JP2001308807A - 電子情報内容配信システム、放送装置、情報送受信装置、情報処理装置及び電子情報内容配信方法 - Google Patents

電子情報内容配信システム、放送装置、情報送受信装置、情報処理装置及び電子情報内容配信方法

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JP2001308807A
JP2001308807A JP2000118562A JP2000118562A JP2001308807A JP 2001308807 A JP2001308807 A JP 2001308807A JP 2000118562 A JP2000118562 A JP 2000118562A JP 2000118562 A JP2000118562 A JP 2000118562A JP 2001308807 A JP2001308807 A JP 2001308807A
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electronic
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Eiji Kawai
英次 川井
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 任意の電子コンテンツを利用者に配信する場
合に、時期によって需要が変動するソフト商品などの電
子コンテンツを常に最適なコスト効率の配信ルートでビ
ット配信できるようにする。 【解決手段】 電子コンテンツを放送する放送装置1
と、利用者の注文を受信して個別に電子コンテンツを送
信する情報送受信装置2と、放送装置1により放送され
る電子コンテンツ及び情報送受信装置2により送信され
る電子コンテンツを受信して処理する複数の情報処理装
置8とを備え、電子コンテンツの需要に応じて放送装置
1又は情報送受信装置2を使い分けるようになされる。
新たに発表された電子コンテンツの大幅な需要が予測さ
れる場合には、放送装置1を使用してその電子コンテン
ツを複数の情報処理装置8に一斉に配信される。また、
電子コンテンツが古くなって需要が少なくなった場合に
は、利用者の要求に応じて情報送受信装置2により個別
に電子コンテンツを配信される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の配信ルート
を使用して電子情報内容を提供するハイブリッド型の電
子コンテンツ配信サービスビジネスモデルなどに適用し
て好適な電子情報内容配信システム、放送装置、情報送
受信装置、情報処理装置及び情報内容配信方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、音楽などの情報内容はCD
(Compact Disc)、ゲームやパソコンソフトなどの情
報内容はCD−ROM(CD−Read Only Memor
y)、映画などの情報内容はDVD(Digital Video
Disc)などの記録メディアにパッケージした形態で流
通及び販売される場合が多い。
【0003】ところで、新譜ソフトなどが発売告知され
ると、利用者はソフトメーカやソフトショップに注文を
通知し、そして、店先に並んでその新譜ソフト等を入手
する場合が多い。また、過去に流行した旧譜ソフトや、
アーカイブ系ソフト商品などを購入する場合は、ソフト
メーカに在庫を問い合わせたり、ソフトショップに出向
いたりして商品を確認した後に、その旧譜ソフト等を入
手するようになされる。
【0004】一方、デジタル技術の発達、特にパソコン
とインターネットの普及や、データ圧縮技術の進歩など
によって、電話回線(有線/無線)や、衛星放送などに
より、CD、CD−ROM及びDVDに記録される情報
内容をデータ形式で電子配信しようとするシステム及び
ビジネスが考案されつつある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来方
式によれば次のような問題がある。
【0006】 電話回線などのナローバンド通信イン
フラを使用して電子情報内容を配信しようとすると、ナ
ローバンド通信は単位時間当たりのデータ伝送量が少な
く、ひとつの情報内容を利用者に配信するのに長い時間
を要する。多くの利用者が一度にナローバンド通信を利
用しようとすると、回線がパンクしてしまうおそれがあ
る。
【0007】 衛星放送などは、一度に多くの利用者
に電子情報内容を配信する手段として最適であるが、少
量多品種の電子情報内容の配信に相応しくない。最近で
は新たなブロードバンド通信のインフラを構築してこれ
らの問題を克服する動きが見られる。
【0008】しかしながら、これまでに長い年月かけて
世界的に普及してきた現状のブロードバンド通信やナロ
ーバンド通信のインフラを次世代のブロードバンド通信
のインフラに置き換えて行くには大変な労力及び長い年
月がかかることが予想される。
【0009】従って、時期によって需要が変動するC
D、CD−ROM及びDVDなどの情報内容(以下で電
子情報内容ともいう)を最適に電子配信するシステム
や、ビジネスモデルを構築しようとした場合に、ブロー
ドバンド通信基盤が整備されるのを待たなければならな
い。
【0010】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、任意の情報内容を利用者に電
子配信する場合に、時期によって需要が変動するソフト
商品などの情報内容を常に最適なコスト効率の配信ルー
トでビット配信できるようにした電子情報内容配信シス
テム、放送装置、情報送受信装置、情報処理装置及び電
子情報内容配信方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題は、任意の
電子情報内容を利用者に配信するシステムであって、少
なくとも、電子情報内容を放送する放送装置と、利用者
の注文を受信して個別に電子情報内容を送信する情報送
受信装置と、放送装置により放送される電子情報内容及
び情報送受信装置により送信される電子情報内容を受信
して処理する複数の情報処理装置とを備え、電子情報内
容の需要に応じて放送装置又は情報送受信装置を使い分
けるようになされることを特徴とする電子情報内容配信
システムによって解決される。
【0012】本発明に係る電子情報内容配信システムに
よれば、任意の電子情報内容を利用者に配信する場合
に、例えば情報提供事業者に情報内容配信管理装置が設
けられ、電子情報内容の見込み需要、販売価格及びデー
タ量に応じて放送装置又は情報送受信装置を選択するよ
うに管理される。そして、新たに発表された電子情報内
容の大幅な需要が予測される場合には、放送装置を使用
してその電子情報内容を複数の情報処理装置に一斉に配
信される。また、電子情報内容が古くなって需要が少な
くなった場合には、利用者の要求に応じて情報送受信装
置により個別に電子情報内容を配信される。
【0013】従って、そのときその時の流行や、はやり
などで時期によって需要が変動するソフト商品などの電
子情報内容を常に最適なコスト効率の配信ルートでビッ
ト配信することができる。
【0014】本発明に係る放送装置は任意の電子情報内
容を情報処理装置に配信する装置であって、電子情報内
容を一群のデータ列に構築して既存のテレビ放送信号に
挿入するデータ挿入部と、このデータ挿入部により構築
挿入された一群のデータ列を送信する送信部とを備える
ことを特徴とするものである。
【0015】本発明に係る放送装置によれば、任意の電
子情報内容を情報処理装置に配信する場合に、データ挿
入部によりその電子情報内容が一群のデータ列に構築さ
れ、既存のテレビ放送信号に挿入するようになされる。
例えば、テレビ放送信号の垂直ブランキング期間を利用
してデータ列が多重伝送される。ここで構築挿入された
データ列は送信部から利用者の情報処理装置へ送信する
ようになされる。
【0016】従って、新たに発表された電子情報内容の
大幅な需要が予測される場合に、その電子情報内容を複
数の情報処理装置に一斉に配信することができる。これ
により、発売日直後に需要が集中する場合にも、従来方
式のように回線オーバーや待ち時間を招くことなく、利
用者は自宅に居ながらにして電子情報内容を購入するこ
とができる。
【0017】本発明に係る情報送受信装置は利用者の注
文に応じて電子情報内容を配信する装置であって、電子
情報内容を蓄積する記憶装置と、この記憶装置に蓄積さ
れた電子情報内容に関して利用者の注文を受信する受信
部と、この受信部により受信された利用者の注文に基づ
いて記憶装置から該当する電子情報内容を読み出すよう
に処理されるデータ処理部と、このデータ処理部で処理
された電子情報内容を送信する送信部とを備えることを
特徴とするものである。
【0018】本発明に係る情報送受信装置によれば、利
用者の注文に応じて電子情報内容を配信する場合に、例
えば、旧譜・アーカイブ系ソフト商品などの電子情報内
容が記憶装置に蓄積される。これらの電子情報内容に関
して利用者の注文が受信部により受信されると、この注
文に基づいて該当する電子情報内容を記憶装置から読み
出すようにデータ処理部により処理される。その後、デ
ータ処理部で処理された電子情報内容が送信部から情報
処理装置に送信するようになされる。
【0019】従って、電子情報内容が古くなって需要が
少なくなった場合には、利用者の要求に応じて個別に電
子情報内容を配信することができる。これにより、その
ときその時の流行や、はやりなどで時期によって需要が
変動するソフト商品などの電子情報内容を常に最適なコ
スト効率によりビット配信することができる。しかも、
過去に流行したアーカイブ系ソフト商品などは好きな時
に品切れなく、オンデマンドで購入することができる。
【0020】本発明に係る第1の情報処理装置は放送局
からの電子情報内容及び情報提供事業者からの電子情報
内容を受信して処理する情報処理装置であって、放送局
からの電子情報内容を受信するチューナー部と、情報提
供事業者の端末装置に接続して電子情報内容に関し注文
情報を送信し、その電子情報内容を受信する通信部と、
チューナー部及び通信部により受信された電子情報内容
を蓄積する不揮発性の記憶装置と、この記憶装置に蓄積
された電子情報内容を読み出して処理するデータ処理部
とを備え、電子情報内容に応じてチューナー部及び通信
部を使い分けるようになされることを特徴とするもので
ある。
【0021】本発明に係る第1の情報処理装置によれ
ば、放送局からの電子情報内容及び情報提供事業者から
の電子情報内容を受信して処理する場合に、チューナー
部及び通信部を備え、電子情報内容に応じてこれらのチ
ューナー部及び通信部を使い分けるようになされる。
【0022】例えば、新たに発表される電子情報内容を
購入する場合には、放送局からの電子情報内容をチュー
ナー部により受信し、その電子情報内容が不揮発性の記
憶装置に蓄積される。その後、記憶装置から電子情報内
容を読み出してデータ処理部により処理される。従っ
て、発売日直後に需要が集中する場合にも、従来方式の
ように店先に並んだり、注文殺到による回線オーバーに
遭遇することなく、利用者は電子情報内容を購入するこ
とができる。
【0023】また、過去に流行したアーカイブ系ソフト
商品などの電子情報内容を購入する場合には、情報提供
事業者の端末装置に通信部を接続してその電子情報内容
に関し注文情報を送信し、その電子情報内容を受信し、
その電子情報内容が不揮発性の記憶装置に蓄積される。
その後、記憶装置から電子情報内容を読み出してデータ
処理部により処理される。
【0024】従って、アーカイブ系ソフト商品などを好
きなときに品切れなく取得することがきる。これによ
り、ブロードバンド通信基盤が整備される前段階及び過
渡期においても、ブロードバンドインフラの普及時代を
待たずに、これらの電子情報内容配信サービスを受ける
ことができる。
【0025】本発明に係る第2の情報処理装置は放送局
からの電子情報内容及び情報提供事業者からの電子情報
内容を受信して処理する情報処理装置であって、放送局
からの電子情報内容を受信するチューナー装置と、この
チューナー装置に接続される携帯電話機とを備え、携帯
電話機は少なくとも情報提供事業者の端末装置に接続し
て電子情報内容に関し注文情報を送信し、その電子情報
内容を受信する通信部と、チューナー装置及び通信部に
より受信された電子情報内容を蓄積する不揮発性の記憶
装置と、この記憶装置に蓄積された電子情報内容を読み
出して処理するデータ処理部とを有し、電子情報内容に
応じてチューナー装置及び携帯電話機を使い分けるよう
になされることを特徴とするものである。
【0026】本発明に係る第2の情報処理装置によれ
ば、放送局からの電子情報内容及び情報提供事業者から
の電子情報内容を受信して処理する場合に、チューナー
装置及び携帯電話機を備え、電子情報内容に応じてチュ
ーナー装置及び携帯電話機を使い分けるようになされ
る。
【0027】例えば、新たに発表される電子情報内容を
購入する場合には、チューナー装置を使用して放送局か
らの電子情報内容を受信し、その電子情報内容が不揮発
性の記憶装置などに蓄積される。その後、記憶装置から
電子情報内容を読み出して例えば、携帯端末装置や、携
帯電話機内蔵のデータ処理部により処理される。従っ
て、発売日直後に需要が集中する場合にも、従来方式の
ように店先に並んだり、注文殺到による回線オーバーに
遭遇することなく、利用者は電子情報内容を購入するこ
とができる。
【0028】また、過去に流行したアーカイブ系ソフト
商品などの電子情報内容を購入する場合には、携帯電話
機を使用して、その通信部を情報提供事業者の端末装置
に接続しその電子情報内容に関し注文情報を送信し、そ
の電子情報内容を受信する。ここで受信された電子情報
内容は不揮発性の記憶装置に蓄積される。その後、記憶
装置から電子情報内容を読み出してデータ処理部により
処理される。
【0029】従って、アーカイブ系ソフト商品などを好
きなときに品切れなく取得することがきる。これによ
り、ブロードバンド通信基盤が整備される前段階及び過
渡期においても、ブロードバンドインフラの普及時代を
待たずに、チューナー装置及び携帯電話機を組み合わせ
ることにより、これらの電子情報内容配信サービスを受
けることができる。
【0030】本発明に係る電子情報内容配信方法は任意
の電子情報内容を情報処理装置に配信する方法であっ
て、少なくとも、電子情報内容を既存の放送基盤を使用
して放送し、該電子情報内容を情報処理装置で受信する
ような第1の配信ルートと、電子情報内容を既存の通信
基盤を使用して送信し、その電子情報内容を情報処理装
置で受信するような第2の配信ルートとを準備し、電子
情報内容の需要を予測しこの需要予測に応じて第1及び
第2の配信ルートを使い分けることを特徴とするもので
ある。
【0031】本発明に係る電子情報内容配信システムに
よれば、新たに発表された電子情報内容の大幅な需要が
予測される場合には、第1の配信ルートを使用してその
電子情報内容を複数の情報処理装置に一斉に配信するこ
とができ、また、電子情報内容が古くなって需要が少な
