JP2001303954A - 燃料・潤滑オイル冷却装置付き燃料ポンプ - Google Patents
燃料・潤滑オイル冷却装置付き燃料ポンプInfo
- Publication number
- JP2001303954A JP2001303954A JP2000122182A JP2000122182A JP2001303954A JP 2001303954 A JP2001303954 A JP 2001303954A JP 2000122182 A JP2000122182 A JP 2000122182A JP 2000122182 A JP2000122182 A JP 2000122182A JP 2001303954 A JP2001303954 A JP 2001303954A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel
- lubricating oil
- cooling device
- temperature
- oil cooling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 潤滑オイルを冷却して高温になった燃料を、
燃料自身で冷却することで、燃料の温度が高くなり過ぎ
ることを阻止して、エンジンの内部機器の不具合の発生
を防止すると共に、これらの冷却装置と燃料ポンプとを
一体化して小型化する。 【解決手段】 燃料タンク2から供給される燃料Fを流
す第一燃料用伝熱管8と、潤滑オイルOを流す潤滑オイ
ル用伝熱管9とを用いて熱交換させる潤滑オイル冷却装
置6と、潤滑オイル冷却装置6と隣接し、第一燃料用伝
熱管8と、潤滑オイル冷却装置6における熱交換後の燃
料F’を流す第二燃料用伝熱管10とを用いて熱交換さ
せる燃料冷却装置7と、潤滑オイル冷却装置6の出口側
6aから燃料F’を燃料冷却装置7に流す流路11の途
中に設けた燃料ポンプ3と、を備えたものである。
燃料自身で冷却することで、燃料の温度が高くなり過ぎ
ることを阻止して、エンジンの内部機器の不具合の発生
を防止すると共に、これらの冷却装置と燃料ポンプとを
一体化して小型化する。 【解決手段】 燃料タンク2から供給される燃料Fを流
す第一燃料用伝熱管8と、潤滑オイルOを流す潤滑オイ
ル用伝熱管9とを用いて熱交換させる潤滑オイル冷却装
置6と、潤滑オイル冷却装置6と隣接し、第一燃料用伝
熱管8と、潤滑オイル冷却装置6における熱交換後の燃
料F’を流す第二燃料用伝熱管10とを用いて熱交換さ
せる燃料冷却装置7と、潤滑オイル冷却装置6の出口側
6aから燃料F’を燃料冷却装置7に流す流路11の途
中に設けた燃料ポンプ3と、を備えたものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、エンジンの主軸
受等の潤滑オイルを、そのエンジン用の燃料で冷却する
冷却装置に係り、特にこの潤滑オイルと熱交換して高温
になった燃料を、低温の燃料で冷却して適温にしてエン
ジンの燃焼器へ供給することができる燃料・潤滑オイル
冷却装置付き燃料ポンプに関するものである。
受等の潤滑オイルを、そのエンジン用の燃料で冷却する
冷却装置に係り、特にこの潤滑オイルと熱交換して高温
になった燃料を、低温の燃料で冷却して適温にしてエン
ジンの燃焼器へ供給することができる燃料・潤滑オイル
冷却装置付き燃料ポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】航空機用エンジン、例えばジェットエン
ジンには、圧縮機及びタービン等の回転部分を支持する
主軸受、燃料ポンプ、潤滑オイル用ポンプ、回転制御器
などの補機及び補機駆動用軸受とオイルシール、及び補
機駆動用歯車、動力伝達減速歯車など各箇所に潤滑オイ
ルが用いられている。この圧縮機及びタービン等の回転
部分を支持する主軸受等は、特に高温になりやすい部分
であるため、この主軸受に給油した潤滑オイルは180
℃程度の高温になることがあった。そこで、飛行中にお
けるジェットエンジンの潤滑オイルは、高温による主軸
の潤滑不良や焼き付きを避けるために冷却する必要があ
る。
ジンには、圧縮機及びタービン等の回転部分を支持する
主軸受、燃料ポンプ、潤滑オイル用ポンプ、回転制御器
などの補機及び補機駆動用軸受とオイルシール、及び補
機駆動用歯車、動力伝達減速歯車など各箇所に潤滑オイ
ルが用いられている。この圧縮機及びタービン等の回転
