JP2001313960A - 信号処理装置及び方法 - Google Patents
信号処理装置及び方法Info
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- JP2001313960A JP2001313960A JP2000132919A JP2000132919A JP2001313960A JP 2001313960 A JP2001313960 A JP 2001313960A JP 2000132919 A JP2000132919 A JP 2000132919A JP 2000132919 A JP2000132919 A JP 2000132919A JP 2001313960 A JP2001313960 A JP 2001313960A
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Abstract
度に検出し、その特定のCMの放送回数のカウント等を
自動的に行えるようにする。 【解決手段】 参照CM特徴抽出部201は、参照用の
CMから特徴量を抽出し、その参照CM特徴量とその付
加情報をCM記録部204に送る。CM検出部202
は、放送信号からCM区間を検出する。放送CM特徴抽
出部203は、CM区間の検出信号202aに基づい
て、放送信号からCM区間の信号部分の特徴量を抽出す
る。特徴比較部205では、CM記録部204に記録さ
れている参照CMの特徴量と、放送信号から抽出した放
送CM特徴量とを比較し、参照CM特徴量に一致する放
送CM特徴量を有するCM区間の信号をCM情報205
aとして出力する。このCM情報205aの数や時刻等
を計測することで、特定のCMの放送回数のカウント等
が可能となる。
Description
録再生装置に適用されるものであり、特に、テレビジョ
ン放送に付加されるコマーシャルメッセージを作成する
際、コマーシャルメッセージのデータベースを参照する
際などに好適な信号処理装置及び方法に関するものであ
る。
放送は、一部の有料放送などを除き、企業や団体などを
提供者とするコマーシャルメッセージ(以下、単にCM
とする)を、番組本編中に挿入して放送されることが多
い。
どにより事前に放送時間を知ることができるのに対し、
CMに関しては、一般には何時放送されるのかを事前に
は知り得ないため、特定のCMを必要に応じて視聴する
ことは難しい。特に、特定のCMが、何時、どのチャン
ネルで、何回、実際に放送されたのかを調査又は確認す
ることは、現在のところ人手に頼らざるを得ないため、
これを自動化する手段があれば、番組提供者、或いは市
場調査を行うものにとって、非常に有益なものとなる。
放送信号からCMを検出に関する技術としては、例えば
特開平8−317342号公報、特開平3−15808
6号公報、特開平3−2622872号公報などに、C
Mをスキップして視聴する技術が公開されている。しか
しながら、これら技術では纏まったCM区間の除去はで
きても、特定のCMについての検出を行うようなことは
出来ない。
は、CMに付随する情報を検出、蓄積し、同一コマーシ
ャルを1回だけ再生する技術が公開されている。しかし
ながら、この技術によっても、予め指定したCMと同じ
CMを抽出、或いはその放送回数をカウントするような
ことはできない。また、この技術では、ステレオモード
で放送されることの多いCM区間とスレテオ番組区間と
が区別されないため、使用できる範囲は非常に限定され
ている。
のCM部分を高精度に検出できると共に、その特定のC
Mの放送回数のカウント等の自動化等が望まれている。
みてなされたものであり、例えば、放送信号から特定の
CM部分を高精度に検出できると共に、その特定のCM
の放送回数のカウント等を自動的に行うことを可能とす
る、信号処理装置及び方法を提供することを目的とす
る。
は、入力信号を特徴付ける特徴量を抽出する参照信号特
徴量抽出手段と、上記入力信号の特徴量を記録する特徴
量記録手段と、上記入力信号に関連する付加情報を記録
する付加情報記録手段とを有することにより、上述した
課題を解決する。
も第1の信号の区間とそれ以外の信号の区間とが時分割
的に存在する入力信号から上記第1の信号区間を検出す
る第1の信号区間検出手段と、上記第1の信号区間の検
出結果に基づき、上記入力信号から第1の信号部分を抽
出する第1の信号抽出手段と、上記抽出された第1の信
号部分を特徴付ける特量量を抽出する特徴量抽出手段
と、上記抽出された特徴量を、他の信号を特徴付ける特
徴量と比較する比較手段とを有することにより、上述し
た課題を解決する。
の時間、空間、及び/又は、周波数を特定する記述量
と、上記入力信号を特定する記述量と、上記入力信号の
意味内容を記述する記述量のうち、少なくとも何れか二
つ以つからなるデータセットを生成するデータセット生
成手段を有し、上記データセットにより上記入力信号を
記述することにより、上述した課題を解決する。
を特徴付ける特徴量を抽出し、上記入力信号の特徴量を
記録し、上記入力信号に関連する付加情報を記録するこ
とにより、上述した課題を解決する。
も第1の信号の区間とそれ以外の信号の区間とが時分割
的に存在する入力信号から上記第1の信号区間を検出
し、上記第1の信号区間の検出結果に基づき、上記入力
信号から第1の信号部分を抽出し、上記抽出された第1
の信号部分を特徴付ける特量量を抽出し、上記抽出され
た特徴量を、他の信号を特徴付ける特徴量と比較するこ
とにより、上述した課題を解決する。
の時間、空間、及び/又は、周波数を特定する記述量
と、上記入力信号を特定する記述量と、上記入力信号の
意味内容を記述する記述量のうち、少なくとも何れか二
つ以つからなるデータセットを生成し、上記データセッ
トにより上記入力信号を記述することにより、上述した
課題を解決する。
態について、図面を参照しながら説明する。
態のCMデータベース作成装置及び方法について説明す
る。
CMデータベース作成装置の概略構成を示す。
信号,音声信号200a、及びそのCMの内容に関する
例えば商品名、サービス名、団体名などの付加情報20
0bを用意する。これら参照CMの映像信号,音声信号
200a及び付加情報200bは、例えば予め放送者又
はCM作成者等から取得するか、或いは、放送信号から
切り出すことなどにより得たものであり、参照CM特徴
抽出部201に入力する。
の映像信号,音声信号200aより、そのCMを特徴付
ける特徴量(以下、参照CM特徴量と呼ぶ)を抽出し、
CM記録部204に記録する。
は、映像信号及び音声信号から抽出される、以下のよう
な物理量の一部または全部を用いることができる。これ
らの特徴量は、同一のCMでは同一のパターンとなり、
異なるCMでは異なるパターンとなるものであるから、
CMを特徴付けるものと言うことができる。
号は離散化されているとし、図2の(b)に示すS[m]
により入力音声信号を表し、m=0,1,…,M−1に
より離散化された時間を表し、Mにより処理フレームに
対応する離散時間を表わすことにする。また、図2の
(a)に示すI[x,y;l]により入力映像信号を表し、l
=0,1,…,L−1により入力映像の各映像フレーム
を表し、Lにより処理フレームに対応する映像フレーム
数を、x=0,…,X−1は横方向の画素番号を、Xは
横方向の映像サイズを、y=0,…,Y−1は縦方向の
画素番号を、Yは縦方向の映像サイズを表すことにす
る。なお、処理フレームは、所定の時間長の処理単位で
あり、例えば250msとする。さらに、図2の(c)
に示すように、CM区間長に対応するフレーム数をNで
表わす。
は、フレームn内の音声信号の平均二乗振幅値であり、
式(1)ように得られる。
めたベクトルをA=(A[0],A[1],…,A[N-1])で表す。
F[k;n]は、フレームn内の平均スペクトルであり、式
(2)ようにして得られる。
表わす番号であり、Kは対象とする最高周波数を表わ
す。この演算は、FFTや線形予測分析などを用いて実
装される。周波数離散化のステップは、式(2)のkを
再離散化することで、例えば1kHz毎といった線形な
ものにすることも、例えば1オクターブ毎といった非線
型なものにすることもできる。また、これをCM区間の
全フレームについてまとめたベクトルをF=(F[0;0],F
[1;0],…,F[K-1;N-1])で表わす。
数P[k;n]は、例えばLinear Predictionof Speech (Ma
rkel他者、Springer‐Verag,1978)等に示される、LP
Cアルゴリズムを用いて計算される。k=0,…,K−
1は、線形予測係数を表わす番号、Kは予測次数であ
る。また、これをCM区間の全ワレームについてまとめ
たベクトルをP=(P[0;0],P[1;0],…,P[K-1;N-1])で表
わす。
H1[q;n]は、フレームn内の映像信号の輝度のヒストグ
ラムである。ただし、q=0,…,Q−1は、輝度に対す
る升目を表わすインデックス番号であり、Qはビスとグ
ラムの升目の数である。
は、フレームn内の信号の各色毎の強度のヒストグラム
である。ただし、q=0,…,Q−1は、色及び強度の
升目を表わすインデックス番号であり、Qはヒストグラ
ムの升目の数である。
をそれぞれCM区間の全フレームについてまとめたベク
トルを、HI=(HI[0;0],HI[1;0],…,HI[Q-1;N-1])、
及び、HC=(HC[0;0],HC[1;0],…,HC[Q-1;N-1])によ
り表す。
は、フレームn内の映像信号の平均輝度であり、式
(3)に示すように求められる。
めたベクトルをB=(B[0],B[1],…,B[N-1])で表す。
ーD[n]は、隣接する映像フレームの画素間差分エネル
ギーであり、例えば式(4)により求められる。
めたベクトルをD=(D[0],D[1],…,D[N-1])で表わ
す。なおこの演算は、画素間差分に代えて、全画面の平
均輝度の差分や、水平×垂直方向に8×8画素や16×
16画素といったブロック間の差分を用いることもでき
る。
数C[n]は、処理フレームn内で、隣接映像フレーム間
