JP2001307286A - 交通流計測装置 - Google Patents
交通流計測装置Info
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Abstract
走行と実際の走行とを識別して通過台数を精度よく計測
できる交通流計測装置を提供する。 【解決手段】道路状況監視用のITVカメラからの連続
画像10を連続画像入力装置11により読み込む。路面
輝度登録・更新装置16は、起動時に路面輝度を登録
し、計測中に路面輝度を更新する。車両検知装置12
は、上記登録・更新された路面輝度を参照し、上記連続
画像10から各車線毎に複数のメッシュに分割された車
両検知領域内の車両を検知する。車種判定装置13は、
上記車両検知装置12により検知された車両の車種を判
定する。見かけ走行判断装置14は、上記検知車両が隣
接する車線の車両であるかどうかを判断する。そして、
車両台数計測装置15は、上記車種判定装置13で判定
された車種、及び上記見かけ走行判断装置14の判断結
果に基づいて車種毎の台数を計測する。
Description
量を画像処理技術を利用して計測する交通流計測装置に
関する。
を計測する交通流計測装置には、各車線に対応してカメ
ラを設置し、カメラにより撮影した通行車両の画像を画
像処理装置に入力して処理するシステムがある。この画
像処理技術を利用したシステムでは、図20に示すよう
に、車線毎に矩形の検知領域91、92、93、94を
設定し、これらの検知領域91、92、93、94の平
均輝度値、輝度分散値、及び輝度ヒストグラムを、予め
登録した路面の平均輝度値、輝度分散値、及び輝度ヒス
トグラムと比較して、その差がしきい値より大きい場合
は、車両90が存在するものと判断している。
通流計測装置では、カメラが路側帯に設置されいる場
合、奥側の車線では、図20に示す検知領域94のよう
に十分な大きさの領域を設定できないため、検知精度が
劣化するという問題があった。また、図21に示すよう
に隣車線に大型車両90が通過したときに、例えば検知
領域92に見かけ上車両が存在し、隣車線の車両90と
識別できないため、車両を誤検知する(見かけ走行)と
いう問題があった。
図22に示すように例えば検知領域91、92の車両通
過時間t1、tと、計測速度から車長を計測して車種を
判断する。しかし、この手法では、車両検知時に車種が
判断できないため、先に述べたような大型車両通過時の
誤検知問題に対処することができなかった。
の手法は、検知領域の輝度分散値が低く、かつ輝度分散
値が一定時間Δt変化しなかった時点で、領域の平均輝
度、輝度分散値及び輝度ヒストグラムを路面データとし
て登録する。しかし、この手法では、短時間での日照条
件の変動(太陽が雲に隠れて急に画像全体が暗くなる)
に対応するためΔtを小さくとると、大型車両の上面の
ような路面以外で輝度分散値の低いデータを路面データ
として登録し、その結果、路面データが実際より高い輝
度値となり、車両検知精度が劣化するという問題があっ
た。
れたもので、短時間での日照条件の変化に対応でき、見
かけ走行と実際の走行とを識別して通過台数を精度よく
計測できる交通流計測装置を提供することを目的とす
る。
計測装置は、道路状況監視用カメラからの連続画像を読
み込む連続画像入力手段と、起動時に路面輝度を登録
し、計測中に路面輝度を更新する路面輝度登録・更新手
段と、前記路面輝度登録・更新手段により登録・更新さ
れた路面輝度を参照し、前記連続画像入力手段より入力
された連続画像から指定領域内の車両を検知する車両検
知手段と、前記車両検知手段により検知された車両の車
種を判定する車種判定手段と、前記車両検知手段により
検知した車両が隣接する車線の車両であるかどうかを判
断する見かけ走行判断手段と、前記車種判定手段により
判定された車種から車種毎の台数を計測する車両台数計
測手段とを具備したことを特徴とする。
流計測装置において、車両検知手段は、各車線毎に複数
のメッシュに分割された車両検知領域を設定し、前記各
