JP2001272582A - 光電子装置及びその製造方法 - Google Patents

光電子装置及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 レーザ光強度を受光素子で確実にモニターす
る高い信頼性を有する光電子装置を提供する。 【解決手段】 支持基板1の主面に、半導体レーザチッ
プ7及び前記半導体レーザチップの前方レーザ光を先端
面から取り込む光ファイバ3並びに前記半導体レーザチ
ップの後方レーザ光を受光する受光素子19を固定する
とともに、これら各光学部品及び各光学部品間の光路を
含む部分をシリコーンゲル6で被ってなる光電子装置で
あって、前記光ファイバの先端と半導体レーザチップと
の間、及び前記受光素子と半導体レーザチップとの間の
支持基板の主面部分は、シリコーンゲル硬化時に気泡が
発生しないように窪んだ構造になっている。窪み37の
半導体レーザチップ寄りの縁は半導体レーザチップの出
射面よりも半導体レーザチップ側に位置している。半導
体レーザチップを支持基板に固定する接着部分の端は出
射面よりも内側に引っ込んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光電子装置(半導体
光モジュール)及びその製造方法に関し、特に、シリコ
ンプラットフォームと呼称される支持基板の主面に半導
体レーザチップ,受光素子及び光ファイバを搭載すると
ともに、これら各光学部品を透明のシリコーンゲル等の
保護層で被う技術に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】情報処理装置用光源や光通信用光源とし
て、半導体レーザ(半導体レーザチップ)を組み込んだ
光電子装置が使用されている。電子情報通信学会発行
「1999年電子情報通信学会エレクトロニクスソサイ
エティ大会予稿集C−3−33」には、パッシブアライ
メント方式を採用したベルコア規格に準拠した表面実装
型LDモジュールが開示されている。この表面実装型L
Dモジュールでは、ファイバをエポキシ系UV接着剤で
固定し、光素子及び光結合部をSi系樹脂でポッティン
グしてある。また、同文献には、−40〜85℃での温
度サイクル試験の光出力変動のデータ等が示されてい
る。また、シリコンプラットフォームを用いたパッシブ
アライメント実装については、電子情報通信学会発行
「1996年電子情報通信学会総合大会予稿集SC−2
−7」に記載されている。同文献には、LDモジュール
の組み立てについて記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のシリコンプラッ
トフォーム(支持基板)を用いた光電子装置(半導体光
モジュール)の製造においては、シリコンプラットフォ
ームの溝に這うように嵌め込んだ光ファイバの先端を、
シリコンプラットフォームの表面に固定した半導体レー
ザチップとの光結合調整を行った後、シリコンプラット
フォームに嵌め込んだ光ファイバを、熱硬化性樹脂(熱
硬化性エポキシ樹脂)や紫外線硬化接着剤等の接着剤で
固定している。
【0004】本出願人にあっては、光ファイバをシリコ
ンプラットフォームに短時間に固定する技術や光出力変
動を低く抑える技術を検討している。本出願人は、光フ
ァイバをシリコンプラットフォームに短時間に固定する
技術を既に提案している(特願平9−78602 平成
9年3月28日出願)。この技術では、表面に溝を有す
るシリコンプラットフォーム(支持基板)を用意した
後、前記溝の一端側の支持基板表面上に光電変換素子
(半導体レーザチップ)を固定するとともに前記溝に光
ファイバを這うように嵌め込み、その後、前記光電変換
素子と前記光ファイバとの光の授受状態を調整するとと
もに前記光ファイバを前記支持基板に熱硬化性樹脂で固
定する従来の方法において、前記光ファイバを前記支持
基板に押さえ付けた状態で前記熱硬化性樹脂の硬化時間
よりも固定処理時間が短い固定手段で仮固定を行った
後、前記押さえ付けを解除して熱硬化性樹脂で光ファイ
バを本固定するものである。
【0005】そして、例えば、一例としては、紫外線硬
化接着剤を前記光ファイバ及び支持基板部分に塗布した
後、前記紫外線硬化接着剤に紫外線を照射して硬化させ
て前記光ファイバを前記支持基板に仮固定し、その後、
前記半導体レーザチップからの距離が前記仮固定位置よ
りも遠くなる光ファイバ部分を熱硬化性樹脂で覆う。
【0006】この技術では、紫外線硬化接着剤によって
仮固定が終了していることから、熱硬化性樹脂を塗布し
た後、熱硬化性樹脂が硬化する前でも支持基板等を動か
すことができるため、短時間でファイバ組込装置から支
持基板等を外すことができ、前記熱硬化性樹脂の硬化処
理(本固定)はバッチ処理で行うことができる。このバ
ッチ処理により、1支持基板当たりの光ファイバの固定
時間の短縮が達成できる。また、光結合の信頼性も高
い。
【0007】一方、本出願人においては、この技術を採
用するとともにパッケージコストの低減技術について検
討した。そして、パッケージコストの低減化を図るため
に、パッケージを構成するパッケージ本体(ケース)と
蓋体(キャップ)をプラスチック製とし、ケースとキャ
ップは樹脂で接着する構造とすることにした。また、プ
ラスチックはセラミックに比較して耐湿性が低いことか
ら、ケース内に透明なシリコーンゲルを封入して支持基
板上の半導体レーザチップ等を始めとする各部品の表面
をシリコーンゲルで被い、耐湿性の向上を図ることを考
えた。
【0008】しかし、このシリコーンゲル封入構造で
は、光ファイバの固定強度の低下や固定の信頼性が低く
なるとともに、耐湿性が低下することが本出願人によっ
て明らかにされた。この原因は、シリコーンゲル内に発
生する気泡にあることが判明した。また、気泡の発生メ
カニズムについて実験検討した結果、最初に発生した気
泡は、その後の温度サイクル、すなわち使用環境温度に
よって増大することもあることが判明した。
【0009】そこで、本出願人は光ファイバの固定強度
及び固定の信頼性が高い光電子装置の製造技術を提案し
ている(特願平10−270339号、平成10年9月
24日出願)。以下は前記提案(特願平10−2703
39号)で説明したものであり、シリコーンゲル内で発
生する気泡による問題点に係わるものである。
【0010】図8はシリコンプラットフォーム(支持基
板)1の溝2に光ファイバ3が紫外線硬化接着剤4によ
る第一次固定(仮固定)と熱硬化性樹脂5による第二次
固定(本固定)とで固定され、かつシリコンプラットフ
ォーム1の上面側がシリコーンゲル6で被われた部分を
模式的に示す図である。光ファイバ3はクラッド3b
と、この中心に位置するコア3aとで形成されている。
また、二点鎖線で示されるものは半導体レーザチップ7
である。気泡10は図8に示すように、シリコンプラッ
トフォーム1の溝2を形成する溝面と光ファイバとによ
って形成される囲まれた領域9内のシリコーンゲル中に
発生し易い。
【0011】気泡の存在はシリコンプラットフォーム1
への光ファイバ3の固定強度の低下や固定の信頼性を低
下させることになる。また、気泡10の存在自体によっ
て耐湿性が低下するとともに、水分が浸入した場合、気
泡部分が核になり水分がトラップされ、水分が外部に逃
げ難くなり耐湿性が低下する。光ファイバの先端延長側
には半導体レーザチップ7や受光素子等が配置されると
ともに、周囲には配線層やワイヤ等が存在するため、気
泡10に水分がトラップされることは、前記各部の酸化
や腐食のおそれもあり、光モジュールの耐湿性が低下す
る。また、気泡部分に水分がトラップされた状態では、
光モジュールが氷点下の温度に晒されるような場合前記
水分が氷となり、この体積変化に起因するトラブルの発
生も危惧される。
【0012】実験では、図9及び図10に示すように、
容器15の底に金属フレーム16を置き、その上に2本
のガラス製のキャピラリ17(内径0.13mm)を平
行にかつ接触するように並べ、かつ容器15内にシリコ
ーンゲル6を充填し、両キャピラリ17を表面及び内部
にわたり気泡を巻き込まぬようにしてシリコーンゲル6
で被うようにした。その後、キュア処理条件(処理温度
120℃,処理時間60分)のもとに前記容器15を置
いた。図9はキュア処理条件でシリコーンゲルが硬化し
た状態での気泡10の分布状態を示す模式図であり、図
