JP2001323879A - 圧電ポンプ - Google Patents

圧電ポンプ

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JP2001323879A
JP2001323879A JP2000142829A JP2000142829A JP2001323879A JP 2001323879 A JP2001323879 A JP 2001323879A JP 2000142829 A JP2000142829 A JP 2000142829A JP 2000142829 A JP2000142829 A JP 2000142829A JP 2001323879 A JP2001323879 A JP 2001323879A
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piezoelectric vibrator
pump
vibrator
pump according
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JP2000142829A
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English (en)
Inventor
Keiji Kaizaki
啓二 貝崎
Yasushi Sakai
康司 酒井
Yukisuke Ishihara
行祐 石原
Takatoshi Ono
貴敏 小野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧電ポンプに関して、製品の外形および厚み
を小さくし、圧電体の絶縁劣化を防ぐと共に、構成部品
を減らしてコストを下げることを目的とする。 【解決手段】 金属薄板5に圧電体4が固着された圧電
振動子23と、この圧電振動子23を振動可能に支持す
るケース21と、前記圧電振動子23と前記ケース21
に設けられた凹部21A内壁との間で形成される密封状
態のポンプ室24と、前記ポンプ室24に設けられた吸
入口29および吐出口30とを備え、前記圧電振動子2
3に、片面が金属皮膜25で構成された絶縁膜26が、
その金属皮膜25をポンプ室24側になるようにして固
着した構成としたもので、製品の外形および厚みを小さ
くし、圧電体の絶縁劣化を防ぐと共に、構成部品を減ら
してコストを下げることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてノートパ
ソコン、ゲーム機器等の各種電子機器、医療機器、産業
機器、理化学機器等に用いられる、特に薄形の圧電ポン
プに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の圧電ポンプを図9の断面
図を用いて説明する。
【0003】図9の断面図において、1は下方開口の凹
部を有するケースであり、その凹部を周回するように、
リング状の密封シール2がその上壁部に当接状態に配さ
れている。
【0004】そして、3は、圧電体4が金属薄板5の上
下面にそれぞれ固着され、その外周面が弾性シールド材
6で密封被覆されている圧電振動子である。
【0005】この圧電振動子3は、ケース1の下方に重
ねて配された取付台7上に位置決め保持されると共に、
その上方周辺部が上記密封シール2によって押え込まれ
て装着されており、この圧電振動子3の上面および密封
シール2で密封状態に囲まれたケース1の凹部内はポン
プ室8として機能するようになっている。
【0006】なお、この圧電振動子3の弾性シールド材
6は、圧電体4を外部から電気的に絶縁することを目的
として配されているものである。
【0007】一方、ケース1の凹部の底面には、それぞ
れに吸入側逆止弁9および吐出側逆止弁10が配設され
た吸入口11および吐出口12が設けられており、ケー
ス1の上方に重ねて配されたカバー部材13の吸入路1
4および吐出路15に連結している。
【0008】従来の圧電ポンプは、上記のごとく構成さ
れるものであり、圧電振動子3に交流電圧を印加するこ
とによって、圧電振動子3を振動させ、ケース1の凹部
内の体積変化を発生させて流体を吸入口11から吸入側
逆止弁9を通してポンプ室8内に吸込み、吸込んだ流体
を吐出側逆止弁10を通して吐出口12から吐出するも
のであった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の圧電ポンプは、近年の機器の薄形・小型化が進む中で
圧電振動子3の厚みが大きく必要となるため、圧電ポン