メッシュの平均輝度値、輝度分散値、路面輝度値との差
分2値画素の割合を計算して車両検知のための特徴量と
し、この特徴量としきい値との比較により車両を検知す
ることを特徴とする。
状況監視用のカラーカメラからの連続画像を読み込む連
続画像入力手段と、起動時に路面輝度を登録し、計測中
に路面輝度を更新する路面輝度登録・更新手段と、起動
時に路面色相を登録する路面色相登録手段と、前記路面
輝度登録・更新手段により登録・更新された路面輝度及
び前記路面色相登録手段により登録された路面色相を参
照し、前記連続画像入力手段により読み込んだ連続画像
から指定領域内の車両を検知する車両検知手段と、前記
車両検知手段で検知した車両の車種を判定する車種判定
手段と、前記車両検知手段で検知した車両が隣接する車
線の車両であるかを判断する見かけ走行判断手段と、前
記車種判定手段で判定した車種から車種毎の台数を計測
する車両台数計測手段と、起動時に路面輝度を登録し、
計測中に路面輝度を更新する路面輝度登録・更新手段と
を具備したことを特徴とする。
係る交通流計測装置において、路面輝度登録・更新手段
は、各車線毎に設定された複数のメッシュからなる車両
検知領域に対し、前記各メッシュの平均輝度を路面輝度
としてサンプリング時間毎に登録・更新することを特徴
とする。
係る交通流計測装置において、見かけ走行判断手段は、
ニューラルネッワークを用いて車線毎の車両走行の有無
を検出し、実際の走行と見かけ走行を識別することを特
徴とする。
施形態を説明する。 (第1実施形態)図1は、本発明の第1実施形態に係る
交通流計測装置の全体構成図である。図2は、車両を検
知するための領域を示す図である。図3ないし図5は、
車両検知の処理手順を示すフローチャートである。図6
ないし図8は、車種判定の処理手順を示すフローチャー
トである。図9ないし図11は、隣接車線の見かけ走行
を認識するためのメッシュ定義及び処理手順を示すフロ
ーチャートである。図12は、路面輝度登録の更新更新
処理手順を示すフローチャートである。
は、一定時間の車種毎の車両通過台数を計測するもの
で、図1に示すように、道路全体を俯瞰撮影する道路状
況監視用の1台のITVカメラ(図示せず)からの連続
画像10を読み込む連続画像入力装置11と、上記連続
画像入力装置11で読み込まれた連続画像10から、指
定領域内の車両を検知する車両検知装置12と、上記車
両検知装置12により検知した車両の車種を判定する車
種判定装置13と、上記車両検知装置12により検知し
た車両が隣接する車線の車両であるかどうかを判断する
見かけ走行判断装置14と、上記車種判定装置13によ
り判定された車種から車種毎の台数を計測する車両台数
計測装置15と、起動時に路面輝度を登録し、計測中に
路面輝度を更新する路面輝度登録・更新装置16と、に
より構成される。
装置において、高速道路における一定時間内の通過台数
の計測と車種を判別する場合を例にとって説明する。
画像10を取り込み白黒の入力画像とする。 (2)車両検知装置12は、上記連続画像入力装置11
により入力された連続画像10から各車線に設定した領
域の車両を検知する。まず、図2(a)に示すように各
車線毎に車両検知領域21、22、23、24を前後の
車両がなるべく重ならない位置に設定する。また、路面
以外でも、例えば車両検知が可能な輝度分散値の小さい
壁面に検知領域25を設定することができる。上記検知
領域の形状は、少なくとも一組の辺が平行である四角形
とする。上記検知領域21〜24の大きさは、図2
(b)に示すように、水平方向(道路の幅方向)は普通
車両の車幅程度、垂直方向(道路に沿う方向)は大型車
両が入る程度の領域26とする。この検知領域26に、
水平・垂直方向の分割数、垂直方向の縮小率、重なり率
を与えて複数のメッシュ27に分割する。
ャートである。生成した各メッシュ27の平均輝度値、
輝度分散値、路面輝度値との差分2値画素の割合を計算
して車両検知のための特徴量とする(ステップA1)。
差分2値画素の割合とは、路面輝度値との差がしきい値
