JP2001268589A - ホワイトバランス調整装置 - Google Patents

ホワイトバランス調整装置

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JP2001268589A
JP2001268589A JP2000080970A JP2000080970A JP2001268589A JP 2001268589 A JP2001268589 A JP 2001268589A JP 2000080970 A JP2000080970 A JP 2000080970A JP 2000080970 A JP2000080970 A JP 2000080970A JP 2001268589 A JP2001268589 A JP 2001268589A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被写体の照明光の種類に応じた固定ホワイト
バランスモードを設定した場合においても、撮像時の色
温度に対応した適正なホワイトバランス調整をおこなう
ことができるホワイトバランス調整装置を提供すること
を課題とする。 【解決手段】 被写体の照明光がとり得る各色温度に対
応する色温度利得調整値を記憶する色温度利得調整値記
憶部14と、被写体を撮像することによって得られるカ
ラー画像データに対応する撮像利得調整値を算出する撮
像利得調整値算出部13と、撮像利得調整値および色温
度利得調整値に基づいてRGB原色信号の利得を調整す
るRGB利得調整値を決定するRGB利得調整値決定部
15と、RGB利得調整値に基づいてRGB原色信号の
利得を調整する利得調整回路6と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被写体を撮像す
ることによって得られるカラー画像データをRGB原色
信号に分離し、該分離されたRGB原色信号の利得を調
整してホワイトバランス調整をおこなうホワイトバラン
ス調整装置に関し、特に、被写体の照明光の種類に応じ
た固定ホワイトバランスモードを設定した場合において
も、撮像時の色温度に対応した適正なホワイトバランス
調整をおこなうことができるホワイトバランス調整装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタルビデオカメラやデジタル
スチルカメラなどのカラー撮像装置においては、白色の
被写体に対してカラー撮像装置が認識する色と人間の目
が認識する色とが被写体の照明光の色温度の違いによっ
て異なったものとなるので、人間の目で認識した色と同
じ色の画像を出力するために、被写体を撮像して得られ
るRGB原色信号の利得を被写体の照明光の色温度に応
じて調整するホワイトバランス調整技術が備えられてい
る。
【0003】たとえば、被写体を撮像して得られるRG
B原色信号の利得を被写体の照明光の色温度の変化に応
じて調整する自動ホワイトバランス調整技術がある。こ
の技術は、自動ホワイトバランスモードとして、被写体
を撮像して得られるRGB原色信号から輝度信号Y、色
差信号(R−Y)および色差信号(B−Y)を抽出し、
(R−Y)/Yおよび(B−Y)/Yの演算結果が0に
なるようなR利得調整値およびB利得調整値(以下、
「利得調整値」という。)を算定し、この算定された利
得調整値に基づいてRGB原色信号の利得を調整するこ
とによってホワイトバランス調整をおこなうものであ
る。
【0004】この自動ホワイトバランス調整技術によれ
ば、被写体を撮像して得られるRGB原色信号に基づい
て利得を調整するので、被写体の照明光の色温度の変化
(RGB原色信号の変化)に応じてホワイトバランスを
調整することができる。しかし、被写体を撮像して得ら
れるRGB原色信号は被写体の照明光の色温度の変化の
みならず、被写体の色そのものにも影響されるため、被
写体の照明光の色温度が変化していないにもかかわら
ず、被写体を撮像して得られるRGB原色信号が変化す
ることがある。このため、被写体の色によっては、撮像
して得られるRGB原色信号に基づいて算定した利得調
整値が被写体の照明光の色温度に対応せず、この利得調
整値を用いたのでは照明光の色温度に対応する安定した
ホワイトバランス調整をおこなうことができない場合が
ある。
【0005】このような場合においても照明光の色温度
に対応する安定したホワイトバランス調整をおこなうこ
とができるよう、被写体を撮像して得られるRGB原色
信号にかかわらず、当該RGB原色信号の利得の調整を
一定に固定しておこなう固定ホワイトバランス調整技術
がある。この技術は、固定ホワイトバランスモードとし
て、太陽光、白熱電球、蛍光灯などの照明光の種類ごと
に、それぞれの照明光の色温度に対してホワイトバラン
ス調整をおこなうことができる利得調整値をあらかじめ
記憶し、このあらかじめ記憶された利得調整値に基づい
てRGB原色信号の利得を調整することによってホワイ
トバランス調整をおこなうものである。
【0006】この固定ホワイトバランス調整技術によれ
ば、被写体の照明光の種類に応じた固定ホワイトバラン
スモードを設定することによって、被写体の照明光の色
温度に対応した利得調整値が指定され、この指定された
利得調整値に基づいてRGB原色信号の利得を調整す
る。このため、被写体の照明光の色温度が変化していな
いにもかかわらず、被写体を撮像して得られるRGB原
色信号が被写体の色の影響によって変化するような場合
においても、照明光の色温度に対応する安定したホワイ
トバランス調整をおこなうことができる。
【0007】