プ全体の厚み寸法が大きくなってしまうという課題があ
った。
【0010】また、この圧電ポンプに用いた圧電振動子
3は、弾性シールド材6で被覆されたものであったが、
長期間に亘って使用した場合には、流体と接触する接液
側から徐々に水分が弾性シールド材6に浸透し、圧電体
4の絶縁性が劣化することもあり、この場合には圧電振
動子3の振幅が小さくなり圧電ポンプの流量が低下する
こともあった。
【0011】本発明はこのような従来の課題を解決する
ものであり、長期間に亘って所定の流量を維持すること
ができる薄形の圧電ポンプを提供することを目的とする
ものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、圧電振動子として、金属薄板に固着された
圧電体の、ポンプ室側である接液側に、片側が金属皮膜
で構成された絶縁膜を貼り付けて構成したものを装着す
るものである。
【0013】これにより、圧電振動子が薄くでき、かつ
水分に比べて分子密度が非常に密な金属皮膜を接液側に
配するものであるため、長期に亘って使用する場合を含
んで、圧電体への流体の浸透を容易に低減させることが
できて所定の流量を維持できる薄形の圧電ポンプを提供
することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、金属薄板に圧電体が固着された圧電振動子と、この
圧電振動子を振動可能に支持するケースと、前記圧電振
動子と前記ケースに設けられた凹部内壁との間で形成さ
れる密封状態のポンプ室と、前記ポンプ室に設けられた
吸入口および吐出口とを備え、前記圧電振動子に、片面
が金属皮膜で構成された絶縁膜が、その金属皮膜をポン
プ室側になるようにして固着された圧電ポンプとしたも
のであり、圧電振動子が薄くでき、かつ水分に比べて分
子密度が非常に密な金属皮膜を接液側に配するものであ
るため、長期に亘って使用した場合を含んで、圧電体へ
の流体の浸透を容易に低減させることができ、長期間に
亘って所定の流量を維持することができる薄形の圧電ポ
ンプを容易に実現できるという作用を有する。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、吸入口および吐出口にそれぞれ吸入側逆
止弁および吐出側逆止弁が配されると共に、その吸入口
に連結された吸入路および吐出口に連結された吐出路に
各々ダンパが設けられているものであり、請求項1に記
載の発明による作用に加えて、圧電振動子が振動する時
の抵抗を軽減でき、圧電振動子の振幅が大きくできるた
め、圧電ポンプの流量を容易に増大することができると
いう作用を有する。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項2記載の
発明において、流すべき対象物である流体が滞留しない
ようにポンプ室が流路に沿って拡開された形状であるも
のであり、流体が流れ易くなると共に、ポンプ室内に入
り込んでしまう気体を含んで流体をポンプ室から吐出し
易くできるため、圧電ポンプの流量が容易に安定化でき
るという作用を有する。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、圧電振動子の反接液側の支持部分が、剛
体で構成されたものであり、圧電振動子の作動時に、そ
の支持部分の位置が振動によって振動方向に対して垂直
方向に動かなくできるため、圧電振動子の振幅が安定化
できて圧電ポンプの流量を容易に増大し、かつ安定化で
きるという作用を有する。
【0018】請求項5に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、流すべき対象物である流体と接する圧電
振動子以外の接液表面が、金属皮膜によって覆われたも
のであり、金属皮膜は、水分に比べて分子密度が非常に
密な構造なものであるため、圧電ポンプ内部から水蒸気
が抜けていくことを容易に防止することができるという
作用を有する。
【0019】請求項6に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、圧電振動子の金属薄板にスリットまたは
溝が設けられたものであり、金属薄板の変形荷重が小さ
くでき、圧電振動子の振幅をより大きくすることができ
るので圧電ポンプの流量を容易に増大させることができ
るという作用を有する。
【0020】請求項7に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、圧電振動子が、圧電体の素子外径の0.
