JP2001272330A - Sprセンサセル及びこれを用いた免疫反応測定装置 - Google Patents

Sprセンサセル及びこれを用いた免疫反応測定装置

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JP2001272330A
JP2001272330A JP2000085682A JP2000085682A JP2001272330A JP 2001272330 A JP2001272330 A JP 2001272330A JP 2000085682 A JP2000085682 A JP 2000085682A JP 2000085682 A JP2000085682 A JP 2000085682A JP 2001272330 A JP2001272330 A JP 2001272330A
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spr sensor
sensor cell
waveguide
spr
light
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JP2000085682A
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Muneaki Nakamura
宗昭 中村
Mitsuhiro Negami
光弘 根上
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Suzuki Motor Corp
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Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抗体の固定及び検体の保持が容易で、製造が
簡易なSPRセンサセルを提供すること。 【解決手段】 表面にSPRセンサ部15が形成され所
定の光源からの光を透過させる板状の導波路7と、この
導波路7の一方の表面に接合される板状の上板5とを備
え、上板5における導波路7のSPRセンサ部15に対
応する位置に所定の貫通口13を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、免疫反応測定装置
に係り、特に、いわゆる表面プラズモン共鳴(Surface
Plasmon Resonance 、以下「SPR」と略す)現象を利
用したSPRセンサセル及びこれを用いた免疫反応測定
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、生物化学分析の分野におい
て、検体中の極めて微量なタンパク質を検出する方法と
して、免疫法(immunoassay )が一般的に多く使われてい
る。この免疫法は、いわゆる抗原(検出しようとするタ
ンパク質)と抗体(抗原を用いて作られた抗体)との特
異的な免疫反応により、検体内の所定の抗原濃度を定量
するものである。この免疫法は、複数種類の抗原が混在
する検体であっても、検出しようとする抗原を単離する
ことなく測定することができる。この点が、化学的測定
法あるいは物理的測定法と異なる。
【0003】また、免疫法の中には、下記のような種々
の手法がある。
【0004】radio immunoassay :RIA法(ラジオ
イムノアッセイ) enzyme immunoassay:EIA法(酵素免疫法) fluoro immunoassay:FIA法(蛍光免疫法)
【0005】RIA法は、アイソトープを用いる必要が
あるため、最近ではあまり使われていない。また、EI
A法は、簡易に免疫反応を測定できるため現在広く使わ
れている。更に、FIA法は、高感度、高精度な測定法
という位置づけである。EIA法のうち、抗体測定のた
めに固相を用いる方法を、特にELISA(enzymelinke
d immunosorbent assay)法と呼び、更にELISAには
以下の2つの手法がある。
【0006】 a.間接法 :固相に抗原を用いる方法 b.抗体捕獲法:固相に抗IgM抗体を用いる方法
【0007】上記ELISA法は、特定の病原体に対す
る抗体の定量、アレルゲン(allergen)に対する抗体の
定量、およびモノクローナル抗体のスクリーニングに使
われている。ELISA法に用いられる測定キットは、
一般的には96個の凹部が形成されたマイクロプレート
を用い、このマイクロプレート上で免疫反応測定が行わ
れる。従って、大量の検体を同時に測定することがで
き、近年、多くの自動化された免疫反応測定装置が市場
に出回っている。
【0008】ELISA法用の測定キットとしては、多
くの試薬メーカから種々の試薬が提供されている。例え
ば、tPAがあるが、これは血液中の血液凝固および血
栓に関わるフィブリンを溶かす方向に間接的に働く酵素