【発明が解消しようとする課題】しかしながら、この従
来技術は、あくまでもあらかじめ記憶されている利得調
整値を用いてRGB原色信号の利得を調整するものにす
ぎず、撮像して得られるRGB原色信号を考慮した利得
の調整までをおこなうものではないので、照明光の色温
度に対応するホワイトバランス調整をおこなうことがで
きる程度に限界がある。
【0008】すなわち、蛍光灯においては、太陽光相当
からハロゲンランプ相当まで広範囲の色温度に対応した
ものが市販されており、たとえ同一種類の蛍光灯であっ
ても、その使用時間や汚れ具合などによって照明光の撮
像時の色温度は異なったものとなる。また、太陽光にお
いても、天候、場所、時刻などによって撮像時の色温度
も異なったものとなる。このため、あらかじめ記憶され
ている利得調整値が照明光の撮像時の色温度に対応しな
い場合には、照明光の色温度に対応した適正なホワイト
バランス調整をおこなうことができず、人間の目で認識
した色と同じ色の画像を出力することができないという
問題点があった。
【0009】そこで、この発明は、上述した従来技術に
よる問題点を解決するため、被写体の照明光の種類に応
じた固定ホワイトバランスモードを設定した場合におい
ても、撮像時の色温度に対応した適正なホワイトバラン
ス調整をおこなうことができるホワイトバランス調整装
置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、請求項1の発明に係るホワイトバ
ランス調整装置は、被写体を撮像することによって得ら
れるカラー画像データをRGB原色信号に分離し、該分
離されたRGB原色信号の利得を調整してホワイトバラ
ンス調整をおこなうホワイトバランス調整装置におい
て、前記被写体の照明光がとり得る各色温度に対応する
色温度利得調整値を記憶する記憶手段と、前記被写体を
撮像することによって得られるカラー画像データに対応
する撮像利得調整値を算出する算出手段と、前記算定手
段によって算定された撮像利得調整値および前記記憶手
段に記憶された色温度利得調整値に基づいて前記RGB
原色信号の利得を調整するRGB利得調整値を決定する
決定手段と、前記決定手段によって決定されたRGB利
得調整値に基づいて前記RGB原色信号の利得を調整す
る利得調整手段と、を備えたことを特徴とする。
【0011】この請求項1の発明によれば、記憶手段は
前記被写体の照明光がとり得る各色温度に対応する色温
度利得調整値を記憶し、算出手段は前記被写体を撮像す
ることによって得られるカラー画像データに対応する撮
像利得調整値を算出し、決定手段は前記算定手段によっ
て算定された撮像利得調整値および前記記憶手段に記憶
された色温度利得調整値に基づいて前記RGB原色信号
の利得を調整するRGB利得調整値を決定し、利得調整
手段は前記決定手段によって決定されたRGB利得調整
値に基づいて前記RGB原色信号の利得を調整すること
としたので、被写体の照明光の種類に応じた固定ホワイ
トバランスモードを設定した場合においても、撮像時の
色温度に対応した適正なホワイトバランス調整をおこな
うことができる。
【0012】また、請求項2の発明に係るホワイトバラ
ンス調整装置は、請求項1に記載の発明において、前記
決定手段は、前記算出手段によって算出された撮像利得
調整値が前記記憶手段に記憶された色温度利得調整値の
うちの所定の範囲内の値であるかを判断し、該判断結果
に応じて前記RGB原色信号の利得を調整するRGB利
得調整値を決定することを特徴とする。
【0013】この請求項2の発明によれば、前記決定手
段は、前記算出手段によって算出された撮像利得調整値
が前記記憶手段に記憶された色温度利得調整値のうちの
所定の範囲内の値であるかを判断し、該判断結果に応じ
て前記RGB原色信号の利得を調整するRGB利得調整
値を決定することとしたので、被写体の照明光の種類に
応じた固定ホワイトバランスモードを設定した場合にお
いても、撮像時の色温度に対応した適正なホワイトバラ
ンス調整を効率良くおこなうことができる。
【0014】また、請求項3の発明に係るホワイトバラ
ンス調整装置は、請求項2に記載の発明において、前記
決定手段は、前記算出手段によって算出された撮像利得
調整値が前記記憶手段に記憶された色温度利得調整値の
うちの所定の範囲内の値であると判断した際には、前記
記憶手段に記憶された色温度利得調整値のうちの所定の
色温度利得調整値と前記算出手段によって算出された撮
像利得調整値との差分値を算定し、該算定した差分値に
基づいて前記RGB原色信号の利得を調整するRGB利
得調整値を決定することを特徴とする。
【0015】この請求項3の発明によれば、前記決定手
段は、前記算出手段によって算出された撮像利得調整値
が前記記憶手段に記憶された色温度利得調整値のうちの
所定の範囲内の値であると判断した際には、前記記憶手
段に記憶された色温度利得調整値のうちの所定の色温度
利得調整値と前記算出手段によって算出された撮像利得
調整値との差分値を算定し、該算定した差分値に基づい
て前記RGB原色信号の利得を調整するRGB利得調整
値を決定することとしたので、撮像時の色温度に精度良
く対応したホワイトバランス調整をおこなうことができ
る。
【0016】また、請求項4の発明に係るホワイトバラ
ンス調整装置は、請求項2に記載の発明において、前記
決定手段は、前記算出手段によって算出された撮像利得
調整値が前記記憶手段に記憶された色温度利得調整値の
うちの所定の範囲内の値でないと判断した際には、前記
記憶手段に記憶された色温度利得調整値のうちの所定の
