JP2001272034A - ライターの着火機構 - Google Patents

ライターの着火機構

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JP2001272034A JP2000091142A JP2000091142A JP2001272034A JP 2001272034 A JP2001272034 A JP 2001272034A JP 2000091142 A JP2000091142 A JP 2000091142A JP 2000091142 A JP2000091142 A JP 2000091142A JP 2001272034 A JP2001272034 A JP 2001272034A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 横車の空転により発火不能とする一方、横車
の押し付け回転操作によりヤスリ車を回転させて発火を
行うように設けるについて、操作性を向上すると共に、
組み付けが良好で異音の出ない機構とする。 【解決手段】 フリント式の着火機構6は、ライター本
体2に回転自在に支持された支点部材61と、支点部材61
と一体に回転可能なヤスリ車62と、支点部材61の外周で
空転可能な横車63と、横車63と支点部材61との間のOリ
ング等による摩擦抵抗部材64を備える。横車63の押し付
けが弱い状態では横車63が空転してヤスリ車62は回転せ
ず発火不能で、横車63を押し付けて摩擦抵抗部材64の摩
擦抵抗力を増大した状態での横車63の回転操作により摩
擦抵抗部材64を介してヤスリ車62を回転させて発火可能
としてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発火石を使用しヤ
スリ車の回転によって火花を飛ばすようにしたライター
の着火機構に関し、特に、横車が空転して着火不能な状
態を有する機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、横車をヤスリ車と分離して空
転可能に設置し、単なる横車の回転操作ではヤスリ車が
回転せず、着火不能として不用意に炎が発生しないよう
にした着火機構が種々提案されている。
【0003】例えば、第1の先行例として、米国特許第
5,096,414号に示されるように、ヤスリ車が両側
の支軸により回転自在に支持され、このヤスリ車の両側
に支軸を中心として空回りする横車が設けられ、指を横
車と共にヤスリ車の外周に接触させて、直接ヤスリ車を
回転させることで着火するようにし、横車の回転だけで
は着火不能とした構造が提案されている。
【0004】また、第2の先行例として、米国特許第
5,547,370号に示されるように、ヤスリ車を回転
可能に支持する支軸におけるヤスリ車の両側の横車を支
持する部分を断面多角形状とし、この多角形状より大き
い多角形穴を横車に設け、通常は横車が空転し、横車を
押さえ付けることにより両多角形の角が係合してヤスリ
車を回転可能とした構造が提案されている。
【0005】第3の先行例として、米国特許第5,86
8,561号に示されるように、ヤスリ車の支軸の断面
を凹凸形状を有する構造とし、横車の中心孔は、この支
軸の凹凸形状と相似でサイズの大きい形状として空転お
よび係合可能に設け、第2の先行例と同じく通常は空回
りする横車が、押さえ付けることにより支軸と係合しヤ
スリ車を回転可能とした構造が提案されている。
【0006】第4の先行例として、米国特許第5,91
3,674号に示されるように、ヤスリ車の支軸の断面
を歯車形状、セレーション形状に設け、横車の中心孔を
内径の大きい歯車形状、セレーション形状として空転お
よび係合可能に設け、第2の先行例と同じく通常は空回
りする横車が、押さえ付けることにより支軸と係合しヤ
スリ車を回転可能とした構造が提案されている。
【0007】第5の先行例として、米国特許第5,97
1,749号に示されるように、ヤスリ車は丸棒状の支
軸により回転可能に支持され、ヤスリ車の両側の横車は
支軸より径の大きい軸受穴で回転可能に支持されると共
に、ヤスリ車の両側面には多角形穴を開口させ、横車の
内側面には多角形穴よりサイズの小さい多角形突起を設
けて空転および係合可能とし、通常は空回りする横車
が、押さえ付けることによりヤスリ車と係合してヤスリ
車を回転可能とした構造が提案されている。
