JP2001290788A - 分散処理システム - Google Patents

分散処理システム

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JP2001290788A
JP2001290788A JP2000108443A JP2000108443A JP2001290788A JP 2001290788 A JP2001290788 A JP 2001290788A JP 2000108443 A JP2000108443 A JP 2000108443A JP 2000108443 A JP2000108443 A JP 2000108443A JP 2001290788 A JP2001290788 A JP 2001290788A
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JP2000108443A
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Shuichi Tokumoto
修一 徳本
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タスク処理数や実行計算機数が増加しても通
信料の増大を抑制する。 【解決手段】 処理実行装置12の処理能力値算出部3
6は、状態記録部35に記憶されている稼動データを参
照し、所定の間隔で処理中のタスクと関連付けた最新の
処理能力値を算出する。処理実行装置12は管理装置1
1の協調処理部23に処理能力値を送信する。タスク受
付部21がタスクの処理命令を受け付けると、協調処理
部23は、各処理実行装置12から送信された処理能力
値に基づき、受け付けたタスクの処理を実行する処理実
行装置12を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ネットワーク上
に構成される複数の計算機のうち、任意の計算機に処理
が集中する不具合を回避する分散処理システムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図15は、例えば特開平10−2078
47号公報に示された従来の分散処理システムの構成を
示すブロック図であり、図において、100はタスクの
処理を実行させる実行用計算機200を決定する管理用
計算機、200は、ネットワーク上に複数構成され、管
理用計算機100の指示に基づき、タスクの処理を実行
する実行用計算機である。
【0003】また、図15の管理用計算機100におい
て、101はジョブ入力を受け付けるジョブ受付部、1
02は入力されたジョブに関する情報であるジョブデー
タを実行用計算機200に配信するジョブデータ配信
部、103は、実行用計算機200からの情報をもと
に、そのジョブをどの実行用計算機200に割り当てる
かを決定し、割り当て作業を行う判定/分配部、104
は実行用計算機200との通信処理を行う通信処理部で
ある。111は管理する実行用計算機200のリスト
で、ディスク等に記憶されている。
【0004】さらに、図15の実行用計算機200にお
いて、201は管理用計算機100との通信処理を行う
通信処理部、202は自身の稼動状況を定期的に収集し
てデータベース203に蓄積する稼動状況監視部、20
4は、管理用計算機100から受信したジョブ情報と、
データベース203に蓄積されている稼動状況に関する
情報から、通知されたジョブの現時点での実行能力を評
価する実行能力値算出部、205は割り当てられたジョ
ブを実行する実行部である。
【0005】次に動作について説明する。まず、管理用
計算機100のジョブ受付部101がタスクの処理命令
を受けると、ジョブデータ配信部102は、そのタスク
情報(タスクの処理を実行するために必要な機能)を、
通信処理部104を介してネットワークに接続されてい
る全ての実行用計算機200に送信する。各実行用計算
機200において、通信処理部201が管理用計算機1
00からタスク情報を受けると、実行能力値算出部20
4は、そのタスク情報と、データベース203に記憶さ
れている現在の処理状況を考慮して、そのタスクを実行
することが可能であるか否かを評価し、その評価結果
を、通信処理部201を介して管理用計算機100に送
信する。
【0006】管理用計算機100は、任意の実行用計算
機200に処理が集中する不具合を回避するために、ネ
ットワークに接続されている全ての実行用計算機200
から評価結果を定期的に受けると、判定/分配部103
は、それらの評価結果を内部ルールに適用して、当該タ
スクの処理を実行させる実行用計算機200を決定す
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の分散処理システ
ムは以上のように構成されているので、管理用計算機1
00がタスクの処理命令を受け付ける毎に、ネットワー
クに接続されている全ての実行用計算機200に対して
タスク情報を送信して、全ての実用計算機200から評
価結果を受信しなければ、タスクを実行させる実行用計
算機200を決定することができず、タスクの処理数や
実行用計算機200の接続数が増加した場合には、通信
料が増大するという課題があった。
【0008】また、従来の分散処理システムでのタスク
の割り当て方法では、一度、実行用計算機200に割り
当てたタスクは、タスクの処理中に処理先の実行用計算
機200を変更することができず、実行用計算機200
の動的な負荷の変化に対応することができないという課
題があった。
【0009】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、タスクの処理数や実行用計算機2
00の接続数が増加しても、通信料の増大を抑制するこ
とができると共に、分散処理システム内の実行用計算機
200の負荷変化に対応し、システム全体における処理
の効率向上を可能にする分散処理システムを得ることを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る分散処理
システムは、タスクの処理を依頼する管理装置と、上記
管理装置とネットワークにより接続され、上記管理装置
からの依頼に基づきタスクの処理を実行する複数の処理
実行装置とを備えたものにおいて、上記管理装置は、外
部よりタスクの処理命令を受け付けるタスク受付部と、