色温度利得調整値を前記RGB原色信号の利得を調整す
るRGB利得調整値として決定することを特徴とする。
【0017】この請求項4の発明によれば、前記決定手
段は、前記算出手段によって算出された撮像利得調整値
が前記記憶手段に記憶された色温度利得調整値のうちの
所定の範囲内の値でないと判断した際には、前記記憶手
段に記憶された色温度利得調整値のうちの所定の色温度
利得調整値を前記RGB原色信号の利得を調整するRG
B利得調整値として決定することとしたので、照明光が
とり得る色温度を考慮したホワイトバランス調整をおこ
なうことができる。
【0018】また、請求項5の発明に係るホワイトバラ
ンス調整装置は、請求項1に記載の発明において、前記
決定手段は、前記算出手段によって算出された撮像利得
調整値が前記記憶手段に記憶された色温度利得調整値の
うちのいずれの範囲内の値であるかを判断し、該判断結
果に応じて前記記憶手段に記憶された色温度利得調整値
のうちの所定の色温度利得調整値を前記RGB原色信号
の利得を調整するRGB利得調整値として決定すること
を特徴とする。
【0019】この請求項5の発明によれば、前記決定手
段は、前記算出手段によって算出された撮像利得調整値
が前記記憶手段に記憶された色温度利得調整値のうちの
いずれの範囲内の値であるかを判断し、該判断結果に応
じて前記記憶手段に記憶された色温度利得調整値のうち
の所定の色温度利得調整値を前記RGB原色信号の利得
を調整するRGB利得調整値として決定することとした
ので、被写体の照明光の種類に応じた固定ホワイトバラ
ンスモードを設定した場合においても、撮像時の色温度
に対応した適正なホワイトバランス調整を迅速かつ効率
良くおこなうことができる。
【0020】また、請求項6の発明に係るホワイトバラ
ンス調整装置は、請求項1から5のいずれか一つに記載
の発明において、前記決定手段によって決定されたRG
B利得調整値を格納する格納手段をさらに備え、前記利
得調整手段は、前記格納手段に格納されたRGB利得調
整値に基づいて前記RGB原色信号の利得を調整するこ
とを特徴とする。
【0021】この請求項6の発明によれば、格納手段は
前記決定手段によって決定されたRGB利得調整値を格
納し、前記利得調整手段は、前記格納手段に格納された
RGB利得調整値に基づいて前記RGB原色信号の利得
を調整することとしたので、被写体の色の影響を回避し
たホワイトバランス調整をおこなうことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明に係るホワイトバランス調整装置の好適な実施の形
態を詳細に説明する。なお、本実施の形態では、本発明
をカラー撮像装置に適用した場合を示すこととする。ま
た、下記に示す実施の形態1では、RGB原色信号の利
得を調整するRGB利得調整値を差分計算式によって決
定するホワイトバランス調整について説明し、また実施
の形態2では、RGB原色信号の利得を調整するRGB
利得調整値を大小比較によって決定するホワイトバラン
ス調整について説明することとする。
【0023】(実施の形態1)まず、本実施の形態1に
係るホワイトバランス調整装置を適用したカラー撮像装
置の構成について説明する。図1は、本実施の形態1に
係るホワイトバランス調整装置を適用したカラー撮像装
置の構成を示すブロック図である。
【0024】図1に示すように、本実施の形態1に係る
ホワイトバランス調整装置を適用したカラー撮像装置
は、撮影レンズ1と、絞り2と、CCD(電荷結合素
子)3と、CDS(相関二重サンプリング回路)4と、
色分離回路5と、利得調整手段としての利得調整回路6
と、マトリクス回路7と、A/D変換器8と、エンコー
ダ部9と、設定部10と、制御回路11とを信号入出力
可能に接続して構成される。
【0025】図1において、撮影レンズ1は、被写体像
をCCD3上に結像するためのレンズであり、絞り2
は、被写体像の光量を制限するためのものである。CC
D3は、撮影レンズ1および絞り2を通過する被写体像
を電気信号に変換して画像データとして出力する回路で
あり、CDS4は、CCD3から出力される画像データ
のノイズなどを除去する回路である。
【0026】色分離回路5は、CDS4から出力される
画像データをR(赤)、G(緑)、B(青)に分離して
RGB原色信号を出力する回路である。利得調整回路6
は、制御装置11から出力されるRGB利得調整値に基
づいて、色分離回路5から出力されるRGB原色信号の
うちのR信号およびB信号の利得(ゲイン)を調整し、
利得調整されたRGB原色信号を出力する回路である。
【0027】マトリクス回路7は、利得調整回路6から
出力されるRGB原色信号を輝度信号Y、色差信号(R
−Y)および色差信号(B−Y)に変換して出力する回
路であり、A/D変換器8は、マトリクス回路7から出
力される輝度信号Y、色差信号(R−Y)および色差信
号(B−Y)をデジタル信号に変換して出力する回路で
ある。
【0028】エンコーダ部9は、A/D変換器8から出
力される色差信号(R−Y)および色差信号(B−Y)
を変調し、輝度信号Yおよびクロマ信号Cからなる映像
信号に変換して出力する回路である。設定部10は、自
動ホワイトバランスモードと固定ホワイトバランスモー
ドとの選択や固定ホワイトバランスモードにおける被写
体の照明光の種類の選択を設定するユーザーインタフェ
イスであり、この設定に基づく選択情報を制御装置11
に出力する。
【0029】制御装置11は、A/D変換器8から出力
される輝度信号Y、色差信号(R−Y)、色差信号(B
−Y)および設定部10から出力される選択情報に基づ
