JP2001320627A - 電子スチルカメラ - Google Patents

電子スチルカメラ

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JP2001320627A
JP2001320627A JP2000134414A JP2000134414A JP2001320627A JP 2001320627 A JP2001320627 A JP 2001320627A JP 2000134414 A JP2000134414 A JP 2000134414A JP 2000134414 A JP2000134414 A JP 2000134414A JP 2001320627 A JP2001320627 A JP 2001320627A
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light
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still camera
exposure
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JP2000134414A
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English (en)
Inventor
Atsushi Takayama
淳 高山
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】強い光が照射された場合でも、画質を維持でき
る電子スチルカメラを提供する。 【解決手段】CMOSは、CCDなどと異なり、特定の
トリガ信号に応じて特定の画素より電荷を排出するの
で、垂直転送路を電荷が一列になって順繰りに移送され
ることがなく、従ってブルーミング現象などを防止でき
る。又、ストロボ光などの強い光を、容量が限られた光
センサ部(フォトダイオードD1)に取り込むような場
合でも、新たな電荷の蓄積開始後所定時間経過後にスト
ロボ2を発光させ、被写体3からの反射光量が所定値に
達した時点で、電荷排出部が光センサ部に蓄積された電
荷を転送することで露光終了とすることによって、最適
な露光を行うことが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子スチルカメラに関
し、さらに詳しくは、固体撮像素子の電子シャッタ機能
を利用してストロボのような単発光発光時の露光量を制
御できるようにした電子スチルカメラ等の静止画撮影装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年における電子技術の発達により、光
学像を画像データに変換して記憶できるデジタルスチル
カメラの如き電子スチルカメラが開発され市販されてい
る。ここで、一般的な電子カメラにおいては、光電変換
を行うためにCCD(電荷結合素子)を用いることが多
い。CCDは、光感度が高く、ノイズレベルも低いとい
う利点を有するが、以下に述べるような問題点も有して
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】CCDにおいては、二
次元に並んだ画素に蓄積された電荷を排出するために、
複数の電荷蓄積セルからなる垂直転送路と水平転送路と
を設けている。かかる転送路においては、画素から電荷
を受け取り、さらにそれを一列に順に隣のセルに移し替
えることで、電荷の転送が行われるようになっている。
【0004】ところが、画素の光センサ部から垂直転送
路に電荷を転送している期間内に、ストロボ光などの強
い光が照射されると、隣接するセルに電荷が溢れ出し、
転送路に沿って高輝度の線が生じるいわゆるブルーミン
グ現象を発生してしまい、著しく画質を損なうという問
題がある。通常、光センサ部には、光量に応じて発生し
た電荷の溢れ出しを阻止するアンチブルーミング構造が
採用されているので、強い光があたっても電荷が隣接す
る光センサ部に溢れ出ない構造になっている。しかしな
がら、垂直転送路は、電荷の転送を容易にするためにア
ンチブルーミング構造を採用できず、光センサ部から多
量の電荷が転送されてきた場合には隣接セルに溢れてし
まうという不具合が生じうる。特に、垂直転送路では横
方向(転送方向以外)に対しては電位障壁を比較的高く
しているので電荷が溢れる恐れは少ないが、縦方向(転
送方向)は電荷を転送する関係上横方向ほど電位障壁を
高くできず、電荷が溢れる傾向が高い。
