JP2001317206A - Pc鋼より線接続構造部の施工方法及び装置 - Google Patents

Pc鋼より線接続構造部の施工方法及び装置

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JP2001317206A
JP2001317206A JP2000137885A JP2000137885A JP2001317206A JP 2001317206 A JP2001317206 A JP 2001317206A JP 2000137885 A JP2000137885 A JP 2000137885A JP 2000137885 A JP2000137885 A JP 2000137885A JP 2001317206 A JP2001317206 A JP 2001317206A
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stranded wire
grout
steel stranded
resin
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JP2000137885A
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Tsutomu Sumiya
務 角谷
Toshikazu Minami
敏和 南
Yoshitaka Nishida
吉孝 西田
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Anderson Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カプラシースで覆われたPC鋼より線の接続部
に充填されるグラウト材の充填状況が容易・確実に把握
でき、かつグラウト材の適度の流動性と重合硬化期間が
維持できるようにする。 【解決手段】PC鋼より線の接続部を、管壁にグラウト
材の注入口と排出口を備えた透明なカプラシースで覆
い、その中にグラウト材(好ましくは遅延硬化性エポキ
シ樹脂グラウト材)を所定の流動性と硬化期間が維持で
きるように温度管理して充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明はプレストレストコンクリー
ト工法におけるPC鋼より線接続構造部の施工方法及び
施工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のコンプレッショングリップを用い
たPC鋼より線の接続部は、そのまま鋼製シース内部に
収納されて打設コンクリート内に埋設されていた。そし
てシース内部はPC鋼より線が緊張定着された後にセメ
ントグラウト材又は樹脂グラウト材が充填されていた。
したがって、カプラシース内部の充填の確認はコンクリ
ート硬化後では全く見えないため充填様態の確認と、も
し不具合が生じていても補修はコンクリートをはつらな
い限り不可能であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、シース内
部のグラウト材の充填状態の確実な点検は、外部から全
く見えないため不可能であり、不具合が生じていても判
らず、危険と不安があった。また、その充填作業を行う
際には、季節や気温の変化により、グラウト材の流動性
(粘度)が一定にならず、常にグラウト材をスムーズに
充填するには多岐にわたる注意と困難が伴った。また、
グラウト材としては特に遅延硬化性エポキシ樹脂が好ま
しく、それを充填した場合は、PC鋼より線の緊張作業
時においては未硬化状態であるため、接続具の定着機構
は全く悪影響を受けない。このように、遅延硬化性エポ
キシ樹脂グラウト材は、PC鋼より線の緊張作業時にお
いては未だ未硬化状態であって、完成構造物の供与開始
時まで(通常、半年ないし1年程度)に全て重合硬化す
るものが好ましい。したがって本発明では、グラウト
