JP2001320180A - ケーブル導入穴の封止構造 - Google Patents

ケーブル導入穴の封止構造

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JP2001320180A JP2000135144A JP2000135144A JP2001320180A JP 2001320180 A JP2001320180 A JP 2001320180A JP 2000135144 A JP2000135144 A JP 2000135144A JP 2000135144 A JP2000135144 A JP 2000135144A JP 2001320180 A JP2001320180 A JP 2001320180A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーブル導入穴の封止性を高め、塵埃、小動
物や昆虫などの侵入を防止し、キャビネット内に火災が
発生した場合に外部への延焼を防止するとともに、ケー
ブル導入作業性に優れたケーブル導入穴の封止構造を提
供する。 【解決手段】 ケーブルCをキャビネット1のケーブル
導入穴1bを通じて導入する際に、1本ずつ分け、ケー
ブルブラケット2の上方ケーブル把持部2d及び下方ケ
ーブル把持部2gにバインダ4で結合する。ケーブルブ
ラケット2にケーブルブラケット3を取り付けることに
より、ケーブルC間の隙間を封止部材5で埋め、ケーブ
ル導入穴1bを閉塞する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、通信装置等を収
納するキャビネットへケーブルを導入するのに用いられ
るケーブル導入穴の封止構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のケーブル導入穴の封止装置として
は、例えば実開平2−140886号公報に示されたも
のが知られている。図8は従来の封止装置を取り付ける
前のケーブル導入穴を有する制御盤を示す斜視図であ
り、図9はケーブル導入穴に当該公報に開示された封止
装置を取り付けた後の制御盤を示す斜視図である。図に
おいて31は制御盤ベース、32は制御盤底板、33は
ケーブル導入口、34はケーブル、35は封止部材、3
6は保持部材、37は長穴、38は取付穴、39はボル
トである。
【0003】次に動作について説明する。制御盤ベース
31上の制御盤底板32にはケーブル導入口33が設け
られており、このケーブル導入口33からケーブル34
が制御盤内に導入される。一対の封止部材35は圧接時
に接合面35aがその間に挿入されたケーブル34の輪
郭に沿って弾性変形する硬質スポンジ製であり、接合面
35aの裏面35bが断面L字状の保持部材36の垂直
部36aに固着されている。保持部材36の水平部36
bには、保持部材36を封止部材35の接合面35a側
へスライドし圧接させるための長穴37が設けられてお
り、制御盤底板32に設けた取付穴38にボルト39で
取り付られる。
【0004】取付ける際にはケーブル34を整線した
後、一対の封止部材35を両側から押しつけ、接合面3
5aがケーブル34の輪郭に沿って密着変形した状態で
ボルト39を締めつけ固定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のケーブル導入穴
の封止構造は以上のように構成されているので、封止部
材に接触しているケーブル間には隙間がなくなるが、ケ
ーブル同士が接触している部分には隙間ができてしま
い、完全に封止できず、また、保持部材でケーブル束を
挟むとき全てのケーブルが固定されていないためケーブ
ルの一部、特にケーブル束の中心に位置するケーブルが
移動し易く、作業性が悪いなどの課題があった。
【0006】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、ケーブル導入穴の封止性を高め、
塵埃、小動物や昆虫などの侵入を防止し、キャビネット
内に火災が発生した場合に外部への延焼を防止するとと
もに、ケーブル導入作業性に優れたケーブル導入穴の封
