JP2001312581A - コンピュータシステム、コンピュータ、情報提供方法、記憶媒体 - Google Patents

コンピュータシステム、コンピュータ、情報提供方法、記憶媒体

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JP2001312581A
JP2001312581A JP2000128355A JP2000128355A JP2001312581A JP 2001312581 A JP2001312581 A JP 2001312581A JP 2000128355 A JP2000128355 A JP 2000128355A JP 2000128355 A JP2000128355 A JP 2000128355A JP 2001312581 A JP2001312581 A JP 2001312581A
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Yutaka Manchu
豊 万仲
Tatsuya Setoguchi
達也 瀬戸口
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 企業間でやりとりされる電子文書をワークフ
ローに載せて管理する。 【解決手段】 この電子文書保管システムは、電子文書
を保管するサーバ4をインターネット1に接続したもの
であって、サーバ4は、オブジェクト言語のプログラム
で作成された親子関係を持つオブジェクト群とその実体
データとからなる納品文書群を保管する電子文書保管庫
5と、この電子文書保管庫5に保管されている納品文書
群に対しワークフロー管理テーブル40に従って関係者
に承認を行わせるとともに承認済みの納品文書群を該当
受領者へ適宜回覧するワークフロー処理部15とを具備
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、企業間でやりとり
される電子文書を保管し、これを会員登録された顧客に
提供するサービスを行うためのコンピュータシステム、
コンピュータ、情報提供方法、記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば建設業などにおいては、工事の発
注者(受領側)が受注者(以下納入側と称す)に工事の
発注を行うと、納入側では、設計士が描いた工事図面や
その工事に関する報告書などを受領側へ納品するという
ことがよく行われている。
【0003】最近、企業間(納入側と受領側との間)に
おいて、このような工事図面や報告書などの書類を効率
良く授受することを目的として、納入側が作成した文書
データをデータセンタの電子文書保管庫に保管してお
き、会員登録した企業(受領側)がインターネットを通
じてデータセンタの電子文書保管庫にアクセスして所望
のデータを閲覧および取り込むことができるサービスが
実現されつつある。
【0004】一方、近年では、多くの企業が、複数のコ
ンピュータをLANで接続して業務を行っており、その
中でも業務の流れをワークフローシステムで管理してい
るものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ワーク
フローシステムで管理できるのは、企業内のLAN環境
(閉域環境)に接続されたコンピュータの業務のみであ
り、インターネット上から取り込んだ工事図面や文書な
どの電子書類はワークフローシステムの管理対象外とな
る。このため、これら電子書類はワークフローシステム
とは別に管理する必要があり管理が煩雑になるという問
題があった。
【0006】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、企業間でやりとりされる電子文書をワ
ークフローに載せて管理することのできるコンピュータ
システム、コンピュータ、情報提供方法、記憶媒体を提
供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1記載の発明のコンピュータシステム
は、複数のコンピュータを通信網に接続してなるコンピ
ュータシステムにおいて、いずれかのコンピュータによ
り作成された電子文書を保管する文書保管手段と、この
文書保管手段に保管された電子文書に対して設定された
ワークフローに従い、前記複数のコンピュータのうちの
少なくとも一つのコンピュータに前記通信網を通じて処
理を行わせるワークフロー処理手段とを具備したことを
特徴としている。
【0008】請求項2記載の発明のコンピュータシステ
ムは、電子文書を納入する第1のコンピュータと電子文
書を受領する第2のコンピュータとが通信網に接続され
たコンピュータシステムにおいて、前記通信網に設けら