逐次把握している上記各処理実行装置のタスクと関連付
けた処理状況を示す処理能力値に基づき、上記タスク受
付部が受け付けたタスクの処理を実行する上記処理実行
装置を決定して、タスクの実行管理権であるオーナーシ
ップを設定し、決定した上記処理実行装置に、受け付け
たタスクの処理依頼を行う協調処理部とを備え、上記処
理実行装置は、上記管理装置から依頼されたタスクの処
理を実行する処理実行部と、上記処理実行部によるタス
クの処理における稼動データを計測する稼動状況監視部
と、上記稼動状況監視部が計測した稼動データを記録す
る状態記録部と、上記状態記録部に記憶されている稼動
データを参照し、所定の間隔で処理中のタスクと関連付
けた最新の処理状況を示す処理能力値を算出する処理能
力値算出部と、上記処理能力値算出部が算出した最新の
処理能力値を上記管理装置に送信する処理制御部とを備
えたものである。
【0011】この発明に係る分散処理システムは、協調
処理部が、各処理実行装置に対応して備えられ、対応す
る処理実行装置の処理能力値に基づき、受け付けたタス
クの処理の実行可否を判断するノードと、上記各ノード
から報告された、タスクの処理の実行可否の判断結果
と、処理能力値に基づき、オーナーシップの譲渡先を決
定し、上記各ノードに通知するマネージャとを備えたも
のである。
【0012】この発明に係る分散処理システムは、ノー
ドが、処理実行装置から送信された処理能力値を格納す
る処理能力データベースと、上記処理能力データベース
に格納されている処理能力値に基づき、受け付けたタス
クの処理の実行可否を判断する状況分析部とを備えたも
のである。
【0013】この発明に係る分散処理システムは、状況
分析部が、各処理実行装置に固有な処理実行可能閾値を
設定し、処理能力データベースに格納されている処理能
力値に基づき、現在の計算機資源の占有率を求め、受け
付けたタスクを実行したときの予測占有率を計算し、上
記計算機資源の占有率と上記予測占有率の合計値と、上
記処理実行可能閾値とを比較することにより、受け付け
たタスクの処理の実行可否を判断するものである。
【0014】この発明に係る分散処理システムは、オー
ナーシップを譲渡されなかったノードが、オーナーシッ
プを譲渡されたノードからの処理能力値に基づき、オー
ナーシップを譲渡されタスクの処理を実行している処理
実行装置の処理状況を観測し、オーナーシップを譲渡さ
れなかった処理実行装置が代わりにタスクの処理を実行
した方が処理効率が良いと判断した場合に、マネージャ
にオーナーシップの変更要求を行うものである。
【0015】この発明に係る分散処理システムは、マネ
ージャがオーナーシップの変更指示を各ノードに行った
場合に、タスクの処理を実行していた処理実行装置は、
処理済の中間データを、オーナーシップを新しく譲渡さ
れた処理実行装置に送信し、上記オーナーシップを新し
く譲渡された処理実行装置が、送信された中間データに
基づき、タスクの処理を継続するものである。
【0016】この発明に係る分散処理システムは、オー
ナーシップを譲渡されなかったノードが、オーナーシッ
プを譲渡されタスクの処理を実行している処理実行装置
の処理能力値により実行モデルを作成し、作成した実行
モデルのモデル情報を更新し、自己の処理能力値と比較
して、処理効率の評価を行うモデリング部を備えたもの
である。
【0017】この発明に係る分散処理システムは、オー
ナーシップを譲渡されなかったノードが、モデリング部
が作成した実行モデルのモデル情報の変化率、変化則を
算出し、所定の時間内の処理能力値を予測すると共に、
所定の時間内の自己の処理能力値の予測を行う予測部を
備え、モデリング部が、上記予測部が予測した処理能力
値を比較することにより、処理効率の評価を行うもので
ある。
【0018】この発明に係る分散処理システムは、ノー
ドが、システム全体の処理実行装置の処理能力値によ
り、各実行モデルを作成し、作成した各実行モデルのモ
デル情報を更新するモデリング部と、上記モデリング部
が作成した実行モデルのモデル情報を更新する度に、全
実行モデルの処理能力値を分析し負荷の判定を行う負荷
判定部と、上記負荷判定部の判定結果に基づき、負荷を
調整する代替案を作成する負荷調整部とを備え、上記負
荷判定部が、上記負荷調整部により作成された代替案を
評価し、マネージャにオーナーシップの変更を要求する
ものである。
【0019】この発明に係る分散処理システムは、ノー
ドが、オーナーシップを譲渡されなかった処理実行装置
の処理能力値により、他の実行モデルを作成すると共
に、自己の処理能力値から自己の実行モデルを作成し、
上記他の実行モデルのモデル情報と、上記自己の実行モ
デルのモデル情報を更新するモデリング部と、上記モデ
リング部が作成した各実行モデルの処理能力値を分析し
負荷の判定を行う負荷判定部と、上記負荷判定部の判定
結果に基づき、負荷を調整するために処理能力の高い処
理実行装置に対応するノードにタスク処理の依頼を行う
外部依頼部とを備えたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による分
散処理システムの構成を示すブロック図であり、図にお
いて、11は、ネットワークに接続された複数の処理実
行装置12のうち、タスクの処理を実行することが現在
可能で、現在処理負荷が最小の処理実行装置12にタス
クの処理を依頼する管理装置、12は管理装置11から
タスクの処理依頼を受けると、そのタスクの処理を実行
する処理実行装置、13は管理装置11にタスクの処理
命令を入力する入力装置である。
【0021】また、図1の管理装置11において、21
は外部の入力装置13と接続され、タスクの処理命令を
受け付けるタスク受付部、22は受け付けたタスクの情
報を格納するタスクデータベース、23はタスク受付部
21がタスクの処理命令を受け付けたときに、各処理実
行装置12の処理能力を参照して、現在、そのタスクの
処理を実行する能力を有し、かつ、処理負担が最小の処
理実行装置12を検索する協調処理部である。
【0022】さらに、図1の管理装置11において、2
4はオーナーシップに関する情報を協調処理部23に提
供すると共に、協調処理部23がオーナーシップの設定
や変更を行うと、そのオーナーシップ情報を更新するオ
ーナーシップ管理部、25はオーナーシップ情報を格納
するオーナーシップデータベース、26は協調処理部2
3により検索された処理実行装置12に対してタスクの
処理依頼を送信すると共に、各処理実行装置12から送
