JP2001292012A - ラットレース型ハイブリッド回路 - Google Patents

ラットレース型ハイブリッド回路

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JP2001292012A
JP2001292012A JP2000102329A JP2000102329A JP2001292012A JP 2001292012 A JP2001292012 A JP 2001292012A JP 2000102329 A JP2000102329 A JP 2000102329A JP 2000102329 A JP2000102329 A JP 2000102329A JP 2001292012 A JP2001292012 A JP 2001292012A
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rat race
hybrid circuit
center conductor
spacer
type hybrid
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JP2000102329A
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English (en)
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Takeshi Hamada
毅 濱田
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NEC Engineering Ltd
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NEC Engineering Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トリプレット線路にて実現し低損出失その他良
好な電気的特性が得られるラットレース型ハイブリッド
回路を提供する。 【解決手段】実質的に等しい線幅のリング状中心導体1
0、この中心導体10から放射状に形成されたアイソレ
ーションポート11、1対の同相入力ポート12、14
および合成出力ポート13を、中心導体10より僅かに
大きい直径の誘電体スぺーサ20で挟む。更に、このス
ペーサ20に対応する寸法の凹みが形成された外導体3
0で挟む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般にマイクロ波回
路、特にラットレース型ハイブリッド回路に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のラットレース型ハイブリッド
(HYB)回路は、例えば特開平2−256301号公
報および特開平4−288703号公報等に開示されて
いる。これら従来技術の典型例を図4に示す。図4から
分かるように、従来のラットレース型ハイブリッド回路
は、4分の1(1/4)波長の合成回路を巧みに組み合
わせたものである。即ち、ラットレース型ハイブリッド
リング(又はトリプレート中心導体1)をプリント基板
に形成し、そのリングから4個の端子(ポート)を引き
出してくるため、局部的にテフロンスぺーサ2を使用す
る複雑な構成である。これら4個の端子の1つは、スト
リップライン実装型終端器3に接続され、他の2個には
同相入力4、5が入力され、残りの1個から合成出力6
が得られる。このラットレース回路を実現する場合に
は、同軸中心導体の加工に手間がかかるため、上述した
ようにプリント基板を使用したマイクロストリップ構造
とするのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プリン
ト基板で構成したラットレース型ハイブリッド回路は、
不可避的に挿入損失が大きくなってしまう。これに対し
て、同軸線路で構成した場合には、プリント基板回路よ
りも通過損失は向上するが、線路の構造上、加工に手間
がかかるため、コスト高となるという問題点がある。
【0004】また、ラットレース型ハイブリッド回路を
トリプレート線路で実装したものもあるが、図4に示す
如き従来技術では、中心導体を支持するため局部的に小
さなテフロンスペーサが使用されていた。しかし、斯か
る構成では、組み立て製造に手間がかかる上に、部品点
数も多く、コスト高となってしまう。また、スペーサに
よる不連続が、シミュレーション上、理想的な条件にな
っていない。そのため、シミュレーション精度が落ちて
しまうという課題がある。
【0005】
【発明の目的】従って、本発明の主目的は、上述のラッ
トレース型ハイブリッド回路の特性を向上するため、マ
イクロストリップ線路ではなく、トリプレート線路を用
いて回路を実現することである。本発明の他の目的は、
薄型の且つ良好な電気的特性を有するラットレース型ハ
イブリッド回路を実現することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によるラットレー
ス型ハイブリッド回路は、略円形の誘電体スぺーサにて