8倍から1.2倍の範囲内の部分で支持されたものであ
り、この範囲内で圧電振動子を支持することにより、圧
電振動子の振幅が大きくとれ、かつ、圧電振動子の振動
モードで3次モードを発生させずにポンプ室内の体積変
化を有効に発生させることができ、流量が多くて効率の
優れたものにできるという作用を有する。
【0021】請求項8に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、圧電振動子の圧電体が、複数枚積層され
たものであり、流体の流動抵抗等に負けないように圧電
振動子の振動する力および振幅を容易に増大させて維持
することができるため、圧電ポンプの流量を容易に増大
させることができるという作用を有する。
【0022】請求項9に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、圧電振動子の圧電体の電極に、給電用部
材が導電接着剤によって電気的に接続されたものであ
り、給電用部材と圧電体の電極との間の導電接着剤を、
所定の加圧・加熱条件で溶着させて両者間を接続させ
る、いわゆるヒートシール工法を用いて、工数少なく電
気的かつ機械的に接続させることができるため、安価で
電気的かつ機械的に接続安定性の優れたものを大量に生
産することが可能となるという作用を有する。
【0023】請求項10に記載の発明は、請求項1記載
の発明において、圧電振動子に固着された絶縁膜の圧電
体側の面に配線部が形成され、この配線部が、圧電振動
子の圧電体の電極に導電接着剤によって電気的に接続さ
れたものであり、請求項9に記載の発明と同様の作用を
有すると共に、部品点数を削減することができ、より安
価なものにできるという作用を有する。
【0024】請求項11に記載の発明は、請求項1記載
の発明において、圧電振動子の中央部に駆動板が固着さ
れたものであり、圧電振動子が振動することによって駆
動板が振動方向に対して垂直方向に平行移動するように
振動して、ポンプ室内の体積変化を発生させることがで
きるので、ポンプ室内の体積変化を大きくすることがで
き、圧電ポンプの流量を増大させることができるという
作用を有する。
【0025】以下、本発明の実施の形態による圧電ポン
プについて図1〜図8を用いて説明する。
【0026】なお、従来の技術の場合のものと同一構成
の部分には、同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0027】(実施の形態1)図1は、本発明の第1の
実施の形態による圧電ポンプの断面図、図2は、同カバ
ーを除いた状態の上面図であり、同図において、21
は、下方開口の円形の凹部21Aを有するケースであ
り、その凹部21Aを周回するように、リング状の密封
シール2がその上壁部に当接状態に配されている。
【0028】そして、ケース21の下方には、密封シー
ル2に対向する位置に剛体の支持部22Aが設けられた
取付台22が重ねて配されている。
【0029】この密封シール2の下部と取付台22の支
持部22Aとの間には、圧電振動子23が挟持されて装
着されており、この圧電振動子23および密封シール2
で密封状態に囲まれたケース21の凹部21A内はポン
プ室24として機能するようになっている。
【0030】なお、このときに圧電振動子23の支持部
分としては、図1に示すように、支持内径D1が素子外
径D2の0.8倍〜1.2倍とすると、圧電振動子23
の振幅が大きくとれ、かつ、圧電振動子23の振動モー
ドで3次モードを発生させずにポンプ室24内の体積変
化を有効に発生させることができ、流量が多くて効率の
優れたものにできる。
【0031】そして、この圧電振動子23は、図3
(a)の上面図および同(b)の断面図に示すように、
円形の圧電体4が金属薄板5の上下面にそれぞれ固着さ
れ、かつ接液側となるポンプ室24側に位置する圧電体
4の上面を覆うように、片面が金属皮膜25で構成され
た絶縁膜26を、その金属皮膜25がポンプ室24側に
なるように表面に固着されて構成されている。
【0032】また、反接液側となる圧電体4の上面も絶
縁膜26Aで覆われている。
【0033】なお、上記反接液側の絶縁膜26Aは、圧
電振動子23を外部と電気的に絶縁すること、及び対応
する圧電体4を保護する目的で装着されるものであるた
め、その必要がない場合には装着していなくてもよい。
【0034】そして、それぞれの圧電体4の対向面側に
配設された一方の電極に対して電気的接続状態に固着さ