れ、前記第1のコンピュータにより作成された電子文書
を保管する文書保管手段と、この文書保管手段に保管さ
れた電子文書に対して設定されたワークフローに従い、
前記第1のコンピュータの所定のユーザに前記電子文書
の承認を行わせ、承認された電子文書を前記第2のコン
ピュータに前記通信網を通じて回覧するワークフロー処
理手段とを具備したことを特徴としている。
【0009】請求項3記載の発明のコンピュータは、通
信網に接続されたコンピュータにおいて、オブジェクト
言語のプログラムで作成された親子関係を持つオブジェ
クト群とその実体データとからなる電子文書を保管する
文書保管手段と、この文書保管手段に保管されている電
子文書に対し前記通信網を通じて処理を行うワークフロ
ーが設定されたワークフロー設定手段と、前記ワークフ
ロー設定手段に設定されたワークフローに従って所定の
承認者に該当電子文書の承認を行わせるとともに、承認
された電子文書を該当受領者へ回覧するワークフロー処
理手段とを具備したことを特徴としている。
【0010】請求項4記載の発明の情報提供方法は、複
数のコンピュータを通信網に接続してなるコンピュータ
システムによる情報提供方法において、いずれかのコン
ピュータにより作成された電子文書を保管する段階と、
保管された電子文書に対して設定されたワークフローに
従い、前記複数のコンピュータのうちの少なくとも一つ
のコンピュータに前記通信網を通じて処理を行わせる段
階とを有することを特徴としている。
【0011】請求項5記載の発明の情報提供方法は、電
子文書を納入する第1のコンピュータと電子文書を受領
する第2のコンピュータとが通信網に接続されたコンピ
ュータシステムによる情報提供方法において、前記第1
のコンピュータにより作成された電子文書を通信網を通
じて文書保管手段に保管する段階と、前記文書保管手段
に保管された電子文書に対して設定されたワークフロー
に従い、前記第1のコンピュータの所定の承認者に前記
電子文書の承認を行わせる段階と、承認された電子文書
を前記第2のコンピュータに前記通信網を通じて回覧す
る段階とを有することを特徴としている。
【0012】請求項6記載の発明の記憶媒体は、電子文
書を納入する第1のコンピュータと電子文書を受領する
第2のコンピュータと、電子文書を保管するサーバコン
ピュータが通信網に接続されたコンピュータシステムに
利用され、前記サーバコンピュータに処理を行わせるプ
ログラムをコンピュータ読取可能に記憶した記憶媒体に
おいて、前記サーバコンピュータに、前記納入側のコン
ピュータにより作成された電子文書を保管させ、保管さ
れた電子文書に対して設定されたワークフローに従い、
前記第1のコンピュータの所定の承認者に前記電子文書
の承認を行わせ、承認された電子文書を前記第2のコン
ピュータに前記通信網を通じて回覧させるプログラムを
記憶したことを特徴としている。
【0013】請求項7記載の発明の記憶媒体は、電子文
書を納入する第1のコンピュータと電子文書を受領する
第2のコンピュータとが通信網に接続されたコンピュー
タシステムに利用され、前記第1のコンピュータに処理
を行わせるプログラムをコンピュータ読取可能に記憶し
た記憶媒体において、前記第1のコンピュータに、前記
通信網上の文書保管手段に電子文書を格納させ、前記文
書保管手段の電子文書に対する通信網を経由した承認要
求に対して所定の承認者に承認を行わせるプログラムを
記憶したことを特徴としている。
【0014】請求項8記載の発明の記憶媒体は、電子文
書を納入する第1のコンピュータと電子文書を受領する
第2のコンピュータとが通信網に接続されたコンピュー
タシステムに利用され、第2のコンピュータに処理を行
わせるプログラムをコンピュータ読取可能に記憶した記
憶媒体において、前記第2のコンピュータに、前記通信
網を通じて電子文書が回覧されたとき、該当受領者に電
子文書の納入確認を行わせるプログラムを記憶したこと
を特徴としている。
【0015】本発明の場合、納入側の第1のコンピュー
タにおいて、電子書類(オブジェクト言語のプログラム
によって、親子関係を持つオブジェクト群とそのインス
タンスとからなるツリー構造のオブジェクトファイル)
が作成されると、インターネットなどの通信網を通じて
サーバコンピュータの文書保管手段に格納される。この
際、サーバコンピュータでは、ワークフロー処理手段が
起動され、以下のワークフロー処理を実行する。
【0016】ワークフロー処理手段は、文書保管手段に
保管された電子文書に対して設定されたワークフローに
従い、納入側の第1のコンピュータの所定の承認者に承
認を行わせ、電子文書が承認された後、受領側の第2の
コンピュータに通信網を通じて回覧する。
【0017】受領側の第2のコンピュータでは、通信網
