JP2001295751A - 風力発電装置と太陽光発電装置を一体化した自然エネルギー発電構造物 - Google Patents
風力発電装置と太陽光発電装置を一体化した自然エネルギー発電構造物Info
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- Y02E10/70—Wind energy
- Y02E10/72—Wind turbines with rotation axis in wind direction
Abstract
(57)【要約】
【課題】小さな設置面積で短時間に組み立て施工でき、
高効率で安定した高出力の発電が可能となる風力発電装
置と太陽光発電装置を一体化した自然エネルギー発電構
造物を提供する。 【解決手段】基礎４上に立設したタワー１の上部に風力
発電機２を設け、このタワー１の中間部外周に外側に向
かって下り勾配の傾斜角３０°程度で傾斜する太陽電池
パネル３を上下方向に複数段で配設し、前記傾斜角を保
持できる固定式取付装置１０または前記傾斜角を変更で
きる可変式取付装置により太陽電池パネル３をタワー１
の外周部に取付ける。固定式取付装置１０は、タワー１
に取付けた複数段のリング状の抱持金具に各段の太陽電
池パネル３の上辺を取付け、パネル下の抱持金具に下端
を取付けた斜めの支持部材や伸縮部材で太陽電池パネル
３の下面を支持する。
高効率で安定した高出力の発電が可能となる風力発電装
置と太陽光発電装置を一体化した自然エネルギー発電構
造物を提供する。 【解決手段】基礎４上に立設したタワー１の上部に風力
発電機２を設け、このタワー１の中間部外周に外側に向
かって下り勾配の傾斜角３０°程度で傾斜する太陽電池
パネル３を上下方向に複数段で配設し、前記傾斜角を保
持できる固定式取付装置１０または前記傾斜角を変更で
きる可変式取付装置により太陽電池パネル３をタワー１
の外周部に取付ける。固定式取付装置１０は、タワー１
に取付けた複数段のリング状の抱持金具に各段の太陽電
池パネル３の上辺を取付け、パネル下の抱持金具に下端
を取付けた斜めの支持部材や伸縮部材で太陽電池パネル
３の下面を支持する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、風力発電装置と太
陽光発電装置を一体化して発電を行う自然エネルギー発
電構造物に関するものである。
陽光発電装置を一体化して発電を行う自然エネルギー発
電構造物に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来から、無公害で環境にやさしいクリ
ーンな自然エネルギーである風力、あるいは太陽光を利
用して発電を行う自然エネルギー発電システムが種々提
案されている。風力発電構造物は、タワーを一本単位で
多数本を隣接地に設置しているのが通常であり、太陽光
発電構造物は、建築物の屋上を利用するか、あるいは広
大な敷地に多数敷き並べて多面積に設置している。さら
に、風力発電と太陽光発電を別々の発電構造物として隣
接場所に設置し、これらを併用して相互に補完すること
により安定した電力を得る方式もある。
ーンな自然エネルギーである風力、あるいは太陽光を利
用して発電を行う自然エネルギー発電システムが種々提
案されている。風力発電構造物は、タワーを一本単位で
多数本を隣接地に設置しているのが通常であり、太陽光
発電構造物は、建築物の屋上を利用するか、あるいは広
大な敷地に多数敷き並べて多面積に設置している。さら
に、風力発電と太陽光発電を別々の発電構造物として隣
接場所に設置し、これらを併用して相互に補完すること
により安定した電力を得る方式もある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、風力発電構造
物と太陽光発電構造物を別々に設置する場合、設置面積
が大きくなり、また、組み立て施工に時間がかかるなど
の課題があった。
物と太陽光発電構造物を別々に設置する場合、設置面積
が大きくなり、また、組み立て施工に時間がかかるなど
の課題があった。
【０００４】本発明は、前述のような課題に鑑み新たな
観点から開発されたものであり、その目的は、小さな設
