JP2001280842A - ベニヤドライヤの樹脂等除去装置 - Google Patents
ベニヤドライヤの樹脂等除去装置Info
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Abstract
ニヤ単板を乾燥させ、その乾燥時にベニヤ単板から発生
する樹脂等を含んだ排熱風を大気へ放出する前に、これ
ら樹脂等を除去する樹脂等除去装置を提供するものであ
る。 【解決手段】 ベニヤドライヤ1の上部通風路5からの
排気側には、排熱風の通過流路に介在して樹脂等が付着
するように構成された樹脂等付着体33と、この樹脂等
付着体33に冷却媒体を供給する冷却媒体供給装置36
とが備えられている。そして、ベニヤドライヤ1内に導
かれた熱風によってベニヤ単板10を乾燥させ、その乾
燥時にベニヤ単板10から発生する樹脂等を含んだ排熱
風を大気へ放出する前に、前記冷却媒体供給装置36か
ら冷却媒体が供給された樹脂等付着体33を通過させる
ことによって冷却媒体とともに樹脂等を除去する。
Description
れた挽板や、ベニヤレースによって切削されたベニヤ単
板等の木板を乾燥するベニヤドライヤに係わり、特にこ
の木板の乾燥時に木板から気化する樹脂分や、木粉等が
混入した排熱風を大気へ放出する前に、樹脂分や木粉等
を除去する装置に関する。
されるが、ベニヤレースによって切削されるベニヤ単板
の厚みに比べて厚く、これら挽板を乾燥するベニヤドラ
イヤはベニヤ単板を乾燥するベニヤドライヤに比べてそ
の乾燥形態が異なる。すなわち、挽板は乾燥室内に設置
された乾燥棚に乗せられ、この静止状態のまま室内を循
環する熱風によって乾燥される。
て切削されたベニヤ単板にあっては、ベニヤドライヤの
室内に複数段に設けられた搬送路上をその入側から出側
にかけて搬送される途上、その上下面に室内を循環する
熱風によって乾燥される。そして、いずれの場合のベニ
ヤドライヤにおいても木板の乾燥に伴って湿潤化した排
熱風は、ベニヤドライヤの上部に設置されたダンパーを
経由して大気へ放出される。
乾燥に伴って湿潤化した排熱風には、乾燥時の加熱作用
によって木板から気化した樹脂や、木板の表面の毛羽立
ちから発生した木粉や細かな木片等が含まれている。最
近の傾向として広葉樹から針葉樹への樹種転換が進んで
おり、広葉樹の原木から得られた木板に比べて針葉樹の
原木から得られた木板から発生する樹脂量は格段に多
い。特に、この樹種転換に伴って松系の原木が多く採用
され、この松系の原木に含まれる樹脂分は乾燥途上に気
化する精油成分とロジン(コロホニウム)と称される黄
褐色透明で水に不溶の固体とから成る。
ヤ単板は100%以上の初期含水率を有しており、ベニ
ヤドライヤ内を循環するおよそ120〜180℃の熱風
によって加熱乾燥され、仕上がり含水率を5〜10%前
後としている。このベニヤドライヤ内においてベニヤ単
板を乾燥している間、ベニヤ単板に内在する樹脂分は加
熱されてその表面から気化して、乾燥に伴う含有水分の
蒸発とともにベニヤドライヤ室内を排熱風として循環す
ることになる。そして、この排熱風には、例えばベニヤ
単板の搬送時に搬送手段である上下一対のロールや金網
等によってその表面が擦られて発生する木粉や細かな木
片等も含有している。
れる熱風はベニヤ単板の乾燥に伴って、気化した樹脂分
とベニヤ単板から発生した木粉とベニヤ単板から蒸発し
た水分とを少なくとも含む湿潤状態で、かつ温度が低下
した排熱風となる。この排熱風はベニヤドライヤ室内の
循環経路である上部通風路から排気ダクトを経由して、
