JP2001299677A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JP2001299677A
JP2001299677A JP2000126620A JP2000126620A JP2001299677A JP 2001299677 A JP2001299677 A JP 2001299677A JP 2000126620 A JP2000126620 A JP 2000126620A JP 2000126620 A JP2000126620 A JP 2000126620A JP 2001299677 A JP2001299677 A JP 2001299677A
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light
case
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JP2000126620A
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English (en)
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Masahiko Akiyama
雅彦 秋山
Takashi Nakamu
貴司 中務
Yoshinori Yamamoto
喜則 山本
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Keyence Corp
Original Assignee
Keyence Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画質の劣化を生じることなく小径化が図られ
た内視鏡を提供する。 【解決手段】 第1の外ケース11の一端部近傍の内周
面に環状の内側フランジ17が設けられ、一端部の開口
を閉塞するようにカバーガラス23が装着される。第1
の外ケース11内には円筒状の保持部材12が保持され
る。保持部材12の内部空間13に受光レンズ18およ
びCCDヘッド19が挿入される。カバーガラス23に
対向する保持部材12の一端面に受光レンズ18の周囲
を取り囲むように環状仕切り部14が設けられ、環状仕
切り部14を取り囲むように複数のLED15が取り付
けられる。複数のLED15の間において第1の外ケー
ス11の軸方向に延びる複数の位置決めピン16が保持
部材12の前端面に取り付けられる。位置決めピン16
の先端は第1の外ケース11の内側フランジ17に当接
する。環状仕切り部14の先端部の外周面上に遮光リン
グ22が装着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部から直接見え
ない内部の対象物を観察するための内視鏡に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、工場の生産ライン等におい
て、検査または保守等のために外部から直接見えない生
産設備または製品等の内部を観察するために工業用内視
鏡が用いられている。この工業用内視鏡は、製品等の内
部の画像を撮影する撮像素子を有する細長な先端部(以
下、ヘッド部と呼ぶ)と、撮像素子から出力される信号
を処理する信号処理回路を内蔵しかつ使用者が内視鏡の
操作を行うために把持する握り部とを備え、可撓管等に
よりヘッド部と握り部とが連結されている。使用者は、
ヘッド部を観察したい製品等の内部に挿入することによ
り外部から直接見えないような製品等の内部を観察する
ことができる。
【0003】従来の内視鏡のヘッド部には、LED(発
光ダイオード)を保持するLEDホルダと受光レンズを
保持するレンズホルダとが内蔵されている。ケース内の
LEDホルダに保持されたLEDにより発生された光が
対象物に照射され、対象物からの光がレンズホルダに保
持された受光レンズにより撮像素子に導かれ、撮像素子
の出力信号により画像が表示される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】生産設備、製品等の内
部の狭い箇所を観察するためには、ヘッド部の外径をで
きるだけ小さくする必要がある。しかしながら、上記の
従来の内視鏡においては、LEDホルダ、レンズホルダ
および撮像素子を近接させてケース内に収納しても、ヘ
ッド部の小径化に限界がある。
【0005】また、単純にLEDホルダおよびレンズホ
ルダを近接させて小径化されたケース内に収納した場
合、LEDホルダに保持されたLEDにより発生された
光が直接レンズホルダに保持された受光レンズに迷光と
して入射しやすくなる。それにより、高品質の画像を得
ることができない。
【0006】また、LEDにおいて発生した熱が外部に
