JP2001287169A - ラチェットレンチ - Google Patents

ラチェットレンチ

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JP2001287169A JP2000109122A JP2000109122A JP2001287169A JP 2001287169 A JP2001287169 A JP 2001287169A JP 2000109122 A JP2000109122 A JP 2000109122A JP 2000109122 A JP2000109122 A JP 2000109122A JP 2001287169 A JP2001287169 A JP 2001287169A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きな揺動幅を必要とすることなく、もって
狭い所でも充分に利用可能なラチェットレンチを提供す
る。 【解決手段】 周囲にラチェット歯11Aが形成された
回動可能なワーク保持部材11と、ラチェット歯11A
と噛み合うラチェット爪12,12…を有する爪部材1
3を有する。また、ベース部材2に対して進退可能とな
るようにトリガー部材14が取り付けられている。これ
らの爪部材13とトリガー部材リンク機構20によって
連結されている。トリガー部材14をベース部材2に進
入させると、ラチェット爪12,12…がラチェット歯
11Aに噛み合わされてワーク保持部材11の回動が抑
止される。トリガー部材14がベース部材2から退出
し、ラチェット爪12,12…がラチェット歯11Aか
ら離れて、ワーク保持部材11を解放する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はラチェット機構によ
って駆動するラチェットレンチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来におけるラチェット機構を有するレ
ンチとしては、たとえば、実公平1−37893号公報
に開示されているラチェットレンチがある。図4に示す
ように、このラチェットレンチ50は、内筒51に多角
穴が穿設され、外筒にラチェット歯52が刻設されたソ
ケット53を有する。このソケット53は、上下方向か
らカバー54(下側は図示せず)によって回動自在に貫
通支持され、両カバー54の基端部には、ピン55によ
ってハンドル56が枢着されている。このハンドル56
は、ピン55より前端が二股に分かれ、両枝部の先端が
ラチェット爪58,58となってラチェット歯52と左
右で歯合するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記公報に開
示された従来のラチェットレンチ50は、ピン55を中
心にしてハンドル56を揺動させ、ラチェット爪58,
58をラチェット歯52に係合させることによって締め
付けを行うものである。したがって、ラチェット爪5
8,58をラチェット歯52に係合させるためにハンド
ル56を揺動させるのに充分な揺動幅が必要となり、狭
い所で使用することが困難となる問題があった。また、
ラチェット爪58,58とラチェット歯52を確実に係
合させるために、ラチェット爪58およびラチェット歯
52の歯幅および歯高を大きくする必要があるので、ラ
チェットレンチ50が全体として大型化するという問題
もあった。さらには、ラチェット歯52を大きくする
と、円筒の外周に刻設される歯数が減少するため、ハン
ドルの揺動幅を大きくしないと1回の揺動でボルト、ナ
ットに対して充分な締め付け回転を与えることができな
い。よって挟い所等でボルト、ナットを締め付ける場
合、従来のラチェットレンチ50を使用するとハンドル
の揺動回数が多くなり、工数大であった。また、極端な
狭い所では、ハンドルが充分揺動できず、締め付け不能
となる不具合があった。
【0004】そこで、本発明の課題は、大きな揺動幅を
必要とすることなく、もって狭い所でも充分に利用可能
なラチェットレンチを提供することにある。また、ラチ
ェット爪およびラチェット歯を小型化しても確実にラチ
ェット爪およびラチェット歯を係合できるようにし、も
ってラチェットレンチ全体の小型化を図るとともに、ハ
ンドルを大きく揺動させなくとも、充分な締め付け力を
発揮できるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決した本発
明の請求項1に係る発明は、周囲にラチェット歯が形成
