JP2001293159A - 遊技機用役物及びそれを用いた遊技機 - Google Patents

遊技機用役物及びそれを用いた遊技機

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JP2001293159A
JP2001293159A JP2000112027A JP2000112027A JP2001293159A JP 2001293159 A JP2001293159 A JP 2001293159A JP 2000112027 A JP2000112027 A JP 2000112027A JP 2000112027 A JP2000112027 A JP 2000112027A JP 2001293159 A JP2001293159 A JP 2001293159A
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rotating
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game
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Shoji Sato
昭治 佐藤
Chizuru Kitahara
千鶴 北原
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TAIYO ELECTRIC CO
Taiyo Elecs Co Ltd
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TAIYO ELECTRIC CO
Taiyo Elecs Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 斬新な回転態様を有するとともに、多様な遊
技球の挙動を創出する遊技機を提供する。 【解決手段】 複数の回転役物要素として機能する遊技
機用風車(以下、単に風車ともいう)201,202,
203が、遊技盤に対しその盤面と交差する回転軸線周
りに回転軸201b,202b,203bを介してそれ
ぞれ回転可能に設けられ、それら回転役物要素の少なく
とも1つのものが前記盤面上を流下する遊技球の接触を
受けて回転することにより残余の回転役物要素のうち少
なくとも一つのものがこれと連動回転する構成となって
いる。これにより、回転役物要素の回転方向は多様に変
化するため、様々な遊技球の挙動、斬新な装飾態様を創
出でき、ゲーム性の向上等に寄与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、いわゆるフィーバー
機、羽根物、権利物又はアレンジボール等の遊技機に用
いる遊技機用役物、及びそれを備えた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技機の盤面に設置され、遊技球
の接触を受けて回転することで遊技者に種々の装飾態様
を提供する回転役物要素として、例えば、風車等が提供
されている。このような回転役物要素は、装飾性、遊技
性を向上させるために広く利用されており、その一般的
な作用としては遊技球の接触を受けて自身が回転するこ
とで装飾効果を発揮するとともに、接触する遊技球の方
向転換等を行うことによりゲーム性を向上させる効果を
有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな一般的な回転体の使用形態は遊技者にある程度浸透
しており、興趣の高いゲーム手法、装飾手法の提供が望
まれている。本発明の解決すべき課題は、斬新な回転態
様を有するとともに、多様な遊技球の挙動を創出する遊
技機を提供することにある。
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記のよ
うな課題を解決するために本発明は、遊技盤に回転可能
に取り付けられる複数の回転役物要素を有し、それら回
転役物要素の少なくとも1つのものが前記盤面上を流下
