JP2001286796A - スプレイ缶噴霧装置 - Google Patents

スプレイ缶噴霧装置

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JP2001286796A
JP2001286796A JP2000107946A JP2000107946A JP2001286796A JP 2001286796 A JP2001286796 A JP 2001286796A JP 2000107946 A JP2000107946 A JP 2000107946A JP 2000107946 A JP2000107946 A JP 2000107946A JP 2001286796 A JP2001286796 A JP 2001286796A
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sprayer
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Jiro Sekine
関根二郎
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D83/00Containers or packages with special means for dispensing contents
    • B65D83/14Containers or packages with special means for dispensing contents for delivery of liquid or semi-liquid contents by internal gaseous pressure, i.e. aerosol containers comprising propellant for a product delivered by a propellant
    • B65D83/16Containers or packages with special means for dispensing contents for delivery of liquid or semi-liquid contents by internal gaseous pressure, i.e. aerosol containers comprising propellant for a product delivered by a propellant characterised by the actuating means
    • B65D83/20Containers or packages with special means for dispensing contents for delivery of liquid or semi-liquid contents by internal gaseous pressure, i.e. aerosol containers comprising propellant for a product delivered by a propellant characterised by the actuating means operated by manual action, e.g. button-type actuator or actuator caps
    • B65D83/201Lever-operated actuators
    • B65D83/202Lever-operated actuators combined with a hand grip
    • B65D83/203Lever-operated actuators combined with a hand grip comprising an extension rod located between the aerosol container and the hand grip

Abstract

(57)【要約】 【目的】市販の殺虫剤スプレイ缶,消毒剤、防水剤、防
錆剤、消火剤、塗料等のスプレイ缶を使用して高所に薬
剤を容易安価に散布でき、又高枝剪定鋏と兼用化もでき
る。 【構成】手元操作部2に加えられた牽引動作は、紐、ワ