部分を支持する主軸受等は、特に高温になりやすい部分
であるため、この主軸受に給油した潤滑オイルは180
℃程度の高温になることがあった。そこで、飛行中にお
けるジェットエンジンの潤滑オイルは、高温による主軸
の潤滑不良や焼き付きを避けるために冷却する必要があ
る。
【0003】図2は従来のエンジンオイルクーラーに隣
接してベンオイルクーラーを併設した潤滑オイル冷却装
置の流路を示す回路図である。従来のエンジンシステム
における潤滑オイルOを冷却するエンジンオイルクーラ
ー1は、図示するように、高温の潤滑オイルOを低温の
燃料Fで熱交換するものであった。この対向流型のエン
ジンオイルクーラー1は、燃料タンク2から燃料ポンプ
3で加圧し、計量装置4で油圧を調節して燃料Fを供給
する。このエンジンオイルクーラー1は、潤滑オイルO
と燃料Fの流体を互いに対向方向に配置させる所謂対向
流型になるように各伝熱管を配置構成したものである。
このエンジンオイルクーラー1を用いて、例えば、ジェ
ットエンジンの定常運転時に180℃程度の高温になっ
た潤滑オイルOを100℃程度の燃料Fで効率よく冷却
する。
接してベンオイルクーラーを併設した潤滑オイル冷却装
置の流路を示す回路図である。従来のエンジンシステム
における潤滑オイルOを冷却するエンジンオイルクーラ
ー1は、図示するように、高温の潤滑オイルOを低温の
燃料Fで熱交換するものであった。この対向流型のエン
ジンオイルクーラー1は、燃料タンク2から燃料ポンプ
3で加圧し、計量装置4で油圧を調節して燃料Fを供給
する。このエンジンオイルクーラー1は、潤滑オイルO
と燃料Fの流体を互いに対向方向に配置させる所謂対向
流型になるように各伝熱管を配置構成したものである。
このエンジンオイルクーラー1を用いて、例えば、ジェ
ットエンジンの定常運転時に180℃程度の高温になっ
た潤滑オイルOを100℃程度の燃料Fで効率よく冷却
する。
【0004】このエンジンオイルクーラー1に隣接し
て、ベンオイルクーラー5も設けている。このベンオイ
ルクーラー5は、排気ノズルアクチュエータの駆動中に
高温になりやすい駆動オイルを冷却するものである。
て、ベンオイルクーラー5も設けている。このベンオイ
ルクーラー5は、排気ノズルアクチュエータの駆動中に
高温になりやすい駆動オイルを冷却するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記エンジン
オイルクーラー1において、高温になった潤滑オイルO
を燃料タンク2からの燃料Fで冷却する際に、この潤滑
オイルOの温度が高過ぎると、燃料ポンプ3で加圧され
て温度が上昇した燃料Fが、冷却されずにエンジンオイ
ルクーラー1に供給され、熱交換後の燃料Fの温度が極
めて高くなることがあった。このように熱交換後の燃料
Fの温度が高くなり過ぎると、燃料Fのタール分が燃料
噴射弁等に付着してエンジン機器の作動に支障をきたす
という問題があった。
オイルクーラー1において、高温になった潤滑オイルO
を燃料タンク2からの燃料Fで冷却する際に、この潤滑
オイルOの温度が高過ぎると、燃料ポンプ3で加圧され
て温度が上昇した燃料Fが、冷却されずにエンジンオイ
ルクーラー1に供給され、熱交換後の燃料Fの温度が極
めて高くなることがあった。このように熱交換後の燃料
Fの温度が高くなり過ぎると、燃料Fのタール分が燃料
噴射弁等に付着してエンジン機器の作動に支障をきたす
という問題があった。
【0006】逆に、エンジンオイルクーラー1の熱交換
容量が少ないときは、潤滑オイルOを充分に冷却するこ
とができなかった。このように、潤滑オイルOが冷却不
十分で高温度になると、その冷却温度、流量、熱交換
量、圧力などのエンジンシステムが要求する仕様を満足
することができないため、このエンジンオイルクーラー
1とは別に、オイルクーラーやエアクーラーを併設しな
ければならないという問題もあった。
容量が少ないときは、潤滑オイルOを充分に冷却するこ
とができなかった。このように、潤滑オイルOが冷却不
十分で高温度になると、その冷却温度、流量、熱交換
量、圧力などのエンジンシステムが要求する仕様を満足
することができないため、このエンジンオイルクーラー
1とは別に、オイルクーラーやエアクーラーを併設しな
ければならないという問題もあった。
【0007】更に、上記従来のエンジンオイルクーラー
1は、燃料Fを供給する燃料ポンプ3とは別体の構造で
あるため、装置全体の形状が大きくなり、重量も重くな