である。また、PAI_1は、tPAを抑制し、血液凝
固や血栓を造る方向に働く酵素である。
【0009】ところで、免疫反応測定装置に用いられる
センサとして、いわゆるSPRセンサが知られている。
このSPRセンサとは、表面プラズモン共鳴現象を用い
たセンサであり、以下の原理で測定される。即ち、50
nm程度の厚さを有する金属薄膜(金若しくは銀等)を
高屈折率のプリズムの底面に蒸着する。そして、プリズ
ム側から金属薄膜に向けて臨界角以上の角度で所定の光
を入射させる。金属薄膜は、50nm程度では半透明で
あるので、プリズム側から入射した光は金属薄膜を透過
して、プリズムと反対側の金属薄膜の表面に到達し、プ
リズムと反対側の金属薄膜の表面にエバネッセント場を
発生する。
【0010】光の入射角を調整することにより、エバネ
ッセント場の波数と表面プラズモン共鳴の波数を一致さ
せて、金属薄膜の表面に表面プラズモン共鳴を励起でき
る。この場合、表面プラズモン共鳴の波数は、金属薄膜
の誘電率と金属薄膜から見てプリズムと反対側の表面に
固定された検体との屈折率に依存している。従って、検
体の屈折率及び誘電率を調べることができる。このよう
に、光学系と検体とが金属薄膜を境にして相互に反対側
に位置していることにより、センサとして構築しやす
い。
【0011】上記原理を応用して、光ファイバを用いた
免疫反応測定装置用のSPRセンサが開発されている(B
IACORE社製 商品名:BIACORE Probe)。この光ファイバ
を用いたSPRセンサでは、先ず、光ファイバの先端部
外周面のクラッド(clad)が除去され、光ファイバの先端
の端面をきれいにカットするか若しくは磨いた上で、こ
の端面に銀がコーティングされる。また、この光ファイ
バの先端部外周面に金属薄膜(金若しくは銀等)がコー
ティングされる。さらに、光ファイバの先端部外周面の
金属薄膜を誘電体膜で覆い、この誘電体膜上に免疫反応
測定に用いる抗体が固定される。また、光ファイバの他
端部側には所定の光源が配設されており、光ファイバ内
に光を導入できるようになっている。
【0012】このように構成されたSPRセンサの免疫
反応測定手法について説明する。先ず、光ファイバ内に
導入された光は、光ファイバの先端部で特定の波長の光
が表面プラズモン共鳴を励起する。この表面プラズモン
共鳴を励起する光の波長は、誘電体膜と抗体の屈折率に
よって変化する。表面プラズモン共鳴を生じさせた波長
の光の強度は減衰する。このため、免疫反応前に最も減
衰する光の波長と免疫反応後に最も減衰する光の波長と
を比較することにより、免疫反応を測定することができ
る。また、光ファイバを用いたものの他、プリズムを用
いたSPRセンサも開発されている。
【0013】また、SPRセンサの中には、図12に示
すように、上板105(屈折率:n1)、導波路107
(屈折率:n2)、下板109(屈折率:n3)の三つ
の部分で構成されているものがある。そして、SPRセ
ンサセル103内で光を高効率に全反射させるために、
それぞれの部分の屈折率には以下の数式(1)か数式
(2)の何れかの関係が必要である。
【0014】n2>n1かつn2>n3・・・(1) n2>n1=n3・・・・・・・(2)
【0015】ここで、SPRセンサセル103の材質
は、ガラス材料(石英、BK7等)やプラスチック材料
等が挙げられる。そして、上板の下面、導波路の上下両
面及び端面(光入出射面)、下板の上面は研摩処理が施
されている。研摩された面でそれぞれが接着され、SP
Rセンサセル103が構成される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記各
従来例には以下のような不都合があった。即ち、光ファ
イバでSPRセンサを構成する場合には、その光ファイ
バの導波路の先端部外周面に、金属薄膜(例えばAuを
蒸着)を形成する必要がある。しかし、光ファイバ自体
は微細なものであるため、適切に金属薄膜を形成するこ
とができない、という不都合を生じていた。
【0017】また、実際に免疫反応測定を行う場合に
は、金属薄膜の表面に抗体を固定する必要があるが、上
記したように、光ファイバの導波路の先端部は微細で且
つ円筒形であるため、抗体を固定するのが困難である、
という不都合を生じていた。
【0018】また、上板・導波路・下板の3枚で構成さ
れたSPRセンサセルの場合には、それぞれの接着面を
研磨するために、作製工程数が多くなり、ディスポーザ
ブルであるSPRセンサセルが高価になってしまう、と
いう不都合があった。
【0019】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、特に抗体の固定及び検体の保持が容易で、製
造が簡易なSPRセンサセルを提供することを、その目
的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明では、表面にSPRセンサ部が形成され