置面積で短時間に組み立て施工できると共に、高効率で
安定した高出力の発電が可能となる風力発電装置と太陽
光発電装置を一体化した自然エネルギー発電構造物を提
供することにある。
観点から開発されたものであり、その目的は、小さな設
置面積で短時間に組み立て施工できると共に、高効率で
安定した高出力の発電が可能となる風力発電装置と太陽
光発電装置を一体化した自然エネルギー発電構造物を提
供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、基礎
上に立設したタワーの上部に風力発電機を設け、このタ
ワーの外周部に外側に向かって下り勾配の傾斜角で傾斜
する太陽電池パネルを上下方向に複数段で配設すると共
に、前記傾斜角を保持できる固定式取付装置または前記
傾斜角を変更できる可変式取付装置により太陽電池パネ
ルをタワーの外周部に取付けて構成されていることを特
徴とする風力発電装置と太陽光発電装置を一体化した自
然エネルギー発電構造物である。
上に立設したタワーの上部に風力発電機を設け、このタ
ワーの外周部に外側に向かって下り勾配の傾斜角で傾斜
する太陽電池パネルを上下方向に複数段で配設すると共
に、前記傾斜角を保持できる固定式取付装置または前記
傾斜角を変更できる可変式取付装置により太陽電池パネ
ルをタワーの外周部に取付けて構成されていることを特
徴とする風力発電装置と太陽光発電装置を一体化した自
然エネルギー発電構造物である。
【０００６】タワーは、例えば１本の鋼管等から構成す
る。各段の太陽電池パネルの傾斜角は、水平に対して３
０°程度とするのが好ましい。また、各段の太陽電池パ
ネルは円周方向に連続して配設し傘状とする。
る。各段の太陽電池パネルの傾斜角は、水平に対して３
０°程度とするのが好ましい。また、各段の太陽電池パ
ネルは円周方向に連続して配設し傘状とする。
【０００７】この請求項１の発明においては、風力発電
機のタワーの中間部に固定式取付装置または可変式取付
装置を用いて太陽電池パネルを多段に取付けるようにし
たため、設置面積を最小限にすることができると共に、
風力発電機と太陽電池パネルを個別に設置する場合に比
べて、組み立て施工が簡略化され、施工時間の短縮およ
び省力化が図られる。また、風力発電機と多段の太陽電
池パネルにより、高効率で安定した高出力の発電が可能
となる。
機のタワーの中間部に固定式取付装置または可変式取付
装置を用いて太陽電池パネルを多段に取付けるようにし
たため、設置面積を最小限にすることができると共に、
風力発電機と太陽電池パネルを個別に設置する場合に比
べて、組み立て施工が簡略化され、施工時間の短縮およ
び省力化が図られる。また、風力発電機と多段の太陽電
池パネルにより、高効率で安定した高出力の発電が可能
となる。
【０００８】請求項２の発明は、請求項１の自然エネル
ギー発電構造物において、固定式取付装置は、タワー外
周部を抱持するようにタワー外周部に固定され、各段の
太陽電池パネルの上辺が取付けられる上下方向に間隔を
おいて複数の固定部材（ベルト状あるいはバンド状の抱
持金具など）と、太陽電池パネルとその下の固定部材と
の間に配設される支持部材からなることを特徴とする。
ギー発電構造物において、固定式取付装置は、タワー外
周部を抱持するようにタワー外周部に固定され、各段の
太陽電池パネルの上辺が取付けられる上下方向に間隔を
おいて複数の固定部材（ベルト状あるいはバンド状の抱
持金具など）と、太陽電池パネルとその下の固定部材と
の間に配設される支持部材からなることを特徴とする。
【０００９】この請求項２の発明では、太陽電池パネル
の上辺を固定部材に取付け、その直ぐ下の固定部材から
突出させた支持部材で前記太陽電池パネルの下面を支持
するため、簡単で、かつ少ない数の部材で、多数の太陽
電池パネルを高密度に配設することができ、発電効率を
向上させることができる。さらに、設置目的の消費対象
必要電力に応じて、太陽電池パネルの増設および位置の
変更を容易に行うことができる。また、太陽電池パネル
を新設のタワーに簡単に取付けることができると共に、
既設の風力発電用のタワーにも簡単に取付けることがで
きる。また、ベルト状の固定部材と支持部材を用いるこ