るという問題も有していた。
1は、燃料Fを供給する燃料ポンプ3とは別体の構造で
あるため、装置全体の形状が大きくなり、重量も重くな
るという問題も有していた。
【0008】本発明は、かかる問題点を解決するために
創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、潤
滑オイルを冷却して高温になった燃料を、燃料自身で冷
却することで、燃料の温度が高くなり過ぎることを阻止
して、エンジンの内部機器の不具合の発生を防止すると
共に、これらの冷却装置と燃料ポンプとを一体化して小
型化することができる燃料・潤滑オイル冷却装置付き燃
料ポンプを提供することにある。
創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、潤
滑オイルを冷却して高温になった燃料を、燃料自身で冷
却することで、燃料の温度が高くなり過ぎることを阻止
して、エンジンの内部機器の不具合の発生を防止すると
共に、これらの冷却装置と燃料ポンプとを一体化して小
型化することができる燃料・潤滑オイル冷却装置付き燃
料ポンプを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、燃料タ
ンク(2)から供給される燃料(F)を流す第一燃料用
伝熱管(8)と、潤滑オイル(O)を流す潤滑オイル用
伝熱管(9)とを用いて熱交換させる潤滑オイル冷却装
置(6)と、該潤滑オイル冷却装置(6)と隣接し、前
記第一燃料用伝熱管(8)と、前記潤滑オイル冷却装置
(6)における熱交換後の燃料(F’)を流す第二燃料
用伝熱管(10)とを用いて熱交換させる燃料冷却装置
(7)と、前記潤滑オイル冷却装置(6)の出口側(6
a)から前記燃料(F’)を前記燃料冷却装置(7)に
流す流路(11)の途中に設けた燃料ポンプ(3)と、
を備えた、ことを特徴とする燃料・潤滑オイル冷却装置
付き燃料ポンプが提供される。
ンク(2)から供給される燃料(F)を流す第一燃料用
伝熱管(8)と、潤滑オイル(O)を流す潤滑オイル用
伝熱管(9)とを用いて熱交換させる潤滑オイル冷却装
置(6)と、該潤滑オイル冷却装置(6)と隣接し、前
記第一燃料用伝熱管(8)と、前記潤滑オイル冷却装置
(6)における熱交換後の燃料(F’)を流す第二燃料
用伝熱管(10)とを用いて熱交換させる燃料冷却装置
(7)と、前記潤滑オイル冷却装置(6)の出口側(6
a)から前記燃料(F’)を前記燃料冷却装置(7)に
流す流路(11)の途中に設けた燃料ポンプ(3)と、
を備えた、ことを特徴とする燃料・潤滑オイル冷却装置
付き燃料ポンプが提供される。
【0010】前記発明の構成によれば、エンジンが始動
して潤滑オイル(O)が高温になった際に、潤滑オイル
用伝熱管(9)と第一燃料用伝熱管(8)とを用いて熱
交換させる潤滑オイル冷却装置(6)において、燃料タ
ンク(2)から供給する低温の燃料(F)を利用して、
エンジンの主軸受に供給して高温になった潤滑オイル
(O)を効率よく冷却することができる。次に、この熱
交換によって高温になった燃料(F’)は、同じく燃料
タンク(2)から供給する低温の燃料(F)を利用し、
燃料冷却装置(7)において、エンジンの燃焼器におけ
る適当な温度にまで低下させることができる。即ち、燃
料ポンプ(3)で加圧された燃料(F)を、加圧前の低
温の燃料(F)で冷却する燃料冷却装置(7)を設けた
ため、潤滑オイル(O)を冷却して高温になった燃料
(F’)を、燃料(F)自身で効率よく冷却することが
できる。
して潤滑オイル(O)が高温になった際に、潤滑オイル
用伝熱管(9)と第一燃料用伝熱管(8)とを用いて熱
交換させる潤滑オイル冷却装置(6)において、燃料タ
ンク(2)から供給する低温の燃料(F)を利用して、
エンジンの主軸受に供給して高温になった潤滑オイル
(O)を効率よく冷却することができる。次に、この熱
交換によって高温になった燃料(F’)は、同じく燃料
タンク(2)から供給する低温の燃料(F)を利用し、
燃料冷却装置(7)において、エンジンの燃焼器におけ
る適当な温度にまで低下させることができる。即ち、燃
料ポンプ(3)で加圧された燃料(F)を、加圧前の低
温の燃料(F)で冷却する燃料冷却装置(7)を設けた
ため、潤滑オイル(O)を冷却して高温になった燃料
(F’)を、燃料(F)自身で効率よく冷却することが
できる。
【0011】また、前記潤滑オイル冷却装置(6)と燃
料冷却装置(7)とは、それぞれ円筒形状したものを積