材、特に遅延硬化性エポキシ樹脂グラウト材は透明なカ
プラシース中に容易に注入・充填できる流動性(粘度)
を維持でき、かつ同樹脂グラウト材の重合硬化完了期間
が3〜12ヶ月になる温度、例えば40〜45℃に温度
管理されることが好ましい。もしも50〜80℃以上に
1日以上加熱されると、遅延硬化性エポキシ樹脂グラウ
ト材は、重合硬化が急速に開始され、透明なカプラシー
ス中への注入・充填がスムーズに行えないほどに粘度が
高まったり、適正なプレストレッシング作業が行えなく
なったりする。
【0004】
【課題を解決するための手段】 そこで、本発明者は下
記構成の本発明により、上記課題を解決した。 (1)PC鋼より線接続具によるプレグラウトシースで
被覆されたPC鋼より線の接続部を、管壁にグラウト材
の注入口と排出口を備えた透明なカプラシースで覆い、
その中にグラウト材を充填するPC鋼より線接続構造部
の施工方法において、グラウト材を所定の流動性と硬化
期間が維持できるように温度管理して充填することを特
徴とするPC鋼より線接続構造部の施工方法。 (2)PC鋼より線接続具によるプレグラウトシースで
被覆されたPC鋼より線の接続部を、管壁にグラウト材
の注入口と排出口を備えた透明なカプラシースで覆い、
その中に前記注入口からグラウト材を、所定の流動性と
硬化期間が維持できるように温度管理して注入・充填し
て充満させ、しかる後、透明なカプラシースを含むPC
鋼より線接続部の全外周部を打設コンクリートで埋設す
ることを特徴とするPC鋼より線接続構造部の施工方
法。 (3)前記1又は2に記載のカプラシースの中にグラウ
ト材を充填するPC鋼より線接続構造部の施工方法にお
いて、グラウト材として樹脂グラウト材を用い、同樹脂
グラウト材の重合硬化完了期間が3〜12ヶ月になるよ
うに、かつ高い流動性が維持されるように温度管理して
充填することを特徴とするPC鋼より線接続構造部の施
工方法。 (4)グラウト材が遅延硬化性の樹脂であることを特徴
とする前記1〜3のいずれか1項に記載のPC鋼より線
接続構造部の施工方法。 (5)グラウト材が遅延硬化性エポキシ樹脂であること
を特徴とする前記1〜3のいずれか1項に記載のPC鋼
より線接続構造部の施工方法。
【0005】(6)グラウト材が未硬化時には超弾性の
樹脂であることを特徴とする前記1〜5のいずれか1項
に記載のPC鋼より線接続構造部の施工方法。 (7)グラウト材が硬化時にゴム状弾性を有するもので
あることを特徴とする前記1〜5のいずれか1項に記載
のPC鋼より線接続構造部の施工方法。 (8)グラウト材が、未硬化時には変形抵抗の小さいグ
リース状の樹脂であることを特徴とする前記1〜5のい
ずれか1項に記載のPC鋼より線接続構造部の施工方
法。 (9)グラウト材が、重合硬化後にコンクリートより数
倍の剛性を有するものであることを特徴とする前記1〜
8のいずれか1項に記載のPC鋼より線接続構造部の施
工方法。
【0006】(10)PC鋼より線接続具によるプレグ
ラウトシースで被覆されたPC鋼より線の接続部を、P
C鋼より線の接続部と、それを被包するごとく設けられ
た、管壁に樹脂グラウト材の注入口と排出口を備えた透
明なカプラシースと、その中に前記注入口から樹脂グラ
ウト材を注入・充填する樹脂グラウト材充填装置と、同
樹脂グラウト材を所定の流動性と硬化期間が維持できる
ように温度管理して注入・充填できるようにする樹脂グ
ラウト材温度調整装置とを備えてなることを特徴とする
PC鋼より線接続構造部の施工装置。 (11)PC鋼より線接続具によるプレグラウトシース
で被覆されたPC鋼より線の接続部と、それを被包する
ごとく設けられた、管壁に遅延硬化性エポキシ樹脂グラ
ウト材の注入口と排出口を備えた透明なカプラシース
と、その中に前記注入口から同樹脂グラウト材を注入・
充填する遅延硬化性エポキシ樹脂グラウト材充填装置
と、同樹脂グラウト材を所定の流動性と硬化期間が維持
できるように温度管理して注入・充填できるようにする
遅延硬化性エポキシ樹脂グラウト材温度調整装置とを備