いて、RGB原色信号の利得を調整するRGB利得調整
値を決定し、決定されたRGB利得調整値を利得調整回
路6に出力する回路である。
【0030】概略的には、制御装置11において、RG
B原色信号の利得を調整するRGB利得調整値を決定
し、利得調整回路6において、このRGB利得調整値に
基づいてRGB原色信号の利得を調整することによっ
て、エンコーダ部9は、被写体の照明光の色温度に対応
する適正なホワイトバランスがとれた映像信号を出力す
る。
【0031】次に、図1に示した制御装置11の内部構
成について具体的に説明する。図2は、図1に示した制
御装置11の内部構成を示すブロック図である。同図に
示すように、この制御装置11は、ホワイトバランス評
価部12と、撮像利得調整値算出部13と、色温度利得
調整値記憶部14と、RGB利得調整値決定部15と、
RGB利得調整値格納部16とを備えて構成される。
【0032】図2において、ホワイトバランス評価部1
2は、A/D変換器8から出力される輝度信号Y、色差
信号(R−Y)および色差信号(B−Y)に基づいて、
RGB原色信号のホワイトバランスを評価するためのホ
ワイトバランス制御用画像色データを抽出し、このホワ
イトバランス制御用画像色データを撮像利得調整値算出
部13に出力する処理部である。ここで、ホワイトバラ
ンス制御用画像色データの抽出方法を説明する。
【0033】図3は、色差信号(R−Y)および(B−
Y)座標上における無彩色領域のホワイトバランス制御
用画像色データを抽出するための無彩色抽出範囲を示し
た図であり、縦軸に(R−Y)、横軸に(B−Y)を取
り、2次元座標系上にカーラーバーの各色光を示す位置
が照明光の変化によって動く軌跡をプロットしたもので
ある。
【0034】図3に示すように、無彩色領域のホワイト
バランス制御用画像色データを抽出するための無彩色抽
出範囲は、黒体輻射カーブに沿った範囲である。そし
て、ホワイトバランス評価部12においては、同図に示
す無彩色領域内の色差信号(R−Y)および(B−Y)
のみを抽出することによって、ホワイトバランス制御用
画像色データを生成し、このホワイトバランス制御用画
像色データを撮像利得調整値算出部13に出力する。
【0035】図2において、撮像利得調整値算出部13
は、ホワイトバランス評価部12から出力されるホワイ
トバランス制御用画像色データに基づいて、(R−Y)
/Yおよび(B−Y)/Yの演算結果が0になるような
R利得調整値およびB利得調整値(以下、「撮像利得調
整値」という)を算出する処理部である。なお、自動ホ
ワイトバランスモードにおいては、この撮像利得調整値
を図1に示す利得調整回路6に出力し、この撮像利得調
整値を用いてRGB原色信号の利得を調整することによ
ってホワイトバランス調整をおこなう。
【0036】色温度利得調整値記憶部14は、被写体の
照明光がとり得る各色温度ごとに、当該色温度に対して
ホワイトバランスをとることができるR利得調整値およ
びB利得調整値(以下「色温度利得調整値」という)を
あらかじめ記憶するメモリである。図4は、図2に示し
た色温度利得調整値記憶部14における色温度利得調整
値の記憶例を示す概念図である。
【0037】図4に示すように、照明光の種類と色温度
に対応づけて、それぞれの色温度に対してホワイトバラ
ンスをとることができる色温度利得調整値が記憶されて
いる。また、同図に示すように、所定の色温度利得調整
値については、撮像利得調整値が調整範囲内にあるか否
かを判断する際の基準となる色温度利得調整値を範囲判
断基準値aおよび範囲判断基準値bとして記憶し、撮像
利得調整値との差分値を算定する際の基準となる色温度
利得調整値を基準色温度利得調整値Cとして記憶し、高
色温度側のリミッタの色温度利得調整値を最高色温度利
得調整値Hとして記憶し、低色温度側のリミッタの色温
度利得調整値を最低色温度利得調整値Lとして記憶す
る。
【0038】なお、本実施の形態1においては、被写体
の照明光の種類として蛍光灯を用いる固定ホワイトバラ
ンスモードにおける色温度利得調整値の記憶例を示した
が、被写体の照明光の種類として太陽光や曇天を用いる
固定ホワイトバランスモードにおける色温度利得調整値
も同様に記憶される。また、色温度利得調整値記憶部1
4は、データの書込み及び消去が可能なメモリによって
構成され、撮像利得調整値算出部13によって算出され
る撮像利得調整値を用いて色温度利得調整値を更新する
こともできる。さらに、範囲判断基準値a、範囲判断基
準値b、基準色温度利得調整値C、最高色温度利得調整
値Hおよび最低色温度利得調整値Lを適宜変更すること
もできる。
【0039】図2において、RGB利得調整値決定部1
5は、自動ホワイトバランスモードにおいては、撮像利
得調整値算出部13によって算出される撮像利得調整値
をRGB利得調整値として決定し、固定ホワイトバラン
スモードにおいては、撮像利得調整値算出部13によっ
て算出される撮像利得調整値と色温度利得調整値記憶部
14に記憶される色温度利得調整値とに基づいてRGB
利得調整値を決定し、決定されたRGB利得調整値をR
GB利得調整値格納部16に出力する処理部である。
【0040】RGB利得調整値格納部16は、RGB利
得調整値決定部15によって決定されたRGB利得調整
値を格納するメモリであり、このRGB利得調整値は利
得調整回路6に出力される。また、このRGB利得調整
値格納部16は、設定部10からの新たな選択情報に基
づいてRGB利得調整値決定部15が新たなRGB利得
調整値を決定した場合には、格納されるRGB利得調整