所定の光源からの光を透過させる板状の導波路と、この
導波路の一方の表面に接合される板状の上板とを備え、
上板における導波路のSPRセンサ部に対応する位置に
所定の貫通口を形成する、という構成を採っている。以
上のように構成されたSPRセンサセルでは、導波路と
上板の貫通口によって形成される検体貯留部に検体が貯
留される。そして、SPRセンサ部で免疫反応が生じ
る。しかる後、導波路内に光が入射されてSPRセンサ
部で表面プラズモン共鳴が生じる。このとき、導波路に
入射された光は導波路の上面(上板との境界面)と下面
との間を全反射しつつ進行し、最後に導波路の出射面か
ら出射される。
【0021】また本発明では、SPRセンサセルを用い
た免疫反応測定装置において、SPRセンサセルの固定
に吸引ポンプを使用するという構成を採っている。この
ような構成を採る場合には、SPRセンサセルをSPR
センサセル固定台の下から吸引ポンプで吸引することに
より、吸引力でSPRセンサセルを確実に固定すること
ができる。これと同時に、SPRセンサセルの周辺の塵
や埃を除去することもできる。また、SPRセンサセル
固定台に磁石板を固定し、SPRセンサセルの上にも磁
石板を配設することで、両磁石板の間に磁力が発生し、
SPRセンサセルが固定される。
【0022】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]本発明の第1
の実施形態を図1から図9に基づいて説明する。
【0023】[SPRセンサセルの全体概要]図1は、
本実施形態に係るSPRセンサセル3の斜視図を示す。
特に、図1(A)はSPRセンサセル3の全体を示し、
図1(B)は上板5を示し、更に図1(C)は導波路7
を示す。本実施形態のSPRセンサセル3は、板状の導
波路7を用いたものである。より詳しくは、SPRセン
サセル3は、光を伝達させる導波路7と、この導波路7
の一方の面(本実施形態では上面)に配設される上板5
とからなる。
【0024】[導波路の構成]本実施形態のSPRセン
サセル3に用いられる導波路7は、ガラス若しくはプラ
スチックから構成されている。この導波路7は、透明な
材料から構成されているものであり、所定の端面(入射
面9)から入射した光が内部で全反射を繰り返して他端
面(出射面11)から出射されるようになっている。こ
の導波路7は、平面矩形の板状の形状をしており、長手
方向の一端面が入射面となっており他端面が出射面とな
っている。
【0025】導波路7の表面のうち、上板5と接する側
の面(本実施形態では上面)及びその反対の面(本実施
形態では下面)は、共に表面が平滑に研磨されている。
これは、導波路7内に入射した光がこれら各面で適切に
反射できるようにするためである。また、光の入射面9
及び出射面11も同様に研磨され平滑に処理されてい
る。これは、図示しない光源からの光を適切に導波路7
内に入射させ、更に、導波路7内を通過した光を適切に
分光器等の光検出手段(図示略)に向かって出射させる
ためである。
【0026】一方、導波路7の側面は、必ずしも研磨さ
れている必要はない。この側面で光が反射することは少
ないからである。逆に、光遮蔽用表面処理を施すのが望
ましい。なぜなら、免疫反応に用いる光以外の余分な光
が導波路7内に入射するのを防止できるからである。具
体的には、曇りガラス状の加工を施したり、アルミコー
ティング、黒色塗料を塗装する等が考えられる。但し、
光の入射を抑制できるものであれば、これらの加工に限
定されるものではない。
【0027】[上板]次に、上板5について説明する。
上板5も導波路7と同様にガラスやプラスチックから構
成されている。但し、光を透過させる必要はないので導
波路7のように透明である必要はない。ここで、上板5
と導波路7との屈折率の関係について説明する。本実施
形態のSPRセンサセル3を用いて免疫反応測定を行う
場合には、光を導波路7内で全反射させる必要がある。
このため、上板5の屈折率をn1とし、導波路7の屈折
率をn2とした場合には、n2>n1という条件を満た
す必要がある。本実施形態の導波路7及び上板5は当然
この条件を満足している。
【0028】また、上板5の表面のうち上記した導波路
7と対向する面(図1では下面)は、研磨加工が施され
ている。この研磨加工は、導波路7との境界線で導波路
7内を通過する光が適切に全反射できるようにするため
である。一方、上板5の他の面(上面及び前後左右各側
面)は、光遮蔽用表面処理を施すようにしてもよい。こ
れも、免疫反応測定に使用する光源からの光以外の余分
な光の入射を抑制するためである。
【0029】また、上板5の略中央部には所定の貫通口
13が形成されている。より詳しくは、上板5の上面か
ら、導波路7の上面に至るまで矩形の貫通口13が形成
されている。従って、この貫通口13に向かって導波路
7の表面の一部が外部に露出した状態となっている。そ