み重ねた構成にすることができる。
料冷却装置(7)とは、それぞれ円筒形状したものを積
み重ねた構成にすることができる。
【0012】このように構成すれば、潤滑オイル冷却装
置(6)と燃料冷却装置(7)との熱交換容量を低下さ
せることなく、装置全体を小型、軽量化することがで
き、省スペース化が可能になる。
置(6)と燃料冷却装置(7)との熱交換容量を低下さ
せることなく、装置全体を小型、軽量化することがで
き、省スペース化が可能になる。
【0013】前記燃料ポンプ(3)を、円筒形状した潤
滑オイル冷却装置(6)と燃料冷却装置(7)の内側に
配置することができる。
滑オイル冷却装置(6)と燃料冷却装置(7)の内側に
配置することができる。
【0014】このように構成すれば、従来の装置が嵩張
る原因になった燃料ポンプ(3)を潤滑オイル冷却装置
(6)と燃料冷却装置(7)の内側に収納することがで
きるので、更に装置全体の小型化が可能になる。
る原因になった燃料ポンプ(3)を潤滑オイル冷却装置
(6)と燃料冷却装置(7)の内側に収納することがで
きるので、更に装置全体の小型化が可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図面を参照して説明する。なお、各図において共通
の部材には同一の符号を付し重複した説明を省略する。
図1は本発明の燃料・潤滑オイル冷却装置付き燃料ポン
プの構造を示す断面図である。この図に示すように、本
発明の燃料・潤滑オイル冷却装置付き燃料ポンプは、燃
料タンク2から供給する低温の燃料Fで、潤滑オイルO
を冷却する潤滑オイル冷却装置6と、この潤滑オイル冷
却装置6における熱交換により高温になった燃料F’
を、同じく低温の燃料Fで冷却する燃料冷却装置7とを
備えた燃料ポンプ3である。
態を図面を参照して説明する。なお、各図において共通
の部材には同一の符号を付し重複した説明を省略する。
図1は本発明の燃料・潤滑オイル冷却装置付き燃料ポン
プの構造を示す断面図である。この図に示すように、本
発明の燃料・潤滑オイル冷却装置付き燃料ポンプは、燃
料タンク2から供給する低温の燃料Fで、潤滑オイルO
を冷却する潤滑オイル冷却装置6と、この潤滑オイル冷
却装置6における熱交換により高温になった燃料F’
を、同じく低温の燃料Fで冷却する燃料冷却装置7とを
備えた燃料ポンプ3である。
【0016】潤滑オイル冷却装置6は、燃料タンク2か
ら供給する低温の燃料Fを流す第一燃料用伝熱管8と潤
滑オイルOを流す潤滑オイル用伝熱管9とを用いて熱交
換させるものである。この潤滑オイルOは、ジェットエ
ンジン等の圧縮機及びタービン等の回転部分を支持する
主軸受の摩擦損失を低減するために給油するものであ
る。この潤滑オイル冷却装置6は、ジェットエンジンを
起動させる燃料Fを流す第一燃料用伝熱管8とを配列し
て潤滑オイルOとを熱交換し得るように構成した熱交換
器である。
ら供給する低温の燃料Fを流す第一燃料用伝熱管8と潤
滑オイルOを流す潤滑オイル用伝熱管9とを用いて熱交
換させるものである。この潤滑オイルOは、ジェットエ
ンジン等の圧縮機及びタービン等の回転部分を支持する
主軸受の摩擦損失を低減するために給油するものであ
る。この潤滑オイル冷却装置6は、ジェットエンジンを
起動させる燃料Fを流す第一燃料用伝熱管8とを配列し
て潤滑オイルOとを熱交換し得るように構成した熱交換
器である。
【0017】この潤滑オイル冷却装置6では、エンジン
が始動して潤滑オイルOが180℃程度の高温になった
際に、潤滑オイル用伝熱管9と第一燃料用伝熱管8とで
熱交換させ、燃料タンク2から供給する低温の燃料Fを
利用して、高温になった潤滑オイルOを120℃程度ま
で効率よく冷却する。
が始動して潤滑オイルOが180℃程度の高温になった
際に、潤滑オイル用伝熱管9と第一燃料用伝熱管8とで
熱交換させ、燃料タンク2から供給する低温の燃料Fを
利用して、高温になった潤滑オイルOを120℃程度ま
で効率よく冷却する。
【0018】しかし、この潤滑オイル冷却装置6で潤滑
オイルOを燃料Fで冷却する際に、潤滑オイルOの温度
が高過ぎると、熱交換する燃料Fの温度が極めて高くな
ることがある。そこで、本発明では潤滑オイル冷却装置
6の他に、燃料冷却装置7を併設してある。この燃料冷
却装置7は、燃料タンク2から供給する燃料Fを流す第
一燃料用伝熱管8と潤滑オイル冷却装置6における熱交
換で温度が上昇した燃料F’を流す第二燃料用伝熱管1