する遊技球の接触を受けて回転することにより残余の回
転役物要素のうち少なくとも一つのものがこれと連動回
転することを特徴とする遊技機用役物を提供する。
【0004】例えば、流下する遊技球の重みを利用する
回転役物要素の回転により、これとは別の回転役物要素
にその回転力が伝達されてこれを連動回転させる構成を
採ることができ、更に具体的には、互いに異なる回転役
物要素を連動回転させるための、伝達機構を設けること
ができる。また、ここで「流下する遊技球の重みを利用
する」とは、遊技球の接触を直接受ける場合、及び、回
転役物要素に回転契機を与える手段に遊技球が接触して
遊技球の重み(慣性力を含む)を間接的に利用する場合
などの態様を含む。
【0005】このような構成を採ることで、回転役物要
素は遊技球の接触による回転のみならず、他の回転役物
要素の回転を受けて回転するため、回転役物要素の回転
方向は多様に変化する。これにより、様々な遊技球の挙
動、斬新な装飾態様を創出でき、ゲーム性の向上等に寄
与する。
【0006】さらに、前記伝達機構としては、少なくと
も2以上の回転役物要素の間に介在し、自身の回転によ
りそれら回転役物要素の回転力の伝達を行う回転伝達体
を含むように構成できる。特に、前記回転伝達体自身
を、前記回転役物要素として機能する伝達回転役物要素
として構成することで、特別な伝達部材を使用せずとも
回転力の伝達を行え、装置構成の簡略化に寄与する。
【0007】また、遊技盤面側に設けられた2以上の回
転役物要素において、回転軸線の回りに所定の角度間隔
で複数配置される羽根部材を備え、その羽根部材同士の
噛合いにより連動回転するように構成できる。このよう
に、回転役物要素同士の噛合いにより回転力の伝達を行
うようにすることで、伝達機構が簡素かつ効果的な構成
となり、さらに回転役物要素同士は互いの連動回転によ
って斬新な装飾態様を生じさせることとなる。
【0008】さらに本発明は、上記記載の遊技機用役物
を備えた遊技機をも提供する。遊技機に上記遊技機用役
物を設けることにより、複雑な装置構成を採らずに遊技
機自体の遊技性、装飾性を向上できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に示す実施例を参照して説明する。ここでは遊技機と
して、いわゆるフィーバー機と呼ばれるタイプの第一種
パチンコ機(弾球遊技機)を例に取り、その構造を図1
〜図3を参照して説明する。
【0010】パチンコ機1の前面部は、本体枠2と、中
枠3と、前面枠4と、上皿部5と、下皿部6と、施錠装
置7とから構成されている。本体枠2は、木製の板状体
を略長方形の額縁状に組立て固着したものである。中枠
3は、全体がプラスチック製で、枠体部(図示略)と下
板部(図示略)とを有して本体枠2の内周側に嵌合し取
り付けられている。
【0011】ここで枠体部は、上端から下方へ中枠3全
体の略2/3程度に略長方形の額縁状に形成され、上端
部には、前面枠4の枠飾りランプ用レンズ4bに対応し
て、左側に賞球表示LED(図示略)及び賞球表示LE
D基板(図示略)が、右側にストップ表示LED(図示
略)及びストップ表示LED基板(図示略)が配設され
ている。
【0012】また、下板部は、下端から上方へ中枠3全
体の略1/3程度を占め、左端には、上皿部5に形成さ
れたスピーカー面5aに対応すべく、遊技状態に応じた
効果音その他の音(以下音声情報等という)を発生させ
るスピーカー(図示略)が配設され、略中央には、遊技
球を発射する発射装置ユニット8(図3参照)に対し、
上皿部5に貯留された遊技球を供給する供給装置等(図
示略)が設けられている。さらに、下方には下皿部6が
設けられ、右端中央には施錠装置7が設けられている。
【0013】下皿部6は、灰皿や玉抜きレバー等を備え
て、パチンコ機1の内部から遊技球を排出するための排
出口6aが開設され、右端に発射装置ユニット8を操作
する発射ハンドル9が設けられている。また、この発射
ハンドル9には、遊技者がタッチしていることを検出す
るタッチスイッチ9aが装着され、その近傍には、発射
