JP2001315375A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
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- JP2001315375A JP2001315375A JP2000132700A JP2000132700A JP2001315375A JP 2001315375 A JP2001315375 A JP 2001315375A JP 2000132700 A JP2000132700 A JP 2000132700A JP 2000132700 A JP2000132700 A JP 2000132700A JP 2001315375 A JP2001315375 A JP 2001315375A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 トナー通過制御手段3におけるトナー通過孔
毎の記録特性が異なっていても、それを補正して受像手
段上に画像むらのない画像を形成できるようにして、画
像品質の向上を図る。 【解決手段】 トナー通過孔及び制御電極10a,10
bからなる部分を素子として該素子に関する素子情報を
保持する素子情報記憶手段17を設け、制御電極10
a,10bに印加される画像信号電圧の電位、電圧印加
時間又は電圧印加タイミングの少なくとも1つを、素子
情報記憶手段17に保持された素子情報と画像信号とに
応じて異ならせる。素子毎に記録特性のばらつきがあっ
ても、素子毎の記録特性に応じて最適なトナー飛翔エネ
ルギーを供給して、受像手段上に画像むらのない画像を
形成する。
毎の記録特性が異なっていても、それを補正して受像手
段上に画像むらのない画像を形成できるようにして、画
像品質の向上を図る。 【解決手段】 トナー通過孔及び制御電極10a,10
bからなる部分を素子として該素子に関する素子情報を
保持する素子情報記憶手段17を設け、制御電極10
a,10bに印加される画像信号電圧の電位、電圧印加
時間又は電圧印加タイミングの少なくとも1つを、素子
情報記憶手段17に保持された素子情報と画像信号とに
応じて異ならせる。素子毎に記録特性のばらつきがあっ
ても、素子毎の記録特性に応じて最適なトナー飛翔エネ
ルギーを供給して、受像手段上に画像むらのない画像を
形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンタ等に適用される画像形成装置に関し、特
に、トナー担持体から背面電極へ向かうトナーの飛翔を
画像信号により制御されるトナー通過制御手段によって
制御して、トナー通過制御手段と背面電極との間に位置
する受像手段にトナーを付着させて画像を形成するよう
にした画像形成装置に関する技術分野に属する。
ミリ、プリンタ等に適用される画像形成装置に関し、特
に、トナー担持体から背面電極へ向かうトナーの飛翔を
画像信号により制御されるトナー通過制御手段によって
制御して、トナー通過制御手段と背面電極との間に位置
する受像手段にトナーを付着させて画像を形成するよう
にした画像形成装置に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】近年、パソコンの能力の向上やネットワ
ーク技術の進歩に伴い、大量のドキュメントばかりでな
くカラードキュメントも扱うことができる処理能力の高
いプリンタや複写機に対する要請が強くなっている。し
かしながら、満足のいく高品質の白黒やカラーのドキュ
メントを出力可能でかつ処理速度の高い画像形成装置は
開発途上にあり、その出現が待たれている。
ーク技術の進歩に伴い、大量のドキュメントばかりでな
くカラードキュメントも扱うことができる処理能力の高
いプリンタや複写機に対する要請が強くなっている。し
かしながら、満足のいく高品質の白黒やカラーのドキュ
メントを出力可能でかつ処理速度の高い画像形成装置は
開発途上にあり、その出現が待たれている。
【0003】その技術の1つとして、従来、電界の作用
によりトナーを記録紙や中間の画像担持ベルト等の受像
手段上に飛翔させて画像を形成する所謂「トナージェッ
ト」(登録商標)の方式の画像形成技術が知られてい
る。
によりトナーを記録紙や中間の画像担持ベルト等の受像
手段上に飛翔させて画像を形成する所謂「トナージェッ
ト」(登録商標)の方式の画像形成技術が知られてい
る。
【0004】この種の画像形成装置としては、例えば特
公昭44―26333号公報、米国特許第3,689,
935号(特公昭60―20747号公報)、特表平9
―500842号公報等に示されたものが知られてい
る。その1例として、特願平10―100780号明細
書及び図面において開示したものを図14を参照して説
明する。図14において、31は帯電したトナーを担持
して搬送する接地されたローラ状のトナー担持体、32
は規制ブレードで、トナー担持体31上のトナーを1〜
3層に制御するとともにさらに帯電させる。33は供給
ローラで、トナー担持体31に対するトナー供給とトナ
ー帯電とを行う。34はトナー通過孔35が貫通形成さ
れたトナー通過制御手段で、前記トナー通過孔35の周
囲には制御電極36が配設されており、この制御電極3
6に駆動IC等の制御電源37から画像信号に対応する
電圧が印加される。38はトナー通過制御手段34に対
しトナー担持体31と反対側に所定間隔をあけて配置さ
れた背面電極、39は該背面電極38の電源である。4
0は背面電極38上を搬送される記録紙等の受像手段で
ある。
公昭44―26333号公報、米国特許第3,689,
935号(特公昭60―20747号公報)、特表平9
―500842号公報等に示されたものが知られてい
る。その1例として、特願平10―100780号明細
書及び図面において開示したものを図14を参照して説
明する。図14において、31は帯電したトナーを担持
して搬送する接地されたローラ状のトナー担持体、32
は規制ブレードで、トナー担持体31上のトナーを1〜
3層に制御するとともにさらに帯電させる。33は供給
ローラで、トナー担持体31に対するトナー供給とトナ
ー帯電とを行う。34はトナー通過孔35が貫通形成さ
れたトナー通過制御手段で、前記トナー通過孔35の周
囲には制御電極36が配設されており、この制御電極3
6に駆動IC等の制御電源37から画像信号に対応する
電圧が印加される。38はトナー通過制御手段34に対
しトナー担持体31と反対側に所定間隔をあけて配置さ
れた背面電極、39は該背面電極38の電源である。4
0は背面電極38上を搬送される記録紙等の受像手段で
ある。
【0005】以上の構成において、供給ローラ33及び
トナー担持体31を動作させ、規制ブレード32にてト
ナー担持体31上に一様なトナー層を形成して搬送して
いる状態で、背面電極38に電圧を印加し、受像手段4
0を移動させつつその移動に同期して、制御電極36に
対し制御電源37にて画像信号に対応する電圧を印加す
ると、トナー担持体31上のトナーが画像信号に応じて
トナー通過孔35を通って受像手段40上に飛翔して付
着し、受像手段40上に所要の画像が形成される。
トナー担持体31を動作させ、規制ブレード32にてト
ナー担持体31上に一様なトナー層を形成して搬送して
いる状態で、背面電極38に電圧を印加し、受像手段4
0を移動させつつその移動に同期して、制御電極36に
対し制御電源37にて画像信号に対応する電圧を印加す
ると、トナー担持体31上のトナーが画像信号に応じて
トナー通過孔35を通って受像手段40上に飛翔して付
着し、受像手段40上に所要の画像が形成される。
【0006】ところで、前記受像手段40の全面に例え
ば600dpi(インチ当たり600ドットの密度)の
精細な画像を形成するためには、トナー通過制御手段3
4にそのようなピッチで多数のトナー通過孔35を形成
する必要がある。
ば600dpi(インチ当たり600ドットの密度)の
精細な画像を形成するためには、トナー通過制御手段3
4にそのようなピッチで多数のトナー通過孔35を形成
する必要がある。
【0007】しかし、このように多数のトナー通過孔3
5を形成するには、駆動IC等の制御電源37が多数必
要となって非常にコスト高になるとともに、トナー通過
孔35の主走査方向の幅寸法が例えば35μm程度と微
小になって、トナー通過孔35に目詰まりが発生し易く
なる問題がある。
5を形成するには、駆動IC等の制御電源37が多数必
要となって非常にコスト高になるとともに、トナー通過
孔35の主走査方向の幅寸法が例えば35μm程度と微
小になって、トナー通過孔35に目詰まりが発生し易く
なる問題がある。
【0008】そこで、近年、例えばOve Larso
n著「New Multiplexing Metho
d makes TonerJet even mor
eLow Cost Manufacturing」
(「電子写真学会誌」第36巻、第2号、P46〜4
9、1997年)に開示されているように、トナー通過
孔35の周囲に制御電極36とは別の偏向電極を配設し
て、この偏向電極によりトナーの飛翔軌跡を左右に偏向
させることで、1つのトナー通過孔35で複数のドット
を付与するようにしたものが提案されている。
n著「New Multiplexing Metho
d makes TonerJet even mor
eLow Cost Manufacturing」
(「電子写真学会誌」第36巻、第2号、P46〜4
9、1997年)に開示されているように、トナー通過
孔35の周囲に制御電極36とは別の偏向電極を配設し
て、この偏向電極によりトナーの飛翔軌跡を左右に偏向
させることで、1つのトナー通過孔35で複数のドット
を付与するようにしたものが提案されている。
【0009】この提案例のものを図15及び図16を参
照して説明すると、図15(a)に示すようにトナー通
過孔35の周囲に配置されている制御電極36の下部
に、図15(b)に示すように1対の偏向電極41a,
41bがトナー通過孔35の左右両側に位置して配設さ
れている。そして、図16に示すように、一方の偏向電
極41aに電圧を印加する状態と、いずれの偏向電極4
1a,41bにも電圧を印加しない状態と、他方の偏向
電極41bに電圧を印加する状態とに順次切り換えるこ
とにより、受像手段40上のトナーの飛翔位置を3つの
位置42a,42b,42cのいずれかに選択するよう
にしている(図16(a)は、図16(b)を直交する
側方から見たものである)。尚、偏向電極41a,41
bに対し電圧の印加タイミングを順次切り換える間に受
像手段40が移動するため、偏向電極41a,41b
は、図15(b)に示すように、その移動量を補償する
ように、トナー通過孔35の列の中心線に対してtan
θがtanθ=1/3となる角度θ、すなわちθ=1
8.4°だけ傾斜した方向に対向するように配設され、
受像手段40の移動方向上手側に変位した偏向電極41
a,41bに対し先に電圧を印加するように構成されて
いる。
照して説明すると、図15(a)に示すようにトナー通
過孔35の周囲に配置されている制御電極36の下部
に、図15(b)に示すように1対の偏向電極41a,
41bがトナー通過孔35の左右両側に位置して配設さ
れている。そして、図16に示すように、一方の偏向電
極41aに電圧を印加する状態と、いずれの偏向電極4
1a,41bにも電圧を印加しない状態と、他方の偏向
電極41bに電圧を印加する状態とに順次切り換えるこ
とにより、受像手段40上のトナーの飛翔位置を3つの
位置42a,42b,42cのいずれかに選択するよう
にしている(図16(a)は、図16(b)を直交する
側方から見たものである)。尚、偏向電極41a,41
bに対し電圧の印加タイミングを順次切り換える間に受
像手段40が移動するため、偏向電極41a,41b
は、図15(b)に示すように、その移動量を補償する
ように、トナー通過孔35の列の中心線に対してtan
θがtanθ=1/3となる角度θ、すなわちθ=1
8.4°だけ傾斜した方向に対向するように配設され、
受像手段40の移動方向上手側に変位した偏向電極41
a,41bに対し先に電圧を印加するように構成されて
いる。
【0010】以上の構成により、例えば図示の如く多数
のトナー通過孔35を2列に配設すると、600dpi
の画像を形成する場合、トナー通過孔35の配列ピッチ
PはP=254μmとなり、トナー通過孔35の開口面
積を十分に確保してトナーの飛翔制御を安定して行え、
しかも低コストで加工可能となる。
のトナー通過孔35を2列に配設すると、600dpi
の画像を形成する場合、トナー通過孔35の配列ピッチ
PはP=254μmとなり、トナー通過孔35の開口面
積を十分に確保してトナーの飛翔制御を安定して行え、
しかも低コストで加工可能となる。
【0011】また、図14においては、受像手段40が
記録紙等から成り、その上に直接画像を形成する構成例
を示しているが、記録紙等は厚さのばらつき、湿度によ
る性状の変化、移動中の変形等が発生し易く、またカラ
ープリンタの場合には記録紙の搬送のばらつきにより各
色の画像形成タイミングの同期をとり難く、画像品質が
低下し易い等の問題がある。このため、特願平10―1
00780号明細書及び図面において示したように、受
像手段40として中間の画像担持ベルトを用い、この画
像担持ベルトに形成された画像を一括して記録紙等に転
写するように構成した方が好ましい場合がある。
記録紙等から成り、その上に直接画像を形成する構成例
を示しているが、記録紙等は厚さのばらつき、湿度によ
る性状の変化、移動中の変形等が発生し易く、またカラ
ープリンタの場合には記録紙の搬送のばらつきにより各
色の画像形成タイミングの同期をとり難く、画像品質が
低下し易い等の問題がある。このため、特願平10―1
00780号明細書及び図面において示したように、受
像手段40として中間の画像担持ベルトを用い、この画
像担持ベルトに形成された画像を一括して記録紙等に転
写するように構成した方が好ましい場合がある。
【0012】これを図17を参照して説明すると、43
は受像手段40としての無端状の画像担持ベルトで、こ
の画像担持ベルト43は樹脂中に導電フィラーを分散し
た抵抗1010Ω・cm程度のフィルムで構成されてい
て、1対のローラ44a,44b間に巻回されている。
45は給紙トレイ46aから記録紙46を1枚づつ送り
出すピックアップローラ、47は給紙された記録紙46
と画像位置の同期をとるタイミングローラ、48は画像
担持ベルト43上に形成されたトナー画像を記録紙46
に転写する転写ローラであり、画像担持ベルト43を間
に挟んでローラ44aに向けて押圧されるとともに、転
写電圧が印加される。49は定着装置で、トナー画像が
転写された記録紙46を加熱・加圧することにより、ト
ナー画像を記録紙46に定着する。
は受像手段40としての無端状の画像担持ベルトで、こ
の画像担持ベルト43は樹脂中に導電フィラーを分散し
た抵抗1010Ω・cm程度のフィルムで構成されてい
て、1対のローラ44a,44b間に巻回されている。
45は給紙トレイ46aから記録紙46を1枚づつ送り
出すピックアップローラ、47は給紙された記録紙46
と画像位置の同期をとるタイミングローラ、48は画像
担持ベルト43上に形成されたトナー画像を記録紙46
に転写する転写ローラであり、画像担持ベルト43を間
に挟んでローラ44aに向けて押圧されるとともに、転
写電圧が印加される。49は定着装置で、トナー画像が
転写された記録紙46を加熱・加圧することにより、ト
ナー画像を記録紙46に定着する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記トナー
通過制御手段においては、多数のトナー通過孔45の各
々について、その寸法形状や周辺電極36,41a,4
1bの寸法形状等がいずれも同じで、各トナー通過孔4
5と電極36,41a,41bとの中心位置がずれる偏
心状態も生じないように設計してはいるものの、実際に
は製造誤差により、これらにある程度のばらつきが生じ
るのは避けられない。このばらつきにより各トナー通過
孔45毎に異なる固有の記録特性が生じ、この記録特性
の差により画像に筋が形成される。すなわち、受像手段
40の搬送方向に沿って形成される画像は同じトナー通
過孔45が受け持つので、多数のトナー通過孔45の記
録特性がばらついていると、トナー通過孔45により形
成される画像間に常に濃度むらが生じて、それが筋とな
って現れる。
通過制御手段においては、多数のトナー通過孔45の各
々について、その寸法形状や周辺電極36,41a,4
1bの寸法形状等がいずれも同じで、各トナー通過孔4
5と電極36,41a,41bとの中心位置がずれる偏
心状態も生じないように設計してはいるものの、実際に
は製造誤差により、これらにある程度のばらつきが生じ
るのは避けられない。このばらつきにより各トナー通過
孔45毎に異なる固有の記録特性が生じ、この記録特性
の差により画像に筋が形成される。すなわち、受像手段
40の搬送方向に沿って形成される画像は同じトナー通
過孔45が受け持つので、多数のトナー通過孔45の記
録特性がばらついていると、トナー通過孔45により形
成される画像間に常に濃度むらが生じて、それが筋とな
って現れる。
【0014】また、このようなトナー通過孔45毎の記
録特性は、前記したトナー通過孔45や電極36,41
a,41bの寸法形状のばらつき、各トナー通過孔45
と電極36,41a,41bとの偏心状態に限らず、そ
の他、例えばローラ状のトナー担持体31がトナー通過
制御手段34に対し傾いて配置されていて両者の距離が
トナー担持体31の軸心方向で異なっているとき、トナ
ー通過孔45の列が、トナー担持体31の移動方向と直
交する主走査方向から傾いていて、画素形成位置がトナ
ー担持体31の移動方向たる副走査方向で異なっている
とき、さらにはトナー担持体31の円筒度のばらつき
や、制御電源37毎の電圧降下度のばらつきがあるとき
等でも生じる。
録特性は、前記したトナー通過孔45や電極36,41
a,41bの寸法形状のばらつき、各トナー通過孔45
と電極36,41a,41bとの偏心状態に限らず、そ
の他、例えばローラ状のトナー担持体31がトナー通過
制御手段34に対し傾いて配置されていて両者の距離が
トナー担持体31の軸心方向で異なっているとき、トナ
ー通過孔45の列が、トナー担持体31の移動方向と直
交する主走査方向から傾いていて、画素形成位置がトナ
ー担持体31の移動方向たる副走査方向で異なっている
とき、さらにはトナー担持体31の円筒度のばらつき
や、制御電源37毎の電圧降下度のばらつきがあるとき
等でも生じる。
【0015】そして、前記画像上の筋は、文字等の画像
ではさほどでもないが、写真等の画像(特に全体がグレ
ー等の中間色である場合)では目立ち易くなり、画像品
質の低下を招くこととなる。
ではさほどでもないが、写真等の画像(特に全体がグレ
ー等の中間色である場合)では目立ち易くなり、画像品
質の低下を招くこととなる。
【0016】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、前記の如きトナー通過制御手段におけ
るトナー通過孔毎の記録特性が異なっていても、それを
補正して受像手段上に画像むらのない画像を形成できる
ようにして、画像品質の向上を図ることにある。
で、その目的は、前記の如きトナー通過制御手段におけ
るトナー通過孔毎の記録特性が異なっていても、それを
補正して受像手段上に画像むらのない画像を形成できる
ようにして、画像品質の向上を図ることにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、帯電されたトナーを担持し
てトナー層を形成しながら移動するトナー担持体と、こ
のトナー担持体のトナー搬送位置と対向する位置に配置
され、トナー担持体のトナーを吸引する移送静電界を形
成するための電圧が与えられた背面電極と、前記トナー
担持体及び背面電極の間に配置され、トナーが通過する
ための複数のトナー通過孔からなるトナー通過孔列を有
する絶縁部材上に、各トナー通過孔の少なくとも周辺一
部に設けられた制御電極を有し、その制御電極に画像情
報による画像信号に応じた電圧を印加してトナー通過孔
におけるトナーの通過を制御するトナー通過制御手段
と、このトナー通過制御手段及び背面電極の間に配置さ
れ、トナー通過孔を通過したトナーが付与される受像手
段とを備えた画像形成装置を対象とする。そして、前記
トナー通過孔及び制御電極からなる部分を素子として該
素子に関する素子情報を保持する記憶手段を設け、この
記憶手段に保持された素子情報と前記画像情報とに基づ
いてトナーの飛翔制御を行うように構成する。