ダンパー等の開閉作動によって室外(大気)へ放出され
る。
ほか、その一部がベニヤドライヤ室内に残留してそのま
ま循環することになる。このため、ベニヤドライヤ内に
循環している熱風の温度が低下したり、ベニヤドライヤ
内においてその温度領域に差を生じる箇所(室外の外気
温に接触する箇所)に排熱風がいたると、温度の低下に
よって樹脂が気体状から液体状となり、例えば排気ダク
トの内壁等に付着する場合がある。
止させたり、休日等にベニヤドライヤの駆動を停止させ
たりした場合には、液体状となった樹脂、及び木粉等が
室内の内壁、ロールあるいは金網等に付着することにな
る。付着した樹脂は温度の低下に伴って冷却固化して、
ハンマー等によってたたき落とさねば取り除けないほど
強固にこびり着き、ベニヤドライヤのドアの開閉、ダン
パーの開閉等に支障を来すことになる。また、樹脂とと
もにベニヤドライヤ内にこびり着いた木粉や木片等が、
その後のベニヤドライヤの稼働に伴って高温の熱風下に
晒され、加熱されて炭化状態となると、この炭化した木
粉や木片が無煙着火して火災の原因となる危険性があっ
た。
れた熱風によって木板を乾燥させ、その乾燥時に木板か
ら発生する樹脂等を含んだ排熱風を大気へ放出する前
に、これら樹脂等を除去する樹脂等除去装置を提供する
ものである。
記課題を解決するために、本発明のベニヤドライヤの樹
脂等除去装置の第1の構成は、ベニヤドライヤの排気側
に取り付けられ、気体の通過流路に介在して樹脂等が付
着するように構成された樹脂等付着体と、この樹脂等付
着体に冷却媒体を供給する冷却媒体供給手段とを少なく
とも備え、ベニヤドライヤ内に導かれた熱風によって木
板を乾燥させ、その乾燥時に木板から発生する樹脂等を
含んだ排熱風を大気へ放出する前に、前記冷却媒体供給
手段から冷却媒体が供給された樹脂等付着体を通過させ
ることによって冷却媒体とともに樹脂等を除去すること
を特徴とする。
ヤドライヤの樹脂等除去装置の第2の構成は、上部に熱
風を生成する上部通風路と、この上部通風路の下部にベ
ニヤ単板を搬送する搬送路が備えられ、上部通風路で生
成した熱風を搬送路へ供給してベニヤ単板を乾燥させる
ベニヤドライヤにおいて、排熱風の排気側に取り付けら
れ、気体の通過流路に介在して樹脂等が付着するように
構成された樹脂等付着体と、この樹脂等付着体に冷却媒
体を供給する冷却媒体供給手段とを少なくとも備え、上
部通風路で生成された熱風を搬送路へ導いてベニヤ単板
を乾燥させ、その乾燥時にベニヤ単板から発生する樹脂
等を含んだ排熱風を排気ダクトから大気へ放出する前
に、前記冷却媒体供給手段から冷却媒体が供給された樹
脂等付着体を通過させることによって冷却媒体とともに
樹脂等を除去することを特徴とする。
あるいは搬送路が敷設されたベニヤドライヤの本体から
離れた排気側、例えば乾燥棚あるいは搬送路へ循環させ
る熱風を生成する上部通風路の上部に取り付けられてお
り、好適には、その排気側に位置する排気ダクト内、又
はこの排気ダクトと隣接する位置に流路方向の前後側が
開放状態となって排気ダクトと連通状態となる区画領域
内に設けられている。
ら大気へ放出する前に、排熱風に含まれたベニヤ単板か
ら発生した樹脂等をより多く取り除くために、樹脂等が
付着し易い格子状あるいは金網状に形成された板状体よ
り成っている。この格子状あるいは金網状の板状体は排
熱風の流路方向への通過抵抗とならないような格子状の
格子枠あるいは金網状の編み目の大きさに設定されてい
る。そして、この板状体は排熱風の流路方向に向けて1