の画素差分エネルギーが所定の閾値を越えるフレーム数
であり、式(5)により求められる。
間内で評価式fが満足される回数を表わす関数であり、
Dthsdは、輝度差分エネルギーに関する所定の閾値であ
る。これをCM区間の全処理フレームについてまとめた
ベクトルをC=(C[0],C[1],…,C[N-1])で表わす。
となるフレーム番号nとして求めることができ、CM区
間全体でのカットチェンジ回数は、C[n]の総和として
求めることができる。
明した特徴量の一部又は全部を、各CM区間毎に検出す
る。すなわち、CM区間を特徴付ける特徴量は、式
(6)に示されるベクトルVとして表わされることにな
る。
ができる。
ムnにおける各々の特徴量を、ベクトルとしてまとめた
ものである。
徴量は、上記付加情報200bと共にCM記録部204
に送られて記録される。
磁気ディスク、光磁気ディスク、記録可能な光ディス
ク、半導体メモリ等の記録媒体の何れか一つ若しくはそ
れらの組み合わせを用いて、信号を記録及び再生する装
置からなり、上記参照CM特徴量及び付加情報200b
を記録する。
けるデータベース作成処理の動作(本実施の形態のデー
タベース作成方法)の概略的な流れを示す。
音声信号200aは、先ず、ステップS310として参
照CM特徴抽出部201に入力される。次に、ステップ
S311として、当該参照CM特徴抽出部201では、
参照CMの映像信号,音声信号200aから、特徴ベク
トルVを抽出する。その後、ステップS312として、
この参照CMの特徴ベクトルVは、付加情報200bと
共に、CM記録部204に記録される。なお、参照CM
の特徴量と付加情報とを、後述するデータセット化した
CM記述子の一つとしてCM記録部204に記録してお
くことも可能である。
タベースを参照する本発明実施の形態のCMデータベー
ス参照方法及び装置について説明する。
号,制御信号,番組ガイド信号等からなる放送信号20
0cが入力される。これらの放送信号200cは、地上
波放送、衛星放送、ケーブル放送、電話回線等を通じて
受信されたもの、若しくはそれらが図示しない別の記録
装置に記録された後、再生されたものである。ここで、
映像信号,音声信号は、番組本編及びCM部分を含む、
放送信号の主要部を構成する信号である。また、制御信
号には、放送モード、放送時刻、放送周波数もしくはチ
ャンネル等の情報が含まれ、番組ガイド信号には、ディ
ジタル放送や電話回線等により受信される、上記映像信
号や音声信号に関連のあるデータを含む。以下の説明で
は、これらが単数の放送番組の信号であることを想定し
て説明するが、同時に複数のチャンネルの信号が入力さ
れてもよい。
信号/制御信号/番組ガイド信号等よりなる放送信号2
00cから、少なくともCM区間の開始時刻(CM開始
時刻と呼ぶ)及びCM区間の長さ(以下、CM長さと呼
ぶ)を検出し、それらCM開始時刻及びCM長さを含む
CM検出信号202aを出力する。このCM検出部20
2において、放送信号200cからCM開始時刻及びC
M長さを検出する場合の詳細な動作と、それらCM開始
時刻及びCM長さの詳細については後述する。なお、C
M検出部202では、番組ガイド信号によりCM区間が
指定されている場合は、当該指定されているCM区間を
CM検出信号として出力することも可能である。当該C
M検出部202にて検出されたCM検出信号202a
は、放送CM特徴抽出部203に送られる。
により、参照CM特徴抽出部201と分けて記載されて
いるが、参照CM特徴抽出部201と同一のものであ
り、これらを纏めて一つの構成とすることはもちろん可
能である。但し、CM検出部20において、上記入力信
号200cからCMを検出するようにした場合、当該C
M検出部202から出力されるCM検出信号202aに
は一定の時間遅れ(CM検出処理に必要な時間)が生じ
るため、放送CM特徴抽出部203は図示しない記憶装
置などからなる一時記憶装置を有し、その時間ずれを吸
収する。
202より供給されたCM検出信号202aに基づい
て、先ず、放送信号200cからCM区間に相当する部
分の信号を抽出し、そのCM区間に相当する部分の信号
について、上記参照CM特徴抽出部201と同様にして
特徴ベクトルVを抽出する。なお、以下の説明では、参
照CM特徴抽出部201が抽出してCM記録部204に
記録されているCM特徴ベクトルを参照CM特徴ベクト
ルVjと呼び、放送CM特徴抽出部203が放送信号2
00cから抽出した特徴ベクトルを放送CM特徴ベクト
ルViと呼ぶ。この放送CM特徴抽出部203により出
力された放送CM特徴ベクトルViは、特徴比較部20
5に送られる。
出部203から得られた放送CM特徴ベクトルViと、
CM記録部204に記録されている参照CM特徴ベクト
ルVjとを比較し、その比較の結果、それら特徴ベクト
ルが同一であった場合、上記放送CM特徴ベクトルVi
に対応するCM区間の放送時刻及び放送時間と、当該放
送CM特徴ベクトルViに一致した参照CM特徴ベクト
ルVjに対応した付加情報(上記CM記録部204に記
録されている付加情報)とを、CM情報出力として取り
出す。
上記参照CM特徴ベクトルVjと放送CM特徴ベクトル
Viとの比較は、次のようにして行われる。
(i,j)を式(9)のように計算する。
閾値Jthsdと比較し、上記評価関数J(i,j)が閾値J
thsd以下ならば、上記放送CM特徴ベクトルViと参照
CM特徴ベクトルVjが一致する、すなわち同一のCM
であると判断し、一方、上記評価関数J(i,j)が閾値J
thsdより大きければ、上記放送CM特徴ベクトルViと
参照CM特徴ベクトルVjとが一致しない、すなわち異
なるCMであると判断する。
記CM記録部204に記録されている特徴ベクトルVj
(参照CMの特徴量)と、上記放送信号200cから抽
出したCM区間に相当するの信号の特徴ベクトルV
i(放送信号中のCMの特徴量)を順次比較し、それら
特徴ベクトルが同一と判断された信号部分(放送信号中
のCM区間)があれば、上記放送CM特徴ベクトルVi
に対応するCM区間の放送時刻及び放送時間長と、当該
放送特徴ベクトルViに一致した参照CM特徴ベクトル
Vjに対応した付加情報(前記商品名、サービス名、団
体名などのCM作成者の情報)とを、CM情報出力とし
て出力する。
出部203、特徴比較部205における動作の流れを、
図4に示す。
2と放送CM特徴抽出部203には、ステップS320
として、映像信号/音声信号/制御信号/番組ガイド信
号からなる放送信号200cが入力される。
ようにCM検出部202での処理遅延分を吸収するため
に、上記放送信号200cは、放送CM特徴抽出部20
3内の図示しない一時記憶装置に一旦保存され、また、
CM検出部202では、ステップS322として、上記
放送信号200cのCM区間と思われる信号部分がCM
の信号であるかどうかのチェックが行われる。
て、CMでないと判定された場合(No)は、ステップ
S327の処理に進み、上記一時記憶装置に記憶された
信号は破棄された後、ステップS320の処理に戻り、
上述した処理が繰り返される。一方、ステップS322
でのチェックにおいて、CMであると判定された場合
(Yes)は、ステップS323の処理に進む。
M特徴抽出部203では、前述した放送CM特徴ベクト
ルViの抽出が行われ、この放送CM特徴ベクトルViが
特徴比較部205に送られる。
として、CM記録部204に記録されている1つのCM
に対応する参照CM特徴ベクトルVjを取得する。
S323において、前記式(9)に示した評価関数J
(i,j)の計算を行い、その評価関数J(i,j)と所定の閾値
Jthsdとを比較することにより、放送CM特徴抽出部2
03が抽出した放送CM特徴ベクトルViと参照CM特
徴ベクトルVjとが一致するか否かの判定を行う。
て、評価関数J(i,j)が所定の閾値Jthsdより大きいと
判定された場合(No)は、ステップS324の処理に
戻り、CM記録部204に蓄積されている他の参照CM
特徴ベクトルを取得し、さらにステップS324にて比
較判定を行う。また、ステップS323の比較判定にお
いて、評価関数J(i,j)が所定の閾値Jthsd以下である
と判定された場合(Yes)、特徴比較部205は、同
一のCMであるとして、CM情報205aを出力する。
その後は、ステップS327として、上記放送CM特徴
抽出部203の一時記憶装置の一時記憶信号を破棄し、
必要ならば同じ処理を繰り返す。
セージのデータベースを生成し、そのデータベースを用
いて参照を行うことで得られたCM情報205aは、例
えば表示手段を備えた装置206等に送られて表示され
る。これにより、表示手段を備えた装置206には、放
送信号200cより、参照CMと一致したとして抽出さ
れたCMが表示されることになる。
5aを、例えば記録手段を備えた装置206に送って記
録するようなことを行えば、当該記録手段を備えた装置
206には、放送信号200cより、参照CMと一致し
たとして抽出されたCMが記録されることになる。この
ように、参照CMと一致するCMを記録するような構成
によれば、例えば一日分の放送信号から同一のCMのみ
を取り出して記録するようなことが可能となる。
数(カウント)手段を備えた装置206に送り、参照C
Mと一致するCMを放送信号200cから抽出して計数
を行うようにすれば、例えば一日分の放送信号内で、同
一のCMが何回放送されたかを計測(同一CMの放送回
数の計測)することが可能となる。
るコマーシャルメッセージのデータベース生成処理と、
そのデータベースを用いた参照処理を用いれば、例え
ば、前記CMの特徴量と付加情報とをデータセット化し
たCM記述子を生成することも可能となる。
間或いは周波数的に特定する記述量、CMの映像信号及
び/又は音声信号を特定する記述量、CMの意味内容を
記述する記述量のうち、何れか二つ以上を有するデータ
セットのことである。なお、記述子とは、何らかのもの
の実体と表現、或いはその異なる表現同士を関連付ける
ものであるから、二つ以上を有する必要がある。
いは周波数的に特定する記述量には、CMの放送時刻、
