JP2001308846A - ストリーム暗号 - Google Patents

ストリーム暗号

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JP2001308846A
JP2001308846A JP2000159127A JP2000159127A JP2001308846A JP 2001308846 A JP2001308846 A JP 2001308846A JP 2000159127 A JP2000159127 A JP 2000159127A JP 2000159127 A JP2000159127 A JP 2000159127A JP 2001308846 A JP2001308846 A JP 2001308846A
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Japan
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pseudo
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JP2000159127A
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Katsufusa Shono
克房 庄野
Shinichi Fukuya
真一 福家
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MICRO TECHNOLOGY KK
Keihin Corp
Original Assignee
MICRO TECHNOLOGY KK
Keihin Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カオスの初期値を暗号鍵とし、暗号化すべき
情報のバイナリコード列と同じ長さの擬似乱数列を生成
し、逐次排他的論理和演算を実行して暗号コードを生成
するストリーム暗号方式に関する。 【構成】 2進小数52ビットの計算精度を維持してロ
ジスティックマップ、同相変換量子化(量子化分解能n
=1)により生成した擬似乱数と暗号化すべき原文のバ
イナリコードとの逐次排他的論理和演算により暗号コー
ドを生成し、同じ初期値から同じように擬似乱数を生成
しながら暗号コードとの逐次排他的論理和演算により復
元コードを得る。この過程を複数回繰り返すことを含む
1対1ストリーム暗号方式。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】ディジタルコンピュータのメモリ
の中が、CPUを介してあらわに見えないようにし、か
つコンピュータがネットワークに接続されたときネット
ワークを流れる情報がCPUを介してあらわに見えない
ようにしておく必要がある。本来、ディジタルコンピュ
ータは工業製品として普及を目指して設計されているた
め、システムはオープンになっている。誰でもメモリに
蓄積された情報にアクセスでき、誰にでも接続されたネ
ットワークを介して情報を転送できる。しかし、このま
までは情報を他人に知られない形で保存することも、転
送することもできない。
【0002】個人情報を個人専用に保持するために、様
々な暗号が提供され、実用に供されようとしている。通
信を介して暗号化された情報をやりとりするとき、情報
量の増大がシステムの維持を困難にしている。
【0003】
【従来の技術】カオスという現象が暗号の生成に都合の
いい現象であることは、すでに良く知られている。2進
小数52ビットでロジスティック写像を計算した場合、
ストリーム暗号もブロック暗号も可能である。CPUに
依存せず、一次元写像回路のフリップフロップループと
非線形AD変換でも実現できる。
【0004】ロジスティックマップを2進小数52ビッ
トで与えられる初期値から計算するたびに、量子化分解
能n=1の同相変換量子化を計算し、0または1の擬似
乱数列が生成される。初期値に固有の擬似乱数列をPN
(pseudo noise)信号として暗号化すべき
情報のビット列との間で排他的論理和演算を実行して暗
号コードを生成する。これがストリーム暗号である。
【0005】ストリーム暗号の復元は同じPN信号を用
い、同期をとって排他的論理和演算をもう1回実行すれ
ばよい。暗号鍵は初期値であり、必要な長さのPN信号
をいつでも、どこでも再生できる。
【0006】一方、カオス・ブロック暗号の暗号コード
の生成は、ロジスティックマップの計算結果を同相変換
量子化したタイムシリーズに関し、縮退した量子とディ
ジタルブロックとの1対多の対応関係を利用する。本案
はカオス・ストリーム暗号に関するため、カオス・ブロ