【0008】一方、横車が空転可能ではないが、他の着
火機構を示す第6の先行例として、米国特許第5,75
9,023号に示されるように、ヤスリ車の両側に横車
を一体に回転可能に設けると共に、この横車とヤスリ車
との間に滑り車を配設し、指の小さい子供などでは両側
の横車への指の接触および滑り車の押し付けが十分に得
られずに、着火操作を困難とした構造が提案されてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかして、上記のよう
な先行例のライターの着火機構では、その使用態様また
は組み付けにおいて次のような問題を有し、実用化に向
けて一層の改善が望まれる。
【0010】具体的には、第1の先行例では、ヤスリ車
に直接触れてこれを回転させるので手が汚れる点で問題
があり、また使用者によっては指肉が薄くヤスリ車に届
かなければ回転できず正規の着火操作が行いにくい難点
がある。また、第2ないし第5の先行例では、ヤスリ車
の支軸と横車またはヤスリ車と横車との間のサイズの異
なる形状の押し付け係合により横車とヤスリ車が一体に
回転する構造であるが、通常の空転状態では係合しない
寸法設定であるので、横車の支持にはその移動を許容す
るための隙間があって、がたつきが大きく組み付けが不
安定であり、不良品と思われる恐れがあり商品性が低
い。また、一般にヤスリ車、支軸、横車は、強度、耐熱
性の面から金属が使用されるもので、金属同士の係合に
おいては摩擦抵抗力が比較的小さいため、この第2ない
し第5の先行例では、多角形状等がしっかり係合しない
限り回転抵抗が比較的大きいヤスリ車の回転は難しく、
正規の着火操作が行いにくく、また係合しやすい形状と
すると空転しにくく所期の機能が得にくい難点がある。
さらに、空転時に金属同士が衝突して異音が発生し、製
品としての印象を損ねる難点もある。
【0011】一方、第6の先行例の滑り車のように、金
属同士の押し付けに伴う摩擦抵抗力の増大だけではヤス
リ車の回転抵抗力以上の力を得るのが難しく、また、滑
り車の介在により着火操作性が低くなる難点があり、1
回の操作では着火できないような扱いにくいライターと
なる恐れがある。
【0012】本発明はこの点に鑑み、横車の空転状態の
確保と着火操作性に優れると共に、横車のがたつきが少
なく組み付けが良好で異音のない商品性の高いライター
の着火機構を提供せんとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明のライターの着火機構は、ヤスリ車に発火石が圧接さ
れ、該ヤスリ車の回転により火花を発生させるライター
の着火機構において、ライター本体に回転自在に支持さ
れた支点部材と、該支点部材と一体に回転可能なヤスリ
車と、該ヤスリ車の両側における支点部材の外周に配設
されたリング状の摩擦抵抗部材と、該摩擦抵抗部材の外
周に空転可能に配設された横車とを備え、前記横車を中
心方向に押し付けて摩擦抵抗部材の摩擦抵抗力を増大し
た状態での横車の回転操作により摩擦抵抗部材を介して
ヤスリ車を回転させることを特徴とするものである。
【0014】前記支点部材は、ヤスリ車の中心部に対し
て両側から嵌合固着される嵌合部を有し、該嵌合部に隣
接して外周に前記摩擦抵抗部材が装着される伝達軸部を
有するものが好ましい。前記支点部材は円盤状フランジ
部を有し、該フランジ部とヤスリ車の側面との間に摩擦
抵抗部材および横車を配設するのが好適である。前記支
点部材は円盤状フランジ部を有し、該フランジ部を横車
の外側面に形成されたフランジ部の外径より大きい凹部
に挿入するのが好適である。
【0015】前記支点部材の摩擦抵抗部材と接触する面
を、ローレット等の凹凸形状に設けてもよい。前記横車
の摩擦抵抗部材と接触する面を、ローレット等の凹凸形
状に設けてもよい。前記横車は、テーパー面で摩擦抵抗
部材と接触するようにしてもよい。
【0016】前記摩擦抵抗部材は、ゴム、軟質樹脂など
の弾性材料で構成するのが好ましい。前記摩擦抵抗部材
は、Oリング状または平リング状に形成し得る。
【0017】
【発明の効果】以上のような本発明によれば、ライター
本体に回転自在に支持された支点部材と一体に回転可能
に設けたヤスリ車の両側における支点部材の外周にリン
グ状の摩擦抵抗部材を配設し、該摩擦抵抗部材の外周に
空転可能に横車を配設し、横車を中心方向に押し付けて
摩擦抵抗部材の摩擦抵抗力を増大した状態での横車の回