信される処理能力値を受信して協調処理部に出力する通
信処理部である。
【0023】図1の処理実行装置12において、31
は、処理能力値算出部36で算出した処理能力値を管理
装置11に送信すると共に、管理装置11から送信され
るタスクの処理依頼を処理実行部33に出力する通信処
理部、32は処理実行装置12の処理を制御する処理制
御部、33は、管理装置11からタスクの処理依頼を受
けると、そのタスクの処理を実行する処理実行部であ
る。
【0024】また、図1の処理実行装置12において、
34は処理実行部33によるタスクの処理の稼動状況を
示す稼動データとして、現在のメモリ占有率と演算能力
の消費率を定期的に計測する稼動状況監視部、35は稼
動状況監視部34により計測された稼動データを格納す
る状態記録部、36は、状態記録部35に記録されてい
る稼動データを参照し、処理中のタスク名、実行中の機
能名と関連付けた最新の処理能力値を算出する処理能力
値算出部である。37は処理実行部33による処理の中
間結果を蓄積する処理結果集積部である。
【0025】図2は管理装置11における協調処理部2
3の内部構成を示すブロック図であり、図において、4
1は、各処理実行装置12の処理能力値を参照して、現
在処理負荷が最小の処理実行装置12を検索するマネー
ジャ、42は、各処理実行装置12に対応して備えら
れ、担当する処理実行装置12の処理能力値を参照し、
タスクの処理を実行するために必要な機能が現在実行で
きる状態にあるか否かを判定するノードである。
【0026】図3は各ノード42の構成を示すブロック
図であり、図において、51は各種メッセージの送受信
を実施する通信処理部、52は担当する処理実行装置1
2の処理能力値を格納する処理能力データベース、53
は処理能力データベースに格納されている担当する処理
実行装置12の処理能力値に基づき、その処理実行装置
12での要求されたタスク処理の可能性を判断する状況
分析部である。
【0027】次に動作について説明する。図4は処理実
行装置12の処理能力値算出部36が算出する処理能力
値の更新処理を示すフローチャートである。処理能力値
は処理実行装置12の処理状況を示すデータであり、現
在処理中のタスク名、その処理に用いている機能名、処
理に用いている装置内のメモリの占有率と演算能力の消
費率等の計算機資源から構成されるデータである。
【0028】図4のステップST1において、処理実行
装置12の稼動状況監視部34は、常時、処理実行部3
3の処理状態を監視し、ステップST2において、監視
した稼動データを状態記録部35に記録する。ステップ
ST3において、状態記録部35は、稼動状態監視部3
4から送られた稼動データと、その直前に記録された稼
動データを比較し、状態変化を検知したときに、その状
態変化を処理能力値算出部36に報告する。状態の変化
がない場合には、ステップST1に戻って、稼動状況監
視部34による処理状態の監視を続行する。
【0029】ステップST4において、状態変化の報告
を受けた処理能力値算出部36は、状態記録部35に記
録された稼動データより、処理中のタスク名、実行中の
機能名と関連付けた最新の処理能力値を算出する。ステ
ップST5において、処理制御部32が、ネットワーク
を介して、管理装置11における担当のノード42に最
新の処理能力値を送信する。
【0030】図3に示す各ノード42は、送信された最
新の処理能力値を、通信処理部51を介して処理能力デ
ータベース52に格納する。このようにして、各ノード
42は、常時、担当する処理実行装置12の最新の処理
能力値を把握している。
【0031】図5は分散処理システムの全体の処理の流
れを示すフローチャートである。ステップST11にお
いて、管理装置11のタスク受付部21は、外部の入力
装置13よりタスク処理の命令を受け付け、ステップS
T12において、タスク受付部21は、受け付けたタス
クを直ちに協調処理部23に出力すると同時に、そのタ
スク情報をタスクデータベース22に格納する。
【0032】ステップST13において、協調処理部2
3は、タスク受付部21からタスクの処理命令を受ける
と、マネージャ41が、各ノード42の状況分析部53
に対して、タスクに対応した一意のオーナーシップの譲
渡要求を行う。ここで、オーナーシップとは、タスクの
処理実行管理権のことで、オーナーシップを所有するこ
とにより、タスクの処理を実行することが可能になる権
利である。何れかのノード42がこのオーナーシップを
所有することにより、そのノード42が担当している処
理実行装置12にタスク処理の指示が可能になる。
【0033】オーナーシップの情報は、タスク名称と保
有者名(ここでは、ノード名もしくは処理実行装置
名)、そして処理状況から構成される。さらに、オーナ
ーシップには、処理結果等のデータを添付することを可
能とし、各ノード42間の処理結果を含めた情報伝達を
実現する。
【0034】ステップST14において、各ノード42
の状況分析部53が、通信処理部51を介してマネージ
ャ41からのオーナーシップの譲渡要求を入手すると、
状況分析部53は、処理能力データベース52に格納さ
れている最新の処理能力値に基づき、タスク処理の可否
判断を行い、その判断結果と最新の処理能力値をマネー
ジャ41に回答する。そして、マネージャ41は、各ノ
ード42からの回答に基づき、オーナーシップの譲渡先
を決定し、その決定結果を各ノード42に通知する。す
なわち、このオーナーシップが割り当てられているタス
クの処理を行う処理実行装置12が決定される。
【0035】ステップST15において、オーナーシッ
プを獲得したノード42は、オーナーシップの情報を検
索キーとして、タスクデータベース22からタスク情報
を検索する。ステップST16において、ノード42
は、検索したタスク情報からそのタスクの処理依頼を行
うための通信メッセージを作成し、通信処理部51,通
信処理部26を介して担当する処理実行装置12に送信
する。
【0036】ステップST17において、処理実行装置
12の処理制御部32は、管理装置11のノード42か
ら通信メッセージを受け取り、タスクの処理指示と処理
内容を分析し、その結果を処理実行部33に送信し処理
の実行を開始する。ステップST18において、処理実
行の開始に伴い、図4に示す処理能力値の更新処理と同
様に、稼動状況監視部34は処理実行装置12の稼動状
況の変化を検知し、処理能力値算出部36が最新の処理