された回動可能なワーク保持部材と、前記ラチェット歯
と噛み合うラチェット爪とを有し、ベース部材に対して
進退可能となるように取り付けられたトリガー部材を備
え、前記ベース部材から突出した状態の前記トリガー部
材が前記ベース部材に進入することによって、前記ラチ
ェット爪が前記ラチェット歯に噛み合わされて前記ワー
ク保持部材の回動を抑止する一方、前記トリガー部材が
前記ベース部材から退出することによって、前記ラチェ
ット爪が前記ラチェット歯から離れて、前記ワーク保持
部材を解放するリンク機構が設けられているとともに、
前記トリガー部材を前記ベース部材に対して退出させる
方向に付勢する付勢手段が設けられていることを特徴と
するラチェットレンチである。
【0006】請求項1に係る発明によれば、トリガー部
材が進入することによってワーク保持部材の回動を抑止
され、トリガー部材が退出することによって、ワーク保
持部材が解放される。このように、ハンドルを揺動させ
る必要などなく、トリガー部材を操作するのみでワーク
保持部材の回動を抑止できるので、大きな揺動幅を要す
ることなくワークの締結作業などを行うことができる。
したがって、本発明に係るラチェットレンチは、狭い所
でも充分に利用することができる。
【0007】請求項2に係る発明は、前記ラチェット爪
は、前記リンク機構によって開閉させられる一対の爪部
材に形成されており、前記一対の爪部材の間には、前記
爪部材を閉じる方向に付勢する爪部材付勢手段が介在さ
れていることを特徴とする請求項1に記載のラチェット
レンチである。
【0008】請求項2に係る発明によれば、一対の爪部
材に形成されたラチェット爪によってワーク保持部材の
回動を抑止しているので、確実にワーク保持部材の回動
を抑止することができる。このため、ラチェット爪およ
びラチェット歯を小型化しても確実にラチェット爪およ
びラチェット歯を係合できる。したがって、ラチェット
レンチ全体の小型化を図るとともに、ハンドルを大きく
揺動させなくとも、充分な締め付け力を発揮することが
できる。
【0009】請求項3に係る発明は、前記ラチェット爪
が複数形成されていることを特徴とする請求項1または
請求項2に記載のラチェットレンチである。
【0010】請求項3に係る発明によれば、複数のラチ
ェット爪にラチェット歯が噛み合い、その噛み合い力が
分散するので、より確実にワーク保持部材の回動を抑止
することができる。このため、ラチェット爪およびラチ
ェット歯を小型化しても確実にラチェット爪およびラチ
ェット歯を係合できる。したがって、ラチェットレンチ
全体の小型化を図るとともに、ハンドルを大きく揺動さ
せなくとも、充分な締め付け力を発揮することができ
る。
【0011】請求項4に係る発明は、前記ベース部材
は、前記ワーク保持部材と前記トリガー部材との間で屈
曲する形状をなしており、前記リンク機構は、前記ラチ
ェット爪を前記ラチェット歯に噛み合わせる摺動部材
と、前記ベース部材に設けられた支軸に枢支され、前記
摺動部材を摺動させる第1アームと、前記第1アームに
枢着されるとともに、前記トリガー部材に連結され、前
記トリガー部材の前記ベース部材に対する進退に伴って
前記第1アームを前記支軸周りに回動させる第2アーム
と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項3の
いずれか1つに記載のラチェットレンチである。
【0012】請求項4に係る発明によれば、ベース部材
が屈曲し、さらにこの屈曲に合わせたリンク機構を有す
るので、さらにラチェットレンチ全体の小型化を図るこ
とができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しながら、具体的に説明する。図1は、本発明
に係るラチェットレンチの分解斜視図、図2は、その平
面図、図3は、その要部拡大平断面図である。
【0014】図1ないし図3に示すように、本発明に係
るラチェットレンチ1は先端部近傍が屈曲した略鉤形の
ベース部材2と、このベース部材2と同一の形状の蓋部
材3を備えるハウジング4を備えている。このハウジン
グ4において、ベース部材2と蓋部材3は、ベース部材
2における先端側の屈曲部近傍に形成されたスペーサ部
材4A,4B,4C,4Dと、ベース部材2の基端側に
設けられたブロック部材5A,5Bを介して図2に示す
ボルトB,B…によって取り付けられている。
【0015】また、ベース部材2と蓋部材3の先端部に
は、円形の開口部2a,3aが形成されており、これら
の開口部2a,3aにワーク保持部材11が回動自在と
なるように嵌め込まれている。このワーク保持部材11
