JP2001289214A - 拡開アンカー - Google Patents

拡開アンカー

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    • F16B37/122—Threaded inserts, e.g. "rampa bolts"
    • F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F16B13/00—Dowels or other devices fastened in walls or the like by inserting them in holes made therein for that purpose
    • F16B2013/009—Double sleeve dowels, i.e. the first sleeve is fixed in a hole by the action of a second sleeve and one of the sleeves receives a nail, a screw or the like
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Dowels (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ねじロッドの位置決めが迅速かつ確実であ
り、また製造コストが安価である拡開アンカーを得る。 【解決手段】 アンカー本体１の中心孔２に対して前方
領域３に荷重掛合手段としての雌ねじ８を設け、後方領
域４にカラー６を設け、この領域４を領域３よりも大き
い外径にし、拡開スリーブ７には円筒形の内径を設け、
また据付方向Ｓに見て少なくとも部分的に縮小していく
外径を設けた拡開アンカーにおいて、アンカー本体１の
据付方向Ｓに面する領域３に雌ねじ８の据付方向Ｓとは
反対側に距離ａをとって隣接して回動部分として作用す
る材料脆弱部分を設け、また領域３に少なくとも２個の
長手方向スリット９を設け、この長手方向スリット９を
据付方向Ｓに開放しまた少なくとも材料脆弱部分の領域
まで延在させて設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンカー本体と拡
開スリーブとを有し、アンカー本体には、据付方向に見
て少なくとも部分的に縮小している内径を有する中心孔
を設け、この中心孔に対して据付方向に連続する領域に
荷重掛合手段としての雌ねじを設け、据付方向とは反対
側の領域にカラーを設け、この領域を領域よりも大きい
外径にし、また拡開スリーブには円筒形の内径を設け、
また据付方向に見て少なくとも部分的に縮小していく外
径を設けた拡開アンカーに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】上述の拡開アンカーは、特に、中天井、
化粧張り、骨組み、パイプ、導管等から吊り下げを行な
うのに使用する。このような拡開アンカーは部品点数が
多く、従って、製造コストが安価であり、作業時間が少
なく、工具に関して特別な費用をかけずに据付ることが
できることが要求される。従って、拡開アンカーは、ア
ンカー本体の一部を荷重収容部として使用するよう構成
する。拡開素子をアンカー本体に打ち込むことによっ
て、岩石、コンクリート、組積み構造等の収容材料に予
め準備した収容孔内で拡開させる。更に、このような拡
開アンカーは脆い収容材料例えば、木材にも使用され
る。
【０００３】上述の拡開アンカーは例えば、ドイツ国特
許公開第１９５１２４１５号に記載されているものがあ
り、この場合、カラー付きの円筒形形状のアンカー本体
及び拡開スリーブにより構成する。アンカー本体には中
心孔を設ける。この既知の拡開アンカーは、据付方向と
は反対側の開口部から中心孔に打ち込む拡開スリーブに
より拡開可能にする。アンカー本体の前方領域におい
て、中心孔の内部輪郭を雌ねじとして構成し、荷重掛合
手段として作用させる。荷重を固定するため、例えば、
ねじ孔に適合するねじロッドを挿入し、雌ねじに螺合さ
せる。ねじロッドの収容を確実にするため、拡開スリー
ブの内径を前方領域の中心孔の内径よりも大きいか又は
等しくする。既知の拡開アンカーは、特別な据付工具を
必要とせずに単にハンマーだけで簡単に据付ることがで