とで多数の太陽電池パネルをタワーに強固に取付けるこ
とができる共に、タワーには加工を施す必要がないた
め、タワーの強度が低下することがなく、強度的に優れ
た風力発電と太陽光発電による自然エネルギー発電構造
物が得られる。
の上辺を固定部材に取付け、その直ぐ下の固定部材から
突出させた支持部材で前記太陽電池パネルの下面を支持
するため、簡単で、かつ少ない数の部材で、多数の太陽
電池パネルを高密度に配設することができ、発電効率を
向上させることができる。さらに、設置目的の消費対象
必要電力に応じて、太陽電池パネルの増設および位置の
変更を容易に行うことができる。また、太陽電池パネル
を新設のタワーに簡単に取付けることができると共に、
既設の風力発電用のタワーにも簡単に取付けることがで
きる。また、ベルト状の固定部材と支持部材を用いるこ
とで多数の太陽電池パネルをタワーに強固に取付けるこ
とができる共に、タワーには加工を施す必要がないた
め、タワーの強度が低下することがなく、強度的に優れ
た風力発電と太陽光発電による自然エネルギー発電構造
物が得られる。
【００１０】請求項３の発明は、請求項１の自然エネル
ギー発電構造物において、可変式取付装置は、タワー外
周部を抱持するようにタワー外周部に固定され、各段の
太陽電池パネルの上辺が取付けられる上下方向に間隔を
おいて複数の固定部材と、この固定部材から上方に向か
って伸縮可能に突出し、１段上の固定部材に取付けられ
た太陽電池パネルを角度調整自在に支持する伸縮部材
（油圧シリンダなど）からなることを特徴とする。
ギー発電構造物において、可変式取付装置は、タワー外
周部を抱持するようにタワー外周部に固定され、各段の
太陽電池パネルの上辺が取付けられる上下方向に間隔を
おいて複数の固定部材と、この固定部材から上方に向か
って伸縮可能に突出し、１段上の固定部材に取付けられ
た太陽電池パネルを角度調整自在に支持する伸縮部材
（油圧シリンダなど）からなることを特徴とする。
【００１１】この請求項３の発明では、前述の固定式取
付装置の場合と同様の効果が得られると共に、支持部材
に伸縮部材を用いることにより、強風時等には太陽電池
パネルをタワーの外周面に閉じ込んで太陽電池パネルの
破損等を防止することができ、また太陽電池パネルの傾
斜角を任意に調整することができ、太陽高度の高い夏や
太陽高度の低い冬にも対応することができ、一年を通じ
て効率の良い発電を行うことができる。
付装置の場合と同様の効果が得られると共に、支持部材
に伸縮部材を用いることにより、強風時等には太陽電池
パネルをタワーの外周面に閉じ込んで太陽電池パネルの
破損等を防止することができ、また太陽電池パネルの傾
斜角を任意に調整することができ、太陽高度の高い夏や
太陽高度の低い冬にも対応することができ、一年を通じ
て効率の良い発電を行うことができる。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する実施形態
に基づいて説明する。図１，図２は、本発明の風力発電
装置と太陽光発電装置を一体化した自然エネルギー発電
構造物の太陽電池パネルが固定式の例を示したのもので
ある。図３，図４は太陽電池パネルが可変式の例を示し
たものである。
に基づいて説明する。図１，図２は、本発明の風力発電
装置と太陽光発電装置を一体化した自然エネルギー発電
構造物の太陽電池パネルが固定式の例を示したのもので
ある。図３，図４は太陽電池パネルが可変式の例を示し
たものである。
【００１３】図１，図２において、本発明の自然エネル
ギー発電構造物は、基礎４上に立設された１本のタワー
１と、このタワー１の上端部に設置された風力発電機２
と、タワーの中間部に配設された多数段の太陽電池パネ
ル３と、タワー１の下部における内部等に設置される電
力制御用機器や蓄電池などの最終発電用装置（図示省
略）から構成されている。
ギー発電構造物は、基礎４上に立設された１本のタワー
１と、このタワー１の上端部に設置された風力発電機２
と、タワーの中間部に配設された多数段の太陽電池パネ
ル３と、タワー１の下部における内部等に設置される電
力制御用機器や蓄電池などの最終発電用装置（図示省
略）から構成されている。
【００１４】タワー１は、上に向かって縮径するテーパ