の周囲には、ラチェット歯11Aが形成されており、そ
の内側にはワーク保持部となる六角孔11Bが形成され
ている。
【0016】さらに、ワーク保持部材11のわずかに基
端側には、図1および図3に示すように、左片13Aと
右片13Bからなる一対の爪部材13が配設されてい
る。この爪部材13の左片13Aと右片13Bは、それ
ぞれベース部材2に固定されたスペーサ部材4A,4B
に対して回動自在となるように軸支されている。また、
これらの左片13Aと右片13Bには、それぞれワーク
保持部材11に形成されたラチェット歯11Aと噛み合
う複数のラチェット爪12,12…が形成されている。
さらに、これらの左片13Aと右片13Bの間には、爪
部材13を閉じる方向に付勢する爪部材付勢手段となる
スプリング13Cが配設されている。また、左片13A
と右片13Bの基端側には、それぞれ爪部材13の中央
部に向けて係止部13D,13Eが突出している。そし
て、このスプリング13Cによって爪部材13が閉じた
ときに、左片13Aと右片13Bに形成されたラチェッ
ト爪12,12…がワーク保持部材11に形成されたラ
チェット歯11Aと噛み合う。それと同時に、爪部材1
3が閉じる方向に左片13Aと右片13Bがある程度回
動すると、これらが回動しすぎないようにするために、
係止部13D,13Eがスペーサ部材4A,4Bにそれ
ぞれ係止されるようになっている。
【0017】一方、ベース部材2の基端側に設けられた
ブロック部材5Aのわずかに先端側には、ベース部材2
に設けられた揺動軸14A周りに揺動することによって
ベース部材2に対して進退可能となるトリガー部材14
が取り付けられている。このトリガー部材14が取り付
けられた位置を作業者が把持する把持部となる。
【0018】また、ベース部材2における爪部材13と
トリガー部材14の間には、爪部材13とトリガー部材
14を連結するリンク機構20が設けられている。この
リンク機構20は、摺動部材21と、第1アーム22
と、第2アーム23を有している。
【0019】摺動部材21は、ベース部材2に固定され
たスペーサ部材4A,4Bの側縁に沿って摺動可能とさ
れている。摺動部材21の先端部両側には、図3に示す
ように、切欠き部21A,21Bが形成されており、こ
れらの切欠き部21A,21Bは、常に爪部材13の係
止部13D,13Eの先端とそれぞれ係合している。こ
の摺動部材21がベース部材2の先端側に向けて摺動す
ることによって、摺動部材21の先端部に形成された切
欠き部21A,21Bが爪部材13の中央に形成された
係止部13D,13Eを押し出すようになっている。そ
して、左片13Aと右片13Bの係止部13D,13E
が摺動部材21の先端部に押し出されることによって、
爪部材13が開くようになっている。
【0020】摺動部材21の後端部には、略L字形の第
1アーム22の押圧部22Aが係脱自在に取り付けられ
ている。この第1アーム22は、ベース部材2に設けら
れた支軸24によってその屈曲部分22Bが枢支され、
回動可能となっている。また、第1アーム22の他端部
22Cには、棒状の第2アーム23の先端部が枢支され
ている。この第2アーム23の他端部はトリガー部材1
4に連結されており、トリガー部材14をベース部材2
に対して進退させることにより、第2アーム23を介し
て第1アーム22を揺動させることができるようになっ
ている。
【0021】さらに、第2アーム23の長手方向略中央
部分のやや基端部寄りの位置には、トリガー部材14を
ベース部材2に対して退出させる方向に付勢する付勢手
段であるスプリング25が設けられている。このスプリ
ング25が第2アーム23をベース部材2の先端側に付
勢することにより、トリガー部材14がベース部材2か
ら突出する方向に付勢される。したがって、このトリガ
ー部材14は、スプリング25の付勢力によって、常
時、換言すれば作業者がトリガー部材14を押圧してい
ないときはハウジング4から突出するようになってい
る。また、スプリング25の収縮力により、常時は摺動
部材21が押し出されている。したがって、係止部13
D,13Eを摺動部材21が押圧して爪部材13を相反
する方向に押し広げているので、ワーク保持部材11は
フリーの状態となっている。かくして、図2に実線で示
すように、ハウジング4から突出した状態のトリガー部
材14がハウジング4に進入することによって、ラチェ
ット爪12,12…がラチェット歯11Aに噛み合わさ
れてワーク保持部材11の回動を抑止する。また、図2
に仮想線で示すように、トリガー部材14がハウジング