えてなることを特徴とするPC鋼より線接続構造部の施
工装置。 (12)遅延硬化性エポキシ樹脂グラウト材温度調整装
置が、遅延硬化性エポキシ樹脂グラウト材を40〜80
℃に加熱保持できるものであることを特徴とする前記1
1に記載のPC鋼より線接続構造部の施工装置。 (13)遅延硬化性エポキシ樹脂グラウト材温度調整装
置が、遅延硬化性エポキシ樹脂グラウト材を40〜45
℃に加熱保持できるものであることを特徴とする前記1
1に記載のPC鋼より線接続構造部の施工装置。
【0007】
【発明の実施の形態】 本発明の実施の形態を、実施例
に基づいて説明する。まず、図1に基づいて本発明に係
るPC鋼より線の接続構造部の実施例を説明するに、図
中2は透明な樹脂製カプラシースであり、接続用ジョイ
ント3の外周よりやや大きい内径を有した本体部を有す
る有底の円筒状をしており、底部にはプレグラウトケー
ブル挿入用の開孔部51と遅延硬化性エポキシ樹脂グラ
ウト材の注入口52が設けられており、筒状部上面には
同樹脂グラウト材の排出口53が設けられている。ま
た、透明なカプラシース2の開口部周縁には、該シース
をコンクリート構造物中に埋め込まれた取付部材に取付
けるためのフランジ55が設けられている。
【0008】なお、シース2は、圧入・充填されるグラ
ウト材の圧力に耐え得る材料であれば金属製であっても
プラスチック製であっても良いが、充填されたグラウト
材中の空隙の有無を確認し易い透明なプラスチック材で
形成するのが好ましい。また、グラウト材としては、生
ゴムや人造ゴム(例えば、ブタジエンゴム、SBR、シ
リコンゴム)の弾性のものが用いられ、好ましくは超弾
性のグラウト材が用いられ、その微少な弾力によってP
C鋼より線の緊張に支障がない。特に、遅延硬化性エポ
キシ樹脂グラウトを充填した場合は、PC鋼より線の緊
張時には未硬化状態であり、接続具の締着機構は全く悪
影響を受けない。遅延硬化性エポキシ樹脂グラウト材は
特に好ましく、構造物の供与開始時まで(通常、半年な
いし1年程度)に重合硬化するものが好ましい。
【0009】例えば、図1中に示す接続用ジョイント3
は一方側のソケット1と他方側のソケット1’とを接続
する円筒体状のものによって構成される。接続用ジョイ
ント3は、その部材外周の中央にスパナ等で螺結し易い
ように、4角又は6角形状の掴持部30を具備する円筒
体状のものである。なお、円形の掴持部30をローレッ
ト加工してパイプレンチで螺結してもよい。
【0010】接続用ジョイント3の一側にはソケット螺
着用の雄ねじ部32が形成されており、他側には前記雄
ねじとは逆ねじの螺着用の雄ねじ部33が形成されてい
る。一方、ソケット1の中心方向の内周先端には接続用
ジョイント3の雄ねじ部32と螺合する雌ねじ部15が
内設され、接続用ジョイント3の左右に螺結自在となっ
ている。そしてその内周後端には、後端面の開口部から
テーパー状に拡がった嵌入部12が形設される。開口部
の内径はPC鋼より線4の外径より若干大きく穿設され
る。
【0011】ウェッジ13は、2又は3分割されてお
り、内周面をPC鋼より線4に密着させるために2分割
より3分割が好ましい。3又は2分割されたテーパー状
のウェッジ13は、ソケット1の嵌入部12に嵌入され
る。ウェッジ13の中心にはPC鋼より線4よりも小さ
い円孔が貫通され、嵌入と共にその3又は2分割された
内壁でPC鋼より線4を締着する。また内壁には、PC
鋼より線4に対して引抜方向に抵抗となるごとく鋸歯状
溝を形設するのが好ましい。またウェッジ13の外周に
は方形状の円周溝を凹設し、該円周溝にワイヤを捲装し
てウェッジを一体化して構成すると、装着時の作業が容
易になる。
【0012】他方側のソケット1’の中心方向の内周先
端には接続用ジョイント3の雄ねじ部33と螺合する雌
ねじ部16が内設され、接続用ジョイント3の左右に螺
結自在となっている。そしてその内周後端には、後端面
の開口部からテーパー状に拡がった嵌入部12’が形設
される。PC鋼より線挿入のための開孔部51の内径は