逃げにくくなり、受光レンズおよび撮像素子に伝わりや
すくなる。それにより、受光レンズおよび撮像素子の温
度が上昇し、受光レンズおよび撮像素子の変形および変
質が起こる。その結果、受光レンズの光学特性が変化す
るとともに、撮像素子の素子性能が劣化する。
【0007】本発明の目的は、画質の劣化を生じること
なく小径化が図られた内視鏡を提供することである。
【0008】本発明の他の目的は、画質の劣化を生じる
ことなく小径化および放熱特性の向上が図られた内視鏡
を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明に係る内視鏡は、対象物に光を照射して対象物を観
察するための内視鏡であって、一端部に開口を有する筒
状のケースと、ケースに内蔵され、対象物に光を照射す
るための複数の発光素子と、ケースに内蔵され、対象物
を撮像するための撮像手段と、ケースに内蔵され、撮像
手段に対象物からの光を導く受光光学系と、ケースの一
端部の開口側に被着された透光性保護板と、ケースに内
蔵され、透光性保護板に対向するように受光光学系を保
持するとともに、受光光学系の周囲を取り囲む環状空間
において透光性保護板に対向するように複数の発光素子
を保持する保持部材と、受光光学系と透光性保護板との
間の空間と複数の発光素子が配置された環状空間とを仕
切る環状仕切り部と、環状空間において保持部材から透
光性保護板に向かう方向に延びる位置決め部材と、ケー
スの内面に設けられ、位置決め部材の先端が当接する当
接部とを備えたものである。
【0010】本発明に係る内視鏡においては、ケースに
内蔵された保持部材により透光性保護板に対向するよう
に受光光学系が保持されるとともに受光光学系の周囲を
取り囲む環状空間において透光性保護板に対向するよう
に複数の発光素子が保持されている。複数の発光素子に
より発生された光がケースの一端部の開口側に被着され
た透光性保護板を通して対象物に照射される。対象物か
らの光は透光性保護板を通して受光光学系に入射し、受
光光学系により撮像手段に導かれる。このようにして、
対象物が撮像される。
【0011】このように、複数の発光素子および受光光
学系が共通の保持部材に保持されるとともに、複数の発
光素子が受光光学系の周囲を取り囲むように配置されて
いるので、受光光学系の光軸と複数の発光素子との中心
軸との間の距離を小さくすることができる。それによ
り、ケースを小径化することができる。
【0012】この場合、保持部材から透光性保護板に向
かう方向に延びる位置決め部材の先端がケースの内面に
設けられた当接部に当接することにより、ケース内で保
持部材が軸方向に正確に位置決めされるので、複数の発
光素子と透光性保護板との間の距離を小さくすることが
できる。それにより、複数の発光素子により発光された
光のうち透光性保護板で反射された光が環状仕切り部と
透光性保護板との間の隙間を通過することができなくな
る。したがって、受光光学系の光軸と複数の発光素子の
中心軸との間の距離を大きくすることなく、複数の発光
素子により発生された光のうち透光性保護板で反射され
た光が環状仕切り部と透光性保護板との間の隙間から迷
光として受光光学系に入射することを防止することがで
きる。
【0013】したがって、画質の劣化を生じることなく
小径化が図られた内視鏡が実現される。
【0014】第2の発明に係る内視鏡は、第1の発明に
係る内視鏡の構成において、保持部材は、ケースの内面
に接する外面を有するものである。
【0015】この場合、保持部材の外面がケースの内面
に接しているので、保持部材に保持された複数の発光素
子において発生した熱が保持部材を伝わり、さらにケー
スを伝わって外部に効率的に放出される。それにより、
複数の発光素子の発熱を抑制することができるととも
に、受光光学系および撮像手段の温度上昇が防止され
る。その結果、温度上昇による受光光学系の光学特性の
変化および撮像手段の素子性能の劣化が防止され、信頼
性が向上する。
【0016】第3の発明に係る内視鏡は、第1または第
2の発明に係る内視鏡の構成において、透光性保護板に
対向する環状仕切り部の端部に透光性保護板に当接する
環状シール部材が装着されたものである。
【0017】この場合、複数の発光素子により発生され
た光が透光性保護板で反射して受光光学系に迷光として
入射することが確実に防止される。したがって、撮像手
段により得られる画像の品質劣化が確実に防止される。
【0018】第4の発明に係る内視鏡は、第3の発明に
係る内視鏡の構成において、環状シール部材は、透光性
保護板との当接部に環状突起部を有するものである。
【0019】この場合、環状突起部が透光性保護板に圧
接され、環状仕切り部の端部と透光性保護板との間の隙
間の大きさに応じて環状突起部が変形する。それによ
り、環状仕切り部の寸法のばらつき、環状シール部材の