めに、請求項1の発明では、帯電されたトナーを担持し
てトナー層を形成しながら移動するトナー担持体と、こ
のトナー担持体のトナー搬送位置と対向する位置に配置
され、トナー担持体のトナーを吸引する移送静電界を形
成するための電圧が与えられた背面電極と、前記トナー
担持体及び背面電極の間に配置され、トナーが通過する
ための複数のトナー通過孔からなるトナー通過孔列を有
する絶縁部材上に、各トナー通過孔の少なくとも周辺一
部に設けられた制御電極を有し、その制御電極に画像情
報による画像信号に応じた電圧を印加してトナー通過孔
におけるトナーの通過を制御するトナー通過制御手段
と、このトナー通過制御手段及び背面電極の間に配置さ
れ、トナー通過孔を通過したトナーが付与される受像手
段とを備えた画像形成装置を対象とする。そして、前記
トナー通過孔及び制御電極からなる部分を素子として該
素子に関する素子情報を保持する記憶手段を設け、この
記憶手段に保持された素子情報と前記画像情報とに基づ
いてトナーの飛翔制御を行うように構成する。
【0018】この構成によれば、記憶手段に保持された
素子情報と画像情報とに基づいてトナーの飛翔制御が行
われるので、トナー通過孔や制御電極の寸法形状のばら
つき、各トナー通過孔と制御電極との偏心状態、トナー
担持体とトナー通過制御手段との距離のトナー担持体長
さ方向での差異、トナー通過孔列の主走査方向からの傾
きによる画素形成位置の副走査方向での差異、トナー担
持体の円筒度のばらつきや制御電源毎の電圧降下度等に
より、素子毎の記録特性のばらつきがあるときでも、そ
のばらつきが補正されて受像手段上に画像むらのない画
像が形成されるようになり、画像品質の向上を図ること
ができる。
素子情報と画像情報とに基づいてトナーの飛翔制御が行
われるので、トナー通過孔や制御電極の寸法形状のばら
つき、各トナー通過孔と制御電極との偏心状態、トナー
担持体とトナー通過制御手段との距離のトナー担持体長
さ方向での差異、トナー通過孔列の主走査方向からの傾
きによる画素形成位置の副走査方向での差異、トナー担
持体の円筒度のばらつきや制御電源毎の電圧降下度等に
より、素子毎の記録特性のばらつきがあるときでも、そ
のばらつきが補正されて受像手段上に画像むらのない画
像が形成されるようになり、画像品質の向上を図ること
ができる。
【0019】請求項2の発明では、前記請求項1の発明
の対象と同様の画像形成装置に対し、トナー通過孔及び
制御電極からなる部分を素子として該素子に関する素子
情報を保持する記憶手段を設け、制御電極に印加する画
像信号電圧の電位、電圧印加時間又は電圧印加タイミン
グの少なくとも1つを、前記記憶手段に保持された素子
情報と前記画像信号とに応じて異ならせるように構成す
る。
の対象と同様の画像形成装置に対し、トナー通過孔及び
制御電極からなる部分を素子として該素子に関する素子
情報を保持する記憶手段を設け、制御電極に印加する画
像信号電圧の電位、電圧印加時間又は電圧印加タイミン
グの少なくとも1つを、前記記憶手段に保持された素子
情報と前記画像信号とに応じて異ならせるように構成す
る。
【0020】この発明によると、例えば記憶手段により
保持されている素子情報に基づいて制御電極への画像信
号電圧の電圧印加時間を異ならせることで、素子毎に記
録特性のばらつきがある場合でも、その素子毎の記録特
性に応じて最適なトナー飛翔エネルギーを供給すること
ができる。また、素子情報に基づいて制御電極への画像
信号電圧の電圧印加タイミングを異ならせることで、素
子毎に画素形成位置のばらつきがある場合でも、素子毎
の特性に応じて最適な印加タイミングでドットを形成で
き、画素形成位置を補償することができる。さらに、ト
ナー通過孔列が主走査方向から傾いていると、画素形成
位置が副走査方向で異なるが、このような場合でも、制
御電極毎に1ラインの中での電圧印加タイミングを異な
らせることで、画素形成位置を適正に補正することがで
きる。これにより、制御電極毎の電圧印加タイミングを
1ライン毎に異ならせて、1ライン(画素ピッチ)毎に
画素形成位置の傾きを補正する場合に比較して、補正の
境界部でジャギーが発生することもない。
保持されている素子情報に基づいて制御電極への画像信
号電圧の電圧印加時間を異ならせることで、素子毎に記
録特性のばらつきがある場合でも、その素子毎の記録特
性に応じて最適なトナー飛翔エネルギーを供給すること
ができる。また、素子情報に基づいて制御電極への画像
信号電圧の電圧印加タイミングを異ならせることで、素
子毎に画素形成位置のばらつきがある場合でも、素子毎
の特性に応じて最適な印加タイミングでドットを形成で
き、画素形成位置を補償することができる。さらに、ト
ナー通過孔列が主走査方向から傾いていると、画素形成
位置が副走査方向で異なるが、このような場合でも、制
御電極毎に1ラインの中での電圧印加タイミングを異な
らせることで、画素形成位置を適正に補正することがで
きる。これにより、制御電極毎の電圧印加タイミングを
1ライン毎に異ならせて、1ライン(画素ピッチ)毎に
画素形成位置の傾きを補正する場合に比較して、補正の
境界部でジャギーが発生することもない。
【0021】請求項3の発明では、前記各素子の電極に
対しM段階に異なる補正パルスが印加されるように構成
し、受像手段上に副走査方向に連続して形成されるN個
の画素を1つの補正グループとし、その1つの補正グル
ープの中で発生する補正パルスの数をN段階に異ならせ
ることで、各素子に対してN×M段階の補正を行うよう
に構成する。
対しM段階に異なる補正パルスが印加されるように構成
し、受像手段上に副走査方向に連続して形成されるN個
の画素を1つの補正グループとし、その1つの補正グル
ープの中で発生する補正パルスの数をN段階に異ならせ
ることで、各素子に対してN×M段階の補正を行うよう
に構成する。
【0022】こうすると、簡素な補正回路にて、多段階
の補正パルスを発生させてきめ細かい補正を行うことが
できる。すなわち、補正段数の増加のために発生パルス
数自体を増加させると、補正回路において高速なデータ
転送が必要となり、回路のパフォーマンスが必要となっ
てコストアップが生じる。従って、低パフォーマンスな
回路を用いて、多段階な補正を行うために補正パルスに
おいて副走査方向にパルス発生パターンを発生させる前
記方法は有効である。また、主走査方向において同一の
パルス発生パターンを同位相で用いると、横縞が発生す
るので、パルス発生パターンの位相を異ならせることで
これを防止する。
の補正パルスを発生させてきめ細かい補正を行うことが
できる。すなわち、補正段数の増加のために発生パルス
数自体を増加させると、補正回路において高速なデータ
転送が必要となり、回路のパフォーマンスが必要となっ
てコストアップが生じる。従って、低パフォーマンスな
回路を用いて、多段階な補正を行うために補正パルスに
おいて副走査方向にパルス発生パターンを発生させる前
記方法は有効である。また、主走査方向において同一の
パルス発生パターンを同位相で用いると、横縞が発生す
るので、パルス発生パターンの位相を異ならせることで
これを防止する。
【0023】請求項4の発明では、請求項1の発明の対
象と同様の画像形成装置に対し、トナー通過制御手段上
のトナー通過孔の周りに背面電極と対向して複数個設け
られ、トナー通過孔を通過したトナーを偏向する偏向信
号電圧が印加される偏向電極と、前記偏向信号電圧を偏
向電極に印加する偏向電圧制御手段と、前記トナー通過
孔及び電極からなる部分を素子として該素子に関する素
子情報を保持する記憶手段とを設ける。そして、制御電
極に印加される画像信号電圧及び偏向電極に印加される
偏向信号電圧の少なくとも一方の各電位、電圧印加時間
又は電圧印加タイミングの少なくとも1つを、前記記憶
手段に保持された素子情報と画像信号とに応じて異なら
せるようにする。
象と同様の画像形成装置に対し、トナー通過制御手段上
のトナー通過孔の周りに背面電極と対向して複数個設け
られ、トナー通過孔を通過したトナーを偏向する偏向信
号電圧が印加される偏向電極と、前記偏向信号電圧を偏
向電極に印加する偏向電圧制御手段と、前記トナー通過
孔及び電極からなる部分を素子として該素子に関する素
子情報を保持する記憶手段とを設ける。そして、制御電
極に印加される画像信号電圧及び偏向電極に印加される
偏向信号電圧の少なくとも一方の各電位、電圧印加時間
又は電圧印加タイミングの少なくとも1つを、前記記憶
手段に保持された素子情報と画像信号とに応じて異なら
せるようにする。
【0024】この発明によれば、前記請求項2の発明と
同様の作用効果が得られる。特に、記憶手段に保持され
ている素子情報に基づいて素子毎に偏向信号電圧の電圧
印加時間を異ならせることで、素子毎にトナー偏向特性
(着弾ドット位置に影響する特性)のばらつきがある場
合でも、素子毎の記録特性に応じて最適なトナー偏向量
を確保でき、着弾ドット位置のばらつきを補償すること
ができる。
同様の作用効果が得られる。特に、記憶手段に保持され
ている素子情報に基づいて素子毎に偏向信号電圧の電圧
印加時間を異ならせることで、素子毎にトナー偏向特性
(着弾ドット位置に影響する特性)のばらつきがある場
合でも、素子毎の記録特性に応じて最適なトナー偏向量
を確保でき、着弾ドット位置のばらつきを補償すること
ができる。
【0025】請求項5の発明では、前記請求項4の発明
の画像形成装置において、記憶手段は、素子の各々に対
応する素子情報が保持されているものとし、制御電極に
印加される画像信号電圧及び偏向電極に印加される偏向
信号電圧の少なくとも一方の各電位、電圧印加時間又は
電圧印加タイミングの少なくとも1つを前記素子情報と
画像信号とに応じて制御電極毎又は偏向電極毎に異なら
せるようにする。
の画像形成装置において、記憶手段は、素子の各々に対
応する素子情報が保持されているものとし、制御電極に
印加される画像信号電圧及び偏向電極に印加される偏向
信号電圧の少なくとも一方の各電位、電圧印加時間又は
電圧印加タイミングの少なくとも1つを前記素子情報と
画像信号とに応じて制御電極毎又は偏向電極毎に異なら
せるようにする。
【0026】こうすれば、素子情報のみならず画像信号
にも基づいて素子毎に画像信号電圧又は偏向信号電圧の
電圧印加時間等を異ならせるので、画像信号の階調に応
じた最適な補償を行うことができる。すなわち、素子情
報のみに基づいて画像信号の階調に関係なく一律のパル
ス幅で補正を行う場合、低階調では、画像信号の階調に
対応した基本となるパルス幅が短く、補正パルスのパル
ス幅の比率が相対的に大きくなって補正過多となる一
方、高階調では、画像信号の階調に対応した基本となる
パルス幅が大きく、補正パルスのパルス幅の比率が相対
的に小さくなって補正不足となり、補正量に過不足が生
じて濃度むらが発生するが、素子情報及び画像信号に基
づいて素子毎に偏向信号電圧の電圧印加時間等を異なら
せることで、前記濃度むらの発生を防止することができ
る。
にも基づいて素子毎に画像信号電圧又は偏向信号電圧の
電圧印加時間等を異ならせるので、画像信号の階調に応
じた最適な補償を行うことができる。すなわち、素子情
報のみに基づいて画像信号の階調に関係なく一律のパル
ス幅で補正を行う場合、低階調では、画像信号の階調に
対応した基本となるパルス幅が短く、補正パルスのパル
ス幅の比率が相対的に大きくなって補正過多となる一
方、高階調では、画像信号の階調に対応した基本となる
パルス幅が大きく、補正パルスのパルス幅の比率が相対
的に小さくなって補正不足となり、補正量に過不足が生
じて濃度むらが発生するが、素子情報及び画像信号に基
づいて素子毎に偏向信号電圧の電圧印加時間等を異なら
せることで、前記濃度むらの発生を防止することができ
る。
【0027】請求項6の発明では、請求項4の発明の画
像形成装置において、制御電極に印加される画像信号電
圧及び偏向電極に印加される偏向信号電圧の少なくとも
一方の各電位、電圧印加時間又は電圧印加タイミングの
少なくとも1つを、記憶手段に保持された素子情報と画
像信号とに応じて複数の制御電極毎又は複数の偏向電極
毎に異ならせるように構成する。
像形成装置において、制御電極に印加される画像信号電
圧及び偏向電極に印加される偏向信号電圧の少なくとも
一方の各電位、電圧印加時間又は電圧印加タイミングの
少なくとも1つを、記憶手段に保持された素子情報と画
像信号とに応じて複数の制御電極毎又は複数の偏向電極
毎に異ならせるように構成する。
【0028】このことで、素子毎に補正を行う代わり
に、グループ化した複数の制御電極毎又は複数の偏向電
極毎に補正を行うので、制御回路を簡素化することがで
きる。すなわち、グループによって異なる濃度変動要
因、例えば素子が接続される駆動IC等の制御電源毎に
電圧降下量が異なり、それを制御電源毎に異なる補正パ
ルスを与えることで補正する場合に、必要十分な補正回
路を構成でき、コスト面でメリットが大きい。
に、グループ化した複数の制御電極毎又は複数の偏向電
極毎に補正を行うので、制御回路を簡素化することがで
きる。すなわち、グループによって異なる濃度変動要
因、例えば素子が接続される駆動IC等の制御電源毎に
電圧降下量が異なり、それを制御電源毎に異なる補正パ
ルスを与えることで補正する場合に、必要十分な補正回
路を構成でき、コスト面でメリットが大きい。
【0029】請求項7の発明では、請求項1〜6のいず
れか1つの発明の画像形成装置における記憶手段はトナ
ー通過制御手段に配設されているものとする。こうし
て、素子情報が格納された記憶手段をトナー通過制御手
段と一体化することで、トナー通過制御手段を交換した
場合に、それと同時に記憶手段をも交換できるようにな
り、保守部品の供給が容易になる。
れか1つの発明の画像形成装置における記憶手段はトナ
ー通過制御手段に配設されているものとする。こうし
て、素子情報が格納された記憶手段をトナー通過制御手
段と一体化することで、トナー通過制御手段を交換した
場合に、それと同時に記憶手段をも交換できるようにな
り、保守部品の供給が容易になる。
【0030】請求項8の発明では、請求項1〜6のいず
れか1つの発明の画像形成装置における記憶手段は、読
出し専用記憶手段と消去及び記録可能な記憶手段とから
なるものとする。
れか1つの発明の画像形成装置における記憶手段は、読
出し専用記憶手段と消去及び記録可能な記憶手段とから
なるものとする。
【0031】その場合、請求項9の発明では、前記読出
し専用記憶手段にはトナー通過制御手段の特性に関する
情報が、また消去及び記録可能な記憶手段にはトナー通
過制御手段と装置本体との関係に関する情報がそれぞれ
記憶されている構成とする。
し専用記憶手段にはトナー通過制御手段の特性に関する
情報が、また消去及び記録可能な記憶手段にはトナー通
過制御手段と装置本体との関係に関する情報がそれぞれ
記憶されている構成とする。
【0032】この構成によれば、読出し専用記憶手段と
消去及び記録可能な記憶手段とからなる記憶手段のう
ち、トナー通過制御手段固有の情報のみが読出し専用記
憶手段に記憶され、トナー通過制御手段の装置本体への
取付けに起因する情報は、装置本体にトナー通過制御手
段を組み込んだ後に、消去及び記録可能で書換え可能な
別の記憶手段に格納される。このことで、例えばトナー
通過制御手段を保守部品として供給する際、読出し専用
記憶手段には予めトナー通過制御手段に起因する情報を
工場出荷時に記憶させておき、さらに記憶手段をトナー
通過制御手段と一体化しておく。そして、トナー通過制
御手段の装置本体への取付けに起因する情報は、サービ
スステーション等で装置本体にトナー通過制御手段を組
み込む際に、書換え可能な別の記憶手段に格納すればよ
く、トナー通過制御手段固有のばらつき要因と装置本体
への取付時のばらつき要因とを適正に補償することがで
きる。
消去及び記録可能な記憶手段とからなる記憶手段のう
ち、トナー通過制御手段固有の情報のみが読出し専用記
憶手段に記憶され、トナー通過制御手段の装置本体への
取付けに起因する情報は、装置本体にトナー通過制御手
段を組み込んだ後に、消去及び記録可能で書換え可能な
別の記憶手段に格納される。このことで、例えばトナー
通過制御手段を保守部品として供給する際、読出し専用
記憶手段には予めトナー通過制御手段に起因する情報を
工場出荷時に記憶させておき、さらに記憶手段をトナー
通過制御手段と一体化しておく。そして、トナー通過制
御手段の装置本体への取付けに起因する情報は、サービ
スステーション等で装置本体にトナー通過制御手段を組
み込む際に、書換え可能な別の記憶手段に格納すればよ
く、トナー通過制御手段固有のばらつき要因と装置本体
への取付時のばらつき要因とを適正に補償することがで
きる。
【0033】請求項10の発明では、前記請求項1〜9
のいずれか1つの発明の画像形成装置において、素子情
報は、トナー通過孔の形状寸法に起因する情報、電極の
各々の形状寸法に起因する情報、又はトナー通過孔もし
くは電極の各々の関係に起因する情報の少なくとも1つ
とする。これらの情報はトナー通過制御手段固有の情報
であるので、この情報をトナー通過制御手段の生産工程
において測定して記憶手段に記憶させることが簡便とな
る。かかる情報はトナー通過制御手段と一体化すること
で管理上のメリットがある。
のいずれか1つの発明の画像形成装置において、素子情
報は、トナー通過孔の形状寸法に起因する情報、電極の
各々の形状寸法に起因する情報、又はトナー通過孔もし
くは電極の各々の関係に起因する情報の少なくとも1つ
とする。これらの情報はトナー通過制御手段固有の情報
であるので、この情報をトナー通過制御手段の生産工程
において測定して記憶手段に記憶させることが簡便とな
る。かかる情報はトナー通過制御手段と一体化すること
で管理上のメリットがある。
【0034】請求項11の発明では、前記素子情報は、
トナー通過孔の各々とトナー担持体との位置関係、又は
トナー通過孔の各々と受像手段との位置関係に起因する
情報とする。これらの情報はトナー通過制御手段と装置
本体との位置関係に関する情報であり、トナー通過制御
手段の波打ち、傾き、湾曲等によって濃度変動等がある
場合に、その補正を行うことができる。特に、濃度の左
右差や端部又は中央部の画像濃度が淡い等の比較的単純
なプロフィールのばらつきに対する補正に有効である。
トナー通過孔の各々とトナー担持体との位置関係、又は
トナー通過孔の各々と受像手段との位置関係に起因する
情報とする。これらの情報はトナー通過制御手段と装置
本体との位置関係に関する情報であり、トナー通過制御
手段の波打ち、傾き、湾曲等によって濃度変動等がある
場合に、その補正を行うことができる。特に、濃度の左
右差や端部又は中央部の画像濃度が淡い等の比較的単純
なプロフィールのばらつきに対する補正に有効である。
【0035】請求項12の発明では、素子情報は、トナ
ー通過孔により受像手段又はその他の記録部材に形成さ
れた、トナー通過孔の各々に対応する画素の濃度、ドッ
ト径又は位置情報の少なくとも1つに起因する情報とす
る。これらの情報はトナー通過制御手段の装置本体への
取付けに起因する情報であり、この情報は、装置本体に
トナー通過制御手段を組み込んだ後、記録された画素の
濃度等を素子毎に測定することで得られる。つまり、こ
のようなトナー通過制御手段の装置本体への取付けに起
因する情報は、それ自体を正確に測定することが困難で
あるので、記録物を直接測定することで簡便に得られ
る。
ー通過孔により受像手段又はその他の記録部材に形成さ
れた、トナー通過孔の各々に対応する画素の濃度、ドッ
ト径又は位置情報の少なくとも1つに起因する情報とす
る。これらの情報はトナー通過制御手段の装置本体への
取付けに起因する情報であり、この情報は、装置本体に
トナー通過制御手段を組み込んだ後、記録された画素の
濃度等を素子毎に測定することで得られる。つまり、こ
のようなトナー通過制御手段の装置本体への取付けに起
因する情報は、それ自体を正確に測定することが困難で
あるので、記録物を直接測定することで簡便に得られ
る。
【0036】請求項13の発明では、素子情報は、トナ
ー通過孔の各々が過去に受像手段に形成した画素に対応
する画像信号に起因する情報とする。こうすれば、画像
形成装置の使用に伴い経時的に変動又は劣化する要因の
補正に対して有効である。
ー通過孔の各々が過去に受像手段に形成した画素に対応
する画像信号に起因する情報とする。こうすれば、画像
形成装置の使用に伴い経時的に変動又は劣化する要因の
補正に対して有効である。
【0037】請求項14の発明では、請求項1〜9のい
ずれか1つの発明の画像形成装置において、受像手段又
はその他の記録部材に形成されたトナー通過孔に対応す
る画素各々の濃度、ドット径又は位置情報を測定するた