くなった場合には、利用者の要求に応じて第2の配信ル
ートにより個別に電子情報内容を配信することができ
る。従って、時期によって需要が変動するソフト商品な
どの電子情報内容を常に最適なコスト効率の配信ルート
でビット配信するハイブリッド型のコンテンツ配信サー
ビスシステムを構築することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】続いて、この発明に係る電子情報
内容配信システム、放送装置、情報送受信装置、情報処
理装置及び情報内容配信方法の一実施の形態について、
図面を参照しながら説明をする。
【0033】(1)実施形態 図1は本発明に係る実施形態としての電子情報内容配信
システム10の構成例を示すブロック図である。
【0034】この実施形態では、利用者に任意の電子情
報内容を配信する場合に、その電子情報内容の需要に応
じて放送装置又は情報送受信装置を使い分け、例えば、
新たに発表された電子情報内容で大幅な需要が予測され
る場合には、放送装置を使用してその電子情報内容を複
数の情報処理装置に一斉に配信し、電子情報内容が古く
なって需要が少なくなった場合には、利用者の要求に応
じて情報送受信装置により個別に電子情報内容を配信
し、時期によって需要が変動するソフト商品などの電子
情報内容を常に最適なコスト効率の配信ルートでビット
配信できるようにしたものである。
【0035】図1に示す電子情報内容配信システム10
は任意の電子情報内容(以下で電子コンテンツという)
を利用者に配信するシステムである。電子コンテンツは
新譜・旧譜を問わずダウンロード可能な音楽情報や、ゲ
ーム情報、ライブ映像、映画映像及びそれらの音声情報
などである。この電子コンテンツには映像素材情報及び
プログラム情報が含まれている。
【0036】この電子コンテンツ配信システム10では
放送事業者15において放送装置1が準備され、利用者
の需要が多く見込まれる電子コンテンツは一斉に放送す
るようになされる。これは新たに発表される電子コンテ
ンツは、発売日直後に需要が集中することが予想され、
予約時の回線オーバーや、店先に並ぶといった利用者の
労苦を無くし、家庭内に居ながらにして円滑に電子コン
テンツを提供できるようにするためである。もちろん、
電子コンテンツの販売日となるその放送日時が事前に発
表される。
【0037】このシステム10で放送装置1の他に情報
提供事業者13において、情報送受信装置2が準備さ
れ、利用者の注文を受信して個別に電子コンテンツを送
信するようになされる。これは電子コンテンツが古くな
って需要が少なくなった場合には、利用者の要求に応じ
てその電子コンテンツを個別に配信した方が効率的であ
ることによる。ここで情報提供事業者13とは電子コン
テンツを提供する者(企業)をいう。情報提供事業者1
3には例えば情報内容配信管理装置3が設けられ、電子
コンテンツの見込み需要、販売価格及びデータ量に応じ
て放送装置1又は情報送受信装置2を選択するような管
理がなされる。放送装置1及び情報送受信装置2のいず
れかを使用して電子コンテンツを配信するかを情報提供
事業者13によって選択するようにしてもよい。
【0038】このシステム10で各々の利用者Hi(i
=1〜n)においては、予め情報処理装置8が準備さ
れ、放送装置1により放送される電子コンテンツ及び情
報送受信装置2により送信される電子コンテンツを受信
して映像表示処理や音声処理などを実行するようになさ
れる。情報処理装置8は電話回線などの通信手段17に
接続され、情報提供事業者13の情報送受信装置2に接
続して使用される。通信手段17には電話回線の他に、
インターネットや、衛星回線などが使用される。
【0039】この情報処理装置8にはTV放送受信機能
及びデータ通信機能を有したチューナー装置(セットボ
ックス:STB)が使用され、家庭内のリビングルーム
内になどに設置される、従来からのテレビや、ビデオカ
セットレコーダ(VCR)、DVDプレーヤー、ゲーム
機などの家庭用コンソール機器と組み合わせて使用され
る。情報処理装置8はこれらの屋内の据え置き型機器に
限られることはなく、屋外に持ち出して使用可能な携帯
電話機や、携帯用ゲーム機などの携帯端末装置であって
もよい。
【0040】この実施形態では既存の放送基盤(ブロー
ドバンド通信インフラ)を使用して放送装置1から情報
処理装置8へ電子コンテンツを配信し、及び、既存の通
信基盤(ナローバンド通信インフラ)を使用して情報送
受信装置2から情報処理装置8へ電子コンテンツを配信
するようになされる。しかも、電子コンテンツの需要に
応じて放送装置1又は情報送受信装置2を使い分けるよ
うになされる。
【0041】例えば、新たなに発表され、電子コンテン
ツの需要が多く見込まれる場合には、放送装置1を使用
してその電子コンテンツを一斉に放送し情報処理装置8
に配信するようになされ、電子コンテンツが古くなって
旧譜化し、需要が少なくなった場合には、情報送受信装
置2を使用して、その旧譜化した電子コンテンツを情報
処理装置8に個別に配信するようになされる。
【0042】また、電子コンテンツの広告及びその販売
支援にはナローバンド通信を行うために情報送受信装置
2が使用され、電子コンテンツの配信にはブロードバン
ド通信を行うために放送装置1が使用される。もちろ
ん、電子コンテンツの広告及び販売支援には放送装置1
を使用し、電子コンテンツの配信には情報送受信装置2
を使用してもよい。更に電子コンテンツの配信に放送装
置1を使用し、電子コンテンツの課金処理には情報送受
信装置2を使用するようになされる。
【0043】続いて、本発明に係る実施形態としての電
子情報内容配信方法について説明をする。図2は、電子
情報内容配信システム10における処理例を示すフロー
チャートである。この実施形態では情報提供事業者13
に情報内容配信管理装置3が設けられ、既存の放送基盤
又は通信基盤を使用して任意の電子コンテンツを放送装
置1又は情報送受信装置2から情報処理装置8へ配信す
る場合を想定する。
【0044】これを前提にして、図2に示すフローチャ
ートのステップA1で、少なくとも、電子コンテンツを
既存の放送基盤を使用して放送し、該電子コンテンツを
情報処理装置8で受信するような第1の配信ルートと、
電子コンテンツを既存の通信基盤を使用して送信し、そ
の電子コンテンツを情報処理装置8で受信するような第
2の配信ルートとを準備する。第1及び第2の配信ルー
トは電子コンテンツの配信に使用するが、 第1の配信
ルートを電子コンテンツの広告及びその販売支援に使用
してもよい。もちろん、第2の配信ルートを電子コンテ
ンツの広告及びその販売支援に使用してもよい。
【0045】その後、ステップA2に移行して電子コン
テンツの需要を予測する。この予測に関しては、新たに
発表された電子コンテンツの販売事前の世論の反応を調
査したり、アンケートを採って情報内容配信管理装置3
により購入希望者の数を集計するようになされる。そし
て、ステップA3に移行して需要予測に応じて第1及び
第2の配信ルートを選択する。この例で第1及び第2の
配信ルートは情報内容配信管理装置3により電子コンテ
ンツの見込み需要、販売価格及びデータ量に応じて選択
したり、その電子コンテンツを提供する情報提供事業者
13によって選択される。
【0046】新たに発表された電子コンテンツの大幅な
需要が予測され、第1の配信ルートを選択した場合には
ステップA4に移行して第1の配信ルートにより放送事
業者15は電子コンテンツを放送して複数の情報処理装
置8に一斉に配信する。この結果、複数の利用者におい
て、一斉に電子コンテンツをチューナー装置や携帯端末
装置にダウンロードすることができる。この際の電子コ
ンテンツの課金処理には第2の配信ルートを使用して行
われる。
【0047】また、電子コンテンツが古くなって、それ
が個人の属性に関係する旧譜情報(アーカイブ系ソフト
商品)に至った場合には、その需要が少なくなることか
ら、ステップA3で第2の配信ルートを選択し、ステッ
プA5に移行して利用者の要求に応じて第2の配信ルー
トにより個別に電子コンテンツを配信するようになされ
る。この際の電子コンテンツの課金処理には第2の配信
ルートが使用される。
【0048】従って、そのときその時の流行や、はやり
などの時期によって需要が変動するCD、CD−RO
M、DVD(ソフト商品)などの電子コンテンツを常に
最適なコスト効率の配信ルートでビット配信することが
できる。しかも、発売日直後に需要が集中する場合に
も、従来方式のように回線オーバーや待ち時間を招くこ
となく、利用者は第1の配信ルートにより電子コンテン
ツを購入することができる。また、旧譜・アーカイブ系
ソフト商品などは好きな時に品切れなく、第2の配信ル
ートによりオンデマンドで購入することができる。
【0049】これにより、ブロードバンド通信基盤が整
備される前段階及び過渡期においても、次世代のブロー
ドバンド通信インフラの普及時代を待たずに、これらの
電子コンテンツ配信サービスを受けることができる。こ
の電子コンテンツのカタログ及びその告知などのプロモ
ーション情報は第1配信ルートを含めたマスメディアか
ら得られ、個々の注文行為は第2の配信ルートによりオ
ンデマンドで行えるという効率的な商取引ができ、この
ような複数のビット配信サービスを行うハイブリッド型
の電子コンテンツ配信サービスシステムを構築すること
ができる。
【0050】(2)実施例 図3は本発明の各実施例に係るプッシュ・プル型の電子
コンテンツ配信サービスシステム11の構成例を示す概
念図である。図3に示すプッシュ・プル型の電子コンテ
ンツ配信サービスシステム11は、情報提供事業者13
の一例となるソフトメーカから供給された、新譜コンテ
ンツをデジタル信号にして放送局9から利用者の情報処
理装置8へ押し込む(プッシュする)ように配信され
る。一方、旧譜コンテンツは利用者からのリクエストに
応じてソフトメーカから通信事業者25の基地局25A
を通して携帯電話機や携帯端末装置などの情報処理装置
8へ、引っ張り込む(プルする)ように配信されるもの
である。
【0051】この例では利用者Hiに任意の電子コンテ
ンツを配信する場合に、その電子コンテンツの需要に応
じて放送局9によるプッシュ型又は通信事業者25によ
る基地局25Aからのプル型を使い分けるようになされ
る。例えば、新たに発表された電子コンテンツで大幅な
需要が予測される場合には、放送局9によるプッシュ型
を使用してその電子コンテンツを複数の情報処理装置8
に一斉に配信する。
【0052】また、電子コンテンツが古くなって需要が
少なくなった場合には、利用者の要求に応じて通信事業
者25による基地局25Aからのプル型により個別に電
子コンテンツを配信し、時期によって需要が変動するソ
フト商品などの電子コンテンツを常に最適なコスト効率
の配信ルートでビット配信できるようにしたものであ
る。つまり、ソフト見込み需要と価格、データ量によっ
てプル型、あるいは、プッシュ型を自動選択するように
なされる。
【0053】続いて、電子コンテンツ配信を担当する放
送局9などに適用される放送装置1について説明をす
る。図4は本発明に係る実施例としての放送装置1及び
その周辺システムの構成例を示すブロック図である。
【0054】図4に示す放送装置1は放送事業者15に
おいて準備され、通常の地上波によるTV番組放送の他
に、利用者の需要が多く見込まれる、任意の電子コンテ
ンツを放送し情報処理装置8に一斉に配信する装置であ
る。新たに発表される電子コンテンツは、発売日直後に
需要が集中ことが予想される。予約時の回線オーバー
や、店先に並ぶといった利用者の労苦を無くし、家庭内
に居ながらにして容易に電子コンテンツを入手できるよ
うにする。
【0055】この例では情報提供事業者の電子コンテン
ツ制作環境により新たに制作された、ゲームソフトなど
の電子コンテンツがデータ放送番組制作部門に持ち込ま
れる。電子コンテンツ制作環境ではゲームソフトの映像
音声素材情報D1と、アプリケーションなどのプログラ
ム情報D2とが制作編集される。この映像音声素材情報
D1と、アプリケーションなどのプログラム情報D2か
ら成る電子コンテンツが放送装置1に供給される。通常
の地上波のテレビ番組は現行通りテレビ番組制作会社に
よりなされる。
【0056】図4に示す放送装置1は電子コンテンツ挿
入用のインサーター92と、通常テレビ番組用の番組編
成処理部93や送出インタフェース94と、送信部95
と、アンテナ98とを有している。
【0057】このインサーター92はデータ挿入部の一
例であり、少なくとも、グラフィックデータやサウンド
データなどの映像音声素材情報D1と、アプリケーショ
ンなどのプログラム情報D2とを一群のデータ列に構築
すると共に、これらのデータ列を挿入部29に転送する
ようになされる。
【0058】一方、地上波放送によるテレビ番組情報及
びコマーシャルビデオはテレビ番組制作会社から提供さ
れる。このテレビ番組情報とコマーシャルビデオとは放
送装置1の番組編成処理部93で編成した後に送出イン
タフェース94に送られる。送出インタフェース94で
は番組編成されたテレビ番組情報とコマーシャルビデオ
とが所定の放送形式に変換された後に、地上波放送によ
るTV放送信号となされる。
【0059】この送出インタフェース94の出力段には
挿入部29及びその後段には送信部95が接続されてお
り、上述のTV放送信号の垂直ブランキング期間に、電
子コンテンツに関する映像音声素材情報D1と、プログ
ラム情報D2とを一群のデータ列にして多重化(VB
I)するようになされる。挿入時間帯は深夜に行うよう
になされる。放送日時は事前に発表され、その放送時が
電子コンテンツの販売日となる。この挿入部29により
挿入された一群のデータ列は送信部95により所定の変
調方式により変調された後に、所定の送信電力によって
アンテナ98から輻射される。
【0060】従って、新たに発表された電子コンテンツ
の大幅な需要が予測される場合に放送装置1を使用し
て、ユーザの所持するチューナー装置や携帯端末装置な
どの情報処理装置8において、所定の期間内にデータ列
の一群を一挙に受信したり、それを記憶手段などに一挙
に蓄積することができる。
【0061】これにより、発売日直後に需要が集中する
場合にも、従来方式のように回線オーバーや待ち時間を
招くことなく、利用者は自宅に居ながらにして電子コン
テンツを購入することができる。利用者は受信後、記憶
手段から好きな時間にデータ列を読み出して、テレビ放
送時間に無関係にアン・リアルタイムにプログラム情報
D2に基づいて映像音声素材情報D1を処理し、新たに
制作されたゲームソフトをモニタに表示し自由に視聴す
ることができる。
【0062】続いて、電子コンテンツ配信システム10
で適用する電子コンテンツのデータ列のフォーマットに
ついて説明する。図5は電子コンテンツのデータ列のフ
ォーマット例を示すイメージ図である。
【0063】図5に示すデータ列は、予め放送局9など
でのフォーマットが準備され、データの本体は各々のパ
ケットに分割して伝送される。この例では深夜でも情報
処理装置8において、自動受信できるようにデータ列の
先頭には転送要求コマンドが記述されている。転送要求
コマンドはスタンバイ状態の情報処理装置8をイニシャ