ー鋼管などからなる単ポール式であり、この鋼管の上端
面に風力発電機２が載置される。風力発電機２は、プロ
ペラ（ブレード）２ａと、発電機等を備えた本体２ｂか
ら構成されている。なお、タワー１は、図示例に限ら
ず、その他の構造のものでもよい。
ー鋼管などからなる単ポール式であり、この鋼管の上端
面に風力発電機２が載置される。風力発電機２は、プロ
ペラ（ブレード）２ａと、発電機等を備えた本体２ｂか
ら構成されている。なお、タワー１は、図示例に限ら
ず、その他の構造のものでもよい。
【００１５】太陽電池パネル３は、タワー１の中間部に
おける外周面に傘状に取付けられ、上下方向には連続し
て多段（図示例では７段）で配設されている。最上段の
太陽電池パネル３は風力発電機２のブレード２ａと干渉
しないような位置に設置される。最下段の太陽電池パネ
ル３は地表面から所定の距離だけ離れた位置に設置さ
れ、効率の良い発電ができるようにしている。
おける外周面に傘状に取付けられ、上下方向には連続し
て多段（図示例では７段）で配設されている。最上段の
太陽電池パネル３は風力発電機２のブレード２ａと干渉
しないような位置に設置される。最下段の太陽電池パネ
ル３は地表面から所定の距離だけ離れた位置に設置さ
れ、効率の良い発電ができるようにしている。
【００１６】太陽電池パネル３の取付角は、日本の緯度
の関係から、外側に向かって下り勾配で水平面に対して
３０°程度（取付精度などから±数°の範囲を持つ）の
傾斜角とされ、太陽高度の高い夏と太陽高度の低い冬に
対応することができ、また一日のうち太陽高度の高い昼
間と太陽高度の低い朝方や夕方に対応することができ、
春夏秋冬一年を通じて効率良く光を捕らえることがで
き、一年を通じて効率的な発電が可能となるようにされ
ている。
の関係から、外側に向かって下り勾配で水平面に対して
３０°程度（取付精度などから±数°の範囲を持つ）の
傾斜角とされ、太陽高度の高い夏と太陽高度の低い冬に
対応することができ、また一日のうち太陽高度の高い昼
間と太陽高度の低い朝方や夕方に対応することができ、
春夏秋冬一年を通じて効率良く光を捕らえることがで
き、一年を通じて効率的な発電が可能となるようにされ
ている。
【００１７】タワー１と太陽電池パネル３は図２に示す
固定式取付装置１０で固定し、太陽パネル３が常に傾斜
角３０°を保持できるようにタワー１に固定する。この
固定式取付装置１０は、タワー１の外周面を抱持するバ
ンド状の抱持金具（固定部材）１１と、太陽電池パネル
３を下から支持する斜めの支持部材１２から構成し、抱
持金具１１を上下方向に等間隔をおいて配設し、この抱
持金具１１に各段の太陽電池パネル３の上辺を固定し、
直ぐ下の抱持金具１１に支持部材１２の下端を取付け、
支持部材１２の上端を前記太陽電池パネル３の下面に接
続する。このような固定式取付装置１０であれば、簡単
で、かつ少ない数の部材で、多数の太陽電池パネル３を
高密度に配設することができ、発電効率を向上させるこ
とができる。さらに、設置目的の消費対象必要電力に応
じて、太陽電池パネルの増設および位置の変更を容易に
行うことができる。
固定式取付装置１０で固定し、太陽パネル３が常に傾斜
角３０°を保持できるようにタワー１に固定する。この
固定式取付装置１０は、タワー１の外周面を抱持するバ
ンド状の抱持金具（固定部材）１１と、太陽電池パネル
３を下から支持する斜めの支持部材１２から構成し、抱
持金具１１を上下方向に等間隔をおいて配設し、この抱
持金具１１に各段の太陽電池パネル３の上辺を固定し、
直ぐ下の抱持金具１１に支持部材１２の下端を取付け、
支持部材１２の上端を前記太陽電池パネル３の下面に接
続する。このような固定式取付装置１０であれば、簡単
で、かつ少ない数の部材で、多数の太陽電池パネル３を
高密度に配設することができ、発電効率を向上させるこ
とができる。さらに、設置目的の消費対象必要電力に応
じて、太陽電池パネルの増設および位置の変更を容易に
行うことができる。
【００１８】抱持金具１１は、例えば、タワー１の外周
を取り囲むリング状のバンド金具を２〜８分割し、分割
した金具をボルト等で締結することでタワー１に固定す
る構造とし、タワー１に簡単に固定できるようにする。