めの入力手段を設ける。
ずれか1つの発明の画像形成装置において、受像手段又
はその他の記録部材に形成されたトナー通過孔に対応す
る画素各々の濃度、ドット径又は位置情報を測定するた
めの入力手段を設ける。
【0038】このことで、画像形成装置自体で前記補正
のためのループが完結することとなり、使用に伴い経時
的に変動又は劣化する要因の補正等に対して有効であ
る。かかる入力手段による測定作業を使用者又はサービ
スマンが定期的に実施するか、或いは同様の測定動作を
画像形成装置自身で例えば一定周期毎に自発的かつ自動
的に行うことにより、常に最適に補正された画像を形成
することができる。
のためのループが完結することとなり、使用に伴い経時
的に変動又は劣化する要因の補正等に対して有効であ
る。かかる入力手段による測定作業を使用者又はサービ
スマンが定期的に実施するか、或いは同様の測定動作を
画像形成装置自身で例えば一定周期毎に自発的かつ自動
的に行うことにより、常に最適に補正された画像を形成
することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図1〜図12を参照して説明する。図1において、1は
帯電したトナー2を担持してトナー層を形成しながら搬
送移動するローラ状のトナー担持体で、このトナー担持
体1は接地により電位的に接地電位とされた回転可能な
スリーブから成り、スリーブの表面(外周面)には、−
電位に帯電されたトナー2が1〜3層の薄層状態で吸着
されている。
図1〜図12を参照して説明する。図1において、1は
帯電したトナー2を担持してトナー層を形成しながら搬
送移動するローラ状のトナー担持体で、このトナー担持
体1は接地により電位的に接地電位とされた回転可能な
スリーブから成り、スリーブの表面(外周面)には、−
電位に帯電されたトナー2が1〜3層の薄層状態で吸着
されている。
【0040】3は前記トナー担持体1と後述する背面電
極6との間に配置されたトナー通過制御手段で、このト
ナー通過制御手段3は、実効幅がトナー担持体1の実効
幅に対応するフレキシブルプリント基板で構成されてい
る。具体的には、トナー通過制御手段3は、例えば50
μm厚程度のメインフィルム8(絶縁部材)と、このメ
インフィルム8の両面に例えば10〜15μm厚程度の
接着剤層により貼り付けられた10〜30μm厚程度の
上下のカバーフィルム9,9とから成る3層のポリイミ
ド樹脂フィルムで構成されている。勿論、各フィルム
8,9の材質や寸法や構成層数等についてはこれに限定
されるものではなく、任意に設計すればよい。
極6との間に配置されたトナー通過制御手段で、このト
ナー通過制御手段3は、実効幅がトナー担持体1の実効
幅に対応するフレキシブルプリント基板で構成されてい
る。具体的には、トナー通過制御手段3は、例えば50
μm厚程度のメインフィルム8(絶縁部材)と、このメ
インフィルム8の両面に例えば10〜15μm厚程度の
接着剤層により貼り付けられた10〜30μm厚程度の
上下のカバーフィルム9,9とから成る3層のポリイミ
ド樹脂フィルムで構成されている。勿論、各フィルム
8,9の材質や寸法や構成層数等についてはこれに限定
されるものではなく、任意に設計すればよい。
【0041】図2にも示すように、トナー通過制御手段
3には多数のトナー通過孔4がトナー担持体1の移動方
向と直交する主走査方向(図2で上下方向)に所定ピッ
チ間隔で列状に並びかつトナー担持体1の移動方向たる
副走査方向(図2で左右方向)に2つのトナー通過孔列
5a,5bとなるように形成されている。具体的には、
これらトナー通過孔列5a,5b間でトナー通過孔4が
千鳥状に配置され、各トナー通過孔列5a,5bにおい
てトナー通過孔4の各々は主走査方向に254μmのピ
ッチ(100dpi)で形成されていて、両方のトナー
通過孔列5a,5bを合わせてトナー通過孔4が主走査
方向に127μmのピッチ(200dpi)の密度とさ
れている。
3には多数のトナー通過孔4がトナー担持体1の移動方
向と直交する主走査方向(図2で上下方向)に所定ピッ
チ間隔で列状に並びかつトナー担持体1の移動方向たる
副走査方向(図2で左右方向)に2つのトナー通過孔列
5a,5bとなるように形成されている。具体的には、
これらトナー通過孔列5a,5b間でトナー通過孔4が
千鳥状に配置され、各トナー通過孔列5a,5bにおい
てトナー通過孔4の各々は主走査方向に254μmのピ
ッチ(100dpi)で形成されていて、両方のトナー
通過孔列5a,5bを合わせてトナー通過孔4が主走査
方向に127μmのピッチ(200dpi)の密度とさ
れている。
【0042】また、トナー通過孔列5a,5bの列間距
離pは副走査方向の印刷可能な画素ピッチの整数倍数に
等しく構成されている。本実施形態では、印刷可能な解
像度は600であり、列間距離pは画素ピッチ42.3
μmの3倍であるp=127μmとされている。
離pは副走査方向の印刷可能な画素ピッチの整数倍数に
等しく構成されている。本実施形態では、印刷可能な解
像度は600であり、列間距離pは画素ピッチ42.3
μmの3倍であるp=127μmとされている。
【0043】図1において、6は前記トナー通過制御手
段3を間に挟んでトナー担持体1のトナー搬送位置と対
向するように配設された背面電極で、トナー担持体1表
面のトナー2を吸引する移送静電界を形成するための電
圧が与えられる。
段3を間に挟んでトナー担持体1のトナー搬送位置と対
向するように配設された背面電極で、トナー担持体1表
面のトナー2を吸引する移送静電界を形成するための電
圧が与えられる。
【0044】7は、前記背面電極6とトナー通過制御手
段3との間の一定経路上を搬送される記録紙又は画像担
持ベルト等の受像手段である。
段3との間の一定経路上を搬送される記録紙又は画像担
持ベルト等の受像手段である。
【0045】前記トナー担持体1の中心から背面電極6
に対して垂下した垂直線に対して、トナー担持体1の移
動方向下手側(図1で右側)に例えば300〜500μ
m程度離れた位置に上手側のトナー通過孔4の列5a
が、またこの列5aからさらに例えば127μm下手側
の位置に下手側のトナー通過孔4の列5bがそれぞれ配
設されている。
に対して垂下した垂直線に対して、トナー担持体1の移
動方向下手側(図1で右側)に例えば300〜500μ
m程度離れた位置に上手側のトナー通過孔4の列5a
が、またこの列5aからさらに例えば127μm下手側
の位置に下手側のトナー通過孔4の列5bがそれぞれ配
設されている。
【0046】図2(a)にも示すように、前記トナー通
過制御手段3のメインフィルム8の上面には各トナー通
過孔4の周囲を取り囲むように制御電極10a,10b
が配設されている(制御電極10aはトナー通過孔列5
aのトナー通過孔4周囲のもので、制御電極10bはト
ナー通過孔列5bのトナー通過孔4周囲のものであ
る)。一方、メインフィルム8の下面には、図2(b)
にも示すように、各トナー通過孔4を両側から取り囲む
ように1対の偏向電極11a,11bが配設されている
(図2(a),(b)は同じ方向から見た図である)。
これら電極10,10b,11a,11bはメインフィ
ルム8上にパターン形成された例えば8〜20μm厚程
度のCu膜で構成されている。また、前記1対の偏向電
極11a,11bは、トナー通過孔列5a,5bの配列
方向に対してtanθがtanθ=1/3になる角度
θ、すなわちθ=18.4°傾斜した方向に対向した状
態で配置されている。
過制御手段3のメインフィルム8の上面には各トナー通
過孔4の周囲を取り囲むように制御電極10a,10b
が配設されている(制御電極10aはトナー通過孔列5
aのトナー通過孔4周囲のもので、制御電極10bはト
ナー通過孔列5bのトナー通過孔4周囲のものであ
る)。一方、メインフィルム8の下面には、図2(b)
にも示すように、各トナー通過孔4を両側から取り囲む
ように1対の偏向電極11a,11bが配設されている
(図2(a),(b)は同じ方向から見た図である)。
これら電極10,10b,11a,11bはメインフィ
ルム8上にパターン形成された例えば8〜20μm厚程
度のCu膜で構成されている。また、前記1対の偏向電
極11a,11bは、トナー通過孔列5a,5bの配列
方向に対してtanθがtanθ=1/3になる角度
θ、すなわちθ=18.4°傾斜した方向に対向した状
態で配置されている。
【0047】各トナー通過孔4の平面形状は、図2
(a)に示すように、トナー担持体1の移動方向に沿っ
た長さLがそれと直交する方向の幅Wよりも大きい長孔
形状とされている。本実施形態では、長さLがL=10
0μm程度で、幅WがW=70〜80μm程度に設定さ
れている。また、トナー通過孔4周囲の制御電極10
a,10bの幅のうち、トナー通過孔4の長径方向の幅
t1は短径方向の幅t2よりも大きく設定されている
(t1>t2)。
(a)に示すように、トナー担持体1の移動方向に沿っ
た長さLがそれと直交する方向の幅Wよりも大きい長孔
形状とされている。本実施形態では、長さLがL=10
0μm程度で、幅WがW=70〜80μm程度に設定さ
れている。また、トナー通過孔4周囲の制御電極10
a,10bの幅のうち、トナー通過孔4の長径方向の幅
t1は短径方向の幅t2よりも大きく設定されている
(t1>t2)。
【0048】図2(a)に示す如く、前記トナー担持体
1の移動方向上手側のトナー通過孔列5aにおけるトナ
ー通過孔4周りの制御電極10aは、それから上手側に
延出された接続電極12aにより、同じく下手側のトナ
ー通過孔列5bにおけるトナー通過孔4周りの制御電極
10bは、それから下手側に延出された接続電極12b
によりそれぞれ各制御電極10a,10bに対応する制
御電源としての駆動IC(図示せず)に接続されてい
る。
1の移動方向上手側のトナー通過孔列5aにおけるトナ
ー通過孔4周りの制御電極10aは、それから上手側に
延出された接続電極12aにより、同じく下手側のトナ
ー通過孔列5bにおけるトナー通過孔4周りの制御電極
10bは、それから下手側に延出された接続電極12b
によりそれぞれ各制御電極10a,10bに対応する制
御電源としての駆動IC(図示せず)に接続されてい
る。
【0049】また、図2(b)に示すように、両方のト
ナー通過孔列5a,5bにおいてトナー通過孔4の一側
方に位置する偏向電極11a,11a同士は互いに接続
されてトナー担持体1の移動方向上手側に延出された接
続電極13aにより、また他側方の偏向電極11b,1
1b同士は互いに接続されてトナー担持体1の移動方向
下手側に延出された接続電極13bによりそれぞれ各偏
向電極11a,11bに対応する偏向電圧制御手段とし
ての前記駆動ICに接続されている。
ナー通過孔列5a,5bにおいてトナー通過孔4の一側
方に位置する偏向電極11a,11a同士は互いに接続
されてトナー担持体1の移動方向上手側に延出された接
続電極13aにより、また他側方の偏向電極11b,1
1b同士は互いに接続されてトナー担持体1の移動方向
下手側に延出された接続電極13bによりそれぞれ各偏
向電極11a,11bに対応する偏向電圧制御手段とし
ての前記駆動ICに接続されている。
【0050】図3は画像形成装置のシステムを示し、1
4は各画素に対応する画像信号が記憶されている画像信
号記憶手段である。15は制御電極10a,10b、偏
向電極11a,11b及び背面電極6に電圧を供給印加
する電源手段で、各制御電極10a,10bに対する印
加電圧VPは例えば−50V,200V,250Vの間
で、また偏向電極11a,11bに対する印加電圧VD
D−L,VDD−Rは例えば+200Vから−200V
の間でそれぞれ多段階に切り換えられ、背面電極6に対
する印加電極は例えば1000Vとされている。
4は各画素に対応する画像信号が記憶されている画像信
号記憶手段である。15は制御電極10a,10b、偏
向電極11a,11b及び背面電極6に電圧を供給印加
する電源手段で、各制御電極10a,10bに対する印
加電圧VPは例えば−50V,200V,250Vの間
で、また偏向電極11a,11bに対する印加電圧VD
D−L,VDD−Rは例えば+200Vから−200V
の間でそれぞれ多段階に切り換えられ、背面電極6に対
する印加電極は例えば1000Vとされている。
【0051】17は前記各トナー通過孔4、制御電極1
0a,10b及び偏向電極11a,11bからなる部分
を素子として該素子に対応する素子情報を保持する素子
情報記憶手段で、前記トナー通過制御手段3に一体的に
配設されている。
0a,10b及び偏向電極11a,11bからなる部分
を素子として該素子に対応する素子情報を保持する素子
情報記憶手段で、前記トナー通過制御手段3に一体的に
配設されている。
【0052】16は画像信号処理手段で、電源手段15
から供給される電圧を、画像信号記憶手段14に記憶さ
れた各画素に対応する画像信号と、素子情報記憶手段1
7に記憶された素子情報とから導かれるパルス電圧とし
て、制御電極10a,10b、偏向電極11a,11b
及び背面電極6に印加する。
から供給される電圧を、画像信号記憶手段14に記憶さ
れた各画素に対応する画像信号と、素子情報記憶手段1
7に記憶された素子情報とから導かれるパルス電圧とし
て、制御電極10a,10b、偏向電極11a,11b
及び背面電極6に印加する。
【0053】次に、以上のように構成された画像形成装
置の動作について、図4〜図6を参照して説明する。図
4は制御電極10a,10b及び偏向電極11a,11
bに印加する電圧の状態を示しており、図4中の(a)
は各制御電極10a,10bに対する印加電圧VPを、
また(b),(c)は偏向電極11a,11bに対する
印加電圧VDD−L,VDD−Rをそれぞれ表す。
置の動作について、図4〜図6を参照して説明する。図
4は制御電極10a,10b及び偏向電極11a,11
bに印加する電圧の状態を示しており、図4中の(a)
は各制御電極10a,10bに対する印加電圧VPを、
また(b),(c)は偏向電極11a,11bに対する
印加電圧VDD−L,VDD−Rをそれぞれ表す。
【0054】初めに、上手側のトナー通過孔列5aによ
るmライン目の画素の形成過程、及び下手側のトナー通
過孔列5bによるm−3ライン目の画素の形成過程につ
いて説明する。図4において、まず、トナー通過孔列5
a,5bの両方に対し、偏向電極11a,11bへの印
加電圧VDD−L,VDD−Rが共に0Vで、制御電極
10a,10bへの印加電圧VPを−50Vとして、背
面電極6による電界がトナー担持体1に吸着されたトナ
ー2に影響を与えないようにした初期状態を形成する。
るmライン目の画素の形成過程、及び下手側のトナー通
過孔列5bによるm−3ライン目の画素の形成過程につ
いて説明する。図4において、まず、トナー通過孔列5
a,5bの両方に対し、偏向電極11a,11bへの印
加電圧VDD−L,VDD−Rが共に0Vで、制御電極
10a,10bへの印加電圧VPを−50Vとして、背
面電極6による電界がトナー担持体1に吸着されたトナ
ー2に影響を与えないようにした初期状態を形成する。
【0055】次に、両方のトナー通過孔列5a,5bに
対し、左の偏向電極11aに+100Vを、また右の偏
向電極11bに−100Vをそれぞれ印加して−帯電し
たトナー2を左に偏向させるような電界を形成し、その
状態で制御電極10a,10bにまず250Vの電圧を
印加して、トナー担持体1に吸着されているトナー2を
引き剥がし、その後、200Vの電圧をトナー通過孔列
5aに対し時間TaLまで、またトナー通過孔列5aに
対し時間TbLまでそれぞれ印加する。このことによ
り、図5(a)に示すように、トナー2はトナー通過孔
4を通過するとともに左側に偏向して飛翔し、受像手段
7上のトナー通過孔4に対向する位置よりも左側に約4
2μm程度変位した位置に付与される。
対し、左の偏向電極11aに+100Vを、また右の偏
向電極11bに−100Vをそれぞれ印加して−帯電し
たトナー2を左に偏向させるような電界を形成し、その
状態で制御電極10a,10bにまず250Vの電圧を
印加して、トナー担持体1に吸着されているトナー2を
引き剥がし、その後、200Vの電圧をトナー通過孔列
5aに対し時間TaLまで、またトナー通過孔列5aに
対し時間TbLまでそれぞれ印加する。このことによ
り、図5(a)に示すように、トナー2はトナー通過孔
4を通過するとともに左側に偏向して飛翔し、受像手段
7上のトナー通過孔4に対向する位置よりも左側に約4
2μm程度変位した位置に付与される。
【0056】次に、左右の偏向電極11a,11bを共
に0Vとした状態で、制御電極10a,10bに、各々
のトナー通過孔列5a,5bに対し、トナー通過孔列5
a,5b毎に異なる時間TaC,TbCまで前記と同様
の電圧VPを印加する。このことによって、図5(b)
に示すように、受像手段7上のトナー通過孔4に対向す
る位置にトナー2が付与される。
に0Vとした状態で、制御電極10a,10bに、各々
のトナー通過孔列5a,5bに対し、トナー通過孔列5
a,5b毎に異なる時間TaC,TbCまで前記と同様
の電圧VPを印加する。このことによって、図5(b)
に示すように、受像手段7上のトナー通過孔4に対向す
る位置にトナー2が付与される。
【0057】その後、左の偏向電極11aに−100V
を、また右の偏向電極11bに+100Vをそれぞれ印
加して、−帯電したトナー2を右に偏向させるような電
界を形成し、その状態で各々のトナー通過孔列5a,5
bの制御電極10a,10bに対し、時間TaR,Tb
Rまで前記と同様の電圧を印加する。このことによっ
て、図5(c)に示すように、受像手段7上のトナー通
過孔4に対向する位置よりも右側に約42μm程度変位
した位置にトナー2が付与される。
を、また右の偏向電極11bに+100Vをそれぞれ印
加して、−帯電したトナー2を右に偏向させるような電
界を形成し、その状態で各々のトナー通過孔列5a,5
bの制御電極10a,10bに対し、時間TaR,Tb
Rまで前記と同様の電圧を印加する。このことによっ
て、図5(c)に示すように、受像手段7上のトナー通
過孔4に対向する位置よりも右側に約42μm程度変位
した位置にトナー2が付与される。
【0058】こうして制御電極10a,10b及び偏向
電極11a,11bに対する印加電圧を順次切り換える
ことにより、1つのトナー通過孔4によって左右各々に
2点と中央との合計3点に対して受像手段7上にトナー
2が付与される。
電極11a,11bに対する印加電圧を順次切り換える
ことにより、1つのトナー通過孔4によって左右各々に
2点と中央との合計3点に対して受像手段7上にトナー
2が付与される。
【0059】図6に受像手段7に形成された画素の態様
を示す。図6において、白丸は受像手段7上に形成され
た画素を、また黒丸は画素の形成時に対応するトナー通
過孔4の中心が存在した位置をそれぞれ表す。同図に示
すように、画素はトナー通過孔列5a,5bの各々にお
いて、画素内部に示す番号の順で各々受像手段7上のm
ライン及びm−3ラインの位置に形成される。ここで、
受像手段7は記録動作中も副走査方向に一定速度で連続
的に搬送され、一方、トナー通過孔4からのトナー2の
飛翔は、図4(a)に示されるように、TaL,Ta
C,TaR又はTbL,TbC,TbRの印加がT0/
3の一定の時間周期で行われることから、トナー2の飛
翔が行われる時点のトナー通過孔4の中心位置は、図6
の黒丸で示されるように副走査方向に等間隔(Po/
3、Po:画素ピッチ)に位置する。
を示す。図6において、白丸は受像手段7上に形成され
た画素を、また黒丸は画素の形成時に対応するトナー通
過孔4の中心が存在した位置をそれぞれ表す。同図に示
すように、画素はトナー通過孔列5a,5bの各々にお
いて、画素内部に示す番号の順で各々受像手段7上のm
ライン及びm−3ラインの位置に形成される。ここで、
受像手段7は記録動作中も副走査方向に一定速度で連続
的に搬送され、一方、トナー通過孔4からのトナー2の
飛翔は、図4(a)に示されるように、TaL,Ta
C,TaR又はTbL,TbC,TbRの印加がT0/
3の一定の時間周期で行われることから、トナー2の飛
翔が行われる時点のトナー通過孔4の中心位置は、図6
の黒丸で示されるように副走査方向に等間隔(Po/
3、Po:画素ピッチ)に位置する。
【0060】図2(b)に示したように、偏向電極11
a,11bはトナー通過孔列5a,5bの中心線に対し
て、tanθがtanθ=1/3になる角度θ、すなわ
ちθ=18.4°傾斜した方向に対向するように配設さ
れているため、トナー通過孔4から左右に飛翔するトナ
ー2は、トナー通過孔列5aの中心線に対して、18.