4から退出することによって、ラチェット爪12,12
…がラチェット歯11Aから離れて、ワーク保持部材1
1を解放するようになっている。
【0022】次に、本実施形態に係るラチェットレンチ
1によってワーク、たとえば六角ボルトを締め付ける手
順を図3を用いて説明する。なお、図3においては、ト
リガー部材14がベース部材2から突出して爪部材13
がラチェット歯11Aと噛み合っておらず、ワーク保持
部材11が回動可能となっている状態の爪部材13、ト
リガー部材14、およびリンク機構20等を仮想線で示
す。また、以後はベース部材2の基端側を単に基端側と
いい、ベース部材2の先端側を単に先端側という。ま
ず、作業者は、ハウジング4におけるトリガー部材14
を押圧することなくその近傍を把持して締め付け対象と
なる図示しない六角ボルトの六角部分をワーク保持部材
11における六角孔11Bに挿入する。図3に仮想線で
示すように、トリガー部材14を押圧していない状態で
は、爪部材13は開いており、ワーク保持部材11はフ
リーの状態にあるので、作業者はこの状態で六角ボルト
を締め付けやすい位置までハウジング4を回動させる。
六角ボルトを締め付けやすい位置までハウジング4を回
動させたら、ハウジング4とともにトリガー部材14を
も把持する。トリガー部材14を把持すると、図3に実
線で示すように、スプリング25の付勢力に反して第2
アーム23が引っ張られて基端側に移動する。第2アー
ム23が基端側に移動すると、第1アーム22の他端部
22Cが同方向に押し出されるとともに、支軸24を軸
として第1アーム22が回動し、押圧部22Aを介して
摺動部材21が基端側に移動する。
【0023】摺動部材21が基端側に移動すると、摺動
部材21の切欠き部21A,21Bによって押し出され
ていた爪部材13の係止部13D,13Eがフリーにな
る。ここで、爪部材13の左片13Aと右片13Bの間
に配設されたスプリング13Cの付勢力によって爪部材
13の左片13Aと右片13Bが閉じる。爪部材13の
左片13Aと右片13Bが閉じることにより、左片13
Aと右片13Bにそれぞれ形成された複数のラチェット
爪12,12…がラチェット歯11Aに噛み合い、ワー
ク保持部材11の回動を抑止する。
【0024】こうしてワーク保持部材11の回動が抑止
された状態で、作業者は、六角ボルトの締結、弛緩作業
を行う。そのまま、ある程度六角ボルトを回し、作業者
が作業を続けやすい任意の位置に到達したら、トリガー
部材14を離す。トリガー部材14を離すと、図3に矢
印で示す方向にスプリング25の付勢力が働いて、図3
に仮想線で示すように、第2アーム23が先端側に引っ
張られて、トリガー部材14がハウジング4の外側に突
出させられる。その一方で、第2アーム23が先端側に
引っ張られると、第1アーム22が回動し、摺動部材2
1が先端部方向に押し出される。摺動部材21が押し出
されると、摺動部材21の先端部に形成された切欠き部
21A,21Bによって爪部材13の係止部13D,1
3Eが押されて、爪部材13が開く。爪部材13が開く
ことにより、爪部材13の左片13Aと右片13Bのそ
れぞれに形成されたラチェット爪12,12…がワーク
保持部材11のラチェット歯11Aから離れてワーク保
持部材11がフリーの状態に戻る。その後、作業者は、
この状態のまま六角ボルトを締め付けやすい位置までハ
ウジング4を回動させる。そして、再びハウジング4と
ともにトリガー部材14も把持してワーク保持部材11
の回動を抑止される。
【0025】以後、同様の作業を繰り返すことによっ
て、六角ボルトの締め付け作業を行うことができる。こ
のようにして、六角ボルトの締結、弛緩作業を迅速かつ
確実に行うことができる。したがって、狭い場所であっ
ても、ボルトやナットの締結、弛緩作業を容易に行うこ
とができる。
【0026】また、爪部材13に形成された複数のラチ
ェット爪12,12…とワーク保持部材11に形成され
たラチェット歯11Aが係合するため、締結力または弛
緩力が分散される。したがって、爪部材13やワーク保
持部材11を大型化する必要がなく、よってラチェット
レンチ1自体を小型化することができる。
【0027】以上、本発明の好適な実施形態について説
明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものでは
ない。たとえば、爪部材13としては左片13Aと右片
13Bを一対として形成しているが、一つの片からなる
爪部材を用いることもできる。また、ラチェット爪は好
適な態様として複数形成しているが、1つであってもよ