9(a)は平面図、図9(b)は断面図である。
【0013】また、シリコーンゲルが硬化した後、温度
サイクル等環境試験を行った。温度サイクル等環境試験
は、温度範囲;−40〜+85℃で1サイクル35分
程度を40サイクル、高温高湿度(85℃,相対湿度
85%)136時間、高温ベーク(120℃)30
分、低温放置(−55℃)1.5時間、をこの順に行
う。図10は温度サイクル等環境試験によってシリコー
ンゲル内に発生した気泡10の分布を示す模式図であ
り、図10(a)は平面図、図10(b)は断面図であ
る。図9及び図10における気泡10は写真を基にして
描いたものであり、形状は実際のものと多少異なること
があってもその位置は正確である。
【0014】図9に示すように、気泡10はキャピラリ
17の内径部分に散在しているが、両端側には存在して
いない。これはキャピラリ17の両端側の内径部分で
は、シリコーンゲルがキャピラリ17の内外に亘って自
由に移動できること(開かれた領域)によるものと考え
られ、キャピラリ17の内部の内径部分では収縮による
体積減少を補うためのシリコーンゲルの移動が不十分な
ため、空隙、すなわち気泡10が発生するものと考えら
れる。
【0015】また図10に示すように、環境試験では変
動する温度及び湿度に繰り返し晒されることから、シリ
コーンゲルの移動に伴い空隙が新たに発生して気泡10
が多くなり、また、近在の空隙同士の一体化または分離
によって気泡10の形状が変化するものと考えられる。
120℃の高温では気泡の形状は大きくなり、位置も大
きくずれ、一方、−55℃の低温では小さな気泡が多数
発生した。図10に示すように、図9では気泡10が存
在しなかった領域、すなわち金属フレーム16と2本の
キャピラリ17で囲まれる領域(囲まれた領域9)にも
新たに気泡10が発生していることが分かる。
【0016】一方、プラスチック製のケース内にシリコ
ーンゲルを封入して支持基板1上の半導体レーザチップ
7等を始めとする各部品の表面をシリコーンゲルで被っ
た場合、図11に示すように、光ファイバ3の下の溝2
内に充填されたシリコーンゲル6内に気泡10が発生す
る場合ばかりでなく、図12及び図13に示すように、
光ファイバ3の先端面と半導体レーザチップ7との間に
気泡10が発生する場合があることが判明した。
【0017】これは、光ファイバ3の先端面と半導体レ
ーザチップ7の前方出射面との間隔が40〜50μm以
下と狭いことから、この部分が開かれた領域と作用せ
ず、特に繰り返して熱を受ける場合に発生し易いと思わ
れる。すなわち、組み立てを行いシリコーンゲル6を充
填し、かつシリコーンゲル6の硬化処理を行った初期の
状態では、光ファイバ3の先端面と半導体レーザチップ
7の前方出射面との間での気泡10の発生は見られなか
ったが、熱サイクル試験後には光ファイバ3の先端面と
半導体レーザチップ7の前方出射面との間に気泡10が
発生する現象があるものがたまに発生していた。
【0018】光ファイバ3の先端面と半導体レーザチッ
プ7との間に気泡10が発生した場合で、半導体レーザ
チップ7の出射面から出射されたレーザ光11の光路に
気泡10が掛かった状態(図12,図13参照)では、
前記気泡10がレンズとして作用するため、半導体レー
ザチップ7から出射されたレーザ光11の方向が変化
(ケラレ)し、光ファイバ3との間で光結合がなされな
い場合や、光結合効率が低下する。光ファイバ3のコア
3aが10μm直径前後と細いシングルモードファイバ
の場合、光結合がなされない場合が多い。なお、図11
乃至図13における19は半導体レーザチップ7の後方
の出射面から出射されるレーザ光11を受光する受光素
子19である。また、図13では、支持基板1の上面全
域にシリコーンゲル6が存在しているものである。
【0019】ところで、半導体レーザチップ7の後方か
ら出射されるレーザ光11を受光(モニター)する受光
素子19のモニター電流Isを分析検討した結果、製品
によっては、図14に示すように、Isトラッキング特
性がヒステリシスを持つ特性を示すことが分かった。同
グラフは、横軸に温度をとり、縦軸に出力の相対値(Δ
Pf)をとった。ここで、ΔPfはt℃のときのPf値
から25℃のときのPf値を差し引き、その値を25℃
のときのPf値で減算した値である。
【0020】同グラフに示すように、(1)25℃から
−40℃まで順次温度を下げ、(2)−40℃から85
℃まで順次温度を上げ、(3)85℃から−40℃まで
順次温度を下げてΔPfを求める。本来ならば、
(1),(2),(3)の場合も略同程度のΔPfとな
る筈であるが、一部の製品においては、図14に示すよ
うに、前記(1)の後、前記(2)ではΔPfが一足飛
びに高くなり、50℃程度で低い数値に戻るヒステリシ
スループを描くことが判明した。
【0021】この点について分析検討した結果、本発明
者等は半導体レーザチップ7の後方出射面と受光素子1
9の受光面との間に気泡10が存在し、この気泡10の
存在によってΔPfが変動し、場合によってはIsトラ
ッキング特性がヒステリシスとなるという事実を知見し
た。
【0022】図15は、支持基板1と、この支持基板1
の主面に固定された半導体レーザチップ(LD)7,受
光素子(PD)19,光ファイバ3と、支持基板1の主
面側を被うシリコーンゲル6を示す模式図である。この
図に示すように、半導体レーザチップ7の後方出射面側
に気泡10が発生している。この気泡10が半導体レー
ザチップ7の後方出射面から出射されたレーザ光11の
光路に掛かった状態では、前記気泡10がレンズとして
作用するため、半導体レーザチップ7から出射されたレ
ーザ光11の方向が変化(ケラレ)し、モニター電流I
sが変動することになる。
【0023】図15に示すように、本出願人において
は、半導体レーザチップ7は半導体レーザチップ7を支
持基板1に固定する接着層41の端が光を出射する出射
面43よりも内側に引っ込む構造を採用している。これ
は接着層41の端が出射面43側に食み出して盛り上が
った場合、この食み出し部分が光路中に突出して伝送さ
れる光の量を低下させたり、あるいは遮って全く伝送さ
せなくすることを防止するためである。
【0024】前記接着層41,42は、支持基板1の主
面に半田をメタライズすることによって形成される。そ
して、これら接着層41,42上に半導体レーザチップ
7及び受光素子19をそれぞれの下部電極45,46が
重なるように重ねた後、前記接着層41,42を加熱溶
融して半導体レーザチップ7及び受光素子19を固定す
る。下部電極45,46の長さは半導体レーザチップ7
や受光素子19の下部電極45,46の長さよりも僅か
に長くなり、確実に下部電極45,46を支持基板1に
固定するようになっている。従って、下部電極45,4
6の端は接着層41,42の端よりもさらに内側に引っ
込む場合もある。
【0025】出射面43や受光面44からの下部電極4
5,46の引っ込み長さは、特に限定はされるものでは
ないが、例えば、半導体レーザチップ7形成時の劈開位
置のばらつきに起因する半導体レーザチップ7の長さの
ばらつきを考慮して10〜40μmとなっている。
【0026】また、シリコンプラットフォーム1の主面
から半導体レーザチップ7の下部電極45から外れた面
までの距離は、特に限定されるものではないが、ストラ
イプ部(発光部)が僅かに突出する構造であることを考
慮して、例えば4〜7μmになっている。そして、この
下部電極45や接着層41の引っ込みによって形成され
た囲まれた領域9において、シリコーンゲル6が硬化収
縮するとき、シリコーンゲルが自由に移動できないこと
から気泡10が発生する場合がある。
【0027】図15では、気泡10の発生状態を半導体
レーザチップ7の後方出射面側に示したが、受光素子1
9の受光面側でも発生する可能性がある。なお、半導体
レーザチップ7の光ファイバ3の先端面に対峙する前記
出射面側では、支持基板1の主面は深く窪んでいること
から気泡10の発生は抑止できる。
【0028】前記気泡10は温度サイクル試験で移動
し、半導体レーザチップ7と受光素子19との間の光路
中に突出し、受光素子19のモニター電流Isの変動を
起こすことがある。そこで、本発明者は、半導体レーザ
チップ7と受光素子19との間において、気泡が発生し
難い支持基板の構造を検討する結果本発明をなした。