4°傾斜した図6に示す矢印の方向に飛翔し、受像手段
7の搬送の影響は相殺され、1つのトナー通過孔4によ
る左右及び中央の3点の画素は主走査方向に平行に一直
線に配置される。
a,11bはトナー通過孔列5a,5bの中心線に対し
て、tanθがtanθ=1/3になる角度θ、すなわ
ちθ=18.4°傾斜した方向に対向するように配設さ
れているため、トナー通過孔4から左右に飛翔するトナ
ー2は、トナー通過孔列5aの中心線に対して、18.
4°傾斜した図6に示す矢印の方向に飛翔し、受像手段
7の搬送の影響は相殺され、1つのトナー通過孔4によ
る左右及び中央の3点の画素は主走査方向に平行に一直
線に配置される。
【0061】また、前記したようにトナー通過孔列5
a,5bの列間距離pは、副走査方向の画素ピッチ4
2.3μmの3倍であるp=127μmに形成されてい
るため、トナー通過孔列5a,5bの各トナー通過孔
4,4から同時にトナー2の飛翔を行わせることによっ
て、各トナー通過孔列5a,5bのトナー通過孔4,4
によりmライン及びm−3ラインの画素を同時に形成す
ることができる。
a,5bの列間距離pは、副走査方向の画素ピッチ4
2.3μmの3倍であるp=127μmに形成されてい
るため、トナー通過孔列5a,5bの各トナー通過孔
4,4から同時にトナー2の飛翔を行わせることによっ
て、各トナー通過孔列5a,5bのトナー通過孔4,4
によりmライン及びm−3ラインの画素を同時に形成す
ることができる。
【0062】次に、前記画像形成装置の画像信号処理に
ついて、図7〜図11を参照して説明する。図7に画像
形成装置の制御システムの詳細なブロック図を示す。こ
の制御システムは、図3に示した7つの構成要素からな
り、トナー通過孔列5a,5bの各トナー通過孔4,4
にそれぞれ対応する制御電極10a,10bと、偏向電
極11a,11bとが各々存在する。また、画像信号処
理手段16は、制御電極10a,10bにそれぞれ対応
して画像信号を処理・供給する2つの構成部分からな
る。
ついて、図7〜図11を参照して説明する。図7に画像
形成装置の制御システムの詳細なブロック図を示す。こ
の制御システムは、図3に示した7つの構成要素からな
り、トナー通過孔列5a,5bの各トナー通過孔4,4
にそれぞれ対応する制御電極10a,10bと、偏向電
極11a,11bとが各々存在する。また、画像信号処
理手段16は、制御電極10a,10bにそれぞれ対応
して画像信号を処理・供給する2つの構成部分からな
る。
【0063】画像信号記憶手段14は、イエローY、マ
ゼンタM、シアンC及びブラックBKの各色毎に色分解
された1フレームの2ビットからなる画像信号を記憶す
る。
ゼンタM、シアンC及びブラックBKの各色毎に色分解
された1フレームの2ビットからなる画像信号を記憶す
る。
【0064】素子情報記憶手段17は、読出し専用記憶
手段17aと消去及び記録可能な記憶手段17bとに分
けられており、読出し専用記憶手段17aにはトナー通
過制御手段3の特性に関する情報が、また消去及び記録
可能な記憶手段17bにはトナー通過制御手段3と装置
本体(トナー担持体1、背面電極6、受像手段7)との
関係に関する情報がそれぞれ記憶されている。具体的に
は、素子情報は、(1)トナー通過孔4の形状寸法に起
因する情報、制御電極10a,10b(偏向電極11
a,11bを加えてもよい)の各々の形状寸法に起因す
る情報、又はトナー通過孔4もしくは制御電極10a,
10b(偏向電極11a,11bを加えてもよい)の各
々の関係に起因する情報の少なくとも1つ、(2)トナ
ー通過孔4の各々とトナー担持体1との位置関係、又は
トナー通過孔4の各々と受像手段7との位置関係に起因
する情報、(3)トナー通過孔4により受像手段7(又
はその他の記録部材でもよい)に形成された、トナー通
過孔4の各々に対応する画素の濃度、ドット径又は位置
情報の少なくとも1つに起因する情報、(4)トナー通
過孔4の各々が過去に受像手段7に形成した画素に対応
する画像信号に起因する情報である。
手段17aと消去及び記録可能な記憶手段17bとに分
けられており、読出し専用記憶手段17aにはトナー通
過制御手段3の特性に関する情報が、また消去及び記録
可能な記憶手段17bにはトナー通過制御手段3と装置
本体(トナー担持体1、背面電極6、受像手段7)との
関係に関する情報がそれぞれ記憶されている。具体的に
は、素子情報は、(1)トナー通過孔4の形状寸法に起
因する情報、制御電極10a,10b(偏向電極11
a,11bを加えてもよい)の各々の形状寸法に起因す
る情報、又はトナー通過孔4もしくは制御電極10a,
10b(偏向電極11a,11bを加えてもよい)の各
々の関係に起因する情報の少なくとも1つ、(2)トナ
ー通過孔4の各々とトナー担持体1との位置関係、又は
トナー通過孔4の各々と受像手段7との位置関係に起因
する情報、(3)トナー通過孔4により受像手段7(又
はその他の記録部材でもよい)に形成された、トナー通
過孔4の各々に対応する画素の濃度、ドット径又は位置
情報の少なくとも1つに起因する情報、(4)トナー通
過孔4の各々が過去に受像手段7に形成した画素に対応
する画像信号に起因する情報である。
【0065】前記(1)の情報はトナー通過制御手段3
固有の情報であるので、この情報をトナー通過制御手段
3の生産工程において測定して素子情報記憶手段17に
記憶させることが簡便であり、かかる情報はトナー通過
制御手段3と一体化することで管理上のメリットがあ
る。
固有の情報であるので、この情報をトナー通過制御手段
3の生産工程において測定して素子情報記憶手段17に
記憶させることが簡便であり、かかる情報はトナー通過
制御手段3と一体化することで管理上のメリットがあ
る。
【0066】また、(2)の情報はトナー通過制御手段
3と装置本体との位置関係に関する情報であり、トナー
通過制御手段3の波打ち、傾き、湾曲等によって濃度変
動等がある場合に、その補正を行うことができる。特
に、濃度の左右差、つまり端部又は中央部の画像濃度が
淡い等の比較的単純なばらつきモードの補正に有効であ
る。
3と装置本体との位置関係に関する情報であり、トナー
通過制御手段3の波打ち、傾き、湾曲等によって濃度変
動等がある場合に、その補正を行うことができる。特
に、濃度の左右差、つまり端部又は中央部の画像濃度が
淡い等の比較的単純なばらつきモードの補正に有効であ
る。
【0067】さらに、(3)の情報は、トナー通過制御
手段3の装置本体への取付けに起因する情報であり、装
置本体にトナー通過制御手段3を組み込んだ後、記録さ
れた画素の濃度等を素子毎に測定することで得られる。
つまり、このようなトナー通過制御手段3の装置本体へ
の取付けに起因する情報は、それ自体を正確に測定する
ことが困難であるので、記録物を直接測定することで簡
便に得られる。
手段3の装置本体への取付けに起因する情報であり、装
置本体にトナー通過制御手段3を組み込んだ後、記録さ
れた画素の濃度等を素子毎に測定することで得られる。
つまり、このようなトナー通過制御手段3の装置本体へ
の取付けに起因する情報は、それ自体を正確に測定する
ことが困難であるので、記録物を直接測定することで簡
便に得られる。
【0068】また、(4)の情報を用いることで、画像
形成装置の使用に伴い経時的に変動又は劣化する要因の
補正に対して有効である。かかる制御は、素子毎の記録
情報によって読出し専用記憶手段17aに記憶情報を更
新していくことで可能となる。
形成装置の使用に伴い経時的に変動又は劣化する要因の
補正に対して有効である。かかる制御は、素子毎の記録
情報によって読出し専用記憶手段17aに記憶情報を更
新していくことで可能となる。
【0069】画像信号処理手段16におけるメモリ制御
回路16iは、画像信号記憶手段14から第1及び第2
のラインメモリ16a,16mに対し、トナー通過孔列
5a,5bにおいて各々で同時に記録する1/6ライン
分の画像信号を印字制御回路16hと連携を取りながら
転送する。第1及び第2のラインメモリ16a,16m
は画像信号記憶手段14から読み出した1/6ライン分
の画像信号を保持する。
回路16iは、画像信号記憶手段14から第1及び第2
のラインメモリ16a,16mに対し、トナー通過孔列
5a,5bにおいて各々で同時に記録する1/6ライン
分の画像信号を印字制御回路16hと連携を取りながら
転送する。第1及び第2のラインメモリ16a,16m
は画像信号記憶手段14から読み出した1/6ライン分
の画像信号を保持する。
【0070】補正回路16b,16nは、第1及び第2
のラインメモリ16a,16mから転送された1/6ラ
インの画像信号のビット数を2ビットから4ビットに増
加させるとともに、素子情報記憶手段17からの2ビッ
トの素子情報に応じて前記1/6ラインの画像信号を1
ドットデータ毎に階調数を補正し、コンパレータ16
d,16pに送る。
のラインメモリ16a,16mから転送された1/6ラ
インの画像信号のビット数を2ビットから4ビットに増
加させるとともに、素子情報記憶手段17からの2ビッ
トの素子情報に応じて前記1/6ラインの画像信号を1
ドットデータ毎に階調数を補正し、コンパレータ16
d,16pに送る。
【0071】コンパレータ16d,16pは、補正回路
16b,16nから順次送られる1/6ライン分の1ド
ットデータを、階調カウンタ16e,16qから与えら
れる階調数と比較し、記録又は非記録を表現する1ビッ
トの印字データ(以下「印字データ」という)をシフト
レジスタ16j,16tに送る。階調カウンタ16e,
16qは、印字制御回路16hの制御により、階調数0
から階調数15までの階調数をコンパレータ16d,1
6pに与える。階調カウンタ16e,16qは、コンパ
レータ16d,16pで1つの階調について1/6ライ
ン分の画像信号の比較が終了すると、階調数を1つ上げ
てコンパレータ16d,16pに与える。よって、コン
パレータ16d,16pには、階調数0から階調数15
までの階調数が与えられ、1/6ライン分の画像信号
は、コンパレータ16d,16pで階調数0から階調数
15までの各々の階調数と比較される。
16b,16nから順次送られる1/6ライン分の1ド
ットデータを、階調カウンタ16e,16qから与えら
れる階調数と比較し、記録又は非記録を表現する1ビッ
トの印字データ(以下「印字データ」という)をシフト
レジスタ16j,16tに送る。階調カウンタ16e,
16qは、印字制御回路16hの制御により、階調数0
から階調数15までの階調数をコンパレータ16d,1
6pに与える。階調カウンタ16e,16qは、コンパ
レータ16d,16pで1つの階調について1/6ライ
ン分の画像信号の比較が終了すると、階調数を1つ上げ
てコンパレータ16d,16pに与える。よって、コン
パレータ16d,16pには、階調数0から階調数15
までの階調数が与えられ、1/6ライン分の画像信号
は、コンパレータ16d,16pで階調数0から階調数
15までの各々の階調数と比較される。
【0072】ラッチカウンタ16f,16rは、プログ
ラマブルなカウンタであり、パルステーブル16g,1
6sに予め記憶されている、各種条件での制御電極10
a,10bへの画像信号電圧の印加時間を印字制御回路
16hの指示に基づきカウントし、ラッチ回路16k,
16uにラッチ信号を出力する。
ラマブルなカウンタであり、パルステーブル16g,1
6sに予め記憶されている、各種条件での制御電極10
a,10bへの画像信号電圧の印加時間を印字制御回路
16hの指示に基づきカウントし、ラッチ回路16k,
16uにラッチ信号を出力する。
【0073】印字制御回路16hは、メモリ制御回路1
6i、階調カウンタ16e,16q、ラッチカウンタ1
6f,16r、パルステーブル16g,16s、偏向電
極11a,11bを制御する。
6i、階調カウンタ16e,16q、ラッチカウンタ1
6f,16r、パルステーブル16g,16s、偏向電
極11a,11bを制御する。
【0074】シフトレジスタ16j,16tは、印字制
御回路16hから送られるクロック信号に同期して、コ
ンパレータ16d,16pから送られる印字データを入
力し、これをパラレルデータに変換してラッチ回路16
k,16uに送る。ラッチ回路16k,16uは、ラッ
チカウンタ16f,16rから送られるラッチ信号によ
り、シフトレジスタ16j,16tが出力する1/6ラ
イン分の印字データを保持して、これをドライブ回路1
6l,16vに出力する。
御回路16hから送られるクロック信号に同期して、コ
ンパレータ16d,16pから送られる印字データを入
力し、これをパラレルデータに変換してラッチ回路16
k,16uに送る。ラッチ回路16k,16uは、ラッ
チカウンタ16f,16rから送られるラッチ信号によ
り、シフトレジスタ16j,16tが出力する1/6ラ
イン分の印字データを保持して、これをドライブ回路1
6l,16vに出力する。
【0075】ドライブ回路16l,16vは、ラッチ回
路16k,16vが保持した1/6ライン分の印字デー
タに基づいて、印字制御回路16hから送られるストロ
ーブ信号により、制御電極10a,10bに印字データ
に対応した画像信号電圧を印加する。
路16k,16vが保持した1/6ライン分の印字デー
タに基づいて、印字制御回路16hから送られるストロ
ーブ信号により、制御電極10a,10bに印字データ
に対応した画像信号電圧を印加する。
【0076】次に、前記構成からなる画像形成装置の制
御システムの動作を説明する。図8は画像形成装置の制
御システムの動作を、また図9は各種データ及び信号の
タイミングをそれぞれ示す。
御システムの動作を説明する。図8は画像形成装置の制
御システムの動作を、また図9は各種データ及び信号の
タイミングをそれぞれ示す。
【0077】まず、図8に示すステップ1(以下、ステ
ップをSTという)において、印字制御回路16hが階
調カウンタ16e,16q及びラッチカウンタ16f,
16rを初期化する。次に、ST2において、印字制御
回路16hの指示に従い、メモリ制御回路16iが画像
記憶手段14から第1及び第2のラインメモリ16a,
16mに画像信号を転送する。
ップをSTという)において、印字制御回路16hが階
調カウンタ16e,16q及びラッチカウンタ16f,
16rを初期化する。次に、ST2において、印字制御
回路16hの指示に従い、メモリ制御回路16iが画像
記憶手段14から第1及び第2のラインメモリ16a,
16mに画像信号を転送する。
【0078】この様子を図10を用いて説明する。画像
信号記憶手段14には、イエローY、マゼンタM、シア
ンC及びブラックBKの各色毎に色分解された1フレー
ム(各色N×M個)の画像信号が記憶されており、各画
像信号は2ビット(4階調)で構成され、階調数0から
階調数3までの4つの階調を表現できる。図10中の画
像信号記憶手段14の内部に付された番号は画素を記録
する順序を表し、図6に示した受像手段7上に画素を形
成する順序に対応する。仮に、トナー通過孔列5a,5
bにおいて各々m及びm−3ラインの記録を行う場合、
まずm及びm−3ラインにおいて、各トナー通過孔4か
ら左方向にトナー2の飛翔して形成する画素に対応する
画像信号(番号1が付された画像信号)が第1及び第2
のラインメモリ16a,16bに各々転送される。各ラ
インメモリ16a,16bの内部に転送された画像信号
は画像信号記憶手段14における座標との対応関係を示
す。
信号記憶手段14には、イエローY、マゼンタM、シア
ンC及びブラックBKの各色毎に色分解された1フレー
ム(各色N×M個)の画像信号が記憶されており、各画
像信号は2ビット(4階調)で構成され、階調数0から
階調数3までの4つの階調を表現できる。図10中の画
像信号記憶手段14の内部に付された番号は画素を記録
する順序を表し、図6に示した受像手段7上に画素を形
成する順序に対応する。仮に、トナー通過孔列5a,5
bにおいて各々m及びm−3ラインの記録を行う場合、
まずm及びm−3ラインにおいて、各トナー通過孔4か
ら左方向にトナー2の飛翔して形成する画素に対応する
画像信号(番号1が付された画像信号)が第1及び第2
のラインメモリ16a,16bに各々転送される。各ラ
インメモリ16a,16bの内部に転送された画像信号
は画像信号記憶手段14における座標との対応関係を示
す。
【0079】以後の説明では、トナー通過孔列5aによ
るmライン目の画素形成に関して動作説明を行い、同時
に行われるトナー通過孔列5bによるm−3ライン目の
画像形成に関しては同様であるため説明をに省略する。
るmライン目の画素形成に関して動作説明を行い、同時
に行われるトナー通過孔列5bによるm−3ライン目の
画像形成に関しては同様であるため説明をに省略する。
【0080】次に、図8に示すST3において、第1の
ラインメモリ16aが、現在記録を行おうとする1/6
ライン(以下、現ラインという)の画像信号を格納し、
これを補正回路16bに送るとともに、素子情報記憶手
段17が2ビットの素子情報を補正回路16bに送る。
ラインメモリ16aが、現在記録を行おうとする1/6
ライン(以下、現ラインという)の画像信号を格納し、
これを補正回路16bに送るとともに、素子情報記憶手
段17が2ビットの素子情報を補正回路16bに送る。
【0081】次に、ST4において、補正回路16b
は、素子情報記憶手段17から転送された素子情報によ
り1/6ラインの画像信号のビット数を16階調までの
階調表現ができるように2ビットから4ビットに増加さ
せ、素子情報記憶手段17の素子情報に応じて、前記1
/6ラインの画像信号の階調数を1ドットデータ毎に補
正する。
は、素子情報記憶手段17から転送された素子情報によ
り1/6ラインの画像信号のビット数を16階調までの
階調表現ができるように2ビットから4ビットに増加さ
せ、素子情報記憶手段17の素子情報に応じて、前記1
/6ラインの画像信号の階調数を1ドットデータ毎に補
正する。
【0082】すなわち、形成する画素において記録すべ
き4つの階調段数よりも多めの階調段数を出力できるよ
うに構成し、そのうちの余分な階調段数を利用して画像
信号電圧のパルス幅の増減を行う。図12は、前記補正
回路16bでの画像信号の階調数の補正状態を示し、画
像信号が階調数0〜3の4つの階調段階であるのに対
し、素子情報をも階調数0〜3の4つの階調段階とし、
これらの組合せにより全体として階調0〜15の16段
の階調数を有する画像信号電圧を形成するようにしてい
る。図12の右側部分に前記16段階の階調数によって
得られる画像信号電圧を示し、その電圧の前側(図で左
側)に画像信号による部分を、また後側(図で右側)に
素子情報による部分をそれぞれ表している。
き4つの階調段数よりも多めの階調段数を出力できるよ
うに構成し、そのうちの余分な階調段数を利用して画像
信号電圧のパルス幅の増減を行う。図12は、前記補正
回路16bでの画像信号の階調数の補正状態を示し、画
像信号が階調数0〜3の4つの階調段階であるのに対
し、素子情報をも階調数0〜3の4つの階調段階とし、
これらの組合せにより全体として階調0〜15の16段
の階調数を有する画像信号電圧を形成するようにしてい
る。図12の右側部分に前記16段階の階調数によって
得られる画像信号電圧を示し、その電圧の前側(図で左
側)に画像信号による部分を、また後側(図で右側)に
素子情報による部分をそれぞれ表している。
【0083】次のST5において、印字制御回路16h
が補正回路16bからコンパレータ16dに1/6ライ
ンの画像データを1ドットずつ転送する。
が補正回路16bからコンパレータ16dに1/6ライ
ンの画像データを1ドットずつ転送する。
【0084】次に、ST6において、コンパレータ16
dは補正回路16bから順次送られる1/6ライン分の
画像信号と、階調カウンタ16eから与えられる階調デ
ータ“0”とを比較する。ここで、画像信号が階調デー
タより大きい場合(画像信号>階調データ)、ST7に
おいて、シフトレジスタ16jへ1ドット分の印字デー