して、導波路7の表面における当該貫通口13に対応す
る部分には、後述するように金属薄膜が形成されてSP
Rセンサ部15となっている。
【0030】ここで、貫通口13を上板5に形成する手
法としては、一枚の板状の上板5に穴あけ加工を施す場
合が考えられる。即ち、所定の穴開け用機械(図示略)
を用いてSPRセンサ部15に対応する位置に貫通口1
3を形成する。しかし、本発明ではこれに限定されるも
のではない。即ち、上板5を一枚の部材から構成するの
ではなく、貫通口13を除く各部を2つ以上の部分に分
割して、これらの部品を接合することによって上板5を
構成するようにしてもよい。
【0031】上板5は以上のように構成されているの
で、上板5の貫通口13及び導波路7の表面等によっ
て、SPRセンサセル3内に立方体状の空間が形成され
る。この空間が、免疫反応測定をする場合の検体を貯留
する検体貯留部17となる。検体貯留部17は、導波路
7の入射面9から出射面11方向に向かって細長く形成
されている。これは、光の伝搬方向に沿ってSPRセン
サ部15を形成すれば、表面プラズモン共鳴が生じる長
さが長くなり、より精度の高い免疫反応測定をすること
ができるからである。
【0032】また、導波路7に対して上板5を接合する
には接着剤を用いている。この時、接着剤自体の屈折率
も導波路7の屈折率n2より小さいことが望ましい。光
の全反射が確実に行われるようにするためである。ま
た、接合には接着剤を用いる他、熱で接合するようにし
てもよい。即ち、導波路7と上板5との境界面を加熱し
てお互いに溶融させて接合する手法である。このほか、
導波路7の平滑性が失われることがなければ、どのよう
な接合手段を用いてもよい。
【0033】[SPRセンサ部の構造]次に、導波路7
の表面のうち、検体貯留部17に面する部分の詳しい構
造について説明する。この部分は、実際にSPRセンサ
として機能する部分(SPRセンサ部15)であるの
で、その構造は重要である。図2はSPRセンサセル3
の側方断面図を示す。具体的には、導波路7の表面に
は、順に金属薄膜,誘電体膜が形成されると共にこの誘
電体膜の表面に抗体(もしくは抗原)が固定されてい
る。
【0034】より詳しくは、SPRセンサ部15を形成
するために、導波路7には金属薄膜としてAu(金)が
蒸着等により被覆されている。ただし、金属薄膜として
は、AuではなくAg(銀)であってもSPRセンサ部
を構成することができる。ここで、導波路7がガラスで
あり、金属薄膜がAuの場合には、導波路7の表面に厚
さ数nmのCr(クロム)をコーティングするのが望ま
しい。これは、Crを介してAuをコーティングするこ
とにより、金属薄膜が安定するからである。
【0035】次に、Auの金属薄膜の表面に所定の誘電
体膜を介して抗体(もしくは抗原)が固定される。この
抗体(もしくは抗原)等は、測定する検体に含まれる抗
原(もしくは抗体)に応じて適切なものを選択する。こ
れは、検体に含まれる抗原に特異的に反応する抗体を固
定することにより、免疫反応測定によって検体内のその
特定の抗原の存在を知ることができるからである。
【0036】[SPRセンサセルの機能]次に、SPR
センサセル3の機能について説明する。図2(A)に示
すSPRセンサセル3は、下板を有しないものであり、
導波路7の下面は空気中に露出している。ここで、導波
路7の下面が空気であっても導波路7の内部を光が全反
射するには、導波路7の屈折率n2が空気の屈折率(=
1.0)よりも大きい必要がある。従って、本実施形態の
SPRセンサセル3では、このような条件を満たす導波
路を用いる。
【0037】実際の免疫反応測定に際しては、先ず、S
PRセンサセル3の検体貯留部17に検体を入れない状
態で、導波路7に光を入射してそのときの波長分布を調
べる。次に、所定の抗原(若しくは抗体)を含んだ検体
が検体貯留部17に貯留される。従って、誘電体膜17
に固定されている抗体19に対して特異的に反応する抗
原が検体内に含まれていれば、免疫反応が生じる。この
免疫反応が生じた状態で、光を導波路7内に入射させて
SPRセンサ部15で表面プラズモン共鳴が生じる。こ
れによって、表面プラズモン共鳴を生じさせる特定波長
の光の強度が減衰する。
【0038】次に、SPRセンサセル3を用いて免疫反
応測定をする場合に使用する光源について説明する。光
源は、所定の波長帯域の光Lを照射するものであり、具
体的には白色LEDランプが用いられている。本実施形
態では、SPRセンサセル3を透過した光のうち、免疫
反応前と免疫反応後の光の波長分布の変化を分析して、
これによって免疫反応を測定する。従って、光源は安定
した波長分布の光を照射するものが望ましい。市販の白
色LEDランプは、照射する光の波長帯域が450[n
m]から750[nm]程度である。尚、光源は、ある
波長帯域の光を照射できるものであれば、上記した白色
LEDランプ以外の光源を用いるようにしてもよい。具
体的には、ハロゲンランプを用いてもよい。