又は任意間隔をおいて複数個設置されている。
可能な容器、例えば格子状あるいは金網状の容器に、樹
脂等が付着し易い付着素材を排熱風の流路方向と直交す
るほぼ全面にわたって格納して、その付着素材を格納し
た容器を流路方向に1又は任意間隔をおいて複数個設置
している。そして、前記樹脂等付着体は、好適には、螺
旋状に形成した腐食しにくい(例えばステンレス製の)
線条物を複数個互いに入り組んで絡ませて構成される
(例えば、商品名デミスター)。このデミスターを排熱
風の流路方向と直交するほぼ全面にわたって延在させ、
少なくとも排熱風の流路方向の前後を格子状あるいは金
網状に形成された容器に格納して、排熱風が通過すると
きに排熱風に含有している樹脂等を付着させる。
て、例えば排気側に排気用のファンを取り付けて、この
ファンの作動によって湿潤した排熱風をベニヤドライヤ
内から強制的に排出することも可能である。この場合、
前記樹脂等付着体を構成する板状体あるいは付着素材等
の排熱風の通過抵抗より排気出力が大となるファンを採
用すれば足りる。逆に、ベニヤドライヤの室内と室外の
圧力差を利用してダンパーによって排熱風を大気へ放出
させる場合には、前記樹脂等付着体を構成する板状体あ
るいは付着素材等の排熱風の通過抵抗を考慮する必要が
ある。
外の圧力に比べて20〜25mmAq高く設定すること
により、その圧力差に基づいて排熱風を大気へ安定的に
放出することが可能となり、この圧力差に影響を及ぼさ
ない通過抵抗となるように付着素材を構成することが必
要である。また、前記樹脂等付着体が設置される前記区
画領域の排熱風の流路方向と直交する断面積を、排気ダ
クトの排熱風の流路方向と直交する断面積より大とする
ことによっても、ベニヤドライヤの室内と室外との前記
圧力差を維持することが可能となり、排熱風を大気へ安
定的に放出することができる。
体が収容された収容タンクから冷却媒体を汲み上げるポ
ンプと、このポンプによって汲み上げられた冷却媒体を
その供給部位である前記樹脂等付着体まで送るための送
り側の配管と、樹脂等を含んだ冷却媒体を回収するため
の回収側の配管とが備えられる。そして、この冷却媒体
供給手段は、前記樹脂等付着体の排熱風の上流側におい
て冷却媒体の供給部位に接続されたノズルを1又は任意
間隔をおいて複数個備え、このノズルより噴霧状態で前
記樹脂等付着体に向けて冷却媒体が供給されるものであ
る。
状に散布された冷却媒体の層を通過して、1又は複数個
備えられた樹脂等付着体を順次通過することになる。し
たがって、排熱風が樹脂等付着体を通過するときに、樹
脂等が前記板状体あるいはデミスター等の付着素材より
成る樹脂等付着体に一旦付着させられる。この付着させ
られた樹脂等は、樹脂等付着体の上部から流下する冷却
媒体とともに樹脂等付着体の下部にいたり、この樹脂等
を含んだ冷却媒体は回収側の配管を経て回収される。
等付着体の排熱風の上流側においてノズルを設置して排
熱風に対して冷却媒体を噴霧状に散布する代わりに、前
記樹脂等付着体の上部に臨んだ位置に冷却媒体の供給部
位を設けることも可能である。そして、この供給部位よ
り冷却媒体を樹脂等付着体の上部に供給させてその上部
から下部に向けて冷却媒体を流下させることによって、
樹脂等を含んだ冷却媒体を回収することができる。
面に示す実施例を参照して説明する。図1、図2に示す
ベニヤドライヤ1は、加熱セクション2を所要数設置し
て構成され、各加熱セクション2の上部の搬送方向と直
交する一側に蒸気管、電熱器、ヒートオイル等の加熱体