値を新たなRGB利得調整値に更新する。
【0041】次に、上記のように構成された制御装置1
1における制御手順について具体的に説明する。図5
は、図2に示した制御装置11における制御手順を示す
フローチャートである。同図に示すように、この制御装
置11は、まず、RGB利得調整値決定部15におい
て、設定部10から出力された選択情報に基づいて、固
定ホワイトバランスモードが選択されたかを判断する
(ステップS501)。
【0042】そして、固定ホワイトバランスモードが選
択されていないと判断した場合には(ステップS501
否定)、自動ホワイトバランスモードとしての動作を開
始する。すなわち、撮像利得調整値算出部13におい
て、ホワイトバランス評価部12から出力されるホワイ
トバランス制御用画像色データに基づいて撮像利得調整
値を算出し(ステップS502)、RGB利得調整値決
定部15は、算出された撮像利得調整値をRGB利得調
整値として決定し(ステップS503)、RGB利得調
整値格納部16は、決定されたRGB利得調整値を格納
する(ステップS504)。
【0043】一方、固定ホワイトバランスモードが選択
されたと判断した場合には(ステップS501肯定)、
固定ホワイトバランスモードとしての動作を開始する。
すなわち、撮像利得調整値算出部13は、ホワイトバラ
ンス評価部12から出力されるホワイトバランス制御用
画像色データに基づいて撮像利得調整値を算出し(ステ
ップS505)、RGB利得調整値決定部15は、算出
された撮像利得調整値が範囲判断基準値aと範囲判断基
準値bとの範囲内にあるかを判断する(ステップS50
6)。
【0044】そして、算出された撮像利得調整値が範囲
判断基準値aと範囲判断基準値bとの範囲内にあると判
断した場合(ステップS506肯定)、撮像利得調整値
が基準色温度利得調整値Cより大であるかを判断する
(ステップS507)。撮像利得調整値が基準色温度利
得調整値Cより大であると判断した場合には(ステップ
S507肯定)、RGB利得調整値決定部15は、色温
度利得調整値記憶部14を参照し、 RGB利得調整値=C+(G−C)×(H−C)/(a−C)…式(1) (ただし、Gは撮像利得調整値算出部13によって算出
された撮像利得調整値である。)に基づいてRGB利得
調整値を決定し(ステップS508)、決定したRGB
利得調整値を、RGB利得調整値格納部16に格納する
(ステップS504)。
【0045】一方、撮像利得調整値が基準色温度利得調
整値Cより大ではないと判断した場合には(ステップS
507否定)、RGB利得調整値決定部15は、色温度
利得調整値記憶部14を参照し、 RGB利得調整値=C−(C−G)×(C−L)/(C−b)…式(2) (ただし、Gは撮像利得調整値算出部13によって算出
された撮像利得調整値である。)に基づいてRGB利得
調整値を決定し(ステップS509)、決定したRGB
利得調整値を、RGB利得調整値格納部16に格納する
(ステップS504)。
【0046】ステップS506において、算出された撮
像利得調整値が範囲判断基準値aと範囲判断基準値bと
の範囲内にないと判断した場合(ステップS506否
定)、撮像利得調整値が範囲判断基準値aより大である
かを判断する(ステップS510)。撮像利得調整値が
範囲判断基準値aより大であると判断した場合には(ス
テップS510肯定)、RGB利得調整値決定部15
は、色温度利得調整値記憶部14を参照し、最高色温度
利得調整値HをRGB利得調整値として決定し(ステッ
プS511)、決定したRGB利得調整値を、RGB利
得調整値格納部16に格納する(ステップS504)。
【0047】一方、撮像利得調整値が範囲判断基準値a
より大でないと判断した場合には(ステップS510否
定)、RGB利得調整値決定部15は、色温度利得調整
値記憶部14を参照し、最低色温度利得調整値LをRG
B利得調整値として決定し(ステップS512)、決定
したRGB利得調整値を、RGB利得調整値格納部16
に格納する(ステップS504)。
【0048】なお、ステップS506において、算出さ
れた撮像利得調整値が範囲判断基準値aと範囲判断基準
値bとの範囲内にあると判断した場合(ステップS50
6肯定)、所定の差分式(式(1)および式(2))に
基づいてRGB利得調整値を決定することとしたが、こ
の差分式を用いずに、撮像利得調整値そのものをRGB
利得調整値として決定することもできる。
【0049】上述してきたように、本実施の形態1で
は、RGB利得調整値決定部15が、撮像利得調整値算
出部13によって算出された撮像利得調整値と色温度利
得調整値記憶部14に記憶された色温度利得調整値とに
基づいてRGB利得調整値を決定し、利得調整回路6
が、RGB利得調整値決定部15によって決定されたR
GB利得調整値に基づいてRGB原色信号の利得を調整
するよう構成したので、被写体の照明光の種類に応じた
固定ホワイトバランスモードを設定した場合において
も、撮像時の色温度に対応した適正なホワイトバランス
調整をおこなうことができる。
【0050】また、本実施の形態1では、RGB利得調
整値決定部15が、撮像利得調整値算出部13によって
算出された撮像利得調整値が色温度利得調整値記憶部1
4に記憶された範囲判断基準値の範囲内にあるかを判断
し、当該判断に基づいてRGB利得調整値を決定するよ
う構成したので、被写体の照明光の種類に応じた固定ホ
ワイトバランスモードを設定した場合においても、撮像
時の色温度に対応した適正なホワイトバランス調整を効
率良くおこなうことができる。
【0051】また、本実施の形態1では、RGB利得調
