JP2001286455A - 磁界の修正の構造を有する装置 - Google Patents

磁界の修正の構造を有する装置

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JP2001286455A JP2001081139A JP2001081139A JP2001286455A JP 2001286455 A JP2001286455 A JP 2001286455A JP 2001081139 A JP2001081139 A JP 2001081139A JP 2001081139 A JP2001081139 A JP 2001081139A JP 2001286455 A JP2001286455 A JP 2001286455A
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アール.ビスワナサン ラジュ
Raghu Ragavahan
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁放射線の受理用の医療装置に関係し、自
然の器官例えば人体内の局部の視野の磁気共鳴像におけ
る種々の磁場応答を求める装置を得ようとする。 【解決手段】 人体内に挿入されるべき医療装置上のコ
イルの形態は対抗するマイクロコイル8、10の一対を
有する。各マイクロコイルは第1の巻線で限定される直
径が少くとも1つの完全な第2の巻線で限定される直径
より大である。第2の巻線はマイクロコイルの対を規定
するマイクロコイル間の中間領域により近接するかまた
はそれから遠隔している。2つのマイクロコイル間には
共通の接続導線が設けられこの接続導線は中間領域を規
定することに使用されることが可能である。隣接する巻
線について変化する円周をもつマイクロコイルの形態は
ダンベル形態またはホーン形態と呼ばれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の属する技術分野 本発明は、電磁放射を受信する装置、特に医療装置に関
する。こうした装置は、(人体内のような)生体内の局
所的領域の視野(field−of−view)の磁気
共鳴画像中の様々な磁界応答を得るよう(一般に無線周
波数で)使用されている。身体内または人工環境内の対
象範囲に薬剤及び他の治療薬品を供給するカテーテル及
び他の装置のような医療装置は、この種の磁気共鳴映像
装置と共に使用される。
【0002】従来の技術 本明細書を通じて、MRという用語は「磁気共鳴」とい
う意味で使用され、「MRマイクロコイル(MR mi
crocoil)」は患者内からの映像法のために使用
される磁気共鳴装置を示すために使用される。MRコイ
ルは、従来身体の外部でMR画像を生成するために使用
されているが、MRマイクロコイルは身体の内部を探査
するために一般に使用されるカテーテルまたは他の挿入
装置の先端に設置され、映像法が必要な領域への迅速か
つ直接のアクセスを提供する。患者の解剖学的構造の小
さな領域内で行われる画像誘導及び最小アクセス外科と
いった医療処置の過程では、外科医によって行われる処
置と外科的治療を受ける解剖学的領域の付近を視覚化す
ることが不可欠である。X線映像法及び光ファイバ視認
を含むいくつかの方法は、視覚化を行う可能な代替方法
を提供しているが、磁気共鳴映像法は、特に、行われる
処置が極めて局所化されている場合、これを行う特に好
都合な手段である。長時間にわたるX線照射は患者に有
害であり、光ファイバ視認は小さな範囲内を見るにも、
また広い範囲の視覚化にもあまり適していない。こうし
た制限はどちらも磁気共鳴映像法によって回避される。
【0003】発明が解決しようとする課題 米国特許第6,026,316号及び第6,061,5
87号は、患者内の小さな領域の分子組成中の組成変化
の実時間視覚化を可能にする、改良型磁気共鳴映像法
(MRI)技術及び装置の使用を説明する。この組成変
化は、薬剤または活性化学物質の供給により、また患者
内の組織または器官による局所化学生成物の刺激によっ
て発生する。MRIは実際に、患者の身体、特に頭蓋内
領域内の微小な濃度の変化の視覚化を可能にする。
【0004】米国特許第5,271,400号は、患者
内の侵襲性装置の位置と方向に関する追跡システムを説
明する。この装置にはレシーバコイルとMR反応性試料
が含まれる。
【0005】「血管内コイルによる血管のMR映像
法」、磁気共鳴映像法雑誌(J.Mag.Res.Im
ag.、1992年、第2巻、421〜429ページ
で、A.J.Martin、D.B.Plewes及び
R.M.Henkelmanは、血管内MRマイクロコ
イルのための対抗ソレノイド設計を説明している。この
論文は、磁気共鳴映像法の目的に適していることが示さ
れた、カテーテルの先端に対抗する形で配置された1対
の螺旋巻線から製作されたマイクロコイルを説明してい
る。「対抗コイル」という用語の意味は、2つのコイル
区分の相対巻線の向きが逆であるコイルという意味であ
り、各対抗コイル中の電流の流れは、(コイルのコアま
たは軸の方向またはそれから離れる方向に対して)コイ
ルの軸に沿って反対の方向に巻いている。すなわち、周
囲にコイルが配置されたコアの軸を見下ろすようにコイ
ルを見ると、1つは時計回り方向に巻かれ、もう1つは
反時計回り方向に巻かれており、2つの区分の間に共通
のリード線を有する。このコイルの視野は対抗ソレノイ
ド巻線に沿ってほぼ円筒形である。このコイルは巻線の
縦方向の範囲を越えると本質的に無線周波数に反応しな
いが、それは、この設計では磁界が巻線間のギャップか
ら引き出され、このギャップを越えてあまり遠くまで広
がらない円筒形領域でだけかなり大きいものだからであ
る。
【0006】E.Atalar他は、「カテーテル・レ
シーバ・コイルの使用による高解像度MRI及びMR
S」、磁気共鳴医学(Mag.Res.Med.)、1
996年、第36巻、596〜605ページで、カテー
テルレシーバコイルを説明している。このコイルの利得
はコイルからの距離と共に急速に減衰するので、信号に
対して調整される画像中のノイズ・レベルはやはり画像
全体にわたって幅広く変化することがある。
【0007】米国特許第5.964,705号は、均質
性を達成する目的で巻き線の長さに沿ってピッチを変化
させた螺旋巻線を有するMRマイクロコイル用対抗ソレ
ノイド設計を説明している。しかし、上記特許で示され
た適切なピッチ変化を発見する最適化方法は、カテーテ
ル先端に沿った電流の「シート電流(sheet cu
rrent)」分布を想定しているが、これは実際には
実現されない。従って、マイクロコイルによって発生す
る磁界の均質性は、本明細書で説明され請求される本発
明のような他の手段によって改善される。
【0008】要約すると、この種の内部映像法のための
マイクロコイルは以前に説明されているが、本明細書に
おける前記方法は、特にMRマイクロコイル周囲の放射
磁界の非常に高い均質性と、それに付随する受信信号の
最適感度と信号強度とのために設計されている。これ
は、均一な広い視野を提供する傾向があり、その中で前
記装置は映像法の目的にとって有用な強い信号対雑音比
を提供する。
【0009】課題を解決するための手段 本発明においては、マイクロコイルの分布を有する装置
であって、前記装置が生体内の用途を有し、前記装置上
のマイクロコイルの分布は、(a)前記1対のマイクロ
コイルの各マイクロコイル間に間隔を有する少なくとも
1対の対抗RFレシーバマイクロコイルであって、前記
マイクロコイルのコイルの少なくとも1つが、少なくと
も1つのマイクロコイル上の1つの巻線の直径が隣接巻
線の直径に対して巻線直径において増大する少なくとも
1つのマイクロコイル上の巻線の少なくとも1つの隣接
対を有する少なくとも1対の対抗RFレシーバマイクロ
コイル、(b)固体本体に関連する少なくとも1対の半
径的対抗のマイクロコイルであって、各マイクロコイル
が6mm以下のマイクロコイル外径を有し、前記各マイ
クロコイルの個々の巻線が共に各マイクロコイルについ
て幾何学的平面を形成し、各マイクロコイルの平面が1
対の半径的対抗のマイクロコイル中の別のマイクロコイ
ルの平面と平行である少なくとも1対の半径的対抗のマ
イクロコイル、(c)少なくとも1つのRFレシーバで
あって、前記マイクロコイルのコイルが、装置の最長軸
に対して0〜80度の方向の平面中にある少なくとも1
つのRFレシーバ、(d)マイクロコイル上の少なくと
も3つの巻線を伴う少なくとも1つの巻線マイクロコイ
ルであって、各巻線が1より大きい縦横比を有し、各巻
線の縦横比がコイル巻線の巻線軸に対してほぼ横方向に
位置する断面中の最大寸法と最小寸法の比として測定さ
れ、前記巻線軸がまた前記装置の最長軸に対して横方向
である少なくとも1つの巻線マイクロコイル、(e)少
なくとも1つのマイクロコイル上の1つの巻線の直径が
隣接巻線の直径に対して巻線直径において増大する少な
くとも1つのマイクロコイル、(f)マイクロコイル内
の少なくとも3つの連続巻線の直径が、マイクロコイル
の軸と平行な同じ方向に沿って移動する時隣接巻線に対
して直径において増大すること、(g)少なくとも1つ
のRFレシーバマイクロコイルを有する要素であって、
前記マイクロコイルのコイルが、装置の最長軸と少なく
とも0.75のアラインメント値を有する断面輪郭を形
成する要素、(h)前記装置が円筒形であり、無線周波
数伝送に応答して、前記円筒形装置のコア軸の周囲1.