タ“1”(記録)を転送する。一方、階調データ以下の
場合は(画像信号≦階調データ)、ST8において、印
字データ“0”(非記録)をシフトレジスタ16jに転
送する。印字データの転送は、図9に示すように、印字
制御回路16hからのクロック信号に同期して1ビット
ずつシフトレジスタ16jに対し行われる。
dは補正回路16bから順次送られる1/6ライン分の
画像信号と、階調カウンタ16eから与えられる階調デ
ータ“0”とを比較する。ここで、画像信号が階調デー
タより大きい場合(画像信号>階調データ)、ST7に
おいて、シフトレジスタ16jへ1ドット分の印字デー
タ“1”(記録)を転送する。一方、階調データ以下の
場合は(画像信号≦階調データ)、ST8において、印
字データ“0”(非記録)をシフトレジスタ16jに転
送する。印字データの転送は、図9に示すように、印字
制御回路16hからのクロック信号に同期して1ビット
ずつシフトレジスタ16jに対し行われる。
【0085】次に、ST9において、印字制御回路16
hは1/6ライン分の処理が終了したか否かを判定す
る。未終了の場合はST6に戻る一方、終了の場合はS
T10に進む。シフトレジスタ16jに1/6ライン分
の印字データが揃ったところで、印字データがシリアル
信号からパラレル信号に変換される。
hは1/6ライン分の処理が終了したか否かを判定す
る。未終了の場合はST6に戻る一方、終了の場合はS
T10に進む。シフトレジスタ16jに1/6ライン分
の印字データが揃ったところで、印字データがシリアル
信号からパラレル信号に変換される。
【0086】前記ST10においては、印字制御回路1
6hは現在の処理が0階調目か否かを判定する。ここで
は、0階調目であるのでST11に進む。ST11にお
いて印字制御回路16hはドライブ回路16lに対しス
トローブ信号の出力を開始した後、ST13において偏
向電極11a,11bに対しトナー2を左方向に偏向さ
せる偏向電圧を印加する。
6hは現在の処理が0階調目か否かを判定する。ここで
は、0階調目であるのでST11に進む。ST11にお
いて印字制御回路16hはドライブ回路16lに対しス
トローブ信号の出力を開始した後、ST13において偏
向電極11a,11bに対しトナー2を左方向に偏向さ
せる偏向電圧を印加する。
【0087】次に、ST14において、印字制御回路1
6hの指示によりパルステーブル16gがラッチカウン
タ16fにパルス幅タイマ値を出力する。
6hの指示によりパルステーブル16gがラッチカウン
タ16fにパルス幅タイマ値を出力する。
【0088】次に、ST15において、印字制御回路1
6hがラッチカウンタ16fに通電指示信号を出力す
る。ラッチカウンタ16fはラッチ回路16kにラッチ
信号を出力すると同時に、パルステーブル16gから転
送されたパルス幅タイマ値までカウントを開始する。ラ
ッチ回路16kはラッチ信号に基いてパラレル変換され
た印字データを保持し、保持された印字データはドライ
ブ回路16lに送られる。ドライブ回路16lには、前
記したようにストローブ信号が印加されているので、制
御電極10aには印字データに対応した画像信号電圧が
印加され、画像信号電圧に応じてトナー2の飛翔が行わ
れるとともに、偏向電極11a,11bに印加されてい
る偏向信号電圧により左方向に偏向する。
6hがラッチカウンタ16fに通電指示信号を出力す
る。ラッチカウンタ16fはラッチ回路16kにラッチ
信号を出力すると同時に、パルステーブル16gから転
送されたパルス幅タイマ値までカウントを開始する。ラ
ッチ回路16kはラッチ信号に基いてパラレル変換され
た印字データを保持し、保持された印字データはドライ
ブ回路16lに送られる。ドライブ回路16lには、前
記したようにストローブ信号が印加されているので、制
御電極10aには印字データに対応した画像信号電圧が
印加され、画像信号電圧に応じてトナー2の飛翔が行わ
れるとともに、偏向電極11a,11bに印加されてい
る偏向信号電圧により左方向に偏向する。
【0089】次に、ST16において、印字制御回路1
6hは、階調カウンタ16eが最高階調まで終了したか
否かを階調データ>最高階調の有無で判定する。ここで
は終了していないので、ST17に進み、印字制御回路
16hが階調カウンタ16eに階調数を1つカウントア
ップさせた後、ST6に戻る。
6hは、階調カウンタ16eが最高階調まで終了したか
否かを階調データ>最高階調の有無で判定する。ここで
は終了していないので、ST17に進み、印字制御回路
16hが階調カウンタ16eに階調数を1つカウントア
ップさせた後、ST6に戻る。
【0090】1階調以降については、前述のとおりST
6〜ST10の処理を繰り返すが、0階調目ではないの
で、画像記憶手段14から第1のラインメモリ16aへ
のデータ転送は行わない。
6〜ST10の処理を繰り返すが、0階調目ではないの
で、画像記憶手段14から第1のラインメモリ16aへ
のデータ転送は行わない。
【0091】次に、1階調目の処理では、ST12にお
いて、印字制御回路16hはラッチカウンタ16fがカ
ウントを終了したか否か判定する。ラッチカウンタ16
fが前記したパルス幅タイマ値までカウントアップを終
了すると、印字制御回路16hに対し信号を送ってST
14に進む。このST14においては、印字制御回路1
6hの指示によりパルステーブル16gがラッチカウン
タ16fに1階調目に対する新たなパルス幅タイマ値を
出力する。
いて、印字制御回路16hはラッチカウンタ16fがカ
ウントを終了したか否か判定する。ラッチカウンタ16
fが前記したパルス幅タイマ値までカウントアップを終
了すると、印字制御回路16hに対し信号を送ってST
14に進む。このST14においては、印字制御回路1
6hの指示によりパルステーブル16gがラッチカウン
タ16fに1階調目に対する新たなパルス幅タイマ値を
出力する。
【0092】次に、ST15において、印字制御回路1
6hはラッチカウンタ16fに通電指示信号を出力す
る。ラッチカウンタ16fはラッチ回路16kにラッチ
信号を出力すると同時に、パルステーブル16gから転
送されたパルス幅タイマ値まで新たなカウントを開始す
る。ラッチカウンタ16fよりラッチ回路16kにラッ
チ信号が入力されると、ラッチ回路16kがリセットさ
れた後、新しい印字データがラッチされる。ここまでが
前回(0階調目)の画像信号電圧印加時間になる。パル
ステーブル16gには、予め各階調や各種印刷条件に対
して適切なパルス幅タイマ値がプログラムされている。
これにより、図9に示すように、0階調から15階調ま
での画像信号電圧印加時間を独立に画像形成装置の特性
に応じて最適に設定することができる。
6hはラッチカウンタ16fに通電指示信号を出力す
る。ラッチカウンタ16fはラッチ回路16kにラッチ
信号を出力すると同時に、パルステーブル16gから転
送されたパルス幅タイマ値まで新たなカウントを開始す
る。ラッチカウンタ16fよりラッチ回路16kにラッ
チ信号が入力されると、ラッチ回路16kがリセットさ
れた後、新しい印字データがラッチされる。ここまでが
前回(0階調目)の画像信号電圧印加時間になる。パル
ステーブル16gには、予め各階調や各種印刷条件に対
して適切なパルス幅タイマ値がプログラムされている。
これにより、図9に示すように、0階調から15階調ま
での画像信号電圧印加時間を独立に画像形成装置の特性
に応じて最適に設定することができる。
【0093】次いで、ST16において、階調カウンタ
16eの出力する階調データが最高階調(本実施形態で
は15)までカウントアップした場合、階調データ(=
15)>最高階調(=15)の判定規準はまだ満たされ
ていないため、ST17において、印字制御回路16h
は、階調カウンタ16eに階調数を1つカウントアップ
させ(階調データ=16)、ST6に戻る。ST6にお
いては、画像信号(0〜15)>階調データ(=16)
は常に満たされないため、印字データはST8において
常に“0”(非印字)となり、図9に示すような非印字
データからなるダミーデータがシフトレジスタ16jに
転送される。
16eの出力する階調データが最高階調(本実施形態で
は15)までカウントアップした場合、階調データ(=
15)>最高階調(=15)の判定規準はまだ満たされ
ていないため、ST17において、印字制御回路16h
は、階調カウンタ16eに階調数を1つカウントアップ
させ(階調データ=16)、ST6に戻る。ST6にお
いては、画像信号(0〜15)>階調データ(=16)
は常に満たされないため、印字データはST8において
常に“0”(非印字)となり、図9に示すような非印字
データからなるダミーデータがシフトレジスタ16jに
転送される。
【0094】次いで、ST16において、階調カウンタ
16eの出力する階調データが最高階調を超えた場合、
ST18において1ラインの画素形成が終了したか否か
を判断する。ここでは、まだ左方向にトナー2を偏向し
て画素を形成する工程しか終了しておらず、1ライン全
体の画素形成は終了していないため、ST1に戻り、S
T1〜ST16の動作を、そのうちのST13において
偏向信号電圧をトナー2が中央及び右方向に飛翔するよ
うに変更した上で繰り返す。ST18において、1ライ
ンの画素形成が終了した場合、ST19においてストロ
ーブ信号の出力を停止し、1ラインの記録を終了する。
16eの出力する階調データが最高階調を超えた場合、
ST18において1ラインの画素形成が終了したか否か
を判断する。ここでは、まだ左方向にトナー2を偏向し
て画素を形成する工程しか終了しておらず、1ライン全
体の画素形成は終了していないため、ST1に戻り、S
T1〜ST16の動作を、そのうちのST13において
偏向信号電圧をトナー2が中央及び右方向に飛翔するよ
うに変更した上で繰り返す。ST18において、1ライ
ンの画素形成が終了した場合、ST19においてストロ
ーブ信号の出力を停止し、1ラインの記録を終了する。
【0095】以上説明してきたトナー通過孔列5aによ
るmライン目の記録と同時に、トナー通過孔列5bによ
るm−3ライン目の記録が同様に行われる。前述のよう
にして、低階調から高階調まで順次階調データが更新さ
れながら、1ラインの画像データについて、各ドット毎
に画像信号電圧が与えられ、1ラインの画像データにつ
いて印字が完了する。この動作を全ライン完了すること
によりイエローYの印字が行われる。さらにマゼンタ
M、シアンCと三色印字することによりフルカラーの印
字が行われる。
るmライン目の記録と同時に、トナー通過孔列5bによ
るm−3ライン目の記録が同様に行われる。前述のよう
にして、低階調から高階調まで順次階調データが更新さ
れながら、1ラインの画像データについて、各ドット毎
に画像信号電圧が与えられ、1ラインの画像データにつ
いて印字が完了する。この動作を全ライン完了すること
によりイエローYの印字が行われる。さらにマゼンタ
M、シアンCと三色印字することによりフルカラーの印
字が行われる。
【0096】次に、図11を参照してST14,ST1
5におけるパルステーブル16g及びラッチカウンタ1
6fの動作についてさらに詳しく説明する。パルステー
ブル16gには、例えば階調、周囲温度、トナー2の偏
向方向、記録を行うトナー通過孔列5a,5b等の各種
条件に対応した、制御電極10a,10bへの画像信号
電圧の印加時間(パルス幅タイマ値)が、各々のアドレ
スに分類されてデータとして予め記憶されている。
5におけるパルステーブル16g及びラッチカウンタ1
6fの動作についてさらに詳しく説明する。パルステー
ブル16gには、例えば階調、周囲温度、トナー2の偏
向方向、記録を行うトナー通過孔列5a,5b等の各種
条件に対応した、制御電極10a,10bへの画像信号
電圧の印加時間(パルス幅タイマ値)が、各々のアドレ
スに分類されてデータとして予め記憶されている。
【0097】ST14において、印字制御回路16hが
パルステーブル16gに前記条件を特定する信号を出力
すると、パルステーブル16gは、同信号により特定さ
れるアドレス(条件)に記憶されたデータ(パルス幅タ
イマ値)をラッチカウンタ16fに出力する。
パルステーブル16gに前記条件を特定する信号を出力
すると、パルステーブル16gは、同信号により特定さ
れるアドレス(条件)に記憶されたデータ(パルス幅タ
イマ値)をラッチカウンタ16fに出力する。
【0098】次に、ST15において、ラッチカウンタ
16fは、印字制御回路16hから出力されるLD信号
を受け取ると、ラッチ回路16kに出力した後、パルス
テーブル16gから受け取ったパルス幅タイマ値までク
ロック信号に同期してカウントを開始する。この間に、
ST16からST10までの一連の処理が行われる。
16fは、印字制御回路16hから出力されるLD信号
を受け取ると、ラッチ回路16kに出力した後、パルス
テーブル16gから受け取ったパルス幅タイマ値までク
ロック信号に同期してカウントを開始する。この間に、
ST16からST10までの一連の処理が行われる。
【0099】次に、ST12において、ラッチカウンタ
16fは、パルス幅タイマ値までカウントが終了する
と、印字制御回路16hに対し信号を出した後、印字制
御回路16hの指示でST14に進み、前記一連の処理
が各階調に対し繰り返し行われる。
16fは、パルス幅タイマ値までカウントが終了する
と、印字制御回路16hに対し信号を出した後、印字制
御回路16hの指示でST14に進み、前記一連の処理
が各階調に対し繰り返し行われる。
【0100】ここで、ラッチカウンタ16fに入力され
るクロック信号を仮に1MHzとすると、パルス幅タイ
マ値の下位1ビットはラッチカウンタ16fのカウント
で1μsecに相当し、画像信号電圧の印加時間を1μ
sec刻みで変化させることができ、木目細かい補正を
することができる。
るクロック信号を仮に1MHzとすると、パルス幅タイ
マ値の下位1ビットはラッチカウンタ16fのカウント
で1μsecに相当し、画像信号電圧の印加時間を1μ
sec刻みで変化させることができ、木目細かい補正を
することができる。
【0101】以上により、本発明の実施形態に係る画像
形成装置においては、素子情報記憶手段17に保持され
た素子情報と、画像信号記憶手段14により記憶されて
いる画像情報とに基づいてトナー2の飛翔制御を行い、
制御電極10a,10bに印加する画像信号電圧の電圧
印加時間を、素子情報記憶手段17に保持された素子情
報と画像信号とに応じて異ならせるように構成されてい
る。
形成装置においては、素子情報記憶手段17に保持され
た素子情報と、画像信号記憶手段14により記憶されて
いる画像情報とに基づいてトナー2の飛翔制御を行い、
制御電極10a,10bに印加する画像信号電圧の電圧
印加時間を、素子情報記憶手段17に保持された素子情
報と画像信号とに応じて異ならせるように構成されてい
る。
【0102】したがって、この実施形態においては、素
子情報記憶手段17に保持された素子情報と画像情報と
に基づいてトナー2の飛翔制御が行われるので、トナー
通過孔4や制御電極10a,10bの寸法形状のばらつ
き、各トナー通過孔4と制御電極10a,10bとの偏
心状態、トナー担持体1とトナー通過制御手段3との距
離のトナー担持体長さ方向での差異、トナー通過孔列5
a,5bの主走査方向からの傾きによる画素形成位置の
副走査方向での差異、トナー担持体1の円筒度のばらつ
きや駆動IC(制御電源)毎の電圧降下度等により、素
子毎の記録特性のばらつきがあるときでも、そのばらつ
きが補正されて受像手段7上に画像むらのない画像が形
成されるようになり、画像品質の向上を図ることができ
る。
子情報記憶手段17に保持された素子情報と画像情報と
に基づいてトナー2の飛翔制御が行われるので、トナー
通過孔4や制御電極10a,10bの寸法形状のばらつ
き、各トナー通過孔4と制御電極10a,10bとの偏
心状態、トナー担持体1とトナー通過制御手段3との距
離のトナー担持体長さ方向での差異、トナー通過孔列5
a,5bの主走査方向からの傾きによる画素形成位置の
副走査方向での差異、トナー担持体1の円筒度のばらつ
きや駆動IC(制御電源)毎の電圧降下度等により、素
子毎の記録特性のばらつきがあるときでも、そのばらつ
きが補正されて受像手段7上に画像むらのない画像が形
成されるようになり、画像品質の向上を図ることができ
る。
【0103】例えば素子情報記憶手段17により保持さ
れている素子情報に基づいて制御電極10a,10bへ
の画像信号電圧の電圧印加時間を異ならせることで、素
子毎に形成される画素の記録濃度のばらつきがある場合
でも、その素子毎の記録特性を補うように最適なトナー
飛翔エネルギーを供給することができる。
れている素子情報に基づいて制御電極10a,10bへ
の画像信号電圧の電圧印加時間を異ならせることで、素
子毎に形成される画素の記録濃度のばらつきがある場合
でも、その素子毎の記録特性を補うように最適なトナー
飛翔エネルギーを供給することができる。
【0104】前記素子情報は、トナー通過孔4の孔断面
積や内径等の形状寸法に起因する情報、制御電極10
a,10bもしくは偏向電極11a,11bに関する内
径や外形等に起因する情報、制御電極10a,10bも
しくは偏向電極11a,11bの相互の偏心等のトナー
通過孔4又は電極10a,10b,11a,11bに各
々の関係に起因する情報の少なくとも1つであってもよ
い。これらの情報はトナー通過制御手段3固有の情報で
あるので、この情報をトナー通過制御手段3の生産工程
において測定して素子情報記憶手段17に記憶させるこ
とが簡便となる。
積や内径等の形状寸法に起因する情報、制御電極10
a,10bもしくは偏向電極11a,11bに関する内
径や外形等に起因する情報、制御電極10a,10bも
しくは偏向電極11a,11bの相互の偏心等のトナー
通過孔4又は電極10a,10b,11a,11bに各
々の関係に起因する情報の少なくとも1つであってもよ
い。これらの情報はトナー通過制御手段3固有の情報で
あるので、この情報をトナー通過制御手段3の生産工程
において測定して素子情報記憶手段17に記憶させるこ
とが簡便となる。
【0105】この補正では、トナー通過孔4の孔断面積
又は孔径が大きい場合には、その孔4の通過時の抵抗が
小さく、通常の孔に比べてトナー2の飛翔量が多いため
に、制御電極10a,10bへの電圧印加時間を孔断面
積等に応じて減少することで、トナー2の飛翔量を補償
できる。
又は孔径が大きい場合には、その孔4の通過時の抵抗が
小さく、通常の孔に比べてトナー2の飛翔量が多いため
に、制御電極10a,10bへの電圧印加時間を孔断面
積等に応じて減少することで、トナー2の飛翔量を補償
できる。
【0106】また、制御電極10a,10bの内径と外
形とによって決まる電極面積が大きい場合には、多くの
トナー2がトナー担持体1から引き剥がされて飛翔する
ので、通常の電極面積に比べてトナー2の飛翔量が多
い。このため、制御電極10a,10bへの電圧印加時
間を電極面積に応じて減少することで、トナー飛翔量を
補償できる。
形とによって決まる電極面積が大きい場合には、多くの
トナー2がトナー担持体1から引き剥がされて飛翔する
ので、通常の電極面積に比べてトナー2の飛翔量が多
い。このため、制御電極10a,10bへの電圧印加時
間を電極面積に応じて減少することで、トナー飛翔量を
補償できる。
【0107】また、制御電極10a,10bとトナー通
過孔4とが偏心している場合には、トナー2を偏向して
飛翔させる場合の左右に形成される画素の画素形成位置
が正規の画素形成位置からずれるとともに、左右の画素
間での濃度差が増大する。これに対し、偏心量に応じ
て、左右のトナー飛翔時に偏向電極11a,11bへ印
加する電圧又は電圧印加時間を素子毎又は一律に異なら
せることで、前記画素形成位置のずれを補償できる。こ
こで、偏向電極11a,11bへの印加電圧又は電圧印
加時間を素子毎に異ならせる場合、回路構成が複雑とな
る。前記した制御電極10a,10bとトナー通過孔4