以上である画素数のメッシュ面積に対する割合である。
検知領域やメッシュの大きさは、特徴量毎に設定するこ
とができる。車両の検知処理は、検知領域への進入判断
と、検知領域の通過判断に分けて行なう。すなわち、前
時刻で車両を検知しているかどうかを判断し(ステップ
A2)、前時刻で車両を検知していない場合は検知領域
への車両の進入判断を行ない(ステップA3)、車両を
検知している場合は検知領域の車両の通過判断を行なう
(ステップA4)。
フローチャートである。図2(b)の28のように複数
のメッシュ29で車両の進入を検知するROI(ROI :
Region of interest)を定義し、輝度分散の差(=輝度
分散−路面の輝度分散)を求める(ステップA11)。
メッシュ29において、任意の1メッシュの輝度分散値
がしきい値以上で、かつ全メッシュの2値画素割合がし
きい値以上かどうかを判断し(ステップA12)、上記
条件を満たせば車両が進入したと判断し(ステップA1
3)、それ以外の場合には車両進入なしと判断する(ス
テップA14)。
ローチャートである。まず、図4の場合と同様に複数の
メッシュ29で通過中の車両を検知するROI28を定
義し、輝度分散の差を求める(ステップA21)。メッ
シュ29の輝度分散値がしきい値以上またはメッシュ2
7において任意の1メッシュの2値画素割合がしきい値
以上の場合は、車両が通過中と判断する(ステップA2
2、A23)。それ以外は車両の通過が終了したと判断
し(ステップA24)、計測台数をインクリメントす
る。上記のように、複数のメッシュと2種類の特徴量を
用いて車両の検知条件に幅を持たせることで、多種多様
な車両の検知を可能にし、路面との輝度コントラストの
低い車両の検知漏れを低減している。また、この手法を
用いると、計測地点やカメラ位置が変わっても、検知領
域の形状、大きさ、メッシュ分割数などを設定し直すこ
とで簡単に対処が可能である。
車両が大型車両か普通車両かを図6〜図8に示すフロー
チャートに従って判定する。図6は2値メッシュの生成
手順、図7は車種判定のメッシュパターンの生成手順、
図8は車種判定の処理手順を示すフローチャートであ
る。車種判定装置13は、車両検知装置12で車両の進
入を検知したタイミングで、図2(b)の27のメッシ
ュの2値画素割合を使って車種を判定する。
を示す値をi、横メッシュ位置を示す値をjとし、上記
i、jの値を順次インクリメントしながら(ステップB
1、B2、B6、B7)、各メッシュの2値画素割合を
しきい値で2値化し、2値メッシュを生成する。すなわ
ち、メッシュ[i,j]の2値画素割合が2値画素割合
しきい値以上か否かを判断し(ステップB3)、しきい
値以上であれば「2値メッシュ[i,j]=1」(ステ
ップB4)とし、しきい値より小さければ「2値メッシ
ュ[i,j]=0」(ステップB5)として2値メッシ
ュを生成する。
31であるとき、しきい値が「80」であれば、生成す
る2値メッシュは図6の32となる。この2値メッシュ
32は、存在する車両の大きさを表わすが、車両全体は
同じ輝度とは限らないので、必ずしも車両が存在してい
る範囲の全メッシュが“1”とはならない。よって、次
にメッシュの縦、横の“1”の数をカウントした図7に
示す縦横方向のメッシュパターン33、34を生成す
る。
す2値メッシュ32に対して、図7(a)に示すステッ
プB11〜B16の処理により求める各行の2値メッシ
ュの数である。また、上記縦メッシュパターン34は、
図7(b)に示すステップB21〜B26の処理により
求める各列の2値メッシュの数である。この縦横のメッ
シュパターン33、34は、車両の存在するメッシュの
数を表している。大型車両は、車幅や車長が普通車両と
比較して大きいため、何れかのメッシュ位置にその特徴
が現れてメッシュパターンが一定値以上となるが、車両
の形状や輝度によりその位置は異なる。そこで、メッシ
ュ位置に依存せずに大型車両を判断できるように、メッ
シュパターンの値が一定値以上の行、列数をカウントし
たパターン数を生成する。