イヤー等の動作伝達部材5により作用部材6に伝わり、
缶保持部材9a、9bにより竿3の先端に保持されたス
プレイ缶11の押圧釦部14を押圧部10が押圧し、薬
剤を噴霧させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、市販の高圧ガスによ
る予圧式スプレイ缶を、長い竿状支持体の先端に取り付
け、缶から隔たった手元から操作し、缶の内容物である
薬剤(例えば殺虫剤、消毒剤、防水剤、防錆剤、消火
剤、塗料等)を噴霧させる装置に関するものである。
【従来の技術】
【0002】市販のスプレイ缶には、薬剤と共に高圧の
ガスが詰められており、押圧釦部を指で押し込むことに
より噴霧口から高圧のガスと共に薬剤が噴霧される。家
の中で蚊や蝿を駆除するときは、押圧釦部を指で押し込
むことによりスプレイ缶の殺虫機能は十分に発揮され
る。しかしながら、庭木や街路樹などの高枝に発生する
アメリカシロヒトリ等の幼虫の駆除には、薬剤が要所ま
で届かない。
【0003】高所に噴霧する場合は、高い脚立や梯子に
登って作業しなければならず、危険が伴う。また多量の
薬剤散布を行う場合、直接手元で行う作業では散布者が
薬剤を吸い込む機会も多くなり、健康衛生上望ましいこ
とではない。
【0004】庭木や街路樹の高枝の病害虫駆除予防を行
うための携帯器具は従来からあるが、高いところまで薬
剤を届かせるためには、竿状に伸びる大掛かりな長い噴
霧装置と、噴霧のエネルギーを供給するためのポンプ部
が必要となる。
【0005】前記のような機構を有する噴霧機は当然の
ことながら、大きく重くなる。或るものは肩掛けベルト
が付いていたり、リュックサックのように両肩に背負う
等、作業者への負担を軽減する配慮は為されているが、
何れにしても作業者への荷重は大きい。また価格も高
い。
【0006】またポンプ式噴霧器に使用する薬剤は、一
般に市販されておらず、自分で要素薬剤を調達し調合す
る煩雑さが伴い、薬剤の取扱いには細心の注意を要す
る。
【0007】前記のようにかなり大掛かりな器具装置が
必要なこと、薬剤を自分で薬局から調達せざるを得ない
こと、さらに劇薬の場合には簡単に調達できないこと等
から、庭木の害虫駆除は気軽に自分で行うことはできな
かった。
【0008】
【発明が解決しょうとする課題】上記事情に鑑み、本発
明のスプレイ缶噴霧装置は現在市販されている殺虫剤ス
プレイ缶を使用して簡単に高枝に発生する病害虫駆除、
防除ができる装置を安価に提供することを目的とするも
のである。
【0009】病害虫駆除用薬剤ばかりでなく、建物のモ
ルタルの亀裂に防水剤を噴霧したり、また建物の壁面に
塗料を塗布したり、高所の金具に防錆剤を噴霧したり、
また或る場合には高所の出火時に消火剤を噴霧したり、
如何なるスプレイ缶にも適用できる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のスプレイ缶噴霧
装置の基本構造は下記の様に構成される。長竿取り付け
手段スプレイ缶保持部材作用部材動作伝達部材手元操作
部材
【0011】上記の基本部材以外に補助的に下記手段が
付加されてもよい。作用部材復元手段高枝剪定鋏の可動
刃動作機構との兼用化手段作用部材の過大力量制限手段
作用部材の往復運動を規制する手段
【0012】スプレイ缶を高所に保持するために長尺の
竿が必要であるが、噴霧装置に専用の竿を備え付けても
よいし、物干し竿等長尺棒状のものを利用できるよう
に、着脱可能な取付け部のみを設けておいてもよい。何
れにしても竿を取り付ける手段は必須である。溶接、溶
着、接着等により竿を恒久的手段で固定してもよいし、
ボルトナット等で締付け固定してもよいし、竿が嵌まる
筒状の取付け部材に竿を抜き差ししてもよいし、可撓性
を有するベルト状又は紐状のもので締結固定してもよい
し、また伸縮性、バネ性を有するゴムやバネで止めても
よい。さらに、磁石を利用して止めてもよい。
【0013】前記の竿の取付け手段と共に、スプレイ缶
の保持部材が設けられる。スプレイ缶が納まる筒状を成
す容器でもよい。また縦に並ぶ一対のリング状部材であ
って、下方のリング状部材にはスプレイ缶の底面を支え
る底部付きのものでもよい。缶を保持部材の中央に設置