放送チャンネル、放送地域などが含まれ、CMの映像信
号及び/又は音声信号を特定する記述量には、上述の特
徴量(特徴ベクトルV)などが含まれ、CMの意味内容
を記述する記述量には、例えば商品名やサービス名、会
社名や団体名、団体や商品に対する問い合わせ先などが
含まれる。
開始時刻やチャンネル、地域コードなどはCM検出部2
02が上記放送信号200cから取り出し、CMを特徴
付ける特徴量は放送CM特徴抽出部203が抽出し、意
味内容に関する付加情報は参照CM特徴抽出部201が
上記付加情報200bを出力することにより得られるた
め、CM情報205aにそれら記述子として必要な情報
を出力するようにすれば、CM記述子生成装置及び方法
を実現可能となる。
よれば、予め与えられた参照CMについて、その参照C
Mを特徴付ける特徴量を抽出してデータベース化するこ
とが可能である。また、本発明実施の形態によれば、放
送信号から番組本編等と放送CM部分とを区別して検出
し、放送CMを特徴付ける特徴量を抽出し、その特徴量
と予めデータベースに登録されている参照CMの特徴量
とを比較することにより、放送信号から参照CMに対応
するCM部分のみを検出して蓄積、表示等することが可
能となる。
の映像信号及び/又は音声信号に関して、それを記述す
る記述子を生成することが可能となる。
録されたCMが実際に放送された時刻や回数を検出する
ことができ、また例えば、放送されたCMの確認や調査
を自動的に行うことが可能となる。これにより、例えば
CMの提供者や市場調査を行う者は、放送されたCMの
確認や調査を、より簡易に行うことが可能となる。
号からCMを検出し、CM開始時刻やCM長さを検出す
る、図1のCM検出部202の詳細について以下に説明
する。
TV放送信号からCM部分を検出する際の原理について
概説する。なお、以下の説明で、特徴量という記載は、
前記参照CM特徴抽出部201や放送CM特量抽出部2
03、特徴比較部205における特徴と同じ場合と異な
る場合とがあるが、それらは共にCMの特徴を表すもの
であるため、ここではそれらを特に区別せずに使用して
いる。
指定する規格に基づいて製作されるため、その「時間長
(1つのCMの時間)はごく少数の種類に限定」され
る。例えば日本国内においては、特殊な例を除くほぼ全
てのCMが、15秒、30秒、60秒の長さで製作され
ている。
CMとは独立に製作されたものがTV放送ストリーム中
に挿入されるため、各CMの前後では必然的に「音声レ
ベルが下がる(すなわち小音量となる)」こと、及び、
「映像信号が切り替わる」こと、という特徴を持つ。こ
こで、「音声レベルが下がる」とは、必ずしも無音(こ
こでは極微小なノイズしかない部分という意味)と同義
ではない。すなわち、実際には、CMと本編との切り替
えのタイミングなどにより、必ずしも完全に無音とはな
らないまま切り替わることがあるからである。
間長(少数種類の時間長)」、「小音量」、「映像切り
替わり」という3つの特徴は、ほぼ全てのCMが満たす
条件である。本発明では、以下、これら3つの特徴に基
づく条件を「必須条件」と称することにする。
件に対応する信号部分を検出するようにすれば、誤棄却
がほとんどなく決定論的にCMの候補(すなわちCMで
あろうと思われる信号部分)を検出することが可能とな
る。但し、番組本編内にも、偶然そのような必須条件を
満たしてしまう部分が多く存在するため、上記必須条件
を用いただけでは、番組本編の一部をCM候補として誤
検出してしまう虞が残る。
存在するものの、CMの性質上、多くのCMが満たすか
若しくは一定の傾向を示す特徴としては、以下のような
ものがある。
CMが終了して本編番組が開始又は再開される直前)で
は、通常の番組本編内よりも音声レベルが低くなること
が多い。
Mと他のCMとの間の、ほぼ無音となる区間長は、数百
ミリ秒程度であることが多い。
Mの規定時間長(15秒、30秒、60秒等)より百ミ
リ秒程度以上短いことが多く、また1秒程度以上短いこ
とは少ない。
チャンネル)と右チャンネル(Rチャンネル)の相関値
は、1より有意に小さいことが多い。
きめである傾向がある。
であることが多い。
放送されることが多い。
り頻度が高いことが多い。
の切り替わり頻度が極端に低いものがある(例えば静止
画によるCMなど)。
Mと他のCMの境界では、音質が大きく変化することが
多い。
とが多い。
は、CMが放送される確率が高い。
放送される確率が高い。
される確率の高い時間帯がある(例えばサッカー中継の
ハーフタイムなど)。
条件を「付加条件」と称することにする。すなわち、当
該付加条件は、CMが、規格に基づいて製作されるとい
う制約、短い時間で宣伝効果を上げるためのものである
という制約、及び、番組構成上の都合などによる制約の
元で製作された結果として、TV放送信号上に現れてく
ることによる条件である。したがって、この付加条件
は、決定論的な取り扱いができるほど確実な条件ではな
いものの、CMである可能性(CMらしさ)を評価する
際の有効な条件となる。
チャンネルで複数の映像及び音声が放送されることは物
理的にありえないという特徴がある。すなわち、TV放
送信号からCMであろうと思われる信号部分(CM候
補)を検出しようとする場合において、例えば、TV放
送信号中に、上記付加条件を満たす複数の映像及び音声
区間がオーバーラップして存在し、何らかの処理の結
果、当該オーバーラップ区間でCM候補が検出されたと
しても、そのオーバーラップしている複数の映像及び音
声内の少なくともどちらかの区間は、正しいCM区間で
はあり得ない。本発明では、TV放送におけるこのよう
な特徴に基づく条件を、「論理条件」と称することにす
る。
「論理条件」、「付加条件」を合理的かつ効果的に利用
することにより、TV放送信号から高精度でCM部分を
検出可能としている。
条件」に基づき、決定論的にTV放送信号中からCM候
補(CMであろうと思われる信号部分)を抽出し、「付
加条件」に基づくCMらしさ(CMである可能性)の統
計論的な評価によってCM候補を選択し、「論理条件」
によりCM候補のオーバーラップ関係を解消することに
より、精度の高いCM検出を実現するものである。
具体例の詳細な構成を示す。当該CM検出部202は、
大別して、フロントエンド部とバックエンド部とから構
成されている。また、図中の動作制御部23は、放送チ
ャンネルを示すチャンネル情報1bに基づいて、明らか
にCMが放送されない放送チャンネルであるか否か判断
し、その判断結果に応じて、当該図5の各部におけるC
M検出動作を行わないように制御するものである。
る。
には、前記入力信号200aに含まれる映像信号2a、
音声信号2b、及び放送モード信号2cが入力される。
また、フロントエンド部には、図示しない時計により発
生した時間情報3aも入力される。
ィジタル化され、フレームメモリ11に蓄えられる。な
お、フレームメモリ11には、少なくとも2フレーム分
の映像信号を蓄積可能なメモリである。当該フレームメ
モリ11からフレーム毎に読み出された映像信号は、カ
ットチェンジ検出器12に送られる。
モリ11より供給されたフレーム毎の映像信号に基づい
て、映像が急激に変化するフレーム(以下、映像変化フ
レームと呼ぶ)と、輝度が一様となるフレーム(以下、
一様輝度フレームと呼ぶ)を検出する。
フレームメモリ11に蓄えられた時間的に隣接する2つ
のフレーム映像間で、各画素毎に輝度の差分の自乗和を
求め、当該自乗和が所定の閾値を越えた場合に、上記隣
接する2つのフレームのうちの時間的に後のフレーム
を、上記映像が急激に変化する映像変化フレームとして
検出する。また、カットチェンジ検出器12は、フレー
ムメモリ11に蓄えられた各フレーム映像の輝度の分散
を求め、その輝度の分散値が所定の閾値以下である場合
に、そのフレームを一様輝度フレームであるとして検出
する。なお、フレームの間隔(NTSC方式では約30
ms)が、後述する音声信号処理において説明するフレ
ーム周期と一致しない場合には、当該フレーム間隔を再
離散化することによって、フレーム周期と一致させてお
くようにする。
ける映像変化フレームと一様輝度フレームの検出につい
て、より具体的に説明する。
をX、縦サイズをY、縦横の画素番号をx,yとし、第
nフレームの映像をIn(x,y)、当該第nフレーム
に対して時間的に1フレーム前の第n−1フレームの映
像をIn-1(x,y)として表わすと、第nフレームと
第n−1フレームの間の各画素毎の輝度差分の二乗和D
[n]は、式(10)により得られ、また、第nフレーム
の輝度分散値V[n]は、式(11)により得られる。
2の検出出力C[n]は、式(12)により表わされる。
ームを検出する際の前記自乗和に対する所定の閾値であ
り、Vthsdは上記一様輝度フレームを検出する際の前記
輝度の分散値に対する所定の閾値である。
C[n]は、映像信号についての特徴量として特徴量バッ
ファ18へ送られる。
差分を求める際には、2フレーム分の映像信号を蓄積可
能なメモリが必要となり、また、2フレーム分の映像信
号に対する演算量も必要となる。そこで、例えばフレー
ム映像全面を同時に処理する代わりに、フレーム映像を
適切な小ブロック毎に分け、その小ブロック毎に輝度差
分を求めるようにしたり、或いは、フレーム映像間の各
画素毎に輝度差分を求めるのではなく、各フレーム映像
毎に輝度ヒストグラムを求めて、その輝度ヒストグラム
のフレーム間差分を求めるようにしたり、又は、各フレ
ーム映像毎に平均輝度を求めて、その平均輝度のフレー
ム間差分を求めるようにするで、メモリ容量や演算量を
減らすことも可能である。逆に、メモリや演算量に余裕
がある場合には、例えば、カラー映像におけるR
(赤),G(緑),B(青)成分のようなカラー成分毎
に、上記輝度差分やカラーヒストグラム差分を求めるこ
とで、より検出精度を高めることも可能である。
にてディジタル化され、音声信号バッファ14に蓄えら
れる。なお、音声信号バッファ14には、少なくとも所
定時間T1(例えば30ms、以下、これを1フレーム
長とする)分の左(L)右(R)2チャンネルのステレ
オ音声信号を蓄積可能なメモリである。当該音声信号バ