3を、また他側部にこの加熱体3に向かって送風する送
風機4を設置した上部通風路5が形成され、前記加熱セ
クション2の外壁6と内壁7間の熱風供給側8から反対
側に位置する熱風取り出し側9へ、熱風を横循環方式に
よって供給している。
一のシート状のベニヤ単板10を搬送する搬送路11が
上下方向にわたって複数段設置されている。この搬送路
11は、各段の長手方向にわたってベニヤ単板10を板
厚方向の両側から挟んで回転しながら送る上下一組の送
りロール12が複数組任意の間隔で設置されている。図
3に示すように、各送りロール12は内壁7を構成する
各縦梁13間に設置された軸受14に回転可能に支持さ
れており、下部送りロール12の一方の軸端部に取り付
けられたチエンスプロケット15にチエン16を巻き掛
けるとともに、他方の軸端部にギヤ17を取り付け、こ
のギヤ17と上部送りロール12の軸端部に取り付けら
れたギヤ17と歯合させ、各送りロール12を互いに逆
方向へ回転させことによって、ベニヤ単板10を板厚方
向の両側から挟んで、摩擦力によって搬送させている。
向の間隔内には、搬送方向と直交する方向にわたって、
前記各送りロール12とほぼ同一長さとした細長い噴射
箱18を設置するとともに、この噴射箱18の熱風供給
側8を開口し、反対側に位置する熱風取り出し側を閉塞
状態とし、上部通風路5で発生して熱風供給側8から循
環される噴射箱18に形成された穴状あるいはスリット
状より、搬送路11上を搬送されるベニヤ単板10の上
下両面へ噴射して,噴射後の熱風を熱風取り出し側9よ
り送風機4によって排風されている。
熱セクション2を所要数設置した上部通風路5のほぼ中
央部に蒸気管、電熱器、ヒートオイル等の加熱体3を、
また搬送方向の一側に一対の送風機4を相対向して設置
したものである。このとき、送風機4側に位置する加熱
セクション2の搬送方向の両側より吸い込みダクト19
を張り出して、その直下に位置する加熱セクション2の
下部と連通させ、上部通風路5の搬送方向の他側部に位
置する加熱セクション2の搬送方向の両側より吹き込み
ダクト20を張り出して、その直下に位置する加熱セク
ション2の下部と連通させ、吸い込みダクト19から吹
き込みダクト20側へ熱風を縦循環方式によって供給さ
せたものである。
送方向の間隔内には、搬送方向と直交する方向にわたっ
て前記各送りロール12とほぼ長さを同一とし、その直
径を大径とした熱ロール21を、前記内壁7部内におい
て上下方向に立ち上げて支持された蒸気支管22へ接続
して、各熱ロール21内へ蒸気を供給・排出している。
これにより、搬送路11上を搬送されているベニヤ単板
10の補助熱源として、ベニヤ単板10の乾燥効率の促
進を図っている。
ドライヤ1と同様の熱風横循環方式に係わるものである
が、ベニヤ単板10を搬送する搬送路11が上下一組の
送りロール12によって構成されるのではなく、上下一
対の無端帯によって構成されている。すなわち、ベニヤ
ドライヤ1の供給側の始端部と取り出し側の終端部には
それぞれ上下一対のドラム23、24が回転可能に設置
され、始端部と終端部との上部ドラム23及び下部ドラ
ム24には上下部の金網25、26がそれぞれ無端状に
巻き掛けされている。そして、主として連続状のベニヤ
単板10を上下部の金網25、26間にその板厚方向か
ら挟んで、上下部ドラム23、24を互いに逆方向へ回
転させることによって搬送させる。
金網26間隔内に設置された前記記載と同様の噴射箱
(図示せず)から、搬送路11上を搬送されるベニヤ単
板10の上下両面に熱風を噴射して、噴射後の熱風を熱