できるように、上方に設けるリングは、缶の肩部テーパ
部を押さえられるように、缶の直径よりも小さくしてお
いてもよい。また可撓性を有する部材で缶を抱き抱える
一対の半円形部材を設けてもよい。可撓性、柔軟性を有
するベルト状又は紐状のもので締付け固定してもよい
し、また伸縮性、バネ性を有するゴムやバネの輪で止め
てもよい。さらに、磁石を利用して止めてもよい。
【0014】スプレイ缶保持手段は、スプレイ缶自体を
安定して保持する機能の他に、後述する作用部材の方式
によっては、缶の押圧釦部位置を、後述する作用部材の
押圧作用点の位置に大略位置決めをする機能が必要な場
合もある。日本国内で販売されている殺虫剤スプレイ缶
の形状は略統一されており、直径約66mm、缶の底か
ら押圧釦部上面までの高さは211mmから218mm
の間にある。殺虫剤スプレイ缶のみを適用対象にするな
ら、或いは特定のスプレイ缶だけに適用対象を絞るな
ら、缶のサイズの差異をあまり問題にする必要はない。
【0015】防水剤、塗料、防錆剤、消火剤等にまで適
用することを考慮に入れると、缶のサイズは多様であり
サイズの差異を吸収する対応策が必要になる。この場合
前記の可撓性、伸縮性、バネ性等柔軟性を有する材料、
又はこれら柔軟性を有する材料と剛性を有する材料併せ
用いる取付け方法が望ましい。また剛体のみで構成され
る場合には、缶のサイズや形状の差異を吸収できる手
段、形状により対応してもよい。補助的に磁石の磁力を
利用してもよい。
【0016】スプレイ缶の押圧釦部を押してスプレイ缶
内部の高圧ガスをレリーズする作用部材として支点、力
点、作用(押圧)点を有する梃子方式を採用する場合、
作用点即ち、押圧部の形状を緩い曲面にしておき、缶の
直径の差異を吸収してもよい。又高さ方向の差異は、缶
の底部を支える缶底支持部材を上下に調整可能にして対
応してもよい。詳細対応方法は実施例で述べる。
【0017】高圧ガスをレリーズする作用部材としては
前記梃子方式の他に、フック(鉤状部材)式、またガイ
ド部材によって往復運動を行うように規制されるスライ
ダー式にしてもよい。梃子式の場合は、支点に支えられ
た梃子の力点に、手元操作部材から動作が伝達され、作
用部材の支点を中心とする回動運動により作用点(押圧
部)が缶の押圧釦部に作用し、薬剤がレリースされる。
フック式の場合は、スプレイ缶の押圧釦部に引掛り係合
させた鉤状フック部材に直接伝達された牽引動作により
押圧部を動かす。スライダー式の場合、ガイドレールや
スロット等によってその摺動部が往復運動を行うように
規制される作動部材によってスプレイ缶押圧釦部を押し
下げる。
【0018】作用部材への動作伝達部材としては、紐、
針金、ワイヤ、ロッド等による、牽引動作と戻し動作、
即ち往復運動の伝達によるものが最も簡単な手段であ
る。ギヤー列やリンク機構による回動運動伝達部材でも
よい。戻し動作は、缶の押圧釦部に内在するバネ付勢力
を利用してもよいし、復元バネを別に設けてもよい。
【0019】手元操作部材として前記の紐、針金、ワイ
ヤ、ロッド等の端を掴んで引く動作、緩める動作を加え
るのが、最も単純な方式である。或いはレバー式とし、
回動運動をリンク機構等の動作伝達機構に加えてもよい
し、レバー回動運動を一旦往復運動に変換し伝達機構に
加えてもよい。
【0020】本発明のスプレイ缶噴霧装置と機能上、且
つ用途上類似の高枝剪定鋏と兼用化を図ることも、好ま
しい実施様態である。手元で操作し動作伝達手段により
動作を伝達し、長竿の先端にある、作用部材を動かす基
本動作は高枝剪定鋏と類似している。高枝剪定鋏にスプ
レイ缶保持機構と、スプレイ缶の押圧釦部を押圧する作
用部材を付加することにより兼用化を図ることができ
る。
【0021】但し高枝剪定鋏の可動刃に加える必要力量
は、スプレイ缶押圧釦部に加える力量に比べはるかに大
であり極端な場合にはスプレイ缶押圧釦部を破壊させ兼
ない。従って、スプレイ缶噴霧装置として使用する場合
にのみ機能する押圧部材力量の制限手段(リミッタ)を
付加することも、前記兼用化を図る場合、望ましい実施
様態である。詳細は実施例について述べる。
【0022】
【作用】紐、ワイヤー、ロッド等の末端や操作レバー等
の手元操作部に加えられた往復動作又は回動動作は、
