、1005、
1006・・・多孔質部材 1005・・・多孔質部材 1030・・・頂壁 K・・・インク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 41/08 H01L 41/08 Z Fターム(参考) 2C056 EA29 EB20 EB29 EB51 FA10 KB05 KB11 KC01 KC09 KC12 KC13 KC30 KD06 2F014 AA01 AB01 AB02 AB03 CB01 3E062 AA20 AB01 BA20 BB06 BB09 EB02 EC01 MA15

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を収容し、かつ液体の液面に対して
    上方にある頂壁を有する容器と、液体を前記容器の外部
    へ供給する液体供給口と、前記容器内の液体の消費状態
    を検出する液体センサと、前記容器内において互いに液
    体が連通するように少なくとも二つの液体収容室に仕切
    る第1隔壁と、を備え、 前記少なくとも二つの液体収容室は、大気と連通する通
    気側液体収容室と、多孔質部材及び前記液体センサが配
    備される検出側液体収容室と、を含み、 前記少なくとも二つの液体収容室を互いに連通させる連
    通口が前記隔壁の下方に形成されていることを特徴とす
    る液体容器。
  2. 【請求項2】 外部に液体を供給する液体供給口を前記
    通気側液体収容室と連通するように形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の液体容器。
  3. 【請求項3】 外部に液体を供給する液体供給口を前記
    検出側液体収容室と連通するように形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の液体容器。
  4. 【請求項4】 前記容器は、前記検出側液体収容室の内
    壁から延び、前記検出側液体収容室内を、互いに液体が
    連通するように少なくとも二つの検出側液体収容小室に
    仕切る第2隔壁をさらに有していることを特徴とする請
    求項1に記載の液体容器。
  5. 【請求項5】 前記液体収容小室を連通させる連通口が
    前記第2隔壁の下方に形成されていることを特徴とする
    請求項4に記載の液体容器。
  6. 【請求項6】 前記液体収容小室を連通させる連通口が
    前記第2隔壁の上方に形成されていることを特徴とする
    請求項4に記載の液体容器。
  7. 【請求項7】 前記液体センサは、それぞれの前記検出
    側液体収容小室に配備されていることを特徴とする請求
    項4に記載の液体容器。
  8. 【請求項8】 前記少なくとも二つの検出側液体収容小
    室は、互いに容量が異なることを特徴とする請求項4に
    記載の液体容器。
  9. 【請求項9】 前記容器は、互いに対向する少なくとも
    二つの側壁を有しており、前記少なくとも二つの液体収
    容小室のそれぞれの容量は、前記少なくとも二つの側壁
    のうち一方の側壁から他方の側壁に向かうにしたがっ
    て、徐々に変化することを特徴とする請求項8に記載の
    液体容器。
  10. 【請求項10】 前記多孔質部材は、前記少なくとも二
    つの検出側液体収容小室のそれぞれに配備されることを
    特徴とする請求項4に記載の液体容器。
  11. 【請求項11】 前記通気側液体収容室は大気と連通す
    る通気孔を有し、前記多孔質部材は、前記少なくとも二
    つの検出側液体収容小室のうち、前記通気孔から最も遠
    い前記検出側液体収容小室に配備されることを特徴とす
    る請求項4に記載の液体容器。
  12. 【請求項12】 前記少なくとも二つの液体収容室のそ
    れぞれの容量が異なることを特徴とする請求項1に記載
    の液体容器。
  13. 【請求項13】 前記検出側液体収容室の容量は、前記
    通気側液体収容室の容量の半分またはそれより小さいこ
    とを特徴とする請求項12に記載の液体容器。
  14. 【請求項14】 前記容器は、互いに対向する少なくと
    も二つの側壁を有しており、前記少なくとも二つの液体
    収容室のそれぞれの容量は、前記少なくとも二つの側壁
    のうち一方の側壁から他方の側壁に向かうにしたがっ
    て、徐々に変化することを特徴とする請求項12に記載
    の液体容器。
  15. 【請求項15】 前記検出側液体収容室の前記頂壁には
    気体を収容できる凹部が形成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の液体容器。
  16. 【請求項16】 前記液体センサは、前記容器の内方に
    開口して液体を保持するキャビティを有することを特徴
    とする請求項1に記載の液体容器。
  17. 【請求項17】 前記多孔質部材は、前記液体センサの
    うち振動を生ずる振動部に接触することを特徴とする請
    求項1に記載の液体容器。
  18. 【請求項18】 前記多孔質部材は、前記液体センサの
    近傍にある近方多孔質部材と、前記近方多孔質部材に比
    較して前記液体センサから遠方にあり、かつ前記近方多
    孔質部材の孔径よりも小さい孔径を有する遠方多孔質部
    材と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の液体
    容器。
  19. 【請求項19】 前記近方多孔質部材は、液体センサに
    接触するように配置されていることを特徴とする請求項
    18に記載の液体容器。
  20. 【請求項20】 前記液体センサから遠方の前記多孔質
    部材の圧縮率が、前記液体センサ近傍の圧縮率よりも高
    いことを特徴とする請求項1に記載の液体容器。
  21. 【請求項21】 前記多孔質部材は、前記液体センサの
    比較的近傍にある近方多孔質部材と、前記液体センサか
    ら比較的遠方にありかつ液体に対する親和性が前記近方
    多孔質部材より高い遠方多孔質部材と、を含むことを特
    徴とする請求項1に記載の液体容器。
  22. 【請求項22】 前記液体センサは振動を生ずる振動部
    を有する圧電装置であり、前記振動部に残留する残留振
    動によって発生する逆起電力に基づいて、前記液体の消
    費状態を検出することを特徴とする請求項1から請求項
    21のいずれかに記載の液体容器。
  23. 【請求項23】 前記液体センサは少なくとも液体の少
    なくとも音響インピーダンスを検出し、この音響インピ
    ーダンスに基づいて液体の消費状態を検出することを特
    徴とする請求項1から請求項21のいずれかに記載の液
    体容器。
  24. 【請求項24】 当該液体容器は、インク滴を吐出する
    記録ヘッドを有するインクジェット記録装置に装着さ
    れ、前記記録ヘッドへ前記容器内の液体を供給すること
    を特徴とする請求項1から請求項23のいずれかに記載
    の液体容器。
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