ッファ14から読み出された音声信号は、振幅検出器1
5、相関検出器16、スペクトル検出器17に送られ
る。
に蓄えられた音声信号を用いて、所定の時間T2(例え
ば15ms、以下、これを1フレーム周期とする)毎の
短時間平均二乗振幅を検出する。すなわち、振幅検出器
15は、音声信号バッファ14に左右2チャンネルのス
テレオ音声信号が蓄積されている場合、当該音声信号バ
ッファ14より読み出された左右2チャンネルのステレ
オ音声信号SL[m],SR[m]から、所定の時間T2(15
ms、1フレーム周期)毎に、短時間平均二乗振幅を検
出する。なお、上記m(m=0,・・・,M−1)は、
離散化された時間を表わすバッファ内のサンプル番号で
あり、最大番号Mが1フレーム長T1に対応する。
は、第nフレームにおける左右2チャンネルの音声信号
の平均二乗振幅A[n]を式(13)により計算する。
二乗振幅A[n]は、音声信号についての特徴量の一つと
して特徴量バッファ18へ送られる。
に蓄えられた音声信号を用いて、1フレーム毎の音声信
号について規格化前の相関係数を検出すると共に、後段
にて行われる規格化のための短時間エネルギーも同時に
検出する。すなわち、相関検出器16は、音声信号バッ
ファ14に左右2チャンネルのステレオ音声信号が蓄積
されている場合、当該音声信号バッファ14より読み出
された左右2チャンネルのステレオ音声信号SL[m],S
R[m]から、1フレーム毎の左右2チャンネルの音声信号
について規格化前の相関係数を検出すると共に、後段に
て行われる規格化のための短時間エネルギーも同時に検
出する。
は、第nフレームにおける左右2チャンネルの音声信号
の相関係数ALR[n]を式(14)により計算し、左チャ
ンネルの音声信号エネルギーALL[n]を式(15)によ
り計算し、右チャンネルの音声信号エネルギーARR[n]
を式(16)により計算する。
係数ALR[n]と音声信号エネルギーALL[n]、ARR[n]
は、それぞれが音声信号についての特徴量の一つとして
特徴量バッファ18へ送られる。
ァ14に蓄えられた音声信号を用いて、短時間スペクト
ルを計算する。すなわち、スペクトル検出器17は、音
声信号バッファ14に左右2チャンネルのステレオ音声
信号が蓄積されている場合、当該音声信号バッファ14
より読み出された左右2チャンネルのステレオ音声信号
SL[m],SR[m]から、短時間スペクトルを計算する。
器17は、第nフレームにおける左右2チャンネルの音
声信号の離散スペクトルF[k;n]を求める。なお、k=
0,・・・,K−1を離散化された周波数を表わす番号
とすると、離散スペクトルF[k;n]は式(17)により
表わされる。
ーリエ変換(FFT)又は線形予測分析(LPC)など
を用いて実現される。
る短時間離散スペクトルF[k;n]は、音声信号について
の特徴量の一つとして特徴量バッファ18へ送られる。
声信号処理のフレームに合わせて離散化された数値とな
される。
おける放送モード信号2cは、例えば式(18)のよう
な数値B[n]となされる。
B[n]は、TV放送信号の特徴量の一つとして特徴量バ
ッファ18へ送られる。
フレームに合わせて離散化された数値T[n]となされ、
特徴量の一つとして特徴量バッファ18へ送られる。
ジ検出器12からの検出出力C[n]と、振幅検出器15
からの平均二乗振幅A[n]と、相関検出器16からの相
関係数ALR[n]、音声信号エネルギーALL[n],ARR[n]
と、スペクトル検出器17からの短時間離散スペクトル
F[k;n]と、放送モード信号2cの離散化数値B[n]と、
時間信号3aの離散化数値T[n]とからなる、式(1
9)に示される特徴量G[n]を、所定の時間T3に渡って
蓄積する。なお、時間T3はCM部分を最低でも1つ以
上に渡って記憶できる時間であり、例えば80秒などと
する。
ARR[n],F[k;n],B[n],T[n]} (21)以上のA/D変
換器10から特徴量バッファ18までが、図5に示した
CM検出部202のフロントエンド部の構成であり、以
下、図6、図7のフローチャートを用いて当該フロント
エンド部における処理の流れを説明する。なお、図6の
ステップS30〜S32までは映像信号2aについての
処理の流れを表しており、図7のステップS33〜S4
0までは音声信号2b及び放送モード信号2c、時間信
号3aについての処理の流れを表している。
を表す図6において、フロントエンド部は、ステップS
30の処理として、A/D変換器10によりディジタル
化された、少なくとも1フレーム分の映像信号2aをフ
レームメモリ11に蓄える。このフレームメモリ11
は、1フレーム分の映像信号2aを1サンプルとして扱
うようになされており、1フレーム分の映像信号2aが
入力されると、当該フレームメモリ11内に既に蓄積さ
れている映像信号2aが1フレーム分シフトし、最も時
間的に過去に入力された1フレームの映像信号2aが押
し出されて出力されるようになっている。
1の処理として、フレームメモリ11から映像信号2a
を読み出してカットチェンジ検出器12に送り、前述の
ようにして検出出力C[n]を求める。
32の処理として、当該検出出力C[n]を特徴量バッフ
ァ18に蓄える。
を表す図7において、フロントエンド部は、ステップS
33及びステップS34の処理として、A/D変換器1
3によりディジタル化された、音声信号2bを音声信号
バッファ14に入力すると共に、当該音声信号バッファ
14に少なくとも1フレーム周期T2分の音声信号2b
を蓄積する。この音声バッファ14は、1フレーム周期
T2分の音声信号2bを1サンプルとして扱うようにな
されており、1フレーム周期T2分の音声信号2bが入
力されると、当該音声バッファ14内に既に蓄積されて
いる音声信号2bが1フレーム周期T2分だけシフト
し、最も時間的に過去に入力された1フレーム周期T2
分の音声信号2bが押し出されて出力されるようになっ
ている。
フレーム周期T2分の音声信号2bが蓄積されると、フ
ロントエンド部は、ステップS35の処理として、当該
音声信号バッファ14に蓄積された音声信号2bを読み
出して振幅検出器15に送り、前述のようにして、平均
二乗振幅A[n]を求める。
36の処理として、音声信号バッファ14に蓄積された
音声信号2bを相関検出器16に送り、前述のようにし
て、相関係数ALR[n]と音声信号エネルギーALL[n]、A
RR[n]を求める。
プS37の処理として、音声信号バッファ14に蓄積さ
れた音声信号2bをスペクトル検出器17に送り、前述
のようにして、短時間離散スペクトルF[k;n]を求め
る。
38の処理として、放送モード信号2cから離散化した
数値B[n]を求めると共に、時間信号3aから、離散化
された数値T[n]を求める。
められた、上記カットチェンジ検出器12からの検出出
力C[n]と、振幅検出器15からの平均二乗振幅A[n]
と、相関検出器16からの相関係数ALR[n]、音声信号
エネルギーALL[n],ARR[n]と、スペクトル検出器17
からの短時間離散スペクトルF[k;n]と、放送モード信
号2cの離散化数値B[n]と、時間信号3aの離散化数
値T[n]とからなる特徴量G[n]を、特徴量バッファ18
に蓄積する。
う。なお、以下の説明において、番号nは、特徴量バッ
ファ18内にフレーム毎に蓄積される特徴量の、各フレ
ーム番号を表わすものとする。また、最新のフレームの
特徴量をG[0]とし、過去のフレームの特徴量となるに
したがってnの値が増加し、新たなフレームの特徴量が
入力された場合には、全てのデータが1ずつシフト(フ
レーム番号が1ずつシフト)するものとする。
された特徴量は、フレーム毎にCM候補検出器19に送
られる。
Mが満たす、前述した「必須条件」に基づき、フレーム
毎にCM区間の候補を算出する。ここで、必須条件と
は、前述したように、CMの音声信号が「小音量」であ
ること、すなわち音声信号の音量が所定の閾値以下とな
っているフレーム(以下、音量条件と呼ぶ)であり、且
つ、CMの「映像切り替わり」があること、すなわち映
像信号が急激に変換するフレーム又は一様な輝度となる
フレーム(以下、映像条件と呼ぶ)であり、さらに、
「規定時間長(少数種類の時間長)」であること、すな
わち上記音量条件と映像条件を満たす2つのフレームの
間隔が所定のCM長と合致する区間(以下、時間条件と
呼ぶ)となるような条件であり、具体的には、前述の特
徴量を用いて、以下のような式(20)で且つ式(2
1)で且つ式(22)の条件として書き下すことができ
る。
n2,n3はそれぞれCM長として規定されている時間長
(本実施の形態では、一例として15秒、30秒、60
秒の3種類の時間長がある場合を説明に用いている)
を、フレーム周期単位に換算した数である。なお、CM
の実際の放送時間には誤差があるため、実用上は、
n1,n2,n3にはそれぞれ多少の幅を持たせる。
器19の動作の流れを説明する。
ステップS50のバッファシフト処理とステップS51
の特徴量入力処理として、図6のステップS32で説明
したフレームメモリと図7のステップS40で説明した
音声信号バッファと同様に、1フレーム単位の入力、シ
フト及び出力の動作を行うようになされている。すなわ
ち、特徴量バッファ18は、1フレーム分の特徴量を1
サンプルとして扱うようになされており、1フレーム分
の特徴量が入力されると、当該特徴量バッファ18内に
既に蓄積されている特徴量が1フレーム分だけシフト
し、最も時間的に過去に入力された1フレーム分の特徴
量が押し出されて出力されるようになっている。
処理により、特徴量バッファ18から1フレーム(1サ
ンプル)分の特徴量が入力されると、CM候補検索器1
9は、ステップS52及びステップS53の処理とし
て、1フレーム(サンプル)に特徴量が上記必須条件の
音量条件、映像条件、時間条件を満たすか否かの評価を
行う。すなわち。CM候補検索器19は、ステップS5
2において、先ず最初のフレームの平均二乗振幅A[0]
と所定の二乗振幅の閾値Athsdを比較し、次に、ステッ
プS53の処理として、前記検出出力C[0]が1となる