紐、ワイヤー、ロッド、又はリンク機構、ギヤー列等の
伝達部材により竿の先端に保持されたスプレイ缶の押圧
釦部に作用する梃子、鉤状部材、スライダー等の作用部
材に伝達され、前記釦部を押圧し、缶内の薬剤を高圧ガ
スと共に噴霧する。
【0023】スプレイ缶の押圧釦部が押圧された後、手
元の操作部材に一旦加えた力を緩めると、スプレイ缶の
押圧釦部に内在するバネ力により前記釦部は原状に復す
る。前記バネ力量が不足し、押圧釦が原状に復し切れな
い場合は、復元バネを付加することも望ましい実施様態
である。
【0024】高枝剪定鋏と兼用化を図る場合は、可動刃
の動きに伴って動き、スプレイ缶押圧釦部を押圧する作
用部材、及びスプレイ缶保持部材が高枝剪定鋏に付加さ
れる。高枝剪定鋏の可動刃には100キログラムにも達
する力量が加えられる機構になっており、この力量がス
プレイ缶押圧釦に加えられると、スプレイ缶押圧釦部が
破壊される恐れがある。力量制限手段(リミッタ)によ
り、付勢バネ力量以上の力量がかからないように調節さ
れる。スプレイ缶噴霧装置として使用する場合にのみ機
能するように、回動可能な状態にバネ付勢された作用部
材を設けることにより、適正力量が保たれる。なお、力
量を制限するメカニズムは付勢バネ以外の手段によるも
のであってもよい。
【0025】
【実施例】本発明のスプレイ缶噴霧装置に取付けて使用
する薬剤内蔵スプレイ缶の代表的な3種の形状を図11
に示す。スプレイ缶11aは殺虫材スプレイ缶として標
準的な形状である。押圧釦部14の前方に噴霧口13が
あり、両脇に釦部14の不用意な押圧防止のためのガー
ド部15が設けられている。スプレイ缶11bは前記ス
プレイ缶11aと略同様な形状であるが、釦部14の両
側のガード部15どうしを繋ぎ釦部14の上方を跨ぐブ
リッジ部16で橋渡しされている点が異なる。スプレイ
缶11cはガード部を備えておらず、押圧釦部14は裸
の状態であり、スプレイ缶11cの首部に着脱可能なキ
ャップ17−1が、又は肩部の外周に着脱可能なキャッ
プ17−2が取付けられ、押圧釦部14の不用意な押圧
が生じないように保護されている。一般にスプレイ缶1
1cの肩部形状は緩やかなS字型曲線で構成されてい
る。またスプレイ缶11a、11bの肩部形状は直線テ
ーパ状、緩やかS字型曲線状等まちまちである。
【0026】図1Aに本発明のスプレイ缶噴霧装置の使
用様態を示す。操作者1は樹木4の高枝に向けて、片方
の手で長尺の竿3を保持し、もう一方の手で手元操作部
材(紐の端)2を握り、引いたり緩めたりする。動作伝
達部材(紐)5は作用部材6の力点8に往復動作を伝え
る。図1Bに先端部(図1AのH部)の詳細を示す。作
用部材6は支点7で回動可能な状態に支持されており、
押圧部10の先端の作用点で押圧釦部14を押圧する。
【0027】スプレイ缶11は保持部材9a、9bで保
持されている。一対の保持部材9aはスプレイ缶11の
両側から抱き抱える半円形状を成し、少なくとも片方は
缶11の着脱が容易に行えるように、また缶11の太さ
に差異があっても支障がないように可撓性を備えてい
る。保持部9bは缶11の周囲を支えると共に缶11の
底面を下から支えている。保持部9bは缶の高さに応じ
て、上下に移動自在であり固定ネジ20により適当な高
さに固定できる。
【0028】長尺竿3は筒状の竿取付け部材18に納ま
り竿固定ネジ19で固定されており、ネジ19を緩めて
竿3を外すことができる。着脱自在にしておくことによ
り、物干し竿、箒やモップの柄、竹竿などを利用するこ
とができる。竿の取付け手段は前記の方式に限定される
ものではない。竿の取付け手段として、ネジ等の取付け
固定部材や溶接、接着手段等の恒久的取付け手段であっ
てもよい。
【0029】手元操作部材2は紐5そのままでもよい
が、握り易くする為、竿の長さに応じて滑動可能な玉状
等の握り部2を付加してもよい。
【0030】手元操作部2に加えられた牽引動作は動作
伝達手段の紐5により作用部材6の力点部8に伝えられ
る。作用部材6は、一対の上方缶保持部材9aの一方か
ら起立する支柱21に設けられた支点7に回動自在に支
えられており、力点8に伝えられた牽引動作により、支
点7の周りに回動し押圧部10がスプレイ缶11の押圧
釦部14を押し下げる。作用部材6の押圧部10の下方