ッシュパターン33に対して、図8のステップB31〜
B34の処理により求める横メッシュパターンの値がし
きい値以上の行の数である。また、縦パターン数36
は、図7の縦メッシュパターン34に対して、図8のス
テップB35〜B38の処理により求めた縦メッシュパ
ターン値がしきい値以上の列の数である。
39の処理によって大型車両を判断する。すなわち、横
パターン数が横パターン数しきい値以上で、かつ縦パタ
ーン数が縦パターン数しきい値以上かどうかを判断し、
条件を満足すれば大型車両であると判断し(ステップB
40)、条件を満足しなければ普通車両であると判断す
る(ステップB41)。上記ステップB39における大
型車両判断のパターン数しきい値は、数種の大型車両の
データから生成したパターン数を基に設定すればよい。
記検知した車両が隣接車線の車両かを判断する。図9に
示すように車線1に大型車両20が通過すると、車線2
の車両検知領域41に見かけ上車両が存在することにな
り、車線2において車両を誤検知するという見かけ走行
の問題が起きる。そこで、車線2で検知した車両が、車
線2を実際に通過した車両か車線1を通過した大型車両
による見かけ走行かを判断することで、この誤検知を排
除する。
に、車線1の大型車両の上部が入るような見かけ走行判
断用のROIを設定する。このROIの水平方向のみを
分割してメッシュ(1)43、メッシュ(2)44を生
成する。分割数は、視野の状況に応じて変更する。この
メッシュの輝度ヒストグラムを用いて、 見かけ走行判
断の処理を行なう。
の手順を示し、図11は見かけ走行判断の処理手順を示
したものである。検知フレームの値をiとして順次イン
クリメントし(ステップC1、C4)、車線2の検知領
域41で車両20を検知している間は、図10(a)に
示すようにメッシュ(1)43とメッシュ(2)44の
輝度ヒストグラムの差の合計値と、メッシュ面積に対す
るその合計値の割合を計算する(ステップC2、C
3)。大型車両の上部が領域を通過するときはメッシュ
(1)43とメッシュ(2)44の輝度分布45、46
は、図10(b)に示すように略同じとなる。よって、
図10(c)に示すように、その差の合計値47の値も
小さい。そこで、車線1、2に車両が通過中に、この合
計値の割合が設定したしきい値以下になる時刻があれ
ば、車線1の大型車両による見かけ走行と判断する。
ムの値をiとして順次インクリメントし(ステップC1
1、C15)、まず、車線1、2で車両を検知中か否か
を判断する(ステップC12)。車線1、2で車両を検
知中であれば、指定メッシュヒストグラムの差の合計値
割合[i]がしきい値より小さいかどうかを判断し(ス
テップC13)、合計値割合[i]がしきい値より大き
い場合は、iの値をインクリメントし(ステップC1
5)、iの値が所定の検知フレーム数に達するまで上記
の判断処理を繰り返して実行する。そして、上記ステッ
プC13において、合計値割合[i]がしきい値より小
さいと判断された場合に、検知した車両は見かけ走行と
判断する(ステップC14)。
(2)、(3)、(4)の結果から大型車両の台数と大
型車両以外の台数を計測する。上記(4)において車線
2で検知された車両が車線1の車両と認識した場合は、
車線2の台数をカウントしない。
り、図2(b)に示すメッシュ27毎の路面輝度を決定
する。メッシュ27の路面輝度は、その輝度分散値が小
さいことを利用して、メッシュの平均輝度で置き換える
ことができる。図12(a)は、上記メッシュの平均輝
度を路面輝度として登録・更新する処理手順を示したも
のである。まず、更新に用いる候補データの収集時間で
あるΔT及びそのサンプリング時間であるΔt’を設定
する(ステップD1)。次に、路面の輝度を判断するた
めの輝度分散値のしきい値を設定し、路面の輝度分散値
がしきい値より小さいかどうかを判断する(ステップD
2)。サンプリング時刻のメッシュの輝度分散値がしき
い値より小さい場合は、平均輝度を更新の候補データと
する(ステップD3)。ΔT時間で収集した更新の候補
データを用いて図12(b)の輝度ヒストグラム48を