【0005】かかる従来技術の問題点に鑑み、本発明
は、強い光が照射された場合でも、画質を維持できる電
子スチルカメラを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の電子スチルカメ
ラは、発光装置と、入射光を光電変換する光センサ部
と、トリガ信号に応じて該光センサ部の電荷を排出でき
る電荷排出部と、を有する画素を二次元的に配置した撮
像素子と、を有する電子スチルカメラにおいて、前記撮
像素子は、特定のトリガ信号に応じて特定の画素より電
荷を排出するようになっており、前記光センサ部に蓄積
された電荷が、前記電荷排出部により排出されることに
よって、前記光センサ部に新たな電荷が蓄積され、予め
設定されたシャッタ速度に基づいて、新たな電荷の蓄積
開始後所定時間経過後に発光装置を発光させ、被写体か
らの反射光量が所定値に達した時点で、前記電荷排出部
が前記光センサ部に蓄積された電荷を転送する、或いは
電荷の転送を停止することで露光終了とすることを特徴
とする。
【0007】
【作用】本発明の電子スチルカメラは、発光装置と、入
射光を光電変換する光センサ部と、トリガ信号に応じて
該光センサ部の電荷を排出できる電荷排出部と、を有す
る画素を二次元的に配置した撮像素子と、を有する電子
スチルカメラにおいて、前記撮像素子は、特定のトリガ
信号に応じて特定の画素より電荷を排出するようになっ
ており、前記光センサ部に蓄積された電荷が、前記電荷
排出部により排出されることによって、前記光センサ部
に新たな電荷が蓄積され、予め設定されたシャッタ速度
に基づいて、新たな電荷の蓄積開始後所定時間経過後に
発光装置を発光させ、被写体からの反射光量が所定値に
達した時点で、前記電荷排出部が前記光センサ部に蓄積
された電荷を転送する、或いは電荷の転送を停止するこ
とで露光終了とするものである。すなわち、CCDなど
と異なり、特定のトリガ信号に応じて特定の画素より電
荷を排出するようになっており、垂直転送路を電荷が一
列になって順繰りに転送されるという形態を本来的にと
っておらず、或いはそのような構成を有していないた
め、上述したブルーミング現象などを防止できる。又、
ストロボ光などの発光装置からの強い光を、容量が限ら
れた前記光センサ部に取り込むような場合でも、新たな
電荷の蓄積開始後所定時間経過後に発光装置を発光さ
せ、被写体からの反射光量が所定値に達した時点で、前
記電荷排出部が前記光センサ部に蓄積された電荷を転送
することで露光終了とすることによって、最適な露光を
行うことが出来る。尚、発光装置とは例えばストロボの
ようなものを言うが、これに限られない。
【0008】特に、前記撮像素子がCMOS型撮像素子
であれば、一般的に画素ごとに読み出し部を設けている
ため、CCDの様に垂直転送路を介して電荷を順送りに
転送する必要はなく、また画素間の電荷の洩れについて
も、チャネルストップで分離することにより十分に高い
電位障壁を設けることができる。このため強い光が入射
してもブルーミングが発生する恐れはない。
【0009】更に、前記画素が、前記電荷排出部により
転送された電荷を蓄積する電荷蓄積部と、前記電荷蓄積
部に蓄積された電荷を電圧に変換する変換部と、変換さ
れた電圧を読み出す読出部とを有すると好ましい。露光
中には、光センサ部と電荷蓄積部との間のゲートを通常
は閉じておいて、露光終了時に開いて電荷を転送した後
閉じるが、別のやり方として露光中は、このゲートを開
のままにしておく方法もある。このとき光センサ部で発
生した電荷は、逐次電荷蓄積部に転送される。ゲートを
閉じることにより露光が終了することになる。
【0010】又、前記電荷蓄積部が、不揮発性のメモリ
セルを含むと好ましい。不揮発性のメモリとしては、例
えばアナログフラッシュメモリなどを用いることが出来
るが、これに限られない。
【0011】更に、前記電荷蓄積部が、揮発性の電荷蓄
積部と、不揮発性の電荷蓄積部とを有すると好ましい。
【0012】又、前記光センサ部における光電変換時に
発生した電子と正孔のうち正孔を蓄積し、これを入射光
量として検出すると好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本実施の形
態を説明する。図1は、CMOS型撮像素子の等価回路
図である。図1において、単一の画素50のみが示され
ているが、かかる画素50は二次元的に配列されてい
る。画素50の外側に、タイミングジェネレータ51、
垂直シフトレジスタ52、水平シフトレジスタ53、出
力アンプ54などの回路から構成されている。垂直シフ