風取り出し側へ排風させている。
は、乾燥に伴って湿潤した排熱風を熱風取り出し側9を
経由して大気へ排出する排気ダクト27が設置されてい
る。この排気ダクト27は図2に示すようにベニヤドラ
イヤ1から上方へ向けた立ち上がり部28を有し、この
立ち上がり部28からほぼ直角に向きを変えてベニヤド
ライヤ1の上部とほぼ平行な水平部29が敷設された
後、ベニヤドライヤ1が設置されている建屋30外まで
延設されている。そして、この排気ダクト27の立ち上
がり部28内には、シリンダ等のアクチュエータ(図示
せず)によって排熱風の通過流路を開閉可能に制御して
いるダンパー31が設置されている。
は排気ダクト27に隣接して、排熱風の流路方向の前後
側が開放状態となって排気ダクト27と連通状態となる
区画領域32が設置される。この区画領域32にはその
乾燥時にベニヤ単板10から発生する樹脂分や木粉ある
いは細かな木片等を除去する樹脂等付着体33が、排熱
風の流路方向にわたって1又は複数個任意間隔をおいて
設置されている。この樹脂等付着体33は排熱風が通過
可能な容器、例えば格子状あるいは金網状の容器34
に、樹脂等が付着し易い付着素材35を排熱風の流路方
向と直交するほぼ全面にわたって格納して、その付着素
材35を格納した容器34を流路方向に任意間隔をおい
て2個設置している。
いては、螺旋状に形成した腐食しにくい(例えばステン
レス製の)線条物を複数個互いに入り組んで絡ませて金
属タワシのように構成される(例えば、商品名デミスタ
ー)。この付着素材35を排熱風の流路方向と直交する
ほぼ全面にわたって延在させ、少なくとも排熱風の流路
方向の前後を格子状あるいは金網状に形成された容器3
4に格納して、排熱風が通過するときに排熱風に含有し
ている樹脂分や木粉等を付着させる。
て、例えば排気側に排気用のファン(図示せず)を取り
付けて、このファンの作動によって湿潤した排熱風をベ
ニヤドライヤ1内から強制的に排出することも可能であ
る。この場合、前記樹脂等付着体33を構成する付着素
材35等の排熱風の通過抵抗より排気出力が大となるフ
ァンを採用すれば足りる。逆に、ベニヤドライヤ1の室
内と室外の圧力差を利用してダンパー31によって排熱
風を大気へ放出させる場合には、前記樹脂等付着体33
を構成する付着素材35の排熱風の通過抵抗を考慮する
必要がある。
室外の圧力に比べて20〜25mmAq高く設定するこ
とにより、その圧力差に基づいて排熱風を大気へ安定的
に放出することが可能となり、この圧力差に影響を及ぼ
さない通過抵抗となるように付着素材35を構成するこ
とが必要である。また、図2に示すように前記区画領域
32の排熱風の流路方向と直交する断面積を、排気ダク
ト27の排熱風の流路方向と直交する断面積より大とす
ることによっても、ベニヤドライヤ1の室内と室外との
前記圧力差を維持することが可能となり、排熱風を大気
へ安定的に放出することができる。
体33の排熱風の上流側において、排熱風を冷却媒体
(例えば水)によって強制的に冷却する冷却媒体供給装
置36が設置されている。この冷却媒体供給装置36は
その供給部位37に接続されたノズル38を1又は任意
間隔をおいて複数個備えている。この実施例によれば、
冷却媒体を供給する送り側の配管39からほぼ真上に立
ち上がって排熱風の流路方向と直交する方向に上下2段
の供給部位37が設置され、各供給部位37に任意間隔
をおいて接続された複数個のノズル38が設置されてい
る。前記送り側の配管39はベニヤドライヤ1と隣接し