れることとなる中央の金属薄板5は、図3に示すよう
に、一部が所定形状に形成されて外方に引き出されてお
り、これが一方の電気信号入力用電極部5Aとして機能
する。
【0035】そして、圧電振動子23のそれぞれの圧電
体4の他方の電極に接続されて導出された給電用部材2
7は、電気信号入力用電極部5Aの上下面に所定の範囲
で形成されている絶縁層28によって、電気信号入力用
電極部5Aとは電気的絶縁状態で外方に引き出されてい
る。
【0036】なお、この圧電振動子23は、圧電体4の
上面がそれぞれ絶縁膜26、26Aで覆われたものであ
るため、給電用部材27は圧電体4と絶縁膜26、26
Aとの間に配設されている。
【0037】そして、この給電用部材27は、絶縁性基
材に所定の配線部が設けられ、その配線部と圧電体4の
電極とは、両者の間に塗布された導電接着剤が、所定の
加圧・加熱条件で溶着されて電気的に接続されたもの、
つまり、いわゆるヒートシール工法によって電気的かつ
機械的に接続されたものとなっている。
【0038】このヒートシール工法は、連続生産にも適
したものであると共に、電気的な接続安定性にも優れた
ものが得られるものであるため、工数が少なく安価で電
気的接続状態の安定したものを大量に生産することが可
能となる。
【0039】これらの上記電気信号入力用電極部5Aお
よび給電用部材27の配線部は、圧電体4に所定の交流
電圧を印加可能なようにケース21の外方に突出状態に
配されている。
【0040】なお、この絶縁膜26、26Aは、上記導
電接着部分を保護する機能も担うものである。
【0041】一方、ポンプ室24の上壁には、吸入口2
9および吐出口30とが設けられており、それぞれに吸
入側逆止弁31および吐出側逆止弁32が、流すべき対
象物である流体の流路に合わせて配されている。
【0042】また、図1に示すように、流すべき対象物
である流体が滞留しないようにポンプ室24は、上記流
路に沿う拡開された形状、つまり吸入口29近辺の断面
積に比べて吐出口30近辺の断面積が広くなるように、
吸入口29から吐出口30に向かって傾斜を持ったテー
パ形状に形成されている。
【0043】さらに、上記吸入口29および吐出口30
にそれぞれ連結されてケース21の上部に閉路状に設け
られたそれぞれが独立状態の吸入路33および吐出路3
4には各々ダンパ35が構成されている。
【0044】このダンパ35は、ケース21の上部に重
ねて取付けられたカバー部材36により挟み込まれて装
着されている。
【0045】なお、この吸入路33および吐出路34や
ポンプ室24等を含む接液面の角部は、曲面または面取
りが設けられたものとなっていると共に、流体と接する
表面部分が全て金属皮膜によって覆われたものとなって
いる。
【0046】本発明による圧電ポンプは上記のごとく構
成されるものであり、圧電振動子23が薄くて、しかも
その接液側の面には、水分に比べて分子密度が非常に密
な金属皮膜25が配されたものであるため、圧電体4へ
の水蒸気等の流体の浸透を防止でき、このために圧電体
4の絶縁劣化が低減できるものであるから、長期に亘っ
て使用した場合を含んで、所定の流量を維持することが
できる薄形の圧電ポンプを容易に実現することができ
る。
【0047】また、圧電振動子23以外の流体と接する
表面部分も全て金属皮膜によって覆っているものである
ため、ポンプ外部への水蒸気等の水分の逃げ、および外
部からの気体の侵入等を容易に防止することができ、ポ
ンプ室24内の体積変化を有効にポンプ性能に反映でき
るものである。
【0048】さらに、ポンプ室24や流路等の形状にお
いても、流すべき対象物である流体が滞留しないよう
に、かつ流入した気体が一定位置に留まることが防止で
きる形状に形成したものであるから、高いポンプ性能を
維持しつつ使用できるものである。
【0049】これに加えて圧電振動子23の圧電体4の
電極に対して給電部材27をヒートシート工法で接続し
たものであるため、両者間の電気的接続安定性に優れた
ものを安価に、かつ大量に生産することも可能となるも
のである。
【0050】次に、本実施の形態による圧電ポンプの動
作について説明する。
【0051】図1に示す状態の圧電ポンプにおいて、圧
電振動子23の電気信号入力用電極部5Aと上下それぞ
れの給電用部材27との間、つまりそれぞれの圧電体4
の電極間に交流電圧を印加して圧電振動子23を振動さ
せると、ケース21の凹部21Aと圧電振動子23の間