5cmの円筒によって規定される範囲から、前記円筒形
装置のコア軸の周囲4.0cmの円筒によって規定され
る範囲まで少なくとも10の比率で減衰する平均強度を
有する受信磁界を生成すること、(i)前記固体本体に
物理的に関連する少なくとも1対の対抗マイクロコイル
を有する固体本体であって、各マイクロコイルが6mm
以下のマイクロコイル外径を有し、前記各マイクロコイ
ルの集合的な個々の巻線が幾何学的平面を形成し、各マ
イクロコイルの平面が1対の対抗マイクロコイル中の別
のマイクロコイルの平面と平行である固体本体、(j)
固体本体に物理的に関連する少なくとも1対の対抗マイ
クロコイルを有する、固体本体であって、各マイクロコ
イルが6mm以下のマイクロコイル外径を有し、前記各
マイクロコイルの個々の巻線の少なくとも数の50%が
幾何学的平面と交差し、各マイクロコイルの幾何学的平
面が1対の対抗マイクロコイル中の別のマイクロコイル
の平面と平行であり、前記少なくとも1対の対抗マイク
ロコイル中の各マイクロコイル内に少なくとも4つの巻
線が存在する固体本体、(k)固体本体に物理的に関連
する少なくとも1対の半径的対抗のマイクロコイルを有
する固体本体であって、各マイクロコイルが6mm以下
のマイクロコイル外径を有し、少なくとも1対の対抗マ
イクロコイルが末端で固体本体と物理的に関連し、前記
各マイクロコイルの個々の巻線の少なくとも数の50%
が幾何学的平面内にある固体本体、(l)固体本体に物
理的に関連する少なくとも1対の半径的対抗のマイクロ
コイルを有する固体本体であって、各マイクロコイルが
6mm以下のマイクロコイル外径を有し、前記各マイク
ロコイルの全ての個々の巻線が幾何学的平面と交差し、
各マイクロコイルの平面が1対の半径的対抗のマイクロ
コイル中の別のマイクロコイルの平面と平行である固体
本体、(m)固体本体に物理的に関連する少なくとも1
つのマイクロコイルを有する固体本体であって、各マイ
クロコイルが6mm以下のマイクロコイル外径を有し、
前記各マイクロコイルの個々の巻線の少なくとも数の5
0%が前記マイクロコイルの軸と垂直な幾何学的平面と
交差する固体本体、および、(n)固体本体に物理的に
関連する少なくとも1つのマイクロコイルを有する固体
本体であって、各マイクロコイルが6mm以下のマイク
ロコイル外径と共通軸とを有し、少なくとも1つのマイ
クロコイルが末端で固体本体と物理的に関連し、前記各
マイクロコイルの個々の巻線の少なくとも数の50%が
前記共通軸と垂直な幾何学的平面と交差する剛体本体、
からなるグループから選択される装置、が提供される。
本発明においてはまた、装置の外部の電磁RF受信磁界
を生成する方法であって、前記のマイクロコイルの分布
を有する装置を提供するステップ、装置の周囲の無線周
波数磁界を提供するステップ、および装置上の少なくと
も1対の対抗マイクロコイルから延びるRF応答空間領
域を生成するステップ、を包含する方法、が提供され
る。
【0010】発明の実施の形態 好適には患者に挿入される医療装置上のマイクロコイル
構成は、対抗する1対のマイクロコイルを有する。対抗
する1対のマイクロコイルの少なくとも1つまたは各々
のマイクロコイルは少なくとも、第1の巻線によって囲
まれる直径が、少なくとも1つの完全な第2の巻線、特
に、医療装置の軸またはコア、またはマイクロコイルの
軸に沿って第1の巻線から転位した隣接する巻線によっ
て囲まれるより大きい領域を有する。第2の巻線は、1
対のマイクロコイルを形成するマイクロコイルの間の中
間領域にさらに近いか、またはさらに遠い。例えば、2
つのマイクロコイルの間に接続(普通直線または巻かれ
ていない)リード線を有することは一般的であり、この
リード線は中間領域を形成するために使用されることが
ある。巻線(特に隣接の巻線)間の変円周を有するマイ
クロコイル構成は、その全体的な外観のため一般に本明
細書ではダンベルまたはホーン形状と呼ばれ、個々のマ
イクロコイルは、やはりマイクロコイルの視覚的外観の
ためホーンマイクロコイルと呼ばれる。
【0011】本発明のある態様の実施は、1次医療処置
と同時に行われる磁気共鳴映像法による視認処置と共に
使用される全ての医療装置に応用可能である。医療装置
の分野内でこの一般的な応用可能性を個々に有する本発
明の特徴には、医療装置に提供され、医療装置のMR互
換性を保証するいくつかの種類のRF応答性コイル及び
関連回路と、及びカテーテル内またはカテーテルに伴わ
れる前記マイクロコイルを方向付ける手段とが含まれ
る。好適な構造は、変断面を有し空間によって分離され
た1対の対抗する不均一な円筒形同軸コイルを使用して
おり、2つのコイルの中では電流は反対(マイクロコイ
ルまたはカテーテルの中心の軸に対して直線的に反対で
はなく回転角が反対)の方向に流れる。2つの対抗コイ
ルはブリッジ導体(本明細書では中間ゾーンとも呼ばれ
る)によって接続されているので、全体の構成は1つの
導体から構築されている。すなわち、その構成を共通コ
イル軸の一端から見ると、2つのコイルの中の電流は、
コイルの1つの中の電流の方向がこの軸の周囲で時計回
りであり、もう1つの中ではこの軸の周囲で逆時計回り
(反時計回り)となるようなものである。これはコイル
中で使用される導体の巻き線が逆方向であるためであ
る。
【0012】この反対方向の巻き線は本発明の構造中で
一般に使用されるが、やはりホーン形マイクロコイルを
使用する他の構成によってこの構造配置(とひいては結
果として生じる磁界)をさらに変更することは明らかに
可能である。例えば、接続はこれまで特に、(図2に示
されるように、両方のマイクロコイルの最小巻き線間
の)内側区分から内側区分への1対のマイクロコイルま
たは個々のマイクロコイルのリード線間として説明され
た。やはり少なくとも1つのホーン形マイクロコイルの
存在によって特徴付けられる代替実施形態では、少なく
とも1つがホーン形である、隣接マイクロコイル間、ま
たは個別電気リード線から隣接マイクロコイルへの電気
接続は、マイクロコイルの外部位置から外部位置、内部
位置から内部位置、または隣接マイクロコイル上の外部
位置から内部位置のコネクタを備えることがある。例え
ば、接続は、マイクロコイル上の最大直径位置巻き線か
ら隣接マイクロコイル上の最小直径巻き線の間、または
両方のマイクロコイルの最大巻き線の間、または隣接マ
イクロコイル上の最小巻き線の間のことがある。
【0013】軸(例えば、A−A’)に沿った視覚的外
観は、隣接マイクロコイル間またはまたはマイクロコイ
ル間の個別電気接続を伴う電気相互接続の様々な機構か
ら構成される時、a)時計回りと反時計回り、b)時計
回りと時計回り、c)反時計回りと反時計回り、または
d)反時計回りと時計回りとしてコイルを見ることにな
る。
【0014】前に述べたように、1つのホーン形マイク
ロコイル、少なくとも1つがホーン形である1対の隣接
マイクロコイル、両方がホーン形である1対のマイクロ
コイル、少なくとも1つのマイクロコイルまたはマイク
ロコイルの対がホーン形である多数の対のマイクロコイ
ル等がありうる。各々ホーン形マイクロコイルを使用す
ることで、本明細書で説明される新しい方法で応答磁界
が変化する。
【0015】本発明の固有の特徴は、コイル軸に沿って
巻き線半径を変化させることによるホーン形マイクロコ
イルと巻き線の非円筒形的性質である。これによって、
コイルを取り囲む円筒形空間領域内の最大均質性のため
に磁界を設計することが出来、巻き線の垂直及び水平空
間内のさらなる変化と、応答性磁界の形状をさらに制御
することが可能になる。巻き線半径の多くの代替変形が
可能であるが、半径が対抗コイル対の各コイルの外側端
部で最大になり、各コイルの内側端部で最小になる半径
の変化が最適であることが判明している。本発明の実施
からの大きな変形なしに、ホーンに大きい方の端部のあ
る種の「折り畳み」(すなわち巻き線直径の減少)また
はホーンの最小端部の膨らみがあることがある。実際に
は、こうした幾何学的配置は、ある種の医療器具構造の
デザインの点で必要なことがある。巻き線断面の包絡線
はこの構成ではホーン形である。このホーンの形状は様
々な断面をたどるように選択出来るが、4分の1正弦波
のものが最も好適である。本発明のマイクロコイル巻き
線には完全に均一な従来の環状円筒形の性質はないが、
そこでは新しい構成によって、マイクロコイル外の放射
状成分がマイクロコイルの長さの大きな割合にわたりそ
の周囲に分布しており、これは本発明の背後にある根本
的な原理であって、非常に均一な磁界断面を生じるため
に有効に使用され、この種の装置の設計において重要な
進歩を構成する。この固有の設計は、コイル、マイクロ
コイル及び巻き線構成における他の設計及び構造の変形
と組み合わせて使用される。
【0016】使用されうる非排他的な設計の変形の中に
は、a)巻き線厚さの変化、b)直径の変化、c)マイ
クロコイル軸に沿った巻き線の並行及び分離の変化、
d)マイクロコイル軸に沿った直径増加率の変化、e)
マイクロコイル対の数、及びf)少なくとも1つのホー