寸法のばらつきまたは環状仕切り部への環状シール部材
の取り付け位置のばらつきを吸収することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る内視鏡の一例
として、工場の生産ライン等において外部から直接見え
ない生産設備または製品等の内部を観察するために使用
される工業用内視鏡について図面を参照しながら説明す
る。なお、本発明が適用される内視鏡は、工業用内視鏡
に特に限定されず、外部から直接見えない内部を観察す
る内視鏡であれば、他の用途の内視鏡にも同様に適用す
ることができる。
【0021】図1は本発明の一実施の形態による工業用
内視鏡の側面図である。図1に示す内視鏡には、先端側
からヘッド部1、可撓管2、握り部3、ケーブル4およ
びコネクタ5が設けられている。
【0022】ヘッド部1は、外部から直接見えない生産
設備または製品等の内部に挿入可能な細長形状を有し、
その内部に観察対象物に光を照射する複数の白色LED
(発光ダイオード)および観察対象物を撮像するCCD
(電荷結合素子)が設けられている。ヘッド部1の詳細
な構成は後述する。
【0023】可撓管2は、可撓性を有し任意の形状に湾
曲可能でかつ湾曲後の形状を保持できるように所定の形
状保持力を有する螺旋管等から構成され、ヘッド部1と
握り部3とを連結するとともに、その内部にヘッド部1
の複数の白色LEDおよびCCDを動作させるための電
源および信号を供給しかつCCDから出力される映像信
号等を握り部3に伝送するためのケーブルが挿通されて
いる。
【0024】握り部3は、使用者が片手で把持しやすい
形状に成形されるとともに、内部にケーブルを介して伝
送される映像信号等を処理する信号処理回路等を備え、
使用者が片手で握り部3を把持し、操作部として撮像に
関する種々の操作を行う。
【0025】コネクタ5は、コントローラ(図示省略)
等に接続され、ケーブル4およびコネクタ5を介して握
り部3から映像信号等がコントローラへ出力されるとと
もにコントローラから各種制御信号および電源が握り部
3へ供給される。コントローラは、画像データの処理お
よび記録等を行うとともに、ヘッド部1により撮像され
た画像を表示部に表示する。
【0026】上記の構成により可撓管2を所望の形状に
湾曲させることにより、ヘッド部1の位置を調整し、外
部から直接見えない装置等の内部を観察することが可能
となる。
【0027】図2は図1に示した内視鏡のヘッド部1の
軸方向(長手方向)の断面図である。図2のヘッド部1
は、円筒状の第1の外ケース11および円筒状の第2の
外ケース24を備える。
【0028】第1の外ケース11の一端部(以下、前端
部と呼ぶ)近傍の内周面には環状の内側フランジ17が
設けられている。また、第1の外ケース11の一端部の
開口を閉塞するようにカバーガラス23が装着されてい
る。
【0029】第1の外ケース11内には、円筒状の保持
部材12が収納されている。保持部材12の内部空間1
3には、カバーガラス23の側から順に受光レンズ18
およびCCD(電荷結合素子)ヘッド19が挿入されて
いる。このCCDヘッド19は、撮像素子としてCCD
を内蔵し、CCDが第1の外ケース11内の中心軸上に
位置するように芯出しリング29により位置決めされて
いる。CCDヘッド19にはCCD基板21が取り付け
られている。
【0030】カバーガラス23に対向する保持部材12
の一端面(前端面)には、受光レンズ18の周囲を取り
囲むように環状仕切り部14が一体的に設けられてい
る。また、環状仕切り部14を取り囲むように保持部材
12の前端面に複数の白色LED(以下、LEDと略記
する)15が取り付けられている。
【0031】環状仕切り部14と第1の外ケース11と
の間の環状空間内で複数のLED15の間において、第
1の外ケース11の軸方向に延びる複数の円柱状の位置
決めピン16が保持部材12の前端面に取り付けられて
いる。位置決めピン16の先端は第1の外ケース11の
内面に設けられた環状の内側フランジ17に当接してい
る。
【0032】カバーガラス23に対向する環状仕切り部
14の先端部の外周面上に、遮光リング22が装着され
ている。遮光リング22はカバーガラス23に密接して
いる。
【0033】第1の外ケース11は、保持部材12に比
べて機械的耐久性および化学的耐久性(耐薬品性)に優
れた材料により形成され、本実施の形態ではステンレス
(SUS304)により形成される。また、保持部材1
2は、より熱伝導性に優れた材料により形成され、本実
施の形態ではアルミニウムにより形成される。
【0034】第1の外ケース11の外径はたとえば14
mmであり、内径は13.4mmであり、長さは例えば
26mmであり、厚みは例えば0.3mmである。この
場合、保持部材12の外径は13.4mmである。
【0035】保持部材12の他端面(後端面)には環状