能力値を算出し、ステップST19において、処理制御
部32は、処理能力値算出部36が算出した最新の処理
能力値を担当のノード42に送信する。この処理によ
り、ノード42は担当の処理実行装置12の処理能力値
の変化を逐次、把握することが可能となる。
【0037】ステップST20において、処理実行部3
3が依頼された処理を完了すると、処理制御部32は完
了報告と処理結果を担当のノード42に送信し、処理能
力値算出部36は処理完了に伴う処理能力値を更新し、
処理制御部32が担当のノード42に送信する。そし
て、処理完了報告を受けたノード42は、マネージャ4
1に、完了報告を行うと共に処理結果を通知し、マネー
ジャ41は、タスク受付部21を介して、処理結果をタ
スクの要求元である入力装置13に送信する。
【0038】ステップST21において、オーナーシッ
プ管理部24は、ステップST20における完了処理実
施の終了を確認した後、タスク処理の終了とオーナーシ
ップ割り当ての終了に伴い、オーナーシップデータベー
ス25に格納されているオーナーシップ情報を更新す
る。
【0039】図6は図5のステップST14におけるオ
ーナーシップ譲渡先決定処理の流れを示すフローチャー
トである。ステップST31において、各ノード42の
状況分析部53は、マネージャ41から発行されたオー
ナーシップの譲渡要求を入手し、ステップST32にお
いて、状況分析部53は、処理能力データベース52に
格納されている担当の処理実行装置12の最新の処理能
力値に基づき、タスク処理の可否判断を行う。
【0040】状況分析部53は、この場合の判断基準と
して、各処理実行装置12に固有な処理実行可能閾値を
設定し、処理能力データベース52に格納されている処
理能力値から現在の計算機資源の占有率を求め、要求さ
れたタスクを実行したときの予測占有率を計算し、現在
の計算機資源の占有率と予測占有率との合計値が処理実
行可能閾値を越えなければ、そのタスクの処理は可能と
判断する。また、両占有率の合計値が処理実行可能閾値
を越えた場合には、処理は不可能と判断する。
【0041】処理可能と判断した場合、状況分析部53
は、マネージャ41に、「オーナーシップ譲渡可能」
と、そのときの処理能力値を送信する。処理不可能と判
断したときは、「オーナーシップ譲渡不可能」を送信す
る。
【0042】マネージャ41は、ステップST33にお
いて、全ノード42からの回答を集約し、ステップST
34において、各ノード42からの処理能力値を参照
し、タスクの処理に必要な機能を有している最も負荷の
少ないノード42を選択し、オーナーシップの譲渡先と
して決定する。このとき、オーナーシップ管理部24は
オーナーシップの譲渡情報をオーナーシップデータベー
ス25に記録する。ステップST35において、マネー
ジャ41は、全てのノード42にオーナーシップの譲渡
先の決定結果を通知する。
【0043】また、ステップST34において、マネー
ジャ41が、一度目の各ノード42からの報告では、オ
ーナーシップの譲渡先を決定できない場合には、ステッ
プST32に戻って、交渉プロトコルに従い、各ノード
42に対して再判断を依頼して、再評価を繰り返しなが
ら譲渡先を決定する。ステップST34において、要求
されたタスク処理が膨大で、ネットワークに接続されて
いる各処理実行装置12で処理が不可能な場合には、ス
テップST36において、タスク処理の要求元である入
力装置13に対して処理を拒否する。
【0044】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、管理装置11の協調処理部23が各処理実行装置1
2の最新の処理能力値を把握しておき、タスクの処理要
求があった場合に、管理装置11が、把握している各処
理実行装置12の最新の処理能力値に基づき、負荷の最
も少ない処理実行装置12を決定するので、ネットワー
クに接続されている全ての処理実行装置12にタスクの
処理の可否判断を求める必要がなく、通信料を減らすこ
とができるという効果が得られる。
【0045】実施の形態2.この実施の形態2における
分散処理システムの構成及び協調処理部の構成は、それ
ぞれ実施の形態1における図1,図2に示す構成と同等
である。図7はこの発明の実施の形態2によるノード4
2の構成を示すブロック図であり、図において、54は
他の処理実行装置12の処理能力値により実行モデルを
作成管理するモデリング部であり、その他の構成は実施
の形態1の図3に示す構成と同等である。
【0046】この実施の形態は、オーナーシップを譲渡
された処理実行装置12が、要求されたタスク処理を開
始した後に、処理状況の変化に対応して、処理効率向上
のためにタスク処理を行う処理実行装置12を変更する
ものである。
【0047】次に動作について説明する。図8はタスク
処理を行う処理実行装置12の変更処理の流れを示すフ
ローチャートである。ステップST41において、オー
ナーシップを譲渡された処理実行装置12が、要求され
たタスク処理を開始する。
【0048】ステップST42において、マネージャ4
1は各ノード42に処理開始のアナウンスを行うと、オ
ーナーシップを譲渡されなかったノード42は、オーナ
ーシップを譲渡されたノード42からの処理能力値によ
り、オーナーシップを譲渡され、タスクの処理を行って
いる処理実行装置12の処理状況を観測する。
【0049】処理状況を観測した結果、オーナーシップ
を譲渡されなかったノード42の処理実行装置12が、
代わりにタスクの処理を行った方が効率が良いと判断し
た場合には、ステップST43において、マネージャ4
1にオーナーシップの変更要求を行い、マネージャ41
は、現在のタスクの処理を行っている処理実行装置12
のノード42に対して、オーナーシップの変更指示を行
う。
【0050】ステップST44において、オーナーシッ
プの変更指示を受けたノード42は、担当の処理実行装
置12に対して、現在行っているタスク処理の中断を指
示し、指示を受けた処理実行装置12の処理実行部33
が現在の処理を中断し、処理結果を処理結果集積部37
に送信して処理を停止する。ステップST45におい
て、処理結果を受取った処理結果集積部37は、処理内
容と処理結果を関連付けて中間データをまとめ、処理制
御部32が通信処理部31を介して委譲先の処理実行装
置12に送信する。
【0051】ステップST46において、中間データを
受取った委譲先の処理実行装置12は、中間データの内