ン形マイクロコイルと組み合わせた異なったマイクロコ
イル幾何学的配置の組み合わせがある。
【0017】本発明の説明中には、本発明のよりよい理
解を助けるために定義すべきいくつかの用語がある。コ
イルまたはマイクロコイルは、装置の周囲に連続導電性
経路を形成する1組のワイヤまたは電気的要素である。
コイルまたはマイクロコイルは少なくとも、コイルまた
はマイクロコイルの構造的内容を形成する巻線またはワ
イヤを備えている。巻線またはワイヤは厚さ(直径また
は断面とも呼びうるが、厚さと呼ぶ)を有し、巻線は、
コイルまたはマイクロコイルを形成する際、周囲を巻線
が通過する装置のコアまたは軸に沿って直径(距離の軌
跡)を有する形状を形成する。隣接巻線間の間隔は、3
つの異なった方法で測定出来る。巻線間の間隔は、垂直
分離(2次元グラフでY値を測定することと同等)によ
り、かつ直線分離(2次元グラフ上で点の間の横方向距
離を測定することと同等、[例えば、{この距離は(Z
1−Z22+(y1−y22}の平方根を取ることで物理
的に測定される])によって巻線のコアの軸に沿って直
線的に測定出来る(2次元グラフで値を測定することと
同等)。3つの異なった距離はそれぞれ、Z距離、Y距
離、及び横方向距離と呼ばれる。巻線がZ方向に沿って
移動すると、その直径は(マイクロコイルまたは装置の
軸に対する)巻線に沿った任意の点で同じ回転位置(コ
イルまたはマイクロコイルの軸を見下ろす基準0°位置
に対する、時計回りまたは反時計回り方向の回転角)で
隣接巻線から変化する。
【0018】巻線の直径またはマイクロコイルの1巻き
の直径という用語が使用される場合、その直径は、特定
の角度または回転で(隣接巻線直径と比較する際使用さ
れる同じ回転角で)か、または巻線によって軸を完全に
一周する直径の平均(積分)によって、(特に隣接巻線
直径と比較して)測定される。これらの用語は本明細書
ではそれぞれ隣接直径及び平均直径と呼ばれる。マイク
ロコイル内の隣接巻線間のZ距離は本明細書では度数と
呼ばれ、距離(すなわち、巻線間の距離)または直線Z
距離当りの巻線として表される。
【0019】本発明の1つの一般的説明は生体内で使用
される装置としてのものであるが、この装置は、1対の
マイクロコイルの各マイクロコイル間の(普通、マイク
ロコイルの軸または装置のコアと平行なZ軸に沿って測
定される)間隔を有する少なくとも1対の対抗RFレシ
ーバ・マイクロコイルを有する要素を備えている。マイ
クロコイルのコイルは少なくとも1つのマイクロコイル
上に少なくとも1つの隣接対の巻き線を備えており、そ
こでは少なくとも1つのマイクロコイル上の1つの巻き
線の直径は、隣接巻き線の直径に対して巻き線直径が増
大する。この隣接直径の増大は、隣接巻き線をZ軸に沿
って比較する時見られる。この構造ではいくつかの累進
的巻き線が累進的に直径を増大する時さらに大きな利益
が得られる。マイクロコイルを形成する一連の巻き線の
全ての巻き線の平均直径が隣接巻き線の平均直径と比較
して増大するということは不可欠ではない。この増大
は、1つまたは2つの隣接対の巻き線が同じ直径を有
し、またさらには巻き線の一般的な傾向が平均直径の増
大であっても、1対は平均直径が減少することもあると
いった、段階的なものであることもある。
【0020】装置は、例えば、少なくとも1つの内腔を
有するカテーテルを備えており、少なくとも1つのホー
ン形マイクロコイルまたは少なくとも1対のマイクロコ
イルが少なくとも1つの内腔の周囲に放射状に配置さ
れ、巻き線は0.1mmより大きい厚さを有する。少な
くともいくつかの巻き線は0.1mmより大きく2.4
mmより小さい直径を有することがある。特に有用な装
置は、前記装置内に存在する少なくとも1つの薬剤供給
ポートを有する。少なくとも1つの薬剤供給ポートの特
に良好な配置はポートを通じて供給される少なくともい
くつかの薬剤が前記1対の対抗マイクロコイル間の間隔
内で装置から離れて供給される位置である。1つの付加
的な設計上の利益は、前記装置内に存在し、前記装置の
外側に延びて(少なくとも1対のマイクロコイルの端部
で)カテーテルから放射状に延びる平面によって境界を
定められる容量内に少なくともいくつかの液体物質を供
給する少なくともいくつかのマイクロカテーテルを有す
ることである。液体物質が供給される容量は、カテーテ
ルの表面と、カテーテルの表面から0.1〜6mmのあ
る距離の2つの平面の間に画定される(従って環状容量
が画定される)。
【0021】液体物質が供給されるこの容量は、前記少
なくとも1対のマイクロコイル内の各マイクロコイル間
の供給空間を画定する。ホーン・マイクロコイル上の傾
斜または勾配も、各コイルの同じ回転角の点を(最も適
当な幾何学的平均によって)通る直線を通すことによっ
て測定出来る。巻き線上の点を通じて引かれた傾斜は、
例示のみであるが、コイルの軸に対して5〜85度、1
0〜80度、または15〜80度である。5〜70度、
10〜60度等といった他の範囲も、ホーン形状の傾斜
として使用されうる。
【0022】この装置は、無線周波伝送に応答して、平
面によって境界を定められる前記容量内で、同様の巻き
線直径の(すなわち、全ての巻き線の平均巻き線直径が
同じ)均等間隔の巻き線を有するカテーテルを取り囲む
同等の容量よりもさらに均一な横方向磁界強度を有する
受信磁界を発生する。少なくとも1つのホーン形マイク
ロコイルまたは少なくとも1対のマイクロコイルが前記
内腔を取り囲む接着材料に埋め込まれることがある。少
なくとも1対のマイクロコイルが、生体に挿入される前
記装置の一部の中の前置増幅器に電気的に接続されるこ
とがある。すなわち、前置増幅器の位置は、装置が患者
の身体に挿入される時、前置増幅器も装置と共に挿入さ
れるようなものである。回路の構成のいくつかの望まし
い方法(例えば、フォトリソグラフィック・エッチング
及び蒸着、マスク・スパッタリング、電着及び他の同様
の正または負の画像による材料の蒸着または除去)の結
果、電気接続が存在し、少なくともいくつかの電気接続
は装置内にその場で形成されている。
【0023】本発明の装置を説明するもう1つの方法は
生体内で使用される装置としてであるが、この装置は、
1対のマイクロコイル間の間隔を有する少なくとも1対
の対抗RFレシーバ・マイクロコイルを有する要素を備
えている。RFレシーバ・マイクロコイルは各々、少な
くとも3つの個別巻線を備えている。前記マイクロコイ
ルの少なくとも3つの個別巻線は、隣接巻線が隣接巻線
に対して少なくとも1%増大する巻線直径を有するよう
な直径を有する。直径は隣接巻線間で少なくとも2%、
少なくとも4%、少なくとも8%、少なくとも10%ま
たはそれ以上増大し、最小平均直径から最大平均直径ま
での合計増大は5〜200%となるが、任意の中間値
(例えば、8%、15%、25%、50%、75%、1
00%、150%、等)も有用である。
【0024】図1は好適なコイル幾何学的配置の側面図
を示す。半径の変化によって他の選択も可能である。カ
テーテル4とマイクロコイル要素6を備える医療装置2
が示される。マイクロコイル要素6は、1対の対抗マイ
クロコイル8及び10を備えることが示される(但し、
単一のホーンも、単独または、ほぼ平面構成の同軸巻
線、またはコアの周囲に順次巻き付けられた同等の直径
の1組の巻線、または米国特許第5,964,705号
の1対の対抗マイクロコイル中の巻き線の1つのような
間隔の開いた一連の巻き線といった、異なった構成のマ
イクロコイルと共に使用されることがある)。これらの
図示される2つのホーン形マイクロコイル8及び10は
一般に、カテーテル4を備える軸、及びカテーテル4の
軸A−A’に沿って配置される。軸A−A’を直接見下
ろすと、1つのコイル(例えば、コイル8)が軸A−
A’に沿って反時計回り方向に動いているのが見られる
が、同じ方向で軸A−A’を見下ろすと、もう1つのマ
イクロコイル10が軸A−A’に沿って時計回り方向に
動いているのが見られる。マイクロコイル10は、マイ
クロコイル10を構成する5つの巻線(12、14、1
6、18及び20)またはワイヤ21の完全な回転を有
することが示される。最後の、最外周巻線20の直径d
は、コアの周囲のマイクロコイルの巻線(12、14、
16、18及び20)の1回の完全な(360度)角回
転を形成する際、ワイヤ21の横断の2つの対抗する頂
点で達成される(軸A−A’から離れる)最大距離とし
て示される。
【0025】(12、14、16、18及び20の中
の)隣接巻線の少なくとも2つの直径は異なっており、
(12、14、16、18及び20の中の)少なくとも
1対の隣接巻線は異なった直径である。中間ゾーンZi
からのそれぞれの距離から決定されるように、少なくと
もいくつかの隣接マイクロコイル巻線は、中間ゾーンZ
iから離れるに連れて増大する直径を有する。この図で
は中間ゾーンZiは、2つのマイクロコイル8及び10
の間の電気ブリッジとして示される。各マイクロコイル
(例えば、8及び10)が、巻線が中間ゾーンZiから