外周は、スプレイ缶11の押圧釦部14形状の差異、位
置の差異に対応できるように、緩やかな曲線を成してい
る。
【0031】牽引動作を緩めたとき、押圧釦部14自体
の戻りのバネ力不足により作用部材6が戻り切らない場
合は、作用部材6に作用する復元バネ12を付加しても
よい。
【0032】図2にスプにレイ缶11を保持する上方の
保持部9aを剛体で構成し、スプレイ缶11の直径に差
異があっても対応できる実施例を示す。図2に於いてス
プレイ缶保持部材9aは、スプレイ缶11よりも直径が
小さいリング状を成している。保持部9bによりスプレ
イ缶11を押し上げ、スプレイ缶保持部材9aはスプレ
イ缶11肩のテーパ部または曲面部を支えて、スプレイ
缶11を定位置に保つ。
【0033】作用部材として梃子方式を採用する場合、
作用部材6の力点部8、支点部7、押圧部10の作用点
の相互位置関係は図1B及び図2に示した位置関係に限
定されるものではない。図3に支点、力点、作用点の位
置関係について別の実施例を示す。支点部7は竿取付け
手段18側に設け、前記支点部7側から順に押圧部10
(作用点)、力点部8が設けられる。必要な場合には、
復元バネが支点部7と押圧部10の間に設けられてもよ
い。また噴霧口13から噴射される薬剤の行路を動作伝
達部材5が邪魔しないように、作用部材6の先端はL字
型に折り曲げられている。
【0034】作用部材として別の梃子方式を採用した実
施例を図4に示す。図4に於いて、作用部材6は復元板
バネ12を介して支柱21に取付けられており、動作伝
達部材5から力点部8に伝えられた牽引動作により、復
元板バネ12に逆らって回動運動を行い、押圧部10が
スプレイ缶11の押圧釦部14を押し下げる。本方式の
場合、明確な支点部は存在しないが、復元板バネ12
と、支柱21への取付け部7が全体として支点を形成し
ていると見なされる。図4に於いて、噴霧口13から噴
射される薬剤の行路を避けるため、動作伝達部材5は二
股に分かれ、作用点8は2点に分かれている。
【0035】図5にブリッジ部16を有するスプレイ缶
11b(図11参照)を噴霧させる実施例を示す。図5
に於いて押圧釦部14両側ガード部15のうち手前側ガ
ード部は削除されている。ブリッジ部16の下側に作用
部材6の湾曲した先端部6'が挿入されており、押圧部
10はスプレイ缶11bの押圧釦部14の上面に自重で
軽く接している。動作伝達部材5が引かれ、力点8が押
し下げられると、押圧部10により押圧釦部14が押さ
れ、薬剤が噴霧口13から噴射される。
【0036】スプレイ缶11bのブリッジ部16を支点
部7として利用する為、別部材による支点部を設ける必
要が無く、押圧部10と押圧釦部14とを位置合わせす
る必要もない。従って、竿3へのスプレイ缶取付けは紐
9a、9b等で縛り付けるだけでもよいし、粘着テープ
等でグルグル巻きにするだけでもよい。ブリッジ部16
からの抜け落ち防止の為の湾曲した先端部6'と、押圧
部10と、動作伝達部材5が取付けられる力点部8とが
設けられた作用部材6のみで機能を果す。また図5に於
いて押圧部10は凸形状として描いてあるが、必ずしも
凸形状である必要はなく平面であってよい。
【0037】作用部材は必ずしも梃子式である必要はな
い。図6にスプレイ缶11の押圧釦部14に係合させて
機能するフック式作用部材6の実施例を示す。図6Bに
作用部材6の形状を示す。図6Aに於いて作用部材6は
押圧釦部14の噴霧口13側頭部エッジ部に引掛る小突
起6'により押圧釦部14に引掛り係合している。小突
起6'は噴霧口13両側に掛るように2個設けられる。
動作伝達手段である紐5が引かれると作用部材6全体が
牽引され押圧釦部14が押下げられ、噴霧口13から薬
剤が噴射する。牽引が解かれると押圧釦部14自身の付
勢バネ力により元の位置に戻る。作用部材6はガード部
15により左右の(図6Aに於いて紙面垂直方向に)位
置決めされている。また、作用部材6の動作を安定かつ
円滑にするために、スプレイ缶11bの側壁面を滑る摺
動部22を力点8付近に設けてもよい。摺動部22に回
転ローラーを設けてもよい。なお、手元操作部材2の引
き方よっては必ずしも摺動部22がスプレイ缶11bの
側壁を滑るとは限らない。
【0038】図6Cにガード部15のない押圧釦部14