生成し(ステップD4)、「Δt=Δt+Δt’」の処
理を行ない(ステップD5)、ステップD1に戻る。上
記輝度ヒストグラム48は、そのほとんどが路面データ
であるが、一部大型車両の上部なども含まれている。そ
こで、路面の実際の輝度とは大きく異なる図12(c)
のヒストグラム上下端49を指定範囲削除してヒストグ
ラム50を作成し直し、この平均輝度を路面データとす
る(ステップD6、D7)。
リング時間Δt’は、初期値を与えた後は、計測時刻で
その値を変えることもできる。夕方などの日照の変動の
影響が大きい計測時刻には、ΔT、Δt’を小さく設定
すれば、短時間の日照条件の変動による輝度の変化に追
従することが可能である。
態について、図13ないし図16を参照して説明する。
上記第1実施形態では、車両検知装置において、車両の
検知条件に白黒画像の輝度値を利用する方法を示した
が、この第2実施形態は、カラーカメラを使用して入力
画像をカラー画像とし、車両の検知条件に色相情報を利
用する方法を示したものである。図13は、第2実施形
態に係る交通流計測装置の全体構成を示す図である。図
14は、路面色相の登録処理の手順を示すフローチャー
トである。図15は、車両進入の判断処理の手順を示す
フローチャートである。図16は、車両通過の判断処理
の手順を示すフローチャートである。第2実施形態に係
る交通流計測装置装置は、図13に示すように、道路全
体を俯瞰撮影する道路状況監視用の1台のITVカラー
カメラ(図示せず)からの連続画像60を読み込む連続
画像入力装置61と、起動時に路面色相を登録する路面
色相登録装置62と、上記連続画像入力装置61で読み
込んだ連続画像60から、指定領域内の車両を検知する
車両検知装置63と、上記車両検知装置63で検知した
車両の車種を判定する車種判定装置64と、上記車両検
知装置63で検知した車両が隣接する車線の車両である
かを判断する見かけ走行判断装置65と、上記車種判定
装置64で判定した車種から車種毎の台数を計測する車
両台数計測装置66と、起動時に路面輝度を登録し、計
測中に路面輝度を更新する路面輝度登録・更新装置67
と、により構成される。
台数の計測と車種を判別する場合を例にとって説明す
る。 (1)連続画像入力装置61により、連続画像60を取
り込んでカラーの入力画像を生成する。入力画像の各画
素は、R、G、B成分毎の輝度値を有している。この
R、G、B成分の輝度値からH(色相)、S(彩度)、
I(輝度)への変換を行なう。この変換は、例えば公知
の手法であるHSI6角錐カラーモデルによる変換で定
義される変換式を用いる。
(b)に示したメッシュ27毎の路面色相を決定する。
この手法は第1実施形態の路面輝度の決定と同様であ
る。メッシュ27の路面色相は、輝度と同様に分散値が
小さいことを利用して、メッシュの平均色相で置き換え
る。
登録する処理手順を示したものである。まず、登録候補
データの収集時間であるΔT及びサンプリング時間であ
るΔt’を設定する(ステップE1)。次に、路面を判
断するための輝度分散値のしきい値を設定し、サンプリ
ング時刻のメッシュの輝度分散値がしきい値より小さい
かどうかを判断する(ステップE2)。サンプリング時
刻のメッシュの輝度分散値がしきい値より小さい場合
は、その平均色相を更新の候補データとし、ΔT時間で
収集した候補データを用いて色相のヒストグラムを生成
する(ステップE3、E4)。その後、「Δt=Δt+
Δt’」の処理を行ない(ステップE5)、ステップE
1に戻る。
は、そのほとんどが路面データであるが、一部大型車両
の上部なども含まれている。そこで、実際の路面色相と
は大きく異なるヒストグラム上下端を指定範囲削除し
て、ヒストグラムを作成し直し、この平均色相を路面デ
ータとする(ステップE6、E7)。
設定した検知領域の車両を検知する。まず、各車線毎に
車両検知領域を設定する。設定方法は、実施形態1と同
様である。検知処理は、検知領域への進入判断と、検知
領域の通過判断に分けて行なう。前時刻で車両を検知し