ライズする(立ち上げる)ためのデータである。この転
送要求コマンドに続いてダミーパケットが挿入される。
ダミーパケットはセットアップ期間を形成するようにな
される。セットアップ期間は情報処理装置8が受信可能
になるまでの時間である。
【0064】このセットアップ期間の後には1回の全プ
ログラムデータが記述されている。プログラムデータは
ビットデータ形式により記述され、電子コンテンツに関
する映像音声素材情報D1と、そのプログラム情報D2
とが対象となる。プログラムデータは、見かけ上電子コ
ンテンツ、あるいはプログラムコード、映像、音声情報
といった区別無く記述される。
【0065】このプログラムデータの先頭にはプログラ
ム開始コマンドが記述され、以下、N+1個のブロック
0〜ブロックNが記述されている。上述の電子コンテン
ツに関するプログラム情報D2、あるいはプログラムコ
ード、映像音声素材情報D1のコンテンツコードはブロ
ック単位に記述される。ブロック0は先頭ブロックであ
り、ブロックNは最後のブロックである。ブロックNの
後にはブロック最終コマンドが記述されている。各々の
ブロック0〜Nの例えば、ブロック1にはその先頭にブ
ロックヘッダが記述されている。ブロックヘッダにはヘ
ッダコードや、ブロックの先頭、中間、最後などの属
性、パケット数などのブロック長、コンテンツコードな
どが記述されている。
【0066】このブロックヘッダの後には各々のブロッ
ク毎にM+1個のパケットが記述されている。パケット
0は先頭パケットであり、パケットMは最後のパケット
である。各々のパケット0〜Mの例えば、パケット1に
はパケットコードや、パケットの先頭、中間、最後(終
了フラグ)などの属性、パリティなどの誤り訂正符号が
記述されている。
【0067】図6は地上波データ放送による電子コンテ
ンツ挿入例を示す波形図である。この例では電子コンテ
ンツをテレビ画面に現れない、図6に示すテレビ放送信
号の垂直ブランキング期間(垂直帰線消去期間)を利用
して多重伝送(VBI:Vertical Blanking Interle
aving interval)を行うようになされる。
【0068】例えば、走査線が525本の飛び越し走査
方式で、図6に示す最初のフィールドでは、テレビ映像
信号が重畳されない垂直帰線消去期間の第1の等化パル
ス、垂直同期パルス及び第2の等化パルスに続く、第1
0番目の水平走査ライン(10H)〜第13番目の水平
走査ライン(13H)に、符号化した映像音声素材情報
D1とプログラム情報D2からなるパルス信号が多重さ
れる。文字多重放送信号は14H〜17Hに多重され
る。
【0069】次のフィールドではその垂直帰線消去期間
の第273番目の水平走査ライン(273H)〜第27
6番目の水平走査ライン(276H)に、符号化した映
像音声素材情報D1とプログラム情報D2からなるパル
ス信号が多重される。文字多重放送信号は277H〜2
79Hに多重される。従って、利用者はチューナー装置
や携帯端末装置などの情報処理装置8において、所定の
期間内にデータ列の一群を一挙に受信し、それを記憶手
段などに一挙にダウンロードすることができる。
【0070】続いて、情報提供事業者に設置される情報
送受信装置及び情報内容配信管理装置について説明をす
る。図7は電子コンテンツ管理配信サーバー31の構成
例を示すブロック図である。
【0071】図7に示す電子コンテンツ管理配信サーバ
ー31は情報送受信装置及び情報内容配信管理装置の各
々の機能を組み合わせたものであり、例えばソフトメー
カで管理されるものである。電子コンテンツ管理配信サ
ーバー31は利用者の注文に応じて電子コンテンツを配
信するものであり、記憶装置の一例となる旧譜ソフト用
のデータベース5を有しており、新譜ソフト商品(以下
で新譜ソフトともいう)39が発売されてから、それが
一定期間を経過した、旧譜ソフト商品や、アーカイブ系
ソフト商品などの電子コンテンツを蓄積するようになさ
れる。新譜ソフト商品39は新たに制作された電子コン
テンツであり、放送装置1により一斉に配信されるもの
である。
【0072】このデータベース5には制御装置27が接
続されている。制御装置27には受信部27Aが設けら
れ、データベース5に蓄積された電子コンテンツに関し
て利用者の注文を受信するようになされる。利用者の注
文は制御装置27に接続された入力ツール4やモニタ6
を使用して行われる。
【0073】この受信部27Aにはデータ処理部27B
が接続され、受信部27Aにより受信された利用者の注
文に基づいてデータベース5から該当する電子コンテン
ツを読み出すように処理される。このデータ処理部27
Bには送信部27Cが接続され、受信部27Aと共に電
話回線などの通信手段17に接続され、データ処理部2
7Bで処理された電子コンテンツを利用者の情報処理装
置8へ送信するようになされる。
【0074】従って、電子コンテンツが古くなって需要
が少なくなった場合には、利用者の要求に応じて電子コ
ンテンツ管理配信サーバー31により、旧譜・アーカイ
ブ系ソフト商品などの電子コンテンツを個別に配信する
ことができる。これにより、そのときその時の流行や、
はやりなどで時期によって需要が変動するソフト商品な
どの電子コンテンツを常に最適なコスト効率によりビッ
ト配信することができる。しかも、過去に流行したアー
カイブ系ソフト商品などは好きな時に品切れなく、オン
デマンドで購入することができる。
【0075】[第1の実施例]図8は本発明に係る第1
の実施例としてのハイブリッド型の電子コンテンツ配信
サービスシステム100の構成例を示す概念図である。
【0076】この例では、予め通信機能及びチューナー
機能を備えた家庭用のコンソール機器101が準備さ
れ、新譜ソフトなどの電子コンテンツは放送局9から映
像音声素材情報D1やプログラム情報D2として、利用
者の家庭に向けて放送され、各家庭のアンテナ経由でコ
ンソール機器101より受信される。旧譜ソフトや、ア
ーカイブ系ソフト商品などの電子コンテンツはソフトメ
ーカの電子コンテンツ配信管理装置31にコンソール機
器101を接続して取り寄せるようにしたものである。
そして、放送局9やソフトメーカとは全くアン・リアル
タイム(非同期)に電子コンテンツに基づく映画や演劇
(ライブ)映像がテレビ102やモニタなどに表示さ
れ、その音声が出力されるものである。
【0077】図8に示す電子コンテンツ配信システム1
00では第1の情報処理装置の一例となる通信機能及び
通信機能付きの家庭用のコンソール機器101が使用さ
れる。コンソール機器101は家庭内のリビングルーム
内などに設置され、放送局9からの電子コンテンツ及び
コンテンツ提供事業者13からの電子コンテンツを受信
して処理するようになされる。この例で放送局9側で利
用者の利便性を高めるために複数回配信(再放送)を実
行したり、コンソール機器101側で予約受信機能を備
えるようにするとよい。
【0078】この家庭用のコンソール機器101は従来
のVCR、DVDプレーヤー、ゲーム機、STB(チュ
ーナー装置)などと類似した外観を有している。この例
で、家庭用コンソール機器101はこれらの電子機器の
複合製品であってもよい。これらの電子機器と同じよう
にコンソール機器101は映像信号や音声信号を出力す
るためにテレビ102やモニタに接続して使用される。
そのため、コンソール機器101には同軸ケーブル40
が接続されて同軸端子44に至る。この同軸端子44に
は空中線アンテナ42が接続され、通常の地上波による
TV番組放送の他に、新譜ソフトなどの電子コンテンツ
に関する映像音楽素材情報D1及びそのプログラム情報
D2を受信するようになされる。
【0079】更に、コンソール機器101には、一部の
ゲーム機やSTBなどと同じように通信ケーブル140
が接続されてモジュラプラグ145に至る。このモジュ
ラプラグ145はモジュラ端子146に接続され、これ
らのモジュラコネクタ147を通じて公衆電話回線等の
通信手段17を通してコンテンツ提供事業者の電子コン
テンツ配信管理装置31に接続され、アーカイブ系ソフ
ト商品などの電子コンテンツを取り寄せられる。これと
共に、コンソール機器101には電源コード46が接続
されたACプラグ(交流プラグ)48が設けられる。A
Cプラグ48は電源コンセント50に接続され、交流の
商用電源(単に、AC電源ともいう。)が供給される。
【0080】このコンソール機器101には更にインタ
フェース機能及び記憶装置が設けられ、放送局9からの
データ列(D1,D2)の一群を受信して不揮発性の記
憶装置に蓄積される。このインタフェースには赤外線受
光部などが使用され、専用のリモートコントローラ(以
下でリモコンという)20からの赤外線情報を受信し
て、記憶装置からデータ列を読み出し、それを映像加工
処理するようになされる。この例ではリモコン20を使
用してユーザが電子コンテンツを自由に操作できるよう
になされる。リモコン20は赤外線や電波などによる無
線式の他に、家庭用のゲーム機に通常用いられる有線式
でもよいし、テレビ102やビデオで通常用いられるリ
モコン機能を兼用したものでもい。
【0081】このインタフェースにはテレビ102が接
続可能なようになされ、そのテレビ画面にはコンソール
機器101で映像加工された電子コンテンツに基づく映
像が表示される。情報処理装置には上述した専用のコン
ソール機器101の他に、チューナー機能がプラグイン
可能な家庭用ゲーム機や、パソコンなどを使用してもよ
い。なお、表示装置には既存のテレビ102や、パソコ
ン用のモニタの他にチューナー機能内蔵一体型の携帯端
末装置などを使用してもよい。
【0082】図9は家庭用のコンソール機器101の内
部構成例を示すブロック図である。この例ではコンソー
ル機器101にブロードバンド通信インフラとナローバ
ンド通信インフラを使用して電子コンテンツを受信する
機能を持たせて有り、その電子コンテンツに応じてチュ
ーナー部及び通信モデムを使い分けるようになされる。
放送局9からの電子コンテンツはテレビ放送信号の垂直
ブランキング期間に伝送されてくるので、この電子コン
テンツを不揮発性のメモリ23にダウンロードするよう
になされる。
【0083】つまり、図9に示すコンソール機器101
は、予め指定された放送日時に放送装置1から電子コン
テンツ(一群のデータ列)を受信するチューナー部21
と、コンテンツ提供事業者の電子コンテンツ配信管理装
置31に電話回線やインターネットを通して接続し電子
コンテンツに関し注文情報を送信し、その電子コンテン
ツを受信する通信モデム(通信部)22と、チューナー
部21及び通信モデム22により受信された電子コンテ
ンツを蓄積する不揮発性のメモリ(記憶装置)23と、
このメモリ23から映像音楽素材情報D1及びプログラ
ム情報D2を読み出し、そのプログラム情報D2に基づ
いて映像音楽素材情報D1を任意に映像加工して電子コ
ンテンツを再生するデータ処理部としての中央演算処理
装置(CPU:Central Processing Unit)51及びそ
の周辺装置等からなる制御系500と、フレームバッフ
ァ63に描画を行う画像処理装置(GPU:Graphic Pr
ocessing Unit)62等からなるグラフィックシステム
600と、楽音、効果音等を発生する音声処理装置(S
PU:Sound Processing Unit)71等からなるサウン
ドシステム700と、少なくともメモリ23の読み出し
を制御するために操作される操作部としてのリモコン2
0と、使用者からの指示が入力されるリモコン20から
の信号及びゲームの設定等を記憶するメモリカードや、
リモコン20からのデータの入出力を制御する通信制御
部900と、これらの各部が接続されているバスBUS
等を備えて構成されている。
【0084】この制御系500は、CPU51と、割込
み制御やダイレクトメモリアクセス(DMA:Direct M
emory Access)転送の制御等を行う周辺装置制御部52
と、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access
Memory)からなるメインメモリ(主記憶手段)53と、
このメインメモリ53、グラフィックシステム600、
サウンドシステム700等の管理を行ういわゆるオペレ
ーティングシステム等のプログラムが格納されたリード
オンリーメモリ(ROM:Read Only Memory)54とを
備えている。なお、ここでいうメインメモリ53は、そ
のメモリ上でプログラムを実行できるものをいう。電子
コンテンツ配信操作モードのときに、メモリ23に蓄積
されているプログラム情報D2を解凍するキーを入手す
るようになされる。この周辺装置制御部52には受信表
示ランプ37が接続されている。この受信表示ランプ3
7は、コンソール機器101に接続された外部機器など
へデータの転送中や、そのデータ記憶中には点灯し、そ
れ以外の場合には消灯するように制御される。
【0085】CPU51はROM54に記憶されている
オペレーティングシステムを実行することにより、この
コンソール機器101の全体を制御するもので、例え
ば、32ビットのRISC−CPUから成る。電子コン
テンツをデータ処理する電子コンテンツ操作モードのと
きは、メモリ23から読み出したプログラム情報にD2
に基づいて映像音楽素材情報D1が映像加工される。不
揮発性のメモリ23にはEEPROMなどのフラッシュ
メモリが使用される。RAMを使用する場合にはバック
アップ電源などを使用して不揮発性を持たせるとよい。
【0086】CPU51では、不揮発性のメモリ23
に、少なくとも、ブロードバンド通信による電子コンテ
ンツのダウンロードが自動的に実行(ベリファイ)され
ると、例えば、ダウンロードを実行したことを示す確認
フラグが立てられ、この確認フラグにもとづいて自動的
に通信制御部900が起動され、図示しない通信事業者
を代行とする課金センターに接続され、この通信事業者
によって課金が自動的に行われるようになされる。
【0087】そして、このコンソール機器101は電源
が投入されると、番組再生モード又は電子コンテンツ操
作モードに応じて制御系500のCPU51がROM5
4又はメモリ23に記憶されているオペレーティングシ
ステムを実行することにより、CPU51がグラフィッ
クシステム600や、サウンドシステム700等の制御
を行うようになっている。
【0088】また、オペレーティングシステムが実行さ
れると、CPU51は、動作確認等のコンソール機器1
01の全体の初期化を行った後に、オペレーションプロ
グラムを実行する。このオペレーションプログラムの実
行により、CPU51は、利用者からの入力に応じてこ
のグラフィックシステム600、サウンドシステム70
0等を制御して、画像の表示、効果音、楽音等の発生を
制御するようになされる。
【0089】更に、このグラフィックシステム600
は、座標変換等の処理を行うジオメトリトランスファエ
ンジン(GTE:Geometry Transfer Engine)61と、
CPU51からの描画指示に従って描画を行うGPU6
2と、このGPU62により描画された画像を記憶する
フレームバッファ63と、離散コサイン変換等の直交変