【0029】本発明の目的は、半導体レーザチップから
受光素子に至る光の透過(通過)を阻害しない安定した
光出力のモニターが行える光電子装置及びその製造方法
を提供することにある。本発明の他の目的は、安定した
光出力と安定した光出力モニターが行える光電子装置及
びその製造方法を提供することにある。本発明の前記な
らびにそのほかの目的と新規な特徴は、本明細書の記述
及び添付図面から明らかになるであろう。
【0030】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0031】(1)支持基板(シリコンプラットフォー
ム)の主面に、半導体レーザチップ(発光部品)及び前
記半導体レーザチップの前方出射面から出射される前方
レーザ光を先端面から取り込む光ファイバ(受光部品)
と、前記半導体レーザチップの後方出射面から出射され
る後方レーザ光を受光する受光素子(受光部品)を固定
するとともに、これら各光学部品及び各光学部品間の光
路を含む部分をシリコーンゲルで被ってなる光電子装置
であって、前記光ファイバの先端と前記半導体レーザチ
ップとの間、及び前記受光素子と前記半導体レーザチッ
プとの間の支持基板の主面部分はシリコーンゲル硬化時
に気泡が発生しないように窪んだ構造にしてある。前記
半導体レーザチップと前記光ファイバ間の前記窪みの半
導体レーザチップ(発光部品)寄りの縁が前記半導体レ
ーザチップの端面(前方出射面)よりも半導体レーザチ
ップ側にあり、前記半導体レーザチップ(発光部品)と
前記受光素子(受光部品)との間の窪みの半導体レーザ
チップ寄りの縁が前記半導体レーザチップの端面(後方
出射面)よりも半導体レーザチップ側にある。
【0032】また、半導体レーザチップ及び受光素子を
支持基板に固定する接着部分の端は、出射面や受光面よ
りも内側に引っ込み、接着層の端の食み出しによる光伝
送に不具合を起こさない構造になっている。また、前記
発光部品と前記受光素子との間の窪みにおいて、前記光
路に直交する方向に延在する窪みの縁の長さは、これと
対向する前記発光部品の幅よりも小さくなっている。こ
のような光電子装置は以下の方法で製造される。
【0033】ケースと、このケースを塞ぐキャップと、
前記ケース内に取り付けられる支持基板と、前記支持基
板の主面に固定され端面から光を出射する発光部品と、
前記支持基板の主面に固定され前記発光部品から出射す
る光を受光する受光部品と、前記ケースに充填され前記
発光部品と前記受光部品との間の光路を含み前記発光部
品及び前記受光部品を被う透明な樹脂からなる保護層と
を有し、前記発光部品と前記受光部品との間の前記支持
基板主面には窪みがあり、前記窪みの発光部品寄りの縁
が前記発光部品の端面よりも発光部品側にある光電子装
置の製造方法であって、前記支持基板に前記発光部品及
び受光部品を搭載する工程と、前記支持基板を前記ケー
スに取り付ける工程と、前記発光部品及び前記受光部品
並びに前記支持基板の所定部分間を導電性のワイヤで接
続する工程と、前記ケース内に前記透明な樹脂を充填す
る工程と、前記ケース全体を所定の真空度の雰囲気で所
定時間放置して前記透明な樹脂内の気泡を脱泡処理する
工程と、前記ケース全体を所定の加熱温度の雰囲気で所
定時間放置して前記透明な樹脂を硬化させて前記透明な
樹脂からなる保護層を形成する工程と、前記ケースにキ
ャップを取り付ける工程とを有することを特徴とする。
【0034】前記支持基板に前記発光部品を固定する接
着層の端が前記発光部品の光を出射する出射面よりも内
側に引っ込むように固定するとともに、前記支持基板に
前記受光部品を固定する接着層の端が前記受光部品の光
を受ける受光面よりも内側に引っ込むように固定する。
【0035】発光部品として半導体レーザチップを前記
支持基板に固定し、前記受光部品として前記半導体レー
ザチップの後方出射面から出射するレーザ光を受光する
ように受光素子を前記支持基板に固定し、前記受光部品
として前記半導体レーザチップの前方出射面から出射す
るレーザ光を取り込むように光ファイバを前記支持基板
に固定し、前記ケースとして前記光ファイバをガイドす
るガイド付きのプラスチック製のケースとし、前記透明
な樹脂を前記支持基板,前記半導体レーザチップ,前記
受光素子及び前記光ファイバの先端側を被うように前記
ケース内に充填し、脱泡処理を行い、前記透明な樹脂を
熱硬化処理して透明な保護層を形成し、前記ケースの開
口部を塞ぐようにプラスチック製のキャップを前記ケー
スに取り付ける。前記保護層を形成する透明な樹脂とし
て、シリコーンゲル,シリコーンゴム,低応力エポキシ
樹脂,アクリル樹脂,ウレタン樹脂のいずれか一つを前
記ケース内に充填する。
【0036】前記(1)の手段によれば、(a)半導体
レーザチップと受光素子との間の支持基板の主面部分に
は窪みが設けられて開かれた領域となるとともに、この
窪みの半導体レーザチップ寄りの縁が半導体レーザチッ
プの端面(後方出射面)よりも半導体レーザチップ側に
あることによって、開かれた領域に近接した半導体レー
ザチップの固定部分で発生したシリコーンゲル中の気泡
はより効果的に脱泡されることになり、半導体レーザチ
ップと受光素子の光の授受に支障を来さなくなる。従っ
て、受光素子のモニター電流Isの変動が起き難くな
り、安定したレーザ光強度モニターが達成できる。
【0037】(b)半導体レーザチップと光ファイバの
先端との間の支持基板の主面部分にも窪みが設けられて
開かれた領域になるとともに、この窪みの半導体レーザ
チップ寄りの縁が半導体レーザチップの端面(前方出射
面)よりも半導体レーザチップ側にあることによって、
開かれた領域に近接した半導体レーザチップの固定部分
で発生したシリコーンゲル中の気泡はより効果的に脱泡
されることになり、光ファイバと半導体レーザチップの
光の授受に支障を来さなくなる。また、光ファイバの先
端側も前記窪みによって開かれた領域となるため、光フ
ァイバの先端の光路中に気泡(ボイド)が位置すること
もなくなる。従って、半導体レーザチップの前記出射面
から出射されるレーザ光が効率的に光ファイバに取り込
めるようになり、安定した光通信が可能になる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、発明の実施の形態を
説明するための全図において、同一機能を有するものは
同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0039】(実施形態1)図1乃至図6は本発明の一
実施形態(実施形態1)である光電子装置に係わる図で
ある。図1は半導体レーザチップ,受光素子及び光ファ
イバの一部を示す支持基板部分の断面図、図2は光電子
装置の外観を示す斜視図、図3は光ファイバの延在方向
に沿う断面図、図4はキャップ及び保護層としてのシリ
コーンゲルを取り除いた状態での平面図、図5は支持基
板部分の模式的拡大平面図である。
【0040】本実施形態1の光電子装置(半導体光モジ
ュール)20は、図2に示すように、外観的にはケース
21と、このケース21上に固定されたキャップ22と
でパッケージ(封止体)23が形成されている。ケース
21及びキャップ22はともに矩形状の本体部21a,
22aと、この本体部21a,22aの一端中央から長
細く突出するガイド部21b,22bとからなってい
る。
【0041】前記ガイド部21b,22bには、光ファ
イバケーブル25が案内され、ガイド部21b,22b
の先端から光ファイバケーブル25が突出している。ケ
ース21の両側からは複数のリード27が突出してい
る。本実施形態1ではこれらのリード27はデュアルイ
ンライン型に成形されている。
【0042】図3及び図4に示すように、ケース21の
内底には金属板からなるベース板30が設けられてい
る。また、ベース板30の周囲には、リード27の内端
がそれぞれ位置している。ベース板30及びリード27
はケース21の成形時にケース21に組み込まれる。
【0043】前記ケース21のガイド部21bには光フ
ァイバケーブル25が案内されている。この光ファイバ
ケーブル25の光ファイバ軸の延長線上の前記ベース板
30上にはシリコンプラットフォーム(シリコン単結晶
からなる支持基板)1が接合材29(図4参照)、例え
ば銀ペーストによって固定されている。
【0044】光ファイバケーブル25は保護チューブと
してのジャケット(ファイバジャケット)で被われてい