を通じた回覧によって電子書類が納入されたことを確認
し、ワークフロー処理手段に通知する。
【0018】これにより、企業間でやりとりされる電子
文書をワークフローに載せて管理することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。図1は本発明の情報通信シ
ステムに係る一つの実施形態の電子文書管理システムの
概要構成を示す図、図2は図1の電子文書管理システム
のサーバの構成を示す図である。図1に示すように、こ
の電子文書管理システムは、工事の発注者(工事図面な
どの受領者)Zのクライアントマシン2(以下クライア
ント2と称す)、受領者Zに対して電子書類、例えば工
事図面や文書などを納品する業者(工事図面の納入者)
Aのクライアントコンピュータ3(以下クライアント3
と称す)、データセンタBに設置されたサービス提供用
のサーバコンピュータ4(以下サーバ4と称す)などが
インターネット1などの通信網に接続されたものであ
る。データセンタBのサーバ4にはオブジェクトデータ
ベース(以下電子文書保管庫5と称す)が構築されてい
る。データセンタBはアプリケーション・サービス・プ
ロバイダー(ASP)である。クライアント3は納入側
の第1のコンピュータ、クライアント2は受領側の第2
のコンピュータである。
【0020】電子文書保管庫5には、納入対象の工事図
面などのオブジェクトに関係する文書のオブジェクト、
そのインスタンスなどが関連付けられ、各ディレクトリ
がツリー構造化された形態で保管されている。この電子
文書保管庫5(サーバ4)は会員登録された会員のクラ
イアントからのアクセスによって会員が所望の情報を得
ることのできるサービスを提供するものである。
【0021】例えば納入者Aのクライアント3からのア
クセスによって、電子文書保管庫5への電子書類の新規
保管、予め保管されている電子書類の変更などが行え
る。また、受領者Zのクライアント2からのアクセスで
は、電子文書保管庫5に保管されている電子書類の中か
ら所望の書類の閲覧およびダウンロードが行える。
【0022】図2に示すように、サーバ4は、企業間電
子文書管理部としての電子文書保管庫5と、XMLイン
タフェース12(以下XMLI/F12と称す)と、フ
ァイル送受信部(EDI)13と、Webサーバ14
と、ワークフロー処理部15と、文書納入処理部16と
から構成されている。XMLとは、eXtensible MarkupL
anguageの略であり、EDIとは Electronic Dara Inte
rchangeの略である。
【0023】電子文書保管庫5には、ある工事に関する
書類(ドキュメントファイル)と、これを補足するため
の工事図面とが関連付けられてツリー構造化されたオブ
ジェクト情報として管理されている。XMLI/F12
は、送信対象のオブジェクト情報を電子文書保管庫5か
らオブジェクトファイル(XMLファイル)、あるいは
オブジェクトファイル(XMLファイル)とこれとリン
クされた文書ファイルとの群として取り出し、ファイル
送受信部(EDI)13に渡す。ファイル送受信部(E
DI)13は、XMLI/F12から渡されたXMLフ
ァイル、あるいはXMLファイルと文書ファイルの群を
一群とし、外部とのデータ交換が可能な形態のデータと
する。Webサーバ14は交換対象のデータをXSL形
式で体裁処理を施してインターネット1から閲覧および
ダウンロード可能な形式で格納する。XSLとはeXtens
ible Stylesheet Languageの略である。文書納入処理部
16は、納品対象の文書群を、指定された受領者Zに送
付するようワークフロー処理部15を起動する。
【0024】ワークフロー処理部15は、図3に示すよ
うに、ある一つの承認対象の案件について、承認ID、
状態、タイトル、サブタイトル、内容、申請者、作成日
時、添付ファイルなどの欄からなるワークフロー管理テ
ーブル40を有している。
【0025】また、このワークフロー処理部15は、図
4に示すように、承認ID、承認者、コメント、確認日
などの欄からなる承認履歴テーブル41を有している。
この承認履歴テーブル41は承認処理を済ませた案件に
ついて履歴を残しておくためのテーブルである。
【0026】ワークフロー処理部15は、文書納入処理
部16により起動されると、ワークフロー管理テーブル
40を参照して電子文書保管庫5に格納された電子文書
を、関係者に適宜回覧し確認あるいは承認をとり、ワー
クフロー管理テーブル40を更新する。また、ワークフ
ロー処理部15は、承認あるいは確認された案件につい
て、承認履歴テーブル41に承認内容を登録するととも
に、電子文書保管庫5にも承認履歴を登録する。
【0027】XMLI/F12は、電子文書保管庫5で
管理されているオブジェクト情報をそのツリー構造を保
