JP2001307925A - 油入電気機器 - Google Patents

油入電気機器

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JP2001307925A
JP2001307925A JP2000125264A JP2000125264A JP2001307925A JP 2001307925 A JP2001307925 A JP 2001307925A JP 2000125264 A JP2000125264 A JP 2000125264A JP 2000125264 A JP2000125264 A JP 2000125264A JP 2001307925 A JP2001307925 A JP 2001307925A
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tank
oil
plate
filled
beams
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JP2000125264A
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English (en)
Inventor
Masahiro Takano
昌宏 高野
Shiro Takada
志郎 高田
Shuichi Tani
周一 谷
Kinzo Ri
欣増 李
Hiroshi Murakami
寛 村上
Masashi Yui
正志 油井
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機器内部で短絡等の内部故障が生じたときに
絶縁油が噴出しない油入電気機器を構成する。 【解決手段】 油入電気機器のタンクを平板が組み合わ
された直方体に形成し、端板、側板および天井板のそれ
ぞれの縁部に対向する位置に変形防止枠を井桁状に配置
し、各面の変形防止枠の端部は互いに連結し、端板、側
板および天井板のそれぞれの縁部と変形防止枠の間に複
数のスペーサを配置した構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は発電所や変電所に
設置される油入変圧器、油入分路リアクトル等の短絡に
よる内部故障時に、タンクの破裂が生じないように構成
した暴爆形の油入電気機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】発電所や変電所に設置された暴爆形の油
入電気機器、例えば外鉄形油入変圧器の構成例としては
図6に示すものが実用されている。図において、1は鉄
心、2はコイル、3は鉄心1、コイル2が収容されたタ
ンクであり、側面および天井面は梁補強3aにより補強
された構成であり、タンク3内には絶縁油が充填されて
いる。4はタンク3内に充填された絶縁油の温度変化に
よる体積変化に対してタンク3内の圧力上昇を抑制する
コンサベータ、5はタンク3内で短絡故障が生じた場合
に絶縁油が瞬時にコンサベータ4に移動するようにタン
ク3とコンサベータ4とを連通する大口径に形成した連
通管である。
【0003】コンサベータ4は、容器内面に沿うように
ゴム袋4aが装填され、ゴム袋4aの内側は大気圧の空
気が入り込み、外面が絶縁油に接するように構成され、
絶縁油の温度変化による膨張収縮に対してゴム袋4aが
伸縮してタンク3内の圧力上昇を抑制するものであり、
同時にタンク3とコンサベータ4とが大口径の連通管5
で接続されていることにより、タンク3内の瞬時の圧力
上昇に対して避圧空間として動作し、タンク3内の圧力
上昇を抑制する働きをする。
【0004】変圧器、分路リアクトルなどの油入電気機
器の内部で短絡等の故障が発生すると充填された絶縁油
がアークエネルギにより分解して大量の分解ガスが瞬時
に発生する。油入電気機器が接続された電気回路は短絡
等の故障発生と同時に保護リレーが動作して接続された
電気回路から数10msで切り離されてアークエネルギ
の供給が停止される。短絡故障時には大きなアークエネ
ルギが瞬時に供給されるのでタンク3の内部は衝撃的に
高圧力になる。上昇する圧力はアークエネルギの大きさ
によっては数気圧以上となり、タンク3の溶接等によっ
て結合されたコーナ部に亀裂が生じて破裂し、絶縁油が
噴出する現象が生じる可能性がある。
【0005】図6の構成は、タンク内部の短絡等の故障
時に内部圧力が上昇することに対してコンサベータ4を
避圧空間として利用して圧力上昇を抑制し、タンク3が
破裂しないように構成したものである。この構成では、
内部に短絡等の故障が発生して内部圧力が上昇すると、
タンク内絶縁油が連通管5から瞬間的にコンサベータ4
に移動してタンク3内の圧力が抑制される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図6のように構成され
た暴爆形の油入電気機器では、タンク3とコンサベータ
4が大口径の連通管5で連通され、短絡等の故障時にコ
ンサベータ4が圧力上昇を抑制する避圧空間として働い
て圧力上昇が抑制される構成であるが、避圧空間である
コンサベータ4が上方に位置しているため、短絡等の故
障が変圧器の下部で発生した場合は、避圧空間であるコ
ンサベータ4までの距離が長く流体抵抗が大きいので、
コンサベータ4内に絶縁油が流入するまでに故障点付近
の圧力が急上昇し、タンク3の接合部が破裂して絶縁油
の噴出する可能性がある問題点があった。
【0007】この発明は上記問題点を解決するためにな
されたものであり、油入電気機器において、短絡等の故
障が発生した時に、故障位置に関係なくタンク内圧力の
上昇を抑制し、タンクの破裂が生じない暴爆形の油入電