か否か調べることにより、当該フレームが上記必須条件
である音量条件、映像条件、時間条件を満たすか否かの
判定を行う。CM候補検索器19では、これらステップ
S52,S53の判定処理の結果、上記平均二乗振幅A
[0]が所定の二乗振幅の閾値Athsdを超えず、且つ、上
記必須条件を満たしていると判定した場合、当該フレー
ムをCM候補としてステップS57以降(ステップS5
4〜S56については後述する)の処理に進み、逆に、
上記平均二乗振幅A[0]が所定の二乗振幅の閾値Athsd
を超えたか、或いは上記必須条件を満たしていないと判
定した場合、当該フレームがCM候補にはならないとし
てステップS50の処理に戻る。
の結果、上記平均二乗振幅A[0]が所定の二乗振幅の閾
値Athsdを超えず、且つ、上記必須条件を満たしている
場合、CM候補検索器19は、ステップS57の処理と
してCM開始フレームnsを検索し、次に、ステップS
58の処理としてCM終了フレームneの検索を行い、
更に、ステップS59の処理としてCM開始時刻Tsを
計算し、ステップS60としてCM長さWを計算する。
57〜S60の検索及び計算を行った後、ステップS6
1において後述するCM候補テーブルを参照し、もし、
CM開始時刻Ts及びCM長さTwの一致する候補がすで
に当該CM候補テーブル中に存在するならば、そのまま
再びステップS54〜S56の処理に戻り、逆に存在し
ない場合には、新たなCM候補としてCM候補テーブル
に追加した後、再びステップS54〜S56の処理に戻
る。
長に対して上述同様の処理を行った後、ステップS50
に戻り、次の入力に対して同じ処理を繰り返すことを表
している。
n1,n2,n3で表される各フレームのうち時間条件に
合致したフレームから、最新フレームの方向へ向かっ
て、平均二乗振幅A[n]が二乗振幅の閾値Athsdを越え
る最初のフレーム番号である。また、CM終了フレーム
neとは、0番目のフレームより過去の方向に向かっ
て、平均二乗振幅A[n]が二乗振幅の閾値Athsdを越え
ない最後のフレーム番号である。さらにCM開始時刻T
sは、CM開始フレーム番号nsを用いてTs=T[ns]と
して求められる。同様にCM長さTwは、Tw=T[ne]−
T[ns]として求められる。
を示す。この図9に示すA[n]の項において、「o」は
二乗振幅の閾値Athsd未満の平均二乗振幅を持つフレー
ムを示し、「x」は二乗振幅の閾値Athsd以上の平均二
乗振幅を持つフレームを示している。この例では、A
[0],C[0]及びA[n1],C[n1]が条件を満たし、n1よ
り左方で最初にA[n]=xとなるフレームがns、0より
右方に連続する最後のA[n]=oとなるフレームがneと
なる。
は、1フレーム(1サンプル)の特徴量が入力される毎
にCM候補の検出を行い、CM候補が検出された場合に
はCM候補テーブルにエントリーする。
示す。この図10において、CM候補テーブルの項目
は、開始時刻Ts、長さTw、及び後述する付加条件算出
器20で算出する特徴量Q1〜Q11、及び後述する付加
条件判定器21で算出するスコアRとスコア判定結果Z
からなる。CM候補検出器19によるCM候補テーブル
19aの段階では、開始時刻Ts、長さTwのみが記述
される。このように、CM候補テーブルは、CM候補検
出器19で得られるCM開始時刻Ts、長さTwと、付
加条件算出器20で算出される特徴量Q1〜Q11と、付
加条件判定器21で算出されるスコアR及びスコア判定
結果Zとを記述し、それら特徴量を管理するための表で
ある。また、CM候補テーブルは、そのエントリーがC
Mであるかないかの判定を受けるまで保持され、CMで
あると判断された場合には、後述するルール判定器22
からCM検出出力4aとして出力され、CMでないと判
断された場合には破棄される。
s、長さTwのみが記述されたCM候補テーブル19a
は、付加条件算出器20に送られる。
ル19aにエントリーされた候補区間より、特徴量バッ
ファ18を参照しながら、以下に示すような特徴量Q1
〜Q11を抽出し、それをCM候補テーブル19aに追加
記述し、CM候補テーブル20aとして付加条件判定器
21に出力する。
ける特徴量Q1〜Q11の算出例を示す。
(離散時間に相当)を表し、図11の(a)はカットチ
ェンジ検出出力C[n]、図11の(b)は放送モード信
号2cの離散化数値B[n]、図11の(c)は音声信号
の短時間離散スペクトルS[k,n]、図11の(d)は音
声信号の平均二乗振幅A[n]を表わし、n1の間隔(図中
点線で挟まれた区間)がCM候補である。なお、図11
の(a)において、図中CTで示す位置はカットチェン
ジ検出出力C[n]が1となっている位置(すなわちカッ
トチェンジが検出された位置)を示している。また、図
11の(b)において、図中Mで示す区間はその区間が
何らかの放送モードとなっていることを示している。図
11の(c)において、図中S1,S2,S3,S4は
何らかのスペクトル成分が存在することを示し、図11
の(d)において、図中AMは二乗振幅の変化を表して
いる。また、図中Q1からQ11は、上記付加条件算出器
20にて特徴量Q1〜Q11が計算される場所を示してい
る。
特徴量Q1〜Q11について個々に説明する。
ブレーク長とは、CM候補区間直前の小音量区間(前ブ
レーク区間と称する)、すなわち連続してA[n]が所定
の閾値Athsd以下である時間長であり、図11中の一点
鎖線で挟まれた区間長BBが前ブレーク長Q1である。
ブレーク長とは、CM候補区間直後の小音量区間(後ブ
レーク区間と称する)、すなわち連続してA[n]が所定
の閾値Athsd以下である時間長であり、図11中の一点
鎖線で挟まれた区間長ABが後ブレーク長Q2である。
当該前ブレーク最小振幅Q3は、前記の前ブレーク区間
におけるA[n]の最小値である。
当該後ブレーク最小振幅Q4は、前記の後ブレーク区間
におけるA[n]の最小値である。
相関値Q5は、CM候補区間の音声の左右2チャンネル
の音声信号SL[m]、SR[m]の相関値である。これは、式
(14)〜式(16)のALR[n],ALL[n],ARR[n]を
利用して、式(23)に従って算出することができる。
ーバーラップにより原波形が部分的に複数回加算される
ことになるが、そのことはこのシステムに実質的な影響
は及ぼさない。また、原波形をそのまま保持できるだけ
のメモリ容量及び処理速度がある場合には、この演算は
原波形の相互相関と置き換えることもできる。
振幅値Q6は、CM候補区間の音声信号の振幅のRMS
値(平均二乗振幅)である。これは、式(24)により
計算することができる。
演算の場合と同様に、フレームのオーバーラップ次第で
は原波形が部分的に複数回加算されることになるが、そ
のことは実質的な影響を及ぼさない。また、原波形をそ
のまま保持できるだけのメモリ容量及び処理速度がある
場合には、この演算は原波形のRMS演算と置き換える
こともできる。
数Q7は、CM候補区間中に存在するカットチェンジの
回数(上記CTの数)を数える演算となる。すなわちこ
れは、[ns,ne)の区間でC[n]=1となる回数を数える
演算となる。
放送モードは、CM候補区間中で最も支配的な放送モー
ドのことである。これは、[ns,ne)の区間のB[n]値
の中で、最も頻発する放送モードQ8を選ぶ演算であ
る。
候補数Q9は、あるCM候補に対して、その前後にある
有音区間もCM候補であるかどうかを表わし、両側とも
CM候補であれば「2」、片側のみCM候補であれば
「1」、どちらもCM候補でなければ「0」の値をと
る。この演算は、CM候補テーブルを検索することで行
われ、開始時刻Tsと長さTwと後ブレーク長Q2の和
(Ts+Tw+Q2)が、他のCM候補の開始時刻
(T′s)と一致するかどうかで後側候補の判定が行わ
れる。同様に、開始時刻Tsと前ブレーク長Q1の差(T
s−Q1)が、他のCM候補の開始時刻T′sと長さT′w
の和(T′s+T′w)と一致するかどうかで、前側候補
の判定が行われる。
ギーである。当該スペクトル差分エネルギーQ10,Q11
は、CMと番組本編やCMと他のCMとの境界での音質
変化を定量化するために用いられる。これは、上記境界
の両側における平均スペクトルの差の自乗和として定義
され、式(25)〜(30)に従って計算される。
フレーム数、n′eはCM候補区間の直前の有音区間の
終了フレーム番号(図11参照)、n′sはCM候補区
間の直後の有音区間の開始フレーム番号、S1[k]はCM
候補区間の直前の有音区間の終了直前の平均スペクトラ
ム、S2[k]はCM候補区間開始直後の平均ズクトラム、
S3[k]はCM候補区間終了直前の平均スペクトラム、S
4[k]はCM候補区間の直後の有音区間の開始直後の平均
スペクトラム、Snormは適切な規格化定数である。
出したQ1からQ11までの特徴量を、CM候補テーブル
19aに追加記述し、CM候補テーブル20aとして出
力する。当該CM候補テーブル20aは、付加条件判定
器21に送られる。
20aを入力とし、CM候補の特徴量を、閾値関数など
により非線型にパラメータ変換した後、荷重加算するこ
とでCM候補に対するスコアRを算出し、Rが所定の閾
値以上である場合には有力CM候補と判定する。付加条
件判定器21は、これらスコアRとスコア判定結果Zを
CM候補テーブル20aに追加記述し、CM候補テーブ
ル21aとして出力する。
成を示す。
1aの各特徴量Q1〜QLは、それぞれ対応する関数演算
器501〜50Lに送られ、それぞれ対応するパラメータ
変換関数H1()〜HL()による変換演算が施された後、さ
らにそれぞれ対応する重み付け器511〜51Lにより重
みW1〜WLとの積がとられる。各重み付け器511〜5
1Lにより重み付けがなされた後の特徴量は、総和加算
器52での総和加算によりスコアRが算出される。この
総和加算器52から出力されたスコアRは、スコア判定
器53にて所定の閾値と比較され、スコアRが所定の閾
値以上である場合には有力CM候補である旨を示す判定
結果が出力される。なお、スコア判定器53によるスコ