との偏心は全てのトナー通過孔4に共通して同方向にず
れる場合が多く、こうした場合には、偏向電極11a,
11bへ印加する電圧又は電圧印加時間を一律に異なら
せることで、画素形成位置のばらつきを十分に補償する
ことができる。
過孔4とが偏心している場合には、トナー2を偏向して
飛翔させる場合の左右に形成される画素の画素形成位置
が正規の画素形成位置からずれるとともに、左右の画素
間での濃度差が増大する。これに対し、偏心量に応じ
て、左右のトナー飛翔時に偏向電極11a,11bへ印
加する電圧又は電圧印加時間を素子毎又は一律に異なら
せることで、前記画素形成位置のずれを補償できる。こ
こで、偏向電極11a,11bへの印加電圧又は電圧印
加時間を素子毎に異ならせる場合、回路構成が複雑とな
る。前記した制御電極10a,10bとトナー通過孔4
との偏心は全てのトナー通過孔4に共通して同方向にず
れる場合が多く、こうした場合には、偏向電極11a,
11bへ印加する電圧又は電圧印加時間を一律に異なら
せることで、画素形成位置のばらつきを十分に補償する
ことができる。
【0108】また、偏心量に応じて、左右のトナー飛翔
時に制御電極10a,10bへ印加する電圧又は電圧印
加時間を素子毎に異ならせることで、形成される画素の
濃度ばらつきを補償できる。
時に制御電極10a,10bへ印加する電圧又は電圧印
加時間を素子毎に異ならせることで、形成される画素の
濃度ばらつきを補償できる。
【0109】さらに、素子情報は、トナー通過孔4の各
々とトナー担持体1表面との空間距離等の相互の位置関
係に起因する情報、又はトナー通過孔4の各々と受像手
段7との空間距離等の相互の位置関係に起因する情報で
あってもよい。これらの情報は、トナー通過制御手段3
の波打ち、傾き、湾曲等、トナー通過制御手段3の装置
本体への取付状態によって変動するトナー通過制御手段
3と装置本体との相互の位置関係に起因する情報であっ
て濃度変動の原因となる。これを測定し、測定結果に応
じて電圧印加時間等を変調することで、前記濃度変動を
補正することができる。しかし、前記したようなトナー
通過制御手段3の装置本体への取付けに起因する情報
は、トナー通過制御手段3を装置本体へ取り付けた後に
測定する必要があり、機器の内部に位置する主走査方向
の中央部等では数ミクロン単位で精度良く測定すること
は一般的に困難であるので、濃度の左右差(主走査方向
における濃度差)や端部又は中央部の画像濃度が淡い
等、比較的単純なプロフィールのばらつきに対する補正
に有効である。この補正では、トナー通過孔4の各々と
トナー担持体1表面との空間距離、又はトナー通過孔4
の各々と受像手段7との空間距離が正規の寸法よりも大
きい場合には、トナー担持体1、制御電極10a,10
b、背面電極6の電位が同じでも、トナー2を飛翔させ
る電解が小さくなるので、トナー2の飛翔量が減少す
る。このような場合、制御電極10a,10bへの電圧
印加時間を前記2種類の空間距離の増加分に応じて、各
々増加することでトナー飛翔量の減少を補償できる。
々とトナー担持体1表面との空間距離等の相互の位置関
係に起因する情報、又はトナー通過孔4の各々と受像手
段7との空間距離等の相互の位置関係に起因する情報で
あってもよい。これらの情報は、トナー通過制御手段3
の波打ち、傾き、湾曲等、トナー通過制御手段3の装置
本体への取付状態によって変動するトナー通過制御手段
3と装置本体との相互の位置関係に起因する情報であっ
て濃度変動の原因となる。これを測定し、測定結果に応
じて電圧印加時間等を変調することで、前記濃度変動を
補正することができる。しかし、前記したようなトナー
通過制御手段3の装置本体への取付けに起因する情報
は、トナー通過制御手段3を装置本体へ取り付けた後に
測定する必要があり、機器の内部に位置する主走査方向
の中央部等では数ミクロン単位で精度良く測定すること
は一般的に困難であるので、濃度の左右差(主走査方向
における濃度差)や端部又は中央部の画像濃度が淡い
等、比較的単純なプロフィールのばらつきに対する補正
に有効である。この補正では、トナー通過孔4の各々と
トナー担持体1表面との空間距離、又はトナー通過孔4
の各々と受像手段7との空間距離が正規の寸法よりも大
きい場合には、トナー担持体1、制御電極10a,10
b、背面電極6の電位が同じでも、トナー2を飛翔させ
る電解が小さくなるので、トナー2の飛翔量が減少す
る。このような場合、制御電極10a,10bへの電圧
印加時間を前記2種類の空間距離の増加分に応じて、各
々増加することでトナー飛翔量の減少を補償できる。
【0110】また、トナー通過孔列5a,5bが主走査
方向に傾きを有し、受像手段7への画素形成位置が副走
査方向において異なる場合には、制御電極10a,10
bへの電圧印加タイミングをトナー通過孔4の位置情報
に応じて正規の電圧印加タイミングからシフトすること
で、画素形成位置のずれを補償できる。この補正につい
ては詳細を後述する。
方向に傾きを有し、受像手段7への画素形成位置が副走
査方向において異なる場合には、制御電極10a,10
bへの電圧印加タイミングをトナー通過孔4の位置情報
に応じて正規の電圧印加タイミングからシフトすること
で、画素形成位置のずれを補償できる。この補正につい
ては詳細を後述する。
【0111】さらに、素子情報は、トナー通過孔4によ
り受像手段7又はその他の記録部材に形成された、トナ
ー通過孔4の各々に対応する画素の濃度、ドット径又は
位置情報の少なくとも1つであってもよい。これらの情
報は、前記したトナー通過制御手段3固有の情報と、ト
ナー通過制御手段3の装置本体への取付けに起因する情
報との両者に起因する情報であり、この情報は装置本体
にトナー通過制御手段3を組み込んだ後、記録された画
素の濃度を素子毎に測定することで得られる。記録され
た画素の濃度を素子毎に測定し、測定結果の応じて電圧
印加時間等を変調することで、前記したトナー通過制御
手段3固有の情報と、トナー通過制御手段3の装置本体
への取付けに起因する情報との両者に起因する濃度変動
を一度に補正することができる。前記したようなトナー
通過制御手段3の装置本体への取付けに起因する情報
は、トナー通過制御手段3を装置本体へ取り付けた後に
測定する必要があり、機器の内部に位置する主走査方向
の中央部等では数ミクロン単位で精度良く測定すること
は一般的に困難であるので、記録物に形成された画素の
濃度等を直接測定することで、トナー通過制御手段3と
装置本体との相互の位置関係に起因する濃度変動につい
ても、精度良く補正することができる。この補正では、
画素の濃度、ドット径が正規の値と異なる場合、制御電
極10a,10bへの電圧印加時間を増減することで、
これらを補償できる。また、画素の形成位置が正規の位
置と異なる場合には、制御電極10a,10bへの電圧
印加タイミングを変調したり、偏向電極11a,11b
への印加電圧や電圧印加時間を変調することで、これら
を補償できる。
り受像手段7又はその他の記録部材に形成された、トナ
ー通過孔4の各々に対応する画素の濃度、ドット径又は
位置情報の少なくとも1つであってもよい。これらの情
報は、前記したトナー通過制御手段3固有の情報と、ト
ナー通過制御手段3の装置本体への取付けに起因する情
報との両者に起因する情報であり、この情報は装置本体
にトナー通過制御手段3を組み込んだ後、記録された画
素の濃度を素子毎に測定することで得られる。記録され
た画素の濃度を素子毎に測定し、測定結果の応じて電圧
印加時間等を変調することで、前記したトナー通過制御
手段3固有の情報と、トナー通過制御手段3の装置本体
への取付けに起因する情報との両者に起因する濃度変動
を一度に補正することができる。前記したようなトナー
通過制御手段3の装置本体への取付けに起因する情報
は、トナー通過制御手段3を装置本体へ取り付けた後に
測定する必要があり、機器の内部に位置する主走査方向
の中央部等では数ミクロン単位で精度良く測定すること
は一般的に困難であるので、記録物に形成された画素の
濃度等を直接測定することで、トナー通過制御手段3と
装置本体との相互の位置関係に起因する濃度変動につい
ても、精度良く補正することができる。この補正では、
画素の濃度、ドット径が正規の値と異なる場合、制御電
極10a,10bへの電圧印加時間を増減することで、
これらを補償できる。また、画素の形成位置が正規の位
置と異なる場合には、制御電極10a,10bへの電圧
印加タイミングを変調したり、偏向電極11a,11b
への印加電圧や電圧印加時間を変調することで、これら
を補償できる。
【0112】また、前記素子情報が格納された素子情報
記憶手段17はトナー通過制御手段3に配設されてそれ
と一体化されているので、トナー通過制御手段3を交換
した場合に、それと同時に素子情報記憶手段17も交換
されるようになり、保守部品の供給が容易になる。
記憶手段17はトナー通過制御手段3に配設されてそれ
と一体化されているので、トナー通過制御手段3を交換
した場合に、それと同時に素子情報記憶手段17も交換
されるようになり、保守部品の供給が容易になる。
【0113】さらに、素子情報記憶手段17は読出し専
用記憶手段17aと消去及び記録可能な記憶手段17b
とからなり、読出し専用記憶手段17aにはトナー通過
制御手段3の特性に関する情報が、また消去及び記録可
能な記憶手段17bにはトナー通過制御手段3と装置本
体との関係に関する情報がそれぞれ記憶されているの
で、読出し専用記憶手段17aにはトナー通過制御手段
3固有の情報のみを記憶させ、トナー通過制御手段3の
装置本体への取付けに起因する情報は、装置本体にトナ
ー通過制御手段3を組み込んだ後に、消去及び記録可能
で書換え可能な記憶手段17bに格納することができ
る。このことで、トナー通過制御手段3を保守部品とし
て供給する際、読出し専用記憶手段17aには予めトナ
ー通過制御手段3に起因する情報を工場出荷時に記憶さ
せておき、さらに素子情報記憶手段17をトナー通過制
御手段3と一体化しておく。そして、トナー通過制御手
段3の装置本体への取付けに起因する情報は、サービス
ステーション等で装置本体にトナー通過制御手段3を組
み込む際に、書換え可能な別の記憶手段17bに格納す
ればよく、トナー通過制御手段3固有のばらつき要因と
装置本体への取付時のばらつき要因とを適正に補償する
ことができる。
用記憶手段17aと消去及び記録可能な記憶手段17b
とからなり、読出し専用記憶手段17aにはトナー通過
制御手段3の特性に関する情報が、また消去及び記録可
能な記憶手段17bにはトナー通過制御手段3と装置本
体との関係に関する情報がそれぞれ記憶されているの
で、読出し専用記憶手段17aにはトナー通過制御手段
3固有の情報のみを記憶させ、トナー通過制御手段3の
装置本体への取付けに起因する情報は、装置本体にトナ
ー通過制御手段3を組み込んだ後に、消去及び記録可能
で書換え可能な記憶手段17bに格納することができ
る。このことで、トナー通過制御手段3を保守部品とし
て供給する際、読出し専用記憶手段17aには予めトナ
ー通過制御手段3に起因する情報を工場出荷時に記憶さ
せておき、さらに素子情報記憶手段17をトナー通過制
御手段3と一体化しておく。そして、トナー通過制御手
段3の装置本体への取付けに起因する情報は、サービス
ステーション等で装置本体にトナー通過制御手段3を組
み込む際に、書換え可能な別の記憶手段17bに格納す
ればよく、トナー通過制御手段3固有のばらつき要因と
装置本体への取付時のばらつき要因とを適正に補償する
ことができる。
【0114】また、本実施形態に係る画像形成装置のパ
ルステーブル16gには、例えば階調、周囲温度、トナ
ー2の偏向方向、記録を行うトナー通過孔列5a,5b
等の各種条件に対応した画像信号電圧の印加時間(パル
ス幅タイマ値)がデータとして予め記憶されており、印
字制御回路16hからの前記条件を特定する指示に基づ
きパルス幅タイマ値をラッチカウンタ16fに出力し、
ラッチカウンタ16fはパルステーブル16gから受け
取ったパルス幅タイマ値までカウントを行い、制御電極
10aに印加する画像信号電圧の印加時間を決定する構
成を採る。
ルステーブル16gには、例えば階調、周囲温度、トナ
ー2の偏向方向、記録を行うトナー通過孔列5a,5b
等の各種条件に対応した画像信号電圧の印加時間(パル
ス幅タイマ値)がデータとして予め記憶されており、印
字制御回路16hからの前記条件を特定する指示に基づ
きパルス幅タイマ値をラッチカウンタ16fに出力し、
ラッチカウンタ16fはパルステーブル16gから受け
取ったパルス幅タイマ値までカウントを行い、制御電極
10aに印加する画像信号電圧の印加時間を決定する構
成を採る。
【0115】これにより、記録を行う階調に応じて電圧
印加時間を独立に設定することができるため、トナー2
の飛翔に伴う画素形成過程における濃度特性を踏まえた
良好な階調による濃度変調(例えばリニアリティに優れ
た濃度変調)が可能となる。また、オペレータから設定
を行うことにより、用途に応じた濃度変調の条件を予め
パルステーブル16gに記憶された数種類の設定条件の
中から任意に選択して印刷を行うことができる。
印加時間を独立に設定することができるため、トナー2
の飛翔に伴う画素形成過程における濃度特性を踏まえた
良好な階調による濃度変調(例えばリニアリティに優れ
た濃度変調)が可能となる。また、オペレータから設定
を行うことにより、用途に応じた濃度変調の条件を予め
パルステーブル16gに記憶された数種類の設定条件の
中から任意に選択して印刷を行うことができる。
【0116】また、トナー2の飛翔の際に、偏向電極1
1a,11bに印加する偏向電圧のトナー飛翔方向変調
に伴う差異に起因してトナー通過孔4の周囲の電界条件
が変動し、受像手段7上に形成される画素のサイズが変
化するという問題点に対し、トナー飛翔方向に応じてパ
ルス幅タイマ値を異ならせることで、画素サイズの一定
化を図れる。
1a,11bに印加する偏向電圧のトナー飛翔方向変調
に伴う差異に起因してトナー通過孔4の周囲の電界条件
が変動し、受像手段7上に形成される画素のサイズが変
化するという問題点に対し、トナー飛翔方向に応じてパ
ルス幅タイマ値を異ならせることで、画素サイズの一定
化を図れる。
【0117】また、トナー2の飛翔の際に、トナー通過
孔列5a,5bにおいて、トナー担持体1との距離寸法
や、トナー担持体1からのトナー供給条件が異なること
に起因して、受像手段7上に形成される画素のサイズが
変化するという問題点に対し、記録が行われるトナー通
過孔列5a,5bによってパルス幅タイマ値を異ならせ
ることで、前記問題点を解消することができる。
孔列5a,5bにおいて、トナー担持体1との距離寸法
や、トナー担持体1からのトナー供給条件が異なること
に起因して、受像手段7上に形成される画素のサイズが
変化するという問題点に対し、記録が行われるトナー通
過孔列5a,5bによってパルス幅タイマ値を異ならせ
ることで、前記問題点を解消することができる。
【0118】また、画像形成装置の累積印刷枚数によっ
て画素形成過程における濃度特性が変化する場合、印刷
枚数を重ねるに従って初期の特性を維持できなくなると
いう問題点があるのに対し、画像形成装置が初期特性を
再現できるパルス幅タイマ値を累積印刷枚数毎にパルス
テーブル16gに予め記憶しておき、画像形成装置にて
カウントされる累積印刷枚数によってパルス幅タイマ値
を異ならせることで、印刷枚数の増加に伴う特性の変化
を防止することができる。
て画素形成過程における濃度特性が変化する場合、印刷
枚数を重ねるに従って初期の特性を維持できなくなると
いう問題点があるのに対し、画像形成装置が初期特性を
再現できるパルス幅タイマ値を累積印刷枚数毎にパルス
テーブル16gに予め記憶しておき、画像形成装置にて
カウントされる累積印刷枚数によってパルス幅タイマ値
を異ならせることで、印刷枚数の増加に伴う特性の変化
を防止することができる。
【0119】また、画像形成装置の周囲の温度又は湿度
等の環境条件によって画素形成過程における濃度特性が
変化する場合、各種環境条件において画像形成装置が良
好な特性を再現できるパルス幅タイマ値を、温度又は湿
度条件毎にパルステーブル16gに予め記憶しておき、
画像形成装置にて周囲の温度又は湿度を検知し、条件応
じて前記パルス幅タイマ値を異ならせることで、環境条
件の変化に伴う記録特性の変化を防止することができ
る。
等の環境条件によって画素形成過程における濃度特性が
変化する場合、各種環境条件において画像形成装置が良
好な特性を再現できるパルス幅タイマ値を、温度又は湿
度条件毎にパルステーブル16gに予め記憶しておき、
画像形成装置にて周囲の温度又は湿度を検知し、条件応
じて前記パルス幅タイマ値を異ならせることで、環境条
件の変化に伴う記録特性の変化を防止することができ
る。
【0120】以上、同時に記録を行うトナー通過孔列5
a,5bに対し一括して行う補正として、パルステーブ
ル16gに記憶された複数のパルス幅タイマ値を、条件
に応じて使い分けることで、(1)トナー2の飛翔に伴
う画素形成過程における濃度特性、(2)偏向電圧の変
調に伴うトナー飛翔特性の差異、(3)トナー通過孔列
5a,5bにおけるトナー飛翔特性の差異、(4)累積
印刷枚数による記録濃度特性の変化、(5)周囲の温度
又は湿度等の環境条件による記録濃度特性の変化、の5
項目に関し制御を行うことについて説明した。前記
(1)〜(5)は、同一のトナー通過孔列5a,5bに
属する複数のトナー通過孔4に対し共通して一律に作用
する変動要因である。また、補正をする際に、十分な画
像品質を確保するためには、画像信号電圧の印加時間
を、そのベースとなる電圧印加時間に対して少なくとも
1/8〜1/16(例えば数μsec)刻みで設定する
ことを要し、特に(4)及び(5)に対しては、それを
連続的に変化させることが必要となる。
a,5bに対し一括して行う補正として、パルステーブ
ル16gに記憶された複数のパルス幅タイマ値を、条件
に応じて使い分けることで、(1)トナー2の飛翔に伴
う画素形成過程における濃度特性、(2)偏向電圧の変
調に伴うトナー飛翔特性の差異、(3)トナー通過孔列
5a,5bにおけるトナー飛翔特性の差異、(4)累積
印刷枚数による記録濃度特性の変化、(5)周囲の温度
又は湿度等の環境条件による記録濃度特性の変化、の5
項目に関し制御を行うことについて説明した。前記
(1)〜(5)は、同一のトナー通過孔列5a,5bに
属する複数のトナー通過孔4に対し共通して一律に作用
する変動要因である。また、補正をする際に、十分な画
像品質を確保するためには、画像信号電圧の印加時間
を、そのベースとなる電圧印加時間に対して少なくとも
1/8〜1/16(例えば数μsec)刻みで設定する
ことを要し、特に(4)及び(5)に対しては、それを
連続的に変化させることが必要となる。
【0121】これに対し、本実施形態に示したようにパ
ルステーブル16gに記憶された複数のパルス幅タイマ
値を条件に応じて使い分ける補正方法が、同時に記録を
行うトナー通過孔列5a,5bに対し一括して補正が行
え、かつパルス幅タイマ値を時間的に細かく変更できる
点で、記録速度と回路構成においてメリットがある。
ルステーブル16gに記憶された複数のパルス幅タイマ
値を条件に応じて使い分ける補正方法が、同時に記録を
行うトナー通過孔列5a,5bに対し一括して補正が行
え、かつパルス幅タイマ値を時間的に細かく変更できる
点で、記録速度と回路構成においてメリットがある。
【0122】(他の実施形態)尚、図13に示すよう
に、各素子の制御電極10a,10bに対し素子情報と
してM段階(図示例では16段階)に異なる補正パルス
が印加されるように構成し、受像手段7上に副走査方向
に連続して形成されるN個(図示例ではmライン〜m+
3ラインの4つのラインに対応する4個)の画素を1つ
の補正グループとし、その1つの補正グループの中で発
生する補正パルスの数をN段階に異ならせることで、各
素子に対してN×M段階(図示例では4×16=64段
