JP2001325536A - 仮想商店街店舗レイアウトシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 オンラインショッピングサービスにおいて、
顧客単位に顧客特性を反映したバーチャルモール／シ
ョップをリアルタイム構築することを可能とした仮想商
店街店舗レイアウトシステム、顧客特性管理装置、バー
チャルモール提供装置、外部情報提供装置、利用者端
末、仮想商店街店舗レイアウト方法及び記憶媒体を提供
する。 【解決手段】 固有の顧客識別番号を有するオンライン
ショッピング利用者端末２０と、取得した顧客識別デー
タと一致する顧客特性情報に基づくバーチャルモールの
ショップ／商品に関するレイアウトデータを生成する顧
客特性管理サーバ３０と、生成されたレイアウトデータ
に基づき、顧客特性を反映したバーチャルモールのショ
ップをリアルタイムで構築するバーチャルモール提供サ
ーバ１０とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、仮想商店街店舗レ
イアウトシステム、顧客特性管理装置、バーチャルモー
ル提供装置、外部情報提供装置、利用者端末、仮想商店
街店舗レイアウト方法及び記憶媒体に関し、特に、顧客
単位に顧客特性に応じたバーチャルモールのショップ／
商品のレイアウトの構築を実現する場合に好適な仮想商
店街店舗レイアウトシステム、顧客特性管理装置、バー
チャルモール提供装置、外部情報提供装置、利用者端
末、仮想商店街店舗レイアウト方法及び記憶媒体に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】近年、インターネット等のネットワーク
を介して商品を購入するオンラインショッピングが普及
してきている。従来のオンラインショッピングサービス
を、図７を用いて説明する。図７において、従来のオン
ラインショッピングサービスは、バーチャルモール提供
サーバ１１０と、オンラインショッピング利用者端末１
２０と、これらを相互に接続するインターネット等の通
信ネットワークから構成されている。

【０００３】バーチャルモール提供サーバ１１０は、バ
ーチャルモールサービス提供者により予め用意されたホ
ームページで、バーチャルモールをインターネット上に
開設する。オンラインショッピング利用者端末１２０
は、バーチャルモール提供サーバ１１０が開設している
バーチャルモールに、アクセス／閲覧できるブラウザ１
２１を備えており、バーチャルモールでのオンラインシ
ョッピングが可能となっている。

【０００４】ところで、ビジネスモデル特許に関する従
来例としては、例えば特許第３０２９４２１号公報に記
載の技術が提案されている。同公報は、振込による支払
人の特定を確実にすることを目的としたものであり、複
数の関連口座に振り込まれた資金を、取りまとめるため
の特定口座に入金を行う手段と、前記関連口座への振込
情報を、支払人と関連付けられた関連口座の口座関連情
報および／または前記関連口座を特定する番号を付加し
て、出力する出力手段と、出力された前記振込情報を前
記特定口座の振込情報として格納する手段とを備えるこ
とを特徴とする振込処理システムが開示されている。

【０００５】また、ビジネスモデル特許に関する他の従
来例としては、例えば特許第２７５６４８３号公報に記
載の技術が提案されている。同公報は、広告記載依頼か
ら実際の広告頒布までのタイムラグを短くすることを目
的としたものであり、広告依頼者に対しては、広告情報
の入力を促す一方、予め記憶された地図情報に基づいて
地図を表示して、当該地図上において広告対象物の位置
指定を促す段階と、前記地図上において位置指定された
広告対象物の座標を、入力された広告情報と関連づけて
逐一記憶する段階とを備える一方、広告受給者に対して
は、前記地図情報に基づく地図を表示するとともに、当
該地図上の地点であって、記憶された広告対象物の座標
に相当する地点に、図像化した当該広告対象物を表示し
て、所望する広告対象物の選択を促す段階と、選択され
た広告対象物に関連づけられた広告情報を読み出す段階
と、読み出された広告情報を、前記広告受給者に対して
出力する段階とを備えることを特徴とする広告情報の供
給方法が開示されている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例においては次のような問題点があった。

【０００７】第１の課題は、バーチャルモールが予め汎
用的に作られた固定のものになるため、全ての顧客特性
を反映できないということである。オンラインショッピ
ング利用者は、様々な顧客ニーズをもっており、全ての
顧客が満足する汎用的なバーチャルモールは、あり得な
い。

【０００８】第２の課題は、バーチャルモールサービス
提供者は、顧客の商品購入データしか取得できないた
め、利用者がどういう商品に興味を示したかという情報
が入手できず、バーチャルモールへの反映ができないと
いうことである。また、興味を示した情報を利用者の意
思表示という手段で入手しようとすると、利用者の警戒
心を高め、本来の情報が取得できない。