整値決定部15が、撮像利得調整値算出部13によって
算出された撮像利得調整値が色温度利得調整値記憶部1
4に記憶された範囲判断基準値の範囲内にあると判断し
た場合には、所定の差分式に基づいてRGB利得調整値
を決定するよう構成したので、撮像時の色温度に精度良
く対応したホワイトバランス調整をおこなうことができ
る。
【0052】また、本実施の形態1では、RGB利得調
整値決定部15が、撮像利得調整値算出部13によって
算出された撮像利得調整値が色温度利得調整値記憶部1
4に記憶された範囲判断基準値の範囲内にないと判断し
た場合には、最高色温度利得調整値Hもしくは最低色温
度利得調整値LをRGB利得調整値として決定するよう
構成したので、照明光がとり得る色温度を考慮したホワ
イトバランス調整をおこなうことができる。
【0053】また、本実施の形態1では、RGB利得調
整値格納部16が、RGB利得調整値決定部15によっ
て決定されたRGB利得調整値を格納し、利得調整回路
6が、RGB利得調整値格納部16によって格納された
RGB利得調整値に基づいてRGB原色信号の利得を調
整するよう構成したので、被写体の色の影響を回避した
ホワイトバランス調整をおこなうことができる。
【0054】(実施の形態2)ところで、上記実施の形
態1では、RGB原色信号の利得を調整するRGB利得
調整値を差分計算式によって決定するホワイトバランス
調整について説明することとしたが、本発明はこれに限
定されるものではなく、RGB原色信号の利得を調整す
るRGB利得調整値を大小比較によって決定することも
できる。そこで、本実施の形態2では、RGB原色信号
の利得を調整するRGB利得調整値を大小比較によって
決定するホワイトバランス調整について説明することと
する。なお、上記実施の形態1に示した各部と同様の機
能を有する部位には同一符号を付すこととしてその詳細
な説明を省略する。
【0055】図6は、本実施の形態2に係る色温度利得
調整値記憶部14における色温度利得調整値の記憶例を
示す概念図である。同図に示すように、本実施の形態2
に係る色温度利得調整値記憶部14には、照明光の種類
と色温度に対応づけて、それぞれの色温度に対してホワ
イトバランスをとることができる色温度利得調整値が記
憶されている。
【0056】また、図6に示すように、所定の色温度利
得調整値については、撮像利得調整値が調整範囲内にあ
るか否かを判断する際の基準となる色温度利得調整値を
範囲判断基準値a、範囲判断基準値bおよび範囲判断基
準値cとして記憶し、この範囲判断基準値によって仕切
られた範囲ごとに、所定の色温度利得調整値を色温度利
得調整値A、色温度利得調整値B、色温度利得調整値C
および色温度利得調整値Dとして記憶する。
【0057】なお、本実施の形態2においては、被写体
の照明光の種類として蛍光灯を用いる固定ホワイトバラ
ンスモードにおける色温度利得調整値の記憶例を示した
が、被写体の照明光の種類として太陽光や曇天を用いる
固定ホワイトバランスモードにおける色温度利得調整値
も同様に記憶される。また、色温度利得調整値記憶部1
4は、データの書込み及び消去が可能なメモリによって
構成され、撮像利得調整値算出部13によって算出され
る撮像利得調整値を用いて色温度利得調整値を更新する
こともできる。さらに、範囲判断基準値a、範囲判断基
準値b、範囲判断基準値c、色温度利得調整値A、色温
度利得調整値B、色温度利得調整値Cおよび色温度利得
調整値Dを適宜変更することもできる。
【0058】次に、上記のような色温度利得調整値記憶
部14を備える制御装置11における制御手順について
具体的に説明する。図7は、本実施の形態2の制御装置
11における制御手順を示すフローチャートである。同
図に示すように、この制御装置11は、まず、RGB利
得調整値決定部15において、設定部10から出力され
た選択情報に基づいて、固定ホワイトバランスモードが
選択されたかを判断する(ステップS701)。
【0059】そして、固定ホワイトバランスモードが選
択されていないと判断した場合には(ステップS701
否定)、自動ホワイトバランスモードとしての動作を開
始する。すなわち、撮像利得調整値算出部13におい
て、ホワイトバランス評価部12から出力されるホワイ
トバランス制御用画像色データに基づいて撮像利得調整
値を算出し(ステップS702)、RGB利得調整値決
定部15は、算出された撮像利得調整値をRGB利得調
整値として決定し(ステップS703)、RGB利得調
整値格納部16は、決定されたRGB利得調整値を格納
する(ステップS704)。
【0060】一方、固定ホワイトバランスモードが選択
されたと判断した場合には(ステップS701肯定)、
固定ホワイトバランスモードとしての動作を開始する。
すなわち、撮像利得調整値算出部13は、ホワイトバラ
ンス評価部12から出力されるホワイトバランス制御用
画像色データに基づいて撮像利得調整値を算出し(ステ
ップS705)、RGB利得調整値決定部15は、算出
された撮像利得調整値が範囲判断基準値aより大である
かを判断する(ステップS706)。
【0061】算出された撮像利得調整値が範囲判断基準
値aより大であると判断した場合には(ステップS70
6肯定)、色温度利得調整値AをRGB利得調整値とし
て決定し(ステップS707)、決定したRGB利得調
整値をRGB利得調整値格納部16に格納する(ステッ
プS704)。
【0062】一方、算出された撮像利得調整値が範囲判
断基準値aより大でないと判断した場合には(ステップ
S706否定)、RGB利得調整値決定部15は、算出