止構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係るケーブル
導入穴の封止構造は、キャビネットの一面に形成された
ケーブル導入穴に挿通された複数のケーブルを挟持する
一対のケーブルブラケットと、該一対のケーブルブラケ
ット間に介在する封止部材と、前記一対のケーブルブラ
ケットの少なくとも一方に前記封止部材を挟んで設けら
れ、かつ1本のケーブルを該ケーブルの長さ方向に離間
した少なくとも2箇所で把持する一対のケーブル把持部
と、該一対のケーブル把持部及び前記封止部材に配設さ
れた前記ケーブルを前記一対のケーブル把持部に結合す
るバインダとを備えたことを特徴とするものである。
【0008】この発明に係るケーブル導入穴の封止構造
は、ケーブル把持部により個別に把持されたケーブルを
束ねて接続部へ導くケーブルガイドをさらに含み、該ケ
ーブルガイドとケーブルブラケットとを一体化したこと
を特徴とするものである。
【0009】この発明に係るケーブル導入穴の封止構造
は、封止部材を不燃性材料又は難燃性材料で構成したこ
とを特徴とするものである。
【0010】この発明に係るケーブル導入穴の封止構造
は、封止部材に電磁遮蔽物質を含有したことを特徴とす
るものである。
【0011】この発明に係るケーブル導入穴の封止構造
は、封止部材を金属線の集合体としたことを特徴とする
ものである。
【0012】この発明に係るケーブル導入穴の封止構造
は、キャビネットから遠位のケーブル把持部に代えて、
一対のケーブルブラケットのそれぞれ対向する位置にケ
ーブル断面の半分に相当する半円形状の凹部を設けたこ
とを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの実施の形態1に係るケーブル
導入穴の封止構造を備えたキャビネットであって当該封
止構造におけるケーブルブラケットの取付前の状態を示
す斜視図であり、図2は図1に示した封止構造における
ケーブルブラケットの取付後の状態を示す斜視図であ
り、図3は図2に示した電力ケーブル用封止構造の内部
を一部切り欠いて示す正面図であり、図4は図3の平面
図であり、図5は図2に示した光ファイバ集合ケーブル
用封止構造の内部を一部切り欠いて示す正面図であり、
図6は図5のVI−VI線断面図である。
【0014】図において、1は通信装置等を収納するキ
ャビネットである。このキャビネット1の天板1aに
は、ケーブルCを導入するためのケーブル導入穴1bが
形成されている。このケーブル導入穴1bからキャビネ
ット1内に導入されるケーブルCとしては、例えば電力
を供給するキャップタイヤケーブルや芯数の多く比較的
大径の通信ケーブル等のケーブルC1、アース線等の比
較的直径の小さいケーブルC2、芯数の少ない通信ケー
ブル等の中位の太さのケーブルC3、複数の光ファイバ
コードFを集合し一括被覆してなる光ファイバ集合ケー
ブルC4等を挙げることができるが、これらに限定され
るものではない。
【0015】ケーブル導入穴1bはキャビネット1の天
板1aの所定位置に矩形状に開けられており、ケーブル
導入穴1bの互いに対向する二つの長縁部の一方にはケ
ーブルブラケット2が配設され、他方にはケーブルブラ
ケット3が配設されている。両ケーブルブラケット2及
び3は共に断面略L字形状をなしている。ケーブルブラ
ケット2は上記長縁部である天板1a上にビス止め等に
より取り付けられる固定部2aと、この固定部2aに対
して略直角に屈曲した立上り部2bと、この立上り部2
bの上縁部から固定部2aと略平行に屈曲した水平突出
部2cと、この水平突出部2cから立上り部2bの長さ
方向に直交する方向(上方向)に突出する板状の上方ケ
ーブル把持部(ケーブル把持部)2dと、上記立上り部
2bの裏面2eに固定され後述の封止部材を下支えする
断面コ字状の封止部材支持部2fと、この封止部材支持
部2fの下垂部から立上り部2bの長さ方向に直交する
方向(下方向)に突出する板状の下方ケーブル把持部
(ケーブル把持部)2gとから概略構成されている。上
方ケーブル把持部2dと下方ケーブル把持部2gとは立
上り部2bの長さ方向に沿って所定間隔で複数個形成さ
