JP2001318104A - 管状容器のラック - Google Patents

管状容器のラック

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JP2001318104A
JP2001318104A JP2000139407A JP2000139407A JP2001318104A JP 2001318104 A JP2001318104 A JP 2001318104A JP 2000139407 A JP2000139407 A JP 2000139407A JP 2000139407 A JP2000139407 A JP 2000139407A JP 2001318104 A JP2001318104 A JP 2001318104A
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tubular container
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JP2000139407A
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Tsunehisa Yamada
倫久 山田
Tamotsu Matsuda
保 松田
Hitoshi Takano
仁志 高野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 管状容器の高さ調整を行うことができるとと
もに、略直立姿勢を維持しながら管状容器を保持可能に
する。 【解決手段】 採血管12を複数箇所で支持する底部受
け部材17及び上部受け部材20とを備えてラック10
が構成されている。底部受け部材17は、採血管12の
底部領域を受容して採血管12の傾斜を規制可能となっ
ている。また、上部受け部材20は、採血管12を挿通
可能な保持穴32を有し、この保持穴32には、リング
状のスペーサ部材33が係脱可能に設けられる。このよ
うな構成によって、ラック10に保持された採血管12
を、略直立姿勢を維持したまま保持することが可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管状容器のラック
に係り、更に詳しくは、搬送時、ラベル貼付時、分注時
等において、管状容器の傾斜防止を図ることのできる管
状容器のラックに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、医療現場では、採血管等の試
験管状容器に血液等の検体を採取して各種の検査項目が
実行されている。この採血管は、被験者の氏名や検体の
採取日等を表示することのできるラベルが貼付され、所
定のラックに起立状態で収容される。ここで、このラッ
クとしては、採血管を収容した状態で、その外周面に貼
付されたラベルの情報をバーコードリーダー等で読み込
むことができるように、所定高さに窓部が設けられたも
のが知られている。
【0003】しかしながら、前記ラックにあっては、前
記窓部の高さが一定であるため、長さの異なる採血管を
収容した場合に、採血管の上端と窓部から表出する部分
との距離が採血管によって相違することになる。このた
め、採血管の外周面に貼付したラベルを、採血管の長さ
に拘らず、ラックの窓部から表出させるためには、ラベ
ルの貼付作業時に、採血管の長さに応じてラベルの貼付
位置を調整しなければならず面倒であるという問題があ
った。
【0004】ところで、前記問題を解消するべく、採血
管の上下方向位置を調整可能なラックが知られている。
このラックは、採血管等を収容する穴部の底部側に、採
血管の底部を支持する受け板を水平方向に沿って任意の
高さに挿入できるようになっており、これによって、採
血管の高さ位置調整が行われる。また、このラックは、
その穴部の上端側形成縁の外側四箇所に放射状に延びる
溝部が形成され、これらの溝部に板状のスペーサをそれ
ぞれ嵌め込むことで、前記穴部の内径を調整できるよう
になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高さ調
整が可能な前記ラックにあっては、採血管の底部が受け