【0039】白色LEDランプの指向性(照射角度)
は、一般に20度から60度程度の角度となる。この点
で、180度以上の照射角度を有するハロゲンランプと
異なる。ここで、照射角度とは便宜上、所定の輝度以上
の照射部分の照射方向中間点での角度としている。この
ように、指向性の高い光源を用いる場合には、SPRセ
ンサセルに光を入射するために、特別な集光レンズ等を
使用する必要がなくなる場合がある。尚、白色LEDラ
ンプの特性によっては照射角度が140度程度のものも
存在するので、SPRセンサセルにおける複数の導波路
に光Lを照射する場合に適用できる。
【0040】光源として白色LEDランプを用いる場合
には、コストがハロゲンランプに比べて10分の1程度
であり、また、消費電力も30分の1程度となる。この
ため、バッテリ駆動が可能となって小型化できるので、
可搬性が向上して様々な用途への適用が可能となる。
【0041】次に、波長分布の測定について説明する。
波長分布の測定には分光器を用いる。但し、分光器の
他、フォトダイオードを用いることも考えられる。この
場合、免疫反応によって減衰する波長をあらかじめ推測
しておき、この波長の光のみが透過しうるフィルタを装
備し、当該波長の光の減衰を知ることで、免疫反応を測
定することができる。あるいは、複数のフォトダイオー
ドを備えると共に、各フォトダイオード毎にそれぞれ異
なる波長の光を透過しうるフィルタを設けるようにし、
それぞれの波長の光の減衰を分析して免疫反応を測定す
るようにしてもよい。
【0042】尚、以上は導波路の下面を空気に露出させ
た場合について説明した。しかしながら本発明はこれに
限定されるものではない。即ち、SPRセンサセル固定
台19を用いるようにしてもよい。但し、SPRセンサ
セル固定台19を用いる場合でも、導波路7内での光の
全反射を考慮しなければならないので、SPRセンサセ
ル固定台19自体の屈折率をn3とした場合には、導波
路7の屈折率n2との間で、n2>n3となる関係が必
要である。
【0043】図3は、SPRセンサセル固定台19を用
いているが、SPRセンサ部15に対応する位置は空間
21になっている場合を示している。即ち、SPRセン
サセル固定台19は、SPRセンサセル3の幅方向に2
分割されており、幅方向の両側でSPRセンサセル3を
支持している。そして、SPRセンサ部15に対応する
位置は完全な空間21となっており、宙に浮いた状態と
なっている。
【0044】[SPRセンサセルの固定構造]次に、S
PRセンサセル3を積極的に固定する構造について説明
する。図4は、吸引ポンプ23を用いてSPRセンサセ
ル3を固定する例を示している。具体的には、板状のS
PRセンサセル固定台19aが用いられる。SPRセン
サセル3自体は上記したものと同様である。SPRセン
サセル固定台19aには、図5(A)に示すように、吸
引ポンプ23が接続されている。吸引ポンプ23の吸引
パイプ25は、SPRセンサセル固定台19aの略中央
に形成されたポンプ用口から挿入されている。
【0045】本実施形態で用いられる吸引ポンプ23は
一般的に用いられるものであり、小さなSPRセンサセ
ル3を固定するだけであるので、容量も小さなもので十
分である。但し、SPRセンサセル3の導波路7の下面
及びSPRセンサセル固定台19aの上面は研磨処理が
施されている。従って、両者が密着して空気が吸引ポン
プ23に流れないという事態も考えられる。従って、吸
引ポンプ23に過負荷がかからないように、リークバル
ブ等を設けることが望ましい。あるいは、導波路7の下
面の一部に、空気が流れる細い溝のようなものを形成す
ることも考えられる。但し、この場合には導波路7内で
の光の全反射に影響を及ぼさないように形成する必要が
ある。このように、SPRセンサセル3をSPRセンサ
セル固定台19aに密着させる場合には、SPRセンサ
セル固定台19aの屈折率は、導波路7の屈折率より小
さい必要がある。従って、SPRセンサセル固定台19
aには、屈折率の小さな材質が求められる。
【0046】図6は、SPRセンサセル3をSPRセン
サセル固定台19aに固定する他の例を示す図である。
この固定構造では、磁石板を用いる点に特徴を有してい
る。以下に具体的に説明する。図に示すように、SPR
センサセル固定台19aの表面には下部磁石板27が配
設されている。この下部磁石板27は、SPRセンサセ
ル固定台19aのほぼ全面を覆っており、この下部磁石
板27の上にSPRセンサセル3が担持される。下部磁
石板27の略中央には、ポンプ用口が開口されており、
既に説明したものと同様に、吸引ポンプ23の吸引パイ
プ25が挿入されるようになっている。
【0047】SPRセンサセル3は、下部磁石板27上
の略中央部に担持されている。そして、SPRセンサセ
ル3の上板5の上に、上部磁石板29が配設されてい
る。この上部磁石板29は、下部磁石板27との間で磁