れており、上下方向で一致する上方ケーブル把持部2d
及び下方ケーブル把持部2gは同一のケーブルCを把持
するパートナーとなっている。また、ケーブルブラケッ
ト2の水平突出部2cと裏面2eと封止部材支持部2f
とは後述の封止部材の一部を収容するための収容部を構
成している。
【0016】バインダ4は、互いにパートナーの関係に
ある上方ケーブル把持部2d及び下方ケーブル把持部2
g上に同一のケーブルCが配設されたときに、当該ケー
ブルCの長さ方向に離間する2箇所で、即ち各ケーブル
把持部2d及び2gで当該ケーブル把持部2d及び2g
に当該ケーブルCを結合するものであり、このバインダ
4としては、例えばケーブル包縛用のタイラップ、マジ
ックテープ等の市販のファスナを使用することができる
が、これらに限定されるものではない。
【0017】ケーブルブラケット3は上記長縁部である
天板1a上にビス止め等により取り付けられる固定部3
aと、この固定部3aに対して略直角に屈曲した立上り
部3bとから概略構成されており、この実施の形態1で
は上記ケーブルブラケット2のケーブル把持部2dと同
一の機能を有する部位を有していない。
【0018】ケーブルブラケット2の水平突出部2cと
裏面2eと封止部材支持部2fとにより構成される空間
には弾性を有する直方体の第1封止部5aが配設されて
いる。第1封止部5aはケーブルC間の隙間を確実に埋
めるため、圧縮前の第1封止部5aの厚さは当該収容空
間の深さよりも若干大きく設定されている。また、ケー
ブルブラケット3の立上り部3bの裏面3cには、上記
第1封止部5aと対向する位置に上記第1封止部5aと
同一の寸法及び形状を有する第2封止部5bが配設され
ている。これら第1封止部5aと第2封止部5bとは上
記ケーブル把持部により把持されたケーブルC間の隙間
を埋める封止部材5を構成しており、不燃性または難燃
性を示すスポンジ等の弾性変形材料またはパテ、コンパ
ウンド等の粘土状材料から形成されている。
【0019】キャビネット1の天板1aの下側には、一
対のケーブルブラケット2及び3等に把持され、かつケ
ーブル導入穴1bを介してキャビネット1内に導入され
たケーブルCを束ねた状態で案内するケーブルガイド
6,7及び光ファイバコードガイド8がビス止め等によ
り取り付けられている。
【0020】ケーブルガイド6は、図1及び図3に示す
ようにケーブル導入穴1bに対応する開口部6aを有す
る固定部6bと、この固定部6bに対して略直角に屈曲
した下垂部6cと、この下垂部6cに形成され複数のケ
ーブルCを束ねるためのファスナ9を留め付けるファス
ナ留付部6dとから概略構成されている。
【0021】ケーブルガイド7は、図1及び図3に示す
ように上記ケーブルガイド6とは寸法、形状を異にする
が、基本的に同一の構成要素を有しており、ケーブル導
入穴1bに対応する開口部7aを有する固定部7bと、
この固定部7bに対して略直角に屈曲した下垂部7c
と、この下垂部7cに形成され複数のケーブルCを束ね
るためのファスナ9を留め付けるファスナ留付部7dと
から概略構成されている。
【0022】光ファイバコードガイド8は、図1、図5
及び図6に示すようにケーブル導入穴1bに対応する開
口部8aを有する固定部8bと、この固定部8bに対し
て略直角に屈曲した下垂部8cと、この下垂部8cの下
端部から横方向に突出して光ファイバコードFを載置す
る光ファイバコード載置部8dとから概略構成されてい
る。光ファイバコード載置部8dは固定部8bと略平行
な水平ガイド部8eとこの水平ガイド部8eの一端に設
けられ光ファイバコードFを斜め下方に案内する曲面ガ
イド部8fとから構成されている。光ファイバコードF
はケーブル導入穴1bから導入する際に極端な曲げ状態
あるいは垂れ下がり状態に置かれると、部分的に破損し
たり、あるいは伝送損失が増加する。このため、光ファ
イバコードガイド8においては、開口部8aから光ファ
イバコード載置部8dまでに屈曲させられる光ファイバ
コードFが規定の曲げ半径以下にならないように下垂部
8cの長さ、即ち固定部8bと水平ガイド部8eとの距
離が決められると共に、曲面ガイド部8fで屈曲させら
れる光ファイバコードFが規定の曲げ半径以下にならな