ている場合は領域通過の判断を行ない、車両を検知して
いない場合は領域への進入判断を行なう。上記第1実施
形態では、メッシュの輝度値のみを用いて車両の検知を
行なうのに対して、第2実施形態では、メッシュの輝度
値と色相を用いて車両の検知を行なう。
である。図2(b)に示したように複数のメッシュ29
で車両の進入を検知するROI28を定義し、輝度分散
の差(=輝度分散−路面の輝度分散)を求める(ステッ
プF1)。メッシュ29において、任意の1メッシュの
輝度分散値がしきい値以上で、かつ全メッシュの2値画
素割合がしきい値以上かどうかを判断し(ステップF
2)、上記の条件を満たせば車両が進入したと判断する
(ステップF3)。しかし、上記輝度値による判断で車
両の進入がないとした場合も、メッシュの色相が路面の
色相と大きく異なっていれば車両が存在すると考えられ
る。このため、色相の差(=色相−路面の色相)を求め
(ステップF4)、全メッシュの色相の差が進入しきい
値以上か否かを判断し(ステップF5)、しきい値以上
であればステップF3に進んで車両通過中と判断し、そ
の他の場合は、車両進入なしと判断する(ステップF
6)。
ものである。図15の場合と同様に、複数のメッシュ2
9で通過中の車両を検知するROI28を定義し、輝度
分散の差を求める(ステップF11)。メッシュ29の
輝度分散値がしきい値以上またはメッシュ27において
任意の1メッシュの2値画素割合がしきい値以上の場合
は、車両が通過中と判断する(ステップF12、F1
3)。しかし、車両の進入判断と同様、輝度値によって
車両の通過が終了とした場合も、メッシュの色相が路面
の色相と大きく異なっていれば車両が存在すると考えら
れる。このため、色相の差(=色相−路面の色相)を求
め(ステップF14)、全メッシュの色相の差が通過し
きい値以上か否かを判断し(ステップF15)、しきい
値以上であればステップF13に進んで車両通過中と判
断し、それ以外は車両の通過が終了したと判断し(ステ
ップF16)、計測台数をインクリメントする。このよ
うに、車両の検知条件に色相情報を追加することで、路
面との輝度コントラストの低い車両の検知漏れを低減し
ている。
車両が大型車両か普通車両かを判定する。処理方法は第
1実施形態と同様である。 (5)見かけ走行判断装置65により、検知した車両が
隣接車線の車両かを判断する。処理方法は第1実施形態
と同様である。
(3)、(4)、(5)の結果から大型車両の台数と大
型車両以外の台数を計測する。上記(5)において車線
2で検知された車両が車線1の見かけ走行と判断した場
合は、車線2の台数をカウントしない。 (7)路面輝度登録・更新装置67により、路面輝度を
決定する。処理方法は第1実施形態と同様である。上記
第2実施形態によれば、路面色相登録装置62を備えて
いるので、路面との輝度差の少ない車両に対しても、路
面との色相差を利用して確実に検知することができる。
態について、図17ないし図19を参照して説明する。
上記第1実施形態では、見かけ走行判断装置において、
見かけ走行を判断するロジックを人間が分析してルール
化する方法を示したが、この第3実施形態では、判断ロ
ジックのルールを自動作成するためにニューラルネット
ワークを利用する方法を示したものである。
行判断のメッシュ定義を示す図である。図18は、判断
ロジックのルールを自動作成するためのニューラルネッ
トワークの構成を示す図である。図19は、ニューラル
ネットワークによる見かけ走行判断の処理手順を示すフ
ローチャートである。また、この第3実施形態における
交通流計測装置の全体構成は、図1に示した第1実施形
態と同様である。
台数の計測と車種を判別する問題を例にとって説明す
る。 (1)連続画像入力装置11により、連続画像を取り込
み白黒の入力画像を生成する。 (2)車両検知装置12により、各車線に設定した領域
の車両を検知する。処理方法は、実施例1と同様であ
る。 (3)車種判定装置13により、検知した車両が大型車
両か普通車両かを判定する。処理方法は第1実施形態と
同様である。