された撮像利得調整値が範囲判断基準値bより大である
かを判断する(ステップS708)。そして、算出され
た撮像利得調整値が範囲判断基準値bより大であると判
断した場合には(ステップS708肯定)、色温度利得
調整値BをRGB利得調整値として決定し(ステップS
709)、決定したRGB利得調整値をRGB利得調整
値格納部16に格納する(ステップS704)。
【0063】一方、算出された撮像利得調整値が範囲判
断基準値bより大でないと判断した場合には(ステップ
S708否定)、RGB利得調整値決定部15は、算出
された撮像利得調整値が範囲判断基準値cより大である
かを判断する(ステップS710)。そして、算出され
た撮像利得調整値が範囲判断基準値cより大であると判
断した場合には(ステップS710肯定)、色温度利得
調整値CをRGB利得調整値として決定し(ステップS
711)、決定したRGB利得調整値をRGB利得調整
値格納部16に格納する(ステップS704)。
【0064】一方、算出された撮像利得調整値が範囲判
断基準値cより大でないと判断した場合には(ステップ
S710否定)、色温度利得調整値DをRGB利得調整
値として決定し(ステップS712)、決定したRGB
利得調整値をRGB利得調整値格納部16に格納する
(ステップS704)。
【0065】上述してきたように、本実施の形態2で
は、RGB利得調整値決定部15が、撮像利得調整値算
出部13によって算出された撮像利得調整値と色温度利
得調整値記憶部14に記憶された色温度利得調整値のう
ちの範囲判断基準値との大小比較に基づいてRGB利得
調整値を決定し、利得調整回路6が、RGB利得調整値
決定部15によって決定されたRGB利得調整値に基づ
いてRGB原色信号の利得を調整するよう構成したの
で、被写体の照明光の種類に応じた固定ホワイトバラン
スモードを設定した場合においても、撮像時の色温度に
対応した適正なホワイトバランス調整を迅速かつ効率良
くおこなうことができる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、記憶手段は前記被写体の照明光がとり得る各色
温度に対応する色温度利得調整値を記憶し、算出手段は
前記被写体を撮像することによって得られるカラー画像
データに対応する撮像利得調整値を算出し、決定手段は
前記算定手段によって算定された撮像利得調整値および
前記記憶手段に記憶された色温度利得調整値に基づいて
前記RGB原色信号の利得を調整するRGB利得調整値
を決定し、利得調整手段は前記決定手段によって決定さ
れたRGB利得調整値に基づいて前記RGB原色信号の
利得を調整することとしたので、被写体の照明光の種類
に応じた固定ホワイトバランスモードを設定した場合に
おいても、撮像時の色温度に対応した適正なホワイトバ
ランス調整をおこなうことが可能なホワイトバランス調
整装置が得られるという効果を奏する。
【0067】また、請求項2の発明によれば、前記決定
手段は、前記算出手段によって算出された撮像利得調整
値が前記記憶手段に記憶された色温度利得調整値のうち
の所定の範囲内の値であるかを判断し、該判断結果に応
じて前記RGB原色信号の利得を調整するRGB利得調
整値を決定することとしたので、被写体の照明光の種類
に応じた固定ホワイトバランスモードを設定した場合に
おいても、撮像時の色温度に対応した適正なホワイトバ
ランス調整を効率良くおこなうことが可能なホワイトバ
ランス調整装置が得られるという効果を奏する。
【0068】また、請求項3の発明によれば、前記決定
手段は、前記算出手段によって算出された撮像利得調整
値が前記記憶手段に記憶された色温度利得調整値のうち
の所定の範囲内の値であると判断した際には、前記記憶
手段に記憶された色温度利得調整値のうちの所定の色温
度利得調整値と前記算出手段によって算出された撮像利
得調整値との差分値を算定し、該算定した差分値に基づ
いて前記RGB原色信号の利得を調整するRGB利得調
整値を決定することとしたので、撮像時の色温度に精度
良く対応したホワイトバランス調整をおこなうことが可
能なホワイトバランス調整装置が得られるという効果を
奏する。
【0069】また、請求項4の発明によれば、前記決定
手段は、前記算出手段によって算出された撮像利得調整
値が前記記憶手段に記憶された色温度利得調整値のうち
の所定の範囲内の値でないと判断した際には、前記記憶
手段に記憶された色温度利得調整値のうちの所定の色温
度利得調整値を前記RGB原色信号の利得を調整するR
GB利得調整値として決定することとしたので、照明光
がとり得る色温度を考慮したホワイトバランス調整をお
こなうことが可能なホワイトバランス調整装置が得られ
るという効果を奏する。
【0070】また、請求項5の発明によれば、前記決定
手段は、前記算出手段によって算出された撮像利得調整
値が前記記憶手段に記憶された色温度利得調整値のうち
のいずれの範囲内の値であるかを判断し、該判断結果に
応じて前記記憶手段に記憶された色温度利得調整値のう
ちの所定の色温度利得調整値を前記RGB原色信号の利
得を調整するRGB利得調整値として決定することとし
たので、被写体の照明光の種類に応じた固定ホワイトバ
ランスモードを設定した場合においても、撮像時の色温
度に対応した適正なホワイトバランス調整を迅速かつ効
率良くおこなうことが可能なホワイトバランス調整装置
が得られるという効果を奏する。
【0071】また、請求項6の発明によれば、格納手段
は前記決定手段によって決定されたRGB利得調整値を
格納し、前記利得調整手段は、前記格納手段に格納され
たRGB利得調整値に基づいて前記RGB原色信号の利