力を発生させ、SPRセンサセル3をSPRセンサセル
固定台19aの所定位置に固定する役割を有している。
この上部磁石板29は、SPRセンサセル3の全面を覆
うものではない。即ち、図6に示すように、光の入射面
側と出射面側に2つの上部磁石板29が配設される。従
って、SPRセンサセル3の中央部に形成されている検
体貯留部17は、上部磁石板29によって覆われていな
い。これは、SPRセンサセル3を下部磁石板27の上
に固定した状態でも、検体を検体貯留部17に注入する
ことができるようにするためである。
【0048】上記したように、上部磁石板29は2枚用
いることによって目的が達成できるが、本発明はこれに
限定されるものではない。即ち、上板5の平面形状と同
一な一枚の上部磁石板を形成しても良いし、あるいは3
つ以上の部分からなる上部磁石板を用いるようにしても
よい。換言すれば、下部磁石板27とによる磁力によっ
てSPRセンサセル3を固定できればよいので、その形
状は特に限定されるものではない。また、上部磁石板2
9を用いる場合でも、図7(A)に示すように、吸引ポ
ンプ23を用いることでSPRセンサセル3の固定がよ
り確実となる。図8は、SPRセンサセル固定台19
a,下部磁石板27,SPRセンサセル3及び上部磁石
板29を示す平面図である。図8(A)及び図8(B)
から分かるように、SPRセンサセル固定台19aと下
部磁石板27の略中央部には、ポンプ用開口31,33
が形成されている。
【0049】[SPRセンサセルの具体的使用例]本実
施形態のSPRセンサセル3は、使用前には図9(A)
に示すように、上板5及び導波路7が保護膜35で被覆
されている。これは、特に、導波路7の表面にキズやゴ
ミ等が付かないようにするためである。そして、実際に
使用する段階ではこれらの保護膜35が引き剥がされ
る。そして、SPRセンサセル固定台19aに載置され
る。この時、SPRセンサセル3を載置するのは、SP
Rセンサセル固定台19aの略中央部であり、ポンプ用
開口31が形成された位置である。
【0050】しかる後に、吸引ポンプ23によってSP
Rセンサセル3の下面から空気を吸引し、SPRセンサ
セル3自体を確実に固定する。そして、SPRセンサセ
ル3の検体貯留部17に検体37を注入する。検体37
を注入すると、一定条件下、SPRセンサ部15に固定
されている抗体(若しくは抗原)と検体37内の抗原
(若しくは抗体)とが特異的に反応する。これによっ
て、SPRセンサ部15の表面状態が変化する。この状
態で、SPRセンサセル3の導波路7に光を入射する
と、特定の波長の光が表面プラズモン共鳴を生じさせ、
その特定波長の光の強度が減衰する。従って、免疫反応
が生じていない時の波長分布と、免疫反応が生じた後の
波長分布を調べることで、免疫反応を知ることができ
る。
【0051】[第2の実施形態]図10に示すSPRセ
ンサセル3aは、上板の代わりにフッ素膜39が形成さ
れている点に特徴を有している。即ち、導波路7自体は
上記したSPRセンサセル3で使用されているものと同
一である。この導波路7の上面の周囲部であって、SP
Rセンサ部15を除く領域にフッ素膜39が被覆されて
いる。フッ素膜39はそれ自体が水をはじく性質を有し
ており、SPRセンサ部15に検体を注入しても、検体
自体の表面張力でSPRセンサ部15に留まる。従っ
て、上記した実施形態で用いた上板5は不要となる。
尚、図10ではフッ素膜39が所定の厚さを有している
ように記載されている。しかしながら、これは説明の便
宜上の図であり、実際にはフッ素膜39の厚さは僅かな
ものである。従って、SPRセンサ部15に注入する検
体の量も、フッ素膜39から漏れないように少量に留め
ておく必要がある。
【0052】ここで、フッ素膜39の屈折率をn4とし
た場合には、導波路7の屈折率n2との間でn2>n4
の関係を満たしている。このような屈折率の条件を満た
していることで、導波路7内で光が全反射し、正しく免
疫反応測定をすることができる。また、上板5を用いず
にフッ素膜39を用いる場合には、フッ素膜39の被覆
工程は増えるものの、上板の加工が不要となり、部品点
数も削減できることから製造コストを抑制することが可
能となる。
【0053】本実施形態では、SPRセンサセル3aを
固定する構造としては、第1の実施形態で説明したもの
と同様である。即ち、SPRセンサセル3aの下面から
吸引ポンプ23で空気を吸引することにより、SPRセ
ンサセル3aを確実に固定できるようになっている。但
し、SPRセンサセル3aの固定に吸引ポンプ23を用
いることは一例である。即ち、上記した各磁石板27,
29を用いて固定するようにしても良いし、大きな振動
等が加わらない場合には、何ら積極的な固定構造を用い
なくてもよい。
【0054】[第3の実施形態]次に、図11に基づい
て第3の実施形態について説明する。この第3の実施形
態は、複数の検体貯留部17bを有する点に特徴を有し