持したままオブジェクトファイル(XMLファイル)に
変換して取り出し、また外部からのオブジェクトファイ
ル(XMLファイル)を、構造化されたオブジェクト情
報に変換して電子文書保管庫5に入れる。この際、送ら
れてきた実体ファイル、例えば文書データなどは、オブ
ジェクトファイル(XMLファイル)内にバイナリで入
れてもよく、またオブジェクトファイル(XMLファイ
ル)内にファイル名のみを入れ、オブジェクトファイル
(XMLファイル)の外部に別ファイルとして付加して
もよい。また複数ファイルでも同様である。
【0028】クライアント2には、オペレーティングシ
ステム(以下OSと称す)以外に閲覧用ソフトウェアと
してWebブラウザ21がインストールされている。ま
た、このクライアント2は納入文書確認処理部22を有
している。この納入文書確認処理部22は、ツリー構造
で納入されたオブジェクト群の中の最後のノードに付加
されている承認情報を参照して確認処理を行う。
【0029】クライアント3にはOSがインストールさ
れている他、インターネット1上の各種サーバへアクセ
スしてコンテンツを閲覧およびダウンロードするWeb
ブラウザ31(ソフトウェア)がインストールされてい
る。また、クライアント3には、文書納入処理部32、
文書承認処理部33などが備えられている。文書納入処
理部32は納入対象の文書群をインターネット1を通じ
てサーバ4の電子文書保管庫5に格納する。文書承認処
理部33は電子文書保管庫5に格納されている中から、
受領者Zへの納品対象の文書群を承認する。
【0030】ここで、電子文書保管庫5で管理される電
子書類の構造について説明する。電子文書保管庫5で
は、複数の文書は、それぞれノードで分岐されたツリー
構造で管理されている。ツリー構造とは、管理対象とな
る文書や情報の親子関係をツリー状に連結したデータ構
造であり、親ノードを指し示すことにより、子ノードの
情報をデータベースより所得し、表示・展開したり、作
成・更新・削除などを行うことができる。また、電子文
書保管庫5には、構成管理機能が備えられている。この
構成管理機能とは、ノードや文書情報のレビジョン毎の
有効開始日、終了日を管理する機能であり、電子文書保
管庫5が現在有効な文書がどれであるかを示したり、あ
る文書のこれまでの更新履歴を管理することができる。
【0031】以下、この電子文書管理システムの動作を
説明する。この電子文書管理システムの場合、クライア
ント3において作成された工事図面や文書ファイルなど
の納入文書群は、文書納入処理部32によって、インタ
ーネット1を通じてデータセンタBに設置されたサーバ
4へ送られる。
【0032】サーバ4では、会員登録されたユーザ(納
入者Aのクライアント3)からインターネット1を通じ
て受信された納入文書群(工事図面などのイメージファ
イルや工事報告書などの文書ファイル)を文書納入処理
部16が受け取り、ワークフロー処理部15を起動して
納入文書群を渡す。
【0033】起動したワークフロー処理部15は、納入
文書群をワークフロー管理テーブル40に追加するとと
もに、オブジェクトデータベースである電子文書保管庫
5に格納する。
【0034】そして、ワークフロー管理テーブル40に
追加した納入文書群の中で、納入前に承認が必要なもの
があるかをチェックし、納入対象の文書群の中の該当書
類を、インターネット1を通じて納入側の該当承認者の
クライアント3へ回覧し、承認を促す。
【0035】そして、該当承認者のクライアント3にお
いて、文書承認処理部33により該当書類に対する承認
処理が行われると、ワークフロー処理部15は、ワーク
フロー管理テーブル40を更新する。
【0036】また、ワークフロー処理部15は、承認あ
るいは確認された案件について、承認履歴テーブル41
に承認内容を登録するとともに、電子文書保管庫5にも
承認履歴を登録する。
【0037】そして、対象の文書群がすべての承認され
ると、ワークフロー処理部15は、インターネット1を
通じて受理側関係者(受領者Zのクライアント2)へ適
宜回覧する。
【0038】受領者Zの該当クライアント2では、ツリ
ー構造を取る納入文書群をXMLファイルに変換してダ
ウンロードし、そのXMLファイルを逆変換して元のツ
リー構造のオブジェクト群に変換する。なお各オブジェ
クトの実体データをインスタンスと呼び、オブジェクト
は1レコード単位で処理される。
【0039】そして、受領者Zの該当クライアント2に
回覧された文書群が納入文書確認処理部22により確認
されると、納入文書確認処理部22はワークフロー処理
部15に通知し、この通知により、ワークフロー処理部
15は、納品文書群が納入確認されたことを承認履歴と
ともに、電子文書保管庫5に登録する。
【0040】ここで、電子文書保管庫5の内容の一例に