板によって支持されるため、ラック搬送時等に、採血管
に横向きの外力が作用すると、その底部が前記受け板の
面上を滑って移動し、その移動量が大きくなると、当該
採血管は、傾斜した起立姿勢でラックに保持されること
になる。すると、採血管は、その上端の開口部が水平面
上に位置しない状態、すなわち、採血管の軸線が鉛直方
向から傾斜した状態でラックに保持されるため、例え
ば、後工程となる自動分注装置による分注作業等をスム
ースに行えないという不都合がある。すなわち、自動分
注装置による分注作業は、所定のピペットが自動的に鉛
直方向に昇降することによって、採血管の内部の検体を
吸引排出するものであって、ラックに保持された採血管
の軸線が鉛直方向から傾斜していると、分注作業時に、
鉛直方向に下降するピペットの先端が採血管の壁面に接
触してしまい、当該ピペットの損傷をもたらすばかり
か、ひいては、自動分注装置の故障をも招来する。この
ため、分注作業前に、改めて、ラックに保持された採血
管を直立姿勢で起立させる作業が不回避的に必要とな
り、分注作業をスムースに行うことができないという不
都合がある。
【0006】また、そのラックは、穴部の形成縁の外側
四箇所に形成された溝部に板状のスペーサを放射方向に
嵌め込むことで、穴部の入口径を調整する構造となって
いるため、穴部一箇所につき、スペーサを四箇所嵌め込
まなければならず、穴部の内径調整作業に手間が掛かる
という不都合がある。しかも、このラックは、穴部の形
成縁外側に放射状の溝部を形成する構造であるため、当
該溝部のないラックに比べて、隣接する穴部間の距離を
狭めることができず、デッドスペースが多くなってラッ
クの小型化を実現することができないという不都合もあ
る。
【0007】
【発明の目的】本発明は、このような不都合に着目して
案出されたものであり、その主たる目的は、管状容器の
高さ調整を行うことができるとともに、略直立姿勢を維
持しながら管状容器を保持可能な管状容器のラックを提
供することにある。
【0008】また、本発明の他の目的は、簡単な操作で
保持穴の内径調整を行うことができるとともに、ラック
の小型化を実現可能な管状容器のラックを提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、所定の管状容器を複数箇所で支持する支
持部を備え、前記管状容器を起立姿勢に保つ管状容器の
ラックにおいて、前記支持部は、前記管状容器の底部領
域を受容して当該管状容器の傾斜を規制する底部受け部
材を含み、この底部受け部材は、所定の高さ調整機構に
よって上下方向位置が調整可能に設けられる、という構
成を採っている。このような構成によれば、管状容器の
底部領域が底部受け部材によって受容された状態で管状
容器がラックに保持されるため、管状容器に横向きの外
力が作用しても、底部受け部材で前記底部領域の横方向
の移動が規制され、管状容器の傾斜を防止することがで
きる。このため、ラックの搬送過程等においても、管状
容器は略直立姿勢を維持しながら保持され、後工程とな
る自動分注作業等をスムースに行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】 本発明において、設置面側とな
るベース部から上方に立設される少なくとも一対の側面
部を備え、前記高さ調整機構は、前記各側面部に上下方
向複数箇所に設けられる溝部と、前記底部受け部材に設
けられ、各側面部間で相対する溝部間に着脱可能な掛け
渡し部材とからなり、この掛け渡し部材の装着位置によ
って、前記底部受け部材の上下方向位置が調整され、前
記掛け渡し部材には、前記溝部の後端側に係脱可能な爪
部材が設けられる、という構成も併せて採用することが
できる。このように構成することで、掛け渡し部材の不
用意な脱落を防止することができる。ここにおいて、前
記爪部材は、前記掛け渡し部材に、相互に対称となる向
きで一対設けられ、前記爪部材の外縁間の寸法は、前記
溝部の底部間の寸法よりも大きく設定される構成を採る
ことが好ましい。
【0011】また、前記支持部は、前記底部受け部材の
上方に位置する上部受け部材を更に含み、この上部受け
部材は、前記管状容器を挿通可能な保持穴を有し、この
保持穴には、リング状のスペーサ部材が係脱可能に設け
られ、当該スペーサ部材の係脱によって、前記保持穴の