を有するスプレイ缶11c(図11参照)にフック式作
用部材6を採用した場合の実施例を示す。図6Cに於い
て小径押圧釦部14の頭部が作用部材6の凹部6"に嵌
まり位置決めされる。その他の機構、動作は図6Aに示
す様態と変わらない。
【0039】図6に示すフック式作用部材6の場合も、
別部材による支点を設ける必要が無く、押圧部10と押
圧釦部14とを位置合わせする必要もない。従って、竿
3へのスプレイ缶取付けは紐9a、9b等で縛り付ける
だけでもよいし、粘着テープ等でグルグル巻きにするだ
けでもよい。この場合、紐9a、9bは前記の竿取付け
手段18と前記スプレイ缶保持部材9の機能を兼ねるこ
とになる。
【0040】図7にスライダー式作用部材6を備えた実
施例を示す。図7においてスプレイ缶保持部材9a、9
bの一部にスロット部36a、36bが設けられてお
り、作用部材6の摺動部22a、22bが摺動自在に嵌
まっており、作動伝達部材5が引かれると、作用部材6
が下方に引張られ押圧部10がスプレイ缶釦部14を押
し下げる。作用部材6が戻り易いように復元バネ12を
付加してもよい。
【0041】図8にスライダー式作用部材6を備えた別
の実施例を示す。図8に於いて、作用部材6の摺動部2
2は筒状を成し、竿取付け部材18の外周に摺動自在に
設けられ、作動伝達部材5が引かれると、作用部材6が
下方に引張られ押圧部10がスプレイ缶釦部14を押し
下げる。作用部材6が戻り易いように復元バネ12を付
加してもよい。又スプレイ缶保持部材9aの一部がスロ
ット36を形成しており、作用部材6が滑動自在にに嵌
まっており、竿取付け部材18の周りの回転を防止させ
ている。図8において、スライダー式作用部材6は竿取
付け部材18の外周側面を摺動するように設けられてい
るが、スライダー式作用部材6がガイドされるレールを
別に設けてもよい。
【0042】図9に高枝剪定鋏とスプレイ缶噴霧装置と
の兼用化を図った実施例を示す。長尺の竿3の先端に固
定刃部30が取付けられており、可動刃部31は、前記
固定刃部30に設けられた支点部7に回動可能な状態に
軸支されている。紐5が牽引されると可動刃部31の力
点部8が引かれ可動刃部31が時計方向に回動し、固定
刃部30の窪み部30'に位置する高枝(図示せず)を
切る。牽引動作が緩められるとバネ12により原状に復
する。市販の或る種高枝剪定鋏は力点部8に加わる力量
を滑車(図示せず)により増大させているものもあり、
可動刃31には大きな力量が加わる。
【0043】押圧部10を設けた作用部材6は可動刃部
31上に軸32により回動可能に支えられ、バネ33に
より時計方向に付勢され、かつピン34突き当てられて
いる。固定刃部30にはスプレイ缶上側保持部材9aが
一体となって設けられ、スプレイ缶11のテーパ肩部が
当っている。固定刃部30下方には下側缶保持部材9b
が上下位置調節可能な状態に取付けられており、スプレ
イ缶11のテーパー肩部が上側保持部材9aに密着する
ように、固定ネジ20により調節固定できる。スプレイ
缶保持部材の方式は、図9の上記説明で述べた方式に限
定されるものではない。
【0044】作用部材6は、紐5が牽引され、可動刃3
1の時計方向回動に伴い回動し、押圧部10はスプレイ
缶11の押圧釦部14を、バネ33の付勢力量で押圧す
る。枝の剪定には大きなトルクを要するが、上記の押圧
力量制限機構により、押圧釦部14を破壊する過大な力
量を適正化することができる。
【0045】図10に、図9に示した高枝剪定鋏と異な
る別種の高枝剪定鋏とスプレイ缶噴霧装置との兼用化を
図った実施例を示す。長尺竿3の手元側のグリップ部3
5に軸支された引金式手元操作部材2による引金動作は
ロッド式の動作伝達部材5により力点部8に伝えられ、
支点部7に軸支された可動刃部31を時計方向に回動さ
せ固定刃30との鋏み付けにより枝を切断する。可動刃
部31には作用部材6が力点部8に回動可能な状態に軸
支され、さらにバネ33により時計方向に付勢されピン
34に突き当てられている。
【0046】作用部材6は、伝達部材5が牽引され、可
動刃部31の時計方向回動に伴い回動し、押圧部10は
スプレイ缶11の押圧釦部14を、バネ33の付勢力量
で押圧する。本実施例に於いても、上記の押圧力量制限