階)の補正を行うように構成してもよい。
に、各素子の制御電極10a,10bに対し素子情報と
してM段階(図示例では16段階)に異なる補正パルス
が印加されるように構成し、受像手段7上に副走査方向
に連続して形成されるN個(図示例ではmライン〜m+
3ラインの4つのラインに対応する4個)の画素を1つ
の補正グループとし、その1つの補正グループの中で発
生する補正パルスの数をN段階に異ならせることで、各
素子に対してN×M段階(図示例では4×16=64段
階)の補正を行うように構成してもよい。
【0123】こうすると、簡素な補正回路16b,16
nにて、多段階の補正パルスを発生し、きめ細かい補正
を行うことができる。すなわち、補正段数の増加のため
に単に発生パルス数自体を増加させると、補正回路16
b,16nにおいて高速なデータ転送が必要となり、回
路のパフォーマンスが必要となってコストアップが生じ
る。従って、発生パルス数の少ない低パフォーマンスな
回路を用いて、多段階な補正を行うために周期的に補正
パルスにおいて副走査方向にパルス発生パターンを発生
させる前記方法は有効である。また、主走査方向におい
て同一のパルス発生パターンを同位相で用いると横縞が
発生するので、パルス発生パターンの位相を異ならせる
ことでこれを防止する。
nにて、多段階の補正パルスを発生し、きめ細かい補正
を行うことができる。すなわち、補正段数の増加のため
に単に発生パルス数自体を増加させると、補正回路16
b,16nにおいて高速なデータ転送が必要となり、回
路のパフォーマンスが必要となってコストアップが生じ
る。従って、発生パルス数の少ない低パフォーマンスな
回路を用いて、多段階な補正を行うために周期的に補正
パルスにおいて副走査方向にパルス発生パターンを発生
させる前記方法は有効である。また、主走査方向におい
て同一のパルス発生パターンを同位相で用いると横縞が
発生するので、パルス発生パターンの位相を異ならせる
ことでこれを防止する。
【0124】また、前記実施形態では、制御電極10
a,10bに印加する画像信号電圧の電圧印加時間を、
素子情報記憶手段17に保持された素子情報と画像信号
とに応じて異ならせるようにしているが、この画像信号
電圧(電位)自体を異ならせるようにしてもよく、さら
には、その他、画像信号電圧の電圧印加タイミングを異
ならせるようにすることもできる。
a,10bに印加する画像信号電圧の電圧印加時間を、
素子情報記憶手段17に保持された素子情報と画像信号
とに応じて異ならせるようにしているが、この画像信号
電圧(電位)自体を異ならせるようにしてもよく、さら
には、その他、画像信号電圧の電圧印加タイミングを異
ならせるようにすることもできる。
【0125】このように素子情報に基づいて制御電極1
0a,10bへの画像信号電圧の電圧印加タイミングを
異ならせることで、素子毎に画素形成位置のばらつきが
ある場合でも、素子毎の特性に応じて最適な印加タイミ
ングでドットを形成でき、画素形成位置を補償すること
ができる。すなわち、トナー通過孔列5a,5bが主走
査方向から傾いていると、画素形成位置が副走査方向で
異なるが、このような場合でも、素子毎に制御電極10
a,10bへの電圧印加タイミングを1ラインの中で異
ならせることで、画素形成位置を適正に補正することが
できる。これにより、素子毎の電圧印加タイミングを1
ライン毎に異ならせて、1ライン毎に画素形成位置の傾
きを補正する場合に比較して、補正の境界部でジャギー
が発生することもない。
0a,10bへの画像信号電圧の電圧印加タイミングを
異ならせることで、素子毎に画素形成位置のばらつきが
ある場合でも、素子毎の特性に応じて最適な印加タイミ
ングでドットを形成でき、画素形成位置を補償すること
ができる。すなわち、トナー通過孔列5a,5bが主走
査方向から傾いていると、画素形成位置が副走査方向で
異なるが、このような場合でも、素子毎に制御電極10
a,10bへの電圧印加タイミングを1ラインの中で異
ならせることで、画素形成位置を適正に補正することが
できる。これにより、素子毎の電圧印加タイミングを1
ライン毎に異ならせて、1ライン毎に画素形成位置の傾
きを補正する場合に比較して、補正の境界部でジャギー
が発生することもない。
【0126】尚、この補正は、図12に示す画像信号電
圧の電圧印加開始時間と電圧印加終了時間とを1パルス
毎に左右に共にシフトすることによって行う。また、電
圧印加タイミングを変調する補正に併せて、電圧印加時
間を変調する補正を行うことにより、素子毎の画像形成
位置と画像濃度とを同時に補正することができる。
圧の電圧印加開始時間と電圧印加終了時間とを1パルス
毎に左右に共にシフトすることによって行う。また、電
圧印加タイミングを変調する補正に併せて、電圧印加時
間を変調する補正を行うことにより、素子毎の画像形成
位置と画像濃度とを同時に補正することができる。
【0127】さらに、画像信号電圧に加え或いはそれと
は関係なく、偏向電極11a,11bに印加される偏向
信号電圧の各電位、電圧印加時間又は電圧印加タイミン
グの少なくとも1つを、素子情報記憶手段17に保持さ
れた素子情報と画像信号とに応じて異ならせるようにし
てもよい。具体的には、前記実施形態のように素子毎の
偏向電極11a,11bを共通電極として同時に制御す
る構成に代えて、各偏向電極11a,11bへの偏向信
号電圧を駆動ICを介して素子毎に制御するように構成
することで、前記のように素子毎の偏向電極11a,1
1bへの電圧印加時間を変調する制御が可能となる。
は関係なく、偏向電極11a,11bに印加される偏向
信号電圧の各電位、電圧印加時間又は電圧印加タイミン
グの少なくとも1つを、素子情報記憶手段17に保持さ
れた素子情報と画像信号とに応じて異ならせるようにし
てもよい。具体的には、前記実施形態のように素子毎の
偏向電極11a,11bを共通電極として同時に制御す
る構成に代えて、各偏向電極11a,11bへの偏向信
号電圧を駆動ICを介して素子毎に制御するように構成
することで、前記のように素子毎の偏向電極11a,1
1bへの電圧印加時間を変調する制御が可能となる。
【0128】このことで、素子毎にトナー偏向特性(着
弾ドット位置に影響する特性)のばらつきがある場合で
も、素子毎の記録特性に応じて最適なトナー偏向量を確
保でき、着弾ドット位置のばらつきを補償することがで
きる。この補正により、トナー通過孔4と偏向電極11
a,11bとの相対的な位置関係が素子毎に異なること
に起因して発生する素子毎の偏向特性のばらつきを補正
することができる。
弾ドット位置に影響する特性)のばらつきがある場合で
も、素子毎の記録特性に応じて最適なトナー偏向量を確
保でき、着弾ドット位置のばらつきを補償することがで
きる。この補正により、トナー通過孔4と偏向電極11
a,11bとの相対的な位置関係が素子毎に異なること
に起因して発生する素子毎の偏向特性のばらつきを補正
することができる。
【0129】また、制御電極10a,10bに印加され
る画像信号電圧及び偏向電極11a,11bに印加され
る偏向信号電圧の少なくとも一方の各電位、電圧印加時
間又は電圧印加タイミングの少なくとも1つを前記素子
情報と画像信号とに応じて制御電極10a,10b毎又
は偏向電極11a,11b毎に異ならせるようにするこ
ともできる。こうすれば、素子情報のみならず画像信号
にも基づいて素子毎に画像信号電圧又は偏向信号電圧の
電圧印加時間等が異なるので、画像信号の階調に応じた
最適な補償を行うことができる。すなわち、素子情報の
みに基づいて補正を行うと、画像信号に関係なく一律の
パルス幅で補正が行われ、低階調では、画像信号の階調
に対応した基本となるパルス幅が短いために、相対的に
補正パルス幅が長くなって補正過多となる一方、高階調
では、画像信号の階調に対応した基本となるパルス幅が
長く、相対的に補正パルスが短くなって補正不足とな
り、補正量に過不足が生じて濃度むらが発生するが、素
子情報及び画像信号に基づいて素子毎に偏向信号電圧の
電圧印加時間等を異ならせることで、前記濃度むらの発
生を防止することができる。具体的には、例えば素子情
報に対し画像信号の階調から導いた係数を乗じた値を再
度、画像信号に加算することにより、補正後の画像信号
を求める構成とする。
る画像信号電圧及び偏向電極11a,11bに印加され
る偏向信号電圧の少なくとも一方の各電位、電圧印加時
間又は電圧印加タイミングの少なくとも1つを前記素子
情報と画像信号とに応じて制御電極10a,10b毎又
は偏向電極11a,11b毎に異ならせるようにするこ
ともできる。こうすれば、素子情報のみならず画像信号
にも基づいて素子毎に画像信号電圧又は偏向信号電圧の
電圧印加時間等が異なるので、画像信号の階調に応じた
最適な補償を行うことができる。すなわち、素子情報の
みに基づいて補正を行うと、画像信号に関係なく一律の
パルス幅で補正が行われ、低階調では、画像信号の階調
に対応した基本となるパルス幅が短いために、相対的に
補正パルス幅が長くなって補正過多となる一方、高階調
では、画像信号の階調に対応した基本となるパルス幅が
長く、相対的に補正パルスが短くなって補正不足とな
り、補正量に過不足が生じて濃度むらが発生するが、素
子情報及び画像信号に基づいて素子毎に偏向信号電圧の
電圧印加時間等を異ならせることで、前記濃度むらの発
生を防止することができる。具体的には、例えば素子情
報に対し画像信号の階調から導いた係数を乗じた値を再
度、画像信号に加算することにより、補正後の画像信号
を求める構成とする。
【0130】また、制御電極10a,10bに印加され
る画像信号電圧及び偏向電極11a,11bに印加され
る偏向信号電圧の少なくとも一方の各電位、電圧印加時
間又は電圧印加タイミングの少なくとも1つを、素子情
報記憶手段17に保持された素子情報と画像信号とに応
じて複数の制御電極10a,10b毎又は複数の偏向電
極11a,11b毎に異ならせるようにしてもよい。こ
のことで、素子毎に補正を行う代わりに、グループ化し
た複数の制御電極10a,10b毎又は複数の偏向電極
11a,11b毎に補正を行うので、制御回路を簡素化
することができる。この補正は、グループによって異な
る濃度変動要因、例えば素子が接続される駆動IC毎に
電圧降下量が異なり、それを駆動IC毎に異なる補正パ
ルスを与えることで補正する場合に、必要十分な補正回
路16b,16nを構成でき、コスト面でメリットが大
きい。
る画像信号電圧及び偏向電極11a,11bに印加され
る偏向信号電圧の少なくとも一方の各電位、電圧印加時
間又は電圧印加タイミングの少なくとも1つを、素子情
報記憶手段17に保持された素子情報と画像信号とに応
じて複数の制御電極10a,10b毎又は複数の偏向電
極11a,11b毎に異ならせるようにしてもよい。こ
のことで、素子毎に補正を行う代わりに、グループ化し
た複数の制御電極10a,10b毎又は複数の偏向電極
11a,11b毎に補正を行うので、制御回路を簡素化
することができる。この補正は、グループによって異な
る濃度変動要因、例えば素子が接続される駆動IC毎に
電圧降下量が異なり、それを駆動IC毎に異なる補正パ
ルスを与えることで補正する場合に、必要十分な補正回
路16b,16nを構成でき、コスト面でメリットが大
きい。
【0131】また、受像手段7(又はその他の記録部
材)に形成されたトナー通過孔4に対応する画素各々の
濃度、ドット径又は位置情報を測定するための入力手段
を設けることもできる。すなわち、例えば画像成形装置
がスキャナー部分を備えたマルチファンクションプリン
タ等を構成したものであると、そのスキャナー部分を入
力手段として、前記トナー通過孔4に対応する画素各々
の濃度、ドット径又は位置情報を測定するための動作が
可能となる。さらに、補正モードではプリンタの記録物
が自動的にスキャナー部分に導かれる紙パス(通常は排
紙トレイに出力される)を設けることで、画像形成装置
自身で補正動作を行うことができる。
材)に形成されたトナー通過孔4に対応する画素各々の
濃度、ドット径又は位置情報を測定するための入力手段
を設けることもできる。すなわち、例えば画像成形装置
がスキャナー部分を備えたマルチファンクションプリン
タ等を構成したものであると、そのスキャナー部分を入
力手段として、前記トナー通過孔4に対応する画素各々
の濃度、ドット径又は位置情報を測定するための動作が
可能となる。さらに、補正モードではプリンタの記録物
が自動的にスキャナー部分に導かれる紙パス(通常は排
紙トレイに出力される)を設けることで、画像形成装置
自身で補正動作を行うことができる。
【0132】そして、こうすれば、画像形成装置自体で
前記補正のためのループが完結することとなり、使用に
伴い経時的に変動又は劣化する要因の補正等に対して有
効である。かかる入力手段による測定作業を使用者又は
サービスマンが定期的に実施するか、或いは同様の測定
動作を画像形成装置自体で定期的に行うことにより、常
に最適に補正された画像を形成することができる。
前記補正のためのループが完結することとなり、使用に
伴い経時的に変動又は劣化する要因の補正等に対して有
効である。かかる入力手段による測定作業を使用者又は
サービスマンが定期的に実施するか、或いは同様の測定
動作を画像形成装置自体で定期的に行うことにより、常
に最適に補正された画像を形成することができる。
【0133】また、素子情報は、トナー通過孔4の各々
が過去に記録した画像信号の累積値によって更新される
ように構成してもよい。このような補正により、素子毎
の記録特性の劣化を予測し、経時的に劣化する要因に対
して補正を施すことができる。
が過去に記録した画像信号の累積値によって更新される
ように構成してもよい。このような補正により、素子毎
の記録特性の劣化を予測し、経時的に劣化する要因に対
して補正を施すことができる。
【0134】また、前記実施形態では、トナー通過孔列
5a,5bを複数有し、各々に対応した複数の画像信号
処理回路を有する構成としたが、トナー通過孔列及び画
像信号処理回路をそれぞれ単数有する構成としてもよ
く、その場合は構成を簡素化できる。
5a,5bを複数有し、各々に対応した複数の画像信号
処理回路を有する構成としたが、トナー通過孔列及び画
像信号処理回路をそれぞれ単数有する構成としてもよ
く、その場合は構成を簡素化できる。
【0135】また、前記実施形態では、メモリ制御回路
16iは論理回路等によるハードウエアで構成したが、
マイクロプロセッサ及びその周辺回路によるソフトウエ
アでの動作も可能である。
16iは論理回路等によるハードウエアで構成したが、
マイクロプロセッサ及びその周辺回路によるソフトウエ
アでの動作も可能である。
【0136】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明で
は、帯電トナーを担持してトナー層を形成しながら移動
するトナー担持体と、このトナー担持体のトナーを吸引
する移送静電界を形成するための電圧が与えられた背面
電極との間に、トナーが通過するための複数のトナー通
過孔からなるトナー通過孔列を有する絶縁部材上に、各
トナー通過孔の少なくとも周辺一部に設けられた制御電
極を有し、その制御電極に画像情報による画像信号に応
じた電圧を印加してトナー通過孔におけるトナーの通過
を制御するトナー通過制御手段が配置され、このトナー
通過制御手段と背面電極との間に、トナー通過孔を通過
したトナーが付与される受像手段が配置された画像形成
装置に対し、トナー通過孔及び制御電極からなる部分を
素子として該素子に関する素子情報を保持する記憶手段
を設け、この記憶手段に保持された素子情報と画像情報
とに基づいてトナーの飛翔制御を行うようにした。ま
た、請求項2の発明では、素子情報を保持する記憶手段
を設け、制御電極に印加する画像信号電圧の電位、電圧
印加時間又は電圧印加タイミングの少なくとも1つを、
記憶手段に保持された素子情報と画像信号とに応じて異
ならせるようにした。これらの発明によると、素子毎に
記録特性のばらつきがあっても、素子毎の記録特性に応
じて最適なトナー飛翔エネルギーを供給することがで
き、受像手段上に画像むらのない画像を形成して画像品
質の向上を図ることができる。
は、帯電トナーを担持してトナー層を形成しながら移動
するトナー担持体と、このトナー担持体のトナーを吸引
する移送静電界を形成するための電圧が与えられた背面
電極との間に、トナーが通過するための複数のトナー通
過孔からなるトナー通過孔列を有する絶縁部材上に、各
トナー通過孔の少なくとも周辺一部に設けられた制御電
極を有し、その制御電極に画像情報による画像信号に応
じた電圧を印加してトナー通過孔におけるトナーの通過
を制御するトナー通過制御手段が配置され、このトナー
通過制御手段と背面電極との間に、トナー通過孔を通過
したトナーが付与される受像手段が配置された画像形成
装置に対し、トナー通過孔及び制御電極からなる部分を
素子として該素子に関する素子情報を保持する記憶手段
を設け、この記憶手段に保持された素子情報と画像情報
とに基づいてトナーの飛翔制御を行うようにした。ま
た、請求項2の発明では、素子情報を保持する記憶手段
を設け、制御電極に印加する画像信号電圧の電位、電圧
印加時間又は電圧印加タイミングの少なくとも1つを、
記憶手段に保持された素子情報と画像信号とに応じて異
ならせるようにした。これらの発明によると、素子毎に
記録特性のばらつきがあっても、素子毎の記録特性に応
じて最適なトナー飛翔エネルギーを供給することがで
き、受像手段上に画像むらのない画像を形成して画像品
質の向上を図ることができる。
【0137】請求項3の発明によると、各素子の電極に
対しM段階に異なる補正パルスを印加するようにし、受
像手段上に副走査方向に連続して形成されるN個の画素
を1つの補正グループとし、その1つの補正グループの
中で発生する補正パルスの数をN段階に異ならせて、各
素子に対してN×M段階の補正を行うようにしたことに
より、簡素な補正回路にて、多段階の補正パルスを発生
し、きめ細かい補正ができる。
対しM段階に異なる補正パルスを印加するようにし、受
像手段上に副走査方向に連続して形成されるN個の画素
を1つの補正グループとし、その1つの補正グループの
中で発生する補正パルスの数をN段階に異ならせて、各
素子に対してN×M段階の補正を行うようにしたことに
より、簡素な補正回路にて、多段階の補正パルスを発生
し、きめ細かい補正ができる。
【0138】請求項4の発明によると、前記トナー通過
制御手段上のトナー通過孔の周りに、トナー通過孔を通
過したトナーを偏向する偏向信号電圧が印加される偏向
電極を背面電極と対向して複数個設け、この偏向信号電
圧を偏向電極に印加する偏向電圧制御手段を設け、トナ
ー通過孔及び電極からなる部分を素子としてその素子に
関する素子情報を保持する記憶手段を設け、制御電極に
印加される画像信号電圧及び偏向電極に印加される偏向
信号電圧の少なくとも一方の各電位、電圧印加時間又は
電圧印加タイミングの少なくとも1つを、前記記憶手段
に保持された素子情報と画像信号とに応じて異ならせる
ようにしたことにより、特に、素子毎にトナー偏向特性
のばらつきがある場合でも、素子毎の記録特性に応じて
最適なトナー偏向量を確保して着弾ドット位置のばらつ
きを補償することができる。
制御手段上のトナー通過孔の周りに、トナー通過孔を通
過したトナーを偏向する偏向信号電圧が印加される偏向
電極を背面電極と対向して複数個設け、この偏向信号電
圧を偏向電極に印加する偏向電圧制御手段を設け、トナ
ー通過孔及び電極からなる部分を素子としてその素子に
関する素子情報を保持する記憶手段を設け、制御電極に
印加される画像信号電圧及び偏向電極に印加される偏向
信号電圧の少なくとも一方の各電位、電圧印加時間又は
電圧印加タイミングの少なくとも1つを、前記記憶手段
に保持された素子情報と画像信号とに応じて異ならせる
ようにしたことにより、特に、素子毎にトナー偏向特性
のばらつきがある場合でも、素子毎の記録特性に応じて
最適なトナー偏向量を確保して着弾ドット位置のばらつ