た位置に設置された収容タンク40に連結され、この収
容タンク40内に収容されている冷却媒体をポンプ41
によって汲み上げられる。
樹脂等付着体33に向けて冷却媒体が供給される。した
がって、排熱風は樹脂等付着体33の直前において噴霧
状に散布された冷却媒体の層を通過して、その後、冷却
媒体によって冷却された2個の樹脂等付着体33を順次
通過する。排熱風が2個の樹脂等付着体33を通過する
ときに、樹脂等がデミスター等の付着素材35より成る
樹脂等付着体33に一旦付着させられる。この付着させ
られた樹脂等は、樹脂等付着体33の上部から流下する
冷却媒体とともに樹脂等付着体33の下部にいたる。こ
の樹脂等付着体33の下部には図8に示すように集合樋
42が設置され、樹脂等を含んだ冷却媒体はこの集合樋
42に一旦回収された後、回収側の配管43を経て収容
タンク40に回収される。回収された樹脂等は冷却媒体
に対して不溶であり、また比重が軽いので収容タンク4
0の上層に滞留しており、これを定期的に回収すること
になる。なお、収容タンク40とは別個に回収用のタン
ク(図示せず)を用意して、この回収用のタンクに樹脂
等を含んだ冷却媒体を回収してもよい。
ベニヤ単板10を乾燥させるベニヤドライヤ1のほか、
図示は省略するが、原木から帯鋸盤等によって木取りさ
れた挽板を乾燥させるベニヤドライヤにも設置すること
が可能である。この挽板は、上記ベニヤ単板10の厚み
に比べて厚く、これら挽板を乾燥するベニヤドライヤは
ベニヤ単板10を乾燥するベニヤドライヤに比べてその
乾燥形態が異なり、挽板は乾燥室内に設置された乾燥棚
に乗せられ、この静止状態のまま室内を循環する熱風に
よって乾燥される。この挽板乾燥用のベニヤドライヤの
排気側に、上述と同様の樹脂等付着体や冷却媒体供給装
置を備え、排熱風から樹脂等を除去することも可能であ
る。
例においては、線条物を複数個互いに入り組んで絡ませ
て金属タワシのように構成したデミスターを格子状ある
いは金網状に形成した容器34に格納したものを採用し
ている。このデミスターは難燃性かつ腐食しにくいので
樹脂等を付着させる付着素材35として採用している
が、この他、例えば石綿等の素材に代替することも可能
である。そして、腐食しにくい(例えばステンレス製)
板状体(図示せず)を、排熱風の流路方向への通過抵抗
とならないような格子状の格子枠あるいは金網状の編み
目の大きさに形成し、この板状体を排熱風の流路方向に
任意間隔をおいて複数個設置して樹脂等付着体とするこ
とも可能である。
記樹脂等付着体33の排熱風の上流側においてノズル3
8を設置して排熱風に対して冷却媒体を噴霧状に散布す
る代わりに、前記樹脂等付着体33の上部に臨んだ位置
に冷却媒体の供給部位37を設けることも可能である。
そして、この供給部位37より冷却媒体を樹脂等付着体
33の上部に供給させてその上部から下部に向けて冷却
媒体を流下させることによって、樹脂等を含んだ冷却媒
体を回収することができる。
に本発明の実施例を採用した場合の一部切り欠き側面
図。
に本発明の実施例を採用した場合の一部切り欠き側面
図。
明の実施例を採用した場合の模式的側面図。
す平面図(a)と、その平面図(a)の一部切り欠き側
面図(b)を示す図。
図。
Claims (9)
- 【請求項1】 ベニヤドライヤの排気側に取り付けら
れ、気体の通過流路に介在して樹脂等が付着するように
構成された樹脂等付着体と、この樹脂等付着体に冷却媒
体を供給する冷却媒体供給手段とを少なくとも備え、ベ
ニヤドライヤ内に導かれた熱風によって木板を乾燥さ