トレジスタ52は、走査線を選択するレジスタであり、
水平シフトレジスタ53は、同一走査線内の画素50を
選択するレジスタである。タイミングジェネレータ51
は、これらを含めたセンサ全体を制御する。尚、上記構
成以外にも、CDS回路、ADコンバータ、さらには信
号処理回路等も組み込む事が考えられる。
【0014】タイミングジェネレータ51内部の設定
は、シリアル通信により外部から行うことができる。図
1では、コマンドの入力のみが矢視されているが、2線
あるいは3線式のシリアル通信を想定している。このシ
リアル通信により、タイミングジェネレータ51内部の
レジスタの設定、変更等を行うことができる。露光制御
信号として、このシリアル通信とは別に専用の端子(T
RG1,TRG2)を設けてあるので、かかる端子を介
して送信されることとなる。
【0015】撮像素子の制御の方法としては幾つかが考
えられるが、一つの方法は、トリガ信号TRG1のパル
スの立ち上がりで露光を開始し、パルスの立ち下がりで
露光を終了するというものである。ストロボを発光させ
た場合は、適正露光量になった時点でトリガ信号TRG
2が立ち上がると、その時点で露光が終了するようにな
っている。
【0016】より具体的に、各部の動作について説明す
ると、図1において、画素50における掃き出し動作受
光は、MOSトランジスタQ2を介して電源Vrst1
に接続されている光センサ部(すなわちフオトダイオー
ド)D1で行われる。フォトダイオードD1の電荷を掃
き出すときは、タイミングジェネレータ51の出力信号
RG1を制御し、トランジスタQ2を0Nすることによ
り電源Vrst1に電荷を掃き出すようにする。全画素
のMOSトランジスタQ2をONすることにより、全フ
ォトダイオードの電荷が掃き出され、トランジスタQ2
をOFFした時点から露光が開始される。かかる部分が
電荷排出部に相当する。
【0017】電荷転送のため、更にフォトダイオードD
1は、MOSトランジスタQ1を介してキャパシタC1
に接続されている。この部分が電荷蓄積部に相当する。
タイミングジェネレータ51の出力信号SGを制御し、
全画素のMOSトランジスタQ1をONすることによ
り、フォトダイオードD1の電荷をキャパシタC1に転
送する。更に、トランジスタQ1をOFFすることによ
り露光が終了する。
【0018】次に、電荷の読み出しについて説明する。
各画素のキャパシタC1に蓄積した電荷は、MOSトラ
ンジスタQ5をONすることにより、トランジスタQ4
を介して1画素(または1ライン)づつ外部に読み出さ
れる。画素の選択は、垂直シフトレジスタ52、水平シ
フトレジスタ53でアドレスを指定することにより行
う。すなわち、アドレス指定された画素のみから電荷を
読み出すことが出来る。このとき電荷をそのまま読み出
すことも可能であるが、ノイズの影響を受けやすいの
で、本実施の形態においては、一旦電圧に変換して出力
している。
【0019】その後、電荷蓄積部のリセットが成され
る。より具体的には、読み出しが終了した後、次の撮影
が開始されるまでの間に、MOSトランジスタQ3を同
時にONすることにより、キャパシタC1の電荷を電源
Vrst2に掃き出す(クリアする、すなわち電源Vr
st2にリセットする)ことができる。このとき全画素
同時に行えば、画素間の暗電流ノイズ量を等しくできる
ので望ましいが、ノイズ量発生が十分小さい場合は、読
み出しが終わったあと1画素づつ行っても良い。かかる
電荷は、出力部のアンプ53で電流増幅して出力され
る。
【0020】フォトダイオードD1のリセット機能は省
略可能である。その場合、トランジスタQ2を省略する
ことになる。この場合キャパシタC1に電荷を転送する
ことで、フォトダイオードD1をクリアしてそこから露
光を開始することができる。キャパシタC1に転送され
た電荷は、露光期間中に読み出されて捨てられることに
なる。
【0021】更に変形例として、不揮発性メモリ(電荷
蓄積部)を設けている場合について説明する。不揮発性
でない電荷蓄積部と、不揮発性の電荷蓄積部とを備えた
撮像素子では、まず不揮発性でない電荷蓄積部に光セン
サ部から全画素同時に電荷を転送し、その後1画素ずつ
順次不揮発性の電荷蓄積部に電荷を転送すると良い。こ
れは、一般にフラッシュメモリなどは書き込み速度が遅
く、書き込みに時間がかかるので、書き込みのタイミン
グを合わせるためである。
【0022】図2は、本実施の形態にかかる電子スチル
カメラを示す構成図である。図2において、24は通常
光測光用受光レンズであり,25は通常光測光用受光素
子であり,26は通常光測光用受光素子25からの光電