いように曲面ガイド部8fの曲率半径が決められる。
【0023】次に、このような構成の封止構造によるケ
ーブルの導入方法について説明する。まず、キャビネッ
ト1のケーブル導入穴1bの長縁部にケーブルブラケッ
ト2をビス止め等により固定すると共に、各ケーブル導
入穴1bの下側にケーブルガイド6,7または光ファイ
バコードガイド8をビス止め等に固定する。次に、キャ
ビネット1内に導入されるケーブルCをケーブル導入穴
1bに挿通させ、必要な長さだけ送った後、ケーブルブ
ラケット2の立上り部2bの裏面2cに固定された第1
封止部5aにケーブルCを押し付け、互いにパートナー
を組む二つのケーブル把持部2dに同一のケーブルCを
バインダ4で結合する。この結合はケーブルCごとに行
われ、隣り合うケーブルC間には所定間隔の隙間が形成
される。次に、このようにケーブルCが1本ずつ個別に
固定されたケーブルブラケット2にケーブルブラケット
3をネジ10で取り付け、ケーブルブラケット3の第2
封止部5bをケーブルC間の隙間に押し付ける。このと
き、第1封止部5a及び第2封止部5bは圧縮され、こ
れによりケーブルC間の隙間は埋められ、ケーブル導入
穴1bは塞がれる。
【0024】次に、キャビネット1の天板1a上で一対
のケーブルブラケット2及び3に固定されたケーブルC
をキャビネット1内で束ね、ケーブルガイド6,7及び
光ファイバコードガイド8を用いてキャビネット1内で
配線する。即ち、ケーブルガイド6,7を用いる場合に
は、ケーブル導入穴1bに対応する開口部6a,7aを
挿通されたケーブルC1〜C3を所定の本数で束ね、フ
ァスナ9でファスナ留付部6d,7dに留め付ける。ま
た、光ファイバコードガイド8を用いる場合には、複数
の光ファイバコードFをファスナ9で束ね、これを光フ
ァイバコード載置部8dの水平ガイド部8e、続いて曲
面ガイド部8fを通じてキャビネット1内の所定箇所へ
配線する。
【0025】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、上方ケーブル把持部2d及び下方ケーブル把持部2
gとバインダ4によりケーブルCを1本ずつ個別に固定
し、該ケーブルC間の隙間を一対のケーブル把持部2d
及び2g間に配設された封止部材5で埋めるようにした
ので、安価に作製でき、簡単な構造であるが高い封止性
を得ることができ、これにより塵埃、小動物や害虫の侵
入を確実に防止することができる。
【0026】この実施の形態1によれば、上方ケーブル
把持部2d及び下方ケーブル把持部2gにケーブルCを
バインダ4で結合するようにしたので、ケーブル導入作
業性を格段に向上させることができる。なお、バインダ
4で結合する箇所は各ケーブル把持部で少なくとも1箇
所で合計2箇所以上であれば、何箇所でもよいが、作業
性等を考慮すれば2箇所の場合が最も好適である。
【0027】この実施の形態1によれば、ケーブルC間
の隙間を埋める封止部材5を不燃性材料等で構成したの
で、キャビネット1内で火災が発生した場合に、当該封
止部材5でキャビネット1外部への延焼を確実に防止す
ることができる。
【0028】なお、この実施の形態1では、ケーブルブ
ラケット2のみに一対のケーブル把持部を設けたが、勿
論、ケーブルブラケット3もケーブルブラケット2の一
対のケーブル把持部と同一の機能を有する部位を有して
もよい。その場合には、ケーブルブラケット2にケーブ
ルブラケット3を取り付けた際に、両ケーブル把持部に
より固定されたケーブル同士が接触せず、封止部材5に
より埋められるべき隙間ができるように両ケーブル把持
部が配置構成される必要がある。
【0029】実施の形態2.実施の形態1では、キャビ
ネット1の天板1a上に配設されるケーブルブラケット
2及び3と、当該天板1aの下側に配設されるケーブル
ガイド6,7及び光ファイバコードガイド8とを別部材
とし、各部材をビス止め等によりキャビネット1に取り
付けたが、ケーブルブラケット2または3と、ケーブル
ガイド6,7または光ファイバコードガイド8とを一体
化してもよい。この場合には、ケーブルCのケーブルブ
ラケット2または3への結合作業をキャビネット1の外