換により圧縮されて符号化された画像データを復号する
画像デコーダ64とを備えている。GPU62にはテレ
ビ102が接続され、ゲーム映像、デジタル放送番組映
像及び電子コンテンツ配信映像などのビデオ出力信号φ
vが供給される。
【0090】このGTE61は、例えば複数の演算を並
列に実行する並列演算機構を備え、このCPU51から
の演算要求に応じて座標変換、光源計算、行列あるいは
ベクトル等の演算を高速に行うことができるようになっ
ている。具体的には、このGTE61は、例えば1つの
三角形状のポリゴンに同じ色で描画するフラットシェー
ディングを行う演算の場合では、1秒間に最大150万
程度のポリゴンの座標演算を行うことができ、これによ
って、このコンソール機器101では、CPU51の負
荷を低減するとともに、高速な座標演算を行うことがで
きる。
【0091】また、このGPU62は、CPU51から
の描画命令に従って、フレームバッファ63に対して多
角形(ポリゴン)等の描画を行う。このGPU62は、
1秒間に最大36万程度のポリゴンの描画を行うことが
できるようになっている。さらに、このフレームバッフ
ァ63は、いわゆるデュアルポートRAMからなり、G
PU62からの描画あるいはメインメモリ53又はメモ
リ23からの転送と、表示のための読み出しとを同時に
行うことができるようになっている。
【0092】このフレームバッファ63は、例えば1M
バイトの容量を有し、それぞれ16ビットの、横が10
24画素、縦が512画素からなるマトリックスとして
扱われる。また、このフレームバッファ63には、ビデ
オ出力として出力される表示領域の他に、GPU62が
ポリゴン等の描画を行う際に参照するカラールックアッ
プテーブル(CLUT:Color Look Up Table)が記憶
されるCLUT領域と、描画時に座標変換されてGPU
62によって描画されるポリゴン等の中に挿入(マッピ
ング)される素材(テクスチャ)が記憶されるテクスチ
ャ領域が設けられている。これらのCLUT領域とテク
スチャ領域は、表示領域の変更等に従って動的に変更さ
れるようになっている。
【0093】なお、このGPU62は、上述のフラット
シェーディングの他にポリゴンの頂点の色から補完して
ポリゴン内の色を決めるグーローシェーディングと、こ
のテクスチャ領域に記憶されているテクスチャをポリゴ
ンに張り付けるテクスチャマッピングを行うことができ
るようになっている。これらのグーローシェーディング
またはテクスチャマッピングを行う場合には、このGT
E61は、1秒間に最大50万程度のポリゴンの座標演
算を行うことができる。
【0094】さらに、画像デコーダ64は、このCPU
51からの制御により、メインメモリ53又はメモリ2
3に記憶されている、ゲーム、デジタル放送番組又は電
子コンテンツに関する静止画あるいは動画の画像データ
を復号してメインメモリ53に記憶するようになされ
る。また、デジタル放送番組を再生した音声及び映像情
報は、GPU62を介してフレームバッファ63に記憶
することにより、上述のGPU62によって描画される
画像の背景として使用することができるようになってい
る。
【0095】また、サウンドシステム700には、CP
U51からの指示に基づいて、楽音、効果音等を発生す
るSPU71と、このSPU71により、波形データ等
が記録され、又はメモリ23に蓄積された電子コンテン
ツ配信などに関するサウンドデータが記録されるサウン
ドバッファ72と、SPU71によって発生される楽
音、効果音等を出力するスピーカ73とが備えられてい
る。
【0096】SPU71は、例えば16ビットの音声デ
ータを4ビットの差分信号として適応予測符号化(AD
PCM:Adaptive Differential PCM)された音声デー
タを再生するADPCM復号機能と、サウンドバッファ
72に記憶されている波形データを再生することによ
り、効果音等を発生する再生機能と、サウンドバッファ
72に記憶されている波形データを変調させて再生する
変調機能等を備えている。
【0097】このような機能を備えることによって、こ
のサウンドシステム700は、CPU51からの指示に
よってサウンドバッファ72に記録された波形データに
基づいて楽音、効果音等を発生するいわゆるサンプリン
グ音源として使用することができるようになっている。
例えば、電子コンテンツを構成するプログラム情報D2
に基づいて図示しないデコーダで復号された音楽素材情
報は、スピーカ73を駆動するために使用される。
【0098】さらに、通信制御部900は、バスBUS
を介してCPU51との通信制御を行う通信制御部91
と、電子コンテンツに関する映像音声素材情報D1及び
プログラム情報D2を受信する通信モデム22とを備え
ている。通信制御部91には赤外線受光部12が接続さ
れ、使用者からの操作情報D3を入力するためのリモコ
ン20と共に使用される。通信モデム22には電話回線
やインターネットが接続される。この他に、ゲームの設
定データ等を記憶する補助記憶手段としてメモリカード
や、携帯端末装置などが接続されるメモリカード挿入部
が、図示せずもこの通信制御部91に設けられている。
【0099】この赤外線受光部12に係合付けられたリ
モコン20は、使用者からの指示を入力するために、例
えば16個の指示キーを有し、通信制御部91からの指
示に従って、この指示キーの状態を、同期式通信によ
り、通信制御部91に毎秒60回程度送信する。そし
て、通信制御部91は、リモコン20の指示キーの状態
をCPU51に送信する。これにより、使用者からの指
示がCPU51に入力され、このCPU51は、実行し
ている電子コンテンツ配信操作モードやゲームモード等
に基づいて、使用者からの指示に従った処理を行うこと
ができる。
【0100】ここで、このメモリ23、メインメモリ5
3、GPU62及び画像デコーダ64等の間では、プロ
グラム情報D2の読み出し、画像の表示あるいは描画等
を行う際に、大量の画像データを高速に転送する必要が
ある。そこで、このコンソール機器101では、上述の
ようにCPU51を介さずに周辺装置制御部52からの
制御によりこのメインメモリ53、GPU62及び画像
デコーダ64等の間で直接データの転送を行ういわゆる
DMA転送を行うことができるようになっている。これ
により、データ転送によるCPU51の負荷を低減させ
ることができ、高速なデータの転送を行うことができ
る。
【0101】コンソール機器101は、さらに電源プラ
グ48を接続した電源回路80を有している。この電源
回路80は、外部AC電源から供給されるAC100V
等の交流電圧を直流電圧に変換してコンソール機器10
1内の全てのブロックに供給する。この場合、充電制御
回路85は、電源回路80から供給された直流電圧を、
例えば、充電用の直流電流に変換し接続端子66を通じ
後述する携帯端末装置などに供給するようになされる。
【0102】充電制御回路85には、充電表示ランプ3
6が接続されている。この充電表示ランプ36は、充電
中には点灯し、満充電時には消灯するように制御され
る。また、バスBUSにはパラレルI/Oインタフェー
ス(PIO)96、及びシリアルI/Oインタフェース
(SIO)97が接続され、携帯端末装置などの外部の
拡張機器とコンソール機器101とを接続するようにな
される。
【0103】このように、本発明の第1の実施例に係る
コンソール機器101を中心とした電子コンテンツ配信
システム100によれば、地上波データ放送というブロ
ードバンド通信ルート(第1の配信ルート)と、電話回
線というナローバンド通信ルート(第2の配信ルート)
の2つの受信機能を備えており、電子コンテンツに応じ
てチューナー部21及び通信モデム22を使い分けるよ
うになされる。
【0104】例えば、新たに発表される電子コンテンツ
を購入する場合には、放送局9からの電子コンテンツを
チューナー部21により受信し、その電子コンテンツが
不揮発性のメモリ23に蓄積される。その後、メモリ2
3から電子コンテンツを読み出して制御系500,グラ
フィックシステム600,サウンドシステム700によ
りデータ処理される。テレビ102やモニタを使用して
電子コンテンツを楽しむことができる。従って、発売日
直後に需要が集中する場合にも、従来方式のように店先
に並んだり、注文殺到による回線オーバーに遭遇するこ
となく、利用者は電子コンテンツを購入することができ
る。
【0105】また、過去に流行したアーカイブ系ソフト
商品などの電子コンテンツを購入する場合には、コンテ
ンツ提供事業者の電子コンテンツ配信管理サーバー31
に通信モデム22を接続してその電子コンテンツに関し
注文情報を送信し、その電子コンテンツを受信し、その
電子コンテンツが不揮発性のメモリ23に蓄積される。
その後、メモリ23から電子コンテンツを読み出して制
御系500,グラフィックシステム600,サウンドシ
ステム700によりデータ処理される。
【0106】従って、アーカイブ系ソフト商品などを好
きなときに品切れなく取得することがきる。これによ
り、ブロードバンド通信基盤が整備される前段階及びそ
の過渡期においても、ブロードバンドインフラの普及時
代を待たずに、これらの電子コンテンツ配信サービスを
受けることができる。
【0107】[第2の実施例]図10は本発明に係る第
2の実施例としてのハイブリッド型の電子コンテンツ配
信システム200の構成例を示す概念図である。
【0108】この例ではテレビ102に代わって表示装
置及びデータ処理部として、ゲーム機能を有した、図1
0に示す携帯端末装置14をコンソール機器101に接
続して電子コンテンツを一旦不揮発性の記憶装置にダウ
ンロードし、その後、コンソール機器101から携帯端
末装置14を取り外して使用するものである。これによ
り、リアルタイムに視聴するのではなく、携帯端末装置
14を屋外などに持ち出してオフラインで電子コンテン
ツを楽しむことができる。
【0109】図10に示すコンソール機器101には携
帯端末装置14が接続され、この携帯端末装置14には
操作キー32と、この操作キー32によって操作された
電子コンテンツを表示する液晶表示モニタ122が設け
られている。この液晶表示モニタ122は例えば、32
0画素×240画素のカラー液晶画面を有している。こ
の携帯端末装置14の下端部側は、コンソール機器10
1から引き出された通信ケーブル18に接続されること
で、この携帯端末装置14に内蔵されている二次電池に
対して充電を行うようになされる。携帯端末装置14に
は、上述の液晶表示モニタ122の他に、操作キー32
を構成する十字キー28と決定キー30が設けられてい
る。決定キー30は、後述するように、携帯端末装置1
4の電源スイッチとしても機能する。なお、第1の実施
例と同じ名称及び同じ符号のものは同じ機能を有するた
めその説明を省略する。
【0110】図11はコンソール機器101と携帯端末
装置14の接続構成例を示すブロック図である。図11
に示すコンソール機器101には携帯端末装置14が接
続されている。例えば、コンソール機器101のターミ
ナル66に通信ケーブル18を通して携帯端末装置14
の充電用のターミナル68が接続され、これと共に、コ
ンソール機器101のパラレルインターフェース96の
接続端子65には通信ケーブル18を通して携帯端末装
置14の接続端子69が接続されている。
【0111】一方、予め指定された放送日時に第1の実
施例と同様にして放送装置1から電子コンテンツ(一群
のデータ列)がチューナー部21により受信される。こ
のチューナー部21で受信されたデータ列は通信ケーブ
ル18を通して携帯端末装置14の接続端子69、外部
インタフェース67およびバス74を通じてマイクロコ
ンピュータ70の制御の下に、不揮発性の記憶装置の一
例となるデータストレージ75又はフラッシュメモリ4
3に電気的に書き込まれる。
【0112】この記憶装置には情報が書込消去可能な読
出専用メモリ(EEPROM)などが使用され、この例
では携帯端末装置14がコンソール機器101にセット
されていなくても、データ列は不揮発性のメモリ23に
電気的に蓄積されるようになされる。携帯端末装置14
がコンソール機器101にセットされたときは、上述し
た制御系500の制御を受けて携帯端末装置14のデー
タストレージ(記憶装置)75にデータ列を転送するよ
うになされる。
【0113】上述のマイクロコンピュータ70では、デ
ータストレージ75又はフラッシュメモリ43にブロー
ドバンド通信による電子コンテンツのダウンロードが自
動的に実行されると、例えば、ダウンロードを実行した
ことを示す確認フラグが立てられ、この確認フラグにも
とづいて自動的にコンソール機器101の通信制御部9
00が起動され、図示しない通信事業者を代行とする課
金センターに接続され、この通信事業者によって課金が
自動的に行われるようになされる。
【0114】フラッシュメモリ23、43やデータスト
レージ75の記憶容量としては、データ放送のデータレ
ートが約40[kbps]である場合に、このデータを
少なくとも50分程度記憶したい場合には16[MB]
のものを用いればよい。40[kbbs]÷8「bi
t」×50[min]×60[sec]=15[MB]
となる。
【0115】マイクロコンピュータ70はデジタル計算
機であり、データストレージ75から読み出したプログ
ラム情報D2に基づいて映像音楽素材情報D1を任意に
映像加工し電子コンテンツを再生するようになされる。
マイクロコンピュータ70はそれぞれCPU(中央処理
装置)、メモリであるROM(EEPROMも含
む。)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、その他、
入出力インタフェース、時計手段としてのクロック、計
時手段としてのタイマ等を有しており、制御部、演算
部、処理部等として機能する。
【0116】コンソール機器101側の制御系500に
は、受信表示ランプ37が接続されている。この受信表
示ランプ37は、コンソール機器101からデータスト
レージ75へのデータの転送中、およびデータストレー
ジ75へのデータの記憶中には点灯し、それ以外の場合
には消灯するように制御される。データ列の受信完了に
より受信表示ランプ37を点滅するようにしてもよい。
携帯端末装置14には、さらに、バス74にインタフェ
ース86を介して操作キー32が接続されるとともに、
液晶表示用のコントローラ(LCDC)88を介して液
晶表示モニタ122が接続され、電子コンテンツに関す
る映像情報を表示するようになされる。
【0117】この例では携帯端末装置14の接続端子6
8を介して当該携帯端末装置14の二次電池87に電流
を供給して充電制御を行うようになされる。充電制御回
路85に含まれる充電制御は、例えば、二次電池87の
温度を検出しながら充電電流を制御し、二次電池87の
残容量検出制御および満充電検出制御等を行う。二次電
池87としては、リチウムイオン電池あるいはニッケル
水素電池等を使用することができる。充電制御回路85
には、充電表示ランプ36が接続されている。この充電
表示ランプ36は、二次電池87の充電中には点灯し、
満充電時には消灯するように制御される。また、上述の