ている。この図に示すSPRセンサセル3bは、一例と
して4カ所の検体貯留部17bが形成されているもので
ある。即ち、SPRセンサセル3bは、板状の導波路7
bの上面に、細長い4つの貫通口13bが形成された上
板5bが接合されている。各貫通口13bは、それぞれ
SPRセンサセル3bの幅方向(入射面9bから出射面
11bに向かう方向に垂直な方向)に相互に平行に並べ
られている。そして、導波路7bの表面であって、上板
5bの貫通口13bに対応する位置には、金属薄膜、誘
電体膜及び抗体(若しくは抗原)が固定され、SPRセ
ンサ部15bとなっている。
【0055】ここで、導波路7bと上板5bとは第1の
実施形態で説明したものと同様に、接着剤で接合された
り、加熱により境界面を溶融させてお互いに接合するよ
うにしている。このとき、導波路7bの上面(上板5b
との接合面)と上板5bの下面(導波路7bとの接合
面)はそれぞれ平滑となるように研磨処理が施されてい
る。また、導波路7bの入射面9b,出射面11b及び
下面も研磨処理が施されている。入射面9b及び出射面
11bの研磨処理は、光を適切に導波路7内に入射させ
るとともに出射させるためであり、下面の研磨処理は導
波路7b内で光が適切に全反射するようにするためであ
る。尚、導波路7bの側面は研磨処理は施されていな
い。これは、側面から導波路7b内に不要な光が入射し
ないようにするためである。
【0056】以上のように、SPRセンサセル3bに複
数の検体貯留部17bを設けた場合には、免疫反応測定
工程にも一定の工夫をする必要がある。即ち、検査用の
光を照射する光源と分光器が一組しか設けられていない
場合には、各免疫反応測定ごとに切換をする必要があ
る。具体的に説明すると、導波路7bの入射面9b側に
光源を配設し、出射面11b側に分光器を配置する。そ
して、複数の検体貯留部17bのうちの一つの検体貯留
部が光源と分光器を結ぶ直線上に位置するようにSPR
センサセル3bを位置決めする。しかる後に、SPRセ
ンサセル3bに光を導入して免疫反応測定を行う。
【0057】続いて、SPRセンサセル3bを幅方向に
移動させて、次の検体貯留部17bが光源と分光器とを
結ぶ直線上に位置するようにする。そして、最初の検体
貯留部の場合と同様に、光源からの光を入射して免疫反
応測定を行う。以降も同様に、全ての検体貯留部17b
について免疫反応測定を行う。このように、複数の検体
貯留部17bを有するSPRセンサセル3bを用いる場
合には、一種類の検体に対する多項目の免疫反応測定を
短時間で行うことができる。また、多種類の検体に対す
る免疫反応測定も同様に短時間で行うことができる。
【0058】図11で示したSPRセンサセル3bは検
体貯留部17bを4つ備えたものであるが、本発明はこ
れに限定されるものではない。即ち、検体貯留部が2つ
や3つのものであっても良いし、5つ以上有するもので
あってもよい。また、検体貯留部17bの位置を切り替
えるために、SPRセンサセル3b自体を移動させる場
合だけでなく、逆に光源および分光器を移動させるよう
な構造を採用することも可能である。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、板状の導
波路と、この導波路の一方の表面に接合される上板のみ
によりSPRセンサセルを構成することができる。この
ため、下板が不要となり下板の研磨も不要であるので、
SPRセンサセル自体の製造コストを削減することがで
きる、という優れた効果を生じる。また、下板を用いな
いために、SPRセンサセル自体を小型化することがで
きる。
【0060】また、免疫反応測定をする場合には、SP
Rセンサセルを所定位置に固定しなければならないが、
本発明のように、吸引ポンプを用いる場合には、簡単に
SPRセンサセルをSPRセンサセル固定台に固定でき
る。また、吸引ポンプの吸引力を適切に調整することに
より、容易に取り外しができるようにする事も可能であ
る。また、吸引ポンプを用いる場合には、SPRセンサ
セルの周囲の塵や埃を除去することが可能であるので、
免疫反応測定時の条件を一定にすることができる、とい
う優れた効果を生じる。
【0061】更に、SPRセンサセルの固定に、磁石板
を用いる場合も同様にSPRセンサセルを簡単に固定す
ることができる。特に、吸引ポンプと同時に磁石板を用
いることにより、より強固にSPRセンサセルをSPR
センサセル固定台に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかるSPRセンサ
セルを示す斜視図であり、図1(A)は全体図を示し、
図1(B)は上板を示し、図1(C)は導波路を示す。
【図2】図1に開示したSPRセンサセルを用いた免疫
反応測定装置の側方断面図を示し、図2(A)は導波路
の下が空気の場合を示し、図2(B)は導波路の下がS
PRセンサセル固定台の場合を示している。
【図3】図2に開示した免疫反応測定装置の平面図を示