【０００９】本発明の目的は、オンラインショッピング
サービスにおいて、顧客単位に顧客特性を反映したバー
チャルモール／ショップをリアルタイム構築することを
可能とした仮想商店街店舗レイアウトシステム、顧客特
性管理装置、バーチャルモール提供装置、外部情報提供
装置、利用者端末、仮想商店街店舗レイアウト方法及び
記憶媒体を提供するものである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明は、オンラインシ
ョッピングサービスにおけるバーチャルモールのショッ
プを構築する仮想商店街店舗レイアウトシステムにおい
て、固有の顧客識別番号を有し、前記バーチャルモール
での商品を購入する際に用いる利用者端末と、該利用者
端末から取得した顧客識別データと一致する顧客特性情
報に基づく前記バーチャルモールのショップ／商品に関
するレイアウトデータを生成する顧客特性管理装置と、
該顧客特性管理装置で生成された前記レイアウトデータ
に基づき、顧客特性を反映した前記バーチャルモールの
ショップをリアルタイムで構築するバーチャルモール提
供装置とを具備することを特徴とする。

【００１１】また、本発明は、オンラインショッピング
サービスにおけるバーチャルモールのショップを構築す
るバーチャルモール提供装置、及び固有の顧客識別番号
を有し前記バーチャルモールでの商品を購入する際に用
いる利用者端末とデータ通信が可能な顧客特性管理装置
において、前記利用者端末から取得した顧客識別データ
と一致する顧客特性情報に基づく前記バーチャルモール
のショップ／商品に関するレイアウトデータを生成し、
前記利用者端末から取得した前記足跡データ、前記アン
ケートデータと、前記利用者端末から前記バーチャルモ
ール提供装置を介して取得した商品購入データと、前記
外部情報提供装置から取得した前記顧客層別商品流行デ
ータとを分析・蓄積し、前記バーチャルモールを維持す
るための新規ショップ／商品データを管理することを特
徴とする。

【００１２】また、本発明は、固有の顧客識別番号を有
する利用者がオンラインショッピングサービスにおける
バーチャルモールでの商品を購入する際に用いる利用者
端末、及び前記バーチャルモールのショップ／商品に関
するレイアウトデータを生成する顧客特性管理装置とデ
ータ通信が可能なバーチャルモール提供装置において、
前記顧客特性管理装置で生成された前記レイアウトデー
タに基づき、顧客特性を反映した前記バーチャルモール
のショップをリアルタイムで構築し、前記利用者端末に
表示することを特徴とする。

【００１３】また、本発明は、オンラインショッピング
サービスにおけるバーチャルモールのショップ／商品に
関するレイアウトデータを生成する顧客特性管理装置と
データ通信が可能な外部情報提供装置において、ＬＤＡ
Ｐインターフェイスを有し、顧客層別商品流行データを
前記顧客特性管理装置へ送出することを特徴とする。

【００１４】また、本発明は、オンラインショッピング
サービスにおけるバーチャルモールのショップを構築す
るバーチャルモール提供装置、及び前記バーチャルモー
ルのショップ／商品に関するレイアウトデータを生成す
る顧客特性管理装置とデータ通信が可能な利用者端末に
おいて、固有の顧客識別番号を有し、前記バーチャルモ
ールでの商品を購入する際に用いられ、前記バーチャル
モールで購入した商品を示す商品購入データを前記バー
チャルモール提供装置へ送出すると共に、マウスの動き
に基づく前記バーチャルモール内の足跡を示す足跡デー
タ、アンケート回答を示すアンケートデータを前記顧客
特性管理装置へ送出することを特徴とする。

【００１５】また、本発明の仮想商店街店舗レイアウト
システムは、図１を参照しつつ説明すれば、オンライン
ショッピングサービスにおけるバーチャルモールのショ
ップを構築する仮想商店街店舗レイアウトシステムにお
いて、固有の顧客識別番号を有し、前記バーチャルモー
ルでの商品を購入する際に用いる利用者端末（２０）
と、該利用者端末から取得した顧客識別データと一致す
る顧客特性情報に基づく前記バーチャルモールのショッ
プ／商品に関するレイアウトデータを生成する顧客特性
管理装置（３０）と、該顧客特性管理装置で生成された
前記レイアウトデータに基づき、顧客特性を反映した前
記バーチャルモールのショップをリアルタイムで構築す
るバーチャルモール提供装置（１０）とを具備してい
る。