気機器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る油入電気機器は、タンクを平板が組み合わされた直方
体に形成し、端板、側板および天井板のそれぞれの縁部
の対向する位置に変形防止枠を井桁状に配置し、各面の
変形防止枠の端部は互いに連結し、端板、側板および天
井板のそれぞれの縁部と変形防止枠の間に複数のスペー
サを配置した構成である。
【0009】この発明の請求項2に係る油入電気機器
は、タンクを平板が組み合わされた直方体に形成し、端
板、側板および天井板のそれぞれの縁部に額縁状に変形
防止梁を溶接取り付けし、端板、側板および天井板それ
ぞれの対向する辺の変形防止梁の上面の相互間を複数の
連結梁により結合した構成である。
【0010】この発明の請求項3に係る油入電気機器
は、請求項2の構成のタンクの端板、側板および天井板
の縁部に配置した変形防止梁は外周側のみ溶接取り付け
した構成である。
【0011】
【発明の実施の形態】実施の形態1.実施の形態1の構
成を図1、図1の中間部を縦方向に切断した断面図を図
2に示す。図において、13は油入電気機器の鉄心、コ
イルが収容され、内部に絶縁油が充填されるタンクであ
り、平板状の端板13a、タンク前後の側板13b、天
井板13cおよび下部タンク13dを組み合わせて直方
体に形成されている。
【0012】14はタンク13の端板13aの縁部に対
向して支持部材14a、14b、14c、14dを井桁
状に組み合わせて配置した変形防止枠、15はタンク1
3の前後の側板13bの縁部に対向して支持部材15
a、15b、15c、15d、15eを井桁状に組み合
わせて配置した変形防止枠、16はタンク13の天井板
13cの縁部に対向して支持部材16a、16b、16
c、16d、16eを井桁状に組み合わせて配置した変
形防止枠である。変形防止枠14、15、16の各支持
部材の対向する端部は相互に連結されている。20はタ
ンク13の端板13a、側板13bおよび天井板13c
のそれぞれの縁部と各変形防止枠14、15、16との
間に配置された複数のスペーサである。図1、図2は油
入電気機器として必要なコンサベータ等の各部は省略し
て示している。
【0013】通常直方体に形成されたタンクのコーナの
直角状の接続部は角度が広がる方向に変形すると機械的
強度が極端に弱くなり、内圧上昇があると亀裂が生じて
破裂しやすくなる。図1のように構成するとコーナの接
続部は内圧の上昇に対して補強されているので直角状態
が維持され、機械的強度が低下することがなくなる。
【0014】このように構成した油入電気機器の内部に
おいて短絡等の故障が発生した場合は、タンク13内の
圧力が瞬時に上昇するが、コーナの接続部は変形防止枠
14、15、16により補強されているので図2に示す
ように、端板13a、側板13bおよび天井板13cの
それぞれの中央部が膨らんでタンク13の容積が大きく
なり圧力上昇が抑制される。また、故障点がタンク13
の下部であっても、タンク13の端板13a、側板13
bは即応できるので、故障点の位置に関係なく圧力抑制
効果が維持できる。したがって、タンク13の内部の短
絡等の故障時にもコーナの接合部の機械的強度の低下が
なく、故障点の位置に関係なく圧力上昇が抑制され、タ
ンク13の破裂が回避された油入電気機器となる。
【0015】実施の形態2.実施の形態2の構成を図
3、図3の中間部を縦方向に切断した断面図を図4に示
す。図において、23は油入電気機器の鉄心、コイルが
収容され、内部に絶縁油が充填されるタンクであり、タ
ンク23を構成する端板23a、側板23bおよび天井
板23cは平板として直方体に形成されている。
【0016】24a、24b、24c、24dはタンク
23の端板23aの縁部に溶接取り付けされた変形防止
梁、25a、25b、25c、25dはタンク23の側
板23bの縁部に溶接取り付けした変形防止梁、26
a、26b、26c、26dはタンク23の天井板23
cの縁部に溶接取り付けした変形防止梁である。34a
は変形防止梁24aと24cの間を連結する連結梁、3
4b、34cは変形防止梁24b、24dの間を連結す
る連結梁、35a、35bは変形防止梁25aと25c
の間を連結する連結梁、35c、35d、35eは連結
梁35a、35bを介して直線状に接続されて変形防止
梁25b、25dの間を連結する連結梁、36a、36
bは変形防止梁26bと26dの間の連結梁、36c、
36d、36eは連結梁36a、36bを介して直線状
に接続されて変形防止梁26aと26cの間を連結する
連結梁である。
【0017】この構成においてタンク23の内圧が上昇
すると、図5に示すように、タンク端板23a、側板2
3bおよび天井板23cの中央部が膨らむ時に変形防止
梁24a〜24d、25a〜25d、26a〜26dが
各面の外側に倒れようとするが、連結梁34a、34
b、35a〜35e、36a〜36eにより各面の縁部
に取り付けられた対向する変形防止梁の上面の相互間を
連結しているので倒れることはなく、タンク23の接合
部の直角状態が確保されて機械的強度が維持される。
【0018】この構成においても油入電気機器の内部に
おいて短絡等の故障が発生した場合は、タンク23内の
圧力が瞬時に上昇しても、コーナの接続部は変形防止梁
24a〜24d、25a〜25d、26a〜26dと連
結梁34a、34b、35a〜35e、36a〜36e
により補強されているので図4に示すように、端板23
a、側板23bおよび天井板23cのそれぞれの中央部
が膨らんでタンク23の容積が大きくなり圧力上昇が抑
制される。また、故障点がタンク23の下部であって
も、タンク23の端板23a、側板23bは即応できる
ので、故障点の位置に関係なく圧力抑制効果が維持でき
る。したがって、タンク23の内部の短絡等の故障時に