す。
【図4】図3に開示した免疫反応測定装置に吸引ポンプ
を接続した場合を示す斜視図である。
【図5】図4に開示した免疫反応測定装置を示す図であ
り、図5(A)は側方断面図を示し、図5(B)は平面
図を示す。
【図6】図1に開示したSPRセンサセルを用いた免疫
反応測定装置であって、SPRセンサセルの固定に磁石
板を用いる例を示す斜視図である。
【図7】図6に開示した免疫反応測定装置を示す図であ
り、図7(A)は側方断面図を示し、図7(B)は平面
図を示す。
【図8】図6に開示した免疫反応測定装置を分解した平
面図であり、図8(A)はSPRセンサセル固定台を示
し、図8(B)は下部磁石板を示し、図8(C)はSP
Rセンサセルを示し、図8(D)は上部磁石板を示す。
【図9】図2に開示した免疫反応測定装置の使用例を示
す側方断面図であり、図9(A)はSPRセンサセルに
保護膜が付されている状態を示し、図9(B)は保護膜
を剥離する状態を示し、図9(C)はSPRセンサセル
固定台にSPRセンサセルを載置した状態を示し、図9
(D)はSPRセンサセルに検体を貯留した状態を示
し、図9(E)は、導波路に光を入射している状態を示
す。
【図10】本発明の第2の実施形態に係るSPRセンサ
セルを示す図であり、図10(A)は側方断面図を示
し、図10(B)は平面図を示す。
【図11】本発明の第3の実施形態を示す斜視図であ
り、図11(A)は全体図であり、図11(B)は上板
を示し、図11(C)は導波路を示す。
【図12】従来のSPRセンサセルを示す図であり、図
12(A)は全体斜視図を示し、図12(B)は上板の
斜視図を示し、図12(C)は導波路の斜視図を示し、
図12(D)は下板の斜視図を示し、図12(E)は免
疫反応測定装置の側方断面図を示す。
【符号の説明】
1 免疫反応測定装置 3 SPRセンサセル 5 上板 7 導波路 13 貫通口 15 SPRセンサ部 17 検体貯留部 19 SPRセンサセル固定台 21 空間 23 吸引ポンプ 25 吸引パイプ 27 下部磁石板 29 上部磁石板 31,33 ポンプ用口 37 検体 39 フッ素膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G057 AA02 AB07 AC01 BA01 BB01 BB06 DB08 2G059 AA01 BB12 CC16 DD12 EE02 FF06 GG10 JJ11 JJ17 KK01 LL04 NN01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面にSPRセンサ部が形成され所定の
    光源からの光を透過させる板状の導波路と、この導波路
    の一方の表面に接合される板状の上板とを備え、 前記上板における前記導波路のSPRセンサ部に対応す
    る位置に所定の貫通口を形成したことを特徴とするSP
    Rセンサセル。
  2. 【請求項2】 表面にSPRセンサ部が形成され所定の
    光源からの光を透過させる板状の導波路と、前記導波路
    の表面の前記SPRセンサ部に対応する位置を除く領域
    に被覆されるフッ素膜とを備えたことを特徴とするSP
    Rセンサセル。
  3. 【請求項3】 前記SPRセンサ部を少なくとも2箇所
    形成したことを特徴とする請求項1又は2記載のSPR
    センサセル。
  4. 【請求項4】 前記導波路を、空気の屈折率より大きい
    屈折率を有する材質で構成したことを特徴とする請求項
    1,2又は3記載のSPRセンサセル。
  5. 【請求項5】 前記請求項1,2,3又は4記載のS
    PRセンサセルを用いた免疫反応測定装置において、 前記SPRセンサセルを、前記SPRセンサ部に対応す
    る位置が空間となっているSPRセンサセル固定台に載
    置したことを特徴とする免疫反応測定装置。
  6. 【請求項6】 前記請求項1,2,3又は4記載のSP
    Rセンサセルを用いた免疫反応測定装置において、 前記SPRセンサセルを載置する所定のSPRセンサセ
    ル固定台を備え、このSPRセンサセル固定台の所定位
    置であって前記SPRセンサセルに対応する位置に接続
    される吸引ポンプを備えたことを特徴とする免疫反応測
    定装置。
  7. 【請求項7】 前記SPRセンサセル固定台上に所定の
    下部磁石板を固定すると共に、前記SPRセンサセル上
    に上部磁石板を配設したことを特徴とする請求項5又は
    6記載の免疫反応測定装置。
  8. 【請求項8】 前記SPRセンサセル固定台を、前記導
    波路の屈折率より小さい屈折率を有する材質で構成した
    ことを特徴とする請求項5,6又は7記載の免疫反応測
    定装置。
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