変換出力により、明るさを測光する測光回路である。2
7は測光回路26からの信号によって、絞りやシャッタ
速度を決定したり、各種回路に制御信号を出力するCP
Uであり,20はCPU27からのトリガ信号(発光ス
タート信号)を受けてストロボ2を発光させる発光回路
であり、21は被写体3からの反射光を集光する撮影レ
ンズであり、28はストロボ光用受光レンズであり、2
9はストロボ光用受光素子であり、22は図1に示すC
MOS型撮像素子である。23はコンパレータ7からの
ストップ信号を受けて撮像素子22の露光量制御を行う
撮像素子制御回路である。このように構成された装置の
動作は、以下の通りである。
【0023】図3に示すストロボ発光特性図を参照しな
がら、本実施の形態の動作について説明する。図3に示
す曲線fがストロボ2をフル発光させた時のストロボ発
光曲線である。本実施の形態では、予め設定されている
ストロボモード時のシャッタ秒時(例えば1/60秒で
図のt1〜tsに相当)に基づいて、シャッターが閉じ
る時刻tsよりストロボ2の最長発光時間T2(通常5
0μs〜500μs)だけ短かい時刻txにストロボ2
を発光させる(発光量はコントロールせず、フル発光で
よい。)。但し本実施の形態では、先ず、通常測光用受
光レンズ24を通して通常測光用受光素子25に入射し
た通常光を、測光回路26によって明るさを測定し、C
PU27によって絞りとシャッタ秒時を決めている。た
だし、イメージセンサからの信号を使って露出を決めて
も良い。今、時刻t1において撮像素子制御回路23が
タイミングジェネレータ51に信号TRG1を与えるこ
とによって、その光センサ部(図1のフォトダイオード
D1)内の電荷を掃き出すことで露光を開始する。
【0024】次に所定時間経過後、時刻txにおいてC
PU27からトリガが入ると、発光回路20はストロボ
2を発光させる。ストロボ発光により被写体3が照射さ
れる。被写体3からの反射光は、ストロボ用受光レンズ
28を介してストロボ光用受光素子29に入射すると共
に、撮影レンズ21を介して固体撮像素子22に入射す
る。この間、ストロボ発光量は図3に示すように急激に
増加する。又、時刻txにおいて、CPU27からのス
トロボ発光信号と同時に、積分開始信号が積分回路6に
入る。これにより、ストロボ光の積分がスタートする。
【0025】積分回路6は、ストロボ光用受光素子29
の出力を積分し、その出力は時間と共に増加する。そし
て、その出力が予め定められた基準の調光レベルに達し
た時刻ts′でコンパレータ7が動作し、ストップ信号
を出力する。ストップ信号はコンパレータ7からCPU
27を通して出力してもよい。
【0026】撮像素子制御回路23は、このストップ信
号を受けると、タイミングジェネレータ51に信号TR
G2を出力することにより、撮像素子22の露光動作を
終了する。これにより、最適な露光状態における被写体
3の画像情報が、各画素内の電荷蓄積部に記憶される。
この時、撮像素子22の積分時間はt1〜ts′となり
最初の設定(t1〜ts)より(ts−ts′)だけ短
くなるが、この量は非常に短く、(ts−t1≫ts−
ts′)であるため問題にならないし、もともとストロ
ボモード時のシャッタ秒時(例えば1/60秒t1〜t
s)も、特に意味のある数字ではないため全く問題にな
らない。
【0027】一方、ストロボ2は時刻ts′経過後も発
光を続け、時刻tsで消光する(ストロボ2が発光して
いる時間はT2である)。領域Aは撮像素子22に積分
されて画像となった分の露光量、領域Bは画像形成には
寄与しなかった分の露光量である。このように、本実施
の形態によれば精密な発光量の制御が困難なストロボ発
光を途中で停止することなく、最適露光量に達した時点
のチャージ電荷量を記憶部に記憶することができる。こ
の結果、簡単な構成でストロボ発光時に露光量を高精度
にコントロールすることができる。
【0028】前述の露光制御の考え方は、日中シンクロ
時(被写体が逆光の時などストロボを発光させることで
美しい像がとれる)にも適用でき、この時は、最初設定
するシャッタ秒時(前記例の1/60秒に相当)が被写
体の明るさにより変わる点を除けば、前述の例と同じで
ある。但し、この時あまりシャッタ秒時が短くなると前
記ts−t1≫ts−ts′が成り立たなくなり露光精
度に影響を与えるので、この時は絞りを小さくし、シャ
ッタ秒時がある程度長くなるようにする等の工夫が必要
である。実施例をあげて説明する。例えば、ストロボが
発光した直後に設定された露光量に達して、シャッタが
閉じたとする。つまりほぼ、ストロボの最長発光時間だ