トリプレート中心導体を両側から挟み、この中心導体を
支持するよう構成する。
【0007】更に、本発明のラットレース型ハイブリッ
ド回路の好適実施形態例によると、誘電体スぺーサの外
側の外導体に、誘電体スぺーサに対応する寸法の凹みを
形成し、誘電体スぺーサを支持する。この誘電体スぺー
サの直径を、中心導体の直径より僅かに大きく選定す
る。中心導体およびこの中心導体から放射状に形成され
たアイソレーションポート、1対の同相入力ポートおよ
び合成出力ポートの線路幅を実質的に等しく選定する。
円形誘電体スぺーサとして、テフロンスぺーサを使用す
る。また、中心導体のアイソレーションポートおよび同
相入力ポート間、同相入力ポートおよび合成出力ポート
間および合成出力ポートおよび同相入力ポート間を、そ
れぞれ約1/4波長に選定する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるラットレース
型ハイブリッド回路の好適実施形態例の構成および動作
を、添付図を参照して詳細に説明する。
【0009】図1は、本発明によるラットレース型ハイ
ブリッド回路の基本構成を示す図である。図2は、本発
明によるマイクロ波回路であるラットレース型ハイブリ
ッド回路の好適実施形態例の斜視図である。また、図3
は、図2に示すラットレース型ハイブリッド回路の詳細
構成図である。
【0010】図1の平面図に示す如く、ラットレース型
ハイブリッド回路は、リング状の中心導体(又はラット
レースリング)10を有する。この中心導体10には、
アイソレーションポート11、(第1)同相入力ポート
12、合成出力ポート13および(第2)同相入力ポー
ト14が形成されている。アイソレーションポート11
および同相入力ポート12間、同相入力ポート12およ
び合成出力ポート13間、および合成出力ポート13お
よび同相入力ポート14間は、それぞれ1/4波長に選
定される。また、アイソレーションポート11および同
相入力ポート14間は、3/4波長に選定されている。
従って、アイソレーションポート11および同相入力ポ
ート14は、中心導体10の直径上に位置する。
【0011】図2に斜視図で示す如く、本発明によるラ
ットレース型ハイブリッド回路は、中心導体(又はラッ
トレースリング)10の直径よりも僅かに大きい直径を
有する2枚の円形テフロンスペーサ(誘電体スぺーサ)
20A、20B(以下、両テフロンスぺーサ20A、2
0Bを纏めて参照符号20を使用する)を使用して、上
下から挟み込むことを特徴とする。
【0012】先ず、円形テフロンスペーサ20の直径
を、中心導体(ラットレースリング)10の外径(直
径)よりも、僅かに大きく決定する。次に、中心導体
(又はラットレースリング)10の特性インピーダンス
(Z0)を約70.7Ω(以下、70Ωという)、そし
てアイソレーションポート11、両同相入力ポート1
2、14および合成出力ポート13の線路の特性インピ
ーダンスを50Ωとする。
【0013】次に、図3を参照して説明する。図3
(A)は図1と同様の平面図であり、図3(B)は図3
(A)のアイソレーションポート11および同相入力ポ
ート14に沿う断面図である。これらアイソレーション
ポート11および同相入力ポート14の線路は、テフロ
ンスぺーサ20により挟まれた線路部分11A、14A
と、テフロンスぺーサ20の外側の線路部分11B、1
4Bを有する。尚、同相入力ポート12および合成出力
ポート13の線路についても同様に、テフロンスぺーサ
20により挟まれた線路部分12A、13Aと、その外
側の線路部分12B、13Bとを有する。
【0014】各50Ω線路のうち中心導体10に近傍の
テフロンスペーサ20に挟まれた線路部分11A、12
A、13Aおよび14Aの導体幅を、テフロンスぺーサ
20に挟まれていない線路部分11B、12B、13B
および14Bの導体幅と同じ幅に設定する。そして、テ
フロンスペーサ20を考慮に入れ、外導体30の間隔を
決定する。テフロンスペーサ20の誘電率は、空気の誘
電率よりも大きい。そのため、線路の全長にわたる特性
インピーダンス(Z0)を等しくするために、外導体3
0間隔を調整する。即ち、空気の場合よりも外導体30
の間隔を大きくする。従って、外導体30は、テフロン
スペーサ20の部分をザグる(又は凹みを有する)形状
にする。これにより、テフロンスペーサ20の位置決め
および固定が可能となる。
【0015】次に、中心導体(又はラットレースリン
グ)10の特性インピーダンスを約70Ωに設定する。
その際に、テフロンスペーサ20は、平面状のスペーサ
を使用する方が、安価で簡単なため、テフロンスペーサ
20に挟まれた50Ωの線路部分11A、12A、13
Aおよび14Aと同じ外導体間隔で、上述した約70Ω
を実現するように、中心導体10の幅を選択するのが好
ましい。尚、図3(B)において、は、ラットレース
リング(又は中心導体10)部である。は、テフロン
スぺーサ20で挟まれ(サンドイッチされ)ている線路
部分11A〜14Aである。また、は、テフロンスぺ
ーサ20で挟まれていない線路部分11B〜14Bを示
す。
【0016】上述の如く、外導体30に凹みを形成し、