遠くなるに連れて直径が増大する少なくとも3つの巻線
を有することが好適であるが、巻線の数に絶対的な上限
はなく、使用法によっては、3つの巻線を最小とすると
共に、10、20、30または50の巻線が妥当な限度
とされることがある。
【0026】図1では、本発明の実施における選択肢と
して、米国特許第5,964,705号で示されるよう
に、(例えば、12、14、16、18及び20の中
の)隣接巻線間の度数または間隔(22、24及び2
6)が異なっていることもあるのが示され、この図1で
は、(例えば、12、14、16、18及び20の中
の)隣接巻線間の距離(22、24及び26)が、巻線
が中間ゾーンZiから遠くなるに連れて減少するのが示
されている。空間的配置と使用の選択肢として、巻線の
位置が中間ゾーンZiから遠くなるに連れて、(例え
ば、12、14、16、18及び20の中の)隣接巻き
線間で度数が減少(間隔は増大)し、巻線の直径が減少
することもあり、また他の構成では巻き線の度数と直径
が増大かつ減少することもある。
【0027】図1で述べたように、マイクロコイル間の
間隔Sは最も好都合には、巻線の直線に沿って、ほぼ同
じ回転角度で、巻線がもはや軸A−A’を囲む方向にな
い巻線上の点で測定される。この測定が行われる始点
は、ほぼマイクロコイルの端部であり、そこからワイヤ
が軸A−A’の周囲に巻かれることはない。
【0028】図1では、第1コイルは大きい半径r1
ら巻かれ始めて小さい半径r2になるが、2つの半径の
差は好適には0.1r1〜0.7r1の範囲であり、ま
た、隣接巻線間または一連の巻線の徐々に変化するグル
ープの間で少なくとも4%の変化、少なくとも5%の変
化、少なくとも10%の変化、または10%〜70%の
変化によって表される。半径r1は最小0.5mmまた
は最大4mmとなるよう選択される。これは多くの適用
業務について好適な範囲であるが、適用業務によっては
この範囲外の値が使用されることもある。大きい方の半
径に対応するコイルの端部から見ると、第1コイルの巻
線の方向は共通コイル軸の周囲で時計回り方向である。
少なくとも2つの完全な巻線がなければならず、普通少
なくとも3つまたは少なくとも4つであり、任意の数の
巻線(例えば、6、8、10、20、等)が使用される
が、最終的には巻線数増加の効果は逓減する。図2は、
第1コイルの端面図によってその巻線の方向を例示す
る。コイル間のブリッジ導体は、好適にはほぼr1〜8
1の範囲の長さを通る。第2コイルは反時計回り方向
に巻線を開始し、半径r2から始まって巻線半径は値r1
まで増大する。各コイルの螺旋巻線の半径は徐々にかま
たは段階的に増大または減少する。
【0029】さらに、巻線のピッチ、またはコイルの2
つの連続する旋回の間の軸に沿った距離は、各コイルの
長さに沿って変化することがある。コイルの一番初めの
旋回のピッチは、tがコイル中で使用される導体の幅で
ある時t〜r2の範囲であることがある。図示される設
計では、コイルの各連続旋回のピッチは外側端部から内
側端部に幾何級数的に増大する。この連続ピッチの公比
は好適にはほぼ1〜3.5の範囲で変化し、外側から内
側の端部に向けてピッチが増大するのが好適である。前
に述べたように、半径の変化は好適には様々な一般にホ
ーン形の形態を取る。上記の説明は1対の対抗コイルを
論じているが、巻線のホーン形断面を維持しつつ、多数
巻線構成を使用することも可能である。
【0030】図2では、コイル軸A−A’を見下ろす
と、コイルの巻き線は6時の方向と定義される方向で開
始されるが、この方向をC−C’と標識付ける。すると
9時(B−B’)、12時(C−C’)及び3時(B’
−B)の方向がそれぞれ方向標識29(B−B’)、2
8(C−C’)及び31(B’−B)によって時計回り
方向に定義される。これらの標識は図2に記載されてい
るが、そこではA−A’はコイル軸であり、B−B’及
びC−C’は相互に垂直な軸であってA−A’とも直交
している。次に図示される巻き線角度27が、A−A’
を見下ろすと時計回り方向にC−C’から離れて測定さ
れ、28、29、30及び31は、すぐ前に論じられた
ように、それぞれ6時、3時、12時及び9時の方向を
定義する。
【0031】図3は、コイル軸と平行で、コイルから3
1の距離にある4つの線に沿ったコイルによって生成
される通常の放射磁界断面を示すが、コイルは0〜約1
4r 1まで軸方向に延びる。使用されるコイルと巻き線
の性質により、横方向磁界は大部分放射状である。
【0032】図4は、軸から5r1の距離での、コイル
軸の周囲でそれと平行な異なった方向の線に沿った放射
磁界断面を示す。見られるように、磁界断面はコイルの
周囲で大きく変化せず、コイルの長さのかなりの部分に
わたって均一である。
【0033】本発明の実施では、例えば、隣接マイクロ
コイル間の共通軸に垂直な単一幾何学平面と交差するの
は巻き線の数の50パーセント未満である。実際には、
1つのマイクロコイル中40%未満、30%未満、20
%未満、10%未満、及び0%の巻き線が前記共通軸に
垂直な幾何学的平面と交差する。
【0034】コイルの製造は、断面の変化がホーン断面
をたどるカテーテル先端の上に導電性ワイヤまたはワイ
ヤのフィラメントを巻き付けること、蒸着及びエッチン
グ工程、マスク蒸着、マイクロリソグラフィ、及び、可
撓フィルムを含む様々な基板上での当業者に周知の他の
技術を含む、当業者に周知の多くの様々な方法を使用し
て達成され、それにコイルの幾何学的配置の最終構成を
達成するためのロール加工が続くことがある。導体は
銅、銀、金または他の高導電性材料であり、合金、複合
材料、メッキを含むことがある。コイル自体はポリマー
のような緊密に適合する保護または絶縁材料によって封
入または収容される。
【0035】各対抗コイル中の旋回の数は2〜25の範
囲であるが、好適には5〜14の間である。巻き線中で
使用される導体の幅は10マイクロメートル〜2ミリメ
ートルの範囲である。コイルの端部を接続するリード線
は、本発明が使用される個々の適用業務の要求に応じて
適切で好都合な形で幾何学的に配置される。
【0036】本発明は無線周波電磁放射を受信する医療
装置に関する。この装置は、(人体内のような)自然生
体内または他の場所の領域の局所的であるが非常に広い
視野の磁気共鳴画像を得るために使用される。治療薬品
を供給し、代謝作用を監視するカテーテル及び他の装置
のような医療装置がこの磁気共鳴映像装置と共に使用さ
れる。この装置で新しいマイクロコイル構成を使用する
ことで、マイクロコイルの応答特性が変化する。
【0037】要約すると、この内部映像法のためのマイ
クロコイルは前に説明されたが、ここでは前記装置は、
視野内の信号利得と共に視野を最大化するよう特に設計
されていることで当業技術分野を進歩させる。これには
放射受信磁界の均一性を犠牲にする必要があるが、受信
磁界(コイル中の単位電流によって生成される主MR磁
界に対して横方向の磁界B)が知られている場合には訂
正可能である。この訂正は、あるピクセル位置の復元画
像強度をそのピクセルに対応する利得(その位置の磁界
Bに比例する)で除算し、これを全てのピクセルについ
て繰り返すことで行われる。
【0038】MRI映像法処置、特に医療装置の外の視
野が望ましい場合特に有用な固有のRF応答磁界断面を
可能にするマイクロコイル設計が提供される。これらの
装置は特に生体内で使用するものであり、この装置は少
なくとも1つのRFレシーバを有する要素を備え、前記
マイクロコイルのコイルは装置の最も長い軸に対して0
〜90(または0〜80)度に方向付けられた平面にあ
る断面を形成する。この装置を説明するもう1つの方法
は生体内で使用される装置としてであるが、この装置は
マイクロコイル上の少なくとも3つの巻線を伴う少なく
とも1つの巻き線マイクロコイルを有する要素を備えて
いる。各巻き線は1より大きい縦横比を有する。各巻線
の縦横比は、コイル巻線の巻線軸に対してほぼ横方向に
位置する断面中の最長寸法の最短寸法に対する比として
測定されるが、この巻線軸はまた前記装置の最長軸に対
して横方向にある。
【0039】生体内で使用される装置を説明するもう1
つの方法は、少なくとも1つのRFレシーバ・マイクロ
コイルを有する要素を備える装置としてであるが、マイ
クロコイルのコイルは装置の最長軸と少なくとも0.7
5のアライメント値を有する断面輪郭を形成する。この
装置は、曲線形、多角形(規則的または不規則)、また
は多角形の角がゆるやかになった(例えば、わずかに丸
められた)多角形といった幾何学的形状を備える断面を
有する。装置は少なくとも1つの内腔を有するカテーテ
ルを備えることがある。少なくとも1つのマイクロコイ
ルは、その最長寸法が、少なくとも1つの内腔と平行な
縦方向空間範囲(方向)を定義するよう配置され、コイ
ルは0.01mmより大きく2.4mmより小さい導体
厚さを有する。
【0040】好適な構造は、カテーテルまたはステント
のチューブ長さといった、下にある医療装置の長軸(最
長寸法)と一般に平行な軸に沿った表面積の大きな分布