転操作により摩擦抵抗部材を介してヤスリ車を回転させ
るようにしたことにより、従来の着火操作のように横車
を単に回転させようとしても横車は空回りしてヤスリ車
は回転せず着火不能であり、所期の機能が得られる。ま
た、着火のための操作は横車の押し回し操作であって、
この横車によるヤスリ車の回転を摩擦抵抗部材の摩擦抵
抗力を介して行うので、従来の係合形状による回転伝達
と異なり、係合位置に制限がなく横車の押し付けにより
ヤスリ車を回転できるため、操作性が向上する。
【0018】また、横車を押し付けない空転状態にあっ
ても摩擦抵抗部材の介在により、横車と支点部材および
ヤスリ車にがたつきが少なく組み付けが安定する。ま
た、横車の空転時には係合部分の衝突による異音発生が
なく、スムーズに回転し不良品と思われることなく商品
性が向上する。さらに、着火機構の組み立ては簡易に行
え、量産性に適したものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明のラ
イターの着火機構の実施の形態を詳細に説明する。図1
は一つの実施の形態の着火機構を有するガスライターの
中央縦断正面図、図2は組立状態の着火機構の斜視図、
図3はその分解斜視図、図4は着火機構部分の中央縦断
面図、図5は操作状態の着火機構の中央縦断面図であ
る。
【0020】ガスライター1は、燃料ガスが貯蔵された
ライター本体2と、燃料ガスを噴出するノズル3および
バルブ機構41を有する燃料供給手段4と、この燃料供
給手段4のノズル3を引き上げてバルブ機構41の開閉
作動を行う作動レバー5と、フリント式の着火機構6と
を備えている。
【0021】ライター本体2は、合成樹脂で成形された
有底筒状のタンク本体21の上面に上蓋22が気密に固
定されて、その内部にブタンガス等の燃料ガスが貯蔵さ
れるタンク部分が構成されると共に、このタンク部分と
は別体にその上部に中間ケース23が嵌着されてなる。
【0022】上記ライター本体2の上蓋22には、貯蔵
された燃料ガスの噴出量を制御する公知のバルブ機構4
1による燃料供給手段4が配設され、該バルブ機構41
の中心に設けられたノズル3が中間ケース23より上部
に突出している。このノズル3には、前記作動レバー5
の一端部に形成されたノズル係合部51が係合される。
また、上記ノズル3の上方周囲にはキャップ8が装着さ
れ、さらに、ノズル3からのガス噴出量を調整する炎長
調整リング42が設置されている。
【0023】着火機構6は、両端部の支点部材61,6
1と、該支点部材61,61に固着支持される周面がヤ
スリ面に形成されたヤスリ車62と、該ヤスリ車62の
両側に空転可能に配設され外周面に凹凸形状を有する横
車63,63と、横車63,63の内周側で支点部材6
1,61の外周に介装される摩擦抵抗部材64,64
と、上記ヤスリ車62の底部周面に石押しスプリング6
7で付勢されて圧接する発火石68(フリント)とから
なる。発火石68および石押しスプリング67は前記中
間ケース23の筒部24に収容されている。
【0024】両側の支点部材61は、それぞれ円盤状の
フランジ部61aの内側面中心に外周面に軸方向に延び
る凹凸ローレットが形成された軸状嵌合部61bが突設
され、軸状嵌合部61bとフランジ部61aとの間に周
面が平坦な伝達軸部61cが設けられ、フランジ部61
aの外側面中心には回転軸61dが突設されている。両
側支点部材61の軸状嵌合部61bが、円筒状のヤスリ
車62の中心孔62aに両側から嵌合されて一体に回転
するように結合される。外方に突出する両側の回転軸6
1dが、前記中間ケース23の左右両側に上方に指向し
て配設した支柱25に開口された軸受孔26(図4参
照)に挿入支持され、ヤスリ車62が回転可能に設けら
れている。そして、上記ヤスリ車62を回転することに
より発火石68を擦過して火花が発生する。
【0025】前記摩擦抵抗部材64は、断面円形のOリ
ング状で、ゴム、軟質樹脂などで構成され、表面は摩擦
係数がある程度大きく形成されている。その内径は前記
支点部材61の伝達軸部61cの外径に相当し、自由状
態または若干伸ばした状態で伝達軸部61cの外周に装
着される。
【0026】前記横車63は、リング状で外周が指掛け
用の凹凸形状に設けられ、内周開口の周面が前記摩擦抵
抗部材64の外周に接触可能な当接面63aに形成さ
れ、この当接面63aの内径は摩擦抵抗部材64の外径
と略一致する。横車63の内側面は平坦に、外側面には