PC鋼より線4の外径より若干大きく穿設される。
【0013】ウェッジ13’は、2又は3分割されてお
り、内周面がPC鋼より線4’に密着させるために2分
割より3分割が好ましい。3又は2分割されたテーパー
状のウェッジ13’は、ソケット1’の嵌入部12’に
嵌入される。ウェッジ13’の中心にはPC鋼より線
4’よりも小さい円孔が貫通され、嵌入と共にその3又
は2分割された内壁でPC鋼より線4’を締着する。ま
た内壁には、PC鋼より線4’に対して引抜方向に抵抗
となるごとく鋸歯状溝を形設するのが好ましい。またウ
ェッジ13’の外周には方形状の円周溝を凹設し、該円
周溝にワイヤを捲装してウェッジを一体化して構成する
と、装着時の作業が容易になる。ソケット1’は、ウエ
ッジ13’とPC鋼より線4’を定着するため、PC鋼
より線4’の外径よりやや大きい内径を有し、先端部外
周面には、接続用ジョイント3の雄ねじ部33に螺合す
るための雌ねじ部16が形成されている。
【0014】次に、上記のごとく構成されたPC鋼より
線接続用ジョイント3によるPC鋼より線4、4’の接
続方法を説明する。PC鋼より線4’をカプラシース2
の開孔部51から挿込み、ウェッジ13’の端面を筒状
の接続用ジョイント3の中央部より少し手前位置までウ
ェッジ13’と共に押し込む。分割されたウェッジ1
3’はワイヤで一体的に移動して、嵌入部12’への嵌
入状態から解放され、内壁が割れ目で拡開可能となる。
【0015】次に接続用ジョイント3の掴持部30を使
って、ソケット1、1’を接続用ジョイント3に螺入し
締込む。ウェッジ13、13’は嵌入部12、12’に
再び嵌入され、分割された内壁は縮閉されて、PC鋼よ
り線4,4’を締着し、接続用ジョイント3とソケット
1、1’の接続が完了する。このとき、ソケット1、
1’の内ねじは締込む回転方向がPC鋼より線4,4’
のよじり方向とが一致するようにしておくので、締込み
が締め込むほど、PC鋼より線のよりも締まり、全体の
緊結性が向上する。また、PC鋼より線4’の端部には
装着されたソケット1’の内周先端部に設けた雌ねじ部
16を接続用ジョイント3の雌ねじ部33に螺入する。
接続用ジョイント3の掴持部30を使って、接続用ジョ
イント3を締め付け方向に旋回させると、ソケット1と
ソケット1’とは互いにを引き寄せ、所望の張力に調整
して1対のPC鋼より線4,4’の接続を完了する。
【0016】次に上記構成のカプラシースの装着方法を
説明する。前記図1に示すごとく、1対のプレグラウト
ケーブル(:PC鋼より線4、4’と硬化したエポキシ
樹脂プレグラウト材Gとポリエチレンシース8とからな
る)の接続部をカプラシース2で覆い、そのカプラシー
ス2のフランジ部55を、コンクリート構造物C中に埋
め込まれた取付部材56に取り付けられたボルト6をパ
ッキン7を介してナット61でねじ止めした後、カプラ
シース2の底部に設けたプレグラウトケーブル挿入用の
開孔部51とポリエチレンシース8との間の間隙を塞ぐ
ためにパテ状のシール材及び粘着テープ54を巻き付け
る。なお、PC鋼より線4,4’は接続部以外の部分は
ポリエチレンシース8で被覆されており、その内側には
エポキシ樹脂等のプレグラウト材Gが充填硬化されて、
いわゆる「プレグラウトケーブル」となっている。上記
の前準備が終了したら、注入口52を介して遅延硬化性
エポキシ樹脂グラウト材100の圧入・充填装置によっ
てカプラシース2内に遅延硬化性エポキシ樹脂グラウト
材100を40〜50℃に加熱保持して注入・充填す
る。同グラウト材100を同シース2内に充満し、一部
が排出口53から流出するまで行う。この遅延硬化性エ
ポキシ樹脂グラウト材100を40〜50℃に加熱保持
して充填した場合は、PC鋼より線の緊張作業時には未
硬化状態であるため、接続具の締着機構は全く悪影響を
受けない。
【0017】次に本発明に係るグラウト材を温度管理す
るための方式のいくつかの例について説明する。図2は
カプラシース内へ注入・充填する遅延硬化性エポキシ樹
脂グラウト材の温度制御ブロック図である。以下図に基