と方向を有するMR応答性コイルを使用する。すなわ
ち、コイルは、巻き線軸に対して横方向の巻線の断面が
高い縦横比を有するように巻かれる。巻線軸は一般に、
下にある医療装置の長軸に対して横方向である。高い縦
横比が意味するのは、コイルが巻かれる軸に沿って見る
と、コイルは、最小幅に対する最大幅の比が少なくとも
4である輪郭の形状の断面を示すということである。マ
イクロコイルは、医療装置の長軸の本体と平行な大きな
分布を示す任意の構成で巻かれる。この構造の簡単な例
は、装置の周囲に(特に高い縦横比を有する)矩形のマ
イクロコイルを巻くことであり、この際例えばコイルは
カテーテルまたは他の装置の外側に埋め込まれるかまた
は取り付けられ、矩形の長い側面がカテーテル軸と平行
になる。
【0041】したがって、コイルの巻線軸はカテーテル
軸に対して横方向(例えば、0〜85度、または0〜6
0度、または0〜30度)である(例えばカテーテル軸
に平行から大きな角度である)(図1Bで示され以下さ
らに説明される)。カテーテル軸は本質的にその最長寸
法に沿ったカテーテルの軸(図1のB−B’に示される
ように、普通カテーテルを形成する一般に円筒形の本体
の軸)である。この巻き線の幾何学的配置はカテーテル
軸に対して横方向の大きな視野を形成する。
【0042】本発明の実用の1つの一般的な記述が下記
に包含されている。本発明による装置にはその生体内で
の使用が含まれるが、この装置は、縦横比が4より大き
い少なくとも1つの巻線マイクロコイルを有する要素を
備えており、前記マイクロコイルの巻線コイルは3〜1
2辺の多角形断面を形成し、その縦横比は前記マイクロ
コイルの前記多角形断面の最大直径と最小直径の比とし
て定義される。多角形とは、1つの一般に直線の面から
別の一般に直線の面への移行部が必ずしも鋭角であるこ
とを意味せず、1つの面から別の面への移行部が丸めら
れた一般に多角形の形状もありうる。多角形という用語
は、「厳密な多角形」という用語によって制限されてい
ない場合、一般に多角形の形状、例えば、多数の非連続
アーチ形表面、及び一般に直線の要素または面の間の移
行部が丸められた一般に直線の要素または面を許容す
る。例えば、角が各側面の長さの40%まで丸められた
四角形も、この定義によればやはり多角形である。この
用語にはまた、縁の丸みが各側面の35%以下、30%
以下、20%以下、10%以下、及び5%以下、及び厳
密な多角形の断面も含まれる。
【0043】この装置は少なくとも1つの内腔を有する
カテーテルを備えることがあり、少なくとも1つのマイ
クロコイルはその最長寸法が前記少なくとも1つの内腔
と平行な縦方向空間範囲を定義するよう配置され、一方
コイルを構成する導体は0.01mmより大きく2.4
mmより小さい厚さを有する。この装置にはその内部に
存在する少なくとも1つの薬剤供給ポートが含まれるこ
とがある。この装置は少なくとも1つの薬剤供給ポート
を有することがあるが、これは、前記ポートを通じて供
給される少なくともいくつかの薬剤が、前記縦方向空間
範囲の端部で装置に対して横方向に延びる平面によって
境界を定められる容量中に装置から離れて供給されるよ
うに配置される。この装置は装置内に存在するマイクロ
カテーテルを有することがある。これは装置の外に延
び、前記縦方向空間範囲の端部でカテーテルから放射状
に延びる平面によって境界を定められる容量内に少なく
ともいくつかの液体物質を供給する。無線周波伝送に応
答して、この装置は、円筒形装置のコア軸の周囲1.5
cmの円筒によって定義される範囲から円筒形装置のコ
ア軸の周囲4.0cmの円筒によって定義される範囲ま
で少なくとも10倍減衰する平均強度を有する受信磁界
を生成する。
【0044】この装置は接着材料に埋め込まれた少なく
とも1つの高縦横比巻線マイクロコイルを有することが
あり、生体内に挿入される装置の一部の中の前置増幅器
に電気的に接続された少なくとも1つの高縦横比マイク
ロコイルを有することがある。この装置はまた、最長寸
法が巻線軸に対して横方向で縦方向空間範囲を定義す
る、少なくとも1つの高縦横比マイクロコイルを有する
要素を備えることがあり、前記マイクロコイルの巻線コ
イルは4〜6辺の多角形断面を形成する。
【0045】本発明の固有の特徴は、巻線軸に対して横
方向の断面中の巻線の高い縦横比であり、これはカテー
テル軸を取り囲むほぼ円筒形の領域内の広い受信範囲を
可能にする。この円筒形領域内の利得はカテーテル軸か
らの距離が増大すると減衰し、カテーテル軸を取り囲む
直径約2cmの円筒形スラブでは非常に高くなりうる。
このスラブ内では、利得は通常のヘッドコイルから対応
して得られるものの100倍ほど大きいことがある。ま
た、巻線の幾何学的配置のこの選択によってカテーテル
軸と平行な方向に沿った非常に均質な磁界断面が得られ
る。巻線パターンについては高縦横比矩形形状が最も好
適であるが、他の高縦横比幾何学的配置も使用される。
こうした代替設計は図19及び図20に示される。
【0046】図19では、縦横比は個々の巻線の幅また
は直径(w)に対する長さ(Lo)の比である。高縦横
比が意味するのは、巻線の直径に対する長さの比が少な
くとも4、少なくとも5、またはそれ以上であるという
ことである。構成(part(a))は最も高い余弦断
面を示し、従ってカテーテル軸(B−B’)に一致する
コイル巻き線の割合が最も高い。巻線がカテーテル軸に
一致する割合は、以下本明細書で説明される公式によっ
て決定される。この構成(図19(parta))は約
90%またはそれ以上の一致率を提供する。
【0047】図19(part b)及び図20は、や
はりカテーテル軸とのさらに高い定位を提供する他の構
成を示す。これらの構成図19(part a)及び図
20は、規則的な多角形は不可欠ではなく、曲線形及び
不規則な形状も使用されることを示している。点(例え
ば、TC及びTB)の正接Tの角度φに対して巻線(例え
ば、B及びC)に沿った各点で測定される、角度φにつ
いて、ワイヤの表面にわたる余弦の関数の積分がなされ
る。カテーテルの軸A−A’とのマイクロコイル及び巻
線のワイヤの定位がさらに大きくなると、本発明による
磁界構成のため性能が向上する。
【0048】本発明によるマイクロコイルの分布を定義
する1つの方法は以下の通りである。各巻線の断面を見
る時、φが巻線上の各点で巻き線の正接が装置の長軸
(すなわちカテーテルの軸)と形成する角度であるなら
ば装置の長軸に対する巻線の余弦の絶対値の積分は少な
くとも0.75に等しくなければならない。すなわち、 アラインメント値(AV)=Σ(|cos φ|)dφ
/Σ(dφ) である。ここに、Σは巻き線全体の長さについて得られ
た積分を示す。
【0049】アラインメント値は、少なくとも0.7
0、少なくとも0.75、少なくとも0.80、及び少
なくとも0.90に等しいことが望ましい。コイルを戻
す必要があるため正確に100%のアラインメント値を
有することは不可能であるが、この値が100%に近い
ほど、その設計によって生成される磁界は明確になる。
このアラインメント値はマイクロコイル中の各巻線また
は全ての巻き線について0〜2πラジアンの積分に関す
るものである。これは、本明細書で説明されたように、
図9及び図10でも見ることが出来る。円形巻線は2/
π(約0.64)のアラインメント値を有する。
【0050】遺伝子及び細胞による治療で使用されるも
のを含む、少量の局所的に供給される治療薬品を監視す
る他に、本明細書で説明されるマイクロコイルの重要な
適用用途範囲は、磁気共鳴分光法による細胞及び組織の
機能の監視である。この方法は組織内の代謝作用を直接
測定する。
【0051】図11は好適なマイクロコイルの幾何学的
配置の3次元図を示すが、そこでは巻き線の矩形の幾何
学的配置が明らかである。図11では、z軸がコイルの
長手側面(またはカテーテル軸B−B’)と平行になる
ように座標系(1としても示される)が選択される。
【0052】マイクロコイルの巻き線軸A−A’はx軸
と平行である。図11は、コイル端子6及び7の間で、
コイル軸A−A’に沿った、隣接旋回間の間隔(8とし
て示される)が均一の巻き線の5つの完全な旋回(9、
10、11、12及び13)からなるマイクロコイル4
を示す。y方向の巻き線コイル全体の寸法をコイルの幅
wと呼び、x方向のコイル全体の寸法をコイルの深さd
と呼ぶ。コイルの幅は、導体の厚さを含む、巻き線軸に
対して横方向の断面でコイルによって示される最小直径
である。コイルの深さは、(a)巻き線の連続旋回間の
全ての間隔と、(b)巻き線旋回数と導体厚さの積との
合計である。マイクロコイル4の縦横比は比(l/w)
である。コイルの長さl(z方向の最長寸法)は0.5
cm〜6cmの範囲で変化し、さらに好適には1cm〜
4cmの間である。コイルの幅wは、カテーテル内に適
合するか、またはカテーテルの外側に取り付けられるよ
うに選択され、0.5mm〜6mmの範囲で、さらに好
適には1mm〜4mmの間である。コイル全体の深さd
(全ての巻き線旋回とそれらの間の間隔を含む)は0.