バス74には音声処理部76が接続され、音声増幅処理
などがなされる。音声処理部76にはスピーカー77が
接続され、デジタル放送番組や電子コンテンツに関する
音声情報を出力するようになされる。
【0118】このように、本発明の第2の実施例に係る
電子コンテンツ配信システム200によれば、テレビ1
02に代わって、図10に示した携帯端末装置14がコ
ンソール機器101に接続され、電子コンテンツを一
旦、フラッシュメモリ43やデータストレージ75にダ
ウンロードされ、その後、コンソール機器101から携
帯端末装置14を取り外して使用するようになされる。
従って、一式のコンソール機器101と携帯端末装置1
4のセットでブロードバンド通信からのコンテンツ受信
とナローバンド通信からのコンテンツ受信の両方を行う
ことができ、しかも、リアルタイムに視聴するのではな
く、ゲーム機能付きの携帯端末装置14を屋外などに持
ち出してオフラインで電子コンテンツを楽しむことがで
きる。
【0119】更に、第1の実施例と同様にして、ブロー
ドバンド通信ルートと、ナローバンド通信ルートの2つ
の受信機能を電子コンテンツに応じて使い分けることが
できる。従って、新譜ソフトなどの発売日直後に需要が
集中する場合にも、従来方式のように店先に並んだり、
注文殺到による回線オーバーに遭遇することなく、利用
者はその新譜ソフトに係る電子コンテンツを入手するこ
とができる。
【0120】また、過去に流行したアーカイブ系ソフト
商品などの電子コンテンツを購入する場合には、コンテ
ンツ提供事業者の電子コンテンツ配信管理サーバー31
に通信制御部900を接続してアーカイブ系ソフト商品
などを好きなときに品切れなく取得することがきる。こ
れにより、第1の実施例と同様にしてブロードバンド通
信基盤が整備される前段階及びその過渡期においても、
ブロードバンド通信インフラの普及時代を待たずに、こ
れらの電子コンテンツ配信サービスを受けることができ
る。
【0121】[第3の実施例]図12は本発明に係る第
3の実施例としてのハイブリッド型の電子コンテンツ配
信システム300の構成例を示す概念図である。この例
では第1の実施例に比べ、電話回線などに接続される通
信制御部900が携帯電話機144に接続され、その双
方向無線通信機能を利用するものである。利用者は電子
コンテンツに応じてコンソール機器101及び携帯電話
機144を使い分けるようになされる。表示装置には第
1の実施例と同様にしてテレビ102やモニタが使用さ
れる。第1及び第2の実施例と同じ名称及び同じ符号の
ものは同じ機能を有するためその説明を省略する。
【0122】図12に示すハイブリッド型の電子コンテ
ンツ配信システム300には第2の情報処理装置の一例
となるコンソール機器101、テレビ102及び携帯電
話機144が準備され、放送局9からの電子コンテンツ
及びコンテンツ提供事業者からの電子コンテンツを受信
して処理するようになされる。コンソール機器101に
は、第1の実施例と同様にして通信ケーブル140が接
続され、この通信ケーブル140がモジュラプラグ14
5に至る。このモジュラプラグ145には第1の実施例
と異なり、携帯電話機144が接続され、通信事業者の
基地局25Aを通じてコンテンツ提供事業者の電子コン
テンツ配信管理装置31に接続され、双方向無線通信機
能によってアーカイブ系ソフト商品などの電子コンテン
ツを取り寄せるようになされる。
【0123】図13はコンソール機器101及び携帯電
話機144の内部構成例を示すブロック図である。図1
3に示すコンソール機器101には携帯電話機144が
接続されている。この携帯電話機144は図11で説明
した携帯端末装置14に電話機能(通信モデム22)を
設けたものである。もちろん、この例でも、予め指定さ
れた放送日時に第1及び第2の実施例と同様にして、放
送装置1から電子コンテンツ(一群のデータ列)がチュ
ーナー部21により受信される。このチューナー部21
で受信されたデータ列は不揮発性メモリ23にダウンロ
ードされる。
【0124】上述のコンソール機器101の制御系50
0では、不揮発性メモリ23にブロードバンド通信によ
る電子コンテンツのダウンロードが自動的に実行される
と、例えば、ダウンロードを実行したことを示す確認フ
ラグが立てられ、この確認フラグにもとづいて自動的に
通信制御部900が起動され、図示しない通信事業者を
代行とする課金センターに接続され、この通信事業者に
よって課金が自動的に行われるようになされる。なお、
第2の実施例と同じ名称及び同じ符号のものは同じ機能
を有するためその説明を省略する。
【0125】図13において、コンソール機器101に
設けられた通信制御部900には通信ケーブル140を
通して携帯電話機144が接続される。この携帯電話機
144の無線通信機能を利用するためである。つまり、
携帯電話機144の通信モデム22では通常の電話接続
機能に加えて、少なくともコンテンツ提供事業者の電子
コンテンツ配信管理サーバー31に接続して、アーカイ
ブ系ソフト商品などの電子コンテンツに関し注文情報を
送信し、その電子コンテンツを受信するようになされ
る。従って、携帯電話機144がコンソール機器101
に接続されているときは、制御系500の制御を受けて
携帯電話機144からのデータ列を不揮発性メモリ23
に転送するようになされる。
【0126】携帯電話機144の通信モデム22及びコ
ンソール機器101の通信制御部900を通して取り込
まれた電子コンテンツに関するデータ列を、第1の実施
例と同様にして、不揮発性メモリ23にダウンローする
ためである。その後、不揮発性メモリ23から電子コン
テンツが読み出され、プログラム情報D2に基づいて映
像音声素材情報D1が制御系500、グラフィックシス
テム600及びサウンドシステム700により処理され
てテレビ102などに映像表示するようになされる。
【0127】この携帯電話機144で受信された電子コ
ンテンツも、携帯電話機144に装備のフラッシュメモ
リ43やデータストレージ75に蓄積するようにしても
よい。例えば、バス74を通じて、データ処理部の一例
となるマイクロコンピュータ70の制御の下に、データ
ストレージ75又はフラッシュメモリ43に電気的に書
き込まれる。この記憶手段には情報が書込消去可能な読
出専用メモリ(EEPROM)などが使用され、この例
でも携帯電話機144がコンソール機器101にセット
されていなくても、データ列はフラッシュメモリ43に
電気的に一時蓄積されるよになされる。
【0128】その後、携帯電話機144の外部インター
フェース67とコンソール機器101のシリアルインタ
ーフェース97とを接続して電子コンテンツがデータ転
送される。例えば、これらのメモリに蓄積された電子コ
ンテンツはマイクロコンピュータ70により読み出さ
れ、利用者の操作に基づいてデータ処理される。ここで
マイクロコンピュータ70はデータストレージ75から
読み出したプログラム情報D2に基づいて映像音楽素材
情報D1を任意に映像加工して電子コンテンツを再生す
るようになされる。
【0129】このコンソール機器101側の制御系50
0には、第2の実施例と同様にして受信表示ランプ37
が接続されている。携帯電話機144からコンソール機
器101へのデータの転送中、および不揮発性メモリ2
3へのデータの記憶中にこの受信表示ランプ37が点灯
され、それ以外の場合には消灯するように制御される。
この例でも第2の実施例と同様にしてコンソール機器1
01から携帯電話機144の図示しない二次電池に電流
を供給して充電制御をするようにしてもよい。
【0130】携帯電話機144には、バス74にインタ
フェース86を介して周知の数字の「0」〜「9」のテ
ンキーや、「*」キー、「#」キーなどの電話番号入力
用の操作キー32’が接続されると共に、液晶表示用の
コントローラ(LCDC)88を介して液晶表示モニタ
122が接続され、通常の電話番号などの表示や、電子
コンテンツに関する映像を表示するようになされる。上
述のバス74には音声処理部76Aが接続され、通常の
電話応答時の音声増幅処理などがなされる。
【0131】この音声処理部76Aにはスピーカー77
が接続され、デジタル放送番組や電子コンテンツに関す
る音声情報を出力するようになされる。更に、携帯電話
機144には送話用のマイクロフォン78が設けられ、
通常の電話応答時の音声が検出される。マイクロフォン
78には、音声処理部76Bが接続され、利用者の音声
が増幅されて出力される。音声処理部76Bで処理され
た音声データはバス74を通して通信モデム22に至
る。
【0132】このように、本発明に係る第3の実施例と
しての電子コンテンツ配信システム300によれば、放
送局9からの電子コンテンツ及びコンテンツ提供事業者
からの電子コンテンツを受信して処理する場合に、コン
ソール機器101及び携帯電話機144を備え、電子コ
ンテンツに応じてコンソール機器101及び携帯電話機
144を使い分けるようになされる。
【0133】例えば、新たに発表される電子コンテンツ
を購入する場合には、コンソール機器101を使用して
放送局9からの電子コンテンツを受信し、その電子コン
テンツが不揮発性メモリ23に蓄積される。その後、不
揮発性メモリ23から電子コンテンツを読み出してコン
ソール機器101内蔵の制御系500、グラフィックシ
ステム600及びサウンドシステム700により処理さ
れてテレビ102などに映像表示するようになされる。
従って、発売日直後に需要が集中する場合にも、従来方
式のように店先に並んだり、注文殺到による回線オーバ
ーに遭遇することなく、利用者は電子コンテンツを購入
することができる。
【0134】また、過去に流行したアーカイブ系ソフト
商品などの電子コンテンツを購入する場合には、携帯電
話機144の双方向無線通信機能を使用して、その通信
モデム22をコンテンツ提供事業者の電子コンテンツ配
信管理サーバー31に接続しその電子コンテンツに関し
注文情報を送信し、その電子コンテンツを受信するよう
になされる。ここで受信された電子コンテンツは携帯電
話機144からコンソール機器101の不揮発性メモリ
23や、自機のフラッシュメモリ43やデータストレー
ジ75などに蓄積される。
【0135】その後、不揮発性メモリ23や、フラッシ
ュメモリ43、データストレージ75などから電子コン
テンツを読み出してコンソール機器101の制御系50
0や、携帯電話機144の内蔵マイクロコンピュータ7
0により処理される。従って、第1及び第2の実施例と
同様にしてアーカイブ系ソフト商品などを好きなときに
品切れなく取得することがきる。これにより、ブロード
バンド通信基盤が整備される前段階及び過渡期において
も、ブロードバンド通信インフラの普及時代を待たず
に、チューナー装置及び携帯電話機を組み合わせること
により、これらの電子コンテンツ配信サービスを受ける
ことができる。
【0136】[第4の実施例]図14は本発明に係る第
4の実施例としてのハイブリッド型の電子コンテンツ配
信システム400の構成例を示す概念図である。この例
では第3の実施例のような携帯電話機144の双方向無
線通信機能を利用し、表示装置としてはテレビ102や
モニタに代えてゲーム機能付きの携帯端末装置14を使
用するようにしたものである。利用者は電子コンテンツ
に応じてコンソール機器101及び携帯電話機144を
使い分け、しかも、コンソール機器101内のメモリに
ダウンロードされた電子コンテンツを携帯端末装置14
に転送するようにしたものである。
【0137】もちろん、この例でも、予め指定された放
送日時に第1〜第3の実施例と同様にして、放送装置1
から電子コンテンツ(一群のデータ列)がチューナー部
21により受信される。このチューナー部21で受信さ
れたデータ列は不揮発性メモリ23にダウンロードされ
る。なお、第1〜第3の実施例と同じ名称及び同じ符号
のものは同じ機能を有するためその説明を省略する。
【0138】図14に示すハイブリッド型の電子コンテ
ンツ配信システム400には携帯端末装置14、コンソ
ール機器101及び携帯電話機144が準備され、放送
局9からの電子コンテンツ及びコンテンツ提供事業者か
らの電子コンテンツを受信して処理するようになされ
る。コンソール機器101には、第2の実施例と同様に
して通信ケーブル18が接続され、この通信ケーブル1
8が携帯端末装置14に接続されている。第3の実施例
と同様にしてコンソール機器101には通信ケーブル1
40が接続され、この通信ケーブル140が携帯電話機
144に接続されている。携帯電話機144では、通信
事業者の基地局25Aを通じてコンテンツ提供事業者の
電子コンテンツ配信管理装置31に接続され、双方向無
線通信機能によってアーカイブ系ソフト商品などの電子
コンテンツを取り寄せるようになされる。
【0139】ここで新譜ソフトなどの電子コンテンツの
ダウンロードが自動的に実行されると、例えば、ダウン
ロードを実行したことを示す確認フラグが携帯電話機1
44のマイクロコンピュータ70などにより立てられ、
この確認フラグにもとづいて自動的に通信モデム22が
起動され、図示しない通信事業者を代行とする課金セン
ターに接続され、この通信事業者によって課金が自動的
に行われる。
【0140】図15は携帯端末装置14、コンソール機
器101及び携帯電話機144の接続構成例を示すブロ
ック図である。図15に示すコンソール機器101には
携帯端末装置14及び携帯電話機144が接続されてい
る。例えば、コンソール機器101のターミナル66に
通信ケーブル18を通して携帯端末装置14の充電用の
ターミナル68が接続され、これと共に、コンソール機
器101のパラレルインターフェース96の接続端子6
5には通信ケーブル18を通して携帯端末装置14の接
続端子69が接続されている。この通信ケーブル18に
より送られてきたデータ列は、この携帯端末装置14の
接続端子69、外部インタフェース67およびバス74
を通じてマイクロコンピュータ70の制御の下に、デー
タストレージ75又はフラッシュメモリ43に電気的に
書き込まれる。
【0141】この例でも、携帯端末装置14がコンソー
ル機器101にセットされていなくても、データ列は不
揮発性のメモリ23に電気的に蓄積されるようになされ
る。携帯端末装置14がコンソール機器101にセット
されたときは、上述した制御系500の制御を受けて携
帯端末装置14のデータストレージ(記憶装置)75に
データ列を転送するようになされる。
【0142】また、第3の実施例と同様にして、通信制
御部900に通信ケーブル140を介して携帯電話機1
44が接続され、通信事業者の基地局25Aを通じてコ
ンテンツ提供事業者の電子コンテンツ配信管理装置31
に接続され、双方向無線通信機能によってアーカイブ系
ソフト商品などの電子コンテンツを取り寄せるようにな
される。従って、携帯電話機144がコンソール機器1
01に接続されているときは、制御系500の制御を受
けて携帯電話機144からのデータ列を不揮発性メモリ
23に転送するようになされる。
【0143】その後、不揮発性メモリ23から電子コン
テンツが読み出され、携帯端末装置14にデータ転送さ
れる。携帯端末装置14ではマイクロコンピュータ70
によりデータストレージ75から読み出されたプログラ