容を確認し、実行可能のときは担当のノード42に変更
処理の成功を報告する。ステップST47において、成
功の報告を受けたノード42はマネージャ41に報告
し、マネージャ41はオーナーシップ管理部24にオー
ナーシップの更新依頼を行い、ステップST48におい
て、オーナーシップ管理部24は、オーナーシップデー
タベース25に格納されているオーナーシップデータの
更新を行う。
【0052】ステップST49において、委譲元の処理
実行装置12の処理結果集積部37は、保有している中
間データを破棄し、ステップST50において、委譲先
の処理実行装置12は、送信された中間データに基づ
き、委譲されたタスクの処理を継続する。
【0053】上記ステップST46において、委譲先の
処理実行装置12が中間データの内容を確認し、実行不
可能のときは、ステップST51において、委譲先の処
理実行装置12は変更失敗を担当のノード42に報告
し、担当のノード42はマネージャ41にオーナーシッ
プの変更不可を通知する。マネージャ41は、オーナー
シップの変更指示を取り消し、今までオーナーシップを
譲渡されていたノード42に対して、今までの処理を続
行するよう指示する。
【0054】図9は図8のステップST42の処理状況
観測処理の流れを示すフローチャートである。ステップ
ST61において、最初にオーナーシップを獲得した処
理実行装置12がタスク処理を開始したときに、マネー
ジャ41は各ノード42に処理開始のアナウンスを行
う。ステップST62において、処理開始のアナウンス
を受けた各ノード42のモデリング部54は、アナウン
スの内容分析を行ってタスク名を抽出し、さらに処理に
必要な機能名をタスクデータベース22から検索する。
【0055】ステップST63において、各ノード42
のモデリング部54は、検索した機能名より、自分が保
有している機能が使われているとき、言い換えれば、担
当している処理実行装置12がタスクを実行可能なとき
に、処理を開始した処理実行装置12の処理能力値によ
り実行モデルを作成し、ステップST64において、モ
デリング部54は、処理を開始している処理実行装置1
2のノード42から定期的に処理能力値を収集して、作
成した実行モデルのモデル情報を更新する。
【0056】ステップST65において、実行モデルを
作成、更新しているノード42は、処理を開始した処理
実行装置12の処理能力値によりモデル情報を更新する
度に、自己の処理能力値と実行モデルのモデル情報とを
比較して処理の効率の評価を行う。評価は演算能力等の
固有の処理能力、リソースの消費率から、処理効率、処
理時間を比較し、タスクの内容、特性により評価項目を
選択し、比較結果を算出する。このとき、現状の処理が
適しているときは正常と評価し、ステップST64で、
そのままモデル情報を更新する。
【0057】また、処理を開始した処理実行装置12の
処理効率が低下し、評価しているノード42が担当して
いる処理実行装置12に処理を変更するほうが良いと判
断したときは、ステップST66において、評価してい
るノード42はオーナーシップの変更要求を行う。
【0058】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、オーナーシップが譲渡されていないノード42が、
タスクを処理している処理実行装置12の処理状況を観
測し、担当する処理実行装置12が代わってタスクの処
理を行った方が良いと判断した場合には、オーナーシッ
プの変更処理を行うことにより、処理実行装置12の動
的な負荷の変化に対応することができるという効果が得
られる。
【0059】実施の形態3.この実施の形態3における
分散処理システムの構成及び協調処理部の構成は、それ
ぞれ実施の形態1における図1,図2に示す構成と同等
である。図10はこの発明の実施の形態3によるノード
42の構成を示すブロック図であり、55はモデリング
部54が処理を開始している処理実行装置12の処理能
力値より作成した実行モデルのモデル情報を予測する予
測部であり、その他の構成は、実施の形態2の図7に示
す構成と同等である。
【0060】次に動作について説明する。各ノード42
のモデリング部54は、実施の形態2と同様に、作成し
た実行モデルの状態の変化を分析する。予測部55は、
分析結果より変化率、変化則を算出し、所定の時間内で
の処理能力値を算出する。予測部55は同様に所定時間
内の自己の処理能力値の予測も行い、モデリング部54
は所定の時間内における同時刻での処理能力値の比較を
行うことにより、処理効率の評価を行う。そして、実施
の形態2と同様に、処理効率向上のためにオーナーシッ
プの変更、処理実行装置12の変更を行う。
【0061】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、オーナーシップが譲渡されていないノード42が、
タスクを処理している処理実行装置12の処理状況を観
測し、担当する処理実行装置12が代わってタスクの処
理を行った方が良いと判断した場合には、オーナーシッ
プの変更処理を行うことにより、処理実行装置12の動
的な負荷の変化に対応することができるという効果が得
られる。
【0062】実施の形態4.この実施の形態4における
分散処理システムの構成及び協調処理部の構成は、それ
ぞれ実施の形態1における図1,図2に示す構成と同等
である。図11はこの発明の実施の形態4によるノード
42の構成を示すブロック図であり、56はシステム全
体の負荷の判定を行う負荷判定部、57は負荷の偏りを
調整する代替案を作成する負荷調整部であり、その他の
構成は、実施の形態2の図7に示す構成と同等である。
【0063】次に動作について説明する。図12は実施
の形態2における図8のステップST42の処理状況観
測処理の流れを示すフローチャートである。ステップS
T71において、最初にオーナーシップを獲得した処理
実行装置12がタスク処理を開始したときに、マネージ
ャ41は各ノード42に処理開始のアナウンスを行う。
【0064】マネージャ41からアナウンスを受けた各
ノード42のモデリング部54は、ステップST72に
おいて、アナウンスの内容を分析し、ステップST73
において、システムを構成する処理実行装置12全ての
各実行モデルを作成し、ステップST74において、各
実行モデルのモデル情報を更新する。
【0065】ステップST75において、各ノード42
のモデリング部54が各実行モデルのモデル情報を更新