【００１６】［作用］本発明の仮想商店街店舗レイアウ
トシステムは、利用者端末のマウスの動きから顧客の足
跡データを、顧客に意思表示させることなく自動収集
し、興味を示した商品情報を取得できる。このため、顧
客単位に顧客特性に応じたバーチャルモール／商品レイ
アウトが構築でき、顧客の購入意欲を高め、商品の売上
げ向上を図ることができる。また、外部情報提供装置の
ＬＤＡＰインタフェースを用いて、利用者の顧客層に適
合した商品流行データをタイムリに取得する。このた
め、顧客が興味を示す可能性の高い最新の商品流行デー
タを、バーチャルモールレイアウトへ反映させることが
できる。

【００１７】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して詳細に説明する。

【００１８】（１）構成の説明 本発明の実施形態の仮想商店街店舗レイアウトシステム
は、図１に示す如く、バーチャルモール構築機能１１を
有するバーチャルモール提供サーバ１０と、ＶＲＭＬ
（Virtual Reality Modeling Language：インターネッ
トのＷＷＷ上で仮想空間を実現するための記述言語）ビ
ューア２１・足跡データ取得機能２２を有するオンライ
ンショッピング利用者端末２０と、顧客特性分析機能３
１を有する顧客特性管理サーバ３０と、ＬＤＡＰ（Ligh
tweight directory access protocol）インターフェイ
ス４１を有する外部情報提供サーバ４０と、これらを相
互に接続するインターネット等の通信ネットワークとか
ら構成されている。図中ａ、ｂ、ｃ、ｄ、ｅ、ｆ、ｇ、
ｈは各種データ、情報を示す。

【００１９】上記構成を説明すると、顧客特性管理サー
バ３０は、オンラインショッピング利用者端末２０か
ら、バーチャルモールの入口で顧客識別データｄを取得
する。顧客特性管理サーバ３０は、取得した顧客識別デ
ータｄと一致する顧客の顧客特性情報に基づいたショッ
プ、商品のレイアウトデータｃを生成し、バーチャルモ
ール提供サーバ１０へ送出する。バーチャルモール提供
サーバ１０は、顧客特性管理サーバ３０から受け取った
レイアウトデータに基づいて、顧客特性を反映したバー
チャルモール／ショップをリアルタイムに構築する。

【００２０】固有の顧客識別番号を有するオンラインシ
ョッピング利用者が、バーチャルモール／ショップ内に
入り興味を示した情報は、オンラインショッピング利用
者端末２０のブラウザにプラグインしたソフトにより、
マウスの動きを基に、足跡データｆとして顧客特性管理
サーバ３０へ送出する。

【００２１】顧客特性管理サーバ３０は、オンラインシ
ョッピング利用者端末２０より取得した足跡データｆ、
アンケートデータｅと、バーチャルモール提供サーバ１
０より取得した商品購入データｂと、外部情報提供サー
バ４０より取得した利用者の顧客層別商品流行データｈ
を分析し、顧客特性情報を生成し、蓄積する。

【００２２】上記構成を更に詳述すると、バーチャルモ
ール提供サーバ１０及び顧客特性管理サーバ３０は、バ
ーチャルモールサービス提供者により使用されるもので
あり、ワークステーション・サーバ等の情報処理装置と
して構成されている。尚、バーチャルモール提供サーバ
１０と顧客特性管理サーバ３０は、同一ワークステーシ
ョン・サーバで動作してもよい。

【００２３】バーチャルモール提供サーバ１０は、顧客
特性に基づいたショップ、商品のレイアウトデータｃか
ら、バーチャルモールをリアルタイムに構築するバーチ
ャルモール構築機能１１を備えている。また、バーチャ
ルモール構築機能１１は、オンラインショッピング利用
者端末２０から取得した商品購入データａを、顧客特性
管理サーバ３０へ商品購入データｂとして送出する機能
も備えている。

【００２４】オンラインショッピング利用者端末２０
は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置として構
成されている。例えば、ＵＮＩＸ（登録商標）系のパー
ソナルコンピュータの場合には、固有の顧客識別番号を
有する利用者が複数人であっても、それぞれの顧客は顧
客識別番号によって、区別できるので、利用者が変わっ
ても、その利用者の趣味、思考をある程度推察でき、そ
の利用者の足跡データをそれぞれで取得することができ
る。オンラインショッピング利用者端末２０は、バーチ
ャルモール提供サーバ１０が提供しているバーチャルモ
ールに、アクセス／閲覧できるＶＲＭＬビューア（ブラ
ウザ）２１を備えており、バーチャルモールの商品購入
やアンケート回答が可能となっている。更に、オンライ
ンショッピング利用者端末２０は、ブラウザ２１にプラ
グインした足跡データ取得機能２２を備えている。足跡
データ取得機能２２は、バーチャルモール内の足跡情報
をマウスの動きから取得して、顧客特性管理サーバ３０
へ足跡データｆをリアルタイムに送出する機能である。