部で行った後、その一体物をキャビネット1のケーブル
導入穴1bに取り付けることが可能である。
【0030】この実施の形態2によれば、ケーブルCの
ケーブルブラケット2または3への結合作業をキャビネ
ットの外部で行った後に、その一体物をキャビネット1
のケーブル導入穴1bに取り付けることができるので、
現場作業を簡素化でき、作業の効率化及び短縮化を図る
ことができる。
【0031】実施の形態3.実施の形態1及び実施の形
態2では、いずれもケーブル導入穴1bに対する封止部
材5を不燃性または難燃性を有するスポンジ等の弾性変
形材料またはパテ、コンパウンド等の粘土状材料で形成
したものを用いたが、この材料に金属片、フェライト等
電波遮蔽物質を混入してもよく、あるいは上記材料に代
えて金属たわしのような細い金属線の集合体を封止部材
5として用いてもよい。
【0032】この実施の形態3によれば、電磁遮蔽物質
や金属線の集合体により封止部材5が高い電磁遮蔽効果
を発揮するので、キャビネットの外部への不要な電波の
漏洩を確実に防止することができる。
【0033】実施の形態4.実施の形態1から実施の形
態3では、ケーブルブラケット2に上方ケーブル把持部
2d及び下方ケーブル把持部2gを設けた構成を例示し
たが、キャビネット1から遠位、即ち上方ケーブル把持
部2dに代えて一対のケーブルブラケット2及び3の突
合せ部分にケーブルCの断面の半分に相当する半円状の
凹部を設け、これによりケーブルCを把持するようにし
てもよい。
【0034】図7はこの発明の実施の形態4のケーブル
導入穴の封止構造を示す斜視図である。図において2h
はケーブルブラケット2の凹部であり、3dはケーブル
ブラケット3の凹部であり、両凹部2h及び3dはケー
ブルブラケット2にケーブルブラケット3をネジ10で
取り付けた際に対向接近し、ケーブルCの外径に適した
半径の円形状の開口部を構成し、両凹部2h及び3dは
それぞれケーブル把持部を構成する。
【0035】この実施の形態4では、ケーブルブラケッ
ト2の下方ケーブル把持部2gにバインダ4でケーブル
Cを結合し、かつ当該ケーブルCを凹部2hに配設する
ことにより、ケーブルブラケット2に当該ケーブルCを
固定することができるので、このケーブルCの外形部分
にケーブルブラケット3の凹部3dを被せるようにして
ケーブルブラケット2にケーブルブラケット3を取り付
けることで、ケーブルCの把持作業を簡便に行うことが
できる。
【0036】なお、実施の形態1から実施の形態4で
は、いずれもキャビネット1の天板1aに形成されたケ
ーブル導入穴1bにおける封止構造を例示したが、この
発明はキャビネット1の底板(図示せず)に形成された
ケーブル導入穴(図示せず)における封止構造に対して
も適用することが可能である。また、実施の形態1から
実施の形態4では、いずれも封止構造を架上に配置した
例を示したが、この発明は架下に封止構造を配置する場
合にも適用することが可能である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ケーブル導入穴でケーブルを1本1本分け、ケーブ
ル間の隙間を封止部材で埋め、封止部材を挟んでその上
部と下部の両方に設けられたケーブル把持部によりケー
ブルを把持する構造としたので、太さの異なるケーブル
が多数でも少数でもまた混在してもケーブル導入作業性
が良く、封止構造を安価に構築でき、簡単な構造で高い
封止性を得ることができ、これにより塵埃、小動物や害
虫の侵入を確実に防止することができる効果がある。
【0038】この発明によれば、ケーブルブラケットと
ケーブルガイドを一体化し、キャビネット外部でケーブ
ルの把持作業を行うようにしたので、ケーブル導入の作
業性を向上させることができる効果がある。
【0039】この発明によれば、封止部材に不燃性また
は難燃性を有するスポンジ等の弾性変形物質またはパ
テ、コンパウンド等の粘土状材料を使用したので、キャ
ビネット内で火災が発生した場合に外部への延焼を確実
に防止することができる効果がある。
【0040】この発明によれば、電波遮蔽物質や金属線
の集合体により封止部材が高い電磁遮蔽効果を得ること
ができるので、キャビネットの外部への不要な電波の漏