ア判定により所定の閾値未満であると判定されたCM候
補は、テーブルから消去される。
定器21におけるスコア算出演算は、式(31)に従っ
て行われる。
めるパラメータ変換関数、Wlは予め決定しておく荷
重、Lは特徴量数(=11)である。なお、lは1〜1
1のうちの任意の数である。
るパラメータ変換関数Hl()は、最も簡単には矩形関数
でよい。すなわち例えば、図13の(b)に示すような
矩形関数Rect(x;t1,t2)を用い、予め各特徴量につい
て決定しておく標準値の下上限値をt1l,t2lとし、式
(32)により例えばQ1が標準値の範囲内ならば1、
範囲外ならば0となるようにする。
推移させるようにする場合には、例えば式(33)のよ
うな、シグモイド関数Sigm(x;t1,t2)を用いることもで
きる。
し、σ1l,σ2lは推移の程度を表わす定数であり、予め
特徴量の分布などに基づき決定しておく。
る加算荷重Wlは、予め特徴量の統計的性質に基づき人
為的に決定しておくこともできるが、既知の学習サンプ
ルに対して、ニューラルネットワーク(例えば中川著
「パターン情報処理」丸善(1999)などに詳説)の要領
で学習することで、自動的に荷重を決定することも可能
である。なお、lは1〜11のうちの任意の数である。
定は、式(34)のように、スコアRの閾値処理により
行う。
に、x>0で1、x<0で0となる単位ステップ関数で
あり、trは予め定めるか或いは学習により自動的に決
まる判定閾値である。
判定器21でのスコア判定により得られたCM候補テー
ブル21aを入力とし、後述するような所定のルール判
定によりm最終的なCM検出出力4aとしてCM開始時
刻と長さを出力する。すなわち、当該ルール判定器22
では、同一時刻に複数のCM候補があった場合(以下、
競合関係という)に、どちらがよりCMとして確からし
いかをルール処理により判定する。
フローチャートを用いて説明する。
0として、CM候補テーブルより、判定するべくCM候
補を選択する。これは、CM候補テーブル中で最古の候
補であり、予め設定された時間T4が経過したものから
順に行う。T4は、数個のCMが十分含まれる程度の時
間長であり、例えば150秒間とする。
71として、選択したCM候補の区間中(TsからTs
+Twまでの間)に、他のCM候補が存在するかどう
か、CM候補テーブル中を検索する。このステップS7
1において、存在しないと判定した場合(No)、この
CM候補はCM検出出力として出力され、CM候補テー
ブルより消去される。
と判定した場合(Yes)、それらは競合関係にあると
して、ステップS72にて先ず最小長さ優先ルールが適
用される。ここで、最小長さ優先ルールは、ある時区間
が、複数の長さの異なるCM候補の組み合わせにより構
成され得る場合、より短いCM候補で構成されている方
を優先するというルールである。すなわち、例えば30
秒という時区間に対して、1つの30秒CMという可能
性と、2つの15秒CMの組み合わせという可能性の、
両方が同時に候補として存在する場合には、15秒CM
を選択し、30秒CMを棄却するというルールである。
の一例を説明する。
に、実際には4つのCM1〜CM4が連続して放送され
ている区間に対し、図15の(b)中A〜Hで示すよう
な8つの候補がCM候補テーブルに存在する場合が示さ
れている。
CM候補が判定中であるとすると、この候補Aと競合す
る候補はEとHである。しかしながら、Eの区間はAと
Bで記述でき、また、Hの区間はAとBとCとD等で記
述できることから、それぞれ棄却され、Aが採用され
る。続いて、図15の(d)に示すように、Bが判定中
となったときには、Fが競合相手となる(このとき、
E、HはAの判定により棄却済みとなっている)が、F
の区間はBとCで記述できることから棄却され、Bが採
用される。同様に、図15の(e)に示すように、Cが
判定中の場合には、Gが競合相手となるが、Gの区間は
CとDで記述されることから棄却され、Cが採用され
る。最後に、図15の(f)に示すように、Dが判定さ
れるときには、すでに競合相手は存在しないので、そも
そもこのルールを適用する必要はなく、当該Dがそのま
ま採用される。
としてA,B,C,Dが選択されることとなる。このル
ールが適用できない競合関係については、そのままCM
候補テーブルに残してこの処理を終了する。
定の後、ルール判定器22の処理は、ステップS73に
進む。ステップS73に進むと、ルール判定器22は、
最小長さ優先ルールを適用した結果、判定中のCMが棄
却されたか否か判断する。このステップS73におい
て、判定中のCMが棄却されと判断した場合(Ye
s)、ルール判定器22は、その候補をCM候補テーブ
ルから消去し、ステップS70に戻る。一方、ステップ
S73において、棄却されていないと判断した場合(N
o)、ルール判定器22では、ステップS74におい
て、再び判定中のCM候補の区間中に他のCM候補が存
在するかどうか、テーブル中を検索する。
が存在しないと判定した場合(No)、ルール判定器2
2では、ステップS80において判定中のCM候補をC
M検出出力から出力し、CM候補テーブルから消去す
る。一方、ステップS74にて存在すると判断した場合
(Yes)、ルール判定器22の処理は、ステップS7
5に進む。
2は、隣接優先ルールを適用する。ここで、隣接優先ル
ールとは、複数のCM候補が競合関係にある場合、それ
ぞれ直前又は直後に隣接するCM候補を検索し、それが
存在する方を優先するというルールである。
いて説明する。
に、実際には4つのCM11〜CM14が連続して放送
されている区間に対し、図16の(b)中I〜Nで示す
ような6つの候補が存在する場合が示されている。ま
た、この例の場合、候補M及びNは、偶然CM中にカッ
トチェンジや小音量区間が存在したために候補となって
いるが、このような候補は、実際には誤った区間である
とはいえ、内容的にはCMを含んでいるため、CMらし
さを判定する付加条件のスコア判定によっても、棄却さ
れない場合があるものである。
(c)に示すように、最古のIが判定される候補とな
る。当該Iと競合するものとしてMがあるが、Iには隣
接する候補Jが存在するのに対し、Mには隣接する候補
がないため、Iを採用し、Mを棄却する。次に、図16
の(d)に示すように、Jが判定される候補となった場
合、Jと競合する候補としてNがあるが、Jには隣接す
る候補I、Kが存在するのに対し、Nには存在しないた
め、Jが採用されNが棄却される。次に、図16の
(e),(f)に示すように、残りの候補K、Lには、
既に競合する候補がなくなるため、このルールは適用さ
れず、これらK、Lがそのまま採用される。
らは、I,J,K,LがCM候補として選択されること
となる。
補が無い場合、及び複数の候補にそれぞれ隣接候補があ
る場合には、それらはどちらも棄却されず、CM候補テ
ーブルに残される。
ルール判定器22の処理は、ステップS76に進む。ス
テップS76に進むと、ルール判定器22は、隣接優先
ルールを適用の結果、判定中のCMが棄却されたか否か
判断する。このステップS76において、判定中のCM
が棄却されたと判断した場合(Yes)、ルール判定器
22は、その候補をCM候補テーブルから消去し、ステ
ップS70の処理に戻る。一方、ステップS76におい
て棄却されていない場合(No)、ルール判定器22
は、次のステップS77において、再び判定中のCM候
補の区間中に、他のCM候補が存在するかどうか、CM
候補テーブル中を検索する。
補が存在しなと判定された場合(No)、ルール判定器
22は、ステップS80において、判定中のCM候補を
CM検出出力から出力し、CM候補テーブルから消去す
る。一方、ステップS77において、他のCM候補が存
在すると判定した場合(Yes)、ルール判定器22
は、ステップS78において、スコア優先ルールを適用
する。ここで、スコア優先ルールとは、上記の各ルール
によっても競合関係が解消されない場合、付加条件判定
器21により得られた判定スコアRの高い候補を優先す
るというルールである。このスコア優先ルールは、対象
となる競合関係が解消するまで繰り返し適用する。
ついて説明する。
に、実際には4つのCM21〜CM24が連続して放送
されている区間に対し、図17の(b)中P〜Wで示す
ような7つの候補が存在する場合が示されている。
示すように、最古のPが判定される候補となるが、この
候補PはUと競合関係がある。但し、このときの競合関
係は、前記最小長さ優先ルールによっても、また、隣接
優先ルールによっても競合が解消されない。
係にある候補と関連する全ての競合関係を、CM候補テ
ーブル中から検索する。すなわち、この場合は、(P−
U)、(U−Q)、(Q−V)、(V−R)、(R−W)、(W−
S)という、7候補に対する6つの競合関係が全て関連
しているので、スコア優先ルールでは、これら関連する
候補の中で最もスコアの高い候補を採用する。この例の
場合、判定スコアR(2.0)が最も高いスコアであるた
め、図17の(d)に示すように、このスコアが採用さ
れ、その結果、Rと競合関係にある候補V、Wは棄却さ
れる。
に、これによっても(P−U)の競合関係は解消されて
いない。したがって、再びこれらと関連する全ての競合
関係を、CM候補テーブル中から検索する。今回は、V
が棄却されたことにより、(P−U)、(U−Q)という、
3つの候補が関係する2つの競合関係のみとなる。
高い候補Q(1.9)を採用し、図17の(f)に示すよう
に、Qと競合関係にある候補Uを棄却する。
くなり、Pが採用される。また、U、V、Wは全て棄却
され、Q、R、Sが採用されることとなる。
検索せず、対象となる競合関係(この例の場合、P,
U)のみでスコア優先ルールを適用すると、先ずUが採
用され、Pは棄却される。後にUとQとの競合関係によ
り、一時採用されたUもまた棄却されてしまう。このよ
うに、ルール判定器22では、偶然の処理順序により候
補Pが棄却されるようなことのないよう、関連競合関係
の検索を行っている。
た候補に関する競合関係は必ず解消されることになる。
ルール判定器22の処理は、ステップS79に進む。ス