0とで熱交換させるものである。
オイルOを燃料Fで冷却する際に、潤滑オイルOの温度
が高過ぎると、熱交換する燃料Fの温度が極めて高くな
ることがある。そこで、本発明では潤滑オイル冷却装置
6の他に、燃料冷却装置7を併設してある。この燃料冷
却装置7は、燃料タンク2から供給する燃料Fを流す第
一燃料用伝熱管8と潤滑オイル冷却装置6における熱交
換で温度が上昇した燃料F’を流す第二燃料用伝熱管1
0とで熱交換させるものである。
【0019】この燃料冷却装置7は、燃料タンク2から
供給する燃料Fの流れにおける上流側、即ち潤滑オイル
冷却装置6の手前に配置してあるので、この潤滑オイル
冷却装置6の熱交換によって120℃以上の高温になっ
た燃料F’を、熱交換前の低温の燃料Fを利用して、エ
ンジンの燃焼器における適当な温度にまで低下させるこ
とができる。このように、後述する燃料ポンプ3で加圧
された燃料F’を、加圧前の低温の燃料Fで冷却する燃
料冷却装置7を設け、潤滑オイルOを冷却するために高
温になった燃料F’を、熱交換前の低温の燃料F自身で
効率よく冷却することができる。
供給する燃料Fの流れにおける上流側、即ち潤滑オイル
冷却装置6の手前に配置してあるので、この潤滑オイル
冷却装置6の熱交換によって120℃以上の高温になっ
た燃料F’を、熱交換前の低温の燃料Fを利用して、エ
ンジンの燃焼器における適当な温度にまで低下させるこ
とができる。このように、後述する燃料ポンプ3で加圧
された燃料F’を、加圧前の低温の燃料Fで冷却する燃
料冷却装置7を設け、潤滑オイルOを冷却するために高
温になった燃料F’を、熱交換前の低温の燃料F自身で
効率よく冷却することができる。
【0020】本発明の燃料・潤滑オイル冷却装置付き燃
料ポンプは、図示するように、潤滑オイル冷却装置6と
燃料冷却装置7とが、それぞれ円筒形状したものを積み
重ねた構成になっている。即ち、下側に潤滑オイル冷却
装置6を配置し、この上側に燃料冷却装置7を配置した
ものである。燃料冷却装置7の上部7aから、燃料タン
ク2から供給する低温の燃料Fを、第二燃料用伝熱管1
0に流し、この第二燃料用伝熱管10は隣接する潤滑オ
イル冷却装置6内の第一燃料用伝熱管8と連結したもの
である。
料ポンプは、図示するように、潤滑オイル冷却装置6と
燃料冷却装置7とが、それぞれ円筒形状したものを積み
重ねた構成になっている。即ち、下側に潤滑オイル冷却
装置6を配置し、この上側に燃料冷却装置7を配置した
ものである。燃料冷却装置7の上部7aから、燃料タン
ク2から供給する低温の燃料Fを、第二燃料用伝熱管1
0に流し、この第二燃料用伝熱管10は隣接する潤滑オ
イル冷却装置6内の第一燃料用伝熱管8と連結したもの
である。
【0021】第一燃料用伝熱管8は、高温になった潤滑
オイルOを流す潤滑オイル用伝熱管9とで熱交換し、潤
滑オイル冷却装置6を構成する。この潤滑オイル冷却装
置6内を流れた燃料Fは、円筒形状の潤滑オイル冷却装
置6(燃料冷却装置7)の中心から、1本又は数本の放
射状の通路11aを収斂して1本の流路11と連結した
ものである。本発明では潤滑オイル冷却装置6と燃料冷
却装置7の内側において、この流路11に燃料ポンプ3
を連結することにより、装置全体の小型化が可能にな
る。
オイルOを流す潤滑オイル用伝熱管9とで熱交換し、潤
滑オイル冷却装置6を構成する。この潤滑オイル冷却装
置6内を流れた燃料Fは、円筒形状の潤滑オイル冷却装
置6(燃料冷却装置7)の中心から、1本又は数本の放
射状の通路11aを収斂して1本の流路11と連結した
ものである。本発明では潤滑オイル冷却装置6と燃料冷
却装置7の内側において、この流路11に燃料ポンプ3
を連結することにより、装置全体の小型化が可能にな
る。
【0022】この燃料ポンプ3の先にフィルタ12を介
して、潤滑オイル冷却装置6における熱交換で温度が上
昇した燃料F’を燃料冷却装置7に流すようになってい
る。この燃料冷却装置7では、燃料タンク2から低温の
燃料Fを第一燃料用伝熱管8を流すために、高温になり
過ぎた燃料F’を適温に冷却することができる。
して、潤滑オイル冷却装置6における熱交換で温度が上
昇した燃料F’を燃料冷却装置7に流すようになってい
る。この燃料冷却装置7では、燃料タンク2から低温の
燃料Fを第一燃料用伝熱管8を流すために、高温になり
過ぎた燃料F’を適温に冷却することができる。
【0023】図示例では、潤滑オイル冷却装置6におい
て、第一燃料用伝熱管8と潤滑オイル用伝熱管9とを対