づいて作用を説明する。図において、100は遅延硬化
性エポキシ樹脂グラウト材、101は加熱用水タンク、
102は水、103は置き台、104は遅延硬化性エポ
キシ樹脂グラウト材タンク、105は撹拌機、106は
温度センサA、108は注出口、109は遅延硬化性エ
ポキシ樹脂グラウト材送出管、110はヒータA、11
2は温度信号線、113は温度制御器、114温度計
A、115は温度計B、116は温度設定器A、117
は温度設定器B、118は交流電源、120はポンプ、
121はヒータB、122は温度センサB、123はカ
プラシース(図1の2に相当)、124は注入管、12
5はPC鋼材(図1の4,4’に相当)、126は注入
口(図1の52に相当)を示す。
【0018】図示したように、遅延硬化性エポキシ樹脂
グラウト材の入ったペイル缶の同樹脂グラウト材100
を、同樹脂グラウト材タンク104の中に移し替えて、
前記樹脂グラウト材タンク104を水102を入れた加
熱用水タンク101の中の置き台103の上に置いて入
れた後、加熱用水タンク101の下に設置したヒータA
110にヒータコード111を通して通電し、水102
を介して加熱する。また、前記樹脂グラウト材タンク1
04の樹脂グラウト材100の中には撹拌器105を設
置して、緩やかに撹拌し樹脂グラウト材100の温度を
平均化する。そして、温度は温度センサA106によっ
て計測され、温度計A114で表示し、温度制御器11
3(詳細後記)の温度設定器A116によって設定され
た所定温度を保つようにヒータA110をON、OFF
させて制御する。この電源は交流電源118から供給さ
れる。
【0019】上記により適温に保持された前記樹脂グラ
ウト材100は、樹脂グラウト材タンク104の注出口
108から樹脂グラウト材送出管109を経由してポン
プ120に注入され、ここで加圧されて次のカプラシー
ス123の注入管124を経由して注入口126よりカ
プラシース123内に注入される。このとき、注入管1
24の外周にはヒータB121が設置されており、また
温度センサB122によって温度が検出され、温度信号
線112を通って前記温度制御器113に入力される。
この温度は温度計B115で表示され、温度制御器11
3(詳細後記)の温度設定器B117によって設定され
た所定温度を保つようにヒータBをON、OFFさせて
制御する。この電源は交流電源118から供給される。
【0020】前記注入管124は前記カプラシース12
3の直近にあるため、この温度を計測制御することによ
り、前記樹脂グラウト材タンク104内の樹脂グラウト
材100の温度が樹脂グラウト材送出管109及びポン
プ120を経由する間の変化を再度適温にして、送出系
全体を最適温度に設定することができる。なお、カプラ
シース123内に注入される樹脂グラウト材100は、
排出口127(図1の53に相当)より排出されるまで
充填される。
【0021】図3はカプラシース容器に温度制御を付加
した注入樹脂グラウト材の温度制御ブロック図である。
図3は、前記図2のカプラシース123を予め適温に加
熱しておき、カプラシース123内において、前記適温
の樹脂グラウト材100がさらに平均化し、カプラシー
ス123内のどの場所でも同じように充填できるように
したものである。図において130は温度制御器、13
1は温度設定器、132は温度計、133は赤外線ラン
プ、134は温度センサを示す。図示したように、温度
センサ134はカプラシース123の外周に配設され、
赤外線ランプ133からの加熱によるカプラシース12
3の温度を検出し、また温度計132で表示して、温度
制御器130の温度設定器131によって設定された所
定温度を保つようにヒータ赤外線ランプ133をON、
OFFさせて制御する。この電源は交流電源118から
供給される。
【0022】図4は、温度制御器回路のブロック図であ
る。図において、141は温度設定回路、142は比較
回路、143はヒータON、OFFスイッチ制御回路、