停止を一時的に指令する発射停止スイッチ9bが配置さ
れている。施錠装置7は、正面視すると鍵穴を備えた略
長方形状を呈し、前面枠4を閉鎖した場合に施錠するた
めのものである。
【0014】前面枠4は、全体がプラスチック製であ
り、遊技盤10(図2参照)を前方から視認するべく、
遊技盤10に形成された遊技領域11(図2参照)の形
状に対応して上側が略円弧状を呈し、全体が略弾丸形状
に開設された開口部4aを有している。そして、その裏
面には、開口部4aに応じてガラス板が嵌められた略長
方形状のガラス枠(図示略)が装着されている。また、
この前面枠4は、パチンコ機1の前面全体の2/3のサ
イズを占め、中枠3の左端に軸着され開閉可能に形成さ
れている。さらに、上端部には、枠飾りランプ用レンズ
4bが設けられ、このレンズ4b内部には、開口部4a
上端の円弧部分に沿って、枠飾りランプ基板(図示略)
及び複数個の遊技効果ランプ(図示略)が配設されてい
る。
【0015】上皿部5は、前面枠4の下側で、中枠3の
左端に軸着され開閉可能に形成されている。皿外縁部5
bには、玉抜きボタンや遊技球の貸出・返却ボタン等が
配設されている。またパチンコ機1の内部から遊技球を
排出するための排出口5cが開設されている。左端に
は、複数の長孔を有するスピーカー面5aが形成され、
その裏面には、音量スイッチ基板(図示略)が設けられ
ている。パチンコ機1の左端側には、プリペイドカード
ユニット13が装着されている。
【0016】次に、本実施例の遊技盤10の表面構造を
図2を参照して説明する。遊技盤10は、略長方形の木
製の板状体であって、裏機構盤102(図3参照)によ
り、その表面に設けられた外レール14と内レール15
とにより略円形状に形成される遊技領域11内に、特別
図柄表示装置16と、第一種始動口(普通電動役物)1
7と、変動入賞装置18と、左入賞口19、右入賞口2
0、左下入賞口21、右下入賞口22と、多数の障害釘
23と、一対のランプ風車24、25等が配設されて、
構成されている。
【0017】特別図柄表示装置16は、遊技領域11の
略中央部に配置され、センター役物26と、液晶表示盤
27とを備えている。この液晶表示盤27の映像画面は
略長方形状を呈しており、その表示画面上に1または複
数の特別図柄(識別情報)を所定の方向に次々と変動さ
せながら表示した後、停止表示する特別図柄表示領域
(識別情報表示領域)が形成されている。すなわち、左
特別図柄を表示する左特別図柄表示領域28、中特別図
柄を表示する中特別図柄表示領域29、及び右特別図柄
を表示する右特別図柄表示領域30が、横一列に設定さ
れた配置方向においてこの順序で並んで形成されてい
る。各特別図柄表示領域28〜30は、これらの表示領
域28〜30の配置方向と略直交する向き、この場合、
上下方向に図柄変動方向が設定され、その向きで変動し
ているように識別情報としての複数の図柄(特別図柄)
が順次表示されていく。また、この液晶表示盤27は、
遊技球が第一種始動口(普通電動役物)17に入球する
ことにより、その映像画面の表示領域28〜30に表示
される各特別図柄をそれぞれ変動させて停止表示させる
ものである。そして、例えば、図柄が「7、7、7」の
3桁同一図柄で揃って停止表示すると、変動入賞装置1
8に配設された大入賞装置(遊技装置)31の大入賞口
311が開放される。また、センター役物26は、液晶
表示盤27の前面周辺部に額縁状に突設して装着され、
普通図柄表示装置32と、特別図柄保留表示LED16
aとを備えている。
【0018】普通図柄表示装置32は、センター役物2
6の上部中央に配置され、7セグメント表示器32a
と、普通図柄保留表示LED32bとを有している。7
セグメント表示器32aは、1〜9の奇数数字を変動表
示させるもので、後述する左右の普通図柄作動ゲート3
6、37のいずれかを遊技球が通過することにより変動
して、所定時間経過後に1種類の奇数数字が停止表示さ
れる。そして、例えば「7」で停止表示すると、第一種
始動口(普通電動役物)17が所定時間(例えば、0.