知した車両が隣接車線の車両かを判断する。図17に示
すように両車線を覆う位置に隣接車線見かけ走行判断用
のROI71を設定し、水平方向を6分割、垂直方向に
3分割してメッシュ72を生成する。分割数は、視野の
状況に応じて変更すればよい。このメッシュ72の輝度
分散値を用いて、ニューラルネットワークによる見かけ
走行判断の処理を行なう。
車線毎の車両走行の有無をニューラルネットワークで求
める方法を示したものである。ニューラルネットワーク
は、入力層81、中間層82、出力層83からなってい
る。入力層81は、18次元でメッシュ毎の輝度分散値
の正規化データを与える。中間層82は、18次元とす
る。出力層83は、2次元で車線1、2の車両走行の有
無を出力する。
野の状況や学習データでの精度に応じて、18次元に限
らず別の値をとってもよい。また、入力層81の次元と
中間層82の次元は、異なっていてもよい。教師データ
は、ROI71に車両20が完全に入っている状態を
「1」、少し入っている状態を「0」、車両20の入っ
ていない状態を「−1」とする。学習処理は、車線1の
みを大型車両が走行しているケース、車線1に大型車
両、車線2に普通車両が並走するケース、車線1、2と
もに大型車両が走行するケースなど多様なケースで行な
う。
したものである。車両検知装置12により車両を検知す
る際、検知フレームの値をiとして順次インクリメント
し(ステップG1、G4)、まず、車線1、2で車両を
検知中か否かを判断する(ステップG2)。そして、車
線1、2ともに車両を検知しているフレームで、車線2
の車両走行の有無をニューラルネットで求める(ステッ
プG3)。車線2の出力が「0」から「1」の範囲であ
れば車両は実際に走行しているが、「−1」から「0」
の範囲であれば車両は走行していないので、全検知フレ
ームで車両の走行が検知されなければ、車線2における
車両検知は車線1の大型車両の見かけ走行と判断する
(ステップG5、G6)。
(2)、(3)、(4)の結果から大型車両の台数と大
型車両以外の台数を計測する。上記(4)において車線
2で検知された車両が車線1の車両(見かけ走行)と判
断した場合は、車線2の台数をカウントしない。
り、路面輝度を決定する。処理方法は第1実施形態と同
様である。
ットワークにより実際の走行と見かけ走行を識別するこ
とで、見かけ走行による計測精度の劣化を防止すること
ができる。
態と同様に道路状況監視用カメラから白黒画像を読み込
んで処理する場合に、見かけ走行判断装置14をニュー
ラルネットワークにより構成する場合について示した
が、その他、第2実施形態で示したように道路状況監視
用カメラとしてカラーカメラを使用し、カラー画像を入
力画像として読み込んで処理する場合においても、見か
け走行判断装置65をニューラルネットワークにより構
成しても良いことは勿論である。
通流計測装置において、車両検知装置により検知した車
両が隣接する車線の車両であるかどうかを判断する見か
け走行判断装置を備えているので、隣接車線の車両を認
識して実際の走行と見かけ走行を識別でき、誤検知を防
止して計測精度を向上することができる。また、上記見
かけ走行判断装置は、ニューラルネッワークを用いて車
線毎の車両走行の有無を検出することによって、見かけ
走行をより確実に識別することができる。また、本発明
は、各車線毎に複数のメッシュに分割された車両検知領
域を設定し、前記各メッシュの平均輝度値、輝度分散
値、路面輝度値との差分2値画素の割合を計算して車両
検知のための特徴量とし、この特徴量としきい値との比
較により車両を検知するようにしたので、カメラが路側
帯に設置された場合でも、車両の前後の進行方向に関係
なく、精度良く車両台数を計測することができる。更
に、本発明は、各車線毎に設定された複数のメッシュか
らなる車両検知領域に対し、前記各メッシュの平均輝度
を路面輝度としてサンプリング時間毎に登録・更新する
路面輝度登録・更新装置を備えているので、短時間での
日照条件の変化に対応でき、通過台数を精度よく計測す
ることができる。