る。ケース21のガイド部21bの途中まではこのファ
イバジャケットが存在するが、その先端側はファイバジ
ャケットが剥がされ、コア3aとクラッド3b(図1参
照)とからなる光ファイバ3が露出されている。この光
ファイバ3部分は、図5に示すように、前記シリコンプ
ラットフォーム1に設けられている溝2に這うように嵌
め込まれている。そして、その延長上のシリコンプラッ
トフォーム1上には、光電変換素子としての半導体レー
ザチップ(LD)7と受光素子(ホトダイオード:P
D)19が直列に並んで固定される構造になっている。
また、光ファイバ3はガイド部21bの内端部分に熱硬
化性樹脂による接着剤36によって固定されている。
【0045】前記半導体レーザチップ7の前方出射面か
ら出射したレーザ光は光ファイバ3の先端面から光ファ
イバ内に取り込まれ、後方出射面から出射したレーザ光
は受光素子19によってその光出力強度をモニタするよ
うになっている。本実施形態1における発光部品は半導
体レーザチップ7であり、受光部品は受光素子19及び
光ファイバ3である。
【0046】シリコンプラットフォーム1の一面には、
図5に示すように、パターン化された導電性のメタライ
ズ層31が設けられている。このメタライズ層は前記半
導体レーザチップ7や受光素子19を搭載する搭載部や
導電性のワイヤを接続するボンディングパッドを構成し
ている。そして、前記搭載部上に半導体レーザチップ7
及び受光素子19をその下部電極45,46が接触する
ように重ねた後、前記搭載部を加熱溶融させて接着層4
1,42とし、前記下部電極45,46をシリコンプラ
ットフォーム1に固定する(図1参照)。
【0047】半導体レーザチップ7の固定構造におい
て、半導体レーザチップ7を支持基板1に固定する接着
層41の端が光を出射する出射面43よりも内側に引っ
込む構造を採用している。これは接着層41の端が出射
面43側に食み出して盛り上がった場合、この食み出し
部分が光路中に突出して伝送される光の量を低下させた
り、あるいは遮って全く伝送させなくすることを防止す
るためである。
【0048】例えば、半導体レーザチップ7における下
部電極45及び接着層41の端から半導体レーザチップ
7の出射面43までの距離aは、半導体レーザチップ7
を劈開によって形成する際の劈開位置のバラツキによる
長さを考慮して、例えば10〜40μm程度となる。ま
た、半導体レーザチップ7の光導波路に対応するストラ
イプ部分に凹凸がある半導体レーザチップ7の場合は、
その凹凸を考慮して、半導体レーザチップ7の下面とシ
リコンプラットフォーム1の主面との間隔bは、例えば
4〜7μmとなる。また、半導体レーザチップ7及び受
光素子31はともに電極が上面と下面に設けられている
ことから、下部電極45,46はそれぞれ所定のメタラ
イズ層31に電気的に接続されることになる。
【0049】前記搭載部に連なるメタライズ層の一部と
前記所定のリード27の内端部分は、図5及び図4に示
すように導電性のワイヤ32で接続されている。また、
半導体レーザチップ7及び受光素子31の上面電極は導
電性のワイヤ32を介してそれぞれ独立したメタライズ
層に固定されるとともに、このメタライズ層の一部はワ
イヤ32を介して前記所定のリード27の内端部分に電
気的に接続されている。
【0050】また、シリコンプラットフォーム1の一面
に設けられた溝2に交差して排出溝33が設けられてい
る(図5参照)。光ファイバ3はこの排出溝33を通り
越した状態になるが、通り越して突出する長さは極めて
短い。例えば、その突出長さは100μm程度である。
また光ファイバ3の直径は、例えば125μm程度であ
る。
【0051】光ファイバ3は前記排出溝33の近傍に、
図5に示すように、第一次固定部34と第二次固定部3
5の二種類の接着剤による固定によってシリコンプラッ
トフォーム1に固定されている。第一次固定部34は紫
外線硬化接着剤によるものであり、第二次固定部35は
熱硬化性樹脂によるものである。
【0052】前記第一次固定部34は、図5に示すよう
に光ファイバ3の光軸に沿って細長く形成される。溝2
に光ファイバ3を這うように挿入しかつ位置決めした
後、紫外線硬化接着剤を塗布し、その後紫外線を照射し
て紫外線硬化接着剤を硬化させて第一次固定(仮固定)
を行う。この第一次固定で光ファイバ3は確実にシリコ
ンプラットフォーム1に固定される。従って、その後に
本固定である第二次固定を行う。この第二次固定は、第
一次固定部34によって固定された光ファイバ部分の半
導体レーザチップ7から遠い部分に熱硬化性樹脂を塗布
し、その後熱硬化させることにより行われる。この第二
次固定処理はバッチ処理が可能であり、生産性を高める
ことができる。
【0053】前記第一次固定処理及び第二次固定処理に
おいて、目安として前記排出溝33を越えないように紫
外線硬化接着剤や熱硬化性樹脂等の接着剤の塗布を行
う。また、排出溝33内に入った接着剤は排出溝33を
通ってシリコンプラットフォーム1の側部に案内される
ため、光ファイバ3の先端面と半導体レーザチップ7の
出射面との間に接着剤が入り込むことがなく光の授受を
阻害しない。
【0054】一方、これが本発明の特徴の一つである
が、図1及び図3に示すように、発光部品である半導体
レーザチップ7と受光部品である受光素子19との間、
及び半導体レーザチップ7と受光部品である光ファイバ
3との間の領域に対応するシリコンプラットフォーム1
の主面部分は窪み37,38が設けられている。
【0055】半導体レーザチップ7と受光素子19との
間のシリコンプラットフォーム1の主面に設けた窪み3
7において、窪み37の半導体レーザチップ(発光部
品)7寄りの縁37aが前記半導体レーザチップ7の端
面(出射面43)よりも半導体レーザチップ側(発光部
品側)に位置している。即ち、縁37aは半導体レーザ
チップ7の下に位置し、半導体レーザチップ7の端面
(出射面43)は窪み37の縁37aを越えて窪み37
内に突出している。従って、接着層41の端側は開かれ
た領域になる。この例では、図1に示すように、接着層
41の端は縁37aの位置が一致した状態となってい
る。
【0056】また、光ファイバ3と半導体レーザチップ
7との間に設けられる窪み38の半導体レーザチップ7
に寄る縁38aも半導体レーザチップ7の出射面43よ
りも内側に位置して半導体レーザチップ7の下に位置す
る。これにより、半導体レーザチップ7の光ファイバ側
も開かれた領域(開口空間)になる。窪み38は溝2の
延長部分で形成されている。なお、これらの窪み37,
38は光ファイバ3を固定するための溝2と同時にエッ
チングで形成されるため、工程を増やすものではない。
【0057】また、ケース21内には前記光ファイバ3
で伝送される光に対して透明でありかつ耐湿性の保護体
(保護膜)である保護膜(シリコーンゲル)6が充填さ
れ(図1及び図3参照)、ベース板30,シリコンプラ
ットフォーム1,光ファイバ3,半導体レーザチップ
7,受光素子19等はシリコーンゲル6で被われ、耐湿
性向上が図られている。なお、保護膜6は、シリコーン
ゲルに限らずシリコーンゴム,低応力エポキシ樹脂,ア
クリル樹脂,ウレタン樹脂等他のものであっても良い。
【0058】前記窪み37,38の存在によって、半導
体レーザチップ7と受光素子19との間、及び半導体レ
ーザチップ7と光ファイバ3との間の領域は開かれた領
域になるため、前記シリコーンゲル6のケース21内へ
の注入とその後の加熱による熱硬化処理時、前記窪み3
7,38部分で気泡が発生し難くなる。この結果、気泡
の存在に起因する半導体レーザチップ7と光ファイバ3
との間の光の授受状態は良好になるとともに、受光素子
19の半導体レーザチップ7の後方出射面から出射され
るレーザ光11を安定して受光することができる。
【0059】シリコーンゲル6の注入(充填)の後、ケ
ース21全体は所定の真空度に所定時間入れられ、脱泡
処理がなされる。例えば、ケース21は真空度60toor
の雰囲気で4〜5分程度放置されて脱泡処理が行われ
る。この脱泡処理では、シリコーンゲル6中に発生した
気泡(ボイド)がその真空力によってシリコーンゲル6
内を移動し、シリコーンゲル6の表面から順次抜けてい
く。半導体レーザチップ7の接着層41による接続部分
の端には小さな隙間が存在するが、この隙間は前述のよ