とで形成されたポンプ室24の体積が増減を周期的に繰
り返すこととなる(図4参照)。
【0052】まず、ポンプ室24の体積が増加した時
は、流体を吸入口29から吸入側逆止弁31を介してポ
ンプ室24内に吸込み、その後ポンプ室24内の体積が
減少した際に、吸込んだ流体を吐出側逆止弁32を介し
て吐出口30から吐出する。
【0053】なお、流体として脱気したものを用いて使
用すると、ポンプ室24等に不要な気体の発生を容易に
防止することができて所定のポンプ効率を維持しつつ使
用できるようになる。
【0054】また、上記動作時に、吸入路33および吐
出路34に各々設けられたダンパ35によって、圧電振
動子23が振動する時の抵抗を軽減でき、圧電振動子2
3の振幅が大きくでき、圧電ポンプの流量を容易に増大
させることができる。
【0055】そして、圧電振動子23は、剛体で形成さ
れた取付台22の支持部22Aで支持されているため、
自らの振動によって、その支持された部分が上下動する
ことを容易に低減させることができ、圧電振動子23の
振幅は、一定の振幅で安定化して、圧電ポンプの流量も
大きくて安定的に流せるものにできる。
【0056】また、圧電振動子23の接液側には、金属
皮膜25が配されているものであるために、その振動時
においても、流体の流動抵抗等による金属皮膜25の圧
縮変形等はなく、ポンプ室24内の体積変化を効率良く
行うことができるものとなる。
【0057】さらに、上述したように本実施の形態によ
る圧電ポンプは、流路等の形状が流体が流れ易い形状に
形成されているために、流体を安定した流量で流すこと
ができるものとなるものである。
【0058】なお、図5(a)、(b)に示すように、
スリット41、溝42が設けられた金属薄板43A、4
3Bを用いた圧電振動子40A、40Bとすると、金属
薄板43A、43Bの変形荷重が小さくなるため、圧電
振動子40A、40Bの振動時の抵抗を低減させること
ができ、振幅が容易に大きいものにできて、圧電ポンプ
の流量を増大させることができる。
【0059】このときに、特に、支持される部分の内周
近傍にスリット41や溝42を設けておくと、より大き
な上記記載の効果を得ることができる。
【0060】以上のように本実施の形態による圧電ポン
プは、片面が金属皮膜25で構成された絶縁膜26を、
金属皮膜25がポンプ室24側になるように圧電振動子
23の表面に固着することによって、薄くて圧電体4の
絶縁劣化を防ぐことができる圧電振動子23を装着した
ものであるため、外形の薄形化を容易に図ることがで
き、かつ長期に亘って使用した場合を含んで、優れたポ
ンプ効率のものを容易に実現することができる。
【0061】なお、上記構成の圧電ポンプにおいて、ケ
ース21、取付台22、カバー部材36のいずれかの表
面に放熱用のフィンを設けておくと、圧電ポンプが高温
になることが容易に防止でき、圧電体4の熱的劣化も低
減させることができるものにできる。
【0062】(実施の形態2)本実施の形態は、実施の
形態1によるものに対して圧電振動子の構成のみが異な
るものであるため、その部分のみについて以下に説明す
る。
【0063】なお、実施の形態1によるものと同一構成
の部分には、同一符号を付して詳細な説明は省略するこ
ととする。
【0064】図6は、本発明の第2の実施の形態による
圧電ポンプの要部である圧電振動子の断面図である。
【0065】同図に示すように、本実施の形態による圧
電ポンプに装着された圧電振動子51は、中央の金属薄
板5の上下面に、それぞれ圧電体4が二枚以上積層状態
に配設されたものとなっているものである。
【0066】そして、上記構成の圧電振動子51は、実
施の形態1によるものと同様に、接液側となる積層状態
の圧電体4上に、片面が金属皮膜25で構成された絶縁
膜26を、その金属皮膜25が接液側であるポンプ室2
4側になるように表面に固着されて、所定位置に配され
て圧電ポンプを構成する。
【0067】また、その圧電振動子51の電気信号入力
用電極部5Aおよび給電用部材27の取付け方法等は実
施の形態1によるものの場合と同じであるため、説明を
省略する。
【0068】以上のように構成された本実施の形態によ
る圧電振動子51を装着した圧電ポンプは、実施の形態
1によるものに対して、積層された圧電体4の枚数分、
圧電振動子51が振動する力が増大するものにでき、流
体の流動抵抗等に負けないように振幅が大きく保て、圧
電ポンプの流量を容易に増大させることができるもので