【００２５】顧客特性管理サーバ３０は、オンラインシ
ョッピング利用者端末２０から取得した利用者の足跡デ
ータｆ、アンケートデータｅと、バーチャルモール提供
サーバ１０から取得した利用者の商品購入データｂと、
外部情報提供サーバ４０から取得した顧客層別商品流行
データｈを分析／蓄積する顧客特性分析機能３１を備え
ている。また、顧客特性分析機能３１は、オンラインシ
ョッピング利用者端末２０からの顧客識別データｄの取
得を契機に対応する顧客の顧客特性情報を取り出し、バ
ーチャルモールのショップ／商品の最適レイアウト情報
を生成して、バーチャルモール提供サーバ３０へ送出す
る機能も備えている。更に、顧客特性分析機能３１は、
バーチャルモールを維持するための、新規ショップ／商
品データｇを管理する機能も備えている。

【００２６】外部情報提供サーバ４０は、ディレクトリ
サービスに使われるＬＤＡＰ（Lightweight directory
access protocol）インターフェイス４１を備えてお
り、顧客層別商品流行データｈを顧客特性管理サーバ３
０へ送出する。外部情報提供サーバ４０は、顧客特性管
理サーバ３０からブラウザ等を使って、顧客層別商品流
行データ等の検索・調査の依頼を受け、インターネット
等のネットワーク通信を介して外部の流行追跡サーバ等
の各種サーバを検索・調査して商品の流行度合いやその
将来性等を検索し、その情報を入手して顧客特性管理サ
ーバ３０に送り返す。この際、探索エージェント等のプ
ログラムを用いることにより、要求された情報に沿った
対応する情報を入手することができる。本実施形態で
は、外部情報提供サーバ４０に汎用的なＬＤＡＰインタ
ーフェイス４１を備えることにより、利用者の顧客層に
適合した商品流行データをタイムリに取得することが可
能となっている。ＬＤＡＰは、クライアント（利用者）
がユーザやサービスの検索のためドメインコントローラ
に照合させてユーザやサービスを提供するサーバ等のア
ドレスを見つけ出す軽量ディレクトリ接続プロトコルで
ある。いわばインターネット接続プロトコルともいえ
る。

【００２７】上記図１に示した仮想商店街店舗レイアウ
トシステムにおいて、本発明の仮想商店街店舗レイアウ
トを実現する場合は、図２に示す如く、本発明のプログ
ラムを格納したフロッピディスクやＣＤ−ＲＯＭ等の記
憶媒体を、バーチャルモール提供サーバ１０、オンライ
ンショッピング利用者端末２０、顧客特性管理サーバ３
０、外部情報提供サーバ４０の各々に装備された記憶媒
体ドライブ５１に挿入し、記憶媒体からプログラムを読
み出し、中央演算処理装置５２へ供給する。上記各サー
バ及び各端末の中央演算処理装置５２がそのプログラム
を実行することで、本発明の仮想商店街店舗レイアウト
が実現される。

【００２８】（２）動作の説明 次に、本発明の実施形態の動作について図１、図３〜図
６を参照して詳細に説明する。

【００２９】最初に利用者Ｘは、オンラインショッピン
グ利用者端末２０からＶＲＭＬビューワ２１を備えたＷ
ＷＷブラウザを利用して、バーチャルモール提供サーバ
１０のＶＲＭＬで構築されたバーチャルモール（仮想商
店街）へ、インターネットを利用してアクセスする。バ
ーチャルモール提供サーバ１０は、オンラインショッピ
ング利用者端末２０の画面に、ＶＲＭＬで構築された３
次元のバーチャルモールを表示し、利用者が「入口広
場」をクリックすると、利用者ＩＤの入力画面を表示す
る。

【００３０】初めてアクセスした利用者Ｘは、利用者Ｉ
Ｄ入力画面の「初回」のボタンをクリックすることによ
って、利用者ＩＤがバーチャルモール提供サーバ１０か
ら払い出され、オンラインショッピング利用者端末２０
の画面に表示される。バーチャルモール提供サーバ１０
は、利用者ＩＤを表示する時に同時に、アンケート画面
をオンラインショッピング利用者端末２０の画面に表示
して、性別・年齢・趣味・購入目的商品等の入力を促
す。利用者Ｘがアンケート画面で入力した情報は、利用
者Ｘのアンケートデータｅとして顧客特性管理サーバ３
０へ転送される。