うに窪み37が存在することから開かれた領域になるた
め、半導体レーザチップ7の接着層41による接続部分
の端に発生した気泡も接続部分の端の小さな隙間に捕獲
されることなく、開かれた領域に容易に移動するため、
シリコーンゲル6の表面から脱泡されることになる。
【0060】また、シリコーンゲル6内の気泡は真空に
よる脱泡処理に対して移動し易いが、半導体レーザチッ
プ7の下面に付着する状態の気泡は移動し難い。しか
し、本実施形態1では、接着層41の端、即ち窪み37
の縁37aからaと半導体レーザチップ7の端が長く突
出しているため、前記脱泡処理時に半導体レーザチップ
7の下面に沿って移動する気泡は、先端側のものは容易
に開かれた領域に移動してシリコーンゲル6の表面から
脱泡され、奥に位置していた気泡は半導体レーザチップ
7の下面の途中で停止する状態となることから、半導体
レーザチップ7のレーザ光11を阻止する気泡として作
用しなくなる。
【0061】シリコーンゲル6の熱硬化処理時、シリコ
ーンゲル6の熱硬化収縮が起きて、半導体レーザチップ
7の接着層41による接続部分の端の小さな隙間部分に
熱硬化収縮による隙間が発生しようとしても、開かれた
領域が存在するため、多量のシリコーンゲルがその隙間
を埋めるように移動するため、熱硬化収縮による隙間も
発生し難くなる。
【0062】図6は本実施形態1の光電子装置20にお
けるIsトラッキング特性を示すグラフである。同グラ
フは、横軸に温度をとり、縦軸に出力の相対値(ΔP
f)をとったものである。ここで、ΔPfはt℃のとき
のPf値から25℃のときのPf値を差し引き、その値
を25℃のときのPf値で減算した値である。同グラフ
に示すように、(1)25℃から−40℃まで順次温度
を下げ、(2)−40℃から85℃まで順次温度を上
げ、(3)85℃から−40℃まで順次温度を下げてΔ
Pfを求める。同グラフからも分かるように、図14の
グラフのようにヒステリシスループを描くことなく、本
実施形態1の光電子装置20は温度変化に対してΔPf
は常に略一定の値域にあり、安定してレーザ光をモニタ
ーすることができる。他方、前記ケース21にはキャッ
プ22が接着剤によって固定される。この接着剤は、前
記光ファイバケーブル25をガイド部21b,22bに
固定する熱硬化性樹脂が用いられる。
【0063】図16及び図17は本実施形態1の変形例
であり、半導体レーザチップ7の下部電極45を半導体
レーザチップ7の裏面全域に形成した例である。図16
は光電子装置のレーザチップ,窪み,受光素子の位置関
係を示す模式的平面拡大図、図17は光電子装置のレー
ザチップ後方出射端の模式的拡大断面図である。
【0064】この例でも、半導体レーザチップ7と窪み
37は図1と同様な位置関係にある。即ち、半導体レー
ザチップ7と受光素子19との間のシリコンプラットフ
ォーム1の主面部分に窪み37が設けられている。そし
て、窪み37の半導体レーザチップ7寄りの窪み37の
縁37aが半導体レーザチップ7の端面(出射面43)
よりも半導体レーザチップ側に位置している。換言する
ならば、縁37aは半導体レーザチップ7の下に位置
し、半導体レーザチップ7の端面(出射面43)は窪み
37の縁37aを越えて窪み37内に突出している。
【0065】窪み37は接着層41の端より設けられる
のが望ましいが、図17に示すように、dが5μm程度
の場合、eが15μm以下であれば気泡が発生しないこ
とが確認されている。即ち、この例では、下部電極45
が半導体レーザチップ7の全長に亘って設けられている
ことから、半導体レーザチップ7の窪み37に臨む端で
のシリコンプラットフォーム1の主面との間隔は、接着
層41の厚さのみとなることから、背が低く深い隙間が
形成されてしまう。しかし、近接して窪み37による開
かれた領域(空間)が存在することから、脱泡処理は有
効に作用し、シリコーンゲル6内に気泡が残留し難くな
る。
【0066】次に、半導体光モジュール20の製造方法
について、図18のフローチャートを参照しながら説明
する。半導体光モジュール20は、図18のフローチャ
ートで示すように、部品搭載(支持基板にLD及びPD
搭載:ステップ101〔S101〕)、ケースに支持基
板固定(S102)、ワイヤボンディング(S10
3)、光ファイバを支持基板及びケースに固定(S10
4)、ケース内にシリコーンゲルを充填(S105)、
真空脱泡処理(S106)、ゲル硬化収縮処理(S10
7)、ケース21にキャップを取り付け(S108)の
各工程を経て製造される。
【0067】最初に、光ファイバ3をガイドするガイド
付きのプラスチック製のケース21及び前記ケース21
を塞ぐように取り付けられるプラスチック製のキャップ
22ならびに一面に半導体レーザチップ7や受光素子1
9を搭載しかつ半導体レーザチップ7に向かって延在す
る光ファイバ3を案内する溝2を有するシリコンプラッ
トフォーム1とを用意する。
【0068】前記シリコンプラットフォーム1は、その
主面に、半導体レーザチップを固定(搭載)する領域
と、受光素子を固定(搭載)する領域との間、及び半導
体レーザチップを固定する領域と光ファイバが配置され
る領域との間には、前述のように窪み37,38が設け
られている。
【0069】シリコンプラットフォーム1はその一面
(主面)に所定パターンのメタライズ層31が設けら
れ、一部は搭載部やワイヤを接続するボンディングパッ
ド部になっている。また、シリコンプラットフォーム1
の主面に設けられた溝2に交差して排出溝33が設けら
れている。この排出溝33は光ファイバ3を固定する際
流入する接着剤を外部に案内して、接着剤が半導体レー
ザチップ7側に流れないようにする役割を果たす。前記
ケース21,キャップ22は前述のような構造になって
いる。
【0070】つぎに、シリコンプラットフォーム1のそ
れぞれ所定の搭載部に、半導体レーザチップ(LD)7
や受光素子(PD)19を固定する(S101)。半導
体レーザチップ7及び受光素子19はともに電極が上面
と下面に設けられていることから、この接合構造によっ
て下面の電極(下部電極45,46)はそれぞれ搭載部
と電気的に接続されることになる。
【0071】つぎに、ケース21内のベース板30に接
合材29、例えば銀ペーストによって前記シリコンプラ
ットフォーム1を固定する(S102)。
【0072】つぎに、ワイヤボンディングを行う(S1
03)。即ち、半導体レーザチップ7及び受光素子19
の上面電極と所定のメタライズ層31をワイヤ32で電
気的に接続する。また、所定のメタライズ層31と、ケ
ース21に取り付けられているリード27の内端部分を
ワイヤ32によって電気的に接続する(図4及び図5参
照)。
【0073】つぎに、光ファイバ3をシリコンプラット
フォーム1及びケース21に固定する(S104)。光
ファイバ3の固定の前に光ファイバケーブル25の固定
を行う。
【0074】即ち、先端を所定長さに亘ってジャケット
部分を剥がして光ファイバ3を露出させた光ファイバケ
ーブル25をガイド部21bに挿入し、かつ半導体レー
ザチップ7を動作させてレーザ光を出射させ、この出射
光を光ファイバ3の先端から光ファイバ3内に取り込
み、かつ光出力を検出しながら光結合調整を行い、光結
合調整が終了した時点でガイド部21bの内端部分に熱
硬化性樹脂(例えば、エポキシ樹脂)を塗布して接着を
行う。この結果、光ファイバ3はガイド部21bの内端
部分に熱硬化性樹脂による接着剤36によって固定され
る。なお、ガイド部21bの内端部分に光ファイバ3を
固定する場合、レーザ光を出射させない周知のパッシブ
アライメントで行っても構わない。
【0075】つぎに、紫外線硬化接着剤を溝2に部分的
に塗布し、光ファイバ3の第一次固定を行う。即ち、シ
リコンプラットフォーム1の溝2上に紫外線硬化接着剤
を塗布した後、光ファイバ3を紫外線硬化接着剤に押し
付けるようにして溝2の底に押し付ける。また、半導体
レーザチップ7を動作させてレーザ光を出射させ、この
出射光を光ファイバ3の先端面から光ファイバ3内に取
り込み、かつ光出力を検出しながら光結合調整を行う。
【0076】つぎに、前記紫外線硬化接着剤に紫外線照
射ファイバ等を使用して紫外線を照射させ、紫外線硬化
接着剤を硬化させる。この硬化した紫外線硬化接着剤に
よって第一次固定部34が形成される。この第一次固定
部34の内端部分は排出溝33に臨み、溝2に沿って比