ある。
【0069】(実施の形態3)本実施の形態は、実施の
形態2と同様に、実施の形態1によるものに対して圧電
振動子の構成のみが異なるものであるため、その部分の
みについて以下に説明し、実施の形態1によるものと同
一構成の部分には、同一符号を付して詳細な説明は省略
することとする。
【0070】図7は、本発明の第3の実施の形態による
圧電ポンプの要部である圧電振動子の断面図である。
【0071】同図に示すように、本実施の形態による圧
電ポンプに装着された圧電振動子61は、中央の金属薄
板5の上下面に、それぞれ圧電体4が固着されていると
共に、その金属薄板5に外方に突出する電気信号入力用
電極部(図示せず)が設けられていることは実施の形態
1によるものと同じである。
【0072】また、接液側となる圧電体4上には、片面
が金属皮膜25で構成された絶縁膜62が、その金属皮
膜62がポンプ室24側になるように表面に固着され、
一方反接液側の圧電体4上にも絶縁膜62Aが表面に固
着されていることも実施の形態1によるものと同じであ
るが、それぞれの圧電体4と絶縁膜62、62Aとの間
には給電用部材が配されておらず、直接接続されたもの
となっている。
【0073】つまり、それぞれの絶縁膜62、62Aの
圧電体4に対向する面には、各々所定の配線部が形成さ
れており、この配線部と圧電体4の電極との間が、導電
接着剤で電気的かつ機械的に接続されている。
【0074】そして、上記各々の配線部を含むように絶
縁膜62、62Aの端部には、テール部63、63Aが
一体形成され、このテール部63、63Aは外方に突出
している。
【0075】なお、金属薄板5の電気信号入力用電極部
と絶縁膜62、62Aに形成された配線部間には、絶縁
層64が設けられており、両者の電気的絶縁状態が維持
されていることは実施の形態1によるものの場合と同じ
である。
【0076】このように構成された圧電振動子61は、
部品点数が少なくできるので製造コストを含めて圧電ポ
ンプを安価に構成することができ、しかも圧電体4を絶
縁膜62、62Aで全体的により均一的に覆うようにで
きるので、圧電振動子61の作動状態がより安定化する
という効果も期待することができる。
【0077】(実施の形態4)本実施の形態も、実施の
形態2および3と同様に、実施の形態1によるものに対
して圧電振動子の構成のみが異なるものであるため、そ
の部分のみについて以下に説明し、実施の形態1による
ものと同一構成の部分には、同一符号を付して詳細な説
明は省略することとする。
【0078】図8は、本発明の第4の実施の形態による
圧電ポンプの要部である圧電振動子の断面図である。
【0079】同図に示すように、本実施の形態による圧
電ポンプに装着された圧電振動子71は、上記実施の形
態1によるものに対して、駆動板72を追加した構成の
ものである。
【0080】すなわち、本実施の形態による圧電振動子
71は、中央の金属薄板5の上下面に、それぞれ圧電体
4が固着されると共に、その上面側の圧電体4の上部に
重ねて駆動板72が配されたものとなっている。
【0081】そして、この駆動板72は、中央部に突部
72Aを有し、この突部72Aが、圧電体4の中央位置
に固着されている。
【0082】そして、駆動板72および反接液側の圧電
体4の上面は、実施の形態1に詳述したように絶縁膜2
6、26Aで覆われたものとなっている。
【0083】また、その他の部分は、実施の形態1によ
るものと同一構成であるため、説明を省略する。
【0084】上記のごとく構成された圧電振動子71
は、その振動時に、駆動板72が振動方向に対して垂直
方向に平行移動するように振動して、ポンプ室内の体積
変化を発生させることができるので、ポンプ室24内の
体積変化を大きくすることが容易にでき、しかも、この
駆動板72は中央の突部72Aで圧電体4に固着されて
配されているため、圧電振動子71の振動モードに関係
なく、上記当接箇所となる圧電振動子71の中央部の最
大振幅で振動させることができ、ポンプ室24の最大の
体積変化を容易に得ることができて、圧電ポンプの流量
を容易に増大させることができる。
【0085】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、厚みが薄
くて、長期に亘って使用する場合を含んで圧電体への流
体の浸透を防ぎ、圧電体の絶縁劣化を容易に低減させる
ことができて、所定の大きな流量を維持、つまり効率の
良いポンプ性能を有する圧電ポンプを安価に実現できる