【００３１】顧客特性分析機能３１は、アンケートデー
タｅに基づいて利用者を顧客層毎に（性別、年齢別等）
分類する。顧客特性管理サーバ３０は、ＬＤＡＰインタ
ーフェイス４１を利用して、外部情報提供サーバ４０か
ら顧客層別商品流行データｈを取得する。顧客特性分析
機能３１は、バーチャルモール提供サーバ１０と同期を
とって、管理しているショップ情報及び商品情報の中か
ら、外部情報提供サーバ４０から取得した顧客層別商品
流行データｈに一致、もしくは類似するショップ及び商
品を選択して、バーチャルモールレイアウトデータを生
成する。顧客特性分析機能３１は、生成したバーチャル
モールレイアウトデータをバーチャルモール提供サーバ
１０に転送する。

【００３２】バーチャルモール構築機能１１は、顧客特
性管理サーバ３０から取得したバーチャルモールレイア
ウトデータｃに基づいて、利用者Ｘ向けのバーチャルモ
ールを構築し、オンラインショッピング利用者端末２０
に表示する。

【００３３】ここで、「入口広場」におけるアンケート
画面の入力は必須ではない。利用者がいずれの項目にも
入力しなかった場合、顧客特性管理サーバ３０は、外部
情報提供サーバ４０から顧客層別商品流行データを取得
することなく、事前に用意している標準レイアウトデー
タをバーチャルモール提供サーバ１０へ転送する。バー
チャルモール構築機能１１は、顧客特性管理サーバ３０
から取得したバーチャルモールレイアウトデータに基づ
いて、標準レイアウトのバーチャルモールを構築し、オ
ンラインショッピング利用者端末２０に表示する。

【００３４】次に、足跡データ取得機能２２について、
具体例を用いて説明する。

【００３５】図３において、利用者Ｘは「入口広場」か
らマウスをドラッグすることによって、釣具ショップｓ
２３に進み、釣具ショップｓ２３をマウスでクリックす
ることによって、入店する。次に、利用者Ｘは釣具ショ
ップｓ２３を出て、マウスをドラッグすることによっ
て、ゴルフショップｓ２６に進み、ゴルフショップｓ２
６をマウスでクリックすることによって、入店する。

【００３６】図４において、利用者Ｘはゴルフショップ
ｓ２６に入店してから、マウスをドラッグして、ウェア
コーナーｍ３３に進み、興味を持った商品、例えばセー
ターをクリックすることによって、商品の詳細情報
（色、サイズ、価格等）を表示する。利用者Ｘは、セー
ターは購入しないことにしたので、商品詳細情報の表示
画面を閉じる。マウスをドラッグしてクラブコーナーｍ
３４に進み、ドライバをクリックすることによって、商
品の詳細情報を表示する。利用者Ｘは、ドライバが気に
いったので、商品購入処理を実施してゴルフショップを
出る。この商品購入処理には、クレジットカードの番号
と本人認証のための暗号番号の入力と、支払いの許可と
入手希望日などを購入仕様画面に応じて入力する。

【００３７】ＶＲＭＬにプラグインされた足跡データ取
得機能２２が、上述したマウスのドラッグ及びクリック
の動作を記憶して、顧客特性管理サーバ３０へ足跡デー
タｆとして転送する。クリックまたはドラッグというマ
ウスの操作は、ＶＲＭＬコンテンツの作成方法に依存す
るため、足跡データｆの取得方法は、本実施形態以外に
も様々な方法が考えられる。

【００３８】顧客特性分析機能３１は、オンラインショ
ップ利用者端末２０から取得した足跡データｆを分析し
て、利用者Ｘが入店したショップ名と回数、選択した商
品と回数、通過したショップ名、通過したコーナー、購
入した商品名、その商品数等の情報を、利用者Ｘの足跡
情報として蓄積する。

【００３９】利用者が商品購入処理を実施した場合、オ
ンラインショップ利用者端末２０から商品購入データａ
が、バーチャルモール提供サーバ１０へ転送される。バ
ーチャルモール提供サーバ１０は、商品購入データａか
ら支払方法、配達方法等の不要な項目を削除して、顧客
特性管理サーバ３０へ商品購入データｂとして転送す
る。顧客特性分析機能３１は、商品購入情報として蓄積
する。