144は駆動回路、145はON、OFFスイッチを示
す。前記図3のブロック図における温度制御器113
は、図4に示した回路構成になっている。まず回路上段
のヒータA110に係る作用を説明する。温度は温度設
定器A116によって適温に設定され、温度設定回路1
41を経由して比較回路142に入力される。また、温
度センサA106の計測温度も比較回路142に入力さ
れ両者の比較が行われる。そして適温に対してプラスあ
るいはマイナスかを判定して、次段のヒータON、OF
Fスイッチ制御回路143に信号を送る。上記スイッチ
制御回路143では、計測値のプラスあるいはマイナス
に対応して、ヒータA110のON、OFFスイッチ1
45を作動させる駆動回路144に出力し、適温に対し
温度がプラスのときはON、OFFスイッチ145をO
FFにし、マイナスのときはONにして、常に一定温度
が保たれるように作動する。また、その温度は温度計A
114によって表示される。
【0023】次に、回路下段のヒータB121に係る作
用を説明する。ヒータB121の作用は、温度センサB
122の検出点が異なり、ヒータB121は離れて配設
されている他は、前記ヒータA110と同じであり、温
度設定器B117によって設定され、温度計B115に
よって温度表示される。
【0024】なお、前記図3記載の温度制御器130の
作用も、熱源を赤外線ランプ133とした他は図4の上
段あるいは下段と同様である。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、プレグラウトシースで
被覆されたPC鋼より線の接続部の外周を透明なカプラ
シースで覆いその中にグラウト材を充填するので、充填
状況が視認でき、かつ、温度管理により常にスムーズな
グラウト材の充填作業が実施できる。また、樹脂グラウ
ト材の特性に応じて、所定の重合硬化期間となるように
温度調整して充填することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の断面図。
【図2】カプラシース内へ注入・充填する遅延硬化性エ
ポキシ樹脂グラウト材の温度制御ブロック図。
【図3】カプラシース容器に温度制御を付加した注入樹
脂グラウト材の温度制御ブロック図。
【図4】温度制御器回路のブロック図。
【符号の説明】
1 ウエッジ型のソケット(締着部) 1’ 他側のウエッジ型のソケット(締着部) 2 透明なカプラシース 3 接続用ジョイント 4、4’ PC鋼より線 12、12’ 嵌入部 13、13’ ウェッジ 15 雌ねじ 16 雌ねじ 32 雄ねじ部 33 雄ねじ部 51 開孔部 52 グラウト材注入用の注入口 53 グラウト材排出口 54 粘着テープ 55 フランジ 100 グラウト材 C コンクリート構造物 G プレグラウト材

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PC鋼より線接続具によるプレグラウト
    シースで被覆されたPC鋼より線の接続部を、管壁にグ
    ラウト材の注入口と排出口を備えた透明なカプラシース
    で覆い、その中にグラウト材を充填するPC鋼より線接
    続構造部の施工方法において、グラウト材を所定の流動
    性と硬化期間が維持できるように温度管理して充填する
    ことを特徴とするPC鋼より線接続構造部の施工方法。
  2. 【請求項2】 PC鋼より線接続具によるプレグラウト
    シースで被覆されたPC鋼より線の接続部を、管壁にグ
    ラウト材の注入口と排出口を備えた透明なカプラシース
    で覆い、その中に前記注入口からグラウト材を、所定の
    流動性と硬化期間が維持できるように温度管理して注入
    ・充填して充満させ、しかる後、透明なカプラシースを
    含むPC鋼より線接続部の全外周部を打設コンクリート
    で埋設することを特徴とするPC鋼より線接続構造部の
    施工方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のカプラシースの