テップS79に進むと、ルール判定器22は、スコア優
先ルールを適用の結果、判定中の候補が棄却されたか否
か判断する。このステップS79において、判定中の候
補が棄却されたと判断した場合(Yes)、ルール判定
器22は、その候補をCM候補テーブルより消去し、ス
テップS70に戻る。一方、ステップS79において、
棄却されなかった場合、ルール判定器22は、ステップ
S80のCM検出出力として、開始時刻とその長さを出
力し、CM候補テーブルから消去した後、ステップS7
0に戻る。
の具体例のCM検出部202においては、ほぼ全てのC
Mが満足する必須条件に基づき、決定論的に番組中から
CMの候補を抽出し、CMらしさの指標である付加条件
に基づく特徴量の統計論的な評価により候補を選択し、
論理条件により候補のオーバーラップ関係を解消するこ
とで、精度の高いCM検出を実現している。また、本実
施の形態では、例えば現行のアナログTV放送の映像音
声録画録音装置を例にとったが、ディジタルTV放送等
に適用される場合にも同様のCM検出部202が適用で
きることは明らかである。また、例えばラジオ放送に適
用される場合には、上記CM検出部202から映像信号
の処理を担当する部分を省略することで同様の機能が実
現できる。
検出部202について以下に説明する。
のCM検出部202の詳細な構成を示す。
前述した付加条件の中でも基本的なもののみを実装する
ようにしており、前述した1)〜14)の付加条件のう
ち、11)〜14)に関しては導入しないことで、装置
構成を簡略化している(複雑になることを防いでい
る)。
図5の例と同様にフロントエンド部とバックエンド部と
から構成されている。なお、この図18において、図5
の各構成要素と同じ動作を行う部分については、同一の
指示符号を付して、それらの説明は省略する。
された各構成要素(101,102,103)と、付加
条件算出器20において新たに拡張された機能について
のみ説明する。
101は、ディジタル化及びフレーム化された音声信号
2bを入力とし、この音声信号2bの該当フレームに関
する音源名を出力する。音源名としては、例えば、音
声、音楽、音声と音楽、その他を挙げることができる。
なお、入力された音声信号の音源識別を実現する技術と
しては、例えば、河地、他による、「VQ歪みに基づく
放送音の自動分類」信学技報、DSP97‐95/SP97‐50、43
/48(1998)に記載された技術や、南、他による、「音情
報を用いた映像インデクシングとその応用」信学論、Vo
1.J81‐D‐II、No.3,529/537(1998)に記載された技
術、安部による、特願平11−190693号の明細書
及び図面に記載された技術などがあり、これらを利用す
ることができる。
音源名は、例えば音声=1、音楽=2、などのように、
各フレーム毎に適切に数値化され、特徴量U[n]として
特徴量バッファ18に入力される。
ルデータ又は番組ジャンル識別器102は、現在処理し
ている番組のジャンル名を出力するものである。番組ジ
ャンルは、例えば、ニュース、ドラマ、野球、サッカー
などである。番組ジャンルデータは、テレビ番組表など
から入力してもよく、また近年ではインターネット等を
通じて自動的に取得することもできる。または、外部情
報に頼らず音声及び映像信号から番組ジャンルを識別す
る装置を用いることも可能である。なお、音声及び映像
信号から番組ジャンルを識別する技術としては、例えば
安部による、特願平11−190693号の明細書及び
図面に記載された技術などを利用することができる。
識別器102により分類された番組ジャンル名は、例え
ばニュース=1、ドラマ=2、などのように、各フレー
ム毎に適切に数値化され、特徴量W[n]として特徴量バ
ッファ18に入力される。
は、図5の例と全く同じである。
部に、上記音源識別器101と番組ジャンルデータ又は
番組ジャンル識別器102を設け、これらにより得られ
た各特徴量U[n]とW[n]を特徴量バッファ18に蓄積
することで、当該特徴量バッファ18においては、式
(19)に示した特徴量G[n]が、式(35)のように
拡張されることになる。
と全く同じであるが、当該第2の具体例の場合、CM候
補テーブル19a〜21aは、次のように拡張される。
すなわち、この第2の具体例の場合のCM候補テーブル
19a〜21aは、前述したQ1からQ11までの特徴量
に加え、図19に示すように、後述する特徴量Q12から
Q15が拡張される。なお、図19は、Q1からQ11まで
の特徴量についての図示を省略している。
ース103には、予め、時間帯に応じたCMの放送確
率、及び、番組ジャンルと経過時間に応じたCMの放送
確率をデータとして蓄積してある。このCM確率データ
ベース103からは、現在時刻に応じてそれらの確率が
読み出され、付加条件算出器20に入力するようになさ
れている。なお、これらの確率のデータは、実際の放送
を元に統計をとることで作成することができる。
20は、前述の特徴量Q1からQ11に加え、次の特徴量
Q12からQ15の演算を行うよう拡張される。
に、音声区間があったどうかを検出して求められるもの
である。音声の有無を表す特徴量Q12は、式(36)に
従って検出される。
CM候補区間中に、音楽区間があったどうかを検出して
求められるものである。この音楽の有無を表す特徴量Q
13は、式(37)に従って検出される。
生確率(時間帯確率)である。付加条件算出器20で
は、CM確率データベース103より提供されるCMの
放送確率を、そのまま特徴量Q14に代入する。
の開始からの経過時間に従うCMの放送確率(番組ジャ
ンル確率)である。付加条件算出器20では、CM確率
データベース103より提供されるCMの放送確率を、
そのまま特徴量Q15に代入する。
特徴量Q12〜Q15が拡張されるだけであり、前述の図5
のCM検出部202の場合と同様であるため、説明を省
略する。
以上の拡張により、放送信号の音源に応じたCM検出を
行うことができ、また、現在時間に応じたCM検出を行
うこと、さらに、番組ジャンルに応じたCM検出を行う
ことが可能となる。
に示したCM検出部202を実装する場合のハードウェ
ア構成の一例を示す。
前記図5や図18のA/D変換器10及び13の機能を
備え、メモリ41は、前記フレームメモリ11及び音声
信号バッファ14の機能を備えている。
ルシグナルプロセッサ)42は、前記カットチェンジ検
出器112、振幅検出器15、相関検出器16、スペク
トル検出器17、音源識別器101等の機能を備え、メ
モリ43は、前記特徴量バッファ18の機能を備えてい
る。
9、付加情報算出器20、付加条件判定器21、ルール
判定器22、CM確率データベース103等の機能を備
えている。
/VプロセッサまたはDSP(ディジタルシグナルプロ
セッサ)42か、或いは、プロセッサ44が備えること
ができる。
号の区間とそれ以外の信号の区間とが時分割的に存在す
る入力信号から第1の信号区間を検出して、その第1の
信号部分を特徴付ける特量量を抽出し、その第1の信号
の特徴量を、予め参照用の信号から抽出してデータベー
ス化しておいた特徴量と比較することにより、例えば、
放送信号から特定のCM部分を高精度に検出できると共
に、その特定のCMの放送回数のカウント等を自動的に
行うようなことが可能となる。
である。
の説明に用いる図である。
ートである。
ートである。
る。
号処理の流れを示すフローチャートである。
号処理の流れを示すフローチャートである。
れを示すフローチャートである。
テーブルを示す図である。
の算出例の説明に用いる図である。
形関数、シグモイド型関数の説明に用いる図である。
ートである。
る。
ある。
テーブル(拡張部分のみ)を示す図である。
ードウェア構成図である。
203 放送CM特徴抽出部、 204 CM記録
部、 205 特徴比較部
Claims (56)
- 【請求項1】 入力信号を特徴付ける特徴量を抽出する
参照信号特徴量抽出手段と、 上記入力信号の特徴量を記録する特徴量記録手段と、 上記入力信号に関連する付加情報を記録する付加情報記
録手段とを有することを特徴とする信号処理装置。 - 【請求項2】 上記特徴量は、上記入力信号の振幅であ
ることを特徴とする請求項1記載の信号処理装置。 - 【請求項3】 上記特徴量は、上記入力信号のスペクト
ラムであることを特徴とする請求項1記載の信号処理装
置。 - 【請求項4】 上記特徴量は、上記入力信号の線形予測
係数であることを特徴とする請求項1記載の信号処理装
置。 - 【請求項5】 上記特徴量は、上記入力信号の所定成分
のヒストグラムであることを特徴とする請求項1記載の
信号処理装置。 - 【請求項6】 上記特徴量は、上記入力信号の所定成分
の平均値であることを特徴とする請求項1記載の信号処
理装置。 - 【請求項7】 上記特徴量は、上記入力信号の所定成分
の差分値であることを特徴とする請求項1記載の信号処
理装置。 - 【請求項8】 上記特徴量は、上記入力信号の状態が変
化する変化回数であることを特徴とする請求項1記載の
信号処理装置。 - 【請求項9】 上記特徴量は、上記入力信号の状態が変
化する時刻であることを特徴とする請求項1記載の信号
処理装置。 - 【請求項10】 少なくとも第1の信号の区間とそれ以
外の信号の区間とが時分割的に存在する入力信号から上
記第1の信号区間を検出する第1の信号区間検出手段
と、 上記第1の信号区間の検出結果に基づき、上記入力信号
から第1の信号部分を抽出する第1の信号抽出手段と、 上記抽出された第1の信号部分を特徴付ける特量量を抽
出する特徴量抽出手段と、 上記抽出された特徴量を、他の信号を特徴付ける特徴量
と比較する比較手段とを有することを特徴とする信号処
理装置。 - 【請求項11】 上記特徴量は、上記第1の信号区間内
の信号の振幅であることを特徴とする請求項10記載の
信号処理装置。 - 【請求項12】 上記特徴量は、上記第1の信号区間内
の信号のスペクトラムであることを特徴とする請求項1
0記載の信号処理装置。 - 【請求項13】 上記特徴量は、上記第1の信号区間内