い。さらには、ワーク保持部材11における内側に形成
される六角孔11Bを適宜の形状の孔に代えることによ
って、種々の形状のボルトなどからなるワークの締結、
弛緩作業を行うことができる。
【0028】
【発明の効果】以上のとおり、本発明のうちの請求項1
に係る発明によれば、トリガー部材を操作するのみでよ
いので、大きな揺動幅を要することなくワークの締結作
業などを行うことができる。
【0029】請求項2に係る発明によれば、より確実に
ワーク保持部材の回動を抑止することができる。このた
め、ラチェット爪およびラチェット歯を小型化しても確
実にラチェット爪およびラチェット歯を係合できる。し
たがって、ラチェットレンチ全体の小型化を図るととも
に、ハンドルを大きく揺動させなくとも、充分な締め付
け力を発揮することができる。
【0030】請求項3に係る発明によれば、複数のラチ
ェット爪にラチェット歯が噛み合い、その噛み合い力が
分散するので、より確実にワーク保持部材の回動を抑止
することができる。このため、ラチェット爪およびラチ
ェット歯を小型化しても確実にラチェット爪およびラチ
ェット歯を係合できる。したがって、ラチェットレンチ
全体の小型化を図るとともに、ハンドルを大きく揺動さ
せなくとも、充分な締め付け力を発揮することができ
る。
【0031】請求項4に係る発明によれば、ベース部材
が屈曲し、さらにこの屈曲に合わせたリンク機構を有す
るので、さらにラチェットレンチ全体の小型化を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るラチェットレンチの分解斜視図で
ある。
【図2】本発明に係るラチェットレンチの平面図であ
る。
【図3】本発明に係るラチェットレンチの要部拡大平断
面図である。
【図4】従来のラチェットレンチの平面図である。
【符号の説明】
1 ラチェットレンチ 2 ベース部材 3 蓋部材 4 ハウジング 11 ワーク保持部材 11A ラチェット歯 12 ラチェット爪 13 爪部材 13C スプリング(爪部材付勢手段) 14 トリガー部材 20 リンク機構 21 摺動部材 22 第1アーム 23 第2アーム 25 スプリング(付勢手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周囲にラチェット歯が形成された回動可
    能なワーク保持部材と、前記ラチェット歯と噛み合うラ
    チェット爪とを有し、 ベース部材に対して進退可能となるように取り付けられ
    たトリガー部材を備え、前記ベース部材から突出した状
    態の前記トリガー部材が前記ベース部材に進入すること
    によって、前記ラチェット爪が前記ラチェット歯に噛み
    合わされて前記ワーク保持部材の回動を抑止する一方、
    前記トリガー部材が前記ベース部材から退出することに
    よって、前記ラチェット爪が前記ラチェット歯から離れ
    て、前記ワーク保持部材を解放するリンク機構が設けら
    れているとともに、 前記トリガー部材を前記ベース部材に対して退出させる
    方向に付勢する付勢手段が設けられていることを特徴と
    するラチェットレンチ。
  2. 【請求項2】 前記ラチェット爪は、前記リンク機構に
    よって開閉させられる一対の爪部材に形成されており、 前記一対の爪部材の間には、前記爪部材を閉じる方向に
    付勢する爪部材付勢手段が介在されていることを特徴と
    する請求項1に記載のラチェットレンチ。
  3. 【請求項3】 前記ラチェット爪が複数形成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のラチ
    ェットレンチ。
  4. 【請求項4】 前記ベース部材は、前記ワーク保持部材
    と前記トリガー部材との間で屈曲する形状をなしてお
    り、 前記リンク機構は、前記ラチェット爪を前記ラチェット
    歯に噛み合わせる摺動部材と、前記ベース部材に設けら
    れた支軸に枢支され、前記摺動部材を摺動させる第1ア
    ームと、前記第1アームに枢着されるとともに、前記ト
    リガー部材に連結され、前記トリガー部材の前記ベース
    部材に対する進退に伴って前記第1アームを前記支軸周
    りに回動させる第2アームと、を備えることを特徴とす
    る請求項1から請求項3のいずれか1つに記載のラチェ
    ットレンチ。
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