このような抱持金具１１の場合、新設のみでなく、既設
の風力発電用のタワー１にも、太陽電池パネル３を簡単
に取付けることができる。また、抱持金具１１と支持部
材１２を用いることで多数の太陽電池パネル３をタワー
１に強固に取付けることができる共に、タワー１には取
付けのための加工を施す必要がないため、タワー１の強
度が低下することがなく、強度的に優れた風力発電と太
陽光発電による自然エネルギー発電構造物が得られる。
を取り囲むリング状のバンド金具を２〜８分割し、分割
した金具をボルト等で締結することでタワー１に固定す
る構造とし、タワー１に簡単に固定できるようにする。
このような抱持金具１１の場合、新設のみでなく、既設
の風力発電用のタワー１にも、太陽電池パネル３を簡単
に取付けることができる。また、抱持金具１１と支持部
材１２を用いることで多数の太陽電池パネル３をタワー
１に強固に取付けることができる共に、タワー１には取
付けのための加工を施す必要がないため、タワー１の強
度が低下することがなく、強度的に優れた風力発電と太
陽光発電による自然エネルギー発電構造物が得られる。
【００１９】各段の傘状の太陽電池パネル３は、平面視
で円周方向に複数に分割し（図示例では８個）、扇形の
単位パネルから構成し、その扇形の支持板１３をピン等
を介して抱持金具１１に接続する。支持部材１２は、各
単位パネルの下に配設し、その下端部をピン等を介して
抱持金具１１に接続し、その上端部を支持板１３の下面
にピン等を介して接続する。
で円周方向に複数に分割し（図示例では８個）、扇形の
単位パネルから構成し、その扇形の支持板１３をピン等
を介して抱持金具１１に接続する。支持部材１２は、各
単位パネルの下に配設し、その下端部をピン等を介して
抱持金具１１に接続し、その上端部を支持板１３の下面
にピン等を介して接続する。
【００２０】なお、各段の傘状の太陽電池パネル３は、
平面視で円周方向の全面にわたって配置するのが好まし
い。このような全面配置であれば、太陽光の発電効率を
最大限に活用することができる。
平面視で円周方向の全面にわたって配置するのが好まし
い。このような全面配置であれば、太陽光の発電効率を
最大限に活用することができる。
【００２１】最終発電用装置は、電力制御用機器・蓄電
池・周波数変換装置（インバーター）・ＡＣ出力器など
から構成され、風力発電機２および太陽電池パネル３の
出力が入力され、直流および交流が出力される。
池・周波数変換装置（インバーター）・ＡＣ出力器など
から構成され、風力発電機２および太陽電池パネル３の
出力が入力され、直流および交流が出力される。
【００２２】次に、図３，図４においては、前述の固定
式取付装置１０に代えて可変式取付装置２０により太陽
電池パネル３を支持している。その他の構成は図１，図
２の場合と同様である。図３は、傘状の太陽電池パネル
３を閉じた状態を示している。
式取付装置１０に代えて可変式取付装置２０により太陽
電池パネル３を支持している。その他の構成は図１，図
２の場合と同様である。図３は、傘状の太陽電池パネル
３を閉じた状態を示している。
【００２３】可変式取付装置２０は、固定式取付装置１
０の支持部材１２に代えて油圧シリンダ２２等の伸縮装
置を使用する。抱持金具２１や支持板２３等は図１，図
２の場合と同じものを使用することができる。
０の支持部材１２に代えて油圧シリンダ２２等の伸縮装
置を使用する。抱持金具２１や支持板２３等は図１，図
２の場合と同じものを使用することができる。
【００２４】油圧シリンダ２２は小型のシリンダ本体で
大きなストロークが得られる多段式シリンダなどを使用
し、伸出ストロークエンドで太陽電池パネル３が傾斜角
３０°でセットされ、収縮ストロークエンドで太陽電池
の傾斜角が９０°近くとなってタワー１の外周面に折り
畳み収納されるようにする。隣接する単位パネルは端部
同士を重ねて収納することになる。
大きなストロークが得られる多段式シリンダなどを使用
し、伸出ストロークエンドで太陽電池パネル３が傾斜角
３０°でセットされ、収縮ストロークエンドで太陽電池
の傾斜角が９０°近くとなってタワー１の外周面に折り
畳み収納されるようにする。隣接する単位パネルは端部