の回路基板20が取り付けられている。この環状の回路
基板20には複数のLED15の端子が接続される。第
1の外ケース11の他端部(後端部)には第2の外ケー
ス24の前端部が嵌合している。さらに、第2の外ケー
ス24の後端部には螺旋管等からなる可撓管2が取り付
けられている。
【0036】可撓管2の内部にはケーブル25が挿入さ
れている。ケーブル25の一端部はケーブル固定リング
26により第2の外ケース24の後端部に固定されてい
る。また、第2の外ケース24の後端部の近傍にはシー
ルリング27が装着されている。
【0037】本実施の形態では、第1の外ケース11が
ケースに相当し、LED15が発光素子に相当し、CC
Dヘッド19が撮像手段に相当し、受光レンズ18が受
光光学系に相当する。また、カバーガラス23が透光性
保護板に相当し、位置決めピン16が位置決め部材に相
当し、内側フランジ17が当接部に相当する。さらに、
遮光リング22が環状シール部材に相当する。
【0038】図3(a)は図2の保持部材12の軸方向
の断面図、図3(b)は図2の保持部材12の正面図で
ある。なお、図3(a)には、保持部材12に取り付け
られた複数の位置決めピン16が示されているが、LE
D15は示されていない。図3(b)には、保持部材1
2に取り付けられた複数の位置決めピン16および2つ
のLED15のみが示されている。
【0039】図3(a)に示すように、保持部材12の
内部空間13は、図2の受光レンズ18が収納される円
柱状の受光レンズ収納部13a、図2のCCDヘッド1
9の前方側部分が収納される円柱状のCCDヘッド収納
部13b、および図2のCCDヘッド19の後方側部分
およびCCD基板21の先端部が収納される円柱状のC
CD基板収納部13cからなる。CCDヘッド収納部1
3bの内周面には雌ねじが形成され、図2のCCDヘッ
ド19の外周面には雄ねじが形成されている。それによ
り、CCDヘッド19は保持部材12のCCDヘッド収
納部13bに螺合する。
【0040】図3(a)に示すように、保持部材12の
環状仕切り部14の外側において前端面側から後端面側
に貫通する複数対の端子挿入孔30が形成されている。
複数対の端子挿入孔30には、LED15の端子が挿入
される。複数のLED15の端子は図2の環状の回路基
板20に接続される。また、図3(b)に示すように、
複数の位置決めピン16は複数のLED15の間におい
て保持部材12の前端面に取り付けられている。
【0041】図4は図2のヘッド部1の前端部の拡大断
面図である。図4において、受光レンズ18の光軸が保
持部材12により第1の外ケース11内の中心軸に位置
決めされている。また、複数のLED15は第1の外ケ
ース11の中心軸を中心として環状に配置されている。
保持部材12に取り付けられた複数の位置決めピン16
の先端は、第1の外ケース11の内周面に設けられた内
側フランジ17に当接する。それにより、保持部材12
が第1の外ケース11内で軸方向に正確に位置決めされ
る。
【0042】このように、複数のLED15および受光
レンズ18が共通の保持部材12に保持されるととも
に、複数のLED15が受光レンズ18の周囲を取り囲
むように配置されているので、受光レンズ18の光軸と
複数のLED15の中心軸との間の距離L1を小さくす
ることができる。さらに、複数のLED15の外接円よ
りも内側のLED15間の隙間に位置決めピン16が配
置されているので、第1の外ケース11の全体の半径L
3も小さくできる。
【0043】また、複数のLED15の先端部において
LED15のレンズ部の曲面により得られる空間に第1
の外ケース11の内側フランジ17が設けられるととも
に、位置決めピン16の先端が第1の外ケース11の内
側フランジ17に当接することにより、第1の外ケース
11内で保持部材12が軸方向に正確に位置決めされる
ので、LED15の先端とカバーガラス23との距離L
2を小さくすることができる。
【0044】図5はヘッド部1におけるLED15の位
置によるカバーガラス23での反射光を説明するための
断面図であり、(a)はLED15がカバーガラス23
に近い場合の反射光を示し、(b)はLED15がカバ
ーガラス23から遠い場合の反射光を示す。
【0045】図5(a)に示すように、LED15とカ
バーガラス23との間の距離が小さい場合には、LED
15により発生される光のうちカバーガラス23で浅い
角度で反射された光(カバーガラス23に対する入射角
が大きい光)のみが環状仕切り部14とカバーガラス2
3との間の隙間から環状仕切り部14の内部に入射す
る。この場合、環状仕切り部14の内部に入射した光は
受光レンズ18に到達しない。
【0046】一方、図5(b)に示すように、LED1
5とカバーガラス23との間の距離が大きい場合には、