ック暗号の詳細な説明はなされない。カオス・ストリー
ム暗号が、拡散を行わないとき、1対1対応の論理演算
を採用するため暗号文の情報量と原文の情報量が一致す
るのに対し、カオス・ブロック暗号では原文の情報量に
対し暗号コードの情報量が増大する。可逆的圧縮展開に
成功すれば、情報圧縮により暗号コードを生成する方が
よいが、未だ誰も成功していない。原文の情報量と暗号
文の情報量が同じ場合が、今日工業技術として達成可能
な理想的な場合である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ストリーム暗号におい
て、有限の長さ、例えば8ビットとか12ビットという
長さのPN信号をループにして使用し、原文とのEXO
R演算を行うストリーム暗号方式が一般的である。原文
データに拡散を加えてよくまざり合った暗号コードとす
る場合が多い。ストリーム暗号において拡散を加えると
拡散倍率の分だけ暗号コードの情報量が増大する。本案
カオス・ストリーム暗号は、PN信号を暗号鍵としな
い、初期値(2進小数52ビット)を暗号鍵とし、PN
信号はいつでも、どこでも初期値から高速に再生でき、
しかも暗号化されるべき情報の情報量の分だけの長さを
生成する。
【0008】その場合、解決すべき課題は、暗号化すべ
き情報がテキストの場合、文字が透けて見えてしまうと
ころがある。暗号化すべき情報が音声の場合、音がその
ままもれるところが必ずある。暗号化すべき情報が画像
の場合、例えば物体の輪郭が透けて見えてしまわないか
という心配である。
【0009】
【課題を解決するための手段】今日の汎用ディジタルコ
ンピュータを用いた場合、ロジスティックマップの計算
精度は倍精度、2進小数52ビットである。同相変換量
子化の精度も同様である。ある初期値から生成される擬
似乱数は、tmax=3500万点(写像の回数)まで
試みても、初期値に固有である。再現性は保証されてい
る。
【0010】擬似乱数の0と1の連なりの分布が調べら
れ、それが確率分布であることを確かめた。擬似乱数が
与えられた初期値(暗号鍵)に固有であるにもかかわら
ず、計算回数を例えば216ぐらいに選んでも、0と1
の比はほとんど等しく、片寄りのない確率分布となって
いる。ちなみに、計算精度を単精度に落とす、あるいは
回路の状態決定精度を落とすと、0と1の分布に極端な
片寄りが見られるようになる。PN信号としては適当で
ない。
【0011】
【作用】排他的論理和演算(EXOR)はディジタルコ
ンピュータが得意とする論理演算である。ロジスティッ
クマップの演算も高速に実行でき、排他的論理和演算も
高速であるから、逐次暗号化(ストリーム)が高速に実
行可能である。MB/sの処理能力を持つ。初期値x
(0)が生成する擬似乱数列をPN1とし、初期値x
(0)が生成する擬似乱数列をPN2としよう。PN1
もPN2も原文のビット長と同じ長さになるまで逐次計
算される。
【0012】原文とPN1との逐次排他的論理和演算の
結果、第1の暗号コードが得られる。第1の暗号コード
とPN1との逐次排他的論理和演算により原文に復元さ
れる。原文とPN2との間でも同様の暗号化、復元を繰
り返すことができる。
【0013】原文とPN1との逐次排他的論理和演算に
より第1の暗号コードを得たあと、第1の暗号コードと
PN2との排他的論理和演算を行うと、第2の暗号コー
ドが得られる。2回暗号化を繰り返しても、情報量は原
文とかわりない。復元は第2の暗号コードとPN2との
排他的論理和をとったあと、引き続いてPN1との排他
的論理和をとることにより実現できる。
【0014】PN1とPN2の排他的論理和をとって、
それをPN3としよう。第2の暗号コードとPN3との
排他的論理和演算を実行すると、1回で原文が復元でき
る。複数のコンピュータをネットワークに接続したシス
テムにおいて、PN1をシステム共通に利用し、PN2
(多数のPN2を用意し各コンピュータに割り当てる)
を個別に利用する。このシステムでは、通信が律速過程
となり、コンピュータ内での暗号化復元を含むデータ処
理は高速である。PN1とPN2の排他的論理和演算を
実行して復元に備えることは何でもない。
【0015】
【実施例】2台のコンピュータA、Bを用意する。暗号
化すべき原文の例題として、75695文字の英文を用
意し、コンピュータAに取り込んだ。文字数がわかれ
ば、生成すべき擬似乱数の長さが605560とセット
される。これがPN1の長さである。第1の初期値x
(0)=0.12300・・・が与えられると、逐次ロ
ジスティックマップを計算し、同相変換量子化(n=
1)を計算し、原文のバイナリコードとの間で逐次排他
的論理和演算を実行し、第1の暗号コードを生成する。