同士を重ねて収納することになる。
【００２５】このような可変式取付装置２０の場合、前
述した固定式取付装置と同様の効果が得られる他、油圧
シリンダ２２等を用いることにより、強風時等にはタワ
ー１の外周面に閉じ込んで太陽電池パネル３の破損等を
防止することができ、また太陽電池パネル３の傾斜角
を、例えば太陽高度の高い夏には３０°程度に、太陽高
度の低い冬には６０°程度とすることにより、一年を通
じて効率の良い発電を行うことができる。
述した固定式取付装置と同様の効果が得られる他、油圧
シリンダ２２等を用いることにより、強風時等にはタワ
ー１の外周面に閉じ込んで太陽電池パネル３の破損等を
防止することができ、また太陽電池パネル３の傾斜角
を、例えば太陽高度の高い夏には３０°程度に、太陽高
度の低い冬には６０°程度とすることにより、一年を通
じて効率の良い発電を行うことができる。
【００２６】なお、可変式取付装置２０の伸縮部材は油
圧シリンダ等のアクチュエータに限らず、スクリューロ
ッドとナット部材等の機械式の伸縮装置を用いることも
できる。
圧シリンダ等のアクチュエータに限らず、スクリューロ
ッドとナット部材等の機械式の伸縮装置を用いることも
できる。
【００２７】
【発明の効果】本発明は以上のような構成からなるの
で、次のような効果を奏する。
で、次のような効果を奏する。
【００２８】(1) 風力発電機のタワーの中間部に固定式
取付装置または可変式取付装置を用いて太陽電池パネル
を多段に取付けるようにしたため、設置面積を最小限に
することができると共に、風力発電機と太陽電池パネル
を個別に設置する場合に比べて、組み立て施工が簡略化
され、施工時間の短縮および省力化を図ることができ、
コストを低減することができる。
取付装置または可変式取付装置を用いて太陽電池パネル
を多段に取付けるようにしたため、設置面積を最小限に
することができると共に、風力発電機と太陽電池パネル
を個別に設置する場合に比べて、組み立て施工が簡略化
され、施工時間の短縮および省力化を図ることができ、
コストを低減することができる。
【００２９】(2) 風力発電機と多段の太陽電池パネルに
より、高効率で安定した高出力の発電が可能となる。
より、高効率で安定した高出力の発電が可能となる。
【００３０】(3) 太陽電池パネルの上辺を固定部材に取
付け、その直ぐ下の固定部材から突出させた支持部材あ
るいは伸縮部材で前記太陽電池パネルの下面を支持する
ため、簡単で、かつ少ない数の部材で、多数の太陽電池
パネルを高密度に配設することができ、発電効率を向上
させることができる。
付け、その直ぐ下の固定部材から突出させた支持部材あ
るいは伸縮部材で前記太陽電池パネルの下面を支持する
ため、簡単で、かつ少ない数の部材で、多数の太陽電池
パネルを高密度に配設することができ、発電効率を向上
させることができる。
【００３１】(4) 固定式取付装置あるいは可変式取付装
置を用いることにより、設置目的の消費対象必要電力に
応じて、太陽電池パネルの増設および位置の変更を容易
に行うことができる。
置を用いることにより、設置目的の消費対象必要電力に
応じて、太陽電池パネルの増設および位置の変更を容易
に行うことができる。
【００３２】(5) 固定式取付装置あるいは可変式取付装
置を用いることにより、太陽電池パネルを新設のタワー
に簡単に取付けることができると共に、既設の風力発電
用のタワーにも簡単に取付けることができる。
置を用いることにより、太陽電池パネルを新設のタワー
に簡単に取付けることができると共に、既設の風力発電
用のタワーにも簡単に取付けることができる。
【００３３】(6) ベルト状の固定部材と支持部材や伸縮
部材を用いることで多数の太陽電池パネルをタワーに強
固に取付けることができる共に、タワーには加工を施す
必要がないため、タワーの強度が低下することがなく、
強度的に優れた風力発電と太陽光発電による自然エネル
ギー発電構造物が得られる。
部材を用いることで多数の太陽電池パネルをタワーに強
固に取付けることができる共に、タワーには加工を施す
必要がないため、タワーの強度が低下することがなく、
強度的に優れた風力発電と太陽光発電による自然エネル
ギー発電構造物が得られる。