機構により、押圧釦部14を破壊する過大な力量を軽減
し適正化することができる。
【0047】スプレイ缶11の保持部材9a、9bは、
図10に図示する方式に限定されるものではない。
【0048】ロッドにより動作を伝達する高枝剪定鋏に
は動作伝達部材及び竿部の伸縮機構を内蔵するものもあ
るが、本発明のスプレイ缶噴霧装置との兼用化の場合に
も伸縮機構を内蔵させることは望ましい実施様態であ
る。
【0049】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明のスプレイ缶噴
霧装置は市販の殺虫剤スプレイ缶や消毒剤、防水剤、防
錆剤、消火剤、塗料等のスプレイ缶を使用して高所に薬
剤を容易に、安価に散布でき、また高枝剪定鋏と容易、
安全に兼用化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスプレイ缶噴霧装置第1の実施例斜視
図である。
【図2】本発明のスプレイ缶噴霧装置第2の実施例斜視
図である。
【図3】本発明のスプレイ缶噴霧装置第3の実施例斜視
図である。
【図4】本発明のスプレイ缶噴霧装置第4の実施例視図
である。
【図5】本発明のスプレイ缶噴霧装置第5の実施例側面
図である。
【図6】本発明のスプレイ缶噴霧装置第6の実施例側面
図又は斜視図である。
【図7】本発明のスプレイ缶噴霧装置第7の実施例側面
図である。
【図8】本発明のスプレイ缶噴霧装置第8の実施例側面
図である。
【図9】本発明のスプレイ缶噴霧装置第9の実施例側面
図である
【図10】本発明のスプレイ缶噴霧装置第10の実施例
側面図である
【図11】市販スプレイ缶斜視図である。
【符号の説明】
1 操作者 2 手元操作部材 3 竿 5 動作伝達部材 6 作用部材 7 支点部 8 力点部 9 保持部材 10 押圧部 11 スプレイ缶 12 復元バネ 13 噴霧口 14 押圧釦部 15 ガード部 16 ブリッジ部 17 キャップ 18 竿取付け手段 19 竿固定ネジ 20 保持部材固定ネジ 21 支柱 22 摺動部 固定刃部 可動刃部 32 軸 33 バネ 34 ピン 35 グリップ部 36 スロット部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】手元操作部材に加えられ、動作伝達部材に
    より伝えられた動作が働く力点部、及びスプレイ缶の押
    圧釦を押圧する押圧部を有する作用部材を備えたことを
    特徴とするスプレイ缶噴霧装置。
  2. 【請求項2】支点部を有する作用部材を備えたことを特
    徴とする請求項1記載のスプレイ缶噴霧装置。
  3. 【請求項3】スプレイ缶の押圧釦部との係合部を有する
    作用部材を備えたことを特徴とする請求項1記載のスプ
    レイ缶噴霧装置。
  4. 【請求項4】往復動作を行うように規制される摺動部を
    有する作用部材を備えたことを特徴とする請求項1記載
    のスプレイ缶噴霧装置。
  5. 【請求項5】竿取付け手段を有することを特徴とする請
    求項2、請求項3、及び請求項4記載のスプレイ缶噴霧
    装置。
  6. 【請求項6】スプレイ缶保持部材を備えたことを特徴と
    する請求項2、請求項3、及び請求項4記載のスプレイ
    缶噴霧装置。
  7. 【請求項7】作用部材が動作した後、元の状態に戻る動
    作を助ける復元手段を備えたことを特徴とする請求項
    2、及び請求項4記載のスプレイ缶噴霧装置。
  8. 【請求項8】固定刃と可動刃から成る鋏部を高所に位置
    させる竿部を備えた高枝剪定鋏の機能を有し、スプレイ
    缶保持部材、手元操作部材、可動刃に動作を伝える動作
    伝達部材、及び可動刃に連動しスプレイ缶の押圧釦を押
    圧する作用部材を備えたことを特徴とする請求項2記載
    のスプレイ缶噴霧装置。
  9. 【請求項9】高枝剪定鋏の可動刃に連動しスプレイ缶の
    押圧釦を押圧する作用部材の押圧部力量が過大になるこ
    とを防ぐ力量制限手段を備えたことを特徴とする請求項
    8記載のスプレイ缶噴霧装置。
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