    中にグラウト材を充填するPC鋼より線接続構造部の施
    工方法において、グラウト材として樹脂グラウト材を用
    い、同樹脂グラウト材の重合硬化完了期間が3〜12ヶ
    月になるように、かつ高い流動性が維持されるように温
    度管理して充填することを特徴とするPC鋼より線接続
    構造部の施工方法。
  4. 【請求項4】 グラウト材が遅延硬化性の樹脂であるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のP
    C鋼より線接続構造部の施工方法。
  5. 【請求項5】 グラウト材が遅延硬化性エポキシ樹脂で
    あることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記
    載のPC鋼より線接続構造部の施工方法。
  6. 【請求項6】 グラウト材が未硬化時には超弾性の樹脂
    であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に
    記載のPC鋼より線接続構造部の施工方法。
  7. 【請求項7】 グラウト材が硬化時にゴム状弾性を有す
    るものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    1項に記載のPC鋼より線接続構造部の施工方法。
  8. 【請求項8】 グラウト材が、未硬化時には変形抵抗の
    小さいグリース状の樹脂であることを特徴とする請求項
    1〜5のいずれか1項に記載のPC鋼より線接続構造部
    の施工方法。
  9. 【請求項9】 グラウト材が、重合硬化後にコンクリー
    トより数倍の剛性を有するものであることを特徴とする
    請求項1〜8のいずれか1項に記載のPC鋼より線接続
    構造部の施工方法。
  10. 【請求項10】 PC鋼より線接続具によるプレグラウ
    トシースで被覆されたPC鋼より線の接続部を、PC鋼
    より線の接続部と、それを被包するごとく設けられた、
    管壁に樹脂グラウト材の注入口と排出口を備えた透明な
    カプラシースと、その中に前記注入口から樹脂グラウト
    材を注入・充填する樹脂グラウト材充填装置と、同樹脂
    グラウト材を所定の流動性と硬化期間が維持できるよう
    に温度管理して注入・充填できるようにする樹脂グラウ
    ト材温度調整装置とを備えてなることを特徴とするPC
    鋼より線接続構造部の施工装置。
  11. 【請求項11】 PC鋼より線接続具によるプレグラウ
    トシースで被覆されたPC鋼より線の接続部と、それを
    被包するごとく設けられた、管壁に遅延硬化性エポキシ
    樹脂グラウト材の注入口と排出口を備えた透明なカプラ
    シースと、その中に前記注入口から同樹脂グラウト材を
    注入・充填する遅延硬化性エポキシ樹脂グラウト材充填
    装置と、同樹脂グラウト材を所定の流動性と硬化期間が
    維持できるように温度管理して注入・充填できるように
    する遅延硬化性エポキシ樹脂グラウト材温度調整装置と
    を備えてなることを特徴とするPC鋼より線接続構造部
    の施工装置。
  12. 【請求項12】 遅延硬化性エポキシ樹脂グラウト材温
    度調整装置が、遅延硬化性エポキシ樹脂グラウト材を4
    0〜80℃に加熱保持できるものであることを特徴とす
    る請求項11に記載のPC鋼より線接続構造部の施工装
    置。
  13. 【請求項13】 遅延硬化性エポキシ樹脂グラウト材温
    度調整装置が、遅延硬化性エポキシ樹脂グラウト材を4
    0〜45℃に加熱保持できるものであることを特徴とす
    る請求項11に記載のPC鋼より線接続構造部の施工装
    置。
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