【００４０】次に、利用者が２回目以降バーチャルモー
ルにアクセスした時の、顧客特性を反映したバーチャル
モールの構築方法について説明する。

【００４１】利用者Ｘは２回目以降、バーチャルモール
にアクセスする場合、「入口広場」で利用者ＩＤとアン
ケート情報（主に購入目的商品）を入力する。入力され
た利用者ＩＤは、顧客識別データｄとして顧客特性管理
サーバ３０へ転送される。

【００４２】顧客特性分析機能３１は、オンラインショ
ッピング利用者端末２０から取得した顧客識別データｄ
に対応する顧客特性情報を取り出す。顧客特性情報とし
ては、足跡情報と顧客層情報と商品購入情報の３種類が
ある。

【００４３】次に、足跡情報に基づくバーチャルモール
構築方法について、具体例を用いて説明する。

【００４４】顧客特性分析機能３１は、利用者Ｘは前回
アクセスした時に、釣具ショップとゴルフショップに入
店したので、図５に示すように、「入口広場」から最も
近い場所に、ゴルフショップｓ４１と釣具ショップｓ４
８を配置するようなショップレイアウトデータを生成す
る。更に、顧客特性分析機能３１は、利用者Ｘは前回入
店した時に、ゴルフショップでウェアコーナーとクラブ
コーナーに立ち寄ったので、図６に示すようにゴルフシ
ョップの入口から最も近い場所に、ウェアコーナーｍ５
１とクラブコーナーｍ５６を配置するようなコーナーレ
イアウトデータを生成する。

【００４５】顧客特性分析機能３１は、生成したショッ
プレイアウトデータ及びコーナーレイアウトデータをバ
ーチャルモール提供サーバ１０に転送する。バーチャル
モール構築機能１１は、顧客特性管理サーバ３０から取
得したショップレイアウトデータ及びコーナーレイアウ
トデータに基づいて、利用者Ｘ向けのバーチャルモール
を構築し、オンラインショッピング利用者端末２０に表
示する。

【００４６】顧客特性分析機能３１が、２回目以降アク
セスした利用者向けにバーチャルモールレイアウトデー
タを生成する場合、足跡情報のみだけでなく、商品購入
情報、顧客層別商品流行データ、アンケート情報の購入
目的商品情報を同時に利用できる。顧客特性分析機能３
１は、どの情報に重点を置くかによって、様々な顧客特
性の分析ができる。また、拡販したい商品があれば、入
口広場に近い場所に配置表示する。また、当該仮想商店
街店舗レイアウトシステムの画面の目立つ位置や色によ
って、拡販中のマークを表示しておくという商店街の各
店子の思惑を考慮してもよい。

【００４７】顧客特性分析機能３１は、利用者がバーチ
ャルモールに２回目、３回目とアクセスする度に、足跡
情報、商品購入情報を蓄積することにより、バーチャル
モールレイアウトデータにより詳細な顧客特性を反映す
ることができる。

【００４８】以上説明したように本発明の実施形態によ
れば、マウスの動きから顧客の足跡データを、顧客に意
思表示させることなく自動収集し、興味を示した商品情
報を取得できるため、顧客単位に顧客特性に応じたバー
チャルモール／商品レイアウトが構築でき、顧客の購入
意欲を高め、商品の売上げ向上を図ることができる。ま
た、ＬＤＡＰインタフェースを用いて、利用者の顧客層
に適合した商品流行データをタイムリに取得するので、
顧客が興味を示す可能性の高い最新の商品流行データ
を、バーチャルモールレイアウトへ反映させることがで
きる。

【００４９】尚、本発明の上記実施形態では、ショップ
及びコーナーのレイアウトデータに関して説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、購入の有無に
かかわらず選択した商品の属性情報（色、価格、サイズ
等）に基づいて商品のレイアウトデータを作成するよう
な応用が可能である。

【００５０】また、上記実施形態では、記憶媒体に格納
されたプログラムを実行することで、上記実施形態が動
作する例を示したが、記憶媒体に限らず、当該コンピュ
ータが動作するプログラムを、インターネットやＬＡ
Ｎ、ＷＡＮ、ＷＬＬ等による伝送媒体を用いて、当該コ
ンピュータにインストールしてもよい。

【００５１】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、以
下に記載するような効果を奏する。

【００５２】第１の効果としては、利用者端末のマウス
の動きから顧客の足跡データを、顧客に意思表示させる
ことなく自動収集し、興味を示した商品情報を取得でき
るため、顧客単位に顧客特性に応じたバーチャルモール
／商品レイアウトが構築でき、顧客の購入意欲を高め、
商品の売上げ向上を図ることができる。