という有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による圧電ポンプの
断面図
【図2】同カバーを除いた状態の上面図
【図3】(a)同要部である圧電振動子の上面図 (b)同断面図
【図4】同圧電ポンプの動作状態を示す断面図
【図5】(a)同要部である圧電振動子の金属薄板にス
リットが設けられたものを説明する図(b)同要部であ
る圧電振動子の金属薄板に溝が設けられたものを説明す
る図
【図6】本発明の第2の実施の形態による圧電ポンプの
要部である圧電振動子の断面図
【図7】本発明の第3の実施の形態による圧電ポンプの
要部である圧電振動子の断面図
【図8】本発明の第4の実施の形態による圧電ポンプの
要部である圧電振動子の断面図
【図9】従来の圧電ポンプの断面図
【符号の説明】
2 密封シール 4 圧電体 5、43A、43B 金属薄板 5A 電気信号入力用電極部 21 ケース 21A 凹部 22 取付台 22A 支持部 23、40A、40B、51、61、71 圧電振動子 24 ポンプ室 25 金属皮膜 26、26A、62、62A 絶縁膜 27 給電用部材 28、64 絶縁層 29 吸入口 30 吐出口 31 吸入側逆止弁 32 吐出側逆止弁 33 吸入路 34 吐出路 35 ダンパ 36 カバー部材 41 スリット 42 溝 63、63A テール部 72 駆動板 72A 突部
フロントページの続き (72)発明者 石原 行祐 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 小野 貴敏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3H075 AA01 BB01 BB13 CC11 CC18 CC25 CC34 DA09 DA11 DA17 DB02 3H077 AA01 CC09 DD06 EE02 EE05 EE23 EE36 FF03 FF12 FF14 FF36

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属薄板に圧電体が固着された圧電振動
    子と、この圧電振動子を振動可能に支持するケースと、
    前記圧電振動子と前記ケースに設けられた凹部内壁との
    間で形成される密封状態のポンプ室と、前記ポンプ室に
    設けられた吸入口および吐出口とを備え、前記圧電振動
    子に、片面が金属皮膜で構成された絶縁膜が、その金属
    皮膜をポンプ室側になるようにして固着された圧電ポン
    プ。
  2. 【請求項2】 吸入口および吐出口にそれぞれ吸入側逆
    止弁および吐出側逆止弁が配されると共に、その吸入口
    に連結された吸入路および吐出口に連結された吐出路に
    各々ダンパが設けられている請求項1記載の圧電ポン
    プ。
  3. 【請求項3】 流すべき対象物である流体が滞留しない
    ようにポンプ室が流路に沿って拡開された形状である請
    求項2記載の圧電ポンプ。
  4. 【請求項4】 圧電振動子の反接液側の支持部分が、剛
    体で構成された請求項1記載の圧電ポンプ。
  5. 【請求項5】 流すべき対象物である流体と接する圧電
    振動子以外の接液表面が、金属皮膜によって覆われた請
    求項1記載の圧電ポンプ。
  6. 【請求項6】 圧電振動子の金属薄板にスリットまたは
    溝が設けられた請求項1記載の圧電ポンプ。
  7. 【請求項7】 圧電振動子が、圧電体の素子外径の0.
    8倍から1.2倍の範囲内の部分で支持された請求項1
    記載の圧電ポンプ。
  8. 【請求項8】 圧電振動子の圧電体が、複数枚積層され
    た請求項1記載の圧電ポンプ。
  9. 【請求項9】 圧電振動子の圧電体の電極に、給電用部
    材が導電接着剤によって電気的に接続された請求項1記
    載の圧電ポンプ。
  10. 【請求項10】 圧電振動子に固着された絶縁膜の圧電
    体側の面に配線部が形成され、この配線部が、圧電振動
    子の圧電体の電極に導電接着剤によって電気的に接続さ
    れた請求項1記載の圧電ポンプ。
  11. 【請求項11】 圧電振動子の中央部に駆動板が固着さ
    れた請求項1記載の圧電ポンプ。
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