ム情報D2に基づいて映像音楽素材情報D1が任意に映
像加工され、電子コンテンツを再生するようになされ
る。
【0144】このように、本発明に係る第4の実施例と
しての電子コンテンツ配信システム400によれば、放
送局9からの電子コンテンツ及びコンテンツ提供事業者
からの電子コンテンツを受信して処理する場合に、携帯
端末装置14,コンソール機器101及び携帯電話機1
44を備え、電子コンテンツに応じてコンソール機器1
01及び携帯電話機144を使い分けるようになされ
る。
【0145】例えば、新たに発表される電子コンテンツ
を購入する場合には、コンソール機器101のチューナ
ー部21を使用して放送局9からの電子コンテンツを受
信し、その電子コンテンツが不揮発性メモリ23に蓄積
される。その後、不揮発性メモリ23から電子コンテン
ツを読み出してコンソール機器101に接続された携帯
端末装置14に転送される。携帯端末装置14では第2
の実施例と同様に処理されて液晶表示モニタ122など
に映像表示するようになされる。従って、発売日直後に
需要が集中する場合にも、従来方式のように店先に並ん
だり、注文殺到による回線オーバーに遭遇することな
く、利用者は電子コンテンツを購入することができる。
【0146】また、過去に流行したアーカイブ系ソフト
商品などの電子コンテンツを購入する場合には、携帯電
話機144の双方向無線通信機能を使用して、その通信
モデム22をコンテンツ提供事業者の電子コンテンツ配
信管理サーバー31に接続しその電子コンテンツに関し
注文情報を送信し、その電子コンテンツを受信するよう
になされる。ここで受信された電子コンテンツは携帯電
話機144からコンソール機器101の不揮発性メモリ
23や、自機のフラッシュメモリ43やデータストレー
ジ75などに蓄積される。
【0147】その後、不揮発性メモリ23から電子コン
テンツを読み出してコンソール機器101に接続された
携帯端末装置14に転送される。携帯端末装置14では
第2の実施例と同様にして内蔵マイクロコンピュータ7
0により処理される。従って、第1〜第3の実施例と同
様にしてアーカイブ系ソフト商品などを好きなときに品
切れなく取得することがきる。これにより、ブロードバ
ンド通信基盤が整備される前段階及び過渡期において
も、ブロードバンド通信インフラの普及時代を待たず
に、チューナー装置及び携帯電話機を組み合わせること
により、これらの電子コンテンツ配信サービスを受ける
ことができる。
【0148】[第5の実施例]図16は本発明に係る第
5の実施例としてのハイブリッド型の電子コンテンツ配
信システム501の構成例を示す概念図である。この例
では、ゲーム機能付きの携帯端末装置14と、携帯電話
機144とを1つのセット144’内に組み込んだもの
である。この例でも、予め指定された放送日時に第1〜
第4の実施例と同様にして、放送装置1から電子コンテ
ンツ(一群のデータ列)がチューナー部21により受信
される。このチューナー部21で受信されたデータ列は
不揮発性メモリ23にダウンロードされる。しかも、コ
ンソール機器101の不揮発性メモリ23にダウンロー
ドされた電子コンテンツを携帯電話機144’に転送す
るようにしたものである。
【0149】すなわち、図16に示すコンソール機器1
01’は地上波データ放送のチューナー部21及び第1
〜第4の実施例で説明した外部インターフェース機能
や、図示しないデコーダ回路、不揮発性メモリ23のみ
を備え、その他の制御系500、グラフィックシステム
600、サウンドシステム700及び通信制御部900
を省略することができる。つまり、ブロードバンド通信
により電子コンテンツ(一群のデータ列)がチューナー
部21により受信されると、受信したデータ列がデコー
ドされ、不揮発性メモリ23に一時蓄積される。その
後、携帯電話機144’に外部インターフェース機能に
よりダウンロードされる。直接、デコードした電子コン
テンツを携帯電話機144’にダウンロードする場合に
は不揮発性メモリ23をも省略することができる。
【0150】なお、新譜ソフトなどの電子コンテンツの
ダウンロードが自動的に実行されると、例えば、ダウン
ロードを実行したことを示す確認フラグが携帯電話機1
44’のマイクロコンピュータ70などにより立てら
れ、この確認フラグにもとづいて自動的に通信モデム2
2が起動され、図示しない通信事業者を代行とする課金
センターに接続され、この通信事業者によって課金が自
動的に行われる。
【0151】また、ナローバンド通信による電子コンテ
ンツは第3及び第4の実施例で説明したように携帯電話
機144’の双方向無線通信機能を利用して取り込むよ
うになされる。この機能は家庭内でコンソール機器10
1と接続した携帯電話機144’にブロードバンド通信
による電子コンテンツをダウンロードし、これを第2の
実施例と同様にして屋外に持ち出してその電子コンテン
ツを楽しむことができる。
【0152】図17は電子コンテンツ配信システム50
1における処理例を示すフローチャートである。この例
では、新譜ソフトはブロードバンド通信により自動ダウ
ンロードし、旧譜ソフトはナローバンド通信により取得
し、この旧譜ソフトに関しては、自動でダウンロードす
る場合(自動モード)と手動でダウンロードする場合
(手動モード)とを想定する。
【0153】この自動モードでは電話中や視聴モードを
避けた閑散時に電子コンテンツが受信するようになされ
る。手動モードではリアルタイムに電子コンテンツを受
信するようになされるので、このダウンロード時には、
データ列の長さにもよるが、電話及び視聴モードがその
間だけ使用できなくなる。また、新譜ソフト購入及び旧
譜ソフト購入に関して課金などの契約がナローバンド通
信を使用して行われ、予め課金ID番号などの顧客情報
が利用者に付与されているものとする。
【0154】これを前提にして、まず、利用者は携帯電
話機144’の通信モデム22をコンテンツ提供事業者
の電子コンテンツ配信管理サーバー31に接続した後
に、図17に示すフローチャートのステップB1で利用
者は電子コンテンツを購入するか、通常の視聴モードを
選択するかを決定する。電子コンテンツを購入する場合
にはステップB2に移行する。ステップB2では新譜ソ
フトを購入するか、旧譜ソフトを購入するかを決定す
る。
【0155】例えば、ステップB2で新譜ソフト購入を
選択した場合にはステップB3で課金ID番号などの顧
客情報を入力する。その後、ステップB4に移行して利
用者は新譜ソフトのコンテンツコードなどのコンテンツ
情報を入力する。そして、ステップB5に移行してコン
テンツ提供事業者の電子コンテンツ配信管理サーバー3
1からの確認画面が携帯電話機144’の液晶表示モニ
タ122に表示されるので、その画面上で利用者は入力
情報を確認する。購入内容に相違が無いかを確かめるた
めである。
【0156】その後、ステップB6で携帯電話機14
4’の決定キーなどの操作ボタン32’をオンする。コ
ンテンツ提供事業者に新譜ソフト購入の意志を表示する
ためである。その後、ステップB7に移行して指定され
た放送日時になるとコンソール機器101がオンして電
子コンテンツを自動的に受信し、新譜ソフトに係る電子
コンテンツが不揮発性メモリ23に自動でダウンロード
される。
【0157】ここで新譜ソフトなどの電子コンテンツの
ダウンロードが自動的に実行(ベリファイ)されると、
例えば、ダウンロードを実行したことを示す確認フラグ
が携帯電話機144’のマイクロコンピュータ70など
により立てられ、この確認フラグにもとづいて自動的に
通信モデム22が起動され、図示しない通信事業者を代
行とする課金センターに接続され、この通信事業者によ
って課金が自動的に行われる。その後、ステップB20
に移行する。
【0158】また、ステップB2でアーカイブ系の旧譜
ソフトの購入を選択した場合には、ステップB8に移行
してその旧譜ソフトを手動で購入するか自動で購入する
かを決定する。自動で購入する場合にはステップB9に
移行して、課金ID番号などの顧客情報を入力する。そ
の後、ステップB10に移行して利用者はアーカイブ系
ソフト商品のコンテンツコードなどのコンテンツ情報を
入力する。そして、ステップB11に移行して確認画面
が液晶表示モニタ122に表示されるので、その画面上
で入力情報の確認をする。その後、ステップB12で携
帯電話機144’に設けられた決定キーなどの操作ボタ
ン32’をオンする。そして、ステップB13に移行し
てナローバンド通信により電子コンテンツを受信して自
動で不揮発性メモリ23などにダウンロードする。その
後、ステップB20に移行する。
【0159】更に、ステップB8でその旧譜ソフトを手
動で購入する場合には、ステップB14に移行して課金
ID番号などの顧客情報を入力する。その後、ステップ
B15に移行して利用者はコンテンツコードなどのコン
テンツ情報を入力する。そして、ステップB16に移行
して確認画面が液晶表示モニタ122に表示されるの
で、その画面上で入力情報の確認をする。このとき、携
帯電話機144’に設けられた決定キーなどの操作ボタ
ン32’をオンする。コンテンツ提供事業者に旧譜ソフ
ト購入の意志を表示するためである。
【0160】その後、ステップB17に移行してリアル
タイムにコンテンツ提供事業者からナローバンド通信に
よる電子コンテンツを受信して不揮発性メモリ23にダ
ウンロードする。その後、ステップB18に移行してデ
ータ処理を継続するか、完了するかを決定する。データ
処理を継続する場合にはステップB15に戻ってステッ
プB15〜ステップB17を継続する。そのデータ処理
を完了する場合にはステップB20に移行する。
【0161】なお、ステップB1で視聴モードを選択し
た場合にはステップB19に移行して携帯電話機14
4’により視聴される。その後、ステップB20に移行
して全てのデータ処理を終了したか否かを確認する。全
てのデータ処理を終了した場合には電子コンテンツの購
入処理を終了する。全てデータ処理を終了していない場
合にはステップB1に戻って電子コンテンツを購入する
か視聴モードを選択するかを決定するような処理がなさ
れる。
【0162】この例では電子コンテンツの売買代金は通
信事業者が代行して通信使用料と共にその売買代金を徴
収するようになされる。もちろん、コンテンツ提供事業
者に直接売買代金を支払うようにしてもよい。
【0163】このように、本発明に係る第5の実施例と
しての電子コンテンツ配信システム501によれば、放
送局9からの電子コンテンツ及びコンテンツ提供事業者
からの電子コンテンツを受信して処理する場合に、コン
ソール機器101及び携帯電話機144’を備え、電子
コンテンツに応じてコンソール機器101及び携帯電話
機144’を使い分けるようになされる。
【0164】従って、発売日直後に需要が集中する新譜
ソフトを購入する場合にも、従来方式のように店先に並
んだり、注文殺到による回線オーバーに遭遇することな
く、利用者は電子コンテンツを購入することができる。
また、第1〜第4の実施例と同様にしてアーカイブ系ソ
フト商品などを好きなときに品切れなく取得することが
きる。
【0165】これにより、ブロードバンド通信基盤が整
備される前段階及び過渡期においても、ブロードバンド
インフラの普及時代を待たずに、チューナー装置及び携
帯電話機を組み合わせることにより、これらの電子コン
テンツ配信サービスを受けることができる。しかも、第
5の実施例ではコンソール機器101’の回路規模を第
1〜第4の実施例に比べて縮小することができるので、
チューナー装置などのコンソール機器101の低廉化を
図ることが可能となる。
【0166】[第6の実施例]図18は本発明に係る第
6の実施例としてのハイブリッド型の電子コンテンツ配
信システム601の構成例を示す概念図である。図18
に示す携帯端末装置244は地上波データ放送のチュー
ナー部及びデコーダ機能も、第5の実施例で説明した携
帯電話機144’の内部に搭載したオールインワンの構
成としたものである。この携帯端末装置244は単独で
ブロードバンド通信の受信から、その電子コンテンツの
視聴まで、及びナローバンド通信の送受信から、その電
子コンテンツ視聴まで全てこれ1台で行うことができ
る。
【0167】図19は携帯端末装置244の内部構成例
を示すブロック図である。なお、第3〜第5の実施例と
同じ符号及び同じ名称のものはその機能が同様であるた
めその説明を省略する。図19に示す携帯端末装置24
4は情報処理装置の一例であり、放送局9から送られて
きたデータ列の一群を受信して画像処理するものであ
り、システムバス79を有している。このシステムバス
79には音声処理部7、受信部201、制御部203、
操作部204及び表示部206などが接続されている。
これらの音声処理部7、受信部201、制御部203、
操作部204及び表示部206は二次電池87によって
駆動される。
【0168】受信部201はチューナー55、通信モデ
ム22、チャンネル選択スイッチ38、チャンネル選択
回路56及びフラッシュメモリ33を有しており、デー
タ列の一群をチューナー55又は通信モデム22により
受信し、デコード処理後のプログラム情報D2や、映像
音楽素材情報D1などをフラッシュメモリ33に蓄積す
るようになされる。
【0169】この通信モデム22は基地局25Aを介在
してインターネットや電話回線、衛星回線などに接続さ
れ、これらの通信回線より無線受信されたデータ列の一
群がフラッシュメモリ33に一旦蓄積するようになされ
る。ここで新譜ソフトなどの電子コンテンツのダウンロ
ードが自動的に実行されると、例えば、ダウンロードを
実行したことを示す確認フラグが携帯電話機244のマ
イクロコンピュータ90などにより立てられ、この確認
フラグにもとづいて自動的に通信モデム22が起動さ
れ、図示しない通信事業者を代行とする課金センターに
接続され、この通信事業者によって課金が自動的に行わ
れる。
【0170】この例の制御部203はデータデコード回
路58及びマイクロコンピュータ90を有しており、フ
ラッシュメモリ33に蓄積されたプログラム情報D2
と、操作部204による操作情報D3に基づいて映像音
楽素材情報D1を任意に映像加工して電子コンテンツを
再生するようになされる。このシステムバス79には操
作部204を構成するインタフェース(I/F)86が
接続され、このインタフェース86には操作ボタン32
が接続されている。操作ボタン32はデータデコード回
路58及びマイクロコンピュータ90を制御するために
操作される。
【0171】更に、システムバス79には表示部206
を構成する液晶表示用のコントローラ(LCDC)88
が接続されると共に、このコントローラ88には液晶表
示モニタ122が接続され、操作ボタン32によって操
作された電子コンテンツ又はデジタル放送番組を表示す
るようになされる。
【0172】この例でも、既存の放送インフラによりデ
ータ列を送信する場合であって、その放送インフラで採
用されるデジタル放送信号の垂直ブランキング期間に多
重されてくるデータ列をチューナー55において受信
し、このデータ列をVBI信号から抜き取り、データデ
コード回路58によりベースバンドのビット列に変換さ