【００５３】ＨＴＭＬを利用した２次元のオンラインシ
ョッピングでは、マウスをクリックすることによってシ
ョップや商品を選択する。ＶＲＭＬを利用したオンライ
ンショッピングでは、ウィンドウショッピングのイメー
ジで、気に入ったショップや商品を見て回ることができ
る。どの商品コーナの前を通ったかという情報を、マウ
スのドラッグより取得することが可能である。利用者
は、知らないうちに、自分に適合した快適なバーチャル
モールを体験できる。

【００５４】第２の効果としては、外部情報提供装置の
ＬＤＡＰインタフェースを用いて、利用者の顧客層に適
合した商品流行データをタイムリに取得するので、顧客
が興味を示す可能性の高い最新の商品流行データを、バ
ーチャルモールレイアウトへ反映させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態の仮想商店街店舗レイアウト
システムの構成例を示すブロック図である。

【図２】本発明の実施形態の仮想商店街店舗レイアウト
システムの各装置に本発明のプログラムを供給する例を
示す説明図である。

【図３】本発明の実施形態におけるショップレイアウト
を示す説明図である。

【図４】本発明の実施形態におけるコーナーレイアウト
を示す説明図である。

【図５】本発明の実施形態における顧客特性を反映した
ショップレイアウトを示す説明図である。

【図６】本発明の実施形態における顧客特性を反映した
コーナーレイアウトを示す説明図である。

【図７】従来例のオンラインショッピングサービスシス
テムの構成例を示すブロック図である。

【符号の説明】

１０ バーチャルモール提供サーバ １１ バーチャルモール構築機能 ２０ オンラインショッピング利用者端末 ２１ ＶＲＭＬビューア ２２ 足跡データ取得機能 ３０ 顧客特性管理サーバ ３１ 顧客特性分析機能 ４０ 外部情報提供サーバ ４１ ＬＤＡＰインターフェイス