その結果はいったんコンピュータAのメモリに格納さ
れ、原文データは消去される。
【0016】コンピュータAの第1の暗号コードは、必
要に応じコンピュータBに転送される。通信回線には暗
号コードのみが転送される。第1の初期値x(0)が
共通の暗号鍵として定義されているときに、コンピュー
タBは第1の初期値x(0)から第1の擬似乱数列P
N1を生成しながら、第1の暗号コードとの排他的論理
和演算を実行し、原文を忠実に復元できる。
【0017】コンピュータBが第1の暗号コードを安全
に保存したいときには、コンピュータBにあらかじめ割
り当てられた初期値の1つを第2の初期値x(0)=
0.123400・・・とし、逐次ロジスティックマッ
プを計算し、同相変換量子化(n=1)を計算し、第1
の暗号コードのバイナリコードとの間で逐次排他的論理
和演算を実行し、第2の暗号コードを生成する。コンピ
ュータBに固有の暗号コードとして安全に保管され、情
報量に変化はない。
【0018】コンピュータAがコンピュータBに、先に
預けた情報を見たいというリクエストがあった場合、B
から見てAが正当なユーザであるとき、BはPN1とP
N2の排他的論理和演算を実行した第3の擬似乱数列P
N3と第2の暗号コードを逐次交互に送信する。コンピ
ュータAでは逐次排他的論理和演算を実行することで原
文への復帰ができる。転送されるデータ量は2倍に拡張
されている。
【0019】コンピュータAはx(0)を知っている
から、コンピュータBはx(0)と第2の暗号コード
を送信し、コンピュータAでPN1とPN2の排他的論
理和演算を実行しPN3を得、原文を生成してもよい。
コンピュータ間の約束事はシステムデザインが決定する
ことである。
【0020】原文英文75695文字とPN1、PN
2、PN3との排他的論理和演算を実行して第1、第
2、第3の暗号コードをそれぞれ生成したとき、透けて
見える文字の数が調べられた。第1では315文字、第
2では308文字、第3では282文字であった。その
分布は十分とびとびで、相互に重なり合うものはない。
排他的論理和をとった擬似乱数列の方が若干少ないと思
われる。割合は0.4%程度であり、正しい文字があら
われていることに人が気付くことはない。音声や画像に
ついても同様である。
【0021】ストリーム暗号において、原文とPN信号
との同期、非同期は重要な鍵となりうる。しかし、実施
例までに見てきたように、暗号鍵を初期値x(0)の与
え方に絞ったにしても、暗号鍵を252=4.50×1
15通りも発行でき、これ以上システム設計を複雑に
する必要はない。
【0022】
【発明の効果】コンピュータネットワークにおいて、ネ
ットワークを流れる情報が相互にCPUを介してあらわ
に見えないように、暗号を用いてシステムを構築してお
く必要がある。そのシステムが簡潔で紛らわしくない方
がよい。質のよい長い擬似乱数はこのような要求に答え
るものである。本案において詳しく説明したように、2
進小数52ビットで計算したカオス・ストリーム暗号は
その期待に答えている。
【0023】カオスの初期値を暗号鍵とする本案は、シ
ステムにおいて暗号鍵を階層的に使用することができ、
頑健なコンピュータネットワークを容易に実現可能と
し、ディジタルコンピュータ産業の発展に寄与する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 暗号化すべき原文のバイナリコードとあ
    る第1の初期値(第1の暗号鍵)から生成したカオスの
    第1の擬似乱数列との逐次排他的論理和演算により第1
    の暗号コードを生成するストリーム暗号において、異な
    る第2の初期値(第2の暗号鍵)から生成したカオスの
    第2の擬似乱数列を用いた排他的論理和演算を再度実行
    して第2の暗号コードを得ることを特長とするストリー
    ム暗号方式。
  2. 【請求項2】 暗号化すべき原文のバイナリコードとあ
    る第1の初期値(第1の暗号鍵)から生成したカオスの
    第1の擬似乱数列との逐次排他的論理和演算により第1
    の暗号コードを生成し、異なる第2の初期値(第2の暗
    号鍵)から生成したカオスの第2の擬似乱数列を用いた
    排他的論理和演算を再度実行し第2の暗号コードを得る
    ストリーム暗号において、第1の擬似乱数列と第2の擬
    似乱数列との排他的論理和演算を行った第3の擬似乱数
    列(第3の暗号鍵)と第2の暗号コードとの排他的論理
    和演算を実行することにより復元コードを得ることを特
    長とするストリーム暗号方式。
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