する度に、負荷判定部56は、各実行モデルについて処
理能力値を分析し、高負荷な処理実行装置12を調査す
る。負荷判定部56が、高負荷な処理実行装置12が存
在し、システム内の負荷に偏りがあると判断したとき、
ステップST76において、負荷調整部57は、高負荷
の処理実行装置12に代り、タスク処理を行うことので
きる代替の処理実行装置12を検索する。このとき、負
荷調整部57は、処理機能と処理実行装置12の処理状
況をもとに、負荷が低く、処理能力が高い処理実行装置
12を選択して、負荷の偏りを調整する代替案を作成す
る。
【0066】ステップST77において、負荷判定部5
6は、この代替案を適用した結果を評価し、システム内
の負荷状況が改善されると判断したときに、ステップS
T78において、ノード42はその代替案をマネージャ
41に通知し、オーナーシップ変更を要求する。この代
替案を適用しても改善されないと判断したときは、ノー
ド42は代替案を破棄し、ステップST74のモデル情
報の更新を継続する。オーナーシップ変更の要求後の処
理は、実施の形態2と同様である。
【0067】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、オーナーシップが譲渡されていないノード42が、
タスクを処理している処理実行装置12の処理状況を観
測し、担当する処理実行装置12が代わってタスクの処
理を行った方が良いと判断した場合には、オーナーシッ
プの変更処理を行うことにより、処理実行装置12の動
的な負荷の変化に対応することができるという効果が得
られる。
【0068】実施の形態5.この実施の形態5における
分散処理システムの構成及び協調処理部の構成は、それ
ぞれ実施の形態1における図1,図2に示す構成と同等
である。図13はこの発明の実施の形態5によるノード
42の構成を示すブロック図であり、58は現在自分が
処理しているタスクを他の処理実行装置12に依頼し、
処理管理を行う外部依頼部であり、実施の形態4の図1
1における負荷調整部57を、外部依頼部58に置き換
えたものである。
【0069】次に動作について説明する。図14はこの
発明の実施の形態5における各ノード42の処理の流れ
を示すフローチャートである。ステップST81におい
て、マネージャ41がオーナーシップの譲渡を行い、ス
テップST82において、オーナーシップが譲渡された
処理実行装置12がタスク処理を開始する。
【0070】ステップST83において、オーナーシッ
プが譲渡されたノード42のモデリング部54は、他の
処理実行処理装置12の処理能力値から実行モデルを作
成する。また、ステップST84において、モデリング
部54は、自己の処理能力値から自己の実行モデルを作
成する。ステップST85において、モデリング部54
は、処理状況を監視して、他の処理実行装置12の実行
モデル、自己の実行モデルのモデル情報の更新を行う。
【0071】ステップST86において、負荷判定部5
6はモデル情報更新時に負荷の状態を評価し、正常の場
合には、ステップST85のモデル情報の更新を継続す
る。モデリング部54が作成した実行モデルの何れか
が、効率低下、処理継続不可能等で、負荷判定部56が
異常と評価した場合には、ステップST87において、
外部依頼部58は、他の実行モデルを参照し、最も処理
能力が高い他の処理実行装置12を検索する。このと
き、管理装置11で管理するオーナーシップ情報の更
新、変更はせずに、依頼を行うノード42と処理実行装
置12の判断、管理において、処理の権限のみを委譲す
る。
【0072】ステップST88において、外部依頼部5
8は、検索結果をもとに処理の依頼を担当のノード42
に行う。依頼を受けたノード42は処理能力値に基づき
処理可否の判断を行い結果を回答する。処理依頼が失敗
したときは、ステップST85のモデル情報の更新を継
続する。処理依頼が成功したときは、ステップST89
において、実施の形態2と同様にして、依頼元の処理実
行装置12により処理済の中間データが、依頼先の処理
実行装置12に送信され、依頼先の処理実行装置12が
処理を開始する。
【0073】ステップST90において、依頼先の処理
実行装置12が処理を完了すると、ステップST91に
おいて、処理結果集積部37が処理結果を集積し、ステ
ップST92において、依頼先の処理実行装置12は処
理結果を依頼元の処理実行装置12に送信する。ステッ
プST93において、処理結果を受信した依頼元の処理
実行装置12は、処理完了を担当のノード42に通知し
て完了処理を行い、割り当てられたタスクの処理を完了
する。
【0074】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、オーナーシップが譲渡されたノード42が、他の処
理実行装置12の処理状況を観測し、他の処理実行装置
12が代わってタスクの処理を行った方が良いと判断し
た場合には、オーナーシップの変更要求を行わずに、処
理実行装置12間で、タスク処理の依頼を自由に行うこ
とにより、局所的な処理状況の変化に柔軟に対応するこ
とができるという効果が得られる。
【0075】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、管理
装置は、逐次把握している各処理実行装置のタスクと関
連付けた処理状況を示す処理能力値に基づき、受け付け
たタスクの処理を実行する処理実行装置を決定して、タ
スクの実行管理権であるオーナーシップを設定し、決定
した処理実行装置に、受け付けたタスクの処理依頼を行
う協調処理部を備え、処理実行装置は、管理装置から依
頼されたタスクの処理を実行する処理実行部と、処理実
行部によるタスクの処理における稼動データを計測する
稼動状況監視部と、稼動状況監視部が計測した稼動デー
タを記録する状態記録部と、状態記録部に記憶されてい
る稼動データを参照し、所定の間隔で処理中のタスクと
関連付けた最新の処理状況を示す処理能力値を算出する
処理能力値算出部と、処理能力値算出部が算出した最新
の処理能力値を管理装置に送信する処理制御部とを備え
たことにより、ネットワークに接続されている全ての処
理実行装置にタスクの処理の可否判断を求める必要がな
く、通信料を減らすことができるという効果がある。
【0076】この発明によれば、オーナーシップを譲渡
されなかったノードが、オーナーシップを譲渡されたノ
ードからの処理能力値に基づき、オーナーシップを譲渡
されタスクの処理を実行している処理実行装置の処理状