内径が調整される、という構成も併せて採用することが
できる。このような構成によれば、保持穴の内側にリン
グ状のスペーサを係脱することによって、保持穴の内径
が調整されるため、保持穴一箇所につき、スペーサの係
合を一回で行うことができ、保持穴の内径調整を簡単に
行うことができる。しかも、スペーサは保持穴の内側に
係合するため、当該保持穴側の係合部を保持穴の外側に
形成する必要がなく、隣接する保持穴の離間幅を必要最
小限として、ラックのデッドスペースを低減することが
でき、ひいては、ラックの小型化を実現することができ
る。
【0012】なお、本明細書において、ラックについて
用いられる「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、
「下」等の位置若しくは方向を示す用語は、特に明記し
ない限り、図2を正面側から見た場合における位置若し
くは方向を表すものとする。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0014】図1には、本実施例に係る管状容器のラッ
クの概略斜視図が示され、図2,3には、図1の正面
図、背面図が示されている。これらの図において、ラッ
ク10は、所定の樹脂等によって一体成形することによ
って形成され、五本の有底の管状容器、例えば採血管1
2を保持可能に設けられている。具体的に、ラック10
は、設置面側となる長片状のベース部13と、このベー
ス部13の後端側から上方に立設された背面部14と、
ベース部13の複数箇所から上方に立設されるととも
に、前後方向に延びる複数の側面部16と、これら側面
部16,16間に着脱自在に配置される底部受け部材1
7と、各側面部16の上端側からそれぞれ上方に延びる
支柱部材19と、各支柱部材19の上端間に掛け渡され
た状態で配置されるとともに前記ベース部13の上面と
略平行に位置する板状の上部受け部材20とを備えて構
成されている。
【0015】前記ベース部13の下面側には、その左右
方向略中央から若干左側の位置に切欠溝13Aが形成さ
れている。また、背面部14の上端部分は、側面部16
の上端部分と略同一高さに設定されており、採血管12
がラック10に保持された状態で、その背面側からも採
血管12の一部が表出可能となっている。このような裏
側の表出部分は、後述するラベル貼付装置50(図4参
照)に本ラック10を適用したときに、ラベルL(図5
参照)の貼付に寄与することとなる。
【0016】前記側面部16は、前記ベース部13の左
右両端側から略等間隔となる六箇所に設けられている。
ここで、各側面部16の相対面には、前後方向に延びる
溝部22が上下五箇所にそれぞれ形成されており、当該
各溝部22,22はそれぞれ相対する。なお、各側面部
16,16の前端側は開放しており、これによって、底
部受け部材17がラック10の手前側から各側面部1
6,16間に着脱可能となる。
【0017】前記底部受け部材17は、採血管12の底
部領域を受容可能な有底の本体容器24と、この本体容
器24の上端縁に沿って連なる掛け渡し部材としてのフ
ランジ部25とによって構成されている。本体容器24
は、略円筒形状をなしており、その底壁24Aは、採血
管12の底部の形状に合わせて、テーパー状に膨出する
形状となっている。なお、本体容器24のサイズは、特
に限定されるものではないが、採血管12の底部領域を
受容でき、且つ、採血管12の直立状態を維持できる限
りにおいて、種々の設定が可能である。
【0018】フランジ部25は、その外縁部分が平面視
略方形状となっており、相対する側面部16,16の溝
部22,22間に着脱可能に設けられている。また、フ
ランジ部25の一縁側両端のコーナー部分には、一対の
爪部材27,27が設けられている。これら爪部材2
7,27は、フランジ部25に相互に対称となる向きで
設けられ、前記溝部22の後端側に係脱可能となってい
る。ここで、各溝部22の後端縁は前記背面部14より
も若干手前側に位置しており、爪部材27との係合には
何等支障を生じない。また、爪部材27,27の内側近
傍には、それらを相互に離間接近させ易くするためのス
リット30がそれぞれ形成されている。更に、爪部材2
7,27の外縁間の寸法W1は、相対する溝部22,2