ついて説明する。例えば図5に示すように、管理対象が
文書である場合、「管理対象」、「文書」、「承認」と
いう親子関係でオブジェクトが作成されている。「文
書」の子ノードとして「承認」がある。「文書」にはフ
ァイル名、ソフト名などの単純属性が付加されている。
「承認」というオブジェクトには、「判断結果」、「判
断者」、「判断役割」、「判断理由」、「判断日」、
「承認種別」、「コメント文書」などの単純属性が付加
されている。
【0041】上記図5のデータ構造を利用した実データ
(インスタンス)の例を図6に示す。
【0042】図6に示すように、「文書」オブジェクト
が、例えば国道○号区間台帳図などの場合、そのステー
タスは承認済みになっている。この「文書」オブジェク
トには単純属性としてファイル名:daicho.doc、ソフト
名:MS-Word が付けられている。「文書」オブジェクト
の子ノードとして2つの「承認」オブジェクトが接続さ
れている。
【0043】1つの「承認」オブジェクトは、認証書類
の起案を表すデータである。この「承認」オブジェクト
には、判断結果:R○号台帳図承認の件、判断者:佐藤
三郎、判断役割:担当、判断理由:空欄(サブタイト
ル)、判断日:1999.1.1(作成日付)、承認種別:作
成、コメント文書などが付けられている。
【0044】他の「承認」オブジェクトは、承認書類の
承認を表すデータである。この「承認」オブジェクトに
は、判断結果:承認、判断者:鈴木二郎、判断役割:課
長、判断理由:特に問題なし(コメント)、判断日:19
99.1.12 (確認日)、承認種別:承認、コメント文書
(添付ファイル)などが付けられている。
【0045】このツリー構造がクライアント2のWeb
ブラウザ21の画面に表示されるので、「文書」のオブ
ジェクトを選択し、「XMLファイル出力」の操作を行
うと、そのオブジェクト以下のツリー構造がXML変換
されてクライアント2へダウンロードされる。
【0046】そして、クライアント2では、ダウンロー
ドしたXMLファイルを逆変換することで元のオブジェ
クト構造(ツリー構造)が再現される。なお各オブジェ
クトの実体データをインスタンスと呼び、オブジェクト
は1レコード単位で処理される。
【0047】このようにこの電子文書管理システムによ
れば、納入者Aが作成した電子文書をWeb上の電子文
書保管庫5に保管しておくだけでなく、ワークフローサ
ービスを提供することで納品および受領の各関係者の承
認業務および確認業務を自然な形でサポートすることが
できる。
【0048】すなわち、納入者Aのクライアント3のツ
リー構造化されたファイル群をインターネット1を介し
てデータセンタBのサーバ4の電子文書保管庫5に格納
するとともに、サーバ4のワークフロー処理部15を起
動することでワークフロー管理テーブル40に従って納
入文書の承認を該当承認者へ促し、承認が済んだものを
該当受領者へ回覧するので、工事発注者(受領側)と受
注者(納入側)の間、つまり企業間でやりとりされる電
子文書をワークフローに載せて管理することができる。
【0049】なお、本発明は、上記実施形態のみに限定
されるものではない。上記実施形態では、Webサイ
ト、つまりデータセンタBのサーバ4に電子文書保管庫
5とワークフロー処理部15を設け、Web上で電子文
書の管理とワークフロー制御を行う例について説明した
が、受領者側に既にワークフローシステムが構築されて
いることがある。この場合、サーバ4からのデータ送付
時に受領者側のワークフローシステムに対応するコマン
ドを送信することで互いのワークフローを連携させるよ
うにしてもよい。
【0050】また、受領者側および納入者側のサイトに
ワークフロー処理部15を配置し、サービスを提供する
ようにしてもよい。
【0051】上記実施形態では、データセンタBのサー
バ4で管理されているデータをインターネット1を通じ
てクライアント3に送付する例を説明したが、クライア
ント3やクライアント2自身に電子文書保管庫5を設け
ておいてもよい。この場合、各クライアントにおいて、
電子文書保管庫5のオブジェクトデータとOSのツリー
構造のデータとを相互に変換して利用することができ
る。
【0052】上記実施形態では、電子文書保管庫5のオ
ブジェクトファイルをXMLI/F12を用いてXML
変換したが、XMLの代わりに、STEP(ISO−1
0303−21)のようなさらに高度なオブジェクト記
述言語を利用してもよい。
【0053】上記実施形態における各部はソフトウェア
で実現してもよい。この際、ソフトウェアは、フロッピ
ーディスクなどのコンピュータが読み出し可能な記憶媒
体に記憶されていても良く、この場合、記憶媒体に記憶
されたソフトウェア(プログラム)をコンピュータが読