5秒)開放される。
【0019】前記センター役物26の左右斜め下方に
は、普通図柄作動ゲート36、37がそれぞれ設けら
れ、この左右の普通図柄作動ゲート36、37内に左、
右普通図柄作動ゲート検知スイッチ(図示略)が配設さ
れている。そして、遊技球の普通図柄作動ゲート通過検
知スイッチのいずれかの通過により、普通図柄表示装置
32における7セグメント表示器32aが変動表示す
る。
【0020】普通図柄保留表示LED32bは、4個の
丸形の赤色LEDで構成され、7セグメント表示器32
aの左右両側に配置されている。これは、左右の普通図
柄作動ゲート36、37を通過した遊技球の数を4個ま
で保留とし、通過ごとに順次点灯しシフト表示するもの
である。次の7セグメント表示器32aの変動表示が開
始するたびに、未始動回数が消化され、1個の普通図柄
保留表示LED32bは消灯される。
【0021】特別図柄保留表示LED16aは、センタ
ー役物26の上部であって、普通図柄表示装置32の両
側に2個ずつに分けて配置され、4個の赤色LEDで構
成されている。これは、第一種始動口(普通電動役物)
17に入球した遊技球の数を4個まで保留とし、入球ご
とに順次点灯しシフト表示するものである。次の特別図
柄の変動が開始するたびに、未始動回数が消化され、1
個の特別図柄保留表示LED16aは消灯される。
【0022】第一種始動口(普通電動役物)17は、後
述する変動入賞装置18と一体化されたもので、特別図
柄表示装置16におけるセンター役物26の中央位置の
下方に離れて配設されている。第一種始動口(普通電動
役物)17は、いわゆるチューリップ式で左右に一対の
翼片部が開閉するべく形成され、その前面に飾りを備え
て基板に取り付けられている。内部には、遊技球の通過
を検知する第一種始動口(普通電動役物)入賞検知スイ
ッチ(図示略)と、翼片部を作動させるための第一種始
動口(普通電動役物)ソレノイド(図示略)とが備えら
れている。この一対の翼片部が左右に開くと、遊技球の
入球可能な開放状態となり、一対の翼片部が閉じると、
遊技球の入球困難な閉鎖状態となる。
【0023】変動入賞装置18は、上記第一種始動口
(普通電動役物)17と一体で、その下方に配設されて
おり、前面側が略逆台形状に形成された基板34に、大
入賞装置31と、左下入賞口21と右下入賞口22とを
備えている。ここで、大入賞装置31は、略中央に形成
され、帯状に開口された大入賞口311と、この大入賞
口311を開放・閉鎖する開閉板312が設けられてい
る。さらに、図示はしないが、この開閉板312を開閉
するための大入賞口ソレノイドと、大入賞口に入賞した
後に遊技球が通過する通過領域(入賞口)、連動杆(図
示略)と、入賞球を検知する入賞球検知スイッチ等が別
途備えられている。
【0024】バック球防止部材58は、アウト口48の
下部に設けられ、遊技領域11に到達せず戻ってきた遊
技球が再び発射位置に戻ることを防止するものである。
ファール球防止部材59は、内レール15の先端部に取
り付けられ、返しゴム60は、ファール球防止部材59
の位置とは略正反対側の、遊技盤10の右半分側の位置
であって、外レール14に沿って嵌合状に取り付けられ
ている。
【0025】左入賞口19及び右入賞口20はそれぞ
れ、変動入賞装置18の左右斜め上方に配設されてい
る。そして、その内部にはそれぞれ、左入賞口通過検知
スイッチ(図示略)、右入賞口通過検知スイッチ(図示
略)が設けられている。一対のランプ風車24、25は
それぞれ、特別図柄表示装置16から左右斜め上方に配
設されている。一対の風車24、25はそれぞれ、特別
図柄表示装置16から左右両側方に設置されている。一
対のサイドランプ38、39はそれぞれ、遊技領域11
の左右両端部において、縦円弧状で相対称状に配設され
ている。なお、多数の障害釘23は、以上説明した各遊
技装置との位置バランスを考慮して、遊技領域11にパ
チンコ遊技に適するべく、配設されている。
【0026】次に、本実施例のパチンコ機1の裏面構造
について図3を参照して説明する。前面枠4(図2)は
中枠3にあって、前面枠4の上下端の位置に設けられた
一対のヒンジ101により、開閉可能に支持されてい