2の底部間の寸法W2よりも大きく設定されている。な
お、本実施例では、フランジ部25の図2中左右方向幅
は、溝部22,22の底部間の寸法W2と略同一若しく
は若干小さく設定され、同図中前後方向幅は、側面部1
6の前後方向幅と略同一となっており、底部受け部材1
7を側面部16,16間に略ぴったり収めることができ
る。
【0019】以上のように構成された底部受け部材17
は、次のようにして、相対する側面部16,16の溝部
22,22間に着脱される。
【0020】まず、所望の高さの溝部22,22間に、
爪部材27,27が奥行側となる向きでフランジ部25
を掛け渡し、そのまま奥行側にスライドさせる。この
際、爪部材27,27は、その外縁間の寸法W1が溝部
22,22の底部間の寸法W2よりも大きく設定されて
いるため、相互に接近するように弾性変形した状態とな
っている。そして、フランジ部25を更にスライドし、
爪部材27,27が溝部22の後端縁側に移動すると、
爪部材27,27がもとの位置に弾性復帰し、「パチ
ン」という音を立てて溝部22,22の後端縁に係合す
る。この状態では、底部受け部材17の手前側に強制的
な引張力を作用させない限り、底部受け部材17が溝部
22,22から抜け出ることはなく、例えば、手前側が
下向きになるようにラック10を傾斜させても、当該ラ
ック10から底部受け部材17が脱落することは殆どな
い。
【0021】一方、溝部22,22から底部受け部材1
7を取り外すときには、当該底部受け部材17に前記強
制的な引張力を作用させればよい。このような引張力を
作用させると、各爪部材27,27が相互に接近するよ
うに弾性変形し、当該爪部材27,27と溝部27,2
7の後端縁との係合が解除され、フランジ部25の左右
両端縁及び爪部材27,27が溝部22,22にガイド
され、底部受け部材17を手前側に引き出すことができ
る。
【0022】このように、底部受け部材17は、側面部
16,16間に上下複数箇所に設けられた溝部22,2
2に着脱自在に設けられているため、底部受け部材17
を装着する溝部22,22の高さ位置を変えることによ
って、底部受け部材17の上下方向位置を調整すること
ができる。ここにおいて、溝部22とフランジ部25と
により、底部受け部材17の上下方向位置を調整する高
さ調整機構が構成される。
【0023】前記上部受け部材20は、ラック10に装
着された底部受け部材17の上方に配置されており、前
記採血管12を挿通可能な径に設けられた五つの保持穴
32を含んで構成されている。これら保持穴32は、そ
の直下に装着された底部受け部材17の本体容器24の
軸線と略同一軸線上に設けられる。また、保持穴32に
は、その内部にリング状のスペーサ部材33が係脱可能
に設けられ、当該スペーサ部材33の挿入によって保持
穴32の内径を調節できるようになっている。スペーサ
部材33は、その外径が保持穴32の内径と略同一に設
定されるとともに、その軸方向長さL1が上部受け部材
20の板厚Tよりも若干大きくなっている。スペーサ部
材33の外周面上には、図1中上下両端側に相互に周方
向にシフトした第1及び第2の突起35,36がそれぞ
れ複数箇所に設けられている。第1の突起35は、スペ
ーサ部材33が保持穴32に嵌合した状態で、保持穴3
2の内周面に周方向に沿って形成された段部37と係合
するようになっている。また、第2の突起36は、スペ
ーサ部材33が保持穴32に嵌合した状態で、上部受け
部材20の下面と係合するようになっている。従って、
スペーサ部材33が保持穴32に嵌合された状態では、
第1及び第2の突起35,36の係合によってスペーサ
部材33が脱落不能に保持される。ここで、保持穴32
の前端縁部分には切欠部39が形成されており、この切
欠部39によって、保持穴32を強制的に拡開させるこ
とが容易となって、保持穴32に嵌合したスペーサ部材
33を取り外す場合に、その取り外しを容易に行うこと
ができる。また、スペーサ部材33としては、種々の外
径の採血管12を略ぴったり挿通できるように、種々の
内径のものが用意されている。
【0024】なお、前記底部受け部材17と上部受け部
材20とによって、採血管12をその軸方向上下二箇所
で支持する支持部が構成され、当該支持部によって、採