3〜6mmの範囲であり、さらに好適には1mm〜4.
5mmの間である。
【0053】巻き線中で使用される導体は銅、銀または
金といった高電気伝導性材料であるか、また適切な合
金、複合材料またはメッキと導電性材料の組み合わせの
こともある。巻線中で使用される導体の厚さは0.01
mm〜2mmの範囲であり、導体の隣接巻線間の間隙は
0.01mm〜1.5mmである。巻線中の旋回の数
は、非制限的な例としてのみであるが、1〜15、1〜
10、2〜10、2〜8、3〜10、及び3〜8の間で
変化する。
【0054】コイルの感度または利得は、コイルを通じ
て流れる単位電流によって発生する磁気共鳴映像システ
ムの主磁界に対して横方向の磁界の成分に比例する。以
下、マイクロコイルの長軸が主磁界と平行な場合につい
て、磁気共鳴システムの主磁界に対して横方向で、マイ
クロコイル中の単位電流によって生成される磁界を計算
する。主磁界に対するマイクロコイルの他の方向につい
ては、磁界は適当な回転によって得られる。
【0055】コイルを取り囲む特定の領域の磁界は、ビ
オ−サバールの法則を使用して次式: B=(μ/4π)Σ[(dl x r)/(|r|∧
3)] により決定され、ここに、積分Σはコイル中の導体の全
長Lについてなされ、Bは空間中の特定の点での磁界で
あり、dlは電流を伝える長さ要素であり、rは電流要
素から特定の点までの距離ベクトルである。
【0056】コイルの周囲の磁界の分布を研究すること
は、磁界断面を評価するために有用である。すなわち、
上記で述べたような映像システムの主磁界に対するコイ
ルの方向の選択と共に、主磁界に対して横方向の磁界の
成分が信号構造に関連する。この目的で、コイル長さに
沿った様々な位置で、カテーテル軸に対して横方向の区
分に沿った磁界の横方向成分がマップされた。
【0057】図12は、コイル端子があるカテーテルの
端部から測定してコイル長さに沿って20%の距離に位
置する4cm×4cmの横方向磁界の対数のグラフであ
る。この計算では、近似寸法がl=2cm、w=2m
m、d=1.5mmの、図11に示される5旋回コイル
が使用された。この横方向磁界は中心に非常に鋭いピー
クを有しているため、磁界断面を対数グラフで例示し
た。このグラフの意味は、横方向磁界断面とひいては感
度が、この区分の外縁においてもかなり大きいというこ
とである。
【0058】図13は図12と同様であるが、コイルの
中央に位置する区分での横方向磁界断面であるという点
で異なっている。この2つの図から、磁界断面はコイル
の長さに沿ってごくわずかしか変化しないことが明らか
である。
【0059】図14は、コイル自体に対する感度領域の
大きさを示す。この円筒形領域の境界となる円筒の端部
が示される。この領域の縁での信号対雑音比は、磁気共
鳴映像法で使用される通常のヘッドコイルから得られる
ものと同等である。図19及び図20は、模範とされる
巻き線パターンの可能な変形を示す。
【0060】本発明は、無線周波電磁放射を受信する1
次医療装置、特に装置の前面の(人体内のような)自然
生体または患者または他のどこかの領域の磁気共鳴画像
を得るために使用される医療装置と、カテーテル及び治
療薬品を供給し代謝作用を監視する2次装置のような2
次装置とに関する。2次医療装置を配置することと共に
対象領域内の高度な映像法を提供する磁気共鳴1次医療
装置を使用することは、目標を絞った治療法を供給する
特に効果的な手段を提供する。
【0061】内部映像法のためのマイクロコイルは前に
説明されたが、本発明の装置は、視野内の信号利得を改
善すると共に、(例えば、装置の軸またはコアと平行
な)コイル自体の空間範囲の前方及びそれを越えた方向
の視野を最大化する設計上の特徴によって到達水準を前
進させる。信号電力は前方方向の距離と共に減衰する
(前方とは、マイクロコイルのコア軸に沿って装置から
外向きの方向として定義される)。容量映像法の目的で
は、この減衰は、あるボクセル位置の復元画像輝度をそ
のボクセルに対応する利得(その位置の磁界Bに比例す
る)で除算し、これを全てのボクセルについて繰り返す
ことで行われる。
【0062】本発明の1つの観点は、少なくとも1つの
マイクロコイル、または剛体本体に物理的に関連する少
なくとも1対の半径的対抗のマイクロコイルを有する剛
体本体を備える、患者内に挿入される装置を備えてお
り、各マイクロコイルは6mm以下のマイクロコイル外
径を有し、前記各マイクロコイルの全ての個々の巻線は
共に各マイクロコイルの幾何学的平面を形成し、半径的
対抗のマイクロコイルの各対において、各マイクロコイ
ルの平面はもう一方のマイクロコイルの平面と平行であ
る。
【0063】本発明の実用における構造の1つの形式
は、共通コイル軸を有し、各対の螺旋が半径的に対抗し
ている1つのマイクロコイル螺旋巻線または多数の対の
螺旋巻線を生じるよう構成された単一電気伝導経路を使
用する。「半径的に対抗(radially oppo
sed)」という用語は、本発明の実施において使用さ
れる場合、ある対が、(連続電気経路の長さに沿って移
動する時)各螺旋対の一方の部材が半径的に内向きに巻
かれ、その対のもう一方の部材がコイル軸に沿って半径
的に外向きに巻かれるような方向に配置された巻線を有
するという意味として定義される。本発明の実施におい
て2つのマイクロコイルが「半径的対抗」とみなされる
ならば、1対の半径的対抗のコイルの2つのコイルの間
に対抗巻き線方向を有する中間コイルはありえず、さも
なければこれらの隣接コイルは同一方向の巻線を有し半
径方向対抗ではない。「半径的に対抗」という用語は
(共通コイル軸上の対である)各螺旋対のこの配置を説
明するために使用され、各対の中の螺旋は、共通の連続
電気経路に沿って考慮する時、各螺旋対の一方の部材が
半径的に内向きに巻かれ、対のもう一方の部材がコイル
軸に沿って半径的に外向きに巻かれているという意味で
半径的対抗である。
【0064】半径的対抗の対を形成するためには、電気
経路は連続的(例えば、同じ電流が1つのマイクロコイ
ルを通過した後経路中のもう1つのマイクロコイルを通
過する)である必要はない。例えば、同じ方向から2つ
の別個の導電性経路があることがある。1つの電気伝導
性経路がマイクロコイルの外部巻線に接続され、別の電
気伝導性経路が隣接マイクロコイルの内部巻き線に接続
されることがある。こうした隣接マイクロコイルは半径
的に対抗とみなされる。しかし、構成全体の中の各螺旋
の巻き線の方向は、構成の少なくとも一端、または装置
の一端で同じである(軸を見下ろして、コイルの近端か
ら見る時、コイルの軸に沿って全て時計回り方向である
か、または全て反時計回り方向である)ということを述
べておくことは重要である。
【0065】本発明の他の1つの特有の技術特徴は、単
一電気伝導性経路中で全て同じ巻線方向に巻かれた多数
の半径的対抗の螺旋対を使用する潜在可能性である。す
なわち、この配置ではかなり広く分離した螺旋の対は同
じ巻線方向を有するが、単一の装置に沿って離れた位置
にある十分に分離したコイルの対は、特に距離がMRI
有意の磁界内で大きく(10%より大きく)重ならない
十分に大きなものである場合、異なった巻線方向の対を
有することがある。この巻線構成によって、マイクロコ
イルの末端の前方、またはマイクロコイルがカテーテル
の末端に配置された時カテーテルの前方のほぼ円筒形の
領域のかなり大きな受信磁界を可能にする。この領域で
の利得は、マイクロコイルの末端からの距離が増大する
と減衰する。利得は、コイルの末端を越えて2cmより
大きい長さと、コイル軸の周囲2cmより大きい直径の
領域ではかなり大きい。コイルの末端の前方1cm以内
の距離では、単一半径的対抗の螺旋対による信号対雑音
比の平均改善は、通常の構造の標準ヘッドコイルと比較
して約40倍である。コイルの末端の前方2cmの距離
では、単一螺旋対の使用による信号対雑音比は標準ヘッ
ドコイルによって得られるものと同等である。半径的対
抗の螺旋対を使用することで、導体中の電流によって生
成される磁界を最適に前方に絞り、ひいては前方方向の
感度を増大することが出来る。
【0066】本発明の態様は、剛体本体に物理的に関連
する少なくとも1対の半径的対抗マイクロコイルを有す
る剛体本体を備える、患者内に挿入される装置を備えて
おり、各マイクロコイルは6mm以下のマイクロコイル
外径を有し、前記各マイクロコイルの全ての個々の巻き
線は共に各マイクロコイルの幾何学的平面を形成し、各
マイクロコイルの平面は1対の半径的対抗のマイクロコ
イル中の別のマイクロコイルの平面と平行である。マイ
クロコイルの平行と平面性は近似的であり、数学的に正
確である必要はない。例えば、各単一巻線(軸またはコ
アの周囲を完全に一周する巻線)がコアまたは前の巻線
と正確かつ均一に同心になり、マイクロコイル中の全て
の他の巻線と同じ平面にあることは困難であろう。巻線