向流型に配置した構成について説明してあるが、この対
向流型に限定する必要はなく平行流型でもよい。また、
燃料冷却装置7において、第二燃料用伝熱管10と第三
燃料用伝熱管13とを平行流型に配置した構成について
説明してあるが、この平行流型に限定する必要はなく対
向流型でもよい。本発明の燃料・潤滑オイル冷却装置付
き燃料ポンプの構成に基づき適宜設計変更することがで
きる。更に、計量装置は、燃料冷却装置7の出口側に設
けることが可能である。
て、第一燃料用伝熱管8と潤滑オイル用伝熱管9とを対
向流型に配置した構成について説明してあるが、この対
向流型に限定する必要はなく平行流型でもよい。また、
燃料冷却装置7において、第二燃料用伝熱管10と第三
燃料用伝熱管13とを平行流型に配置した構成について
説明してあるが、この平行流型に限定する必要はなく対
向流型でもよい。本発明の燃料・潤滑オイル冷却装置付
き燃料ポンプの構成に基づき適宜設計変更することがで
きる。更に、計量装置は、燃料冷却装置7の出口側に設
けることが可能である。
【0024】なお、上記燃料・潤滑オイル冷却装置付き
燃料ポンプの構成は、潤滑オイル冷却装置6と燃料冷却
装置7は、燃料Fで高温の潤滑オイルOのみならず高温
になった燃料F7’を共に冷却するため、各潤滑オイル
用伝熱管12又は第一と第二燃料用伝熱管8,10を連
結したり、円筒状の潤滑オイル冷却装置6と燃料冷却装
置7とを隣接する構造について示した。しかし、これら
の装置全体を一体化して小型化し、その内部に燃料ポン
プ3を配置した構成であれば、潤滑オイル冷却装置6と
燃料冷却装置7の形状や流路11の本数やその形状によ
って異なるもので、図示した構成に限定されないことは
勿論である。
燃料ポンプの構成は、潤滑オイル冷却装置6と燃料冷却
装置7は、燃料Fで高温の潤滑オイルOのみならず高温
になった燃料F7’を共に冷却するため、各潤滑オイル
用伝熱管12又は第一と第二燃料用伝熱管8,10を連
結したり、円筒状の潤滑オイル冷却装置6と燃料冷却装
置7とを隣接する構造について示した。しかし、これら
の装置全体を一体化して小型化し、その内部に燃料ポン
プ3を配置した構成であれば、潤滑オイル冷却装置6と
燃料冷却装置7の形状や流路11の本数やその形状によ
って異なるもので、図示した構成に限定されないことは
勿論である。
【0025】更に、前記発明の実施の形態では、ジェッ
トエンジン用の潤滑オイル冷却装置6及び燃料ポンプ3
について、高温になり過ぎた燃料F’を熱交換前の低温
の燃料Fで冷却するために、その潤滑オイル冷却装置6
に加えて燃料冷却装置7を設けた構成について説明して
ある。しかし、燃料と潤滑オイルを必要とする装置であ
れば、上述したジェットエンジンに限定されない。
トエンジン用の潤滑オイル冷却装置6及び燃料ポンプ3
について、高温になり過ぎた燃料F’を熱交換前の低温
の燃料Fで冷却するために、その潤滑オイル冷却装置6
に加えて燃料冷却装置7を設けた構成について説明して
ある。しかし、燃料と潤滑オイルを必要とする装置であ
れば、上述したジェットエンジンに限定されない。
【0026】
【発明の効果】上述したように、本発明の燃料・潤滑オ
イル冷却装置付き燃料ポンプは、潤滑オイル用伝熱管と
第一燃料用伝熱管とを用いて熱交換する潤滑オイル冷却
装置において、燃料タンクから供給する低温の燃料を利
用して、高温になった潤滑オイルを効率よく冷却するこ
とができる。更に、この熱交換によって高温になった燃
料は、燃料タンクから供給する低温の燃料を利用して適
温にまで低下させることができる。
イル冷却装置付き燃料ポンプは、潤滑オイル用伝熱管と
第一燃料用伝熱管とを用いて熱交換する潤滑オイル冷却
装置において、燃料タンクから供給する低温の燃料を利
用して、高温になった潤滑オイルを効率よく冷却するこ
とができる。更に、この熱交換によって高温になった燃
料は、燃料タンクから供給する低温の燃料を利用して適
温にまで低下させることができる。
【0027】また、潤滑オイル冷却装置と燃料冷却装置
との熱交換容量を低下させることなく、装置全体を小
型、軽量化することができ、燃料ポンプと冷却装置を一
体化することで、燃料システム及び潤滑オイルシステム
の軽量化、省スペース化が可能である。
との熱交換容量を低下させることなく、装置全体を小
型、軽量化することができ、燃料ポンプと冷却装置を一
体化することで、燃料システム及び潤滑オイルシステム