血管12が略直立姿勢を維持した状態でラック12に保
持されることとなる。
【0025】以上のように構成されたラック10は、例
えば、図4に示されるようなラベル貼付装置50に用い
られる。このラベル貼付装置50は、ラック10に採血
管12を複数保持させた状態で、各採血管12の外周面
に、被験者の情報、例えば、氏名コード、氏名、検査
日、検査項目等を表示するラベルL(図5参照)を自動
的に貼付するものである。具体的に、ラベル貼付装置5
0は、採血管12を保持したラック10を図4中平面視
略下向きコ字状の方向に順次ガイドする搬送路52と、
前記ラック10をラック供給側からラック排出側に向け
て移動させる駆動手段54と、この駆動手段54を介し
てラック供給側と排出側の間に設定されるラベル貼付位
置に送られた採血管12の周面にラベルLを貼付するラ
ベル貼付手段55と、このラベル貼付手段55に向かっ
てラック10を離間接近させるラック進退手段61と、
前記貼付位置に達した採血管12を押える管状容器押え
手段65と、前記駆動手段54等を含む装置各部を所定
動作させる信号を出力する機能を備えた制御装置70
と、この制御装置70に接続されたホストコンピュータ
71とを備えて構成される。このような構成によって、
ラベルLの貼付対象の採血管12が所定の貼付位置Cに
達すると、ラック進退手段61がラック10をラベル貼
付手段55側に接近させ、採血管12及びラック10の
保持穴32が略同一軸線上に存在する状態で、採血管1
2の外周面にラベルLが貼付されることとなる。
【0026】従って、このような実施例によれば、上部
受け部材20に穿設された保持穴32の内径がスペーサ
部材33によって調整されるとともに、採血管12の底
部領域が底部受け部材17の本体容器24によって受容
された状態でラック10に保持されることになるため、
ラベル貼付装置50と図示しない自動分注装置等との間
で、採血管12に横向きの不用意な外力が作用しても、
その上部を保持穴32でガタなくしっかり支持できると
ともに、その底部領域の移動を本体容器24で規制する
ことができ、ラック10に保持される採血管12を略直
立姿勢に維持できるという効果を得る。
【0027】また、本実施例によれば、支柱部材19を
シンプルにし、上部受け部材20と背面部14との間を
必要最小限の構成にすることができ、これによって、ラ
ック10をラベル貼付装置50に用いても、ラベル貼付
用の採血管12の表出領域を十分確保でき、ラベル貼付
装置50によるラベル貼付作業を難なく行うことができ
る。
【0028】なお、前記実施例において、ラック10
は、支持部として底部受け部材17と上部受け部材20
とによって構成したものを図示、説明したが、それらの
間に中間面部を更に配置し、この中間面部に、前記保持
穴32と同一軸線上に位置する保持穴を形成し、これら
双方の保持穴に採血管12を挿通することで、当該採血
管12を保持する構造としてもよい。このようにすれ
ば、採血管12の直立姿勢を更に安定的に維持すること
ができる。
【0029】また、底部受け部材17は、前述した有底
容器状のものに限定されず、略方形状の板材の少なくと
も一縁側に壁面を立設した構成のものであってもよい。
この場合には、前記壁面側が手前側となる向きで側面部
16,16間に装着される。要するに、底部受け部材1
7としては、採血管12等の管状容器の底部側を受容で
き、且つ、当該管状容器の傾斜を規制できる限りにおい
て、種々の構造を採用することができる。
【0030】更に、底部受け部材17の高さ調整機構と
して、溝部22,22間にフランジ部25を挿入する構
成を採用したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、例えば、背面部14に上下方向に延びるスリットを
設け、当該スリットに底部受け部材17の後端に連なる
軸部材を挿通し、前記スリットに沿って底部受け部材1
7を上下方向に移動可能な構成としてもよい。要する
に、本発明における高さ調整機構は、前記実施例と実質
的に同様の作用を奏する限りにおいて、種々の変更が可
能である。
【0031】また、底部受け部材17には、前述したフ
ランジ部25の代わりに、側面部16,16間の掛け渡
し方向両側に略水平方向に延びる突片等を設けてもよ