もコーナの接合部の機械的強度の低下がなく、故障点の
位置に関係なく圧力上昇が抑制され、タンク23の破裂
が回避された油入電気機器となる。
【0019】変形防止梁24a〜24d、25a〜25
d、26a〜26dのタンク23の端板23a、側板2
3bおよび天井板23cへの取り付けは、タンク23の
縁部側のみ溶接し、端板23a、側板23bおよび天井
板23cの中央部側(図5のA部)の溶接は行わない方
が端板、側板および天井板の材質変化がなく機械的強度
の低下が防止され、タンクの機械的強度がより高くな
る。
【0020】
【発明の効果】この発明の請求項1に係る油入電気機器
は、タンクを平板が組み合わされた直方体に形成し、端
板、側板および天井板のそれぞれの縁部に対向する位置
に井桁状に変形防止枠を配置し、各面の変形防止枠の各
端部は互いに連結し、端板、側板および天井板のそれぞ
れの縁部と変形防止枠との間に複数のスペーサを配置し
た構成としたので、タンク内部で短絡等の内部故障が生
じ、内圧が上昇しようとしたとき、端板、側板および天
井板の中央部が膨らむことによりタンクの容積が増大し
て内部圧力が抑制され、タンクの端板、側板および天井
板の接合部は変形することなく機械的強度が維持され、
故障位置に関係なくタンクが破裂することが回避された
油入電気機器が構成できる。
【0021】この発明の請求項2に係る油入電気機器
は、タンクを平板が組み合わされた直方体に形成し、端
板、側板および天井板のそれぞれの縁部に額縁状に変形
防止梁を溶接取り付けし、端板、側板および天井板それ
ぞれの対向する辺の変形防止梁の上面の相互間を複数の
連結梁により結合した構成としたので、タンク内部で短
絡等の内部故障が生じ、内圧が上昇しようとしても、タ
ンクの端板、側板および天井板の接合部は変形すること
なく機械的強度が維持され、端板、側板および天井板の
中央部が膨らむことによりタンクの容積が増大し、故障
位置に関係なくタンクが破裂することが回避された油入
電気機器が構成できる。
【0022】この発明の請求項3に係る油入電気機器
は、請求項2の構成のタンクの端板、側板および天井板
の縁部に配置した変形防止梁は端板、側板および天井板
の外周側のみ溶接取り付けした構成としたので、端板、
側板および天井板の変形防止梁が接する部分の材質が変
化することがなく、接合部の機械的強度の低下が抑えら
れ、より安定した機械的強度の油入電気機器が構成でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の油入電気機器の構成図であ
る。
【図2】 図1の油入電気機器のタンクの変形状態の説
明図である。
【図3】 実施の形態2の油入電気機器の構成図であ
る。
【図4】 図3の油入電気機器のタンクの変形状態の説
明図である。
【図5】 図3のタンクの接合部の変形状態の説明図で
ある。
【図6】 従来の油入電気機器の構成図である。
【符号の説明】
13 タンク、14,15,16 変形防止枠、20 ス
ペーサ、23 タンク、24a〜24d,25a〜25
d,26a〜26d 変形防止梁、34a,34b,34
c,35a〜35e,36a〜36e 連結梁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷 周一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 李 欣増 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 村上 寛 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 油井 正志 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5E059 FF02 FF07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直方体のタンク内に鉄心、コイルが収容
    され、内部に絶縁油が充填された油入電気機器におい
    て、タンクは、平板が組み合わされた直方体に形成さ
    れ、端板、側板および天井板のそれぞれの縁部の対向す
    る位置に変形防止枠が井桁状に配置され、各変形防止枠
    の端部は互いに連結され、端板、側板および天井板のそ
    れぞれの縁部と変形防止枠の間に複数のスペーサが配置
    されていることを特徴とする油入電気機器。
  2. 【請求項2】 直方体のタンク内に鉄心、コイルが収容
    され、内部に絶縁油が充填された油入電気機器におい
    て、タンクは、平板が組み合わされて接合された直方体
    に形成され、端板、側板および天井板のそれぞれの縁部
    に額縁状に変形防止梁が溶接取り付けされ、端板、側板
    および天井板それぞれの対向する辺の変形防止梁の上面
    の相互間が複数の連結梁により結合されていることを特
    徴とする油入電気機器。
  3. 【請求項3】 端板、側板および天井板の縁部に取り付
    けられた変形防止梁は外周側のみ溶接取り付けされてい
    ることを特徴とする請求項2記載の油入電気機器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015018995A (ja) * 2013-07-12 2015-01-29 株式会社日立産機システム 変圧器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015018995A (ja) * 2013-07-12 2015-01-29 株式会社日立産機システム 変圧器

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