LED15により発生される光のうちカバーガラス23
で深い角度で反射された光(カバーガラス23に対する
入射角が小さい光)のみが環状仕切り部14とカバーガ
ラス23との間の隙間から環状仕切り部14の内部に入
射する。この場合、環状仕切り部14の内部に入射した
光は受光レンズ18に到達しやすい。
【0047】このように、LED15と受光レンズ18
との間の距離L1を小さくした場合には、LED15を
カバーガラス23に近づけることにより環状仕切り部1
4内の受光レンズ18にカバーガラス23での反射光が
入射することを防止することができる。
【0048】本実施の形態の内視鏡では、第1の外ケー
ス11内において保持部材12に取り付けられたLED
15を位置決めピン16により軸方向に正確に位置決め
することができるので、LED15をカバーガラス23
に近接させることが可能となり、図4に示すように、L
ED15の先端部が第1の外ケース11の内側フランジ
17の内側に位置するまで、LED15をカバーガラス
23に近接させることが可能となる。
【0049】図6は遮光リング22の一部の拡大断面図
である。遮光リング22は、フッ素樹脂等の樹脂により
形成されたOリングからなる。図6に示すように、この
遮光リング22は、環状仕切り部14の外周面に当接す
る断面直線状の内周面22a、カバーガラス23に当接
する断面円弧状の端面22bおよび漸次径小となるよう
に傾斜した断面直線状の外周面22cを有する。遮光リ
ング22の端面22bには、環状突起部22dが設けら
れている。この環状突起部22dは、遮光リング22の
成形時に同時に形成される。
【0050】この遮光リング22を保持部材12の環状
仕切り部14に装着して保持部材12を第1の外ケース
11内に挿入すると、環状突起部22dがカバーガラス
23に圧接される。この場合、環状仕切り部14の先端
部とカバーガラス23との間の隙間の大きさに応じて環
状突起部22dが変形する。それにより、環状仕切り部
14の寸法のばらつき、遮光リング22の寸法のばらつ
き、環状仕切り部14への遮光リング22の取り付け位
置のばらつき等を吸収することができる。
【0051】以上のように、本実施の形態の内視鏡にお
いては、複数のLED15および受光レンズ18が共通
の保持部材12に保持されるとともに、複数のLED1
5が受光レンズ18の周囲を取り囲むように配置されて
いるので、受光レンズ18の光軸と複数のLED15の
中心軸との間の距離L1を小さくすることができる。さ
らに、複数のLED15の外接円よりも内側のLED1
5間の隙間に位置決めピン16が配置されているので、
第1の外ケース11の全体の半径L3も小さくできる。
それにより、第1の外ケース11の外径を小型化するこ
とができる。したがって、ヘッド部1を種々の製品等の
狭い個所に挿入して撮像対象物を観察することができ
る。
【0052】この場合、複数のLED15の先端部にお
いてLED15のレンズ部の曲面により得られる空間に
第1の外ケース11の内側フランジ17が設けられると
ともに、位置決めピン16の先端が第1の外ケース11
の内側フランジ17に当接することにより、第1の外ケ
ース11内で保持部材12が軸方向に正確に位置決めさ
れるので、LED15の先端とカバーガラス23との間
の距離L2を小さくすることができる。それにより、第
1の外ケース11の軸方向の長さを短くすることができ
る。また、受光レンズ18の光軸と複数のLED15の
中心軸との間の距離を大きくすることなく、複数のLE
D15により発生された光のうちカバーガラス23で反
射された光が環状仕切り部14とカバーガラス23との
間の隙間から迷光として受光レンズ18に入射すること
を防止することができる。さらに、環状仕切り部14の
先端部にカバーガラス23に密接する遮光リング22が
装着されているので、複数のLED15から受光レンズ
18への迷光の入射を確実に防止することができる。
【0053】また、複数のLED15を保持する保持部
材12が熱伝導性の高い材料により形成されるととも
に、保持部材12の外周面が薄肉の第1の外ケース11
の内周面に直接当接しているので、複数のLED15で
発生した熱が保持部材12を伝わり、第1の外ケース1
1から外部に効率的に放出される。それにより、複数の
LED15の発熱が抑制されるとともに、受光レンズ1
8およびCCDヘッド19内のCCDの温度上昇が防止
される。したがって、温度上昇による受光レンズ18の
光学特性の変化およびCCDの素子性能の劣化が防止さ
れ、信頼性が向上する。
【0054】さらに、第1の外ケース11が機械的耐久
性および化学的耐久性(耐薬品性)の高いステンレスに
より形成されているので、種々の環境下において使用可
能となる。
【0055】なお、上記実施の形態では、発光素子とし
てLED15が用いられているが、LED15の代わり