み出すことにより、各実施形態における処理が可能にな
る。
【0054】なお、記憶媒体としては、磁気ディスク、
フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光
ディスク(CD−ROM、CD−R、DVDなど)、光
磁気ディスク(MOなど)、半導体メモリなど、プログ
ラムを記憶でき、かつコンピュータが読み取り可能な記
憶媒体であれば、その記憶形式はいずれの形態であって
も良い。
【0055】また、記憶媒体からコンピュータにインス
トールされたプログラムの指示に基づき、コンピュータ
上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)
や、データベース管理ソフト、ネットワークソフトなど
のMW(ミドルウェア)などが本実施形態を実現するた
めの各処理の一部を実行しても良い。
【0056】さらに、記憶媒体は、コンピュータと独立
した媒体に限らず、LANやインターネットなどにより
伝送されたプログラムをダウンロードして記憶または一
時記憶した記憶媒体も含まれる。
【0057】また、記憶媒体は一つに限らず、複数の媒
体から本実施形態における処理が実行される場合も本発
明における記録媒体に含まれ、媒体構成はいずれの構成
であっても良い。
【0058】なお、コンピュータは、記憶媒体に記憶さ
れたプログラムに基づき、本実施形態における各処理を
実行するものであって、パソコンなどの一つからなる装
置、複数の装置がネットワーク接続されたシステムなど
のいずれの構成であっても良い。
【0059】また、コンピュータとは、パソコンに限ら
ず、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイコンな
ども含み、プログラムによって本発明の機能を実現する
ことが可能な機器、装置を総称している。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、通
信網上のサーバに文書保管手段とワークフロー処理手段
とを設け、納入側から受領側へ電子文書を納品する際
に、電子文書を文書保管手段に保管して、ワークフロー
処理手段がその電子文書に対して設定されたワークフロ
ーに従って、承認や回覧などのワークフロー処理を通信
網を通じて実行することで、受領側と納入側との間、つ
まり企業間でやりとりする電子文書をワークフローに載
せて管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施形態の電子文書管理システ
ムの構成を示す図。
【図2】図1の電子文書管理システムのサーバの構成を
示す図。
【図3】サーバのワークフロー処理部で管理されている
ワークフロー管理テーブルの一例を示す図。
【図4】サーバのワークフロー処理部で管理されている
承認履歴テーブルの一例を示す図。
【図5】電子文書保管庫で保管されている文書(承認周
り)のデータ構造を示す図。
【図6】図5のデータ構造を利用したインスタンス(実
データ)の一例を示す図。
【符号の説明】
1…インターネット、2,3…クライアントコンピュー
タ(クライアント)、4…サーバコンピュータ(サー
バ)、5…電子文書保管庫、12…XMLインタフェー
ス(XMLI/F)、13…ファイル送受信部(ED
I)、14…Webサーバ、15…ワークフロー処理
部、16…文書納入処理部、21、31…Webブラウ
ザ、22…納入文書確認処理部、32…文書納入処理
部、33…文書承認処理部。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のコンピュータを通信網に接続して
    なるコンピュータシステムにおいて、 いずれかのコンピュータにより作成された電子文書を保
    管する文書保管手段と、 この文書保管手段に保管された電子文書に対して設定さ
    れたワークフローに従い、前記複数のコンピュータのう
    ちの少なくとも一つのコンピュータに前記通信網を通じ
    て処理を行わせるワークフロー処理手段とを具備したこ
    とを特徴とするコンピュータシステム。
  2. 【請求項2】 電子文書を納入する第1のコンピュータ
    と電子文書を受領する第2のコンピュータとが通信網に
    接続されたコンピュータシステムにおいて、 前記通信網に設けられ、前記第1のコンピュータにより
    作成された電子文書を保管する文書保管手段と、 この文書保管手段に保管された電子文書に対して設定さ
    れたワークフローに従い、前記第1のコンピュータの所
    定の承認者に前記電子文書の承認を行わせ、承認された
    電子文書を前記第2のコンピュータに前記通信網を通じ
    て回覧するワークフロー処理手段とを具備したことを特