較的長く延在している。この第一次固定の後は、シリコ
ンプラットフォーム1を持って移動させても、光ファイ
バ3は溝2から外れることがなく、半導体レーザチップ
7と光ファイバ3の光軸合わせ状態は変化しなくなる。
【0077】つぎに、前記排出溝33から遠ざかる前記
第一次固定部34上の光ファイバ3上に熱硬化性樹脂を
塗布し、かつ熱硬化処理して熱硬化性樹脂による第二次
固定部35を形成する。第二次固定部35は光ファイバ
3を横切って被う構造となり、光ファイバ3を強固にシ
リコンプラットフォーム1に固定することになる(図5
参照)。
【0078】この結果、光ファイバ3は前記排出溝33
の近傍に、第一次固定部34と第二次固定部35の二種
類の接着剤による固定によってシリコンプラットフォー
ム1に固定されることになる。第二次固定は、第一次固
定後の処理であることからバッチ処理が可能になる。バ
ッチ処理は生産性の向上が図れる。
【0079】つぎに、ケース21内にシリコーンゲル6
を充填してシリコンプラットフォーム1,光ファイバ
3,半導体レーザチップ7,受光素子19等を被う(S
105)。このシリコーンゲル6の充填は耐湿性向上を
図るために行うものである。
【0080】つぎに、シリコーンゲル6内の気泡(ボイ
ド)を除去するため脱泡処理が行われる(S106)。
即ち、シリコーンゲル6の注入(充填)の後、ケース2
1全体は所定の真空度に所定時間入れられ、脱泡処理が
なされる。例えば、ケース21は真空度60toorの雰囲
気で4〜5分程度放置されて脱泡処理が行われる。
【0081】この脱泡処理では、シリコーンゲル6中に
発生した気泡(ボイド)がその真空力によってシリコー
ンゲル6内を移動し、シリコーンゲル6の表面から順次
抜けていく。半導体レーザチップ7の接着層41による
接続部分の端には小さな隙間が存在するが、この隙間は
前述のように窪み37が存在することから開かれた領域
(開放空間)になるため、半導体レーザチップ7の接着
層41による接続部分の端に発生した気泡も接続部分の
端の小さな隙間に捕獲されることなく、開かれた領域に
容易に移動するため、シリコーンゲル6の表面から脱泡
されることになる。
【0082】また、シリコーンゲル6内の気泡は真空に
よる脱泡処理に対して移動し易いが、半導体レーザチッ
プ7の下面に付着する状態の気泡は移動し難い。しか
し、本実施形態1では、接着層41の端、即ち窪み37
の縁37aからaと半導体レーザチップ7の端が長く突
出しているため、前記脱泡処理時に半導体レーザチップ
7の下面に沿って移動する気泡は、先端側のものは容易
に開かれた領域に移動してシリコーンゲル6の表面から
脱泡され、奥に位置していた気泡は半導体レーザチップ
7の下面の途中で停止する状態となることから、半導体
レーザチップ7のレーザ光11を阻止する気泡として作
用しなくなる。
【0083】従って、脱泡処理を行うことによって、光
路中に気泡が位置することもなく、気泡に起因する半導
体レーザチップ7と光ファイバ3の光結合効率の低下及
び半導体レーザチップ7と受光素子19との光結合効率
の低下が起きなくなる。この結果、受光素子19による
安定したレーザ光強度モニターが達成できる。
【0084】つぎに、ゲル硬化収縮処理が行われる(S
107)。ゲル硬化収縮処理では、ケース21全体は所
定の炉に入れられて所定の温度で所定時間加熱され熱硬
化処理が施される。例えば、ケース21は約120℃の
雰囲気で約30分加熱処理される。この熱硬化処理で、
粘度が40〜60P(ポアズ)となリ、熱膨張係数が
3.1×10-4/°Cとなるシリコーンゲル6は硬化す
る。
【0085】このシリコーンゲル6の熱硬化処理時、シ
リコーンゲル6の熱硬化収縮が起きて、半導体レーザチ
ップ7の接着層41による接続部分の端の小さな隙間部
分に熱硬化収縮による隙間が発生しようとしても、窪み
37による開かれた領域が存在するため、多量のシリコ
ーンゲルがその隙間を埋めるように移動するため、熱硬
化収縮による隙間も発生し難くなる。従って、光路中に
気泡が位置することもなく、気泡に起因する半導体レー
ザチップ7と光ファイバ3の光結合効率の低下が起きな
くなるとともに、受光素子19による安定したレーザ光
強度モニターが達成できる。
【0086】つぎに、ケース21にキャップ22を接着
剤で接着しかつ接着剤をベークしてケース21にキャッ
プ22を固定する(S108)。この場合、ケース21
及びキャップ22のガイド部21b,22bに接着剤と
なる熱硬化性樹脂36を充填し、この熱硬化性樹脂36
を硬化させることによってケース21とキャップ22の
固定がなされる。また、特に詳細には説明しないが、光
ファイバ3は所定箇所に他の接合材を用いて固定するよ
うにしてもよい。
【0087】このような製法によって製造された光電子
装置は、光路中に気泡が位置することもなく、気泡に起
因する半導体レーザチップ7と光ファイバ3の光結合効
率の低下が起きなくなるとともに、受光素子19による
安定したレーザ光強度モニターが達成できる。
【0088】また、気泡に起因する光ファイバ3の固定
強度や固定の信頼性の低下を引き起こすことがないとと
もに、気泡に起因する耐湿性の低下、気泡にトラップさ
れた水分の結氷化等の不具合の発生を防止することがで
きる。すなわち、光ファイバ3に沿って外部から水分が
浸入して来ても、第一次固定部34及び第二次固定部3
5では水分の浸入は阻止されるとともに、シリコーンゲ
ル内の気泡のような水分をトラップする核が存在しない
ため水分のトラップも発生しなくなり、耐湿性の向上が
図れるとともに、低温使用時の水分の結氷化のおそれも
なくなる。
【0089】図7は本実施形態1の光電子装置を使用し
た光通信システムを示す模式図である。光通信システム
は、基本的には送信機50と受信機51を光ファイバ3
(光ファイバケーブル25)で接続した構成になり、両
者の距離に応じて1乃至複数の中継器52を光ファイバ
3の途中に配置した構成になっている。図では送信機5
0及び受信機51ともに、発信装置を構成する光電子装
置20のみが光ファイバ3に接続された模式図としてあ
るが、当然にして受信装置も光ファイバ3に接続される
ものである。
【0090】本実施形態の光通信システムは、半導体レ
ーザチップと光ファイバとの光結合効率が高く、かつ受
光素子による安定したレーザ光強度モニターが行える光
電子装置20を組み込んであることから、安定した信頼
性の高い光通信が可能になる。
【0091】本実施形態1によれば以下の効果を有す
る。 (1)半導体レーザチップ7と受光素子19との間の支
持基板1の主面部分には窪み37が設けられて開かれた
領域となるとともに、この窪み37の半導体レーザチッ
プ寄りの縁37aが半導体レーザチップ7の端面(出射
面43:後方出射面)よりも半導体レーザチップ側にあ
ることによって、開かれた領域に近接した半導体レーザ
チップ7の固定部分で発生したシリコーンゲル6中の気
泡はより効果的に脱泡されることになり、半導体レーザ
チップ7と受光素子19の光の授受に支障を来さなくな
る。従って、受光素子19のモニター電流Isの変動が
起き難くなり、安定したレーザ光強度モニターが達成で
きる。
【0092】(2)半導体レーザチップ7と光ファイバ
3の先端との間の支持基板1の主面部分にも窪み38が
設けられて開かれた領域になるとともに、この窪み38
の半導体レーザチップ寄りの縁38aが半導体レーザチ
ップ7の端面(出射面43:前方出射面)よりも半導体
レーザチップ側にあることによって、開かれた領域に近
接した半導体レーザチップ7の固定部分で発生したシリ
コーンゲル6中の気泡はより効果的に脱泡されることに
なり、光ファイバと半導体レーザチップの光の授受に支
障を来さなくなる。また、光ファイバ3の先端側も前記
窪み38によって開かれた領域となるため、光ファイバ
3の先端の光路中に気泡(ボイド)が位置することもな
くなる。従って、半導体レーザチップの前記出射面から
出射されるレーザ光が効率的に光ファイバに取り込める
ようになり、安定した光通信が可能になる。
【0093】(3)光結合調整された光ファイバ3はシ
リコンプラットフォーム1の溝2部分に紫外線硬化接着
剤によって第一次固定された後、熱硬化性樹脂で第二次
固定部されることから光結合効率が高くかつ光結合の信
頼性が高くなる。
【0094】(4)本実施形態の光電子装置を組み込ん