る。機構盤102は中枠3にあって機構盤102の上下
端の位置に設けられた一対のヒンジ103により、開閉
可能に支持されている。遊技盤10は中枠3の表面側に
着脱可能に取り付けられている。上端側にあるヒンジ1
01の配設位置からみて左側には、タンク球切れ検知ス
イッチ104をタンク底部に備えた賞球タンク105
と、この賞球タンク105に接続されるタンクレール1
06とが取り付けられている。また、タンクレール10
6の右側には、球抜きレバー107が設けられ、その下
流側には、補給球切れ検知スイッチ108が、さらに、
その下流側には、賞球払出装置109が配設されてい
る。
【0027】続いて、遊技球の振り分け部110が賞球
払出装置109の下流側に設けられている。タンクレー
ル106の下側には、特別図柄表示装置16における液
晶表示盤27を格納した蓋付きの裏ケース111が、こ
の裏ケース111の下側には、主制御部である主制御基
板(図示略)を格納した主制御基板ケース112がそれ
ぞれ設けられている。主制御基板ケース112の左側に
は、発射装置制御基板(図示略)を格納した発射装置制
御基板ケース113及び発射制御集合中継基板116が
設けられている。機構盤102の左下方部には、上述し
た発射装置ユニット8が、同じく右下方部には、補給球
詰まり、下皿部満タン、主電源電圧異常、発射停止、主
制御基板通信異常、賞球モータ異常などを7セグメント
LEDで表示する枠状態表示器117を備えた枠制御部
である第一周辺制御基板(図示略)を格納した枠制御基
板ケース118が設けられている。
【0028】一方、機構盤102の右上端部には、ヒュ
ーズボックス119、電源スイッチ120、電源ターミ
ナル基板121及び大当り、発射装置制御、球切れ、扉
開放、賞球、球貸し用等の遊技機枠用外部接続端子を備
えた端子基板122が設けられている。また、外部から
の電力の供給を受けるための電源ケーブル123も端子
基板122の下側に配設されている。第一周辺制御基板
を格納した枠制御基板ケース118からは接続ケーブル
124が上方へ延出し、電源ケーブル125を備えたプ
リペイドカードユニット13に接続されている。また、
機構盤102の略中央下端部には、下皿部用球通路部材
126が設けられている。
【0029】図2に戻り、特別図柄表示装置16の左右
側方には、後述する遊技機用役物(回転役物)200が
遊技盤面に取り付けられている。以下遊技機用役物20
0について詳細に説明する。
【0030】図4は本発明の遊技機用役物の一例につい
ての正面模式図を示している。その遊技機用役物の概要
は、複数の回転役物要素として機能する遊技機用風車
(以下、単に風車ともいう)201,202,203
が、遊技盤に対しその盤面と交差する回転軸線周りに回
転軸201b,202b,203bを介してそれぞれ回
転可能に設けられ、それら回転役物要素の少なくとも1
つのものが前記盤面上を流下する遊技球の接触を受けて
回転することにより残余の回転役物要素のうち少なくと
も一つのものがこれと連動回転する構成となっている。
【0031】図4に示されるように、遊技機用役物20
0は2つの回転役物要素(風車201及び203)の間
に回転伝達体として機能する回転役物要素(風車20
2)を介在させ、その回転伝達体としての風車202が
自身の回転によりそれら回転役物要素の回転力の伝達を
行う構成を採る。なお、回転伝達体は回転役物要素に限
定されるわけではないが、回転役物要素として構成する
ことで伝達機構を別途設ける必要がなくなり装置構成の
簡素化に寄与する。
【0032】連動回転について具体的に述べると、各風
車は回転軸線の回りに所定の角度間隔で複数配置される
羽根部材201a,202a,203aを有し、その羽
根部材同士の噛合いにより連動回転することとなる。例
えば、風車201に備えられる羽根部材201aは風車
201の回転に伴って風車202の羽根部材202aに
衝突すると共に、風車202に回転力を生じさせるよう
に作用する。従って、風車201の回転力が羽根部材を
介して風車202に伝達される。なお、その逆、即ち風
車202からの回転力も同様の作用にて風車201に伝
達可能となっており、これら風車201,202,20
3は相互に回転力を伝達し合い、連動回転可能な構成と