洩を確実に防止することができる効果がある。
【0041】この発明によれば、キャビネットから遠位
の位置において互いに対向する一対のケーブルブラケッ
トの凹部間にケーブルを挟持することにより容易にケー
ブルを把持することができるので、ケーブル把持作業の
簡素化を図ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るケーブル導入
穴の封止構造を備えたキャビネットであって当該封止構
造におけるケーブルブラケットの取付前の状態を示す斜
視図である。
【図2】 図1に示した封止構造におけるケーブルブラ
ケットの取付後の状態を示す斜視図である。
【図3】 図2に示した電力ケーブル用封止構造の内部
を一部切り欠いて示す正面図である。
【図4】 図3の平面図である。
【図5】 図2に示した光ファイバ集合ケーブル用封止
構造の内部を一部切り欠いて示す正面図である。
【図6】 図5のVI−VI線断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態4のケーブル導入穴の
封止構造を示す斜視図である。
【図8】 従来の封止装置を取り付ける前のケーブル導
入穴を有する制御盤を示す斜視図である。
【図9】 ケーブル導入穴に従来の封止装置を取り付け
た後の制御盤を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 キャビネット、1a 天板、1b ケーブル導入
穴、2 ケーブルブラケット、2a 固定部、2b 立
上り部、2c 水平突出部、2d 上方ケーブル把持部
(ケーブル把持部)、2e 裏面、2f 封止部材支持
部、2g 下方ケーブル把持部(ケーブル把持部)、2
h 凹部、3 ケーブルブラケット、3a固定部、3b
立上り部、3c 裏面、3d 凹部、4 バインダ、
5a 第1封止部(封止部材)、5b 第2封止部(封
止部材)、6,7 ケーブルガイド、8 光ファイバコ
ードガイド、9 ファスナ、10 ネジ、C ケーブ
ル。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビネットの一面に形成されたケーブ
    ル導入穴に挿通された複数のケーブルを挟持する一対の
    ケーブルブラケットと、該一対のケーブルブラケット間
    に介在する封止部材と、前記一対のケーブルブラケット
    の少なくとも一方に前記封止部材を挟んで設けられ、か
    つ1本のケーブルを該ケーブルの長さ方向に離間した少
    なくとも2箇所で把持する一対のケーブル把持部と、該
    一対のケーブル把持部及び前記封止部材に配設された前
    記ケーブルを前記一対のケーブル把持部に結合するバイ
    ンダとを備えたことを特徴とするケーブル導入穴の封止
    構造。
  2. 【請求項2】 ケーブル把持部により個別に把持された
    ケーブルを束ねて接続部へ導くケーブルガイドをさらに
    含み、該ケーブルガイドとケーブルブラケットとを一体
    化したことを特徴とする請求項1記載のケーブル導入穴
    の封止構造。
  3. 【請求項3】 封止部材は不燃性材料又は難燃性材料で
    構成したものであることを特徴とする請求項1または請
    求項2記載のケーブル導入穴の封止構造。
  4. 【請求項4】 封止部材は電磁遮蔽物質を含有するもの
    であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    ケーブル導入穴の封止構造。
  5. 【請求項5】 封止部材は金属線の集合体であることを
    特徴とする請求項1または請求項2記載のケーブル導入
    穴の封止構造。
  6. 【請求項6】 キャビネットから遠位のケーブル把持部
    に代えて、一対のケーブルブラケットのそれぞれ対向す
    る位置にケーブル断面の半分に相当する半円形状の凹部
    を設けたことを特徴とする請求項1から請求項5のいず
    れか1項記載のケーブル導入穴の封止構造。
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