カメラからの連続画像を読み込んで車両を検知する交通
流計測装置において、路面色相登録装置を備え、各車線
毎に設定された複数のメッシュからなる車両検知領域に
対し、各メッシュ毎の路面色相を決定して登録するよう
にしているので、路面との輝度差が少ない車両に対して
も、路面との色相差を利用して確実に検知することが可
能となる。
全体構成図。
を示す図。
フローチャート。
示すフローチャート。
示すフローチャート。
示すフローチャート。
ン生成の手順を示すフローチャート。
フローチャート。
定義を示す図。
計算処理を示すフローチャート。
順を示す図。
の手順を示す図。
の全体構成図。
を示す図。
を示すフローチャート。
を示すフローチャート。
の見かけ走行判断のメッシュ定義を示す図。
るニューラルネットワークの構成を示す図。
による見かけ走行判断の処理手順を示すフローチャー
ト。
を示す図。
両の誤検出動作を説明するための図。
を説明するための図。
Claims (5)
- 【請求項1】 道路状況監視用カメラからの連続画像を
読み込む連続画像入力手段と、 起動時に路面輝度を登録し、計測中に路面輝度を更新す
る路面輝度登録・更新手段と、 前記路面輝度登録・更新手段により登録・更新された路
面輝度を参照し、前記連続画像入力手段より入力された
連続画像から指定領域内の車両を検知する車両検知手段
と、 前記車両検知手段により検知された車両の車種を判定す
る車種判定手段と、 前記車両検知手段により検知した車両が隣接する車線の
車両であるかどうかを判断する見かけ走行判断手段と、 前記車種判定手段により判定された車種から車種毎の台
数を計測する車両台数計測手段とを具備したことを特徴
とする交通流計測装置。 - 【請求項2】 前記車両検知手段は、各車線毎に複数の
メッシュに分割された車両検知領域を設定し、前記各メ
ッシュの平均輝度値、輝度分散値、路面輝度値との差分
2値画素の割合を計算して車両検知のための特徴量と
し、この特徴量としきい値との比較により車両を検知す
ることを特徴とする請求項1記載の交通流計測装置。 - 【請求項3】 道路状況監視用のカラーカメラからの連
続画像を読み込む連続画像入力手段と、 起動時に路面輝度を登録し、計測中に路面輝度を更新す
る路面輝度登録・更新手段と、 起動時に路面色相を登録する路面色相登録手段と、 前記路面輝度登録・更新手段により登録・更新された路
面輝度及び前記路面色相登録手段により登録された路面
色相を参照し、前記連続画像入力手段により読み込んだ
連続画像から指定領域内の車両を検知する車両検知手段
と、 前記車両検知手段で検知した車両の車種を判定する車種
判定手段と、 前記車両検知手段で検知した車両が隣接する車線の車両
であるかを判断する見かけ走行判断手段と、 前記車種判定手段で判定した車種から車種毎の台数を計
測する車両台数計測手段とを具備したことを特徴とする
交通流計測装置。 - 【請求項4】 前記路面輝度登録・更新手段は、各車線
毎に設定された複数のメッシュからなる車両検知領域に
対し、前記各メッシュの平均輝度を路面輝度としてサン
プリング時間毎に登録・更新することを特徴とする請求
項1又は3記載の交通流計測装置。 - 【請求項5】 前記見かけ走行判断手段は、ニューラル
ネッワークを用いて車線毎の車両走行の有無を検出し、
実際の走行と見かけ走行を識別することを特徴とする請
求項1又は3記載の交通流計測装置。
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JP2007213166A (ja) * | 2006-02-07 | 2007-08-23 | Toyota Motor Corp | 道路区間線検出装置及び方法並びにプログラム |
JP2011198030A (ja) * | 2010-03-19 | 2011-10-06 | Mitsubishi Electric Corp | 交通流計測装置 |
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