得を調整することとしたので、被写体の色の影響を回避
したホワイトバランス調整をおこなうことが可能なホワ
イトバランス調整装置が得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態1に係るホワイトバランス調整装
置を適用したカラー撮像装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】図1に示した制御装置の内部構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】色差信号(R−Y)および(B−Y)座標上に
おける無彩色領域のホワイトバランス制御用画像色デー
タを抽出するための無彩色抽出範囲を示した図である。
【図4】図2に示した色温度利得調整値記憶部における
色温度利得調整値の記憶例を示す概念図である。
【図5】図2に示した制御装置における制御手順を示す
フローチャートである。
【図6】本実施の形態2に係る色温度利得調整値記憶部
における色温度利得調整値の記憶例を示す概念図であ
る。
【図7】本実施の形態2の制御装置における制御手順を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 撮影レンズ 2 絞り 3 CCD 4 CDS 5 色分離回路 6 利得調整回路 7 マトリクス回路 8 A/D変換器 9 エンコーダ部 10 設定部 11 制御装置 12 ホワイトバランス評価部 13 撮像利得調整値算出部 14 色温度利得調整値記憶部 15 RGB利得調整値決定部 16 RGB利得調整値格納部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を撮像することによって得られる
    カラー画像データをRGB原色信号に分離し、該分離さ
    れたRGB原色信号の利得を調整してホワイトバランス
    調整をおこなうホワイトバランス調整装置において、 前記被写体の照明光がとり得る各色温度に対応する色温
    度利得調整値を記憶する記憶手段と、 前記被写体を撮像することによって得られるカラー画像
    データに対応する撮像利得調整値を算出する算出手段
    と、 前記算定手段によって算定された撮像利得調整値および
    前記記憶手段に記憶された色温度利得調整値に基づいて
    前記RGB原色信号の利得を調整するRGB利得調整値
    を決定する決定手段と、 前記決定手段によって決定されたRGB利得調整値に基
    づいて前記RGB原色信号の利得を調整する利得調整手
    段と、 を備えたことを特徴とするホワイトバランス調整装置。
  2. 【請求項2】 前記決定手段は、前記算出手段によって
    算出された撮像利得調整値が前記記憶手段に記憶された
    色温度利得調整値のうちの所定の範囲内の値であるかを
    判断し、該判断結果に応じて前記RGB原色信号の利得
    を調整するRGB利得調整値を決定することを特徴とす
    る請求項1に記載のホワイトバランス調整装置。
  3. 【請求項3】 前記決定手段は、前記算出手段によって
    算出された撮像利得調整値が前記記憶手段に記憶された
    色温度利得調整値のうちの所定の範囲内の値であると判
    断した際には、前記記憶手段に記憶された色温度利得調
    整値のうちの所定の色温度利得調整値と前記算出手段に
    よって算出された撮像利得調整値との差分値を算定し、
    該算定した差分値に基づいて前記RGB原色信号の利得
    を調整するためのRGB利得調整値を決定することを特
    徴とする請求項2に記載のホワイトバランス調整装置。
  4. 【請求項4】 前記決定手段は、前記算出手段によって
    算出された撮像利得調整値が前記記憶手段に記憶された
    色温度利得調整値のうちの所定の範囲内の値でないと判
    断した際には、前記記憶手段に記憶された色温度利得調
    整値のうちの所定の色温度利得調整値を前記RGB原色
    信号の利得を調整するRGB利得調整値として決定する
    ことを特徴とする請求項2に記載のホワイトバランス調
    整装置。
  5. 【請求項5】 前記決定手段は、前記算出手段によって
    算出された撮像利得調整値が前記記憶手段に記憶された
    色温度利得調整値のうちのいずれの範囲内の値であるか
    を判断し、該判断結果に応じて前記記憶手段に記憶され
    た色温度利得調整値のうちの所定の色温度利得調整値を
    前記RGB原色信号の利得を調整するRGB利得調整値
    として決定することを特徴とする請求項1に記載のホワ
    イトバランス調整装置。
  6. 【請求項6】 前記決定手段によって決定されたRGB
    利得調整値を格納する格納手段をさらに備え、前記利得
    調整手段は、前記格納手段に格納されたRGB利得調整
    値に基づいて前記RGB原色信号の利得を調整すること
    を特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載のホ
    ワイトバランス調整装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101428074B1 (ko) * 2008-06-02 2014-08-07 엘지이노텍 주식회사 카메라모듈 및 색상 제어 방법

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