い。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
管状容器の底部領域を受容して当該管状容器の傾斜を規
制する底部受け部材を備えたから、ラックの搬送時、ラ
ベル貼付時、分注時等において、管状容器に横向きの外
力が作用しても、管状容器の傾斜が防止され、略直立姿
勢を維持しながら当該管状容器を保持することができ
る。
【0033】また、前記底部受け部材の高さ調整を行う
高さ調整機構を、前記各側面部に上下方向複数箇所に設
けられる溝部と、前記底部受け部材に設けられ、各側面
部間で相対する溝部間に着脱可能な掛け渡し部材とによ
って構成し、当該掛け渡し部材に前記溝部の後端側に係
脱可能な爪部材を設けたから、掛け渡し部材の不用意な
脱落を防止することができる。
【0034】更に、前記底部受け部材の上方に位置する
上部受け部材に、前記管状容器を挿通可能な保持穴を形
成し、この保持穴にリング状のスペーサ部材を係脱可能
に設けたから、保持穴の内径調整を簡単に行うことがで
きる他、隣接する保持穴の離間幅を必要最小限にするこ
とができ、ラックのデッドスペースを低減してラックの
小型化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例における管状容器のラックの概略斜視
図。
【図2】図1の正面図。
【図3】図1の背面図。
【図4】本実施例における管状容器のラックが適用され
るラベル貼付装置の概略平面図。
【図5】採血管にラベルが貼付された状態を示す正面
図。
【符号の説明】
10 ラック 12 採血管(管状容器) 13 ベース部 16 側面部 17 底部受け部材 20 上部受け部材 22 溝部 25 フランジ部(掛け渡し部材) 27 爪部材 32 保持穴 33 スペーサ部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 保 神奈川県横浜市中区翁町1−4−1 日幸 工業株式会社内 (72)発明者 高野 仁志 神奈川県横浜市中区翁町1−4−1 日幸 工業株式会社内 Fターム(参考) 2G058 CB15 CF09 CF12 GC05 GC09 4G057 AE08 AE22

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の管状容器を複数箇所で支持する支
    持部を備え、前記管状容器を起立姿勢に保つ管状容器の
    ラックにおいて、 前記支持部は、前記管状容器の底部領域を受容して当該
    管状容器の傾斜を規制する底部受け部材を含み、この底
    部受け部材は、所定の高さ調整機構によって上下方向位
    置が調整可能に設けられていることを特徴とする管状容
    器のラック。
  2. 【請求項2】 設置面側となるベース部から上方に立設
    される少なくとも一対の側面部を備え、前記高さ調整機
    構は、前記各側面部に上下方向複数箇所に設けられる溝
    部と、前記底部受け部材に設けられ、各側面部間で相対
    する溝部間に着脱可能な掛け渡し部材とからなり、この
    掛け渡し部材の装着位置によって、前記底部受け部材の
    上下方向位置が調整され、 前記掛け渡し部材には、前記溝部の後端側に係脱可能な
    爪部材が設けられていることを特徴とする請求項1記載
    の管状容器のラック。
  3. 【請求項3】 前記爪部材は、前記掛け渡し部材に、相
    互に対称となる向きで一対設けられ、前記爪部材の外縁
    間の寸法は、前記溝部の底部間の寸法よりも大きく設定
    されていることを特徴とする請求項2記載の管状容器の
    ラック。
  4. 【請求項4】 前記支持部は、前記底部受け部材の上方
    に位置する上部受け部材を更に含み、この上部受け部材
    は、前記管状容器を挿通可能な保持穴を有し、この保持
    穴には、リング状のスペーサ部材が係脱可能に設けら
    れ、当該スペーサ部材の係脱によって、前記保持穴の内
    径が調整されることを特徴とする請求項1、2又は3記
    載の管状容器のラック。
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