【００３４】(7) 可変式取付装置を用いることにより、
強風時等には太陽電池パネルをタワーの外周面に閉じ込
んで太陽電池パネルの破損等を防止することができ、ま
た太陽電池パネルの傾斜角を任意に調整することがで
き、太陽高度の高い夏や太陽高度の低い冬にも対応する
ことができ、一年を通じて効率の良い発電を行うことが
できる。
強風時等には太陽電池パネルをタワーの外周面に閉じ込
んで太陽電池パネルの破損等を防止することができ、ま
た太陽電池パネルの傾斜角を任意に調整することがで
き、太陽高度の高い夏や太陽高度の低い冬にも対応する
ことができ、一年を通じて効率の良い発電を行うことが
できる。
【図１】本発明の風力発電装置と太陽光発電装置を一体
化した自然エネルギー発電構造物の太陽電池パネルが固
定式の１例の概要を示す側面図である。
化した自然エネルギー発電構造物の太陽電池パネルが固
定式の１例の概要を示す側面図である。
【図２】図１の自然エネルギー発電構造物の部分を示し
たものであり、(a) は太陽電池パネルの上面図、(b) は
太陽電池パネルを断面にして示した側面図、(c) は太陽
電池パネルの下面図である。
たものであり、(a) は太陽電池パネルの上面図、(b) は
太陽電池パネルを断面にして示した側面図、(c) は太陽
電池パネルの下面図である。
【図３】本発明の風力発電装置と太陽光発電装置を一体
化した自然エネルギー発電構造物の太陽電池パネルが可
変式の１例の概要を示す側面図（太陽電池パネルが閉じ
た状態）である。
化した自然エネルギー発電構造物の太陽電池パネルが可
変式の１例の概要を示す側面図（太陽電池パネルが閉じ
た状態）である。
【図４】図３の自然エネルギー発電構造物の部分を示し
たものであり、(a) は太陽電池パネルの上面図、(b) は
太陽電池パネルを断面にして示した側面図、(c) は太陽
電池パネルの下面図である。
たものであり、(a) は太陽電池パネルの上面図、(b) は
太陽電池パネルを断面にして示した側面図、(c) は太陽
電池パネルの下面図である。
１…タワー ２…風力発電機 ２ａ…プロペラ（ブレード） ２ｂ…本体 ３…太陽電池パネル ４…基礎 １０…固定式取付装置 １１…抱持金具（固定部材） １２…支持部材 １３…扇形の支持板 ２０…可変式取付装置 ２１…抱持金具（固定部材） ２２…油圧シリンダ ２３…扇形の支持板
Claims (3)
- 【請求項１】 基礎上に立設したタワーの上部に風力発
電機を設け、このタワーの外周部に外側に向かって下り
勾配の傾斜角で傾斜する太陽電池パネルを上下方向に複
数段で配設すると共に、前記傾斜角を保持できる固定式
取付装置または前記傾斜角を変更できる可変式取付装置
により太陽電池パネルをタワーの外周部に取付けて構成
されていることを特徴とする風力発電装置と太陽光発電
装置を一体化した自然エネルギー発電構造物。 - 【請求項２】 固定式取付装置は、タワー外周部を抱持
するようにタワー外周部に固定され、各段の太陽電池パ
ネルの上辺が取付けられる上下方向に間隔をおいて複数
の固定部材と、太陽電池パネルとその下の固定部材との
間に配設される支持部材からなることを特徴とする請求
項１に記載の風力発電装置と太陽光発電装置を一体化し
た自然エネルギー発電構造物。 - 【請求項３】 可変式取付装置は、タワー外周部を抱持
するようにタワー外周部に固定され、各段の太陽電池パ
ネルの上辺が取付けられる上下方向に間隔をおいて複数
の固定部材と、この固定部材から上方に向かって伸縮可
能に突出し、１段上の固定部材に取付けられた太陽電池
パネルを角度調整自在に支持する伸縮部材からなること
を特徴とする請求項１に記載の風力発電装置と太陽光発
電装置を一体化した自然エネルギー発電構造物。
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|---|---|---|---|
| JP2000116807A JP3790409B2 (ja) | 2000-04-18 | 2000-04-18 | 風力発電装置と太陽光発電装置を一体化した自然エネルギー発電構造物 |
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