けシャッタ秒時のずれ(ts−ts′)があったとす
る。
【0029】シャッタ秒時のずれを−0.2EV以内に
するには、ストロボ発光時間をyms、ストロボ撮影可
能なシャッタ速度x msとすれば、y<(1−
-0.2)xとなる。よってシャッタ秒時1/250まで
を可能にするにはストロボ発光時間は517μs以下、
1/500までを可能にするにはストロボ発光時間は2
58μs以下、1/1000までを可能にするにはスト
ロボ発光時間は129μs以下となる。又、シャッタ秒
時のずれを−0.4EV以内にするには、同様にy<
(1−2-0.4)xであるから、シャッタ秒時1/250
までなら968μs以下、1/500までなら484μ
s以下、1/1000までなら242μs以下、1/2
000までなら121μs以下となり、シャッタ秒時の
ずれが大きいと、ストロボがあたっている被写体は適正
露光であるが、ストロボ光がとどかない部分は露光不
足、又は露光オーバーになってしまう。
【0030】又、ストロボ最長発光時間(50μs〜5
00μs)を固定ではなく、図示しないAF(オートフ
ォーカス)システムからの距離情報に連動させることが
できる。例えば、設定絞りと考えあわせて(被写体距
離)×(絞り)が小さければ、発光量が少なくてすむの
で、ts−txを小さく見積もることができる。これと
逆に(被写体距離)×(絞り)が大きければ発光量は多
く必要になり、ts−txを長く見積もることができ
る。
【0031】図4は、(被写体距離)×(絞り)が小の
時のストロボ発光特性を、図5は、(被写体距離)×
(絞り)が大の時のストロボ発光特性をそれぞれ示した
図である。前述したように、(被写体距離)×(絞り)
が小さい時には発光量は少なくてすむので、図4に示す
ようにA領域は小さくなる。これに対し、(被写体距
離)×(絞り)が大きい場合には発光量が多く必要にな
り、図5に示すようにA領域は大きくなる。
【0032】このような方法を用いれば、前述したよう
な日中シンクロの時にシャッタ秒時が短くなっても、t
s′−txを見積もってあるのでts−ts′を短くす
ることができ、前記例よりも誤差を少なくすることがで
きる。従って、より高速の日中シンクロが可能となる。
勿論、tsよりもts′が後になった場合には、最初に
設定されたtsは無視され、ts′まで、つまりストッ
プ信号が出力されるまで固体撮像素子の積分は続行され
る。但し、図では示されていないが、発光量が足りなく
てストップ信号が出ない場合には、tsかts′のどち
らかで光センサ部の蓄積された電荷を排出する。つまり
シャッタを閉じる。又はtsかts′よりも更に長い時
間が経過した後手ぶれ限界のシャッタ秒時(例えば1/
60秒)、或いは、最も遅いシャッタ秒時(例えば1/
8秒)などで強制的に光センサ部の蓄積された電荷を転
送して露光を終了するようにしてもよい。
【0033】本実施の形態では、通常測光用と、ストロ
ボ光測光用の受光素子を独立させてあるが、通常測光
と、ストロボ光積分のための測光を切り換える切り換え
手段を設ければ兼用することも当然可能である。又、積
分開始を、光センサ部の電荷を排出し終った後、画像情
報を受光できる状態にしてから行ってもよい。
【0034】このように、CMOS型撮像素子を用いた
電子スチルカメラの場合には、光センサ部に蓄積した電
荷を電荷排出部に排出する(か、または電荷蓄積部に転
送する)ことによって露光を開始し、所定時間が経過し
た後ストロボを発光させ、ストロボの反射光を検出し、
露光量が最適になったときに光センサから電荷を電荷蓄
積部に転送する。これにより露光が終了する。
【0035】CMOS型撮像素子の場合、画素内での電
荷転送だけで露光開始、終了が完結でき、CCD型撮像
素子のように電荷を転送するための転送路への電荷の移
動がなく、従ってブルーミング現象などを防止できる。
また、ストロボ光の様な短時間に強い発光があるような
光源を利用し、容量が限られた光センサ部で光電変換を
行うような場合でも、新たな電荷の蓄積開始後所定時間
経過後にストロボを発光させ、被写体からの反射光量が
所定値に達した時点で、前記電荷排出部が前記光センサ
部に蓄積された電荷を転送することで露光終了とするこ
とによって、最適な露光を行うことができる。
【0036】次に、図6(a),(b)を参照してCM
OS型撮像素子の別な実施の形態について説明する。図
6(a)は、本発明の実施の形態におけるCMOS型撮
像素子の回路構成図である。図6(a)に示すように、
このCMOS型撮像素子は、2次元アレーセンサの構成
を採っており、上記した構造の単位画素が列方向及び行