の軽量化、省スペース化が可能である。
【0028】更に、装置が嵩張る原因になっている燃料
ポンプを潤滑オイル冷却装置と燃料冷却装置の内側に収
納することができるため、その装置全体をより小型化す
ることができる、等の優れた効果がある。
ポンプを潤滑オイル冷却装置と燃料冷却装置の内側に収
納することができるため、その装置全体をより小型化す
ることができる、等の優れた効果がある。
【図1】本発明の燃料・潤滑オイル冷却装置付き燃料ポ
ンプの構造を示す断面図である。
ンプの構造を示す断面図である。
【図2】従来のエンジンオイルクーラーに隣接してベン
オイルクーラーを併設した潤滑オイル冷却装置の流路を
示す回路図である。
オイルクーラーを併設した潤滑オイル冷却装置の流路を
示す回路図である。
2 燃料タンク 3 燃料ポンプ 6 潤滑オイル冷却装置 7 燃料冷却装置 8 第一燃料用伝熱管 9 潤滑オイル用伝熱管 10 第二燃料用伝熱管 11 流路 13 第三燃料用伝熱管 O 潤滑オイル F 燃料 F’温度が上昇した燃料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 37/00 F02M 37/00 P
Claims (3)
- 【請求項1】 燃料タンク(2)から供給される燃料
(F)を流す第一燃料用伝熱管(8)と、潤滑オイル
(O)を流す潤滑オイル用伝熱管(9)とを用いて熱交
換させる潤滑オイル冷却装置(6)と、該潤滑オイル冷
却装置(6)と隣接し、前記第一燃料用伝熱管(8)
と、前記潤滑オイル冷却装置(6)における熱交換後の
燃料(F’)を流す第二燃料用伝熱管(10)とを用い
て熱交換させる燃料冷却装置(7)と、前記潤滑オイル
冷却装置(6)の出口側(6a)から前記燃料(F’)
を前記燃料冷却装置(7)に流す流路(11)の途中に
設けた燃料ポンプ(3)と、を備えた、ことを特徴とす
る燃料・潤滑オイル冷却装置付き燃料ポンプ。 - 【請求項2】 前記潤滑オイル冷却装置(6)と燃料冷
却装置(7)とが、それぞれ円筒形状したものを積み重
ねた構成である、ことを特徴とする請求項1の燃料・潤
滑オイル冷却装置付き燃料ポンプ。 - 【請求項3】 前記燃料ポンプ(3)を、円筒形状した
前記潤滑オイル冷却装置(6)と燃料冷却装置(7)の
内側に配置した、ことを特徴とする請求項1又は2の燃
料・潤滑オイル冷却装置付き燃料ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000122182A JP2001303954A (ja) | 2000-04-24 | 2000-04-24 | 燃料・潤滑オイル冷却装置付き燃料ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000122182A JP2001303954A (ja) | 2000-04-24 | 2000-04-24 | 燃料・潤滑オイル冷却装置付き燃料ポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001303954A true JP2001303954A (ja) | 2001-10-31 |
Family
ID=18632691
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000122182A Pending JP2001303954A (ja) | 2000-04-24 | 2000-04-24 | 燃料・潤滑オイル冷却装置付き燃料ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001303954A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101300703B1 (ko) * | 2011-05-04 | 2013-08-26 | 대우조선해양 주식회사 | 천연가스 공급 시스템의 펌프 냉각장치 |
US10544717B2 (en) | 2016-09-07 | 2020-01-28 | Pratt & Whitney Canada Corp. | Shared oil system arrangement for an engine component and a generator |
-
2000