前記支点部材61のフランジ部61aの外径より大き
く、厚みに相当する深さの円形凹部63bが設けられて
いる。組付状態においては、該凹部63b内にフランジ
部61aが挿入され、横車63の半径方向の移動が許容
されると共に移動範囲が規制される。つまり、フランジ
部61aの外周面が凹部63bの周面に当接する範囲で
横車63が半径方向に移動可能である。その際、当接面
63aが摩擦抵抗部材64に接触し、横車63の移動量
に応じて変形させる。摩擦抵抗部材64が押圧される
と、横車63の当接面63aおよび支点部材61の伝達
軸部61cに圧接して摩擦抵抗力が増し、横車63の回
転を支点部材61およびヤスリ車62に伝達し、一体に
回転するようになっている。
【0027】なお、ヤスリ車62に支点部材61を嵌合
する際に、前記摩擦抵抗部材64および横車63が、支
点部材61のフランジ部61aとヤスリ車62の側面と
の間の伝達軸部61cの外周に同時に組み付けられる。
【0028】前記作動レバー5は、支柱25の間を通り
ライター本体2の中間ケース23上に前後方向に延びて
配設されている。該作動レバー5は合成樹脂からなり、
一端にノズル3の先端が挿通しノズル首部が係合するス
リット溝によるノズル係合部51が形成され、他端の上
面に押圧部52が形成されている。上記ノズル係合部5
1は、常時ノズルに係合している。なお、前記ノズル係
合部51と押圧部52との中間部分には前記筒部24の
上端が挿通し、発火石68がヤスリ車62の底部外周に
圧接する。
【0029】以上のような構成からなるガスライター1
について、その作用を詳細に説明する。まず、図1およ
び図4に示す非使用状態において、摩擦抵抗部材64は
全周において非押圧状態にあり、横車63はその中心位
置が支点部材61の中心位置と略一致する。この状態で
横車63の外周に指が掛けられ、単に回転操作または弱
い押し付け力で回転操作された際には、摩擦抵抗部材6
4はその外周部の横車63の当接面63aに対する摩擦
抵抗力または内周部の支点部材61の伝達軸部61cに
対する摩擦抵抗力が小さく、また、ヤスリ面に発火石6
8が圧接していることでヤスリ車62の回転にはある程
度大きな抵抗があり、横車63は支点部材61に対して
空転する。その際、摩擦抵抗部材64は回転せず外周部
で横車63に対し滑動するか、横車63と共に回転して
内周部で支点部材61に対して滑動するか、内外周の両
方で滑動する。この横車63の空転により、支点部材6
1およびヤスリ車62は回転しないで火花は発生せず、
作動レバー5が押し下げられてガスが噴出しても着火し
ない。
【0030】次に、ガスライター1の着火操作は、図5
に示すように、横車63の外周の凹凸に指Fを当て中心
方向に強い力で押し付けると共に回転させるのに続いて
作動レバー5の押圧部52を押し下げる。横車63の中
心方向への押し付けに伴い、この押し付け部分の摩擦抵
抗部材64は圧縮されて横車63の中心位置が移動す
る。図5の状態では、支点部材61のフランジ部61a
の外周部が、横車63の凹部63bの外周壁に接触する
程度まで、横車63の押し付けが行われている。
【0031】この状態では、摩擦抵抗部材64の内外周
における横車63の当接面63aおよび支点部材61の
伝達軸部61cに対する密着が強まり、摩擦抵抗力がヤ
スリ車63と発火石68の擦過抵抗力より増大し、横車
63の回転力が摩擦抵抗部材64を介して支点部材61
に伝達され、また摩擦抵抗部材64の側面がヤスリ車6
2の側面に圧接する場合にはヤスリ車62にも直接伝達
されて、横車63の回転に伴ってヤスリ車62が回転し
火花が発生する。作動レバー5の揺動によりノズル係合
部51はノズル3を上昇させて燃料ガスを噴出させ、前
記火花により着火する。
【0032】なお、前記横車63の回転操作から指Fが
離れて作動レバー5の押圧部52に移行する途中で、横
車63の押し付け力が弱まり、ヤスリ車62への回転力
の伝達が遮断されるが、ヤスリ車62の初期の回転量に
よって着火に必要な火花は確保できる。
【0033】消火のために作動レバー5の押圧部52か
ら指Fを離すと、燃料供給手段4内に配設したスプリン
グの戻り力によりノズル3が下降し、燃料ガスの噴出が
停止される。また、前記横車63から指Fが離れること
で、摩擦抵抗部材64の押圧が解放されて復元し、横車
63は空転状態に戻る。
【0034】本実施形態によれば、横車63の通常回転