を構成する細長い要素(例えば、ワイヤ)が文字通りの
2次元平面が存在しえない3次元手段であるという事実
は、巻線の全ての寸法を包含する。巻き線にはある程度
のぶれまたは軸方向のずれがあることもある。同様に、
隣接巻線の平面間の平行にも、マイクロコイル中の巻線
によって定義される平面間のかなり大きな(例えば、1
0〜20度)角度の余地があり、絶対的平行は、おそら
く望ましいものではあるが、見込みがなく不可欠でもな
い。
【0067】本発明の実施において、カテーテル(また
はマイクロコイル)軸に沿ってマイクロコイルの近端か
らマイクロコイルの末端に向かう方向を「前方」方向と
呼ぶ。前方方向はカテーテルまたは医療要素の前方先端
に関連することが多い。視野が前方に大きく延長され、
視野内のかなり大きな領域でコイルの高感度がえられる
ことは、磁気共鳴マイクロコイルの設計において重要な
進歩を構成する。
【0068】図5は好適なマイクロコイルの幾何学的配
置の3次元図を示すが、そこでは螺旋中の巻線4及び6
の半径的対抗の幾何学的配置が明らかである。図では、
z軸がコイルの軸(またはカテーテル軸)に沿うように
座標系が選択されている。半径的対抗の対2の螺旋中の
個々の巻線8の間の距離は約0.6mm〜4mmの範囲
である。第1コイル10の螺旋巻線は次の等式: x=−r(θ)sinθ y=r(θ)cosθ かつ r(θ)=r0+(k/2π)θ により表わされ、ここに、kは定数であり、x及びyは
デカルト座標であり、r0は開始半径であり、θは巻線
角度である。
【0069】螺旋の巻線角度は0〜2πnであり、ここ
で巻線数nは最小1〜最大25である。この表示は他の
螺旋12についても同様である。開始半径r0は0.0
7mm〜1.7mm、さらに好適には0.09〜1.4
mmの範囲内である。定数kは0.02mm〜1.7m
m、さらに好適には0.03mm〜1.3mm、またさ
らに好適には0.05mm〜1mmの範囲である。同様
の値が対の第2螺旋にも適用されるが、第2コイルの半
径は次式:r(θ)=r0−(k/2π)θに従って減
少する点が異なっている。
【0070】コイル全体の直径は0.3mm〜6mmの
範囲であり、さらに好適には1mm〜4.5mmであ
る。巻き線中で使用される導体は、銅、銀または金とい
ったマイクロコイルまたは螺旋に成形または巻くことの
出来る高電気伝導性材料であるか、または適切な合金ま
たはメッキ複合材料、ポリマー、または高伝導性材料の
組み合わせである。巻き線中で使用される導体の厚さは
一般に0.05mm〜2mmの範囲であるが、この寸法
は材料の選択と装置の個々の要求に依存する。
【0071】図6は、コイルの末端から測定して1cm
の距離に配置された2cm×2cm横方向区分中の横方
向磁界のグラフである。この計算では図1のコイルの寸
法が使用された。横方向磁界は選択された区分の中心で
最小であり、区分の中心に沿って回転対称的に最大値に
達する。このグラフの意味は、横方向磁界の状態、ひい
ては感度が、この区分の外縁においてもかなり大きいと
いうことである。
【0072】図3は、図6で選択されたスライス(それ
について磁界がグラフ化されている)のコイルに対する
位置を例示する。スライスにわたる磁界の変化はここで
は色密度によっても示されており、紫から赤への色の変
化はそれぞれ低輝度から高輝度への変化を示す。縮尺を
例示するため、この図でもコイルが示されている。図8
は図6と同様であるが、これはコイルの末端から2cm
末端側の距離に位置する区分の横方向磁界断面である点
が異なっている。この距離で達成される平均信号対雑音
比は、通常の市販ヘッドコイルのものと同等である。
【0073】信号対雑音比をさらに改善し、前方方向の
視野を拡大するために、多数の対の半径方向対抗螺旋が
利用されることがある。すなわち、実際に使用される螺
旋対の数は1〜20、さらに好適には1〜10の範囲で
ある。一例として、図9は、3次元透視図で、2対(2
2及び24)の半径方向対抗螺旋(例えば、対抗螺旋対
22の場合26と28)を利用するマイクロコイル構成
20を示すが、これは事実上、コイルによって提供され
る感度領域またはそれに対応する受信磁界内の信号対雑
音比を、単一半径方向対抗螺旋対と比較して50パーセ
ントより大きく増大する。この効果は図10でさらに強
調されているが、そこではコイルの末端から前方1cm
に位置する区分中の横方向磁界が示される。磁界の増大
は明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、以下詳細に説明される本発明によるマ
イクロコイルの1つの実施形態の側面図を示す。
【図2】図2は、マイクロコイルの変断面が容易に認識
出来る、マイクロコイルの幾何学的配置の3次元グラフ
を示す。
【図3】図3は、コイル軸からある一定の距離(例え
ば、コイルの外側端部半径の3倍)での、コイル区分周
囲の様々な方向での横方向磁界断面のグラフを示す。
【図4】図4は、コイル軸からある一定の距離(コイル
の外側端部半径の5倍)での、コイル区分周囲の様々な
方向での横方向磁界のグラフを示す。
【図5】図5は、1対の半径的対抗の螺旋を有するマイ
クロコイルの幾何学的配置の3次元グラフを示す。
【図6】図6は、コイルの末端から前方1cmの距離で
コイルの軸に沿って対称的に配置された2cm×2cm
平面領域中の横方向磁界のグラフを示す。
【図7】図7は、図2のグラフを作るように選択された
平面領域のコイルに関する位置を示す。明瞭にするた
め、選択された平面領域全体にわたる横方向磁界強度の
変化はこの図ではスライス中の色の変化として示され
る。
【図8】図8は、コイルの末端から前方2cmの距離で
コイルの軸に沿って対称的に配置された2cm×2cm
平面領域中の横方向磁界のグラフを示す。
【図9】図9は、2対の半径的対抗の螺旋を利用するマ
イクロコイルの幾何学的配置の3次元グラフである。
【図10】図10は、2つの螺旋対が使用される時の2
cm×2cm平面領域中の横方向磁界のグラフを示す
が、平面領域は、コイルの末端から前方1cmの距離で
コイルの軸に沿って対称的に配置されている。
【図11】図11は、マイクロコイルの幾何学的配置の
3次元グラフを示す。
【図12】図12は、マイクロコイルを通る(コイル長
さの10分の2の位置の)所定の断面での横方向磁界断
面の半対数グラフを示す。
【図13】図13は、マイクロコイルの中央を通る横方
向断面での横方向磁界の半対数グラフを示す。
【図14】図14は、寸法と比較したマイクロコイルの
視野の図解を示す。
【図15】図15は、医療装置に関係してのマイクロコ
イルの幾何学配列を示す図である。
【図16】図16は、コイル長さの0.2倍のところに
位置するセクションにおける横方向磁界の形態の対数を
作図した図である。
【図17】図17は、コイル長さの半分のところに位置
するセクションにおける横方向磁界の形態の対数を作図
した図である。
【図18】図18は、観察のフィールドの図解である。
円形のセクションは信号の利得が平均で実質的である範
囲内における円筒状領域の終端である。また、コイル内
において円筒状領域の中心において示されている。
【図19】図19は、本発明の実施の範囲内の代替の巻
線構造を示す図である。
【図20】図20は、本発明の実施の範囲内の代替の巻
線構造を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ラグフ ラガバハン アメリカ合衆国,メリーランド 21210, ボルティモア,サマーセット プレイス 4203

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロコイルの分布を有する装置であ
    って、前記装置が生体内の用途を有し、前記装置上のマ
    イクロコイルの分布は、 (a)前記1対のマイクロコイルの各マイクロコイル間
    に間隔を有する少なくとも1対の対抗RFレシーバ・マ
    イクロコイルであって、前記マイクロコイルのコイルの
    少なくとも1つが、少なくとも1つのマイクロコイル上
    の1つの巻線の直径が隣接巻線の直径に対して巻線直径
    において増大する少なくとも1つのマイクロコイル上の
    巻線の少なくとも1つの隣接対を有する少なくとも1対
    の対抗RFレシーバマイクロコイルと、 (b)固体本体に関連する少なくとも1対の半径的対抗
    のマイクロコイルであって、各マイクロコイルが6mm
    以下のマイクロコイル外径を有し、前記各マイクロコイ
    ルの個々の巻線が共に各マイクロコイルについて幾何学
    的平面を形成し、各マイクロコイルの平面が1対の半径
    的対抗のマイクロコイル中の別のマイクロコイルの平面
    と平行である少なくとも1対の半径的対抗のマイクロコ
    イルと、 (c)少なくとも1つのRFレシーバであって、前記マ