況を観測し、オーナーシップを譲渡されなかった処理実
行装置が代わりにタスクの処理を実行した方が処理効率
が良いと判断した場合に、マネージャにオーナーシップ
の変更要求を行うことにより、処理実行装置の動的な負
荷の変化に対応することができるという効果がある。
【0077】この発明によれば、オーナーシップを譲渡
されなかったノードが、オーナーシップを譲渡されタス
クの処理を実行している処理実行装置の処理能力値によ
り実行モデルを作成し、作成した実行モデルのモデル情
報を更新し、自己の処理能力値と比較して、処理効率の
評価を行うモデリング部を備えたことにより、処理実行
装置の動的な負荷の変化に対応することができるという
効果がある。
【0078】この発明によれば、オーナーシップを譲渡
されなかったノードが、モデリング部が作成した実行モ
デルのモデル情報の変化率、変化則を算出し、所定の時
間内の処理能力値を予測すると共に、所定の時間内の自
己の処理能力値の予測を行う予測部を備え、モデリング
部が、予測部が予測した処理能力値を比較することによ
り、処理効率の評価を行うことにより、処理実行装置の
動的な負荷の変化に対応することができるという効果が
ある。
【0079】この発明によれば、ノードが、システム全
体の処理実行装置の処理能力値により、各実行モデルを
作成し、作成した各実行モデルのモデル情報を更新する
モデリング部と、モデリング部が作成した実行モデルの
モデル情報を更新する度に、全実行モデルの処理能力値
を分析し負荷の判定を行う負荷判定部と、負荷判定部の
判定結果に基づき、負荷を調整する代替案を作成する負
荷調整部とを備え、負荷判定部が、負荷調整部により作
成された代替案を評価し、マネージャにオーナーシップ
の変更を要求することにより、処理実行装置の動的な負
荷の変化に対応することができるという効果がある。
【0080】この発明によれば、ノードが、オーナーシ
ップを譲渡されなかった処理実行装置の処理能力値によ
り、他の実行モデルを作成すると共に、自己の処理能力
値から自己の実行モデルを作成し、他の実行モデルのモ
デル情報と、自己の実行モデルのモデル情報を更新する
モデリング部と、モデリング部が作成した各実行モデル
の処理能力値を分析し負荷の判定を行う負荷判定部と、
負荷判定部の判定結果に基づき、負荷を調整するために
処理能力の高い処理実行装置に対応するノードにタスク
処理の依頼を行う外部依頼部とを備え、処理実行装置間
でタスク処理の依頼を自由に行うことにより、局所的な
処理状況の変化に柔軟に対応することができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の各実施の形態による分散処理シス
テムの構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の各実施の形態による協調処理部の
構成を示すブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態1によるノードの構成
を示すブロック図である。
【図4】 この発明の各実施の形態による処理能力値算
出部が算出する処理能力値の更新処理を示すフローチャ
ートである。
【図5】 この発明の実施の形態1による分散処理シス
テムの全体の処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】 この発明の実施の形態1によるオーナーシッ
プ譲渡先決定処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】 この発明の実施の形態2によるノードの構成
を示すブロック図である。
【図8】 この発明の実施の形態2によるタスク処理を
行う処理実行装置の変更処理の流れを示すフローチャー
トである。
【図9】 この発明の実施の形態2による処理状況観測
処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】 この発明の実施の形態3によるノードの構
成を示すブロック図である。
【図11】 この発明の実施の形態4によるノードの構
成を示すブロック図である。
【図12】 この発明の実施の形態4による処理状況観
測処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】 この発明の実施の形態5によるノードの構
成を示すブロック図である。
【図14】 この発明の実施の形態5によるノードの処
理の流れを示すフローチャートである。
【図15】 従来の分散処理システムの構成を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
11 管理装置、12 処理実行装置、13 入力装
置、21 タスク受付部、22 タスクデータベース、
23 協調処理部、24 オーナーシップ管理部、25
オーナーシップデータベース、26 通信処理部、3
1 通信処理部、32 処理制御部、33 処理実行
部、34 稼動状況監視部、35 状態記録部、36
処理能力値算出部、37 処理結果集積部、41 マネ
ージャ、42ノード、51 通信処理部、52 処理能
力データベース、53 状況分析部、54 モデリング
部、55 予測部、56 負荷判定部、57 負荷調整
部、58 外部依頼部。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タスクの処理を依頼する管理装置と、上
    記管理装置とネットワークにより接続され、上記管理装
    置からの依頼に基づきタスクの処理を実行する複数の処
    理実行装置とを備えた分散処理システムにおいて、 上記管理装置は、 外部よりタスクの処理命令を受け付けるタスク受付部
    と、 逐次把握している上記各処理実行装置のタスクと関連付
    けた処理状況を示す処理能力値に基づき、上記タスク受
    付部が受け付けたタスクの処理を実行する上記処理実行
    装置を決定して、タスクの実行管理権であるオーナーシ
    ップを設定し、決定した上記処理実行装置に、受け付け
    たタスクの処理依頼を行う協調処理部とを備え、 上記処理実行装置は、 上記管理装置から依頼されたタスクの処理を実行する処
    理実行部と、 上記処理実行部によるタスクの処理における稼動データ
    を計測する稼動状況監視部と、 上記稼動状況監視部が計測した稼動データを記録する状