の信号の線形予測係数であることを特徴とする請求項1
0記載の信号処理装置。 - 【請求項14】 上記特徴量は、上記第1の信号区間内
の信号の所定成分のヒストグラムであることを特徴とす
る請求項10記載の信号処理装置。 - 【請求項15】 上記特徴量は、上記第1の信号区間内
の信号の所定成分の平均値であることを特徴とする請求
項10記載の信号処理装置。 - 【請求項16】 上記特徴量は、上記第1の信号区間内
の信号の所定成分の差分値であることを特徴とする請求
項10記載の信号処理装置。 - 【請求項17】 上記特徴量は、上記第1の信号区間内
の信号の状態が変化する変化回数であることを特徴とす
る請求項10記載の信号処理装置。 - 【請求項18】 上記特徴量は、上記第1の信号区間内
の信号の状態が変化する時刻であることを特徴とする請
求項10記載の信号処理装置。 - 【請求項19】 上記第1の信号区間検出手段は、上記
所定の時間間隔を持つ信号の特徴的パターン、及び、上
記特徴的パターンを有する信号部分における第1の信号
らしさを表わす特徴量に基づき、上記入力信号から第1
の信号区間を検出することを特徴とする請求項10記載
の信号処理装置。 - 【請求項20】 上記第1の信号区間検出手段は、上記
入力信号に対応して作成された所定のガイド情報に基づ
いて上記第1の信号区間を検出することを特徴とする請
求項10記載の信号処理装置。 - 【請求項21】 上記比較手段は、上記第1の信号区間
内の信号の振幅、第1の信号区間内の信号のスペクトラ
ム、第1の信号内の信号の線形予測係数、第1の信号区
間内の信号の所定成分のヒストグラム、第1の信号区間
内の信号の所定成分の平均値、第1の信号区間内の信号
の所定成分の差分値、第1の信号区間内の信号の状態が
変化する変化回数、第1の信号区間内の信号の状態が変
化する時刻の、それぞれ上記第1の信号を特徴付ける特
徴量のうち、何れか一つ以上からなるベクトル間の所定
の距離尺度に基づく距離によって比較するものであるこ
とを特徴とする請求項10記載の信号処理装置。 - 【請求項22】 入力信号の時間、空間、及び/又は、
周波数を特定する記述量と、上記入力信号を特定する記
述量と、上記入力信号の意味内容を記述する記述量のう
ち、少なくとも何れか二つ以つからなるデータセットを
生成するデータセット生成手段を有し、 上記データセットにより上記入力信号を記述することを
特徴とする信号処理装置。 - 【請求項23】 上記入力信号の時間、空間、及び/又
は、周波数を特定する記述量は、上記入力信号の送信時
刻、送信周波数、送信チャンネル番号、送信者名、送信
地の情報のうち、何れか一つ以上を含むことを特徴とす
る請求項22記載の信号処理装置。 - 【請求項24】 上記入力信号を特定する記述量は、上
記入力信号の振幅、スペクトラム、線形予測係数、所定
成分のヒストグラム、所定成分の平均値、所定成分の差
分、信号の状態が変化する回数、信号の状態が変化する
時刻の情報のうち、何れか一つ以上を含むことを特徴と
する請求項22記載の信号処理装置。 - 【請求項25】 上記入力信号の意味内容を記述する記
述量は、上記入力信号の内容を表す名称、上記入力信号
を供給する供給者名、上記入力信号の内容に関する詳細
情報、上記入力信号の内容に関する情報を取得するため
の連絡先のうち、何れか一つ以上を含むことを特徴とす
る請求項22記載の信号処理装置。 - 【請求項26】 入力信号を特徴付ける特徴量を抽出
し、 上記入力信号の特徴量を記録し、 上記入力信号に関連する付加情報を記録することを特徴
とする信号処理方法。 - 【請求項27】 上記特徴量は、上記入力信号の振幅で
あることを特徴とする請求項26記載の信号処理方法。 - 【請求項28】 上記特徴量は、上記入力信号のスペク
トラムであることを特徴とする請求項26記載の信号処
理方法。 - 【請求項29】 上記特徴量は、上記入力信号の線形予
測係数であることを特徴とする請求項26記載の信号処
理方法。 - 【請求項30】 上記特徴量は、上記入力信号の所定成
分のヒストグラムであることを特徴とする請求項26記
載の信号処理方法。 - 【請求項31】 上記特徴量は、上記入力信号の所定成
分の平均値であることを特徴とする請求項26記載の信
号処理方法。 - 【請求項32】 上記特徴量は、上記入力信号の所定成
分の差分値であることを特徴とする請求項26記載の信
号処理方法。 - 【請求項33】 上記特徴量は、上記入力信号の状態が
変化する変化回数であることを特徴とする請求項26記
載の信号処理方法。 - 【請求項34】 上記特徴量は、上記入力信号の状態が
変化する時刻であることを特徴とする請求項26記載の
信号処理方法。 - 【請求項35】 少なくとも第1の信号の区間とそれ以
外の信号の区間とが時分割的に存在する入力信号から上
記第1の信号区間を検出し、 上記第1の信号区間の検出結果に基づき、上記入力信号
から第1の信号部分を抽出し、 上記抽出された第1の信号部分を特徴付ける特量量を抽
出し、 上記抽出された特徴量を、他の信号を特徴付ける特徴量
と比較することを特徴とする信号処理方法。 - 【請求項36】 上記特徴量は、上記第1の信号区間内
の信号の振幅であることを特徴とする請求項35記載の
信号処理方法。 - 【請求項37】 上記特徴量は、上記第1の信号区間内
の信号のスペクトラムであることを特徴とする請求項3
5記載の信号処理方法。 - 【請求項38】 上記特徴量は、上記第1の信号区間内
の信号の線形予測係数であることを特徴とする請求項3
5記載の信号処理方法。 - 【請求項39】 上記特徴量は、上記第1の信号区間内
の信号の所定成分のヒストグラムであることを特徴とす
る請求項35記載の信号処理方法。 - 【請求項40】 上記特徴量は、上記第1の信号区間内
の信号の所定成分の平均値であることを特徴とする請求
項35記載の信号処理方法。 - 【請求項41】 上記特徴量は、上記第1の信号区間内
の信号の所定成分の差分値であることを特徴とする請求
項35記載の信号処理方法。 - 【請求項42】 上記特徴量は、上記第1の信号区間内
の信号の状態が変化する変化回数であることを特徴とす
る請求項35記載の信号処理方法。 - 【請求項43】 上記特徴量は、上記第1の信号区間内
の信号の状態が変化する時刻であることを特徴とする請
求項35記載の信号処理方法。 - 【請求項44】 上記第1の信号区間の検出の際には、
上記所定の時間間隔を持つ信号の特徴的パターン、及
び、上記特徴的パターンを有する信号部分における第1
の信号らしさを表わす特徴量に基づき、上記入力信号か
ら第1の信号区間を検出することを特徴とする請求項3
5記載の信号処理方法。 - 【請求項45】 上記第1の信号区間の検出の際には、
上記入力信号に対応して作成された所定のガイド情報に
基づいて上記第1の信号区間を検出することを特徴とす
る請求項35記載の信号処理方法。 - 【請求項46】 上記第1の信号区間内の信号の振幅、
第1の信号区間内の信号のスペクトラム、第1の信号内
の信号の線形予測係数、第1の信号区間内の信号の所定
成分のヒストグラム、第1の信号区間内の信号の所定成
分の平均値、第1の信号区間内の信号の所定成分の差分
値、第1の信号区間内の信号の状態が変化する変化回
数、第1の信号区間内の信号の状態が変化する時刻の、
それぞれ上記第1の信号を特徴付ける特徴量のうち、何
れか一つ以上からなるベクトル間の所定の距離尺度に基
づく距離によって上記特徴量の比較を行うことを特徴と
する請求項35記載の信号処理方法。 - 【請求項47】 入力信号の時間、空間、及び/又は、
周波数を特定する記述量と、上記入力信号を特定する記
述量と、上記入力信号の意味内容を記述する記述量のう
ち、少なくとも何れか二つ以つからなるデータセットを
生成し、 上記データセットにより上記入力信号を記述することを
特徴とする信号処理方法。 - 【請求項48】 上記入力信号の時間、空間、及び/又
は、周波数を特定する記述量は、上記入力信号の送信時
刻、送信周波数、送信チャンネル番号、送信者名、送信
地の情報のうち、何れか一つ以上を含むことを特徴とす
る請求項47記載の信号処理方法。 - 【請求項49】 上記入力信号を特定する記述量は、上
記入力信号の振幅、スペクトラム、線形予測係数、所定
成分のヒストグラム、所定成分の平均値、所定成分の差
分、信号の状態が変化する回数、信号の状態が変化する
時刻の情報のうち、何れか一つ以上を含むことを特徴と
する請求項47記載の信号処理方法。 - 【請求項50】 上記入力信号の意味内容を記述する記
述量は、上記入力信号の内容を表す名称、上記入力信号
を供給する供給者名、上記入力信号の内容に関する詳細
情報、上記入力信号の内容に関する情報を取得するため
の連絡先のうち、何れか一つ以上を含むことを特徴とす
る請求項47記載の信号処理方法。 - 【請求項51】 上記入力信号は、映像及び/又は音声
信号からなり、上記第1の信号はコマーシャルメッセー
ジ区間であることを特徴とする請求項1記載の信号処理
装置。 - 【請求項52】 上記入力信号は、映像及び/又は音声
信号からなり、上記第1の信号はコマーシャルメッセー
ジ区間であることを特徴とする請求項10記載の信号処
理装置。 - 【請求項53】 上記入力信号は、映像及び/又は音声
信号からなり、上記第1の信号はコマーシャルメッセー
ジ区間であることを特徴とする請求項21記載の信号処
理装置。 - 【請求項54】 上記入力信号は、映像及び/又は音声
信号からなり、上記第1の信号はコマーシャルメッセー
ジ区間であることを特徴とする請求項26記載の信号処
理方法。 - 【請求項55】 上記入力信号は、映像及び/又は音声
信号からなり、上記第1の信号はコマーシャルメッセー
ジ区間であることを特徴とする請求項35記載の信号処
理方法。 - 【請求項56】 上記入力信号は、映像及び/又は音声
信号からなり、上記第1の信号はコマーシャルメッセー
ジ区間であることを特徴とする請求項47記載の信号処
理方法。
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