きるようにしている。更に、アンカー本体の後方端部に
設けたカラーにより材料孔の深さに対応する的確な拡開
アンカーの拡開を確実にしている。
【０００４】しかし、このような既知の拡開アンカーで
は、ねじロッドを拡開アンカーの雌ねじ部（ねじ孔）に
ねじ込んで固定しなければならないという欠点がある。
このようなねじ込み作業は時間がかかり、経済性の観点
からは不利である。
【０００５】更に、ねじロッドは、例えば、精密鋸を使
用して適合する長さにしなければならず、このことによ
り時間が相当かかることになる。この目的のため精密鋸
の代わりにボルトカッタを使用することもできるが、こ
の場合、ねじロッドのねじ端部が損傷を受ける恐れがあ
る。このような状況のため、ねじ込み作業は一層時間の
かかるものとなり、現実的でない。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、ねじロッドの位置決めが迅速かつ確実であり、また
製造コストが安価である拡開アンカーを得るにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明拡開アンカーは、アンカー本体の据付方向に
面する領域に雌ねじの据付方向とは反対側に距離をとっ
て隣接して回動部分として作用する材料脆弱部分を設
け、また前記領域に少なくとも２個の長手方向スリット
を設け、この長手方向スリットを据付方向に開放しまた
少なくとも前記材料脆弱部分の領域まで延在させて設け
たことを特徴とする。
【０００８】この構成により、雌ねじは、少なくとも２
個の長手方向スリット、及び回動部分即ちヒンジ部分に
よって半径方向外方に撓みまたばね復帰するねじセグメ
ントに分割され、拡開アンカーを収容材料に固定配置し
た後にねじセグメントが拡開し、ねじロッドは据付方向
への軸線方向圧力の下に中心孔の所定位置まで移動する
ことができる。このようにねじ込み作業が不要になった
ため、一方では作業時間が節減され、また他方ではねじ
端部の損傷も少なくなる。これにより、ボルトカッタを
使用してねじロッドの長さを調整することができる。位
置決めしたねじロッドの据付方向とは反対側の作用端部
に荷重を掛合させ、ねじセグメントは荷重受け部として
作用する。
【０００９】料脆弱部分は周方向の溝により構成すると
好適である。溝の形成は製造技術上簡単であり、従っ
て、コストが安価である。
【００１０】好適には、この溝はアンカー本体の内部輪
郭に設ける。この溝の配置では雌ねじの形成時に同時に
形成することができ、拡開アンカーの製造コストを一層
低減することができる。
【００１１】更に、少なくとも材料脆弱部分をなす回動
領域に弾性材料を使用することにより、回動部分の高い
弾性で作用できるようにすると好適である。
【００１２】ねじロッドを僅かな力で導入することがで
きるようにするため、回動部分にいたるまでの距離部分
の直径を、最大でほぼ前記雌ねじの直径に等しいものと
すると好適である。
【００１３】溝の深さを距離の０．０５倍〜３倍の大き
さとすると、荷重掛合手段の保持機能を最適にすること
ができるようになる。このようにすると、回動部分は回
動ポイントとして、またねじ部分は力掛合ポイントとし
て作用することができる。溝の深さは、製造技術上でも
制御が簡単になる。
【００１４】アンカー本体（１）及び拡開スリーブ
（７）を合成材料により構成すると、拡開アンカーの製
造コストが低減される。拡開アンカーの材料としては金
属も使用することができる。
【００１５】
【発明の実施の形態】次に、図面につき本発明の好適な
実施の形態を説明する。
【００１６】図面は、本発明による拡開アンカーの実施
例を示し、この実施例おいては、円筒形のアンカー本体
１に中心孔２及び拡開スリーブ７を設ける。このアンカ
ー本体１は据付方向Ｓの前方領域３と、据付方向Ｓとは
反対側の後方領域４を有する。アンカー本体１の後方領
域４はスリット５により拡開領域を構成する。アンカー
本体１の据付方向Ｓとは反対側の端部にカラー６を設
け、このカラー６は例えば、コンクリートのような収容
材料１２に拡開アンカーを据え付ける際の止め部として
作用させる。
【００１７】アンカー本体１の後方領域４の中心孔２は
拡開スリーブ７を収容するのに使用し、この拡開スリー
ブ７は拡開素子として作用する。中心孔２の内部輪郭は
長さ全体にわたり円錐形にし、中心孔２の内径が据付方