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 オンラインショッピングサービスにおけ
   るバーチャルモールのショップを構築する仮想商店街店
   舗レイアウトシステムにおいて、 固有の顧客識別番号を有する利用者が前記バーチャルモ
   ールでの商品を購入する際に用いる利用者端末と、 該利用者端末から取得した顧客識別データと一致する顧
   客特性情報に基づく前記バーチャルモールのショップ／
   商品に関するレイアウトデータを生成する顧客特性管理
   装置と、 該顧客特性管理装置で生成された前記レイアウトデータ
   に基づき、顧客特性を反映した前記バーチャルモールの
   ショップをリアルタイムで構築するバーチャルモール提
   供装置とを具備することを特徴とする仮想商店街店舗レ
   イアウトシステム。
2. 【請求項２】 更に、ＬＤＡＰ（インターネット接続プ
   ロトコル）インターフェイスを有し、顧客層別商品流行
   データを前記顧客特性管理装置へ送出する外部情報提供
   装置を具備し、 前記利用者端末は、前記バーチャルモールで購入した商
   品を示す商品購入データを前記バーチャルモール提供装
   置へ送出すると共に、マウスの動きに基づく前記バーチ
   ャルモール内の足跡を示す足跡データ、アンケート回答
   を示すアンケートデータを前記顧客特性管理装置へ送出
   し、 前記顧客特性管理装置は、前記利用者端末から取得した
   前記足跡データ、前記アンケートデータと、前記利用者
   端末から前記バーチャルモール提供装置を介して取得し
   た商品購入データと、前記外部情報提供装置から取得し
   た前記顧客層別商品流行データとを分析・蓄積すると共
   に、前記バーチャルモールを維持するための新規ショッ
   プ／商品データを管理し、 前記バーチャルモール提供装置は、前記利用者端末から
   取得した前記商品購入データを前記顧客特性管理装置へ
   送出することを特徴とする請求項１に記載の仮想商店街
   店舗レイアウトシステム。
3. 【請求項３】 前記顧客特性管理装置は、管理している
   ショップ情報及び商品情報の中から、前記外部情報提供
   装置から取得した前記顧客層別商品流行データに一致も
   しくは類似するショップ及び商品を選択することで、前
   記レイアウトデータを生成し、 前記バーチャルモール提供装置は、前記顧客特性管理装
   置から取得した前記レイアウトデータに基づき当該利用
   者向けのバーチャルモールを構築し、前記利用者端末に
   表示することを特徴とする請求項１又は２に記載の仮想
   商店街店舗レイアウトシステム。
4. 【請求項４】 前記顧客特性管理装置は、前記バーチャ
   ルモールのショップ及び商品コーナーの配置に関する前
   記レイアウトデータを生成することを特徴とする請求項
   １乃至３の何れかに記載の仮想商店街店舗レイアウトシ
   ステム。
5. 【請求項５】 前記顧客特性管理装置は、購入の有無に
   関わらず選択した商品の価格やサイズ等の属性情報に基
   づく商品に関する前記レイアウトデータを生成すること
   を特徴とする請求項１乃至３の何れかに記載の仮想商店
   街店舗レイアウトシステム。
6. 【請求項６】 オンラインショッピングサービスにおけ
   るバーチャルモールのショップを構築するバーチャルモ
   ール提供装置、及び固有の顧客識別番号を有し前記バー
   チャルモールでの商品を購入する際に用いる利用者端末
   とデータ通信が可能な顧客特性管理装置において、 前記利用者端末から取得した顧客識別データと一致する
   顧客特性情報に基づく前記バーチャルモールのショップ
   ／商品に関するレイアウトデータを生成し、前記利用者
   端末から取得した前記バーチャルモール内の足跡を示す
   足跡データ、アンケート回答を示すアンケートデータ
   と、前記利用者端末から前記バーチャルモール提供装置
   を介して取得した商品購入データと、外部情報提供装置
   から取得した顧客層別商品流行データとを分析・蓄積
   し、前記バーチャルモールを維持するための新規ショッ
   プ／商品データを管理することを特徴とする顧客特性管
   理装置。
7. 【請求項７】 固有の顧客識別番号を有しオンラインシ
   ョッピングサービスにおけるバーチャルモールでの商品
   を購入する際に用いる利用者端末、及び前記バーチャル
   モールのショップ／商品に関するレイアウトデータを生
   成する顧客特性管理装置とデータ通信が可能なバーチャ
   ルモール提供装置において、 前記顧客特性管理装置で生成された前記レイアウトデー
   タに基づき、顧客特性を反映した前記バーチャルモール
   のショップをリアルタイムで構築し、前記利用者端末に
   表示することを特徴とするバーチャルモール提供装置。
8. 【請求項８】 オンラインショッピングサービスにおけ
   るバーチャルモールのショップ／商品に関するレイアウ
   トデータを生成する顧客特性管理装置とデータ通信が可
   能な外部情報提供装置において、 ＬＤＡＰインターフェイスを有し、顧客層別商品流行デ
   ータを前記顧客特性管理装置へ送出することを特徴とす
   る外部情報提供装置。
9. 【請求項９】 オンラインショッピングサービスにおけ
   るバーチャルモールのショップを構築するバーチャルモ
   ール提供装置、及び前記バーチャルモールのショップ／
   商品に関するレイアウトデータを生成する顧客特性管理
   装置とデータ通信が可能な利用者端末において、 固有の顧客識別番号を有し、前記バーチャルモールでの
   商品を購入する際に用いられ、前記バーチャルモールで
   購入した商品を示す商品購入データを前記バーチャルモ
   ール提供装置へ送出すると共に、マウスの動きに基づく
   前記バーチャルモール内の足跡を示す足跡データ、アン
   ケート回答を示すアンケートデータを前記顧客特性管理
   装置へ送出することを特徴とする利用者端末。
10. 【請求項１０】 オンラインショッピングサービスにお
    けるバーチャルモールのショップを構築する仮想商店街
    店舗レイアウト方法において、 前記バーチャルモールを利用する利用者端末から取得し
    た顧客識別データと一致する顧客特性情報に基づく前記
    バーチャルモールのショップ／商品に関するレイアウト
    データを生成し、前記生成された前記レイアウトデータ
    に基づき、顧客特性を反映した前記バーチャルモールの
    ショップをリアルタイムで構築することを特徴とする仮
    想商店街店舗レイアウト方法。
11. 【請求項１１】 オンラインショッピングサービスにお
    けるバーチャルモールのショップを構築する仮想商店街
    店舗レイアウトシステムに供給するプログラムが格納さ
    れる記憶媒体において、 前記バーチャルモールを利用する利用者端末から取得し
    た顧客識別データと一致する顧客特性情報に基づく前記
    バーチャルモールのショップ／商品に関するレイアウト
    データを生成し、前記生成された前記レイアウトデータ
    に基づき、顧客特性を反映した前記バーチャルモールの
    ショップをリアルタイムで構築するステップを有するプ
    ログラムを格納したことを特徴とする記憶媒体。