- 2000-04-24 JP JP2000122182A patent/JP2001303954A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101300703B1 (ko) * | 2011-05-04 | 2013-08-26 | 대우조선해양 주식회사 | 천연가스 공급 시스템의 펌프 냉각장치 |
US10544717B2 (en) | 2016-09-07 | 2020-01-28 | Pratt & Whitney Canada Corp. | Shared oil system arrangement for an engine component and a generator |
US11225888B2 (en) | 2016-09-07 | 2022-01-18 | Pratt & Whitney Canada Corp. | Shared oil system arrangement for an engine component and a generator |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6230668B1 (en) | Locomotive cooling system | |
US4291754A (en) | Thermal management of heat exchanger structure | |
EP2519724B1 (en) | Gas turbine engine and cooling system | |
US6604515B2 (en) | Temperature control for turbocharged engine | |
US8205427B2 (en) | Interdependent lubrication systems in a turbine engine | |
US7264520B1 (en) | Cooling system for an outboard motor having both open and closed loop portions | |
JP4627907B2 (ja) | タービンエンジンに冷却空気を供給する方法及び装置 | |
US20090078220A1 (en) | Cooling System with Isolated Cooling Circuits | |
JP5872604B2 (ja) | 発電ユニット及びこのような発電ユニットを作動させる方法 | |
US8943842B2 (en) | Hybrid pumper | |
CN107061016A (zh) | 用于组合空气‑油冷却器和燃料‑油冷却器热交换器的方法和系统 | |
JP2014034975A (ja) | ガスタービン熱交換器を運転するための方法および装置 | |
JPH0674753B2 (ja) | 熱エネルギを分配する方法及び装置 | |
RU2573077C2 (ru) | Способ и устройство подачи смазочного вещества | |
CN115768973A (zh) | 用于加热低温燃料的设备 | |
US20220185485A1 (en) | Air conditioning system equipped with a system for the thermal management of oil and of pressurized air | |
US12104529B2 (en) | Thermodynamic apparatus | |
JP2001303954A (ja) | 燃料・潤滑オイル冷却装置付き燃料ポンプ | |
US6422020B1 (en) | Cast heat exchanger system for gas turbine | |
GB2455532A (en) | Rotary gas heat exchanger | |
EP2370680B1 (en) | Charge air cooler for cooling air led to a supercharged combustion engine | |
CN105637192B (zh) | 操作内燃发动机的方法 | |
JP6160527B2 (ja) | 内燃機関のための冷却装置および内燃機関用吸入ガス冷却装置 | |
JP2001280130A (ja) | エンジンの冷却構造 | |
US20230184492A1 (en) | Heat exchanger |