    態記録部と、 上記状態記録部に記憶されている稼動データを参照し、
    所定の間隔で処理中のタスクと関連付けた最新の処理状
    況を示す処理能力値を算出する処理能力値算出部と、 上記処理能力値算出部が算出した最新の処理能力値を上
    記管理装置に送信する処理制御部とを備えたことを特徴
    とする分散処理システム。
  2. 【請求項2】 協調処理部は、 各処理実行装置に対応して備えられ、対応する処理実行
    装置の処理能力値に基づき、受け付けたタスクの処理の
    実行可否を判断するノードと、 上記各ノードから報告された、タスクの処理の実行可否
    の判断結果と、処理能力値に基づき、オーナーシップの
    譲渡先を決定し、上記各ノードに通知するマネージャと
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の分散処理シス
    テム。
  3. 【請求項3】 ノードは、 処理実行装置から送信された処理能力値を格納する処理
    能力データベースと、 上記処理能力データベースに格納されている処理能力値
    に基づき、受け付けたタスクの処理の実行可否を判断す
    る状況分析部とを備えたことを特徴とする請求項2記載
    の分散処理システム。
  4. 【請求項4】 状況分析部は、各処理実行装置に固有な
    処理実行可能閾値を設定し、処理能力データベースに格
    納されている処理能力値に基づき、現在の計算機資源の
    占有率を求め、受け付けたタスクを実行したときの予測
    占有率を計算し、上記計算機資源の占有率と上記予測占
    有率の合計値と、上記処理実行可能閾値とを比較するこ
    とにより、受け付けたタスクの処理の実行可否を判断す
    ることを特徴とする請求項3記載の分散処理システム。
  5. 【請求項5】 オーナーシップを譲渡されなかったノー
    ドが、オーナーシップを譲渡されたノードからの処理能
    力値に基づき、オーナーシップを譲渡されタスクの処理
    を実行している処理実行装置の処理状況を観測し、オー
    ナーシップを譲渡されなかった処理実行装置が代わりに
    タスクの処理を実行した方が処理効率が良いと判断した
    場合に、マネージャにオーナーシップの変更要求を行う
    ことを特徴とする請求項2記載の分散処理システム。
  6. 【請求項6】 マネージャがオーナーシップの変更指示
    を各ノードに行った場合に、タスクの処理を実行してい
    た処理実行装置は、処理済の中間データを、オーナーシ
    ップを新しく譲渡された処理実行装置に送信し、上記オ
    ーナーシップを新しく譲渡された処理実行装置が、送信
    された中間データに基づき、タスクの処理を継続するこ
    とを特徴とする請求項5記載の分散処理システム。
  7. 【請求項7】 オーナーシップを譲渡されなかったノー
    ドが、 オーナーシップを譲渡されタスクの処理を実行している
    処理実行装置の処理能力値により実行モデルを作成し、
    作成した実行モデルのモデル情報を更新し、自己の処理
    能力値と比較して、処理効率の評価を行うモデリング部
    を備えたことを特徴とする請求項5記載の分散処理シス
    テム。
  8. 【請求項8】 オーナーシップを譲渡されなかったノー
    ドが、 モデリング部が作成した実行モデルのモデル情報の変化
    率、変化則を算出し、所定の時間内の処理能力値を予測
    すると共に、所定の時間内の自己の処理能力値の予測を
    行う予測部を備え、 モデリング部が、上記予測部が予測した処理能力値を比
    較することにより、処理効率の評価を行うことを特徴と
    する請求項7記載の分散処理システム。
  9. 【請求項9】 ノードが、 システム全体の処理実行装置の処理能力値により、各実
    行モデルを作成し、作成した各実行モデルのモデル情報
    を更新するモデリング部と、 上記モデリング部が作成した実行モデルのモデル情報を
    更新する度に、全実行モデルの処理能力値を分析し負荷
    の判定を行う負荷判定部と、 上記負荷判定部の判定結果に基づき、負荷を調整する代
    替案を作成する負荷調整部とを備え、 上記負荷判定部が、上記負荷調整部により作成された代
    替案を評価し、マネージャにオーナーシップの変更を要
    求することを特徴とする請求項2記載の分散処理システ
    ム。
  10. 【請求項10】 ノードが、オーナーシップを譲渡され
    なかった処理実行装置の処理能力値により、他の実行モ
    デルを作成すると共に、自己の処理能力値から自己の実
    行モデルを作成し、上記他の実行モデルのモデル情報
    と、上記自己の実行モデルのモデル情報を更新するモデ
    リング部と、 上記モデリング部が作成した各実行モデルの処理能力値
    を分析し負荷の判定を行う負荷判定部と、 上記負荷判定部の判定結果に基づき、負荷を調整するた
    めに処理能力の高い処理実行装置に対応するノードにタ
    スク処理の依頼を行う外部依頼部とを備えたことを特徴
    とする請求項2記載の分散処理システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003100648A1 (en) * 2002-05-28 2003-12-04 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Parallel processing system
WO2006057130A1 (ja) * 2004-11-29 2006-06-01 Sony Corporation 情報処理システム、情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム。
US7969594B2 (en) 2006-03-30 2011-06-28 Canon Kabushiki Kaisha Information processing apparatus, information processing system, and proxy method for connection of information processing apparatuses

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