    イクロコイルのコイルが、装置の最長軸に対して0〜8
    0度の方向の平面中にある少なくとも1つのRFレシー
    バと、 (d)マイクロコイル上の少なくとも3つの巻線を伴う
    少なくとも1つの巻線マイクロコイルであって、各巻線
    が1より大きい縦横比を有し、各巻線の縦横比がコイル
    巻線の巻線軸に対してほぼ横方向に位置する断面中の最
    大寸法と最小寸法の比として測定され、前記巻線軸がま
    た前記装置の最長軸に対して横方向である少なくとも1
    つの巻線マイクロコイルと、 (e)少なくとも1つのマイクロコイル上の1つの巻線
    の直径が隣接巻線の直径に対して巻線直径において増大
    する少なくとも1つのマイクロコイルと、 (f)マイクロコイル内の少なくとも3つの連続巻線の
    直径が、マイクロコイルの軸と平行な同じ方向に沿って
    移動する時隣接巻線に対して直径において増大すること
    と、 (g)少なくとも1つのRFレシーバマイクロコイルを
    有する要素であって、前記マイクロコイルのコイルが、
    装置の最長軸と少なくとも0.75のアラインメント値
    を有する断面輪郭を形成する要素と、 (h)前記装置が円筒形であり、無線周波数伝送に応答
    して、前記円筒形装置のコア軸の周囲1.5cmの円筒
    によって規定される範囲から、前記円筒形装置のコア軸
    の周囲4.0cmの円筒によって規定される範囲まで少
    なくとも10の比率で減衰する平均強度を有する受信磁
    界を生成することと、 (i)前記固体本体に物理的に関連する少なくとも1対
    の対抗マイクロコイルを有する固体本体であって、各マ
    イクロコイルが6mm以下のマイクロコイル外径を有
    し、前記各マイクロコイルの集合的な個々の巻線が幾何
    学的平面を形成し、各マイクロコイルの平面が1対の対
    抗マイクロコイル中の別のマイクロコイルの平面と平行
    である固体本体、 (j)固体本体に物理的に関連する少なくとも1対の対
    抗マイクロコイルを有する固体本体であって、各マイク
    ロコイルが6mm以下のマイクロコイル外径を有し、前
    記各マイクロコイルの個々の巻線の少なくとも数の50
    %が幾何学的平面と交差し、各マイクロコイルの幾何学
    的平面が1対の対抗マイクロコイル中の別のマイクロコ
    イルの平面と平行であり、前記少なくとも1対の対抗マ
    イクロコイル中の各マイクロコイル内に少なくとも4つ
    の巻線が存在する固体本体、 (k)固体本体に物理的に関連する少なくとも1対の半
    径方向対抗マイクロコイルを有する固体本体であって、
    各マイクロコイルが6mm以下のマイクロコイル外径を
    有し、少なくとも1対の対抗マイクロコイルが末端で固
    体本体と物理的に関連し、前記各マイクロコイルの個々
    の巻線の少なくとも数の50%が幾何学的平面内にある
    固体本体、 (l)固体本体に物理的に関連する少なくとも1対の半
    径的対抗のマイクロコイルを有する固体本体であって、
    各マイクロコイルが6mm以下のマイクロコイル外径を
    有し、前記各マイクロコイルの全ての個々の巻線が幾何
    学的平面と交差し、各マイクロコイルの平面が1対の半
    径的対抗のマイクロコイル中の別のマイクロコイルの平
    面と平行である固体本体、 (m)固体本体に物理的に関連する少なくとも1つのマ
    イクロコイルを有する固体本体であって、各マイクロコ
    イルが6mm以下のマイクロコイル外径を有し、前記各
    マイクロコイルの個々の巻線の少なくとも数の50%が
    前記マイクロコイルの軸と垂直な幾何学的平面と交差す
    る剛体本体、 (n)固体本体に物理的に関連する少なくとも1つのマ
    イクロコイルを有する固体本体であって、各マイクロコ
    イルが6mm以下のマイクロコイル外径と共通軸とを有
    し、少なくとも1つのマイクロコイルが末端で剛体本体
    と物理的に関連し、前記各マイクロコイルの個々の巻き
    線の少なくとも数の50%が前記共通軸と垂直な幾何学
    的平面と交差する剛体本体、からなるグループから選択
    される装置。
  2. 【請求項2】 連続電気経路が存在する際、少なくとも
    1対の半径的対抗のマイクロコイルが螺旋対を形成し、
    その際全ての螺旋対の一方のマイクロコイルが半径的内
    向きに巻かれ、その対のもう一方のマイクロコイルがコ
    イル軸に沿って半径的外向きに巻かれ、螺旋対の全ての
    マイクロコイルが螺旋対の共通軸の周囲で同じ巻き線方
    向を有する、請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記幾何学的平面が平均した個々のマイ
    クロコイル位置によって規定され、前記マイクロコイル
    内の全ての巻線の容量の少なくとも80%が幾何学的平
    面の2mm以内にある、請求項1のサブパラグラフ
    (g)〜(n)に記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記装置に物理的に関連する2〜6対の
    半径的対抗のマイクロコイルが存在する、請求項1、請
    求項2または請求項3に記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記装置が、少なくとも1つの内腔を有
    するカテーテルと、前記少なくとも1対の半径的対抗の
    マイクロコイルとを備える、請求項4に記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記装置が少なくとも1つの内腔を有す
    るカテーテルを備え、その際前記1対のマイクロコイル
    の両方のコイルが少なくとも1つの隣接する1対の巻線
    を有し、前記1対の巻線中の各マイクロコイル上の一方
    の直径が、そのマイクロコイル上の隣接巻線の直径に対
    して巻線直径において増大し、前記少なくとも1対のマ
    イクロコイルが前記少なくとも1つの内腔の周囲に半径
    方向に配置され、前記巻線が0.1mmより大きい直径
    を有する、請求項1、2または3に記載の装置。
  7. 【請求項7】 マイクロコイル構造が、(a)前記内腔
    を取り囲む接着材料内に埋め込まれたマイクロコイル
    と、(b)前記少なくとも1対のマイクロコイルが生体
    内に挿入される前記装置の部分内の前置増幅器に電気的
    に接続されていることと、(c)電気接続が前記装置内
    に存在し、少なくともいくつかの前記電気接続が前記装
    置内にその場で形成されていることと、(d)1対の対
    抗マイクロコイル間の間隔を有する少なくとも1対の対
    抗RFレシーバマイクロコイルであって、前記RFレシ
    ーバマイクロコイルが各々少なくとも3つの個別巻線を
    備え、前記マイクロコイルの前記少なくとも3つの個別
    巻線が、隣接巻線が1対の対抗マイクロコイル間の間隔
    に近い隣接巻線に対して少なくとも1%増大する巻線直
    径を有するような直径を有する少なくとも1対の対抗R
    Fレシーバマイクロコイルと、(e)直列の少なくとも
    3つの隣接巻き線の巻線直径が1対の対抗マイクロコイ
    ル管の間隔に近い隣接巻線に対して少なくとも10%増
    大することとからなるグループから選択される少なくと
    も1つの付加的な構造的特徴を有する、請求項1、2ま
    たは3に記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記1対のマイクロコイルの少なくとも
    1つのマイクロコイル上の前記少なくとも1つの巻線の
    巻線直径が隣接巻線の直径に対して少なくとも3%増大
    する、請求項1、2または3に記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記断面が、曲線形と、多角形と、多角
    形の角がやわらげられた前記多角形とから成るグループ
    から選択される幾何学的形状を備える、請求項1のサブ
    パラグラフ(g)〜(n)に記載の装置。
  10. 【請求項10】 装置の外部の電磁RF受信磁界を生成
    する方法であって、 請求項1、2または3に記載の装置を提供するステッ
    プ、 前記装置の周囲の無線周波数磁界を提供するステップ、
    および、 前記装置上の少なくとも1対の対抗マイクロコイルから
    延びるRF応答空間領域を生成するステップ、を包含す
    る方法。
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