せ、その乾燥時に木板から発生する樹脂等を含んだ排熱
風を大気へ放出する前に、前記冷却媒体供給手段から冷
却媒体が供給された樹脂等付着体を通過させることによ
って冷却媒体とともに樹脂等を除去することを特徴とす
るベニヤドライヤの樹脂等除去装置。 - 【請求項2】 上部に熱風を生成する上部通風路と、こ
の上部通風路の下部にベニヤ単板を搬送する搬送路が備
えられ、上部通風路で生成した熱風を搬送路へ供給して
ベニヤ単板を乾燥させるベニヤドライヤにおいて、排熱
風の排気側に取り付けられ、気体の通過流路に介在して
樹脂等が付着するように構成された樹脂等付着体と、こ
の樹脂等付着体に冷却媒体を供給する冷却媒体供給手段
とを少なくとも備え、上部通風路で生成された熱風を搬
送路へ導いてベニヤ単板を乾燥させ、その乾燥時にベニ
ヤ単板から発生する樹脂等を含んだ排熱風を排気ダクト
から大気へ放出する前に、前記冷却媒体供給手段から冷
却媒体が供給された樹脂等付着体を通過させることによ
って冷却媒体とともに樹脂等を除去することを特徴とす
るベニヤドライヤの樹脂等除去装置。 - 【請求項3】 前記樹脂等付着体は、排気ダクト内又は
この排気ダクトと隣接する位置に流路方向の前後側が開
放状態となって排気ダクトと連通状態となる区画領域内
に設けられている請求項1又は2記載のベニヤドライヤ
の樹脂等除去装置。 - 【請求項4】 前記樹脂等付着体は、樹脂等が付着し易
い格子状あるいは金網状に形成された板状体、又は樹脂
等が付着し易い付着素材を気体の流路方向と直交するほ
ぼ全面にわたって流路方向に1又は複数個設置した請求
項1ないし3のいずれかに記載のベニヤドライヤの樹脂
等除去装置。 - 【請求項5】 前記樹脂等付着体は、気体が通過可能な
容器に樹脂等が付着し易い付着素材を気体の流路方向と
直交するほぼ全面にわたって格納して、この付着素材を
格納した容器を流路方向に1又は複数個設置された請求
項1ないし4のいずれかに記載のベニヤドライヤの樹脂
等除去装置。 - 【請求項6】 前記樹脂等付着体は、螺旋状に形成した
腐食しにくい線条物を複数個互いに入り組んで絡ませて
排熱風の流路方向と直交するほぼ全面にわたって延在さ
せ、少なくとも排熱風の流路方向の前後を格子状あるい
は金網状に形成された容器に格納され、排熱風が通過す
るときに排熱風に含有している樹脂等を付着させる請求
項5記載のベニヤドライヤの樹脂等除去装置。 - 【請求項7】 前記冷却媒体供給手段は、前記樹脂等付
着体の排熱風の上流側において冷却媒体の供給部位に接
続されたノズルを1又は複数個備え、このノズルより噴
霧状態で前記樹脂等付着体に向けて冷却媒体が供給され
る請求項1ないし6のいずれかに記載のベニヤドライヤ
の樹脂等除去装置。 - 【請求項8】 前記冷却媒体供給手段は、前記樹脂等付
着体の上部に臨んだ位置に冷却媒体の供給部位が設けら
れ、この供給部位より冷却媒体を樹脂等付着体の上部に
供給させてその上部から下部に向けて冷却媒体を流下さ
せる請求項1ないし6のいずれかに記載のベニヤドライ
ヤの樹脂等除去装置。 - 【請求項9】 前記冷却媒体供給手段には、冷却媒体が
収容された収容タンクから冷却媒体を汲み上げるポンプ
と、このポンプによって汲み上げられた冷却媒体を前記
供給部位まで送るための送り側の配管と、樹脂等を含ん
だ冷却媒体を回収するための回収側の配管とが備えられ
る請求項1ないし8のいずれかに記載のベニヤドライヤ
の樹脂等除去装置。
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