にレーザダイオード等の他の発光素子を用いてもよい。
【0056】また、上記実施の形態では、筒状のケース
として円筒状の第1の外ケース11が用いられている
が、角筒状のケースを用いてもよい。その場合には、保
持部材を角筒状に形成する。
【0057】さらに、上記実施の形態では、環状仕切り
部14が保持部材12と一体的に形成されているが、環
状仕切り部を保持部材と別体に形成し、保持部材に取り
付けてもよい。また、上記実施の形態では、位置決め部
材として位置決めピン16が保持部材12と別体に形成
されているが、位置決め部材を保持部材と一体的に形成
してもよい。さらに、上記実施の形態では、当接部とし
て内側フランジ17が第1の外ケース11の内面に一体
的に形成されているが、当接部をケースと別体に形成
し、ケースの内面に取り付けてもよい。また、当接部を
ケース内において位置決め部材の先端が当接する箇所の
みに設けてもよい。
【0058】なお、本実施の形態の内視鏡では、LED
15の電源として、スイッチング回路により構成される
定電流電源回路を使用することが有効である。定電圧電
源回路を用いた場合には、LED15と定電圧電源回路
との間に少なくとも1つの抵抗を直列に接続する必要が
あり、その抵抗で熱が発生しやすくなる。これに対し
て、定電流電源回路を用いた場合には、上記の抵抗が不
要となるため、発熱の原因の1つが削除されるととも
に、ヘッド部1において使用される回路素子の数が低減
され、ヘッド部1の小型化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による工業用内視鏡の側
面図である。
【図2】図1に示した工業用内視鏡のヘッド部の軸方向
の断面図である。
【図3】図2のヘッド部における保持部材の軸方向の断
面図および正面図である。
【図4】図2のヘッド部の前端部の拡大断面図である。
【図5】ヘッド部におけるLEDの位置によるカバーガ
ラスでの反射光を説明するための断面図である。
【図6】ヘッド部における遮光リングの一部の拡大断面
図である。
【符号の説明】
1 ヘッド部 2 可撓管 3 握り部 4 ケーブル 5 コネクタ 11 第1の外ケース 12 保持部材 13 内部空間 14 環状仕切り部 15 LED 16 位置決めピン 17 内側フランジ 18 受光レンズ 19 CCDヘッド 21 CCD基板 22 遮光リング 23 カバーガラス 24 第2の外ケース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 喜則 大阪府大阪市東淀川区東中島1丁目3番14 号 株式会社キーエンス内 Fターム(参考) 2H040 AA03 CA03 CA12 DA12 DA17 GA04 4C061 AA00 AA29 BB02 CC06 DD04 FF40 JJ01 JJ06 LL02 NN01 QQ06 QQ07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物に光を照射して前記対象物を観察
    する内視鏡であって、 一端部に開口を有する筒状のケースと、 前記ケースに内蔵され、前記対象物に光を照射するため
    の複数の発光素子と、 前記ケースに内蔵され、前記対象物を撮像するための撮
    像手段と、 前記ケースに内蔵され、前記撮像手段に前記対象物から
    の光を導く受光光学系と、 前記ケースの前記一端部の開口側に被着された透光性保
    護板と、 前記ケースに内蔵され、前記透光性保護板に対向するよ
    うに前記受光光学系を保持するとともに、前記受光光学
    系の周囲を取り囲む環状空間において前記透光性保護板
    に対向するように前記複数の発光素子を保持する保持部
    材と、 前記受光光学系と前記透光性保護板との間の空間と前記
    複数の発光素子が配置された前記環状空間とを仕切る環
    状仕切り部と、 前記環状空間において前記保持部材から前記透光性保護
    板に向かう方向に延びる位置決め部材と、 前記ケースの内面に設けられ、前記位置決め部材の先端
    が当接する当接部とを備えたことを特徴とする内視鏡。
  2. 【請求項2】 前記保持部材は、前記ケースの内面に接
    する外面を有することを特徴とする請求項1記載の内視
    鏡。
  3. 【請求項3】 前記透光性保護板に対向する前記環状仕
    切り部の端部に前記透光性保護板に当接する環状シール
    部材が装着されたことを特徴とする請求項1または2記
    載の内視鏡。
  4. 【請求項4】 前記環状シール部材は、前記透光性保護
    板との当接部に環状突起部を有することを特徴とする請
    求項3記載の内視鏡。
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