れた後に、フラッシュメモリ33にダウンロードするよ
うになされる。フラッシュメモリ33には内蔵のもとは
別の、第1〜第4の実施例で説明したような外付け型の
フラッシュメモリ43を設けてもよい。もちろん、フラ
ッシュメモリ43を接続するための図示しないインター
フェースも設けられる。
【0173】なお、音声処理部7では電子コンテンツに
係る音声情報を再生し増幅などが行われ、音声信号がス
ピーカー77に出力される。スピーカー77は電話機能
時には受話器として機能する。この音声処理部7にはマ
イクロフォン78が接続され、電話機能時に送話器とし
て機能するようになされる。
【0174】このように、本発明に係る第6の実施例と
しての電子コンテンツ配信システム601によれば、放
送局9からの電子コンテンツ及びコンテンツ提供事業者
からの電子コンテンツを受信して処理する場合に、オー
ルインワン構成の携帯端末装置244を備え、電子コン
テンツに応じてチューナ55及び通信モデム22を使い
分けるようになされる。換言すると、ブロードバンド通
信からコンテンツ配信とナローバンド通信からのコンテ
ンツ配信とをそのコンテンツの性質から使い分けるよう
にしたものである。
【0175】従って、単独の携帯端末装置244でブロ
ードバンド通信からのコンテンツ受信とナローバンド通
信からのコンテンツ受信の両方を行うことができ、一度
に多くの購入需要が集中する新譜系ソフトに関して、予
めソフト会社から発売日等を告知した上で、ブロードバ
ンド通信のインフラを使用し、音楽、映画、ライブなど
の映像ソフトやゲームソフトなどをチューナー55によ
り、複数の利用者において一斉に受信することができ
る。
【0176】これにより、発売日直後に需要が集中する
新譜ソフトを購入する場合にも、従来方式のように店先
に並んだり、注文殺到による回線オーバーに遭遇するこ
となく、利用者は電子コンテンツを購入することができ
る。
【0177】一方、新譜ソフトのような集中需要は無い
が、継続的に長い期間ある程度の需要が断続的に発生す
る旧譜ソフトや、アーカイブ系ソフトなどは第1〜第5
の実施例と同様にしてナローバンド通信機能のみを使用
して個別に発注し、オンデマンド方式により電子コンテ
ンツを個別に配信することができる。これにより、旧譜
ソフト商品などを好きなときに品切れなく取得すること
がきる。しかも、第6の実施例ではコンソール機器10
1’が一切不要となるので、第1〜第5の実施例に比べ
てシステム全体のコンパクト化を図ることができる。
【0178】[課金処理例]図20は本発明の各実施例
に係る課金処理システムの構成例を示す概念図である。
この例でブロードバンド通信及びナローバンド通信によ
る電子コンテンツの配信に対する課金処理は、バックボ
ーン回線網となる通信手段17を使用して行われる。ま
た、利用者は電子コンテンツの売買契約時に課金ID情
報を登録するようになされる。この課金処理システムで
は、先に説明したコンテンツ提供事業者(ソフトメー
カ)13の電子コンテンツ配信管理サーバー31が通信
手段17を介して電話局などの通信事業者45に接続さ
れ、その通信手段17は基地局25Aに接続されてい
る。
【0179】一方、図20に示すソフトメーカ13は新
譜ソフトや旧譜ソフトを販売しその代金を受理する課金
センターである。この例では、ブロードバンド通信によ
り電子コンテンツが確実に利用者に配信された場合に
は、利用者の携帯端末装置244等からソフトメーカ1
3に対して自動コールが実行される。この自動コール
は、例えば、新譜ソフトなどの電子コンテンツのダウ
ンロードが自動的に実行されると、ダウンロードを実行
したことを示す確認フラグが携帯電話機244のマイク
ロコンピュータ90などにより立てられ、この確認フラ
グに基づいて自動的に通信モデム22が起動されること
により実行される。
【0180】この自動コールに基づいてソフトメーカ
13から利用者へは通信手段17及び基地局25Aを介
して解凍キーがナローバンド通信により配信される。
解凍キーは例えば暗号化されたソフトプログラム情報
D2を解凍するものであり、この解凍キーが無い場合
には、映像音声素材情報D1を何らの映像加工処理など
をできないようにしたものである。
【0181】一方、ソフトメーカ13から通信事業者4
5には通信手段17を介して新譜ソフトや旧譜ソフトに
係る課金情報が伝送される。課金情報には利用者の
課金ID情報や電子コンテンツの販売代金情報などが含
まれている。これを受けた通信事業者45では、毎月の
通信使用料にその電子コンテンツの売買代金を上乗せ
する形で利用者から集金を代行するようになされる。
【0182】続いて、ナローバンド通信による課金処理
システムにおける処理例について説明をする。図21は
ナローバンド通信による課金処理システムにおける処理
例を示すフローチャートである。
【0183】この例ではブロードバンド通信による電子
コンテンツが利用者の携帯端末装置244などに配信さ
れ、解凍キーが利用者に発行された時点で「ダウンロ
ードが完了した」とし、また、通信事業者45が毎月の
通信使用料にその電子コンテンツの売買代金を上乗せ
する形で利用者から集金を代行する場合を想定する。
【0184】これを前提にして、ステップC1で利用者
の携帯端末装置244等によりブロードバンド通信によ
る電子コンテンツが受信される。その後、ステップC2
で携帯端末装置244のマイクロコンピュータ90によ
り電子コンテンツを確実に受信されたか否かが確認され
る。この際の確認は、例えば、ブロードバンド通信によ
る電子コンテンツに関してそのデータ列の終了フラグな
どがマイクロコンピュータ90により検出される。この
終了フラグが検出された場合には、ダウンロードを実行
したことを示す確認フラグがマイクロコンピュータ90
により立てられる。
【0185】このブロードバンド通信による電子コンテ
ンツが確実に受信された場合には、確認フラグが立てら
れることから、ステップC5に移行する。なお、ステッ
プC2でブロードバンド通信による電子コンテンツが受
信されなかった場合には、ステップC3に移行して再放
送により電子コンテンツを受信するようになされる。そ
して、ステップC4に移行して再放送により電子コンテ
ンツを確実に受信されたか否かが携帯端末装置244の
マイクロコンピュータ90によって確認される。この際
の確認も、電子コンテンツに係るデータ列の終了フラグ
などがマイクロコンピュータ90により検出される。こ
の終了フラグが検出された場合には、再放送によるダウ
ンロードを実行したことを示す確認フラグがマイクロコ
ンピュータ90により立てられる。
【0186】この確認フラグが立った場合にはステップ
C5で利用者の携帯端末装置244から課金センターへ
自動コールを実行するようになされる。その後、ステ
ップC6で課金センターで課金ID番号や販売代金情報
などと照合することにより認証をする。この認証結果で
何らの不正が無く正当(OK)である場合には、ステッ
プC7に移行して課金センターから利用者の携帯端末装
置244へ解凍キーが配信され、利用者はこれを入手
することができる。
【0187】そして、ステップC8に移行して携帯端末
装置244内では電子コンテンツを解凍キーに基づい
てプログラム情報D2が解凍される。その後、ステップ
C9に移行してブロードバンド通信による電子コンテン
ツのダウンロード完了し、利用者の携帯端末装置244
から課金センターへ「ダウンロード完了」を示すメッセ
ージを発行するようになされる。このメッセージは課金
センターから通信事業者45へ課金情報として転送さ
れるので、通信事業者45では毎月の通信使用料にその
電子コンテンツの売買代金を上乗せする形で利用者か
ら集金を代行するようになされる。課金はナローバンド
通信の他に、プリペードカードなどを使用してもよい。
【0188】なお、ステップC4で再放送による電子コ
ンテンツを受信されない場合には、ステップC10に移
行して携帯端末装置244のマイクロコンピュータ90
により受信エラーメッセージが発行され、このメッセー
ジがマイクロコンピュータ90の制御を受けて液晶表示
モニタ122などに表示される。
【0189】また、ステップC6で課金センターにおい
て、認証結果が否定(NG)された場合には、ステップ
C11に移行して課金センターから利用者の携帯端末装
置244などに認証エラーメッセージが発行される。こ
の認証結果が否定される場合としては、予め登録された
課金ID情報と、自動コール時の課金ID情報とが異
なっていた場合などである。
【0190】このように、各実施例に係る電子コンテン
ツの配信に対する課金処理によれば、ブロードバンド通
信により電子コンテンツが確実に利用者に配信された場
合には、利用者の携帯端末装置244等からソフトメー
カ13に対して自動コールが実行され、この自動コー
ルに基づいてソフトメーカ13から利用者へは解凍キ
ーがナローバンド通信により配信される。
【0191】従って、正当な利用者のみに電子コンテン
ツをダウンロードすることができ、ブロードバンド通信
による電子コンテンツの不正入手を防止できる。一方、
ソフトメーカ13から通信事業者45には新譜ソフトや
旧譜ソフトに係る電子コンテンツの課金情報が伝送さ
れるので、これらの電子コンテンツの売買代金を毎月
の通信使用料に上乗せする形で利用者から集金すること
ができる。
【0192】この例で課金処理システムなどの特定のプ
ラットホームにおいて、コンテンツ配信をブロードバン
ド通信で行い、課金処理をナローバンド通信で行う場合
について説明したが、新譜ソフト販売において、コンテ
ンツ配信をブロードバンド通信で行い、個人の属性に基
づいたダイレクト広告として新譜ソフトの宣伝、告知
(プロモーション販売支援)をナローバンド通信を使用
しても、ハイブリッド方式の効果が実現できる。更に、
旧譜、アーカイブ系ソフトにおいて、コンテンツ配信を
ナローバンド通信で行い、カタログ情報(プロモーショ
ン)や販売支援などをブロードバンド通信を利用すれ
ば、ハイブリッド方式の効果を一層発揮させることがで
きる。
【0193】各実施例ではブロードバンド通信による配
信手段として地上波データ放送の場合について説明した
が、これに限られることはなく、放送衛星放送によるデ
ータ放送、通信衛星放送によるデータ放送、ケーブル網
を使用した有線放送による通信、地上波デジタル放送に
よるデータ放送などであってもよい。
【0194】また、ナローバンド通信による配信手段も
従来のアナログ電話回線の場合について説明したが、こ
れに限られることはなく、この他に、これを利用した高
速電話回線(xDSL)、デジタル電話回線、携帯電話
網、PHS網、WLL(Wireiess Local Loop)、衛
星携帯電話網などであってもよい。
【0195】このように、第1〜第6に実施例によれ
ば、同一のコンテンツ提供事業者が新譜ソフト、旧譜ソ
フトなどといった期間当たりの購入者の需要の大小や、
その集中度によって需要が大きい場合にはブロードバン
ド通信で、その逆の場合にはナローバンド通信でコンテ
ンツ配信をすることができるので、ブロードバンド通信
基盤が世界的に整備される前段階でも、現状のインフラ
を使用して効率の良い電子コンテンツ配信を行うことが
できる。利用者はブロードバンド通信インフラの普及時
代を待たずに、これらの電子コンテンツ配信サービスを
受けることができる。
【0196】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る電子
コンテンツ配信システムによれば、任意の電子コンテン
ツを利用者に配信する場合に、その電子コンテンツの需
要に応じて放送装置又は情報送受信装置を使い分けるよ
うになされる。
【0197】この構成によって、新たに発表された電子
コンテンツの大幅な需要が予測される場合には、放送装
置1を使用してその電子コンテンツを複数の情報処理装
置に一斉に配信することができ、また、電子コンテンツ
が古くなって需要が少なくなった場合には、利用者の要
求に応じて情報送受信装置により個別に電子コンテンツ
を配信することができる。従って、時期によって需要が
変動するソフト商品などの電子コンテンツを常に最適な
コスト効率の配信ルートでビット配信することができ
る。
【0198】本発明に係る放送装置によれば、任意の電
子コンテンツを情報処理装置に配信する場合に、その電
子コンテンツを一群のデータ列に構築して既存のテレビ
放送信号に挿入するデータ挿入部を備え、ここで構築挿
入されたデータ列を情報処理装置に送信するようになさ
れる。
【0199】この構成によって、新たに発表された電子
コンテンツの大幅な需要が予測される場合に、その電子
コンテンツを複数の情報処理装置に一斉に配信すること
ができる。従って、発売日直後に需要が集中する場合に
も、従来方式のように回線オーバーや待ち時間を招くこ
となく、利用者は自宅に居ながらにして電子コンテンツ
を購入することができる。
【0200】本発明に係る情報送受信装置によれば、利
用者の注文に応じて電子コンテンツを配信する場合に、
その注文に基づいて該当する電子コンテンツを記憶装置
から読み出すように処理されるデータ処理部を備え、こ
こで処理された電子コンテンツを情報処理装置に送信す
るようになされる。
【0201】従って、電子コンテンツが古くなって需要
が少なくなった場合には、利用者の要求に応じて個別に
電子コンテンツを配信することができる。これにより、
そのときその時の流行や、はやりなどで時期によって需
要が変動するソフト商品などの電子コンテンツを常に最
適なコスト効率によりビット配信することができる。し
かも、旧譜・アーカイブ系ソフト商品などは好きな時に
品切れなく、オンデマンドで購入することができる。
【0202】本発明に係る第1の情報処理装置によれ
ば、放送局からの電子コンテンツ及び情報提供事業者か
らの電子コンテンツを受信して処理する場合に、チュー
ナー部及び通信部を備え、電子コンテンツに応じてこれ
らのチューナー部及び通信部を使い分けるようになされ
る。
【0203】この構成によって、新たに発表される電子
コンテンツを購入する場合には、放送局からの電子コン
テンツを受信することができ、発売日直後に需要が集中
する場合にも、従来方式のように店先に並んだり、注文
殺到による回線オーバーに遭遇することなく、利用者は
電子コンテンツを購入することができる。
【0204】また、過去に流行したアーカイブ系ソフト
商品などの電子コンテンツを購入する場合には、情報提
供事業者の端末装置に接続してその電子コンテンツに関
し注文情報を送信し、その電子コンテンツを受信するこ
とができる。これにより、ブロードバンド通信基盤が整
備される前段階及び過渡期においても、ブロードバンド
インフラの普及時代を待たずに、これらの電子コンテン
ツ配信サービスを受けることができる。
【0205】本発明に係る第2の情報処理装置によれ
ば、放送局からの電子コンテンツ及び情報提供事業者か
らの電子コンテンツを受信して処理する場合に、チュー
ナー装置及び携帯電話機を備え、電子コンテンツに応じ
てこれらのチューナー装置及び携帯電話機を使い分ける
ようになされる。
【0206】この構成によって、新たに発表される電子
コンテンツを購入する場合には、チューナー装置を使用