きを補償することができる。
【0139】請求項5の発明によると、記憶手段に、素
子の各々に対応する素子情報を保持させ、制御電極に印
加される画像信号電圧及び偏向電極に印加される偏向信
号電圧の少なくとも一方の各電位、電圧印加時間又は電
圧印加タイミングの少なくとも1つを素子情報と画像信
号とに応じて制御電極毎又は偏向電極毎に異ならせるよ
うにしたことにより、素子情報のみならず画像信号にも
基づいて素子毎に偏向信号電圧の電圧印加時間等を異な
らせることができ、画像信号の階調に応じた最適な補償
を行うことができる。
子の各々に対応する素子情報を保持させ、制御電極に印
加される画像信号電圧及び偏向電極に印加される偏向信
号電圧の少なくとも一方の各電位、電圧印加時間又は電
圧印加タイミングの少なくとも1つを素子情報と画像信
号とに応じて制御電極毎又は偏向電極毎に異ならせるよ
うにしたことにより、素子情報のみならず画像信号にも
基づいて素子毎に偏向信号電圧の電圧印加時間等を異な
らせることができ、画像信号の階調に応じた最適な補償
を行うことができる。
【0140】請求項6の発明によると、制御電極に印加
される画像信号電圧及び偏向電極に印加される偏向信号
電圧の少なくとも一方の各電位、電圧印加時間又は電圧
印加タイミングの少なくとも1つを、記憶手段に保持さ
れた素子情報と画像信号とに応じて複数の制御電極毎又
は複数の偏向電極毎に異ならせるようにしたことによ
り、グループ化した複数の制御電極又は複数の偏向電極
毎に補正を行って制御回路を簡素化することができる。
される画像信号電圧及び偏向電極に印加される偏向信号
電圧の少なくとも一方の各電位、電圧印加時間又は電圧
印加タイミングの少なくとも1つを、記憶手段に保持さ
れた素子情報と画像信号とに応じて複数の制御電極毎又
は複数の偏向電極毎に異ならせるようにしたことによ
り、グループ化した複数の制御電極又は複数の偏向電極
毎に補正を行って制御回路を簡素化することができる。
【0141】請求項7の発明によれば、素子情報が格納
された記憶手段をトナー通過制御手段に配設したことに
より、トナー通過制御手段を交換するときに同時に記憶
手段をも交換でき、保守部品の供給が容易になる。
された記憶手段をトナー通過制御手段に配設したことに
より、トナー通過制御手段を交換するときに同時に記憶
手段をも交換でき、保守部品の供給が容易になる。
【0142】請求項8の発明では、記憶手段は、読出し
専用記憶手段と消去及び記録可能な記憶手段とからなる
ものとした。また、請求項9の発明では、読出し専用記
憶手段にはトナー通過制御手段の特性に関する情報を、
また消去及び記録可能な記憶手段にはトナー通過制御手
段と装置本体との関係に関する情報をそれぞれ記憶させ
るようにした。これら発明によると、トナー通過制御手
段を保守部品として供給する際、読出し専用記憶手段に
は予めトナー通過制御手段に起因する情報を工場出荷時
に記憶させる一方、トナー通過制御手段の装置本体への
取付けに起因する情報は、サービスステーション等で装
置本体にトナー通過制御手段を組み込む際に、書換え可
能な別の記憶手段に格納すればよく、トナー通過制御手
段固有のばらつき要因と装置取付時のばらつき要因とを
適正に補償することができる。
専用記憶手段と消去及び記録可能な記憶手段とからなる
ものとした。また、請求項9の発明では、読出し専用記
憶手段にはトナー通過制御手段の特性に関する情報を、
また消去及び記録可能な記憶手段にはトナー通過制御手
段と装置本体との関係に関する情報をそれぞれ記憶させ
るようにした。これら発明によると、トナー通過制御手
段を保守部品として供給する際、読出し専用記憶手段に
は予めトナー通過制御手段に起因する情報を工場出荷時
に記憶させる一方、トナー通過制御手段の装置本体への
取付けに起因する情報は、サービスステーション等で装
置本体にトナー通過制御手段を組み込む際に、書換え可
能な別の記憶手段に格納すればよく、トナー通過制御手
段固有のばらつき要因と装置取付時のばらつき要因とを
適正に補償することができる。
【0143】請求項10の発明によると、前記素子情報
は、トナー通過孔の形状寸法に起因する情報、電極の各
々の形状寸法に起因する情報、又はトナー通過孔もしく
は電極の各々の関係に起因する情報の少なくとも1つと
したことにより、これらトナー通過制御手段固有の情報
をトナー通過制御手段の生産工程において測定して記憶
手段に記憶させることが簡便となり、管理上のメリット
が得られる。
は、トナー通過孔の形状寸法に起因する情報、電極の各
々の形状寸法に起因する情報、又はトナー通過孔もしく
は電極の各々の関係に起因する情報の少なくとも1つと
したことにより、これらトナー通過制御手段固有の情報
をトナー通過制御手段の生産工程において測定して記憶
手段に記憶させることが簡便となり、管理上のメリット
が得られる。
【0144】請求項11の発明によると、素子情報は、
トナー通過孔の各々とトナー担持体又は受像手段との位
置関係に起因する情報としたことにより、トナー通過制
御手段の波打ち、傾き、湾曲等によって濃度変動等があ
る場合の補正を行うことができ、特に濃度の左右差の比
較的単純なばらつきモードの補正に有効である。
トナー通過孔の各々とトナー担持体又は受像手段との位
置関係に起因する情報としたことにより、トナー通過制
御手段の波打ち、傾き、湾曲等によって濃度変動等があ
る場合の補正を行うことができ、特に濃度の左右差の比
較的単純なばらつきモードの補正に有効である。
【0145】請求項12の発明によると、素子情報は、
トナー通過孔により受像手段又はその他の記録部材に形
成された、トナー通過孔の各々に対応する画素の濃度、
ドット径又は位置情報の少なくとも1つに起因する情報
としたことにより、これらトナー通過制御手段の装置本
体への取付けに起因する情報が簡便に得られ、画素形成
を最適に行うことができる。
トナー通過孔により受像手段又はその他の記録部材に形
成された、トナー通過孔の各々に対応する画素の濃度、
ドット径又は位置情報の少なくとも1つに起因する情報
としたことにより、これらトナー通過制御手段の装置本
体への取付けに起因する情報が簡便に得られ、画素形成
を最適に行うことができる。
【0146】請求項13の発明によると、素子情報は、
トナー通過孔の各々が過去に受像手段に形成した画素に
対応する画像信号に起因する情報としたことにより、装
置使用に伴う経時的な変動や劣化の要因の補正に対して
有効である。
トナー通過孔の各々が過去に受像手段に形成した画素に
対応する画像信号に起因する情報としたことにより、装
置使用に伴う経時的な変動や劣化の要因の補正に対して
有効である。
【0147】請求項14の発明によれば、受像手段又は
その他の記録部材に形成されたトナー通過孔に対応する
画素各々の濃度、ドット径又は位置情報を測定するため
の入力手段を設けたことにより、画像形成装置自体で補
正ループを完結でき、使用に伴う経時的な変動や劣化の
要因の補正等に対して有効となり、定期的な測定により
常に最適に補正された画像を形成することができる。
その他の記録部材に形成されたトナー通過孔に対応する
画素各々の濃度、ドット径又は位置情報を測定するため
の入力手段を設けたことにより、画像形成装置自体で補
正ループを完結でき、使用に伴う経時的な変動や劣化の
要因の補正等に対して有効となり、定期的な測定により
常に最適に補正された画像を形成することができる。
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置の要部を
示す側断面図である。
示す側断面図である。
【図2】画像形成装置における各電極の配設状態を示す
平面図である。
平面図である。
【図3】画像形成装置のシステムを示すブロック図であ
る。
る。
【図4】画像形成装置の制御電極及び偏向電極に印加す
る電圧の状態を示すタイミングチャート図である。
る電圧の状態を示すタイミングチャート図である。
【図5】画像形成装置におけるトナーの飛翔状態を示す
動作説明図である。
動作説明図である。
【図6】受像手段に形成される画素の状態を示す説明図
である。
である。
【図7】画像形成装置の制御システムの詳細を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図8】制御システムの動作を示すフローチャート図で
ある。
ある。
【図9】制御システムの各種データ及び信号のタイミン
グチャート図である。
グチャート図である。
【図10】画像記憶手段の構成を示す図である。
【図11】画像信号処理手段の要部の構成を示す部分詳
細図である。
細図である。
【図12】画像信号及び素子情報に基づいて形成される
画像信号電圧を示す図である。
画像信号電圧を示す図である。
【図13】素子情報の段階数を増加させたときの補正状
態を示す図である。
態を示す図である。
【図14】従来の画像形成装置の要部を示す図である。
【図15】従来の画像形成装置におけるトナー通過制御
手段の各電極の配設状態を示す平面図である。
手段の各電極の配設状態を示す平面図である。
【図16】他の従来の画像形成装置において偏向電極に
より偏向されたトナーの飛翔状態を示す断面図である。
より偏向されたトナーの飛翔状態を示す断面図である。
【図17】さらに他の従来の画像形成装置の構成を示す
図である。
図である。
1 トナー担持体 2 トナー 3 トナー通過制御手段 4 トナー通過孔 5a,5b トナー通過孔列 6 背面電極 7 受像手段 10a,10b 制御電極 11a,11b 偏向電極 14 画像信号記憶手段 15 電源手段 16 画像信号処理手段 16a,16m ラインメモリー 16b,16n 補正回路 16d,16p コンパレータ 16e,16q 階調カウンタ 16f,16r ラッチカウンタ 16g,16s パルステーブル 16h 印字制御回路 16i メモリ制御回路 16j,16k シフトレジスタ 16k,16u ラッチ回路 16l,16v ドライブ回路 17 素子情報記憶手段 17a 読出し専用記憶手段 17b 消去及び記録可能な記憶手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 597063831 Onnereds Brygga 13 421 57 Vestra Frolund a Sweden (72)発明者 相澤 昌宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 幸田 吉信 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 立川 雅一郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 豊島 吉宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2C162 AE25 AE31 AE74 AE84 AF20 AF70 AF71 CA02 CA12 CA24 2H029 DA00 DB04
Claims (14)
- 【請求項1】 帯電されたトナーを担持してトナー層を
形成しながら移動するトナー担持体と、 前記トナー担持体のトナー搬送位置と対向する位置に配
置され、トナー担持体のトナーを吸引する移送静電界を
形成するための電圧が与えられた背面電極と、 前記トナー担持体と背面電極との間に配置され、トナー
が通過するための複数のトナー通過孔からなるトナー通
過孔列を有する絶縁部材上に、各トナー通過孔の少なく
とも周辺一部に設けられた制御電極を有し、該制御電極
に画像情報による画像信号に応じた電圧を印加してトナ
ー通過孔におけるトナーの通過を制御するトナー通過制
御手段と、 前記トナー通過制御手段と背面電極との間に配置され、
トナー通過孔を通過したトナーが付与される受像手段と
を備えた画像形成装置であって、 前記トナー通過孔及び制御電極からなる部分を素子とし
て該素子に関する素子情報を保持する記憶手段を備え、 前記記憶手段に保持された素子情報と前記画像情報とに
基づいてトナーの飛翔制御を行うようにしたことを特徴
とする画像形成装置。 - 【請求項2】 帯電されたトナーを担持してトナー層を
形成しながら移動するトナー担持体と、 前記トナー担持体のトナー搬送位置と対向する位置に配
置され、トナー担持体のトナーを吸引する移送静電界を
形成するための電圧が与えられた背面電極と、 前記トナー担持体と背面電極との間に配置され、トナー
が通過するための複数のトナー通過孔からなるトナー通
過孔列を有する絶縁部材上に、各トナー通過孔の少なく
とも周辺一部に設けられた制御電極を有し、該制御電極
に画像情報による画像信号に応じた電圧を印加してトナ
ー通過孔におけるトナーの通過を制御するトナー通過制
御手段と、 前記トナー通過制御手段と背面電極との間に配置され、
トナー通過孔を通過したトナーが付与される受像手段と
を備えた画像形成装置であって、 前記各トナー通過孔及び制御電極からなる部分を素子と
して該素子に関する素子情報を保持する記憶手段を備
え、 前記制御電極に印加する画像信号電圧の電位、電圧印加
時間又は電圧印加タイミングの少なくとも1つを、前記
記憶手段に保持された素子情報と前記画像信号とに応じ
て異ならせるようにしたことを特徴とする画像形成装
置。 - 【請求項3】 請求項1又は2の画像形成装置におい
て、 各素子の電極に対しM段階に異なる補正パルスが印加さ
れるように構成され、 受像手段上に副走査方向に連続して形成されるN個の画
素を1つの補正グループとし、その1つの補正グループ
の中で発生する補正パルスの数をN段階に異ならせるこ
とで、各素子に対してN×M段階の補正を行うようにし
たことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項4】 帯電されたトナーを担持してトナー層を
形成しながら移動するトナー担持体と、 前記トナー担持体のトナー搬送位置と対向する位置に配
置され、トナー担持体のトナーを吸引する移送静電界を
形成するための電圧が与えられた背面電極と、 前記トナー担持体と背面電極との間に配置され、トナー
が通過するための複数のトナー通過孔からなるトナー通
過孔列を有する絶縁部材上に、各トナー通過孔の少なく
とも周辺一部に設けられた制御電極を有し、該制御電極
に画像情報による画像信号に応じた電圧を印加してトナ
ー通過孔におけるトナーの通過を制御するトナー通過制
御手段と、 前記トナー通過制御手段と背面電極との間に配置され、
トナー通過孔を通過したトナーが付与される受像手段
と、 前記トナー通過制御手段上のトナー通過孔の周りに前記
背面電極と対向して複数個設けられ、トナー通過孔を通
過したトナーを偏向する偏向信号電圧が印加される偏向
電極と、 前記偏向信号電圧を偏向電極に印加する偏向電圧制御手
段と、 前記トナー通過孔及び電極からなる部分を素子として該
素子に関する素子情報を保持する記憶手段とを備え、 前記制御電極に印加される画像信号電圧及び偏向電極に
印加される偏向信号電圧の少なくとも一方の各電位、電
圧印加時間又は電圧印加タイミングの少なくとも1つ
を、前記記憶手段に保持された素子情報と前記画像信号
とに応じて異ならせるようにしたことを特徴とする画像
形成装置。 - 【請求項5】 請求項4の画像形成装置において、 記憶手段には、素子の各々に対応する素子情報が保持さ
れ、 制御電極に印加される画像信号電圧及び偏向電極に印加
される偏向信号電圧の少なくとも一方の各電位、電圧印
加時間又は電圧印加タイミングの少なくとも1つを前記
素子情報と画像信号とに応じて制御電極毎又は偏向電極
毎に異ならせるようにしたことを特徴とする画像形成装
置。 - 【請求項6】 請求項4の画像形成装置において、 制御電極に印加される画像信号電圧及び偏向電極に印加
される偏向信号電圧の少なくとも一方の各電位、電圧印
加時間又は電圧印加タイミングの少なくとも1つを、記
憶手段に保持された素子情報と画像信号とに応じて複数
の制御電極毎又は複数の偏向電極毎に異ならせるように
したことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1つの画像形成
装置において、 記憶手段はトナー通過制御手段に配設されていることを
特徴とする画像形成装置。 - 【請求項8】 請求項1〜6のいずれか1つの画像形成
装置において、 記憶手段は、読出し専用記憶手段と消去及び記録可能な
記憶手段とからなることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項9】 請求項8の画像形成装置において、 読出し専用記憶手段にはトナー通過制御手段の特性に関
する情報が、また消去及び記録可能な記憶手段にはトナ
ー通過制御手段と装置本体との関係に関する情報がそれ
ぞれ記憶されていることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか1つの画像形
成装置において、 素子情報は、トナー通過孔の形状寸法に起因する情報、
電極の各々の形状寸法に起因する情報、又はトナー通過
孔もしくは電極の各々の関係に起因する情報の少なくと
も1つであることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項11】 請求項1〜9のいずれか1つの画像形
成装置において、 素子情報は、トナー通過孔の各々とトナー担持体との位
置関係、又はトナー通過孔の各々と受像手段との位置関
係に起因する情報であることを特徴とする画像形成装
置。 - 【請求項12】 請求項1〜9のいずれか1つの画像形
成装置において、 素子情報は、トナー通過孔により受像手段又はその他の
記録部材に形成された、トナー通過孔の各々に対応する
画素の濃度、ドット径又は位置情報の少なくとも1つに
起因する情報であることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項13】 請求項1〜9のいずれか1つの画像形
成装置において、 素子情報は、トナー通過孔の各々が過去に受像手段に形
成した画素に対応する画像信号に起因する情報であるこ
とを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項14】 請求項1〜9のいずれか1つの画像形
成装置において、 受像手段又はその他の記録部材に形成されたトナー通過
孔に対応する画素各々の濃度、ドット径又は位置情報を
測定するための入力手段を備えたことを特徴とする画像
形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000132700A JP2001315375A (ja) | 2000-05-01 | 2000-05-01 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000132700A JP2001315375A (ja) | 2000-05-01 | 2000-05-01 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001315375A true JP2001315375A (ja) | 2001-11-13 |
Family
ID=18641341
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000132700A Pending JP2001315375A (ja) | 2000-05-01 | 2000-05-01 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001315375A (ja) |
-
2000
- 2000-05-01 JP JP2000132700A patent/JP2001315375A/ja active Pending
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