される。
【0033】そして、遊技中に遊技球が風車201,2
02,203のうちいずれかの風車に接触してその風車
が回転すると、衝突された風車の回転が、他の風車にも
伝達されて相互に作用し合う。例えば、図5(b)に模
式的に示されるように流下する遊技球Tが風車203の
羽根部材203aに衝突すると、風車203が回転する
とともにこれと噛合うように風車202が連動回転す
る。同様に風車202と風車201は連動回転し、これ
ら3つの風車は歯車のように連動する。また、このよう
な遊技機用役物200に衝突する遊技球は、衝突タイミ
ング、衝突位置、衝突個数、衝突速度等種々の要因によ
り、予測困難となる挙動をとる。特に、図5(b)に示
されるように、いずれかの回転役物要素(図5(b)で
は風車203)が回転しているときに、他の回転役物要
素、例えば風車201に遊技球が衝突すると、その衝突
する遊技球は連動回転のため風車201によって跳ね上
げられたり、或いはその遊技球の衝突速度が大きい場合
には風車201の連動回転に抗して風車201に新たな
回転を生じさせ得る。その他、回転役物要素としての風
車の回転は多様に変化するが、いずれにしても回転役物
要素同士が相互に作用し合い、斬新な遊技態様を創出す
る。すなわち、本実施例によれば、風車201,20
2,203同士の干渉により回転力の伝達が行われるた
め、特別な伝達機構を必要とせず、構成が簡略化され
る。言換えれば、風車201,202,203自身が球
経路変化及び回転力伝達の機能を兼ね備えているため、
専用の伝達機構を付加する必要がない。
【0034】なお、本実施例では2つの風車201,2
03の間に回転伝達体となる風車202を介在させて3
つの回転役物要素が連動する形態を採っているが、回転
役物要素数、即ち風車数等はこれに限定されず、少なく
とも2以上であればよい。また、羽根部材の枚数、配置
角度間隔等についても任意に設定できる。
【0035】図6には、本発明の遊技機用役物の変形例
についての要部断面模式図を示す。図6(a)の構成で
は回転役物要素としての風車230及び風車231が連
動回転するように遊技盤10の裏面側に伝達機構が設け
られる。風車230及び231は回転軸230b及び2
31bをそれぞれ有すると共に、該回転軸と一体的に回
転する歯車220a,220bがそれぞれ設けられる。
そして、それら歯車220a及び歯車220bをそれぞ
れ連動させるために、それらの間に歯車220cが介在
する構成となっている。そして、風車230及び風車2
31のうちの一方の風車が流下する遊技球の接触を受け
て回転した場合(例えば、各風車にそれぞれ設けられる
羽根部材230a及び231aの少なくともいずれかに
遊技球が衝突した場合)には、歯車伝動により他方の風
車に回転力が伝達され、両風車230及び231が連動
回転する。なお、当然ながら回転役物要素数、即ち風車
数は任意に設定可能である。
【0036】図6(b)には、伝達機構の別例として各
風車230,230とそれぞれ一体的に回転する伝動機
械要素としてのプーリ222a,222bとそれらプー
リを伝達するための無端巡回伝達手段としてベルト(V
ベルト、Uベルト等)223が備えられ、図6(a)の
場合と同様に互いに連動回転可能とされる。このように
裏面側に伝達機構を備え、該伝達機構によって複数の回
転役物要素の連動回転が可能となるように構成すること
で、回転役物要素同士が遊技盤面表側で離れている場合
であっても連動回転を生じさせることができ、更に遊技
盤面表側において回転役物要素同士の間には余分な部材
が設けられないために遊技球の通過もスムーズとなる。
【0037】また、本実施例では回転役物要素同士の回
転力の伝達について互いの物理的接触、或いは歯車、プ
ーリ等の機械的伝達機構による伝達について述べたがこ
れに限定されるというわけではない。即ち、回転役物要
素同士が連動回転する構成を採れば目的を達成でき、例
えば、電気的信号伝達による連動回転等も概念として包
含する。具体的には、例えば、いずれかの回転役物要素
においてその回転を検知するためのセンサを設ける(例
えば、回転役物要素にその回転量を検知するためのロー
タリーエンコーダを設ける)とともに、そのセンサによ