向に減少するものとする。拡開スリーブ７の外側輪郭は
アンカー本体１の中心孔２の内部輪郭に補完し合う形状
に形成する。中心孔２に拡開スリーブ７を打ち込む際に
拡開領域を拡開する。中心孔２及びこの中心孔に補完し
合う構成の拡開スリーブ７が円錐形形状であるため、打
ち込まれる拡開スリーブ７の拡開力はアンカー本体１と
拡開スリーブ７との間の接触面に均一に分散される。据
付の制御を可能にするため、拡開スリーブ７は、打ち込
み距離がカラーから突出することなくこのカラー６と同
一平面になったとき終了するように制限する。
【００１８】アンカー本体１の前方領域３には、後方領
域４よりも外径及び内径を小さくしかつ荷重掛合手段と
しての雌ねじ８を設ける。この雌ねじ８の領域８におい
て、２個の長手方向のスリット９を設け、これらスリッ
ト９をアンカー本体１の据付方向Ｓに面する側の端部を
開放する。雌ねじ８の据付方向Ｓとは反対側に距離ａを
おいて隣接させてアンカー本体１に塑性回動部分を付与
し、この塑性回動部分は中心孔２の内周に設けた深さｒ
の溝１１により構成する。この溝１１まで延在する長手
方向のスリット９によって、アンカー本体１の雌ねじ８
の領域で外方に撓むまた復帰ばねのように作用するねじ
セグメント１３に分割される。この構成により、ねじロ
ッド１０は据付方向Ｓに僅かな軸線方向の圧力を加えて
中心孔２内の所定位置まで押し込むことができる。この
ように位置決めしたねじロッド１０に対して据付方向Ｓ
とは逆向きに作用する荷重を支持し、ばねのようなねじ
セグメント１３は確実な荷重受け部として作用する。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の好適な実施の形態の断面図である。
【符号の説明】
1 アンカー本体 2 中心孔 3 前方領域 4 後方領域 5 スリット 6 カラー 7 拡開スリーブ 8 雌ねじ 9 スリット 10 ねじロッド 11 溝 12 収容材料 13 ねじセグメント

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 アンカー本体（１）と拡開スリーブ
    （７）とを有し、アンカー本体（１）には、据付方向
    （Ｓ）に見て少なくとも部分的に縮小している内径を有
    する中心孔（２）を設け、この中心孔（２）に対して据
    付方向（Ｓ）に連続する領域（３）に荷重掛合手段とし
    ての雌ねじ（８）を設け、据付方向（Ｓ）とは反対側の
    領域（４）にカラー（６）を設け、この領域（４）を領
    域（３）よりも大きい外径にし、また拡開スリーブ
    （７）には円筒形の内径を設け、また据付方向（Ｓ）に
    見て少なくとも部分的に縮小していく外径を設けた拡開
    アンカーにおいて、アンカー本体（１）の据付方向
    （Ｓ）に面する領域（３）に雌ねじ（８）の据付方向
    （Ｓ）とは反対側に距離（ａ）をとって隣接して回動部
    分として作用する材料脆弱部分を設け、また前記領域
    （３）に少なくとも２個の長手方向スリット（９）を設
    け、この長手方向スリット（９）を据付方向（Ｓ）に開
    放しまた少なくとも前記材料脆弱部分の領域まで延在さ
    せて設けたことを特徴とする拡開アンカー。
  2. 【請求項２】 前記材料脆弱部分を周方向の溝（１１）
    により構成した請求項１記載の拡開アンカー。
  3. 【請求項３】 前記溝（１１）をアンカー本体（１）の
    内部輪郭に設けた請求項１又は２記載の拡開アンカー。
  4. 【請求項４】 前記距離部分（ａ）の直径を、最大でほ
    ぼ前記雌ねじ（８）の直径に等しいものとした請求項１
    乃至３のうちのいずれか一項に記載の拡開アンカー。
  5. 【請求項５】 前記溝（１１）の深さ（ｒ）を距離
    （ａ）の０．０５倍〜３倍の大きさとした請求項４記載
    の拡開アンカー。
  6. 【請求項６】 前記材料脆弱部分は弾性材料を使用する
    ことにより、回動領域をなすようにした請求項１記載の
    拡開アンカー。
  7. 【請求項７】 前記アンカー本体（１）及び拡開スリー
    ブ（７）を合成材料により構成した請求項１乃至６のう
    ちのいずれか一項に記載の拡開アンカー。
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