だ光通信システムは、半導体レーザチップと光ファイバ
との光結合効率が高く、かつ受光素子による安定したレ
ーザ光強度モニターが行える光電子装置を組み込んであ
ることから、安定した信頼性の高い光通信が可能にな
る。
【0095】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形
態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例え
ば、前記窪み37,38に代えて溝であっても前記実施
形態同様な効果が得られる。
【0096】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。 (1)半導体レーザチップから受光素子に至る光の透過
(通過)を阻害しない安定した光出力のモニターが行え
る光電子装置を提供することができる。 (2)半導体レーザチップから光ファイバに至る光の透
過(通過)を阻害しない安定した光出力を出力できる光
電子装置を提供することができる。 (3)光通信システムにおいて、組み込んだ光電子装置
は、半導体レーザチップと光ファイバとの光結合効率が
高く、かつ受光素子による安定したレーザ光強度モニタ
ーが行えることから、安定した信頼性の高い光通信が可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態(実施形態1)である光電
子装置におけるシリコンプラットフォーム部分を示す拡
大断面図である。
【図2】本実施形態1の光電子装置の外観を示す斜視図
である。
【図3】本実施形態1の光電子装置の光ファイバ延在方
向に沿う拡大断面図である。
【図4】本実施形態1の光電子装置のキャップを外した
状態の拡大平面図である。
【図5】本実施形態1の光電子装置におけるシリコンプ
ラットフォーム部分を示す拡大平面図である。
【図6】本実施形態1の光電子装置におけるIsトラッ
キング特性を示すグラフである。
【図7】本実施形態1の光電子装置を使用した光通信シ
ステムを示す模式図である。
【図8】本出願人によって検討した光ファイバの固定に
おいて、光ファイバと溝とによって閉じられた空間に気
泡が発生した状態を示す模式的拡大断面図である。
【図9】本出願人による実験のデータであり、シリコー
ンゲル硬化の初期に発生した気泡の分布を示す模式図で
ある。
【図10】本出願人による実験のデータであり、温度サ
イクル等環境試験によってシリコーンゲル内に発生した
気泡の分布を示す模式図である。
【図11】本出願人によって確認された現象を示す図で
あり、光ファイバ下の溝内のシリコーンゲル内に発生し
た気泡を示す模式的断面図である。
【図12】本出願人によって確認された現象を示す図で
あり、光ファイバ下の溝内及び光ファイバ先端と半導体
レーザチップ間のシリコーンゲル内に発生した気泡を示
す模式的断面図である。
【図13】本出願人によって確認された現象を示す図で
あり、光ファイバ先端と半導体レーザチップ間のシリコ
ーンゲル内に発生した気泡を示す模式的平面図である。
【図14】本出願人によって開発した光電子装置におけ
るIsトラッキング特性を示すグラフである。
【図15】本出願人によって開発した光電子装置におけ
るシリコンプラットフォーム部分を示す拡大断面図であ
る。
【図16】本実施形態1の光電子装置のレーザチップ,
窪み,受光素子の位置関係を示す平面拡大図である。
【図17】本実施形態1の光電子装置のレーザチップ後
方出射端の拡大断面図である。
【図18】本実施形態1の光電子装置の製造方法を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
1…支持基板(シリコンプラットフォーム)、2…溝、
3…光ファイバ、3a…コア、3b…クラッド、4…紫
外線硬化接着剤、5…熱硬化性樹脂、6…シリコーンゲ
ル、7…半導体レーザチップ、9…囲まれた領域、10
…気泡、11…レーザ光、15…容器、16…金属フレ
ーム、17…キャピラリ、19…受光素子、20…光電
子装置(半導体光モジュール)、21…ケース、21
a,22a…本体部、21b,22b…ガイド部、22
…キャップ、23…パッケージ(封止体)、25…光フ
ァイバケーブル、26…紫外線硬化接着剤、27…リー
ド、29…接合材、30…ベース板、31…メタライズ
層、32…ワイヤ、33…排出溝、34…第一次固定
部、35…第二次固定部、36…熱硬化性樹脂(接着
剤)、37…窪み、37a,38a…縁、38…窪み、
41,42…接着層、43…出射面、44…受光面、4
5,46…下部電極、50…送信機、51…受信機、5
2…中継器。

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持基板と、前記支持基板の主面に固定
    され端面から光を出射する発光部品と、前記支持基板の
    主面に固定され前記発光部品から出射する光を受光する
    受光部品と、前記支持基板の主面に設けられ前記発光部
    品と前記受光部品との間の光路を含み前記発光部品及び
    前記受光部品を被う透明な樹脂からなる保護層を有する
    光電子装置であって、前記発光部品と前記受光部品との
    間の前記支持基板主面には窪みがあり、前記窪みの発光
    部品寄りの縁が前記発光部品の端面よりも発光部品側に
    あることを特徴とする光電子装置。
  2. 【請求項2】 前記支持基板に前記発光部品及び前記受
    光部品を固定する接着層の端は、前記発光部品の光を出
    射する出射面及び前記受光部品の光を受ける受光面より
    も内側に引っ込んでいることを特徴とする請求項1に記
    載の光電子装置。
  3. 【請求項3】 前記光路に直交する方向に延在する窪み
    の縁の長さは、これと対向する前記発光部品の幅よりも
    小さいことを特徴とする請求項1に記載の光電子装置。
  4. 【請求項4】 前記支持基板は前記光ファイバをガイド
    するガイド付きのプラスチック製のケース内に固定さ
    れ、前記ケース内には前記支持基板,前記発光部品,前
    記受光部品及び前記光ファイバの先端側を被うように保
    護層が設けられ、前記ケースは前記ケースに固定される
    プラスチック製のキャップで塞がれていることを特徴と
    する請求項1に記載の光電子装置。
  5. 【請求項5】 前記保護層は、シリコーンゲル,シリコ
    ーンゴム,低応力エポキシ樹脂,アクリル樹脂,ウレタ
    ン樹脂のいずれか一つによって形成されていることを特
    徴とする請求項1に記載の光電子装置。
  6. 【請求項6】 支持基板と、前記支持基板の主面に固定
    され端面から光を出射する発光部品と、前記支持基板の
    主面に固定され前記発光部品から出射する光を受光する
    受光部品と、前記支持基板の主面に設けられ前記発光部
    品と前記受光部品との間の光路を含み前記発光部品及び
    前記受光部品を被う透明な樹脂からなる保護層を有する
    光電子装置であって、前記発光部品と前記受光部品との
    間の前記支持基板主面には窪みがあり、前記発光部品の
    端面は前記窪みの縁を越えて窪み内に突出していること
    を特徴とする光電子装置。
  7. 【請求項7】 前記支持基板に前記発光部品及び前記受
    光部品を固定する接着層の端は、前記発光部品の光を出
    射する出射面及び前記受光部品の光を受ける受光面より
    も内側に引っ込んでいることを特徴とする請求項6に記
    載の光電子装置。
  8. 【請求項8】 前記光路に直交する方向に延在する窪み
    の縁の長さは、これと対向する前記発光部品の幅よりも
    小さいことを特徴とする請求項6に記載の光電子装置。
  9. 【請求項9】 前記支持基板は前記光ファイバをガイド
    するガイド付きのプラスチック製のケース内に固定さ
    れ、前記ケース内には前記支持基板,前記発光部品,前
    記受光部品及び前記光ファイバの先端側を被うように保
    護層が設けられ、前記ケースは前記ケースに固定される
    プラスチック製のキャップで塞がれていることを特徴と
    する請求項6に記載の光電子装置。
  10. 【請求項10】 前記保護層は、シリコーンゲル,シリ
    コーンゴム,低応力エポキシ樹脂,アクリル樹脂,ウレ