方向にマトリクス状に並ぶように配置されている。
【0037】また、垂直走査信号(VSCAN)の発生
回路である垂直シフトレジスタ102が画素領域の左側
に配置されている。行ごとに行方向に並ぶ単位画素10
0内のMOSトランジスタQxxaのゲートに、垂直シ
フトレジスタ102から行ごとに一つずつ出ている垂直
走査信号供給線v1、v2がそれぞれ接続されている。
【0038】また、水平走査信号(HSCAN)の発生
回路である水平シフトレジスタ103が画素領域の下側
に配置されている。列ごとに列方向に並ぶ単位画素10
0内のMOSトランジスタQxxaのソースが列ごとに
異なる垂直出力線h1、h2に接続されている。各垂直
出力線h1、h2は列ごとに異なるスイッチとしてのM
OSトランジスタQ01、Q02のドレインに一つずつ
接続されている。各スイッチQ01、Q02のゲートは
水平走査信号(HSCAN)の発生回路である水平シフ
トレジスタ103に接続されている。
【0039】また、シャッタ信号(VSHT)とドレイ
ン電圧(VDD)の発生回路であるタイミングジェネレ
ータ101が画像領域の右側に配置されている。二次元
的に配置された全ての単位画素100内のMOSトラン
ジスタのドレインに、ドレイン電圧(VDD)の発生回
路であるタイミングジェネレータ101から出ているド
レイン電圧供給線がそれぞれ接続されている。さらに、
二次元的に配置された全ての単位画素100内のMOS
トランジスタのゲートに、シャッタ信号(VSHT)の
発生回路であるタイミングジェネレータ101から出て
いるシャッタ信号供給線がそれぞれ接続されている。
【0040】また、各スイッチQ01、Q02のソース
は共通の定電流源104を通してアンプ105に接続さ
れており、さらにアンプの出力は出力106に接続され
ている。即ち、各単位画素100内のMOSトランジス
タQxxbのソースは、トランジスタQxxa、Q01
及びQ02を介して定電流源104に接続され、画素単
位のソースフォロア回路を形成する。従って、各MOS
トランジスタQxxbのゲート−ソース間の電位差、及
びバルク−ソース間の電位差は接続された定電流源(負
荷回路)104により決定される。
【0041】垂直走査信号(VSCAN)及び水平走査
信号(HSCAN)により、逐次、各単位画素のMOS
トランジスタQxxbを駆動して光の入射量に比例した
映像信号(Vout)が読み出される。上記のように、
単位画素100は受光ダイオードDxx及びMOSトラ
ンジスタQxxb、Qxxaで構成されるので、画素の
部分をCMOS技術を用いて作成することができる。従
って、上記画素部分を、走査回路101〜103及び定
電流源104等周辺回路とを同じ半導体基板に作成する
ことができる。
【0042】この素子構造の特長はプログレッシブスキ
ャン型CCD撮像素子の様に全画素同時に露光を開始
し、終了することができる点にある。これはストロボの
ような短時問しか発光しない光源を用いて正確な露光制
御を行うときに有効である。通常のCMOS型撮像素子
では一画素づつ順に読み出していくか、または一ライン
づつ読み出していくことになる。この場合、通常の露光
においては問題ないが、ストロボ光の様な短時間の発光
による露光を行う場合に、露光条件が限定される。つま
り、全画素が露光を行っている間に発光開始し、発光終
了しなければならない。本素子の様に電荷の転送を中止
することによる露光終了を行うことはできない。
【0043】図6(b)は、本実施の形態に係わるCM
OS型撮像素子を動作させるための各入力信号のタイミ
ングチャートである。p型のウェル領域を用い、かつ光
信号検出用トランジスタQxxbがnMOSの場合に適
用する。素子動作は掃き出し期間(初期化)−蓄積期間
(露光期間)−読み出し期間−掃き出し期間(初期化)
−・・・・というように繰り返し行うことができる。
【0044】かかる構成の動作について詳細に述べる。
電圧値として0V、VL(例えば1V位)、VM(例え
ば3V位)、VH(例えば5V位)の4つの値がある。
掃き出し期間はVDD、VSHにVHを加える。これに
よりフォトダイオードDxx及びMOSトランジスタQ
xxbのゲート下のキャリアポケットに蓄積された電荷
を掃き出すことができる。初期化が完了した後、VDD
をVMに、VSHをVLにする。これにより、フォトダ
イオードに入射した光量に応じて電荷が発生し、発生し
た電荷はMOSトランジスタのゲート下に形成されたキ
ャリアポケットに流れ込む。ここから露光が開始され
る。露光期間の後半にストロボを発光させる。ストロボ