して放送局からの電子コンテンツを受信することがで
き、発売日直後に需要が集中する場合にも、従来方式の
ように店先に並んだり、注文殺到による回線オーバーに
遭遇することなく、利用者は電子コンテンツを購入する
ことができる。
【0207】また、過去に流行したアーカイブ系ソフト
商品などの電子コンテンツを購入する場合には、携帯電
話機を情報提供事業者の端末装置に接続してその電子コ
ンテンツに関し注文情報を送信し、その電子コンテンツ
を受信することができる。これにより、ブロードバンド
通信基盤が整備される前段階及び過渡期においても、ブ
ロードバンドインフラの普及時代を待たずに、これらの
電子コンテンツ配信サービスを受けることができる。
【0208】本発明に係る電子コンテンツ配信方法によ
れば、任意の電子コンテンツを利用者に配信する際に、
少なくとも、電子コンテンツを既存の放送基盤を使用し
て放送し、その電子コンテンツを情報処理装置で受信す
るような第1の配信ルートと、電子コンテンツを既存の
通信基盤を使用して送信し、その電子コンテンツを情報
処理装置で受信するような第2の配信ルートとを準備
し、この電子コンテンツの需要を予測しその需要予測に
応じて第1及び第2の配信ルートを使い分けるようにな
される。
【0209】この構成によって、新たに発表された電子
コンテンツの大幅な需要が予測される場合には、第1の
配信ルートを使用してその電子コンテンツを複数の情報
処理装置に一斉に配信することができ、また、電子コン
テンツが古くなって需要が少なくなった場合には、利用
者の要求に応じて第2の配信ルートにより個別に電子コ
ンテンツを配信することができる。従って、時期によっ
て需要が変動するソフト商品などの電子コンテンツを常
に最適なコスト効率の配信ルートでビット配信するハイ
ブリッド型のビット配信システムを構築することができ
る。
【0210】この発明は複数の配信ルートを使用して電
子情報内容を提供するハイブリッド型の電子コンテンツ
配信サービスビジネスモデルなどに適用して極めて好適
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態としての電子情報内容配
信システム10の構成例を示すブロック図である。
【図2】電子情報内容配信システム10における処理例
を示すフローチャートである。
【図3】本発明の各実施例に係るプッシュ・プル型の電
子コンテンツ配信サービスシステム11の構成例を示す
概念図である。
【図4】本発明に係る実施例としての放送装置1及びそ
の周辺システムの構成例を示すブロック図である。
【図5】電子コンテンツのデータ列のフォーマット例を
示すイメージ図である。
【図6】地上波データ放送による電子コンテンツ挿入例
を示す波形図である。
【図7】電子コンテンツ管理配信サーバー31の構成例
を示すブロック図である。
【図8】本発明に係る第1の実施例としてのハイブリッ
ド型の電子コンテンツ配信サービスシステム100の構
成例を示す概念図である。
【図9】家庭用のコンソール機器101の内部構成例を
示すブロック図である。
【図10】本発明に係る第2の実施例としてのハイブリ
ッド型の電子コンテンツ配信システム200の構成例を
示す概念図である。
【図11】携帯端末装置14とコンソール機器101の
接続構成例を示すブロック図である。
【図12】本発明に係る第3の実施例としてのハイブリ
ッド型の電子コンテンツ配信システム300の構成例を
示す概念図である。
【図13】コンソール機器101及び携帯電話機144
の内部構成例を示すブロック図である。
【図14】本発明に係る第4の実施例としてのハイブリ
ッド型の電子コンテンツ配信システム400の構成例を
示す概念図である。
【図15】携帯端末装置14、コンソール機器101及
び携帯電話機144の接続構成例を示すブロック図であ
る。
【図16】本発明に係る第5の実施例としてのハイブリ
ッド型の電子コンテンツ配信システム501の構成例を
示す概念図である。
【図17】電子コンテンツ配信システム501における
処理例を示すフローチャートである。
【図18】本発明に係る第6の実施例としてのハイブリ
ッド型の電子コンテンツ配信システム601の構成例を
示す概念図である。
【図19】携帯端末装置244の内部構成例を示すブロ
ック図である。
【図20】本発明の各実施例に係る課金処理システムの
構成例を示す概念図である。
【図21】ナローバンド通信による課金処理システムに
おける課金処理例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1・・・放送装置、2・・・情報送受信装置、3・・・
情報内容配信管理装置、4・・・入力ツール、5・・・
データベース(記憶装置)、6・・・モニタ、8・・・
情報処理装置、9・・・放送局、10・・・電子情報内
容配信システム、11・・・電子コンテンツ配信サービ
スシステム、122・・・液晶表示モニタ、14・・・
携帯端末装置、17・・・通信手段、21・・・チュー
ナー部、22・・・通信モデム、23・・・不揮発性メ
モリ(記憶装置)、31・・・電子コンテンツ配信管理
サーバー(情報内容配信管理装置)、43・・・フラッ
シュメモリ、100,200,300,400,50
1,601・・・電子コンテンツ配信システム、500
・・・制御系、600・・・グラフィックシステム、7
00・・・サウンドシステム、900・・・通信制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C025 BA11 BA21 BA25 CA09 CB05 DA01 DA04 DA05 5C063 AB03 AB07 AB10 AB11 AB13 AC01 AC05 CA23 CA34 CA36 DA07 DA13 DB02 5C064 AA01 AC01 AC12 AC16 AD08 AD14 BB05 BC10 BC23 BD02 BD08 BD13

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の電子情報内容を利用者に配信する
    システムであって、 少なくとも、前記電子情報内容を放送する放送装置と、 前記利用者の注文を受信して個別に電子情報内容を送信
    する情報送受信装置と、 前記放送装置により放送される電子情報内容及び前記情
    報送受信装置により送信される電子情報内容を受信して
    処理する複数の情報処理装置とを備え、 前記電子情報内容の需要に応じて前記放送装置又は情報
    送受信装置を使い分けるようになされることを特徴とす
    る電子情報内容配信システム。
  2. 【請求項2】 既存の放送基盤を使用して前記放送装置
    から情報処理装置へ前記電子情報内容を配信し、及び、
    既存の通信基盤を使用して前記情報送受信装置から情報
    処理装置へ前記電子情報内容を配信するようになされる
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子情報内容配信シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 前記電子情報内容の見込み需要、販売価
    格及びデータ量に応じて前記放送装置又は情報送受信装
    置を選択するように管理される情報内容配信管理装置が
    設けられることを特徴とする請求項1に記載の電子情報
    内容配信システム。
  4. 【請求項4】 前記電子情報内容の需要が多い場合に
    は、前記放送装置を使用して該電子情報内容を情報処理
    装置に配信し、 前記電子情報内容の需要が少ない場合には、前記情報送
    受信装置を使用して該電子情報内容を情報処理装置に配
    信するようになされることを特徴とする請求項1に記載
    の電子情報内容配信システム。
  5. 【請求項5】 前記放送装置及び情報送受信装置は、前
    記電子情報内容を提供する情報提供事業者によって選択
    されることを特徴とする請求項1に記載の電子情報内容
    配信システム。
  6. 【請求項6】 前記電子情報内容の広告及びその販売支
    援には前記情報送受信装置が使用され、前記電子情報内
    容の配信には前記放送装置が使用されることを特徴とす
    る請求項1に記載の電子情報内容配信システム。
  7. 【請求項7】 前記電子情報内容の広告及び販売支援に
    は前記放送装置が使用され、前記電子情報内容の配信に
    は前記情報送受信装置を使用することを特徴とする請求
    項1に記載の電子情報内容配信システム。
  8. 【請求項8】 前記電子情報内容の配信には前記放送装
    置を使用し、前記電子情報内容の課金処理には前記情報
    送受信装置を使用することを特徴とする請求項1に記載
    の電子情報内容配信システム。
  9. 【請求項9】 任意の電子情報内容を情報処理装置に配
    信する装置であって、 前記電子情報内容を一群のデータ列に構築して既存のテ
    レビ放送信号に挿入するデータ挿入部と、 前記データ挿入部により構築挿入された一群のデータ列
    を送信する送信部とを備えることを特徴とする放送装
    置。
  10. 【請求項10】 前記テレビ放送信号の垂直ブランキン
    グ期間を利用して前記データ列を多重伝送するようにし
    たことを特徴とする請求項9に記載の放送装置。
  11. 【請求項11】 利用者の注文に応じて電子情報内容を
    配信する装置であって、 前記電子情報内容を蓄積する記憶装置と、 少なくとも、前記記憶装置に蓄積された電子情報内容に
    関して前記利用者の注文を受信する受信部と、 前記受信部により受信された利用者の注文に基づいて前
    記記憶装置から該当する電子情報内容を読み出すように
    処理されるデータ処理部と、 前記データ処理部で処理された電子情報内容を送信する
    送信部とを備えることを特徴とする情報送受信装置。
  12. 【請求項12】 放送局からの電子情報内容及び情報提
    供事業者からの電子情報内容を受信して処理する装置で
    あって、 前記放送局からの電子情報内容を受信するチューナー部
    と、 前記情報提供事業者の端末装置に接続して電子情報内容
    に関し注文情報を送信し、該電子情報内容を受信する通
    信部と、 前記チューナー部及び通信部により受信された電子情報
    内容を蓄積する不揮発性の記憶装置と、 前記記憶装置に蓄積された電子情報内容を読み出して処
    理するデータ処理部とを備え、 前記電子情報内容に応じて前記チューナー部及び通信部
    を使い分けるようになされることを特徴とする情報処理
    装置。
  13. 【請求項13】 前記電子情報内容を既存の放送基盤を
    使用して受信する場合であって、 前記放送基盤で採用されるテレビ放送信号の垂直ブラン
    キング期間に伝送されてくる前記電子情報内容を前記記
    憶装置にダウンロードするようにしたことを特徴とする
    請求項12に記載の情報処理装置。
  14. 【請求項14】 前記通信部には携帯電話機が使用さ
    れることを特徴とする請求項12に記載の情報処理装
    置。
  15. 【請求項15】 前記データ処理部に携帯用端末装置が
    接続され、前記電子情報内容をダウンロードするように
    したことを特徴とする請求項12に記載の情報処理装
    置。
  16. 【請求項16】 放送局からの電子情報内容及び情報提
    供事業者からの電子情報内容を受信して処理する装置で
    あって、 前記放送局からの電子情報内容を受信するチューナー装
    置と、 前記チューナー装置に接続される携帯電話機とを備え、 前記携帯電話機は、 少なくとも前記情報提供事業者の端末装置に接続して電
    子情報内容に関し注文情報を送信し、該電子情報内容を
    受信する通信部と、 前記チューナー装置及び通信部により受信された電子情
    報内容を蓄積する不揮発性の記憶装置と、 前記記憶装置に蓄積された電子情報内容を読み出して処
    理するデータ処理部とを有し、 前記電子情報内容に応じて前記チューナー装置及び携帯
    電話機を使い分けるようになされることを特徴とする情
    報処理装置。
  17. 【請求項17】 任意の電子情報内容を情報処理装置に
    配信する方法であって、 少なくとも、前記電子情報内容を既存の放送基盤を使用
    して放送し、該電子情報内容を前記情報処理装置で受信
    するような第1の配信ルートと、 前記電子情報内容を既存の通信基盤を使用して送信し、
    該電子情報内容を前記情報処理装置で受信するような第
    2の配信ルートとを準備し、 前記電子情報内容の需要を予測し該需要予測に応じて前
    記第1及び第2の配信ルートを使い分けることを特徴と
    する電子情報内容配信方法。
  18. 【請求項18】 前記電子情報内容の需要が多い場合に
    は、前記第1の配信ルートを使用して該電子情報内容を
    情報処理装置に配信し、 前記電子情報内容の需要が少ない場合には、前記第2の
    配信ルートを使用して該電子情報内容を情報処理装置に
    配信することを特徴とする請求項17に記載の電子情報
    内容配信方法。
  19. 【請求項19】 前記第1及び第2の配信ルートは、前
    記電子情報内容を提供する情報提供事業者によって選択
    されることを特徴とする請求項17に記載の電子情報内
    容配信方法。
  20. 【請求項20】 前記電子情報内容の見込み需要、販売
    価格及びデータ量に応じて、前記第1及び第2の配信ル
    ートを選択することを特徴とする請求項17に記載の電
    子情報内容配信方法。
  21. 【請求項21】 前記電子情報内容の広告及びその販売
    支援には第1の配信ルートを使用し、前記電子情報内容
    の配信には第2の配信ルートを使用することを特徴とす
    る請求項17に記載の電子情報内容配信方法。
  22. 【請求項22】 前記電子情報内容の広告及び販売支援
    には第2の配信ルートを使用し、前記電子情報内容の配
    信には第1の配信ルートを使用することを特徴とする請
    求項17に記載の電子情報内容配信方法。
  23. 【請求項23】 前記電子情報内容の配信には第1の配
    信ルートを使用し、前記電子情報内容の課金処理には第
    2の配信ルートを使用することを特徴とする請求項17
    に記載の電子情報内容配信方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009200606A (ja) * 2008-02-19 2009-09-03 Kddi Corp コンテンツ配信制御装置及びコンピュータプログラム
JP4693629B2 (ja) * 2004-02-06 2011-06-01 ソフトバンクBb株式会社 テレビ電話システム、自営基地局装置、セットトップボックス及びテレビ電話方法

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