その中にテフロンスぺーサ20を受容することにより、
テフロンスぺーサ20を支持すると共に、各ポート11
〜14の線路11A〜14Aおよび11B〜14Bの全
長にわたる特性インピーダンスを一定にすることが可能
になる。
【0017】以上、本発明によるラットレース型ハイブ
リッド回路の好適実施形態例の構成および動作を説明し
た。しかし、斯かる実施形態例は、本発明の単なる例示
に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留
意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用
途に応じて種々の変形変更が可能であること、当業者に
は容易に理解できよう。例えば、円形テフロンスぺーサ
は、テフロン製が好ましいが、必ずしもテフロン製であ
ることを要件としない。使用する高周波数(マイクロ
波)で安定した誘電率および絶縁抵抗等の電気的諸特性
を有する限り、テフロン以外の、例えばポリエチレン、
セラミック、マイカ等の材料で構成した円形誘電体スぺ
ーサであるを可とする。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のラットレ
ース型ハイブリッド回路によれば、次の如き種々の実用
上顕著な効果が得られる。トリプレート線路を使用する
低通過損失である。また、構造が簡単で中心導体を完全
に固定できると共に部品点数を減少し、コスト低減が実
現できる。
【0019】次に、ラットレースリング上は、リング外
形よりも大きな円形誘電体スぺーサ(テフロンスペー
サ)で挟み込んでいるため、理想的なストリップライン
の条件を満足させることができる。また、スペーサで挟
まれた50Ω部についても、スペーサが円形であるた
め、理想的なストリップラインの条件および理想的なス
テップの条件を満足させることができ、シミュレーショ
ンの精度が向上する。即ち、シミュレーションにおいて
不明な不連続の除去が可能となる。更にまた、テフロン
スペーサに挟まれた50Ω部分の線路長を、1/4波長
に選定することで、不連続の影響を最小限まで除去する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラットレース型ハイブリッド回路の基本構成を
示す平面図である。
【図2】本発明によるラットレース型ハイブリッド回路
の好適実施形態例の構成を示す斜視図である。
【図3】図2に示すラットレース型ハイブリッド回路の
詳細構成を示し、(A)は平面図、(B)は断面図であ
る。
【図4】従来のラットレース型ハイブリッド回路の斜視
図である。
【符号の説明】
10 中心導体(ラットレースリング) 11 アイソレーションポート 12、14 同相入力ポート 13 合成出力ポート 20 円形誘電体スぺーサ(円形テフロンスぺー
サ) 30 外導体 11A〜14A スぺーサで挟まれた線路部分 11B〜14B スペース外の線路部分

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】略円形の誘電体スペーサにてトリプレート
    中心導体を両側からサンドイッチ状に挟み、前記中心導
    体を支持するよう構成したことを特徴とするラットレー
    ス型ハイブリッド回路。
  2. 【請求項2】前記誘電体スぺーサの外側の外導体に、前
    記誘電体スぺーサに対応する寸法の凹みを形成し、前記
    誘電体スぺーサを支持することを特徴とする請求項1に
    記載のラットレース型ハイブリッド回路。
  3. 【請求項3】前記誘電体スぺーサの直径を、前記中心導
    体の直径より僅かに大きく選定することを特徴とする請
    求項1又は2に記載のラットレース型ハイブリッド回
    路。
  4. 【請求項4】前記中心導体および該中心導体から放射状
    に形成されたアイソレーションポート、1対の同相入力
    ポートおよび合成出力ポートの線路幅を実質的に等しく
    選定することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の
    ラットレース型ハイブリッド回路。
  5. 【請求項5】前記円形誘電体スぺーサとして、テフロン
    (登録商標)スぺーサを使用することを特徴とする請求
    項1乃至4の何れかに記載のラットレース型ハイブリッ
    ド回路。
  6. 【請求項6】前記中心導体の前記アイソレーションポー
    トおよび前記同相入力ポート間、前記同相入力ポートお
    よび前記合成出力ポート間および前記合成出力ポートお
    よび前記同相入力ポート間を約1/4波長に選定するこ
    とを特徴とする請求項4又は5に記載のラットレース型
    ハイブリッド回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105161809A (zh) * 2015-08-19 2015-12-16 南京理工大学 和差支路采用不同导波结构的高隔离3分贝混合环

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