の発光量が適正値になったところで露光を終了させる。
このときVSHをVLからVMにすることによりそれを
実現する。これにより露光期間中にフォトダイオードD
xxからMOSトランジスタQxxbのゲート下のキャ
リアポケットに流れ込んでいた電荷の流れが止まり、露
光が終了する。このあと水平シフトレジスタ、垂直シフ
トレジスタを動作させることにより読み出しが開始され
る。例えばH1、V1をそれぞれ0VからHにすること
により、Q11bからの信号を読み出すことができる。
同様にHx、Vxの組み合わせにより全ての画素の信号
を読み出すこどができる。全ての信号を読み出した後、
再びVDDとVSHをVHとすることにより初期化を行
い、次の露光に備える。このようなCMOS型撮像素子
の構造に関しては例えば特開平11‐195778号公
報に開示されているので、以下に詳細は記載しない。
【0045】以上、本発明を実施の形態を参照して説明
してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈さ
れるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることは
もちろんである。
【0046】
【発明の効果】本発明の画像処理システムによれば、強
い光が照射された場合でも、画質を維持できる電子スチ
ルカメラを提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】CMOS型撮像素子の等価回路図である。
【図2】本実施の形態にかかる電子スチルカメラを示す
構成図である。
【図3】本実施の形態のストロボ発光特性図である。
【図4】(被写体距離)×(絞り)が小の時のストロボ
発光特性を示した図である。
【図5】(被写体距離)×(絞り)が大の時のストロボ
発光特性を示した図である。
【図6】図6(a)は、本発明の実施の形態におけるC
MOS型撮像素子の回路構成図であり、図6(b)は、
本実施の形態に係るCMOS型撮像素子を動作させるた
めの各入出力信号のタイミングチャートである。
【符号の説明】
2 ストロボ 22 CMOS型撮像素子 23 撮像素子制御回路 27 CPU 50 画素 51 タイミングジェネレータ 52 垂直シフトレジスタ 53 水平シフトレジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H04N 101:00 H04N 101:00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光装置と、 入射光を光電変換する光センサ部と、トリガ信号に応じ
    て該光センサ部の電荷を排出できる電荷排出部と、を有
    する画素を二次元的に配置した撮像素子と、を有する電
    子スチルカメラにおいて、 前記撮像素子は、特定のトリガ信号に応じて特定の画素
    より電荷を排出するようになっており、 前記光センサ部に蓄積された電荷が、前記電荷排出部に
    より排出されることによって、前記光センサ部に新たな
    電荷が蓄積され、予め設定されたシャッタ速度に基づい
    て、新たな電荷の蓄積開始後所定時間経過後に発光装置
    を発光させ、被写体からの反射光量が所定値に達した時
    点で、前記電荷排出部が前記光センサ部に蓄積された電
    荷を転送する、或いは電荷の転送を停止することで露光
    終了とすることを特徴とする電子スチルカメラ。
  2. 【請求項2】 前記画素は、前記電荷排出部により転送
    された電荷を蓄積する電荷蓄積部と、前記電荷蓄積部に
    蓄積された電荷を電圧に変換する変換部と、変換された
    電圧を読み出す読出部とを有することを特徴とする請求
    項1に記載の電子スチルカメラ。
  3. 【請求項3】 前記電荷蓄積部は、不揮発性のメモリセ
    ルを含むことを特徴とする請求項2に記載の電子スチル
    カメラ。
  4. 【請求項4】 前記電荷蓄積部は、揮発性の電荷蓄積部
    と、不揮発性の電荷蓄積部とを有することを特徴とする
    請求項2又は3に記載の電子スチルカメラ。
  5. 【請求項5】 前記光センサ部における光電変換時に発
    生した電子と正孔のうち正孔を蓄積し、これを入射光量
    として検出することを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れかに記載の電子スチルカメラ。
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