操作では横車63が空転して火花が発生せず、従来操作
では着火不能であることが認識でき、また、着火操作と
しては従来の操作に横車63の押し付け動作を加えたこ
とにより、一連の操作に連係して操作性に優れている。
ヤスリ車62の外周に触れることなく手も汚れない。空
転時には摩擦抵抗部材64がゴム、軟質樹脂等によるリ
ング状であることで、異音の発生がなく、摩擦抵抗部材
64が全周で均等な厚みに復元して各部に形成される隙
間は小さく横車63のがたつきも少ない。
【0035】図6は、他の形態の摩擦抵抗部材を示す斜
視図である。この摩擦抵抗部材65は、ゴム、軟質樹脂
などで断面が矩形の平リング形状に設けられている。該
摩擦抵抗部材65は、外周面および内周面が平坦である
ことで、支点部材61および横車63に対する接触面積
が広くなり、弱い押し付け力での摩擦抵抗力の増大が得
られる。また、弾性変形量の少ない(剛性の大きい)素
材による摩擦抵抗部材65の形態に適している。
【0036】その他、摩擦抵抗部材としては断面形状
が、半円形状、楕円形状、台形状、太鼓型などに適宜設
計変更可能である。また、材質としては、剛性の大きさ
に応じ軟らかいものと硬いものとで押し付け力に対する
変形程度が異なって摩擦抵抗力が異なり、また、素材自
体の摩擦係数の違いによっても摩擦抵抗力が異なり、弱
い押し付け時の横車63の空転を確保すると共に、適度
な押し付け力が加わると急激に摩擦抵抗力が増大してヤ
スリ車62の回転が行えるように、材質、形状等を選定
するものである。
【0037】次に、図7は、他の形態の支点部材61お
よび横車63を示す斜視図である。この形態の支点部材
61の伝達軸部61eは、外周面が軸方向に延びる凹凸
形状によるローレットに設けられている。また、横車6
3の内周当接面63cは、同様に軸方向に延びる凹凸形
状によるローレットに設けられている。なお、本形態に
おいては、平リング状の摩擦抵抗部材65を採用するの
が好適である。
【0038】上記ローレットとしたことにより、摩擦抵
抗部材65として硬いものが使用された際に、横車63
の押し付け時に伝達軸部61eおよび当接面63cのロ
ーレットの凸部先端が摩擦抵抗部材65に食い込んで摩
擦抵抗力が増し、横車63の回転力の伝達を確保してい
る。なお、伝達軸部61eおよび当接面63cの一方の
みローレットとしてもよく、その凹凸形状の高さも変更
可能である。また、上記伝達軸部61eおよび当接面6
3cの摩擦抵抗力の増大構造としては、ローレットのほ
か、表面を粗面化する形態が適宜採用可能であり、摩擦
抵抗部材65の材質、硬さ、形態に応じて設計される。
【0039】次に図8〜図10は、それぞれ他の形態の
横車63を有する着火機構6を示す断面図であり、テー
パー面で抵抗部材64と接触するようにしている。
【0040】図8の横車63の当接面63dは、内側の
ヤスリ車62の側面に向けて内径が大きくなるように広
がるテーパー面(円錐面)に形成されている。この形態
では、横車63が中心方向に押し付けられた際には、上
記テーパー面による当接面63dでOリング状の摩擦抵
抗部材64が圧縮されて、支点部材61の伝達軸部61
cに対して押圧されると共に、内側のヤスリ車62の側
面に対しても押圧されて回転力を伝達する摩擦抵抗力が
確保される。
【0041】図9の横車63の当接面63eは、中央部
の内径が大きくなるようにV溝状のテーパー面に形成さ
れている。この形態では、横車63が中心方向に押し付
けられた際には、上記V溝面による当接面63eでOリ
ング状の摩擦抵抗部材64が圧縮されて、当接面63e
と摩擦抵抗部材64との接触面積が大きくなり、回転力
を伝達する摩擦抵抗力が確保される。
【0042】図10の横車63の当接面63fは、中央
部の内径が小さくなるようにV凸状のテーパー面に形成
されている。この形態では、横車63が中心方向に押し
付けられた際には、山形面による当接面63fでOリン
グ状の摩擦抵抗部材64の中央部が圧縮されて、支点部
材61の伝達軸部61cに対して押圧されると共に、両
側のヤスリ車62の側面およびフランジ部61aの側面
に対しても押圧されて回転力を伝達する摩擦抵抗力が確
保される。
【0043】なお、上記横車63の内周当接面の形状と
しては、そのほか、円弧状凹面、円弧状凸面、周方向に
延びる縦溝を有する面などに形成可能で、それぞれの形
態に応じた伝達特性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態の着火機構を有する