    タン樹脂のいずれか一つによって形成されていることを
    特徴とする請求項6に記載の光電子装置。
  11. 【請求項11】 支持基板と、前記支持基板の主面に固
    定され両端面からそれぞれ光を出射する発光部品と、前
    記支持基板の主面に固定され前記発光部品から出射する
    光を先端面で受光する光ファイバと、前記支持基板の主
    面に固定され前記発光部品から出射する光を受光する受
    光素子と、前記支持基板の主面に設けられ前記発光部品
    と前記光ファイバ及び前記発光部品と前記受光素子との
    間の光路を含み前記発光部品及び前記光ファイバ並びに
    前記受光素子を被う透明な樹脂からなる保護層を有する
    光電子装置であって、前記発光部品と前記光ファイバ及
    び前記発光部品と前記受光素子との間の前記支持基板主
    面にはそれぞれ窪みがあり、前記発光部品と前記光ファ
    イバとの間の前記窪みの発光部品寄りの縁が前記発光部
    品の端面よりも発光部品側にあり、前記発光部品と前記
    受光素子との間の窪みの発光部品寄りの縁が前記発光部
    品の端面よりも発光部品側にあることを特徴とする光電
    子装置。
  12. 【請求項12】 前記支持基板に前記発光部品及び前記
    受光部品を固定する接着層の端は、前記発光部品の光を
    出射する出射面及び前記受光部品の光を受ける受光面よ
    りも内側に引っ込んでいることを特徴とする請求項11
    に記載の光電子装置。
  13. 【請求項13】 前記発光部品と前記受光素子との間の
    窪みにおいて、前記光路に直交する方向に延在する窪み
    の縁の長さは、これと対向する前記発光部品の幅よりも
    小さいことを特徴とする請求項11に記載の光電子装
    置。
  14. 【請求項14】 前記支持基板は前記光ファイバをガイ
    ドするガイド付きのプラスチック製のケース内に固定さ
    れ、前記ケース内には前記支持基板,前記発光部品,前
    記受光部品及び前記光ファイバの先端側を被うように保
    護層が設けられ、前記ケースは前記ケースに固定される
    プラスチック製のキャップで塞がれていることを特徴と
    する請求項11に記載の光電子装置。
  15. 【請求項15】 前記保護層は、シリコーンゲル,シリ
    コーンゴム,低応力エポキシ樹脂,アクリル樹脂,ウレ
    タン樹脂のいずれか一つによって形成されていることを
    特徴とする請求項11に記載の光電子装置。
  16. 【請求項16】 支持基板と、前記支持基板の主面に固
    定され両端面からそれぞれ光を出射する発光部品と、前
    記支持基板の主面に固定され前記発光部品から出射する
    光を先端面で受光する光ファイバと、前記支持基板の主
    面に固定され前記発光部品から出射する光を受光する受
    光素子と、前記支持基板の主面に設けられ前記発光部品
    と前記光ファイバ及び前記発光部品と前記受光素子との
    間の光路を含み前記発光部品及び前記光ファイバ並びに
    前記受光素子を被う透明な樹脂からなる保護層を有する
    光電子装置であって、前記発光部品と前記光ファイバ及
    び前記発光部品と前記受光素子との間の前記支持基板主
    面にはそれぞれ窪みがあり、前記発光部品の端面は前記
    発光部品と前記光ファイバとの間の前記窪みの縁を越え
    て窪み内に突出し、前記発光部品の端面は前記発光部品
    と前記受光素子との間の前記窪みの縁を越えて窪み内に
    突出していることを特徴とする光電子装置。
  17. 【請求項17】 前記支持基板に前記発光部品を固定す
    る接着層の端は、前記発光部品の光を出射する出射面よ
    りも内側に引っ込み、前記支持基板に前記受光部品を固
    定する接着層の端は、前記受光部品の光を受ける受光面
    よりも内側に引っ込んでいることを特徴とする請求項1
    6に記載の光電子装置。
  18. 【請求項18】 前記発光部品と前記受光素子との間の
    窪みにおいて、前記光路に直交する方向に延在する窪み
    の縁の長さは、これと対向する前記発光部品の幅よりも
    小さいことを特徴とする請求項16に記載の光電子装
    置。
  19. 【請求項19】 前記支持基板は前記光ファイバをガイ
    ドするガイド付きのプラスチック製のケース内に固定さ
    れ、前記ケース内には前記支持基板,前記発光部品,前
    記受光部品及び前記光ファイバの先端側を被うように保
    護層が設けられ、前記ケースは前記ケースに固定される
    プラスチック製のキャップで塞がれていることを特徴と
    する請求項16に記載の光電子装置。
  20. 【請求項20】 前記保護層は、シリコーンゲル,シリ
    コーンゴム,低応力エポキシ樹脂,アクリル樹脂,ウレ
    タン樹脂のいずれか一つによって形成されていることを
    特徴とする請求項16に記載の光電子装置。
  21. 【請求項21】 ケースと、このケースを塞ぐキャップ
    と、前記ケース内に取り付けられる支持基板と、前記支
    持基板の主面に固定され端面から光を出射する発光部品
    と、前記支持基板の主面に固定され前記発光部品から出
    射する光を受光する受光部品と、前記ケースに充填され
    前記発光部品と前記受光部品との間の光路を含み前記発
    光部品及び前記受光部品を被う透明な樹脂からなる保護
    層とを有し、 前記発光部品と前記受光部品との間の前記支持基板主面
    には窪みがあり、前記窪みの発光部品寄りの縁が前記発
    光部品の端面よりも発光部品側にある光電子装置の製造
    方法であって、 前記支持基板に前記発光部品及び受光部品を搭載する工
    程と、 前記支持基板を前記ケースに取り付ける工程と、 前記発光部品及び前記受光部品並びに前記支持基板の所
    定部分間を導電性のワイヤで接続する工程と、 前記ケース内に前記透明な樹脂を充填する工程と、 前記ケース全体を所定の真空度の雰囲気で所定時間放置
    して前記透明な樹脂内の気泡を脱泡処理する工程と、 前記ケース全体を所定の加熱温度の雰囲気で所定時間放
    置して前記透明な樹脂を硬化させて前記透明な樹脂から
    なる保護層を形成する工程と、 前記ケースにキャップを取り付ける工程とを有すること
    を特徴とする光電子装置の製造方法。
  22. 【請求項22】 前記支持基板に前記発光部品固定する
    接着層の端が前記発光部品の光を出射する出射面よりも
    内側に引っ込むように固定するとともに、前記支持基板
    に前記受光部品を固定する接着層の端が前記受光部品の
    光を受ける受光面よりも内側に引っ込むように固定する
    ことを特徴とする請求項21に記載の光電子装置の製造
    方法。
  23. 【請求項23】 発光部品として半導体レーザチップを
    前記支持基板に固定し、前記受光部品として前記半導体
    レーザチップの後方出射面から出射するレーザ光を受光
    するように受光素子を前記支持基板に固定し、前記受光
    部品として前記半導体レーザチップの前方出射面から出
    射するレーザ光を取り込むように光ファイバを前記支持
    基板に固定し、前記ケースとして前記光ファイバをガイ
    ドするガイド付きのプラスチック製のケースとし、前記
    透明な樹脂を前記支持基板,前記半導体レーザチップ,
    前記受光素子及び前記光ファイバの先端側を被うように
    前記ケース内に充填し、脱泡処理を行い、前記透明な樹
    脂を熱硬化処理して透明な保護層を形成し、前記ケース
    の開口部を塞ぐようにプラスチック製のキャップを前記
    ケースに取り付けることを特徴とする請求項21に記載
    の光電子装置の製造方法。
  24. 【請求項24】 前記保護層を形成する透明な樹脂とし
    て、シリコーンゲル,シリコーンゴム,低応力エポキシ
    樹脂,アクリル樹脂,ウレタン樹脂のいずれか一つを前
    記ケース内に充填することを特徴とする請求項21に記
    載の光電子装置の製造方法。
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