る検知信号に基づいて他の回転役物要素を強制的に回転
させるようにしてもよい(例えば、回転役物要素にモー
タ等を備え、該モータによって強制回転を生じさせるよ
うにできる)。
【0038】さらに、回転役物要素における回転発生
は、流下する遊技球の接触によるもののみならず強制的
に発生させる態様等も包含される。例えば、図4に示さ
れる遊技機用役物200における少なくともいずれか一
つの回転役物要素に、回転発生を生じさせるための回転
駆動手段となるモータ等を設けるようにしてもよい。モ
ータによって回転体を回転させる手法は公知であるので
詳細は省略するが、例えば、回転役物要素と一体的に回
転するギヤ、プーリ等の駆動力伝達部品を設けてモータ
の駆動力を回転役物要素に伝達するようにすればよい。
【0039】いずれにしても複数の回転役物要素におい
て、遊技球の接触をうけるいずれかの回転役物要素の回
転に基づき、他の回転役物要素が連動回転する構成を採
るものであれば本発明の技術的範囲に属するものといえ
る。
【0040】そして、上述した遊技機用役物200は、
他の遊技機用部品と併せて相乗的にゲーム性の向上に寄
与する。なお、遊技機用役物200の遊技盤における設
置位置等については任意に設定できる。
【0041】本発明は、その根本的技術的思想を踏襲
し、発明の効果を著しく損なわない限度において、前記
の実施態様の一部を変更して実施でき、それらの変更態
様も当然に本発明の技術範囲に包含される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例たる遊技機の正面図。
【図2】その遊技盤の正面図。
【図3】図1の遊技機の裏面図。
【図4】遊技機用役物の一例を模式的に示す正面模式
図。
【図5】図4を概念的に説明する説明図。
【図6】本発明の変形例を示す模式図。
【符号の説明】
1 パチンコ機 (遊技機) 10 遊技盤 T 遊技球 200 遊技機用役物 201 遊技機用風車 (回転役物要素) 202 遊技機用風車 (回転役物要素,回転伝達体) 203 遊技機用風車 (回転役物要素) 201a,202a,203a 羽根部材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤に回転可能に取り付けられる複数
    の回転役物要素を有し、それら回転役物要素の少なくと
    も1つのものが回転することにより残余の回転役物要素
    のうち少なくとも一つのものがこれと連動回転すること
    を特徴とする遊技機用役物。
  2. 【請求項2】 前記盤面上を流下する遊技球の重みを利
    用して前記回転役物要素が回転し、これとは別の回転役
    物要素にその回転力が伝達されてこれを連動回転させる
    請求項1に記載の遊技機用役物。
  3. 【請求項3】 互いに異なる回転役物要素を連動回転さ
    せるための、伝達機構が備えられている請求項1又は2
    に記載の遊技機用役物。
  4. 【請求項4】 前記伝達機構は少なくとも2以上の回転
    役物要素の間に介在し、自身の回転によりそれら回転役
    物要素の回転力の伝達を行う回転伝達体を含む請求項3
    に記載の遊技機用役物。
  5. 【請求項5】 前記回転伝達体自身が、前記回転役物要
    素として機能する伝達回転役物要素として構成されてい
    る請求項4に記載の遊技機用役物。
  6. 【請求項6】 前記複数の回転役物要素の少なくとも一
    つのものが別の回転役物要素に衝突することによりこれ
    を連動回転させる請求項1ないし5のいずれかに記載の
    遊技機用役物。
  7. 【請求項7】 前記回転役物要素が、回転軸線の回りに
    所定の角度間隔で複数配置される羽根部材を有し、その
    羽根部材同士の噛合いにより連動回転する請求項1ない
    し6のいずれかに記載の遊技機用役物。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載の遊
    技機用役物を備えたことを特徴とする遊技機。
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