    徴とするコンピュータシステム。
  3. 【請求項3】 通信網に接続されたコンピュータにおい
    て、 オブジェクト言語のプログラムで作成された親子関係を
    持つオブジェクト群とその実体データとからなる電子文
    書を保管する文書保管手段と、 この文書保管手段に保管されている電子文書に対し前記
    通信網を通じて処理を行うワークフローが設定されたワ
    ークフロー設定手段と、 前記ワークフロー設定手段に設定されたワークフローに
    従って所定の承認者に該当電子文書の承認を行わせると
    ともに、承認された電子文書を該当受領者へ回覧するワ
    ークフロー処理手段とを具備したことを特徴とするコン
    ピュータ。
  4. 【請求項4】 複数のコンピュータを通信網に接続して
    なるコンピュータシステムによる情報提供方法におい
    て、 いずれかのコンピュータにより作成された電子文書を保
    管する段階と、 保管された電子文書に対して設定されたワークフローに
    従い、前記複数のコンピュータのうちの少なくとも一つ
    のコンピュータに前記通信網を通じて処理を行わせる段
    階とを有することを特徴とする情報提供方法。
  5. 【請求項5】 電子文書を納入する第1のコンピュータ
    と電子文書を受領する第2のコンピュータとが通信網に
    接続されたコンピュータシステムによる情報提供方法に
    おいて、 前記第1のコンピュータにより作成された電子文書を通
    信網を通じて文書保管手段に保管する段階と、 前記文書保管手段に保管された電子文書に対して設定さ
    れたワークフローに従い、前記第1のコンピュータの所
    定の承認者に前記電子文書の承認を行わせる段階と、 承認された電子文書を前記第2のコンピュータに前記通
    信網を通じて回覧する段階とを有することを特徴とする
    情報提供方法。
  6. 【請求項6】 電子文書を納入する第1のコンピュータ
    と電子文書を受領する第2のコンピュータと、電子文書
    を保管するサーバコンピュータが通信網に接続されたコ
    ンピュータシステムに利用され、前記サーバコンピュー
    タに処理を行わせるプログラムをコンピュータ読取可能
    に記憶した記憶媒体において、 前記サーバコンピュータに、 前記納入側のコンピュータにより作成された電子文書を
    保管させ、 保管された電子文書に対して設定されたワークフローに
    従い、前記第1のコンピュータの所定の承認者に前記電
    子文書の承認を行わせ、承認された電子文書を前記第2
    のコンピュータに前記通信網を通じて回覧させるプログ
    ラムを記憶したことを特徴とする記憶媒体。
  7. 【請求項7】 電子文書を納入する第1のコンピュータ
    と電子文書を受領する第2のコンピュータとが通信網に
    接続されたコンピュータシステムに利用され、前記第1
    のコンピュータに処理を行わせるプログラムをコンピュ
    ータ読取可能に記憶した記憶媒体において、 前記第1のコンピュータに、 前記通信網上の文書保管手段に電子文書を格納させ、 前記文書保管手段の電子文書に対する通信網を経由した
    承認要求に対して所定の承認者に承認を行わせるプログ
    ラムを記憶したことを特徴とする記憶媒体。
  8. 【請求項8】 電子文書を納入する第1のコンピュータ
    と電子文書を受領する第2のコンピュータとが通信網に
    接続されたコンピュータシステムに利用され、第2のコ
    ンピュータに処理を行わせるプログラムをコンピュータ
    読取可能に記憶した記憶媒体において、 前記第2のコンピュータに、 前記通信網を通じて電子文書が回覧されたとき、該当受
    領者に電子文書の納入確認を行わせるプログラムを記憶
    したことを特徴とする記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005310057A (ja) * 2004-04-26 2005-11-04 Nextage:Kk 電子印鑑認証商取引システム及び電子印鑑認証商取引方法
JP2009163766A (ja) * 2009-04-13 2009-07-23 Kanata Ltd 情報処理装置、システム、方法及びプログラム
US8312110B2 (en) 2004-03-12 2012-11-13 Kanata Limited Content manipulation using hierarchical address translations across a network
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