ガスライターの中央縦断正面図
【図2】図1の着火機構の組立状態の斜視図
【図3】図2の分解斜視図
【図4】図1の着火機構部分の中央縦断面図
【図5】図4の操作状態を示す同中央縦断面図
【図6】他の形態の摩擦抵抗部材を示す斜視図
【図7】他の形態の支点部材および横車を示す斜視図
【図8】他の形態の横車を有する着火機構の中央縦断面
【図9】さらに他の形態の横車を有する着火機構の中央
縦断面図
【図10】さらに他の形態の横車を有する着火機構の中
央縦断面図
【符号の説明】
1 ガスライター 2 ライター本体 3 ノズル 4 燃料供給手段 5 作動レバー 6 着火機構 21 タンク本体 25 支柱 26 軸受孔 51 ノズル係合部 52 押圧部 61 支点部材 61a フランジ部 61b 嵌合部 61c,61e 伝達軸部 61d 回転軸 62 ヤスリ車 62a 中心孔 63 横車 63a,63c〜63f 当接面 63b 凹部 64,65 摩擦抵抗部材 67 石押しスプリング 68 発火石

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヤスリ車に発火石が圧接され、該ヤスリ
    車の回転により火花を発生させるライターの着火機構に
    おいて、 ライター本体に回転自在に支持された支点部材と、該支
    点部材と一体に回転可能なヤスリ車と、該ヤスリ車の両
    側における支点部材の外周に配設されたリング状の摩擦
    抵抗部材と、該摩擦抵抗部材の外周に空転可能に配設さ
    れた横車とを備え、 前記横車を中心方向に押し付けて摩擦抵抗部材の摩擦抵
    抗力を増大した状態での横車の回転操作により摩擦抵抗
    部材を介してヤスリ車を回転させることを特徴とするラ
    イターの着火機構。
  2. 【請求項2】 前記支点部材は、ヤスリ車の中心部に対
    して両側から嵌合固着される嵌合部を有し、該嵌合部に
    隣接して外周に前記摩擦抵抗部材が装着される伝達軸部
    を有することを特徴とする請求項1に記載のライターの
    着火機構。
  3. 【請求項3】 前記支点部材は円盤状フランジ部を有
    し、該フランジ部とヤスリ車の側面との間に前記摩擦抵
    抗部材および横車が配設されることを特徴とする請求項
    1または2に記載のライターの着火機構。
  4. 【請求項4】 前記支点部材は円盤状フランジ部を有
    し、該フランジ部が横車の外側面に形成されたフランジ
    部の外径より大きい凹部に挿入されることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のライターの着火機
    構。
  5. 【請求項5】 前記支点部材の摩擦抵抗部材と接触する
    面が、ローレット等の凹凸形状に設けられたことを特徴
    とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のライターの
    着火機構。
  6. 【請求項6】 前記横車の摩擦抵抗部材と接触する面
    が、ローレット等の凹凸形状に設けられたことを特徴と
    する請求項1〜5のいずれか1項に記載のライターの着
    火機構。
  7. 【請求項7】 前記横車は、テーパー面で摩擦抵抗部材
    と接触することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1
    項に記載のライターの着火機構。
  8. 【請求項8】 前記摩擦抵抗部材が、ゴム、軟質樹脂な
    どの弾性材料で構成されたことを特徴とする請求項1〜
    7のいずれか1項に記載のライターの着火機構。
  9. 【請求項9】 前記摩擦抵抗部材が、Oリング状または
    平リング状であることを特徴とする請求項1〜8のいず
    れか1項に記載のライターの着火機構。
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WO2005066543A1 (en) * 2004-01-06 2005-07-21 Polycity Enterprise Limited Child resistant lighter

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